JPH07236706A - ポリ塩化ビイフェニール(pcb)含有液の無害化処理方法 - Google Patents

ポリ塩化ビイフェニール(pcb)含有液の無害化処理方法

Info

Publication number
JPH07236706A
JPH07236706A JP5100294A JP5100294A JPH07236706A JP H07236706 A JPH07236706 A JP H07236706A JP 5100294 A JP5100294 A JP 5100294A JP 5100294 A JP5100294 A JP 5100294A JP H07236706 A JPH07236706 A JP H07236706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pcb
converter
furnace
refining
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5100294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Miyashita
芳雄 宮下
Noboru Masuko
▲昇▼ 増子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokan Kikai Kogyo KK
Original Assignee
Kokan Kikai Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokan Kikai Kogyo KK filed Critical Kokan Kikai Kogyo KK
Priority to JP5100294A priority Critical patent/JPH07236706A/ja
Priority to DE4439122A priority patent/DE4439122A1/de
Publication of JPH07236706A publication Critical patent/JPH07236706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、人体にとって有害であり、かつ、
自然界での分解が困難なPCBを含むPCB含有液の無
害化処理方法を目的とする。 【構成】 PCB含有液を1100℃以上の高温におい
て精錬中の金属精錬・溶解炉に添加し、PCBを熱分解
させ、無害化する方法である。PCB含有液の添加方法
は、液体のままでもよいが、噴霧状にして添加するのは
より望ましい。また、PCBの金属精錬炉への添加に際
し、空気等の酸素を含むガスを併せて添加することは望
ましい。金属精錬・溶解炉としては鋼の精錬を行なう転
炉が最適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃棄物である使用
済み、または、使用前のPCB含有液の無害化処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビイフェニール(PCB)は、
ビイフェニールの塩化物の総称で塩素化物が2、3、
4、5、6の混合物である。PCBは物理的および化学
的に安定な液体であり、耐熱性および電気絶縁性に優れ
るため単独で、または、他の鉱物油等と混合し電気機器
の絶縁油、熱媒体、潤滑油、複写機のインキ原料など広
く工業用製品に使用されてきた。
【0003】しかし、これらのPCB含有液は人体に有
害であり、且つ、自然界での分解が困難な環境汚染物質
であることが判明して以来、その生産は中止され、他
方、使用済みのPCBは回収され、または保管されてい
た製品は、その無害化処理が望まれている。PCBを無
害化する技術について、これまでに数多くの研究、開発
が行なわれているが、今日世界的に見ても工業的規模で
実際に実施されている技術は高温熱分解法である。
【0004】液状PCBの無害化処理については、米国
環境保護庁は1200℃で2秒以上の滞留時間を保持し、且
つ、噴霧燃焼するよう指導している。D.S.Duvall,W.A.R
ubeyのらの論文(1977年)によればPCBは640 ℃
で1秒間の曝露により熱分解がはじまり、800 ℃では1
秒間で99.9%の熱分解が行なわれるとしている。ここで
PCBとは炭素、水素および塩素からなり、分子式はC
12(10-N)Cln(nは2〜6)で表される化合物であ
る。これらの物質の詳細な物理的化学的性質はすでに明
らかとなっており、また前述のように約800 ℃以上の高
温酸化性雰囲気においては約1秒以下においてほとんど
ほぼ完全に分解することが知られている。従って、1100
℃以上の高温においては例えば、0.3 秒以下で99.9999
(6−ナイン)まで分解することが知られている。
【0005】ここで、特開平2-232073号公報においては
ポリ塩化ビイフェニールの付着した変圧器の無害化処理
方法が提案されている。この方法においては、変圧器等
からPCBを抜取り、PCBが付着した変圧器本体をそ
のままで、あるいは容器と内蔵物を分離した後、これら
を固体加熱炉に入れて1100℃未満の温度に加熱し、これ
ら固形物に付着しているPCBを蒸発分離させ、更に着
