JPH07224708A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射制御装置Info
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- JPH07224708A JPH07224708A JP1663494A JP1663494A JPH07224708A JP H07224708 A JPH07224708 A JP H07224708A JP 1663494 A JP1663494 A JP 1663494A JP 1663494 A JP1663494 A JP 1663494A JP H07224708 A JPH07224708 A JP H07224708A
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- time
- fuel
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インジェクタの通電遮断時に発生する逆起電
圧を放出する消弧回路にツェナーダイオードを使用した
燃料噴射制御装置において、インジェクタにおける燃料
の低流量域での燃料噴射量誤差を簡単な構成で防止でき
るようにする。 【構成】 エンジンの運転状態に応じて有効噴射パルス
幅TAUE を算出し(110〜160,300)、有効噴射パルス幅T
AUE に基づき燃料噴射量誤差を補正のための補正噴射パ
ルス幅TH を算出し(170)、バッテリ電圧BATに応じ
てインジェクタ6の無効噴射パルス幅TV を算出する(1
90)。そして、算出した有効噴射パルス幅TAUE ,補正
噴射パルス幅TH ,及び無効噴射パルス幅TV を加算す
ることにより、インジェクタ6の通電時間を表わす最終
噴射パルス幅TAUを算出する(200)。この結果、消弧
回路としてツェナーダイオードを備えた装置であって
も、燃料の極低流量域にて生じる噴射量誤差を常に正確
に補正することができるようになる。
圧を放出する消弧回路にツェナーダイオードを使用した
燃料噴射制御装置において、インジェクタにおける燃料
の低流量域での燃料噴射量誤差を簡単な構成で防止でき
るようにする。 【構成】 エンジンの運転状態に応じて有効噴射パルス
幅TAUE を算出し(110〜160,300)、有効噴射パルス幅T
AUE に基づき燃料噴射量誤差を補正のための補正噴射パ
ルス幅TH を算出し(170)、バッテリ電圧BATに応じ
てインジェクタ6の無効噴射パルス幅TV を算出する(1
90)。そして、算出した有効噴射パルス幅TAUE ,補正
噴射パルス幅TH ,及び無効噴射パルス幅TV を加算す
ることにより、インジェクタ6の通電時間を表わす最終
噴射パルス幅TAUを算出する(200)。この結果、消弧
回路としてツェナーダイオードを備えた装置であって
も、燃料の極低流量域にて生じる噴射量誤差を常に正確
に補正することができるようになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の運転状態に
応じて内燃機関に燃料を噴射供給する電磁弁(燃料噴射
弁)の通電時間を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置
に関し、特に、通電時に電磁弁に蓄えられた磁気エネル
ギによって電磁弁の通電遮断時に発生する逆起電圧を放
出させる消弧回路としてツェナーダイオードを備えた内
燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
応じて内燃機関に燃料を噴射供給する電磁弁(燃料噴射
弁)の通電時間を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置
に関し、特に、通電時に電磁弁に蓄えられた磁気エネル
ギによって電磁弁の通電遮断時に発生する逆起電圧を放
出させる消弧回路としてツェナーダイオードを備えた内
燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の燃料噴射制御装置
においては、内燃機関に燃料を噴射供給するための燃料
噴射弁(インジェクタ)として、ソレノイドへの通電に
より弁体を閉位置から開位置に切換可能な電磁弁が使用
されている。そして、こうしたインジェクタにおいて
は、ソレノイドへの通電を開始してから弁体が実際に開
くまでには応答遅れがあるため、弁体の開弁時間は、ソ
レノイドの通電時間よりも短くなる。また、こうした弁
体の開弁遅れは、ソレノイドの通電に用いる電源電圧に
よって変化し、電源電圧が低いほど大きくなる。
においては、内燃機関に燃料を噴射供給するための燃料
噴射弁(インジェクタ)として、ソレノイドへの通電に
より弁体を閉位置から開位置に切換可能な電磁弁が使用
されている。そして、こうしたインジェクタにおいて
は、ソレノイドへの通電を開始してから弁体が実際に開
くまでには応答遅れがあるため、弁体の開弁時間は、ソ
レノイドの通電時間よりも短くなる。また、こうした弁
体の開弁遅れは、ソレノイドの通電に用いる電源電圧に
よって変化し、電源電圧が低いほど大きくなる。
【0003】そこで、従来の燃料噴射制御装置では、イ
ンジェクタから内燃機関に噴射供給する燃料量を内燃機
関の運転状態に応じて最適に制御するために、内燃機関
の運転状態に応じて、弁体を開弁してインジェクタから
実際に燃料噴射を実行させるべき時間(有効噴射時間)
を算出すると共に、電源電圧に基づき、上記応答遅れに
よってソレノイドの通電時にインジェクタから燃料が噴
射されない時間(無効噴射時間)を算出し、これら有効
噴射時間と無効噴射時間とを加算した時間をインジェク
タの駆動時間として設定するようにしている。
ンジェクタから内燃機関に噴射供給する燃料量を内燃機
関の運転状態に応じて最適に制御するために、内燃機関
の運転状態に応じて、弁体を開弁してインジェクタから
実際に燃料噴射を実行させるべき時間(有効噴射時間)
を算出すると共に、電源電圧に基づき、上記応答遅れに
よってソレノイドの通電時にインジェクタから燃料が噴
射されない時間(無効噴射時間)を算出し、これら有効
噴射時間と無効噴射時間とを加算した時間をインジェク
タの駆動時間として設定するようにしている。
【0004】また更に、このように無効噴射時間を考慮
してインジェクタの駆動時間を設定するようにした場
合、内燃機関への燃料噴射量が比較的多く、無効噴射時
間に対して有効噴射時間が大きいときには、燃料噴射量
を内燃機関の運転状態に応じて良好に制御することがで
きるものの、例えば内燃機関の低負荷運転時等、内燃機
関に噴射供給すべき燃料量が少ない燃料の極低流量域で
は、内燃機関に実際に噴射供給される燃料量がインジェ
クタの磁気特性によって、燃料噴射量に誤差が生じてし
まうといった問題があった。
してインジェクタの駆動時間を設定するようにした場
合、内燃機関への燃料噴射量が比較的多く、無効噴射時
間に対して有効噴射時間が大きいときには、燃料噴射量
を内燃機関の運転状態に応じて良好に制御することがで
きるものの、例えば内燃機関の低負荷運転時等、内燃機
関に噴射供給すべき燃料量が少ない燃料の極低流量域で
は、内燃機関に実際に噴射供給される燃料量がインジェ
クタの磁気特性によって、燃料噴射量に誤差が生じてし
まうといった問題があった。
【0005】そこで従来では、こうした問題を解決する
ために、例えば特開昭61−190146号公報に開示
されているように、 有効噴射時間に基づき無効噴射時間の補正係数を求
め、この補正係数を無効噴射時間に乗じて無効噴射時間
を補正する。
ために、例えば特開昭61−190146号公報に開示
されているように、 有効噴射時間に基づき無効噴射時間の補正係数を求
め、この補正係数を無効噴射時間に乗じて無効噴射時間
を補正する。
【0006】 有効噴射時間とバッテリ電圧と無効噴
射時間とからなる3次元マップを用いて、有効噴射時間
とバッテリ電圧とからインジェクタの磁気特性に対応し
た無効噴射時間を直接求める。といったことにより、有
効噴射時間が短い場合にも、インジェクタの磁気特性に
影響されることなく、内燃機関の運転状態に対応した量
の燃料を内燃機関に噴射供給できるようにすることも行
なわれている。
射時間とからなる3次元マップを用いて、有効噴射時間
とバッテリ電圧とからインジェクタの磁気特性に対応し
た無効噴射時間を直接求める。といったことにより、有
効噴射時間が短い場合にも、インジェクタの磁気特性に
影響されることなく、内燃機関の運転状態に対応した量
の燃料を内燃機関に噴射供給できるようにすることも行
なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよ
うに、有効噴射時間に基づき無効噴射時間の補正係数を
求め、この補正係数を無効噴射時間に乗じて、無効噴射
時間を補正するようにした場合には、有効噴射時間が同
じでも、電源電圧に応じて設定される無効噴射時間が異
なると、無効噴射時間の補正量は異なる値になってしま
う。つまり、例えば、電源電圧が低く、無効噴射時間が
大きい場合には、その補正量も大きくなってしまう。
