JPH0720974B2 - アルキニルシリル化合物の製造方法 - Google Patents
アルキニルシリル化合物の製造方法Info
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- JPH0720974B2 JPH0720974B2 JP33612789A JP33612789A JPH0720974B2 JP H0720974 B2 JPH0720974 B2 JP H0720974B2 JP 33612789 A JP33612789 A JP 33612789A JP 33612789 A JP33612789 A JP 33612789A JP H0720974 B2 JPH0720974 B2 JP H0720974B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、アルキニルシリル化合物の製造方法に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、シリコン
系アセチレン化合物の重合体原料等として有用な高純度
アルキニルシリル化合物の選択的な製造を可能とする新
しい製造方法に関するものである。
るものである。さらに詳しくは、この発明は、シリコン
系アセチレン化合物の重合体原料等として有用な高純度
アルキニルシリル化合物の選択的な製造を可能とする新
しい製造方法に関するものである。
(従来の技術とその課題) 従来より、シリコン系アセチレン化合物としてアルキニ
ルシリル化合物が知られており、この化合物の重合体は
新しい機能、用途を有するものとして期待されてもい
る。そのための重合方法はもちろんのこと、原料物質の
アルキニルシリル化合物の製造方法についてもすでにい
くつかの提案がなされてきている。
ルシリル化合物が知られており、この化合物の重合体は
新しい機能、用途を有するものとして期待されてもい
る。そのための重合方法はもちろんのこと、原料物質の
アルキニルシリル化合物の製造方法についてもすでにい
くつかの提案がなされてきている。
たとえば、Nb、Ta等の周期律表第5族遷移金属のハロゲ
ン化物を触媒として重合する方法(特開昭59-155409)
や、さらに助触媒として有機アルミニウム化合物を用い
る重合方法(特開昭59-210915)が知られており、ま
た、これらの重合体製造のための原料としてのアルキニ
ルシリル化合物を1,2−ジェン化合物と金属ナトリウム
との反応によって合成したナトリウムアセチリドとモノ
ハロゲン化シリル化合物とを反応させて製造する方法
(特公昭63-41397)が提案されてもいる。
ン化物を触媒として重合する方法(特開昭59-155409)
や、さらに助触媒として有機アルミニウム化合物を用い
る重合方法(特開昭59-210915)が知られており、ま
た、これらの重合体製造のための原料としてのアルキニ
ルシリル化合物を1,2−ジェン化合物と金属ナトリウム
との反応によって合成したナトリウムアセチリドとモノ
ハロゲン化シリル化合物とを反応させて製造する方法
(特公昭63-41397)が提案されてもいる。
シリコン系アセチレン化合物は、様々な用途の化学品原
料としても注目されてているとともに、その重合体は新
しい機能や用途を拓くものとして注目されるものである
が、製造方法や重合方法の検討が進むにつれてその産業
的発展にとってのいくつかの課題が明らかになってき
た。
料としても注目されてているとともに、その重合体は新
しい機能や用途を拓くものとして注目されるものである
が、製造方法や重合方法の検討が進むにつれてその産業
的発展にとってのいくつかの課題が明らかになってき
た。
その一つのは、ナトリウム等のアルカリ金属のアセチリ
ドとモノハロゲン化シリル化合物との反応によってアル
キニルシリル化合物を合成する際には、重合阻害物質が
副生しやすく、この副生阻害物質はアルキニルシリル化
合物の重合に悪影響を及ぼすということである。特にこ
の影響は、重合触媒としてNb化合物を用いる場合に顕著
であって、アルキニルシリル化合物の重合体の製造にと
っての障害となっていた。
ドとモノハロゲン化シリル化合物との反応によってアル
キニルシリル化合物を合成する際には、重合阻害物質が
副生しやすく、この副生阻害物質はアルキニルシリル化
合物の重合に悪影響を及ぼすということである。特にこ
の影響は、重合触媒としてNb化合物を用いる場合に顕著
