JPH0720767B2 - ベルトクリーナ装置 - Google Patents
ベルトクリーナ装置Info
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- JPH0720767B2 JPH0720767B2 JP2041680A JP4168090A JPH0720767B2 JP H0720767 B2 JPH0720767 B2 JP H0720767B2 JP 2041680 A JP2041680 A JP 2041680A JP 4168090 A JP4168090 A JP 4168090A JP H0720767 B2 JPH0720767 B2 JP H0720767B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,コンベヤベルトの表面に付着したコークス等
の搬送物の残留付着物を,該ベルトのリターン側にて除
去するベルトクリーナ装置に関する. 〔従来の技術〕 従来のベルトクリーナ装置は,本出願人が先に提案した
実公昭52−28308号(対応外国特許:米合衆国特許第384
1470号,オーストラリア特許第449142号)のように,コ
ンベヤベルトのリターン側で該ベルトの横断方向に配置
された複数個のクリーナ体を有する.これらのクリーナ
体は,ベルト表面に接触する掻取部を一直線上に整列せ
しめている.具体的には,上端にチップから成る掻取部
を設けたスクレーパをゴム塊等の弾性部材により弾性的
に支持し,この弾性部材の弾性変形を介して掻取部をベ
ルト表面に圧接している. 〔発明が解決しようとする課題〕 一般的に,コンベヤベルトは,駆動プーリと従動プーリ
との間にエンドレス状に巻掛けて周回走行するに際し,
搬送物を積載して搬送する往動過程(フォワード側)に
おいて,搬送物を安定して積載させるため,トラフ角を
有して配置されたガイドプーリによりベルト断面が弓状
になるように支持されている.即ち,搬送物を積載して
往動走行するベルトのフォワード側において,ベルトの
幅方向中央部が下方に膨出するように湾曲して支持され
ている. そして,前記のように弓状に湾曲したベルトの表面の中
央部に搬送物を繰返し積載されるので,ベルト表面は両
側部よりも中央部の摩耗が大である. 従って,ベルトには前記の湾曲癖がついており(一般に
トラフ癖と云われている),搬送物を落下させた後に往
動方向とは逆方向に復動走行するリターン側において,
ベルトは幅方向中央部が上方に膨出するように弓状に湾
曲されており,一直線上に整列されたクリーナ装置の掻
取部がベルト表面に接触するに際し,湾曲したベルト表
面に合致しない.即ち,クリーナ装置の掻取部とベルト
表面との間には幅方向中央部分にて隙間が形成される.
この隙間は,前記のようにベルトの中央部の摩耗が進む
と更に大きくなる.その結果,ベルトの中央部におい
て,クリーナ装置の掻取部がベルト表面の付着物を良好
に掻取ることができない.しかも,ベルト表面の残留付
着物は,ベルト中央部が多量,ベルト両側部が少量であ
るのが通常であり,掻取部による付着物の掻取量もこれ
に対応するので,一直線上に配列された掻取部のうち中
央部に位置する部分の摩耗が激しく,ベルト表面と掻摩
取部との間の隙間を次第に大きくする. また,上述のように,複数個のクリーナ体が個別に弾性
部材により弾支されたスクレーパを有し,各スクレーパ
が独立して揺動する構成であるため,一つのスクレーパ
が傾動した際,このスクレーパと隣接するスクレーパと
の間に掻取られた付着物が介入し,両者の間に挟持され
ると,この隣接するスクレーパの独立した揺動が阻害さ
れ,掻取部をベルト表面に圧接するようにスクレーパが
傾動位置から元の位置に復帰回動し得ないという事態を
招来する. 〔課題を解決するための手段〕 本発明は上記問題点を解決したベルトクリーナ装置を提
供するものであり,その手段として構成したところは,
コンベヤベルトのリターン側で該ベルトの横断方向に配
置され,該ベルト表面の残留付着物を除去するスクレー
パを備えたベルトクリーナ装置において:前記スクレー
パは,ベルト表面に接触して弓状に湾曲して延びる弧状
のブレードと,ベルト横断方向に向く回動軸線を有する
回動調整自在な軸部材とを備え;前記回動軸は,前記ブ
レードの円弧延長線に交差する位置に配置されると共
に,該ブレードの両端近傍に連結され;前記ブレード
は,該ブレードを起立せしめる方向に軸部材を回動した
とき,上方に膨出する弓状の掻取部を該ブレードの上縁
部に構成し;更に,前記軸部材をブレードが起立する方
向に回動付勢する弾発手段を設けた点にある. 即ち,回動軸は,ブレードの円弧延長線に交差する位置
に配置されると共に,該ブレードの両端近傍に連結され
ているので,回動軸の回動に際し,ブレードの上昇移動
距離を小さく抑制しつつ,該ブレードの大きな回動角度
を許容することが可能であり,これによりブレードの掻
取部を大きく上方に膨出せしめることが可能になり,該
掻取部をベルトのトラフ癖のついた湾曲表面に合致せし
めることができたものである. また,前記のような弾発手段を設けているので,スクレ
ーパは自動的に起立方向に回動せしめられ,常に上方に
弓状に膨出した状態の掻取部をベルト表面に対して隙間
なく接触する. 〔実 施 例〕 以下図面に基づいて本発明の実施例を詳述する. (基本実施例) 第1図乃至第6図において,コンベヤベルト1は仮想線
(二点鎖線)で示しており,リターン側の一部分だけを
図示している.尚,「リターン側」とは,駆動プーリと
従動プーリとに巻掛けられ周回走行するエンドレスベル
トにおいて,搬送物を積載して往動走行し,該搬送物を
落下させるまでのフォワード側に対する語であり,搬送
物の落下後,プーリ上の巻掛部において折り返し,前記
往動方向とは逆方向に復動走行するリターン過程の部分
を意味する.従って,折り返し点を過ぎた直後のプーリ
上に位置する過程も含まれる. ベルトのリターン側において,該ベルトの両側には一対
のサポート2,3を固設している.一方のサポート2は,
コンベヤのフレーム(図示せず)又は地上から立設され
た支柱4と,該支柱に取着された支持板5とを有する.
