JPH07229605A - ボイラ装置 - Google Patents
ボイラ装置Info
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- JPH07229605A JPH07229605A JP2128494A JP2128494A JPH07229605A JP H07229605 A JPH07229605 A JP H07229605A JP 2128494 A JP2128494 A JP 2128494A JP 2128494 A JP2128494 A JP 2128494A JP H07229605 A JPH07229605 A JP H07229605A
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- steam
- protective cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 蒸気管に熱衝撃による損傷を生じにくく、耐
久性に優れたボイラ装置を提供する。 【構成】 蒸気管11中を流れる過熱蒸気又は再熱蒸気
スプレーノズル13からスプレー水14を噴霧し、過熱
蒸気又は再熱蒸気の温度を低下する減温器を備えたボイ
ラ装置において、前記スプレー水14が噴霧される蒸気
管11の内面に、金網製の保護筒12を1層又は多層に
設けた。蒸気管11の内側に金属薄板製の保護筒31を
設け、該保護筒31の内側に金網製の保護筒12を1層
又は多層に設けることもできる。
久性に優れたボイラ装置を提供する。 【構成】 蒸気管11中を流れる過熱蒸気又は再熱蒸気
スプレーノズル13からスプレー水14を噴霧し、過熱
蒸気又は再熱蒸気の温度を低下する減温器を備えたボイ
ラ装置において、前記スプレー水14が噴霧される蒸気
管11の内面に、金網製の保護筒12を1層又は多層に
設けた。蒸気管11の内側に金属薄板製の保護筒31を
設け、該保護筒31の内側に金網製の保護筒12を1層
又は多層に設けることもできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減温器を備えたボイラ
装置に係り、特に、減温器からの冷却水が注水される蒸
気管の内部構造に関する。
装置に係り、特に、減温器からの冷却水が注水される蒸
気管の内部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】発電用ボイラ等においては、蒸気温度を
所定範囲の値に制御するため、蒸気管に減温器を設け、
蒸気管内を流れる過熱蒸気中に冷却水を噴霧し、その蒸
発潜熱を利用して、蒸気温度を所定温度まで減温する制
御方式が一般にとられている。しかし、冷却水噴霧式の
減温器を用いた場合、噴霧液滴が高温の蒸気管に直接衝
突しやすいので、蒸気管に大きな熱応力を生じやすく、
蒸気管に損傷を与えやすいという不都合がある。従来よ
り、かかる不都合を解消するための手段としては、液
滴を微粒化して蒸発を容易にし、液滴の蒸気管への衝突
を減少する方法、それに蒸気管の冷却水噴霧部の近傍
並びにその後流域に、保護筒を設ける方法(公知例とし
ては、実開昭55−64609号公報に記載されたもの
がある。)などが提案されている。
所定範囲の値に制御するため、蒸気管に減温器を設け、
蒸気管内を流れる過熱蒸気中に冷却水を噴霧し、その蒸
発潜熱を利用して、蒸気温度を所定温度まで減温する制
御方式が一般にとられている。しかし、冷却水噴霧式の
減温器を用いた場合、噴霧液滴が高温の蒸気管に直接衝
突しやすいので、蒸気管に大きな熱応力を生じやすく、
蒸気管に損傷を与えやすいという不都合がある。従来よ
り、かかる不都合を解消するための手段としては、液
滴を微粒化して蒸発を容易にし、液滴の蒸気管への衝突
を減少する方法、それに蒸気管の冷却水噴霧部の近傍