であって、アルキニルシリル化合物の重合体の製造にと
っての障害となっていた。
また他方では、アルカリ金属アセチリドの合成として、
上記した通り1,2−ジェンを原料とする方法が提案され
ているが、この1,2−ジェンは、その類縁体としてのア
セチレン化合物とともに極めて不安定な物質であって、
取扱いがめんどうであり、かつ、その純品を原料とする
ためには精製に多大な労力、コストが必要となるため、
経済的にあまり好ましくないという欠点があった。
上記した通り1,2−ジェンを原料とする方法が提案され
ているが、この1,2−ジェンは、その類縁体としてのア
セチレン化合物とともに極めて不安定な物質であって、
取扱いがめんどうであり、かつ、その純品を原料とする
ためには精製に多大な労力、コストが必要となるため、
経済的にあまり好ましくないという欠点があった。
このような欠点を解消する方法としてナフサ分解後の留
分として得られる不純物としての重合性オレフィンを含
む粗アセチレンを原料としてアルカリ金属アセチリドを
製造する方法が提案されている。
分として得られる不純物としての重合性オレフィンを含
む粗アセチレンを原料としてアルカリ金属アセチリドを
製造する方法が提案されている。
この方法は、経済性および取扱いの容易性の面で優れて
はいるものの、一方で、アセチリド合成時にオリゴマー
が副生しやすく、これらを濾過や蒸留によって除去する
のが容易ではないという課題が存在していた。
はいるものの、一方で、アセチリド合成時にオリゴマー
が副生しやすく、これらを濾過や蒸留によって除去する
のが容易ではないという課題が存在していた。
このため、これまでは、重合阻害物質の生成を抑止し、
これら副生物除去の負担を軽減して経済的に高純度のア
ルキニルシリル化合物を製造することは困難であった。
これら副生物除去の負担を軽減して経済的に高純度のア
ルキニルシリル化合物を製造することは困難であった。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来のアルキニルシリル化合物製造の欠点を克服
し、粗アセチレンを原料とすることの長所を生かしつ
つ、副生物生成を抑え、選択的に高純度アルキニルシリ
ル化合物を製造することのできる新しい方法を提供する
ことを目的としている。
あり、従来のアルキニルシリル化合物製造の欠点を克服
し、粗アセチレンを原料とすることの長所を生かしつ
つ、副生物生成を抑え、選択的に高純度アルキニルシリ
ル化合物を製造することのできる新しい方法を提供する
ことを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、 (A)不純物として重合性オレフィンを含む次式R1−C
≡CH(R1はHまたは炭化水素残基を示す)で表わされる
粗アセチレン化合物を原料とし、無水状態で、かつ、50
℃未満の温度で式R1−C≡CM(Mはアルカリ金属を示
す)で表わされるアルカリ金属アセチリドを合成する工
程、 (B)前記(A)工程にひき続きアルカリ金属アセチリ
ドと次式XSiR2R3R4(Xはハロゲン原子、R2,R3およびR
4は各々炭化水素残基を示す)で表わされるモノハロゲ
ン化シリル化合物を反応させて式 R1−C≡CSiR2R3R4で表わされる粗アルキニルシリル化
合物を合成する工程、 (C)生成した前記(B)の反応生成物を濾過する工
程、および (D)前記(C)の濾液を蒸留する工程、 からなることを特徴とするアルキニルシリル化合物の製
造方法を提供する。
≡CH(R1はHまたは炭化水素残基を示す)で表わされる
粗アセチレン化合物を原料とし、無水状態で、かつ、50
℃未満の温度で式R1−C≡CM(Mはアルカリ金属を示
す)で表わされるアルカリ金属アセチリドを合成する工
程、 (B)前記(A)工程にひき続きアルカリ金属アセチリ
ドと次式XSiR2R3R4(Xはハロゲン原子、R2,R3およびR
4は各々炭化水素残基を示す)で表わされるモノハロゲ
ン化シリル化合物を反応させて式 R1−C≡CSiR2R3R4で表わされる粗アルキニルシリル化
合物を合成する工程、 (C)生成した前記(B)の反応生成物を濾過する工
程、および (D)前記(C)の濾液を蒸留する工程、 からなることを特徴とするアルキニルシリル化合物の製
造方法を提供する。
すなわち、この発明は、不純物としての重合性オレフィ
ンを含有する粗アセチレン化合物を原料としてアルカリ
