JPH07210944A - テープテンション制御装置 - Google Patents

テープテンション制御装置

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JPH07210944A
JPH07210944A JP5352061A JP35206193A JPH07210944A JP H07210944 A JPH07210944 A JP H07210944A JP 5352061 A JP5352061 A JP 5352061A JP 35206193 A JP35206193 A JP 35206193A JP H07210944 A JPH07210944 A JP H07210944A
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tension
tape
arm
shape memory
memory alloy
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JP5352061A
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English (en)
Inventor
Keiichi Fukuzawa
敬一 福澤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リールのテープ巻径が変化してもテープテン
ションを略一定に保つことができるようにする。 【構成】 テンションアーム11を回動付勢するテンシ
ョンバネ25を形状記憶合金製のものとし、フォトカプ
ラ27で検出したテンションアーム11の位置信号に応
じた電流を導電性部材24及び22を介してテンション
バネ25に流すことにより、テンションバネ25を熱変
形させる。供給側リール4のテープ巻径が変化しても、
テープテンションの値が変化することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVTR等の磁気
記録再生装置に用いられるテープテンション制御装置に
関し、特に、テープテンションを検出するための回動ア
ームの動きによりリールの制動力を機械的に直接制御す
るようにしたテープテンション制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR等の磁気記録再生装置においてテ
ープテンションを機械的に制御するためのテープテンシ
ョン制御装置が知られている。この従来のテープテンシ
ョン制御装置について、図7を参照して説明する。
【0003】図7は、従来のテープテンション制御装置
を備えた磁気記録再生装置のテープ供給側走行系の平面
図であり、1は走行系基台、2は磁気テープ、3は磁気
テープ2を収納するカセットハーフ、4は磁気テープ2
を巻回する供給側リールである。5,7,8、9はテー
プガイド、10は回転ヘッド(図示せず)を搭載したシ
リンダである。11は一端を回転軸12により基台1に
揺動可能に軸支されたテンションアームであり、他端に
はテープテンションを検出するためのテンション検出ガ
イド6が設けられている。13はテンションアーム11
上に植立された軸、14は基台1上に植立された軸であ
る。15はテンションアーム11を左回り方向に回動付
勢するテンションバネで、軸13及び軸14間に係止さ
れている。16はテンションアーム11上に植立された
軸、17は基台1上に植立された軸である。19は供給
側リール4に直結するリール台(図示せず)に設けられ
たブレーキドラムである。18はブレーキドラム19を
巻き締めてテンションアーム11の位置に応じた制動力
を供給側リール4に与えるブレーキバンドであり、軸1
6及び軸17間に係止されている。
【0004】次に、上記テープテンション制御装置の動
作について説明する。所定のテープテンションで供給側
リール4から引き出された磁気テープ2は、テープガイ
ド5を介してテンション検出ガイド6に到り、さらにテ
ープガイド7,8,9へと導かれ、シリンダ10に巻き
付けられる。従って、テンションアーム11は、テンシ
ョン検出ガイド6により、テープテンションTに応じた
右回りの回転力を受ける。さらに、テンションアーム1
1は、テンションバネ15の力FS による左回りの回転
力と、ブレーキバンド18の張力FB による右回りの回
転力とを受けるので、テンションアーム11はこれら3
つの回転力が釣り合うような位置で停止する。
【0005】上記3つの回転力が釣り合った状態では、
以下の式(1)が成り立つ。 FS LS −FB LB −TLT =0 …(1) LS :テンションバネによる回転力に関する有効距離 LB :ブレーキバンドによる回転力に関する有効距離 LT :テープテンションによる回転力に関する有効距離
