JPH07227291A - 天然蛍光黄色色素の製造方法 - Google Patents
天然蛍光黄色色素の製造方法Info
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- JPH07227291A JPH07227291A JP6017504A JP1750494A JPH07227291A JP H07227291 A JPH07227291 A JP H07227291A JP 6017504 A JP6017504 A JP 6017504A JP 1750494 A JP1750494 A JP 1750494A JP H07227291 A JPH07227291 A JP H07227291A
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- Japan
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- producing
- fluorescent yellow
- animal hair
- yellow dye
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 培地にペプトンの代わりに安価な獣毛分解物
を用いることにより、工業的に安価にかつ安定してパイ
オバディンからなる天然蛍光黄色色素を製造する。 【構成】 第1の方法では、獣毛分解物を含む無機塩液
体培地にシュードモナス属に属しかつ上記獣毛分解物を
分解するプロテアーゼを有する第1パイオバディン生産
菌を接種し、この液体培地で第1パイオバディン生産菌
を培養して増殖させ、この培養液にパイオバディンから
なる天然蛍光黄色色素を蓄積する。第2の方法では、獣
毛分解物を含む無機塩液体培地にシュードモナス属に属
する第2パイオバディン生産菌と上記獣毛分解物を分解
するプロテアーゼ生産菌を接種し、混合培養液中におい
て上記と同様に天然蛍光黄色色素を蓄積する。
を用いることにより、工業的に安価にかつ安定してパイ
オバディンからなる天然蛍光黄色色素を製造する。 【構成】 第1の方法では、獣毛分解物を含む無機塩液
体培地にシュードモナス属に属しかつ上記獣毛分解物を
分解するプロテアーゼを有する第1パイオバディン生産
菌を接種し、この液体培地で第1パイオバディン生産菌
を培養して増殖させ、この培養液にパイオバディンから
なる天然蛍光黄色色素を蓄積する。第2の方法では、獣
毛分解物を含む無機塩液体培地にシュードモナス属に属
する第2パイオバディン生産菌と上記獣毛分解物を分解
するプロテアーゼ生産菌を接種し、混合培養液中におい
て上記と同様に天然蛍光黄色色素を蓄積する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は黄色系染料となる天然蛍
光黄色色素の製造方法に関する。更に詳しくはシュード
モナス属に属するパイオバディン生産能を有する微生物
(以下、パイオバディン生産菌という)を培養してパイ
オバディンからなる天然蛍光黄色色素を製造する方法に
関するものである。
光黄色色素の製造方法に関する。更に詳しくはシュード
モナス属に属するパイオバディン生産能を有する微生物
(以下、パイオバディン生産菌という)を培養してパイ
オバディンからなる天然蛍光黄色色素を製造する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光性シュードモナス(Pseudomonas)
属に属する微生物の幾種かは、ある条件下において培養
すると、主構成化合物が環状ペプチドと結合したキノリ
ン発色団である水溶性黄色色素、パイオバディン(pyov
erdin)を培養液中に蓄積することが知られている。こ
の色素は通常キングB培地で生産されるが、これに類似
した天然培地であるブイヨン培地又はL(Lennox)培地
ではほとんど生産されない。ここでキングB培地は培地
1リットル当り、ペプトン20gと、リン酸2カリウム
1.5gと、硫酸マグネシウム1.5gと、グリセロー
ル10gとを均一に混合して作られたpH7.2の液体
培地である。またブイヨン培地は培地1リットル当り、
肉エキス10gと、ペプトン10gと、塩化ナトリウム
5gとを均一に混合して作られたpH7.2の液体培地
であり、L培地は培地1リットル当り、トリプトン10
gと、酵母エキス5gと、塩化ナトリウム5gと、ブド
ウ糖1gとを均一に混合して作られたpH7.2の液体
培地である。本発明者らは、このパイオバディンを繊維
製品の染料として利用した染色方法を発明し、特許出願
した(特願平5−173873)。この染色方法は、シ
ュードモナス属に属するパイオバディン生産菌を液体培
地に接種し、そこでパイオバディン生産菌を培養して黄
色色素のパイオバディンを生産した後、この培養液にチ
タン化合物又はジルコニウム化合物を媒染剤として添加
し、更に繊維製品を浸漬してこの繊維製品を染色する方
法である。
属に属する微生物の幾種かは、ある条件下において培養
すると、主構成化合物が環状ペプチドと結合したキノリ
ン発色団である水溶性黄色色素、パイオバディン(pyov
erdin)を培養液中に蓄積することが知られている。こ
の色素は通常キングB培地で生産されるが、これに類似
した天然培地であるブイヨン培地又はL(Lennox)培地
ではほとんど生産されない。ここでキングB培地は培地
1リットル当り、ペプトン20gと、リン酸2カリウム
1.5gと、硫酸マグネシウム1.5gと、グリセロー
ル10gとを均一に混合して作られたpH7.2の液体
培地である。またブイヨン培地は培地1リットル当り、
肉エキス10gと、ペプトン10gと、塩化ナトリウム
5gとを均一に混合して作られたpH7.2の液体培地
であり、L培地は培地1リットル当り、トリプトン10
gと、酵母エキス5gと、塩化ナトリウム5gと、ブド
ウ糖1gとを均一に混合して作られたpH7.2の液体
培地である。本発明者らは、このパイオバディンを繊維
