JPH07238415A - 熱可塑性合成繊維の溶融紡糸方法 - Google Patents
熱可塑性合成繊維の溶融紡糸方法Info
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- JPH07238415A JPH07238415A JP2967494A JP2967494A JPH07238415A JP H07238415 A JPH07238415 A JP H07238415A JP 2967494 A JP2967494 A JP 2967494A JP 2967494 A JP2967494 A JP 2967494A JP H07238415 A JPH07238415 A JP H07238415A
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- spinning
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 熱可塑性合成重合体にステロールを混合して
溶融紡糸することを特徴とする熱可塑性合成繊維の溶融
紡糸方法。 【効果】 溶融紡糸工程を長期にわたって安定化させ、
生産性を向上可能な溶融紡糸方法を提供することにあ
る。あわせて、高次加工工程における工程通過性や製品
の品質を向上することの可能な繊維を製造する方法を提
供することである。
溶融紡糸することを特徴とする熱可塑性合成繊維の溶融
紡糸方法。 【効果】 溶融紡糸工程を長期にわたって安定化させ、
生産性を向上可能な溶融紡糸方法を提供することにあ
る。あわせて、高次加工工程における工程通過性や製品
の品質を向上することの可能な繊維を製造する方法を提
供することである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性合成重合体の
溶融紡糸方法に関するものであり、詳しくはナイロンや
ポリエステルのごとく比較的融点が高く高温で溶融紡糸
を行うに際し、紡糸調子を安定化させ、また得られる繊
維の品質を向上させる溶融紡糸方法に関するものであ
る。
溶融紡糸方法に関するものであり、詳しくはナイロンや
ポリエステルのごとく比較的融点が高く高温で溶融紡糸
を行うに際し、紡糸調子を安定化させ、また得られる繊
維の品質を向上させる溶融紡糸方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性合成重合体を、溶融した重合体
に繊維形態を付与するために多数の小径のポリマ吐出孔
を備えた紡糸口金より大気中に押し出すことによって合
成繊維が製造されている。所望の最終製品の形態に応
じ、多種多様の形状寸法の紡糸口金が提案され、使用さ
れている。さらに直径が10μmを下回る極細繊維、多
数の突起を有する複雑な形状の異形断面繊維や、引き取
り速度が5000m/分を越え回る高速紡糸技術などの
技術が採用、実用化され、製糸技術はますます高度化し
複雑になってきている。
に繊維形態を付与するために多数の小径のポリマ吐出孔
を備えた紡糸口金より大気中に押し出すことによって合
成繊維が製造されている。所望の最終製品の形態に応
じ、多種多様の形状寸法の紡糸口金が提案され、使用さ
れている。さらに直径が10μmを下回る極細繊維、多
数の突起を有する複雑な形状の異形断面繊維や、引き取
り速度が5000m/分を越え回る高速紡糸技術などの
技術が採用、実用化され、製糸技術はますます高度化し
複雑になってきている。
【0003】また、溶融紡糸の工程においてその生産性
を阻害する最大の要因は糸が切れることである。糸切れ
が生じるとその復旧のために多大な労力を必要とし、ま
た、復旧するまでの間多量の屑を生じる。したがって労
働生産性や設備生産性の向上には糸切れを抑制すること
が極めて重要な課題である。
を阻害する最大の要因は糸が切れることである。糸切れ
が生じるとその復旧のために多大な労力を必要とし、ま
た、復旧するまでの間多量の屑を生じる。したがって労
働生産性や設備生産性の向上には糸切れを抑制すること
が極めて重要な課題である。
【0004】このため、溶融紡糸における糸切れ抑制技
術は従来多種多様に検討されている。例えば、使用する
熱可塑性重合体に合わせた紡糸温度や冷却条件の設定、
重合体からの異物の除去、紡糸装置や口金、パック等の
異常滞留の抑制、口金に用いる離型剤や糸条に付与する
油剤の組成の検討などである。これらはいずれも紡糸条
件や装置の適正化であり、まだまだ改良の余地があると
同時にいまだ満足できるレベルには到達していない。
術は従来多種多様に検討されている。例えば、使用する
熱可塑性重合体に合わせた紡糸温度や冷却条件の設定、
