JPH0722952A - ディジタルδς変調器 - Google Patents

ディジタルδς変調器

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JPH0722952A
JPH0722952A JP10941093A JP10941093A JPH0722952A JP H0722952 A JPH0722952 A JP H0722952A JP 10941093 A JP10941093 A JP 10941093A JP 10941093 A JP10941093 A JP 10941093A JP H0722952 A JPH0722952 A JP H0722952A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗算器が不要で回路規模が小さく、高速動作
や多チャンネル・タイムシェア使用の可能な高次のディ
ジタルΔΣ変調器を提供すること。 【構成】 このΔΣ変調器は、多ビットのディジタル信
号X(Z) を入力とする2以上m個の縦続接続された累積
器21〜24と、このm個の累積器21〜24から出力
される各累積結果にa1 〜am なる重み係数を乗じて総
和をとるフィードフォワード加算量子化器29と、加算
結果を所定の判定基準に応じて再量子化して出力Y(Z)
として出力するフィードフォワード・パス33と、再量
子化値Y(Z) に応じた所定のフィードバック値を上記入
力信号X(Z) と共に上記縦続接続されたm個の累積の初
段に入力する初段加算器34とを有する。そして、上記
1〜am なる重み係数を2のべき乗とし、その乗算を
ビットシフトにて実現させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてオーディオや
音声通信等の分野で用いられる高性能のディジタル・ア
ナログ(D/A)コンバータを廉価に実現するためのデ
ィジタル・デルタ・シグマ(ΔΣ)変調器に関し、特に
オーバーサプリング・ノイズシェーピング方式の1ビッ
トタイプD/Aコンバータを構成するのに好適なディジ
タルΔΣ変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ,通信等の分野においては、
近年のディジタル化の進歩に伴いアナログ信号を一定時
間毎にサンプリングしてその振幅値を多ビットのディジ
タル信号に変換するためのA/Dコンバータの需要と、
その逆のディジタル信号をアナログ信号に変換するため
のD/Aコンバータの需要が増大し、廉価で高性能のこ
れらの製品の開発が望まれている。
【0003】数年前までの通常のD/Aコンバータは、
サンプリング周波数FS なるディジタル信号をそのまま
D/A変換するものであった。例えば、オーディオ分野
においては、FS =48kHz,16ビットのディジタ
ル信号をそのままD/A変換して216=65536通り
の振幅値を生成し、これを後段の10次以上のアナログ
フィルタ(アナログ・ポスト・フィルタと称する)に通
してアナログ信号の再生を行っていた。しかるに、この
手法では、216通りの振幅レベルを正確にLSI(大規
模集積回路)上で実現することが難しく、大きな高調波
や歪を多発し、またその回路規模も大きくなり、さらに
は10次以上の急峻なアナログフィルタのカットオフ・
ポイント(22kHz近傍)において、位相が回るため
に、聴感上の特性(聴感特性)も劣悪であった。
【0004】そこで、まずこの聴感特性の改善とアナロ
グ・ポスト・フィルタの次数低減を目指して、2倍〜8
倍のオーバーサンプリング用のFIR(finite impulse
response )型のディジタル・インターポレーション・
フィルタ(ディジタル補間フィルタ)と、同じく2倍〜
8倍で動作可能なように高速化を図った16ビットD/
Aコンバータが開発された。これらにより、アナログ・
ポスト・フィルタの次数は4次〜6次に低減され、従っ
てカットオフ・ポイントでの位相回転が低く抑えられ、
聴感特性は若干向上した。しかしながら、D/Aコンバ
ータが216通りのアナログ振幅レベルを再生せねばなら
ない点はそのままであり、LSI上での素子間バラツキ
による特性劣化は避けられず、しかもシステムコスト的
にはさらに高価なものになってしまった。
【0005】以上の従来型の16ビットD/Aコンバー
タに対し、オーバーサンプリング比をより高く(32倍
〜256倍)とり、ベースバンド(0〜22kHz)で
の量子化ノイズを低く抑えたまま、16ビット等のマル
チビットデータを1〜数ビットのディジタル信号に変換
(再量子化)するという、いわゆるオーバーサンプリン
グ方式のノイズシェーピング技術が開発され始めた。
【0006】この方式のD/Aコンバータにおいては、
実際のD/A変換されるべきディジタルデータは1〜数
ビットであるため、D/Aコンバータとしては2〜数通
りの振幅値を表現するだけで良く、かつLSI上での素
子数が大幅に減り、従って素子間バラツキを抑え、高性
能化を図ることが可能であるという利点がある。
【0007】再量子化ノイズを抑えるための上記ノイズ
シェーピング技術としては一般的にΔΣ変調と呼ばれる
手法が用いられ、各種の具体的手法が開発されてきた
が、基本的には多ビットから少数ビットへの再量子化し
た時に発生するノイズをフィードバック等の手法により
経時的にキャンセルしていくものである。そのベースバ
ンド内における量子化ノイズのS/N比(信号対雑音
比)は、オーディオ用途では入力ディジタル信号のS/
