JPH07225013A - ダストを主体とする廃棄物の溶融処理炉 - Google Patents
ダストを主体とする廃棄物の溶融処理炉Info
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- JPH07225013A JPH07225013A JP6041894A JP4189494A JPH07225013A JP H07225013 A JPH07225013 A JP H07225013A JP 6041894 A JP6041894 A JP 6041894A JP 4189494 A JP4189494 A JP 4189494A JP H07225013 A JPH07225013 A JP H07225013A
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- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、電極と炉蓋又は炉本体との間のシー
ル構造を格別に配慮する必要がなく、とりわけ電極位置
の移動、電極の交換や継ぎ足しを容易にすることがで
き、同時に電極間に大電流を流すことなく、したがって
溶融塩層を異常に過熱することなく溶融スラグ層を効率
良く所定温度に加熱することができる、ダストを主体と
する廃棄物の溶融処理炉を提供するものである。 【構成】本発明は、廃棄物投入口、排気口、溶融塩排出
口、溶融スラグ排出口及び電極を備える廃棄物の溶融処
理炉であって、炉内に上方から電極が挿入されており、
炉本体の側壁上部に炉内上層の溶融塩層を制止する実質
的に非電気伝導性の突出部が延設されていて、該電極が
該突出部に形成された貫通孔に貫挿されて成ることを特
徴としている。
ル構造を格別に配慮する必要がなく、とりわけ電極位置
の移動、電極の交換や継ぎ足しを容易にすることがで
き、同時に電極間に大電流を流すことなく、したがって
溶融塩層を異常に過熱することなく溶融スラグ層を効率
良く所定温度に加熱することができる、ダストを主体と
する廃棄物の溶融処理炉を提供するものである。 【構成】本発明は、廃棄物投入口、排気口、溶融塩排出
口、溶融スラグ排出口及び電極を備える廃棄物の溶融処
理炉であって、炉内に上方から電極が挿入されており、
炉本体の側壁上部に炉内上層の溶融塩層を制止する実質
的に非電気伝導性の突出部が延設されていて、該電極が
該突出部に形成された貫通孔に貫挿されて成ることを特
徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ゴミを焼却する際
に発生するダスト(飛灰)、都市ゴミ焼却灰を溶融処理
する際に発生するダスト(飛灰)、これらのダストに一
部都市ゴミ焼却灰を加えたもの等、ダストを主体とする
廃棄物の溶融処理炉に関する。ダスト中には高濃度の塩
や重金属等が含まれているので、これをそのままでは廃
棄できない。そこでダストを主体とする廃棄物は、溶融
処理炉を用いて溶融固化し、その一部を有効利用しつ
つ、減容化及び安定化した後に廃棄することが行なわれ
ている。本発明はかかる溶融処理炉の改良に関するもの
である。
に発生するダスト(飛灰)、都市ゴミ焼却灰を溶融処理
する際に発生するダスト(飛灰)、これらのダストに一
部都市ゴミ焼却灰を加えたもの等、ダストを主体とする
廃棄物の溶融処理炉に関する。ダスト中には高濃度の塩
や重金属等が含まれているので、これをそのままでは廃
棄できない。そこでダストを主体とする廃棄物は、溶融
処理炉を用いて溶融固化し、その一部を有効利用しつ
つ、減容化及び安定化した後に廃棄することが行なわれ
ている。本発明はかかる溶融処理炉の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ダストを主体とする廃棄物の溶融
処理炉として、廃棄物投入口、排気口、溶融塩排出口、
溶融スラグ排出口及び電極を備え、電極が炉本体の側壁
から炉内へ水平方向に挿入されていて、該電極の炉内部
分全体が炉内下層に形成される溶融スラグ層中に浸漬さ
れるようにして成るものが使用されている(特開昭58
−30382、特開昭60−54780、特開昭60−
103213、特開昭60−263007)。ところ
が、かかる従来の水平電極方式の溶融処理炉には、電極
が溶融スラグ層を水平方向に臨む位置で炉本体の側壁か