重合体からの異物の除去、紡糸装置や口金、パック等の
異常滞留の抑制、口金に用いる離型剤や糸条に付与する
油剤の組成の検討などである。これらはいずれも紡糸条
件や装置の適正化であり、まだまだ改良の余地があると
同時にいまだ満足できるレベルには到達していない。
【0005】一方、熱可塑性重合体には種々の目的のた
めに、無機物有機物を問わず添加物が混合添加されるこ
とがある。それらは製品に所望の色調を与えるための艶
消し剤や着色剤、染色性向上剤、制電性付与剤、吸湿性
付与剤、難燃剤、抗菌剤などが挙げられる。しかしなが
らこれらの添加物は一般に溶融紡糸工程の安定性を阻害
し、糸切れがより生じ易くなる。また、それ程悪影響が
ない場合でも、紡糸の許容適正条件の範囲が狭まるな
ど、生産性の観点からは好ましいことはない。
めに、無機物有機物を問わず添加物が混合添加されるこ
とがある。それらは製品に所望の色調を与えるための艶
消し剤や着色剤、染色性向上剤、制電性付与剤、吸湿性
付与剤、難燃剤、抗菌剤などが挙げられる。しかしなが
らこれらの添加物は一般に溶融紡糸工程の安定性を阻害
し、糸切れがより生じ易くなる。また、それ程悪影響が
ない場合でも、紡糸の許容適正条件の範囲が狭まるな
ど、生産性の観点からは好ましいことはない。
【0006】このような従来の経験から、溶融紡糸の工
程を安定化し、糸切れを抑制するための添加剤という発
想はほとんど無かった。我々は糸切れを抑制し、溶融紡
糸の工程を安定化するための添加剤という全く逆の立場
から検討し、本発明に至ったものである。
程を安定化し、糸切れを抑制するための添加剤という発
想はほとんど無かった。我々は糸切れを抑制し、溶融紡
糸の工程を安定化するための添加剤という全く逆の立場
から検討し、本発明に至ったものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術における課題を解決し、溶融紡糸工程を長期に
わたって安定化させ、生産性を向上可能な溶融紡糸方法
を提供することにある。あわせて、高次加工工程におけ
る工程通過性や製品の品質を向上することの可能な繊維
を製造する方法を提供することである。
従来技術における課題を解決し、溶融紡糸工程を長期に
わたって安定化させ、生産性を向上可能な溶融紡糸方法
を提供することにある。あわせて、高次加工工程におけ
る工程通過性や製品の品質を向上することの可能な繊維
を製造する方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、熱可塑
性合成重合体にステロールを混合して溶融紡糸すること
により達成される。
性合成重合体にステロールを混合して溶融紡糸すること
により達成される。
【0009】ここでステロールとは、シクロペンタノヒ
ドロフェナントレン環を持つアルコールであり、C27ス
テロール、C28ステロールおよびC29ステロールがあ
る。動植物油中に含まれ、安定で中性の結晶性であり、
動植物油から抽出精製することが出来る。本発明の目的
には特にC29ステロールであるβ−シトステロールが好
ましく、これはサトウキビワックスから抽出精製でき
る。ただしステロールは互いに混晶を形成し易いので、
C29のスチグマステロール、C28のカンペステロール、
ブラシカステーロルなどの他のステロールが混在してい
ても良い。純粋なβ−シトステロールの融点は137℃
であるが、前記混合物としての融点としては80℃以上
であることが好ましい。溶融紡糸温度は200℃を越え
る場合が多く、融点はなるべく高い方が紡糸温度との差
が小さく好ましい。また、融点が低く、精製度に劣ると
着色が生じ易くなるなどの恐れがある。
ドロフェナントレン環を持つアルコールであり、C27ス
テロール、C28ステロールおよびC29ステロールがあ
る。動植物油中に含まれ、安定で中性の結晶性であり、
動植物油から抽出精製することが出来る。本発明の目的
には特にC29ステロールであるβ−シトステロールが好
ましく、これはサトウキビワックスから抽出精製でき
る。ただしステロールは互いに混晶を形成し易いので、
C29のスチグマステロール、C28のカンペステロール、
ブラシカステーロルなどの他のステロールが混在してい
ても良い。純粋なβ−シトステロールの融点は137℃
であるが、前記混合物としての融点としては80℃以上
であることが好ましい。溶融紡糸温度は200℃を越え
る場合が多く、融点はなるべく高い方が紡糸温度との差
が小さく好ましい。また、融点が低く、精製度に劣ると
着色が生じ易くなるなどの恐れがある。
【0010】前記ステロールの添加量は、熱可塑性重合
体に対し0.005〜5重量%であることが必要であ
る。より好ましくは、0.01〜2重量%である。0.
