JPH07230608A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
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- JPH07230608A JPH07230608A JP2007894A JP2007894A JPH07230608A JP H07230608 A JPH07230608 A JP H07230608A JP 2007894 A JP2007894 A JP 2007894A JP 2007894 A JP2007894 A JP 2007894A JP H07230608 A JPH07230608 A JP H07230608A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気記録媒体の微小な磁気モーメントを検知
可能な高感度な新規な再生用の磁気ヘッドを提供するこ
とで、磁気記録の超高密度化を可能にすること。 【構成】 磁気記録媒体の磁気モーメントに起因する磁
束が磁極4a,4bから侵入する第1磁路4と、この第
1磁路4に交叉する第2磁路5と、この第2磁路5の一
部に形成されて第1磁路4からの磁束が印加される磁束
変調部6と、第2磁路5に磁気記録媒体の記録情報によ
る信号周波数よりも高い高周波磁束を印加する高周波磁
束印加手段7と、第2磁路5内の高周波磁束の振幅を検
知する振幅検知手段8とにより構成し、磁気記録媒体か
らの信号周波数を上回る周波数領域での高周波磁束の高
周波磁束印加手段7側から振幅検知手段8側への伝搬を
磁束変調部6に印加される磁気記録媒体の磁気モーメン
トに起因する第1磁路4からの磁界によって制御するよ
うにした。
可能な高感度な新規な再生用の磁気ヘッドを提供するこ
とで、磁気記録の超高密度化を可能にすること。 【構成】 磁気記録媒体の磁気モーメントに起因する磁
束が磁極4a,4bから侵入する第1磁路4と、この第
1磁路4に交叉する第2磁路5と、この第2磁路5の一
部に形成されて第1磁路4からの磁束が印加される磁束
変調部6と、第2磁路5に磁気記録媒体の記録情報によ
る信号周波数よりも高い高周波磁束を印加する高周波磁
束印加手段7と、第2磁路5内の高周波磁束の振幅を検
知する振幅検知手段8とにより構成し、磁気記録媒体か
らの信号周波数を上回る周波数領域での高周波磁束の高
周波磁束印加手段7側から振幅検知手段8側への伝搬を
磁束変調部6に印加される磁気記録媒体の磁気モーメン
トに起因する第1磁路4からの磁界によって制御するよ
うにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高密度磁気記録媒体
の再生用に適した磁気ヘッドに関する。
の再生用に適した磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録媒体に記録された情
報を読取るための再生用の磁気ヘッドとしては、インダ
クティブヘッドや、磁気抵抗効果を利用したMRヘッド
等が知られている。インダクティブヘッドは、通常、記
録用のヘッドとしても使用され得るもので、磁気記録の
高密度化、高周波対応化に応じ、低インダクタンスを有
する薄膜ヘッド等が磁気ディスク用のヘッド等に利用さ
れてきたものである。このようなインダクティブヘッド
の再生出力は、磁気ヘッドと記録媒体との相対速度に依
存するので、再生周波数が比較的低い小型ディスクへの
対応は、やや困難とされている。
報を読取るための再生用の磁気ヘッドとしては、インダ
クティブヘッドや、磁気抵抗効果を利用したMRヘッド
等が知られている。インダクティブヘッドは、通常、記
録用のヘッドとしても使用され得るもので、磁気記録の
高密度化、高周波対応化に応じ、低インダクタンスを有
する薄膜ヘッド等が磁気ディスク用のヘッド等に利用さ
れてきたものである。このようなインダクティブヘッド
の再生出力は、磁気ヘッドと記録媒体との相対速度に依
存するので、再生周波数が比較的低い小型ディスクへの
対応は、やや困難とされている。
【0003】このため、磁気ディスクの小型化や超高密
度化に対応するため、再生出力が記録媒体との相対速度
に依存しないMRヘッドが特開平5−196714号公
報等により提案されているものである。また、磁気セン
サとして、磁心の透磁率変化を利用するセンサも知られ
ている。しかし、これらの磁気ヘッドでは、微小な磁気
モーメントを検知する必要のある超高密度磁気記録媒体
の再生には適用できない。
度化に対応するため、再生出力が記録媒体との相対速度
に依存しないMRヘッドが特開平5−196714号公
報等により提案されているものである。また、磁気セン
サとして、磁心の透磁率変化を利用するセンサも知られ
ている。しかし、これらの磁気ヘッドでは、微小な磁気
モーメントを検知する必要のある超高密度磁気記録媒体
の再生には適用できない。
【0004】さらには、マイクロ波を用いる新しいタイ
プの磁気ヘッドも特開平5−234170号公報等によ
り提案されている。これは、マイクロ波導波路内のマイ
クロ波の定在波或いは進行波の状態が、強磁性体膜の透
磁率の変化によって変化することを利用したものであ
る。
プの磁気ヘッドも特開平5−234170号公報等によ
り提案されている。これは、マイクロ波導波路内のマイ
クロ波の定在波或いは進行波の状態が、強磁性体膜の透
磁率の変化によって変化することを利用したものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マイクロ波
導波路型の磁気ヘッドの場合、十分な再生出力を得るた
めには、マイクロ波の波長以上の領域の透磁率を、磁気
記録媒体の磁気モーメントにより変化させる必要があ
る。このため、磁気記録媒体の磁気モーメントは一定の
大きさを有する必要があり、微小な磁気モーメントを検
知する必要がある超高密度磁気記録媒体に対する対応に
は限界がある。また、再生出力を上昇させるため、マイ
クロ波の強度を上昇させた場合、磁気記録媒体近傍の磁
極がマイクロ波の磁場により磁化され、磁気記録媒体に
記録された磁化を損ないやすいとか、或いは、高電界が
発生して他の電子回路へ悪影響を及ぼしやすい、といっ
た問題がある。
導波路型の磁気ヘッドの場合、十分な再生出力を得るた
めには、マイクロ波の波長以上の領域の透磁率を、磁気
記録媒体の磁気モーメントにより変化させる必要があ
る。このため、磁気記録媒体の磁気モーメントは一定の
大きさを有する必要があり、微小な磁気モーメントを検
知する必要がある超高密度磁気記録媒体に対する対応に
