JPH07215280A - 船舶用動揺制振装置及び船舶 - Google Patents

船舶用動揺制振装置及び船舶

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JPH07215280A
JPH07215280A JP1087494A JP1087494A JPH07215280A JP H07215280 A JPH07215280 A JP H07215280A JP 1087494 A JP1087494 A JP 1087494A JP 1087494 A JP1087494 A JP 1087494A JP H07215280 A JPH07215280 A JP H07215280A
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disc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造が簡単で、メンテナンスも容易で、性能
悪化のおそれも少ない船舶用動揺制振装置を提供する。 【構成】 コントロール・モーメント・ジャイロのフラ
イホイール1を、軸受6及びジンバル2で支持する。こ
のジンバル2は軸受7とサポート8で支持され、サポー
ト8はボートに固定される。5はフライホイール1を高
速回転させるための偏平型スピンモータである。フライ
ホイール1の回転数は制御せず損失との釣り合った点を
定常回転数としているため、余分なコントローラを必要
としない。ジンバル軸3の動揺を制御するブレーキとし
て、ディスクブレーキ30を装着する。ディスクブレー
キはジンバル軸連結固定ディスク9とサポート連結固定
ディスク10とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボートや遊漁船等に利用
できる動揺制振装置に関する。本発明はゴンドラや、モ
ノレール、又はクレーン吊荷等の動揺制振にも利用でき
る。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は図12に示すように、コン
トロール・モーメント・ジャイロのジンバル軸3にドラ
ムブレーキ4を設け、そのドラムブレーキの摩擦力によ
りジンジル2の動揺を制動している。すなわち高速回転
しているフライホイール1をジンバル2によって支持
し、ジンバル2と接続されたジンバル軸3の回転をドラ
ムブレーキ4により制動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置のようにド
ラムブレーキを使う場合には、ドラムブレーキの表面に
ついたゴミや水分等の除去が困難であり、放熱性も良く
ない。そのためメンテナンスが容易でなく、性能悪化の
おそれもある。
【0004】さらにフライホイールの回転数も制御しな
ければならないため、そのコントローラを必要とし、高
温、多湿な海上での運用には適していない。本発明はこ
れらの問題を解決できるとともに、狭いスペース内でも
利用できる装置および前記装置を搭載した船舶を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(第1の手段)本発明に係る船舶用動揺制振装置はコン
トロール・モーメント・ジャイロ100を有する動揺制
振装置において、前記ジャイロ100のフライホイール
1のスピン軸60は偏平型スピンモータ5により駆動さ
れるとともに、スピン軸受6を介してジンバル2で支持
され、前記ジンバル2はジンバル軸3とジンバル軸受7
を介してサポート8で支持され、ジンバル軸3の動揺は
ディスクブレーキ30により制動され、前記ディスクブ
レーキ30はジンバル軸連結固定ディスク9とサポート
連結固定ディスク10とからなることを特徴とする。
【0006】(第2の手段)本発明に係る船舶用動揺制
振装置は第1の手段において、ジンバル軸3の動揺はパ
ウダブレーキ40により制動され、前記パウダブレーキ
40はサポート8に設置した永久磁石12と、ジンバル
軸連結固定ディスク9と、パウダブレーキ40内に封入
された磁性粘体のパウダ14から成ることを特徴とす
る。
【0007】(第3の手段)本発明に係る船舶用動揺制
振装置は第1の手段において、ジンバル軸3の動揺は、
