JPH07216413A - パラジウム粉の製造方法 - Google Patents
パラジウム粉の製造方法Info
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- JPH07216413A JPH07216413A JP919494A JP919494A JPH07216413A JP H07216413 A JPH07216413 A JP H07216413A JP 919494 A JP919494 A JP 919494A JP 919494 A JP919494 A JP 919494A JP H07216413 A JPH07216413 A JP H07216413A
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- palladium
- solution
- hydrazine
- glycine
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 前記焼成時の酸化膨張、還元収縮の少ない、
デラミネーションの発生の少ないパラジウムペースト原
料となるパラジウム粉の製造方法を提供すること。 【構成】 グリシン溶液中にパラジウムアンミン錯塩溶
液等のパラジウムアンモニウム錯塩溶液とヒドラジン水
溶液等の還元剤溶液とを同時に添加混合するパラジウム
粉の製造方法による。
デラミネーションの発生の少ないパラジウムペースト原
料となるパラジウム粉の製造方法を提供すること。 【構成】 グリシン溶液中にパラジウムアンミン錯塩溶
液等のパラジウムアンモニウム錯塩溶液とヒドラジン水
溶液等の還元剤溶液とを同時に添加混合するパラジウム
粉の製造方法による。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パラジウム粉を用いた
積層セラミックコンデンサの内部電極用導電ペーストに
好適なパラジウム粉の製造方法に関する。
積層セラミックコンデンサの内部電極用導電ペーストに
好適なパラジウム粉の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサは厚さの薄い
コンデンサを多層化して小型の実装に適したコンデンサ
である。積層セラミックコンデンサはチタン酸バリウム
(BaTiO3)等の誘電体粉とポリビニルブチラール
等の有機バインダからなる誘電体グリーンシートに内部
電極用導電ペーストを印刷し乾燥したものを積層し熱圧
着した後に切断し、約1300℃で焼成し、続いて銀等
の外部電極を形成して製造される。しかし、前記パラジ
ウム電極と誘電体層の界面で、剥離、膨れ、クラック等
のデラミネーションと呼ばれる欠陥が生じ易い。デラミ
ネーションが生じると積層セラミックコンデンサの良好
な特性が得られず製造歩留まりが悪くなるばかりでな
く、内部電極の多層化、薄層化が困難となる。
コンデンサを多層化して小型の実装に適したコンデンサ
である。積層セラミックコンデンサはチタン酸バリウム
(BaTiO3)等の誘電体粉とポリビニルブチラール
等の有機バインダからなる誘電体グリーンシートに内部
電極用導電ペーストを印刷し乾燥したものを積層し熱圧
着した後に切断し、約1300℃で焼成し、続いて銀等
の外部電極を形成して製造される。しかし、前記パラジ
ウム電極と誘電体層の界面で、剥離、膨れ、クラック等
のデラミネーションと呼ばれる欠陥が生じ易い。デラミ
ネーションが生じると積層セラミックコンデンサの良好
な特性が得られず製造歩留まりが悪くなるばかりでな
く、内部電極の多層化、薄層化が困難となる。
【0003】デラミネーションの発生原因は主に導電ペ
ーストに使用されるパラジウム粉の特性に起因している
と考えられる。導電ペーストは、電極形成成分としての
パラジウム粉と、セルロース系樹脂やアクリル系樹脂等
の樹脂とトリメチルベンゼン、ターピネオール等の溶剤
からなる有機バインダーとを、スリーロールミル等によ
り混練して製造される。これら導電ペーストに使用され
るパラジウム粉を大気中で加熱すると温度300℃から
酸化が始まり、約700℃でほぼ全量酸化パラジウム
(PdO)に変化して約15%の体積膨張が生じる。更
