JPH07224973A - 防火区画等の貫通配管保護用のスリーブ及びそれを用いた貫通工法 - Google Patents
防火区画等の貫通配管保護用のスリーブ及びそれを用いた貫通工法Info
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- JPH07224973A JPH07224973A JP6037934A JP3793494A JPH07224973A JP H07224973 A JPH07224973 A JP H07224973A JP 6037934 A JP6037934 A JP 6037934A JP 3793494 A JP3793494 A JP 3793494A JP H07224973 A JPH07224973 A JP H07224973A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリート打設で形成される防火区画等に
配管等を貫通させるに際し、モルタルでの穴塞ぎ等を不
要とした施工方法及びそれに使用できるスリーブを提供
する。 【構成】 不燃板10に不燃管20を貫通状態に設けて
スリーブSを形成する。また、前記不燃板10を防火区
画等のコンクリート打設用の型枠の堰板Aに脱着可能に
取付け、前記不燃管20を型枠に貫通状態になるように
設ける。その後コンクリートを打設し、打設後堰板Aを
不燃板10から外して脱型し、コンクリート部分に貫通
配管用のスリーブ孔Bを形成する。
配管等を貫通させるに際し、モルタルでの穴塞ぎ等を不
要とした施工方法及びそれに使用できるスリーブを提供
する。 【構成】 不燃板10に不燃管20を貫通状態に設けて
スリーブSを形成する。また、前記不燃板10を防火区
画等のコンクリート打設用の型枠の堰板Aに脱着可能に
取付け、前記不燃管20を型枠に貫通状態になるように
設ける。その後コンクリートを打設し、打設後堰板Aを
不燃板10から外して脱型し、コンクリート部分に貫通
配管用のスリーブ孔Bを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防火区画等に配管等を
保護しながら貫通させるスリーブ及びそれを用いた工法
に関する。
保護しながら貫通させるスリーブ及びそれを用いた工法
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の防火区画等には、冷媒管、電力
線、通信ケーブル、或は種々の配線等を挿通させたプラ
スチック管等が貫通状態に設けられている。これらの施
工は、コンクリート打設用の型枠に紙製スリーブを予め
設けておき、コンクリート打設後前記紙製スリーブを取
り除いて、コンクリート製の防火区画等に貫通状態の、
いわゆるスリーブ孔を形成する。その後このスリーブ孔
に配管等を、例えば上記冷媒管や電力線等を貫通させて
いる。特に、防火区画では安全性を考慮して施工規格が
厳しく定められ、配管等は、それが貫通する防火区画の
前後1m以内の管材を不燃材料としなければならない。
現場では配管等を防火区画から前記規格長分突き出した
鞘管で覆い、鞘管と配管等との間にロックウール等を詰
めるとともに、鞘管と防火区画との間をモルタル等を使
用して完全に穴埋めしている。
線、通信ケーブル、或は種々の配線等を挿通させたプラ
スチック管等が貫通状態に設けられている。これらの施
工は、コンクリート打設用の型枠に紙製スリーブを予め
設けておき、コンクリート打設後前記紙製スリーブを取
り除いて、コンクリート製の防火区画等に貫通状態の、
いわゆるスリーブ孔を形成する。その後このスリーブ孔
に配管等を、例えば上記冷媒管や電力線等を貫通させて
いる。特に、防火区画では安全性を考慮して施工規格が
厳しく定められ、配管等は、それが貫通する防火区画の
前後1m以内の管材を不燃材料としなければならない。
現場では配管等を防火区画から前記規格長分突き出した
鞘管で覆い、鞘管と配管等との間にロックウール等を詰
めるとともに、鞘管と防火区画との間をモルタル等を使
用して完全に穴埋めしている。
【0003】一方、従来より使用されているスリーブに
は、上記紙製のスリーブ以外にも鉄板製の円筒製スリー