オイルダンパ11により制動され、前記オイルダンパ1
1はジンバル軸3に固定されたディスク9の周囲をオイ
ル17で満たし、オイルダンパのケーシング50と前記
ディスク9との間の微細すきま20を通してオイル17
が移動するときの抵抗力を、ジンバル軸3のブレーキ力
とすることを特徴とする。
【0008】(第4の手段)本発明に係る船舶は、コン
トロール・モーメント・ジャイロ100のジンバル軸3
を船体のピッチ軸方向と平行に設置した第1の手段、第
2の手段、又は第3の手段に記載の船舶用動揺制振装置
を具備することを特徴とする。
【0009】
【作用】ジンバル軸の制動抵抗として用いたディスクブ
レーキやパウダブレーキの場合はブレーキ機能の点検が
楽に行える。また最悪の場合でもディスクを交換するだ
けでよいためメンテナンスが容易である。
【0010】またオイルダンパ(粘性ダンパ)を使用す
る場合はジンバル軸の制動抵抗は、クーロン摩擦でな
く、ジンバル軸角速度に比例した制動抵抗(粘性抵抗)
となり、非線形要素がなくなるので、本発明装置の性能
向上にもつながる。
【0011】本発明装置はコンパクトであるので、バッ
テリによる駆動を可能にすることにより電源(発電機)
のない小型のボート等にも適用が可能となる。またフラ
イホイールの回転数制御においては、余分なコントロー
ラをなくすことができるために信頼性も向上する。
【0012】
【実施例】
(第1実施例)本件発明の第1実施例図1〜図3に示
す。図1は、本発明装置をボートに適用した場合の搭載
図を示し、図2は本発明の制振装置の構成図を示す。
【0013】本発明装置のボートへの設置については、
ボートの進行方向に対して、ジンバル軸3が直角になる
様に配置する。尚図1では本発明装置を2機搭載した例
を示しているが、1機のみを用いても良い。図3に第1
実施例に対する各機器の構成を示す。コントロール・モ
ーメント・ジャイロ100のフライホイール1を、軸受
6及びジンバル2で支持する。このジンバル2は軸受7
とサポート8で支持され、サポート8はボートに固定さ
れる。5はフライホイール1を高速回転させるためのス
ピンモータである。制振装置本体のコンパクト化のため
スピンモータ5は、パンケーキ型(偏平型)の物を使用
している。また、フライホイール1の回転数は制御せず
損失との釣り合った点を定常回転数としているため、余
分なコントローラを必要としない。これらの電気・電子
部品数の低減により、本装置の信頼性を向上させ、コス
トの低減を計っている。
【0014】ジンバル軸3の動揺を制動するブレーキと
して、ディスクブレーキ30を装着する。ディスクブレ
ーキ30は、ジンバル軸固定ディスク9とサポート固定
ディスク10からなり、サポート8側に固定されたディ
スク10とジンバル軸3に連結固定されたディスク9の
擦り合わせ時の摩擦トルクによって、ジンバル軸3の動
揺を制動するものである。尚これにはパウダブレーキ4
0を用いても良い。
【0015】これらの装置を駆動させた場合、ジンバル
軸3及びジンバル2が動揺してロール軸方向に制振トル
クを発生するが、ジンバル軸3が傾きを持つために、ヨ
ー軸方向(鉛直方向)に分力を発生する。しかし、本発
明装置を1セットにつき2機(2機/1set)ボート
に搭載し、フライホイール1の回転を各々逆に駆動する
ことにより、このヨー軸方向の分力を打ち消すことがで
きる。
【0016】またこれら2機の間には、電気的又は機械
的な接続の必要がないためボート等の限られた空間内で
の配置には非常に有利である。 (第2実施例)本発明の第2実施例を図1、図2および
図4に示す。
【0017】第2実施例は、ジンバル軸3の制動用とし
て、第1実施例のディスクブレーキ30に代えてオイル
ダンパ(粘性ダンパ)11を使用したものである。第2
実施例の方式の各機器の構成品は第1実施例のディスク
ブレーキ方式と同様である。そのため詳細な説明を省略
する。
【0018】第2実施例の方式の特徴は、ジンバル軸3
に発生する回転力に対し、ジンバル角速度pに比例した
制動力が得られることである。第1実施例では摩擦制動
力がクーロン摩擦であったが、第2実施例では粘性摩擦
になるため第2実施例により第1実施例よりも高性能化
を図ることが出来る。
【0019】(第3実施例)本発明の第3実施例を図1