に温度を上げると約820℃以上で再びパラジウム相に
戻り、今度は逆に約15%の体積収縮が生じることが知
られている。
ーストに使用されるパラジウム粉の特性に起因している
と考えられる。導電ペーストは、電極形成成分としての
パラジウム粉と、セルロース系樹脂やアクリル系樹脂等
の樹脂とトリメチルベンゼン、ターピネオール等の溶剤
からなる有機バインダーとを、スリーロールミル等によ
り混練して製造される。これら導電ペーストに使用され
るパラジウム粉を大気中で加熱すると温度300℃から
酸化が始まり、約700℃でほぼ全量酸化パラジウム
(PdO)に変化して約15%の体積膨張が生じる。更
に温度を上げると約820℃以上で再びパラジウム相に
戻り、今度は逆に約15%の体積収縮が生じることが知
られている。
【0004】即ち、デラミネーションは、焼成中の加熱
冷却にともなうパラジウム粉の酸化還元による体積膨張
収縮の特異な性質が原因で生じる。そのため、前記焼成
中に酸化還元量の少ないパラジウム粉が要求されてい
る。
冷却にともなうパラジウム粉の酸化還元による体積膨張
収縮の特異な性質が原因で生じる。そのため、前記焼成
中に酸化還元量の少ないパラジウム粉が要求されてい
る。
【0005】従来、パラジウム粉はパラジウム塩の水溶
液にヒドラジン等の還元剤溶液と混合して、パラジウム
粉を析出する湿式還元法により作られる。例えば、特開
平3−277706にはテトラアンミンパラジウム塩水
溶液とヒドラジン化合物水溶液との組み合わせが開示さ
れている。しかし、これらのパラジウム粉は十分に酸化
還元量が少ないとは言えなかった。
液にヒドラジン等の還元剤溶液と混合して、パラジウム
粉を析出する湿式還元法により作られる。例えば、特開
平3−277706にはテトラアンミンパラジウム塩水
溶液とヒドラジン化合物水溶液との組み合わせが開示さ
れている。しかし、これらのパラジウム粉は十分に酸化
還元量が少ないとは言えなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記焼成時
の酸化膨張・還元収縮の少ない、デラミネーションの発
生の少ないパラジウムペースト原料となるパラジウム粉
の製造方法を提供することを課題とする。
の酸化膨張・還元収縮の少ない、デラミネーションの発
生の少ないパラジウムペースト原料となるパラジウム粉
の製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、(1)グリ
シン溶液中にパラジウムアンモニウム錯塩溶液と還元剤
溶液とを同時に添加混合するパラジウム粉の製造方法に
より解決される。
シン溶液中にパラジウムアンモニウム錯塩溶液と還元剤
溶液とを同時に添加混合するパラジウム粉の製造方法に
より解決される。
【0008】また前記課題は、(2)前記のパラジウム
アンモニウム錯塩溶液がパラジウムアンミン錯塩溶液
で、かつ、前記の還元剤溶液がヒドラジン及び/又はヒ
ドラジン化合物水溶液であることを特徴とする前記
(1)に記載のパラジウム粉の製造方法により解決され
る。
アンモニウム錯塩溶液がパラジウムアンミン錯塩溶液
で、かつ、前記の還元剤溶液がヒドラジン及び/又はヒ
ドラジン化合物水溶液であることを特徴とする前記
(1)に記載のパラジウム粉の製造方法により解決され
る。
【0009】また前記課題は、(3)前記のパラジウム
アンミン錯塩溶液と前記のヒドラジン及び/又はヒドラ
ジン化合物水溶液と前記のグリシン溶液との総容積に対
して、パラジウム濃度が0.01〜0.2モル/リット
ルで、かつ、ヒドラジン及び/又はヒドラジン化合物濃
度が前記パラジウム濃度の2〜20倍のモル濃度であ
り、かつ、グリシン濃度が前記パラジウム濃度の4〜1
0のモル濃度であることを特徴とする前記(2)に記載
のパラジウム粉の製造方法により解決される。
アンミン錯塩溶液と前記のヒドラジン及び/又はヒドラ
ジン化合物水溶液と前記のグリシン溶液との総容積に対
して、パラジウム濃度が0.01〜0.2モル/リット
ルで、かつ、ヒドラジン及び/又はヒドラジン化合物濃
度が前記パラジウム濃度の2〜20倍のモル濃度であ
り、かつ、グリシン濃度が前記パラジウム濃度の4〜1
