JPH07228583A - アブラツボラクタム類、その生産微生物及び製造法、並びに抗炎症剤 - Google Patents

アブラツボラクタム類、その生産微生物及び製造法、並びに抗炎症剤

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JPH07228583A
JPH07228583A JP6276901A JP27690194A JPH07228583A JP H07228583 A JPH07228583 A JP H07228583A JP 6276901 A JP6276901 A JP 6276901A JP 27690194 A JP27690194 A JP 27690194A JP H07228583 A JPH07228583 A JP H07228583A
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abratuvolactams
hydrogen atom
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methanol
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JP6276901A
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English (en)
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Daisuke Kamimura
大輔 上村
Kaoru Yamada
薫 山田
Yasuo Masuzawa
康男 増沢
Yasuji Ijuin
保治 伊集院
Mayumi Kano
真弓 鹿野
Kazuyoshi Yazawa
一良 矢澤
Tomoko Tsuji
智子 辻
明愛 ▲ぺい▼
Akiyoshi Pei
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 海洋微生物の培養液から、新規な構造を有す
る抗腫瘍性物質及び/又は抗炎症性物質を提供する。 【構成】 微生物培養液を抽出、精製して得られる、下
記一般式 【化1】 で表されるアブラツボラクタム類(式中、R1及びR2
独立に水素原子又は水酸基の保護基を表し、R3及びR4
は独立に水素原子又は低級アルキル基を表す)、それら
を生産できるストレプトマイセス属微生物及びアブラツ
ボラクタム類の製造方法、並びに抗炎症剤。 【効果】 アブラツボラクタム類は、マウスリンパ性白
血病細胞(P388)に対する増殖阻害活性、ヒト好中
球のO2 -産生阻害活性、細胞内ホスホリパーゼA2阻害
活性及びヒト好中球のPAF産生阻害活性を有し、抗腫
瘍剤、抗炎症剤等の医薬品として利用することが期待さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍活性、ヒト好中
球のO2 -産生阻害活性、細胞内ホスホリパーゼA2阻害
活性及び/又はヒト好中球のPAF産生阻害活性を持つ
アブラツボラクタム類、アブラツボラクタム類を生産す
る微生物、アブラツボラクタム類の製造法、及びそれを
有効成分とする抗炎症剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微生物を含む天然物質由来の抗腫瘍剤は
アドリアマイシン、マイトマイシン等、数多く知られて
いるが、必ずしも満足の行かない治療成績や重篤な副作
用等の点で問題が残っており、医療の場では常により有
効で、より副作用の少ない薬剤が求められている。
【0003】また、炎症反応は有害な刺激が生体に侵入
した場合に発効される一種の生体防御作用であるが、結
果として腫れ、痛み、臓器機能障害などの支障を伴い、
致死的であることも少なくない。具体的には外部からの
作用に対する一型アレルギーに伴う急性の炎症から、腎
炎やリウマチ性疾患による慢性の炎症まで、その原因や
発症過程、及び症状は極めて広範囲、かつ複雑である。
この対症療法剤として用いられるのが抗炎症剤と呼ばれ
る物で、ステロイド抗炎症剤と非ステロイド抗炎症剤に
大別され、各種糖質コルチコイドやインドメタシン等が
代表として挙げられる。しかし、ステロイド系抗炎症剤
は、種々の蛋白性メジエーターを含む蛋白合成阻害作用
を持ち、薬理効果が広範囲であり治癒効果も大きいもの
の重篤な副作用を引き起こすことが知られ、また薬理効
果と副作用の分離はほぼ不可能であることも最近明らか
にされた。一方、非ステロイド系抗炎症剤は、シクロオ
キシゲナーゼ阻害(プロスタグランジン産生抑制)作用
が主要薬理作用であるため効果が限定される。そのため
新たな薬理作用に基づく抗炎症剤の開発が求められてお
り、O2 -産生阻害活性、細胞内ホスホリパーゼA2阻害
活性、PAF産生阻害活性を持つ化合物はその目的にか
なう物質と考えられる。即ち、種々の活性酸素分子種は
炎症時の組織障害に関与する最も中心的なメジエーター
であるがその産生は白血球(好中球、マクロファージ)
によるO2 -産生に起因する。また細胞内ホスホリパーゼ
A2 はごく最近その存在が明らかにされた酵素であり、
その活性化により主な炎症惹起メジエーターであるプロ
スタグランジン、ロイコトリエン、PAFの酵素的産生
が共通して開始されることが知られている。またPAF
はプロスタグランジン、ロイコトリエンと並ぶ強力な炎
症メジエーターであるがその合成阻害剤はまだ知られて
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、海洋
微生物の培養液から、新規な構造を有する抗腫瘍性物質
及び/又は抗炎症性物質を発見することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は海洋放線菌
の培養液に含まれる成分を検索した結果、ストレプトマ
イセス属に属する新規微生物培養液から分離される下記
一般式(1)、(2)及び(3)で表されるアブラツボ
ラクタム類が、P388に対するインビトロの増殖阻害
活性、ヒト好中球のO2 -産生阻害活性、細胞内ホスホリ
パーゼA2阻害活性及びヒト好中球のPAF産生阻害活
性を有することを見出し、本研究を完成した。
【0006】即ち、本発明は、一般式
【0007】
【化10】
【化11】
【0008】または
【0009】
【化12】
【0010】(式中、R1及びR2は独立に水素原子又は
低級アルキル基を表し、R3及びR4は独立に水素原子又
は水酸基の保護基を表す)で表されるアブラツボラクタ
ム類を提供する。
【0011】また、本発明は、共通の部分構造として、
【0012】
【化13】
【化14】
【0013】および
【0014】
【化15】
【0015】(式中、R1及びR2は独立に水素原子又は
低級アルキル基を表し、R3は水素原子又は水酸基の保
護基を表す)を有し、かつ
【0016】(a)下記の物性: 分子式: C30H40N2O5 1 H-NMR(C5D5N):δ 0.7(1H,m), 0.80(3H,t), 0.90(3H,
d), 1.0(1H,m), 1.05(1H,m), 1.25(1H,m), 1.35(1H,m),
1.55(1H,m), 1.6(1H,m), 1.63(1H,m), 1.71(1H,m), 1.