他方のサポート3は,コンベヤのフレーム又はベルト下
方のホッパー(何れも図示せず)等に固設される支持台
6と,該支持台6に取着された支持板7とを有する.一
対のサポート2,3の支持板5,7には軸部材を構成する筒状
のバー8を回動自在に架設している.即ち,支持板5,7
がバー8の軸受を形成しており,バー8の回動軸線はベ
ルト1を横断する軸線Aとなる.このバー8には,スク
レーパ9が設けられ,このスクレーパ9は,第1図のよ
うに,ベルト1のリターン走行方向Rに向かい膨出する
ようほぼ弓状に湾曲しており,ブレード10を含む構成と
されており,図例では,ブレード10にチップ11を取付け
ている.チップ11は,超硬合金又はセラミックス等の耐
摩耗材から成り,第4図のように,ブレード10の上端で
あって該ブレードの湾曲内側面にビス止め又はロウ付け
等により固着している.スクレーパ9の両端は,前記バ
ー8の両端に延設された回動軸部8a,8bの周面に立設し
たブラケット12,12に着脱自在に取付けられている.こ
れにより,チップ11付のブレード10は,ベルト1の両側
部から中央部に至り漸次,前記軸線Aから遠ざかるよう
に湾曲しており,第5図及び第6図に示すように,該軸
線A回りに回動軸部8a,8bを回動してスクレーパ9を起
立せしめると,ブレード10は中央部を上方に膨出するよ
うに弓状を呈し,上縁部のチップ11がベルト1の表面に
沿って接触する掻取部13を構成する.この際,第1図示
のように,前記回動軸部8a,8bは,ブレード10の円弧延
長線Zと前記回動軸線Aが交差する位置に配置されると
共に,ブレード10の両端近傍に連結されており,従っ
て,回動軸8a,8bの回動に際し,ブレード10上昇移動距
離を小さく抑制しつつ,該ブレード10の大きな回動角度
を許容することが可能であり,これによりブレード10の
掻取部13を大きく上方に膨出せしめることが可能にな
り,第2図から第6図に至るような上向きの円弧態勢を
可能ならしめる.前記バー8により構成される軸線A
は,第5図示のようにベルト1の下方に配置すること
も,第7図示のようにベルト1の上方に配置することも
できる.後者の場合,ベルト1のリターン方向Rの走行
時のみならず,フォワード方向Fの走行時にも,スクレ
ーパ9の掻取部13をベルト表面に咬み込ませて該ベルト
を裂損するようなことがない. 第3図に示すように,一方のサポート2の支持板5を貫
通して突出するバー8の突出端には,外筒部材14が外挿
され,セットボルト等の固定手段15により固定されてい
る.この外筒部材14の周面には径方向に受板16が延設さ
れており,該受板16に弾発手段17を装着している.この
実施例では,弾発手段17はリーフスプリングから成り,
それぞれ長さの異なる三種類の板ばね17a,17b,17cを順
次受板16上に積層し,受板16の延長端部においてボルト
・ナット等の固着具18により一体的に固着している.最
も長い板ばね17aの他端は,支持板5に着脱自在に取付
けられた保持具19にり保持されている.図例では,支持
板5に,前記軸線Aを中心とする円弧線上に位置して間
隔をおいて開設された複数個の保持孔20の何れかに保持
具19を挿着している.保持具19はU形又はJ形のボルト
を用いることができる.保持具19を所定の保持孔20に挿
着し,該保持具19により板ばね17aを保持することによ
り,バー8は常にスクレーパ9を起立せしめる方向に回
動付勢され,掻取部13をベルト1の表面に圧接する. (スクレーパ機構の他の実施例) 第8図は,スクレーパをベルト横断方向に向く軸線回り
に支持するための別の実施例を示しており,スクレーパ
9は,ほぼ弓状に湾曲するブレード10を有し,該ブレー
ドの上縁部にチップ11を固着しており,この点では第1
図に示したものと同様であるが,スクレーパ9の両端に
同心状に配置した支持軸8a,8bを固着し,該支持軸8a,8b
をそれぞれサポートの支持板5,7に回動自在に軸支して
いる.従って,両支持軸8a,8bにより軸部材8を構成
し,その回動軸線によりベルトの横断方向に向く軸線A
を構成している. 第9図は,スクレーパを二重に配置した実施例を示して
おり,第一のスクレーパ9aと第二のスクレーパ9bとを備
えている.これらのスクレーパ9a,9bは,何れもブレー
ドを含む構成とされている.第二のスクレーパ9bは,両
端に軸部材を構成する支持軸8a,8bを備え,該支持軸8a,
8bを支持板5,7に回動自在に軸支し,これによりベルト
の横断方向に向く軸線Aを構成している.第一のスクレ
ーパ9aは,両端を第二のスクレーパ9bに対してボルト・
ナット等の調整固定手段8c,8dにより回動調整自在に支
持されている.従って,調整固定手段8c,8dのボルトが
ベルトの横断方向に向く軸線Aaを構成し,第一のスクレ
ーパ9aは,該軸線Aa回りに回動調整自在に支持されてい
る.この実施例の場合,第二のスクレーパ9bを軸線A回
りに回動起立せしめることにより,該第二のスクレーパ
9bの掻取部13bをベルト1の表面に沿って接触せしめる
と共に,第一のスクレーパ9aを軸線Aa回りに回動起立せ
しめ,第一のスクレーパ9aの掻取部13aをベルト1の表
面に沿って接触せしめる.これにより,ベルト1がリタ
ーン走行方向Rに走行する際,該ベルト表面の付着物
は,第一のスクレーパ9aの掻取部13aと,第二のスクレ
ーパ9bの掻取部13bとにより,二重に掻取り作用を受
け,ベルト表面をクリーニングする. 第10図は,本発明のスクレーパと,従来公知のベルトク
リーナとを組み合わせて,二重の掻取りを行うようにし
たものである.スクレーパ9は,第1図に示した実施例
と同様に,ベルトを横断する軸部材(バー)8に支持さ
れている.而して,バー8には従来公知のベルトクリー
ナ46が設置されている.公知のベルトクリーナ46として
は,上述した実公昭52−28308号(対応外国特許:米合
衆国特許第3841470号,オーストラリア特許第449142