金属アセチリドを合成する際に、これまでの50〜180℃
程度の反応温度においてはオリゴマーが副生しやすく、
このオリゴマーは濾過や蒸留で除去しにくいこと、およ
び、このアセチリド化反応からのアルカリ金属アセチリ
ドをシリル化するにあたり、微量の水分たとえば100〜3
00ppm程度の水分であっても、反応系に水分が含まれて
いる場合には (CH3)3Si−O−Si(CH3)3(ヘキサメチルジシロキサン)
等の副生物が生成し、これらは触媒存在下でのアルキニ
ルシリル化合物の重合反応の阻害物質として働くこと、
さらには、これらの副生重合阻害物質は、アルキニルシ
リル化合物と沸点が近いために蒸留によっても分離しに
くいとの知見を見出し、これに基づいて上記した通りの
手段を完成したものである。このため、この発明の方法
におていは、上記した通り、不純物として重合性オレフ
ィンを含む粗アセチレン化合物を原料としてアルカリ金
属アセチリドを合成するにあたり、反応を無水状態で、
かつ、50℃未満の比較的低い温度に行いかつ、このアセ
チリド化反応に続いてただちにアルキニルシリル化合物
と反応させること、そしてまた、得られた粗アルキニル
シリル化合物の反応生成物を濾過処理した後に蒸留する
という特有の精製工程を組み合わせたことを特徴として
もいる。
ンを含有する粗アセチレン化合物を原料としてアルカリ
金属アセチリドを合成する際に、これまでの50〜180℃
程度の反応温度においてはオリゴマーが副生しやすく、
このオリゴマーは濾過や蒸留で除去しにくいこと、およ
び、このアセチリド化反応からのアルカリ金属アセチリ
ドをシリル化するにあたり、微量の水分たとえば100〜3
00ppm程度の水分であっても、反応系に水分が含まれて
いる場合には (CH3)3Si−O−Si(CH3)3(ヘキサメチルジシロキサン)
等の副生物が生成し、これらは触媒存在下でのアルキニ
ルシリル化合物の重合反応の阻害物質として働くこと、
さらには、これらの副生重合阻害物質は、アルキニルシ
リル化合物と沸点が近いために蒸留によっても分離しに
くいとの知見を見出し、これに基づいて上記した通りの
手段を完成したものである。このため、この発明の方法
におていは、上記した通り、不純物として重合性オレフ
ィンを含む粗アセチレン化合物を原料としてアルカリ金
属アセチリドを合成するにあたり、反応を無水状態で、
かつ、50℃未満の比較的低い温度に行いかつ、このアセ
チリド化反応に続いてただちにアルキニルシリル化合物
と反応させること、そしてまた、得られた粗アルキニル
シリル化合物の反応生成物を濾過処理した後に蒸留する
という特有の精製工程を組み合わせたことを特徴として
もいる。
まず、工程(A)のアセチリド化反応では、不純物の重
合性オレフィンを含む式R1−C≡CH(R1はHまたは炭化
水素残基を示す)で表わされる粗アセチレン化合物を原
料として式R1−C≡CMで表わされるアルカリ金属アセチ
リドが合成される。すなわち、たとえば前記粗アセチレ
ン化合物とアルカリ金属、またはその化合物とを不活性
溶媒中で反応させて合成する。
合性オレフィンを含む式R1−C≡CH(R1はHまたは炭化
水素残基を示す)で表わされる粗アセチレン化合物を原
料として式R1−C≡CMで表わされるアルカリ金属アセチ
リドが合成される。すなわち、たとえば前記粗アセチレ
ン化合物とアルカリ金属、またはその化合物とを不活性
溶媒中で反応させて合成する。
原料として用いられる粗アセチレン化合物は一般にナフ
サ分解後の留分として得られるものとすることができ、
目的とするアルキニルシリル化合物の原料に相当するア
セチレン化合物を含むものである。かかるアセチレン化
合物としてはアセチレン、プロピン、1−ブチン、2−
ブチン、2−ペンチンなどが例示される。
サ分解後の留分として得られるものとすることができ、
目的とするアルキニルシリル化合物の原料に相当するア
セチレン化合物を含むものである。かかるアセチレン化
合物としてはアセチレン、プロピン、1−ブチン、2−
ブチン、2−ペンチンなどが例示される。
なお、この発明においては、1,2−ブタジェンのように
アルカリ金属化合物との接触により容易にアセチレン結
合を形成しうるオレフィンはアセチレン化合物の範疇に
含まれるものである。
アルカリ金属化合物との接触により容易にアセチレン結
合を形成しうるオレフィンはアセチレン化合物の範疇に
含まれるものである。