うに、有効噴射時間に基づき無効噴射時間の補正係数を
求め、この補正係数を無効噴射時間に乗じて、無効噴射
時間を補正するようにした場合には、有効噴射時間が同
じでも、電源電圧に応じて設定される無効噴射時間が異
なると、無効噴射時間の補正量は異なる値になってしま
う。つまり、例えば、電源電圧が低く、無効噴射時間が
大きい場合には、その補正量も大きくなってしまう。
【0008】従って、上記の対策では、電源電圧が低
く無効噴射時間に大きい値が設定されるような場合に
は、無効噴射時間を補正しすぎてしまうことになる。そ
して、この問題は、インジェクタの通電遮断時に生じる
逆起電圧を吸収する消弧回路として、図2に示すように
ツェナーダイオードZDを使用した装置において、大き
な問題となる。以下、この問題について詳しく説明す
る。
く無効噴射時間に大きい値が設定されるような場合に
は、無効噴射時間を補正しすぎてしまうことになる。そ
して、この問題は、インジェクタの通電遮断時に生じる
逆起電圧を吸収する消弧回路として、図2に示すように
ツェナーダイオードZDを使用した装置において、大き
な問題となる。以下、この問題について詳しく説明す
る。
【0009】まず、従来より、インジェクタINJの駆
動には、図2,図3に示す如く、インジェクタINJの
電流経路に設けられたスイッチング用のトランジスタT
Rが使用されており、図4に示す如く、このトランジス
タTRに、上記有効噴射時間や無効噴射時間等から算出
した燃料噴射時間に対応したパルス幅の駆動パルスを印
加することにより、インジェクタINJの通電時間を制
御している。
動には、図2,図3に示す如く、インジェクタINJの
電流経路に設けられたスイッチング用のトランジスタT
Rが使用されており、図4に示す如く、このトランジス
タTRに、上記有効噴射時間や無効噴射時間等から算出
した燃料噴射時間に対応したパルス幅の駆動パルスを印
加することにより、インジェクタINJの通電時間を制
御している。
【0010】また、こうした駆動回路では、トランジス
タTRのターンオフ時に、通電時にインジェクタINJ
に蓄えられた磁気エネルギによって逆起電圧が発生し、
トランジスタTRがこの逆起電圧により破壊してしまう
ことがある。このため、従来では、この逆起電圧からト
ランジスタTRを防止するために、図3に示す如く、ト
ランジスタTRとインジェクタINJとの接続点を抵抗
器RとコンデンサCとからなる消弧回路(以下、CR回
路という。)により接地し、トランジスタTRのターン
オフ時に発生した逆起電圧をこのCR回路により放電さ
せて、接続点電圧を電源電圧に速やかに収束させるよう
にしている。
タTRのターンオフ時に、通電時にインジェクタINJ
に蓄えられた磁気エネルギによって逆起電圧が発生し、
トランジスタTRがこの逆起電圧により破壊してしまう
ことがある。このため、従来では、この逆起電圧からト
ランジスタTRを防止するために、図3に示す如く、ト
ランジスタTRとインジェクタINJとの接続点を抵抗
器RとコンデンサCとからなる消弧回路(以下、CR回
路という。)により接地し、トランジスタTRのターン
オフ時に発生した逆起電圧をこのCR回路により放電さ
せて、接続点電圧を電源電圧に速やかに収束させるよう
にしている。
【0011】また、最近では、消弧回路の素子数を減ら
し、回路構成を簡素化して、コストダウンを図る目的
で、図2に示す如く、消弧回路を、図3のCR回路に代
えて、ツェナーダイオードZDにより構成することが提
案され、実用化されつつある。ところが、図4に示す如
く、消弧回路としてツェナーダイオードZDを用いた場
合(以下、ツェナー回路という。)には、CR回路を用
いた場合に比べて、逆起電圧発生時の最大電圧をツェナ
ーダイオードZDの降伏電圧に制限できるため、トラン
ジスタTRへの印加電圧をCR回路に比べて小さくでき
るものの、逆起電圧の放電時間が長くなり、トランジス
タTRがターンオフされた後、インジェクタINJが閉
弁して(図に示すバルブリフト量が0になって)、実際
に燃料噴射が終了するまでの時間が長くなる。
し、回路構成を簡素化して、コストダウンを図る目的
で、図2に示す如く、消弧回路を、図3のCR回路に代
えて、ツェナーダイオードZDにより構成することが提
案され、実用化されつつある。ところが、図4に示す如
く、消弧回路としてツェナーダイオードZDを用いた場
合(以下、ツェナー回路という。)には、CR回路を用
いた場合に比べて、逆起電圧発生時の最大電圧をツェナ
ーダイオードZDの降伏電圧に制限できるため、トラン
ジスタTRへの印加電圧をCR回路に比べて小さくでき
るものの、逆起電圧の放電時間が長くなり、トランジス
タTRがターンオフされた後、インジェクタINJが閉
弁して(図に示すバルブリフト量が0になって)、実際
に燃料噴射が終了するまでの時間が長くなる。
【0012】なお、これは、消弧回路をツェナー回路に
より構成した場合、CR回路のように、ツェナーダイオ
ードZDのアノードを接地してツェナーダイオードZD
に放電電流を流すようにすると、ツェナーダイオードZ
Dに大電流が流れて破壊するため、図2に示したよう
に、ツェナーダイオードZDをトランジスタTRのコレ
クタ−ベース間に接続して、放電電流をトランジスタT
Rを介して流す必要があり、逆起電圧を速やかに放電さ
せるためにツェナーダイオードZDの降伏電圧を電源電
圧付近に設定すると、逆起電圧発生時にトランジスタに
放電電流が流れる時間が長くなってトランジスタTRが
発熱して破壊する虞があるためである。
より構成した場合、CR回路のように、ツェナーダイオ
ードZDのアノードを接地してツェナーダイオードZD
に放電電流を流すようにすると、ツェナーダイオードZ
Dに大電流が流れて破壊するため、図2に示したよう
に、ツェナーダイオードZDをトランジスタTRのコレ
クタ−ベース間に接続して、放電電流をトランジスタT
Rを介して流す必要があり、逆起電圧を速やかに放電さ
せるためにツェナーダイオードZDの降伏電圧を電源電
圧付近に設定すると、逆起電圧発生時にトランジスタに
放電電流が流れる時間が長くなってトランジスタTRが
発熱して破壊する虞があるためである。
【0013】つまり、消弧回路をツェナー回路により構
成する場合には、ツェナーダイオードZDをトランジス
タTRのコレクタ−ベース間に接続して、その降伏電圧
を電源電圧より大きく、且つトランジスタTRが破壊し
ない程度の電圧値に設定することにより、トランジスタ
TRを介してインジェクタINJに発生した逆起電圧を
放電させているため、CR回路を用いた場合に比べて、
その放電時間が長くなり、燃料噴射時間に対応した駆動
パルスによるトランジスタTRの駆動停止後、実際に燃
料噴射が終了するまでの時間が長くなってしまうのであ
る。
成する場合には、ツェナーダイオードZDをトランジス
タTRのコレクタ−ベース間に接続して、その降伏電圧
を電源電圧より大きく、且つトランジスタTRが破壊し
ない程度の電圧値に設定することにより、トランジスタ
TRを介してインジェクタINJに発生した逆起電圧を
放電させているため、CR回路を用いた場合に比べて、
その放電時間が長くなり、燃料噴射時間に対応した駆動
パルスによるトランジスタTRの駆動停止後、実際に燃
料噴射が終了するまでの時間が長くなってしまうのであ
る。
【0014】また、このように消弧回路をツェナー回路
により構成した場合には、CR回路を用いた場合に比べ
て、トランジスタTRの駆動停止後実際に燃料噴射が終
了するまでの時間が長くなるだけでなく、燃料の極低流
量域では、その時間が燃料流量に応じて大きく変化して
しまう。
により構成した場合には、CR回路を用いた場合に比べ
て、トランジスタTRの駆動停止後実際に燃料噴射が終
了するまでの時間が長くなるだけでなく、燃料の極低流
量域では、その時間が燃料流量に応じて大きく変化して
しまう。
【0015】つまり、トランジスタTRをオンする駆動
パルスのパルス幅が充分長く、インジェクタINJに流
れる電流が飽和している状態でトランジスタTRがオフ
されたときと、駆動パルスのパルス幅が短く、インジェ
クタINJに流れる電流が飽和していない状態でトラン
ジスタTRがオフされたときとでは、トランジスタTR
のターンオフ後、インジェクタINJに流れる電流が
「0」となるまでの時間は異なるものの、その時間差
は、消弧回路にCR回路を使用した場合には図5に示す
如く小さくなるのに対し、消弧回路にツェナー回路を使
用した場合には図6に示す如く大きくなる。
パルスのパルス幅が充分長く、インジェクタINJに流
れる電流が飽和している状態でトランジスタTRがオフ
されたときと、駆動パルスのパルス幅が短く、インジェ
クタINJに流れる電流が飽和していない状態でトラン
ジスタTRがオフされたときとでは、トランジスタTR
のターンオフ後、インジェクタINJに流れる電流が
「0」となるまでの時間は異なるものの、その時間差
は、消弧回路にCR回路を使用した場合には図5に示す
如く小さくなるのに対し、消弧回路にツェナー回路を使
用した場合には図6に示す如く大きくなる。
【0016】また、インジェクタINJにおける弁体の
吸引力は、ソレノイドの巻き数Nと電流iとによって決