号)のものを採用することができる.又は,ベルト表面
に対して水等の流体を噴射し,その噴射圧によりベルト
表面の付着物を払拭せしめるような装置を採用すること
もできる. (スクレーパの他の実施例) 第11図は,スクレーパ9の他の実施例を示しており,ス
クレーパ9は,ブレード10と,該ブレード10の上端で一
側面に固着されたチップ11と,前記ブレード10を保持す
る溝型のホルダ21とから成る.溝型のホルダ21は,第1
図に示したスクレーパ9と同様に弓状に湾曲して形成さ
れており,該溝型ホルダ21の両端をベルト横断方向に向
く軸線A回りに回動自在に支持される.そして,この溝
型ホルダ21の溝内にブレード10の基部を挿入固着してい
る.従って,チップ11付のブレード10は,第1図の実施
例のように前記溝型のホルダ21に適合する細長い弓状に
形成してもよいが,多数の短い小片のものとすることが
でき,溝型のホルダ21の溝内に直列状に列設して挿入固
着してもよい. 第12図は,スクレーパ9の更に他の実施例を示してお
り,スクレーパ9は,セラミック板,金属板,高硬度の
ゴム板等から成り,全体を第1図に示したスクレーパ9
と同様に弓状に湾曲したブレード状に形成され,該スク
レーパ9の両端をベルト横断方向に向く軸線A回りに回
動自在に支持される.このスクレーパ9は上述のような
別体のチップを有しておらず,スクレーパ9自体の上端
により掻取部13を構成している. (弾発手段の他の実施例) 第13図ないし第17図は,それぞれ弾発手段17の他の実施
例を示している. 第13図の実施例において,スクレーパ9を支持する回動
自在なバー8の周面から該スクレーパ9を越えて延びる
アーム22が設けられている.アーム22の上方には揺動自
在に軸支23されたレバー24が配置され,該レバー24の一
端部とアーム22の端部とをコイルスプリング等の連結材
25により連結している.レバー24の他端部にはウエイト
25が取付けられ,図示矢印のように,レバー24を反時計
方向に回動付勢することにより,連結材25を介してアー
ム22を持上げ方向に付勢し,これにより掻取部を常にベ
ルト表面に圧接せしめるようにスクレーパ8を起立する
方向に付勢している.尚,前記ウエイト25をレバー24に
対してネジ等の位置調整手段26を介して該レバーの軸方
向に調整自在としておくのが好ましい. 第14図の実施例において,スクレーパ9を支持する回動
自在なバー8にはアーム27を垂設し,該アーム27を弾発
してバー8を反時計方向に付勢するコイルスプリング28
を設けている.スプリング28は保持筒29に保持されてお
り,該保持筒29にスプリング28の一端を押圧するロッド
30を挿入している.このロッド30は,保持台31に進退自
在に螺合されている. 第15図の実施例において,スクレーパ9を支持する回動
自在なバー8にはアーム32が突設されており、該アーム
32は作動室部材33に挿入されている.作動室部材33内に
おいてアーム32の上部には拡縮自在なバッグ34が配置さ
れ,該バッグ34にはポンプ35からの流体が給送されてい
る.従って,流体を充満することによりバッグ34が膨張
すると,アーム32を押下げることによりバー8が反時計
方向に回動せしめられる.バッグ34にはポンプ35からの
流体圧が作用しているので,バー8は常に反時計方向に
回動するように付勢されている. 第16図の実施例において,スクレーパ9を支持する支持
軸8bが軸8eと軸8fとに分割され、両分割軸8e,8fをゴム
塊等の弾性部材8gを介して連結している.端部に位置す
る軸8fはサポート3に回動位置調整自在に固定される.
従って,軸8fのサポート3に対する回動取付位置を調整
することにより,スクレーパ9は回動起立姿勢とされ,
弾性部材8gを捻じり変形した状態で掻取部13をベルト表
面に圧接する.このため,スクレーパ9は弾性部材8gの
捻じり中心を軸線Aとして回動自在であり,しかも,該
弾性部材8gの弾力により常にベルト表面に圧接するよう
付勢される. 第17図の実施例において,スクレーパ9は上述したよう
なバーには取付けられていない.スクレーパ9の両端は
支持部材36に取付けられており,該支持部材36は取付板
37に対してゴム塊等の弾性部材38を介して固着されてい
る.取付板37は,フレーム39に立設されたブラケット40
に取付けられる.フレーム39は支柱等に支持されてお
り,回動調整自在であり,調整位置で固定される.従っ
て,フレーム39の回動方向の位置を調整することによ
り,取付板37を傾斜姿勢で固定させれば,スクレーパ9
はベルト表面に対して弾性部材38を弾性変形せしめた状
態で接しており,この弾性部材38の弾力により図示矢印
方向に常に付勢されている.換言すれば,この実施例の
場合,弾性部材38が軸線Aを含んでおり,スクレーパ9
はこの軸線Aの回りで回動することができる. (弾発手段を備えない実施例) 第18図の実施例において,本発明装置は上述のような弾
発手段を具備していない. スクレーパ9を支持する回動自在なバー8にはアーム41
が突設されており,該アーム41は継手42を介して進退調
整部材43に連結されている.進退調整部材43は,例え
ば,基台44に固定されたナット45に螺挿されたボルトか
ら成り,ねじ結合を介して軸方向に進退移動調整可能で
ある.継手42は進退調整部材43の運動をアーム41に伝達
する. 進退調整部材43を螺進すると,バー8は反時計方向に回
動され,スクレーパ9の掻取部をベルト表面に圧接す
る.従って,掻取部はベルト表面の残留付着物を掻取り
除去する.掻取部が摩耗して,該掻取部とベルト表面の
間に隙間ができたときは,再度,進退調整部材43を螺進
して弓状の掻取部を上方に膨出するように起立せしめ,
該掻取部をベルトの湾曲表面に沿って接触せしめればよ
い. 本発明においては,弓状に湾曲する掻取部が断面弓状と
されたベルト表面に合致して接するので,特に掻取部を
ベルト表面に強く圧接させるための圧力は必要でない.
