JPH07233131A - 新規アミノ酸エステルおよび体液中の白血球またはエラスターゼを検出するための検出試薬 - Google Patents

新規アミノ酸エステルおよび体液中の白血球またはエラスターゼを検出するための検出試薬

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JPH07233131A
JPH07233131A JP6319986A JP31998694A JPH07233131A JP H07233131 A JPH07233131 A JP H07233131A JP 6319986 A JP6319986 A JP 6319986A JP 31998694 A JP31998694 A JP 31998694A JP H07233131 A JPH07233131 A JP H07233131A
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amino acid
mmol
acid ester
yield
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JP6319986A
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Yuji Yagi
雄次 八木
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Arkray Inc
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Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式:X−O−A−Y−A−O−X [式中、Xは、ジアゾニウム塩とカップリングし、呈色
する式:X−OHで示される化合物のX、Aは、L−ア
ミノ酸の残基、Yは、アミノ酸のN−置換基であり、ア
シル基、オキシカルボニル基またはスルホニル基を有す
る化合物から誘導される基を表す。]で示されるエステ
ル。 【効果】 上記アミノ酸エステルをジアゾニウム塩と共
に体液中の白血球またはエラスターゼの検出に用いる
と、体液に含まれるエステル分解および/またはタンパ
ク質分解活性を持つ酵素に影響されることなく、白血球
またはエラスターゼと特異的に反応するので、白血球ま
たはエラスターゼを精度よく検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なアミノ酸エステ
ル、およびそれを含んでなる体液中の白血球またはエラ
スターゼ、特に尿中の白血球を検出するための検出試薬
に関する。
【従来の技術】腎臓及び泌尿生殖器の疾病を診断する場
合、尿中白血球の検出、測定は非常に重要である。尿中
白血球の検出は、顕微鏡を用い、一定量の尿中に含まれ
る白血球の数を数えて行っていた。しかし、顕微鏡によ
り白血球数を数える方法は、時間がかかり、作業量が多
く、さらに熟練者によらなければ、精度の高い計数が行
えない。
【0002】顕微鏡による計数に代わる簡便で精度の良
い方法として、白血球中に存在するエステル分解および
/または蛋白質分解活性を利用した試験方法が開発され
た。例えば特公昭61−45982号公報に記載されて
いる方法では、基質として置換フェノキシ−アミノ酸エ
ステルを用い、加水分解により遊離した置換フェノール
をジアゾニウム塩により検出する。特公昭62−417
10号公報に記載された方法では、基質として5−フェ
ニルピロールアミノ酸エステルを用い、加水分解により
遊離した5−フェニルピロールをジアゾニウム塩により
検出する。特公平2−43480号公報に記載された方
法では、基質としてインドキシルアミノ酸エステルを用
い加水分解により遊離したインドキシルをジアゾニウム
塩により検出する。
【0003】これらの特許公報に記載の方法は、白血球
中に存在するエステル分解および/または蛋白質の分解
活性を利用しており、これらの方法の基礎となる技術と
して、組織化学または細胞化学の分野においてエステラ
ーゼ基質(ナフトールエステル、インドキシルエステル
等)と発色剤(ジアゾニウム塩)を用いた白血球の非特
異的エステラーゼ染色法がすでに確立されていた[例え
ば、ピアーズ(Pearse)著「ヒストケミストリー・セ
オレティカル・アンド・アプライド」(Histochemistr
y, Theoctical and Applied)第3版、チャーチル・
リビングストン(Churchill Livingstone)発行(19
68年)、エフ・シュマツル(F.Schmalzl)、エッチ
・ブラウンシュタイナー(H.Braunsteinner)、クリ
ニッシェ.ヴォッヒュンシュリフト(Klin.Wsch
r.)46,642(1968)参照]。
【0004】しかし、尿中には多様なエステル分解およ
び/または蛋白質分解活性を持つ酵素が存在し、上記方
法の特異性の悪さは明白である[例えば、ダブリュ・ピ
ー・ラーブ(W.P.Raab)、クリニカル・ケミストリ
ー(Clin.Chem.)18(1)、5−25(1972)
参照]。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、体液
中の白血球またはエラスターゼを特異的に検出するた
め、白血球またはエラスターゼによって良好に加水分解
されるが、体液中、特に尿中のエステル分解および/ま
たは蛋白質分解活性を持つ酵素に実質的に加水分解され
ない、すなわち、それらの酵素による加水分解が白血球
またはエラスターゼによる加水分解よりも遅いか、また
はそれらの酵素によりまったく分解されない新規アミノ
酸エステル化合物とそれを用いた検出試薬を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
式:(X−O−A−)n−Y (I) [式中、Xは、ジアゾニウム塩とカップリングし、呈色
する式:X−OHで示される芳香族化合物、複素環化合
物またはそれらの誘導体のX、Aは、L−アミノ酸の残
基、nは、2以上の整数、Yは、アミノ酸のN−置換基
であって、炭素数1〜10の非環状炭化水素または環状
炭化水素、飽和または不飽和複素環化合物、芳香族化合
物、珪素原子数1〜10の炭化珪素化合物若しくは単糖
または糖鎖が2〜10のオリゴ糖の単一または複合体よ
り形成される化合物(これらの化合物には置換基が導入
されていてよい。また、複合体形成のために、異原子を
含んでいてもよい。)であり、同一または異なる2以上
のカルボニル基またはスルホニル基を有する化合物から
誘導される。]で示されるアミノ酸エステルを提供す
る。
【0007】上記式(I)中、Xは、ジアゾニウム塩と
カップリングし、呈色する式:X−OHで示される芳香
族化合物である。その例としては、フェノールおよびそ
の誘導体: 3−カルバゾロール、2,3−ジ(ジメチルア
ミノ)フェノール、2,4−ジ(ジメチルアミノ)フェノー
ル、4−ジメチルアミノ−2−メトキシフェノール、4
−ジメチルアミノ−2−メチルフェノール、3−ジメチ
ルアミノ−2−メチルフェノール、3−ピペリジノフェ
ノール、3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル、3−メチル−5−ピペリジノフェノール、3−メト
キシ−5−ピペリジノフェノール、3−モルホリノフェ
ノール、3−ジメチルアミノ−5−モルホリノフェノー
ル、3−メチル−5−モルホリノフェノール、3−メト
キシ−5−モルホリノフェノール、3−モルホリノ−5
−ピペリジノフェノール、1,2,3,4−テトラヒドロ
キノキサリン−5−オール、セサモール、8−ヒドロキ
シジュロリジン、フェルリック酸、アンスラフラビン酸
など;エチル−4−ヒドロキシ−6−メチル−2−オキ
ソ−3−シクロヘキサン−1−カルボハイドレート、ト
ロポロン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノンな
ど、ナフトールおよびその誘導体: ナフトレゾルシンな
ど;複素環化合物、例えば、4−ヒドロキシクマリン、
2−ヒドロキシピリジン、3−ヒドロキシピリジン、4
−ヒドロキシピリジン、3−デアザウリジン、3−ジメ
チルアミノ−5−ヒドロキシピラゾール、5,6−ジヒ
ドロ−4−ヒドロキシ−6−メチル−2H−ピラン−2
−オン、5−ヒドロキシウリジン、コージ酸、ミモシ
ン、キサントプテリン、3−インドキシル、3−ヒドロ
キシ−5−フェニルピロール、3−メチル−5−ヒドロ
キシイソキサゾール、5−ジメチルアミノメチル−3−
ヒドロキシイソキサゾール、4,6−ジヒドロキシピリ
ミジン、3−ヒドロキシイソキノリン、レゾルフィンな
どが挙げられる。
【0008】Aは、L−アミノ酸の残基であり、L−ア
ミノ酸としては、L−アラニン、L−バリン、L−ロイ
シン、L−グリシンなどが挙げられ、中でもL−アラニ
ンが好ましい。nは、2以上の整数であり、好ましくは
2〜4である。
【0009】Yは、アミノ酸のN−置換基であり、炭素
数1〜10の非環状炭化水素または環状炭化水素、飽和
または不飽和複素環化合物(例えば、テトラヒドロフラ
ン、ピロリジン、ピペラジン、フラン、チオフェン、ピ
ロール、ピラゾール、イソキサゾール、イソチアゾー