は限界がある。また、再生出力を上昇させるため、マイ
クロ波の強度を上昇させた場合、磁気記録媒体近傍の磁
極がマイクロ波の磁場により磁化され、磁気記録媒体に
記録された磁化を損ないやすいとか、或いは、高電界が
発生して他の電子回路へ悪影響を及ぼしやすい、といっ
た問題がある。
【0006】結局、数Mbit/mm2 を上回る超高密
度磁気記録方式を実現するためには、媒体の微小な磁気
モーメントを検知し得る高感度で新規な再生用の磁気ヘ
ッドの開発が必要である。
度磁気記録方式を実現するためには、媒体の微小な磁気
モーメントを検知し得る高感度で新規な再生用の磁気ヘ
ッドの開発が必要である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、磁気記録媒体の磁気モーメントに起因する磁束が磁
極から侵入する第1磁路と、この第1磁路に交叉する第
2磁路と、この第2磁路の一部に形成されて前記第1磁
路からの磁束が印加される磁束変調部と、前記第2磁路
に前記磁気記録媒体の記録情報による信号周波数よりも
高い高周波磁束を印加する高周波磁束印加手段と、前記
第2磁路内の高周波磁束の振幅を検知する振幅検知手段
とにより磁気ヘッドを構成した。
は、磁気記録媒体の磁気モーメントに起因する磁束が磁
極から侵入する第1磁路と、この第1磁路に交叉する第
2磁路と、この第2磁路の一部に形成されて前記第1磁
路からの磁束が印加される磁束変調部と、前記第2磁路
に前記磁気記録媒体の記録情報による信号周波数よりも
高い高周波磁束を印加する高周波磁束印加手段と、前記
第2磁路内の高周波磁束の振幅を検知する振幅検知手段
とにより磁気ヘッドを構成した。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成に関して、デジタル磁気記録媒体対応の磁気
ヘッドであって、高周波磁束印加手段に印加する高周波
磁束の周波数を、磁気記録媒体の記録情報の再生周波数
のn倍(nは2以上の自然数)とした。
発明の構成に関して、デジタル磁気記録媒体対応の磁気
ヘッドであって、高周波磁束印加手段に印加する高周波
磁束の周波数を、磁気記録媒体の記録情報の再生周波数
のn倍(nは2以上の自然数)とした。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成において、第1磁路からの磁界と第2磁路か
らの磁界とを磁束変調部において直交させた。
発明の構成において、第1磁路からの磁界と第2磁路か
らの磁界とを磁束変調部において直交させた。
【0010】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明の構成において、磁束変調部における高周波磁界
を、回転磁界とさせる磁場を印加するための第3磁路を
付加した。
発明の構成において、磁束変調部における高周波磁界
を、回転磁界とさせる磁場を印加するための第3磁路を
付加した。
【0011】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成において、磁束変調部を形成する磁性体の磁
化容易軸を、第2磁路からの磁界方向に平行に設定し
た。
発明の構成において、磁束変調部を形成する磁性体の磁
化容易軸を、第2磁路からの磁界方向に平行に設定し
た。
【0012】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成において、高周波磁束を印加する周波数領域
での磁束変調部の第2磁路を形成する磁性体の透磁率
を、この第2磁路における前記磁束変調部以外の領域を
形成する磁性体の透磁率よりも低く設定した。
発明の構成において、高周波磁束を印加する周波数領域
での磁束変調部の第2磁路を形成する磁性体の透磁率
を、この第2磁路における前記磁束変調部以外の領域を
形成する磁性体の透磁率よりも低く設定した。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明の構成において、高周波磁束を印加する周波数領域
での第1磁路を形成する磁性体の透磁率を、第2磁路に
おける磁束変調部以外の領域を形成する磁性体の透磁率
よりも低く設定した。
発明の構成において、高周波磁束を印加する周波数領域
での第1磁路を形成する磁性体の透磁率を、第2磁路に
おける磁束変調部以外の領域を形成する磁性体の透磁率
よりも低く設定した。
【0014】請求項8記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成において、第1磁路の磁極から磁束変調部ま
での磁路長を、第2磁路の高周波磁束印加手段と振幅検
知手段との間の磁路長よりも長く設定した。
発明の構成において、第1磁路の磁極から磁束変調部ま
での磁路長を、第2磁路の高周波磁束印加手段と振幅検
知手段との間の磁路長よりも長く設定した。
【0015】請求項9記載の発明では、請求項1記載の
発明の構成において、高周波磁束印加手段を金属でシー
ルドした。
発明の構成において、高周波磁束印加手段を金属でシー
ルドした。
【0016】
【作用】高周波磁束印加手段により第2磁路内に高周波
磁束が発生する。この磁束は、第2磁路の透磁率に応じ
た強度を持って振幅検知手段側へ伝搬する。このため、
振幅検知手段には高周波磁束が到達する。ここで、第2
磁路の透磁率が変化すれば、振幅検知手段内の高周波磁
束の振幅は変化する。この振幅変化は、磁束の周囲への
漏洩に起因するものと、漏電損失などの損失に起因する
ものとがある。高周波領域での第2磁路の透磁率を変化
させれば、振幅検知手段に誘導される高周波磁束の振幅
を変化させることができる。ここに、請求項1記載の発
明においては、第2磁路の一部に、磁気記録媒体からの
磁界が印加される磁束変調部が存在するので、磁気記録
媒体からの磁束は磁極を経て第1磁路内に侵入し、磁気
記録媒体からの磁束に応じた磁界が磁束変調部において
第2磁路の一部に印加され、磁束変調部の高周波磁束は
変調される。このように、この磁束変調部における第2
磁路の高周波透磁率を磁気記録媒体からの磁界の変化に
応じて変化させれば、振幅検知手段の磁束は磁気記録媒
体の磁気モーメントに応じて変調されたものとなる。即
ち、磁束変調部が高周波磁束印加手段と振幅検知手段と
の間に存在し、高周波磁束の振幅検知手段への伝搬を磁
気記録媒体の磁気モーメントに起因する第1磁路からの
磁束により制御することが可能なため、振幅検知手段に
伝達される磁束の振幅は、磁気記録媒体の磁化の変化に
応じたものとなる。従って、磁気記録媒体の磁界を検知
することが可能となる。この場合、高周波磁束印加手段
