JPH07216202A - 透明なポリエステルエラストマー組成物 - Google Patents

透明なポリエステルエラストマー組成物

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JPH07216202A
JPH07216202A JP1160794A JP1160794A JPH07216202A JP H07216202 A JPH07216202 A JP H07216202A JP 1160794 A JP1160794 A JP 1160794A JP 1160794 A JP1160794 A JP 1160794A JP H07216202 A JPH07216202 A JP H07216202A
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JP
Japan
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plasticizer
weight
composition
elastomer composition
polyester elastomer
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JP1160794A
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English (en)
Inventor
Noritsugu Saiki
紀次 斎木
Yoshihiro Akiba
善大 秋葉
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】柔軟で成形性がよく且つ透明な組成物を提供す
ること。 【構成】テレフタル酸、テトラメチレングリコール及び
ポリオキシテトラメチレンエーテルからなるポリエーテ
ルエステルブロック共重合体に、溶融状態で透明性を損
なわない可塑剤及びカルボン酸アルカリ金属塩を添加す
るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性を有するポリエ
ステルエラストマー組成物に関する。更に詳しくは、ポ
リエーテルエステルエラストマーにカルボン酸のナトリ
ウム塩などのアルカリ金属塩を添加する事による透明エ
ラストマーの柔軟性を向上させる組成物に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】熱可塑性エラストマーは、近
年その成形性の良さから使用量が増加しており、その中
で、ポリエステルエラストマーとして知られているテレ
フタル酸、テトラメチレングリコール及びポリテトラメ
チレングリコールを主たる成分とするエラストマーは耐
熱性、耐寒性などの特徴を生かして各種の用途に使用さ
れている。
【0003】ところが、このエラストマーは、結晶性で
あるため、透明な成形物が得難い。このような点より、
本発明者らは、既にカルボン酸ナトリウムを添加する事
による透明性の改良されたエラストマー組成物を提案し
た(特公昭59−5142号公報)。
【0004】しかしながら、この組成物は柔軟性が不足
し、柔軟性を高めようとすると結晶化が不十分となった
り、透明性が不十分になったりする場合が多かった。
【0005】そこで、本発明は、成形性を保ちながら、
柔軟性を増加させ、しかも透明性を有する組成物を提供
することを目的としている。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、透明性を
保ちながら、柔軟性を改良する方法を検討した結果、特
定の可塑剤を添加すると透明性を保ちながら、柔軟性が
付与できることを見いだし、本発明に至ったものであ
る。
【0007】即ち、本発明は、テレフタル酸、テトラメ
チレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコー
ル(エーテル)を主たる成分とするポリエーテルエステ
ルブロック共重合体100重量部当たり、カルボン酸の
アルカリ金属塩を0.1〜10重量部配合した透明ポリ
エステルエラストマー組成物に、更に溶融状態に於いて
透明性を損なわない可塑剤を5〜50重量部含有せしめ
たことを特徴とする透明ポリエステルエラストマー組成
物である。
【0008】本発明を説明する。ここにテレフタル酸、
テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ールを主たる成分とするポリエーテルエステルブロック
共重合体とは、テレフタル酸またはそのエステル形成性
誘導体と、テトラメチレングリコールまたはそのエステ
ル形成性誘導体とポリテトラメチレングリコールまたは
そのエステル形成性誘導体とから得られるブロック共重
合体を言う。特にポリオキシテトラメチレンエーテルが
組成物全体の50重量%以上、好ましくは60〜80重