まり(N×i)、電流iに応じて変化するため、トラン
ジスタTRのターンオフ後、電流が「0」になるまでの
時間差が小さいCR回路では、図5に示す如く弁体の挙
動(バルブリフト量)はほとんど変らないが、トランジ
スタTRのターンオフ後、電流が「0」になるまでの時
間差が大きいツェナー回路では、図6に示す如く弁体の
挙動(バルブリフト量)が大きく変化する。
吸引力は、ソレノイドの巻き数Nと電流iとによって決
まり(N×i)、電流iに応じて変化するため、トラン
ジスタTRのターンオフ後、電流が「0」になるまでの
時間差が小さいCR回路では、図5に示す如く弁体の挙
動(バルブリフト量)はほとんど変らないが、トランジ
スタTRのターンオフ後、電流が「0」になるまでの時
間差が大きいツェナー回路では、図6に示す如く弁体の
挙動(バルブリフト量)が大きく変化する。
【0017】従って、図7に示す如く、燃料の極低流量
域で生じるインジェクタINJの開弁時間に対する燃料
噴射量の誤差は、消弧回路にCR回路を使用した場合に
比べて、消弧回路にツェナー回路を使用した場合の方が
大きくなる。このため、消弧回路として上記のようなツ
ェナー回路を備えた燃料噴射制御装置において、上記
のように、有効噴射時間に基づき無効噴射時間の補正係
数を求め、この補正係数を無効噴射時間に乗じることに
よって、燃料噴射量の誤差を補正するようにすると、消
弧回路にCR回路を用いた場合に比べて、補正係数の値
を大きく設定しなければならない。
域で生じるインジェクタINJの開弁時間に対する燃料
噴射量の誤差は、消弧回路にCR回路を使用した場合に
比べて、消弧回路にツェナー回路を使用した場合の方が
大きくなる。このため、消弧回路として上記のようなツ
ェナー回路を備えた燃料噴射制御装置において、上記
のように、有効噴射時間に基づき無効噴射時間の補正係
数を求め、この補正係数を無効噴射時間に乗じることに
よって、燃料噴射量の誤差を補正するようにすると、消
弧回路にCR回路を用いた場合に比べて、補正係数の値
を大きく設定しなければならない。
【0018】この結果、消弧回路にツェナー回路を使用
した場合には、CR回路を使用した場合に比べて、無効
噴射時間の変化に対して補正量が大きく変化することに
なり、CR回路では問題にならない領域であっても、ツ
ェナー回路では無効噴射時間を大きく補正しすぎてしま
い、燃料噴射量の制御誤差が発生するといった問題が生
じるのである。
した場合には、CR回路を使用した場合に比べて、無効
噴射時間の変化に対して補正量が大きく変化することに
なり、CR回路では問題にならない領域であっても、ツ
ェナー回路では無効噴射時間を大きく補正しすぎてしま
い、燃料噴射量の制御誤差が発生するといった問題が生
じるのである。
【0019】一方、上記のように、有効噴射時間とバ
ッテリ電圧と無効噴射時間とからなる3次元マップを用
いて、有効噴射時間とバッテリ電圧とからインジェクタ
の磁気特性に対応した無効噴射時間を直接求めることに
より、燃料の極低流量域での燃料噴射量誤差を防止する
ようにした場合には、3次元マップを、使用するインジ
ェクタの磁気特性に対応して正確に設定しておけば、燃
料噴射量の制御誤差を良好に防止できる。
ッテリ電圧と無効噴射時間とからなる3次元マップを用
いて、有効噴射時間とバッテリ電圧とからインジェクタ
の磁気特性に対応した無効噴射時間を直接求めることに
より、燃料の極低流量域での燃料噴射量誤差を防止する
ようにした場合には、3次元マップを、使用するインジ
ェクタの磁気特性に対応して正確に設定しておけば、燃
料噴射量の制御誤差を良好に防止できる。
【0020】しかし、こうした対策を実現するには、3
次元マップを作成するために多大な労力が必要になると
共に、3次元マップを記憶する大容量の記憶素子が必要
になり、更に、制御実行時には、3次元マップから得ら
れる無効噴射時間の補間計算に時間がかかるため、演算
装置に高速のものを使用しなければならず、装置全体と
してコストアップになり、簡単には採用することができ
なかった。
次元マップを作成するために多大な労力が必要になると
共に、3次元マップを記憶する大容量の記憶素子が必要
になり、更に、制御実行時には、3次元マップから得ら
れる無効噴射時間の補間計算に時間がかかるため、演算
装置に高速のものを使用しなければならず、装置全体と
してコストアップになり、簡単には採用することができ
なかった。
【0021】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、消弧回路に上述のツェナー回路を使用した燃料噴
射制御装置において、3次元マップを使用することな
く、インジェクタにおける燃料の低流量域での燃料噴射
量誤差を防止できるようにすることを目的としている。
ので、消弧回路に上述のツェナー回路を使用した燃料噴
射制御装置において、3次元マップを使用することな
く、インジェクタにおける燃料の低流量域での燃料噴射
量誤差を防止できるようにすることを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、図1に例示する
如く、通電により開弁して内燃機関に燃料を噴射供給す
る電磁弁と、直流電源から上記電磁弁に電源供給を行な
うための電流経路に設けられたスイッチング素子と、内
燃機関の運転状態に応じて、上記スイッチング素子をO
Nして上記電磁弁から燃料噴射を実行させる有効噴射時
間を算出する有効噴射時間算出手段と、上記直流電源の
電源電圧に基づき、上記スイッチング素子のON時に上
記電磁弁から燃料が噴射されない無効噴射時間を算出す
る無効噴射時間算出手段と、上記燃料噴射時間と上記無
効噴射時間とに基づき、上記スイッチング素子をONし
て上記電磁弁を通電する駆動時間を算出する駆動時間算
出手段と、を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置におい
て、通電時に上記電磁弁に蓄えられた磁気エネルギによ
って上記スイッチング素子のターンオフ時に上記電流経
路に発生する逆起電圧を放出させる消弧回路としてツェ
ナーダイオードを備えると共に、上記有効噴射時間算出
手段にて算出された有効噴射時間又は該有効噴射時間に
対応した所定のパラメータに基づき、上記電磁弁の磁気
特性によって生じる燃料噴射誤差を補正するための噴射
時間補正値を算出する補正値算出手段を備え、上記駆動
時間算出手段が、上記有効噴射時間と上記無効噴射時間
と上記噴射時間補正値とを加算して、上記駆動時間を算
出することを特徴としている。
めになされた請求項1に記載の発明は、図1に例示する
如く、通電により開弁して内燃機関に燃料を噴射供給す
る電磁弁と、直流電源から上記電磁弁に電源供給を行な
うための電流経路に設けられたスイッチング素子と、内
燃機関の運転状態に応じて、上記スイッチング素子をO
Nして上記電磁弁から燃料噴射を実行させる有効噴射時
間を算出する有効噴射時間算出手段と、上記直流電源の
電源電圧に基づき、上記スイッチング素子のON時に上
記電磁弁から燃料が噴射されない無効噴射時間を算出す
る無効噴射時間算出手段と、上記燃料噴射時間と上記無
効噴射時間とに基づき、上記スイッチング素子をONし
て上記電磁弁を通電する駆動時間を算出する駆動時間算
出手段と、を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置におい
て、通電時に上記電磁弁に蓄えられた磁気エネルギによ
って上記スイッチング素子のターンオフ時に上記電流経
路に発生する逆起電圧を放出させる消弧回路としてツェ
ナーダイオードを備えると共に、上記有効噴射時間算出
手段にて算出された有効噴射時間又は該有効噴射時間に
対応した所定のパラメータに基づき、上記電磁弁の磁気
特性によって生じる燃料噴射誤差を補正するための噴射
時間補正値を算出する補正値算出手段を備え、上記駆動
時間算出手段が、上記有効噴射時間と上記無効噴射時間
と上記噴射時間補正値とを加算して、上記駆動時間を算
出することを特徴としている。
【0023】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、上
記補正値算出手段は、上記有効噴射時間に対応した所定
のパラメータとして、上記内燃機関の負荷を表すパラメ
ータを用いていることを特徴としている。
項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、上
記補正値算出手段は、上記有効噴射時間に対応した所定
のパラメータとして、上記内燃機関の負荷を表すパラメ
ータを用いていることを特徴としている。
【0024】また更に、請求項3に記載の発明は、請求
項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、上
記補正値算出手段は、上記有効噴射時間に対応した所定
のパラメータとして、上記スイッチング素子のOFF時
の電流状態を表すパラメータを用いていることを特徴と
している。
項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、上
記補正値算出手段は、上記有効噴射時間に対応した所定