ル、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピリジ
ン、ピラジン、アクリジン、カルバゾール、キノリンな
ど)、芳香族化合物(例えば、ベンゼン、ナフタレン、
アントラセンなど)、珪素原子数1〜10の有機珪素化
合物、または、単糖(例えば、D−グルコース、D−ガ
ラクトース、D−グルコサミン)または2〜10個の単
糖が結合したオリゴ糖(例えば、D−マルトース、D−
マルトトリオース、D−ペンタキトビオース)などの単
一または複合体より形成される化合物であり、同一また
は異なる2以上のカルボニル基またはスルホニル基を有
する化合物から誘導される。これらの化合物は、低級の
アルキル基、アルケニル基およびアルコキシ基、アリー
ル基、アミノ基、イミノ基、水酸基あるいはハロゲン原
子などの置換基で置換されていてよい。また、複合体形
成のために、N、O、Sなどの異原子を含んでいてもよ
い。
【0010】本発明のアミノ酸エステルは、公知の方法
を組み合わせることによって次のようにして製造するこ
とができる。まず、本発明の式: (X−O−A−)n−Y
を得るために式: (HO−A−)n−Y、(CH3−O−A)
n−Y、または(CH3CH2−O−A)n−Yを合成する。
式に示されるAはアミノ酸残基であり、前物質はフリー
のアミノ酸、またはメチルあるいはエチルエステル体で
ある。Yはアミノ酸のN−置換基であり、Yの前物質と
しては、同一または異なる2以上のカルボン酸またはス
ルホン酸を含む化合物である。
【0011】合成方法としては、Yの前物質であるカル
ボン酸とAの前物質であるアミノ酸との加熱脱水あるい
はカルボジイミドなどの縮合剤を用いる方法(第4版実
験化学講座22,138〜144,259〜262頁,日
本化学会編,丸善(株),平成4年)、Yの前物質である酸
をカルボン酸クロライドやスルホン酸クロライドなどの
酸ハロゲン化物に誘導してから、あるいは酸ハロゲン化
物から合成する方法(同書22,144〜146頁)、
Yの前物質である酸を酸無水物に誘導してからあるいは
酸無水物から合成する方法(同書22,146〜148
頁)、Yの前物質としてカルボン酸エステル、ラクトン
から合成する方法(同書22,148〜150頁)、Y
の前物質として酸無水物を用いた酸イミドの合成法(同
書22,166〜173頁)、Yの前物質としてスルホ
ニル関連化合物からのスルホンアミドの合成法(同書2
4,394〜419)など酸アミド、酸イミドの合成法
として一般によく知られた方法を挙げることができる。
また、一般的に用いられる保護アミノ酸の合成法を利用
することによっても合成することができる(同書22,
228〜258頁)。
【0012】続いて、本発明の式: (X−O−A−)n−
Yに示されるA[アミノ酸残基]のカルボン酸部とX−O
Hで示される芳香族化合物または複素環化合物とのエス
テル結合は、鉱酸(硫酸、塩酸など)などの触媒あるいは
カルボジイミドなどの脱水剤を用い、(HO−A−)n−
YとX−OHとを直接エステル化する方法(同書22,
43〜45頁)、(HO−A−)n−Yを酸無水物あるい
は酸ハロゲン化物としてX−OHと反応させる方法(同
書22,50〜51頁)、また、(CH3−O−A)n−
Y、または(CH3CH2−O−A)n−Yのアミノ酸エス
テルを用い、X−OHとエステル交換する方法(同書2
2,52〜53頁)など、エステル化反応としてよく知
られた方法によって形成され、これにより最終物である
アミノ酸エステル、式: (X−O−A−)n−Yが得られ
る。
【0013】本発明のアミノ酸エステルの代表的な例は
以下のとおりである: ・ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル](化合物1) ・ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−バリロキ
シ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]
(化合物2) ・ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−ロイシロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル](化合物3) ・ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−グリシロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル](化合物4) ・シクロヘキセン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−ア
ラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェ
ノール](化合物5) ・1,2−ジフェニルビニレン−1,2−ジ[N−カルボ
ニル−L−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピ
ペリジノフェノール](化合物6) ・ベンゼン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル](化合物7) ・ベンゼン−1,4−ジ[N−オキシカルボニル−L−ア
ラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェ
ノール](化合物8) ・ナフタレン−2,6−ジ[N−カルボニル−L−アラニ
ロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル](化合物9) ・2,2'−ジチオベンゼン−1,1'−ジ[N−カルボニ
ル−L−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペ
リジノフェノール](化合物10) ・プロパン−1,2,3−トリ[N−カルボニル−L−ア
ラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェ
ノール](化合物11) ・ベンゼン−1,2,4,5−テトラ[N−カルボニル−L
−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノ
フェノール](化合物12) ・ピリジン−2,6−ジ[N−カルボニル−L−アラニロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル](化合物13) ・6,6'−ジチオピリジン−3,3'−ジ[N−カルボニ
ル−L−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペ
リジノフェノール](化合物14) ・ベンゼン−1,2,4,5−ジ[N,N−ジカルボニル−
L−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジ
ノフェノール](化合物15) ・フラン−3,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニロキ
シ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]
(化合物16) ・ベンゼン−1−[N−カルボニル−L−アラニロキシ
−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]−
4−[N−スルホニル−L−アラニロキシ−3−ジメチ
ルアミノ−5−ピペリジノフェノール](化合物17) ・ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−3−インドール](化合物18) ・ナフタレン−2,6−ジ[N−スルホニル−L−アラニ
ロキシ−3−インドール](化合物19) ・ジフェニルメタン−4,4'−ジ[N−スルホニル−L
−アラニロキシ−3−インドール](化合物20) ・エチレン−1,2−ジ[N−(2−オキシエチレン)スル
ホニル−L−アラニロキシ−3−インドール](化合物
21) ・テトラ(エチレンジオキシ)−O,O'−ジ[N−(4−ベ
ンゼンスルホニル)−L−アラニロキシ−3−インドー
ル](化合物22) ・ナフタレン−1,3,6−トリ[N−スルホニル−L−
アラニロキシ−3−インドール](化合物23) ・ピペラジン−1,4−ジ[N−エチルスルホニル−L−
アラニロキシ−3−インドール](化合物24) ・ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−2−ピリジン](化合物25) ・ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−4−クマリン](化合物26) ・ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−トロポロン](化合物27) ・ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピラゾール](化合物
28) ・ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−4−(5,6−ジヒドロ−6−メチル−2H−ピラ
