JPH07238480A - ゴム補強用スチールコードの製造方法及び製造装置 - Google Patents
ゴム補強用スチールコードの製造方法及び製造装置Info
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- JPH07238480A JPH07238480A JP6022637A JP2263794A JPH07238480A JP H07238480 A JPH07238480 A JP H07238480A JP 6022637 A JP6022637 A JP 6022637A JP 2263794 A JP2263794 A JP 2263794A JP H07238480 A JPH07238480 A JP H07238480A
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- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B5/00—Making ropes or cables from special materials or of particular form
- D07B5/12—Making ropes or cables from special materials or of particular form of low twist or low tension by processes comprising setting or straightening treatments
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2207/00—Rope or cable making machines
- D07B2207/20—Type of machine
- D07B2207/202—Double twist unwinding
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- D—TEXTILES; PAPER
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- D07B2207/00—Rope or cable making machines
- D07B2207/20—Type of machine
- D07B2207/204—Double twist winding
- D07B2207/206—Double twist winding with means for providing less than double twist, e.g. counter rotating means
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- D07B2207/00—Rope or cable making machines
- D07B2207/20—Type of machine
- D07B2207/207—Sequential double twisting devices
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Wire Processing (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高強度スチールフィラメントを、断線率と引
張り強度の低下を抑えて効率良く撚り合わせることので
きるゴム補強用スチールコードの製造方法及び製造装置
を提供する。 【構成】 供給リール1から供給されるスチールフィラ
メント2にコード撚り方向と逆向きの捩れを付加し、こ
のフィラメントの3〜5本を二度撚式撚線機で撚り合わ
せることにより、二度撚り時に生じる捩れを相殺し、仮
撚装置9による残留捩れ除去のための加撚り量も少なく
する。また、正逆捩れの相殺が撚り口ダイス6近辺で円
滑に進むようにフライヤーガイド7の溝を半円形にし、
溝半径Rを6D〜10D(D:コード径)にし、ガイド
に特定方向の振り角θを付ける。そのため、フィラメン
トの捩り量が少なくなって断線が減り、引張り強度の低
下も最小限に抑えられる。
張り強度の低下を抑えて効率良く撚り合わせることので
きるゴム補強用スチールコードの製造方法及び製造装置
を提供する。 【構成】 供給リール1から供給されるスチールフィラ
メント2にコード撚り方向と逆向きの捩れを付加し、こ