による高周波磁束は磁気記録媒体の信号周波数を上回る
周波数のものであり、その周波数の上昇につれ、より少
ない高周波磁束の振幅で、より大きな検知出力を得るこ
とが可能となるため、概ね、強磁性共鳴が認められる周
波数近傍以下の周波数範囲で、高周波磁束印加手段に供
給する高周波磁束の周波数と磁気記録媒体の信号周波数
との比が大きいほど、従来のインダクティブヘッドと比
較して良好なる再生特性を得ることができる。さらに
は、従来のインダクティブヘツドでは読取れないような
低周波数での再生も可能となる。
磁束が発生する。この磁束は、第2磁路の透磁率に応じ
た強度を持って振幅検知手段側へ伝搬する。このため、
振幅検知手段には高周波磁束が到達する。ここで、第2
磁路の透磁率が変化すれば、振幅検知手段内の高周波磁
束の振幅は変化する。この振幅変化は、磁束の周囲への
漏洩に起因するものと、漏電損失などの損失に起因する
ものとがある。高周波領域での第2磁路の透磁率を変化
させれば、振幅検知手段に誘導される高周波磁束の振幅
を変化させることができる。ここに、請求項1記載の発
明においては、第2磁路の一部に、磁気記録媒体からの
磁界が印加される磁束変調部が存在するので、磁気記録
媒体からの磁束は磁極を経て第1磁路内に侵入し、磁気
記録媒体からの磁束に応じた磁界が磁束変調部において
第2磁路の一部に印加され、磁束変調部の高周波磁束は
変調される。このように、この磁束変調部における第2
磁路の高周波透磁率を磁気記録媒体からの磁界の変化に
応じて変化させれば、振幅検知手段の磁束は磁気記録媒
体の磁気モーメントに応じて変調されたものとなる。即
ち、磁束変調部が高周波磁束印加手段と振幅検知手段と
の間に存在し、高周波磁束の振幅検知手段への伝搬を磁
気記録媒体の磁気モーメントに起因する第1磁路からの
磁束により制御することが可能なため、振幅検知手段に
伝達される磁束の振幅は、磁気記録媒体の磁化の変化に
応じたものとなる。従って、磁気記録媒体の磁界を検知
することが可能となる。この場合、高周波磁束印加手段
による高周波磁束は磁気記録媒体の信号周波数を上回る
周波数のものであり、その周波数の上昇につれ、より少
ない高周波磁束の振幅で、より大きな検知出力を得るこ
とが可能となるため、概ね、強磁性共鳴が認められる周
波数近傍以下の周波数範囲で、高周波磁束印加手段に供
給する高周波磁束の周波数と磁気記録媒体の信号周波数
との比が大きいほど、従来のインダクティブヘッドと比
較して良好なる再生特性を得ることができる。さらに
は、従来のインダクティブヘツドでは読取れないような
低周波数での再生も可能となる。
【0017】また、デジタル磁気記録において、読取り
周波数が高く、高周波磁束の周波数と磁気記録媒体の信
号周波数との比が近接する場合、請求項2記載の発明に
おいては、高周波磁束の周波数を磁気記録媒体の再生周
波数のn倍なる2倍以上の自然数倍に一致させているの
で、S/N比のよい状態で再生することができる。
周波数が高く、高周波磁束の周波数と磁気記録媒体の信
号周波数との比が近接する場合、請求項2記載の発明に
おいては、高周波磁束の周波数を磁気記録媒体の再生周
波数のn倍なる2倍以上の自然数倍に一致させているの
で、S/N比のよい状態で再生することができる。
【0018】ところで、第2磁路の磁束変調部に存在す
る高周波磁束の一部は、第1磁路に侵入し、その一部は
磁極へ到達する。磁極での高周波磁界は磁気記録媒体の
磁化状態に変化を与えない範囲であることが必要であ
る。従って、第1磁路の高周波領域での透磁率は小さ
く、減衰が大きいことが好ましい。反面、磁気記録信号
の周波数領域では十分に磁気記録媒体の磁気信号を磁束
変調部に伝達し得る大きな透磁率を有することが要求さ
れる。このためには、請求項7記載の発明のように、高
周波磁束を印加する周波数領域での第1磁路の透磁率を
第2磁路の透磁率よりも低くすればよい。また、請求項
8記載の発明のように、第1磁路の磁極から磁束変調部
までの磁路長を、第2磁路の高周波磁束印加手段と振幅
検知手段との間の磁路長よりも長くすればよい。
る高周波磁束の一部は、第1磁路に侵入し、その一部は
磁極へ到達する。磁極での高周波磁界は磁気記録媒体の
磁化状態に変化を与えない範囲であることが必要であ
る。従って、第1磁路の高周波領域での透磁率は小さ
く、減衰が大きいことが好ましい。反面、磁気記録信号
の周波数領域では十分に磁気記録媒体の磁気信号を磁束
変調部に伝達し得る大きな透磁率を有することが要求さ
れる。このためには、請求項7記載の発明のように、高
周波磁束を印加する周波数領域での第1磁路の透磁率を
第2磁路の透磁率よりも低くすればよい。また、請求項
8記載の発明のように、第1磁路の磁極から磁束変調部
までの磁路長を、第2磁路の高周波磁束印加手段と振幅
検知手段との間の磁路長よりも長くすればよい。
【0019】また、磁気記録媒体からの磁気信号の周波
数領域においては、第1磁路の透磁率が大きく、減衰が
少ないことが望ましい。この点、請求項6記載の発明の
ように、高周波磁束を印加する周波数領域での磁路結合
部、即ち、磁束変調部の透磁率を、第1,2磁路を形成
する磁性体の透磁率よりも低くすれば、第1磁路からの
磁界による透磁率低下に起因する漏洩磁束の量が大きく
なるため、高感度な磁気ヘッドとなる。
数領域においては、第1磁路の透磁率が大きく、減衰が
少ないことが望ましい。この点、請求項6記載の発明の
ように、高周波磁束を印加する周波数領域での磁路結合
部、即ち、磁束変調部の透磁率を、第1,2磁路を形成
する磁性体の透磁率よりも低くすれば、第1磁路からの
磁界による透磁率低下に起因する漏洩磁束の量が大きく
なるため、高感度な磁気ヘッドとなる。
【0020】このようにして、高周波磁束の振幅変化を
検知することにより、磁気記録媒体からの磁束の変化を
検知することができる。ここに、高周波磁束の周波数
は、磁気記録媒体の磁気信号の周波数よりも高周波であ
るため、弱い高周波磁界振幅で大きな信号出力を得るこ
とができる。同時に、この出力は磁気記録媒体からの磁
束の時間的変化にあまり依存しないため、低い読取り周
波数の場合にも十分に大きな出力を得ることができる。
検知することにより、磁気記録媒体からの磁束の変化を
検知することができる。ここに、高周波磁束の周波数
は、磁気記録媒体の磁気信号の周波数よりも高周波であ
るため、弱い高周波磁界振幅で大きな信号出力を得るこ
とができる。同時に、この出力は磁気記録媒体からの磁
束の時間的変化にあまり依存しないため、低い読取り周
波数の場合にも十分に大きな出力を得ることができる。