0のモル濃度であることを特徴とする前記(2)に記載
のパラジウム粉の製造方法により解決される。
【0010】
【作用】本発明においては、グリシン溶液に、パラジウ
ムアンモニウム錯塩溶液と還元剤溶液の2液を同時に添
加混合し3液の混合液とすると、特性の優れたパラジウ
ム粉が析出する。他の添加混合方法ではグリシンの効果
が十分発現しなかったり、凝集粉となってしまう。例え
ば還元剤溶液に他の2液を同時に添加混合したり、或い
は還元剤溶液に他の2液の混合液を同時に添加混合した
りすると、グリシンの効果が十分発現しない。
ムアンモニウム錯塩溶液と還元剤溶液の2液を同時に添
加混合し3液の混合液とすると、特性の優れたパラジウ
ム粉が析出する。他の添加混合方法ではグリシンの効果
が十分発現しなかったり、凝集粉となってしまう。例え
ば還元剤溶液に他の2液を同時に添加混合したり、或い
は還元剤溶液に他の2液の混合液を同時に添加混合した
りすると、グリシンの効果が十分発現しない。
【0011】本発明において使用するパラジウムアンモ
ニウム錯塩溶液は、例えば硝酸パラジウム、塩化パラジ
ウムあるいはパラジウムの王水溶液等の含パラジウム酸
性溶液をアンモニア水で中和したもの、あるいはジクロ
ロアンミンパラジウム、テトラアンミンパラジウム溶液
等のパラジウムアンミン錯塩溶液等が使用できる。な
お、前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液のpHは7以
上に調整されるのが好ましく、更にはpHは9以上に調
整されるのが好ましい。pHが7未満であるとパラジウ
ムアンモニウム錯塩が沈殿し易くなるためである。な
お、前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液のpHを後記
のEDTA塩溶液のpHとほぼ同程度のpHとすると混
合液のpHの変動を小さくできるためより好ましい。
ニウム錯塩溶液は、例えば硝酸パラジウム、塩化パラジ
ウムあるいはパラジウムの王水溶液等の含パラジウム酸
性溶液をアンモニア水で中和したもの、あるいはジクロ
ロアンミンパラジウム、テトラアンミンパラジウム溶液
等のパラジウムアンミン錯塩溶液等が使用できる。な
お、前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液のpHは7以
上に調整されるのが好ましく、更にはpHは9以上に調
整されるのが好ましい。pHが7未満であるとパラジウ
ムアンモニウム錯塩が沈殿し易くなるためである。な
お、前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液のpHを後記
のEDTA塩溶液のpHとほぼ同程度のpHとすると混
合液のpHの変動を小さくできるためより好ましい。
【0012】また、前記パラジウムアンモニウム錯塩溶
液のパラジウム濃度は前記3液の混合液の総容積に対し
て、0.01〜0.2モル/リットルとしなければなら
ない。0.01モル/リットル未満であるとパラジウム
粉の収量が少なすぎるため生産上不利である。0.2モ
ル/リットルを越えるとパラジウム粉の粒径が大きくな
り過ぎて、さらには粒子同士の凝集が起こりやすくなる
ためパラジウムペーストに好適なパラジウムが得られな
い。
液のパラジウム濃度は前記3液の混合液の総容積に対し
て、0.01〜0.2モル/リットルとしなければなら
ない。0.01モル/リットル未満であるとパラジウム
粉の収量が少なすぎるため生産上不利である。0.2モ
ル/リットルを越えるとパラジウム粉の粒径が大きくな
り過ぎて、さらには粒子同士の凝集が起こりやすくなる
ためパラジウムペーストに好適なパラジウムが得られな
い。
【0013】次に、還元剤溶液に用いる還元剤として
は、ヒドラジン、ヒドラジン一水和物、塩酸ヒドラジ
ン、硫酸ヒドラジン等のヒドラジン及び/又はヒドラジ
ン化合物を使用する。前記還元剤溶液のpHは7以上に
アンモニア水の添加等により調整されるのが好ましく、
更にはpHは10以上が好ましい。pH7未満であると
パラジウムの析出反応速度が遅くなり過ぎたり、パラジ
ウム粉の単分散性が損なわれたり、パラジウムアンモニ
ウム錯塩が沈殿し易くなる。なかでもヒドラジン一水和
