JPH07214970A - 水性ボールペン用チップ及び水性ボールペン - Google Patents

水性ボールペン用チップ及び水性ボールペン

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JPH07214970A
JPH07214970A JP6010324A JP1032494A JPH07214970A JP H07214970 A JPH07214970 A JP H07214970A JP 6010324 A JP6010324 A JP 6010324A JP 1032494 A JP1032494 A JP 1032494A JP H07214970 A JPH07214970 A JP H07214970A
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water
ball
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Toshiaki Takayanagi
利明 高柳
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 セラミック製のボール1と、切削加工性を有
するステンレス鋼からなるホルダー2とを備えた水性ボ
ールペン用チップA及びそのチップAを具備した水性ボ
ールペン。 【効果】 本発明の水性ボールペン用チップ及びそのチ
ップを具備した水性ボールペンは、ボ−ルが不導体のセ
ラミック製であり、ホルダーが切削加工性を有するステ
ンレス鋼からなるため、ガルバニック腐食や局部電池腐
食などが起きず、また、耐食性、耐摩耗性に優れ、腐食
性のある水性インキを用いてもインキの保存性がよく、
高い筆記性能を最後まで維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性ボールペン用チッ
プ及び水性ボールペンに関し、更に詳しくは、耐食性、
耐摩耗性を備えた新規な水性ボールペン用チップ及びそ
のチップを具備した水性ボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の水性ボールペン用チップには、使
用した際の摩耗に起因する品質劣化を最小限に抑えるた
めにホルダーにステンレス鋼を採用する傾向が見られ
る。しかしながら、SUS304に代表されるような耐
食性の高いステンレス鋼は非常に粘りがあり切削加工性
に劣るため、水性ボールペンチップのような形状に加工
することは非常に困難であり、低コストでの量産性を考
えた場合にはほぼ使用不可能である。従って、切削加工
性を有するステンレス鋼、いわゆる快削ステンレス鋼を
使用せざるを得ない。また、ボールには、耐食性や耐摩
耗性を考慮して超硬合金ボールが使用されている。
【0003】これらの快削ステンレス鋼ホルダー及び超
硬合金ボールのそれぞれの材質は、単体では水性ボール
ペン用インキに対して良好な耐食性を示すが、これらを
組み合わせて使用する場合にはホルダー及びボールが共
に導体であるため、インキ中の水分の影響でボールとホ
ルダーとの間に電池が形成されるためボール或いはホル
ダーがガルバニック腐食や局部電池腐食などを起こし、
筆記性に著しい劣化が認められる点に問題点がある。著
しい場合には、溶出した金属の影響によって不溶解物が
生成して筆記ができなくなったり、腐食による金属表面
の凹凸が他の金属を摩耗させたりする。この現象は、一
般的な水性ボールペンにおいて、インキの安定領域がp
H4〜7の弱酸性域にある場合や逆にpH8〜11の弱
アルカリ域にある場合にみられる。
【0004】従来、これらの問題点を解決するために、
種々の防錆剤やpH調整剤を水性ボールペン用インキに
添加することが提案されているが、防錆効果が不十分で
あったり、逆に添加することによりインキ自体の安定性
を破壊してしまうなど、インキの品質面に悪影響を与え
る点に問題点がある。
【0005】また、ホルダーに快削ステンレス鋼以外の
材料、例えば、樹脂、銅、銅合金などを使用したり、ボ
ールにホルダーと同様のステンレス鋼を使用する方法な
どが考えられるが、前述したように、これらの材質は耐
摩耗性に劣るため使用の際の劣化が著しく、初期性能を
維持できない点に問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決することであり、特別な防食効果を有しな
いインキを使用した際にも優れた保存安定性を示し、か
つ、使い込んで筆記した際にも当初の高い筆記品質を最