並びにその後流域に、保護筒を設ける方法(公知例とし
ては、実開昭55−64609号公報に記載されたもの
がある。)などが提案されている。
【0003】ところが、上記の方法は、蒸発そのもの
に着目した根本的な対策であるが、液滴が蒸気中に噴霧
された後、噴霧液滴がごく短時間のうちに蒸気流と等速
になり、液滴と蒸気流との相対速度がほとんどゼロにな
るため、蒸発速度が著しく低下してしまうという問題が
ある。また、減温器の噴霧ノズル孔にFe3O4等の酸化
スケールが付着しやすく、冷却水の噴霧液滴径、噴射
量、噴霧速度等を長期間にわたって正確かつ安定に制御
することが事実上困難である。
に着目した根本的な対策であるが、液滴が蒸気中に噴霧
された後、噴霧液滴がごく短時間のうちに蒸気流と等速
になり、液滴と蒸気流との相対速度がほとんどゼロにな
るため、蒸発速度が著しく低下してしまうという問題が
ある。また、減温器の噴霧ノズル孔にFe3O4等の酸化
スケールが付着しやすく、冷却水の噴霧液滴径、噴射
量、噴霧速度等を長期間にわたって正確かつ安定に制御
することが事実上困難である。
【0004】一方、上記の方法は、冷却水の噴霧に伴
う熱衝撃を保護筒にて受け、蒸気管を保護するという発
想であるが、保護筒が破損すると、遂には蒸気管自身に
液滴が当たるようになって蒸気管に熱衝撃が作用するこ
とになるので、根本的かつ永久的な保護対策にはならな
い。
う熱衝撃を保護筒にて受け、蒸気管を保護するという発
想であるが、保護筒が破損すると、遂には蒸気管自身に
液滴が当たるようになって蒸気管に熱衝撃が作用するこ
とになるので、根本的かつ永久的な保護対策にはならな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の有する不都
合からみて、減温器を長期間安定して有効に機能させる
ためには、ノズル孔の小径化による噴霧液滴の微細化
(上記の方法)よりは、保護筒による蒸気管の保護
(上記の方法)の方がより簡便かつ現実的である。し
かし、この方法を有効なものとするには、蒸気管への液
滴の衝突を防止でき、かつ熱衝撃に対して高い抵抗力を
有する保護筒の開発が不可欠である。
合からみて、減温器を長期間安定して有効に機能させる
ためには、ノズル孔の小径化による噴霧液滴の微細化
(上記の方法)よりは、保護筒による蒸気管の保護
(上記の方法)の方がより簡便かつ現実的である。し
かし、この方法を有効なものとするには、蒸気管への液
滴の衝突を防止でき、かつ熱衝撃に対して高い抵抗力を
有する保護筒の開発が不可欠である。
【0006】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであって、その目的は、蒸気管の耐久性に優
れた減温器付きのボイラ装置を提供することにある。
されたものであって、その目的は、蒸気管の耐久性に優
れた減温器付きのボイラ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
達成するため、蒸気管中を流れる過熱蒸気又は再熱蒸気
に冷却水を噴霧し、過熱蒸気又は再熱蒸気の温度を低下
する減温器を備えたボイラ装置において、前記冷却水が
噴霧される蒸気管の内面に、金網製の保護筒を1層又は
多層に設けるか、前記蒸気管の内側に金属薄板製の保護
筒を設け、該保護筒の内側にさらに金網製の保護筒を1
層又は多層に設けるという構成にした。
達成するため、蒸気管中を流れる過熱蒸気又は再熱蒸気
に冷却水を噴霧し、過熱蒸気又は再熱蒸気の温度を低下
する減温器を備えたボイラ装置において、前記冷却水が
噴霧される蒸気管の内面に、金網製の保護筒を1層又は
多層に設けるか、前記蒸気管の内側に金属薄板製の保護
筒を設け、該保護筒の内側にさらに金網製の保護筒を1
層又は多層に設けるという構成にした。
【0008】前記金網製の保護筒としては、直径が0.
