JPH07233149A - クロロベンゼンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニルプロピオン酸誘導体 - Google Patents

クロロベンゼンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニルプロピオン酸誘導体

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JPH07233149A
JPH07233149A JP2249494A JP2249494A JPH07233149A JP H07233149 A JPH07233149 A JP H07233149A JP 2249494 A JP2249494 A JP 2249494A JP 2249494 A JP2249494 A JP 2249494A JP H07233149 A JPH07233149 A JP H07233149A
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pyridyl
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thromboxane
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JP2249494A
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Hiroyuki Onishi
浩之 大西
Shinichi Tatsugami
真一 立神
Hiroaki Kasukawa
博明 粕川
Harue Kitamura
春恵 北村
Katsumi Morimoto
克己 森本
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下記化1に示す化学構造式で示されるクロロベ
ンゼンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェ
ニルプロピオン酸誘導体。 【化1】 (式中、nは3または4の整数、Rは低級アルキル基ま
たは水素を示す。) 【効果】トロンボキサンA2およびプロスタグランディ
ンH2拮抗作用等を有し、抗血栓剤および抗アレルギー
剤として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なクロロベンゼンス
ルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニルプロ
ピオン誘導体およびそれを含有するトロンボキサンA2
合成阻害剤、トロンボキサンA2拮抗剤、プロスタグラ
ンディンH2拮抗剤、抗血栓剤および抗アレルギー剤に
関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】心筋梗塞や脳梗塞とい
った血栓症は、近年増加の一途をたどっており、これら
を有効に予防する抗血栓薬の出現が強く望まれている。
これらの疾患の原因としては、血小板等の細胞より生成
され強力な血小板凝集物質作用を持つトロンボキサンA
2(TXA2)が重要な働きをしており、この作用を阻害
することが血栓形成を阻止する上で有効な手段であるこ
とが知られている。
【0003】また、アレルギーや喘息にも、TXA2
ロイコトリエンD4(LTD4)などのケミカルメディエ
ーターが関与することが知られており、TXA2の作用
を抑えることが遅発性喘息治療に有効な手段の一つであ
る。
【0004】TXA2の生成を阻害する合成阻害剤やT
XA2拮抗剤等がすでに知られているが、いずれも問題
を含んでいる。例えばダゾキシベン(Dazoxibe
n)、オザグレール(Ozagrel)等の生合成阻害
剤は、トロンボキサン合成酵素を阻害するため、逆にこ
の酵素の基質であるプロスタグランディンH2(PG
2)を蓄積することになる。PGH2自身もTXA2
同様に血小板凝集作用や平滑筋収縮作用を有し、さらに
PGH2から生成されるPGE2等のプロスタグランディ
ンも同様の作用をもっている。従って、TXA2の生成
を阻害したにもかかわらず、これに代わる凝集物質や収
縮物質を生み出すことになり、このことが、実際の薬剤
の効果を半減させてしまうことになっている。一方、S
−145やダルトロバン(Daltroban)等のT
XA2拮抗薬はTXA2レセプターに拮抗するため、TX
2の生成量が少ない場合にはこれに拮抗して有効な阻
害作用を示すが、TXA2の生成が過剰になると、その
有効性は減少する。
【0005】従って、このような場合には、TXA2
生成そのものを阻害することが必要となってくる。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】本発明者等は、新
規なN−(3−ピリジルアルキル)スルホンアミド誘導
体を合成し、それらの薬理活性を鋭意検討した結果、特