のフィラメントの3〜5本を二度撚式撚線機で撚り合わ
せることにより、二度撚り時に生じる捩れを相殺し、仮
撚装置9による残留捩れ除去のための加撚り量も少なく
する。また、正逆捩れの相殺が撚り口ダイス6近辺で円
滑に進むようにフライヤーガイド7の溝を半円形にし、
溝半径Rを6D〜10D(D:コード径)にし、ガイド
に特定方向の振り角θを付ける。そのため、フィラメン
トの捩り量が少なくなって断線が減り、引張り強度の低
下も最小限に抑えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車タイヤ、コンベ
アベルトなどゴム構造体の補強に用いるスチールコー
ド、中でもラジアルタイヤのベルト層補強用として好適
なスチールコードの製造方法と製造装置に関する。
アベルトなどゴム構造体の補強に用いるスチールコー
ド、中でもラジアルタイヤのベルト層補強用として好適
なスチールコードの製造方法と製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路の拡張、それに伴う輸送
の効率化などにより運行速度の高速化が一段と高まる傾
向にある。これに伴い、自動車タイヤの高速耐久性の改
善は勿論、タイヤの軽量化の要求も益々高まってきてい
るが、スチールコードで補強されたタイヤは、スチール
コードの比重が大きいためどうしても重くなる。そこ
で、軽量化対策としてスチールコードを構成するスチー
ルフィラメントの強度を、炭素含有量の増加或いは最終
仕上げ線径までの総減面率アップなどにより向上させ、
それに見合う分、フィラメント径を細くしてコード重量
を軽減することが考えられている。
の効率化などにより運行速度の高速化が一段と高まる傾
向にある。これに伴い、自動車タイヤの高速耐久性の改
善は勿論、タイヤの軽量化の要求も益々高まってきてい
るが、スチールコードで補強されたタイヤは、スチール
コードの比重が大きいためどうしても重くなる。そこ
で、軽量化対策としてスチールコードを構成するスチー
ルフィラメントの強度を、炭素含有量の増加或いは最終
仕上げ線径までの総減面率アップなどにより向上させ、
それに見合う分、フィラメント径を細くしてコード重量
を軽減することが考えられている。
【0003】しかし、この方法は、スチールコードを製
造する側から見れば、最終伸線工程でのフィラメント断
線率の向上、ダイス交換頻度の増大、スチールフィラメ
ントに過酷な捩りが加わる撚線工程での頻繁な断線(こ
れは伸線工程での断線率の3〜10倍)を招き、生産性
の低下が避けられないため最善の策とは云い難い。
造する側から見れば、最終伸線工程でのフィラメント断
線率の向上、ダイス交換頻度の増大、スチールフィラメ
ントに過酷な捩りが加わる撚線工程での頻繁な断線(こ
れは伸線工程での断線率の3〜10倍)を招き、生産性
の低下が避けられないため最善の策とは云い難い。
【0004】撚線工程でスチールフィラメントの断線が
多くなるのは、撚線設備にも原因がある。
多くなるのは、撚線設備にも原因がある。
【0005】即ち、従来の二度撚式撚線機において供給
フィラメントは機内、外を問わずリールに巻かれてお
り、当然、その端末は拘束されている。従って、このタ
イプの撚線機ではスチールフィラメントに捩り回数と同
数の捩りが入るのは周知の通りである。この捩れは、
銅、アルミニウムなどから成る軟質金属フィラメントの
場合、塑性変形して吸収されるが、弾性のあるスチール
フィラメントの場合、弾性限界分の捩れが残る。そこ
で、追加工として撚線機の前後に備えられた仮撚(過
撚)装置により弾性限界分の捩りに相当する捩りを付加
し、その後過撚り分を解撚りすることで残留した捩れ
(残留トーション)を除去している。このように、二度
撚式撚線機は、撚線するフィラメントに仮撚装置で加撚
する回数だけ余分に捩れを与えるので、スチールフィラ
メントを撚り合わせる場合には、そのフィラメントの引
張強度が低下し、また、加撚状態のときに断線が生じ易
い。その断線は炭素含有量が0.67〜0.75重量%
の通常のスチールフィラメントを撚り合わせる時にも起
こる。従って、炭素含有量を0.78〜0.90重量%
に高め、更には伸線加工の総減面率アップで加工硬化を
強めてある高強度スチールフィラメントを従来の方法、
装置で撚り合わせる場合に断線が多発するのは当然のこ
とと云える。
フィラメントは機内、外を問わずリールに巻かれてお
り、当然、その端末は拘束されている。従って、このタ
イプの撚線機ではスチールフィラメントに捩り回数と同