従って,第18図の実施例のように,弾発手段を設けなく
ても所望の掻取り効果は充分に期待できる. 第1図のように,スクレーパ9をベルト1のリターン走
行方向Rに向かい弓状に膨出するよう配置した場合は,
ベルト表面の残留付着物が掻取られるに際し,スクレー
パ9の両端近傍部にて掻取られた掻取物がベルトの進行
に伴い中央部に集められ,塊状となってベルト下方のホ
ッパに落下する.然しながら,上記第7図の実施例及び
第18図の実施例の場合,スクレーパ9は必要以上に起立
方向に回動してベルト表面に食い込むことはなく,所定
の位置で回動せずに停止しているから,スクレーパ9を
第1図に示す方向とは反対方向に,即ち,該スクレーパ
9がベルト1のリターン走行方向Rとは反対方向に弓状
に膨出するように配置することができる. 〔発明の効果〕 特許請求の範囲第1項に記載の本発明によれば,ス
クレーパ9を構成するブレード10がベルト横断方向に向
く軸線A回りに回動調整自在に支持され,該ブレード10
のベルト表面に接触する上縁部を,ベルトの両側部から
中央部に至り漸次,前記軸線Aから遠ざかるように湾曲
して形成し,軸線A回りに回動起立したとき,前記ブレ
ード10の上縁部が上方に膨出する弓状の掻取部13を構成
するものであるから,ベルトに弓状のトラフ癖がつけら
れ,またベルト表面が中央部を摩耗しているときでも,
ブレード10の掻取部13とベルト表面の間に隙間を生じる
ことなく,該掻取部13をベルト表面に合致して接触させ
ることができ,ベルト表面の残留付着物を好適に掻取る
ことができる効果がある. この点に関し,ブレード10を円弧状に湾曲する弓状のも
のに形成しても,その回動軸線Aを規定する回動軸部8
a,8bをブレード10から遠ざけて設けるならば,これが遠
くなればなるほど本発明の目的を達し得なくなる.即
ち,この場合,回動軸線Aとブレード10の間を結ぶ回動
半径が長距離になり,そうすると,ブレード10を起立方
向に所定角度回動せしめるためには,ブレードの上昇移
動距離を大きく許容しなければならないことになる.と
ころが,本発明のようなベルトクリーナ装置は,コンベ
ヤベルト下方の狭小なスペースに取付けられるため,ブ
レード10を上下の長い距離にわたり上昇移動せしめるた
めのスペースを有しない. そこで,本発明によれば,軸線Aを規定する回動軸8
を,ブレード10の円弧延長線Zに交差する位置に配置す
ると共に,該ブレード10の両端近傍に連結したものであ
るから,回動中心Aとブレード10を結ぶ回動半径が可及
的に小さくなり,回動軸8の回動に際し,ブレード10の
上昇移動距離を小さく抑制しつつ,該ブレード10の大き
な回動角度を許容することが可能になり,これによりブ
レード10の掻取部13を大きく上方に膨出せしめる構成と
し,所期目的を達し得たものである. また,特許請求の範囲第2項に記載の本発明によれ
ば,弾発手段17によりブレード10が掻取部13をベルト表
面に圧接するように起立方向に回動付勢されているの
で,掻取部13が摩耗した場合,スクレーパ9は自動的に
ブレード10を起立方向に回動せしめ常に上方に弓状に膨
出した状態で掻取部13をベルト表面に対して隙間なく接
触し,ブレード10の起立状態を調整しなくても常に良好
な掻取り機能を果たすことができる効果がある.
の搬送物の残留付着物を,該ベルトのリターン側にて除
去するベルトクリーナ装置に関する. 〔従来の技術〕 従来のベルトクリーナ装置は,本出願人が先に提案した
実公昭52−28308号(対応外国特許:米合衆国特許第384
1470号,オーストラリア特許第449142号)のように,コ
ンベヤベルトのリターン側で該ベルトの横断方向に配置
された複数個のクリーナ体を有する.これらのクリーナ
体は,ベルト表面に接触する掻取部を一直線上に整列せ
しめている.具体的には,上端にチップから成る掻取部
を設けたスクレーパをゴム塊等の弾性部材により弾性的
に支持し,この弾性部材の弾性変形を介して掻取部をベ
ルト表面に圧接している. 〔発明が解決しようとする課題〕 一般的に,コンベヤベルトは,駆動プーリと従動プーリ
との間にエンドレス状に巻掛けて周回走行するに際し,
搬送物を積載して搬送する往動過程(フォワード側)に
おいて,搬送物を安定して積載させるため,トラフ角を
有して配置されたガイドプーリによりベルト断面が弓状
になるように支持されている.即ち,搬送物を積載して
往動走行するベルトのフォワード側において,ベルトの
幅方向中央部が下方に膨出するように湾曲して支持され
ている. そして,前記のように弓状に湾曲したベルトの表面の中
央部に搬送物を繰返し積載されるので,ベルト表面は両
側部よりも中央部の摩耗が大である. 従って,ベルトには前記の湾曲癖がついており(一般に
トラフ癖と云われている),搬送物を落下させた後に往
動方向とは逆方向に復動走行するリターン側において,
ベルトは幅方向中央部が上方に膨出するように弓状に湾
曲されており,一直線上に整列されたクリーナ装置の掻
取部がベルト表面に接触するに際し,湾曲したベルト表
面に合致しない.即ち,クリーナ装置の掻取部とベルト
表面との間には幅方向中央部分にて隙間が形成される.