ブ、スリーブ長が変更できる鉄板製のスライド式スリー
ブ、さらには、打設コンクリート内に埋め込まれるつば
付きの鋼管スリーブ等がある。施工状況に合わせて、こ
れらのスリーブが適宜選択使用されている。
は、上記紙製のスリーブ以外にも鉄板製の円筒製スリー
ブ、スリーブ長が変更できる鉄板製のスライド式スリー
ブ、さらには、打設コンクリート内に埋め込まれるつば
付きの鋼管スリーブ等がある。施工状況に合わせて、こ
れらのスリーブが適宜選択使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
紙製のスリーブを用いる方法では、鞘管を防火区画等に
貫通させた後、必ずモルタル等で鞘管と防火区画等との
間の空隙を埋めるという手間のかかる作業が必要であっ
た。作業スペースが狭い場合等は、窮屈な姿勢で長時間
作業を行なわなければならず、作業者にとってはきつい
作業であった。一方、従来のつば付き鋼管スリーブ等の
ようなコンクリート内に埋め込むスリーブは、スリーブ
とコンクリート部分の空隙をモルタルで埋める必要はな
いが、型枠形成時に、打設コンクリートが漏れないよう
にスリーブの貫通断面に丁度合わせた円形の穴を堰板に
形成しなければならず面倒であった。
紙製のスリーブを用いる方法では、鞘管を防火区画等に
貫通させた後、必ずモルタル等で鞘管と防火区画等との
間の空隙を埋めるという手間のかかる作業が必要であっ
た。作業スペースが狭い場合等は、窮屈な姿勢で長時間
作業を行なわなければならず、作業者にとってはきつい
作業であった。一方、従来のつば付き鋼管スリーブ等の
ようなコンクリート内に埋め込むスリーブは、スリーブ
とコンクリート部分の空隙をモルタルで埋める必要はな
いが、型枠形成時に、打設コンクリートが漏れないよう
にスリーブの貫通断面に丁度合わせた円形の穴を堰板に
形成しなければならず面倒であった。
【0005】さらに、つば付き鋼管スリーブの場合は、
つば部分をコンクリート部分の内部に埋め込むため、打
設時のコンクリートでつば位置がずれないようにスリー
ブを型枠に固定するのにも手間がかかった。また、従来
のスリーブは、通常貫通する梁や壁等の幅にほぼ等しい
程度の長さしか有していないため、防災規格が定められ
た防火区画ではそのまま鞘管として使用することはでき
なかった。
つば部分をコンクリート部分の内部に埋め込むため、打
設時のコンクリートでつば位置がずれないようにスリー
ブを型枠に固定するのにも手間がかかった。また、従来
のスリーブは、通常貫通する梁や壁等の幅にほぼ等しい
程度の長さしか有していないため、防災規格が定められ
た防火区画ではそのまま鞘管として使用することはでき
なかった。
【0006】一方、近年前記モルタルに代わるものとし
て、例えば、小ブロック状のものを多数組み合わせなが
ら充填するものとか、充填後熱をかけることにより膨張
させて空隙を塞ぐもの等の専用部材も市販されてはいる
が、モルタルより却って手間がかかるとか、或は価格が
高い等の問題点を有しており、現場で積極的に使用する
までには至っていない。さらには、配管自体が防災性能
認定を受けたものも市販されているが、これを使用する
場合は鞘管は不要であるが、しかし上記モルタルによる
塞ぎ作業を避けることはできない。また、この認定品は
高価格であるとともに、状況においては認定品と非認定
品の混在も起き、却って作業がしにくくなるという問題
もある。
て、例えば、小ブロック状のものを多数組み合わせなが
ら充填するものとか、充填後熱をかけることにより膨張
させて空隙を塞ぐもの等の専用部材も市販されてはいる
が、モルタルより却って手間がかかるとか、或は価格が
高い等の問題点を有しており、現場で積極的に使用する
までには至っていない。さらには、配管自体が防災性能
認定を受けたものも市販されているが、これを使用する
場合は鞘管は不要であるが、しかし上記モルタルによる
塞ぎ作業を避けることはできない。また、この認定品は
高価格であるとともに、状況においては認定品と非認定
品の混在も起き、却って作業がしにくくなるという問題
もある。
【0007】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、コ
