JPH0723256B2 - ジルコニア系焼結体 - Google Patents

ジルコニア系焼結体

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JPH0723256B2
JPH0723256B2 JP61108536A JP10853686A JPH0723256B2 JP H0723256 B2 JPH0723256 B2 JP H0723256B2 JP 61108536 A JP61108536 A JP 61108536A JP 10853686 A JP10853686 A JP 10853686A JP H0723256 B2 JPH0723256 B2 JP H0723256B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高い強度と高い破壊靱性を示し、高温におい
てもこれらの特性の低下が少ない部分安定化ジルコニア
を含む焼結体に関するものである。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 部分安定化ジルコニアが室温において、高強度、高靱性
を有することは、すでによく知られている。これらジル
コニア系セラミックスは、一般に室温で高強度、高靱性
を有するけれども、高温では著しい靱性の低下を示す。
したがって、ジルコニア系セラミックスの高温機械構造
材としての用途は、限定されたものとなっている。
[問題点を解決するための手段] 高温での靱性の低下を抑制する一つの有効な手段とし
て、焼結体組織を制御し、柱状結晶を成長させ、構成粒
子形状に異方性をもたせる方法が挙げられる。本発明
は、この方法を利用することによって、成し遂げられた
ものである。すなわち、部分安定化ジルコニア−ランタ
ン系β型アルミナ複合体において、ランタン系β型アル
ミナが柱状結晶として発達することを見い出した。本発
明は、高温でも靱性低下の少ない柱状晶ランタン系β型
アルミナと部分安定化ジルコニアからなる複合焼結体を
提供するものである。
本発明の焼結体は、柱状晶ランタン系β型アルミナと部
分安定化ジルコニアからなる複合体である。ランタン系
β型アルミナとは、La2O3,Nd2O3,Ce2O3,Gd2O3などの
ランタン系希土類酸化物を含むβ型アルミナであって、
ランタン系希土類元素をReとして、一般式Re2O3・nAl2O
3で表される化合物である。ここにnは、代表的には11
であるが、10〜20でβ型の結晶構造を示す。したがっ
て、本発明の焼結体における(その原料粉末においても
同じ)Al2O3/Re2O3モル比も10〜20の範囲のものがよ
い。また、部分安定化ジルコニアとは、Y2O3,CeO2,Mg
O,CaOなどのアルカリ土類金属酸化物等のなかから選ば
れた1種以上の酸化物を安定化剤として含み、かつ、結
晶相として正方晶を含有するジルコニアである。
本発明の焼結体の特徴は、高温に於ける強度、靱性の低
下が少なく、すぐれた耐クリープ性を有することであ
る。これら諸特性は、部分安定化ジルコニア粒子の間に
存在するランタン系β型アルミナが柱状晶として発達す
ることに起因していると推察される。柱状晶ランタン系
β型アルミナの大きさは、製造条件によって異なるが、
800℃以上の高温でも高強度、高靱性をもたせるには、
長さ10〜20μm、直径0.5〜2μmのものとし、またラ
ンタン系β型アルミナと部分安定化ジルコニアの比率
は、重量比で30/70〜50/50の範囲にすればよい。
本発明の焼結体の製造法について、以下に詳しく説明す
る。
出発原料粉末の調製はジルコニア微粉末、アルミナ微粉
末及びランタン系希土類酸化物粉末を混合することによ
って行われる。ジルコニア微粉末としては、湿式法で合
成される安定化剤が均一に固溶した、平均粒子径0.1μ
m以下の微粉末が好ましい。
アルミナ微粉末並びにランタン系希土類酸化物粉末は、
平均粒子径0.5μm以下の粉末が好ましい。ランタン系
希土類酸化物を均一に分散する目的であらかじめアルミ
ナと希土類金属のシュウ酸塩などをよく混合し、焼成し
て、アルミナと希土類金属アルミネート(Re2O3・Al
2O3)の混合物として得ることもよい方法である。ラン
タン系β型アルミナの結晶構造を有する微粉末は、アル
ミニウムと希土類金属を含む水溶液などを用いて、共沈
法によって得られるが、本発明の焼結体を製造するため
には好ましくない。この共沈粉末を用いた場合には、柱