1mm〜1.0mmの素線を編んだもの、18Cr−8
Ni系ステンレス鋼の素線を編んだもの、それに目開き
寸法が0.1mm〜1.0mmに形成されたものが特に
好適である。一方、前記金属薄板製の保護筒としては、
板厚が0.1mm〜0.3mmの18Cr−8Ni系ス
テンレス鋼を成型したものが特に好適である。
1mm〜1.0mmの素線を編んだもの、18Cr−8
Ni系ステンレス鋼の素線を編んだもの、それに目開き
寸法が0.1mm〜1.0mmに形成されたものが特に
好適である。一方、前記金属薄板製の保護筒としては、
板厚が0.1mm〜0.3mmの18Cr−8Ni系ス
テンレス鋼を成型したものが特に好適である。
【0009】
【作用】蒸気管内に内装された保護筒に作用する熱応力
は、保護筒の板厚方向、円周方向、あるいは軸線方向に
温度差が発生し、その温度差による変形が、周囲の蒸気
管で拘束されることによって生じる。したがって、蒸気
管による拘束を解除すれば、熱応力の発生を阻止でき
る。
は、保護筒の板厚方向、円周方向、あるいは軸線方向に
温度差が発生し、その温度差による変形が、周囲の蒸気
管で拘束されることによって生じる。したがって、蒸気
管による拘束を解除すれば、熱応力の発生を阻止でき
る。
【0010】保護筒を板材で作製した場合、板厚を非常
に小さいものにすれば板厚方向の温度差をなくすことが
でき、熱応力の発生を阻止できる。しかし、円周方向及
び軸線方向の熱応力については、保護筒が蒸気管に拘束
されている限り、板厚を非常に小さいものにしたとして
も、発生を阻止することはできない。
に小さいものにすれば板厚方向の温度差をなくすことが
でき、熱応力の発生を阻止できる。しかし、円周方向及
び軸線方向の熱応力については、保護筒が蒸気管に拘束
されている限り、板厚を非常に小さいものにしたとして
も、発生を阻止することはできない。
【0011】保護筒を金網にて作製すると、金網の目開
き寸法(メッシュ)を細かくしたり、あるいは複数の保
護筒を同心状に積層したりすることによって、蒸気冷却
用液滴の蒸気管への衝突を防止できると共に、金網を構
成する各素線間に温度差を生じたとしても、温度差に伴
う変形を各素線間の滑りによって逃げることができるの
で、保護筒が蒸気管で拘束されるということがなく、保
護筒に熱応力が発生しない。よって、保護筒の破壊を有
効に防止でき、長期間にわたって蒸気管を保護できる。
き寸法(メッシュ)を細かくしたり、あるいは複数の保
護筒を同心状に積層したりすることによって、蒸気冷却
用液滴の蒸気管への衝突を防止できると共に、金網を構
成する各素線間に温度差を生じたとしても、温度差に伴
う変形を各素線間の滑りによって逃げることができるの
で、保護筒が蒸気管で拘束されるということがなく、保
護筒に熱応力が発生しない。よって、保護筒の破壊を有
効に防止でき、長期間にわたって蒸気管を保護できる。
【0012】この点につき、図を用いてより詳細に説明
すると、保護筒を板材で作製した場合には、図8(a)
に模式的に示すように、蒸気管1によって保護筒2の両
端部が拘束されるので、上限温度Tmaxと下限温度Tmin
の間で熱サイクルを受けると、図8(b)に示すよう
に、応力σ−ひずみεのヒステリシスループを描く。こ
のヒステリシスループの大きさが疲労損傷の大きさを表
し、上限温度Tmax と下限温度Tmin の差が大きいほ
ど、ヒステリシスループの大きさが大きくなる。
すると、保護筒を板材で作製した場合には、図8(a)
に模式的に示すように、蒸気管1によって保護筒2の両
端部が拘束されるので、上限温度Tmaxと下限温度Tmin
の間で熱サイクルを受けると、図8(b)に示すよう
に、応力σ−ひずみεのヒステリシスループを描く。こ
のヒステリシスループの大きさが疲労損傷の大きさを表
し、上限温度Tmax と下限温度Tmin の差が大きいほ
ど、ヒステリシスループの大きさが大きくなる。
【0013】保護筒を金網にて作製した場合には、図9
(a)に模式的に示すように、蒸気管1によって保護筒
2が拘束されず、温度差を生じたときには、図9(b)
に示すように縦方向の素線3と横方向の素線4とが互い
に滑りあうので、上限温度Tmaxと下限温度Tminの間で
熱サイクルを受けたときにも、図9(c)に示すよう