005重量%以下では添加の効果が発現しがたい。一
方、ステロールは各種の熱可塑性重合体に対し良好な相
溶性を示し、10重量%を越えて添加混合することも可
能であるが、本発明の主目的は生産安定性の向上であ
り、過度に混合する必要はない。5重量%以内で十分で
ある。
体に対し0.005〜5重量%であることが必要であ
る。より好ましくは、0.01〜2重量%である。0.
005重量%以下では添加の効果が発現しがたい。一
方、ステロールは各種の熱可塑性重合体に対し良好な相
溶性を示し、10重量%を越えて添加混合することも可
能であるが、本発明の主目的は生産安定性の向上であ
り、過度に混合する必要はない。5重量%以内で十分で
ある。
【0011】ステロールを添加混合する方法については
特に制約はない。溶融紡糸以前の段階で混合されていれ
ば良い。すなわち、重合体製造のいずれかの段階で添加
するか、得られた重合体に溶融混練するか、溶融紡糸機
に熱可塑性重合体と同時に供給し、混合しつつ紡糸する
ことも出来る。ただしポリエステルやナイロンのような
縮合系の重合体の場合には重合過程で添加するとステロ
ールの一部が蒸発揮散して、添加量の制御が困難になる
場合もあるので、溶融混練による方法が好ましい。
特に制約はない。溶融紡糸以前の段階で混合されていれ
ば良い。すなわち、重合体製造のいずれかの段階で添加
するか、得られた重合体に溶融混練するか、溶融紡糸機
に熱可塑性重合体と同時に供給し、混合しつつ紡糸する
ことも出来る。ただしポリエステルやナイロンのような
縮合系の重合体の場合には重合過程で添加するとステロ
ールの一部が蒸発揮散して、添加量の制御が困難になる
場合もあるので、溶融混練による方法が好ましい。
【0012】前記したようにステロールは各種の熱可塑
性重合体に対し良好な相溶性を示すので、適用する熱可
塑性重合体には特に制限はない。ポリエステルやナイロ
ンのごとく大量に生産されているものに特に好ましく適
用できる。この場合、単に生産の安定性が向上するばか
りでなく、以下に述べるように得られた繊維の品質特性
も改善されより好ましい効果が得られる。
性重合体に対し良好な相溶性を示すので、適用する熱可
塑性重合体には特に制限はない。ポリエステルやナイロ
ンのごとく大量に生産されているものに特に好ましく適
用できる。この場合、単に生産の安定性が向上するばか
りでなく、以下に述べるように得られた繊維の品質特性
も改善されより好ましい効果が得られる。
【0013】ステロールが各種の熱可塑性重合体の中
に、どの様な状態で存在しているのかはまだ明確ではな
い。しかしながら混合物は透明性が低下することもほと
んどないので、極めて相溶性が良い。しかも、オレフィ
ン系、アクリル系、アミド系、エステル系など異なった
性質のポリマに対しても同様に相溶性が良い。このこと
が本発明の効果に結び付いていると考えられる。
に、どの様な状態で存在しているのかはまだ明確ではな
い。しかしながら混合物は透明性が低下することもほと
んどないので、極めて相溶性が良い。しかも、オレフィ
ン系、アクリル系、アミド系、エステル系など異なった
性質のポリマに対しても同様に相溶性が良い。このこと
が本発明の効果に結び付いていると考えられる。
【0014】例えば紡糸中の口金周辺の汚れ軽減効果は
次のように推定される。すなわち、汚れを形成する成分
