JPH07236500A - サルモネラ属菌検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出法 - Google Patents
サルモネラ属菌検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出法Info
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- JPH07236500A JPH07236500A JP6030277A JP3027794A JPH07236500A JP H07236500 A JPH07236500 A JP H07236500A JP 6030277 A JP6030277 A JP 6030277A JP 3027794 A JP3027794 A JP 3027794A JP H07236500 A JPH07236500 A JP H07236500A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 検体中に存在するサルモネラ属菌のara C 遺
伝子を検出することを目的とする。 【構成】 サルモネラ属菌のara C 遺伝子と選択的にハ
イブリダイズするオリゴヌクレオチド(配列番号1〜
5)を作製し、このオリゴヌクレオチドをプライマーと
して遺伝子増幅に用い、食中毒症状を起こすara C 遺伝
子のみを選択的に検出することを特徴としている。
伝子を検出することを目的とする。 【構成】 サルモネラ属菌のara C 遺伝子と選択的にハ
イブリダイズするオリゴヌクレオチド(配列番号1〜
5)を作製し、このオリゴヌクレオチドをプライマーと
して遺伝子増幅に用い、食中毒症状を起こすara C 遺伝
子のみを選択的に検出することを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臨床検査、とりわけ食
中毒にかかる検査、あるいは、食品検査でのサルモネラ
属菌の検出に関するものである。
中毒にかかる検査、あるいは、食品検査でのサルモネラ
属菌の検出に関するものである。
【0002】
【従来技術】サルモネラ属菌の検出は、種々の医学およ
び公衆衛生に関して重要で、従来より各種の方法が行わ
れている。
び公衆衛生に関して重要で、従来より各種の方法が行わ
れている。
【0003】その代表的なものとしては、検査材料の患
者の糞便、嘔吐物、食品または拭き取り材料を増菌培養
した後、TSI寒天、SIM培地、VP−MR培地およ
びリシン脱炭酸試験用培地に接種し、37℃で1晩培養
する確認培養を行い、さらに市販のO血清およびH血清
セットを用い抗原(血清型)を決定する方法である。
者の糞便、嘔吐物、食品または拭き取り材料を増菌培養
した後、TSI寒天、SIM培地、VP−MR培地およ
びリシン脱炭酸試験用培地に接種し、37℃で1晩培養
する確認培養を行い、さらに市販のO血清およびH血清
セットを用い抗原(血清型)を決定する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、増菌培養、確
認培養等を行う方法は、サルモネラ属菌は多数の血清型
に分けられるが、完全な血清型別には100種類にもお
よぶ抗血清と十分な経験とを必要とするため、一般検査
室におけるサルモネラ検査の実施は困難であった。ま
た、各培養段階に要する時間は、18〜24時間であ
り、抗原型決定までを含めた総所要時間は約3日とな
り、迅速性にも欠けた。
認培養等を行う方法は、サルモネラ属菌は多数の血清型
に分けられるが、完全な血清型別には100種類にもお
よぶ抗血清と十分な経験とを必要とするため、一般検査
室におけるサルモネラ検査の実施は困難であった。ま
た、各培養段階に要する時間は、18〜24時間であ
り、抗原型決定までを含めた総所要時間は約3日とな
り、迅速性にも欠けた。
【0005】更に、確認培養、抗原型決定は、費用もか
かり、操作も煩雑である。
かり、操作も煩雑である。
【0006】一方、最近では、オリゴヌクレオチドを用
いたDNAプローブ法あるいはハイブリダイゼーション
法がサルモネラ検査にも試みられるようになってきた。
しかし、オリゴヌクレオチドを標識修飾したプローブに
より、膜上、あるいは他の支持体上でハイブリダイゼー
ションを行い、これを検出する場合に、細菌検査におい
て十分な検出感度と選択性を得るのが難しい。
いたDNAプローブ法あるいはハイブリダイゼーション
法がサルモネラ検査にも試みられるようになってきた。
しかし、オリゴヌクレオチドを標識修飾したプローブに
より、膜上、あるいは他の支持体上でハイブリダイゼー
ションを行い、これを検出する場合に、細菌検査におい
て十分な検出感度と選択性を得るのが難しい。