のパラメータとして、上記スイッチング素子のOFF時
の電流状態を表すパラメータを用いていることを特徴と
している。
【0025】
【作用及び発明の効果】上記のように、請求項1に記載
の内燃機関の燃料噴射制御装置においては、直流電源か
ら内燃機関に燃料を噴射供給する電磁弁に電源供給を行
なうための電流経路に、電磁弁を開閉制御するためのス
イッチング素子が設けられると共に、スイッチング素子
のターンオフ時に、電磁弁に蓄えられた磁気エネルギに
よって発生する逆起電圧を放出させる消弧回路として、
ツェナーダイオードが備えられている。
の内燃機関の燃料噴射制御装置においては、直流電源か
ら内燃機関に燃料を噴射供給する電磁弁に電源供給を行
なうための電流経路に、電磁弁を開閉制御するためのス
イッチング素子が設けられると共に、スイッチング素子
のターンオフ時に、電磁弁に蓄えられた磁気エネルギに
よって発生する逆起電圧を放出させる消弧回路として、
ツェナーダイオードが備えられている。
【0026】そして、有効噴射時間算出手段が、内燃機
関の運転状態に応じて、スイッチング素子をONして電
磁弁から燃料噴射を実行させる有効噴射時間を算出する
と共に、無効噴射時間算出手段が、電磁弁に電源供給を
行なう直流電源の電源電圧に基づき、スイッチング素子
のON時に電磁弁から燃料が噴射されない無効噴射時間
を算出し、更に、補正値算出手段が、有効噴射時間算出
手段にて算出された有効噴射時間又はこの有効噴射時間
に対応した所定のパラメータに基づき、電磁弁の磁気特
性によって生じる燃料噴射誤差を補正するための噴射時
間補正値を算出する。そして、駆動時間算出手段が、上
記各算出手段にて算出された有効噴射時間と無効噴射時
間と噴射時間補正値とを加算することにより、スイッチ
ング素子をONして電磁弁を通電する駆動時間を算出す
る。
関の運転状態に応じて、スイッチング素子をONして電
磁弁から燃料噴射を実行させる有効噴射時間を算出する
と共に、無効噴射時間算出手段が、電磁弁に電源供給を
行なう直流電源の電源電圧に基づき、スイッチング素子
のON時に電磁弁から燃料が噴射されない無効噴射時間
を算出し、更に、補正値算出手段が、有効噴射時間算出
手段にて算出された有効噴射時間又はこの有効噴射時間
に対応した所定のパラメータに基づき、電磁弁の磁気特
性によって生じる燃料噴射誤差を補正するための噴射時
間補正値を算出する。そして、駆動時間算出手段が、上
記各算出手段にて算出された有効噴射時間と無効噴射時
間と噴射時間補正値とを加算することにより、スイッチ
ング素子をONして電磁弁を通電する駆動時間を算出す
る。
【0027】すなわち、本発明のように、電磁弁の通電
遮断時に発生する逆起電圧を放出させる消弧回路として
ツェナーダイオードを備えた燃料噴射制御装置では、電
磁弁の磁気特性により燃料の極低流量域において生じる
燃料噴射量誤差を補正するために、従来装置のように、
補正係数を算出し、この補正係数を無効噴射時間に乗じ
るようにしていては、電源電圧の変動に伴う無効噴射時
間の変化によって、補正量が大きく変化するため、スイ
ッチング素子をオンして電磁弁を通電する駆動時間を補
正しすぎることがある。そこで、本発明では、燃料噴射
量誤差を補正するための補正値を、駆動時間に加える加
算項として、有効噴射時間に応じて算出するようにして
いるのである。
遮断時に発生する逆起電圧を放出させる消弧回路として
ツェナーダイオードを備えた燃料噴射制御装置では、電
磁弁の磁気特性により燃料の極低流量域において生じる
燃料噴射量誤差を補正するために、従来装置のように、
補正係数を算出し、この補正係数を無効噴射時間に乗じ
るようにしていては、電源電圧の変動に伴う無効噴射時
間の変化によって、補正量が大きく変化するため、スイ
ッチング素子をオンして電磁弁を通電する駆動時間を補
正しすぎることがある。そこで、本発明では、燃料噴射
量誤差を補正するための補正値を、駆動時間に加える加
算項として、有効噴射時間に応じて算出するようにして
いるのである。
【0028】このため、本発明によれば、電源電圧の変
動に伴う無効噴射時間の変化に影響されることなく、常
に有効噴射時間に対応した一定の補正量にて、駆動時間
を補正することができ、電磁弁の磁気特性により燃料の
極低流量域において生じる燃料噴射量誤差を、常に正確
に補正することができるようになる。
動に伴う無効噴射時間の変化に影響されることなく、常
に有効噴射時間に対応した一定の補正量にて、駆動時間
を補正することができ、電磁弁の磁気特性により燃料の
極低流量域において生じる燃料噴射量誤差を、常に正確
に補正することができるようになる。
【0029】また、本発明では、噴射時間補正値を、有
効噴射時間又は有効噴射時間に対応したパラメータに基
づき算出し、これを駆動時間に加算することにより、燃
料噴射量を補正するようにしているため、3次元マップ
を使用することなく実現できる。従って、3次元マップ
を用いて無効噴射時間を算出する従来装置に比べて、補
正値算出用データを容易に作成できると共に、そのデー
タを記憶する記憶素子の容量を少なくできる。また、補
正値の算出も簡単に行なうことができるため、演算装置
に高速のものを使用する必要はない。このため本発明に
よれば、3次元マップを使用する従来装置に比べて、装
置構成を簡素化して低コストで実現することができる。
効噴射時間又は有効噴射時間に対応したパラメータに基
づき算出し、これを駆動時間に加算することにより、燃
料噴射量を補正するようにしているため、3次元マップ
を使用することなく実現できる。従って、3次元マップ
を用いて無効噴射時間を算出する従来装置に比べて、補
正値算出用データを容易に作成できると共に、そのデー
タを記憶する記憶素子の容量を少なくできる。また、補
正値の算出も簡単に行なうことができるため、演算装置
に高速のものを使用する必要はない。このため本発明に
よれば、3次元マップを使用する従来装置に比べて、装
置構成を簡素化して低コストで実現することができる。
【0030】ここで、噴射時間補正値は、燃料の低流量
域で生じる燃料噴射量誤差を防止するためのものである
ため、燃料流量に対応した有効噴射時間から直接算出す
るようにしてもよいが、有効噴射時間は、通常、内燃機
関の負荷を表わすパラメータ(内燃機関の吸入空気量Q
を回転数Neで除算した値Q/Ne、内燃機関の吸気管
圧力P等)を用いて基準時間を求め、この基準時間を内
燃機関の水温や加速状態等の各種運転状態に応じて補正
することにより算出されるため、有効噴射時間の基準時
間を算出するのに使用される内燃機関の負荷から、有効
噴射時間に対応した噴射時間補正値を算出することもで
きる。そこで、請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制
御装置では、有効噴射時間に対応した所定のパラメータ
として、内燃機関の負荷を表すパラメータを用いてい
る。
域で生じる燃料噴射量誤差を防止するためのものである
ため、燃料流量に対応した有効噴射時間から直接算出す
るようにしてもよいが、有効噴射時間は、通常、内燃機
関の負荷を表わすパラメータ(内燃機関の吸入空気量Q
を回転数Neで除算した値Q/Ne、内燃機関の吸気管
圧力P等)を用いて基準時間を求め、この基準時間を内
燃機関の水温や加速状態等の各種運転状態に応じて補正
することにより算出されるため、有効噴射時間の基準時
間を算出するのに使用される内燃機関の負荷から、有効
噴射時間に対応した噴射時間補正値を算出することもで
きる。そこで、請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制
御装置では、有効噴射時間に対応した所定のパラメータ
として、内燃機関の負荷を表すパラメータを用いてい
る。
【0031】また、有効噴射時間は、内燃機関に燃料を
噴射供給する電磁弁に通電される電流値によっても決定
される。このため、請求項3に記載の内燃機関の燃料噴
射制御装置では、有効噴射時間に対応した所定のパラメ
ータとして、電磁弁に電源供給を行うための電流経路に
設けられたスイッチング素子をOFFする時の電流状態
を表すパラメータを用いるようにしている。
噴射供給する電磁弁に通電される電流値によっても決定
される。このため、請求項3に記載の内燃機関の燃料噴
射制御装置では、有効噴射時間に対応した所定のパラメ
ータとして、電磁弁に電源供給を行うための電流経路に
設けられたスイッチング素子をOFFする時の電流状態
を表すパラメータを用いるようにしている。
【0032】そして、このように請求項2または請求項
3に記載される内燃機関の燃料噴射制御装置において
も、請求項1に記載の装置と同様の効果を得ることがで
きる。
3に記載される内燃機関の燃料噴射制御装置において
も、請求項1に記載の装置と同様の効果を得ることがで
きる。
【0033】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図8は、本発明が適用された実施例の車両用内
燃機関(4気筒火花点火式ガソリンエンジン)の燃料噴
射制御装置全体の構成を表わす概略構成図である。
る。まず図8は、本発明が適用された実施例の車両用内