88(1H,m), 1.9(1H,m), 1.9(1H,m), 2.23(1H,m), 2.28(1
H,m), 2.4(1H,m),3.13(1H,m), 3.19(1H,m), 3.3(3H,s),
4.05(1H,m), 4.20(1H,bs), 4.79(1H,bd),5.6(1H,dd),
5.95(1H,m), 6.08(1H,dd), 6.12(1H,dd), 6.12(1H,d),
6.32(1H,d), 7.55(1H,dd), 7.68(1H,dd);
【0017】(b)下記の物性、 分子式: C30H40N2O6 1 H-NMR(C5D5N):δ 0.8(3H,t), 0.8(1H,m), 0.85(3H,
d), 0.95(1H,m), 1.05(1H,m), 1.2(1H,m), 1.25(1H,m),
1.5(1H,m), 1.85(1H,m), 1.9(1H,m), 2.0(1H,m),2.0(1
H,m), 2.2(1H,m), 2.4(1H,m), 2.5(1H,m), 2.5(1H,m),
2.7(1H,m), 2.85(1H,dd), 3.15(1H,m), 3.25(3H,s), 3.
5(1H,m), 3.5(1H,m), 4.0(1H,m), 4.1(1H,d), 4.8(1H,
m), 5.3(1H,m), 5.5(1H,m), 6.6(1H,bd), 6.7(1H,bd),
7.4(1H,bdd),7.7(1H,bdd);
【0018】または(c)下記の物性: 分子式 : C30H40N2O5 1 H-NMR(C5D5N):δ 0.82(3H,t), 0.84(1H,m), 0.87(3H,
d), 1.0(1H,m), 1.05(1H,m), 1.25(1H,m), 1.28(1H,m),
1.48(1H,m), 1.50(1H,m), 1.64(1H,m), 1.88(1H,m),
1.92(1H,m), 2.02(1H,m), 2.02(1H,m), 2.12(1H,m), 2.
5(1H,m), 2.58(1H,m), 2.6(1H,m), 2.75(1H,bdd), 2.89
(3H,s), 3.13(1H,m), 3.20(1H,m), 3.28(1H,m), 3.58(1
H,m), 3.60(1H,bd), 3.70(1H,m), 5.50(1H,m), 5.60(1
H,m), 6.75(2H,d), 7.48(1H,dd), 7.60(1H,dd);のいず
れかを有するアブラツボラクタム類を提供する。
【0019】さらに本発明は、上記アブラツボラクタム
類を生産する微生物、上記アブラツボラクタム類の製造
法、及びそれを有効成分とする抗炎症剤を提供するもの
である。
【0020】前記一般式(1)、(2)及び(3)中の
水酸基の保護基としては、アセチル基、プロパノイル
基、ベンゾイル基等のアシル基、トリメチルシリル基、
t−ブチルジメチルシリル基等のシリル基、メトキシメ
チル基、テトラヒドロピラニル基等のアセタール型保護
基などが例示できる。また低級アルキル基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などが例
示できる。
【0021】本発明の微生物はストレプトマイセス属に
属し、上記のアブラツボラクタム類を生産するものであ
って、このような微生物は自然界から新たに分離するこ
とができる。
【0022】ストレプトマイセス属に属する微生物の例
として、アブラツボラクタム類生産能力を持つ微生物と
して本発明者らが新たに分離し、ストレプトマイセス属
に属する新規微生物と同定したストレプトマイセス s
p. SCRC−A20を挙げることができる。この新
菌株、ストレプトマイセス sp. SCRC−A20
は、工業技術院生命工学工業技術研究所特許微生物寄託
センターにFERM P−13915として寄託されて
いる。
【0023】この新菌株は表1に示す組成の培地を用い
て次のように分離した。
【0024】
【表1】
【0025】上記組成のa.培地の寒天平板に各地の海
洋より採取したサンプルを滅菌した生理食塩水で適度に
希釈した物を接種し、25℃で7から14日間培養し
た。この寒天培地上に出現したコロニーを同じ培地組成
の斜面培地に釣菌し、多数の菌株を分離した。
【0026】次にSZ培地を試験管に5mLづつ分注
し、同様に滅菌し、各々の菌株をこの液体培地で25℃
で7日間振とう培養した。
【0027】このようにして本発明のアブラツボラクタ
ム類を生産するストレプトマイセスsp. SCRC−
A20を神奈川県三浦市油壺で採取したタツナミガイよ
り得た。
【0028】この新規な菌株は次のような菌学的性質を
有する。