物はpH調整の必要がなく取り扱いが容易で、価格も安
くより好適である。
は、ヒドラジン、ヒドラジン一水和物、塩酸ヒドラジ
ン、硫酸ヒドラジン等のヒドラジン及び/又はヒドラジ
ン化合物を使用する。前記還元剤溶液のpHは7以上に
アンモニア水の添加等により調整されるのが好ましく、
更にはpHは10以上が好ましい。pH7未満であると
パラジウムの析出反応速度が遅くなり過ぎたり、パラジ
ウム粉の単分散性が損なわれたり、パラジウムアンモニ
ウム錯塩が沈殿し易くなる。なかでもヒドラジン一水和
物はpH調整の必要がなく取り扱いが容易で、価格も安
くより好適である。
【0014】この反応における還元剤の理論反応等量は
パラジウムに対して0.5倍の等量であり、さらにヒド
ラジンの熱分解による消費を考慮すると、理論等量より
過剰な方が好適である。前記ヒドラジン及び/又はヒド
ラジン化合物濃度は前記3液の混合液の総容積に対し
て、パラジウム濃度の2〜20倍の濃度が好ましい。パ
ラジウム濃度の2倍未満であるとパラジウム粉が凝集粉
となりやすく、また20倍を越えてもそれ以上酸化特性
改善の効果は変わらない。更には、生産コストの点でヒ
ドラジン及び/又はヒドラジン化合物の使用量の少ない
2〜6倍の濃度が好ましい。
パラジウムに対して0.5倍の等量であり、さらにヒド
ラジンの熱分解による消費を考慮すると、理論等量より
過剰な方が好適である。前記ヒドラジン及び/又はヒド
ラジン化合物濃度は前記3液の混合液の総容積に対し
て、パラジウム濃度の2〜20倍の濃度が好ましい。パ
ラジウム濃度の2倍未満であるとパラジウム粉が凝集粉
となりやすく、また20倍を越えてもそれ以上酸化特性
改善の効果は変わらない。更には、生産コストの点でヒ
ドラジン及び/又はヒドラジン化合物の使用量の少ない
2〜6倍の濃度が好ましい。
【0015】また、グリシン溶液のpHは10以上とす
るのが好ましい。pH10未満では十分なパラジウム粉
の酸化特性向上の効果は現れない。グリシン溶液濃度は
前記3液の混合液の総容積に対して、パラジウム濃度の
4〜10倍の濃度が好ましい。パラジウム濃度の4倍未
満であるとパラジウム粉の酸化特性改善の効果が少な
く、また10倍を越えるとそれ以上酸化特性改善の効果
は変わらない。
るのが好ましい。pH10未満では十分なパラジウム粉
の酸化特性向上の効果は現れない。グリシン溶液濃度は
前記3液の混合液の総容積に対して、パラジウム濃度の
4〜10倍の濃度が好ましい。パラジウム濃度の4倍未
満であるとパラジウム粉の酸化特性改善の効果が少な
く、また10倍を越えるとそれ以上酸化特性改善の効果
は変わらない。
【0016】前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液、還
元剤溶液及びグリシン溶液の容積比率は特に限定はなく
前記のパラジウム濃度、還元剤濃度及びグリシン濃度を
満足していれば良い。添加混合は溶液を撹拌させながら
均一に混合し反応させる。この時溶液の温度は特に限定
されないが、30〜90℃でおこなうのが好適である。
低温では還元反応が少し遅くなり、高温では溶液の取り
扱いが手作業ではおこないにくくなる。添加混合を開始
すると混合液はパラジウム粉の析出により次第に黒濁
し、窒素ガスが発生し、発泡が生じる。混合液は混合完
了後も反応が持続するため、混合液に反応変化が認めら
れなくなるまで撹拌を続ける。前記3液の添加混合所要
時間は1〜3分がより好ましい。添加混合時間が1分未
満であるとパラジウム粉の酸化特性が改善されず、一
方、3分を越えると凝集粉となり易いからである。
元剤溶液及びグリシン溶液の容積比率は特に限定はなく
前記のパラジウム濃度、還元剤濃度及びグリシン濃度を
満足していれば良い。添加混合は溶液を撹拌させながら
均一に混合し反応させる。この時溶液の温度は特に限定
されないが、30〜90℃でおこなうのが好適である。
低温では還元反応が少し遅くなり、高温では溶液の取り
扱いが手作業ではおこないにくくなる。添加混合を開始
すると混合液はパラジウム粉の析出により次第に黒濁
し、窒素ガスが発生し、発泡が生じる。混合液は混合完
了後も反応が持続するため、混合液に反応変化が認めら