は、熱可塑性重合体の中に含まれるオリゴマや各種の添
加剤である。ポリアミドやポリエステルに含まれるオリ
ゴマは比較的低温で気化し易いのでこれが吐出孔周辺部
に付着し、蓄積される。また、艶消し剤として添加して
いる酸化チタンやその他の顔料、また、制電性、難燃性
付与などの目的で添加される各種の添加剤も吐出孔周辺
部に析出し、熱、空気中の酸素等の影響を受けて複雑に
変化し蓄積される。このため吐出ポリマの離型性が悪く
なり、紡出糸の曲がり、ピクツキ、糸切れ等をもたら
し、製糸性が不安定になる。そのため通常は、ポリマ吐
出孔周辺部の汚れの堆積量が多くなった場合には、紡糸
を中断し、紡糸口金の吐出孔周辺部を清掃するか、もし
くは紡糸口金を交換しなければならない。
次のように推定される。すなわち、汚れを形成する成分
は、熱可塑性重合体の中に含まれるオリゴマや各種の添
加剤である。ポリアミドやポリエステルに含まれるオリ
ゴマは比較的低温で気化し易いのでこれが吐出孔周辺部
に付着し、蓄積される。また、艶消し剤として添加して
いる酸化チタンやその他の顔料、また、制電性、難燃性
付与などの目的で添加される各種の添加剤も吐出孔周辺
部に析出し、熱、空気中の酸素等の影響を受けて複雑に
変化し蓄積される。このため吐出ポリマの離型性が悪く
なり、紡出糸の曲がり、ピクツキ、糸切れ等をもたら
し、製糸性が不安定になる。そのため通常は、ポリマ吐
出孔周辺部の汚れの堆積量が多くなった場合には、紡糸
を中断し、紡糸口金の吐出孔周辺部を清掃するか、もし
くは紡糸口金を交換しなければならない。
【0015】紡糸口金のポリマ吐出孔周辺部の汚れを抑
制および汚れの拭き取り性を向上させるために、例えば
ポリオルガノシロキサンを紡糸口金面に塗布することが
一般に行われている。しかし、ポリオルガノシロキサン
は経時的に熱変性し、汚れが堆積するので、ポリマ吐出
孔周辺部の汚れをヘラ様の道具で時々かき取り、ポリオ
ルガノシロキサンを再度塗布するいわゆる口金清掃作業
が必要である。紡糸口金の清掃時や交換時には当然のこ
とながら生産は中断され、また多大の労力を必要とし製
造コストに大きな影響を与える。
制および汚れの拭き取り性を向上させるために、例えば
ポリオルガノシロキサンを紡糸口金面に塗布することが
一般に行われている。しかし、ポリオルガノシロキサン
は経時的に熱変性し、汚れが堆積するので、ポリマ吐出
孔周辺部の汚れをヘラ様の道具で時々かき取り、ポリオ
ルガノシロキサンを再度塗布するいわゆる口金清掃作業
が必要である。紡糸口金の清掃時や交換時には当然のこ
とながら生産は中断され、また多大の労力を必要とし製
造コストに大きな影響を与える。
【0016】本発明の方法によれば、驚くべきことにこ
れら汚れの発生が極めて軽減されることが分かった。ス
テロールはこれらオリゴマや添加物の熱可塑性重合体に
対する親和性や相溶性を高め、析出、蒸発や昇華などを
抑制する働きがあるためと考えられる。
れら汚れの発生が極めて軽減されることが分かった。ス
テロールはこれらオリゴマや添加物の熱可塑性重合体に
対する親和性や相溶性を高め、析出、蒸発や昇華などを
抑制する働きがあるためと考えられる。
【0017】したがって、汚れの堆積による紡糸の不安
定性を軽減でき、糸切れを抑制することができ、かつ、
口金清掃作業の頻度を減ずることが出来るため、生産性
を高め、また労力を軽減することによりコストダウンに