【0006】また、ブレーキバンド18は、張力FB で
ブレーキドラム19を締めつけ、供給側リール4にバッ
クトルクを与える。従って、このバックトルクに応じた
テープテンションTが、供給側リール4から引き出され
るテープ2に与えられる。このときのリールまわりの回
転力の釣り合いから、以下の式(2)が成り立つ。 TR−FB RB =0 …(2) R:供給側リールに巻回されたテープ半径 RB :ブレーキバンドの張力によるブレーキトルクに関
する有効半径
【0007】上記式(1)及び(2)よりブレーキバン
ドの張力FB を消去すると、 T=FS LS /(LB ・R/RB +LT ) …(3) が導かれる。つまり、テープテンションTは上記式
(3)に示すような値に制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のテープテンション制御装置においては、供
給側リール4に巻回された磁気テープ2のテープ半径R
が変化するに伴って、制御するテープテンションTの値
が変化してしまう。つまり、テープの巻き始めよりもテ
ープの巻き終わりの方がテープ半径Rが小さくなってテ
ープテンションTが大きくなり、テープテンションTを
一定に保つことができない。特に、将来の磁気記録再生
装置は、カメラ一体型の小型カセットから据え置き型の
長時間記録用中型〜大型カセットまでのトータルシステ
ムとなることが考えられ、テープの巻き始めと巻き終わ
りとのテープ半径比であるテープ巻径比が大きく変化す
ることが予想される。従って、テープ走行に伴うテープ
テンション値のアップ率の抑制は解決しなければならな
い重大な課題である。
【0009】そこで本発明は、リールのテープ巻径が変
化してもテープテンションを略一定に保つことができる
テープテンション制御装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、テンション検出ガイドを有する回動自在
のアームと、このアームを一方向へ回動付勢する弾性部
材と、前記アームの回動変位に応じた制動力をリールに
与える制動部材とを有するテープテンション制御装置に
おいて、前記弾性部材または前記制動部材を形状記憶合
金部材によって構成すると共に、前記アームの動きを検
出する動き検出手段と、前記形状記憶合金部材を熱変形
させる発熱手段と、前記動き検出手段から得られる信号
に基づいて前記発熱手段を制御する制御手段とを備えて
いるものである。
【0011】なお、前記発熱手段が前記形状記憶合金部
材に通電するための手段であってよい。
【0012】
【作用】上記のように構成された本発明によると、動き
検出手段により検出されたアームの動きに応じて発熱手
段が制御され、形状記憶合金製の弾性部材又は制動部材
が熱変形するので、リールのテープ巻径が変化しても、
テープテンションの値が変化することがない。
【0013】
【実施例】以下、本発明によるテープテンション制御装
置の実施例について図面を参照して説明する。
【0014】図1は、第1実施例のテープテンション制
御装置を備えた磁気記録再生装置のテープ供給側走行系
の平面図である。図1において、図7の従来例に示した
部材と同一部材は同一番号で示して説明を省略する。2
0はテンションアーム11の導電性の回転軸、21はテ
ンションアーム11上に植立された導電性の軸、22は
基台1上に植立された導電性の軸、23,24は配線パ
ターンである。25はテンションアーム11を左回りに
回動付勢する形状記憶合金製のテンションバネ、26は
回転軸20と接触してこれを接地するシャフトアースで
ある。これら配線パターン24、軸22、テンションバ
ネ25、軸21、配線パターン23、回転軸20及びシ
ャフトアース26によって、テンションバネ25に通電
するための通電回路が形成されている。また、27はテ
ンションアーム11の位置を検出するフォトカプラであ
る。
【0015】ここで、形状記憶合金製のテンションバネ
25の通電動作について、図3(b)〜(d)を参照し
て説明する。
【0016】図3(b)は、形状記憶合金を流れる電流
と形状記憶合金の温度との関係を示すグラフである。こ
の図から明らかなように、形状記憶合金に電流が流れる
と内部抵抗により電流の大きさに応じた発熱動作を起こ
し、形状記憶合金の温度は上昇する。
【0017】一方、形状記憶合金は、力を加えて変形さ
せるとある一定の変形範囲までは内部構造の変化(内部
変形)で吸収してしまい、通常の弾性変形とは異なる変
形を起こす。そして、加えられる力が大きくなり内部変
形で吸収できなくなると、通常の弾性変形を起こす。そ
して、その状態から加えられる力を小さくしても弾性変
形を起こす前の内部変形をした形状にしか戻らない。こ