この隙間は,前記のようにベルトの中央部の摩耗が進む
と更に大きくなる.その結果,ベルトの中央部におい
て,クリーナ装置の掻取部がベルト表面の付着物を良好
に掻取ることができない.しかも,ベルト表面の残留付
着物は,ベルト中央部が多量,ベルト両側部が少量であ
るのが通常であり,掻取部による付着物の掻取量もこれ
に対応するので,一直線上に配列された掻取部のうち中
央部に位置する部分の摩耗が激しく,ベルト表面と掻摩
取部との間の隙間を次第に大きくする. また,上述のように,複数個のクリーナ体が個別に弾性
部材により弾支されたスクレーパを有し,各スクレーパ
が独立して揺動する構成であるため,一つのスクレーパ
が傾動した際,このスクレーパと隣接するスクレーパと
の間に掻取られた付着物が介入し,両者の間に挟持され
ると,この隣接するスクレーパの独立した揺動が阻害さ
れ,掻取部をベルト表面に圧接するようにスクレーパが
傾動位置から元の位置に復帰回動し得ないという事態を
招来する. 〔課題を解決するための手段〕 本発明は上記問題点を解決したベルトクリーナ装置を提
供するものであり,その手段として構成したところは,
コンベヤベルトのリターン側で該ベルトの横断方向に配
置され,該ベルト表面の残留付着物を除去するスクレー
パを備えたベルトクリーナ装置において:前記スクレー
パは,ベルト表面に接触して弓状に湾曲して延びる弧状
のブレードと,ベルト横断方向に向く回動軸線を有する
回動調整自在な軸部材とを備え;前記回動軸は,前記ブ
レードの円弧延長線に交差する位置に配置されると共
に,該ブレードの両端近傍に連結され;前記ブレード
は,該ブレードを起立せしめる方向に軸部材を回動した
とき,上方に膨出する弓状の掻取部を該ブレードの上縁
部に構成し;更に,前記軸部材をブレードが起立する方
向に回動付勢する弾発手段を設けた点にある. 即ち,回動軸は,ブレードの円弧延長線に交差する位置
に配置されると共に,該ブレードの両端近傍に連結され
ているので,回動軸の回動に際し,ブレードの上昇移動
距離を小さく抑制しつつ,該ブレードの大きな回動角度
を許容することが可能であり,これによりブレードの掻
取部を大きく上方に膨出せしめることが可能になり,該
掻取部をベルトのトラフ癖のついた湾曲表面に合致せし
めることができたものである. また,前記のような弾発手段を設けているので,スクレ
ーパは自動的に起立方向に回動せしめられ,常に上方に
弓状に膨出した状態の掻取部をベルト表面に対して隙間
なく接触する. 〔実 施 例〕 以下図面に基づいて本発明の実施例を詳述する. (基本実施例) 第1図乃至第6図において,コンベヤベルト1は仮想線
(二点鎖線)で示しており,リターン側の一部分だけを
図示している.尚,「リターン側」とは,駆動プーリと
従動プーリとに巻掛けられ周回走行するエンドレスベル
トにおいて,搬送物を積載して往動走行し,該搬送物を
落下させるまでのフォワード側に対する語であり,搬送
物の落下後,プーリ上の巻掛部において折り返し,前記
往動方向とは逆方向に復動走行するリターン過程の部分
を意味する.従って,折り返し点を過ぎた直後のプーリ
上に位置する過程も含まれる. ベルトのリターン側において,該ベルトの両側には一対
のサポート2,3を固設している.一方のサポート2は,
コンベヤのフレーム(図示せず)又は地上から立設され
た支柱4と,該支柱に取着された支持板5とを有する.
他方のサポート3は,コンベヤのフレーム又はベルト下
方のホッパー(何れも図示せず)等に固設される支持台
6と,該支持台6に取着された支持板7とを有する.一
対のサポート2,3の支持板5,7には軸部材を構成する筒状
のバー8を回動自在に架設している.即ち,支持板5,7
がバー8の軸受を形成しており,バー8の回動軸線はベ
ルト1を横断する軸線Aとなる.このバー8には,スク
レーパ9が設けられ,このスクレーパ9は,第1図のよ
うに,ベルト1のリターン走行方向Rに向かい膨出する
ようほぼ弓状に湾曲しており,ブレード10を含む構成と
されており,図例では,ブレード10にチップ11を取付け
ている.チップ11は,超硬合金又はセラミックス等の耐
摩耗材から成り,第4図のように,ブレード10の上端で
あって該ブレードの湾曲内側面にビス止め又はロウ付け
等により固着している.スクレーパ9の両端は,前記バ
ー8の両端に延設された回動軸部8a,8bの周面に立設し
たブラケット12,12に着脱自在に取付けられている.こ
れにより,チップ11付のブレード10は,ベルト1の両側
部から中央部に至り漸次,前記軸線Aから遠ざかるよう
に湾曲しており,第5図及び第6図に示すように,該軸
線A回りに回動軸部8a,8bを回動してスクレーパ9を起
立せしめると,ブレード10は中央部を上方に膨出するよ
うに弓状を呈し,上縁部のチップ11がベルト1の表面に
沿って接触する掻取部13を構成する.この際,第1図示
のように,前記回動軸部8a,8bは,ブレード10の円弧延
長線Zと前記回動軸線Aが交差する位置に配置されると
共に,ブレード10の両端近傍に連結されており,従っ
て,回動軸8a,8bの回動に際し,ブレード10上昇移動距
離を小さく抑制しつつ,該ブレード10の大きな回動角度
を許容することが可能であり,これによりブレード10の
掻取部13を大きく上方に膨出せしめることが可能にな
り,第2図から第6図に至るような上向きの円弧態勢を
可能ならしめる.前記バー8により構成される軸線A
は,第5図示のようにベルト1の下方に配置すること
も,第7図示のようにベルト1の上方に配置することも
できる.後者の場合,ベルト1のリターン方向Rの走行
時のみならず,フォワード方向Fの走行時にも,スクレ
ーパ9の掻取部13をベルト表面に咬み込ませて該ベルト
を裂損するようなことがない. 第3図に示すように,一方のサポート2の支持板5を貫
通して突出するバー8の突出端には,外筒部材14が外挿
され,セットボルト等の固定手段15により固定されてい
る.この外筒部材14の周面には径方向に受板16が延設さ
れており,該受板16に弾発手段17を装着している.この
実施例では,弾発手段17はリーフスプリングから成り,
それぞれ長さの異なる三種類の板ばね17a,17b,17cを順
次受板16上に積層し,受板16の延長端部においてボルト
・ナット等の固着具18により一体的に固着している.最
も長い板ばね17aの他端は,支持板5に着脱自在に取付
けられた保持具19にり保持されている.図例では,支持
板5に,前記軸線Aを中心とする円弧線上に位置して間
