JPH07214301A - 形鋼切断装置 - Google Patents

形鋼切断装置

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JPH07214301A
JPH07214301A JP853294A JP853294A JPH07214301A JP H07214301 A JPH07214301 A JP H07214301A JP 853294 A JP853294 A JP 853294A JP 853294 A JP853294 A JP 853294A JP H07214301 A JPH07214301 A JP H07214301A
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shaped steel
swivel
shaft
torch
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Yasuo Koike
康雄 小池
Yoichi Maruyama
要一 丸山
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Koike Sanso Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】直交して接続した2片を有する形鋼を垂直切断
及び開先切断する形鋼切断装置の制御軸数を低減させて
装置コストを低減させる。 【構成】直交して接続したフランジ15a,ウエブ15bを
有する形鋼15に於ける前記片の垂直方向に対し45度傾斜
させて旋回軸11を配置すると共に、該軸11を旋回させる
旋回モーター10を設け、旋回軸11の端部に該軸11が初期
位置にあるときフランジに対し垂直に、また初期位置か
ら 180度旋回させたときウエブに対し垂直に配置される
切断トーチ14を取り付け、該トーチを形鋼の片に沿って
移動させる走行台車2,横行キャリッジ4,昇降軸8か
らなる移動手段と、NC装置7を設ける。旋回軸11を旋
回させると、この旋回に伴って切断トーチ14は三次元的
に姿勢が変化し、この過程で開先角度に対応した傾斜角
度を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも直交して接
続する2片を有する形鋼を切断する切断装置に関し、特
に装置コストを低減させた形鋼切断装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】構造用の形鋼として、山形鋼,溝形鋼,
角パイプ,I形鋼,H形鋼等多種類の形鋼が提供されて
いる。これ等の形鋼の中で山形鋼,溝形鋼,角パイプは
直交して接続する少なくとも2片を有して構成されてい
る。またこれ等の形鋼を切断するための装置としては、
小型のポータブル式切断機から大型の数値制御式切断機
に至るまで目的に応じた種々のものが提供されている。
【0003】一方、造船工作に於いては、船殻外板の補
強材として多量の等辺山形鋼や不等辺山形鋼が使用され
る。これ等の形鋼では、船殻外板に対する適用箇所に応
じてフランジ及びウエブが垂直切断及び開先切断を含む
複雑な形状に切断されることが多い。
【0004】上記形鋼を切断する切断装置として、垂直
切断用の切断トーチと開先切断用の切断トーチからなる
複数の切断トーチを有する2組のトーチブロックを設
け、一方のトーチブロックをフランジ切断専用に配置す
ると共に、他方のトーチブロックをウエブ切断専用に配
置し、フランジ及びウエブを垂直切断及び開先切断する
場合には、これ等のトーチブロックを同時に作動させて
切断するように構成したものや、垂直切断,開先切断に
関わらず、フランジとウエブを1組のトーチブロックで
連続的に切断するように構成したものがある。
【0005】上記トーチブロックには垂直切断トーチを
中心として1本乃至2本の開先切断トーチが設けられて
おり、開先切断トーチ毎に該トーチの傾斜角を制御する
角度設定モーターが設けられている。またトーチブロッ
クは、開先切断を実施する際に切断の進行方向に対応し
て旋回し得るように構成されている。従って、開先切断
を実施するための装置にあっては、最低でも2軸の制御
軸を有している。
【0006】1組のトーチブロックによってフランジと
ウエブを連続して切断するように構成した装置では、フ