定の誘導体がTXA2合成阻害作用と共にTXA2拮抗作
用を有することを見い出し、特許公報特開平4−270
265号や特開平5−43546号のように新規なN−
(3−ピリジルアルキル)スルホンアミド誘導体を報告
している。その内、本発明の3−{4−〔1−(4−ク
ロロベンゼンスルホニルアミド)−5−(3−ピリジ
ル)ペンタン−2−イル〕フェニル}プロピオン酸誘導
体および3−{4−〔1−(4−クロロベンゼンスルホ
ニルアミド)−6−(3−ピリジル)ヘキサン−2−イ
ル〕フェニル}プロピオン酸誘導体が特に強い活性を有
することを見い出し、このことにより、上述した合成阻
害剤や拮抗剤がもつ問題点を解決できることが分かり、
本発明を完成するに至った。
【0007】従って本発明は、有用なクロロベンゼンス
ルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニルプロ
ピオン酸誘導体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本発明
は、下記の本発明による。 (1) 下記の式1に示すクロロベンゼンスルホニルア
ミド(3−ピリジル)アルキルフェニルプロピオン酸誘
導体および薬学的に許容し得るその塩。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、nは3または4の整数、Rは炭素
数1〜4の低級アルキル基または水素を示す)
【0011】(2) 上記(1)に記載のクロロベンゼ
ンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニル
プロピオン酸誘導体を含有するトロンボキサンA2合成
阻害剤。
【0012】(3) 上記(1)に記載のクロロベンゼ
ンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニル
プロピオン酸誘導体を含有するトロンボキサンA2拮抗
剤。
【0013】(4) 上記(1)に記載のクロロベンゼ
ンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニル
プロピオン酸誘導体を含有するプロスタグランディンH
2拮抗剤。
【0014】(5) 上記(1)に記載のクロロベンゼ
ンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニル
プロピオン酸誘導体を含有する抗血栓剤。
【0015】(6) 上記(1)に記載のクロロベンゼ
ンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニル
プロピオン酸誘導体を含有する抗アレルギー剤。
【0016】本化合物は、トロンボキサン合成阻害作用
を有するためTXA2の産生抑制と共に前述したPGH2
の産生を増大させる。しかしながら本化合物はTXA2
拮抗作用も併せ持つため、PGH2の作用をレセプター
部位においてTXA2と同様に阻害する。従って、本化
合物は有効な血栓予防剤および抗アレルギー剤となり得
る。さらに血小板内等に蓄積したPGH2は血管壁にお
いてPGI2に変換され、これが血栓形成を阻害するこ
とから、本化合物はより有効な予防薬となり得る。また
TXA2が関与する様々な病態の治療薬あるいは予防薬
として有効である。
【0017】本発明の化合物は場合により、ナトリウ
ム、カリウムのようなアルカリ金属塩などや塩酸塩など
で得られる。
【0018】本化合物で、式1のうち、nが3のもの
は,以下の方法により合成できる。3−(3−ピリジ
ル)アクロレインとp−シアノメチルケイヒ酸メチル
を、適当な塩基(好ましくは水酸化ナトリウム水溶液、
水酸化カリウム水溶液など)の存在下にアルドール型反
応を行ない、得られた付加物を適当な溶媒(例えば酢酸
エチル−メタノール、飽和アンモニア性メタノール等)
に溶解し、適当な触媒(例えばラネーニッケルやパラジ
ウム−炭素など)の存在下に必要に応じて加圧して接触
還元しアミノ誘導体を得て、次いでp−クロロベンゼン
スルホニルクロリドと適当な塩基(例えばトリエチルア
ミン)の存在下に反応させることによりクロロベンゼン
スルホニルアミド(3−ピリジル)ペンチルフェニルプ
ロピオン酸エステル誘導体を得ることができる。また、
必要ならば、エステルを加水分解することによりクロロ
ベンゼンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフ
ェニルプロピオン酸誘導体を得ることができる。
【0019】また、本化合物で、式1のうちnが4のも
のは,以下の方法により合成できる。p−アセチルベン
ツアルデヒド ジエチルアセタールと3−(3−ピリジ
ル)アクロレインを適当な塩基(例えば、水酸化ナトリ
ウム水溶液、水酸化カリウム水溶液などが挙げられる)
の存在下にアルドール型反応を行ない、得られた付加物
を適当な触媒(好ましくはパラジウム−炭素、ラネーニ