ン−2−オン)](化合物29) ・ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−2−(1,4−ナフトキノン)](化合物30)
【0014】本発明の試薬は、本発明のアミノ酸エステ
ルとジアゾニウム塩を必須成分として含有する。本発明
の試薬を製造するには、アミノ酸エステルとジアゾニウ
ム塩と共に試験片製造に通常使用される試薬(緩衝剤、
湿潤剤、界面活性剤など)を揮発性溶剤(例えば水、メ
タノール、アセトン、トルエン、ジメチルホルムアミド
など)に溶解し、この溶液に多孔性不活性担体(例え
ば、ろ紙、ガラス繊維シート、合成不織布、発泡プラス
チックシート、布、金属焼結体など)を含浸し、乾燥す
る(例えば、加熱送風乾燥、凍結乾燥、遠赤外線乾燥な
ど)。
【0015】すべての試薬を一回の含浸、乾燥工程で処
理してもよいが、通常は第一工程にて、水溶性成分(例
えば、緩衝剤、湿潤剤、界面活性剤など)を含浸、乾燥
し、続いて第2工程において揮発性の有機溶剤を主とし
て水溶性の低いアミノ酸エステルとジアゾニウム塩など
を含浸、乾燥する。
【0016】得られた試験片はこのままでも使用可能で
あるが、適当な大きさに裁断し、プラスチックなどの支
持体に両面テープ、接着剤、ホットメルト樹脂などある
いは物理的方法により固定して用いてもよい。ただし、
本試薬を製造する方法は、この含浸法に限定されるもの
ではない。
【0017】含浸液中の各試薬の濃度としては、アミノ
酸エステルとジアゾニウム塩がそれぞれ0.1〜10mmo
l/L、好ましくは0.5〜5mmol/L含まれるのがよ
い。また、体液の測定時に本試薬へ体液を含有させた場
合、本試薬内のpHが6〜11、好ましくはpH7〜9と
なるように上記含浸液中に緩衝剤を添加するのが好まし
い。また、本試薬を製造する方法として、合成ポリマー
(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体、
アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースな
ど)あるいは天然高分子(ゼラチン、アルギン酸、セル
ロース、キチン、デンプン、プルランなど)にアミノ酸
エステル、ジアゾニウム塩または試験片製造に通常使用
される試薬(緩衝剤、湿潤剤、界面活性剤など)を混合
し、打錠機などにより錠剤に成形し試験片とすることも
できる。また、揮発性溶剤を用いて上記混合物を均一溶
液または懸濁状溶液とし、プラスチックシートまたはフ
ィルムに塗布し、乾燥して本試薬を製造することもでき
る。
【0018】本試薬を用いて体液を測定する場合、本試
薬と体液との混合物の中にアミノ酸エステルとジアゾニ
ウム塩がそれぞれ0.1〜10mmol/L、好ましくは0.
5〜5mmol/Lの濃度となるよう本試薬中に各試薬を含
有させるのがよい。また、混合物中のpHが6〜11、
好ましくはpH7〜9となるように本試薬に緩衝剤を添
加するのが好ましい。混合物中には、エステル化合物と
ジアゾニウム塩がそれぞれ0.1〜10mmol/L、好ま
しくは0.5〜5mmol/L含まれる。測定系のpHは、一
般に6〜11、好ましくは7〜9である。
【0019】ジアゾニウム塩は特に限定されない。しか
し、一般に体液中の成分、特には尿中のピリルビンやウ
ロビリノーゲンと反応、発色せず、また、アミノ酸エス
テル[式:(X−O−A)n−Y]とも反応せず、アミノ酸エ
ステルの加水分解によって生ずるX−OHと縮合して着
色化合物を生じる必要がある。例えばp−ジアゾ−N,N
−ジエチル−m−トルイジン、1−ジアゾ−2−ナフト
ール−4−スルホン酸、5−ジアゾメルドラム酸、2−
メトキシ−4−モルホリノベンゼンジアゾニウム、ファ
ーストブラック−BB、ファーストブラック−RR、フ
ァーストレッド−ITR、ファーストレッド−KL、フ
ァーストレッド−RC、ファーストレッド−TR、ファ
ーストレッド−AL、ファーストレッド−PDC、ファ
ーストコリンス−V、ファーストガーネット−GBC、
ファーストブラック−K、ファーストバイオレット−
B、ファーストレッドバイオレット−LBなどが挙げら
れる。
【0020】
【発明の効果】本発明のアミノ酸エステルをジアゾニウ
ム塩と共に体液中の白血球またはエラスターゼの検出に
用いると、体液に含まれるエステル分解および/または
タンパク質分解活性を持つ酵素に阻害されることなく、
白血球またはエラスターゼと特異的に反応するので、白
血球またはエラスターゼを精度よく検出できる。
【0021】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明をより具体的に
説明する。
【0022】実施例1 ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニロキ
シ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]
(化合物1)の合成ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニン] L−アラニン2.00g(22.5mmol)をピリジン30ml
に溶かし、0℃に冷却した後、アジピン酸ジクロライド
溶液[アジピン酸ジクロライド1.37g(7.5mmol)をク
ロロホルム20mlに溶解]を攪拌しながら少しずつ加え
た。1時間、0℃に保った後、室温で更に16時間攪拌
した。反応液をクロロホルム300mlに注ぎ、氷冷下1
N塩酸水で水層のpHを1〜2とした。分液後、クロロ
ホルム層を希塩酸で5回、水で5回それぞれ洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、減圧下濃縮し
て標記化合物1.894g(6.56mmol)を得た。収率:8
7.5%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.35(d,J=6.6H
z,6H),1.50−1.90(m,4H),2.10−2.6
0(m,4H),4.15(q,J=6.6Hz,2H),5.20
−5.60(m,2H)
【0023】3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェ
ノール 1,3,5−トリヒドロキシベンゼン二水和物25.0g
(154mmol)をジメチルホルムアミド269mlに溶解さ
せた。水116mlを加え均一とした後、50%ジメチル
アミン水溶液17.6g(195mmol)を加え、室温で48
時間攪拌した。減圧下濃縮して残渣47.0gを得た。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフにて分離精製して
3−ジメチルアミノレゾルシノール17.5g(114mmo
l)を得た。収率:74.2%。 続いて、3−ジメチルアミノレゾルシノール17.5gを
ピペリジン175mlに溶解し、オートクレイブ(180
℃)中にて12時間反応した。過剰のピペリジンを減圧
回収し、残渣を14.8g得た。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフにて3回分離精製して標記化合物4.0g
(18.2mmol)を得た。収率:16.0%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.80(m,6
H),2.85(s,6H),2.9−3.2(m,4H),5.70
−6.00(m,4H)
【0024】ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L
−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノ
フェノール] ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニン]
1.50g(5.2mmol)を塩化チオニル20mlに懸濁させ
90分加熱攪拌した。減圧下塩化チオニルを留去し、粗
ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニルク
ロライド]1.69g(5.2mmol)を得た。粗収率100
%。粗ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラ
ニルクロライド]1.69g(5.2mmol)をクロロホルム3
0mlに溶かした。3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノ
フェノール3.44g(15.6mmol)をピリジン50mlに
溶かし、0℃に冷却した後、上記粗ブチレン−1,4−
ジ[N−カルボニル−L−アラニルクロライド]溶液を攪
拌しながら少しずつ加えた。1時間、0℃に保った後、
室温で更に24時間攪拌した。反応液をクロロホルム3
00mlに注ぎ、希塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液、水でそれぞれ5回洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフにて分離精製して標記化合物2.