ランジとウエブの厚さが異なるような場合や開先角度が
異なるような場合、フランジとウエブとの交差部位に於
ける切断トーチの軌跡が複雑となり、切断トーチの傾斜
角度を変化させつつ該トーチを旋回させ、同時にウエブ
或いはフランジからの切断トーチの高さを変化させるよ
うに制御することが必要となる。このため、ティーチン
グプレイバック方式の多関節ロボットや7軸駆動同時4
軸制御の数値制御切断装置を採用するのが一般である。
【0007】上記の如き高価な切断装置を用いて形鋼を
開先切断した場合、フランジとウエブの開先角度が同一
であればこれ等の交差部に連続した切断面からなる開先
を形成することが可能であるが、フランジとウエブの開
先角度が異なる場合には連続した切断面を形成すること
は出来ず、切断後にサンダーによる研磨等の手直しが必
要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きティーチン
グプレイバック方式の多関節ロボットや多軸数値制御切
断装置は高価であり、装置コストに対する生産性が低い
という問題がある。
【0009】本発明の目的は、少なくとも直交して接続
した2片を有する形鋼を垂直切断及び開先切断すること
が出来、且つ装置コストを低減させた形鋼切断装置を提
供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、高価な切断装
置を用いて形鋼を開先切断した場合に切断面の手直しが
避けられないという現状を踏まえた上で、予め手直し作
業を実施することを前提とすることによって、制御軸数
を減少させることで装置コストの低減を実現したもので
ある。
【0011】従って、本発明に係る形鋼切断装置は、少
なくとも直交して接続した2片を有する形鋼の前記各片
を切断する形鋼切断装置であって、前記片の垂直方向に
対し45度傾斜して配置された旋回軸と、前記旋回軸を旋
回させる旋回手段と、前記旋回軸の一方の端部に取り付
けられ該旋回軸が所定の旋回位置にあるとき一方の片に
対し垂直に配置され且つ旋回軸を前記旋回位置から 180
度旋回させたとき他方の片に対し垂直に配置される切断
トーチと、前記切断トーチを形鋼を構成する片に沿って
移動させる移動手段とを有して構成されるものである。
【0012】上記形鋼切断装置に於いて、旋回手段が、
旋回軸を旋回させる旋回モーターと、形鋼を切断する際
の切断面の傾斜角度に応じて前記旋回モーターの回転を
制御する旋回制御部とによって構成されることが好まし
い。
【0013】また上記各形鋼切断装置に於ける移動手段
が、切断トーチを形鋼の長手方向に移動させる走行部
と、略水平方向に配置された一方の片を横断する方向に
移動させる横行部と、略垂直方向に配置された他方の片
を横断する方向に移動させる昇降部と、前記走行部,横
行部及び昇降部の駆動を制御する移動制御部とによって
構成されることが好ましい。
【0014】
【作用】上記形鋼切断装置では、旋回軸が形鋼を構成す
る片の垂直方向に対し45度傾斜しており、この旋回軸の
一端に該旋回軸が所定の旋回位置にあるときに一方の片
(例えばフランジ)に対し直角に、また 180度旋回させ
たときに他方の片(例えばウエブ)に対し直角になるよ
うに切断トーチを取り付けている。
【0015】従って、旋回軸を旋回させると、切断トー
チは旋回軸の軸心の延長線と切断トーチの軸心の延長線
の交点を頂点とし且つ旋回軸の軸心を軸とする円錐状の
軌跡を描くことになり、切断トーチの軸心上に設定した
任意の点の形鋼を構成する各片に対する投影線は楕円形
となる。
【0016】即ち、旋回軸を初期位置から 180度旋回さ
せる間に切断トーチは一方の片に対する直角の姿勢から
三次元的に姿勢が変化し、最終的に他方の片に対する直
角の姿勢を保持することとなる。従って、旋回軸の旋回
角度に応じて切断トーチの傾斜角度を設定することが出
来る。このため、開先角度を設定するための制御軸が1
軸となり、制御軸数を減少させて装置コストを低減する
ことが出来る。
【0017】
【実施例】以下、上記形鋼切断装置の一実施例について
図を用いて説明する。図1は形鋼切断装置の全体構成を
説明する図、図2は旋回軸及び切断トーチを含むトーチ
ブロックの構成を説明する模式図、図3は旋回軸を旋回
させたときの切断トーチの姿勢及び軌跡を説明する図、
図4は旋回軸の旋回に応じた切断トーチの傾斜姿勢を説
明する図である。
【0018】先ず、図1,図2により形鋼切断装置Aの