ッケル等が挙げられる)の存在下に接触還元し、さらに
水素化ホウ素ナトリウムで還元する。アセタールを酸性
条件で脱保護した後、ジエチルホスホノ酢酸エチルでH
orner−wittig反応を行なった後、得られた
付加物を適当な触媒(好ましくはパラジウム−炭素、ラ
ネーニッケル等が挙げられる)の存在下に接触還元し、
ヒドロキシル基をハロゲン化し(たとえば塩化チオニル
で処理するなど)、次いで、適当な溶媒(たとえば飽和
アンモニア性メタノール等)に溶解し、適当な触媒(た
とえばラネーニッケルやパラジウム−炭素)存在下、必
要ならば加圧してニトリルを接触還元し、次いでp−ク
ロロベンゼンスルホニルクロリドと適当な塩基(たとえ
ばトリエチルアミン)の存在下で反応させることにより
クロロベンゼンスルホニルアミド(3−ピリジル)ヘキ
シルフェニルプロピオン酸エステル誘導体を得ることが
できる。また、必要ならば、エステルを加水分解するこ
とによってクロロベンゼンスルホニルアミド(3−ピリ
ジル)アルキルフェニルプロピオン酸誘導体を得ること
ができる。
【0020】本発明のクロロベンゼンスルホニルアミド
(3−ピリジル)アルキルフェニルプロピオン酸誘導体
はトロンボキサンA2拮抗剤、プロスタグランディンH2
拮抗剤、トロンボキサンA2合成阻害剤、およびトロン
ボキサンA2に起因される疾患に有効な予防剤、例えば
抗血栓剤、血小板凝集阻害剤、抗アレルギー剤として使
用でき、投与量は症状により異なるが、一般に成人一日
量 0.01〜600mg、好ましくは0.1〜200mgで
あり、症状に応じて必要により1〜3回に分けて投与す
るのがよい。投与方法は投与に適した任意の形態をとる
ことができ、特に経口投与が望ましいが静注も可能であ
る。
【0021】本発明の化合物は有効成分もしくは有効成
分の1つとして単独または製剤担体と共に公知の製剤技
術によって錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ
剤、水剤、懸濁剤、注射剤、点眼剤、もしくは座剤等の
投与に適した任意の製剤形態を取ることができる。具体
的な製剤担体としては、でんぷん類、ショ糖、乳糖、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、結晶セ
ルロース、アルギン酸ナトリウム、リン酸水素カルシウ
ム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸、
および合成ケイ酸アルミニウム等の賦形剤、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ゼラチンおよびポリビニルピロリドン等の結合
剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、架橋カル
ボキシメチルセルロースナトリウムおよび架橋ポリビニ
ルピロリドン等の崩解剤、ステアリン酸マグネシウムお
よびタルク等の滑沢剤、セルロースアセテートフタレー
ト、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート、メタアクリル酸およびメタアクリル酸メチ
ルコーポリマー等の被覆剤、ポリエチレングリコール等
の溶解補助剤、ラウリル硫酸ナトリウム、レシチン、ソ
ルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンセチルエ
ーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油およびグリセリルモノステアレート等の乳化
剤、EDTAなどのキレート剤、緩衝剤、保湿剤、防腐
剤、カカオ脂およびウイテブゾールW35等の基剤を挙
げることが出来る。
【0022】
【実施例】次に実施例および試験例を示して本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定さ
れるものではない。
【0023】(実施例1)3−{4−〔1−(4−クロロベンゼンスルホニルアミ
ド)−5−(3−ピリジル)ペンタン−2−イル〕フェ
ニル}プロピオン酸の合成 i) 窒素雰囲気下、水素化ナトリウム 7.56g
(鉱油中60%)をヘキサン洗浄し、200mlのN,N
−ジメチルホルムアミド(DMF)に懸濁し、これに0
℃で20mlのDMFに溶解したジメチルホスホノ酢酸メ
チル34.81gを滴下した。20mlのDMFに溶解し
たピリジン−3−アルデヒド19.50gを加え、15
時間室温で反応した。反応終了後、これに水を加えて、
酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、塩化メチレン溶出画分より、3−(3−ピ
リジル)アクリル酸メチル13.62gを油状物として
得た。
【0024】ii) 3−(3−ピリジル)アクリル酸メ
チル4.00gをトルエン100mlに溶解し、−78℃
でジイソブチルアルミニウムハイドライドの1.5Mト