37g(3.42mmol)を得た。収率:65.8%。アジピン
酸ジクロライドからの収率:57.6%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.90(m,22
H),2.10−2.60(m,4H),2.87(s,12H),
2.90−3.208(m,6H),4.20(m,2H),5.7
0−6.00(m,6H)
【0025】実施例2 ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−バリロキ
シ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]
(化合物2)の合成 L−アラニンをL−バリンに置き換え、原料のモル量、
モル比、反応時間、温度など諸条件を実施例1と合わせ
標記化合物を合成した。収量:2.62g(3.50mmol)。
アジピン酸ジクロライドからの収率:59.3%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.90(m,16
H),2.00−2.70(m,4H),2.88(s,12H),
2.90−3.20(m,8H),3.97(d,J=4.8Hz,
2H),4.70−4.90(m,2H),5.60−6.10
(m,8H)
【0026】実施例3 ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−ロイシロキ
シ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]
(化合物3)の合成 L−アラニンをL−ロイシンに置き換え、原料のモル
量、モル比、反応時間、温度など諸条件を実施例1と合
わせ標記化合物を合成した。収量:2.55g(3.28mmo
l)。アジピン酸ジクロライドからの収率:54.2%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.08(d,J=6.0H
z,12H),1.20−1.90(m,22H),2.10−2.
60(m,4H),2.83(s,12H),2.90−3.20
(m,8H),4.60−4.90(m,2H),5.60−6.0
0(m,8H)
【0027】実施例4 ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−グリシロキ
シ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]
(化合物4)の合成 L−アラニンをL−グリシンに置き換え、原料のモル
量、モル比、反応時間、温度など諸条件を実施例1と合
わせ標記化合物を合成した。収量:1.95g(2.94mmo
l)。アジピン酸ジクロライドからの収率:56.5%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.90(m,16
H),2.10−2.60(m,4H),2.88(s,12H),
2.90−3.20(m,8H),3.75(s,4H),5.60−
6.10(m,8H)
【0028】実施例5 シクロヘキセン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラ
ニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノ
ール](化合物5)の合成シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸クロライド シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸1.29g(7.5m
mol)を塩化チオニル20mlに懸濁させ90分加熱攪拌し
た。減圧下塩化チオニルを留去し、粗シクロヘキセン−
1,4−ジカルボン酸クロライド1.79g(7.5mmol)。
粗収率:100%。以下、アジピン酸ジクロライドを粗
シクロヘキサン−1,4−ジカルボニルクロライドに置
き換え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など諸
条件を実施例1と合わせ標記化合物を合成した。収量:
2.24g(3.11mmol)。シクロヘキサン−1,4−ジカ
ルボン酸からの収率:50.4%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.10−2.60(m,20
H),2.84(s,12H),2.90−3.50(m,10
H),4.00−4.30(m,2H),5.50−6.00(m,
8H)
【0029】実施例6 1,2−ジフェニルビニレン−1,2−ジ[N−カルボニ
ル−L−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペ
リジノフェノール](化合物6)の合成 シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸を1,2−ジフェ
ニルビニレン−1,2−ジカルボン酸無水物に置き換
え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など諸条件
を実施例5と合わせ標記化合物を合成した。収量:2.2
9g(2.81mmol)。1,2−ジフェニルビニレン−1,2
−ジカルボン酸無水物からの収率:34.0%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.70(m,18
H),2.85(s,12H),2.90−3.20(m,8H),
4.23(m,2H),5.70−6.00(m,8H),7.40
−7.70(m,10H)
【0030】実施例7 ベンゼン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル](化合物7)の合成 アジピン酸ジクロライドをテレフタル酸ジクロライドに
置き換え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など
諸条件を実施例1と合わせ標記化合物を合成した。収
量:2.00g(2.80mmol)。テレフタル酸ジクロライド
からの収率:42.1%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.70(m,18
H),2.81(s,12H),2.90−3.20(m,8H),
4.20(m,2H),5.70−6.00(m,8H),8.05
(s,4H)
【0031】実施例8 ベンゼン−1,4−ジ[N−オキシカルボニル−L−アラ
ニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノ
ール](化合物8)の合成 シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸をベンゼン−1,
4−ジオキシカルボン酸に置き換え、原料のモル量、モ
ル比、反応時間、温度など諸条件を実施例5と合わせ標
記化合物を合成した。収量2.14g(2.87mmol)。ベ
ンゼン−1,4−ジオキシカルボン酸からの収率:43.
1%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.70(m,18
H),2.78(s,12H),2.90−3.20(m,8H),
4.20(m,2H),5.70−6.00(m,8H),6.90
−7.30(s,4H)
【0032】実施例9 ナフタレン−2,6−ジ[N−カルボニル−L−アラニロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノー
ル](化合物9)の合成 シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸をナフタレン−
2,6−ジカルボン酸に置き換え、原料のモル量、モル
比、反応時間、温度など諸条件を実施例5と合わせ標記
化合物を合成した。収量:2.27g(2.98mmol)。ナフ
タレン−2,6−ジカルボン酸からの収率:37.2%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.70(m,18
H),2.87(s,12H),2.90−3.20(m,8H),
4.31(m,2H),5.70−6.00(m,8H),7.65
−8.10(m,4H),8.65(s,2H)
【0033】実施例10 2,2'−ジチオジベンゼン−1,1'−ジ[N−カルボニ
ル−L−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペ
リジノフェノール](化合物10)の合成 シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸を2,2'−ジチ
オジ安息香酸とし、原料のモル量、モル比、反応時間、
温度など諸条件を実施例5と合わせ標記化合物を合成し
た。収量:2.40g(2.81mmol)。2,2'−ジチオジ安
息香酸からの収率31.7%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.70(m,18
H),2.88(s,12H),2.90−3.20(m,8H),
4.33(m,2H),5.70−6.00(m,8H),7.00
−8.20(m,8H)
【0034】実施例11 プロパン−1,2,3−トリ[N−カルボニル−L−アラ
ニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノ
ール](化合物11)の合成 シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸をプロパン−1,
2,3−トリカルボン酸に置き換え、原料のモル量、モ
ル比、反応時間、温度など諸条件を実施例5と合わせ標
記化合物を合成した(ただし、粗プロパン−1,2,3−
トリカルボン酸クロライドとプロパン−1,2,3−トリ
[N−カルボニル−L−アラニン]の仕込量はそれぞれ
5.0mmolと3.47mmolとした)。標記化合物1.34g
(1.35mmol)を得た。プロパン−1,2,3−トリカル
ボン酸からの収率:17.4%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.70(m,27
H),2.70−3.30(m,1H),2.40−2.70(m,
4H),2.82(s,18H),2.90−3.20(m,12
H),4.18(m,3H),5.70−6.10(m,12H)
【0035】実施例12 ベンゼン−1,2,4,5−テトラ[N−カルボニル−L
−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノ
フェノール](化合物12)の合成 シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸をベンゼン−1,