れなくなるまで撹拌を続ける。前記3液の添加混合所要
時間は1〜3分がより好ましい。添加混合時間が1分未
満であるとパラジウム粉の酸化特性が改善されず、一
方、3分を越えると凝集粉となり易いからである。
【0017】
【実施例】自社製のパラジウムアンミン錯塩(Pd(N
H3)2Cl2)をアンモニア水に溶解して、所定のパラ
ジウム濃度及び所定のpHを有する種々のパラジウムア
ンモニウム錯塩溶液を調製した。また、ヒドラジン一水
和物(関東化学株式会社製試薬特級)の所定量に純水を
加え、種々のN2H4濃度の還元剤溶液を調整した。さら
に、グリシン(MERCK社製、純度>99.7重量%
品)の所定量に純水と28重量%のアンモニア水を加
え、種々のグリシン濃度及びpHのグリシン溶液を調整
した。
H3)2Cl2)をアンモニア水に溶解して、所定のパラ
ジウム濃度及び所定のpHを有する種々のパラジウムア
ンモニウム錯塩溶液を調製した。また、ヒドラジン一水
和物(関東化学株式会社製試薬特級)の所定量に純水を
加え、種々のN2H4濃度の還元剤溶液を調整した。さら
に、グリシン(MERCK社製、純度>99.7重量%
品)の所定量に純水と28重量%のアンモニア水を加
え、種々のグリシン濃度及びpHのグリシン溶液を調整
した。
【0018】次に、温度60℃に保った前記グリシン溶
液200ミリリットルに、前記還元剤溶液と前記パラジ
ウムアンモニウム錯塩溶液のそれぞれ50ミリリットル
を所定の時間をかけてローラーポンプにより、撹拌しな
がら添加混合した。全量添加混合した後に、続いて30
分撹拌した後に、重力沈降法により析出したパラジウム
粉を回収し、純水で3回洗浄し、温度80℃で熱風乾燥
をおこなってパラジウム粉を得た。
液200ミリリットルに、前記還元剤溶液と前記パラジ
ウムアンモニウム錯塩溶液のそれぞれ50ミリリットル
を所定の時間をかけてローラーポンプにより、撹拌しな
がら添加混合した。全量添加混合した後に、続いて30
分撹拌した後に、重力沈降法により析出したパラジウム
粉を回収し、純水で3回洗浄し、温度80℃で熱風乾燥
をおこなってパラジウム粉を得た。
【0019】前記グリシン溶液、前記還元剤溶液及び前
記パラジウムアンモニウム錯塩溶液の総容積に対するパ
ラジウム濃度、前記パラジウム濃度に対するヒドラジン
(N2H4)のモル比及び前記パラジウム濃度に対するグ
リシンのモル比、前記グリシン溶液のpH、前記還元剤
溶液及び前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液の添加混
合時間を表1に示す。
記パラジウムアンモニウム錯塩溶液の総容積に対するパ
ラジウム濃度、前記パラジウム濃度に対するヒドラジン
(N2H4)のモル比及び前記パラジウム濃度に対するグ
リシンのモル比、前記グリシン溶液のpH、前記還元剤
溶液及び前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液の添加混
合時間を表1に示す。
【0020】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Pd濃度 N2H4/Pd ク゛リシン/Pd ク゛リシン溶液 溶液の添加 モル比 モル比 のpH 混合時間 モル/リットル 分 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0.05 2 8 10.7 2 実施例1 0.05 18 4 10.9 2 実施例2 0.05 5 8 10.5 2 実施例3 0.05 5 4 10.6 2 実施例4 0.1 5 4 10.7 2 実施例5 0.1 5 8 10.4 2 実施例6 0.2 5 8 10.4 2 実施例7 0.1 5 8 10.8 1 実施例8 0.1 5 8 10.8 3 実施例9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0.1 5 4 10.8 0.5 比較例1 0.1 1.2 4 10.7 2 比較例2 0.1 5 4 9.1 2 比較例3 0.1 5 2 10,6 2 比較例4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0021】次に、温度60℃に保った、前記還元剤溶