〜図5に示す。第3実施例は、第1実施例または第2実
施例において、ジンバル2の揺れ角度を先に述べた制動
用ブレーキ(30,11)を用いて小さく調整する。第
3実施例によれば制振装置1セットにつき1機(1機/
set)でもヨー軸方向の分力は小さいため、必ずしも
1セットにつき2機搭載する必要性はない。第3実施例
の方式についても各機器の構成については先に述べた第
1実施例と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0020】更にこれら3方式の実施例については、い
づれもスピンモータ用の電流リミッタを設置することに
より、バッテリで駆動することが可能であるため、電源
のない場所、特に小型のボート等への適用には非常に有
理である。
【0021】次に本発明装置に使用するディスクブレー
キ、パウダブレーキ、粘性ブレーキ、スピン系のオープ
ン制御、偏平型スピンモータにつき説明する。 (ディスクブレーキ)図6にディスクブレーキ30の適
用例を示す。
【0022】サポート8に固定されたディスク10に、
永久磁石12とブレーキ板16が設置されており、ジン
バル軸3に固定されたディスク9との間に、永久磁石に
よる磁束13が作用する事で、ジンバルの回転運動に対
して、クーロン摩擦力が働き、ジンバル3の動揺を制動
する。この時、ブレーキ力は永久磁石の磁束により常に
ほぼ一定の制動力を得ることができる。
【0023】(パウダブレーキ)図7にパウダブレーキ
の適用例を示す。サポート8に永久磁石12が設置され
ており、ジンバル軸3に固定されたディスク9とブレー
キ内に封入された磁性粘体(パウダ)14に、永久磁石
による磁束13が作用する事で、ジンバルの回転運動に
対して、クーロン摩擦力が働き、ジンバル3の動揺を制
動する。この時、ブレーキ力は永久磁石の磁束により、
常にほぼ一定の制動力を得ることができる。
【0024】(オイルダンパ)図8にオイルダンパ(粘
性ダンパ)の適用例を示す。ジンバル軸3に固定された
ディスク9(断面B−B参照)の周囲をオイル(シリコ
ン油等)17で満たし、オイルダンパのケーシング50
とディスク9との間の微細すきま20を通して、オイル
17が移動する時の抵抗力をジンバル軸3のブレーキ力
として利用し、ジンバル3の動揺を制動する。
【0025】この時、オイルダンパのブレーキ力は、理
論的に図8(B)に示すように回転速度に比例する粘性
摩擦として働くため、線形制動が可能となり、ジンバル
の制動がしやすくなる長所を有する。
【0026】(ジンバルブレーキ)図9は、ジンバル・
ブレーキと制振効果の関係を示す。本発明装置の制振出
力は、図9に示す様にブレーキ力の最適値で最も優れた
制振効果を有するため、図6〜図8に示す各ブレーキす
なわちディスクブレーキ(図6)、パウダブレーキ(図
7)、オイルダンパ(図8)に対してこのブレーキ力を
あらかじめ調整する。
【0027】ブレーキ力が最適値より小さいと、ジンバ
ルが過度に揺動あるいは、回転して、制振トルク(出
力)がでない。またブレーキ力が最適値より大きいとジ
ンバルが揺動できず、同様に制振トルク(出力)がでな
い。
【0028】(スピン系のオープン制御)図10はスピ
ン系のオープン制御特性を示すブロック図と回転数トル
ク特性を示す。スピン系ではバッテリ18から定電圧を
供給し、電流リミッタ19を通して、直接スピンモータ
5に電流が供給される。スピンモータ5にはフライホイ
ール1が直結されている。ここではスピンモータ5の回
転速度センサ等によるフィードバックを行わず、回転速
度は図10の電圧一定特性直線により、回転トルク(摩
擦損失、風損、うず電流損、銅損等)と釣り合った点に
より一義的に決定され、オープン制御を行っている。こ
れにより回転数制御コントローラをなくすことができ
る。
【0029】電流リミッタ19は、モータの起動時に過
電流が流れることを防止することにより、モータを損傷
させる事を防いでいる。 (偏平型スピンモータ)図11は、偏平型スピンモータ
の構造を示す。
【0030】図11に示すようにモータの高さを短く
し、ジンバルの回転に支障ない様にした構造にする。ス
ピンモータ5は電機子21、永久磁石12、ブラシ22
及び軸受23から構成されており、電機子21を薄くで