ルエン溶液33.1mlを滴下し、24時間反応した。反
応終了後、反応液に0℃で2規定水酸化ナトリウム水溶
液を滴下後、水層から目的物を酢酸エチルで抽出し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、メタノール−塩化メチレン(5:95 v/v)溶出画
分より、3−(3−ピリジル)アリルアルコール2.4
3gを油状物として得た。
【0025】iii) 3−(3−ピリジル)アリルアル
コール7.35gを200mlのクロロホルムに溶解し、
活性二酸化マンガン34.40gを加え、92時間撹拌
し、反応終了後触媒を濾去し、濾液から溶媒を減圧留去
し、3−(3−ピリジル)アクロレイン7.31gを油
状物として得た。
【0026】iv) p−メチルケイヒ酸メチル30.0
0gとN−ブロモスクシンイミド36.36gと過酸化
ベンゾイル0.41gの四塩化炭素溶液600mlを11
時間加熱還流した。反応混合物を濾過後、濾液から溶媒
を減圧留去してp−ブロモメチルケイヒ酸メチルを得
た。これと青酸カリウム22.18gと、Adogen
464(アルドリッチ社製)1.5gをトルエン400m
lと水400mlの二相系溶媒で、5時間加熱還流した。
有機層を分離し、水層から酢酸エチルで抽出し、有機層
を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルおよび塩化
メチレン溶出画分よりp−シアノメチルケイヒ酸メチル
26.04gを得た。
【0027】v) ナトリウムメトキシド1.48gの
30mlメタノール溶液にp−シアノメチルケイヒ酸メチ
ル2.75gを加え、さらに3−(3−ピリジル)アク
ロレイン1.60gのメタノール溶液5mlを滴下し、1
5分間撹拌した。反応終了後に析出した結晶を濾取し、
4−〔1−シアノ−4−(3−ピリジル)ブタジエニ
ル〕ケイヒ酸メチル2.63gを油状物として得た。
【0028】vi) 4−〔1−シアノ−4−(3−ピリ
ジル)ブタジエニル〕ケイヒ酸メチル2.81gを酢酸
エチル900mlとメタノール100mlの混合溶媒に溶解
し、10%パラジウム−炭素1.0g存在下に14時間
常温常圧接触還元し、濾過後、濾液から溶媒を減圧留去
すると4−〔1−シアノ−4−(3−ピリジル)ブチ
ル〕フェニルプロピオン酸メチル2.71gを油状物と
して得た。
【0029】vii) 4−〔1−シアノ−4−(3−ピ
リジル)ブチル〕フェニルプロピオン酸メチル2.71
gを飽和アンモニア性メタノール50mlに溶解し、ラネ
ーニッケル2.0g存在下にオートクレーブ中、室温1
5気圧で19時間接触還元後、触媒を濾去し、濾液から
溶媒を減圧留去して3−{4−〔1−アミノ−5−(3
−ピリジル)ペンタン−2−イル〕フェニル}プロピオ
ン酸メチル2.71gを得た。
【0030】viii) 3−{4−〔1−アミノ−5−
(3−ピリジル)ペンタン−2−イル〕フェニル}プロ
ピオン酸メチル2.16gとトリエチルアミン0.90g
を含む塩化メチレン溶液500mlに1.87gのp−ク
ロロベンゼンスルホニルクロリドを加え、10分間反応
した。飽和食塩水を加え、塩化メチレンで抽出し、有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−塩化メチ
レン(5:95 v/v)溶出画分より、3−{4−〔1−
(4−クロロベンゼンスルホニルアミド)−5−(3−
ピリジル)ペンタン−2−イル〕フェニル}プロピオン
酸メチル2.17gを得た。
【0031】ix) 3−{4−〔1−(4−クロロベン
ゼンスルホニルアミド)−5−(3−ピリジル)ペンタ
ン−2−イル〕フェニル}プロピオン酸メチル2.17
gをメタノール30mlに溶解し、10mlの2規定水酸化
ナトリウム水溶液を加え、50℃で1時間反応した。溶
媒を減圧濃縮し、2規定水酸化ナトリウムで中性にした
後、メタノール−塩化メチレン(5:95 v/v)で抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−
塩化メチレン(5:95 v/v)溶出画分より、3−{4
−〔1−(4−クロロベンゼンスルホニルアミド)−5
−(3−ピリジル)ペンタン−2−イル〕フェニル}プ
ロピオン酸1.60gをアモルファスとして得た。本化
合物の分光学的データは下記の構造式(式2)を支持す
る。
【0032】
【化3】
【0033】1H−NMR(CDCl3) δ:1.35
−1.52(3H,m)、1.60−1.71(1H,
m)、2.41−2.51(1H,m),2.52−2.6
2(1H,m)、2.63−2.74(1H,m)、2.67
(2H,t,J=7.5Hz)、2.94(2H,t,J=7.
5Hz)、2.90−3.00(1H,m)、3.22(1
H,dd,J=5.2、8.5Hz)、4.60(1H,br
s)、6.89(2H,d,J=8.2Hz)、7.13(2
H,d,J=8.2Hz)、7.23(2H,dd,J=6.