N限界値97.8dB近くが必要とされ、 (i) オーバーサンプリング比 (ii) 再量子化ビット数 (iii) ΔΣ次数(ノイズシェーピング次数) の選択により決定される。これらの選択においては、従
来の大きな流れとして2種、(a) ΔΣ次数を安定な2次
とし、再量子化ビット数を1ビットとして、オーバーサ
ンプリング比を256倍(256FS =12.288M
Hz)としたもの、(b) 量子化ビット数を2〜4ビット
とし、ΔΣ次数を3次(ただし、縦続接続ではなく、1
次ΔΣ変調器を3ケ組み合わせながら、3次ノイズシェ
ーピング特性を得たもの)として、オーバーサンプリン
グ比を64倍(64FS =3.072MHz)としたも
の、があったが、各々、以下の問題があった。
【0008】上記(a)のものでは、動作スピードが1
2.288MHzと高速であるため、LSIで量産化が
難しい。特に、1ビットD/A変換を行うアナログ回路
の高速化が難しく、良好なアナログ特性が得にくい。
【0009】上記(b)のものでは、量子化ビット数が
少ないとは言え、多ビット(2ビット以上)であるた
め、これをD/A変換する時のアナログ素子間のバラツ
キの影響により、やはり良好なアナログ特性が得にく
い。具体的には素子間バラツキによりD/A変換のリニ
ア性が失われ易い。
【0010】そこで、上記問題を解消し、良好なD/A
変換特性を得るためには、量子化ビット数を1ビットと
し、より低いオーバーサンプリング比にて構成できる高
次ΔΣ変調器が必要である。
【0011】すでに、この目的を達成するためのA/D
コンバータとしては、図1に示すような量子化ビット数
を1ビットとした4次ΔΣ変調器が本出願人により開発
されており、これはオーバーサンプリング比64FS
3.072MHzにおいてS/N比98dBを達成した
ものである。A/Dコンバータを構成するその4次ΔΣ
変調器の回路はアナログ・スイッチド・キャパシタ回路
で構成されており、1〜4の積分器はアナログ演算増幅
器と積分キャパシタから成り、11の1ビット量子化器
はアナログコンパレータであり、フィードフォワード・
パスやフィードバック・ループ等はスイッチド・キャパ
シタ・ネットワークで構成され、各重み係数a1 〜a
4 ,g0 ,b1 は各加算器10,14,15におけるキ
ャパシタの容量比にて実現されていた。
【0012】さらに詳細に説明すると、図1に示すよう
に、4個の積分器1〜4が縦続接続され、これらの各出
力は、4本のフィードフォワード・パス5〜8を介して
各重み係数a1 〜a4 を乗じた後、フィードフォワード
加算器10によって加算され、その加算結果が1ビット
量子化器11によって1ビットの出力データに量子化さ
れると共に、この量子化された値がフィードバック・パ
ス12,13を介して初段の積分器1の入力部へフィー
ドバックされる。すなわち、このフィードバック・パス
は1サンプル時間分の遅延器12と、ゲイン設定器13
を有し、このパスの出力は初段加算器14によって新た
な入力信号と加算して初段積分器1に入力される。
【0013】以上の構成のΔΣ変調器における入力X
(Z) と出力Y(Z) との関係は、1ビット量子化器11に
よる量子化ノイイズをQN 、1から10までの回路の全
てを含めた4次ループ15の伝達関数をH(Z) とする
と、
【0014】
【数1】
【0015】と表現される。ベースバンド(0Hz〜2
2kHz)においては、
【0016】
【数2】
【0017】から、
【0018】
【外1】
【0019】また、H(Z) は基本的には4次の積分特性
を有するので、H(Z) ≫1となる。従って上記(1)式
は、
【0020】
【数3】
【0021】という近似式で表わされる。すなわち、ベ
ースバンドにおける量子化ノイズQNが1/H(Z) 倍さ
れたノイズ・シェーピング特性をもった1ビットΔΣ変
調出力Y(Z) が得られる。
【0022】上記(2)式から、H(Z) が大きいほど、
N /H(Z) が小さくされ、結果としてS/N比が向上
することが分る。それ故、4次ループ15の伝達関数H
(Z)の次数が高い程S/N比が良くなり、そのS/N比
の値は各フィードフォワード・パス5〜8の重み係数値
1 〜a4 と、ローカル・フィードバック・パス9の重
み係数値b1 によって決定される。なお、ローカル・フ
ィードバック・パス9は、ΔΣ変調の量子化ノイズスペ
イクトルにおいて、2重根のゼロ点を挿入するものであ
り、S/N比向上のために有効であるが、ΔΣ変調器と
しては必須の要件ではない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1の
従来例のものは、4次ループ15をアナログ積分器等で
構成していたため、伝達関数の次数を高くしてS/N比
をさらに向上させることは困難であり、またLSIでの
量産化にも向いていなかった。
【0024】本発明は、この点に鑑み、高次のディジタ
ルΔΣ変調器を実現することにより、前記の従来型の
(a),(b)の問題点を解消し、アナログ特性が良好
でLSIでの量産化が容易なD/Aコンバータを提供し
ようとするものである。ただし、図1のΔΣ変調器を応
用してアーキテクチャーによるディジタルΔΣ変調器を
単純なディジタル化で実現しようとすると、図1でアナ
ログスイッチド・キャパシタ・ネットワークで簡単に実
現されていた各重み係数a1 〜a4 ,g0 ,b1等の演
算には、多ビットの乗算が必要となり、回路規模が膨大
になるという新たな問題が生ずる。また、オーディオ分