【0021】また、通常であれば、磁路を形成する磁性
体の初透磁率を向上させるために磁路を困難軸に平行に
設定することがあるが、請求項5記載の発明において
は、磁束変調部を形成する磁性体の磁化容易軸を、第2
磁路からの磁界方向に平行に設定しており、この場合、
第1磁路による磁界が磁束変調部の磁性体の異方性磁界
を上回る十分な強度を有していれば、磁束変調部の磁区
の構造は容易軸が第1磁路に平行である場合と同様なも
のとすることができる。これにより、磁束変調部の透磁
率の変化を大きなものとし、高周波磁束の伝搬を第1磁
路からの磁界により良好に制御し得るものとなる。特
に、請求項3記載の発明のように、第1磁路と第2磁路
とを磁束変調部で直交させた構造の場合に顕著となる。
体の初透磁率を向上させるために磁路を困難軸に平行に
設定することがあるが、請求項5記載の発明において
は、磁束変調部を形成する磁性体の磁化容易軸を、第2
磁路からの磁界方向に平行に設定しており、この場合、
第1磁路による磁界が磁束変調部の磁性体の異方性磁界
を上回る十分な強度を有していれば、磁束変調部の磁区
の構造は容易軸が第1磁路に平行である場合と同様なも
のとすることができる。これにより、磁束変調部の透磁
率の変化を大きなものとし、高周波磁束の伝搬を第1磁
路からの磁界により良好に制御し得るものとなる。特
に、請求項3記載の発明のように、第1磁路と第2磁路
とを磁束変調部で直交させた構造の場合に顕著となる。
【0022】さらに、請求項3記載の発明のように、高
周波磁束印加手段を備えたものにおいて、第3磁路を付
加して第1,2磁路を直交させれば、磁束変調部の磁性
体に2次元的な高周波磁界を印加することが可能とな
り、特に、強磁性共鳴が認められる周波数領域で磁気記
録媒体からの外部磁場に対して直交する回転磁界を印加
することも可能となる。
周波磁束印加手段を備えたものにおいて、第3磁路を付
加して第1,2磁路を直交させれば、磁束変調部の磁性
体に2次元的な高周波磁界を印加することが可能とな
り、特に、強磁性共鳴が認められる周波数領域で磁気記
録媒体からの外部磁場に対して直交する回転磁界を印加
することも可能となる。
【0023】そして、請求項9記載の発明のように、高
周波磁束印加手段を金属でシールドすれば、他の回路へ
のノイズを低減させることができる。
周波磁束印加手段を金属でシールドすれば、他の回路へ
のノイズを低減させることができる。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。本実施例の磁気ヘッド1は、例えば、面内磁気記録
媒体(図示せず)対応の薄膜磁気ヘッドとして構成した
ものであり、基本的には、基板2上に薄膜形成プロセス
により形成される。まず、図1に示すように、ギャップ
3を介して一対の磁極4a,4bを有する第1磁路4が
垂直面内で略U字状の開磁路をなすように形成されてい
る。また、このような第1磁路4に対して交叉部分を有
して例えば水平面内で閉磁路をなす第2磁路5が形成さ
れている。第1,2磁路4,5の交叉部分は単数の(又
は、複数の)磁束変調部6とされている。また、第2磁
路5に対しては磁束変調部6を挾む両側に位置させて、
高周波磁束印加手段7と振幅検知手段8とが設けられて
いる。高周波磁束印加手段7は例えば第2磁路5に対し
て巻回状態に形成された高周波電界印加コイル9と高周
波電源10とよりなり、振幅検知手段8は例えば第2磁
路5に対して巻回状態に形成された検知コイル11と誘
導高周波電界測定手段12とよりなる。図2はこのよう
な構成要素からなる磁気ヘッド1が形成する等価的な磁
気回路を示す概念図である。
る。本実施例の磁気ヘッド1は、例えば、面内磁気記録
媒体(図示せず)対応の薄膜磁気ヘッドとして構成した
ものであり、基本的には、基板2上に薄膜形成プロセス
により形成される。まず、図1に示すように、ギャップ
3を介して一対の磁極4a,4bを有する第1磁路4が
垂直面内で略U字状の開磁路をなすように形成されてい
る。また、このような第1磁路4に対して交叉部分を有
して例えば水平面内で閉磁路をなす第2磁路5が形成さ
れている。第1,2磁路4,5の交叉部分は単数の(又
は、複数の)磁束変調部6とされている。また、第2磁
路5に対しては磁束変調部6を挾む両側に位置させて、
高周波磁束印加手段7と振幅検知手段8とが設けられて
いる。高周波磁束印加手段7は例えば第2磁路5に対し
て巻回状態に形成された高周波電界印加コイル9と高周
波電源10とよりなり、振幅検知手段8は例えば第2磁
路5に対して巻回状態に形成された検知コイル11と誘
導高周波電界測定手段12とよりなる。図2はこのよう
な構成要素からなる磁気ヘッド1が形成する等価的な磁
気回路を示す概念図である。
【0025】ここに、前記第1磁路4の材質としては、
パーマロイ、センダスト、鉄、窒化鉄、フェライト等の
磁性体単独又はこれらの組合せを用いることができ、特
に、飽和磁束密度が高くて、磁気信号の周波数帯域であ
る数100kHz〜数10MHzの範囲で透磁率が高
く、これを上回る高周波領域では損失の大きい金属系磁
性体が好ましく、本実施例では、センダストが用いられ
ている。
パーマロイ、センダスト、鉄、窒化鉄、フェライト等の
磁性体単独又はこれらの組合せを用いることができ、特
に、飽和磁束密度が高くて、磁気信号の周波数帯域であ
る数100kHz〜数10MHzの範囲で透磁率が高
く、これを上回る高周波領域では損失の大きい金属系磁
性体が好ましく、本実施例では、センダストが用いられ
ている。
【0026】もっとも、第1磁路4は、本実施例構造以
外に、従来の磁気ヘッドに使用されるリング型ヘッドや
単磁極ヘッド等と類似の構造を有する磁路として形成し
てもよい。即ち、第1磁路4は磁極を有するが、この磁
極構造としては、図示の如く、一対の磁極4a,4bが
ギャップ3を介して対向するものの他、単磁極構造のも
の等、公知の磁気記録に使用される磁気ヘッドの磁極と
同様のものを用い得るものであり、対象とする磁気記録
媒体の特性に応じて設計される。さらには、単数又は複
数の付加的なコイルを磁極近傍に配設し、磁極近傍の高
周波磁束を打消す磁界を与えるようにしたヘッド構造も
可能である。この場合には、付加的なコイルを磁気記録
媒体に対する磁気情報の書込み用に用いることも可能と
なる。ただし、バックギャップに相当する磁束変調部6
において、十分な磁束密度を得るため、近傍の第1磁路
5の断面積を図1(a)に示すように必要に応じて十分
に小さくすることが重要である。
外に、従来の磁気ヘッドに使用されるリング型ヘッドや
単磁極ヘッド等と類似の構造を有する磁路として形成し