【0007】そこで、本発明は、オリゴヌクレオチドを
核酸合成反応のプライマーとして用いた遺伝子増幅技術
により、サルモネラ属菌由来の核酸を検出するもので、
簡便、迅速かつ高感度なサルモネラ属菌の検査法を提供
することにある。
核酸合成反応のプライマーとして用いた遺伝子増幅技術
により、サルモネラ属菌由来の核酸を検出するもので、
簡便、迅速かつ高感度なサルモネラ属菌の検査法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、オリゴヌクレ
オチドをプライマーとして機能させた遺伝子増幅法によ
り、サルモネラ属菌を選択的に検出することを特徴とし
ている。
オチドをプライマーとして機能させた遺伝子増幅法によ
り、サルモネラ属菌を選択的に検出することを特徴とし
ている。
【0009】ここで、本発明のプライマーとしては、検
体中におけるサルモネラ属菌(Salm onella spp. )のL
−アラビノースオペロン遺伝子(以下、araC 遺伝子)
をコ−ドするヌクレオチド配列を標的とし、そのヌクレ
オチド配列と相補的となるように化学合成されたオリゴ
ヌクレオチドであって、合成ヌクレオチドが以下の配列
群の少なくとも連続した10塩基以上を含むオリゴヌク
レオチド、 (5’)−CGCGGAGAGGGCGTCATT−(3’) ・・・・(a:配列番号1) (5’)−GCAACGACTCATTAATTACCG−(3’) ・・・・(b:配列番号2) (5’)−ATCTGGTCGCCGGGCTGA−(3’) ・・・・(c:配列番号3) (5’)−GCATCGCGCACACGGCTA−(3’) ・・・・(d:配列番号4) (5’)−GGCGAGCAGTTTGTCTGTC−(3’) ・・・・(e:配列番号5) または対応する相補的配列からなることを特徴とする。
体中におけるサルモネラ属菌(Salm onella spp. )のL
−アラビノースオペロン遺伝子(以下、araC 遺伝子)
をコ−ドするヌクレオチド配列を標的とし、そのヌクレ
オチド配列と相補的となるように化学合成されたオリゴ
ヌクレオチドであって、合成ヌクレオチドが以下の配列
群の少なくとも連続した10塩基以上を含むオリゴヌク
レオチド、 (5’)−CGCGGAGAGGGCGTCATT−(3’) ・・・・(a:配列番号1) (5’)−GCAACGACTCATTAATTACCG−(3’) ・・・・(b:配列番号2) (5’)−ATCTGGTCGCCGGGCTGA−(3’) ・・・・(c:配列番号3) (5’)−GCATCGCGCACACGGCTA−(3’) ・・・・(d:配列番号4) (5’)−GGCGAGCAGTTTGTCTGTC−(3’) ・・・・(e:配列番号5) または対応する相補的配列からなることを特徴とする。
【0010】遺伝子増幅の方法については、Saiki らが
開発した Polymerase Chain Reaction 法(以下、略し
てPCR法;Science 230, 1350 (1985))をもとに行っ
ている。この方法は、ある特定のヌクレオチド配列領域
(本発明の場合は、サルモネラ属菌の araC 遺伝子)を
検出する場合、その領域の両端の一方は+鎖を、他方は
−鎖をそれぞれ認識してハイブリダイゼーションするよ
うなオリゴヌクレオチドを用意し、それを熱変性により
1本鎖状態にした試料核酸に対して鋳型依存性ヌクレオ
チド重合反応のプライマーとして機能させ、生成した2
本鎖核酸を再び1本鎖に分離し、再び、同様な反応を起
こさせる。この一連の操作を繰り返すことにより2つの
プライマーに挟まれた領域は検出できるまでにコピー数
が増大してくる。
開発した Polymerase Chain Reaction 法(以下、略し
てPCR法;Science 230, 1350 (1985))をもとに行っ
ている。この方法は、ある特定のヌクレオチド配列領域
(本発明の場合は、サルモネラ属菌の araC 遺伝子)を
検出する場合、その領域の両端の一方は+鎖を、他方は
−鎖をそれぞれ認識してハイブリダイゼーションするよ
うなオリゴヌクレオチドを用意し、それを熱変性により
1本鎖状態にした試料核酸に対して鋳型依存性ヌクレオ
チド重合反応のプライマーとして機能させ、生成した2
本鎖核酸を再び1本鎖に分離し、再び、同様な反応を起
こさせる。この一連の操作を繰り返すことにより2つの
プライマーに挟まれた領域は検出できるまでにコピー数
が増大してくる。
【0011】検体としては、臨床検査材料、例えば、糞
便、尿、血液、組織ホモジェネートなど、また、食品材
料でもよい。これら材料をPCRの試料として用いるに
は、材料中に存在する菌体から核酸成分を遊離させる操
作が前処理として必要となる。しかし、プライマーがハ
イブリダイズできる核酸が数分子から数十分子以上存在