ンクリート打設で形成される防火区画等に配管等を貫通
させるに際し、モルタルでの穴塞ぎ等を不要とした施工
方法及びそれに使用できるスリーブの提供を目的とす
る。
ンクリート打設で形成される防火区画等に配管等を貫通
させるに際し、モルタルでの穴塞ぎ等を不要とした施工
方法及びそれに使用できるスリーブの提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、防火区画等のコンクリー
ト部分に配管用の貫通孔を形成するために、コンクリー
トの打設用の型枠に予め設けられるスリーブであって、
スリーブが不燃板と少なくとも1本の不燃管とからな
り、前記不燃板に前記不燃管が貫通状態に設けられると
ともに、前記不燃板が前記型枠を形成する堰板の一部と
して堰板に脱着可能である。
に、請求項1に係る発明では、防火区画等のコンクリー
ト部分に配管用の貫通孔を形成するために、コンクリー
トの打設用の型枠に予め設けられるスリーブであって、
スリーブが不燃板と少なくとも1本の不燃管とからな
り、前記不燃板に前記不燃管が貫通状態に設けられると
ともに、前記不燃板が前記型枠を形成する堰板の一部と
して堰板に脱着可能である。
【0009】また、請求項2に係る発明では、請求項1
に記載の不燃板が2枚所定間隔で対面配置されている。
また、請求項3に係る発明では、請求項1又は2に記載
の前記不燃板が鉄板であるとともに、不燃管が鉄管であ
る。
に記載の不燃板が2枚所定間隔で対面配置されている。
また、請求項3に係る発明では、請求項1又は2に記載
の前記不燃板が鉄板であるとともに、不燃管が鉄管であ
る。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、型枠にコ
ンクリートを打設して形成される防火区画等のコンクリ
ート部分に配管用のスリーブ孔を形成する工法であっ
て、不燃板に貫通させた不燃管を、成形後のコンクリー
ト部分に貫通状態に位置するように、前記型枠の堰板に
前記不燃板を取付けるとともに、前記不燃板を前記型枠
の堰板の一部として使用しながらコンクリートを打設
し、打設後前記堰板を前記不燃板から取り外して脱型
し、コンクリート部分に前記不燃管を貫通状態に設け
る。さらに、請求項5に係る発明では、請求項4に記載
の前記不燃板が鉄板であるとともに、不燃管が鉄管であ
る。
ンクリートを打設して形成される防火区画等のコンクリ
ート部分に配管用のスリーブ孔を形成する工法であっ
て、不燃板に貫通させた不燃管を、成形後のコンクリー
ト部分に貫通状態に位置するように、前記型枠の堰板に
前記不燃板を取付けるとともに、前記不燃板を前記型枠
の堰板の一部として使用しながらコンクリートを打設
し、打設後前記堰板を前記不燃板から取り外して脱型
し、コンクリート部分に前記不燃管を貫通状態に設け
る。さらに、請求項5に係る発明では、請求項4に記載
の前記不燃板が鉄板であるとともに、不燃管が鉄管であ
る。
【0011】
【作用】本発明では、スリーブが不燃板と不燃管とから
なっているため、防災規格に合わせた不燃板、不燃管と
することにより、防火区画等を貫通する配管等の防災時
の保護を効果的に行なうことができる。特に、不燃板か
らの不燃管の突出長を工場等で予め防災規格等に合わせ
ることにより、防火区画等にそのまま使用することがで
きる。また、不燃管は不燃板に貫通状態に設けられると
ともに、前記不燃板が防火区画等の成形用の型枠の堰板
に脱着可能であるため、不燃板をコンクリート打設用の
型枠に取り付けて、不燃管を成形後のコンクリート部分
に貫通状態になるような位置に予め設定することができ
る。
なっているため、防災規格に合わせた不燃板、不燃管と
することにより、防火区画等を貫通する配管等の防災時
の保護を効果的に行なうことができる。特に、不燃板か
らの不燃管の突出長を工場等で予め防災規格等に合わせ
ることにより、防火区画等にそのまま使用することがで
きる。また、不燃管は不燃板に貫通状態に設けられると
ともに、前記不燃板が防火区画等の成形用の型枠の堰板
に脱着可能であるため、不燃板をコンクリート打設用の
型枠に取り付けて、不燃管を成形後のコンクリート部分