全体構成について説明する。図に於いて、平行に敷設さ
れた一対のレール1上に移動手段の走行部を構成する走
行台車2が載置されている。この走行台車2は、走行サ
ドル2aとレール1の敷設方向に対し直交する方向に配
置されたクロスガーダー2bとからなる門型に構成され
ており、走行サドル2aに設けた走行モーター3に駆動
されてレール1上を走行する。
【0019】クロスガーダー2bに沿って横行レール2
cが設けられており、該横行レール2cに移動手段の横
行部を構成する横行キャリッジ4が載置されている。横
行レール2cは後述する切断定盤16の載置面と平行に設
けられており、横行キャリッジ4が切断定盤16に載置さ
れた形鋼15のフランジ15aと平行方向に横行し得るよう
に構成されている。また横行キャリッジ4には、該キャ
リッジ4を駆動する横行モーター5,トーチブロックB
を昇降させる移動手段の昇降部を構成する昇降モーター
6が搭載されている。
【0020】クロスガーダー2b上の所定位置には、予
め記憶した動作プログラム及び切断すべき形状に応じて
入力されたプログラムに従って、走行モーター3,横行
モーター5,昇降モーター6及びトーチブロックBを構
成する旋回モーター10の駆動制御や切断トーチ14の動作
制御を行う旋回手段の旋回制御部、及び移動手段の移動
制御部を構成する数値制御(NC)装置7が搭載されて
いる。
【0021】次に、トーチブロックBの構成について説
明する。昇降モーター6によって駆動される昇降軸8の
先端にケーシング9が固着されている。昇降軸8は横行
レール2cに対し直交方向に配置され、上下方向にのみ
昇降し得るように構成されている。
【0022】上記ケーシング9の内部に旋回手段を構成
する旋回モーター10が配置されている。旋回モーター10
の軸には旋回軸11が接続されており、また旋回軸11の先
端にアーム12を介してトーチホルダー13が固着されてい
る。そしてトーチホルダー13に切断トーチ14が着脱可能
に装着されている。
【0023】旋回軸11は昇降軸8に対し45度傾斜した状
態で配置されている。また昇降軸8は形鋼15の一方の片
となるフランジ15aに対し垂直方向に配置されている。
前記旋回軸11と昇降軸8は、レール1の敷設方向と直交
し且つ各軸8,11の軸心を含む平面内に配置されてい
る。
【0024】形鋼15はレール1に沿って設けられた切断
定盤16上に載置され、この状態で切断される。従って、
形鋼15の姿勢は切断定盤16の形状によって規定される。
【0025】平鋼を切断する場合、切断定盤の載置面は
水平に構成されるのが一般であり、このような切断定盤
上に形鋼を載置して切断することもある。この場合、切
断の進行に伴って形鋼に歪みが発生し、製品に悪影響を
及ぼすことがある。
【0026】また基本的な形状が略等しい形鋼を切断す
る場合、載置面を水平面に対し傾斜させ、該載置面にフ
ランジを載置すると共に載置面と直交する側面にウエブ
を当接させることで、フランジとウエブの交差部の位置
を規定し得るように構成した切断定盤がある。この切断
定盤に形鋼を載置した場合、該形鋼の重量がフランジ,
ウエブを載置面及び側面に押圧するように作用するた
め、切断の進行に伴って歪みが発生してもフランジとウ
エブの交差部の位置が変化することがなく有利である。
【0027】切断定盤の載置面が水平であり、形鋼15の
フランジ15aが水平面内に配置される場合、横行レール
2cは切断定盤の載置面と平行な水平方向に設けられ、
昇降軸8は鉛直方向に配置される。また切断定盤の載置
面が水平面に対し所定角度傾斜しており、フランジ15a
が水平面に対し傾斜した状態で配置される場合、横行レ
ール2cは切断定盤の載置面と平行になるように水平方
向に対し傾斜して設けられ、昇降軸8は横行レール2c
の傾斜角度に応じて鉛直方向から傾斜して配置される。
本実施例では、切断定盤16は載置面を水平面内に配置し
て構成している。
【0028】アーム12は横行レール2cと平行になるよ
うに旋回軸11に対し 135度の角度を持って取り付けられ
ており、トーチホルダー13はアーム12に90度の角度を持
って固着されている。従って、アーム12の軸心が旋回軸
11の軸心及び昇降軸8の軸心と同一平面内にあるとき、
トーチホルダー13に装着された切断トーチ14は形鋼15の
フランジ15a又はウエブ15bに対し垂直に配置される。
【0029】上記状態に於いて、旋回軸11の軸心の延長