ら炉内へ挿入されているため、電極と炉本体の側壁との
間のシール構造が著しく複雑であり、またとりわけ電極
位置の移動、電極の交換や継ぎ足しが誠に厄介という問
題がある。
処理炉として、廃棄物投入口、排気口、溶融塩排出口、
溶融スラグ排出口及び電極を備え、電極が炉本体の側壁
から炉内へ水平方向に挿入されていて、該電極の炉内部
分全体が炉内下層に形成される溶融スラグ層中に浸漬さ
れるようにして成るものが使用されている(特開昭58
−30382、特開昭60−54780、特開昭60−
103213、特開昭60−263007)。ところ
が、かかる従来の水平電極方式の溶融処理炉には、電極
が溶融スラグ層を水平方向に臨む位置で炉本体の側壁か
ら炉内へ挿入されているため、電極と炉本体の側壁との
間のシール構造が著しく複雑であり、またとりわけ電極
位置の移動、電極の交換や継ぎ足しが誠に厄介という問
題がある。
【0003】別の方式として、炉の上部より3本の電極
を挿入し、これらを三相電源へと接続して、加熱溶融す
ることも試みられている。ところが、かかる従来の上部
電極挿入方式の溶融処理炉には、ダスト中に含まれる塩
分が溶融して比重差により炉内上層に電気伝導性の極め
て高い溶融塩層が形成され、電流が該溶融塩層を介して
電極間を短絡するため、たとへ電極間に大電流を流して
加熱を続けたとしても、一旦溶融塩層が形成された後は
該溶融塩層のみが選択的に過熱されて、塩の分解、蒸
発、ダスト中の低沸点金属の蒸発、熱放散の増大等の不
都合な問題が生じる。
を挿入し、これらを三相電源へと接続して、加熱溶融す
ることも試みられている。ところが、かかる従来の上部
電極挿入方式の溶融処理炉には、ダスト中に含まれる塩
分が溶融して比重差により炉内上層に電気伝導性の極め
て高い溶融塩層が形成され、電流が該溶融塩層を介して
電極間を短絡するため、たとへ電極間に大電流を流して
加熱を続けたとしても、一旦溶融塩層が形成された後は
該溶融塩層のみが選択的に過熱されて、塩の分解、蒸
発、ダスト中の低沸点金属の蒸発、熱放散の増大等の不
都合な問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の水平電極方式の廃棄物の溶融処理炉
では、電極と炉本体の側壁との間のシール構造が著しく
複雑であり、またとりわけ電極位置の移動、電極の交換
や継ぎ足しが誠に厄介な点であり、また従来の上部電極
挿入方式では、電流の裸電極間短絡による溶融塩層の過
熱に起因して、塩の分解、蒸発、低沸点金属の蒸発、熱
放散の増大等が生じる点である。
する課題は、従来の水平電極方式の廃棄物の溶融処理炉
では、電極と炉本体の側壁との間のシール構造が著しく
複雑であり、またとりわけ電極位置の移動、電極の交換
や継ぎ足しが誠に厄介な点であり、また従来の上部電極
挿入方式では、電流の裸電極間短絡による溶融塩層の過
熱に起因して、塩の分解、蒸発、低沸点金属の蒸発、熱
放散の増大等が生じる点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、廃棄
物投入口、排気口、溶融塩排出口、溶融スラグ排出口及
び電極を備える廃棄物の溶融処理炉であって、炉内に上
方から電極が挿入されており、炉本体の側壁上部に炉内
上層の溶融塩層を制止する実質的に非電気伝導性の突出
部が延設されていて、該電極が該突出部に形成された貫
通孔に貫挿されて成ることを特徴とするダストを主体と
する廃棄物の溶融処理炉に係る。
物投入口、排気口、溶融塩排出口、溶融スラグ排出口及
び電極を備える廃棄物の溶融処理炉であって、炉内に上
方から電極が挿入されており、炉本体の側壁上部に炉内
上層の溶融塩層を制止する実質的に非電気伝導性の突出
部が延設されていて、該電極が該突出部に形成された貫
通孔に貫挿されて成ることを特徴とするダストを主体と
する廃棄物の溶融処理炉に係る。
【0006】本発明において、溶融処理炉には廃棄物投
入口、排気口、溶融塩排出口及び溶融スラグ排出口がそ
れぞれ開設されており、排気口の下流側は集塵装置、例
えばバグフィルタへと接続されていて、炉内には上方か
ら電極が挿入されている。電極は直流電源に接続されて
いても又は交流電源に接続されていてもよく、また交流
電源は単相であっても又は三相であってもよい。同一の
電源端子に接続されている電極は1本であっても又は2