2,4,5−テトラカルボン酸に置き換え、原料のモル
量、モル比、反応時間、温度など諸条件を実施例5と同
条件とし(ただし、粗ベンゼン−1,2,4,5−テトラカ
ルボン酸クロライドとベンゼン−1,2,4,5−テトラ
[N−カルボニル−L−アラニン]の仕込量はそれぞれ
3.75mmolと2.6mmolとした)、標記化合物1.25g
(0.93mmol)を得た。ベンゼン−1,2,4,5−テトラ
カルボン酸からの収率17.5%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.70(m,36
H),2.93(s,24H),2.90−3.20(m,16
H),4.38(m,4H),5.70−6.20(m,16H),
8.00(s,2H)
【0036】実施例13 ピリジン−2,6−ジ[N−カルボニル−L−アラニロキ
シ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]
(化合物13)の合成 粗シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸クロライドを
ピリジン−2,6−ジカルボン酸クロライドに置き換
え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など諸条件
を実施例5と合わせ標記化合物を合成した。収量:2.5
2g(3.53mmol)。ピリジン−2,6−ジカルボン酸ク
ロライドからの収率:47.3%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.70(m,18
H),2.77(s,12H),2.90−3.20(m,8H),
4.13(m,2H),5.65−6.05(m,8H),8.38
(s,3H)
【0037】実施例14 6,6'−ジチオジピリジン−3,3'−ジ[N−カルボニ
ル−L−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペ
リジノフェノール](化合物14)の合成 シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸を6,6'−ジチ
オジニコチン酸に置き換え、原料のモル量、モル比、反
応時間、温度など諸条件を実施例5と合わせ標記化合物
を合成した。収量:1.92g(2.25mmol)。6,6'−ジ
チオジニコチン酸からの収率:20.6%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.40−1.75(m,18
H),2.75(s,12H),2.80−3.20(m,8H),
4.15(m,2H),5.70−6.00(m,8H),7.60
−8.40(m,4H),8.95(s,2H)
【0038】実施例15 ベンゼン−1,2,4,5−ジ[N,N−ジカルボニル−L
−アラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノ
フェノール](化合物15)の合成ベンゼン−1,2,4,5−ジ[N,N−ジカルボニル−L
−アラニン] トルエン30mlに1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボ
ン酸無水物2.18g(10mmol)とL−アラニン1.78g
(20mmol)を加え、トルエン還流下30分間激しく攪拌
した。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、希塩
酸、水でそれぞれ5回洗浄した。無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフにて分離精製して標記化合物3.0
8g(8.54mmol)を得た。収率:85.4%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.38(d,J=6.6H
z,6H),4.21(q,J=6.6Hz,2H),8.05(s,
2H) 以下、ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラ
ニン]をベンゼン−1,2,4,5−ジ[N,N−ジカルボニ
ル−L−アラニン]に置き換え、原料のモル量、モル
比、反応時間、温度など諸条件を実施例1と合わせ標記
化合物を合成した。収量:2.65g(3.46mmol)。1,
2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸無水物からの総収
率:56.9%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.45−1.75(m,18
H),2.82(s,12H),2.95−3.25(m,8H),
4.38(m,2H),5.90−6.20(m,6H),8.10
(s,2H)
【0039】実施例16 フラン−3,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニロキ
シ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]
(化合物16)の合成 シクロヘキセン−1,4−ジカルボン酸をフラン−3,4
−ジカルボン酸に置き換え、原料のモル量、モル比、反
応時間、温度など諸条件を実施例5と合わせ標記化合物
を合成した。収量:2.29g(3.26mmol)。フラン−
3,4−ジカルボン酸からの総収率:46.1%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.35−1.65(m,18
H),2.74(s,12H),2.80−3.10(m,8H),
4.13(m,2H),5.60−5.90(m,8H),8.51
(s,2H)
【0040】実施例17 ベンゼン−1−[N−カルボニル−L−アラニロキシ−
3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール]−4
−[N−スルホニル−L−アラニロキシ−3−ジメチル
アミノ−5−ピペリジノフェノール](化合物17)の合
ベンゼン−1−[N−カルボニル−L−アラニン]−4−
[N−スルホニル−L−アラニン] ニトロベンゼン100mlに4−スルホ安息香酸4.04g
(20mmol)を懸濁させ、五塩化リン8.32g(40mmol)
を注意しながら少しずつ添加した。攪拌しながら徐々に
加熱し、還流下5時間攪拌した。室温まで冷却した後、
激しく攪拌しながら多量の氷水中に添加した。30分間
そのまま攪拌し、ニトロベンゼン層を分液した。続い
て、L−アラニン5.34g(60mmol)を氷冷した2mol
/l 水酸化ナトリウム水溶液100mlに溶かした。激し
い攪拌下、0〜5℃に保ちながら上記ニトロベンゼン層
をゆっくり滴下した。24時間、同温で攪拌した後、ニ
トロベンゼン層を分液し、ニトロベンゼン層を5%炭酸
水素ナトリウム水溶液、希塩酸、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水でそれぞれ5回洗浄した。無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濾過し、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフにて2回分離精製して標記化
合物1.80g(5.22mmol)を得た。収率:26.1%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.34(s,3H),1.4
1(s,3H),4.00−4.30(m,2H),5.40−6.
10(m,2H),8.12(d,J=3.0Hz,4H)
【0041】ベンゼン−1−[N−カルボニル−L−ア
ラニロキシ−3−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェ
ノール]−4−[N−スルホニル−L−アラニロキシ−3
−ジメチルアミノ−5−ピペリジノフェノール] 以下、ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラ
ニン]をベンゼン−1−[N−カルボニル−L−アラニ
ン]−4−[N−スルホニル−L−アラニン]に置き換
え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など諸条件
を実施例1と合わせ標記化合物を合成した。収量:2.5
0g(3.34mmol)。4−スルホ安息香酸からの総収率:
16.8%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.37(s,3H),1.4
5(s,3H),4.05−4.35(m,2H),5.45−6.
15(m,2H),8.06(d,J=3.2Hz,4H)
【0042】実施例18 ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロキ
シ−3−インドール](化合物18)の合成ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニン] L−アラニン2.00g(22.5mmol)を水酸化ナトリウ
ム水溶液(水20mlに水酸化ナトリウム1.50gを溶解)
に溶解させ、また、ベンゼン−1,3−ジスルホン酸ク
ロライド2.06g(7.5mmol)はトルエン20mlに溶解
させた。反応液を氷冷、攪拌し内温を15℃以下に保ち
ながら、ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライド溶
液を徐々に滴下した。反応液を15℃以下に保ち、3時
間攪拌した。反応中、1mol/l 水酸化ナトリウム水溶
液で反応液のpHを9に調製した。氷冷下1N塩酸水で
水層のpHを1〜2とした。沈澱を濾取し、希塩酸で5
回、水で5回それぞれ洗浄した。減圧乾燥して標記化合
物2.06g(5.41mmol)を得た。収率:72.1%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.52(d,J=7.2H
z,6H),4.30−4.50(m,2H),5.30−5.7
0(m,2H),7.95−8.35(m,4H)
【0043】ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L
−アラニロキシ−3−インドール] ブチレン−1,4−ジ[N−カルボニル−L−アラニン]
をベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニ
ン]に置き換え、原料のモル量、モル比、反応時間、温
度など諸条件を実施例1と合わせ粗ベンゼン−1,3−
ジ[N−スルホニル−L−アラニロキシクロライド]2.