野では2〜4チャンネルという多チャンネルのD/Aコ
ンバータが必要とされること、動作レートが64FS
3.072MHzと高速であるのに対して、演算すべき
ビット数が16ビット以上と大きいことなどにより、所
期の目的を達成するためには、回路規模,高速動作の点
で解決すべき課題がある。
【0025】そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑
み、回路規模が小さく、高速動作が可能なディジタルΔ
Σ変調器を提供することにある。
【0026】また、本発明の目的は時分割で演算する回
路規模の小さな多チャンネル用のディジタルΔΣ変調器
を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、多ビットの入力ディジタル信号X(Z)
累算する縦続接続された複数m個の累算手段と、該m個
の累算手段から出力される累算結果に対して各々のa1
〜am の重み係数を乗じて、その乗算結果の総和をとる
フィードフォワード加算手段と、該フィードフォワード
加算手段の加算結果を所定の判定基準に基づいて、前記
入力ディジタル信号X(Z) よりもビット数の少ないディ
ジタル出力Y(Z) に再量子化する再量子化手段と、該再
量子化手段の再量子化値Y(Z) に応じた所定のフィード
バック値を前記入力ディジタル信号X(Z) と共に前記m
個の累算手段の内の初段の累算手段に入力するフィード
バック手段とを有し、かつ前記フィードフォワード加算
手段は前記a1 〜am の重み係数を2のべき乗とし、該
重み係数の乗算をビットシフトで実現していることを特
徴とする。
【0028】また、本発明は、好ましくは、前記m個の
累算手段は複数nチャンネルの入力ディジタル信号X
1(Z)〜Xn(Z)をチャンネル順に順次入力可能とし、各々
の該累算手段は1個の多ビット加算器とnワードのシフ
トレジスタとを有して、該nワードのシフトレジスタの
内の第1ワード目に該多ビット加算器の出力が入力さ
れ、第nワード目の出力が当該多ビット加算器の累算用
データとしてフィードバックされ、かつ前記再量子化手
段からは、各チャンネルの出力レートのn倍の動作の動
作レートで全ての演算が実施された結果として、再量子
化値Y1(Z)〜Yn(Z)が順次出力されることを特徴とする
ことができる。
【0029】また、本発明は、好ましくは、前記nワー
ドのシフトレジスタの第1ワード目から第nワード目ま
でのシフト転送間に、初期設定手段もしくは異常時リセ
ット手段のいずれか一方または両者を配接したことを特
徴とすることができる。
【0030】また、本発明は、好ましくは、前記再量子
化手段の再量子化値Y(Z) 、またはY1(Z)〜Yn(Z)の各
々が1ビットデータであり、前記初段の累算手段への前
記所定のフィードバック値が前記入力ディジタル信号X
(Z) 、またはX1(Z)〜Xn(Z)の最大値の整数倍であり、
かつ該フィードバック値と該入力ディジタル信号X
(Z) 、またはX1(Z)〜Xn(Z)との加算を前記初段の累算
手段内の累算用加算器を用いて実現していることを特徴
とすることができる。
【0031】
【作用】本発明では、サンプリングされた多ビットのデ
ィジタル信号X(Z) を入力とする2以上のm個の縦続接
続されたm個の累積手段から出力される各累積結果にa
1 〜am なる重み係数を乗じて総和をとるフィードフォ
ワード加算手段において、a1 〜am なる重み係数を2
のべき乗とし、その乗算をブロック間配線のビットシフ
トにて実現させるようにしているので、乗算器が不要で
あり、そのため回路規模が小さく、高速動作や多チャン
ネルタイムシェア使用の可能な高次のディジタルΔΣ変
調器を実現できる。しかも、再量子化出力を従来よりも
低速の1ビットデータにすることが可能であるので、こ
の1ビットデータをD/A変換するアナログ回路の量産
化を容易にし、アナログ特性を向上させるのに貢献でき
る。
【0032】また、本発明では、他の態様として2以上
のnチャンネルのディジタル信号X1(Z)〜Xn(Z)を順次
入力可能とするm個の累算手段の各々が1個の多ビット
加算器とnワードのシフトレジスタとから成り、このn
ワードの内の第1ワード目にその加算器からの出力が接
続され、第nワード目の出力がその加算器の累算用デー
タとしてフィードバックされるように構成し、各チャン
ネルの出力レートのn倍の動作レートで全ての演算が実
施され、出力Y1(Z)〜Yn(Z)が順次出力されるというよ
うに、時分割で演算処理するようにしているので、回路
規模の小さな多チャンネル用のディジタルΔΣ変調器を
提供できる。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0034】ここでは具体例として、FS =48kH
z,16ビットのディジタルオーディオ信号を64倍オ
ーバーサンプリングした64FS =3.072MHz,
16ビットのディジタル信号を入力とし、ベースバンド
(0Hz〜22kHz)での量子化ノイイズを小さく抑
えたノイズシェーピングを実現しながら、入力よりも少
ないビット数に再量子化した64FS のディジタルデー
タを出力する高次ΔΣ変調器に対して、本発明を適用す
る場合について以下に説明する。
【0035】なお、以下の実施例においては、再量子化
ビット数が1ビットの場合について述べるが、これは説
明を簡単にするためであり、以下に説明する本発明の内
容は、再量子化ビット数が複数ビットの場合にも、その