アセチレン化合物以外の成分として該アセチレン化合物
に付随する重合性オレフィンが不純物として含まれる。
かかる重合性オレフィンとしてはエチレン、プロピレ
ン、ブテン、ペンテン等のモノオレフィン、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、ピペリレン等のジオレフィン等が
例示される。
に付随する重合性オレフィンが不純物として含まれる。
かかる重合性オレフィンとしてはエチレン、プロピレ
ン、ブテン、ペンテン等のモノオレフィン、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、ピペリレン等のジオレフィン等が
例示される。
この粗アセチレン化合物の純度は通常10重量%以上であ
り、アセチレン化合物と重合性オレフィンの比率は、通
常、約9/1〜1/9(モル比)である。たとえばナフサ分解
後のC4留分からブタジエンを抽出する過程で得られるプ
ロピン及び1,3−ブタジエンを主成分とする重合性オレ
フィンからなる粗プロピンや、ナフサ分解後のC5留分か
らイソプレンを抽出する過程で得られる2−ブチン及び
イソプレンを主成分とする重合性オレフィンからなる粗
2−ブチンなどが例示される。
り、アセチレン化合物と重合性オレフィンの比率は、通
常、約9/1〜1/9(モル比)である。たとえばナフサ分解
後のC4留分からブタジエンを抽出する過程で得られるプ
ロピン及び1,3−ブタジエンを主成分とする重合性オレ
フィンからなる粗プロピンや、ナフサ分解後のC5留分か
らイソプレンを抽出する過程で得られる2−ブチン及び
イソプレンを主成分とする重合性オレフィンからなる粗
2−ブチンなどが例示される。
アルカリ金属およびその化合物としては、たとえばリチ
ウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、
それらのハイドライド、アミド、アルキル化合物などが
例示される。これらのなかではアルカリ金属そのもの、
またはアルカリ金属アミドが反応性、経済性などの面か
ら望ましい。
ウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、
それらのハイドライド、アミド、アルキル化合物などが
例示される。これらのなかではアルカリ金属そのもの、
またはアルカリ金属アミドが反応性、経済性などの面か
ら望ましい。
アルカリ金属そのものの形態で使用する場合は反応性の
点で不活性溶媒中に数十ミクロン(μ)以下の微粒子に
金属を微粒分散化した状態でアセチレン化合物との反応
に供することが好ましい。
点で不活性溶媒中に数十ミクロン(μ)以下の微粒子に
金属を微粒分散化した状態でアセチレン化合物との反応
に供することが好ましい。
また、溶媒としては反応に不活性なものであればいずれ
でもよく、たとえば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン、流動パラフィンなどのような脂肪族炭
化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブ
チルエーテルなどのエーテル類などが例示され、これら
は単独あるいは二種以上組み合わせて用いてもよい。
でもよく、たとえば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン、流動パラフィンなどのような脂肪族炭
化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブ
チルエーテルなどのエーテル類などが例示され、これら
は単独あるいは二種以上組み合わせて用いてもよい。
反応におけるアルカリ金属もしくはその化合物の使用量
は、一般的には粗アセチレン化合物中のアセチレン化合
物1モルに対し通常0.1〜1.5モルとする。また不活性溶
媒の使用量はアルカリ金属化合物100重量部に対し、200
〜4000重量部とする。
は、一般的には粗アセチレン化合物中のアセチレン化合
物1モルに対し通常0.1〜1.5モルとする。また不活性溶
媒の使用量はアルカリ金属化合物100重量部に対し、200
〜4000重量部とする。
反応条件は、常圧あるいは5気圧以下の加圧下、50℃未
満、好ましくは20〜45℃の温度で0.5〜15時間反応させ
るのが望ましい。20℃以下の場合には反応の進行が遅く