に、応力σ−ひずみεの挙動はヒステリシスループを描
かない。よって、素線の受ける熱応力が疲労限以下とな
るので、保護筒の疲労損傷を防止できる。
(a)に模式的に示すように、蒸気管1によって保護筒
2が拘束されず、温度差を生じたときには、図9(b)
に示すように縦方向の素線3と横方向の素線4とが互い
に滑りあうので、上限温度Tmaxと下限温度Tminの間で
熱サイクルを受けたときにも、図9(c)に示すよう
に、応力σ−ひずみεの挙動はヒステリシスループを描
かない。よって、素線の受ける熱応力が疲労限以下とな
るので、保護筒の疲労損傷を防止できる。
【0014】
〈第1実施例〉図1〜図3により、本発明の第1実施例
を説明する。図1は蒸気管の減温器ノズル設定部をノズ
ルの先端側から見た断面図、図2は蒸気管の減温器ノズ
ル設定部をノズルの側面側から見た断面図、図3は蒸気
管の要部拡大断面図であって、11は蒸気管、12は保
護筒、13は蒸気管に取り付けられた冷却水噴霧用ノズ
ル(以下、スプレーノズルという)、14はスプレーノ
ズル13から噴霧されたスプレー水を示している。
を説明する。図1は蒸気管の減温器ノズル設定部をノズ
ルの先端側から見た断面図、図2は蒸気管の減温器ノズ
ル設定部をノズルの側面側から見た断面図、図3は蒸気
管の要部拡大断面図であって、11は蒸気管、12は保
護筒、13は蒸気管に取り付けられた冷却水噴霧用ノズ
ル(以下、スプレーノズルという)、14はスプレーノ
ズル13から噴霧されたスプレー水を示している。
【0015】図1及び図2に示すように、蒸気管11の
内面には、少なくともスプレー水14が及ぶ範囲にわた
って、金網製の保護筒12が内装される。保護筒12
は、単に蒸気管11内に差し込むだけでも良く、また、
溶接等の方法でその一部を蒸気管11に固定しても良
い。前者の方法によれば、保護筒12の設定がきわめて
容易になり、後者の方法によれば、ボイラ起動後の保護
筒12の不正な移動を防止できる。
内面には、少なくともスプレー水14が及ぶ範囲にわた
って、金網製の保護筒12が内装される。保護筒12
は、単に蒸気管11内に差し込むだけでも良く、また、
溶接等の方法でその一部を蒸気管11に固定しても良
い。前者の方法によれば、保護筒12の設定がきわめて
容易になり、後者の方法によれば、ボイラ起動後の保護
筒12の不正な移動を防止できる。
【0016】また、保護筒12は、蒸気管11の内面に
直接接するように設定することもできるし、図3に示す
ように、蒸気管11の内面に溶接等の方法で突設された
スペーサ15にて保護筒12を支持し、蒸気管11の内
面と保護筒12との間にクリアランス16を設けるよう
にすることもできる。前者の方法によれば、保護筒12
の設定がきわめて容易になり、後者の方法によれば、保
護筒12を透過したスプレー水14が蒸気管11に達し
にくくなるので、蒸気管11の損傷をより有効に防止で
きると共に、金網の網目内に蒸気が通過しやすくなるの
で、保護筒12に付着した液膜の蒸発が促進され、蒸気
温度の調節が迅速になる。
直接接するように設定することもできるし、図3に示す
ように、蒸気管11の内面に溶接等の方法で突設された
スペーサ15にて保護筒12を支持し、蒸気管11の内
面と保護筒12との間にクリアランス16を設けるよう
にすることもできる。前者の方法によれば、保護筒12
の設定がきわめて容易になり、後者の方法によれば、保
護筒12を透過したスプレー水14が蒸気管11に達し
にくくなるので、蒸気管11の損傷をより有効に防止で
きると共に、金網の網目内に蒸気が通過しやすくなるの
で、保護筒12に付着した液膜の蒸発が促進され、蒸気
温度の調節が迅速になる。
【0017】さらに、保護筒12は、単層に形成するこ
ともできるし、図3に示すように、複数層(図では3層
の場合を図示している)の金網が積層された積層体とす
ることもできる。素線径が0.59mm、目開き寸法が
1mm(JIS規格の16メッシュ)の金網を用いて作
製された保護筒12に対して、直径0.1mmの液滴が
直角に飛散してきたとき、液滴が保護筒12をすり抜け
る確率は、保護筒12が単層の金網で形成されている場
合には約32%であるが、2層の金網で形成した場合に
は約10%、2層の金網で形成した場合には約3%とな