すればPCRは進むので、検査材料を溶菌酵素、界面活
性剤、アルカリ等で短時間処理するだけでPCRを進行
させるに十分な核酸量を持った試料液が調製できる。
便、尿、血液、組織ホモジェネートなど、また、食品材
料でもよい。これら材料をPCRの試料として用いるに
は、材料中に存在する菌体から核酸成分を遊離させる操
作が前処理として必要となる。しかし、プライマーがハ
イブリダイズできる核酸が数分子から数十分子以上存在
すればPCRは進むので、検査材料を溶菌酵素、界面活
性剤、アルカリ等で短時間処理するだけでPCRを進行
させるに十分な核酸量を持った試料液が調製できる。
【0012】本発明でプライマーとして用いられるオリ
ゴヌクレオチドは、選択性や検出感度および再現性から
考えて、10塩基以上、望ましくは15塩基以上の長さ
を持った核酸フラグメントで、化学合成あるいは天然の
どちらでもよい。また、プライマーは、とくに検出用と
して標識されていなくてもよい。プライマーが規定して
いるサルモネラ属菌の araC 遺伝子の増幅領域は、50
塩基から2, 000塩基、望ましくは、100塩基から
1, 000塩基となればよい。鋳型依存性ヌクレオチド
重合反応には、耐熱性DNAポリメラーゼを用いている
が、この酵素の起源については90〜95℃の温度で活
性を保持していれば、どの生物種由来でもよい。熱変性
温度は90〜95℃、プライマーをハイブリダイズさせ
るアニーリング操作の温度は37〜65℃、重合反応は
50〜75℃で、これを1サイクルとしたPCR反応を
20から42サイクル行って増幅させる。
ゴヌクレオチドは、選択性や検出感度および再現性から
考えて、10塩基以上、望ましくは15塩基以上の長さ
を持った核酸フラグメントで、化学合成あるいは天然の
どちらでもよい。また、プライマーは、とくに検出用と
して標識されていなくてもよい。プライマーが規定して
いるサルモネラ属菌の araC 遺伝子の増幅領域は、50
塩基から2, 000塩基、望ましくは、100塩基から
1, 000塩基となればよい。鋳型依存性ヌクレオチド
重合反応には、耐熱性DNAポリメラーゼを用いている
が、この酵素の起源については90〜95℃の温度で活
性を保持していれば、どの生物種由来でもよい。熱変性
温度は90〜95℃、プライマーをハイブリダイズさせ
るアニーリング操作の温度は37〜65℃、重合反応は
50〜75℃で、これを1サイクルとしたPCR反応を
20から42サイクル行って増幅させる。
【0013】検出は、PCR後の反応液をそのままアガ
ロースゲル電気泳動にかけることで増幅されたヌクレオ
チド断片の存在およびその長さが確認できる。その結果
から、検体中に目的とするヌクレオチドが存在している
かどうか判定することができる。この判定は、そのまま
サルモネラ属菌の有無を判定するものとなる。増幅され
たヌクレオチド断片の検出には、その他の電気泳動やク
ロマトグラフィーも有効である。
ロースゲル電気泳動にかけることで増幅されたヌクレオ
チド断片の存在およびその長さが確認できる。その結果
から、検体中に目的とするヌクレオチドが存在している
かどうか判定することができる。この判定は、そのまま
サルモネラ属菌の有無を判定するものとなる。増幅され
たヌクレオチド断片の検出には、その他の電気泳動やク
ロマトグラフィーも有効である。
【0014】また、アガロースゲル電気泳動および臭化
エチジウムによる核酸染色、前記オリゴヌクレオチドを
プローブとして機能させ、膜上あるいはその他支持体上
の標的ヌクレオチド配列を選択的に検出する方法でも良
い。
エチジウムによる核酸染色、前記オリゴヌクレオチドを
プローブとして機能させ、膜上あるいはその他支持体上
の標的ヌクレオチド配列を選択的に検出する方法でも良
い。
【0015】
【作用】サルモネラ属菌(Salmonella spp. )のaraC
遺伝子と選択的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチ
ドを作製し、このオリゴヌクレオチドをプライマーとし
て遺伝子増幅に用いて、本菌のみを選択的に検出する
遺伝子と選択的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチ
ドを作製し、このオリゴヌクレオチドをプライマーとし
て遺伝子増幅に用いて、本菌のみを選択的に検出する
【0016】
(実施例1)検体の調製 サルモネラ属菌は、表1の縦の見出しに示した患者およ
び食品から分離された各サルモネラ属の菌133株(内
訳:Salmonella typhimurium 67株、S. havana 1
株、S. ora-nienburg 2株、S. london 3株、 S. senf
tenberg 3株、S.blockley 4株、S. agona 3株、S.