後まで維持し続ける、すなわち、使用インキの性能に悪
影響を与えることのない良質の水性ボールペン用チップ
及び水性ボールペンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、ボール及びホルダーの材質面から鋭意
研究を重ねた結果、ボールに超硬合金並の硬度を有し不
導体であるセラミックを使用すると、ホルダーとボール
との間の電池形成によるガルバニック腐食などが起こら
ないことが判明し、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至ったのである。
【0008】すなわち、本発明の水性ボールペン用チッ
プは、セラミック製のボールと、ステンレス鋼からなる
ホルダーとを備えたことを特徴とする。また、本発明の
水性ボールペンは、セラミック製のボールと、ステンレ
ス鋼からなるホルダーとを備えたチップを具備したこと
を特徴とする。水性ボールペンは、水性ボールペン用イ
ンキを用いたものが好ましく、該水性ボールペン用イン
キがpH4〜7の弱酸性域又はpH8〜11の弱アルカ
リ性域にあるインキであることが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の水性ボールペン用チップ及びそのチッ
プを用いた水性ボールペンでは、ボールが不導体のセラ
ミック製ボールのためガルバニック腐蝕や局部電池腐食
などが起きず、ホルダーが切削加工性を有するステンレ
ス鋼のために耐摩耗性に優れ、単体では耐腐食性がある
ため、使用するインキに特別な腐食防止効果を施す必要
がなく、またインキの長期保存安定性が保たれることと
なる。
【0010】以下に、本発明の内容を説明する。本発明
の水性ボールペン用チップは、セラミック製のボール
と、切削加工性を有するステンレス鋼からなるホルダー
とを備えたものであり、該ボールがセラミック製である
こと、及びホルダーが切削加工性を有するステンレス鋼
であることを満足するものであれば、特に、ボール及び
ホルダーの形状、構造は、特に限定されるものではな
い。例えば、図1に示すように、セラミック製のボール
1と、ステンレス鋼からなるホルダー2とから構成さ
れ、該ホルダー2にはインキ誘導孔3を有するものが挙
げられる。また、本発明の水性ボールペンは、上記水性
ボールペン用チップを具備したものであれば、その他の
形状、構造は、特に限定されるものではなく、インキ保
持機構を持った種々の形態、例えば、インキタンクとし
て繊維束からなるインキ吸蔵体を使用した中綿式の水性
ボールペン、インキ保溜体を使用し容器にインキを収容
する直液式の水性ボールペン、インキ逆流防止用のフォ
ロアーを用いた収容管式の水性ボールペン等が挙げられ
る。
【0011】本発明に係るセラミック製のボールは、不
導体であることが必要であり、具体的なボール材質とし
ては、例えば、シリカ、アルミナ、ジルコニア、炭化ケ
イ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、マグネシアなどの無機
物、または、これらの複合セラミックス、例えば、アル
ミナジルコニア、ムライト、コーディエライト、チタン
酸アルミニウム等を挙げることができる。
【0012】本発明に係るステンレス鋼のホルダーは、
切削加工性を有することが必要であり、例えば、クロム
の含有量が8〜30重量%(以下、「%」と略する)、
硫黄の含有量が0.01〜0.5%、ニッケルの含有量
が1%以下、モリブデンの含有量が0.01〜10%の
快削ステンレス鋼を挙げることができる。しかし、切削
加工性、製造コスト、耐摩耗性の面からクロムの含有量
は10〜25%、硫黄の含有量は0.15〜0.3%、
ニッケルの含有量は0.5%以下、モリブデンの含有量
は0.2〜3%が最も望ましい。なお、上記で規定する
快削ステンレス鋼の組成中に表記されていない元素が含
有されることを妨げるものではなく、例えば、快削元素
としてのセレン、リン、鉛、テルルなどを必要に応じて
含有することができる。
【0013】本発明の水性ボールペンに用いるインキと
しては、着色剤、溶剤、水などを含有した一般的な水性
ボールペン用インキであれば、特に制限されず、従来か
ら公知の種々の水性ボールペン用インキを用いることが
できる。
【0014】着色剤としては、従来の水性ボールペンイ
ンキに使用されている公知の染料及び/又は顔料のすべ
てが使用可能である。例えば、水溶性染料としては、例
えば、C.I.アシッドレッド52、C.I.アシッド
ブルー1、C.I.アシッドブラック2、同123など
の酸性染料、C.I.ダイレクトブラック19、C.