のような状態の形状記憶合金を元の内部変形を起こす前
の形状に戻すためにはエネルギー即ち熱を与えて、内部
変形分の歪みを解放する必要があるという特徴を有して
いる。
【0018】図3(c)は、一定荷重で引っ張っている
ときの形状記憶合金の伸びの温度特性を示すグラフであ
る。この図から明らかなように、形状記憶合金は温度t0
以下の低温状態では一定荷重で引っ張られると、内部変
形分に弾性変形分を加えただけの伸び(εH )を示す。
温度を上げつまりエネルギーを与えて内部変形分の歪み
(εH −εL )を解放するようにすると、温度t0から温
度t1までの遷移領域を経て、形状記憶合金は温度t1以上
で弾性変形分(εL )だけの伸びを示すようになる。こ
のとき、温度の上げ下げによって、図に示すような多少
のヒステリシスが存在する。以上のような特性を持つ形
状記憶合金をバネとして用いた場合には、図3(c)
は、バネの自然長の温度特性を示すグラフであることに
なる。
【0019】図3(d)は、図3(c)の特性をバネ力
FS と温度との関係に置き換えたグラフである。この図
から明らかなように、一定荷重のとき、温度t0以下での
バネ力はFSLで一定であり、温度t0から温度t1までは温
度を上げるにつれてバネ力が増加し、温度t1以上ではバ
ネ力はFSHで一定となる。
【0020】本実施例において、テンションアーム11
を回動付勢する弾性部材として用いられるテンションバ
ネ25は、これら図3(b)〜(d)に示すような特性
を有する形状記憶合金である。従って、このテンション
バネ25に通電する電流の制御を行うことによって、テ
ンションバネ25の温度、ひいてはバネ力FS を制御す
ることができる。尚、以下に説明する実施例では、実質
的に図3(d)に示す遷移領域、即ち温度t0から温度t1
までの範囲で形状記憶合金の温度を変化させるような制
御を行うものとする。
【0021】次に、本実施例におけるテープテンション
の制御装置の動作について、図2を参照して説明する。
図2は、本実施例のテープテンション制御装置の電気系
のブロック図であり、図1に示した部材と同一部材は同
一番号で示している。図2において、27は発光ダイオ
ード28とフォトトランジスタ29とで構成されたフォ
トカプラであり、発光ダイオード28とフォトトランジ
スタ29との間で動くテンションアーム11の位置を、
図3(a)に示すテープテンションTと電圧Vとの関係
に従って電圧信号に変換する。30はフォトカプラから
の信号を増幅するセンサーアンプ、31はテープテンシ
ョンの大きさに応じた目標電圧を設定するための目標電
圧設定部、32はセンサーアンプ30の出力と目標電圧
設定部31の出力とを比較する比較部、33は比較部3
2の出力を定数倍するゲイン乗算部、34はゲイン乗算
部33の出力を位相補償する補償フィルタ(位相補償
部)、35は補償フィルタ34の出力に基づいて電流を
制御する電流制御部、25は形状記憶合金製のテンショ
ンバネである。
【0022】まず、フォトカプラ27は、テンションア
ーム11の位置に比例した信号を検出する。センサーア
ンプ30はこの検出された信号を増幅して比較部32に
送信する。比較部32は、目標電圧設定部31で設定さ
れた電圧とセンサーアンプ30から受信した信号との誤
差をエラー信号として求め、ゲイン乗算部33にエラー
信号を送る。ゲイン乗算部33で定数倍されたエラー信
号は補償フィルタ34で位相補償されて制御信号とな
る。制御信号は、電流制御部35において当該制御信号
の大きさに応じた電流に変換される。そして、この電流
は、図1に示す配線パターン24及び軸22を介してテ
ンションバネ25に与えられる。すると、上述のよう
に、電流の大きさに応じてテンションバネ25の温度が
変化し、バネ力FS の大きさもこれに応じて変化する。
例えば、テープテンションTが目標よりも大である場
合、テンションバネ25を流れる電流が小さくなるよう
な制御を行うと、バネ力FS が弱くなりテープテンショ
ンTが目標値に近づくようになる。
【0023】次に、本実施例のテープテンション制御装
置における力関係について説明する。
【0024】力が釣り合った静的状態での力関係は、上
述の従来例と同じであり、テンションアーム11まわり
及びリール4まわりにおいて、それぞれ上記式(1)及
び(2)が成り立つ。このときに、供給側リール4のテ
ープの巻き径RがΔRだけ小さくなり、テープテンショ
ンTがΔTだけ上昇したとすると、テープテンションT
の上昇に伴って右回りの回転力が増加し、テンションア
ーム11は軸20のまわりにΔθだけ右回転する。する
と、ブレーキバンド18の張力FB はブレーキバンド1
8のバネ定数(KB )分即ちKB LB Δθ減少し、一方
でテンションバネ25のバネ力FS はテンションバネ2