まま適用できるものである。また、ΔΣ変調器の次数と
しては、16ビットディジタル入力信号が有しうるS/
N比の限界値97.8dBを、64倍オーバーサンプリ
ングして1ビット量子化ΔΣ変調にて実現可能とするた
めに、4次(m=4)の場合を実例として選択している
が、その求めるターゲットに応じた各種の次数やオーバ
ーサンプリング比の構成に対しても、本発明は適用可能
である。
【0036】なおまた、以下の説明における4次1ビッ
トΔΣ変調器の基本動作は前述の図1の従来例と同様な
ので、その説明は省略する。
【0037】(第1の実施例)図2は、フィードフォワ
ード・パスの重み係数a1 〜a4 を2のべき乗に設定し
た場合の本発明の第1の実施例の回路構成を示す。入力
信号X(Z) は16ビット,64FS =3.072MHz
のディジタル信号であり、各積分回路は21〜24のデ
ィジタル累算器、すなわち多ビットの加算器(アキュム
レータ)と累算レジスタとにより構成される。各累算器
21〜24は、その入力に対してK1 〜K4 倍の演算空
間を有する。すなわち、各累算器21〜24の積分ゲイ
ンは1/K1 〜1/K4 であり、これらのゲインの値は
2のべき乗に設定されているので、乗算は不要で、各段
の累算器の出力は次段の入力部へブロック間配線のビッ
トシフトにより直結されている。
【0038】前述の図1におけるフィードフォワード・
パス5〜8とフィードフォワード加算器10、および1
ビット量子化器11は、この図2の実施例では、25〜
28のフィードフォワード・パスと29の加算量子化器
とにより構成される。一例として重み係数a1 〜a4
値を、
【0039】
【数4】
【0040】という2のべき乗に設定した場合、各フィ
ードフォワード・パス25〜28では、各累算器21〜
24の出力を4ビット,3ビット,2ビット,1ビット
ずつLSB側へビットシフトさせた各ブロック間配線に
より直接加算量子化器29へ送ることで、乗算器等の具
体的な乗算回路を設けることなく、実質的にa1 〜a4
の重み係数を乗じることが可能である。
【0041】加算量子化器29は、実際には3個の多ビ
ット加算器29a〜29cにより構成される。多ビット
加算器29aはフィードフォワード・パス25と26か
らのデータを加算し、多ビット加算器29bはフィード
フォワード・パス27と28からのデータを加算し、こ
れら多ビット加算器の2つの加算結果が後段の多ビット
加算器29cにより加算され、これにより4個のパスか
らのデータの総和をとることができる。1ビット量子化
は、その総和が正が負かを判定してその結果を出力すれ
ば良い。従って、加算器29cの加算結果のサインビッ
トがこの判定結果、すなわち1ビット量子化出力として
出力される。
【0042】この1ビット量子化出力は、フィードバッ
ク・パス33を介して、ゲインg0倍されて入力加算器
34へフィードバックされ、入力レジスタ31から出力
された新たな入力出データX(Z) と多ビット加算器34
により加算されて、1段目の累算器21へ送られる。
【0043】ここで、入力データX(Z) の正,負のフル
スケール値をxmax ,−xmax とすると、上記の1ビッ
ト量子化出力の値Y(Z) は、正または負のフルスケール
値xmax ,−xmax を表現するものであり、これがg0
倍されてフィードバックされる。従って、これは、Y
(Z) =1(正)のときに、−g0 ・xmax を、Y(Z)
0(負)のときに、+g0 ・xmax を新たな入力データ
(Z) に加算することを意味している。ここで、1と0
とは、1ビットデータにて正と負とを表わすために用い
たものであり、0は負を表わす。なお、データ形式とし
て2の補数形式をとる場合には、加算器29cの加算結
果のサインビットは、判定結果が正のときには0で表現
され、判定結果が負のときには1で表現されるので、こ
れをインバータ30で反転してY(Z) として出力させ
る。
【0044】また、本実施例では、フィードバックルー
プ33にゲインg0 を設けたが、これは入力X(Z) との
相対的な関係を示すもので、入力間に1/g0 のゲイン
を設けて、フィードバック系のゲインを1とした場合に
も全く等価である。また、前式(1)で前述のフィード
バック系の遅延Z-1は、系全体のクローズループ内のど
こに置いても効果は同一であり、本実施例では各累算器
21〜24における累算レジスタの動作に自動的に組み
込まれている。
【0045】以上の構成により、4次1ビットΔΣ変調
器がディジタル化した回路で構成され、また乗算器等を
必要とせず、各重み係数がブロック間配線のビットシフ
トのみで構成される。このため本実施例によれば、回路
規模が小さく高速動作の可能なΔΣ変調器が実現され
る。
【0046】図3は、上記のブロック間配線のビットシ
フトをさらに理解し易くするための図であり、特に2個
の20ビット累算器35,36の出力を各々4ビット,
3ビットずつビットシフトして、17ビット加算器37
へ転送する際のブロック間配線の様子を示すものであ
る。即ち、20ビット累算器35の出力QA5〜QA2
0は下位方向へ4ビットシフトされて、17ビット加算
器37の入力ポートA1〜A16へ入力され、20ビッ
ト累算器36の出力QB4〜QB20は下位方向へ3ビ
ットシフトされて17ビット加算器37の他の入力ポー
トB1〜B17へ入力される。これにより、乗算器等を
必要としないで2のべき乗の演算が実現され、回路規模
が簡易でかつ高速動作が可能な再量子化のための演算処
理ができる。なお、上記の累算器35は図2の累算器2