線と切断トーチ14の軸心の延長線は交点pで交わり、旋
回軸11が旋回して切断トーチ14の姿勢が変化しても、交
点pの位置が変化することはない。以後、切断トーチ14
がフランジ15aに対し垂直に保持される位置を初期位置
といい、ウエブ15bに対し垂直に保持される位置を終位
置という。
【0030】切断トーチ14は形鋼15を切断する機能を有
するものであり、ガス切断トーチ或いはプラズマ切断ト
ーチ,レーザー切断トーチ等の公知の切断トーチを選択
的に用いることが可能である。前記各切断トーチはエネ
ルギー源が全く異なるため、選択された切断トーチに応
じて制御すべき対象(例えば、ガス切断トーチではガス
バルブ,自動点火装置、プラズマ切断トーチではガスバ
ルブ,プラズマ電源、レーザー切断トーチではガスバル
ブ,レーザー発振器等)が異なる。このため、周辺機器
やNC装置7に於ける制御プログラムが変化することと
なる。尚、本実施例では切断トーチ14としてプラズマ切
断トーチを用いている。
【0031】次に、上記の如く構成した形鋼切断装置A
によって形鋼15のフランジ15a及びウエブ15bを垂直切
断する場合について説明する。先ず、NC装置7に形鋼
15の形状情報,切断速度情報及び切断すべき形状(切断
トーチ14が描くべき軌跡)情報等を入力する。
【0032】形鋼15の切断に必要な全ての情報を入力し
た後、形鋼切断装置Aの作動を開始させると、旋回軸11
が初期位置にあるか否かを検出し、初期位置にない場合
には旋回モーター10を駆動して旋回軸11を初期位置に戻
して停止させる。これにより、切断トーチ14はフランジ
15aに対し垂直に配置される。
【0033】次いで、走行台車2が走行して切断トーチ
14を形鋼15に対する切断位置に移動させる。この位置で
切断トーチ14の作動が開始し、パイロットアークが形成
されメインアークに移行してフランジ15aに対する切断
が実施される。このとき、切断すべき形状に応じて横行
キャリッジ4及び走行台車2が横行,走行し、切断トー
チ14は横行キャリッジ4,走行台車2の移動に伴って移
動してフランジ15aを切断する。
【0034】切断トーチ14がフランジ15aとウエブ15b
の交差部15cに到達すると、該トーチ14の作動が停止
し、旋回モーター10が回転して旋回軸11を 180度旋回さ
せる。この旋回により切断トーチ14はウエブ15bに対し
垂直に配置され、引続き切断トーチ14の作動が開始して
ウエブ15bを切断する。このとき、ウエブ15bに対する
切断形状に応じて昇降軸8及び走行台車2が昇降,走行
し、切断トーチ14は昇降軸8,走行台車2の移動に伴っ
て移動してウエブ15bを切断する。
【0035】上記の如くして切断トーチ14によって形鋼
15のフランジ15a,ウエブ15bを垂直切断することが可
能である。
【0036】次に、形鋼15のフランジ15a,ウエブ15b
を開先切断する際の手順について図3,図4により説明
する。尚、図4に於いて(a)は昇降軸8の軸心及び旋
回軸11の軸心を含む平面に対する投影図であり、(b)
は旋回軸11の軸心に直交し且つ中心点oを通る平面に対
する投影図であり、(c)は(a)の側面図(形鋼15の
ウエブ15b側から見た側面図)である。また図4の
(b)と(c)は実質的に同一の内容を表示するもので
あり、図4(b)を軸Xを軸として45度傾けたものが図
4(c)である。
【0037】旋回軸11は形鋼15のフランジ15a,ウエブ
15bに対し45度の角度を持って配置され、切断トーチ14
は初期位置にあるときフランジ15aに対し垂直に配置さ
れ、終位置にあるときウエブ15bに対し垂直に配置され
る。即ち、旋回軸11を旋回させると、切断トーチ14は交
点pを頂点とし旋回軸11の軸心を軸とする円錐上を移動
することとなる。
【0038】切断トーチ14の軸心上の任意の点qの軌跡
は、点qを通り旋回軸11の軸心に直交する平面上では円
となり、旋回軸11の軸心と昇降軸8の軸心を通る平面上
では初期位置に於ける点qsと終位置に於ける点qeを
結ぶ直線となり、フランジ15aを投影面とした場合及び
ウエブ15bを投影面とした場合には夫々楕円となる。
【0039】即ち、切断トーチ14は旋回軸11の旋回に伴
って初期位置から終位置に移動する間に三次元的に姿勢
が変化することとなる。従って、目的の開先角度に応じ
た切断トーチ14の傾斜角度をθとした場合、このθを満