著しく寄与することが出来る。
定性を軽減でき、糸切れを抑制することができ、かつ、
口金清掃作業の頻度を減ずることが出来るため、生産性
を高め、また労力を軽減することによりコストダウンに
著しく寄与することが出来る。
【0018】また、オリゴマや添加剤は溶融紡糸の工程
ばかりでなく、それ以降の工程、例えば、延伸、糸の熱
処理や加工、製編織や染色仕上げ加工などの各種の工程
で析出し、装置の汚れや操作性の不良といった問題の原
因となる。本発明の方法によって得られた繊維は、それ
らの工程においても前記したような問題を軽減すること
ができ、工程通過性が良く、品質の良好な製品を得るこ
とが出来る。
ばかりでなく、それ以降の工程、例えば、延伸、糸の熱
処理や加工、製編織や染色仕上げ加工などの各種の工程
で析出し、装置の汚れや操作性の不良といった問題の原
因となる。本発明の方法によって得られた繊維は、それ
らの工程においても前記したような問題を軽減すること
ができ、工程通過性が良く、品質の良好な製品を得るこ
とが出来る。
【0019】
【実施例】以下に本発明の効果を具体的に実施例により
説明する。 実施例1〜5 常法に従い三酸化アンチモンを重合触媒として用い、テ
レフタル酸とエチレングリコールから極限粘度(o−ク
ロルフェノール中で25℃で測定)0.65のPETを
得た。この時、艶消し剤として平均一次粒径0.2μm
の酸化チタンを2.5重量%添加した。得られた重合体
を常法に従いチップ化した後、ポリコール興業(株)製
ステロール粉末(製品名“クリアフローFTT−10
1”、平均分子量410、融点138℃)を該重合体チ
ップに対し表1に示すように各所定量混合しつつ紡糸を
行った。
説明する。 実施例1〜5 常法に従い三酸化アンチモンを重合触媒として用い、テ
レフタル酸とエチレングリコールから極限粘度(o−ク
ロルフェノール中で25℃で測定)0.65のPETを
得た。この時、艶消し剤として平均一次粒径0.2μm
の酸化チタンを2.5重量%添加した。得られた重合体
を常法に従いチップ化した後、ポリコール興業(株)製
ステロール粉末(製品名“クリアフローFTT−10
1”、平均分子量410、融点138℃)を該重合体チ
ップに対し表1に示すように各所定量混合しつつ紡糸を
行った。
【0020】“クリアフローFTT−101”は、β−
シトステロールを主体とするサトウキビワックスから抽
出されたステロールで、約10〜20%のカンペステロ
ール、約20〜30%のスチグマステロール、約5〜1
0%のブラシカステーロルを含有する。
シトステロールを主体とするサトウキビワックスから抽
出されたステロールで、約10〜20%のカンペステロ
ール、約20〜30%のスチグマステロール、約5〜1
0%のブラシカステーロルを含有する。
【0021】用いた紡糸口金はステンレス(SUS31
6)製で、スリット幅0.1mm、スリット長さ0.2
6mmのY型断面の吐出孔が36穿孔されたものであ
る。紡糸温度293℃、紡糸速度6500m/分で溶融
紡糸を行い、75デニール36フィラメントの繊維とし
た。紡糸吐出前に常法に従い、口金面にジメチルシロキ
サンを主体とする離型剤を塗布した。4日間口金面を清
掃することなく連続的に紡糸を行い、その結果を表1に
示した。
6)製で、スリット幅0.1mm、スリット長さ0.2
6mmのY型断面の吐出孔が36穿孔されたものであ