本以上であってもよい。これらの電極は通常炉蓋を貫通
して炉の上方から鉛直方向で炉内に挿入されるが、炉蓋
又は炉本体の側壁上部を貫通して炉の上方から斜め下向
きで、好ましくは炉の中心部に向かって炉内に挿入され
ていてもよい。
入口、排気口、溶融塩排出口及び溶融スラグ排出口がそ
れぞれ開設されており、排気口の下流側は集塵装置、例
えばバグフィルタへと接続されていて、炉内には上方か
ら電極が挿入されている。電極は直流電源に接続されて
いても又は交流電源に接続されていてもよく、また交流
電源は単相であっても又は三相であってもよい。同一の
電源端子に接続されている電極は1本であっても又は2
本以上であってもよい。これらの電極は通常炉蓋を貫通
して炉の上方から鉛直方向で炉内に挿入されるが、炉蓋
又は炉本体の側壁上部を貫通して炉の上方から斜め下向
きで、好ましくは炉の中心部に向かって炉内に挿入され
ていてもよい。
【0007】ダストを主体とする廃棄物を溶融処理炉を
用いて抵抗加熱により溶融処理すると、比重の相違によ
り炉内下層に溶融スラグ層が、また炉内上層に溶融塩層
がそれぞれ形成される。電極を炉の上方から炉内へ挿入
すると、すなわち電極を上層の溶融塩層を貫通してその
先端部が下層の溶融スラグ層中に浸漬されるように挿入
すると、電気伝導度は下層の溶融スラグ層よりも上層の
溶融塩層の方がはるかに高いため、電流が上層の溶融塩
層を介して電極間を短絡し、したがって下層の溶融スラ
グ層を所定温度に加熱することが難しく、溶融スラグの
円滑な排出、ひいては廃棄物の円滑な溶融処理ができな
い。
用いて抵抗加熱により溶融処理すると、比重の相違によ
り炉内下層に溶融スラグ層が、また炉内上層に溶融塩層
がそれぞれ形成される。電極を炉の上方から炉内へ挿入
すると、すなわち電極を上層の溶融塩層を貫通してその
先端部が下層の溶融スラグ層中に浸漬されるように挿入
すると、電気伝導度は下層の溶融スラグ層よりも上層の
溶融塩層の方がはるかに高いため、電流が上層の溶融塩
層を介して電極間を短絡し、したがって下層の溶融スラ
グ層を所定温度に加熱することが難しく、溶融スラグの
円滑な排出、ひいては廃棄物の円滑な溶融処理ができな
い。
【0008】上記の場合、電極間に大電流を流して、下
層の溶融スラグ層を所定温度に加熱することも考えられ
るが、このようにすると、前述したように、上層の溶融
塩層が異常高温になり、塩の分解、蒸発、低沸点金属の
蒸発、熱放散の増大、更には集塵装置の負荷の増大とい
う不都合な問題が生じる。
層の溶融スラグ層を所定温度に加熱することも考えられ
るが、このようにすると、前述したように、上層の溶融
塩層が異常高温になり、塩の分解、蒸発、低沸点金属の
蒸発、熱放散の増大、更には集塵装置の負荷の増大とい
う不都合な問題が生じる。
【0009】本発明において、炉本体の側壁上部には炉
内側に突出部が延設されており、該突出部には貫通孔が
形成されていて、該貫通孔に電極が貫挿されている。突
出部の上端は炉内上層の溶融塩層の上面よりも上方に位
置しており、また下端は該溶融塩層の下面よりも下方に
位置している。電極はかかる突出部に形成された貫通孔
に貫挿されており、その先端部(下端部)は炉内下層の
溶融スラグ層中に浸漬されている。突出部が炉内上層の
溶融塩層を制止し、該溶融塩層と突出部の貫通孔に貫挿
された電極とが直接に接触するのを防止するため、電流
が炉内上層の溶融塩層を介して電極間を短絡するのを防
止でき、したがって電極間に大電流を流すことなく炉内
下層の溶融スラグ層を効率良く所定温度に加熱できる。
内側に突出部が延設されており、該突出部には貫通孔が
形成されていて、該貫通孔に電極が貫挿されている。突
出部の上端は炉内上層の溶融塩層の上面よりも上方に位
置しており、また下端は該溶融塩層の下面よりも下方に
位置している。電極はかかる突出部に形成された貫通孔
に貫挿されており、その先端部(下端部)は炉内下層の
溶融スラグ層中に浸漬されている。突出部が炉内上層の
溶融塩層を制止し、該溶融塩層と突出部の貫通孔に貫挿
された電極とが直接に接触するのを防止するため、電流
が炉内上層の溶融塩層を介して電極間を短絡するのを防
止でき、したがって電極間に大電流を流すことなく炉内
下層の溶融スラグ層を効率良く所定温度に加熱できる。
【0010】電流が炉内上層の溶融塩層を介して電極間
を短絡するのを防止するためには、炉内に挿入された電