1、7.8Hz)、7.43(2H,d,J=8.8Hz)、7.
43−7.48(1H,m)、7.66(2H,d,J=8.
8Hz)、8.18(1H,br s)、8.38(1H、b
r d,J=4.6Hz) IR(film) cm-1:3700−3000,2935,
2860,1718,1336,1164
【0034】(実施例2)3−{4−〔1−(4−クロロベンゼンスルホニルアミ
ド)−6−(3−ピリジル)ヘキサン−2−イル〕フェ
ニル}プロピオン酸の合成 i) エーテル中、マグネシウム(2.92g)存在下
で、ヨウ化メチル(14.19g)のエーテル溶液を滴
下して10分間加熱還流を行なった後に、テレフタルア
ルデヒド モノジエチルアセタール(20.83g)の
エーテル溶液を滴下してさらに15分間加熱還流を行な
った。放冷後、反応溶液に水を加え、エーテルで抽出
後、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去した。得られた残渣をカラムトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1)溶出画分より
1−(4−ジエトキシメチル)フェニルエタノール(1
6.12g)を無色油状物として得た。
【0035】ii) 得られた1−(4−ジエトキシメチ
ル)フェニルエタノール(16.12g)を塩化メチレ
ンに溶解させ二酸化マンガン(71.87g)を加え、
室温で一夜撹拌した。反応溶液を減圧濾過し、濾液を濃
縮して4−アセチルベンツアルデヒド ジエチルアセタ
ール(13.36g)を無色油状物として得た。
【0036】iii) 得られた4−アセチルベンツアル
デヒド ジエチルアセタール(13.36g)をメタノ
ールに溶解し、ナトリウムメトキシド(0.93g)を
加え、室温で20分間撹拌させた後、3−(3−ピリジ
ル)アクロレイン(2.29g)を加え、6.5時間撹拌
した。反応溶液を濃縮し、飽和食塩水を加え酢酸エチル
で抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1)溶
出分画より、4−ジエトキシメチルフェニル 4−(3
−ピリジル)ブタジエニル ケトン2.04g)を淡黄
色結晶として得た。
【0037】iv) 得られた4−ジエトキシメチルフェ
ニル 4−(3−ピリジル)ブタジエニル ケトン
(2.04g)をメタノールに溶解し、10%パラジウ
ム−炭素(0.41g)を加え、水素雰囲気下に室温で
2.5時間撹拌した。反応溶液を減圧濾過し、濾液から
溶媒を減圧留去し、4−ジエトキシメチルフェニル 4
−(3−ピリジル)ブチル ケトン(1.86g)を得
た。
【0038】v) 得られた4−ジエトキシメチルフェ
ニル 4−(3−ピリジル)ブチルケトンを15%メタ
ノール−塩化メチレンに溶解し、水素化ホウ素ナトリウ
ム(0.41g)を加えた後、室温で2.5時間撹拌し
た。水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥させた後に、溶媒を減圧留去し、1
−〔4−ジエトキシメチルフェニル〕−5−(3−ピリ
ジル)ペンタノール(1.90g)を淡黄色油状物とし
て得た。
【0039】vi) 得られた1−〔4−ジエトキシメチ
ルフェニル〕−5−(3−ピリジル)ペンタノール
(1.90g)をメタノールに溶解し、6規定の塩酸
(1.6ml)を加え室温にて2時間撹拌した。反応溶液
を濃縮し、水を加えた後に酢酸エチルで抽出を行った。
抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去し、4−[1−ヒドロキシ−5−
(3−ピリジル)ペンチル〕ベンツアルデヒド(1.0
4g)を得た。
【0040】vii) 水素化ナトリウム存在下、N,N−
ジメチルホルムアミド中で氷冷下に、ジエチルホスホノ
酢酸エチル(0.85g)を加え15分間撹拌した。4
−[1−ヒドロキシ−5−(3−ピリジル)ペンチル〕
ベンツアルデヒド(1.02g)のN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液を滴下後、室温にて5時間反応した。反応
混合物に水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食
塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(1
00:1)溶出分画より、4−[1−ヒドロキシ−5−
(3−ピリジル)ペンチル〕ケイヒ酸エチル(1.08
g)を淡黄色油状物として得た。
【0041】viii) 得られた4−[1−ヒドロキシ−
5−(3−ピリジル)ペンチル〕ケイヒ酸エチル(1.