隔をおいて開設された複数個の保持孔20の何れかに保持
具19を挿着している.保持具19はU形又はJ形のボルト
を用いることができる.保持具19を所定の保持孔20に挿
着し,該保持具19により板ばね17aを保持することによ
り,バー8は常にスクレーパ9を起立せしめる方向に回
動付勢され,掻取部13をベルト1の表面に圧接する. (スクレーパ機構の他の実施例) 第8図は,スクレーパをベルト横断方向に向く軸線回り
に支持するための別の実施例を示しており,スクレーパ
9は,ほぼ弓状に湾曲するブレード10を有し,該ブレー
ドの上縁部にチップ11を固着しており,この点では第1
図に示したものと同様であるが,スクレーパ9の両端に
同心状に配置した支持軸8a,8bを固着し,該支持軸8a,8b
をそれぞれサポートの支持板5,7に回動自在に軸支して
いる.従って,両支持軸8a,8bにより軸部材8を構成
し,その回動軸線によりベルトの横断方向に向く軸線A
を構成している. 第9図は,スクレーパを二重に配置した実施例を示して
おり,第一のスクレーパ9aと第二のスクレーパ9bとを備
えている.これらのスクレーパ9a,9bは,何れもブレー
ドを含む構成とされている.第二のスクレーパ9bは,両
端に軸部材を構成する支持軸8a,8bを備え,該支持軸8a,
8bを支持板5,7に回動自在に軸支し,これによりベルト
の横断方向に向く軸線Aを構成している.第一のスクレ
ーパ9aは,両端を第二のスクレーパ9bに対してボルト・
ナット等の調整固定手段8c,8dにより回動調整自在に支
持されている.従って,調整固定手段8c,8dのボルトが
ベルトの横断方向に向く軸線Aaを構成し,第一のスクレ
ーパ9aは,該軸線Aa回りに回動調整自在に支持されてい
る.この実施例の場合,第二のスクレーパ9bを軸線A回
りに回動起立せしめることにより,該第二のスクレーパ
9bの掻取部13bをベルト1の表面に沿って接触せしめる
と共に,第一のスクレーパ9aを軸線Aa回りに回動起立せ
しめ,第一のスクレーパ9aの掻取部13aをベルト1の表
面に沿って接触せしめる.これにより,ベルト1がリタ
ーン走行方向Rに走行する際,該ベルト表面の付着物
は,第一のスクレーパ9aの掻取部13aと,第二のスクレ
ーパ9bの掻取部13bとにより,二重に掻取り作用を受
け,ベルト表面をクリーニングする. 第10図は,本発明のスクレーパと,従来公知のベルトク
リーナとを組み合わせて,二重の掻取りを行うようにし
たものである.スクレーパ9は,第1図に示した実施例
と同様に,ベルトを横断する軸部材(バー)8に支持さ
れている.而して,バー8には従来公知のベルトクリー
ナ46が設置されている.公知のベルトクリーナ46として
は,上述した実公昭52−28308号(対応外国特許:米合
衆国特許第3841470号,オーストラリア特許第449142
号)のものを採用することができる.又は,ベルト表面
に対して水等の流体を噴射し,その噴射圧によりベルト
表面の付着物を払拭せしめるような装置を採用すること
もできる. (スクレーパの他の実施例) 第11図は,スクレーパ9の他の実施例を示しており,ス
クレーパ9は,ブレード10と,該ブレード10の上端で一
側面に固着されたチップ11と,前記ブレード10を保持す
る溝型のホルダ21とから成る.溝型のホルダ21は,第1
図に示したスクレーパ9と同様に弓状に湾曲して形成さ
れており,該溝型ホルダ21の両端をベルト横断方向に向
く軸線A回りに回動自在に支持される.そして,この溝
型ホルダ21の溝内にブレード10の基部を挿入固着してい
る.従って,チップ11付のブレード10は,第1図の実施
例のように前記溝型のホルダ21に適合する細長い弓状に
形成してもよいが,多数の短い小片のものとすることが
でき,溝型のホルダ21の溝内に直列状に列設して挿入固
着してもよい. 第12図は,スクレーパ9の更に他の実施例を示してお
り,スクレーパ9は,セラミック板,金属板,高硬度の
ゴム板等から成り,全体を第1図に示したスクレーパ9
と同様に弓状に湾曲したブレード状に形成され,該スク
レーパ9の両端をベルト横断方向に向く軸線A回りに回
動自在に支持される.このスクレーパ9は上述のような
別体のチップを有しておらず,スクレーパ9自体の上端
により掻取部13を構成している. (弾発手段の他の実施例) 第13図ないし第17図は,それぞれ弾発手段17の他の実施
例を示している. 第13図の実施例において,スクレーパ9を支持する回動
自在なバー8の周面から該スクレーパ9を越えて延びる
アーム22が設けられている.アーム22の上方には揺動自
在に軸支23されたレバー24が配置され,該レバー24の一
端部とアーム22の端部とをコイルスプリング等の連結材
25により連結している.レバー24の他端部にはウエイト
25が取付けられ,図示矢印のように,レバー24を反時計
方向に回動付勢することにより,連結材25を介してアー
ム22を持上げ方向に付勢し,これにより掻取部を常にベ
ルト表面に圧接せしめるようにスクレーパ8を起立する
方向に付勢している.尚,前記ウエイト25をレバー24に
対してネジ等の位置調整手段26を介して該レバーの軸方
向に調整自在としておくのが好ましい. 第14図の実施例において,スクレーパ9を支持する回動
自在なバー8にはアーム27を垂設し,該アーム27を弾発
してバー8を反時計方向に付勢するコイルスプリング28
を設けている.スプリング28は保持筒29に保持されてお
り,該保持筒29にスプリング28の一端を押圧するロッド
30を挿入している.このロッド30は,保持台31に進退自
在に螺合されている. 第15図の実施例において,スクレーパ9を支持する回動
自在なバー8にはアーム32が突設されており、該アーム
32は作動室部材33に挿入されている.作動室部材33内に
おいてアーム32の上部には拡縮自在なバッグ34が配置さ
れ,該バッグ34にはポンプ35からの流体が給送されてい
る.従って,流体を充満することによりバッグ34が膨張
すると,アーム32を押下げることによりバー8が反時計
方向に回動せしめられる.バッグ34にはポンプ35からの
流体圧が作用しているので,バー8は常に反時計方向に
回動するように付勢されている. 第16図の実施例において,スクレーパ9を支持する支持
軸8bが軸8eと軸8fとに分割され、両分割軸8e,8fをゴム
塊等の弾性部材8gを介して連結している.端部に位置す
る軸8fはサポート3に回動位置調整自在に固定される.