火させて高温熱分解させて無害化する方法である。さら
には、有機塩素化合物系廃液の焼却処理装置を用いて、
液状のPCBを高温で熱分解、処理する装置も開発され
ている(環境化学vol.19,No.12(199
0))。
【0006】上記熱分解処理装置は、PCBの熱分解を
完全にするため噴霧ノズルを工夫し、燃焼温度を約1800
℃とし、分解炉出口で1450℃を保持するようにしてい
る。さらに、この炉において高温ガスの炉内滞留時間も
2秒以上とし、生成したHClは回収せずに、水に吸収
させ、吸収水を直接中和する方式を採用している。ま
た、廃ガスや排水中の未分解のPCBおよび副生する可
能性のある有害物のダイオキシン(PCDDS )、ジベ
ンゾフラン(PCDFS )が問題となるが、万一これら
の成分が排出しても廃ガスと排水とをともに活性炭吸着
槽を通してこれらを吸着除去するようにしてある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法はい
ずれもPCBを熱分解するための特殊な装置が必要であ
り、且つ、その装置の運転に高額の費用が必要である。
即ち、設備費とさらには運転費等も必要となり、その設
備費および運転費は無視することができない。そこで、
廃棄されたPCBを容器に保存して放置しているのが現
状である。しかしながら、長期の保存の際には保存され
たPCBがこれらの容器から漏洩し、公害の源になるこ
とがある。したがって、これらPCB含有液を経済的に
無害化する方法の開発が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者らは、かかる問題
について鋭意調査および研究した結果、既存の金属精錬
溶解炉を用いれば新たな設備投資を必要とせず、且つ、
金属の精錬、溶解をしながら特別な設備費を必要とせ
ず、且つそのための余分な運転費を必要とせずにPCB
を無害化することができるとの着想を得て、以下に示す
発明をするに至った。
【0009】(1)請求項1の発明は、ポリ塩化ビイフ
ェニール(以下PCBという)含有液を1100℃以上の高
温において精錬中の金属精錬・溶解炉に添加し、該PC
Bを熱分解させ、無害化することを特徴とするPCB含
有液の無害化処理方法である。
【0010】(2)請求項2の発明は、前記PCB含有
液を精錬中の前記金属精錬・溶解炉に噴霧状に吹き込む
ことを特徴とする請求項1記載の無害化処理方法であ
る。
【0011】(3)請求項3の発明は、前記PCB含有
液を、空気、または酸素富化した空気、または純酸素と
ともに精錬中の前記金属精錬・溶解炉に添加することを
特徴とする請求項1記載のPCB含有液の無害化処理方
法である。
【0012】(4)請求項4の発明は、前記金属精錬・
溶解炉は転炉であることを特徴とする請求項1から3記
載のいずれかのPCB含有液の無害化処理方法である。
【0013】ここで金属精錬・溶解炉としては、前述の
ようにPCBを完全に分解するという点から少くとも1
100℃以上において操業される金属精錬、溶解炉であ
り、且つ、炉内への酸素供給源があって、PCBを熱分
解するのに好都合な炉であることが必要である。かかる
精錬・溶解炉としては、例えば、製鉄所における転炉、
あるいは酸素を使用して精錬を行なう電気炉、あるいは
平炉、さらには銅精錬における転炉などにおいても実施
することができる。
【0014】
【作用】PCBの熱分解反応は例えば、下記の式による
ものと推定されている。3塩化ビイフェニールの場合に
は、下記の反応式が想定され, また発熱量は下記のとお
りである。 C127 Cl3 +13O2 =12CO2 +3HCl+2
2 O ΔH1=5540 kcal/kg C127 Cl3 +7 O2 =12CO+3HCl+2H2
O ΔH2=2382 kcal/kg 酸素分圧が十分高いときには第1の式により、酸素分圧
が低いときには第2の式により反応は進行する。なお、
4塩化ビイフェニール、さらには5塩化ビイフェニール
についても基本的に類似の化学式によって反応は進行す
る。即ち、上記反応に必要な酸素量および酸素分圧が必
要とされる。
【0015】さらに上記反応は前述のように1100℃以上
においては1秒以内に反応することが知られている。従
って、金属精錬・溶解炉において係る反応を進行させる
ためには炉内の温度が少くとも1100℃以上であり、且
つ、上記反応を促進するに必要な酸素供給が必要とな
る。従って、上記反応を生じさせることができる金属精
錬、溶解炉としては転炉、あるいは電気炉または平炉に
おいてカット酸素を必要とする精錬または溶解において
上記反応が進行する。以下において転炉において上記反
応を促進できるかどうかについて検討する。
【0016】上記反応はいずれも少くとも1100℃以
上の炉内温度を有する金属の精錬、溶解炉において進行
するものの、問題となる点は上記反応によって生じた温
度領域であるHClを含む廃ガスを冷却する際に、特に
前述のダイオキシンの発生温度領域である500 ℃〜100
℃間を急速冷却し、ダイオキシンの発生を防止すること
のできる廃ガス冷却設備を有する次の条件となる。以下
において、まず上吹転炉においてPCBを添加した際ど
のような反応が生じ、且つ、排気ガスを無公害化できる
かを考察する。
【0017】転炉においては上方からランスにより純酸
素を吹き込み、、カーボンを含む鉄浴、即ち、銑鉄を精