燃機関(4気筒火花点火式ガソリンエンジン)の燃料噴
射制御装置全体の構成を表わす概略構成図である。
【0034】図8に示す如く、4気筒火花点火式ガソリ
ンエンジン1には、吸気管2と排気管3とが接続されて
いる。吸気管2の最上流部にはエアクリーナ4が設けら
れ、エアクリーナ4から空気が吸気管2内に吸入される
ようになっている。吸気管2の途中にはサージタンク5
が設けられている。エンジン1における各気筒毎の吸気
管(吸気ポート)には、インジェクタ(電磁弁)6がそ
れぞれ配置されている。また、燃料タンク7内の燃料が
燃料ポンプ8により吸い上げられ、燃料フィルタ9を通
してプレッシャレギュレータ10に供給され、プレッシ
ャレギュレータ10にて調圧され再び燃料タンク7に戻
される。この一定圧力に調圧された燃料がインジェクタ
6に供給されている。
ンエンジン1には、吸気管2と排気管3とが接続されて
いる。吸気管2の最上流部にはエアクリーナ4が設けら
れ、エアクリーナ4から空気が吸気管2内に吸入される
ようになっている。吸気管2の途中にはサージタンク5
が設けられている。エンジン1における各気筒毎の吸気
管(吸気ポート)には、インジェクタ(電磁弁)6がそ
れぞれ配置されている。また、燃料タンク7内の燃料が
燃料ポンプ8により吸い上げられ、燃料フィルタ9を通
してプレッシャレギュレータ10に供給され、プレッシ
ャレギュレータ10にて調圧され再び燃料タンク7に戻
される。この一定圧力に調圧された燃料がインジェクタ
6に供給されている。
【0035】なお、インジェクタ6は、電子制御装置
(ECU)27内に設けられ消弧回路としてツェナーダ
イオードZDを備えた図2に示した駆動回路を介して、
直流電源としてのバッテリ15から電力供給を受けるこ
とにより開弁する。そして、この開弁によりインジェク
タ6から燃料が噴射され、吸入空気と混合されて混合気
となって吸気弁11を介してエンジン1における各気筒
の燃焼室12に供給される。
(ECU)27内に設けられ消弧回路としてツェナーダ
イオードZDを備えた図2に示した駆動回路を介して、
直流電源としてのバッテリ15から電力供給を受けるこ
とにより開弁する。そして、この開弁によりインジェク
タ6から燃料が噴射され、吸入空気と混合されて混合気
となって吸気弁11を介してエンジン1における各気筒
の燃焼室12に供給される。
【0036】次に、エンジン1における各気筒の燃焼室
12には、スパークプラグ13がそれぞれ配置されてい
る。そして、イグナイタ14によりバッテリ15の電圧
から高電圧が生成され、ディストリビュータ16により
各気筒毎のスパークプラグ13に分配される。
12には、スパークプラグ13がそれぞれ配置されてい
る。そして、イグナイタ14によりバッテリ15の電圧
から高電圧が生成され、ディストリビュータ16により
各気筒毎のスパークプラグ13に分配される。
【0037】また、吸気管2の途中に設けられたスロッ
トルバルブ17を迂回するようにバイパス通路18が形
成され、同バイパス通路18には、アイドルスピードコ
ントロールバルブ19が配置されている。そして、エン
ジンアイドル時には、アイドルスピードコントロールバ
ルブ19の開度調整によりエンジン回転数(アイドル回
転数)が制御される。
トルバルブ17を迂回するようにバイパス通路18が形
成され、同バイパス通路18には、アイドルスピードコ
ントロールバルブ19が配置されている。そして、エン
ジンアイドル時には、アイドルスピードコントロールバ
ルブ19の開度調整によりエンジン回転数(アイドル回
転数)が制御される。
【0038】次に、エアクリーナ4には吸気温センサ2
0が設けられ、同センサ20により吸気温が検出できる
ようになっている。また、吸気管2のスロットルバルブ
17の配置位置近傍にはスロットル開度センサ21が設
けられ、同スロットル開度センサ21によりスロットル
バルブ17の開度が検出できるようになっている。さら
に、吸気管内圧力センサ22によりサージタンク5の内
の吸気管内圧力が検出できるようになっている。
0が設けられ、同センサ20により吸気温が検出できる
ようになっている。また、吸気管2のスロットルバルブ
17の配置位置近傍にはスロットル開度センサ21が設
けられ、同スロットル開度センサ21によりスロットル
バルブ17の開度が検出できるようになっている。さら
に、吸気管内圧力センサ22によりサージタンク5の内
の吸気管内圧力が検出できるようになっている。
【0039】一方、エンジン1には、エンジン冷却水の
温度を検出するための水温センサ23が設けられてい
る。また、ディストリビュータ16内には、気筒判別セ
ンサ24及びクランク角センサ25が配置されている。
クランク角センサ25は、エンジン1のクランンク軸ま
たはカム軸の回転に伴う所定のクランク角毎(例えば3
0℃A毎)のクランク角信号を発生する。また、気筒判
別センサ24は、エンジン1のクランク軸またはカム軸
に回転に伴う特定気筒の特定位置毎に気筒判別信号を発
生する。
温度を検出するための水温センサ23が設けられてい
る。また、ディストリビュータ16内には、気筒判別セ
ンサ24及びクランク角センサ25が配置されている。
クランク角センサ25は、エンジン1のクランンク軸ま
たはカム軸の回転に伴う所定のクランク角毎(例えば3
0℃A毎)のクランク角信号を発生する。また、気筒判
別センサ24は、エンジン1のクランク軸またはカム軸
に回転に伴う特定気筒の特定位置毎に気筒判別信号を発
生する。
【0040】また次に、エンジン1の排気管3には、酸
素濃度センサ26が設けられ、この酸素濃度センサ26
によりエンジン1の排気中の酸素濃度が検出できるよう
になっている。次にECU27は、CPU,ROM,R
AM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成され
ている。ECU27には、スタータスイッチ28からの
スタータモータ駆動に伴う信号が入力される。また、E
CU27には、吸気温センサ20、スロットル開度セン
サ21、吸気管内圧力センサ22、水温センサ23、気
筒判別センサ24、及びクランク角センサ25が接続さ
れている。そしてECU27は、これら各センサからの
信号を入力して、吸気温、スロットルバルブ17の開
度、吸気管内圧力、エンジン冷却水温、排気中の酸素濃
度等を検知する。
素濃度センサ26が設けられ、この酸素濃度センサ26
によりエンジン1の排気中の酸素濃度が検出できるよう
になっている。次にECU27は、CPU,ROM,R
AM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成され
ている。ECU27には、スタータスイッチ28からの
スタータモータ駆動に伴う信号が入力される。また、E
CU27には、吸気温センサ20、スロットル開度セン
サ21、吸気管内圧力センサ22、水温センサ23、気
筒判別センサ24、及びクランク角センサ25が接続さ
れている。そしてECU27は、これら各センサからの
信号を入力して、吸気温、スロットルバルブ17の開
度、吸気管内圧力、エンジン冷却水温、排気中の酸素濃
度等を検知する。
【0041】また、ECU27には、バッテリ15が接
続されており、ECU27は、同バッテリ15の電圧を
検知すると共に、上述のインジェクタ駆動回路を介して
バッテリ15からインジェクタ6への通電を制御する燃
料噴射制御や、図示しないイグナイタ駆動回路を介して
イグナイタ14の高電圧発生タイミングを制御する点火
時期制御等を実行する。さらに、エンジン1には、図示
しないスタータモータが設けられており、スタータスイ
ッチ28のオン時に、スタータモータがバッテリ15か
らの電力供給を受けて、エンジン1を始動(クランキン
グ)するようになっている。
続されており、ECU27は、同バッテリ15の電圧を
検知すると共に、上述のインジェクタ駆動回路を介して
バッテリ15からインジェクタ6への通電を制御する燃
料噴射制御や、図示しないイグナイタ駆動回路を介して
イグナイタ14の高電圧発生タイミングを制御する点火
時期制御等を実行する。さらに、エンジン1には、図示
しないスタータモータが設けられており、スタータスイ
ッチ28のオン時に、スタータモータがバッテリ15か
らの電力供給を受けて、エンジン1を始動(クランキン
グ)するようになっている。
【0042】次に図9及び図10は、ECU27におい
て、燃料噴射制御のために、内燃機関の所定の回転角度
毎(例えば180℃A毎)に実行されるインジェクタ6
の駆動時間(噴射パルス幅)算出処理を表わすフローチ
ャートである。図9に示す如く、この駆動時間算出処理
では、まずステップ110にて、クランク角センサ25
からの出力信号に基づき今回算出したエンジン1の回転
数Neが、予め設定された始動判定速度(本実施例では
400[r.p.m.])より小さいか否かによって、エンジン
1の始動判定を行ない、回転数Neが始動判定速度以上
(Ne≧400[r.p.m.])であれば、エンジン1は既に
始動されているものとして、ステップ300に移行し
て、始動後の有効噴射パルス幅算出処理を実行し、逆に
回転数Neが始動判定速度未満(Ne<400[r.p.