量%を占めるブロック共重合体に於いて本発明の効果で
ある柔軟性及び透明性が充分に発現される。また、ブロ
ック共重合体のポリエステルセグメントに該るテレフタ
ル酸及びテトラメチレングリコールは、それぞれ単独で
使用されるのみならず、他の第三成分と共に共重合され
る場合もある。例えば、イソフタル酸、フタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸はいずれも
共重合成分として本発明のポリエーテルエステルに使用
できる。更に、テトラメチレングリコール以外のエチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコールなどの脂肪族
ジオール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族ジ
オール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ハイドロキノン等の芳香族ジオールも共重合成分
として使用され得る。これらの共重合比率は、ジカルボ
ン酸成分を基準として、30モル%以下、好ましくは2
0モル%以下である。これより多い共重合割合では、融
点が低くなり、また成形の際に粘着性が高くなり好まし
くない。しかし、少量の共重合は、透明性が高くなり好
ましい場合も多い。
【0009】なお、ポリテトラメチレングリコールとし
ては、平均分子量500〜3000のものが使用され
る。
【0010】本発明のブロック共重合体は、通常のポリ
エステルの重合法と同様の方法で製造される。
【0011】本発明に於いては、ブロック共重合体に、
カルボン酸のナトリウム塩と特定の可塑剤とを添加す
る。このカルボン酸のナトリウム塩としては、脂肪族、
脂環族または芳香族のカルボン酸のナトリウム塩が使用
される。特に脂肪族カルボン酸が好ましく、炭素数6以
上、好ましくは10以上40以下のモノカルボン酸塩が
使用される。この際のナトリウム塩の使用量は、ブロッ
ク共重合体100重量部当たり、0.5〜5重量部であ
る。
【0012】本発明の組成物は、共重合体エラストマー
とカルボン酸金属塩に可塑剤を含有せしめるものであ
る。この可塑剤としては、溶融状態で透明性を損わない
様な可塑剤でなければならない。この「透明性を損なわ
ない」とは、可塑剤を添加しない状態に比べ、10mm
のセル中で測定した光線透過率が元の透過率の80%以
上、好ましくは90%以上となる光線透過率が必要であ
る。
【0013】本発明の適用できる可塑剤としては、エス
テル系、ケトン系またはイミド系などがあり、沸点が常
圧で250℃以上あればよいが、特に粘度の低下を防止
する意味から、高分子量のものが好ましく、例えば、ポ
リエステル系のものが使用できる。具体的には、フタル
酸、イソフタル酸、脂肪族ジカルボン酸等と炭素数2〜
10のジオールとから得られるポリエステルが挙げら
る。これらの中で、室温で柔軟な、結晶性の少ない組成
が好ましく使用される。また分子量は、使用目的によっ
て、適宜選定することができる。
【0014】可塑剤の添加量は、組成全体に対し5〜5
0重量%、好ましくは10〜40重量%である。一方、
これより少ない場合は可塑剤の添加効果が少なく、他
方、これより多いと可塑剤の添加が困難であると共に、
得られた組成物の成型品より可塑剤が滲出すことがある
など好ましくない。
【0015】また、本発明の組成物には、220℃で安
定であるヒドロキシル基と芳香環とを有する化合物を添
加することにより更に透明性を向上させ得る。220℃
で安定であるヒドロキシル基と芳香環とを有する化合物
としては、220℃での混合の際、分解したり、蒸発し
たりせず、しかもブロック共重合体と実質的に反応しな
い化合物であって、ヒドロキシル基と芳香環を含有する
ものであればよい。例えば、2,2−ビス(4ヒドロキ
シフェニル)プロパン等のビスフェノールの両ヒドロキ
シル基をヒドロキシエトキシ化されたもの、テレフタル
酸などのジカルボン酸のグリコールエステル、通常熱安
定剤として使用される立体障害フェノール類(例えばチ
バガイギー社のイルガノックス245、259、56
5、1010、1035、1076、1098、122
2、1330、3114、)や、2,2−ビス(4ヒド
ロキシフェニル)プロパン等のビスフェノール等が使用
できる。この配合量としては、0.5重量%以上、好ま
しくは1重量%〜5重量%である。この量の少ないとき
は、透明性向上の効果が少なく、又、あまり多量に添加
しても、透明性の向上効果は上がらないばかりか、表面
へのブリードアウト、機械的強度の低下など好ましくな
い欠点が増加してしまう。
【0016】本発明の可塑剤のうち、エステル系化合物
を用いた場合又はヒドロキシ基含有化合物を用いた場合
は、そのままではポリエステルと反応することが多いの
で、触媒を失活させて用いるとよい。この失活には、例
えばチタン化合物や、錫化合物がポリエステルの重合触