極の本数に見合う数の貫通孔を突出部に形成し、これら
の電極をそれぞれの貫通孔へ貫挿するのが好ましいが、
電極が同一の直流又は単相電源へと接続されている場合
には、一方の電源端子に接続されている電極のみを貫通
孔に貫挿するだけでもよく、また電極が同一の三相電源
へと接続されている場合には、一方の電源端子を除く他
の二方の電源端子に接続されている電極のみを貫通孔に
貫挿するだけでもよい。
を短絡するのを防止するためには、炉内に挿入された電
極の本数に見合う数の貫通孔を突出部に形成し、これら
の電極をそれぞれの貫通孔へ貫挿するのが好ましいが、
電極が同一の直流又は単相電源へと接続されている場合
には、一方の電源端子に接続されている電極のみを貫通
孔に貫挿するだけでもよく、また電極が同一の三相電源
へと接続されている場合には、一方の電源端子を除く他
の二方の電源端子に接続されている電極のみを貫通孔に
貫挿するだけでもよい。
【0011】突出部は実質的に非電気伝導性の通常は耐
火材、好ましくは冷却用のジャケットを内装する耐火材
で構成され、通常は炉本体の側壁上部から一体延設され
る。
火材、好ましくは冷却用のジャケットを内装する耐火材
で構成され、通常は炉本体の側壁上部から一体延設され
る。
【0012】突出部に形成される貫通孔は、断面が円形
であっても又は例えば方形であってもよく、該貫通孔に
貫挿される電極の外径よりも僅かに大きい内径を有する
もの、例えば電極の外径よりも20mm以下の範囲で大き
い内径を有するものとすることもできるが、その下部が
上部よりも広幅に形成されたもの、例えばその下部が電
極の外径よりも300〜400mmの範囲で広幅に形成さ
れたものとするのが好ましい。貫通孔を、上記のように
その下部を上部よりも広幅に形成すると、かかる貫通孔
の下部において、貫通孔と該貫通孔に貫挿された電極と
の間に絶縁性の溶融スラグが入り込み、該溶融スラグが
電極間の絶縁性を高めるからである。
であっても又は例えば方形であってもよく、該貫通孔に
貫挿される電極の外径よりも僅かに大きい内径を有する
もの、例えば電極の外径よりも20mm以下の範囲で大き
い内径を有するものとすることもできるが、その下部が
上部よりも広幅に形成されたもの、例えばその下部が電
極の外径よりも300〜400mmの範囲で広幅に形成さ
れたものとするのが好ましい。貫通孔を、上記のように
その下部を上部よりも広幅に形成すると、かかる貫通孔
の下部において、貫通孔と該貫通孔に貫挿された電極と
の間に絶縁性の溶融スラグが入り込み、該溶融スラグが
電極間の絶縁性を高めるからである。
【0013】本発明の溶融処理炉は炉本体と該炉本体に
被着された炉蓋とを備えている。廃棄物投入口及び排気
口は通常は炉蓋に開設され、溶融塩排出口は炉本体の側
壁上部に、また溶融スラグ排出口は該溶融塩排出口より
も下方における炉本体の側壁にそれぞれ開設される。本
発明の溶融処理炉を用いてダストを主体とする廃棄物を
溶融処理するに際しては、塩や重金属の蒸発をより低減
するため、炉内溶融塩層の更に上層としてダストを主体
とする廃棄物のカバリング層を形成するのが好ましい。
また重金属を多量に含むダストを主体とする廃棄物を溶
融処理すると、炉内溶融スラグ層の更に下層に溶融メタ
ル層が形成されるので、これを分別回収して有効利用す
るため、溶融スラグ排出口よりも下方において、炉本体
の側壁又は底壁に溶融メタル排出口を開設するのが好ま
しい。
被着された炉蓋とを備えている。廃棄物投入口及び排気
口は通常は炉蓋に開設され、溶融塩排出口は炉本体の側
壁上部に、また溶融スラグ排出口は該溶融塩排出口より
も下方における炉本体の側壁にそれぞれ開設される。本
発明の溶融処理炉を用いてダストを主体とする廃棄物を
溶融処理するに際しては、塩や重金属の蒸発をより低減
するため、炉内溶融塩層の更に上層としてダストを主体
とする廃棄物のカバリング層を形成するのが好ましい。
また重金属を多量に含むダストを主体とする廃棄物を溶
融処理すると、炉内溶融スラグ層の更に下層に溶融メタ
ル層が形成されるので、これを分別回収して有効利用す
るため、溶融スラグ排出口よりも下方において、炉本体
の側壁又は底壁に溶融メタル排出口を開設するのが好ま
しい。
【0014】
【作用】電極が炉の上方から炉内へ挿入されているた
め、電極が炉内下層の溶融スラグ層を臨んで水平方向か