infantis 4株、S. litchfield 14株、S. enteritidi
s 6株、S. thompson 13株、S. paratyphi B 6
株、 S. montevideo 2株、S. gallinarum 1株、S. c
holerae-suis 1株、S. derby 1株、S. give 1株、
および S. heidelberg 1株)を使用した。それぞれの
菌株を適当な増菌培地に接種し、37℃の好気的条件下
で終夜培養を行った。各菌株培養液を10mMトリス−
塩酸緩衝液pH7. 5(以下、TE緩衝液)で希釈し、
95℃で10分間の加熱処理を行った後、これらを遠心
し、その上清を検体とした。
び食品から分離された各サルモネラ属の菌133株(内
訳:Salmonella typhimurium 67株、S. havana 1
株、S. ora-nienburg 2株、S. london 3株、 S. senf
tenberg 3株、S.blockley 4株、S. agona 3株、S.
infantis 4株、S. litchfield 14株、S. enteritidi
s 6株、S. thompson 13株、S. paratyphi B 6
株、 S. montevideo 2株、S. gallinarum 1株、S. c
holerae-suis 1株、S. derby 1株、S. give 1株、
および S. heidelberg 1株)を使用した。それぞれの
菌株を適当な増菌培地に接種し、37℃の好気的条件下
で終夜培養を行った。各菌株培養液を10mMトリス−
塩酸緩衝液pH7. 5(以下、TE緩衝液)で希釈し、
95℃で10分間の加熱処理を行った後、これらを遠心
し、その上清を検体とした。
【0017】プライマーの合成 ネズミチフス菌(S. typhimurium)の araC 遺伝子(Ho
rwitz, A. H., et al., Gene 14, 309-319 (1981) 、Cl
arke, P., et al., Gene 18, 157-163 (1982)Lee, J.-
H., et al., Gene 46, 113-121 (1986) )から請求項第
1項に示した配列(a) 〜(e) を選び、それと同じ配列を
持つオリゴヌクレオチドを化学合成した。化学合成はサ
イクロンプラスDNA合成装置(ミリジェン/バイオリ
サーチ社製)を用い、β−シアノエチルフォスホアミダ
イト法により行った。合成したオリゴヌクレオチドの精
製はC18逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフ
ィーで行った。
rwitz, A. H., et al., Gene 14, 309-319 (1981) 、Cl
arke, P., et al., Gene 18, 157-163 (1982)Lee, J.-
H., et al., Gene 46, 113-121 (1986) )から請求項第
1項に示した配列(a) 〜(e) を選び、それと同じ配列を
持つオリゴヌクレオチドを化学合成した。化学合成はサ
イクロンプラスDNA合成装置(ミリジェン/バイオリ
サーチ社製)を用い、β−シアノエチルフォスホアミダ
イト法により行った。合成したオリゴヌクレオチドの精
製はC18逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフ
ィーで行った。
【0018】PCR 前記検体液3μlを用い、それに滅菌蒸留水16.05
μl,10x反応用緩衝液3μl、dNTP溶液4.8
μl、プライマー(1) 1.5μl、プライマー(2) 1.
5μl、および耐熱性DNAポリメラーゼ0.15μl
を加えて、全量30μlの反応液を調製した。この反応
液の入った容器にミネラルオイル(SIGMA 社製)を50
μl加え、反応液上に重層した。
μl,10x反応用緩衝液3μl、dNTP溶液4.8
μl、プライマー(1) 1.5μl、プライマー(2) 1.