てもよい。即ち、第1磁路4は磁極を有するが、この磁
極構造としては、図示の如く、一対の磁極4a,4bが
ギャップ3を介して対向するものの他、単磁極構造のも
の等、公知の磁気記録に使用される磁気ヘッドの磁極と
同様のものを用い得るものであり、対象とする磁気記録
媒体の特性に応じて設計される。さらには、単数又は複
数の付加的なコイルを磁極近傍に配設し、磁極近傍の高
周波磁束を打消す磁界を与えるようにしたヘッド構造も
可能である。この場合には、付加的なコイルを磁気記録
媒体に対する磁気情報の書込み用に用いることも可能と
なる。ただし、バックギャップに相当する磁束変調部6
において、十分な磁束密度を得るため、近傍の第1磁路
5の断面積を図1(a)に示すように必要に応じて十分
に小さくすることが重要である。
【0027】また、ギャップ3等の空隙は、SiO2 薄
膜、ガラス又は樹脂などによる充填剤13により充填さ
れ、さらに、第1磁路4、充填剤13等の表層はアルミ
ナ等の保護層14により被覆される。
膜、ガラス又は樹脂などによる充填剤13により充填さ
れ、さらに、第1磁路4、充填剤13等の表層はアルミ
ナ等の保護層14により被覆される。
【0028】一方、第2磁路5に関しては、磁束変調部
6以外の部分を形成する磁性体材質は、第1磁路4の磁
性材料と同様でよいが、高周波領域で透磁率の高い特性
を有することが望ましい。例えば、フェライトと絶縁層
との組合せにより渦電流損失を抑制した金属磁性体等が
よい。本実施例では、絶縁層との多層構造をなす窒化鉄
が用いられている。これらの磁性体は、所定の透磁率を
得るために、異方性磁界等が所定の値を持つように、熱
処理や回転磁界中処理などの公知の処理が施される。こ
のような第2磁路5は本実施例のように閉磁路構造で
も、後述するように開磁路構造でもよく、或いは、磁束
変調部6近傍等に狭いギャップを有する構造のもとして
もよい。
6以外の部分を形成する磁性体材質は、第1磁路4の磁
性材料と同様でよいが、高周波領域で透磁率の高い特性
を有することが望ましい。例えば、フェライトと絶縁層
との組合せにより渦電流損失を抑制した金属磁性体等が
よい。本実施例では、絶縁層との多層構造をなす窒化鉄
が用いられている。これらの磁性体は、所定の透磁率を
得るために、異方性磁界等が所定の値を持つように、熱
処理や回転磁界中処理などの公知の処理が施される。こ
のような第2磁路5は本実施例のように閉磁路構造で
も、後述するように開磁路構造でもよく、或いは、磁束
変調部6近傍等に狭いギャップを有する構造のもとして
もよい。
【0029】また、第2磁路5中の磁束変調部6を形成
する磁性体の透磁率は、第1磁路4からの磁界に応じて
変化が大きいことが望ましい。この点、一般の磁性体に
おいては、高周波磁界に対する透磁率は、直流磁界或い
は高周波磁界より長い周期を有する交流磁界等の外部磁
場の存在により変化する。そして、磁束変調部6の大き
な透磁率変化を得る原理として、第1磁路4からの磁界
により磁気結合部をなす磁束変調部6の磁性体を飽和さ
せることにより実現されるものと、この磁束変調部6が
未飽和であっても第1磁路4が磁束変調部6に与える外
部磁界により磁壁構造を変化させ透磁率を変化させるも
のと、磁気記録媒体に起因する外部磁界により強磁性共
鳴周波数を変化させ一定の周波数における磁束変調部6
の透磁率を磁気記録媒体に起因する外部磁界により変化
させるもの等がある。よって、第2磁路5中の磁束変調
部6を形成する磁性体材質は金属やフェライトなどが特
性に応じて選択され、所定の磁気特性が得られるように
公知の製法及び処理が選択される。
する磁性体の透磁率は、第1磁路4からの磁界に応じて
変化が大きいことが望ましい。この点、一般の磁性体に
おいては、高周波磁界に対する透磁率は、直流磁界或い
は高周波磁界より長い周期を有する交流磁界等の外部磁
場の存在により変化する。そして、磁束変調部6の大き
な透磁率変化を得る原理として、第1磁路4からの磁界
により磁気結合部をなす磁束変調部6の磁性体を飽和さ
せることにより実現されるものと、この磁束変調部6が
未飽和であっても第1磁路4が磁束変調部6に与える外
部磁界により磁壁構造を変化させ透磁率を変化させるも
のと、磁気記録媒体に起因する外部磁界により強磁性共
鳴周波数を変化させ一定の周波数における磁束変調部6
の透磁率を磁気記録媒体に起因する外部磁界により変化
させるもの等がある。よって、第2磁路5中の磁束変調
部6を形成する磁性体材質は金属やフェライトなどが特
性に応じて選択され、所定の磁気特性が得られるように
公知の製法及び処理が選択される。
【0030】例えば、磁束変調部6を飽和させる場合で
あれば、磁束変調部6の磁性体には低飽和磁束密度の磁
性体が使用される。また、第1磁路4からの磁界により
磁束変調部6の磁性体の磁壁構造を変化させる場合に
は、第1磁路4による磁界と磁化容易軸とが、平行とな
らないような幾何学的配置をとることが望ましい。これ
らの場合には、第1,2磁路4,5を図示の如く、磁束
変調部6で直交させることが望ましい。特に、第1磁路
4により印加される磁界による強磁性共鳴を利用する場
合には、第1磁路4による磁界と第2磁路5による磁界
とが直交する幾何学的配置が重要である。さらには、こ
れらの第1,2磁路4,5に直交する付加的な第3磁路
(図示せず)により印加される高周波磁界を付加し、磁
気結合部をなす磁束変調部6の高周波磁界が回転磁界と
なるようにこの第3磁路に付属の高周波磁束印加手段を
調整することで、第3磁路の磁束の振幅と位相を調整す
るように構成することが好ましい。
あれば、磁束変調部6の磁性体には低飽和磁束密度の磁
性体が使用される。また、第1磁路4からの磁界により
磁束変調部6の磁性体の磁壁構造を変化させる場合に
は、第1磁路4による磁界と磁化容易軸とが、平行とな
らないような幾何学的配置をとることが望ましい。これ
らの場合には、第1,2磁路4,5を図示の如く、磁束
変調部6で直交させることが望ましい。特に、第1磁路
4により印加される磁界による強磁性共鳴を利用する場
合には、第1磁路4による磁界と第2磁路5による磁界
とが直交する幾何学的配置が重要である。さらには、こ
れらの第1,2磁路4,5に直交する付加的な第3磁路
(図示せず)により印加される高周波磁界を付加し、磁
気結合部をなす磁束変調部6の高周波磁界が回転磁界と
なるようにこの第3磁路に付属の高周波磁束印加手段を
調整することで、第3磁路の磁束の振幅と位相を調整す
るように構成することが好ましい。
【0031】本実施例では磁束変調部6の磁性体はパー
マロイとされている。磁気記録媒体の磁気モーメントに