1,23、また累算器36は図2の累算器22,24、
また加算器37は図2の加算器29a,29bにそれぞ
れ対応する。
【0047】(第2の実施例)図4は、各演算処理をチ
ャンネル毎に時分割で行う複数チャンネル用のディジタ
ルΔΣ変調器を実現するために、本発明を適用した場合
の本発明の第2の実施例の回路構成を示す。ここでは、
具体例として2チャンネルの場合について説明するが、
3チャンネル以上の場合にも本例の構成が同様に適用可
能であることは、以下の説明により明らかである。
【0048】図4において、入力レジスタと各累算器の
累算レジスタは、2チャンネル分としての2ワードのシ
フトレジスタREG1(45,41〜44)、REG2
(50,46〜49)として用意されており、2チャン
ネル分の入力X1(Z),X2(Z)がシフトレジスタ45,5
0を介して交互に入力されるたびに、同一の演算回路を
用いて、2チャンネル分の出力Y1(Z),Y2(Z)を交互に
生成し、出力していく。クロック供給回路40から上記
各シフトレジスタへ共通して供給される動作クロックM
CKは、各チャンネルの動作レートが64FS =3.0
72MHzであるとすると、その2倍の128FS
6.144MHzである。この動作クロックMCKの1
クロックの演算期間1/6.144MHz≒163ns
内に、2チャンネルの内の一方のチャンネルについての
演算と、1ビット出力、および次のチャンネルの演算準
備が実施される。
【0049】すなわち、各第2のシフトレジスタREG
2(46〜49)から出力された一方のチャンネルの前
回までの累算データは、各累算器内の自己ループ・パス
と、次段の累算器へのパスと、フィードフォワード加算
器を経た1ビット出力と、フィードバック・パスを経て
新たな入力と加算された後での初段の累算器へのパス等
の一連の演算を実施されて、各第1のシフトレジスタR
EG1(41〜44)に取り込まれる。同時に、各第1
のシフトレジスタREG1(41〜44)に貯えられて
いたもう一方のチャンネルの累積データは、各第2のシ
フトレジスタREG2(46〜49)へ移動され、次回
サイクルでの演算に使用されうるようになる。以上の動
作を繰り返すことで、回路規模の大きな各演算回路を増
やすことなく、簡易な2チャンネル・タイムシェア型の
ディジタルΔΣ変調器が実現できる。
【0050】なお、本実施例においては各2チャンネル
分のレジスタとしてシフトレジスタREG1,REG2
を用いたが、それは、(i) チャンネル間の選択用のマ
ルチプレクサが不用になること、(ii) マルチプレクサ
による遅延時間を主要な演算経路から省略できること、
(iii) 各レジスタに同一のクロックが供給できるので、
コントロールが簡易になること、等の利点により、回路
規模の削減と演算の高速化に貢献しうるためである。
【0051】また、本実施例においては、動作初期状態
の設定および異常動作時のリセットを行うための回路5
1〜54を、各累算器の第1のシフトレジスタREG1
と第2のシフトレジスタREG2の間に接続している。
この回路51〜54は、本例のΔΣ変調器の動作スター
ト時に累算レジスタREG2を初期設定したり、動作中
の異常時すなわち発振時にそのレジスタREG2の値を
所定値に設定する機能を有する。この回路51〜54
は、系全体の何処に置いても構わないが、特に本実施例
のように同一の演算回路を複数チャンネルで時分割で共
用する場合には、この回路51〜52を高速動作が必要
なレジスタREG2からレジスタREG1への演算経路
の中に挿入して遅延時間を増やすことは非常に不利であ
る。従って、本実施例では、レジスタREG1からレジ
スタREG2へのシフト転送間の経路にその回路51〜
54を配置することで、レジスタREG2からレジスタ
REG1への演算経路の高速化に貢献できるようにして
いる。
【0052】また、上記の動作中の異常とは、累算器が
有限ビット数であることより、そのオーバーフローが代
表的なものであるが、このオーバーフローを避けるため
に、本回路51〜54はレジスタREG1へ取り込まれ
た毎回の累算結果を常にチェックし、その累算結果があ
らかじめ定めた値(閾値)以上であれば発振したと判定
して、レジスタREG2へは正常状態へ戻すための所定
値(例えば、オール零)へリセットしたデータを送り込
む。これにより、レジスタREG2からレジスタREG
1への演算経路の高速化を劣化させることなく、簡易な
回路構成によって、安定なディジタルΔΣ変調器を提供
できる。
【0053】図5は図4の上記の累積器の1つの構成を
さらに詳細に示すものであり、レジスタ62は図4のレ
ジスタ41〜44、レジスタ63は図4のレジスタ46
〜49、回路64は図4の回路51〜54にそれぞれ対
応する。図5では、2チャンネル分の累算シフトレジス
タとして62のレジスタREG1と63のレジスタRE
G2、さらに61の累算用加算器がそれぞれ20ビット
で構成され、レジスタREG1とレジスタREG2の間
に64の初期設定および異常時リセット回路が挿入接続
されている。この累算器の累算ゲインは1/2としたの
で、入力データはD1〜D19の19ビットとなってい
る。加算器61は通常の全加算器(フルアダー)が20
個接続されたキャリーリップル加算器(Carry-Ripple-A
dder)であり、そのデータ形式は2の補数形式としてあ
る。各20ビットの第1累算シフトレジスタREG1
(62)と第2累積シフトレジスタREG2(63)お
よび、初期設定・異常時リセット回路64内の2ビット