錬し、脱炭反応生じせしめて鋼を製造する工程である。
転炉炉内のガス雰囲気はCOガス70%( その他、CO2
15%、N2 13 % )以上で、温度は1600℃以上あり、従
って、この炉内にPCBを添加した際、瞬時に前述の反
応式に基づき反応が進行する。PCB含有液は、例えば
サブランスにより転炉内に添加することができる。この
際、PCBの熱分解反応を促進するため、添加したPC
Bの量に応じた酸素ガスを余分に添加することが望まし
い。既設の上吹転炉は図1に示したような廃ガス設備を
有している。PCBの熱分解を促進するためには、空気
等の酸素、含有ガスにより、噴霧状にして、金属精錬炉
に添加することは望ましい。
【0018】図1はいわゆるLDガス回収装置を備え設
備を示す図であるが、転炉の精錬反応によって生じたC
Oガスは上部フード、輻射部を通過し、さらに第1次集
塵機および第2次集塵機をとって、最終的にガスホール
ダーまたは煙突を通じて排出される。図に示したとお
り、転炉上部フードおよび輻射部は水冷された煙道で構
成され、廃ガス温度は転炉上部では約1450℃であり、且
つ第1次集塵機の直前の温度は1000℃である。通常この
第1次集塵機までに通過する廃ガスの滞留時間を計算す
ると約1秒間である。従って、前述の式によって転炉炉
内に添加されたPCBは転炉炉内および上部フードと輻
射部を含む煙道で完全に分解する。
【0019】次に約1000℃の廃ガスは1次集塵機の部分
において冷却水を散布され、例えば温度75℃程度まで急
激に冷やされる。即ち、1000℃から約100 ℃まで一挙に
冷却されるため、ダイオキシンの生成を防止することが
できる。またこの際、廃ガス中の塩酸(HCl)は大部
分が水中に溶解吸収される。さらには、第2次集塵機に
おいてさらに冷却水を散布され完全に発生したHClが
吸収される。塩酸(HCl)を完全に吸収した廃水は最
終的に除塵機を介してシックナーに回収され、ここでこ
の塩酸を中和することにより無害化することができる。
【0020】以上のとおり、第1次集塵機および第2次
集塵機において発生した塩酸は完全に除去され、無害と
なったガスは回収される。このように既存のいわゆる転
炉は完全な廃ガス処理および除塵装置が設備されている
ためPCBの熱分解に極めて適した設備となっている。
さらに、図1に示すように、既設廃ガス処理設備、廃水
処理設備に活性炭吸着設備等を設ければ、ダイオキシン
の排出を完全に防止できる。特に新たなる大規模な設備
を必要としない点で極めて有利である。しかも、転炉に
おける鋼の生産と並行してPCBを処理できる点で何ら
余分の費用を必要としない点で経済性は極めて高い。
【0021】
【実施例】以下の実施例は300 ton転炉において所定
の量のPCBを炉内に添加する場合を想定し、実験室的
規模の転炉(容量50kg)においてPCBを炉内に添
加し、実験を行なった結果であるが、実験結果は300 t
on転炉に拡大して整理したものである。
【0022】表1に示す通り、300 ton転炉において
低炭素鋼を製造しながら表1に示すように1チャージ当
たり1〜6tonのPCBを添加したとした。表1にお
いて1チャージ当たりの精錬時間は約30分であり、従
って、1時間当たりの添加量はその約2倍となる。この
場合における塩酸(HCl)の発生量を表中に示してあ
る。さらにPCBの熱分解による燃焼により一定の所定
の発熱があることが分かる。
【0023】またこの際所謂LDガス中のHCl濃度を
計算した結果を示すが0.24〜1.40%であり、また廃水中
の塩酸濃度は1%以下と極めて低い。この程度のPCB
添加は操業上何らの支障のないことが示された。なお、
PCBの熱分解によって発生するガス量は、LDガス発
生量が35,000N/m3 であるので、5.0 %以下であり転
炉廃ガス量に対して極めて微々たるものである。また、
上記転炉において冷却水として使用される量は350 ton/
chであり、前述の通り、発生した塩酸(HCl)の濃度
を1%以下にさせることができる。
【0024】このように上吹転炉において1チャージ当
たり最大6ton即ち、1時間当たり12tonのPC
Bを添加しても全体の操業に何らの支障がないことがし
めされている。なお、上記実施例は前述のとおり小型実
験転炉の実施例であるが、実操業における可能性を示す
ため300 ton転炉の操業条件に拡大して説明した。し
かし、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
例えば、多量に酸素を使用する電気炉製鋼においても、
通常廃ガス処理設備が整っている場合には全く同様に本
発明は実施できるものである。
【0025】
【表1】
【0026】実施例 2 転炉における有機塩素化合物の分解の程度とダイオキシ
ン発生の有無を確認するため、有機塩素化合物として市
販の切削油( 塩素分7 〜8 %)を300ton転炉にお
いてサブランスを介して添加する実験を行なった。この
切削油はJIS K2241に規定する不水溶性切削油である。
表2に添加量を示したが、添加量の各水準毎に2チャー
ジの実験を行なった。実験結果を同表に示すが、廃ガ
ス、転炉ダスト、回収された冷却水中にはいかなる有機
化合物もダイオキシンも認められなかった。また、通常
の操業に比べて余分に添加できたスクラップ量から計算
すると、添加した有機塩素化合物の分解に伴って発生し