ら炉内へ挿入された従来の溶融処理炉に比べて、電極と
炉蓋又は炉本体との間のシール構造を格別に配慮する必
要がなく、とりわけ電極位置の移動、電極の交換や継ぎ
足しが容易である。また突出部が炉内上層の溶融塩層を
制止し、該溶融塩層と突出部の貫通孔に貫挿された電極
とが直接に接触するのを防止するため、電流が炉内上層
の溶融塩層を介して電極間を短絡するのを防止でき、し
たがって電極間に大電流を流すことなく下層の溶融スラ
グ層を効率良く所定温度に加熱できる。
め、電極が炉内下層の溶融スラグ層を臨んで水平方向か
ら炉内へ挿入された従来の溶融処理炉に比べて、電極と
炉蓋又は炉本体との間のシール構造を格別に配慮する必
要がなく、とりわけ電極位置の移動、電極の交換や継ぎ
足しが容易である。また突出部が炉内上層の溶融塩層を
制止し、該溶融塩層と突出部の貫通孔に貫挿された電極
とが直接に接触するのを防止するため、電流が炉内上層
の溶融塩層を介して電極間を短絡するのを防止でき、し
たがって電極間に大電流を流すことなく下層の溶融スラ
グ層を効率良く所定温度に加熱できる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す縦断面
図、図2は図1のA−A線部分縦断面図、図3は図1及
び2と同じ実施例を示す横断面図である。炉本体11に
炉蓋21が被着されている。炉本体11の側壁上部には
溶融塩排出口31aが、また側壁下部には溶融スラグ排
出口31bがそれぞれ開設されており、炉蓋21には廃
棄物投入口41a及び排気口41bがそれぞれ開設され
ていて、炉内には炉蓋21を貫通してその上方から2本
の電極51a,51bが挿入されている。
図、図2は図1のA−A線部分縦断面図、図3は図1及
び2と同じ実施例を示す横断面図である。炉本体11に
炉蓋21が被着されている。炉本体11の側壁上部には
溶融塩排出口31aが、また側壁下部には溶融スラグ排
出口31bがそれぞれ開設されており、炉蓋21には廃
棄物投入口41a及び排気口41bがそれぞれ開設され
ていて、炉内には炉蓋21を貫通してその上方から2本
の電極51a,51bが挿入されている。
【0016】電極51a,51bを臨む炉本体11の両
側壁上部からは突出部61a,61bが一体延設されて
おり、突出部61a,61bには貫通孔71a,71b
が形成されていて、貫通孔71a,71bに電極51
a,51bが貫挿されている。炉内には最上層にカバリ
ング層81aが、また上層に溶融塩層81bが、更に下
層に溶融スラグ層81cがそれぞれ形成されており、突
出部61a,61bの炉内側面はカバリング層81a及
び溶融塩層81b並びに溶融スラグ層81cの上層にま
たがっていて、電極51a,51bの先端部(下端部)
は溶融スラグ層81cの層中に浸漬されている。
側壁上部からは突出部61a,61bが一体延設されて
おり、突出部61a,61bには貫通孔71a,71b
が形成されていて、貫通孔71a,71bに電極51
a,51bが貫挿されている。炉内には最上層にカバリ
ング層81aが、また上層に溶融塩層81bが、更に下
層に溶融スラグ層81cがそれぞれ形成されており、突
出部61a,61bの炉内側面はカバリング層81a及
び溶融塩層81b並びに溶融スラグ層81cの上層にま
たがっていて、電極51a,51bの先端部(下端部)
は溶融スラグ層81cの層中に浸漬されている。
【0017】図4は本発明の第2の実施例を示す縦断面
図、図5は図4と同じ実施例を示す横断面図である。説
明を省略する他の構成は前述した第1の実施例と同様に
なっているが、ここに示した第2の実施例では、2本の
電極52a,52bのうちで電極52aを臨む炉本体1
2の片側壁上部から突出部62aが一体延設されてお
り、突出部62aにはその下部が上部よりも広幅の貫通
孔72aが形成されていて、貫通孔72aに電極52a
が貫挿され、貫通孔72aの広幅に形成された下部には
溶融スラグ層82cが入り込んでいる。
図、図5は図4と同じ実施例を示す横断面図である。説
明を省略する他の構成は前述した第1の実施例と同様に
なっているが、ここに示した第2の実施例では、2本の
電極52a,52bのうちで電極52aを臨む炉本体1
2の片側壁上部から突出部62aが一体延設されてお
り、突出部62aにはその下部が上部よりも広幅の貫通
孔72aが形成されていて、貫通孔72aに電極52a