従って,軸8fのサポート3に対する回動取付位置を調整
することにより,スクレーパ9は回動起立姿勢とされ,
弾性部材8gを捻じり変形した状態で掻取部13をベルト表
面に圧接する.このため,スクレーパ9は弾性部材8gの
捻じり中心を軸線Aとして回動自在であり,しかも,該
弾性部材8gの弾力により常にベルト表面に圧接するよう
付勢される. 第17図の実施例において,スクレーパ9は上述したよう
なバーには取付けられていない.スクレーパ9の両端は
支持部材36に取付けられており,該支持部材36は取付板
37に対してゴム塊等の弾性部材38を介して固着されてい
る.取付板37は,フレーム39に立設されたブラケット40
に取付けられる.フレーム39は支柱等に支持されてお
り,回動調整自在であり,調整位置で固定される.従っ
て,フレーム39の回動方向の位置を調整することによ
り,取付板37を傾斜姿勢で固定させれば,スクレーパ9
はベルト表面に対して弾性部材38を弾性変形せしめた状
態で接しており,この弾性部材38の弾力により図示矢印
方向に常に付勢されている.換言すれば,この実施例の
場合,弾性部材38が軸線Aを含んでおり,スクレーパ9
はこの軸線Aの回りで回動することができる. (弾発手段を備えない実施例) 第18図の実施例において,本発明装置は上述のような弾
発手段を具備していない. スクレーパ9を支持する回動自在なバー8にはアーム41
が突設されており,該アーム41は継手42を介して進退調
整部材43に連結されている.進退調整部材43は,例え
ば,基台44に固定されたナット45に螺挿されたボルトか
ら成り,ねじ結合を介して軸方向に進退移動調整可能で
ある.継手42は進退調整部材43の運動をアーム41に伝達
する. 進退調整部材43を螺進すると,バー8は反時計方向に回
動され,スクレーパ9の掻取部をベルト表面に圧接す
る.従って,掻取部はベルト表面の残留付着物を掻取り
除去する.掻取部が摩耗して,該掻取部とベルト表面の
間に隙間ができたときは,再度,進退調整部材43を螺進
して弓状の掻取部を上方に膨出するように起立せしめ,
該掻取部をベルトの湾曲表面に沿って接触せしめればよ
い. 本発明においては,弓状に湾曲する掻取部が断面弓状と
されたベルト表面に合致して接するので,特に掻取部を
ベルト表面に強く圧接させるための圧力は必要でない.
従って,第18図の実施例のように,弾発手段を設けなく
ても所望の掻取り効果は充分に期待できる. 第1図のように,スクレーパ9をベルト1のリターン走
行方向Rに向かい弓状に膨出するよう配置した場合は,
ベルト表面の残留付着物が掻取られるに際し,スクレー
パ9の両端近傍部にて掻取られた掻取物がベルトの進行
に伴い中央部に集められ,塊状となってベルト下方のホ
ッパに落下する.然しながら,上記第7図の実施例及び
第18図の実施例の場合,スクレーパ9は必要以上に起立
方向に回動してベルト表面に食い込むことはなく,所定
の位置で回動せずに停止しているから,スクレーパ9を
第1図に示す方向とは反対方向に,即ち,該スクレーパ
9がベルト1のリターン走行方向Rとは反対方向に弓状
に膨出するように配置することができる. 〔発明の効果〕 特許請求の範囲第1項に記載の本発明によれば,ス
クレーパ9を構成するブレード10がベルト横断方向に向
く軸線A回りに回動調整自在に支持され,該ブレード10
のベルト表面に接触する上縁部を,ベルトの両側部から
中央部に至り漸次,前記軸線Aから遠ざかるように湾曲
して形成し,軸線A回りに回動起立したとき,前記ブレ
ード10の上縁部が上方に膨出する弓状の掻取部13を構成
するものであるから,ベルトに弓状のトラフ癖がつけら
れ,またベルト表面が中央部を摩耗しているときでも,
ブレード10の掻取部13とベルト表面の間に隙間を生じる
ことなく,該掻取部13をベルト表面に合致して接触させ
ることができ,ベルト表面の残留付着物を好適に掻取る
ことができる効果がある. この点に関し,ブレード10を円弧状に湾曲する弓状のも
のに形成しても,その回動軸線Aを規定する回動軸部8
a,8bをブレード10から遠ざけて設けるならば,これが遠
くなればなるほど本発明の目的を達し得なくなる.即
ち,この場合,回動軸線Aとブレード10の間を結ぶ回動
半径が長距離になり,そうすると,ブレード10を起立方
向に所定角度回動せしめるためには,ブレードの上昇移
動距離を大きく許容しなければならないことになる.と
ころが,本発明のようなベルトクリーナ装置は,コンベ
ヤベルト下方の狭小なスペースに取付けられるため,ブ
レード10を上下の長い距離にわたり上昇移動せしめるた
めのスペースを有しない. そこで,本発明によれば,軸線Aを規定する回動軸8
を,ブレード10の円弧延長線Zに交差する位置に配置す
ると共に,該ブレード10の両端近傍に連結したものであ
るから,回動中心Aとブレード10を結ぶ回動半径が可及
的に小さくなり,回動軸8の回動に際し,ブレード10の
上昇移動距離を小さく抑制しつつ,該ブレード10の大き
な回動角度を許容することが可能になり,これによりブ
レード10の掻取部13を大きく上方に膨出せしめる構成と
し,所期目的を達し得たものである. また,特許請求の範囲第2項に記載の本発明によれ
ば,弾発手段17によりブレード10が掻取部13をベルト表
面に圧接するように起立方向に回動付勢されているの
で,掻取部13が摩耗した場合,スクレーパ9は自動的に
ブレード10を起立方向に回動せしめ常に上方に弓状に膨
出した状態で掻取部13をベルト表面に対して隙間なく接
触し,ブレード10の起立状態を調整しなくても常に良好
な掻取り機能を果たすことができる効果がある.