に貫通状態になるような位置に予め設定することができ
る。
【0012】さらに、不燃板は型枠の堰板の一部として
堰板に脱着可能であるため、型枠の堰板の開口部に不燃
管を貫通状態に保持しながら、不燃板を堰板に取り付け
ることにより、開口部と不燃管との隙間部分から打設コ
ンクリートがはみ出さないように塞ぐことができる。ま
た、不燃板は、型枠の堰板に脱着可能であるため、コン
クリート打設後の脱型時には、堰板を不燃板から外して
脱型することができる。一方、不燃管は、打設により周
囲がコンクリートで埋められるているので、従来のモル
タルによる塞ぎ作業を不要にすることができる。
堰板に脱着可能であるため、型枠の堰板の開口部に不燃
管を貫通状態に保持しながら、不燃板を堰板に取り付け
ることにより、開口部と不燃管との隙間部分から打設コ
ンクリートがはみ出さないように塞ぐことができる。ま
た、不燃板は、型枠の堰板に脱着可能であるため、コン
クリート打設後の脱型時には、堰板を不燃板から外して
脱型することができる。一方、不燃管は、打設により周
囲がコンクリートで埋められるているので、従来のモル
タルによる塞ぎ作業を不要にすることができる。
【0013】従って、上記のように固定された不燃管内
に、例えば冷媒管等の配管を挿通させるとともに、ロッ
クウール等を従来のように配管の周囲に充填することに
より、防火区画等に配管を保護しながら貫通させること
ができる。また、複数本の不燃管を不燃板に貫通状態に
設けることにより、一度の施工の手間でスリーブを複数
形成することができ、同一スリーブに同時に貫通させる
ことができない複数の配管類の施工に対応することがで
きる。さらには、不燃板を、所定間隔離して2枚対面配
置した構成とすることにより、堰板を2枚対面配置して
形成する壁等の型枠にも、上記と同様にして貫通孔を形
成することができる。
に、例えば冷媒管等の配管を挿通させるとともに、ロッ
クウール等を従来のように配管の周囲に充填することに
より、防火区画等に配管を保護しながら貫通させること
ができる。また、複数本の不燃管を不燃板に貫通状態に
設けることにより、一度の施工の手間でスリーブを複数
形成することができ、同一スリーブに同時に貫通させる
ことができない複数の配管類の施工に対応することがで
きる。さらには、不燃板を、所定間隔離して2枚対面配
置した構成とすることにより、堰板を2枚対面配置して
形成する壁等の型枠にも、上記と同様にして貫通孔を形
成することができる。
【0014】さらに、不燃板を鉄板とするとともに、不
燃管を鉄管とすることにより、不燃板及び不燃管の強度
を十分に確保することができる。また、上記構成のスリ
ーブを用いた本発明の工法によれば、従来のような、モ
ルタルによる塞ぎ作業や、鞘管の取付け作業等の付加作
業を行なわずに、コンクリート製の防火区画等に配管を
安全に挿通させることができるスリーブ孔を効果的に設
けることがてきる。
燃管を鉄管とすることにより、不燃板及び不燃管の強度
を十分に確保することができる。また、上記構成のスリ
ーブを用いた本発明の工法によれば、従来のような、モ
ルタルによる塞ぎ作業や、鞘管の取付け作業等の付加作
業を行なわずに、コンクリート製の防火区画等に配管を
安全に挿通させることができるスリーブ孔を効果的に設
けることがてきる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。 (実施例1)本発明のスリーブSの不燃板10は鉄板で
矩形に形成されている。矩形の不燃板10の中央に、後
記する不燃管20の口径に合わせた貫通孔10aが設け
られている。さらに貫通孔10aの周縁には、不燃板1
0に垂直な筒状の溶接用側壁11が形成されている。不
燃管20を上記貫通孔10aに貫通させるとともに、不
燃管20の外周側面を溶接用側壁11の内面に接触させ
て溶接し、不燃管20が安定して不燃板10に固定され
ている。また、不燃板10の四隅には、不燃板10を防
火区画のスラブ30の型枠の堰板Aへ脱着可能に釘12
等で仮止めできるように、本実施例では釘止め用の穴1
3が設けられている。
矩形に形成されている。矩形の不燃板10の中央に、後