が貫挿され、貫通孔72aの広幅に形成された下部には
溶融スラグ層82cが入り込んでいる。
【0018】図6は本発明の第3の実施例を示す横断面
図、図7は図6と同じ実施例の結線関係を示す略視図で
ある。説明を省略する他の構成は前述した第1の実施例
と同様になっているが、ここに示した第3の実施例で
は、4本の電極53a〜53dのうちで2本の電極53
a,53bを臨む炉本体13の片側壁上部から突出部6
3aが、また電極53c,53dを臨む炉本体13の片
側壁上部から突出部63bがそれぞれ一体延設されてお
り、突出部63aには貫通孔73a,73bが、また突
出部63bには貫通孔73c,73dがそれぞれ形成さ
れていて、貫通孔73a,73bに電極53a,53b
が、また貫通孔73c,73dに電極53c,53dが
それぞれ貫挿されている。電極53a,53cは単相電
源93aへと接続されており、また電極53b,53d
は他の単相電源93bに接続されている。図示を省略す
るが、電極53aと53bとを接続し、また電極53c
と53dとを接続してこれらを同一の直流電源又は単相
電源へと接続することもできる。
図、図7は図6と同じ実施例の結線関係を示す略視図で
ある。説明を省略する他の構成は前述した第1の実施例
と同様になっているが、ここに示した第3の実施例で
は、4本の電極53a〜53dのうちで2本の電極53
a,53bを臨む炉本体13の片側壁上部から突出部6
3aが、また電極53c,53dを臨む炉本体13の片
側壁上部から突出部63bがそれぞれ一体延設されてお
り、突出部63aには貫通孔73a,73bが、また突
出部63bには貫通孔73c,73dがそれぞれ形成さ
れていて、貫通孔73a,73bに電極53a,53b
が、また貫通孔73c,73dに電極53c,53dが
それぞれ貫挿されている。電極53a,53cは単相電
源93aへと接続されており、また電極53b,53d
は他の単相電源93bに接続されている。図示を省略す
るが、電極53aと53bとを接続し、また電極53c
と53dとを接続してこれらを同一の直流電源又は単相
電源へと接続することもできる。
【0019】図8は本発明の第4の実施例を示す横断面
図、図9は図8と同じ実施例の結線関係を示す略視図で
ある。説明を省略する他の構成は前述した第1の実施例
と同様になっているが、ここに示した第4の実施例で
は、3本の電極54a〜54cを臨む炉本体14の三方
の側壁上部から部分的に突出部64a,64b,64c
がそれぞれ一体延設されており、突出部64a,64
b,64cには貫通孔74a,74b,74cがそれぞ
れ形成されていて、貫通孔74a,74b,74cに電
極54a,54b,54cがそれぞれ貫挿されている。
電極54a〜54cは同一の三相電源94へと接続され
ており、電極54aは一方の電源端子94aに、電極5
4bは他の一方の電源端子94bに、電極54cは更に
他の一方の電源端子94cにそれぞれ接続されている。
図、図9は図8と同じ実施例の結線関係を示す略視図で
ある。説明を省略する他の構成は前述した第1の実施例
と同様になっているが、ここに示した第4の実施例で
は、3本の電極54a〜54cを臨む炉本体14の三方
の側壁上部から部分的に突出部64a,64b,64c
がそれぞれ一体延設されており、突出部64a,64
b,64cには貫通孔74a,74b,74cがそれぞ
れ形成されていて、貫通孔74a,74b,74cに電
極54a,54b,54cがそれぞれ貫挿されている。
電極54a〜54cは同一の三相電源94へと接続され
ており、電極54aは一方の電源端子94aに、電極5
4bは他の一方の電源端子94bに、電極54cは更に
他の一方の電源端子94cにそれぞれ接続されている。
【0020】図10は本発明の第5の実施例を示す横断
面図である。説明を省略する他の構成は前述した第1の
実施例と同様になっているが、ここに示した第5の実施
例では、6本の電極55a〜55fのうちで3本の電極
55a〜55cを臨む炉本体15の片側壁上部から突出
部65aが、また電極55d〜55fを臨む炉本体15
の片側壁上部から突出部65bがそれぞれ一体延設され
ており、突出部65aには貫通孔75a〜75cが、ま
た突出部65bには貫通孔75d〜75fがそれぞれ形
成されていて、貫通孔75a〜75cに電極55a〜5
5cが、また貫通孔75d〜75fに電極55d〜55