08g)を酢酸エチルに溶解し、10%パラジウム−炭
素(0.27g)存在下、水素雰囲気下に室温で接触還
元した。反応後、触媒を濾去し、得られた濾液から溶媒
を減圧留去して3−{4−[1−ヒドロキシ−5−(3
−ピリジル)ペンチル〕フェニル}プロピオン酸エチル
(0.82g)を無色油状物として得た。
【0042】ix) 得られた3−{4−[1−ヒドロキ
シ−5−(3−ピリジル)ペンチル〕フェニル}プロピ
オン酸エチル(0.82g)を氷冷下に塩化チオニル
(2.0ml)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応終
了後、過剰の塩化チオニルを留去し、飽和炭酸水素ナト
リウを加え酢酸エチルにて抽出し、有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去してクロロ体を得
た。得られたクロロ体をアセトニトリルに溶解し、18
−クラウン−6 エーテル(1.30g)およびシアン
化カリウム(0.31g)を加え、50℃にて一夜撹拌
した。反応溶液を濃縮し、水を加えた後に酢酸エチルで
抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減
圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1)溶
出分画より、3−{4−[1−シアノ−5−(3−ピリ
ジル)ペンチル〕フェニル}プロピオン酸エチル(0.
41g)を無色油状物として得た。
【0043】x) 得られた3−{4−[1−シアノ−
5−(3−ピリジル)ペンチル〕フェニル}プロピオン
酸エチル(0.41g)をアンモニア性エタノールに溶
解し、ラネーニッケル(0.4g)を加え、水素雰囲気
下に室温で一夜撹拌した。反応溶液を減圧濾過し、得ら
れた濾液を濃縮することにより3−{4−[1−アミノ
−6−(3−ピリジル)ヘキサン−2−イル〕フェニ
ル}プロピオン酸エチル(0.22g)を無色油状物と
して得た。
【0044】xi) 得られた3−{4−[1−アミノ−
6−(3−ピリジル)ヘキサン−2−イル〕フェニル}
プロピオン酸エチル(0.22g)の塩化メチレン溶液
にトリエチルアミン(0.07g)およびP−クロロベ
ンゼンスルホニルクロリド(0.13g)を加え、室温
で二日間撹拌した。反応溶液に水を加え、塩化メチレン
で抽出を行ない、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:1)溶出分画より、3−{4−〔1−(4−クロ
ロベンゼンスルホニルアミド)−6−(3−ピリジル)
ヘキサン−2−イル〕フェニル}プロピオン酸エチル
(0.15g)を無色油状物として得た。
【0045】xii) 得られた3−{4−〔1−(4−
クロロベンゼンスルホニルアミド)−6−(3−ピリジ
ル)ヘキサン−2−イル〕フェニル}プロピオン酸エチ
ル(0.15g)のメタノール溶液に、2規定の水酸化
ナトリウム(0.22ml)を加え、50℃で一夜撹拌し
た。反応溶液を濃縮した後に水を加え、希塩酸を用いて
pHを4−5とした後に、クロロホルムで抽出を行な
い、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留
去して、3−{4−〔1−(4−クロロベンゼンスルホ
ニルアミド)−6−(3−ピリジル)ヘキサン−2−イ
ル〕フェニル}プロピオン酸エチル(0.14g)をア
モルファスとして得た。本化合物の分光学的データは下
記の構造式(式3)を支持する。
【0046】
【化4】
【0047】1H−NMR(CDCl3) δ:0.96
−1.17(2H,m)、1.37−1.68(4H,
m)、2.20−2.57(2H,m)、2.58−2.6
6(1H,m)、2.69(2H,t,J=7.0Hz)、2.