17gを得た。粗収率:100%。インドキシルアセテー
ト4.00g(22.8mmol)をメタノール85mlに溶か
し、窒素気流下で水酸化ナトリウム水溶液(水46mlに
水酸化ナトリウム3.65g(91.3mmol)溶解)を加え、
室温で30分間攪拌した。クエン酸水溶液(水34mlに
クエン酸9.72g)を加え、減圧濃縮でメタノールを除
去した後、析出してきた黄緑色の結晶を濾取し乾燥し
た。得られた3−ヒドロキシインドール1.52g(11.
44mmol)を窒素気流下、テトラヒドロフラン24mlお
よびピリジン11.2mlに溶かし、氷冷下トリフルオロ
酢酸1.56mlおよび無水硫酸マグネシウム630mgを
加えた。粗ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−
アラニロキシクロライド]2.17g(5.2mmol)をテトラ
ヒドロフラン16mlに溶かし、0℃で3−ヒドロキシイ
ンドール溶液に加えた後、同温で1時間、室温で16時
間攪拌した。反応液を酢酸エチル300mlに入れ、0.
2mol/l クエン酸水溶液で4回、水で1回洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減
圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフに
て3回分離精製することによって標記化合物0.79g
(1.29mmol)を得た。収率:24.8%、ベンゼン−1,
3−ジスルホン酸クロライドからの収率:17.9%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.43(d,J=7.2H
z,6H),4.00−4.40(m,2H),5.40−6.0
0(m,2H),6.70−7.40(m,10H),7.95-8.3
5(m,6H)
【0044】実施例19 ナフタレン−2,6−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−3−インドール](化合物19)の合成 ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライドをナフタレ
ン−2,6−ジスルホン酸クロライドに置き換え、原料
のモル量、モル比、反応時間、温度など諸条件を実施例
18と合わせ標記化合物を合成した。収量:0.57g
(0.87mmol)を得た。ナフタレン−2,6−ジスルホン
酸クロライドからの収率:16.8%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.47(d,J=7.2H
z,6H),4.00−4.40(m,2H),6.70−7.4
0(m,10H),5.40−6.00(m,2H),7.80
(s,2H),8.13(s,4H),7.90−8.30(m,2
H)
【0045】実施例20 ジフェニルメタン−4,4'−ジ[N−スルホニル−L−
アラニロキシ−3−インドール](化合物20)の合成 ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライドをジフェニ
ルメタン−4,4'−ジスルホン酸クロライドに置き換
え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など諸条件
を実施例18と合わせ標記化合物を合成した。収量:0.
60g(0.86mmol)を得た。ナフタレン−2,6−ジス
ルホン酸クロライドからの収率:16.6%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.55(d,J=7.1H
z,6H),3.70−3.90(m,4H),4.35(q,J=
7.1Hz,2H),6.90−7.55(m,12H),7.3
0(d,J=10Hz,4H),7.76(d,J=10Hz,
4H)
【0046】実施例21 エチレン−1,2−ジ[N−(2−オキシエチレン)スルホ
ニル−L−アラニロキシ−3−インドール](化合物2
1)の合成 ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライドをエチレン
−1,2−ジ(2−オキシエタン)スルホン酸クロライド
に置き換え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度な
ど諸条件を実施例18と合わせ標記化合物を合成した。
収量:0.60g(0.93mmol)。ナフタレン−2,6−ジ
スルホン酸クロライドからの収率:17.8%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.52(d,J=2.4H
z,6H),3.20−3.40(m,4H),3.45(s,4
H),3.60−3.90(m,4H),4.40−4.50(m,
2H),5.80(d,J=2.4Hz,2H),7.00−7.
30(m,8H),7.46(d,J=2.4Hz,2H),8.3
5(s,2H)
【0047】実施例22 テトラ(エチレンジオキシ)−O,O'−ジ[N−(4−ベン
ゼンスルホニル)−L−アラニロキシ−3−インドール]
(化合物22)の合成 ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライドをテトラ(エ
チレンジオキシ)−O,O'−ジ[N−(4−ベンゼンスル
ホン酸)クロライド]に置き換え、原料のモル量、モル
比、反応時間、温度など諸条件を実施例18と合わせ標
記化合物を合成した。収量:0.78g(0.90mmol)を得
た。ナフタレン−2,6−ジスルホン酸クロライドから
の収率:17.4%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.46(d,J=7.2H
z,6H),3.60(s,16H),4.00−4.40(m,2
H),5.67(d,J=9.6Hz,2H),6.65(d,J
=9.8Hz,4H),7.62(d,J=9.8Hz,4H),
6.70−7.40(m,10H),8.65(d,J=3.0H
z,2H)
【0048】実施例23 ナフタレン−1,3,6−トリ[N−スルホニル−L−ア
ラニロキシ−3−インドール](化合物23)の合成 ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライドを1,3,6
−ナフタレントリスルホン酸クロライドとし、原料のモ
ル量、モル比、反応時間、温度など諸条件を実施例18
と同条件とし標記化合物を合成した。ただし、粗ナフタ
レン−1,3,6−トリスルホン酸クロライドとナフタレ
ン−1,3,6−トリ[N−スルホニル−L−アラニン]の
仕込量はそれぞれ5.0mmolと3.47mmolとした。収
量:0.59g(0.64mmol)。粗ナフタレン−1,3,6−
トリスルホン酸クロライドからの収率:18.5%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.48(d,J=7.2H
z,9H),4.05−4.45(m,3H),5.40−6.0
0(m,3H),6.70−7.40(m,15H),7.70−
8.20(m,5H),8.40−8.65(m,3H)
【0049】実施例24 ピペラジン−1,4−ジ[N−エチルスルホニル−L−ア
ラニロキシ−3−インドール](化合物24)の合成 ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライドをピペラジ
ン−1,4−ジエチレンスルホン酸クロライドに置き換
え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など諸条件
を実施例18と合わせ標記化合物を合成した。収量:0.
47g(0.69mmol)を得た。ピペラジン−1,4−ジエ
チレンスルホン酸クロライドからの収率:13.5%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.43(d,J=7.2H
z,6H),2.50−3.30(m,16H),3.95−4.
35(m,2H),5.40−6.00(m,2H),6.70−
7.40(m,10H),8.55−8.75(m,2H)
【0050】実施例25 ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロキ
シ−2−ピリジン](化合物25)の合成 ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロキ
シクロライド]2.17g(5.2mmol)(実施例18を参
照)をクロロホルム30mlに溶かした。2−ヒドロキシ
ピリジン1.48g(15.6mmol)をピリジン30mlに溶
かし、氷冷した。攪拌下、反応液を10℃以下に保ちな
がらクロロホルム溶液を滴下した。同温にて1時間反応
させた後、室温で24時間攪拌した。反応液をクロロホ
ルム300mlに注ぎ、希塩酸、5%炭酸水素ナトリウム
水溶液、水でそれぞれ5回洗浄した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濾過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフにて2回分離精製して標記化
合物1.58g(3.42mmol)を得た。収率:65.8%。
ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライドからの収率:
47.4%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.58(s,6H),4.2
5−4.55(m,2H),5.60−6.00(m,2H),6.
20−6.80(m,4H),7.40−7.60(m,4H),
7.95−8.35(m,4H)
【0051】実施例26 ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロキ
シ−4−クマリン](化合物26)の合成 2−ヒドロキシピリジンを4−ヒドロキシクマリンに置
き換え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など諸
条件を実施例25と合わせ標記化合物を合成した。収
量:5.73g(3.10mmol)。ベンゼン−1,3−ジスル
ホン酸クロライドからの収率:59.6%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.52(s,6H),4.3
0−4.60(m,2H),5.60−6.00(m,2H),5.