I.ダイレクトブルー86などの直接染料、C.I.ベ
ーシックブルー7、C.I.ベーシックレッド1などの
塩基性染料が挙げられる。また、顔料としては、例え
ば、アゾ系顔料、縮合ポリアゾ系顔料、フタロシアニン
系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔料、チオイ
ンジゴ系顔料、ニトロソ系顔料、塩基性染料系顔料、酸
性染料系顔料、建染染料系顔料、媒染染料系顔料及び天
然色素系顔料などの有機顔料や鉄黒、カーボンブラッ
ク、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッド、酸化
チタン、ベンガラなどの無機顔料が挙げられる。
【0015】さらに、必要に応じてエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールな
どのグリコール系溶剤やグリセリンなどの公知の溶剤、
界面活性剤、増粘剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤、pH調
整剤、潤滑剤などが添加されていても使用可能である。
【0016】本発明の水性ボールペンに最も効果的に使
用できるインキは、むしろ従来の水性ボールペンやチッ
プで腐食や摩耗の問題が発生したインキである点に特徴
を有する。例えば、超硬ボールとステンレス鋼ホルダー
とで構成されたチップではガルバニック腐食或いは局部
電池腐食などによりボールの腐食が発生し、ボール表面
が非常に荒れた状態となるためにボール沈みが大きくイ
ンキがまだ十分にあるにも係わらず筆記不能となってし
まうようなインキの安定域がpH8〜11の弱アルカリ
域にあるインキ、逆にインキの安定域がpH4〜7の弱
酸性域にあるためにガルバニック腐食によりステンレス
鋼ホルダーが錆びてしまい不溶解物が生成し筆記不能と
なってしまうインキなどが挙げられる。
【0017】
【実施例】次に、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、試験に用いた水性ボールペ
ン、強制劣化試験、筆記試験、インキ物性値の測定法等
は、以下のとおりである。
【0018】〔水性ボールペン〕各々のインキに適した
インキ保持機構を持った形態の水性ボールペンを使用し
た。すなわち、粘度が0.01Pa.sec以下のインキの場
合には、インキタンクとして繊維束からなるインキ吸蔵
体を使用した中綿式の水性ボールペンと、インキ保溜体
を使用し容器にインキを収容する直液式の水性ボールペ
ンを使用した。また、粘度が0.01〜10Pa.secの範
囲になるゲルインキとインキ逆流防止用のフォロアーを
用いた収容管式の水性ボールペンを使用した。
【0019】〔強制劣化試験〕50℃、30RH%の恒
温恒湿槽内に所定時間放置後、室温まで放冷し、手書き
で螺旋筆記して筆記性を評価した。筆記良好を○、筆記
不能を×として評価した。
【0020】〔筆記試験〕400字詰めの原稿用紙に
「三菱鉛筆」の文字を連続的に終筆まで筆記する試験を
40名のモニターにて実施した。筆記良好を○、筆記不
能を×として評価した。
【0021】〔インキ物性値〕 pH: ガラス電極式pHメーターで測定した。 粘度: コーンプレートタイプの粘度計で測定した。
【0022】(実施例1) チップ:ホルダー 快削ステンレス鋼〔Mo、Pbを含
有するSUS416類似組成(C0.5%、Si1.0
%、Mn2.0%、Cr20%、S1.5%、Mo2
%、Pb0.1%を含有してなるステンレス鋼〕 ボール ジルコニア 直径0.5mm *1 インキ:青色、pH9.0、粘度 0.003Pa.sec 形 態:中綿式 インキ組成: 重量部 染 料:食用青1号 5.4 活性剤:ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 0.2 防腐剤:フェノール 0.1 溶 剤:グリセリン 20.0 溶 剤:水 74.3
【0023】(実施例2) チップ:ホルダー 快削ステンレス鋼〔Mo、Pbを含
有するSUS416類似組成(C0.15%、Si1
%、Mn1.3%、Cr13%、S0.1%、Mo0.
1%、Pb0.2%を含有してなるステンレス鋼〕 ボール 炭化ケイ素(ブラックサファリン)直径0.