液50ミリリットルと前記グリシン溶液200ミリリッ
トルとの2液混合液中に、撹拌しながら前記パラジウム
アンモニウム錯塩溶液を50ミリリットルを所定の時間
をかけて添加混合した以外は前記と同様にしてパラジウ
ム粉を得た。
液50ミリリットルと前記グリシン溶液200ミリリッ
トルとの2液混合液中に、撹拌しながら前記パラジウム
アンモニウム錯塩溶液を50ミリリットルを所定の時間
をかけて添加混合した以外は前記と同様にしてパラジウ
ム粉を得た。
【0022】前記グリシン溶液、前記還元剤溶液及び前
記パラジウムアンモニウム錯塩溶液の総容積に対するパ
ラジウム濃度、前記パラジウム濃度に対するヒドラジン
(N2H4)のモル比及び前記パラジウム濃度に対するグ
リシンのモル比、前記2液混合液のpH、前記還元剤溶
液と前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液の添加混合時
間を表2に示す。
記パラジウムアンモニウム錯塩溶液の総容積に対するパ
ラジウム濃度、前記パラジウム濃度に対するヒドラジン
(N2H4)のモル比及び前記パラジウム濃度に対するグ
リシンのモル比、前記2液混合液のpH、前記還元剤溶
液と前記パラジウムアンモニウム錯塩溶液の添加混合時
間を表2に示す。
【0023】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Pd濃度 N2H4/Pd ク゛リシン/Pd 2液混合液 溶液の添加 モル比 モル比 のpH 混合時間 モル/リットル 分 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0.1 5 4 10.6 1 比較例5 0.1 5 4 10.7 2 比較例6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0024】得られたパラジウム粉を走査型電子顕微鏡
により写真に撮り、ランダムに選んだ50個のパラジウ
ム粉の平均粒子径を測定した結果を表2に示す。さら
に、前記写真によりパラジウム粉の分散性を評価した。
パラジウム粉が完全に分散しているものを○、ネッキン
グや凝集が認められるものを×と標記して表3に示す。
により写真に撮り、ランダムに選んだ50個のパラジウ
ム粉の平均粒子径を測定した結果を表2に示す。さら
に、前記写真によりパラジウム粉の分散性を評価した。
パラジウム粉が完全に分散しているものを○、ネッキン
グや凝集が認められるものを×と標記して表3に示す。
【0025】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 平均粒径 分散性 酸化率 テ゛ラミネーション発生頻度 μm % % −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0.8 ○ 19 5 実施例1 0.6 ○ 19 5 実施例2 0.7 ○ 19 − 実施例3 0.7 ○ 20 5 実施例4 1 ○ 17 0 実施例5 1 ○ 16 − 実施例6 1.3 ○ 13 − 実施例7 1.1 ○ 19 5 実施例8 1.1 ○ 13 0 実施例9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.1 ○ 29 40 比較例1 1.4 × 15 − 比較例2 1 ○ 33 50.5 比較例3 0.9 ○ 32 50 比較例4 1.2 × 15 − 比較例5 1.5 × 11 − 比較例6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0026】また、熱分析装置(TG−DTA)を用
い、パラジウム粉20mgを測定試料としてアルミナセ
ルに収容して前記熱分析装置にセットし、窒素雰囲気中
で500℃まで4分で急速昇温し、その後温度を500
℃に保ったまま雰囲気を大気雰囲気に切り替え、200
分間にわたって試料の重量変化を測定した。初期重量
(20mg)に対する重量増加率を0.15で割った値
を酸化率と定義した。なお、パラジウム粉が全量酸化パ