数の捩りが入るのは周知の通りである。この捩れは、
銅、アルミニウムなどから成る軟質金属フィラメントの
場合、塑性変形して吸収されるが、弾性のあるスチール
フィラメントの場合、弾性限界分の捩れが残る。そこ
で、追加工として撚線機の前後に備えられた仮撚(過
撚)装置により弾性限界分の捩りに相当する捩りを付加
し、その後過撚り分を解撚りすることで残留した捩れ
(残留トーション)を除去している。このように、二度
撚式撚線機は、撚線するフィラメントに仮撚装置で加撚
する回数だけ余分に捩れを与えるので、スチールフィラ
メントを撚り合わせる場合には、そのフィラメントの引
張強度が低下し、また、加撚状態のときに断線が生じ易
い。その断線は炭素含有量が0.67〜0.75重量%
の通常のスチールフィラメントを撚り合わせる時にも起
こる。従って、炭素含有量を0.78〜0.90重量%
に高め、更には伸線加工の総減面率アップで加工硬化を
強めてある高強度スチールフィラメントを従来の方法、
装置で撚り合わせる場合に断線が多発するのは当然のこ
とと云える。
【0006】本発明の課題は、高強度スチールフィラメ
ントを用いる場合にも、回転数の2倍の撚りが得られる
二度撚式撚線機の特長(高生産性)を十分に生かすため
に、撚線工程でのスチールフィラメントの断線を減少さ
せ、そのフィラメントの引張強さの低下も最小限に抑え
ることである。
ントを用いる場合にも、回転数の2倍の撚りが得られる
二度撚式撚線機の特長(高生産性)を十分に生かすため
に、撚線工程でのスチールフィラメントの断線を減少さ
せ、そのフィラメントの引張強さの低下も最小限に抑え
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、表面にブラスめっき等の金属め
っきを施した引張り強さが300kgf/mm2 以上あるスチ
ールフィラメントを、例えば3〜5本撚り合わせてスチ
ールコードとなす場合に、スチールフィラメントの各々
に予めコード撚り方向とは逆向きにコード撚り回数と同
等以上(好ましくは1〜1.25倍)の捩れを付加し、
一方、撚線機は、フライヤーガイドのガイド溝形状を半
円形、その溝の半径R(mm)を6D≦R≦10D(D:
コード径)の条件を満たす大きさにすると共に、このガ
イドに通線軸に対してコード撚り方向とは逆向きに5°
乃至13°の振り角を与えたものとし、この撚線機に前
記逆捩れのスチールフィラメントを導入し、このフィラ
メントを撚りによって生じる正捩れと前記逆捩れを撚り
口近辺で相殺しながら撚り合わせる方法を採る。
め、本発明においては、表面にブラスめっき等の金属め
っきを施した引張り強さが300kgf/mm2 以上あるスチ
ールフィラメントを、例えば3〜5本撚り合わせてスチ
ールコードとなす場合に、スチールフィラメントの各々
に予めコード撚り方向とは逆向きにコード撚り回数と同
等以上(好ましくは1〜1.25倍)の捩れを付加し、
一方、撚線機は、フライヤーガイドのガイド溝形状を半
円形、その溝の半径R(mm)を6D≦R≦10D(D:
コード径)の条件を満たす大きさにすると共に、このガ
イドに通線軸に対してコード撚り方向とは逆向きに5°
乃至13°の振り角を与えたものとし、この撚線機に前
記逆捩れのスチールフィラメントを導入し、このフィラ
メントを撚りによって生じる正捩れと前記逆捩れを撚り
口近辺で相殺しながら撚り合わせる方法を採る。
【0008】また、製造装置については、供給リール数
と同数のフライヤーガイド、張力付加装置及び供給リー
ルを備えた揺動自在のクレードルから成る回転サプライ
装置と、ガイド溝形状を半円形、その溝の半径R(mm)
を6D≦R≦10D(D:コード径)の条件を満たす大
きさにし、かつ、通線軸に対してコード撚り方向とは逆
向きに5°乃至13°の振り角を与えてあるフライヤー
ガイド、仮撚装置、引取キャプスタン及び巻取リールを
備えた揺動自在のクレードルから成る二度撚式撚線機を
備える構成にしてこの装置で前述の方法を実施する。
と同数のフライヤーガイド、張力付加装置及び供給リー
ルを備えた揺動自在のクレードルから成る回転サプライ
装置と、ガイド溝形状を半円形、その溝の半径R(mm)
を6D≦R≦10D(D:コード径)の条件を満たす大
きさにし、かつ、通線軸に対してコード撚り方向とは逆
向きに5°乃至13°の振り角を与えてあるフライヤー
ガイド、仮撚装置、引取キャプスタン及び巻取リールを
備えた揺動自在のクレードルから成る二度撚式撚線機を
備える構成にしてこの装置で前述の方法を実施する。