の前回データを記憶するレジスタは、クロック供給回路
40からの同一の128FS =12.28MHzのクロ
ックMCKによって動作され、このクロックMCKの1
周期毎にデータをレジスタ間でシフト転送させていく。
レジスタREG1とレジスタREG2は、それぞれ別チ
ャンネルのデータを貯えている。
【0054】初期設定・異常時リセット回路64内の2
ビットのレジスタは、第1累算シフトレジスタREG1
(62)に貯えられたチャンネルの前回データの上位2
ビット(J19,J20)を貯えている。本例では、異
常時としてオーバーフロー発生を検出することを目的と
しており、
【0055】
【外2】
【0056】
【外3】
【0057】が発生したことを示しており、上記(a)
または(b)の場合には
【0058】
【外4】
【0059】第2累算シフトレジスタREG2(63)
への転送データはオール零にリセットされる。また、初
期設定では、動作初期時に、
【0060】
【外5】
【0061】第2の累算シフトレジスタREG2の内容
をオール零に設定する。
【0062】なお、上記の(a)もしくは(b)の判定
では、入力が19ビットであること、すなわち累算器の
演算空間が入力データのビット数(19ビット)よりも
1ビット以上大きいことを前提とするが、通常の高次Δ
Σ変調では、累算ゲインが1/2以下に設定されること
が多いので、この全体条件は、非常に有効な判定の条件
となり得る。上記(a),(b)についてさらに補足す
れば、上記の
【0063】
【外6】
【0064】前回までの累算結果が20ビット空間で正
規化した時に+0.5以上の値であったことを示してい
るものであり、従って新たな19ビット入力を加えた結
果は正値であるはずである。従って、レジスタREG1
のサインビットであるQ20′はこのときは0でなけれ
ばならない。故に、Q20′=1となれば、正のオーバ
ーフローが発生してサインビットが判定してしまったこ
とが認識される。
【0065】
【外7】
【0066】前回までの累算結果が20ビット空間で正
規化した時に−0.5以下の値であったことを示してい
るので、新たな19ビット入力を加えた値は負値のまま
であるはずである。従って、レジスタREG1のサイン
ビットであるQ20′はこのときは1でなければならな
い。故に、Q20′=0となれば、負のオーバーフロー
が発生してサインビットが反転してしまったことが認識
される。
【0067】図5の実施例の構成は、オーバーフロー検
出を20ビット全てのチェックを必要とせずに、わずか
3ビットのチェックのみで実現できること、新たなコン
トロール回路を設けることなくすでに使用されている単
一のクロック供給回路40を利用できること、初期設定
と異常時のリセットとを同一のリセット回路で共用して
いること、単一回路で2チャンネル用に共用できるこ
と、等の点で非常に簡易な回路で実現できる。しかも、
リセットや異常検出の遅延を、キャリー(Carry)伝播
遅延等を含むレジスタREG2からレジスタREG1へ
の演算経路から省くことができるので、簡易で高速な2
チャンネル用のディジタルΔΣ変調器が実現できる。
【0068】なおまた、上記図5の実施例回路において
は、初期設定値および異常時リセット値をオール零とし
たが、これは回路説明を簡易にするためであり、オール
零以外のリセット値を用いること、また初期設定値と異
常時リセット値を異なる値にすること等が類似の回路構
成により容易に実現可能であることは勿論である。
【0069】(第3の実施例)次に、図6および図7を
参照して、上述した第1と第2の実施例のΔΣ変調器か
ら1個の多ビット加算器を省き、回路の簡素化を図った
本発明の第3実施例について説明する。この実施例は、
図2もしくは図4に示したフィードバック・パスのゲイ
ンg0 を2以上の整数値とし、初段加算器(図2,図4
の加算器34)を省略するものである。以下に、g0
2の場合とg0 =3の場合について初段累算器内の累算
用加算器を示した図6,図7を参照して本実施例を説明
するが、これらの回路は入力側に1/g0 のゲインをも
たせてフィードバック・ゲインを1とした場合と等価で
ある。また、g0 ≧4の場合に対しても、以下の説明よ
る手法を拡張していくことで容易に類推可能である。
【0070】図6は、ゲインg0 =2,積分係数K1
3 =8(図1参照)の場合について示すもので、図
2,図4に示す初段加算器(34)は排除され、19ビ
ットの累算用加算器の入力端子のD1〜D16へは入力
(Z) の16ビットデータx1〜x16が直接入力され、
加算器入力端子のD17へは
【0071】
【外8】
【0072】が入力され、加算器入力端子のD18とD
19へは量子化結果である1ビット出力値Y(Z) が入力
される。なお、以下の説明では、出力値Y(Z) は、量子
化結果が正のときにY(Z) =1、量子化結果が負のとき
にY(Z) =0で表現され、かつ入力データX(Z) を始め
として全ての演算に用いられるデータ形式は2の補数形
式において左側をMSB側として表現されるものとす
る。
【0073】図6の入力データX(Z) は19ビットで表
現すると、上位3ビットがサインビット拡張されて、
【0074】
【数5】 x16 x16 x16 x16 x15 x14 x13 x12 x11 x10 x9 x8 x7 x6 x5 x4 x3 x2 x1 …(3) となり、Y(Z) =1(量子化結果が正)のときにはフィ
ードバック値は−2・FS(FSは入力16ビットの最
大値)となり、