fがそれぞれ貫挿されている。図示を省略するが、電極
55a〜55fは同一直流電源又は単相電源へと接続す
ることができ、また電極55a,55b,55d,55
eを一つの同一直流電源又は単相電源へと接続し、電極
55c,55fを他の一つの同一直流電源又は単相電源
へと接続することもできる。
面図である。説明を省略する他の構成は前述した第1の
実施例と同様になっているが、ここに示した第5の実施
例では、6本の電極55a〜55fのうちで3本の電極
55a〜55cを臨む炉本体15の片側壁上部から突出
部65aが、また電極55d〜55fを臨む炉本体15
の片側壁上部から突出部65bがそれぞれ一体延設され
ており、突出部65aには貫通孔75a〜75cが、ま
た突出部65bには貫通孔75d〜75fがそれぞれ形
成されていて、貫通孔75a〜75cに電極55a〜5
5cが、また貫通孔75d〜75fに電極55d〜55
fがそれぞれ貫挿されている。図示を省略するが、電極
55a〜55fは同一直流電源又は単相電源へと接続す
ることができ、また電極55a,55b,55d,55
eを一つの同一直流電源又は単相電源へと接続し、電極
55c,55fを他の一つの同一直流電源又は単相電源
へと接続することもできる。
【0021】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、電極と炉蓋又は炉本体との間のシール構造を格
別に配慮する必要がなく、とりわけ電極位置の移動、電
極の交換や継ぎ足しを容易にすることができ、同時に電
極間に大電流を流すことなく、したがって溶融塩層を異
常に過熱することなく溶融スラグ層を効率良く所定温度
に加熱することができるという効果がある。
明には、電極と炉蓋又は炉本体との間のシール構造を格
別に配慮する必要がなく、とりわけ電極位置の移動、電
極の交換や継ぎ足しを容易にすることができ、同時に電
極間に大電流を流すことなく、したがって溶融塩層を異
常に過熱することなく溶融スラグ層を効率良く所定温度
に加熱することができるという効果がある。
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線部分縦断面図。
【図3】図1及び2と同じ実施例を示す横断面図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す縦断面図。
【図5】図4と同じ一実施例を示す横断面図。
【図6】本発明の第3の実施例を示す横断面図。
【図7】図6と同じ実施例の結線関係を示す略視図。
【図8】本発明の第4の実施例を示す横断面図。
【図9】図8と同じ実施例の結線関係を示す略視図。
【図10】本発明の第5の実施例を示す横断面図。
11〜15・・・炉本体、21,22・・・炉蓋、31
a・・・溶融塩排出口、31b・・・溶融スラグ排出
口、41a,42a・・・廃棄物投入口、41b,42
b・・・排気口、51a〜55f・・・電極、61a〜
65b・・・突出部、71a〜75f・・・貫通孔、8
1a,82a・・・カバリング層、81b,82b・・
・溶融塩層、81c,82c・・・溶融スラグ層、93
・・・単相電源、94・・・三相電源
a・・・溶融塩排出口、31b・・・溶融スラグ排出
口、41a,42a・・・廃棄物投入口、41b,42
b・・・排気口、51a〜55f・・・電極、61a〜
65b・・・突出部、71a〜75f・・・貫通孔、8
1a,82a・・・カバリング層、81b,82b・・
・溶融塩層、81c,82c・・・溶融スラグ層、93
・・・単相電源、94・・・三相電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00
Claims (6)
- 【請求項1】 廃棄物投入口、排気口、溶融塩排出口、
溶融スラグ排出口及び電極を備える廃棄物の溶融処理炉
であって、炉内に上方から電極が挿入されており、炉本
体の側壁上部に炉内上層の溶融塩層を制止する実質的に
非電気伝導性の突出部が延設されていて、該電極が該突
出部に形成された貫通孔に貫挿されて成ることを特徴と
するダストを主体とする廃棄物の溶融処理炉。 - 【請求項2】 突出部に電極の本数に見合う数の貫通孔
が形成されており、各電極がそれぞれの貫通孔に貫挿さ
れた請求項1記載のダストを主体とする廃棄物の溶融処
理炉。 - 【請求項3】 同一の直流又は単相電源へと接続された