媒として使用されているとき、燐酸、亜燐酸、フォスフ
ォン酸等の燐オキシ酸が失活剤として好ましく使用され
る。
【0017】本発明の組成物を構成するカルボン酸塩、
可塑剤及び必要に応じて添加するヒドロキシ基含有化合
物の混合調整は、成形までの任意の段階で実施する事が
可能であり、例えば、重合の段階で添加する方法、押出
機により溶融混練する方法、成形時に添加し成形と同時
に混合する方法などが挙げられる。
【0018】かくして得られる組成物は、通常の溶融成
形法、例えば射出成形、押出成形、ブロー成形を用いて
成形し、各種用途に使用される。この成形に於いて、冷
却条件としては、20〜120℃、好ましくは30〜1
00℃を選ぶとよい。これより高い温度または低い温度
では、得られる成形品の透明性が低下するためである。
【0019】
【発明の効果】本発明を実施する事により、従来の技術
に較べ、透明かつ柔軟で、成形の容易なものとなり、単
なる可塑剤の添加に比べると一層柔軟になる効果も合わ
せ持つ。
【0020】そして、この組成物は、その透明性を利用
して、シート、チューブなどとして使用されたり、射出
成形した透明な成形物として、各種用途に供される。
【0021】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳述する。な
お、本実施例中「部」とあるのは、「重量部」を示す。
【0022】[実施例1]ジメチルテレフタレート31
部、テトラメチレングリコール23部、平均分子量20
00のポリテトラメチレングリコール64部を常法によ
り、エステル交換反応させた後、減圧下に重合反応さ
せ、オルトクロルフェノール中35℃で測定した固有粘
度が1.50のブロック共重合体を得た。このポリエス
テル80部に、パルミチン酸ナトリウム2部、フタル酸
50モル%、セバチン酸50モル%及びネオペンチルグ
リコールとからなる室温で水飴状の23℃に於ける粘度
が9ポイズのポリエステル(可塑剤)20部及びペンタ
エリスリチルーテトラキス(3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)を1
部添加した組成物を得た。
【0023】この可塑剤を添加した組成物の溶融状態で
の光線透過率は、可塑剤を添加しない場合に比較して、
93%であった。
【0024】この組成物をシリンダー温度230℃、金
型温度40℃の条件で、厚み3mmの平板を射出成形に
より得た。この成形品の曇度を測定した結果23%であ
り、またこのものの室温における曲げ弾性率は18.9
MPaであった。
【0025】比較のため、可塑剤を添加しないものの曇
度は22%であり、曲げ弾性率は32.2MPaであっ
た。
【0026】また、パルミチン酸ナトリウムを添加しな
い場合は、不透明であり、曲げ弾性率は、29.1MP
aであった。これは明らかにパルミチン酸を添加した場
合に比し弾性率が高い。
【0027】[実施例2]実施例1で、可塑剤としてト
リメリット酸オクチル(旭電化工業製、アデカサイザー
C−8)、及びポリエーテルエステル系可塑剤(旭電化
工業製、アダカサイザーRS−107)を使用した以外
は実施例1と同様にして、それぞれ曇度24%及び23
%、曲げ弾性率20.1MPa及び19.8MPaの成
型物を得た。この組成物の溶融状態での光線透過率は、
添加しないものに較して、94%及び93%であった。
【0028】[比較例1]実施例1において、可塑剤と
してアジピン酸系ポリエステルである可塑剤(アデカサ
イザーPN350)を用いたところ、曇度は65%にも
達し、透明とは言い難かった。この物の溶融状態での光
線透過率は、添加しないものの74%でしかなかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸、テトラメチレングリコー
    ル及びポリオキシテトラメチレンエーテルを主たる成分
    とするポリエーテルエステルブロック共重合体100重
    量部当たり、カルボン酸のアルカリ金属塩0.1〜10
    重量部並びに溶融状態において透明性を実質的に損なわ
    ない可塑剤5〜50%重量部よりなる透明なポリエステ
    ルエラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 可塑剤が芳香族カルボン酸エステル結合
    を有する化合物である請求項1に記載の透明なポリエス
    テルエラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2の組成に対し、更に酸性燐オキ
    シ酸化合物を添加してなる透明なポリエステルエラスト
    マー組成物。
JP1160794A 1994-02-03 1994-02-03 透明なポリエステルエラストマー組成物 Pending JPH07216202A (ja)

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