り、しかも、実際には液滴は、保護筒12に対して斜め
の方向から飛散してくるので、3層の保護筒12を用い
れば、液滴が保護筒12をすり抜ける確率は、1%以下
になると予想される。
ともできるし、図3に示すように、複数層(図では3層
の場合を図示している)の金網が積層された積層体とす
ることもできる。素線径が0.59mm、目開き寸法が
1mm(JIS規格の16メッシュ)の金網を用いて作
製された保護筒12に対して、直径0.1mmの液滴が
直角に飛散してきたとき、液滴が保護筒12をすり抜け
る確率は、保護筒12が単層の金網で形成されている場
合には約32%であるが、2層の金網で形成した場合に
は約10%、2層の金網で形成した場合には約3%とな
り、しかも、実際には液滴は、保護筒12に対して斜め
の方向から飛散してくるので、3層の保護筒12を用い
れば、液滴が保護筒12をすり抜ける確率は、1%以下
になると予想される。
【0018】保護筒12を構成する金網は、水蒸気中に
おける酸化特性が優れていることから、18Cr−8N
i系ステンレス鋼の素線を編んだものが特に好適であ
る。また、その素線径は、酸化による劣化を考慮して、
0.1mm以上、特に、0.3mm〜1.0mmのもの
を用いることが好ましい。また、目開き寸法は、液滴の
すり抜けを防止するという観点から、0.1mm〜1.
0mm程度(JIS規格の16〜28メッシュ)のもの
を用いることが好ましい。
おける酸化特性が優れていることから、18Cr−8N
i系ステンレス鋼の素線を編んだものが特に好適であ
る。また、その素線径は、酸化による劣化を考慮して、
0.1mm以上、特に、0.3mm〜1.0mmのもの
を用いることが好ましい。また、目開き寸法は、液滴の
すり抜けを防止するという観点から、0.1mm〜1.
0mm程度(JIS規格の16〜28メッシュ)のもの
を用いることが好ましい。
【0019】次に、本例に係る蒸気管11の製造方法に
ついて説明する。図4に示すように、スプレーノズル1
3を取り付ける直管部11aと、ベンド部11bと、ベ
ンド部後流の直管部11cとを用意する。次いで、各管
部11a〜11cのそれぞれに保護筒12a,12b,
12cを取り付け、しかる後に、直管部11aとベンド
部11b、それにベンド部11bと直管部11cとをそ
れぞれ溶接し、所望の蒸気管11とする。なお、直管部
11a内に内装された保護筒12aとベンド部11b内
に内装された保護筒12bの連結、並びにベンド部11
b内に内装された保護筒12bと直管部11c内に内装
された保護筒12cの連結は、図5に示すように、上流
側の保護筒の端部を小径に、下流側の保護筒の端部を大
径に形成し、大径の端部内に小径の端部を嵌め込むこと
によって、継ぎあわせる。
ついて説明する。図4に示すように、スプレーノズル1
3を取り付ける直管部11aと、ベンド部11bと、ベ
ンド部後流の直管部11cとを用意する。次いで、各管
部11a〜11cのそれぞれに保護筒12a,12b,
12cを取り付け、しかる後に、直管部11aとベンド
部11b、それにベンド部11bと直管部11cとをそ
れぞれ溶接し、所望の蒸気管11とする。なお、直管部
11a内に内装された保護筒12aとベンド部11b内
に内装された保護筒12bの連結、並びにベンド部11
b内に内装された保護筒12bと直管部11c内に内装
された保護筒12cの連結は、図5に示すように、上流
側の保護筒の端部を小径に、下流側の保護筒の端部を大
径に形成し、大径の端部内に小径の端部を嵌め込むこと
によって、継ぎあわせる。
【0020】本例のボイラ装置は、蒸気管11内に金網
製の保護筒12を内装したので、スプレーノズル13か
ら噴霧されたスプレー水14が保護筒12に衝突し、金
網を構成する各素線間に温度差を生じたとしても、温度
差に伴う変形を各素線間の滑りによって逃げることがで
きるので、保護筒が蒸気管で拘束されるということがな
く、保護筒に熱応力が発生しない。よって、保護筒の破
壊を有効に防止でき、長期間にわたって蒸気管を保護で
きる。もちろん、金網の目開き寸法を細かくしたり、あ
るいは複数の保護筒を同心状に積層したりすることによ
って、スプレー水14の蒸気管11への衝突を防止でき
る。また、液滴の保護筒12への衝突量が多い場合に