5のバネ定数(KS )分即ちKS LS Δθ増加する。ま
た、Gを形状記憶合金の熱制御フィードバックゲインと
すると、テンションバネ25のバネ力は形状記憶合金の
フィードバック分即ちGΔθ減少する。
【0025】従って、テンションアーム11まわりにお
いて、以下の式(1′)が成り立つ。 (FS +KS LS Δθ−GΔθ)LS −(FB −KB LB Δθ)LB −(T+ ΔT)LT =0 …(1′) この式(1′)を式(1)を用いて整理すると、 (KS LS 2 +KB LB 2 −GLS )Δθ−LT ΔT=0 …(4) が成り立つ。
【0026】一方、このとき、リール4まわりにおい
て、以下の式(2′)が成り立つ。 (T+ΔT)(R−ΔR)−(FB −KB LB Δθ)RB =0 …(2′) この式(2′)を式(2)を用いて整理すると、 RΔT−TΔR+KB LB RB Δθ=0 …(5) が成り立つ。
【0027】式(4)及び(5)よりΔθを消去する
と、 〔(KS LS 2 +KB LB 2 −GLS )/KB LB RB 〕・(TΔR−RΔT )−LT ΔT=0 が導かれ、これをさらに整理してΔTを求めると、以下
の式(6)が成り立つ。 ΔT=T/〔R+(KB LB LT RB )/(KS LS 2 +KB LB 2 −GLS )〕・ΔR …(6)
【0028】従って、形状記憶合金の熱制御フィードバ
ックゲイン(熱制御系フィードバックゲイン)を、 G=(KS LS 2 +KB LB 2 )/LS となるように選べば、ΔT=0となり、テープテンショ
ンTは供給側リール4のテープの巻き径Rが変化しても
一定に保たれる。
【0029】次に、テンションバネ25を形状記憶合金
製のものとした本実施例において、過大なテープテンシ
ョンが付加されたときにテープテンションを緩衝するこ
とのできる第1変形例を、図4を参照して説明する。
【0030】図4は、図1に示したテンションアーム1
1の回転軸20側の一端部の部分拡大図であり、図1に
示した部材と同一部材は同一番号で示している。図4に
おいて、36は導電性の回転軸20の表面の一部分(本
例では80%程度)を絶縁コーティングする絶縁部であ
り、シャフトアース26とともにスイッチ機構を形成し
ている。本例において、通常時(即ち、テンションアー
ム11に過大なテープテンションが付加されていないと
き)には、図4に示すように、回転軸20とシャフトア
ース26とは絶縁部36のコーティングされていない箇
所において接触している。従って、この時には上述のよ
うな通電回路が形成され、通常のテンションバネ25の
制御が行われる。
【0031】しかし、テンションアーム11に過大なテ
ープテンションが付加された場合には、テンションアー
ム11が右回りに大きく回転し、回転軸20とシャフト
アース26とは絶縁部36のコーティングされている箇
所において接触するようになる。従って、上記通電回路
が遮断されて通電が中止され、テンションバネ25には
電流が流れなくなってその温度が低下する。すると、上
述のようにテンションバネ25のバネ力FS が急激に弱
くなって(図3(d)参照)、テープテンションの急激
な上昇を緩衝することができ、テープダメージを回避す
ることが可能となる。
【0032】尚、本変形例においては、配線パターン2
3、絶縁部36、シャフトアース26等を用いることに
よりテープテンションの緩衝効果を得るようにしたが、
テンションアーム11を通常使用される導電性部材であ
る金属で構成し、回転軸20を介して基台1に接地する
ような構成を採用することも可能である。この場合では
上記緩衝効果は得られないが、本実施例の前記効果は充
分に得ることができ、配線パターン23、絶縁部36及
びシャフトアース26を省略できるので、テープテンシ
ョン制御装置をより簡単な構成にすることができる。
【0033】また、本実施例において、図2に示す目標
電圧設定部31で設定する目標電圧を各走行モードごと
で切り換えることにより、テンションバネのバネ力FS
そのものを可変にすることができる。このように構成す
れば、テープ走行状態に対しての最適なテープテンショ
ン値でテンション制御をすることができる。
【0034】また、本実施例においては、テンションバ
ネ25の全長にわたって通電をして形状記憶合金製のバ
ネ全体の熱制御を行っているが、バネの一部を熱制御す
るようにしてもよい。即ち、図5はバネの一部を熱制御
する本実施例の第2変形例を示すものであり、図1に示
した部材と同一部材は同一番号で示している。図5にお
いて、37は電熱線からなる発熱部(ヒータ部)であ
り、テンションバネ25の一端部にある直線部分を取り
巻くように設置され、この部分を加熱する構成になって
いる。この第2変形例では、熱エネルギー交換部分が小