m.])であれば、ステップ120に移行する。
て、燃料噴射制御のために、内燃機関の所定の回転角度
毎(例えば180℃A毎)に実行されるインジェクタ6
の駆動時間(噴射パルス幅)算出処理を表わすフローチ
ャートである。図9に示す如く、この駆動時間算出処理
では、まずステップ110にて、クランク角センサ25
からの出力信号に基づき今回算出したエンジン1の回転
数Neが、予め設定された始動判定速度(本実施例では
400[r.p.m.])より小さいか否かによって、エンジン
1の始動判定を行ない、回転数Neが始動判定速度以上
(Ne≧400[r.p.m.])であれば、エンジン1は既に
始動されているものとして、ステップ300に移行し
て、始動後の有効噴射パルス幅算出処理を実行し、逆に
回転数Neが始動判定速度未満(Ne<400[r.p.
m.])であれば、ステップ120に移行する。
【0043】そして、ステップ120では、前回当該処
理を実行した際に算出したエンジン1の回転数Neが始
動判定速度(400[r.p.m.])以上であったか否かを判
定し、前回算出した回転数Neも始動判定速度未満(N
e<400[r.p.m.])であった場合には、エンジン1は
まだ始動されていないと判断して、ステップ140に移
行する。
理を実行した際に算出したエンジン1の回転数Neが始
動判定速度(400[r.p.m.])以上であったか否かを判
定し、前回算出した回転数Neも始動判定速度未満(N
e<400[r.p.m.])であった場合には、エンジン1は
まだ始動されていないと判断して、ステップ140に移
行する。
【0044】また、逆に前回算出した回転数Neは始動
判定速度以上(Ne≧400[r.p.m.])であったと判断
されると、ステップ130に移行して、今回算出した回
転数Neが始動判定速度よりも小さい判定速度(本実施
例では200[r.p.m.])未満か否かによって、エンジン
1の始動後、回転数Neがこの判定速度まで低下したか
否かを判断する。そして、今回算出した回転数Neがこ
の判定速度未満(Ne<200[r.p.m.])であれば、ス
テップ140に移行し、回転数Neがこの判定速度以上
(Ne≧200[r.p.m.])であれば、ステップ300に
移行して、始動後の有効噴射パルス幅算出処理を実行す
る。
判定速度以上(Ne≧400[r.p.m.])であったと判断
されると、ステップ130に移行して、今回算出した回
転数Neが始動判定速度よりも小さい判定速度(本実施
例では200[r.p.m.])未満か否かによって、エンジン
1の始動後、回転数Neがこの判定速度まで低下したか
否かを判断する。そして、今回算出した回転数Neがこ
の判定速度未満(Ne<200[r.p.m.])であれば、ス
テップ140に移行し、回転数Neがこの判定速度以上
(Ne≧200[r.p.m.])であれば、ステップ300に
移行して、始動後の有効噴射パルス幅算出処理を実行す
る。
【0045】次に、ステップ140では、水温センサ2
3からの検出信号に基づき、エンジン冷却水の温度(水
温THW)を検出し、続くステップ150にて、この検
出した水温THWに応じて、始動時噴射パルス幅TSTA
を算出する。そして、続くステップ160にて、この算
出した始動時噴射パルス幅TSTA を、有効噴射時間とし
ての有効噴射パルス幅TAUE として設定する。
3からの検出信号に基づき、エンジン冷却水の温度(水
温THW)を検出し、続くステップ150にて、この検
出した水温THWに応じて、始動時噴射パルス幅TSTA
を算出する。そして、続くステップ160にて、この算
出した始動時噴射パルス幅TSTA を、有効噴射時間とし
ての有効噴射パルス幅TAUE として設定する。
【0046】なお、このステップ140〜ステップ16
0の処理は、エンジン1の始動時の有効噴射パルス幅T
AUE を算出するための処理であり、ステップ300にて
実行される始動後の有効噴射パルス幅算出処理と共に、
本発明の有効噴射時間算出手段に相当する。
0の処理は、エンジン1の始動時の有効噴射パルス幅T
AUE を算出するための処理であり、ステップ300にて
実行される始動後の有効噴射パルス幅算出処理と共に、
本発明の有効噴射時間算出手段に相当する。
【0047】次に、ステップ300にて実行される始動
後の有効噴射パルス幅算出処理は、図10に示す如く実
行される。すなわち、まずステップ310にて、クラン
ク角センサ25からの検出信号に基づきエンジン1の回
転数Neを検出し、続くステップ320にて、吸気管内
圧力センサ22からの検出信号に基づき吸気管内圧力
(吸気圧Pm)を検出する。そして、続くステップ33
0にて、この検出した吸気圧Pmと前回検出した吸気圧
Pmとから吸気圧の変化量△Pmを算出する。
後の有効噴射パルス幅算出処理は、図10に示す如く実
行される。すなわち、まずステップ310にて、クラン
ク角センサ25からの検出信号に基づきエンジン1の回
転数Neを検出し、続くステップ320にて、吸気管内
圧力センサ22からの検出信号に基づき吸気管内圧力
(吸気圧Pm)を検出する。そして、続くステップ33
0にて、この検出した吸気圧Pmと前回検出した吸気圧
Pmとから吸気圧の変化量△Pmを算出する。
【0048】また続くステップ340では、吸気温セン
サ20からの検出信号に基づき吸気温THAを、ステッ
プ350では、水温センサ23からの検出信号に基づき
エンジン冷却水の水温THWを、ステップ360では、
スロットル開度センサ21からの検出信号に基づきスロ
ットルバルブ17の開度(スロットル開度TA)を、ス
テップ370では、酸素濃度センサ26からの検出信号
に基づき排気中の酸素濃度を、それぞれ検出する。
サ20からの検出信号に基づき吸気温THAを、ステッ
プ350では、水温センサ23からの検出信号に基づき
エンジン冷却水の水温THWを、ステップ360では、
スロットル開度センサ21からの検出信号に基づきスロ
ットルバルブ17の開度(スロットル開度TA)を、ス
テップ370では、酸素濃度センサ26からの検出信号
に基づき排気中の酸素濃度を、それぞれ検出する。
【0049】すなわち、上記ステップ310〜ステップ
370では、エンジン1に設けられた各種センサからの
検出信号に基づき、エンジン1の運転状態を表わす各種
パラメータを検出するのである。そして、続くステップ
380では、上記検出した回転数Neと機関負荷を表わ
す吸気圧Pmとに基づき、上記基準時間としての基本噴
射パルス幅Tpを算出する、基準時間算出手段としての
処理を実行する。
370では、エンジン1に設けられた各種センサからの
検出信号に基づき、エンジン1の運転状態を表わす各種
パラメータを検出するのである。そして、続くステップ
380では、上記検出した回転数Neと機関負荷を表わ
す吸気圧Pmとに基づき、上記基準時間としての基本噴
射パルス幅Tpを算出する、基準時間算出手段としての
処理を実行する。
【0050】また次に、続くステップ390では、上記
検出した水温THWに応じて、エンジン1の暖機運転の
ために燃料を増量補正するための水温補正係数FWLを算
出し、次ステップ400では、水温THWと始動後の経
過時間に応じて、エンジン始動後の燃料の増量補正を行
なうための始動後補正係数FASE を算出する。
検出した水温THWに応じて、エンジン1の暖機運転の
ために燃料を増量補正するための水温補正係数FWLを算
出し、次ステップ400では、水温THWと始動後の経
過時間に応じて、エンジン始動後の燃料の増量補正を行
なうための始動後補正係数FASE を算出する。
【0051】また、続くステップ410では、吸気温T
HAに応じて吸気温補正係数FTHAを算出し、続くステ
ップ420では、スロットル開度TAと回転数Neと吸
気圧Pmとに応じて、内燃機関の高負荷運転時に燃料を
増量補正するための高負荷補正係数FOTP を算出する。
HAに応じて吸気温補正係数FTHAを算出し、続くステ
ップ420では、スロットル開度TAと回転数Neと吸
気圧Pmとに応じて、内燃機関の高負荷運転時に燃料を
増量補正するための高負荷補正係数FOTP を算出する。
【0052】また次に、ステップ430では、排気中の
酸素濃度に応じて、空燃比を目標空燃比にフィードバッ
ク制御するためのフィードバック補正係数FA/F を算出
し、ステップ440では、吸気圧変化量△Pmに応じて
エンジン1の加速運転時に燃料を増量補正するための加
速補正パルス幅TACC を算出する。
酸素濃度に応じて、空燃比を目標空燃比にフィードバッ
ク制御するためのフィードバック補正係数FA/F を算出
し、ステップ440では、吸気圧変化量△Pmに応じて
エンジン1の加速運転時に燃料を増量補正するための加
速補正パルス幅TACC を算出する。
【0053】そして、最後に、ステップ450にて、上
記ステップ380〜ステップ440による算出結果に基
づき、次式 TAUE =Tp ・FWL・FTHA ・(FASE +TOTP)・FA
/F +TACC を用いて有効噴射パルス幅TAUE を算出する、有効噴射
時間決定手段としての処理を実行する。
記ステップ380〜ステップ440による算出結果に基
づき、次式 TAUE =Tp ・FWL・FTHA ・(FASE +TOTP)・FA
/F +TACC を用いて有効噴射パルス幅TAUE を算出する、有効噴射
時間決定手段としての処理を実行する。
【0054】このようにステップ160又はステップ3
00にて、エンジン始動時又はエンジン始動後の有効噴
射パルス幅TAUE が算出されると、今度は、ステップ1
70に移行して、その算出された有効噴射パルス幅TAU
E に基づき、インジェクタ6の磁気特性により燃料の極