は、保護筒12に付着したスプレー水14が液膜となっ
て後流側に移動するが、このとき、金網の網目内を蒸気
が通過するので、液膜の蒸発が促進されるという効果も
ある。
製の保護筒12を内装したので、スプレーノズル13か
ら噴霧されたスプレー水14が保護筒12に衝突し、金
網を構成する各素線間に温度差を生じたとしても、温度
差に伴う変形を各素線間の滑りによって逃げることがで
きるので、保護筒が蒸気管で拘束されるということがな
く、保護筒に熱応力が発生しない。よって、保護筒の破
壊を有効に防止でき、長期間にわたって蒸気管を保護で
きる。もちろん、金網の目開き寸法を細かくしたり、あ
るいは複数の保護筒を同心状に積層したりすることによ
って、スプレー水14の蒸気管11への衝突を防止でき
る。また、液滴の保護筒12への衝突量が多い場合に
は、保護筒12に付着したスプレー水14が液膜となっ
て後流側に移動するが、このとき、金網の網目内を蒸気
が通過するので、液膜の蒸発が促進されるという効果も
ある。
【0021】以下に、本例に係る蒸気管と従来例に係る
蒸気管の熱サイクル試験結果を示し、本発明の効果を明
らかにする。図6(a)に示すように、水管21が連結
され、内部に水管21から供給された冷却水を外向きに
飛散させるための中子22が設定された従来の蒸気管を
模した円筒体23と、図6(b)に示すように、同じく
水管21が連結され、内部に水管21から供給された冷
却水を外向きに飛散させるための中子22が設定され、
かつ内面に金網製の保護筒12が収納された本発明に係
る蒸気管を模した円筒体24を作製した。なお、保護筒
12は、線径が0.32mmで、目開き寸法が0.59
mm(JISの28メッシュ)の金網を、円筒体24の
内径よりもやや小径の円筒形に丸めることによって作製
した。
蒸気管の熱サイクル試験結果を示し、本発明の効果を明
らかにする。図6(a)に示すように、水管21が連結
され、内部に水管21から供給された冷却水を外向きに
飛散させるための中子22が設定された従来の蒸気管を
模した円筒体23と、図6(b)に示すように、同じく
水管21が連結され、内部に水管21から供給された冷
却水を外向きに飛散させるための中子22が設定され、
かつ内面に金網製の保護筒12が収納された本発明に係
る蒸気管を模した円筒体24を作製した。なお、保護筒
12は、線径が0.32mmで、目開き寸法が0.59
mm(JISの28メッシュ)の金網を、円筒体24の
内径よりもやや小径の円筒形に丸めることによって作製
した。
【0022】これらの円筒体23,24を、図6
(a),(b)に示すように電気炉25に収納し、円筒
体23,24の外面温度が500℃になるまで加熱し、
当該温度に達した段階で水管21から水を流し込み、円
筒体23,24の外面温度が25℃になるまで冷却し
た。
(a),(b)に示すように電気炉25に収納し、円筒
体23,24の外面温度が500℃になるまで加熱し、
当該温度に達した段階で水管21から水を流し込み、円
筒体23,24の外面温度が25℃になるまで冷却し
た。
【0023】上記の熱サイクルを3000回繰り返した
後に円筒体23,24の内表面を観察したところ、従来
の蒸気管を模した円筒体23には多数の亀甲状のクラッ
クが発生していたのに対し、本発明に係る蒸気管を模し
た円筒体24には、何ら異常が認められなかった。この
結果より、円筒体の内面に金網製の保護筒12を収納す
ると、蒸気管の損傷防止に有効であることが判った。
後に円筒体23,24の内表面を観察したところ、従来
の蒸気管を模した円筒体23には多数の亀甲状のクラッ
クが発生していたのに対し、本発明に係る蒸気管を模し
た円筒体24には、何ら異常が認められなかった。この
結果より、円筒体の内面に金網製の保護筒12を収納す
ると、蒸気管の損傷防止に有効であることが判った。
【0024】〈第2実施例〉図7に、第2実施例に係る
蒸気管の内部構成を示す。この図において、符号31は
金属の薄板で作製された筒体を示し、その他前出の図3
と対応する部分には、それと同一の符号が表示されてい
る。
蒸気管の内部構成を示す。この図において、符号31は
金属の薄板で作製された筒体を示し、その他前出の図3
と対応する部分には、それと同一の符号が表示されてい
る。