起因する第1磁路4による磁束変調部6の磁束は基板2
面にほぼ垂直であり、磁束変調部6の高周波磁束は基板
2面にほぼ平行である。第2,1磁路5,4は連続であ
り、磁束変調部6を共有している。磁束変調部6に近づ
くにつれ、第1磁路4の断面積が順次減少する構造とさ
れている。
マロイとされている。磁気記録媒体の磁気モーメントに
起因する第1磁路4による磁束変調部6の磁束は基板2
面にほぼ垂直であり、磁束変調部6の高周波磁束は基板
2面にほぼ平行である。第2,1磁路5,4は連続であ
り、磁束変調部6を共有している。磁束変調部6に近づ
くにつれ、第1磁路4の断面積が順次減少する構造とさ
れている。
【0032】もっとも、磁束変調部6の構造としては図
示例に限らない。例えば、第2磁路5を連続とし、この
第2磁路5の磁束変調部6の側壁に薄い非磁性層を介し
て第1磁路4と接続するようにしてもよい。また、第2
磁路5の磁束変調部6の境界に、薄い非磁性層を形成
し、第1磁路4と接続するようにしてもよい。要は、磁
束変調部6の構造としては、第1磁路4に与える磁界が
第2磁路5の透磁率に影響を与え得る任意構造のもので
よい。
示例に限らない。例えば、第2磁路5を連続とし、この
第2磁路5の磁束変調部6の側壁に薄い非磁性層を介し
て第1磁路4と接続するようにしてもよい。また、第2
磁路5の磁束変調部6の境界に、薄い非磁性層を形成
し、第1磁路4と接続するようにしてもよい。要は、磁
束変調部6の構造としては、第1磁路4に与える磁界が
第2磁路5の透磁率に影響を与え得る任意構造のもので
よい。
【0033】高周波磁束印加手段7としては、本実施例
に示すような高周波電源10に接続されるコイル9を有
するものの他、例えば、導波路型のもの等であってもよ
い。また、振幅検知手段8は第2磁路5の一定の部分の
磁束、又は、その時間的変化を検知するものであり、本
実施例に示すような第2磁路5内の磁束の時間変化に応
じた起電力を発生するコイル11を用いたものの他、例
えば、高周波対応の磁気抵抗素子等を利用するものであ
ってもよい。これらのコイルの構造は、スパイラルコイ
ル型、或いは、その他の構造のもの等、公知のインダク
タ等を用い得る。何れにしても、コイル使用の高周波磁
束印加手段7或いは振幅検知手段8の場合、コイル9又
は11の導電部材の端子間の長さを高周波磁束の波長の
1/8程度以下として微細なものとすれば、インダクタ
ンスが非常に微小となり、高周波駆動に適するものとな
る。また、コイル内の電場、磁場の位相差を無視し得る
ことが可能で、位相差問題とするマイクロ波導波路の場
合と異なり、低周波におけるインダクタと同様に取扱い
得るものとなる。また、第2磁路5の磁路長を十分に短
いものとすれば、やはり、第2磁路5内での高周波磁束
の位相差を任意に小さくすることが可能であり、この点
において、通常のマイクロ波導波路と異なる。
に示すような高周波電源10に接続されるコイル9を有
するものの他、例えば、導波路型のもの等であってもよ
い。また、振幅検知手段8は第2磁路5の一定の部分の
磁束、又は、その時間的変化を検知するものであり、本
実施例に示すような第2磁路5内の磁束の時間変化に応
じた起電力を発生するコイル11を用いたものの他、例
えば、高周波対応の磁気抵抗素子等を利用するものであ
ってもよい。これらのコイルの構造は、スパイラルコイ
ル型、或いは、その他の構造のもの等、公知のインダク
タ等を用い得る。何れにしても、コイル使用の高周波磁
束印加手段7或いは振幅検知手段8の場合、コイル9又
は11の導電部材の端子間の長さを高周波磁束の波長の
1/8程度以下として微細なものとすれば、インダクタ
ンスが非常に微小となり、高周波駆動に適するものとな
る。また、コイル内の電場、磁場の位相差を無視し得る
ことが可能で、位相差問題とするマイクロ波導波路の場
合と異なり、低周波におけるインダクタと同様に取扱い
得るものとなる。また、第2磁路5の磁路長を十分に短
いものとすれば、やはり、第2磁路5内での高周波磁束
の位相差を任意に小さくすることが可能であり、この点
において、通常のマイクロ波導波路と異なる。
【0034】また、高周波磁束印加手段7における高周
波電源10の周波数は、第1,2磁路4,5及び磁束変
調部6に使用する材質とその状態とに応じて調整され
る。特に、第1磁路4の透磁率が十分に低くなる周波数
が選択される。このことは、高周波磁束印加手段7によ
り生ずる高周波磁束が磁気記録媒体へあまり及ばないこ
とを意味するため、磁気記録媒体に与える高周波磁場を
極めて低いものとすることができる。よって、磁気記録
媒体に記録されている磁気情報を損なうことはない。一
方、磁気記録媒体が与える磁界の周波数、即ち、数10
0kHz〜数10MHzでは、第1磁路4は十分に大き
な透磁率と小さな損失とを有することが望ましい。そし
て、磁束変調部6の磁性体は、高周波磁束の周波数付近
では、透磁率の外部磁場依存性が大きいことが望まし
い。このような点を考慮し、本実施例では、第1,2磁
路4,5を形成する磁性体の材料を部分々々で異なるよ
うにしている。
波電源10の周波数は、第1,2磁路4,5及び磁束変
調部6に使用する材質とその状態とに応じて調整され
る。特に、第1磁路4の透磁率が十分に低くなる周波数
が選択される。このことは、高周波磁束印加手段7によ
り生ずる高周波磁束が磁気記録媒体へあまり及ばないこ
とを意味するため、磁気記録媒体に与える高周波磁場を
極めて低いものとすることができる。よって、磁気記録
媒体に記録されている磁気情報を損なうことはない。一
方、磁気記録媒体が与える磁界の周波数、即ち、数10
0kHz〜数10MHzでは、第1磁路4は十分に大き
な透磁率と小さな損失とを有することが望ましい。そし
て、磁束変調部6の磁性体は、高周波磁束の周波数付近
では、透磁率の外部磁場依存性が大きいことが望まし
い。このような点を考慮し、本実施例では、第1,2磁
路4,5を形成する磁性体の材料を部分々々で異なるよ
うにしている。
【0035】もっとも、本実施例構成以外に、例えば、
磁束変調部6近傍の磁性体をフェライト、その他の部分
の磁性体をパーマロイとしてもよい。一般に、強い磁性
体において、強磁性共鳴の周波数は、外部磁場、飽和磁
束密度、磁気異方性、磁性体の形状異方性により定ま
り、これは、外部磁場に応じて時々刻々変化する。この
ため、強い磁界を得ることも重要である。磁束変調部6
での磁気記録媒体の磁気モーメントに起因する磁界を十
分に大きなものとするために、第1磁路4の断面積を十
分に小さなものとすることが重要である。
磁束変調部6近傍の磁性体をフェライト、その他の部分