【0009】なお、本発明の方法で撚り合わせるスチー
ルフィラメントは、直径を0.20〜0.30mmの範囲
に制限するのが望ましい。また、そのスチールフィラメ
ントは撚り合わせによりスチールコードになる過程で各
スチールフィラメントに付加される最大捩り回数Tmax
が下式を満たすように捩り制御を行って撚り合わせるの
が望ましい。
ルフィラメントは、直径を0.20〜0.30mmの範囲
に制限するのが望ましい。また、そのスチールフィラメ
ントは撚り合わせによりスチールコードになる過程で各
スチールフィラメントに付加される最大捩り回数Tmax
が下式を満たすように捩り制御を行って撚り合わせるの
が望ましい。
【0010】
【数2】
【0011】その捩り制御は、上述した製造装置の各回
転部の回転数を制御することによって実現できる。
転部の回転数を制御することによって実現できる。
【0012】
【作用】難加工を強られてきた引張強300kgf/mm2 以
上のスチールフィラメントを図2に示す従来の撚線機で
撚り合わせると、スチールコードを構成するスチールフ
ィラメント2は、フライヤーガイド7、7’による二度
撚り時とコードの残留捩れを除去するために設けられた
仮撚装置9による加撚時に最大捩れ量が例えば撚りピッ
チ10mmの場合で800回/6mに達するので、断線率
の多発、引張強さの著しい低下が避けられない。
上のスチールフィラメントを図2に示す従来の撚線機で
撚り合わせると、スチールコードを構成するスチールフ
ィラメント2は、フライヤーガイド7、7’による二度
撚り時とコードの残留捩れを除去するために設けられた
仮撚装置9による加撚時に最大捩れ量が例えば撚りピッ
チ10mmの場合で800回/6mに達するので、断線率
の多発、引張強さの著しい低下が避けられない。
【0013】これに対し、本発明の方法では、事前に付
与した逆捩れにより二度撚り時に生じる捩れが撚り口近
辺で相殺されるので、二度撚り時の残留捩れが非常に小
さくなる。また、これにより残留捩れの除去を仮撚装置
の回転数を減らして行えるので仮撚装置による加撚時の
最大捩れ量も小さくなる。逆捩れの付与量によっては加
撚時の捩れも相殺され、従って、本発明によれば、撚り
合わせ後のフィラメントが過酷に捩れることが無く、そ
のフィラメントの断線及び引張強度の低下が少なくな
る。フィラメントの断線防止効果は、コード使用時にも
発揮されるので、完成したコードの耐久性向上にもつな
がる。
与した逆捩れにより二度撚り時に生じる捩れが撚り口近
辺で相殺されるので、二度撚り時の残留捩れが非常に小
さくなる。また、これにより残留捩れの除去を仮撚装置
の回転数を減らして行えるので仮撚装置による加撚時の
最大捩れ量も小さくなる。逆捩れの付与量によっては加
撚時の捩れも相殺され、従って、本発明によれば、撚り
合わせ後のフィラメントが過酷に捩れることが無く、そ
のフィラメントの断線及び引張強度の低下が少なくな
る。フィラメントの断線防止効果は、コード使用時にも
発揮されるので、完成したコードの耐久性向上にもつな
がる。
【0014】次に、上の説明は、撚り合わせによって生
じる正捩れと事前付与の逆ねじれが良好に相殺されるこ
とを前提としているが、フライヤーガイドが2個ある二
度撚式撚線機では、撚線張力が付与されることもあっ
て、フライヤーガイド7の部分で生じた2回目の撚りが
撚り口ダイス6のところまで伝播するのは容易なことで
はない(1回目の撚りはフライヤーガイド7’が撚り口
ダイスに近接しているので伝播し易い)。例えば、従来
の方法、装置で2回目の撚りが撚り口に達している割合
は20%程度と極く小さい。従って、何らかの工夫を施
して2回目の撚りもスムーズに伝播させ、撚り口ダイス
通過直後のコード撚りピッチを完成品と同じにしてやら
ないと前述の捩れ相殺がうまくできない。
じる正捩れと事前付与の逆ねじれが良好に相殺されるこ
とを前提としているが、フライヤーガイドが2個ある二
度撚式撚線機では、撚線張力が付与されることもあっ
て、フライヤーガイド7の部分で生じた2回目の撚りが
撚り口ダイス6のところまで伝播するのは容易なことで
はない(1回目の撚りはフライヤーガイド7’が撚り口
ダイスに近接しているので伝播し易い)。例えば、従来
の方法、装置で2回目の撚りが撚り口に達している割合
は20%程度と極く小さい。従って、何らかの工夫を施
して2回目の撚りもスムーズに伝播させ、撚り口ダイス
通過直後のコード撚りピッチを完成品と同じにしてやら
ないと前述の捩れ相殺がうまくできない。