73(s,2H),7.10−8.35(m,12H)
【0052】実施例27 ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロキ
シ−トロポロン](化合物27)の合成 2−ヒドロキシピリジンをトロポロンに置き換え、原料
のモル量、モル比、反応時間、温度など諸条件を実施例
25と合わせ標記化合物を合成した。収量:1.81g
(3.50mmol)。ベンゼン−1,3−ジスルホン酸クロラ
イドからの収率:67.3%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.48(s,6H),4.2
5−4.55(m,2H),5.50−6.00(m,2H),6.
80−7.50(m,10H),7.90−8.35(m,4H)
【0053】実施例28 ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロ
キシ−3−ジメチルアミノ−5−ピラゾール](化合物2
8)の合成 2−ヒドロキシピリジンを3−ジメチルアミノ−5−ヒ
ドロキシピラゾールに置き換え、原料のモル量、モル
比、反応時間、温度など諸条件を実施例25と合わせ標
記化合物を合成した。収量:1.28g(2.43mmol)。ベ
ンゼン−1,3−ジスルホン酸クロライドからの収率:4
6.7%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.48(s,6H),2.6
5(s,12H),4.25−4.55(m,2H),5.40−
6.00(m,2H),7.60(s,2H),7.90−8.35
(m,4H)
【0054】実施例29 ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロキ
シ−4−(5,6−ジヒドロ−6−メチル−2H−ピラン
−2−オン](化合物29)の合成 2−ヒドロキシピリジンを5,6−ジヒドロ−4−ヒド
ロキシ−6−メチル−2H−ピラン−2−オンに置き換
え、原料のモル量、モル比、反応時間、温度など諸条件
を実施例25と合わせ標記化合物を合成した。収量:1.
84g(3.49mmol)。ベンゼン−1,3−ジスルホン酸
クロライドからの収率:67.2%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.15(d,J=5.4H
z,4H),1.44(s,6H),2.20−2.50(m,4
H),3.10−3.70(m,2H),4.25−4.55(m,
2H),5.40−6.00(m,2H),5.78(s,2H),
7.90−8.35(m,4H)
【0055】実施例30 ベンゼン−1,3−ジ[N−スルホニル−L−アラニロキ
シ−2−(1,4−ナフトキノン)](化合物30)の合成 2−ヒドロキシピリジンを2−ヒドロキシ−1,4−ナ
フトキノンに置き換え、原料のモル量、モル比、反応時
間、温度など諸条件を実施例25と合わせ標記化合物を
合成した。収量:2.07g(3.34mmol)。ベンゼン−
1,3−ジスルホン酸クロライドからの収率:64.3
%。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.48(s,6H),5.6
0−5.80(m,2H),7.80−8.55(m,14H)
【0056】実施例31 尿中白血球およびエラスターゼを検出する試験紙 1)試験紙の作成 0.4mol/lホウ酸水溶液と0.4mol/lホウ砂水溶液を混
合しpH8とした。この緩衝液50mlにポリビニルピロ
リドン(K−30)0.5gとラウリル硫酸ナトリウム
0.05gを溶かした後、瀘紙(東洋瀘紙社製、No.51
4A)10×10cmを浸せきし、循環式送風乾燥機にて
80℃、30分間乾燥した(試験紙−I)。n−デカノ
ール1.2g、1−ジアゾ−2−ナフトール−4−スルホ
ン酸12.5mg(0.05mmol)およびアミノ酸エステル
(0.05mmol)をメタノール50mlに溶かした後、試
験紙−Iを浸せきし、循環式送風乾燥機にて50℃、1
5分間乾燥した(試験紙−II)。得られた試験紙−IIを
5×5mmに裁断し、両面テープを用いて白色ポリエチレ
ンテレフタレートシート(厚さ:100μm,5×70m
m)の一端に貼り、試験片とした。アミノ酸エステルと
して化合物−1〜4(実施例1〜4参照)を用いた。 2)試料 濃度が10mg/lとなるように下記酵素を0.1mol/lトリ
ス塩酸緩衝液(0.01mol/l塩化カルシウム;pH7.
8)に溶解し、各酵素液とした。α−キモトリプシン
(シグマ社製,牛膵臓)、トリプシン(シグマ社製,牛
膵臓)、カテプシン(シグマ社製,牛膵臓)、ズブチリ
シン(ベーリンガー・マンハイム社製,バチルス・ズブ
チリス)、エラスターゼ(シグマ社製,ヒト白血球)、
ブチルコリンエステラーゼ(シグマ社製,ヒト血清) ヒト全血より白血球(好中球)を分離精製し、生理食塩
水中に200個/μlとなるよう調整し、白血球溶液とし
た。 3)測定 試験紙を試料に浸した後、直ちに引き上げ余剰の試料を
瀘紙にて吸引させ、37℃の恒温器にて2分間反応させ
た。試料としてトリス緩衝液を用いた場合を対照とし、
各試験紙の発色を目視判定した。なお、トリス緩衝液を
用いた場合には、反応中試験紙の色変化はなかった。 4)結果 目視判定結果を表−1に示す。この結果より、本発明の
アミノ酸エステルが白血球あるいはエラスターゼに対し
特異的に加水分解を受けるのは明白である。
【0057】
【表1】
【0058】実施例32 尿中白血球およびエラスターゼを検出する試験紙 1)試験紙の作成 実施例31と同様に試験紙を作成した。ただし、次の点
を変更した。 瀘紙:ワットマン社製,3MMCHR ジアゾニウム塩:2−メトキシ−4−モルホリノベンゼ
ンジアゾニウム塩16.2mg(0.05mmol) アミノ酸エステル:化合物−18,19,20,21,22
(それぞれ実施例18,19,20,21,22参照) 2)比較用試験紙の作成 本発明のアミノ酸エステルに対する比較としてN−トシ
ルアラニルオキシ−3−インドール(特公平2−434
80号公報参照)を用いた試験片を作成した。N−トシ
ルアラニルオキシ−3−インドールは、特公昭59−3
475号公報の実施例6に記載の方法により合成した。
比較用試験紙としては、上記1)試験紙の作成に基づ
き、アミノ酸エステルをN−トシルアラニルオキシ−3
−インドール(0.05mmol=18mg)に置き換え作成
した。 3)試料 実施例31と同様。加えて、尿検体として正常尿(白血
球陰性)と膿尿(尿沈渣法において約20個/hpf)を準
備した。 4)測定 試験片に試料8μlを滴下し、恒温器で37℃、1分間
反応させた後、日本電色工業(株)色差計SZ−Σ90を
用い、560/750nmの二波長反射率(R%)を測定
した。 5)結果 結果を表−2に示す。
【0059】
【表2】 表−2の結果より、反射率の差:ΔR%=(試料のR
%)−(ブランクのR%)(ブランク:尿試料の場合は
正常尿、酵素液の場合はトリス緩衝液とする)をみれ
ば、本発明のアミノ酸エステルを用いた試験片がエラス
ターゼおよび白血球に対し良好に発色していることがわ
かる。一方、比較用試験片でもエラスターゼおよび白血
球に対し発色していることが確認できるが、蛋白質分解
酵素であるα−キモトリプシン、トリプシン、ズブチリ
シンの各溶液においても発色が確認された。したがっ
て、本発明のアミノ酸エステルを用いた試験片がエラス
ターゼおよび白血球に対し高い特異性を有することが明
らかである。
【0060】実施例33 尿中白血球およびエラスターゼを検出する試験片 1)試験片の作成 n−デカノール10gをアセトン500mlに溶かし、瀘
紙粉末A(東洋瀘紙)4.0mgを添加した。室温で10
分間放置した後、瀘取し、バットに広げ循環式送風乾燥
機にて40℃、20分間乾燥した。乾燥後、ポリ袋に移
し粉末を十分ほぐした(粉末−I)。2−メトキシ−4
−モルホリノベンゼンジアゾニウム塩4.9mg、ホウ酸
254mg、ホウ砂296mg、ラウリル硫酸ナトリウム2
0mgおよび無水ケイ酸(和光純薬)800mgを乳鉢で粉
砕、混合した。ポリエチレン袋に移し、粉末−I 16
00mgを加え、十分に混合した。打錠機にて予備打錠
(試料:200mg,直径:13mm,圧力:5t)した
後、再度乳鉢で粉砕、混合した。これをふるいにより5
0〜200μmに分粒した(粉末−II)。必要に応じア
ミノ酸エステルを乳鉢で粉砕し、ふるいにより50〜2
00μmに分粒した。粉末−IIとアミノ酸エステル(0.