製品の染料として利用した染色方法を発明し、特許出願
した(特願平5−173873)。この染色方法は、シ
ュードモナス属に属するパイオバディン生産菌を液体培
地に接種し、そこでパイオバディン生産菌を培養して黄
色色素のパイオバディンを生産した後、この培養液にチ
タン化合物又はジルコニウム化合物を媒染剤として添加
し、更に繊維製品を浸漬してこの繊維製品を染色する方
法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パイオバディンの生産方法では、培地にペプトンなどの
高価な培養基を用いなくてはならず、従ってパイオバデ
ィンの生産コストが高くなることが予想される。このよ
うな観点から、蛍光性の天然蛍光黄色色素を安価にかつ
安定して製造するための方法の開発が望まれていた。本
発明の目的は、培地にペプトンの代わりに安価な獣毛分
解物を用いることにより、工業的に安価にかつ安定して
パイオバディンからなる天然蛍光黄色色素を製造する方
法を提供することにある。
パイオバディンの生産方法では、培地にペプトンなどの
高価な培養基を用いなくてはならず、従ってパイオバデ
ィンの生産コストが高くなることが予想される。このよ
うな観点から、蛍光性の天然蛍光黄色色素を安価にかつ
安定して製造するための方法の開発が望まれていた。本
発明の目的は、培地にペプトンの代わりに安価な獣毛分
解物を用いることにより、工業的に安価にかつ安定して
パイオバディンからなる天然蛍光黄色色素を製造する方
法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の天然蛍光黄色色
素の第1の製造方法は、獣毛分解物を含む無機塩液体培
地にシュードモナス属に属しかつ上記獣毛分解物を分解
するプロテアーゼを有する第1パイオバディン生産菌を
接種し、この液体培地で第1パイオバディン生産菌を培
養して増殖させ、この培養液にパイオバディンからなる
天然蛍光黄色色素を蓄積する方法である。
素の第1の製造方法は、獣毛分解物を含む無機塩液体培
地にシュードモナス属に属しかつ上記獣毛分解物を分解
するプロテアーゼを有する第1パイオバディン生産菌を
接種し、この液体培地で第1パイオバディン生産菌を培
養して増殖させ、この培養液にパイオバディンからなる
天然蛍光黄色色素を蓄積する方法である。
【0005】また本発明の天然蛍光黄色色素の第2の製
造方法は、獣毛分解物を含む無機塩液体培地にシュード
モナス属に属する第2パイオバディン生産菌と上記獣毛
分解物を分解するプロテアーゼ生産菌を接種し、混合培
養液中において上記と同様に天然蛍光黄色色素を蓄積す
る方法である。
造方法は、獣毛分解物を含む無機塩液体培地にシュード
モナス属に属する第2パイオバディン生産菌と上記獣毛
分解物を分解するプロテアーゼ生産菌を接種し、混合培
養液中において上記と同様に天然蛍光黄色色素を蓄積す
る方法である。
【0006】更に本発明の天然蛍光黄色色素の第3の製
造方法は、獣毛分解物を含む無機塩液体培地に上記第1
パイオバディン生産菌と上記獣毛分解物を分解するプロ
テアーゼ生産菌を接種し、混合培養液中において上記と
同様に天然蛍光黄色色素を蓄積する方法である。
造方法は、獣毛分解物を含む無機塩液体培地に上記第1
パイオバディン生産菌と上記獣毛分解物を分解するプロ
テアーゼ生産菌を接種し、混合培養液中において上記と
同様に天然蛍光黄色色素を蓄積する方法である。
【0007】以下、本発明を詳述する。本発明では、シ
ュードモナス属に属し、かつパイオバディンを生産する
菌株、即ちパイオバディン生産菌が用いられる。本発明
の第1の製造方法ではシュードモナス属に属しかつ獣毛
分解物を分解するプロテアーゼを有する第1パイオバデ
ィン生産菌が用いられ、第2の製造方法ではシュードモ
ナス属に属する第2パイオバディン生産菌と獣毛分解物
を分解するプロテアーゼ生産菌が用いられる。第3の製
造方法では上記第1パイオバディン生産菌と上記プロテ
アーゼ生産菌が用いられる。第2の製造方法において第
1パイオバディン生産菌を併用してもよい。第1パイオ
バディン生産菌はシュードモナス属に属し、パイオバデ
ィンを生産する以外に強い獣毛分解物分解プロテアーゼ
を有する菌株である。第2パイオバディン生産菌はシュ
ードモナス属に属し、パイオバディンを生産するけれど
も、獣毛分解物分解プロテアーゼを有しないか或いはそ
の分解能が極めて弱い菌株である。
ュードモナス属に属し、かつパイオバディンを生産する
菌株、即ちパイオバディン生産菌が用いられる。本発明
の第1の製造方法ではシュードモナス属に属しかつ獣毛
分解物を分解するプロテアーゼを有する第1パイオバデ
ィン生産菌が用いられ、第2の製造方法ではシュードモ
ナス属に属する第2パイオバディン生産菌と獣毛分解物
を分解するプロテアーゼ生産菌が用いられる。第3の製
造方法では上記第1パイオバディン生産菌と上記プロテ
アーゼ生産菌が用いられる。第2の製造方法において第
1パイオバディン生産菌を併用してもよい。第1パイオ
バディン生産菌はシュードモナス属に属し、パイオバデ
ィンを生産する以外に強い獣毛分解物分解プロテアーゼ
を有する菌株である。第2パイオバディン生産菌はシュ
ードモナス属に属し、パイオバディンを生産するけれど
も、獣毛分解物分解プロテアーゼを有しないか或いはそ
の分解能が極めて弱い菌株である。
【0008】第1パイオバディン生産菌の例としては、
本発明者らが三重県鈴鹿の山中から採集した土壌から分
離したシュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)
NAH50 を挙げることができる。次にこの分離菌株の菌学
的性質について述べる。
本発明者らが三重県鈴鹿の山中から採集した土壌から分
離したシュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)
NAH50 を挙げることができる。次にこの分離菌株の菌学
的性質について述べる。
【0009】A. 形態的性質 (a)細胞の形及び大きさ:0.7〜1.0μm×2.