【0015】発明者は、そのための方法を研究した結
果、フライヤーガイドをコード撚り方向とは逆方向に5
°〜13°振る(通線軸に対してガイド溝の向きを傾斜
させる)ことによって良好なガイド機能を得ながら撚り
のスムーズな伝播を実現できることを見い出した。
果、フライヤーガイドをコード撚り方向とは逆方向に5
°〜13°振る(通線軸に対してガイド溝の向きを傾斜
させる)ことによって良好なガイド機能を得ながら撚り
のスムーズな伝播を実現できることを見い出した。
【0016】また、ガイドに5°〜13°の振り角を与
えるには、従来のガイド溝形状(溝底半径Rが1.0D
〜2.0DのV溝)では不可能なため、ガイドについて
も試作、検討を加え、ガイド溝は、撚りの伝播及びガイ
ド機能の両面から半円形、溝半径Rは6D〜10Dが適
当であることも見い出した。
えるには、従来のガイド溝形状(溝底半径Rが1.0D
〜2.0DのV溝)では不可能なため、ガイドについて
も試作、検討を加え、ガイド溝は、撚りの伝播及びガイ
ド機能の両面から半円形、溝半径Rは6D〜10Dが適
当であることも見い出した。
【0017】本発明は、撚線機のフライヤーガイドにも
上記の工夫を加えてその目的を達成している。
上記の工夫を加えてその目的を達成している。
【0018】なお、スチールフィラメントに予め付与す
る逆捩れをコード撚り回数の1.00〜1.25倍が望
ましいとしたのは、本発明においても二度撚り後、残留
捩れを除去するために仮撚(過撚)装置による過撚、解
撚を行うが、逆捩れを多めにしておけばこの加撚時の捩
りをも最終的に相殺できるからである。
る逆捩れをコード撚り回数の1.00〜1.25倍が望
ましいとしたのは、本発明においても二度撚り後、残留
捩れを除去するために仮撚(過撚)装置による過撚、解
撚を行うが、逆捩れを多めにしておけばこの加撚時の捩
りをも最終的に相殺できるからである。
【0019】また、本発明で使用するスチールフィラメ
ントの直径について0.20〜0.30mmが好ましいと
したのは、0.30mm以上では引張り強さが300kgf/
mm2以上あってしかも捩り加工に耐えるスチールフィラ
メントの製造が更に困難になり、一方、0.20mm未満
の細径フィラメントは製造コストが高くつくことによ
る。さらに、この範囲のフィラメントを用いる場合、上
式の条件を満たすのがよいとしたのは、発明の効果が充
分に発揮されるだけでなく、本発明の装置による製造が
困難なく実施でき、完成したコードの品質も高まるから
である。
ントの直径について0.20〜0.30mmが好ましいと
したのは、0.30mm以上では引張り強さが300kgf/
mm2以上あってしかも捩り加工に耐えるスチールフィラ
メントの製造が更に困難になり、一方、0.20mm未満
の細径フィラメントは製造コストが高くつくことによ
る。さらに、この範囲のフィラメントを用いる場合、上
式の条件を満たすのがよいとしたのは、発明の効果が充
分に発揮されるだけでなく、本発明の装置による製造が
困難なく実施でき、完成したコードの品質も高まるから
である。
【0020】
【実施例】図1に、本発明の製造方法及び製造装置の具
体例を示す。
体例を示す。
【0021】この図は、S撚りのスチールコードを製造
する場合の二度撚式撚線機B、回転サプライ装置Aの各
回転部の回転方向、二度撚式撚線機のフライヤーガイド
の溝形状、そのフライヤーガイドの通線軸に対する振り
方向及び振り角を示している。
する場合の二度撚式撚線機B、回転サプライ装置Aの各
回転部の回転方向、二度撚式撚線機のフライヤーガイド
の溝形状、そのフライヤーガイドの通線軸に対する振り
方向及び振り角を示している。
【0022】この図1において、駆動源であるモータ
(図示せず)の回転は駆動系を介してフライヤーガイド
7、7’に伝えられ、スチールコードがS撚になる方向
に回転して左右2箇所のフライヤーガイド7’、7’の
ところで二度撚りされる。また、二度撚りされたスチー
ルコードは駆動系ギヤを介して動力を加えた引取キャプ
スタン8により一旦引き取られ、その後、仮撚装置9へ
導かれる。二度撚りされたスチールコードには弾性限界
分の捩れが残留しており、この残留捩れ(これは従来に
比べると少ない)は、仮撚装置9による過撚及びその後
の解撚によって除去する。続いて、伸直ローラ10によ
り真直性及び残留捩りの微調整を行う。その後、さら
に、引取キャプスタン8に数回巻き付け、トラバースロ
ーラ12を介して完成したスチールコード11が巻取リ
ール13に巻かれる。