電極のうちで一方の電源端子に接続された電極が貫通孔
に貫挿された請求項1記載のダストを主体とする廃棄物
の溶融処理炉。 - 【請求項4】 同一の三相電源へと接続された電極のう
ちで二方の電源端子に接続された電極が貫通孔に貫挿さ
れた請求項1記載のダストを主体とする廃棄物の溶融処
理炉。 - 【請求項5】 貫通孔がその下部が上部よりも広幅に形
成された請求項1、2、3又は4記載のダストを主体と
する廃棄物の溶融処理炉。 - 【請求項6】 更に溶融メタル排出口を備える請求項
1、2、3、4又は5記載のダストを主体とする廃棄物
の溶融処理炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6041894A JPH07225013A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | ダストを主体とする廃棄物の溶融処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6041894A JPH07225013A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | ダストを主体とする廃棄物の溶融処理炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07225013A true JPH07225013A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12621002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6041894A Pending JPH07225013A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | ダストを主体とする廃棄物の溶融処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07225013A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6379416B1 (en) | 1998-09-11 | 2002-04-30 | Nkk Corporation | Method and device for melt-treating incineration residue containing salts |
| WO2003087670A1 (en) * | 2002-04-12 | 2003-10-23 | Winner Technology Co., Ltd. | Waste high-temperature incinerator |
| US8702367B2 (en) | 2007-03-21 | 2014-04-22 | Edw. C. Levy Co. | Method, and process for preparing a recyclable material |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP6041894A patent/JPH07225013A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6379416B1 (en) | 1998-09-11 | 2002-04-30 | Nkk Corporation | Method and device for melt-treating incineration residue containing salts |
| WO2003087670A1 (en) * | 2002-04-12 | 2003-10-23 | Winner Technology Co., Ltd. | Waste high-temperature incinerator |
| US8702367B2 (en) | 2007-03-21 | 2014-04-22 | Edw. C. Levy Co. | Method, and process for preparing a recyclable material |
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