0〜3.0μmの桿菌 (b)運動性 :有り (c)胞子 :形成されない (d)グラム染色 :− B. 生理的性質 (a)硝酸塩の還元 :− (b)脱窒反応 :− (c)MRテスト :− (d)VPテスト :− (e)インドールの生成 :− (f)硫化水素の生成 :− (g)デンプンの加水分解 :+ (h)クエン酸の利用 :− (i)蛍光色素の生成 :+ (j)オキシダーゼ :+ (k)カタラーゼ :+ (l)4℃での生育 :− (m)37℃での生育 :+ (n)40℃での生育 :+ (o)pH3.6での生育 :− (p)OFテスト :好気性 (q)PHBの蓄積 :− (r)ゼラチンの液化 :+w (s)Tween 80 の加水分解 :− (t)アルギニンデハイドラーゼ:+ (u)プロトカテキン酸の開裂 :オルト開裂 (v)糖類からの酸及びガスの生成、及び糖類の資化
性:次の表1に示す。
0〜3.0μmの桿菌 (b)運動性 :有り (c)胞子 :形成されない (d)グラム染色 :− B. 生理的性質 (a)硝酸塩の還元 :− (b)脱窒反応 :− (c)MRテスト :− (d)VPテスト :− (e)インドールの生成 :− (f)硫化水素の生成 :− (g)デンプンの加水分解 :+ (h)クエン酸の利用 :− (i)蛍光色素の生成 :+ (j)オキシダーゼ :+ (k)カタラーゼ :+ (l)4℃での生育 :− (m)37℃での生育 :+ (n)40℃での生育 :+ (o)pH3.6での生育 :− (p)OFテスト :好気性 (q)PHBの蓄積 :− (r)ゼラチンの液化 :+w (s)Tween 80 の加水分解 :− (t)アルギニンデハイドラーゼ:+ (u)プロトカテキン酸の開裂 :オルト開裂 (v)糖類からの酸及びガスの生成、及び糖類の資化
性:次の表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】(w)資化性のない炭素源 シュークロース、マルトース、マンニトール、デキスト
リン、ガラクトース、イノシトール、ラフィノース、D
−ソルビトール、L−アルギニン、ラクトース、L−ヒ
スチジン、L−プロリン 以上の菌学的性質から、「バージーズ・マニュアル・オ
ブ・システマティク・バクテリオロジー」(BERGEY'S M
ANUAL of Systematic Bacteriology Volume 1)より、
この菌株はシュードモナス・プチダに属するとみなされ
る。従って、本菌株をシュードモナス・プチダ(Pseudo
monas putida)NAH 50 と命名し、工業技術院生命工学
工業技術研究所に寄託した。寄託番号は第FERM P
−14137号である。
リン、ガラクトース、イノシトール、ラフィノース、D
−ソルビトール、L−アルギニン、ラクトース、L−ヒ
スチジン、L−プロリン 以上の菌学的性質から、「バージーズ・マニュアル・オ
ブ・システマティク・バクテリオロジー」(BERGEY'S M
ANUAL of Systematic Bacteriology Volume 1)より、
この菌株はシュードモナス・プチダに属するとみなされ
る。従って、本菌株をシュードモナス・プチダ(Pseudo
monas putida)NAH 50 と命名し、工業技術院生命工学
工業技術研究所に寄託した。寄託番号は第FERM P
−14137号である。
【0012】第2パイオバディン生産菌の例として、シ
ュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluore
scens)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putid
a)等の菌種を挙げることができる。また、その代表例
としてシュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomona
s fluorescens)IFO 12032、シュードモナス・プチダ
(Pseudomonas putida)IFO 12055 を挙げることができ
る。第2パイオバディン生産菌と併用される、獣毛分解
物を分解するプロテアーゼ生産菌としては、その能力を
有する微生物であれば限定されないが、例示すれば、本
発明者らが愛知県一宮市の工場排水から分離したキサン
トモナス・エスピー(Xanthomonas sp.)NAH 29 が挙げ
られる。以下にこの分離菌株の菌学的性質について示
す。
ュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluore
scens)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putid
a)等の菌種を挙げることができる。また、その代表例
としてシュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomona
s fluorescens)IFO 12032、シュードモナス・プチダ
(Pseudomonas putida)IFO 12055 を挙げることができ
る。第2パイオバディン生産菌と併用される、獣毛分解
物を分解するプロテアーゼ生産菌としては、その能力を
有する微生物であれば限定されないが、例示すれば、本
発明者らが愛知県一宮市の工場排水から分離したキサン
トモナス・エスピー(Xanthomonas sp.)NAH 29 が挙げ
られる。以下にこの分離菌株の菌学的性質について示
す。
【0013】A. 形態的性質 (a)細胞の形及び大きさ:0.4〜0.7μm×0.