(図示せず)の回転は駆動系を介してフライヤーガイド
7、7’に伝えられ、スチールコードがS撚になる方向
に回転して左右2箇所のフライヤーガイド7’、7’の
ところで二度撚りされる。また、二度撚りされたスチー
ルコードは駆動系ギヤを介して動力を加えた引取キャプ
スタン8により一旦引き取られ、その後、仮撚装置9へ
導かれる。二度撚りされたスチールコードには弾性限界
分の捩れが残留しており、この残留捩れ(これは従来に
比べると少ない)は、仮撚装置9による過撚及びその後
の解撚によって除去する。続いて、伸直ローラ10によ
り真直性及び残留捩りの微調整を行う。その後、さら
に、引取キャプスタン8に数回巻き付け、トラバースロ
ーラ12を介して完成したスチールコード11が巻取リ
ール13に巻かれる。
【0023】フライヤーガイド7、7’はここでは、ロ
ーラを用いている。また、4個あるフライヤーガイドの
うち外側の2個のガイド7、7は、ガイド溝の形状を図
1(b)に示すように半円形にし、さらに、その溝の半
径Rをコード径Dの6〜10倍にしてある。また、この
ガイド7、7には、通線軸に対して溝の向きが撚り方向
と逆向きに傾くようにθ°(=5〜13°)の振り角を
与えてある。このガイド構造により、左側のガイド7の
位置で生じる2回目の撚りも撚り口ダイス6のところま
でスムーズに伝播し、連続的に行われる撚り合わせでも
スチールフィラメントに加わる正逆捩れの相殺が順調に
進む。
ーラを用いている。また、4個あるフライヤーガイドの
うち外側の2個のガイド7、7は、ガイド溝の形状を図
1(b)に示すように半円形にし、さらに、その溝の半
径Rをコード径Dの6〜10倍にしてある。また、この
ガイド7、7には、通線軸に対して溝の向きが撚り方向
と逆向きに傾くようにθ°(=5〜13°)の振り角を
与えてある。このガイド構造により、左側のガイド7の
位置で生じる2回目の撚りも撚り口ダイス6のところま
でスムーズに伝播し、連続的に行われる撚り合わせでも
スチールフィラメントに加わる正逆捩れの相殺が順調に
進む。
【0024】22は揺動自在のクレードルであり、この
中には少なくとも引取キャプスタン8、仮撚装置9、巻
取リール13が備えられる。伸直ローラ10は好ましい
要素であるが、省略することもあり得る。
中には少なくとも引取キャプスタン8、仮撚装置9、巻
取リール13が備えられる。伸直ローラ10は好ましい
要素であるが、省略することもあり得る。
【0025】次に、サプライ部から撚り口に至るまでを
説明する。
説明する。
【0026】スチールコードを構成するスチールフィラ
メント2は、揺動自在のクレードル21に設けられた張
力調整装置(図示せず)内にある供給リール1より張力
調整した状態で供給される。このスチールフィラメント
2は、ローラのフライヤーガイド3、円板のフライヤー
ガイド4を経る過程でスチールコードの撚り方向とは逆
方向に二度撚りされ、この撚りによる捩れが入った状態
で型付目板5へ導かれ、撚り口ダイス6で集合されて逐
次撚り合わされる。
メント2は、揺動自在のクレードル21に設けられた張
力調整装置(図示せず)内にある供給リール1より張力
調整した状態で供給される。このスチールフィラメント
2は、ローラのフライヤーガイド3、円板のフライヤー
ガイド4を経る過程でスチールコードの撚り方向とは逆
方向に二度撚りされ、この撚りによる捩れが入った状態
で型付目板5へ導かれ、撚り口ダイス6で集合されて逐
次撚り合わされる。
【0027】図は、回転サプライ装置Aのクレードルを
2つしか示していないが、スチールフィラメント2は、
3〜5本を捩れを付加しながら供給して撚り合わせる。
また、このスチールフィラメント2に撚り合わせ前に付
与する捩れは、回転サプライ装置Aの回転数を二度撚式
撚線機Bの回転数よりも大きくして(好ましくは1〜
1.25倍にする)逆方向の捩り回数をコード撚り回数
と同等以上にする。
2つしか示していないが、スチールフィラメント2は、
3〜5本を捩れを付加しながら供給して撚り合わせる。
また、このスチールフィラメント2に撚り合わせ前に付
与する捩れは、回転サプライ装置Aの回転数を二度撚式
撚線機Bの回転数よりも大きくして(好ましくは1〜
1.25倍にする)逆方向の捩り回数をコード撚り回数
と同等以上にする。
【0028】これにより、スチールコード製造時にスチ
ールフィラメントに入る捩りがほぼ連続的に相殺され、
撚線工程でのフィラメントの断線、引張り強度の低下が
少なくなる。また、完成したスチールコードはフィラメ