記する不燃管20の口径に合わせた貫通孔10aが設け
られている。さらに貫通孔10aの周縁には、不燃板1
0に垂直な筒状の溶接用側壁11が形成されている。不
燃管20を上記貫通孔10aに貫通させるとともに、不
燃管20の外周側面を溶接用側壁11の内面に接触させ
て溶接し、不燃管20が安定して不燃板10に固定され
ている。また、不燃板10の四隅には、不燃板10を防
火区画のスラブ30の型枠の堰板Aへ脱着可能に釘12
等で仮止めできるように、本実施例では釘止め用の穴1
3が設けられている。
【0016】さらに、不燃板10は、型枠の堰板Aの開
口部aに後記する不燃管20を貫通状態に保持するとと
もに、上記開口部aを塞いで堰板Aの一部として使用で
きるように、コンクリートの打設圧に抗することができ
る程度の厚みを有している。本実施例で使用した不燃板
10としての鉄板には、鋳鉄製の鉄板でも鋼製の鉄板で
もいずれでも使用できる。さらには、不燃板10として
は、鉄板以外にも、例えば、セメント板等を使用しても
構わない。
口部aに後記する不燃管20を貫通状態に保持するとと
もに、上記開口部aを塞いで堰板Aの一部として使用で
きるように、コンクリートの打設圧に抗することができ
る程度の厚みを有している。本実施例で使用した不燃板
10としての鉄板には、鋳鉄製の鉄板でも鋼製の鉄板で
もいずれでも使用できる。さらには、不燃板10として
は、鉄板以外にも、例えば、セメント板等を使用しても
構わない。
【0017】一方、不燃管20としては、本実施例では
鉄管を使用した。鉄管の口径は適宜この鉄管を保護スリ
ーブとして配管を通すことができる程度のものを選定す
ればよい。また、不燃管20の長さは、本実施例では、
防火規格に合わせて上記不燃板10の一方の側が100
0mm、他方の側がコンクリート部分の厚みに1000
mmを加えた長さに設定されている。これは、貫通部か
ら1m以内は不燃材料を用いて上記配管を保護すること
が求められているため、この規格に合わせたものであ
る。しかし、上記不燃管10の長さは上記数値に限定さ
れるものではなく、上記規格が不要の場所等で使用する
場合には自在に設定して構わない。
鉄管を使用した。鉄管の口径は適宜この鉄管を保護スリ
ーブとして配管を通すことができる程度のものを選定す
ればよい。また、不燃管20の長さは、本実施例では、
防火規格に合わせて上記不燃板10の一方の側が100
0mm、他方の側がコンクリート部分の厚みに1000
mmを加えた長さに設定されている。これは、貫通部か
ら1m以内は不燃材料を用いて上記配管を保護すること
が求められているため、この規格に合わせたものであ
る。しかし、上記不燃管10の長さは上記数値に限定さ
れるものではなく、上記規格が不要の場所等で使用する
場合には自在に設定して構わない。
【0018】また、本実施例では、不燃板10に不燃管
20を一本貫通させたが、不燃管20は必要に応じて複
数本設けるようにしても構わない。図2では、不燃管を
2本設けたものを示した。さらに、本実施例では、真直
ぐな不燃管20を使用して不燃板10に垂直に貫通する
ように設けたが、基本的には、曲り管を使用したり、不
燃板10との取付け角度を直角以外の角度にしても構わ
ない。また、本実施例で使用した不燃管20としての鉄
管には、鋳鉄製の鉄管でも鋼製の鉄管でもいずれでも使
用できる。さらには、鉄管以外にも、例えば、石綿パイ
プ等を使用しても構わない。
20を一本貫通させたが、不燃管20は必要に応じて複
数本設けるようにしても構わない。図2では、不燃管を
2本設けたものを示した。さらに、本実施例では、真直
ぐな不燃管20を使用して不燃板10に垂直に貫通する
ように設けたが、基本的には、曲り管を使用したり、不
燃板10との取付け角度を直角以外の角度にしても構わ
ない。また、本実施例で使用した不燃管20としての鉄
管には、鋳鉄製の鉄管でも鋼製の鉄管でもいずれでも使
用できる。さらには、鉄管以外にも、例えば、石綿パイ
プ等を使用しても構わない。
【0019】(実施例2)本実施例のスリーブS’は、
上記実施例1とは異なり、不燃板10を2枚平行に有
し、防火区画の壁用等に堰板Aを2枚対面配置して形成
する型枠に使用できるようにしたものである(図3)。