た熱量の40%が溶鋼に伝達されていた。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】既設の金属精錬・溶解炉、例えば転炉設
備を用いてその精錬中にPCBを添加し、精錬と同時に
熱分解を行なうことにより、一方では従来の製鋼作業を
しながら、且つ、余分な費用を発生することなく、分解
しがたく、且つ公害を発生する可能性があるPCBを比
較的容易に燃焼分解することができ、その点で環境対策
として社会的貢献の著しく大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】転炉に付属した廃棄ガス処理設備を示す図であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】液状PCBの無害化処理については、米国
環境保護庁は1200℃で2秒以上の滞留時間を保持
し、且つ、噴霧燃焼するよう指導している。D.S.D
uvall,W.A.Rubeyらの論文(1977
年)によればPCBは640℃で1秒間の曝露により熱
分解がはじまり、800℃では1秒間で99.9%の熱
分解が行なわれるとしている。ここでPCBとは炭素、
水素および塩素からなり、分子式はC12
(10−N)Cln(nは2〜6)で表される化合物で
ある。これらの物質の詳細な物理的化学的性質はすでに
明らかとなっており、また前述のように約800℃以上
の高温酸化性雰囲気においては約1秒以下においてほと
んどほぼ完全に分解することが知られている。従って、
1100℃以上の高温においては例えば、0.3秒以下
で99.9999(6−ナイン)まで分解することが知
られている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】さらに上記反応は前述のように1100℃
以上においては1秒以内に反応することが知られてい
る。従って、金属精錬・溶解炉において係る反応を進行
させるためには炉内の温度が少くとも1100℃以上で
あり、且つ、上記反応を促進するに必要な酸素供給が必
要となる。従って、上記反応を生じさせることができる
金属精錬、溶解炉としては転炉、あるいは電気炉または
平炉において酸素を必要とする精錬または溶解において
上記反応が進行する。以下において転炉において上記反
応を促進できるかどうかについて検討する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】転炉においては上方からランスにより純酸
素を吹き込み、、カーボンを含む鉄浴、即ち、銑鉄を精
錬し、脱炭反応生じせしめて鋼を製造する工程であ
る。転炉炉内のガス雰囲気はCOガス70%(その他、
CO15%、N13%)以上で、温度は1600℃
以上あり、従って、この炉内にPCBを添加した際、瞬
時に前述の反応式に基づき反応が進行する。PCB含有
液は、例えばサブランスにより転炉内に添加することが
できる。この際、PCBの熱分解反応を促進するため、
添加したPCBの量に応じた酸素ガスを余分に添加する
ことが望ましい。既設の上吹転炉は図1に示したような
廃ガス設備を有している。PCBの熱分解を促進するた
めには、空気等の酸素、含有ガスにより、噴霧状にし
て、金属精錬炉に添加することは望ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】図1はいわゆるLDガス回収装置を備え設
備を示す図であるが、転炉の精錬反応によって生じたC
Oガスは上部フード、輻射部を通過し、さらに第1次集
塵機および第2次集塵機をとって、最終的にガスホー
ルダーまたは煙突を通じて排出される。図に示したとお
り、転炉上部フードおよび輻射部は水冷された煙道で構
成され、廃ガス温度は転炉上部では約1450℃であ
り、且つ第1次集塵機の直前の温度は1000℃であ
る。通常この第1次集塵機までに通過する廃ガスの滞留
時間を計算すると約1秒間である。従って、前述の式に
よって転炉炉内に添加されたPCBは転炉炉内および上
部フードと輻射部を含む煙道で完全に分解する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に約1000℃の廃ガスは1次集塵機の
部分において冷却水を散布され、例えば温度75℃程度
まで急激に冷やされる。即ち、1000℃から約100
℃まで一挙に冷却されるため、ダイオキシンの生成を防
止することができる。またこの際、廃ガス中の塩酸(H
Cl)は大部分が水中に溶解吸収される。さらには、第
2次集塵機においてさらに冷却水を散布され発生したH
Clは完全に吸収される。塩酸(HCl)を完全に吸収
した廃水は最終的に除塵機を介してシックナーに回収さ
れ、ここでこの塩酸を中和することにより無害化するこ
とができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【実施例】実施例 1 以下の実施例は300 ton転炉において所定の量の
PCBを炉内に添加する場合を想定し、実験室的規模の
転炉(容量50kg)において市販のJISK2241
に規定する不水溶性切削油を炉内に添加し、実験を行な
った結果であるが、実験結果は300 ton転炉に拡
大して整理したものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】またこの際所謂LDガス中のHCl濃度を