7〜1.8μmの桿菌 (b)運動性 :有り (c)胞子 :形成されない (d)グラム染色 :− B. 生理的性質 (a)硝酸塩の還元 :− (b)脱窒反応 :+ (c)MRテスト :− (d)VPテスト :− (e)インドールの生成 :− (f)硫化水素の生成 :− (g)デンプンの加水分解 :− (h)クエン酸の利用 :− (i)蛍光色素の生成 :− (j)オキシダーゼ :+ (k)カタラーゼ :+ (l)ウレアーゼ :− (m)4℃での生育 :− (n)37℃での生育 :+w (o)40℃での生育 :− (p)pH3.6での生育 :− (q)OFテスト :好気性 (r)PHBの蓄積 :− (s)ゼラチンの液化 :+ (t)Tween 80 の加水分解 :− (u)エスクリンの加水分解 :+ (v)アルギニンデハイドラーゼ:− (w)栄養要求性 :有(グルタミン酸) (x)糖類からの酸の生成(1カ月) L−アラビノース:+w グリセロール :− D−キシロース :+w イノシトール :− マンノース :+w マンニトール :+ グルコース :+w D−ソルビトール:− D−ラクトース :+ イヌリン :− マルトース :+w デキストリン :− シュークロース :− ガラクトース :− ラフィノース :− フルクトース :+ 以上の菌学的性質から、「バージーズ・マニュアル・オ
ブ・システマティク・バクテリオロジー」(BERGEY'S M
ANUAL of Systematic Bacteriology Volume 1)より、
この菌株はキサントモナス属に属するとみなされるが、
糖類からの酸の生成において該当する種が見当たらなか
ったため、本菌株をキサントモナス・エスピー(Xantho
monas sp.)NAH 29 と命名し、工業技術院生命工学工業
技術研究所に寄託した。寄託番号は第FERM P−1
4138号である。
7〜1.8μmの桿菌 (b)運動性 :有り (c)胞子 :形成されない (d)グラム染色 :− B. 生理的性質 (a)硝酸塩の還元 :− (b)脱窒反応 :+ (c)MRテスト :− (d)VPテスト :− (e)インドールの生成 :− (f)硫化水素の生成 :− (g)デンプンの加水分解 :− (h)クエン酸の利用 :− (i)蛍光色素の生成 :− (j)オキシダーゼ :+ (k)カタラーゼ :+ (l)ウレアーゼ :− (m)4℃での生育 :− (n)37℃での生育 :+w (o)40℃での生育 :− (p)pH3.6での生育 :− (q)OFテスト :好気性 (r)PHBの蓄積 :− (s)ゼラチンの液化 :+ (t)Tween 80 の加水分解 :− (u)エスクリンの加水分解 :+ (v)アルギニンデハイドラーゼ:− (w)栄養要求性 :有(グルタミン酸) (x)糖類からの酸の生成(1カ月) L−アラビノース:+w グリセロール :− D−キシロース :+w イノシトール :− マンノース :+w マンニトール :+ グルコース :+w D−ソルビトール:− D−ラクトース :+ イヌリン :− マルトース :+w デキストリン :− シュークロース :− ガラクトース :− ラフィノース :− フルクトース :+ 以上の菌学的性質から、「バージーズ・マニュアル・オ
ブ・システマティク・バクテリオロジー」(BERGEY'S M
ANUAL of Systematic Bacteriology Volume 1)より、
この菌株はキサントモナス属に属するとみなされるが、
糖類からの酸の生成において該当する種が見当たらなか
ったため、本菌株をキサントモナス・エスピー(Xantho
monas sp.)NAH 29 と命名し、工業技術院生命工学工業
技術研究所に寄託した。寄託番号は第FERM P−1
4138号である。
【0014】本発明のパイオバディンを生産するための
液体培地としては、微生物が生育に必要な無機金属塩を
含む合成培地に獣毛分解物を添加したものであればよく
特に制限されない。この培地の炭素源としては、獣毛分
解物を添加するだけで十分生育し、パイオバディンを生
産するが、補助炭素源としてブドウ糖、グリセロール等
を添加した方が、その生産性が向上するために好ましい
結果が得られる。ただし、添加する補助炭素源の種類に
よっては色素生産性に悪影響を及ぼすものもある。ま
た、補助炭素源のみで獣毛分解物を添加しない場合に
は、色素はほとんど生産されない。上記培地には、その
他必要に応じて、例えばリン酸塩、アンモニウム塩、マ
グネシウム塩、カリウム塩、鉄塩、及びカルシウム塩の
ような無機塩類などを添加してもよい。特に、プロテア
ーゼの活性を高めるために、カルシウム塩や亜鉛を通常
より多く添加した方が好ましい結果が得られる。
液体培地としては、微生物が生育に必要な無機金属塩を