足させる旋回軸11の旋回角度αが存在することとなる。
【0040】ここで、旋回軸11を角度α旋回させたとき
の切断トーチ14の傾斜角度θについて説明する。図4
(a)に示すように、切断トーチ14を初期位置に設定す
ると共に該トーチ14の軸心の延長線と旋回軸11の軸心の
延長線の交点pを形鋼15のフランジ15a上に設定し、切
断トーチ14の軸心上に設定された点q(qs)から旋回
軸11の延長線に垂線を下ろして両者の交点をoとする
と、点oは旋回軸11を旋回させたときの旋回中心とな
り、且つ線分oqsは点qの旋回半径(r)となる。ま
た中心点oからフランジ15aまでの距離は、r/21/2
となる。
【0041】同図(b)に示すように、中心点oを通り
フランジ15aに平行な軸をX軸とし、且つ中心点oを通
り切断トーチ14が初期位置にある方向に対する軸をYa
軸として設定すると、旋回軸11を角度α旋回させること
によって、切断トーチ14に設定された点qが半径rによ
って規定される円周上を座標(x,ya)の位置に移動
したとき、これ等の座標値x,yaは、 x=r・sin α ya=r・cos α として求めることが可能である。
【0042】旋回軸11を角度α旋回させることによって
点qは、同図(c)に示すように、長軸が2・r,短軸
がr・21/2 によって規定される楕円の周上に座標値
(x,yb)として投影される。従って、切断トーチ14
の傾斜角度θは、交点pと点qとを結ぶ線の角度と等し
くなり、次の式によって求めることが可能である。
【0043】θ= tan-1〔x/ (r/21/2 +yb)〕
【0044】上式に於いて、yb=ya/21/2 、且つ
ya=r・cos αであることから、yb=r・cos α/
1/2 となる。従って、 θ= tan-1〔r・sin α/ (r/21/2 +r・cos α/21/2 )〕 = tan-1〔sin α/{ (1+cos α)/21/2 }〕
【0045】上記の如くして旋回軸11の旋回角度αに応
じて切断トーチ14の傾斜角度θを設定することが可能で
ある。然し、切断トーチ14の傾斜角度θは形鋼15に形成
すべき開先角度と必ずしも一致するものではない。
【0046】即ち、形鋼15を長手方向に直交する方向に
直線的に切断して開先を形成する場合には切断トーチ14
の傾斜角度θが開先角度となる。然し、フランジ15a或
いはウエブ15bを斜行切断して開先を形成する場合に
は、形成すべき開先角度と斜行角度を合成して切断トー
チ14の傾斜角度θを算出し、算出された傾斜角度θに応
じて旋回軸11を旋回させることが必要である。
【0047】上記の如くしてフランジ15aに形成すべき
開先角度に応じて切断トーチ14の傾斜角度θを設定した
後、切断トーチ14を形鋼15の切断すべき位置に設定して
該トーチ14を作動させ、切断線の形状に応じて走行台車
2を走行させると共に横行キャリッジ4を横行させてフ
ランジ15aに対する切断を実施することが可能である。
【0048】旋回軸11を角度α旋回させたとき、図4
(a)に示すように、切断トーチ14の点qが直線qs,
qe上を移動し、該トーチ14はウエブ15bと平行な面に
対し β=45− tan-1(ya/r) =45− tan-1(r・cos α/r) =45− tan-1(cos α) で演算される角度β傾斜することとなり、形鋼15のフラ
ンジ15aに対する切断を終了したとき、ウエブ15bとの
交差部15cの下側に角度βに応じた切り残し部分が生じ
る。
【0049】上記の如くしてフランジ15aの切断を終了
した後、一度切断を停止させ、上記手順と同様にして旋
回軸11を旋回させて切断トーチ14をウエブ15bに切断す
べき開先角度に設定し、切断トーチ14を作動させて走行
台車2を走行させると共に昇降軸8を駆動することでウ
エブ15bに対する切断を実施することが可能である。
【0050】このようにして切断された形鋼15のフラン
ジ15aとウエブ15bの交差部15cは、フランジ15a,ウ
エブ15bに対する切断面が連続した面として形成される
ことがなく凹凸を有する不連続面となる。従って、切断
された形鋼15を他の部材と接続する際には切断面を研削
して手直しすることが必要となる。然し、多関節ロボッ
トや多軸制御の数値制御切断装置を採用しても手直しが
全く不要な訳ではないため、特別な困難さを与えるもの
ではない。
【0051】前述の実施例では、旋回軸11を旋回させる