中央に不燃管20に合わせた貫通孔10aを有する同一
形状の二枚の不燃板10が、形成しようとする防火区画
の壁Cの厚さに合わせて平行に対面配置されている。さ
らに、2枚の不燃板10の貫通孔10aには、一本の不
燃管20が貫通状態に、実施例1と同様に貫通孔10a
の周縁の溶接用側壁11を介して固定されている。
上記実施例1とは異なり、不燃板10を2枚平行に有
し、防火区画の壁用等に堰板Aを2枚対面配置して形成
する型枠に使用できるようにしたものである(図3)。
中央に不燃管20に合わせた貫通孔10aを有する同一
形状の二枚の不燃板10が、形成しようとする防火区画
の壁Cの厚さに合わせて平行に対面配置されている。さ
らに、2枚の不燃板10の貫通孔10aには、一本の不
燃管20が貫通状態に、実施例1と同様に貫通孔10a
の周縁の溶接用側壁11を介して固定されている。
【0020】このスリーブS’の2枚の不燃板10を内
側に挟むようにして、二枚の堰板Aの対面する両開口a
に不燃管20を貫通状態に保持しながら仮止めをし、型
枠を形成して使用することができる。また、上記実施例
1のように、不燃管を複数本設けるようにしても構わな
い。また、基本的には、不燃板を2枚以上設けることに
より、複数枚の防火区画壁を一度に貫通するスリーブ孔
を形成することもできる。
側に挟むようにして、二枚の堰板Aの対面する両開口a
に不燃管20を貫通状態に保持しながら仮止めをし、型
枠を形成して使用することができる。また、上記実施例
1のように、不燃管を複数本設けるようにしても構わな
い。また、基本的には、不燃板を2枚以上設けることに
より、複数枚の防火区画壁を一度に貫通するスリーブ孔
を形成することもできる。
【0021】(実施例3)本発明の実施例は、上記実施
例1の構成を有するスリーブSを用いて、スラブ30に
配管用のスリーブ孔Bを形成する工法である。スラブ3
0を形成するための打設コンクリート用型枠の堰板A
に、形成するスラブ30の配管40の挿通箇所に合わせ
て、形成使用とするスリーブ孔Bの口径断面より少し大
きめの矩形の開口aを設ける。不燃管20を前記開口a
に挿通状態にしながら、不燃板10を型枠の内側面から
当てがって、不燃板10と堰板Aとを釘12で仮止めす
る。
例1の構成を有するスリーブSを用いて、スラブ30に
配管用のスリーブ孔Bを形成する工法である。スラブ3
0を形成するための打設コンクリート用型枠の堰板A
に、形成するスラブ30の配管40の挿通箇所に合わせ
て、形成使用とするスリーブ孔Bの口径断面より少し大
きめの矩形の開口aを設ける。不燃管20を前記開口a
に挿通状態にしながら、不燃板10を型枠の内側面から
当てがって、不燃板10と堰板Aとを釘12で仮止めす
る。
【0022】その後、型枠内にコンクリートを打設す
る。打設後ある程度コンクリートに強度が出てきたら、
不燃板10から堰板Aを外して全体を脱型する。これに
より、防火区画の打設コンクリート部分にスリーブ孔B
が形成される。その後は、必要な配管40等をこのスリ
ーブ孔Bに挿通するとともに適宜ロックウール50等を
配管40等の周囲に充填して貫通用配管処理を施す。
る。打設後ある程度コンクリートに強度が出てきたら、
不燃板10から堰板Aを外して全体を脱型する。これに
より、防火区画の打設コンクリート部分にスリーブ孔B
が形成される。その後は、必要な配管40等をこのスリ
ーブ孔Bに挿通するとともに適宜ロックウール50等を
配管40等の周囲に充填して貫通用配管処理を施す。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、不燃管を貫通状態に有
した不燃板で、スリーブを型枠の堰板へ取付けるととも
に、併せて堰板と不燃管との隙間部分を塞ぐので、従来
とは異なり、スリーブと堰板部分との間でのコンクリー
トのはみ出しに特段の配慮を行なうことなく、簡単にス
リーブを堰板に取り付けることができる。また、コンク
リート打設と同時に防火区画等に、不燃性耐火部材によ
る防災規格に適合したスリーブ孔を形成することができ
るので、従来のように打設後に鞘管等を使用して貫通配
管の処理を行なう場合に比べて、モルタル等による穴塞