計算した結果を示すが0.24〜1.40%であり、ま
た廃水中の塩酸濃度は1%以下と極めて低い。この程度
のPCB添加は操業上何らの支障のないことが示され
た。なお、PCBの熱分解によって発生するガス量は、
LDガス発生量が35,000Nmchであるの
で、5.0%以下であり転炉廃ガス量に対して極めて微
々たるものである。また、上記転炉において冷却水とし
て使用される量は350 ton/chであり、前述の
通り、発生した塩酸(HCl)の濃度を1%以下にさせ
ることができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】ここで金属精錬・溶解炉としては、前述の
ようにPCBを完全に分解するという点から少くとも1
100℃以上において操業される金属精錬、溶解炉であ
り、且つ、炉内への酸素供給源があって、PCBを熱分
解するのに好都合な炉であることが必要である。かかる
精錬・溶解炉としては、例えば、製鉄所における転炉、
あるいは酸素を使用して精錬を行なう電気炉(アーク式
電気炉、高周波電気炉、その他電気を用いる精錬・溶解
炉を含む)、あるいは平炉、さらには銅精錬における転
炉などにおいても実施することができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビイフェニール(PCB)は、
ビイフェニールの塩化物の総称で、一分子中の塩素
2、3、4、5または6個の塩化物の混合物である。P
CB物理的おび化学的に安定な液体であり、耐熱性およ
び電気絶縁性に優れるため単独で、または、他の鉱物油
等と混合し電気機器の絶縁油、熱媒体、潤滑油、複写機
のインキ原料など広く工業用製品に使用されてきた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】液状PCBの無害化処理については、米国
環境保護庁は1200℃で2秒以上の滞留時間を保持
し、且つ、噴霧燃焼するよう指導している。D.S.D
uvall,W.A.Rubeyらの論文(米国環境庁
報告、1977年)によればPCBは640℃で1秒間
の曝露により熱分解がはじまり、800℃では1秒間で
99.9%の熱分解が行なわれるとしている。ここでP
CBとは炭素、水素および塩素からなり、分子式はC
12(10−N)Cln(nは2〜6)で表される化
合物である。これらの物質の詳細な物理的化学的性質は
すでに明らかとなっており、また前述のように約800
℃以上の高温酸化性雰囲気においては約1秒以下におい
てほとんどほぼ完全に分解することが知られている。従
って、1100℃以上の高温においては例えば、0.3
秒以下で99.9999(6−ナイン)まで分解するこ
とが知られている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】(2)請求項2の発明は、前記PCB含有
液を精錬・溶解中の前記金属精錬・溶解炉に噴霧状に吹
き込むことを特徴とする請求項1記載の無害化処理方法
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】さらに上記反応は前述のように1100℃
以上においては1秒以内に反応することが知られてい
る。従って、金属精錬・溶解炉において係る反応を進行
させるためには炉内の温度が少くとも1100℃以上で
あり、且つ、上記反応を促進するに必要な酸素供給が必
要となる。従って、上記反応を生じさせることができる
金属精錬、溶解炉としては転炉、あるいは電気炉または
平炉において酸素を利用する精錬または溶解において上
記反応が進行する。以下において転炉において上記反応
を促進できるかどうかについて検討する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記反応はいずれも少くとも1100℃以
上の炉内温度を有する金属の精錬、溶解炉において進行
するものの、問題となる点は上記反応によって生じた温
度領域であるHC1を含む廃ガスを冷却する際に、特に
前述のダイオキシンの発生温度領域である500℃〜1
00℃間を急速冷却し、ダイオキシンの発生を防止する
ことのできる廃ガス冷却設備を有することが次の条件と
なる。以下において、まず上吹転炉においてPCBを添
加した際どのような反応が生じ、且つ、排気ガスを無公
害化できるかを考察する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】転炉においては上方からランスにより純酸
素を吹き込み、、カーボンを含む鉄浴、即ち、銑鉄を精
錬し、脱炭反応を生じせしめて鋼を製造する工程であ
る。転炉炉内のガス雰囲気はCOガス70vol%(そ
の他、CO15vol%、N13vol%)以上
で、温度は1600℃以上あり、従って、この炉内にP
CBを添加した際、瞬時に前述の反応式に基づき反応が
進行する。PCB含有液は、例えばサブランスにより転
炉内に添加することができる。この際、PCBの熱分解
反応を促進するため、添加したPCBの量に応じた酸素
ガスを余分に添加することが望ましい。既設の上吹転炉
は図1に示したような廃ガス設備を有している。PCB
の熱分解を促進するためには、空気等の酸素、含有ガス
により、噴霧状にして、金属精錬炉に添加することは望
ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】図1はいわゆるLDガス回収装置を備え
設備を示す図であるが、転炉の精錬応によって生じたC
Oガスは上部フード、輻射部を通過し、さらに第1次集
塵機および第2次集塵機をとおって、最終的にガスホー
ルダーまたは煙突を通じて排される。図に示したとお
り、転炉上部フードおよび輻射部は水冷された煙道で構
成され、廃ガス温度は転炉上部では約1450℃であ
り、且つ第1次集塵機の直前の温度は1000℃であ
る。通常この第1次集塵機までに通過する廃ガスの滞留
時間を計算すると約1秒間である。従って、前述の式に
よって転炉炉内に添加されたPCBは転炉炉内および上
部フードと輻射部を含む煙道で完全に分解する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に約1000℃の廃ガスは1次集塵機の
部分において冷却水を散布され、例えば温度75℃程度
まで急激に冷やされる。即ち、1000℃から約100
℃まで一挙に冷却されるため、ダイオキシンの生成を防
止することができる。またこの際、廃ガス中の塩酸(H
Cl)は大部分が水中に溶解吸収される。さらには、第
2次集塵機においてさらに冷却水を散布され発生したH
Clは完全に吸収される。塩酸(HCl)を完全に吸収
した廃水は最終的に除塵機を介してシックナーに回収さ
れ、ここでこの塩酸を図1に示すような中和槽により
和することにより無害化することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【実施例】 実施例 1 以下の実施例は300 ton転炉において所定の量の
PCBを炉内に添加する場合を想定し、実験室的規模の
転炉(容量50kg)においてPCBを炉内に添加し、
実験を行なった結果であるが、実験結果は300 to
n転炉に拡大して整理したものである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】またこの際所謂LDガス中のHCl濃度を
計算した結果を示すが0.24〜1.40%であり、ま
た廃水中の塩酸濃度は1%以下と極めて低い。この程度
のPCB添加は操業上何らの支障のないことが示され
た。なお、PCBの熱分解によって発生するガス量は、
LDガス発生量が35,000Nm/chであるの
で、5.0%以下であり転炉廃ガス量に対して極めて微
々たるものである。また、上記転炉において冷却水とし
て使用される量は390ton/chであり、前述の通
り、発生した塩酸(HCl)の濃度を1%以下にさせる
ことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビイフェニール(以下PCBと
    いう)含有液を1100℃以上の高温において精錬中の金属
    精錬・溶解炉に添加し、該PCBを熱分解させ、無害化
    することを特徴とするPCB含有液の無害化処理方法。
  2. 【請求項2】 前記PCB含有液を精錬中の前記金属精
    錬・溶解炉に噴霧状に吹き込むことを特徴とする請求項
    1記載の無害化処理方法。
  3. 【請求項3】 前記PCB含有液を、空気、または酸素
    富化した空気、または純酸素とともに精錬中の前記金属
    精錬・溶解炉に添加することを特徴とする請求項1記載
    のPCB含有液の無害化処理方法。
  4. 【請求項4】 前記金属精錬・溶解炉は転炉であること
    を特徴とする請求項1から3記載のいずれかのPCB含
    有液の無害化処理方法。
JP5100294A 1994-02-25 1994-02-25 ポリ塩化ビイフェニール(pcb)含有液の無害化処理方法 Pending JPH07236706A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5100294A JPH07236706A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 ポリ塩化ビイフェニール(pcb)含有液の無害化処理方法
DE4439122A DE4439122A1 (de) 1994-02-25 1994-11-02 Verfahren zum Unschädlichmachen von Polychlorobiphenyl(PCB)-haltigen Gegenständen und Substanzen

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5100294A JPH07236706A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 ポリ塩化ビイフェニール(pcb)含有液の無害化処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07236706A true JPH07236706A (ja) 1995-09-12

Family