7mm *2 インキ:黒色、pH9.0、粘度 0.005Pa.sec 形 態:インキ保溜体 インキ組成 重量部 染 料:C.I.ダイレクトブラック19 10.0 活性剤:ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 0.2 防腐剤:フェノール 0.1 溶 剤:プロピレングリコール 24.0 溶 剤:水 65.7
【0024】(実施例3) チップ:ホルダー 快削ステンレス鋼〔S、Mo、N
iを含有するSUS430類似組成(C0.03%、S
i0.5%、Mn1%、Cr15%、S0.3%、Mo
0.5%、Ni0.5%を含有してなるステンレス鋼〕 ボール ジルコニア 直径0.5mm *1 インキ:黒色、pH9.5、粘度 0.003Pa.sec 形 態:中綿式 インキ組成 重量部 顔 料:カーボンブラック 8.0 分散剤:スチレンアクリル樹脂アンモニウム塩 3.0 活性剤:リノール酸カリウム 0.3 調整剤:トリエタノールアミン 0.5 防腐剤:フェノール 0.1 溶 剤:エチレングリコール 15.0 溶 剤:水 73.1
【0025】(実施例4) チップ:ホルダー 快削ステンレス鋼〔S、Mo、N
iを含有するSUS430類似組成(C0.03%、S
i0.5%、Mn1%、Cr15%、S0.3%、Mo
0.5%、Ni0.5%を含有してなるステンレス鋼〕 ボール ジルコニア 直径0.5mm *1 インキ:黒色、pH9.5、粘度 0.5Pa.sec 形 態:収容管式 インキ組成 重量部 染 料:ウォーターブラック100−L *3 30.0 増粘剤:キサンタンガム 0.75 防腐剤:安息香酸ナトリウム 1.0 調整剤:無水炭酸ナトリウム 0.5 溶 剤:エチレングリコール 15.0 溶 剤:ジエチレングリコール 15.0 溶 剤:水 37.75
【0026】(実施例5) チップ:ホルダー 快削ステンレス鋼〔S、Mo、N
iを含有するSUS430類似組成(C0.03%、S
i0.5%、Mn1%、Cr15%、S0.3%、Mo
0.5%、Ni0.5%を含有してなるステンレス鋼〕 ボール シリカ 直径0.7mm インキ:蛍光黄色、pH6.5、粘度 0.3Pa.sec 形 態:収容管式 インキ組成 重量部 色 材:ルミコール NKW−3305 *4 50.0 増粘剤:ザンサンガム *5 0.8 防腐剤:安息香酸ナトリウム 1.0 防錆剤:ベンゾトリアゾール 0.2 溶 剤:エチレングリコール 25.0 溶 剤:水 23.0
【0027】(実施例6) チップ:ホルダー 快削ステンレス鋼〔Mo、Pbを含
有するSUS416類似組成(C0.05%、Si1
%、Mn2%、Cr20%、S0.2%、Mo2%、P
b0.01%を含有してなるステンレス鋼〕 ボール アルミナ 直径0.7mm インキ:蛍光黄色、pH6.0、粘度 0.1Pa.s
ec 形 態:収容管式 インキ組成 重量部 染 料:ローダミン 6GC *6 1.0 増粘剤:ザンサンガム *5 0.6 防腐剤:安息香酸ナトリウム 1.0 防錆剤:ベンゾトリアゾール 0.2 溶 剤:エチレングリコール 20.0 溶 剤:グリセリン 10.0 溶 剤:水 67.2 *1(コーニング製) *2(京セラ製、登録商標名) *3(オリエント化学工業製、登録商標名) *4(日本蛍光化学製、登録商標名) *5(大日本製薬製) *6(保土谷化学工業製、登録商標名)
【0028】(比較例1)ボールをジルコニアボール直
径0.5mmから超硬合金ボール直径0.5mmに代える以
外は実施例1と同様の組合せからなる水性ボールペン。 (比較例2)ボールを炭化珪素ボール直径0.7mmから
超硬合金ボール直径0.7mmに代える以外は実施例2と
同様の組合せからなる水性ボールペン。 (比較例3)ボールをジルコニアボール直径0.5mmか
ら超硬合金ボール直径0.5mmに代える以外は実施例3
と同様の組合せからなる水性ボールペン。
【0029】(比較例4)ボールをジルコニアボール直
径0.5mmから超硬合金ボール直径0.5mmに代える以
外は実施例4と同様の組合せからなる水性ボールペン。 (比較例5)ボールをシリカボール直径0.7mmから超
硬合金ボール直径0.7mmに代える以外は実施例5と同
様の組合せからなる水性ボールペン。 (比較例6)ボールをアルミナボール直径0.7mmから
超硬合金ボール直径0.7mmに代える以外は実施例6と