【0075】
【数6】 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 …(4) を加算しなければならない。(3)と(4)式のデータ
を加算した結果は、x16=0の場合(入力X(Z)
が正値)には、
【0076】
【数7】 1 1 1 x16 x15 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ x2 x1 …(5) x16=1の場合(入力X(Z) が負値)には、 1 1 0 x16 x15 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ x2 x1 …(6) となり、この(5),(6)式のデータは共に、
【0077】
【数8】
【0078】と表現される。
【0079】次に、Y(Z) =0(量子化結果が負)のと
きには、フィードバック値は+2FSとなり、
【0080】
【数9】 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 …(8) を(1)式の入力データに加算することとなり、その加
算した結果は、x16=0のときには、
【0081】
【数10】 0 0 1 x16 x15 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ x2 x1 …(9) x16のときには、
【0082】
【数11】 0 0 0 x16 x15 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ x2 x1 …(10) となり、(9),(10)式のデータも共に(7)式で
表現される。
【0083】以上により、図6に示す回路構成により、
初段加算器を排除しながらも、入力x(z) とフィードバ
ック量±g0 ・FSとが自動的に加算されて、初段累算
器(初段の累算レジスタ)に入力されていることが理解
できる。
【0084】次に、図7は、g0 =3,K1 =8の場合
について示すもので、やはり初段加算器は排除され、累
算用加算器は19ビットである。この零では、g0 の値
が奇数であるので、19ビットの累算用加算器の入力端
子のD1〜D15へはX(Z)のサインビットを除く下位
15ビットデータx1 〜x15が直接入力され、加算器の
入力端子のD16へはサインビットx16の反転値である
反転x16が入力され、加算器の入力端子D17へは量子
化結果である1ビット出力値Y(Z) の反転値である反転
(Z) が、加算器の入力端子のD18〜D19へはその
(Z) が入力される。
【0085】Y(Z) =1の場合には、g0 =3から、フ
ィードバック値は−3・FSであり、
【0086】
【数12】 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 …(11) が上記の(3)式のデータに加算される。その加算結果
は、x16=0の場合には、
【0087】
【数13】 1 1 0 1 x15 x14 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ x2 x1 …(12) となり、x16=1の場合には、
【0088】
【数14】 1 1 1 0 x15 x14 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ x2 x1 …(13) となり、共に、
【0089】
【数15】
【0090】と表現される。
【0091】一方、Y(Z) =0の場合には、フィードバ
ック値は+3・FSであり、
【0092】
【数16】 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 …(15) が上記の(3)式のデータに加算され、その加算結果
は、x16=0の場合には、
【0093】
【数17】 0 0 1 1 x15 x14 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ x2 x1 …(16) となり、x16=1の場合には、
【0094】
【数18】 0 0 1 0 x15 x14 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ x2 x1 …(17) となり、やはり共に上記(14)式で表現される。
【0095】以上により、g0 =3とした場合には、図
7に示す回路構成により、初段加算器を排除しながら
も、入力X(Z) とフィードバック量±g0 ・FSとが自
動的に加算されて、初段累算器(初段の累算レジスタ)
に入力されていることが理解できる。
【0096】以上説明した構成は、g0 =4以上の場合
にも当然同様な手法により拡張していけることは明らか
である。その手法の要部の1つとしては、g0 =nにお
いて、nが偶数のときには入力X(Z) のサインビットx
16をそのままD16へ入力させ、nが奇数のときにはそ
のサインビットの反転x16がD17へ入力させることで
ある。いずれにしても、本実施例によれば、19ビット
の初段加算器を排除できることにより、回路規模が大い
に削減できること、また最も演算遅延が大きい経路の遅
延を減ずることができ、これにより特に高速動作を要求
される第2の実施例のような複数チャンネルのディジタ
ルΔΣ変調器を実現する上でその効果が絶大であると期