ID=12874575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5100294A Pending JPH07236706A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 ポリ塩化ビイフェニール(pcb)含有液の無害化処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07236706A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6619217B2 (en) 2000-11-13 2003-09-16 Kanji Kokubu Decomposition processing apparatus for PCB

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4914373A (ja) * 1972-06-02 1974-02-07
JPH0221982A (ja) * 1988-07-07 1990-01-24 Yamaguchi Kyoei Kogyo Kk 廃棄物の処理方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4914373A (ja) * 1972-06-02 1974-02-07
JPH0221982A (ja) * 1988-07-07 1990-01-24 Yamaguchi Kyoei Kogyo Kk 廃棄物の処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6619217B2 (en) 2000-11-13 2003-09-16 Kanji Kokubu Decomposition processing apparatus for PCB

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5298233A (en) Method and system for oxidizing hydrogen- and carbon-containing feed in a molten bath of immiscible metals
US20200048568A1 (en) Two-stage plasma process for converting waste into fuel gas and apparatus therefor
US5505143A (en) System for controlling chemical reaction in a molten metal bath
EP0603197B1 (en) Method and system for controlling chemical reaction in a molten bath
RU2086869C1 (ru) Способ непрерывного предварительного нагрева шихтовых материалов для сталеплавильной печи и установка для его осуществления
JPS625008A (ja) 有毒な有機ハロゲン化物質の分解方法
AU688139B2 (en) Processing of municipal and other wastes
FI88364B (fi) Foerfarande foer behandling av halogenfoereningar innehaollande process- eller roekgaser
JPH07236706A (ja) ポリ塩化ビイフェニール(pcb)含有液の無害化処理方法
JP2681752B2 (ja) 塩素を含有する産業廃棄物の無害化処理方法
JPH07241352A (ja) ポリ塩化ビイフェニール(pcb)付着物の無害化処理方法
JPH07250915A (ja) ポリ塩化ビイフェニール付着物の無害化処理方法
JPH10151430A (ja) 焼却炉から排出される灰中の有害物質の無害化処理方法
JP2005262099A (ja) 有機汚染廃棄物の無害化処理方法及び処理装置
JP3277826B2 (ja) 有機塩素化合物を含有する産業廃棄物の無害化処理方法
RU2353857C1 (ru) Способ утилизации жидких отходов
JP3734963B2 (ja) 混合溶融塩による有機塩素化合物等の無害化処理方法
Herlitz Plasma technology. Use of high-temperature plasma shows promise for metal recovery and hazardous destruction
JP2006101979A (ja) ポリ塩化ビフェニールの無害化処理方法
JP3461090B2 (ja) 塩素含有屑鉄の予熱方法
JPH06296710A (ja) 有害有機塩素化合物から塩素を除去することによって無害化する方法
RU2232943C1 (ru) Способ утилизации химического оружия, загрязненных тары и грунтов
JP2002349822A (ja) 難焼却性廃棄物のバーナー吹き込み式燃焼による処理方法
JPS6179908A (ja) 有害廃棄物の分解方法
JP2002349831A (ja) 金属含有廃棄物のバーナー吹き込み式燃焼による処理方法及び処理装置