きるプリントモータを採用しているので、小型化するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 (1)ジャイロのジンバル軸の制動用としてディスクブ
レーキ等を使用することにより、摩擦力による発熱の悪
影響を抑えることが出来る。
【0032】(2)構造が簡単になるためメンテナンス
も容易になる。 (3)フライホイールを回転させるための余分なコント
ローラの削除により信頼性のある安価な装置が提供出来
る。 (4)コンパクト化することができるため各種のボート
(レジャー用小型ボートや遊漁船等)に利用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る実艇搭載の外観図、
【図2】本発明の制振装置の構成図、
【図3】第1実施例の各機器の構成図、
【図4】第2実施例の各機器の構成図、
【図5】第3実施例の各機器の構成図、
【図6】本発明装置におけるディスクブレーキの適用
図、
【図7】本発明装置におけるパウダブレーキの適用図、
【図8】本発明装置におけるオイルダンパ(粘性ダン
パ)の適用図、
【図9】ブレーキ力と制振効果の関係を示す図、
【図10】スピン系のオープン制御特性の説明図、
【図11】偏平タイプのスピンモータの構造を示す図、
【図12】従来の実施例を示す図、
【符号の説明】
1…フライホール 2…ジンバル 3…ジンバル軸 4…ドラムブレーキ 5…スピンモータ 6…スピン軸受 7…ジンバル軸受 8…サポート 9…ジンバル軸連結固定ディスク 10…サポート固定ディスク 11…オイルダンパ/粘性ダンパ 12…永久磁石 13…永久磁石による磁束 14…磁性粉体(パウダ) 15…シール 16…ブレーキ板 17…オイル(シリコン油等) 18…バッテリ 19…電流リミッタ 20…微細すきま 21…電機子 22…ブラシ 23…軸受 30…ディスクブレーキ 40…パウダブレーキ 50…オイルダンパのケ−シング 60…スピン軸 100…コントロール・モーメント・ジャイロ
フロントページの続き (72)発明者 竹内 洋志 愛知県小牧市大字東田中1200番地 三菱重 工業株式会社名古屋誘導推進システム製作 所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントロール・モーメント・ジャイロ
    (100)を有する動揺制振装置において、前記ジャイ
    ロ(100)のフライホイール(1)のスピン軸(6
    0)は偏平型スピンモータ(5)により駆動されるとと
    もに、スピン軸受(6)を介してジンバル(2)で支持
    され、 前記ジンバル(2)はジンバル軸(3)とジンバル軸受
    (7)を介してサポート(8)で支持され、 ジンバル軸(3)の動揺はディスクブレーキ(30)に
    より制動され、 前記ディスクブレーキ(30)はジンバル軸連結固定デ
    ィスク(9)とサポート連結固定ディスク(10)とか
    らなることを特徴とする船舶用動揺制振装置。
  2. 【請求項2】 ジンバル軸(3)の動揺はパウダブレー
    キ(40)により制動され、 前記パウダブレーキ(40)はサポート(8)に設置し
    た永久磁石(12)と、ジンバル軸連結固定ディスク
    (9)と、パウダブレーキ(40)内に封入された磁性
    粘体のパウダ(14)から成ることを特徴とする請求項
    1記載の船舶用動揺制振装置。
  3. 【請求項3】 ジンバル軸(3)の動揺は、オイルダン
    パ(11)により制御され、 前記オイルダンパ(11)はジンバル軸(3)に固定さ
    れたディスク(9)の周囲をオイル(17)で満たし、
    オイルダンパのケーシング(50)と前記ディスク
    (9)との間の微細すきま(20)を通してオイル(1
    7)が移動するときの抵抗力を、ジンバル軸(3)のブ
    レーキ力とすることを特徴とする船舶用動揺制振装置。
  4. 【請求項4】 コントロール・モーメント・ジャイロ
    (100)のジンバル軸(3)を船体のピッチ軸方向と
    平行に設置した請求項1,2又は3記載の船舶用動揺制
    振装置を具備することを特徴とする船舶。
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