【0029】 1.酵母−麦芽寒天培地上でのコロニーの形態 色 :淡黄色 光沢 :なし 形 :円形で規則正しい、台状に盛り上がり周縁
あり、ひだ状を呈する 大きさ :直径1〜1.5mm 胞子形成 :なし(スターチ無機塩培地で12日間培養
すると螺旋状の胞子鎖を形成することがある)
【0030】2.生化学的性質 生育温度 :25〜45℃ カタラーゼ:陽性 オキシダーゼ:陽性 グラム染色:陽性 OFテスト:陰性
【0031】3.各種寒天培地での生育状況(37℃、
15日間培養) 食塩ポリミキシン +− BTBテイボル − マッコンキー − スタヒロNo.110 ++ ポテトデキストロース − サブロー + ガラクトース寒天 +− マリン寒天 + マルト寒天 − トリプトソイ寒天 + SZ寒天* +++(青色色素生産) (* SZ液体培地に寒天を2%加えたもの)
【0032】4.化学分類学的性質 細胞壁ジアミノ酸 :LLジアミノピメリン酸 主要な脂肪酸の種類 :12−メチルテトラデカン酸 14−メチルペンタデカン酸 14−メチルヘキサデカン酸
【0033】以上の結果より、SCRC−A20は、菌
の形態的性質、胞子形成が無いこと、菌糸が容易に解裂
し易い点ではノカルヂア属に似ているが、化学的性質が
ノカルヂア属に当てはまらず、ストレプトマイセス属に
近い性質を示している。従って本菌株はストレプトマイ
セス属に属する新規微生物と同定された。
【0034】なお、本菌に変異を生じさせて一層生産性
の高い菌株を得ることもできる。また、本菌株の細胞中
に存在するアブラツボラクタム類の生産に関与する遺伝
子を切り出し、これを適切なベクター例えばプラスミド
に挿入し、このベクターを用いて適当な宿主、例えばエ
ッシェリッヒア・コリ(Escherichia coli)や酵母のご
とき異種宿主、またはストレプトマイセス属菌のごとき
同種宿主を形質転換することにより、本発明のアブラツ
ボラクタム類生産菌を人為的に創製することもできる。
【0035】本発明の菌株は、常法に従って保存するこ
とができ、例えば寒天スラント上で、または凍結乾燥法
により保存することができる。寒天スラント培地として
はストレプトマイセス属菌の保存に常用されている培
地、例えば菌の分離に関して前記した培地を使用するこ
とができる。また凍結乾燥も常法に従って行うことがで
きる。
【0036】前記微生物を培養して本発明のアブラツボ
ラクタム類を製造しようとする場合、基礎栄養培地とし
て、この発明の微生物が増殖し得るものであればいずれ
を使用してもよい。この培地は、窒素源として例えば酵
母エキス、ペプトン、肉エキス等の1種類または複数種
類を含有する。またこの培地には必要に応じて炭素源と
して各種の糖類を加えることができる。この培地には塩
化ナトリウム、もしくは天然海水や人工海水を加えるこ
とが必要である。
【0037】培養は固体培地または液体培地のいずれを
用いても良いが、目的とする物質を多量に得るためには
液体培地を用い、静置培養もしくは振とう培養、通気・
攪はん培養等により好気的条件下で行うのが好ましい。
培養温度は菌が生育し、本発明のアブラツボラクタム類
が生産される温度範囲であればいずれの温度でも良く、
好ましくは25〜45℃であり、より好ましくは30〜
37℃である。pHは6〜9、好ましくは7〜8の範囲
である。培養時間は採取し得る量のアブラツボラクタム
が生産される時間を選べば良く、好ましくは12時間〜
10日間である。
【0038】本発明の上記アブラツボラクタム類は、例
えばストレプトマイセス属の微生物培養菌体または培養
上清を有機溶媒で抽出し、更にクロマトグラフィにより
分離することにより、通常の方法で得られる。
【0039】抽出に用いられる溶媒としてはメタノー
ル、エタノール、酢酸エチル、クロロホルム等が挙げら
れ、クロマトグラフィはカラム及び薄層クロマトグラフ
ィが用いられ、カラムクロマトグラフィとしてはシリカ
ゲルの他、セファデックスLH20、逆相系のRP−1
8が用いられ、薄層クロマトグラフィとしては、シリカ
ゲルの他、RP−18が用いられる。
【0040】本発明のアブラツボラクタム類に含まれる
化合物としては具体的には、
【0041】
【化16】
【0042】で表されるアブラツボラクタムA、
【0043】
【化17】
【0044】で表されるアブラツボラクタムB、及び
【0045】
【化18】
【0046】で表されるアブラツボラクタムCが挙げら
れる。
【0047】本発明の抗炎症剤は、治療のために経口的
あるいは非経口的に投与することができる。経口投与剤
としては散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤などの固形製
剤あるいはシロップ剤、エリキシル剤などの液状製剤と
することができる。また、非経口投与剤として注射剤と
することができる。
【0048】これらの製剤は活性成分に薬理学的、製剤
学的に認容される製造助剤を加えることにより常法に従
って製造される。更に公知の技術により持続性製剤とす
ることも可能である。当該製造助剤を用いる場合は、本
発明の抗炎症剤中のアブラツボラクタムC類の配合量は
通常は0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量
%である。
【0049】上記添加物は、内服用製剤(経口剤)、注
射用製剤(注射剤)、粘膜投与剤(バッカル、トロ−
チ、坐剤等)、外用剤(軟膏、貼付剤等)などの投与経
路に応じた適当な製剤用成分が使用される。例えば、経
口剤および粘膜投与剤にあっては、賦形剤(例:澱粉、
乳糖、結晶セルロース、乳糖カルシウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸)、崩壊剤(例:カ
ルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム)、滑沢剤(例:ステアリン酸マグネシ
ム、タルク)、コ−テング剤(例:ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス)、矯味剤などの製剤用成分が、また注射剤に
あっては、水性注射剤を構成し得る溶解剤ないし溶解補
助剤(例:注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリ
コ−ル)、懸濁化剤(例:ポリソルベ−ト80などの界
面活性剤)、pH調整剤(例:有機酸またはその金属
塩)、安定剤などの製剤用成分が、さらに外用剤にあっ
ては、水性ないし油性の溶解剤ないし溶解補助剤(例:
アルコ−ル、脂肪酸エステル類)、粘着剤(例:カルボ
キシビニルポリマ−、多糖類)、乳化剤(例:界面活性
剤)などの製剤用成分が使用される。
【0050】上記構成を有する本発明の抗炎症剤は、公
知の製造法、例えば日本薬局法第10版製剤総則記載の
方法ないし適当な改良を加えた方法によって製造するこ
とができる。
【0051】以下、実施例及び試験例により本発明をさ
らに詳細に説明する。
【0052】
【実施例】
実施例1. SCRC−A20の培養によるアブラツボ
ラクタム類の生産 ストレプトマイセス sp. SCRC−A20をグルコ
ース1.0%、バクトペプトン0.5%、酵母エキス
0.1%、リン酸鉄(III)0.01%を含む3/4濃
度人工海水培地(pH7.4)で35℃、7日間好気的
に培養した。培養液(10リットル(L))を濾紙とセ
ライトで吸引濾過して菌体と上清に分け、菌体を700
mLのメタノールで3回抽出した。抽出液を合わせ、エ
バポレータで約100mLに濃縮し酢酸エチル、クロロ
フォルムで順次3回づつ抽出して合わせた。不溶物が出
現した場合は濾別しメタノール溶液として前記抽出液と
合わせた。上清は半容の酢酸エチルで3回抽出した後、
クロロフォルムで抽出し、前記抽出液と併せて濃縮し、
粗抽出物1.9gを得た。これを繰り返し、培養液10
0Lより粗抽出物19gを得た。
【0053】実施例2. 培養液中のアブラツボラクタ
ム類の分離 内径3.5cm×40cmのガラスカラムに4%メタノ
ール−クロロフォルムで懸濁させたシリカゲル(100
g)を充填し、少量の4%メタノール−クロロフォルム
に溶かした粗抽出物(3.7g)を吸着させた。このカ
ラムに順次、4%メタノール−クロロホルム溶液500
mL、8%メタノール−クロロホルム溶液600mL、
20%メタノール−クロロホルム溶液700mLを流
し、8%メタノール−クロロホルムで溶出される画分及
び20%メタノール−クロロホルムで溶出される画分を
それぞれ集め、濃縮した。残りの粗抽出物も同様に処理
し、それぞれの画分から濃縮物を合計830mg及び
6.4g得た。
【0054】実施例3. アブラツボラクタムA及びB
の単離精製 20%クロロフォルム−メタノールで膨潤させたセファ
デックスLH−20を内径1.8cmのガラスカラムに
高さ55cmに充填し、上記20%メタノール−クロロ
ホルムで溶出された画分の濃縮物のうち1.5gを少量
の20%クロロフォルム−メタノールに溶かして吸着さ
せた。このカラムに20%クロロフォルム−メタノール
を150mL流し、10mL目から約20mLを集め、
濃縮した。残りも同様に処理して合計4.1gの濃縮物
を得た。
【0055】内径3.5cmのガラスカラムにメタノー
ルに懸濁させたRP−18を高さ30cmに充填し、溶
媒を70%メタノール−水に置換した。上記濃縮物3.