ぎ作業が不要となりこの作業における省力化を図ること
ができる。これにより上記スリーブの堰板への取付け作
業の簡略化と併せて、防火区画等に配管を貫通させる作
業全体の工期の短縮をも行なうことができる。特に、防
火区画等を貫通する貫通孔が複数必要になる場合には、
本発明では予め不燃板に複数本の不燃管を設けることが
できるので、単一スリーブを複数使用する場合に比べて
施工が容易である。
した不燃板で、スリーブを型枠の堰板へ取付けるととも
に、併せて堰板と不燃管との隙間部分を塞ぐので、従来
とは異なり、スリーブと堰板部分との間でのコンクリー
トのはみ出しに特段の配慮を行なうことなく、簡単にス
リーブを堰板に取り付けることができる。また、コンク
リート打設と同時に防火区画等に、不燃性耐火部材によ
る防災規格に適合したスリーブ孔を形成することができ
るので、従来のように打設後に鞘管等を使用して貫通配
管の処理を行なう場合に比べて、モルタル等による穴塞
ぎ作業が不要となりこの作業における省力化を図ること
ができる。これにより上記スリーブの堰板への取付け作
業の簡略化と併せて、防火区画等に配管を貫通させる作
業全体の工期の短縮をも行なうことができる。特に、防
火区画等を貫通する貫通孔が複数必要になる場合には、
本発明では予め不燃板に複数本の不燃管を設けることが
できるので、単一スリーブを複数使用する場合に比べて
施工が容易である。
【図1】本発明のスリーブと、スラブ成形用の型枠との
取付け状況を示した斜視図(a)。スリーブを型枠のス
ラブ形成面に取付けてコンクリートを打設した状態を示
した断面図(b)。スリーブを用いて配管を貫通させた
状態を示した断面図(c)。
取付け状況を示した斜視図(a)。スリーブを型枠のス
ラブ形成面に取付けてコンクリートを打設した状態を示
した断面図(b)。スリーブを用いて配管を貫通させた
状態を示した断面図(c)。
【図2】不燃管を2本設けたスリーブの斜視図(a)。
不燃管を二本設けたスリーブを用いてスラブを形成した
場合の断面説明図(b)。
不燃管を二本設けたスリーブを用いてスラブを形成した
場合の断面説明図(b)。
【図3】2枚の不燃板を有するスリーブの斜視図
(a)。スリーブを壁形成用の2枚の対面する堰板間に
取り付けた状態を示す断面説明図(b)。
(a)。スリーブを壁形成用の2枚の対面する堰板間に
取り付けた状態を示す断面説明図(b)。
10 不燃板 20 不燃管 30 スラブ 40 配管 50 ロックウール A 堰板 B スリーブ孔 S スリーブ S’ スリーブ
Claims (5)
- 【請求項1】 防火区画等のコンクリート部分に配管用
の貫通孔を形成するために、コンクリートの打設用の型
枠に予め設けられるスリーブであって、スリーブが不燃
板と少なくとも1本の不燃管とからなり、前記不燃板に
前記不燃管が貫通状態に設けられるとともに、前記不燃
板が前記型枠を形成する堰板の一部として堰板に脱着可
能であることを特徴とする防火区画等の貫通配管保護用
のスリーブ。 - 【請求項2】 不燃板が2枚所定間隔で対面配置されて
いることを特徴とする請求項1に記載の防火区画等の貫
通配管保護用のスリーブ。 - 【請求項3】 前記不燃板が鉄板であるとともに、不燃
管が鉄管であることを特徴とする請求項1又は2に記載
の防火区画等の貫通配管保護用のスリーブ。 - 【請求項4】 型枠にコンクリートを打設して形成され
る防火区画等のコンクリート部分に配管用のスリーブ孔
を形成する工法であって、不燃板に貫通させた不燃管
を、成形後のコンクリート部分に貫通状態に位置するよ
うに、前記型枠の堰板に前記不燃板を取付けるととも
に、前記不燃板を前記型枠の堰板の一部として使用しな
がらコンクリートを打設し、打設後前記堰板を前記不燃
板から取り外して脱型し、コンクリート部分に前記不燃
管を貫通状態に設けることを特徴とする防火区画壁等の
貫通配管保護用のスリーブを用いた貫通工法。 - 【請求項5】 前記不燃板が鉄板であるとともに、不燃
管が鉄管であることを特徴とする請求項4に記載の防火