の磁性体をパーマロイとしてもよい。一般に、強い磁性
体において、強磁性共鳴の周波数は、外部磁場、飽和磁
束密度、磁気異方性、磁性体の形状異方性により定ま
り、これは、外部磁場に応じて時々刻々変化する。この
ため、強い磁界を得ることも重要である。磁束変調部6
での磁気記録媒体の磁気モーメントに起因する磁界を十
分に大きなものとするために、第1磁路4の断面積を十
分に小さなものとすることが重要である。
【0036】また、図1の構成図や図2の等価的な磁気
回路概念図においては、第1,2磁路4,5が磁束変調
部6で直交する構造とされているが、その他の構造の磁
束変調部6や第2磁路5構成も可能である。例えば、図
3の等価的な磁気回路概念図に示すように、第2磁路5
を開磁路として形成するとともに、第1磁路4からの磁
界と第2磁路からの磁界とが磁束変調部6においては平
行になるように形成してもよい。
回路概念図においては、第1,2磁路4,5が磁束変調
部6で直交する構造とされているが、その他の構造の磁
束変調部6や第2磁路5構成も可能である。例えば、図
3の等価的な磁気回路概念図に示すように、第2磁路5
を開磁路として形成するとともに、第1磁路4からの磁
界と第2磁路からの磁界とが磁束変調部6においては平
行になるように形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、磁気記録
媒体の磁気モーメントに起因する磁束が磁極から侵入す
る第1磁路と、この第1磁路に交叉する第2磁路と、こ
の第2磁路の一部に形成されて前記第1磁路からの磁束
が印加される磁束変調部と、前記第2磁路に前記磁気記
録媒体の記録情報による信号周波数よりも高い高周波磁
束を印加する高周波磁束印加手段と、前記第2磁路内の
高周波磁束の振幅を検知する振幅検知手段とにより磁気
ヘッドを構成したので、磁気記録媒体からの信号周波数
を上回る周波数領域での高周波磁束の高周波磁束印加手
段側から振幅検知手段側への伝搬を磁束変調部に印加さ
れる磁気記録媒体の磁気モーメントに起因する第1磁路
からの磁界によって制御できるため、磁気記録媒体の微
小な磁気モーメントの検知可能な高感度な再生用の磁気
ヘッドを提供でき、磁気記録の超高密度化を可能とする
ことができる。
媒体の磁気モーメントに起因する磁束が磁極から侵入す
る第1磁路と、この第1磁路に交叉する第2磁路と、こ
の第2磁路の一部に形成されて前記第1磁路からの磁束
が印加される磁束変調部と、前記第2磁路に前記磁気記
録媒体の記録情報による信号周波数よりも高い高周波磁
束を印加する高周波磁束印加手段と、前記第2磁路内の
高周波磁束の振幅を検知する振幅検知手段とにより磁気
ヘッドを構成したので、磁気記録媒体からの信号周波数
を上回る周波数領域での高周波磁束の高周波磁束印加手
段側から振幅検知手段側への伝搬を磁束変調部に印加さ
れる磁気記録媒体の磁気モーメントに起因する第1磁路
からの磁界によって制御できるため、磁気記録媒体の微
小な磁気モーメントの検知可能な高感度な再生用の磁気
ヘッドを提供でき、磁気記録の超高密度化を可能とする
ことができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の構成に関して、高周波磁束印加手段に印加す
る高周波磁束の周波数を、磁気記録媒体の記録情報の再
生周波数のn倍(nは2以上の自然数)としたので、デ
ジタル磁気記録媒体対応の磁気ヘッドにおいて、S/N
比のよい再生が可能となる。
載の発明の構成に関して、高周波磁束印加手段に印加す
る高周波磁束の周波数を、磁気記録媒体の記録情報の再
生周波数のn倍(nは2以上の自然数)としたので、デ
ジタル磁気記録媒体対応の磁気ヘッドにおいて、S/N
比のよい再生が可能となる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の構成において、第1磁路からの磁界と第2磁
路からの磁界とを磁束変調部において直交させたので、
磁束変調部の透磁率の変化を大きなものとし、高周波磁
束の伝搬を第1磁路からの磁界により良好に制御し得る
ものとなり、請求項1記載の発明による効果を顕著に発
揮させ得るものとなる。
載の発明の構成において、第1磁路からの磁界と第2磁
路からの磁界とを磁束変調部において直交させたので、
磁束変調部の透磁率の変化を大きなものとし、高周波磁
束の伝搬を第1磁路からの磁界により良好に制御し得る
ものとなり、請求項1記載の発明による効果を顕著に発
揮させ得るものとなる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の構成において、磁束変調部における高周波磁
界を、回転磁界とさせる磁場を印加するための第3磁路
を付加したので、磁束変調部の磁性体に2次元的な高周
波磁界を印加することが可能となり、請求項1記載の発
明による効果をより効果的に発揮させ得るものとなる。
載の発明の構成において、磁束変調部における高周波磁
界を、回転磁界とさせる磁場を印加するための第3磁路
を付加したので、磁束変調部の磁性体に2次元的な高周
波磁界を印加することが可能となり、請求項1記載の発
明による効果をより効果的に発揮させ得るものとなる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の構成において、磁束変調部を形成する磁性体
の磁化容易軸を、第2磁路からの磁界方向に平行に設定
したので、磁束変調部の透磁率の変化を大きなものと
し、高周波磁束の伝搬を第1磁路からの磁界により良好
に制御し得るものとなり、請求項1記載の発明による効
果をより効果的に発揮させ得るものとなる。
載の発明の構成において、磁束変調部を形成する磁性体
の磁化容易軸を、第2磁路からの磁界方向に平行に設定
したので、磁束変調部の透磁率の変化を大きなものと
し、高周波磁束の伝搬を第1磁路からの磁界により良好
に制御し得るものとなり、請求項1記載の発明による効
果をより効果的に発揮させ得るものとなる。
【0042】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の構成において、高周波磁束を印加する周波数
領域での磁束変調部の第2磁路を形成する磁性体の透磁
率を、この第2磁路における前記磁束変調部以外の領域
を形成する磁性体の透磁率よりも低く設定したので、第
1磁路からの磁界による透磁率低下に起因する漏洩磁束
の量を大きくできるため、より高感度な磁気ヘッドとす
ることができる。
載の発明の構成において、高周波磁束を印加する周波数
領域での磁束変調部の第2磁路を形成する磁性体の透磁