1gを少量のRP−18に吸着させてカラム上に載せ
た。このカラムに順次70%メタノール−水300m
L、85%メタノール−水300mL、メタノール30
0mL、クロロフォルム300mLを流し、メタノール
溶出部の後半とクロロフォルム溶出部の前半を合わせて
濃縮し、濃縮物440mgを得た。
【0056】内径1.8cmのガラスカラムにメタノー
ルに懸濁させたRP−18を高さ25cmに充填し、溶
媒を80%メタノール−水に置換した。前のRP−18
カラム処理で得た濃縮物の260mgを少量のRP−1
8に吸着させてカラム上に載せた。このカラムに順次8
0%メタノール−水100mL、90%メタノール−水
100mL、メタノール100mL、クロロフォルム1
00mLを流し、メタノールで溶出される画分を静置
し、析出してきた黄色針状結晶を濾別してアブラツボラ
クタムA、1mgを得た。
【0057】分子式: C30H40N2O5 融点: 255〜258℃1 H-NMR(C5D5N):δ 0.7(1H,m,H-9), 0.80(3H,t,H-29),
0.90(3H,d,H-27), 1.0(1H,m,H-28), 1.05(1H,m,H-11),
1.25(1H,m,H-10), 1.35(1H,m,H-7), 1.55(1H,m,H-7),
1.6(1H,m,H-28), 1.63(1H,m,H-12), 1.71(1H,m,H-24),
1.88(1H,m,H-14),1.9(1H,m,H-9), 1.9(1H,m,H-13), 2.2
3(1H,m,H-24), 2.28(1H,m,H-14), 2.4(1H,m,H-8), 3.13
(1H,m,H-6), 3.19(1H,m,H-25), 3.3(3H,s,H-Nb-Me), 4.
05(1H,m,H-25), 4.20(1H,bs,H-22), 4.79(1H,bd,H-23),
5.6(1H,dd,H-5), 5.95(1H,m,H-15), 6.08(1H,dd,H-4),
6.12(1H,dd,H-16), 6.12(1H,d,H-18), 6.32(1H,d,H-
2), 7.55(1H,dd,H-17), 7.68(1H,dd,H-3), 9.2,9.6(各
々1H,-OH/-NH).
【0058】13C-NMR(C5H5N):δ 13.0, 19.6, 26.5, 2
9.0, 32.4, 36.0, 38.0, 40.8, 41.8,45.7, 47.9, 49.
8, 50.5, 54.5, 56.7, 71.6, 74.0, 101.9, 121.5, 12
6.2, 127.0, 132.4, 134.8, 139.4, 143.7, 144.2, 16
6.5, 173.4, 174.3, 192.7. EI-MS (m/z): 508(M+) [α]D 20: +868°(c 0.05, C5H5N) さらに、X線結晶解析により本物質が上記の構造を有す
ることが決定された。
【0059】前記2回目のRP−18カラム処理で得ら
れた90%メタノール溶出部に析出した白色固体を濾別
して、アブラツボラクタムBを8mg得た。
【0060】なお、前記1回目のRP−18カラムで得
た濃縮物の50mgを分取用シリカゲル薄層板(厚さ
0.5mm、20x20cm)に吸着させ、クロロフォ
ルム:ジエチルアミン:イソプロピルアルコール(7:
1:3)で2時間展開し、Rf値が0.4から0.5の
部分をかきとり、クロロフォルム:メタノール:水
(2:1:1)を加えて激しく振とう後静置し、下層を
分液濃縮してもアブラツボラクタムBを8mg得た。
【0061】分子式: C30H40N2O6 融点: 239〜242℃(褐色)1 H-NMR(C5D5N):δ 0.8(3H,t,H-29), 0.8(1H,m,H-9),
0.85(3H,d,H-27), 0.95(1H,m,H-28), 1.05(1H,m,H-11),
1.2(1H,m,H-13), 1.25(1H,m,H-10), 1.5(1H,m,H-28),
1.85(1H,m,H-24), 1.9(1H,m,H-12), 2.0(1H,m,H-9), 2.
0(1H,m,H-13), 2.2(1H,m,H-24), 2.4(1H,m,H-17), 2.5
(1H,m,H-17), 2.5(1H,m,H-14), 2.7(1H,m,H-7), 2.85(1
H,dd,H-18), 3.15(1H,m,H-8), 3.25(3H,s,H-Nb-Me), 3.