なり、反応が起こらないことにもなる。また50℃以上の
場合には、オリゴマーの生成が増大する。不純物として
の重合性オレフィンのオリゴマー化反応を防止するため
には、反応中は該オレフィンを排出するためのガス抜き
を適宜実施することが好ましい。
満、好ましくは20〜45℃の温度で0.5〜15時間反応させ
るのが望ましい。20℃以下の場合には反応の進行が遅く
なり、反応が起こらないことにもなる。また50℃以上の
場合には、オリゴマーの生成が増大する。不純物として
の重合性オレフィンのオリゴマー化反応を防止するため
には、反応中は該オレフィンを排出するためのガス抜き
を適宜実施することが好ましい。
また、この発明においては反応系を無水の状態とする
が、そのための手段としては、たとえば、原料の粗アセ
チレン化合物をモレキュラーシーブ等の吸着剤によって
処理し水分を除去するか、あるいはその他の適宜な手段
によって水分を除去することが考えられる。もちろん、
溶媒系等についても同様とする。
が、そのための手段としては、たとえば、原料の粗アセ
チレン化合物をモレキュラーシーブ等の吸着剤によって
処理し水分を除去するか、あるいはその他の適宜な手段
によって水分を除去することが考えられる。もちろん、
溶媒系等についても同様とする。
次いで、この発明においては、工程(A)からのアルカ
リ金属アセチリドをそのままただちに次の工程(B)と
して、式XSiR2R3R4(Xはハロゲン原子、R2,R3およびR
4は炭化水素残基を示す)で表わされるモノハロゲン化
シリル化合物と反応させ、アルキニルシリル化合物を合
成する。
リ金属アセチリドをそのままただちに次の工程(B)と
して、式XSiR2R3R4(Xはハロゲン原子、R2,R3およびR
4は炭化水素残基を示す)で表わされるモノハロゲン化
シリル化合物と反応させ、アルキニルシリル化合物を合
成する。
アルカリ金属アセチリドに対するモノハロゲン化シリル
化合物の使用量は、一般にはアルカリ金属アセチリド1
モルに対して0.5〜2モルとするのが好ましい。この際
に、モノハロゲン化シリルの炭化水素残基、ハロゲン原
子の種類には格別の限定はなく、たとえば炭化水素残基
については、メチル、エチル、プロピル、ブチル、それ
らの水素原子がシアノ基等によって置換されたもの、さ
らにはシクロアルキル、アリール基等を有するもの等の
任意のものとすることができ、また、ハライド基につい
ても、クロル、ブロム等の任意のものとすることができ
る。
化合物の使用量は、一般にはアルカリ金属アセチリド1
モルに対して0.5〜2モルとするのが好ましい。この際
に、モノハロゲン化シリルの炭化水素残基、ハロゲン原
子の種類には格別の限定はなく、たとえば炭化水素残基
については、メチル、エチル、プロピル、ブチル、それ
らの水素原子がシアノ基等によって置換されたもの、さ
らにはシクロアルキル、アリール基等を有するもの等の
任意のものとすることができ、また、ハライド基につい
ても、クロル、ブロム等の任意のものとすることができ
る。
反応条件としては、常圧、あるいは5気圧以下の加圧下
で、反応温度はおおむね20〜60℃程度とするのが好まし
い。
で、反応温度はおおむね20〜60℃程度とするのが好まし
い。
反応系には極性溶媒を一部存在させてもよい。たとえば
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド
などを使用することができる。不活性溶媒に対して0.01
〜1重量部程度存在させるのが好ましい。
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド
などを使用することができる。不活性溶媒に対して0.01
〜1重量部程度存在させるのが好ましい。
この反応系はすでに述べたように無水状態とすることが
必要であり、この無水状態は工程(A)を無水状態とす
ることによって、特に原料粗アセチレン化合物からの混
入を防ぐことによって保つことができる。
必要であり、この無水状態は工程(A)を無水状態とす
ることによって、特に原料粗アセチレン化合物からの混
入を防ぐことによって保つことができる。
次いで得られた工程(B)の反応生成物、すなわち式R1
−C≡CSiR2R3R4で表わされる粗アルキニルシリル化合
物を濾過し、固形分としてのアルカリ金属ハライド等を
分離除去する。濾過は、吸引あるいは加圧によって行う
こともできる。