含む合成培地に獣毛分解物を添加したものであればよく
特に制限されない。この培地の炭素源としては、獣毛分
解物を添加するだけで十分生育し、パイオバディンを生
産するが、補助炭素源としてブドウ糖、グリセロール等
を添加した方が、その生産性が向上するために好ましい
結果が得られる。ただし、添加する補助炭素源の種類に
よっては色素生産性に悪影響を及ぼすものもある。ま
た、補助炭素源のみで獣毛分解物を添加しない場合に
は、色素はほとんど生産されない。上記培地には、その
他必要に応じて、例えばリン酸塩、アンモニウム塩、マ
グネシウム塩、カリウム塩、鉄塩、及びカルシウム塩の
ような無機塩類などを添加してもよい。特に、プロテア
ーゼの活性を高めるために、カルシウム塩や亜鉛を通常
より多く添加した方が好ましい結果が得られる。
【0015】パイオバディンを生産するための液体培地
のpHは、好ましくは中性付近に調整される。具体的に
はパイオバディン生産菌の増殖を考慮して、pHは6〜
9が好ましく、7.5〜8.5がより好ましい。培養温
度は20〜35℃が好ましく、25〜30℃がより好ま
しい。培養は好気的に行わなくてはならない。本発明に
用いる獣毛分解物の獣毛源としては、羊毛が入手し易く
適当であるが、アンゴラ、カシミア、モヘア又は鳥の羽
根などのケラチン蛋白を抽出できるものであれば、特に
限定されない。羊毛は廃羊毛、クズ羊毛でもよい。この
獣毛分解物としては市販されている加水分解ケラチンの
液体状のもの、或いは粉末状のものが入手し易く簡便で
ある。また獣毛分解物を常法(P. Alexander, et al.,
Wool, p.356, Reinhold, New York, 1954)に従って作
製してもよい。常法に従って作製する場合には、上記獣
毛を過蟻酸、過酢酸又は過酸化水素などの酸化剤で加水
分解し、続いて0.3Nアンモニア水に溶解させて獣毛
分解物を得るか、或いはその溶液のpHを4以下にした
後、この溶液中の不溶性蛋白を濾過により分離し、或い
は遠心分離して乾燥して獣毛分解物を得る。
のpHは、好ましくは中性付近に調整される。具体的に
はパイオバディン生産菌の増殖を考慮して、pHは6〜
9が好ましく、7.5〜8.5がより好ましい。培養温
度は20〜35℃が好ましく、25〜30℃がより好ま
しい。培養は好気的に行わなくてはならない。本発明に
用いる獣毛分解物の獣毛源としては、羊毛が入手し易く
適当であるが、アンゴラ、カシミア、モヘア又は鳥の羽
根などのケラチン蛋白を抽出できるものであれば、特に
限定されない。羊毛は廃羊毛、クズ羊毛でもよい。この
獣毛分解物としては市販されている加水分解ケラチンの
液体状のもの、或いは粉末状のものが入手し易く簡便で
ある。また獣毛分解物を常法(P. Alexander, et al.,
Wool, p.356, Reinhold, New York, 1954)に従って作
製してもよい。常法に従って作製する場合には、上記獣
毛を過蟻酸、過酢酸又は過酸化水素などの酸化剤で加水
分解し、続いて0.3Nアンモニア水に溶解させて獣毛
分解物を得るか、或いはその溶液のpHを4以下にした
後、この溶液中の不溶性蛋白を濾過により分離し、或い
は遠心分離して乾燥して獣毛分解物を得る。
【0016】本発明により製造されたパイオバディンは
水溶性のために有機溶媒等により容易に抽出できないた
め、カラムクロマトグラフィーを用いて精製する必要が
ある。しかし、本発明の天然蛍光黄色色素を繊維製品の
染色に用いる場合、培養液をフィルタ等により除菌した
り、或いはpHを中性付近にしてオートクレーブするこ
とにより殺菌し、濾過後の上澄み液をそのまま、或いは
希釈して染色液として使用することができる。
水溶性のために有機溶媒等により容易に抽出できないた
め、カラムクロマトグラフィーを用いて精製する必要が
ある。しかし、本発明の天然蛍光黄色色素を繊維製品の
染色に用いる場合、培養液をフィルタ等により除菌した
り、或いはpHを中性付近にしてオートクレーブするこ
とにより殺菌し、濾過後の上澄み液をそのまま、或いは
希釈して染色液として使用することができる。
【0017】
【作用】獣毛分解物を分解するプロテアーゼを有する第
1パイオバディン生産菌又は獣毛分解物を分解するプロ
テアーゼ生産菌と第2パイオバディン生産菌を獣毛分解
物を含む液体培地に接種し培養すると、獣毛分解物がプ
ロテアーゼにより分解され、同時にパイオバディン生産
菌が増殖する。増殖とともにこの培養液において菌体外
にパイオバディンが排出される。このパイオバディンの
生合成促進機構は完全に解明されていないが、次のよう
に推察される。即ち、プロテアーゼにより獣毛分解物が
アミノ酸に分解され、このアミノ酸がパイオバディンを