区画等の貫通配管保護用のスリーブを用いた貫通工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6037934A JPH07224973A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 防火区画等の貫通配管保護用のスリーブ及びそれを用いた貫通工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6037934A JPH07224973A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 防火区画等の貫通配管保護用のスリーブ及びそれを用いた貫通工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07224973A true JPH07224973A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12511396
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6037934A Pending JPH07224973A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 防火区画等の貫通配管保護用のスリーブ及びそれを用いた貫通工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07224973A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10185012A (ja) * | 1996-12-26 | 1998-07-14 | Kumagai Gumi Co Ltd | 湿式工法の建物躯体部と耐火筒体とを一体的に形成するための耐火筒体取付具およびこれを用いた一体的形成方法 |
| JP2011158014A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Mirai Ind Co Ltd | 耐火処理具及び耐火処理構造 |
| JP2011256707A (ja) * | 2011-08-22 | 2011-12-22 | Lixil Corp | 水洗式便器 |
| EP3715556A1 (de) * | 2019-03-27 | 2020-09-30 | I.C.B. Innovations-Center-Bad GmbH & Co. KG | Deckendurchführungsvorrichtung, installationsanordnung und installationsverfahren |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP6037934A patent/JPH07224973A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10185012A (ja) * | 1996-12-26 | 1998-07-14 | Kumagai Gumi Co Ltd | 湿式工法の建物躯体部と耐火筒体とを一体的に形成するための耐火筒体取付具およびこれを用いた一体的形成方法 |
| JP2011158014A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Mirai Ind Co Ltd | 耐火処理具及び耐火処理構造 |
| JP2011256707A (ja) * | 2011-08-22 | 2011-12-22 | Lixil Corp | 水洗式便器 |
| EP3715556A1 (de) * | 2019-03-27 | 2020-09-30 | I.C.B. Innovations-Center-Bad GmbH & Co. KG | Deckendurchführungsvorrichtung, installationsanordnung und installationsverfahren |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041026 |