型化されているので、形状記憶合金の変形量(ダイナミ
ックレンジ)は小さいものの、熱容量が小さいために応
答速度が高速化でき、微小かつ高速度のテンション制御
が可能となる。
【0035】次に、本発明の第2実施例を図6を参照し
て説明する。尚、図6においては、図1又は図7に示し
た部材と同一部材は同一番号で示している。
【0036】図6において、38はテンションアーム1
1上に植立された導電性の軸、39は基台1上に植立さ
れた導電性の軸、40及び41は配線パターンである。
42はテンションアーム11の位置に応じた制動力を供
給側リール4に与える形状記憶合金製のブレーキバンド
である。これら配線パターン41、軸39、ブレーキバ
ンド42、軸38、配線パターン40、回転軸20及び
シャフトアース26によって、ブレーキバンド42に通
電するための通電回路が形成されている。
【0037】本実施例において、ブレーキバンド42に
通電したときの通電動作について、図3(b)及び
(c)を参照して説明する。まず、ブレーキバンド42
に通電すると、発熱現象を起こし、図3(b)に示すよ
うに電流値に応じてブレーキバンド42の温度が上昇
し、図3(c)に示すように、ブレーキバンド42の長
さが変化する。すると、テンションアーム11がブレー
キバンド42の長さの変化量に応じて回転変位してテン
ションバネ15が伸縮し、テンションバネ15のバネ力
FS も変化する。
【0038】尚、本実施例におけるテープテンションの
制御装置の動作は、図2においてテンションバネ25を
ブレーキバンド42に置き換えたものであるため、説明
を省略する。
【0039】次に、本実施例のテープテンション制御装
置における力関係について説明する。
【0040】力が釣り合った静的状態での力関係は、上
述の従来例及び第1実施例と同じであり、テンションア
ーム11まわり及びリール4まわりにおいて、それぞれ
上記式(1)及び(2)が成り立つ。このときに、供給
側リール4のテープの巻き径RがΔRだけ小さくなり、
テープテンションTがΔTだけ上昇したとすると、テー
プテンションTの上昇に伴って右回りの回転力が増加
し、テンションアーム11は軸20のまわりにΔθだけ
右回転する。すると、ブレーキバンド42はLBΔθだ
け縮むのでブレーキバンドの張力FB はブレーキバンド
42のバネ定数(KB )分即ちKB LB Δθ減少する。
一方、ブレーキバンド42は形状記憶合金の熱制御フィ
ードバックゲインG分即ちGΔθ伸びるので、テンショ
ンアーム11は(1−G/LB )Δθだけ右回転し、テ
ンションバネ15のバネ力はFS はテンションバネ25
のバネ定数(KS )分即ちKS LS (1−G/LB )Δ
θ増加する。
【0041】従って、テンションアーム11まわりにお
いて、以下の式(1″)が成り立つ。 〔FS +KS LS (1−G/LB )Δθ〕LS −(FB −KB LB Δθ)LB −(T+ΔT)LT =0 …(1″) この式(1″)を式(1)を用いて整理すると、 (KS LS 2 (1−G/LB )+KB LB 2 )Δθ−LT ΔT=0…(7) が成り立つ。
【0042】一方、このとき、リール4まわりにおい
て、以下の式(2″)が成り立つ。 (T+ΔT)(R−ΔR)−(FB −KB LB Δθ)RB =0 …(2″) この式(2″)を式(2)を用いて整理すると、 −(TΔR−RΔT)+KB LB RB Δθ=0 …(8) が成り立つ。
【0043】上記式(7)及び(8)よりΔθを消去す
ると、 ΔT=T/〔R+(KB LB LT RB )/(KS LS 2
(1−G/LB )+KB LB 2 )〕・ΔR が導かれる。
【0044】従って、形状記憶合金の熱制御フィードバ
ックゲインを G=LB (KS LS 2 +KB LB 2 ) となるように選べば、ΔT=0となり、テープテンショ
ンTは供給側リール4のテープの巻き径Rが変化しても
一定に保たれる。
【0045】尚、上述の第1実施例においてはテンショ
ンバネが形状記憶合金製であるので、厳密にいうと、形
状記憶合金の熱変形によりコイルバネ径、ひいてはバネ
定数KS が変化するため、熱制御系の非線形性が強い。
しかし、本実施例では、ブレーキバンドが形状記憶合金
製であるので、熱変形の影響が少なく、制御も比較的簡
単である。また、本実施例においては、通常のバネをテ
ンションバネ15として用いるので、バネの強度や疲労
に対する設計の自由度は、上記第1実施例のときよりも
大きい。さらに、形状記憶合金をブレーキバンドに加工
するのは、テンションバネに加工するよりも比較的容易
であり、本実施例はコストの削減のためにも好ましい。
【0046】尚、本実施例において、第1実施例で示し
た変形例を採用することが可能であることは言うまでも