る。紡糸温度293℃、紡糸速度6500m/分で溶融
紡糸を行い、75デニール36フィラメントの繊維とし
た。紡糸吐出前に常法に従い、口金面にジメチルシロキ
サンを主体とする離型剤を塗布した。4日間口金面を清
掃することなく連続的に紡糸を行い、その結果を表1に
示した。
【0022】比較例1においては4日目に糸切れが散発
し、そのままの紡糸の継続が困難であり、紡糸を中断し
た。他のものは紡糸の継続は可能であったが、紡糸を中
断し、紡糸口金を取り外した後、吐出孔周辺部に堆積し
ている汚れを顕微鏡で観察し、その平均高さを読み取
り、口金汚れの評価を行なった。
し、そのままの紡糸の継続が困難であり、紡糸を中断し
た。他のものは紡糸の継続は可能であったが、紡糸を中
断し、紡糸口金を取り外した後、吐出孔周辺部に堆積し
ている汚れを顕微鏡で観察し、その平均高さを読み取
り、口金汚れの評価を行なった。
【0023】ステロールを添加していない比較例1およ
び添加量の少ない比較例2では、Y型の吐出孔端部に酸
化チタンが濃縮したツララ状の汚れが大きく滞積してい
た。ステロールの添加によりこれを1/2以下に減少さ
せることが出来ることが分かった。
び添加量の少ない比較例2では、Y型の吐出孔端部に酸
化チタンが濃縮したツララ状の汚れが大きく滞積してい
た。ステロールの添加によりこれを1/2以下に減少さ
せることが出来ることが分かった。
【0024】また、口金面への異物の成長にともない、
得られる繊維の断面形状が丸みを帯びてくる。繊維断面
における内接円と外接円の比で求めた異形度を、紡糸開
始直後の値を1として4日目の異形度とそれぞれ比較し
た。ステロールを本発明の規定の範囲で添加したものに
ついてはその変化の小さいことが分かる。断面異形度の
変化は、例えば布帛にした場合に縦筋などの欠点につな
がり、製品の品位を損なうことになるが、本発明の紡糸
方法によれば品質の安定した繊維が得られる。
得られる繊維の断面形状が丸みを帯びてくる。繊維断面
における内接円と外接円の比で求めた異形度を、紡糸開
始直後の値を1として4日目の異形度とそれぞれ比較し
た。ステロールを本発明の規定の範囲で添加したものに
ついてはその変化の小さいことが分かる。断面異形度の
変化は、例えば布帛にした場合に縦筋などの欠点につな
がり、製品の品位を損なうことになるが、本発明の紡糸
方法によれば品質の安定した繊維が得られる。
【0025】
【表1】 実施例6 硫酸相対粘度2.60酸化チタン添加量0.3重量%の
ナイロン6チップに実施例1と同じステロールの粉末を
0.1重量%添加し、良く混合した後280℃で溶融
後、0.3mmの孔径の吐出孔を6個有する口金を用い
て溶融紡糸し、800m/分の紡糸速度で巻き取った。
ナイロン6チップに実施例1と同じステロールの粉末を
0.1重量%添加し、良く混合した後280℃で溶融
後、0.3mmの孔径の吐出孔を6個有する口金を用い
て溶融紡糸し、800m/分の紡糸速度で巻き取った。
【0026】通常4日毎に口金面の清掃が必要であるの
に対し、本実施例では汚れが少なかったので清掃周期を
7日としたが、安定した紡糸が継続できた。ついで3.
3倍に延伸して30デニール6フィラメントのマルチフ
ィラメントを得た。
に対し、本実施例では汚れが少なかったので清掃周期を
7日としたが、安定した紡糸が継続できた。ついで3.