−C≡CSiR2R3R4で表わされる粗アルキニルシリル化合
物を濾過し、固形分としてのアルカリ金属ハライド等を
分離除去する。濾過は、吸引あるいは加圧によって行う
こともできる。
続いて、この発明においては、工程(D)として濾液を
蒸溜し、高純度アルキニルシリル化合物を取る。この時
の蒸留は、減圧蒸留とすることができる。
蒸溜し、高純度アルキニルシリル化合物を取る。この時
の蒸留は、減圧蒸留とすることができる。
(作用) この発明の方法においては、従来の50℃以上の温度での
アセチリド化反応に代えて、50℃未満、より好ましくは
20〜45℃程度の温度で反応させるため、不純物としての
重合性オレフィンを含む粗アセチレン化合物を原料とし
てもオリゴマーの副生を抑えることができ、また、モノ
ハロゲン化シリル化合物との反応を無水条件下とするこ
とで重合阻害物質の副生を抑えることができる。
アセチリド化反応に代えて、50℃未満、より好ましくは
20〜45℃程度の温度で反応させるため、不純物としての
重合性オレフィンを含む粗アセチレン化合物を原料とし
てもオリゴマーの副生を抑えることができ、また、モノ
ハロゲン化シリル化合物との反応を無水条件下とするこ
とで重合阻害物質の副生を抑えることができる。
この反応に続いて、濾過および蒸溜を行うことで、重合
原料等として好適な高純度アルキニルシリル化合物を選
択的に取得することができる。
原料等として好適な高純度アルキニルシリル化合物を選
択的に取得することができる。
(実施例) 以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明について説
明する。
明する。
実施例1 ナトリウム−ディスパージョン23g(金属ナトリウム1
モルをキシレン300mlに分散させたもの)、モレキュラ
ーシーブ処理したメチルアセチレン20%含有のブタジエ
ンガスを反応温度40℃において3.5時間吹込み、ナトリ
ウムプロピニリドを合成した。この時のメチルアセチレ
ンの仕込量は80g(2モル)であった。反応系に水分は
存在しなかった。
モルをキシレン300mlに分散させたもの)、モレキュラ
ーシーブ処理したメチルアセチレン20%含有のブタジエ
ンガスを反応温度40℃において3.5時間吹込み、ナトリ
ウムプロピニリドを合成した。この時のメチルアセチレ
ンの仕込量は80g(2モル)であった。反応系に水分は
存在しなかった。
この反応系を水冷し、ただちに窒素雰囲気下において、
トリメチルクロロシラン114.4ml(0.9モル)を30℃にて
50分間で滴下し、さらに40℃において2時間反応させ
た。反応系には水分は存在しなかった。
トリメチルクロロシラン114.4ml(0.9モル)を30℃にて
50分間で滴下し、さらに40℃において2時間反応させ
た。反応系には水分は存在しなかった。
反応終了後、吸引濾過して生成無機塩からなる固形分を
除去し、濾液を減圧下に精留し、トリメチルシリルプロ
ピンを得た。
除去し、濾液を減圧下に精留し、トリメチルシリルプロ
ピンを得た。
トリメチルシリルプロピンの収率は92%であり、重合阻
害物質としてのヘキサメチルジシロキサンの生成は0.4
%、ブタジエンオリゴマーの生成は0.7%であった。
害物質としてのヘキサメチルジシロキサンの生成は0.4
%、ブタジエンオリゴマーの生成は0.7%であった。
実施例2 アセチリド化反応の温度を25℃に代えた以外は実施例1
と同様に反応させ、トリメチルシリルプロピンを収率89
%で得た。ヘキサメチルジシロキサン副生物生成は0.5
%、オリゴマー生成は0.8%であった。
と同様に反応させ、トリメチルシリルプロピンを収率89
%で得た。ヘキサメチルジシロキサン副生物生成は0.5
%、オリゴマー生成は0.8%であった。
比較例1〜4 比較のために、表1に上記実施例とともに示したよう
に、アセチリド化反応の温度を55℃とした場合(比較例
1)、上記実施例1〜2に対応し、かつ、反応系に水分
が100〜300ppm存在する場合(比較例2〜3)、さら
に、上記比較例1の場合であって反応系に水分が存在す
る場合(比較例4)についても同様に反応させ、トリメ
チルシリルプロピンの収率、副生物の生成について評価
した。
に、アセチリド化反応の温度を55℃とした場合(比較例
1)、上記実施例1〜2に対応し、かつ、反応系に水分
が100〜300ppm存在する場合(比較例2〜3)、さら
に、上記比較例1の場合であって反応系に水分が存在す