ない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動き検出手段により検出されたアームの動きに応じて発
熱手段を制御し、形状記憶合金製の弾性部材又は制動部
材を熱変形させることによって、リールのテープ巻径が
変化しても、テープテンションの値が変化することを防
止することができる。従って、テープテンションの値が
実質的に一定に保たれるように制御することができ、テ
ンション制御性能を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のテープテンション制御装
置を備えた磁気記録再生装置のテープ供給側走行系の平
面図である。
【図2】上記第1実施例のテープテンション制御装置の
電気系のブロック図である。
【図3】上記第1実施例のテープテンション制御装置に
よる制御方法を説明するための特性図である。
【図4】上記第1実施例の第1変形例における要部の部
分拡大図である。
【図5】上記第1実施例の第2変形例におけるテープ供
給側走行系の平面図である。
【図6】本発明の第2実施例のテープテンション制御装
置を備えた磁気記録再生装置のテープ供給側走行系の平
面図である。
【図7】従来のテープテンション制御装置を備えた磁気
記録再生装置のテープ供給側走行系の平面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 磁気テープ 4 供給側リール 6 テンション検出ガイド 10 シリンダ 11 テンションアーム 18 ブレーキバンド 19 ブレーキドラム 20 テンションアームの導電性の回転軸 21、22 導電性の軸 23、24 配線パターン 25 形状記憶合金製のテンションバネ 26 シャフトアース 27 フォトカプラ 30 センサーアンプ 31 目標電圧設定部 32 比較部 33 ゲイン乗算部 34 補償フィルタ(位相補償部) 35 電流制御部 36 絶縁部 37 発熱部 38、39 導電性の軸 40、41 配線パターン 42 形状記憶合金製のブレーキバンド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンション検出ガイドを有する回動自在
    のアームと、このアームを一方向へ回動付勢する弾性部
    材と、前記アームの回動変位に応じた制動力をリールに
    与える制動部材とを有するテープテンション制御装置に
    おいて、 前記弾性部材を形状記憶合金部材によって構成すると共
    に、前記アームの動きを検出する動き検出手段と、前記
    形状記憶合金部材を熱変形させる発熱手段と、前記動き
    検出手段から得られる信号に基づいて前記発熱手段を制
    御する制御手段とを備えていることを特徴とするテープ
    テンション制御装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱手段が前記形状記憶合金部材に
    通電するための手段であることを特徴とする請求項1記
    載のテープテンション制御装置。
  3. 【請求項3】 テンション検出ガイドを有する回動自在
    のアームと、このアームを一方向へ回動付勢する弾性部
    材と、前記アームの回動変位に応じた制動力をリールに
    与える制動部材とを有するテープテンション制御装置に
    おいて、 前記制動部材を形状記憶合金部材によって構成すると共
    に、前記アームの動きを検出する動き検出手段と、前記
    形状記憶合金部材を熱変形させる発熱手段と、前記動き
    検出手段から得られる信号に基づいて前記発熱手段を制
    御する制御手段とを備えていることを特徴とするテープ
    テンション制御装置。
  4. 【請求項4】 前記発熱手段が前記形状記憶合金部材に
    通電するための手段であることを特徴とする請求項3記
    載のテープテンション制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6434932B2 (en) 2000-03-23 2002-08-20 Minolta Co., Ltd. Control mechanism with actuator employing shape memory alloy and method for adjusting servo control of the control mechanism
GB2625054A (en) * 2022-12-01 2024-06-12 Cambridge Mechatronics Ltd SMA brake assembly

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