待できる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乗算器が不要で回路規模が小さく、高速動作や多チャン
ネルタイムシェア使用の可能な高次のディジタルΔΣ変
調器を実現でき、しかも再量子化出力を従来よりも低速
の1ビットデータにすることが可能であるので、このΔ
Σ変調器の出力をD/A変換するアナログ回路の量産化
を容易にし、アナログ特性を向上させるのに貢献できる
という効果が得られる。
【0098】また、本発明によれば同一の演算回路をチ
ャンネル毎に時分割で利用することで、回路規模の小さ
な多チャンネル用のディジタルΔΣ変調器を提供できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アナログ素子で構成した従来の4次1ビットΔ
Σ変調器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の構成を示し、フィード
フォワード・パスの重み係数a1 〜a4 を2のべき乗に
設定してブロック間配線のビットシフトにて各係数の乗
算を実現させた場合の4次1ビット量子化のディジタル
ΔΣ変調器の構成を示すブロック図である。
【図3】図2におけるブロック間配線によるビットシフ
トの詳細を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施例の2チャンネル・タイム
シェア型のディジタルΔΣ変調器の構成を示すブロック
図である。
【図5】図4の初段設定および異常時リセット回路を2
チャンネル用ディジタルΔΣ変調器の累算レジスタ間に
配置させた場合の詳細な構成例を示す回路図である。
【図6】本発明の第3の実施例において、フィードバッ
ク・ゲインg0 が2の場合における初段累算用加算器に
おける入力X(Z) とフィードバック−g0(Z) との加
算回路の構成を示す回路図である。
【図7】同じく、g0 が3の場合の構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1〜4 積分器 5〜8,25〜28,33 フィードフォワード・パス 10,14,15,29a〜29c,37 加算器 11 1ビット量子化器 13 ゲイン設定器 21〜24,35,36 累算器 29 加算量子化器 30 インバータ 34 初段加算器 40 クロック供給回路 41〜45,62 第1のシフトレジスタREG1 46〜50,63 第2のシフトレジスタREG2 51〜54,64 初期設定・異常時リセット回路 61 累算用加算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多ビットの入力ディジタル信号X(Z)
    累算する縦続接続された複数m個の累算手段と、 該m個の累算手段から出力される累算結果に対して各々
    のa1 〜am の重み係数を乗じて、その乗算結果の総和
    をとるフィードフォワード加算手段と、 該フィードフォワード加算手段の加算結果を所定の判定
    基準に基づいて、前記入力ディジタル信号X(Z) よりも
    ビット数の少ないディジタル出力Y(Z) に再量子化する
    再量子化手段と、 該再量子化手段の再量子化値Y(Z) に応じた所定のフィ
    ードバック値を前記入力ディジタル信号X(Z) と共に前
    記m個の累算手段の内の初段の累算手段に入力するフィ
    ードバック手段とを有し、 かつ前記フィードフォワード加算手段は前記a1 〜am
    の重み係数を2のべき乗とし、該重み係数の乗算をビッ
    トシフトで実現していることを特徴とするディジタルΔ
    Σ変調器。
  2. 【請求項2】 前記m個の累算手段は複数nチャンネル
    の入力ディジタル信号X1(Z)〜Xn(Z)をチャンネル順に
    順次入力可能とし、各々の該累算手段は1個の多ビット
    加算器とnワードのシフトレジスタとを有して、該nワ
    ードのシフトレジスタの内の第1ワード目に該多ビット
    加算器の出力が入力され、第nワード目の出力が当該多
    ビット加算器の累算用データとしてフィードバックさ
    れ、 かつ前記再量子化手段からは、各チャンネルの出力レー
    トのn倍の動作の動作レートで全ての演算が実施された
    結果として、再量子化値Y1(Z)〜Yn(Z)が順次出力され
    ることを特徴とする請求項1に記載のディジタルΔΣ変
    調器。
  3. 【請求項3】 前記nワードのシフトレジスタの第1ワ
    ード目から第nワード目までのシフト転送間に、初期設
    定手段もしくは異常時リセット手段のいずれか一方また
    は両者を配接したことを特徴とする請求項2に記載のデ
    ィジタルΔΣ変調器。
  4. 【請求項4】 前記再量子化手段の再量子化値Y(Z)
    またはY1(Z)〜Yn(Z)の各々が1ビットデータであり、 前記初段の累算手段への前記所定のフィードバック値が
    前記入力ディジタル信号X(Z) 、またはX1(Z)〜Xn(Z)
    の最大値の整数倍であり、 かつ該フィードバック値と該入力ディジタル信号X
    (Z) 、またはX1(Z)〜Xn(Z)との加算を前記初段の累算
    手段内の累算用加算器を用いて実現していることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載のディジタル
    ΔΣ変調器。
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