【0025】本例の蒸気管11は、その内部にスペーサ
15を介して金属薄板製の筒体31を収納し、その内周
側に金網製の保護筒12を収納したことを特徴とする。
筒体31の板厚は、強度と熱変形性を考慮して適宜選択
されるが、例えば0.1mm〜0.3mmのものが好適
である。その他、保護筒12の構成については、第1実
施例と同じであるので、重複を避けるために説明を省略
する。
15を介して金属薄板製の筒体31を収納し、その内周
側に金網製の保護筒12を収納したことを特徴とする。
筒体31の板厚は、強度と熱変形性を考慮して適宜選択
されるが、例えば0.1mm〜0.3mmのものが好適
である。その他、保護筒12の構成については、第1実
施例と同じであるので、重複を避けるために説明を省略
する。
【0026】本例のボイラ装置は、蒸気管11の内周に
金属薄板製の筒体31を収納したので、蒸気管11への
スプレー水の衝突が完全に防止され、蒸気管11の保護
をより完璧なものとすることができる。なお、前記した
ように、金網製の保護筒12を設けると、該保護筒12
を透過してその外周に達する液滴の量は約1%以下にな
るので、金属薄板製の筒体31の損傷が問題になること
はない。
金属薄板製の筒体31を収納したので、蒸気管11への
スプレー水の衝突が完全に防止され、蒸気管11の保護
をより完璧なものとすることができる。なお、前記した
ように、金網製の保護筒12を設けると、該保護筒12
を透過してその外周に達する液滴の量は約1%以下にな
るので、金属薄板製の筒体31の損傷が問題になること
はない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保護筒を金網にて作製したので、金網の目開き寸法を細
かくしたり、あるいは複数の保護筒を同心状に積層した
りすることによって、蒸気冷却用液滴の蒸気管への衝突
を防止できると共に、金網を構成する各素線間に温度差
を生じたとしても、温度差に伴う変形を各素線間の滑り
によって逃げることができるので、保護筒が蒸気管で拘
束されるということがなく、保護筒に熱応力が発生しな
い。よって、保護筒の破壊を有効に防止でき、長期間に
わたって蒸気管を保護できる。
保護筒を金網にて作製したので、金網の目開き寸法を細
かくしたり、あるいは複数の保護筒を同心状に積層した
りすることによって、蒸気冷却用液滴の蒸気管への衝突
を防止できると共に、金網を構成する各素線間に温度差
を生じたとしても、温度差に伴う変形を各素線間の滑り
によって逃げることができるので、保護筒が蒸気管で拘
束されるということがなく、保護筒に熱応力が発生しな
い。よって、保護筒の破壊を有効に防止でき、長期間に
わたって蒸気管を保護できる。
【図1】蒸気管の減温器ノズル設定部をノズルの先端側
から見た断面図である。
から見た断面図である。
【図2】蒸気管の減温器ノズル設定部をノズルの側面側
から見た断面図である。
から見た断面図である。
【図3】蒸気管の要部拡大断面図である。
【図4】実施例に係る蒸気管の製造方法を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】蒸気管内の保護筒の接続方法を示す要部拡大断
面図である。
面図である。
【図6】熱サイクル試験の方法を示す断面図である。
【図7】第2実施例に係る蒸気管の要部拡大断面図であ
る。
る。
【図8】従来の保護筒に生じる不都合の説明図である。
【図9】本発明の保護筒が有する作用効果の説明図であ
る。
る。
11 蒸気管 12 金網製の保護筒 13 スプレーノズル 14 スプレー水 15 スペーサ 16 クリアランス 31 金属薄板製の筒体
Claims (6)
- 【請求項1】 蒸気管中を流れる過熱蒸気又は再熱蒸気
に冷却水を噴霧し、過熱蒸気又は再熱蒸気の温度を低下
する減温器を備えたボイラ装置において、前記冷却水が
噴霧される蒸気管の内面に、金網製の保護筒を1層又は
多層に設けたことを特徴とするボイラ装置。 - 【請求項2】 蒸気管中を流れる過熱蒸気又は再熱蒸気
に冷却水を噴霧し、過熱蒸気又は再熱蒸気の温度を低下
する減温器を備えたボイラ装置において、前記冷却水が
噴霧される蒸気管の内側に金属薄板製の保護筒を設け、
該保護筒の内側に金網製の保護筒を1層又は多層に設け