5(1H,m,H-18), 3.5(1H,m,H-25), 4.0(1H,m,H-25), 4.1
(1H,d,H-22), 4.8(1H,m,H-23), 5.3(1H,m,H-16), 5.5(1
H,m,H-15), 6.6(1H,bd,H-5), 6.7(1H,bd,H-2), 7.4(1H,
bdd,H-3), 7.7(1H,bdd,H-4), 9.6(1H, -OH/-NH).
【0062】13C-NMR(C5D5N):δ 12.8(C-29), 17.8(C-
27), 26.4(C-28), 27.8(C-17), 28.3(C-Nb-Me), 32.2(C
-24), 37.7(C-18), 37.7(C-25), 38.6(C-9), 41.1(C-1
3), 43.9(C-8), 48.9(C-11), 52.2(C-12), 54.4(C-10),
55.3(C-14), 65.6(C-7), 70.8(C-23), 72.5(C-22), 10
2.2(C-20), 131.4(C-16), 133.6(C-15), 134.4(C-2), 1
36.7(C-5), 137.8(C-4), 138.9(C-3), 166.7(C-1), 17
5.8(C-26), 189.8(C-19),192.5(C-21), 201.0(C-6).
【0063】SI-MS(m/z): 525(M+H+), 547(M+Na+). [α]D 20: +197°(c 0.43, C5H5N)
【0064】実施例4. アブラツボラクタムCの精製 上記8%メタノール−クロロホルムで溶出された画分の
濃縮物のうち80mgを分取用シリカゲル薄層板(厚さ
0.5mm、20x20cm)2枚に吸着させ、クロロ
フォルム:ジエチルアミン(7:3)で4時間展開し、
Rf値が0.25から0.45の部分をかきとり、クロ
ロフォルム:メタノール:水(2:1:1)を加えて激
しく振とう後静置し、下層を分液濃縮した。残りも同様
に処理して目的物質を主成分とする画分を合計260m
g得た。このうちの50mgを分取用シリカゲル薄層板
(厚さ0.5mm、20x20cm)に吸着させ、クロ
ロフォルム:ジエチルアミン(7:3)で3時間展開
し、Rf値が0.3から0.4の部分をかきとり、クロ
ロフォルム:メタノール:水(2:1:1)を加えて激
しく振とう後静置し、下層を分液濃縮した。残りも同様
に処理して、アブラツボラクタムCを合計140mg、
無色ガラス状物質として得た。
【0065】分子式 : C30H40N2O5 1 H-NMR(C5D5N):δ 0.82(3H,t,H-29), 0.84(1H,m,H-9),
0.87(3H,d,H-27), 1.0(1H,m,H-28), 1.05(1H,m,H-11),
1.25(1H,m,H-10), 1.28(1H,m,H-13), 1.48(1H,m,H-2
4), 1.50(1H,m,H-28), 1.64(1H,m,H-24), 1.88(1H,m,H-
23), 1.92(1H,m,H-12), 2.02(1H,m,H-9), 2.02(1H,m,H-
13), 2.12(1H,m,H-23), 2.5(1H,m,H-17), 2.58(1H,m,H-
14), 2.6(1H,m,H-17), 2.75(1H,bdd,H-7), 2.89(3H,s,N
b-Me), 3.13(1H,m,H-18/25), 3.20(1H,m,H-8), 3.28(1
H,m,H-25/18), 3.58(1H,m,H-18/25), 3.60(1H,bd,H-2
2), 3.70(1H,m,H-25/18), 5.50(1H,m,H-16), 5.60(1H,
m,H-15), 6.75(2H,d,H-2,5), 7.48(1H,dd,H-3/4), 7.60
(1H,dd,H-4/3), 9.1(1H,b,NH/OH).
【0066】13C-NMR(C5D5N):δ 12.8(C-29), 17.8(C-
27), 23.2(C-24), 26.53(C-23), 26.58(C-28), 26.7(Nb
-Me), 28.3(C-17), 38.9(C-9), 39.8(C-25/18), 41.3(C
-18/25), 41.5(C-13), 44.1(C-8), 48.7(C-11), 52.
0(C-12), 53.3(C-10), 54.3(C-14), 64.3(C-22), 6
5.2(C-7), 102.1(C-20), 132.4(C-16), 133.2(C-15), 1
35.4(C-2/5), 135.4(C-5/2), 136.4(C-3/4), 139.4(C-4
/3), 166.5(C-1), 175.3(C-26), 193.4(C-19), 195.3(C
-21), 201.1(C-6).
【0067】HR-FAB-MS(m/z): 509.2995(M+H+). C30H
40N2O5(calcd. 509.3015). [α]D 20: 136゜(c 0.27, pyridine).