る場合(比較例4)についても同様に反応させ、トリメ
チルシリルプロピンの収率、副生物の生成について評価
した。
表1に示した実施例および比較例との対比から明らかな
ように、この発明の方法の場合には、トリメチルシリル
プロピンの収率は高く、かつ重合阻害物、そしてオリゴ
マーの副生は少ない。
ように、この発明の方法の場合には、トリメチルシリル
プロピンの収率は高く、かつ重合阻害物、そしてオリゴ
マーの副生は少ない。
参考例 NbCl5触媒およびシクロヘキサン溶媒を用いてトリメチ
ルシリルプロピンの重合を行った。
ルシリルプロピンの重合を行った。
この時、ヘキサメチルジシロキサンを含有しないトリメ
チルシリルプロピンの重合では温度80℃において84%の
収率で重合体が得られたが、1.5%のヘキサメチルジシ
ロキサンを含有するものの重合では、重合体はわずかに
4.7%の収率でしかなかった。
チルシリルプロピンの重合では温度80℃において84%の
収率で重合体が得られたが、1.5%のヘキサメチルジシ
ロキサンを含有するものの重合では、重合体はわずかに
4.7%の収率でしかなかった。
(発明の効果) この発明により、以上詳しく説明したように、オリゴマ
ー生成、重合阻害物生成を抑え、高純度なアルキニルシ
リル化合物の選択的合成が可能になる。
ー生成、重合阻害物生成を抑え、高純度なアルキニルシ
リル化合物の選択的合成が可能になる。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)不純物として重合性オレフィンを含
む次式R1−C≡CH(R1はHまたは炭化水素残基を示す)
で表わされる粗アセチレン化合物を原料とし、無水状態
で、かつ、50℃未満の温度で式 R1−C≡CM(Mはアルカリ金属を示す)で表わされるア
ルカリ金属アセチリドを合成する工程、 (B)前記(A)工程にひき続きアルカリ金属アセチリ
ドと次式XSiR2R3R4(Xはハロゲン原子、R2,R3およびR
4は各々炭化水素残基を示す)で表わされるモノハロゲ
ン化シリル化合物を反応させて式 R1−C≡CSiR2R3R4で表わされる粗アルキニルシリル化
合物を合成する工程、 (C)生成した前記(B)の反応生成物を濾過する工
程、および (D)前記(C)の濾液を蒸留する工程 からなることを特徴とするアルキニルシリル化合物の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33612789A JPH0720974B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | アルキニルシリル化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33612789A JPH0720974B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | アルキニルシリル化合物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03193789A JPH03193789A (ja) | 1991-08-23 |
| JPH0720974B2 true JPH0720974B2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=18295975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33612789A Expired - Lifetime JPH0720974B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | アルキニルシリル化合物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0720974B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP33612789A patent/JPH0720974B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03193789A (ja) | 1991-08-23 |
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