ラジウムに変化した場合の酸化率は100%となる。
い、パラジウム粉20mgを測定試料としてアルミナセ
ルに収容して前記熱分析装置にセットし、窒素雰囲気中
で500℃まで4分で急速昇温し、その後温度を500
℃に保ったまま雰囲気を大気雰囲気に切り替え、200
分間にわたって試料の重量変化を測定した。初期重量
(20mg)に対する重量増加率を0.15で割った値
を酸化率と定義した。なお、パラジウム粉が全量酸化パ
ラジウムに変化した場合の酸化率は100%となる。
【0027】次に、実施例1,2,4、5,8,9及び
比較例1,3、4に関しておこなったデラミネーション
発生頻度試験について説明する。まず、得られたパラジ
ウム粉50重量部と15重量%のエチルセルロースを含
有するテルピネオール34重量部とミネラルスプリッツ
16重量部とをスリーロールミルで混練してパラジウム
ペーストを作成した。次に、厚さ30μmのチタン酸バ
リウム系セラミックのグリーンシートに前記パラジウム
ペーストを印刷し、それを30層積層したものを寸法5
mm×3mmに切断し、1350℃で焼結して各々20
個の積層コンデンサを製作した。
比較例1,3、4に関しておこなったデラミネーション
発生頻度試験について説明する。まず、得られたパラジ
ウム粉50重量部と15重量%のエチルセルロースを含
有するテルピネオール34重量部とミネラルスプリッツ
16重量部とをスリーロールミルで混練してパラジウム
ペーストを作成した。次に、厚さ30μmのチタン酸バ
リウム系セラミックのグリーンシートに前記パラジウム
ペーストを印刷し、それを30層積層したものを寸法5
mm×3mmに切断し、1350℃で焼結して各々20
個の積層コンデンサを製作した。
【0028】前記積層コンデンサを研磨して、内部電極
を露出させ、光学顕微鏡によりデラミネーションの発生
の有無を観察した。一カ所でもデラミネーションの認め
られるものはデラミネーション発生試料とカウントし、
全試料数に対するデラミネーション発生試料の比率をデ
ラミネーション発生頻度と定義し、結果を併せて表3に
示す。
を露出させ、光学顕微鏡によりデラミネーションの発生
の有無を観察した。一カ所でもデラミネーションの認め
られるものはデラミネーション発生試料とカウントし、
全試料数に対するデラミネーション発生試料の比率をデ
ラミネーション発生頻度と定義し、結果を併せて表3に
示す。
【0029】実施例、比較例4及び5より、グリシン溶
液に、パラジウムアンモニウム錯塩溶液と還元剤溶液の
2液を同時に添加混合すると、特性の優れたパラジウム
粉が得られるが、他の添加混合方法では特性の優れたパ
ラジウム粉が得られないことが分かる。
液に、パラジウムアンモニウム錯塩溶液と還元剤溶液の
2液を同時に添加混合すると、特性の優れたパラジウム
粉が得られるが、他の添加混合方法では特性の優れたパ
ラジウム粉が得られないことが分かる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に記載した通り、本発明によ
り、前記焼成時の酸化膨張・還元収縮の少ない、デラミ
ネーションの発生の少ないパラジウムペースト原料に好
適なパラジウム粉の製造方法を提供することができた。
り、前記焼成時の酸化膨張・還元収縮の少ない、デラミ
ネーションの発生の少ないパラジウムペースト原料に好
適なパラジウム粉の製造方法を提供することができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 グリシン溶液中にパラジウムアンモニウ
ム錯塩溶液と還元剤溶液とを同時に添加混合するパラジ
ウム粉の製造方法。 - 【請求項2】 前記のパラジウムアンモニウム錯塩溶液
がパラジウムアンミン錯塩溶液で、かつ、前記の還元剤
溶液がヒドラジン及び/又はヒドラジン化合物水溶液で
あることを特徴とする請求項1に記載のパラジウム粉の
製造方法。 - 【請求項3】 前記のパラジウムアンミン錯塩溶液と前
記のヒドラジン及び/又はヒドラジン化合物水溶液と前
記のグリシン溶液との総容積に対して、パラジウム濃度
が0.01〜0.2モル/リットルで、かつ、ヒドラジ
ン及び/又はヒドラジン化合物濃度が前記パラジウム濃
度の2〜20倍のモル濃度であり、かつ、グリシン濃度