低流量域において生じる燃料噴射量誤差を補正するため
の、噴射時間補正値としての補正噴射パルス幅TH を算
出する、噴射時間補正値算出手段としての処理を実行
し、続くステップ180に移行する。なお、このステッ
プ170の処理は、ECU27を構成するROM内に予
め格納された補正噴射パルス幅算出用の図11に示す如
きマップを用いて実行される。
00にて、エンジン始動時又はエンジン始動後の有効噴
射パルス幅TAUE が算出されると、今度は、ステップ1
70に移行して、その算出された有効噴射パルス幅TAU
E に基づき、インジェクタ6の磁気特性により燃料の極
低流量域において生じる燃料噴射量誤差を補正するため
の、噴射時間補正値としての補正噴射パルス幅TH を算
出する、噴射時間補正値算出手段としての処理を実行
し、続くステップ180に移行する。なお、このステッ
プ170の処理は、ECU27を構成するROM内に予
め格納された補正噴射パルス幅算出用の図11に示す如
きマップを用いて実行される。
【0055】図11に示されるように、一般的に、有効
噴射パルス幅の第1の値(図11のa点)までは、有効
噴射パルス幅が長くなるに従い、補正噴射パルス幅は短
くなるように設定されている。そして、第1の値から第
2の値(図11のb点)までは、有効噴射パルス幅が長
くなるに従い、補正噴射パルス幅が長くなるように設定
されている。
噴射パルス幅の第1の値(図11のa点)までは、有効
噴射パルス幅が長くなるに従い、補正噴射パルス幅は短
くなるように設定されている。そして、第1の値から第
2の値(図11のb点)までは、有効噴射パルス幅が長
くなるに従い、補正噴射パルス幅が長くなるように設定
されている。
【0056】これは、図7に示した、インジェクタの開
弁時間と噴射量誤差との関係に基づいて作成しているた
めで、以上のように補正噴射パルス幅を設定することに
より、無効噴射時間の変化に起因する噴射量誤差を抑制
することができる。なお、より簡略的に誤差を補正する
ために、有効噴射パルス幅が長いほど補正噴射パルス幅
を短くするようにのみ設定してもよいが、この場合、図
11のように補正噴射パルス幅がマイナスとなるような
補正ができないため、誤差補正の精度がやや劣ることに
なる。
弁時間と噴射量誤差との関係に基づいて作成しているた
めで、以上のように補正噴射パルス幅を設定することに
より、無効噴射時間の変化に起因する噴射量誤差を抑制
することができる。なお、より簡略的に誤差を補正する
ために、有効噴射パルス幅が長いほど補正噴射パルス幅
を短くするようにのみ設定してもよいが、この場合、図
11のように補正噴射パルス幅がマイナスとなるような
補正ができないため、誤差補正の精度がやや劣ることに
なる。
【0057】次に、ステップ180では、バッテリ電圧
BATを検出し、ステップ190にて、この検出したバ
ッテリ電圧BATに応じて、無効噴射パルス幅TV を算
出する、無効噴射時間算出手段としての処理を実行す
る。そして最後に、ステップ200にて、上記算出した
有効噴射パルス幅TAUE に補正噴射パルス幅TH と無効
噴射パルス幅TV とを加算して、インジェクタ6の駆動
回路に設けられたトランジスタTRをオンして、インジ
ェクタ6を通電する駆動時間を、最終噴射パルス幅TA
U(=TAUE +TH +TV )として算出する、駆動時間
算出手段としての処理を実行し、当該処理を一旦終了す
る。
BATを検出し、ステップ190にて、この検出したバ
ッテリ電圧BATに応じて、無効噴射パルス幅TV を算
出する、無効噴射時間算出手段としての処理を実行す
る。そして最後に、ステップ200にて、上記算出した
有効噴射パルス幅TAUE に補正噴射パルス幅TH と無効
噴射パルス幅TV とを加算して、インジェクタ6の駆動
回路に設けられたトランジスタTRをオンして、インジ
ェクタ6を通電する駆動時間を、最終噴射パルス幅TA
U(=TAUE +TH +TV )として算出する、駆動時間
算出手段としての処理を実行し、当該処理を一旦終了す
る。
【0058】なお、このように算出された最終噴射パル
ス幅TAUは、インジェクタ駆動用のタイマにセットさ
れ、予め設定された所定タイミングで、図2に示した駆
動回路内のトランジスタTRを最終噴射パルス幅TAU
に対応した時間オンするのに使用される。
ス幅TAUは、インジェクタ駆動用のタイマにセットさ
れ、予め設定された所定タイミングで、図2に示した駆
動回路内のトランジスタTRを最終噴射パルス幅TAU
に対応した時間オンするのに使用される。
【0059】以上説明したように、本実施例では、エン
ジン1の運転状態に応じて有効噴射時間としての有効噴
射パルス幅TAUE を算出すると共に、この算出した有効
噴射パルス幅TAUE に基づき、インジェクタ6の磁気特
性により燃料の極低流量域において生じる燃料噴射量誤
差を補正するための補正噴射パルス幅TH を算出し、更
に、バッテリ電圧BATに応じてインジェクタ6の無効
噴射パルス幅TV を算出し、その算出した有効噴射パル
ス幅TAUE ,補正噴射パルス幅TH ,及び無効噴射パル
ス幅TV を加算することにより、インジェクタ6の通電
時間を表わす最終噴射パルス幅TAUを算出するように
されている。
ジン1の運転状態に応じて有効噴射時間としての有効噴
射パルス幅TAUE を算出すると共に、この算出した有効
噴射パルス幅TAUE に基づき、インジェクタ6の磁気特
性により燃料の極低流量域において生じる燃料噴射量誤
差を補正するための補正噴射パルス幅TH を算出し、更
に、バッテリ電圧BATに応じてインジェクタ6の無効
噴射パルス幅TV を算出し、その算出した有効噴射パル
ス幅TAUE ,補正噴射パルス幅TH ,及び無効噴射パル
ス幅TV を加算することにより、インジェクタ6の通電
時間を表わす最終噴射パルス幅TAUを算出するように
されている。
【0060】このため、インジェクタ6の通電遮断時に
発生する逆起電圧を放出させる消弧回路として、インジ
ェクタ6の駆動回路内にツェナーダイオードを備えてい
るにもかかわらず、電源電圧の変動に伴う無効噴射時間
の変化に影響されることなく、常に有効噴射時間に対応
した一定の補正量にて、最終噴射パルス幅TAUを補正
することができ、インジェクタ6の磁気特性により燃料
の極低流量域において生じる燃料噴射量誤差を常に正確
に補正することができるようになる。
発生する逆起電圧を放出させる消弧回路として、インジ
ェクタ6の駆動回路内にツェナーダイオードを備えてい
るにもかかわらず、電源電圧の変動に伴う無効噴射時間
の変化に影響されることなく、常に有効噴射時間に対応
した一定の補正量にて、最終噴射パルス幅TAUを補正
することができ、インジェクタ6の磁気特性により燃料
の極低流量域において生じる燃料噴射量誤差を常に正確
に補正することができるようになる。
【0061】また、補正噴射パルス幅TH は、有効噴射
パルス幅TAUE をパラメータとする図11に示す如きマ
ップを用いて算出するため、3次元マップを用いて無効
噴射時間を算出する従来装置に比べて、その算出用デー
タを容易に作成できると共に、作成したマップを記憶す
るROMの記憶容量を少なくできる。また、補正噴射パ
ルス幅TH の算出も、3次元マップを使用した場合に比
べて簡単に行なうことができるため、演算処理を行なう
CPUに高速のものを使用する必要はない。従って、本
実施例によれば、3次元マップを使用する従来装置に比
べて、装置構成を簡素化して低コストで実現することが
できる。
パルス幅TAUE をパラメータとする図11に示す如きマ
ップを用いて算出するため、3次元マップを用いて無効
噴射時間を算出する従来装置に比べて、その算出用デー
タを容易に作成できると共に、作成したマップを記憶す
るROMの記憶容量を少なくできる。また、補正噴射パ
ルス幅TH の算出も、3次元マップを使用した場合に比
べて簡単に行なうことができるため、演算処理を行なう
CPUに高速のものを使用する必要はない。従って、本
実施例によれば、3次元マップを使用する従来装置に比
べて、装置構成を簡素化して低コストで実現することが
できる。
【0062】なお、本実施例では、始動後の有効噴射パ
ルス幅TAUE を算出するに当たって、機関負荷として吸
気圧Pmを検出し、この検出した吸気圧Pmとエンジン
1の回転数Neとから基本噴射パルス幅Tpを算出す
る、所謂D−j方式の燃料噴射制御装置について説明し
たが、本発明は、吸気圧Pmの代りに、吸気管2に吸入
される吸入空気の流量(吸入空気量Q)を検出し、この
検出した吸入空気量Qとエンジン1の回転数Neとから
機関負荷Q/Neを求め、この機関負荷に基づき基本噴
射パルス幅Tpを算出する、所謂L−j方式の燃料噴射
制御装置であっても適用できるのはいうまでもない。
ルス幅TAUE を算出するに当たって、機関負荷として吸
気圧Pmを検出し、この検出した吸気圧Pmとエンジン
1の回転数Neとから基本噴射パルス幅Tpを算出す
る、所謂D−j方式の燃料噴射制御装置について説明し
たが、本発明は、吸気圧Pmの代りに、吸気管2に吸入
される吸入空気の流量(吸入空気量Q)を検出し、この
検出した吸入空気量Qとエンジン1の回転数Neとから
機関負荷Q/Neを求め、この機関負荷に基づき基本噴
射パルス幅Tpを算出する、所謂L−j方式の燃料噴射
制御装置であっても適用できるのはいうまでもない。
【0063】また、本実施例では、補正噴射パルス幅T
H を、エンジン1の運転状態に応じて算出した有効噴射
パルス幅TAUE に基づき算出するように構成したが、補
正噴射パルス幅TH は、燃料の低流量域で生じる燃料噴
射量誤差を防止するためのものであり、燃料流量を表わ
す有効噴射パルス幅TAUE に対応したパラメータを用い