5μl、および耐熱性DNAポリメラーゼ0.15μl
を加えて、全量30μlの反応液を調製した。この反応
液の入った容器にミネラルオイル(SIGMA 社製)を50
μl加え、反応液上に重層した。
【0019】使用した各溶液の内容、およびプライマー
(1) および(2) の組合せは次のとおりである。
(1) および(2) の組合せは次のとおりである。
【0020】10x反応用緩衝液: 500mM KCl, 100mM
Tris-HCl pH8.3,15 mM MgCl2 ,0.1%(W/V) ゼラチン dNTP溶液: dATP, dCTP, dGTP, dTTPを混合させた
もので各終濃度が1.25 mM プライマー(1) および(2) : 前述した化学合成精製品
の各水溶液(濃度3.75 OD/ml) プライマーの組合せ:前述の化学合成精製品で次のとお
りに3組つくり、実験に供した。
Tris-HCl pH8.3,15 mM MgCl2 ,0.1%(W/V) ゼラチン dNTP溶液: dATP, dCTP, dGTP, dTTPを混合させた
もので各終濃度が1.25 mM プライマー(1) および(2) : 前述した化学合成精製品
の各水溶液(濃度3.75 OD/ml) プライマーの組合せ:前述の化学合成精製品で次のとお
りに3組つくり、実験に供した。
【0021】プライマー(1) プライマー(2) (a) (b) (c) (d)(e) (b) 耐熱性DNAポリメラーゼ: Taq DNAポリメラ
ーゼ(5 unit/ml; Perkin Elmer Cetus 社製) 反応条件は次のとおりである。
ーゼ(5 unit/ml; Perkin Elmer Cetus 社製) 反応条件は次のとおりである。
【0022】熱変性: 94℃、1分 アニーリング: 55℃、1分 重合反応: 72℃、1分 熱変性からアニーリングを経て重合反応に至る過程を1
サイクル(所要時間5.7分)とし、これを35サイク
ル(総所要時間約3時間)行った。これらの操作は、D
NAサーマルサイクラー(Perkin Elmer Cetus社製)に
上記反応条件をプログラムして行った。
サイクル(所要時間5.7分)とし、これを35サイク
ル(総所要時間約3時間)行った。これらの操作は、D
NAサーマルサイクラー(Perkin Elmer Cetus社製)に
上記反応条件をプログラムして行った。
【0023】検出 反応液から増幅されたヌクレオチド断片を検出するため
に、アガロースゲル電気泳動を以下のように行った。
に、アガロースゲル電気泳動を以下のように行った。
【0024】アガロースゲルはゲル濃度3%(W/V )と
し、臭化エチジウム(終濃度0.5 μg /ml)を含むもの
を用いた。泳動の電気的条件は、定電圧100V、30
分で行った。操作方法ならびに他の条件は、Maniatis等
著Molecular Cloning (1982)に記載されている技法で
行った。反応液の他に分子量マーカーの泳動も同時に行
い、相対移動度の比較により、ヌクレオチド断片の長さ
を算出した。
し、臭化エチジウム(終濃度0.5 μg /ml)を含むもの
を用いた。泳動の電気的条件は、定電圧100V、30
分で行った。操作方法ならびに他の条件は、Maniatis等
著Molecular Cloning (1982)に記載されている技法で
行った。反応液の他に分子量マーカーの泳動も同時に行
い、相対移動度の比較により、ヌクレオチド断片の長さ
を算出した。
【0025】結果 前述したように、ネズミチフス菌の araC 遺伝子は、す
でに塩基配列が決定されており、この塩基配列はサルモ
ネラ属のそれぞれの菌種に共通であると見なされてい
る。したがって、本発明のオリゴヌクレオチド、すなわ
ちプライマーがPCRにより増幅させてくるヌクレオチ
ド断片の大きさは推定できる。それによると、プライマ
ーとして、オリゴヌクレオチド(a) および(b) を用いた
場合には、361塩基の長さのヌクレオチドが増幅され
てくるはずである。同様に、オリゴヌクレオチド(c) と
(d) 、およびオリゴヌクレオチド(e) と(b) を用いた場
合には、それぞれ493塩基および334塩基の長さの
ヌクレオチドが増幅される。これらの推定値と増幅され
たヌクレオチドの長さが一致した場合、このプライマー
の組合せは、araC 遺伝子の標的としている領域を正し
く増幅していると判断した。表1に各サルモネラ属菌に
おける araC 遺伝子の検出結果を示す。表1から明かな