同様の組合せからなる水性ボールペン。
【0030】(比較例7)ホルダーを快削ステンレス鋼
より洋白に代える以外は実施例2と同様の組合せからな
る水性ボールペン。 (比較例8)ホルダーを快削ステンレス鋼からブラスに
代える以外は実施例3と同様の組合せからなる水性ボー
ルペン。上記実施例1〜6及び比較例1〜8の強制劣化
試験、筆記試験の結果を下記表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】上記表1の結果から明らかなように、実施
例1〜6で得られた水性ボールペンは、強制劣化試験で
120日後でも問題なく筆記可能であった。また、筆記
試験でも40名のモニター全てが終筆まで筆記性の大き
な劣化なく筆記することができた。これに対して、比較
例1〜6で得られた水性ボールペンは、筆記試験では実
施例と同様に問題無い結果が得られたが、強制劣化試験
において60日以内に筆記不能となり、上記実施例1〜
6に較べてはるかに経時劣化が大きかった。特に、比較
例4においては常温保存下でも30日以内に筆記不能と
なった。また、比較例7、8で得られた水性ボールペン
は、強制劣化試験において夫々90日、60日以内に筆
記不能となり、また、筆記試験においてチップ摩耗によ
る筆記性の劣化が認められた。具体的には、インキを半
分ほど使用したところでモニターによってはホルダーか
らのボールの脱落がみられ、筆記不能となった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ボ−ルが不導体のセラ
ミック製であり、ホルダーが切削加工性を有するステン
レス鋼からなるため、ガルバニック腐蝕や局部電池腐食
などが起きず、ホルダーがステンレス鋼のために耐摩耗
性に優れ、単体では耐腐食性があるため、使用するイン
キに特別な腐食防止効果を施す必要がなく、しかも、イ
ンキの長期保存安定性が保たれるので、チップ摩耗によ
る筆記性が悪くなることを最小限に抑えることができる
水性ボールペン用チップ及び水性ボールペンが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水性ボールペン用チップの一例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
A 水性ボールペン用チップ 1 ボ−ル 2 ホルダ−

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック製のボールと、切削加工性を
    有するステンレス鋼からなるホルダーとを備えたことを
    特徴とする水性ボールペン用チップ。
  2. 【請求項2】 セラミック製のボールと、切削加工性を
    有するステンレス鋼からなるホルダーとを備えたチップ
    を具備したことを特徴とする水性ボールペン。
  3. 【請求項3】 水性ボールペン用インキを用いた請求項
    2記載の水性ボールペン。
  4. 【請求項4】 水性ボールペン用インキがpH4〜7の
    弱酸性域又はpH8〜11の弱アルカリ性域にあるイン
    キである請求項3記載の水性ボールペン。
JP6010324A 1994-02-01 1994-02-01 水性ボールペン用チップ及び水性ボールペン Pending JPH07214970A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029193A (ja) * 2000-07-18 2002-01-29 Mitsubishi Pencil Co Ltd ボールペンチップ用ボール
WO2005090092A1 (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Sakura Color Products Corporation ボールペンチップ
JP2014129437A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Mitsubishi Pencil Co Ltd 水性ボールペン用インク組成物
CN108312735A (zh) * 2018-03-29 2018-07-24 真彩文具股份有限公司 具有毛细管陶瓷球珠的墨水笔

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