015mmol)をポリエチレン袋に移し、十分に混合した
後、打錠機にて打錠(試料:100mg,直径:13mm,
圧力:1t)した。アミノ酸エステルとして化合物−1
1〜15(実施例−11〜15参照)を使用した。 2)試料 実施例32に同じ。 3)測定 試験片に試料50μl滴下し、恒温器で37℃、2分間
反応させた後、日本電色工業(株)色差計SZ−Σ90を
用い、540/750nmの二波長反射率(R%)を測定
した。 4)結果 測定結果を表−3にまとめた。実施例32同様、表−3
の結果より、反射率の差:ΔR%=(試料のR%)−
(ブランクのR%)(ブランク:尿試料の場合は正常
尿、酵素液の場合はトリス緩衝液とする)をみれば、本
発明のアミノ酸エステルを用いた試験片がエラスターゼ
および白血球に対し良好に、かつ特異的に発色している
ことがわかる。また、試験紙に限らず本実施例のごとき
試験片においてもエラスターゼおよび白血球が検出でき
ることがわかる。
【0061】
【表3】
【0062】実施例34 尿中白血球およびエラスターゼを検出する試験片 1)試験片の作成 0.1mol/lホウ酸(0.1mol/l塩化カリウム含有)
50mlと0.1mol/l水酸化ナトリウム3.9mlを混合
し、精製水で100mlとした。この緩衝液10mlにポリ
ビニルアルコール(分子量:13000〜23000)
1.5gとポリエチレングリコール(4000)0.5gを
溶かした(溶液−I)。サンドブラスト処理した白色ポ
リブチレンテレフタレートシート(厚さ:50μm)に
溶液−Iを200μmの厚さで塗工し、循環式送風乾燥
機にて60℃、30分間乾燥した(フィルム−I)。フ
ァーストレッド−RC 27.3mg(0.1mmol)とアミ
ノ酸エステル(0.1mmol)をメタノール10mlに溶か
した(溶液−II)。n−デカノール50mgをメタノール
10mlに加えた後、ポリビニルピロリドン(K-90)
1.5gとポリエチレングリコール(4000)0.5gを
溶かした(溶液−III)。溶液−IIと溶液−IIIを混合し
た後、フィルム−Iの上に200μmの厚さで塗工し、
循環式送風乾燥機にて50℃、20分間乾燥した(フィ
ルム−II)。得られたフィルム−IIを5×5mmに裁断
し、両面テープを用いてポリエチレンテレフタレートシ
ート(厚さ:100μm,5×70mm)の一端に貼り、
試験片とした。アミノ酸エステルとして化合物−26,
27,29,30(実施例−26,27,29,30を
参照)を使用した。 2)試料 実施例31に同じ。 3)測定 試験片に試料5μl滴下し、恒温器で37℃、2分間反
応させた。試料としてトリス緩衝液を用いた場合を対照
とし、各試験片の発色を目視判定した。なお、トリス緩
衝液を用いた場合には、反応中試験紙の色変化はなかっ
た。 4)結果 目視判定結果を表−4に示す。
【0063】
【表4】 この結果より、本発明のアミノ酸エステルが白血球ある
いはエラスターゼに対し良好に、かつ特異的に発色して
いることがわかり、有用な基質で有ることがわかる。ま
た、試験紙や錠剤状試験片に限らず本実施例のごときフ
ィルム状試験片においてもエラスターゼおよび白血球が
検出でき、各種の検出試薬への応用の多様性がある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
式:(X−O−A−)n−Y (I) [式中、Xは、ジアゾニウム塩とカップリングし、呈色
する式:X−OHで示される芳香族化合物、複素環化合
物またはそれらの誘導体のX、Aは、L−アミノ酸の残
基、nは、2以上の整数、Yは、アミノ酸のN−置換基
であって、炭素数1〜10の非環状炭化水素または環状
炭化水素、飽和または不飽和複素環化合物、芳香族化合
物、珪素原子数1〜10の有機珪素化合物若しくは単糖
または糖鎖が2〜10のオリゴ糖の単一または複合体よ
り形成される化合物(これらの化合物には置換基が導入
されていてよい。また、複合体形成のために、異原子を
含んでいてもよい。)であり、同一または異なる2以上
のカルボニル基またはスルホニル基を有する化合物から
誘導される。]で示されるアミノ酸エステルを提供す
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 231/52 295/12 Z 307/68 309/32 311/18 405/14 209 C12Q 1/04 6807−4B 1/37 6807−4B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式:(X−O−A−)n−Y [式中、Xは、ジアゾニウム塩とカップリングし、呈色
    する式:X−OHで示される芳香族化合物、複素環化合
    物またはそれらの誘導体のX、Aは、L−アミノ酸の残
    基、nは、2以上の整数、Yは、アミノ酸のN−置換基
    であって、炭素数1〜10の非環状炭化水素または環状
    炭化水素、飽和または不飽和複素環化合物、芳香族化合
    物、珪素原子数1〜10の炭化珪素化合物若しくは単糖
    または糖鎖が2〜10のオリゴ糖の単一または複合体よ
    り形成される化合物(これらの化合物には置換基が導入
    されていてよい。また、複合体形成のために、異原子を
    含んでいてもよい。)であり、同一または異なる2以上
    のカルボニル基またはスルホニル基を有する化合物から
    誘導される。]で示されるアミノ酸エステル。
  2. 【請求項2】 式中のAが、L−アラニンである請求項
    1記載のアミノ酸エステル。
  3. 【請求項3】 式中のnが、2である請求項1記載のア
    ミノ酸エステル。
  4. 【請求項4】 式中のAがL−アラニンであり、式中n
    が2である請求項1記載のアミノ酸エステル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のアミノ
    酸エステルとジアゾニウム塩とを含んでなる、体液中の
    白血球またはエラスターゼを検出するための試薬。
JP6319986A 1993-12-29 1994-12-22 新規アミノ酸エステルおよび体液中の白血球またはエラスターゼを検出するための検出試薬 Pending JPH07233131A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999046599A1 (en) * 1998-03-13 1999-09-16 Arkray, Inc. Method for counting leukocytes and leukocyte counter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999046599A1 (en) * 1998-03-13 1999-09-16 Arkray, Inc. Method for counting leukocytes and leukocyte counter

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