【0068】試験例1. マウスリンパ性白血病細胞
(P388)細胞増殖阻害活性測定 マウスリンパ性白血病細胞(P388)を2−ヒドロキ
シエチルジスルフィド5μM、硫酸カナマイシン100
μg/mLを添加した10%牛胎児血清含有のRPMI
−1640培地に加え、培養細胞を1x104 個/mL
に調製し、前記アブラツボラクタムA、BもしくはCを
所定の濃度になるように添加し、CO2培養器(CO2
5%、湿度100%、37℃)で4日間培養した。MT
T比色法により生存細胞数を計測して、対照群に対する
増殖阻害率から50%細胞増殖阻害濃度(IC50)を求
めた。結果を表2に示す。
【0069】
【表2】
【0070】試験例2. ヒト好中球のO2 -産生阻害活
性測定 ヒト急性骨髄性白血病細胞HL−60を、牛胎児血清を
10%及びジメチルスルホキシド1.4%を含むRPM
I−1640倍地に3×105 個/mLになるように懸
濁させ、CO2 培養器(37℃、CO2 5.0%、湿度
100%)で4日間培養して好中球様に分化させた。分
化したヒト好中球をフェノールレッド無添加のMEM培
地に加え、細胞濃度を2×106 個/mLに調製してそ
の25μLを96穴プレートに分注した。アブラツボラ
クタムA、BもしくはCを所定の200倍濃度のメタノ
ール溶液とし、同培地200μLに2μL添加した物を
上記細胞液に25μL加えCO2 培養器で15分間培養
した。この時、試料無添加群及び100%阻害対照群に
は同培地25μLを加えた。15分間培養後、100%
阻害対照群にはチトクロームCの4mg/mL生理食塩
水溶液に、TPA200μg/mLエタノール溶液を1
μL/mLとSOD15000U/mL(=4.2mg
/mL)生理食塩水溶液40μL/mLとを添加した物
を50μL、他にはチトクロームC溶液にTPAのみを
同濃度添加した物を50μL加え、CO2 培養器で1時
間培養して発色させた。プレートリーダーで550nm
(対照、570nm)の吸光度を測定してO2 -によって
生成した還元型チトクロームCを定量し、対照群に対す
るO2 -産生阻害率から50%産生阻害阻害濃度(I
50)を求めた。結果を表3に示す。
【0071】
【表3】
【0072】試験例3. ホスホリパーゼA2阻害活性
測定 ホスホリパーゼA2(PLA2 )としてはウサギ血小板
より既報(FEBS Lett.,282, 326-330, 1991)に基づき
精製した85kDa細胞質PLA2(cPLA2)を用
い、本酵素に対する阻害活性を以下のように測定した。
アブラツボラクタムCはメタノールに溶解し試験液とし
て使用した。1Mトリス−塩酸(pH9.0)を25μ
L、50mM塩化カルシウム溶液20μLの混合緩衝液
に試験液とcPLA2 溶液を加えて200μLとし、3
7℃で20分間反応させた。その後、基質である1−パ
ルミトイル−2−[14C]アラキドノイル−グリセロホ
スホエタノールアミン(0.5nmol/50000d
pm/50μL)を加え、更に37℃で20分間反応さ
せた。ドール試薬(イソプロパノール:ヘプタン:1N
硫酸=10:40:1)を1.25mL加え、反応を停
止し、ドールの方法により[14C]アラキドン酸画分を
回収してその放射活性を液体シンチレーションカウンタ
ーで測定することにより酵素活性を測定した。結果を表
4に示す。
【0073】
【表4】
【0074】試験例 4 PAF産生阻害活性測定 ヒト急性骨髄性白血病細胞HL−60を試験例1と同様
の手法により好中球様に分化させ、7.7×106 個/
mLになるようにイーグルMEM培地に懸濁させた。こ
の細胞懸濁液260μLとMEM培地で希釈した試験溶
液100μLをガラススピッツに分注して37℃で保温
し、さらに20μMのA23187溶液を40μL加え
て15分間保温した。クロロフォルム:メタノール
(1:2)を1.5mL加えて反応を停止し、更にクロ
ロフォルムと水を各0.5mL加えて二層に分け、その
下層を採取することにより総脂質を抽出した。総脂質よ
りTLC(展開溶媒、クロロフォルム:メタノール:酢
酸:水=50:20:8:4)によりPAFを分離抽出
し、メタノール20μLタイロード液80μLに溶解し
て試料とし、以下のようなウサギ血小板凝集作用に基づ
いたバイオアッセイによりPAFを定量した。
【0075】家兎の耳静脈よりACD採血した末梢血よ
り遠心分離して得たウサギ血小板を50mMHEPES
緩衝液(pH7.2)、0.25%ゼラチンと2.4%
クエン酸を含むタイロード液に2.5×108個/mL
となるように懸濁した。この240μLをキュベットに
入れ、上記の試料の1/20から1/200希釈液10
μLを加えアグリコメータにより透過度を測定して血小
板凝集能を調べ、PAF標準溶液と比較することにより
試料中のPAFを定量した。結果を表5に示す。
【0076】
【表5】
【0077】
【発明の効果】本発明のアブラツボラクタム類は、マウ
スリンパ性白血病細胞(P388)に対してインビトロ
増殖阻害活性を持つため、抗腫瘍剤として利用すること
が、また、ヒト好中球のO2 -産生阻害活性、細胞内ホス
ホリパーゼA2阻害活性及びヒト好中球のPAF産生阻
害活性を有し、抗炎症剤等の医薬品として利用すること
が期待される。さらに本発明によれば、微生物を用いる
ことによりこれらアブラツボラクタム類を簡便に、かつ