構成する環状ペプチドを生合成するための構成アミノ酸
として利用されて生産が促進される。
1パイオバディン生産菌又は獣毛分解物を分解するプロ
テアーゼ生産菌と第2パイオバディン生産菌を獣毛分解
物を含む液体培地に接種し培養すると、獣毛分解物がプ
ロテアーゼにより分解され、同時にパイオバディン生産
菌が増殖する。増殖とともにこの培養液において菌体外
にパイオバディンが排出される。このパイオバディンの
生合成促進機構は完全に解明されていないが、次のよう
に推察される。即ち、プロテアーゼにより獣毛分解物が
アミノ酸に分解され、このアミノ酸がパイオバディンを
構成する環状ペプチドを生合成するための構成アミノ酸
として利用されて生産が促進される。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例を詳しく説明するが、こ
こに挙げた実施例は一例であって、本発明はこれに限定
されるものではない。
こに挙げた実施例は一例であって、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0019】<実施例1>先ず、水道水1リットル当
り、バクトトリプトン:10gと、酵母エキス:5g
と、NaCl:5gと、グルコース:1gとを均一に混
合して作られたpH7.2のL−broth培地50m
lを300ml容積の三角フラスコに入れ、121℃で
20分間滅菌した後、シュードモナス・プチダ(Pseudo
monas putida)NAH50菌株(微工研寄託菌奇第FERM
P−14137号)を植菌し、25℃で一晩前培養し
て第1前培養液を調製した。次に、水道水1リットル当
り、獣毛蛋白質:10gと、リン酸2カリウム:3g
と、硫酸アンモニウム:0.5gと、硫酸マグネシウ
ム:2gと、硫酸亜鉛:0.1gと、塩化カルシウム:
1gと、ブドウ糖:5gとを均一に混合して作られたp
H8.5の色素生産用の液体培地50mlを300ml
容積の三角フラスコに入れ、121℃で20分間滅菌し
た。この液体培地に上記第1前培養液を2容量%接種
し、25℃で200rpmの回転速度で培養し、蛍光黄
色色素の蓄積量を継時的に観察した。
り、バクトトリプトン:10gと、酵母エキス:5g
と、NaCl:5gと、グルコース:1gとを均一に混
合して作られたpH7.2のL−broth培地50m
lを300ml容積の三角フラスコに入れ、121℃で
20分間滅菌した後、シュードモナス・プチダ(Pseudo
monas putida)NAH50菌株(微工研寄託菌奇第FERM
P−14137号)を植菌し、25℃で一晩前培養し
て第1前培養液を調製した。次に、水道水1リットル当
り、獣毛蛋白質:10gと、リン酸2カリウム:3g
と、硫酸アンモニウム:0.5gと、硫酸マグネシウ
ム:2gと、硫酸亜鉛:0.1gと、塩化カルシウム:
1gと、ブドウ糖:5gとを均一に混合して作られたp
H8.5の色素生産用の液体培地50mlを300ml
容積の三角フラスコに入れ、121℃で20分間滅菌し
た。この液体培地に上記第1前培養液を2容量%接種
し、25℃で200rpmの回転速度で培養し、蛍光黄
色色素の蓄積量を継時的に観察した。
【0020】<実施例2>実施例1と同じL−brot
h培地50mlを300ml容積の三角フラスコに入
れ、121℃で20分間滅菌した後、キサントモナス・
エスピー(Xanthomonas sp.)NAH29菌株(微工研寄託菌
奇第FERM P−14138号)を植菌し、25℃で
一晩前培養して第2前培養液を調製した。実施例1と同
じ色素生産用の液体培地50mlを300ml容積の三
角フラスコに入れ、121℃で20分間滅菌した。この
液体培地に実施例1の第1前培養液を1容量%、上記第
2前培養液を1容量%それぞれ混合接種し、実施例1と
同様に培養し、蛍光黄色色素の蓄積量を継時的に観察し
た。
h培地50mlを300ml容積の三角フラスコに入
れ、121℃で20分間滅菌した後、キサントモナス・
エスピー(Xanthomonas sp.)NAH29菌株(微工研寄託菌
奇第FERM P−14138号)を植菌し、25℃で
一晩前培養して第2前培養液を調製した。実施例1と同
じ色素生産用の液体培地50mlを300ml容積の三
角フラスコに入れ、121℃で20分間滅菌した。この
液体培地に実施例1の第1前培養液を1容量%、上記第
2前培養液を1容量%それぞれ混合接種し、実施例1と
同様に培養し、蛍光黄色色素の蓄積量を継時的に観察し
た。
【0021】<比較例1>実施例1と同じ色素生産用の
液体培地50mlを300ml容積の三角フラスコに入
れ、121℃で20分間滅菌した。この液体培地に実施
例2の第2前培養液を2容量%接種し、実施例1と同様
に培養し、蛍光黄色色素の蓄積量を継時的に観察した。