旋回手段として旋回モーター10を設けると共に該旋回モ
ーター10の回転をNC装置7によって制御し得るように
構成したが、本発明はこの構成に限定するものではな
く、旋回軸11を手動操作によって旋回させるように構成
しても良い。
【0052】即ち、ケーシング9に軸受を取り付けて旋
回軸11を回転可能に支持し、該旋回軸11の端部に角度表
示盤を取り付けて現在の旋回角度を表示し得るように構
成すると共に所定位置にギヤを固着し、更に、旋回軸11
に固着したギヤと噛合するピニオンを設けて該ピニオン
をオペレーターによって操作し得るように構成すること
で、予め目的の開先角度に対応した切断トーチ14の傾斜
角度θを算出すると共に該傾斜角度θを得る旋回軸11の
旋回角度αを算出しておき、この旋回角度αに基づいて
ピニオンを回転させるように構成しても良い。
【0053】また前述の実施例では、切断トーチ14を移
動させる移動手段として門型の走行台車2,横行キャリ
ッジ4,昇降軸8を設けると共に、これ等の駆動をNC
装置によって制御し得るように構成したが、本発明はこ
の構成に限定するものではなく、移動手段として切断ト
ーチを昇降させる機能を有するポータブル式切断機を用
いても良い。このようなポータブル式切断機としては、
ミニマンテスII型(小池酸素工業株式会社製)がある。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
形鋼切断装置では、旋回軸の旋回を制御することによっ
て形鋼に対する切断トーチの角度を設定することが出来
る。このため、制御軸数を1軸とすることが可能とな
り、装置コストを低減させることが出来るという特徴を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】形鋼切断装置の全体構成を説明する図である。
【図2】旋回軸及び切断トーチを含むトーチブロックの
構成を説明する模式図である。
【図3】旋回軸を旋回させたときの切断トーチの姿勢及
び軌跡を説明する図である。
【図4】旋回軸の旋回に応じた切断トーチの傾斜姿勢を
説明する図である。
【符号の説明】
A 形鋼切断装置 B
トーチブロック 1 レール 2
走行台車 2a 走行サドル 2b
クロスガーダー 2c 横行レール 3
走行モーター 4 横行キャリッジ 5
横行モーター 6 昇降モーター 7
NC装置 8 昇降軸 9
ケーシング 10 旋回モーター 11
旋回軸 12 アーム 13
トーチホルダー 14 切断トーチ 15
形鋼 15a フランジ 15b
ウエブ 15c 交差部 16
切断定盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも直交して接続する2片を有す
    る形鋼の前記各片を切断する形鋼切断装置であって、前
    記片の垂直方向に対し45度傾斜して配置された旋回軸
    と、前記旋回軸を旋回させる旋回手段と、前記旋回軸の
    一方の端部に取り付けられ該旋回軸が所定の旋回位置に
    あるとき一方の片に対し垂直に配置され且つ旋回軸を前
    記旋回位置から 180度旋回させたとき他方の片に対し垂
    直に配置される切断トーチと、前記切断トーチを形鋼を
    構成する片に沿って移動させる移動手段とを有すること
    を特徴とした形鋼切断装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回手段が、旋回軸を旋回させる旋
    回モーターと、形鋼を切断する際の切断面の傾斜角度に
    応じて前記旋回モーターの回転を制御する旋回制御部と
    によって構成したものであることを特徴とした請求項1
    記載の形鋼切断装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段が、切断トーチを形鋼の長
    手方向に移動させる走行部と、略水平方向に配置された
    一方の片を横断する方向に移動させる横行部と、略垂直
    方向に配置された他方の片を横断する方向に移動させる
    昇降部と、前記走行部,横行部及び昇降部の駆動を制御
    する移動制御部とによって構成したものであることを特
    徴とした請求項1又は2記載の形鋼切断装置。
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