て算出できればよいことから、例えば有効噴射パルス幅
TAUE の基準値である基本噴射パルス幅Tpに基づき補
正噴射パルス幅TH を算出するようにしてもよく、更
に、この基本噴射パルス幅Tpの算出に用いる基準値で
ある機関負荷(本実施例のようなD−j方式の装置であ
れば吸気圧Pm,L−j方式の装置であれば吸入空気量
Qを回転数Neで除算したQ/Ne)を用いて補正噴射
パルス幅TH を算出するようにしてもよい。
H を、エンジン1の運転状態に応じて算出した有効噴射
パルス幅TAUE に基づき算出するように構成したが、補
正噴射パルス幅TH は、燃料の低流量域で生じる燃料噴
射量誤差を防止するためのものであり、燃料流量を表わ
す有効噴射パルス幅TAUE に対応したパラメータを用い
て算出できればよいことから、例えば有効噴射パルス幅
TAUE の基準値である基本噴射パルス幅Tpに基づき補
正噴射パルス幅TH を算出するようにしてもよく、更
に、この基本噴射パルス幅Tpの算出に用いる基準値で
ある機関負荷(本実施例のようなD−j方式の装置であ
れば吸気圧Pm,L−j方式の装置であれば吸入空気量
Qを回転数Neで除算したQ/Ne)を用いて補正噴射
パルス幅TH を算出するようにしてもよい。
【0064】同様に、有効噴射パルス幅TAUE は、図6
に示すようにインジェクタ6への通電をOFFする時の
電流状態によっても推定できるため、補正噴射パルス幅
THをこの電流状態から求めるようにしてもよい。
に示すようにインジェクタ6への通電をOFFする時の
電流状態によっても推定できるため、補正噴射パルス幅
THをこの電流状態から求めるようにしてもよい。
【図1】本発明の構成を表わすブロック図である。
【図2】消弧回路としてツェナーダイオードを備えたイ
ンジェクタの駆動回路を表わす電気回路図である。
ンジェクタの駆動回路を表わす電気回路図である。
【図3】消弧回路としてコンデンサと抵抗器とからなる
CR回路を備えたインジェクタの駆動回路を表わす電気
回路図である。
CR回路を備えたインジェクタの駆動回路を表わす電気
回路図である。
【図4】インジェクタ駆動用のトランジスタに駆動パル
スを印加したときのインジェクタの挙動を表わす説明図
である。
スを印加したときのインジェクタの挙動を表わす説明図
である。
【図5】消弧回路としてCR回路を使用した場合の通電
遮断後のインジェクタの挙動を説明する説明図である。
遮断後のインジェクタの挙動を説明する説明図である。
【図6】消弧回路としてツェナーダイオードを使用した
場合の通電遮断後のインジェクタの挙動を説明する説明
図である。
場合の通電遮断後のインジェクタの挙動を説明する説明
図である。
【図7】燃料極低流量域にて生じる燃料噴射量の誤差を
表わす説明図である。
表わす説明図である。
【図8】実施例の車両用内燃機関の燃料噴射制御装置全
体の構成を表わす概略構成図である。
体の構成を表わす概略構成図である。
【図9】ECUにおいて燃料噴射制御のために実行され
る噴射パルス幅算出処理を表わすフローチャートであ
る。
る噴射パルス幅算出処理を表わすフローチャートであ
る。
【図10】エンジン始動後の有効噴射パルス幅算出処理
を表わすフローチャートである。
を表わすフローチャートである。
【図11】実施例において補正噴射パルス幅を算出する
のに使用されるマップを表わす説明図である。
のに使用されるマップを表わす説明図である。
1…エンジン 6,INJ…インジェクタ(電磁弁)
TR…トランジスタ R…抵抗器 C…コンデンサ ZD…ツェナーダイ
オード 15…バッテリ(直流電源) 22…吸気管内圧力セ
ンサ 25…クランク角センサ 27…電子制御装置(EC
U)
TR…トランジスタ R…抵抗器 C…コンデンサ ZD…ツェナーダイ
オード 15…バッテリ(直流電源) 22…吸気管内圧力セ
ンサ 25…クランク角センサ 27…電子制御装置(EC
U)
フロントページの続き (72)発明者 武田 英人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 太田 信男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 武田 啓壮 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大久保 謙二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 通電により開弁して内燃機関に燃料を噴
射供給する電磁弁と、 直流電源から上記電磁弁に電源供給を行なうための電流
経路に設けられたスイッチング素子と、 内燃機関の運転状態に応じて、上記スイッチング素子を
ONして上記電磁弁から燃料噴射を実行させる有効噴射
時間を算出する有効噴射時間算出手段と、 上記直流電源の電源電圧に基づき、上記スイッチング素
子のON時に上記電磁弁から燃料が噴射されない無効噴
射時間を算出する無効噴射時間算出手段と、 上記燃料噴射時間と上記無効噴射時間とに基づき、上記
スイッチング素子をONして上記電磁弁を通電する駆動
時間を算出する駆動時間算出手段と、 を備えた内燃機関の燃料噴射制御装置において、 通電時に上記電磁弁に蓄えられた磁気エネルギによって
上記スイッチング素子のターンオフ時に上記電流経路に
発生する逆起電圧を放出させる消弧回路としてツェナー
ダイオードを備えると共に、 上記有効噴射時間算出手段にて算出された有効噴射時間
又は該有効噴射時間に対応した所定のパラメータに基づ
き、上記電磁弁の磁気特性によって生じる燃料噴射誤差
を補正するための噴射時間補正値を算出する補正値算出
手段を備え、 上記駆動時間算出手段が、上記有効噴射時間と上記無効
噴射時間と上記噴射時間補正値とを加算して、上記駆動
時間を算出することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制
御装置。 - 【請求項2】 上記補正値算出手段は、上記有効噴射時
間に対応した所定のパラメータとして、上記内燃機関の
負荷を表すパラメータを用いていることを特徴とする請
求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。 - 【請求項3】 上記補正値算出手段は、上記有効噴射時
間に対応した所定のパラメータとして、上記スイッチン
グ素子のOFF時の電流状態を表すパラメータを用いて
いることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料
噴射制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1663494A JPH07224708A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1663494A JPH07224708A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07224708A true JPH07224708A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11921800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1663494A Pending JPH07224708A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07224708A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100366881C (zh) * | 2001-08-02 | 2008-02-06 | 三国股份有限公司 | 燃料喷射方法 |
| JP2014055572A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Denso Corp | 燃料噴射制御装置 |
| JP2016205184A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
| JP2018059511A (ja) * | 2014-11-19 | 2018-04-12 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 燃料噴射装置の駆動装置 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP1663494A patent/JPH07224708A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100366881C (zh) * | 2001-08-02 | 2008-02-06 | 三国股份有限公司 | 燃料喷射方法 |
| JP2014055572A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Denso Corp | 燃料噴射制御装置 |
| JP2018059511A (ja) * | 2014-11-19 | 2018-04-12 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 燃料噴射装置の駆動装置 |
| JP2016205184A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
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