ように試験された全てのサルモネラ属菌の araC 遺伝子
が正しく検出されていることがわかる。
でに塩基配列が決定されており、この塩基配列はサルモ
ネラ属のそれぞれの菌種に共通であると見なされてい
る。したがって、本発明のオリゴヌクレオチド、すなわ
ちプライマーがPCRにより増幅させてくるヌクレオチ
ド断片の大きさは推定できる。それによると、プライマ
ーとして、オリゴヌクレオチド(a) および(b) を用いた
場合には、361塩基の長さのヌクレオチドが増幅され
てくるはずである。同様に、オリゴヌクレオチド(c) と
(d) 、およびオリゴヌクレオチド(e) と(b) を用いた場
合には、それぞれ493塩基および334塩基の長さの
ヌクレオチドが増幅される。これらの推定値と増幅され
たヌクレオチドの長さが一致した場合、このプライマー
の組合せは、araC 遺伝子の標的としている領域を正し
く増幅していると判断した。表1に各サルモネラ属菌に
おける araC 遺伝子の検出結果を示す。表1から明かな
ように試験された全てのサルモネラ属菌の araC 遺伝子
が正しく検出されていることがわかる。
【0026】
【表1−1】
【0027】
【表1−2】
【0028】
【表1−3】
【0029】
【表1−4】
【0030】
【表1−5】
【0031】
【表1−6】 (実施例2)実施例1で得られた結果が、サルモネラ属
菌の araC 遺伝子に対して特異的なものかどうかを確か
めるため、臨床検査において検査対象となるサルモネラ
属菌以外の下痢症菌やその他の病原細菌について比較検
討した。とりわけ、従来法ではサルモネラ属菌との鑑別
が困難な Citrobacter属菌との鑑別が可能かを検討し
た。
菌の araC 遺伝子に対して特異的なものかどうかを確か
めるため、臨床検査において検査対象となるサルモネラ
属菌以外の下痢症菌やその他の病原細菌について比較検
討した。とりわけ、従来法ではサルモネラ属菌との鑑別
が困難な Citrobacter属菌との鑑別が可能かを検討し
た。
【0032】方法は、実施例1に示したものと同じであ
るが、表2中の Clostridium perfr ingens、Campylobac
ter jejuni、Campylobacter coli、Bacteroides fragil
is、Bacteroides vulgatus、Lactobacillus acudophilu
s 、および Bifidobacterium adolescentis について
は、37℃、嫌気的条件下で培養を行い、Neisseria go
norrhoeae および Neisseria meningitidis について
は、3−10%CO2 存在下で培養した。
るが、表2中の Clostridium perfr ingens、Campylobac
ter jejuni、Campylobacter coli、Bacteroides fragil
is、Bacteroides vulgatus、Lactobacillus acudophilu
s 、および Bifidobacterium adolescentis について
は、37℃、嫌気的条件下で培養を行い、Neisseria go
norrhoeae および Neisseria meningitidis について
は、3−10%CO2 存在下で培養した。
【0033】また、ヒト胎盤由来DNA(Human placen
ta DNA)は1μg /mlの濃度のものを調製し、これも同
様にPCRを行わせた。結果を表2に示す。本発明のオ
リゴヌクレオチド(a) および(b) をプライマーとして用
いた場合、サルモネラ属菌のDNAを除いて、各種細菌
のDNAおよびヒト胎盤由来DNAを増幅することはな
かった。とくにサルモネラ属菌とは系統的にも近縁で、
しかも従来法では鑑別困難な事例が多々あった Citroba
cter属菌のDNAとも全く反応しなかった。
ta DNA)は1μg /mlの濃度のものを調製し、これも同
様にPCRを行わせた。結果を表2に示す。本発明のオ
リゴヌクレオチド(a) および(b) をプライマーとして用
いた場合、サルモネラ属菌のDNAを除いて、各種細菌
のDNAおよびヒト胎盤由来DNAを増幅することはな
かった。とくにサルモネラ属菌とは系統的にも近縁で、
しかも従来法では鑑別困難な事例が多々あった Citroba
cter属菌のDNAとも全く反応しなかった。
【0034】したがって、本発明のオリゴヌクレオチ