状晶の発達が阻害されるからである。
粉末をラバープレス、スリップキャスト法などの成形法
で所定の形状に成形したのち、焼成する。1400℃以下の
焼成温度では、ランタン系β型アルミナの生成はおこら
ず、α−アルミナと希土類金属アルミネートとして存在
する。本発明の焼結体をうるには、この温度は、1450℃
以上とするのが望ましい。また、ランタン系β型アルミ
ナを柱状晶として充分に発達させて前記の寸法のものを
うるには、1500℃以上の温度が必要である。しかし、ジ
ルコニアの粒成長を抑制するために1650℃以下にするの
がよい。上記の焼結は、ジルコニアマトリックスの中
で、アルミナとランタン系希土類金属酸化物を反応させ
て、柱状晶のβ型アルミナ粒子を生成させることを意図
するものであるが、一般に、この反応を完全に行うこと
は困難であり、柱状晶ランタン系β型アルミナの他に、
未反応のα−アルミナ或いは、希土類金属アルミネート
が微量残存する。しかし、これらの微量不純物の混在
は、本発明の目的にとって格別の支障とはならない。
[発明の効果] 本発明の焼結体は、高強度、高靱性であり、高温に於い
ても、これらの特性低下が少ないものとなりうるし、耐
クリープ性もすぐれている。
従って、高温で使用する構造用部材、エンジン部品、鉄
鋼用スキットボタンなどに利用できる。
[実施例] 実施例1〜7、比較例1〜3 アルミナ微粉末に、Al2O3/La2O3モル比が11となるよう
にシュウ酸ランタンを添加し、エタノール中で混合した
のち乾燥し、1000℃で1時間仮焼して、アルミナとラン
タンアルミネート(LaAlO3)からなる粉末を得た。この
粉末とイットリアを含有するジルコニア微粉末を所望の
割合に秤量し、湿式粉砕することによって、出発原料粉
末とした。粉末をラバープレスを用いて成形した後、空
気中1500〜1600℃の温度で焼成して、焼結体を得た。
この焼結体を3×4×40mmのテストピースに加工し、曲
げ試験用試片とした。
曲げ試験は、3点曲げ、スパン30mm、クロスヘッドスピ
ード0.5mm/minの条件で実施した。破壊靱性はインデン
テーション法によって測定した。高温ビッカース硬度計
を用いて、Ar雰囲気中で室温から1200℃の温度範囲で測
定した。得られた結果を表1に示す。比較例としてα型
アルミナ、イットリア部分安定化ジルコニアとα型アル
ミナの複合セラミックスに関する結果を表2に示す。
又、これらの焼結体の走査型電子顕微鏡写真によれば、
酸化ランタン含有β型アルミナが柱状晶として発達して
おり、この組織が表1に示された高温での破壊靱性の維
持に寄与しているものと推察される。
実施例8〜11 アルミナ;酸化ネオジウム(Al2O3/Nd2O3モル比11);
およびイットリアを含有したジルコニアの各微粉末を混
合した粉末、並びにアルミナ;酸化ランタン(Al2O3/L
a2O3モル比11);およびマグネシアを含有したジルコニ
アの各微粉末を混合した粉末を用いて、実施例1〜7に
記載したと同様の方法によって焼結体を作製し、高温強
度、高温破壊靱性の測定を行った。結果を表3および4
に示す。
実施例12 実施例3で得られた焼結体を1500℃、1000atmでホット
アイソスタティックプレス処理した。得られた焼結体の
高温強度および破壊靱性を実施例1〜7に記載した方法
によって測定した。3点曲げ強度は室温1300MPa、1000
℃で1000MPa、1200℃で800MPaであり、破壊靱性は室温 1000℃で であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部分安定化ジルコニアおよび柱状晶ランタ
    ン系β型アルミナからなるジルコニア系焼結体。
JP61108536A 1986-05-14 1986-05-14 ジルコニア系焼結体 Expired - Fee Related JPH0723256B2 (ja)

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US5061665A (en) * 1989-01-13 1991-10-29 The Japan Carlit Co., Ltd. Process for producing an improved alumina-zirconia composite sintered material

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