3倍に延伸して30デニール6フィラメントのマルチフ
ィラメントを得た。
【0027】延伸機各部のローラやガイドなどの汚れも
少なく、製糸性が良好であった。また、得られた繊維を
トリコットに編成したが、編成中の糸切れもなく、編み
針へのスカムの滞積も軽微であった。
少なく、製糸性が良好であった。また、得られた繊維を
トリコットに編成したが、編成中の糸切れもなく、編み
針へのスカムの滞積も軽微であった。
【0028】
【発明の効果】 溶融紡糸工程を長期にわたって安定化
させ、生産性向上を図る。あわせて、高次加工工程にお
ける工程通過性や製品の品質を向上することの可能な繊
維を製造する方法である。
させ、生産性向上を図る。あわせて、高次加工工程にお
ける工程通過性や製品の品質を向上することの可能な繊
維を製造する方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/92 301 B
Claims (8)
- 【請求項1】熱可塑性合成重合体にステロールを混合し
て溶融紡糸することを特徴とする熱可塑性合成繊維の溶
融紡糸方法。 - 【請求項2】該ステロールがβ−シトステロールを主成
分とする環状アルコールである請求項1記載の溶融紡糸
方法。 - 【請求項3】該β−シトステロールがサトウキビワック
スより抽出された環状アルコールである請求項2記載の
溶融紡糸方法。 - 【請求項4】該ステロールの添加量が、0.005〜5
重量%であることを特徴とする請求項1および2および
3記載の溶融紡糸方法。 - 【請求項5】ステロールを溶融紡糸以前の段階で、熱可
塑性合成重合体に添加・混合することを特徴とする請求
項1記載の溶融紡糸方法。 - 【請求項6】熱可塑性合成重合体がナイロンまたはポリ
エステルであることを特徴とする請求項1記載の溶融紡
糸方法。 - 【請求項7】前記請求項6において、ナイロンが、6−
ナイロンまたは6.6ナイロンであることを特徴とする
溶融紡糸方法。 - 【請求項8】前記請求項6において、ポリエステルがポ
リエチレンテレフタレートであることを特徴とする溶融
紡糸方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2967494A JPH07238415A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 熱可塑性合成繊維の溶融紡糸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2967494A JPH07238415A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 熱可塑性合成繊維の溶融紡糸方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07238415A true JPH07238415A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12282666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2967494A Pending JPH07238415A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 熱可塑性合成繊維の溶融紡糸方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07238415A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002097373A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-04-02 | Asahi Denka Kogyo Kk | 合成樹脂組成物 |
| WO2004061171A3 (en) * | 2002-12-17 | 2004-10-21 | Kimberly Clark Co | Method of making fibers, nonwoven fabrics, porous films and foams that include skin treatment additives |
| CN101724937B (zh) | 2008-10-24 | 2011-05-18 | 福建恒安集团有限公司 | 一种纤维及其制造方法 |
| JP2021075836A (ja) * | 2019-11-06 | 2021-05-20 | 百事基材料(青島)股▲分▼有限公司Bestee Material(Tsingtao)Co.,Ltd. | 植物性ポリエステルフィラメント糸及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP2967494A patent/JPH07238415A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002097373A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-04-02 | Asahi Denka Kogyo Kk | 合成樹脂組成物 |
| WO2004061171A3 (en) * | 2002-12-17 | 2004-10-21 | Kimberly Clark Co | Method of making fibers, nonwoven fabrics, porous films and foams that include skin treatment additives |
| CN101724937B (zh) | 2008-10-24 | 2011-05-18 | 福建恒安集团有限公司 | 一种纤维及其制造方法 |
| JP2021075836A (ja) * | 2019-11-06 | 2021-05-20 | 百事基材料(青島)股▲分▼有限公司Bestee Material(Tsingtao)Co.,Ltd. | 植物性ポリエステルフィラメント糸及びその製造方法 |
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