ド、すなわちプライマーはサルモネラ属菌にのみ特異的
に反応するものであり、信頼性の高いものと断言でき
る。なお、本発明の実施例で用いているアガロースゲル
電気泳動を前述の泳動条件で行えば、100塩基対以下
の長さのヌクレオチドであれば、5から10塩基対、1
00から500塩基対の範囲のヌクレオチドであれば、
10から20塩基対のヌクレオチドの長さの違いを区別
可能である。さらに、アガロースゲルの代わりにポリア
クリルアミドゲルを使用することで、ヌクレオチドの長
さの測定精度を向上させることができ、araC 遺伝子の
特異的検出における信頼度は、さらに高まるものと考え
られる。
ド、すなわちプライマーはサルモネラ属菌にのみ特異的
に反応するものであり、信頼性の高いものと断言でき
る。なお、本発明の実施例で用いているアガロースゲル
電気泳動を前述の泳動条件で行えば、100塩基対以下
の長さのヌクレオチドであれば、5から10塩基対、1
00から500塩基対の範囲のヌクレオチドであれば、
10から20塩基対のヌクレオチドの長さの違いを区別
可能である。さらに、アガロースゲルの代わりにポリア
クリルアミドゲルを使用することで、ヌクレオチドの長
さの測定精度を向上させることができ、araC 遺伝子の
特異的検出における信頼度は、さらに高まるものと考え
られる。
【0035】
【表2−1】
【0036】
【表2−2】
【0037】
【表2−3】
【0038】
【発明の効果】本発明では、PCR法を用いたことで、
サルモネラ属菌の検出において、遺伝子増幅作用による
高い検出感度と、2つ、あるいは、それ以上の数のプラ
イマーで反応が規定されることによる高い特異性を得る
ことができる。また、高い検出感度のため多量の検体を
必要とせず、検体の前処理も簡便で済む。しかも、反応
時間が短く、検出も簡単な機材で済み、操作も容易なた
め同定までの時間を大幅に短縮できる。例えば、実施例
では、PCRの反応時間が約3時間、検出にかかる操作
が30分である。また、検出にアガロースゲル電気泳動
法と臭化エチジウムによる核酸染色法を用いることで、
プライマー等を標識せずに検出を行うことができる。し
かも、検出されるDNAの長さを確認できるので、信頼
性の高い結果が得られる。食中毒菌としてのサルモネラ
属菌を検出する場合には、サルモネラ属に属する全ての
菌種が対象となるので、個々の種あるいは個々の血清型
のサルモネラ菌を逐一検出する方法に比べて、本発明の
ようにサルモネラ属菌全てを検出できるような試薬もし
くは検出法は、より迅速・簡便な方法であり、非常に効
果的な検出法となる可能性が大である。
サルモネラ属菌の検出において、遺伝子増幅作用による
高い検出感度と、2つ、あるいは、それ以上の数のプラ
イマーで反応が規定されることによる高い特異性を得る
ことができる。また、高い検出感度のため多量の検体を
必要とせず、検体の前処理も簡便で済む。しかも、反応
時間が短く、検出も簡単な機材で済み、操作も容易なた
め同定までの時間を大幅に短縮できる。例えば、実施例
では、PCRの反応時間が約3時間、検出にかかる操作
が30分である。また、検出にアガロースゲル電気泳動
法と臭化エチジウムによる核酸染色法を用いることで、
プライマー等を標識せずに検出を行うことができる。し
かも、検出されるDNAの長さを確認できるので、信頼
性の高い結果が得られる。食中毒菌としてのサルモネラ
属菌を検出する場合には、サルモネラ属に属する全ての
菌種が対象となるので、個々の種あるいは個々の血清型
のサルモネラ菌を逐一検出する方法に比べて、本発明の
ようにサルモネラ属菌全てを検出できるような試薬もし
くは検出法は、より迅速・簡便な方法であり、非常に効
果的な検出法となる可能性が大である。
【0039】
配列番号(SEQ ID NO);1 配列の長さ 18塩基 配列の型 核酸 鎖の数 一本鎖 トポロジー 直鎖状 配列の種類 Genomic DNA ハイポセティカル配列 NO アンチセンス NO 起源 Salmonella spp. 配列の特徴 特徴を決定した方法 S 配列 CGCGGAGAGGGCGTCATT
【0040】配列番号(SEQ ID NO);2 配列の長さ 21塩基 配列の型 核酸 鎖の数 一本鎖 トポロジー 直鎖状 配列の種類 Genomic DNA ハイポセティカル配列 NO アンチセンス NO 起源 Salmonella spp. 配列の特徴 特徴を決定した方法 S 配列 GCAACGACTCATTAATTA
CCG .
CCG .