液体培地50mlを300ml容積の三角フラスコに入
れ、121℃で20分間滅菌した。この液体培地に実施
例2の第2前培養液を2容量%接種し、実施例1と同様
に培養し、蛍光黄色色素の蓄積量を継時的に観察した。
【0022】実施例1、実施例2及び比較例1の蛍光色
素が最初に観察されたときの培養時間及び蛍光黄色色素
の蓄積量が最大に達したときの培養時間をそれぞれ表2
に示す。
素が最初に観察されたときの培養時間及び蛍光黄色色素
の蓄積量が最大に達したときの培養時間をそれぞれ表2
に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2から明らかなように、シュードモナス
属に属しないキサントモナス・エスピー(Xanthomonas
sp.)NAH29菌株だけを接種した比較例1の培養では蛍光
黄色色素は72時間後も全く生産されなかったのに対し
て、本発明の第1パイオバディン生産菌を接種した実施
例1の培養では48時間後に色素生産が観察され、72
時間後にその蓄積量が最大に達した。本発明の第1パイ
オバディン生産菌と獣毛分解物を分解するプロテアーゼ
生産菌を接種した実施例2の培養では24時間後には既
に蛍光色素の生産が見られ、その蓄積量は最大に達して
いた。実施例2の最大蓄積量は実施例1の最大蓄積量の
約3倍であった。
属に属しないキサントモナス・エスピー(Xanthomonas
sp.)NAH29菌株だけを接種した比較例1の培養では蛍光
黄色色素は72時間後も全く生産されなかったのに対し
て、本発明の第1パイオバディン生産菌を接種した実施
例1の培養では48時間後に色素生産が観察され、72
時間後にその蓄積量が最大に達した。本発明の第1パイ
オバディン生産菌と獣毛分解物を分解するプロテアーゼ
生産菌を接種した実施例2の培養では24時間後には既
に蛍光色素の生産が見られ、その蓄積量は最大に達して
いた。実施例2の最大蓄積量は実施例1の最大蓄積量の
約3倍であった。
【0025】<実施例3>色素生産用の液体培地に添加
する炭素及び窒素源として、羊毛分解物と羽毛分解物を
用意し、羊毛分解物と羽毛分解物がそれぞれ色素生産に
及ぼす効果について調べた。実施例1の色素生産用の液
体培地として、獣毛蛋白質に羊毛分解物を用いたものを
第1液体培地とした。また実施例1の色素生産用の液体
培地として、獣毛蛋白質に羽毛分解物を用いたものを第
2液体培地とした。実施例1のシュードモナス・プチダ
NAH50菌株を植菌し培養した第1前培養液及び実施例2
のキサントモナス・エスピー NAH29菌株を植菌し培養し
た第2前培養液それぞれ1容量%ずつ上記第1液体培地
及び第2液体培地に接種し、25℃で200rpmの回
転速度で培養し、蛍光黄色色素の蓄積量を継時的に観察
した。その結果、羊毛分解物に比べて羽毛分解物を用い
た培地では色素生産が少し遅れるが、48時間後の2つ
の液体培地の間でほとんど生産量に差が見られなかっ
た。
する炭素及び窒素源として、羊毛分解物と羽毛分解物を
用意し、羊毛分解物と羽毛分解物がそれぞれ色素生産に
及ぼす効果について調べた。実施例1の色素生産用の液
体培地として、獣毛蛋白質に羊毛分解物を用いたものを
第1液体培地とした。また実施例1の色素生産用の液体
培地として、獣毛蛋白質に羽毛分解物を用いたものを第
2液体培地とした。実施例1のシュードモナス・プチダ
NAH50菌株を植菌し培養した第1前培養液及び実施例2
のキサントモナス・エスピー NAH29菌株を植菌し培養し
た第2前培養液それぞれ1容量%ずつ上記第1液体培地
及び第2液体培地に接種し、25℃で200rpmの回
転速度で培養し、蛍光黄色色素の蓄積量を継時的に観察
した。その結果、羊毛分解物に比べて羽毛分解物を用い
た培地では色素生産が少し遅れるが、48時間後の2つ
の液体培地の間でほとんど生産量に差が見られなかっ
た。
【0026】<実施例4>実施例1と同じ色素生産用の
液体培地に、実施例1のシュードモナス・プチダNAH50
菌株を植菌し培養した第1前培養液と、実施例2のキサ
ントモナス・エスピー NAH29菌株を植菌し培養した第2
前培養液とを混合接種するときに、第1前培養液と第2
前培養液の接種割合を表3に示すように種々変えて接種
し、24時間後の蛍光黄色色素の生産量の差異を調べ
た。
液体培地に、実施例1のシュードモナス・プチダNAH50
菌株を植菌し培養した第1前培養液と、実施例2のキサ
ントモナス・エスピー NAH29菌株を植菌し培養した第2
前培養液とを混合接種するときに、第1前培養液と第2
前培養液の接種割合を表3に示すように種々変えて接種
し、24時間後の蛍光黄色色素の生産量の差異を調べ
た。
【0027】
【表3】
【0028】この結果、24時間後の色素生産量はNo.