が前記パラジウム濃度の4〜10のモル濃度であること
を特徴とする請求項2に記載のパラジウム粉の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP919494A JPH07216413A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | パラジウム粉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP919494A JPH07216413A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | パラジウム粉の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07216413A true JPH07216413A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11713709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP919494A Pending JPH07216413A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | パラジウム粉の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07216413A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113477935A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-10-08 | 安徽拓思贵金属有限公司 | 一种高纯钯粉的制备方法 |
| CN115722677A (zh) * | 2022-12-07 | 2023-03-03 | 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) | 一种高分散性亚微米级球形钯粉的制备方法 |
| CN115740484A (zh) * | 2022-12-12 | 2023-03-07 | 青岛科技大学 | 一种超薄钯基纳米片的通用性制备方法 |
| CN119346884A (zh) * | 2024-10-25 | 2025-01-24 | 贵研电子材料(云南)有限公司 | 一种高分散球形钯粉的制备方法 |
| CN119897476A (zh) * | 2025-03-31 | 2025-04-29 | 成都市天甫金属粉体有限责任公司 | 一种高分散球形钯粉的化学合成方法 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP919494A patent/JPH07216413A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113477935A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-10-08 | 安徽拓思贵金属有限公司 | 一种高纯钯粉的制备方法 |
| CN115722677A (zh) * | 2022-12-07 | 2023-03-03 | 武汉船用电力推进装置研究所(中国船舶重工集团公司第七一二研究所) | 一种高分散性亚微米级球形钯粉的制备方法 |
| CN115740484A (zh) * | 2022-12-12 | 2023-03-07 | 青岛科技大学 | 一种超薄钯基纳米片的通用性制备方法 |
| CN119346884A (zh) * | 2024-10-25 | 2025-01-24 | 贵研电子材料(云南)有限公司 | 一种高分散球形钯粉的制备方法 |
| CN119897476A (zh) * | 2025-03-31 | 2025-04-29 | 成都市天甫金属粉体有限责任公司 | 一种高分散球形钯粉的化学合成方法 |
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