定常的に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 17/18 B 7432−4B //(C12N 1/20 C12R 1:465) (C12P 17/18 C12R 1:465) (72)発明者 矢澤 一良 神奈川県相模原市鵜野森1−28−10 (72)発明者 辻 智子 神奈川県横浜市金沢区能見台6−12−2 (72)発明者 ▲ぺい▼ 明愛 大韓民国 大邸市南區大明洞2−34(4 /5)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式、 【化1】 【化2】 または 【化3】 で表されるアブラツボラクタム類(式中、R1及びR2
    独立に水素原子又は低級アルキル基を表し、R3及びR4
    は独立に水素原子又は水酸基の保護基を表す)。
  2. 【請求項2】 一般式、 【化4】 【化5】 または 【化6】 で表されるアブラツボラクタム類(式中、R1及びR2
    独立に水素原子又は低級アルキル基を表し、R3及びR4
    は独立に水素原子又は水酸基の保護基を表す)。
  3. 【請求項3】 共通の部分構造として、 【化7】 【化8】 および 【化9】 (式中、R1及びR2は独立に水素原子又は低級アルキル
    基を表し、R3は水素原子又は水酸基の保護基を表す)
    を有し、かつ (a)下記の物性: 分子式: C30H40N2O5 1 H-NMR(C5D5N):δ 0.7(1H,m), 0.80(3H,t), 0.90(3H,
    d), 1.0(1H,m), 1.05(1H,m), 1.25(1H,m), 1.35(1H,m),
    1.55(1H,m), 1.6(1H,m), 1.63(1H,m), 1.71(1H,m), 1.
    88(1H,m), 1.9(1H,m), 1.9(1H,m), 2.23(1H,m), 2.28(1
    H,m), 2.4(1H,m),3.13(1H,m), 3.19(1H,m), 3.3(3H,s),
    4.05(1H,m), 4.20(1H,bs), 4.79(1H,bd),5.6(1H,dd),
    5.95(1H,m), 6.08(1H,dd), 6.12(1H,dd), 6.12(1H,d),
    6.32(1H,d), 7.55(1H,dd), 7.68(1H,dd); (b)下記の物性、 分子式: C30H40N2O6 1 H-NMR(C5D5N):δ 0.8(3H,t), 0.8(1H,m), 0.85(3H,
    d), 0.95(1H,m), 1.05(1H,m), 1.2(1H,m), 1.25(1H,m),
    1.5(1H,m), 1.85(1H,m), 1.9(1H,m), 2.0(1H,m),2.0(1
    H,m), 2.2(1H,m), 2.4(1H,m), 2.5(1H,m), 2.5(1H,m),
    2.7(1H,m), 2.85(1H,dd), 3.15(1H,m), 3.25(3H,s), 3.
    5(1H,m), 3.5(1H,m), 4.0(1H,m), 4.1(1H,d), 4.8(1H,
    m), 5.3(1H,m), 5.5(1H,m), 6.6(1H,bd), 6.7(1H,bd),
    7.4(1H,bdd),7.7(1H,bdd); または、 (c)下記の物性: 分子式 : C30H40N2O5 1 H-NMR(C5D5N):δ 0.82(3H,t), 0.84(1H,m), 0.87(3H,
    d), 1.0(1H,m), 1.05(1H,m), 1.25(1H,m), 1.28(1H,m),
    1.48(1H,m), 1.50(1H,m), 1.64(1H,m), 1.88(1H,m),
    1.92(1H,m), 2.02(1H,m), 2.02(1H,m), 2.12(1H,m), 2.
    5(1H,m), 2.58(1H,m), 2.6(1H,m), 2.75(1H,bdd), 2.89
    (3H,s), 3.13(1H,m), 3.20(1H,m), 3.28(1H,m), 3.58(1
    H,m), 3.60(1H,bd), 3.70(1H,m), 5.50(1H,m), 5.60(1
    H,m), 6.75(2H,d), 7.48(1H,dd), 7.60(1H,dd);のいず
    れかを有するアブラツボラクタム類。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載のいずれか
    のアブラツボラクタム類を生産するストレプトマイセス
    (Streptomyces)属微生物。
  5. 【請求項5】 前記微生物がストレプトマイセス s
    p. SCRC−A20である請求項4に記載の微生
    物。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の微生物を培養し、その
    培養液から請求項1、2または3に記載のアブラツボラ
    クタム類を採取することを特徴とするアブラツボラクタ
    ム類の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2または3に記載のアブラツ
    ボラクタム類を有効成分とする抗炎症剤。
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