1の培養区が最も良く、第2培養液(NAH29菌株)の割
合が高くなるにつれて色素生産量も減少した。No.1の
培養区の色素生産量はNo.5の培養区の色素生産量の約
2倍であった。
1の培養区が最も良く、第2培養液(NAH29菌株)の割
合が高くなるにつれて色素生産量も減少した。No.1の
培養区の色素生産量はNo.5の培養区の色素生産量の約
2倍であった。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の天然蛍光黄
色色素の製造方法によれば、従来のペプトンのような高
価な培養基の代わりに、廃羊毛、クズ羊毛等から安価に
得られる獣毛分解物を利用できるので、安価にかつ効率
的に天然蛍光黄色色素であるパイオバディンを生産する
ことができる。また、微生物の色素生産能力は非常に高
いことにより工業的に安定して天然蛍光黄色色素を供給
できる。また製造工程における排出物は容易に生分解さ
れるので環境を汚染しない。
色色素の製造方法によれば、従来のペプトンのような高
価な培養基の代わりに、廃羊毛、クズ羊毛等から安価に
得られる獣毛分解物を利用できるので、安価にかつ効率
的に天然蛍光黄色色素であるパイオバディンを生産する
ことができる。また、微生物の色素生産能力は非常に高
いことにより工業的に安定して天然蛍光黄色色素を供給
できる。また製造工程における排出物は容易に生分解さ
れるので環境を汚染しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:64)
Claims (12)
- 【請求項1】 獣毛分解物を含む無機塩液体培地にシュ
ードモナス属に属しかつ前記獣毛分解物を分解するプロ
テアーゼを有する第1パイオバディン生産菌を接種し、 前記液体培地で前記第1パイオバディン生産菌を培養し
て増殖させ、 前記培養液にパイオバディンからなる天然蛍光黄色色素
を蓄積する天然蛍光黄色色素の製造方法。 - 【請求項2】 第1パイオバディン生産菌がシュードモ
ナス・プチダ(Pseudomonas putida)NAH50菌株である
請求項1記載の天然蛍光黄色色素の製造方法。 - 【請求項3】 無機塩液体培地に含まれる無機塩はリン
酸塩、マグネシウム塩及びカリウム塩からなる群より選
ばれた1種又は2種以上の基本無機塩、又はこの基本無
機塩にカルシウム塩及び亜鉛のいずれか一方又は双方を
添加した無機塩である請求項1記載の天然蛍光黄色色素
の製造方法。 - 【請求項4】 無機塩液体培地に獣毛分解物及び補助炭
素源を添加する請求項1記載の天然蛍光黄色色素の製造
方法。 - 【請求項5】 獣毛分解物を含む無機塩液体培地にシュ
ードモナス属に属する第2パイオバディン生産菌と前記
獣毛分解物を分解するプロテアーゼ生産菌とを接種し、 前記液体培地で前記第2パイオバディン生産菌及び前記
プロテアーゼ生産菌を培養して増殖させ、 前記培養液にパイオバディンからなる天然蛍光黄色色素
を蓄積する天然蛍光黄色色素の製造方法。 - 【請求項6】 第2パイオバディン生産菌が獣毛分解物
を分解できないか、又は分解能が弱いシュードモナス属
に属する菌株である請求項5記載の天然蛍光黄色色素の
製造方法。 - 【請求項7】 獣毛分解物を分解するプロテアーゼ生産
菌がキサントモナス属に属するキサントモナス・エスピ
ー(Xanthomonas sp.)NAH29菌株である請求項5記載の
天然蛍光黄色色素の製造方法。 - 【請求項8】 無機塩液体培地に含まれる無機塩はリン
酸塩、マグネシウム塩及びカリウム塩からなる群より選
ばれた1種又は2種以上の基本無機塩、又はこの基本無
機塩にカルシウム塩及び亜鉛のいずれか一方又は双方を
添加した無機塩である請求項5記載の天然蛍光黄色色素
の製造方法。 - 【請求項9】 無機塩液体培地に獣毛分解物及び補助炭
素源を添加する請求項5記載の天然蛍光黄色色素の製造
方法。 - 【請求項10】 獣毛分解物を含む無機塩液体培地にシ
ュードモナス属に属しかつ前記獣毛分解物を分解するプ
ロテアーゼを有する第1パイオバディン生産菌と前記獣
毛分解物を分解するプロテアーゼ生産菌とを接種し、 前記液体培地で前記第1パイオバディン生産菌及び前記
プロテアーゼ生産菌を培養して増殖させ、 前記培養液にパイオバディンからなる天然蛍光黄色色素
を蓄積する天然蛍光黄色色素の製造方法。 - 【請求項11】 無機塩液体培地に含まれる無機塩はリ
ン酸塩、マグネシウム塩及びカリウム塩からなる群より
選ばれた1種又は2種以上の基本無機塩、又はこの基本
無機塩にカルシウム塩及び亜鉛のいずれか一方又は双方
を添加した無機塩である請求項1記載の天然蛍光黄色色
素の製造方法。 - 【請求項12】 無機塩液体培地に獣毛分解物及び補助
炭素源を添加する請求項1記載の天然蛍光黄色色素の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6017504A JPH07227291A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 天然蛍光黄色色素の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6017504A JPH07227291A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 天然蛍光黄色色素の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07227291A true JPH07227291A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=11945819
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6017504A Pending JPH07227291A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 天然蛍光黄色色素の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07227291A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014171443A (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-22 | Kose Corp | 酵母・細菌共通培養方法およびこれに用いる酵母・細菌共通培養培地 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP6017504A patent/JPH07227291A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014171443A (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-22 | Kose Corp | 酵母・細菌共通培養方法およびこれに用いる酵母・細菌共通培養培地 |
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