たことを特徴とするボイラ装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかに記載のボイ
ラ装置において、前記金網製の保護筒として、直径が
0.1mm〜1.0mmの素線を編んだものを用いたこ
とを特徴とするボイラ装置。 - 【請求項4】 請求項1又は2のいずれかに記載のボイ
ラ装置において、前記金網製の保護筒として、18Cr
−8Ni系ステンレス鋼の素線を編んだものを用いたこ
とを特徴とするボイラ装置。 - 【請求項5】 請求項1又は2のいずれかに記載のボイ
ラ装置において、前記金網製の保護筒として、目開き寸
法が0.1mm〜1.0mmのものを用いたことを特徴
とするボイラ装置。 - 【請求項6】 請求項2に記載のボイラ装置において、
前記金属薄板製の保護筒として、板厚が0.1mm〜
0.3mmのものを用いたことを特徴とするボイラ装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2128494A JPH07229605A (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | ボイラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2128494A JPH07229605A (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | ボイラ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07229605A true JPH07229605A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12050843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2128494A Pending JPH07229605A (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | ボイラ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07229605A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5579910B1 (ja) * | 2013-09-30 | 2014-08-27 | 株式会社日立パワーソリューションズ | 減温管 |
| CN106322974A (zh) * | 2015-06-17 | 2017-01-11 | 金红叶纸业集团有限公司 | 一种烘缸装置及其运行方法 |
| CN113154362A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-07-23 | 西安热工研究院有限公司 | 一种燃煤发电机组再热蒸汽参数调节的系统及方法 |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP2128494A patent/JPH07229605A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5579910B1 (ja) * | 2013-09-30 | 2014-08-27 | 株式会社日立パワーソリューションズ | 減温管 |
| CN106322974A (zh) * | 2015-06-17 | 2017-01-11 | 金红叶纸业集团有限公司 | 一种烘缸装置及其运行方法 |
| CN106322974B (zh) * | 2015-06-17 | 2020-04-24 | 金红叶纸业集团有限公司 | 一种烘缸装置及其运行方法 |
| CN113154362A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-07-23 | 西安热工研究院有限公司 | 一种燃煤发电机组再热蒸汽参数调节的系统及方法 |
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