ントの捩り量が少ないため、コードの品質、耐久性も向
上する。
ールフィラメントに入る捩りがほぼ連続的に相殺され、
撚線工程でのフィラメントの断線、引張り強度の低下が
少なくなる。また、完成したスチールコードはフィラメ
ントの捩り量が少ないため、コードの品質、耐久性も向
上する。
【0029】以下に、効果の確認実験結果を記す。
【0030】実験は、表1に示すスチールコード用スチ
ールフィラメントを作成し、このフィラメントを、図1
の装置を用いた本発明法、図2の装置を用いた従来法及
び図1の装置による事前付与の捩り量、フライヤーガイ
ドの構成を本発明の条件外とした方法により撚り合わ
せ、各方法で得られた表2のスチールコードについて性
能比較を行った。その結果を表3に示す。
ールフィラメントを作成し、このフィラメントを、図1
の装置を用いた本発明法、図2の装置を用いた従来法及
び図1の装置による事前付与の捩り量、フライヤーガイ
ドの構成を本発明の条件外とした方法により撚り合わ
せ、各方法で得られた表2のスチールコードについて性
能比較を行った。その結果を表3に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】この結果から判るように、本発明の方法及
び装置によれば、撚線工程でのフィラメント断線率が著
しく下がり、スチールフィラメントの引張強さの低下率
も1%以下に抑えられる。
び装置によれば、撚線工程でのフィラメント断線率が著
しく下がり、スチールフィラメントの引張強さの低下率
も1%以下に抑えられる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に引張強さが300kgf/mm2 以上あるスチールフィラ
メントを撚り合わせる際、断線の原因になっているスチ
ールフィラメントの撚りに起因した捩れを少なくして撚
線工程での断線を減少させることができ、設備の稼働率
アップによる生産性の向上、撚線コストの大巾な低減が
可能になる。
特に引張強さが300kgf/mm2 以上あるスチールフィラ
メントを撚り合わせる際、断線の原因になっているスチ
ールフィラメントの撚りに起因した捩れを少なくして撚
線工程での断線を減少させることができ、設備の稼働率
アップによる生産性の向上、撚線コストの大巾な低減が
可能になる。
【0036】また、最終仕上げ伸線までの難加工により
得られたスチールフィラメントの引張り強さの低下を最
小限に抑えることができ、さらに、捩り量の少ないスチ
ールフィラメントは繰り返し曲げ等にもよく耐え、従っ
て、高品質で耐久性にも優れる低コストのゴム補強用ス
チールコードを実現して提供することができる。
得られたスチールフィラメントの引張り強さの低下を最
小限に抑えることができ、さらに、捩り量の少ないスチ
ールフィラメントは繰り返し曲げ等にもよく耐え、従っ
て、高品質で耐久性にも優れる低コストのゴム補強用ス
チールコードを実現して提供することができる。
【0037】なお、本発明の方法及び装置で作られるス
チールコードは、各種のゴム構造物に利用できるが、中
でも車輌のタイヤ、コンベアベルト、高圧ホースなどの
補強用コードとして使用すると特に大きな効果を期待で
きる。
チールコードは、各種のゴム構造物に利用できるが、中
でも車輌のタイヤ、コンベアベルト、高圧ホースなどの
補強用コードとして使用すると特に大きな効果を期待で
きる。
【図1】(a):本発明のゴム補強用スチールコード製
造装置の一例を簡略化して示す図 (b):同上の装置の二度撚式撚線機のフライヤーガイ
ドを示す拡大平面図
造装置の一例を簡略化して示す図 (b):同上の装置の二度撚式撚線機のフライヤーガイ
ドを示す拡大平面図
【図2】従来のゴム補強用スチールコード製造装置の一
例を簡略化して示す図
例を簡略化して示す図
A 回転サプライ装置 B 二度撚式撚線機 1 スチールフィラメントの供給リール 2 スチールフィラメント 3 ローラのフライヤーガイド 4 円板のフライヤーガイド 5 型付目板 6 撚り口ダイス 7、7’ ローラのフライヤーガイド 8 引取キャプスタン 9 仮撚(過撚)装置 10 伸直ローラ 11 スチールコード 12 トラバースローラ 13 巻取リール 21 回転サプライ装置のクレードル 22 二度撚式撚線機のクレードル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 9/00 J 7615−3D
Claims (3)
- 【請求項1】 表面に金属めっきを施した引張り強さが