【0041】配列番号(SEQ ID NO);3 配列の長さ 18塩基 配列の型 核酸 鎖の数 一本鎖 トポロジー 直鎖状 配列の種類 Genomic DNA ハイポセティカル配列 NO アンチセンス NO 起源 Salmonella spp. 配列の特徴 特徴を決定した方法 S 配列 ATCTGGTCGCCGGGCTGA
【0042】配列番号(SEQ ID NO);4 配列の長さ 18塩基 配列の型 核酸 鎖の数 一本鎖 トポロジー 直鎖状 配列の種類 Genomic DNA ハイポセティカル配列 NO アンチセンス NO 起源 Salmonella spp. 配列の特徴 特徴を決定した方法 S 配列 GCATCGCGCACACGGCTA
【0043】配列番号(SEQ ID NO);5 配列の長さ 19塩基 配列の型 核酸 鎖の数 一本鎖 トポロジー 直鎖状 配列の種類 Genomic DNA ハイポセティカル配列 NO アンチセンス NO 起源 Salmonella spp. 配列の特徴 特徴を決定した方法 S 配列 GGCGAGCAGTTTGTCTGT
C
C
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:42)
Claims (2)
- 【請求項1】 検体中におけるサルモネラ属菌(Salmon
ella spp. )のL−アラビノースオペロン遺伝子(以
下、araC 遺伝子)をコ−ドするヌクレオチド配列を標
的とし、そのヌクレオチド配列と相補的となるように化
学合成されたオリゴヌクレオチドであって、合成ヌクレ
オチドが以下の配列群の少なくとも連続した10塩基以
上を含むオリゴヌクレオチド、 (5’)−CGCGGAGAGGGCGTCATT−(3’)・・・・(a) (5’)−GCAACGACTCATTAATTACCG−(3’)・(b) (5’)−ATCTGGTCGCCGGGCTGA−(3’)・・・・(c) (5’)−GCATCGCGCACACGGCTA−(3’)・・・・(d) (5’)−GGCGAGCAGTTTGTCTGTC−(3’)・・・(e) または対応する相補的配列からなることを特徴とするオ
リゴヌクレオチド。 - 【請求項2】 請求項第1項に記載されたオリゴヌクレ
オチドの配列のうち、少なくとも1つを有するオリゴヌ
クレオチドを鎖長反応のプライマーとして機能させ、標
的ヌクレオチドを選択的に増幅させることを特徴とする
方法であって、 (a) 検体中の1本鎖状態の標的ヌクレ
オチド配列にプライマーをハイブリダイズさせ、4種の
ヌクレオチドの重合反応により、鎖長反応を行わせ、 (b) 得られた2本鎖標的ヌクレオチド配列を1本鎖に分
離した場合、その相補鎖は他方のプライマーによる鎖長
反応の鋳型として機能し、 (c) これら2種のプライマーによる同時の鎖長反応、プ
ライマー鎖長生成物の鋳型からの分離、そして新たなプ
ライマーによるハイブリダイゼーションを繰り返すこと
により特定のヌクレオチド配列が増幅させ、増幅された
ヌクレオチド断片を検出し、 (d) その結果、前記検体中に認識されるべき配列が存在
しているか否かを判定することでサルモネラ属菌の検出
を行うことを含む方法。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6030277A JPH07236500A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | サルモネラ属菌検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出法 |
| EP00111578A EP1036846A3 (en) | 1994-02-28 | 1994-10-18 | Oligonucleotides for detecting bacteria and detection process |
| DE69433201T DE69433201T2 (de) | 1994-02-28 | 1994-10-18 | Oligonukleotide und Verfahren zum Nachweis von Bakterien |
| EP94116416A EP0669399B1 (en) | 1994-02-28 | 1994-10-18 | Oligonucleotides and method for detecting bacteria |
| US08/328,710 US5795717A (en) | 1994-02-28 | 1994-10-25 | Oligonucleotides for detecting bacteria and detection process |
| US08/968,046 US6218110B1 (en) | 1994-02-28 | 1997-11-12 | Oligonucleotides for detecting verotoxin-producing E. coli and detection process |
| US10/138,381 US20030064388A1 (en) | 1994-02-28 | 2002-05-06 | Oligonucleotides for detecting bacteria and detection process |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6030277A JPH07236500A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | サルモネラ属菌検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07236500A true JPH07236500A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12299226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6030277A Pending JPH07236500A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | サルモネラ属菌検出のためのオリゴヌクレオチドおよびそれを用いた検出法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07236500A (ja) |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP6030277A patent/JPH07236500A/ja active Pending
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