率を、この第2磁路における前記磁束変調部以外の領域
を形成する磁性体の透磁率よりも低く設定したので、第
1磁路からの磁界による透磁率低下に起因する漏洩磁束
の量を大きくできるため、より高感度な磁気ヘッドとす
ることができる。
【0043】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の構成において、高周波磁束を印加する周波数
領域での第1磁路を形成する磁性体の透磁率を、第2磁
路における磁束変調部以外の領域を形成する磁性体の透
磁率よりも低く設定し、また、請求項8記載の発明によ
れば、請求項1記載の発明の構成において、第1磁路の
磁極から磁束変調部までの磁路長を、第2磁路の高周波
磁束印加手段と振幅検知手段との間の磁路長よりも長く
設定したので、磁極での高周波磁界が磁気記録媒体の磁
化状態に変化を与えないという要求と、磁気記録信号の
周波数領域では十分に磁気記録媒体の磁気信号を磁束変
調部へ伝達する大きな透磁率が必要であるという要求と
を満足でき、請求項1記載の発明による効果をより効果
的に発揮させ得るものとなる。
載の発明の構成において、高周波磁束を印加する周波数
領域での第1磁路を形成する磁性体の透磁率を、第2磁
路における磁束変調部以外の領域を形成する磁性体の透
磁率よりも低く設定し、また、請求項8記載の発明によ
れば、請求項1記載の発明の構成において、第1磁路の
磁極から磁束変調部までの磁路長を、第2磁路の高周波
磁束印加手段と振幅検知手段との間の磁路長よりも長く
設定したので、磁極での高周波磁界が磁気記録媒体の磁
化状態に変化を与えないという要求と、磁気記録信号の
周波数領域では十分に磁気記録媒体の磁気信号を磁束変
調部へ伝達する大きな透磁率が必要であるという要求と
を満足でき、請求項1記載の発明による効果をより効果
的に発揮させ得るものとなる。
【0044】請求項9記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の構成において、高周波磁束印加手段を金属で
シールドしたので、他の回路へのノイズを減少させるこ
とができ、請求項1記載の発明による効果をより効果的
に発揮させ得るものとなる。
載の発明の構成において、高周波磁束印加手段を金属で
シールドしたので、他の回路へのノイズを減少させるこ
とができ、請求項1記載の発明による効果をより効果的
に発揮させ得るものとなる。
【図1】本発明の一実施例の磁気ヘッド構造を示し、
(a)は概略断面図、(b)は概略平面図である。
(a)は概略断面図、(b)は概略平面図である。
【図2】等価的磁気回路を示す概念図である。
【図3】変形例の等価的磁気回路を示す概念図である。
4 第1磁路 4a,4b 磁極 5 第2磁路 6 磁束変調部 7 高周波磁束印加手段 8 振幅検知手段
Claims (9)
- 【請求項1】 磁気記録媒体の磁気モーメントに起因す
る磁束が磁極から侵入する第1磁路と、この第1磁路に
交叉する第2磁路と、この第2磁路の一部に形成されて
前記第1磁路からの磁束が印加される磁束変調部と、前
記第2磁路に前記磁気記録媒体の記録情報による信号周
波数よりも高い高周波磁束を印加する高周波磁束印加手
段と、前記第2磁路内の高周波磁束の振幅を検知する振
幅検知手段とよりなることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 デジタル磁気記録媒体対応の磁気ヘッド
であって、高周波磁束印加手段に印加する高周波磁束の
周波数を、磁気記録媒体の記録情報の再生周波数のn倍
(nは2以上の自然数)としたことを特徴とする請求項
1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項3】 第1磁路からの磁界と第2磁路からの磁
界とを磁束変調部において直交させてなることを特徴と
する請求項1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項4】 磁束変調部における高周波磁界を、回転
磁界とさせる磁場を印加するための第3磁路を付加して
なることを特徴とする請求項3記載の磁気ヘッド。 - 【請求項5】 磁束変調部を形成する磁性体の磁化容易
軸を、第2磁路からの磁界方向に平行に設定したことを
特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項6】 高周波磁束を印加する周波数領域での磁
束変調部の第2磁路を形成する磁性体の透磁率を、この
第2磁路における前記磁束変調部以外の領域を形成する
磁性体の透磁率よりも低く設定したことを特徴とする請
求項1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項7】 高周波磁束を印加する周波数領域での第
1磁路を形成する磁性体の透磁率を、第2磁路における
磁束変調部以外の領域を形成する磁性体の透磁率よりも
低く設定したことを特徴とする請求項6記載の磁気ヘッ
ド。 - 【請求項8】 第1磁路の磁極から磁束変調部までの磁
路長を、第2磁路の高周波磁束印加手段と振幅検知手段
との間の磁路長よりも長く設定したことを特徴とする請
求項1記載の磁気ヘッド。 - 【請求項9】 高周波磁束印加手段を金属でシールドし
てなることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007894A JPH07230608A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007894A JPH07230608A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07230608A true JPH07230608A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12017072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007894A Pending JPH07230608A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07230608A (ja) |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP2007894A patent/JPH07230608A/ja active Pending
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