第1図は本発明の1実施例に係るベルトクリーナ装置を
示す平面図,第2図は同装置の正面図,第3図は同装置
の一部を破断し一部を断面にて示す側面図,第4図は同
装置のスクレーパの縦断面拡大図,第5図は同装置のス
クレーパを起立回動せしめた状態の側面図,第6図は同
じく正面図,第7図は軸線Aの位置を変更した実施例を
示す側面図,第8図は軸線Aを構成する支持軸の別の実
施例を示す平面図,第9図はスクレーパを二重に配置し
た実施例を示す平面図,第10図は本発明スクレーパと従
来公知のクリーナ装置とを組み合わせた実施例を示す平
面図,第11図はスクレーパの他の実施例の縦断面拡大
図,第12図はスクレーパの更に他の実施例の縦断面拡大
図,第13図は弾発手段の他の実施例を説明する側面図,
第14図は弾発手段の更に別の実施例を説明する側面図,
第15図は弾発手段の更に別の実施例を説明する側面図,
第16図は弾発手段の更に別の実施例を説明する平面図,
第17図は弾発手段の更に別の実施例を説明する側面図,
第18図は弾発手段を設けない実施例を説明する側面図で
ある. 1……ベルト,8……軸部材,9……スクレーパ,10……ブ
レード,13……掻取部,17……弾発手段,A……軸線.
示す平面図,第2図は同装置の正面図,第3図は同装置
の一部を破断し一部を断面にて示す側面図,第4図は同
装置のスクレーパの縦断面拡大図,第5図は同装置のス
クレーパを起立回動せしめた状態の側面図,第6図は同
じく正面図,第7図は軸線Aの位置を変更した実施例を
示す側面図,第8図は軸線Aを構成する支持軸の別の実
施例を示す平面図,第9図はスクレーパを二重に配置し
た実施例を示す平面図,第10図は本発明スクレーパと従
来公知のクリーナ装置とを組み合わせた実施例を示す平
面図,第11図はスクレーパの他の実施例の縦断面拡大
図,第12図はスクレーパの更に他の実施例の縦断面拡大
図,第13図は弾発手段の他の実施例を説明する側面図,
第14図は弾発手段の更に別の実施例を説明する側面図,
第15図は弾発手段の更に別の実施例を説明する側面図,
第16図は弾発手段の更に別の実施例を説明する平面図,
第17図は弾発手段の更に別の実施例を説明する側面図,
第18図は弾発手段を設けない実施例を説明する側面図で
ある. 1……ベルト,8……軸部材,9……スクレーパ,10……ブ
レード,13……掻取部,17……弾発手段,A……軸線.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 45/16 Z 9245−3F
Claims (2)
- 【請求項1】コンベヤベルトのリターン側で該ベルトの
横断方向に配置され、該ベルト表面の残留付着物を除去
するスクレーパを備えたベルトクリーナ装置において: 前記スクレーパ(9)は、ベルト表面に接触し弓状に湾
曲して延びる弧状のブレード(10)と、ベルト横断方向
に向く回動軸線Aを有する回動調整自在な軸部材(8)
とを備え; 前記回動軸(8)は、前記ブレード(10)の円弧延長線
Zと前記回動軸線Aが交差する位置に配置されると共
に、該ブレード(10)の両端近傍に連結され; 前記ブレード(10)は、該ブレード(10)を起立せしめ
る方向に軸部材(8)を回動したとき、上方に膨出する
弓状の掻取部(13)を該ブレード(10)の上縁部に構成
したことを特徴とするベルトクリーナ装置。 - 【請求項2】コンベヤベルトのリターン側で該ベルトの
横断方向に配置され、該ベルト表面の残留付着物を除去
するスクレーパを備えたベルトクリーナ装置において: 前記スクレーパ(9)は、ベルト表面に接触し弓状に湾
曲して延びる弧状のブレード(10)と、ベルト横断方向
に向く回動軸線Aを有する回動調整自在な軸部材(8)
とを備え; 前記回動軸(8)は、前記ブレード(10)の円弧延長線
Zと前記回動軸線Aが交差する位置に配置されると共
に、該ブレード(10)の両端近傍に連結され; 前記ブレード(10)は、該ブレード(10)を起立せしめ
る方向に軸部材(8)を回動したとき、上方に膨出する
弓状の掻取部(13)を該ブレード(10)の上縁部に構成
し; 更に、前記軸部材(8)をブレード(10)が起立する方
向に回動付勢する弾発手段(17)を設けたことを特徴と
するベルトクリーナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2041680A JPH0720767B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | ベルトクリーナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2041680A JPH0720767B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | ベルトクリーナ装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62111388A Division JPS6464915A (en) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | Belt cleaner |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02239015A JPH02239015A (ja) | 1990-09-21 |
| JPH0720767B2 true JPH0720767B2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=12615142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2041680A Expired - Fee Related JPH0720767B2 (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | ベルトクリーナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0720767B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015182847A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 濱田重工株式会社 | ベルトクリーナー |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE202007011727U1 (de) * | 2007-08-22 | 2007-10-25 | Schulmeistrat, Hans-Dieter | Förderbandabstreifer mit einer parabolartig geformten Abstreiferleiste |
| KR101238882B1 (ko) * | 2009-09-11 | 2013-03-04 | 주식회사 포스코 | 밸트 콘베이어의 밸트 청소 장치 |
| AU2022337470B2 (en) | 2021-08-31 | 2025-01-30 | Yoshino Gypsum Co., Ltd. | Smoother and gypsum board manufacturing device |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4326598Y1 (ja) * | 1965-01-20 | 1968-11-05 | ||
| JPS591647A (ja) * | 1982-06-28 | 1984-01-07 | Oiles Ind Co Ltd | 軸受用亜鉛合金の製造方法 |
-
1990
- 1990-02-22 JP JP2041680A patent/JPH0720767B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015182847A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 濱田重工株式会社 | ベルトクリーナー |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02239015A (ja) | 1990-09-21 |
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