95(2H,t,J=7.0Hz)、2.97(1H,d,J=
12.6Hz)、3.23(1H,dd,J=5.7,12.5
Hz)、6.88(2H,d,J=8.1Hz)、7.13(2
H,d,J=8.1Hz)、7.23−7.26(1H,m)、
7.41−7.45(2H,m)、7.47−7.51(1
H,m)、7.64−7.69(2H,m)、8.05(1
H,br s)、8.37(1H,br d,J=4.8Hz) IR(KBr) cm-1:3400−2500,3268,
1713,1422,1335,1164
【0048】(試験例1)血小板凝集抑制作用 ヒト前腕部より1/10容3.8%クエン酸ナトリウム採
血後、該血液を遠心分離し、血小板に富む血漿(PR
P:血小板数2×105個/μl)を得る。該PRP20
0μlおよびトリス緩衝生理食塩水(25mM Tris−
HCl,130mM NaCl,10mM CaCl2,pH
7.4,(以下、TBSと称す))24μlをキュベット
に入れ、アグリゴメーターにセットして37℃で2分間
保温し、本発明化合物のジメチルサルフォキサイド(di
methyl sulfoxide:DMSO)溶液1μlを加え3分間
インキュベートした後、PGG2/H2の安定誘導体であ
り、強力な血小板の凝集惹起作用を有するU−4661
9(ケイマン・ケミカル・カンパニー(Cayman Chemcal
Camp.)社製)を加え、血小板凝集をアグリゴメーター
[ヘマトレーサーVI:二光バイオサイエンス(株)]で
測定した。U−46619(1μM)によって惹起され
る血小板凝集に対する50%抑制濃度を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1に示すように、本発明化合物は顕著な
抗血小板凝集活性を示した。なお、表1中の50%阻害
濃度とは,本発明に係る本発明化合物を添加しない場合
の血小板凝集能を100%とした場合、本発明化合物の
導入により前記血小板の凝集能を50%まで抑制するた
めに要した本発明化合物の溶液濃度を意味する。
【0051】(試験例2)トロンボキサン合成酵素阻害
作用 ヒト前腕部より1/10容3.8%クエン酸ナトリウム採
血後、該血液を遠心分離し、血小板に富む血漿(PR
P:血小板数2×105個/μl)を得る。該PRP20
0μlおよびTBS24μlをキュベットに入れ、アグリ
ゴメーターにセットして37℃で2分間保温し、本発明
化合物のDMSO溶液1μlを加え3分間インキュベー
トした後、20U/mlのトロンビン溶液を加え血小板凝
集を惹起せしめた。凝集後の血漿を分取し、酢酸エチル
を加えて、生成したトロンボキサンB2を抽出し、RI
A法(Amersham社製キットを使用)で定量した。結果を
表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2に示されるように、本発明に係わる化
合物は優れたトロンボキサン合成酵素阻害作用示した。
なお、本発明に係わる他の化合物も同様な優れた作用を
示した。
【0054】(試験例3)本発明化合物はTXA2・P
GH2に対し、in vitroの系(後述)において表3に示
されるような拮抗作用を示した。
【0055】
【表3】
【0056】In vitroにおける本発明化合物のTXA2
・PGH2に対する拮抗作用のIC50値は以下の実験系
を用いて求めた。
【0057】体重300〜500gのハートレイ系雄性
モルモットより摘出した気管切片を37℃のtyrode液
中、酸素(95%)−二酸化炭素(5%)の混合ガス通
気のマグヌス槽に0.3gの負荷をかけて懸垂した。約
1時間安定させた後、気管切片の槽にU−46619
(ケイマン・ケミカル・カンパニー(Cayman Chemcal C
amp.)社製、TXA2・PGH2類似物)を10-7Mの濃
度で加えた。この時の気管平滑筋の収縮に対して、本発
明化合物を加えた際のU−46619による収縮を測定
し、IC50値を算出した。
【0058】(急性毒性)ICR系雄性マウス(5週
令)を用いて、経口投与による急性毒性試験を行った。
本発明化合物のLD50値はいずれも300mg/kg以上で
あり、高い安全性が確認された。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば新規なクロロベンゼンス
ルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニルプロ
ピオン酸誘導体が提供される。本発明の新規なクロロベ
ンゼンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェ
ニルプロピオン酸誘導体は、試験例に示されるように、
抗血小板凝集作用、トロンボキサンA2およびプロスタ
グランディンH2拮抗作用ならびにトロンボキサンA2
成阻害作用を有するため、トロンボキサンA2が起因す
る疾患の予防剤および治療薬として有効であり、特に抗
血栓剤および抗アレルギー剤として有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 春恵 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 (72)発明者 森本 克己 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式1に示すクロロベンゼンスルホニ
    ルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニルプロピオン
    酸誘導体。 【化1】 (式中、nは3または4の整数、Rは炭素数1〜4の低
    級アルキル基または水素を示す)
JP2249494A 1994-02-21 1994-02-21 クロロベンゼンスルホニルアミド(3−ピリジル)アルキルフェニルプロピオン酸誘導体 Pending JPH07233149A (ja)

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