300kgf/mm2 以上あるスチールフィラメントを3〜5
本撚り合わせて得られるゴム補強用スチールコードの製
造方法であって、スチールフィラメントの各々に予めコ
ード撚り方向とは逆向きにコード撚り回数と同等以上の
捩れを付加し、一方、撚線機は、フライヤーガイドのガ
イド溝形状を半円形、その溝の半径R(mm)を6D≦R
≦10D(D:コード径)の条件を満たす大きさにする
と共に、このガイドに通線軸に対してコード撚り方向と
は逆向きに5°乃至13°の振り角を与えたものとし、
この撚線機に前記逆捩れのスチールフィラメントを導入
し、このフィラメントを撚りによって生じる正捩れと前
記逆捩れを撚り口近辺で相殺しながら撚り合わせること
を特徴とするゴム補強用スチールコードの製造方法。 - 【請求項2】 供給リール数と同数のフライヤーガイ
ド、張力付加装置及び供給リールを備えた揺動自在のク
レードルから成る回転サプライ装置と、ガイド溝形状を
半円形、その溝の半径R(mm)を6D≦R≦10D
(D:コード径)の条件を満たす大きさにし、かつ、通
線軸に対してコード撚り方向とは逆向きに5°乃至13
°の振り角を与えてあるフライヤーガイド、仮撚装置、
引取キャプスタン及び巻取リールを備えた揺動自在のク
レードルから成る二度撚式撚線機を備え、前記回転サプ
ライ装置でスチールフィラメントの各々に予めコード撚
り方向とは逆向きにコード撚り回数と同等以上の捩れを
付加し、このスチールフィラメントを前記二度撚式撚線
機で撚り合わせるようにしてあるゴム補強用スチールコ
ードの製造装置。 - 【請求項3】 直径が0.20〜0.30mmのスチール
フィラメントを請求項2記載の製造装置を用いて、撚り
合わせによりスチールコードになる過程で各スチールフ
ィラメントに付加される最大捩り回数Tmax が下式を満
たすように捩り制御を行って撚り合わせる請求項1記載
のゴム補強用スチールコードの製造方法。 【数1】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6022637A JPH07238480A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | ゴム補強用スチールコードの製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6022637A JPH07238480A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | ゴム補強用スチールコードの製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07238480A true JPH07238480A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12088358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6022637A Pending JPH07238480A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | ゴム補強用スチールコードの製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07238480A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09193606A (ja) * | 1995-12-21 | 1997-07-29 | Pirelli Coordinamento Pneumatici Spa | エラストマー材料の複合体製造物品に使用される金属製の補強コード |
| US6863103B1 (en) * | 1999-11-11 | 2005-03-08 | Bridgestone Corporation | Steel cord for the reinforcement of a rubber article and tire |
| CN110373922A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-10-25 | 东台磊达钢帘线有限公司 | 一种钢帘线的生产设备及生产方法 |
| DE112020002051T5 (de) | 2019-04-24 | 2022-01-27 | Sumitomo Electric Tochigi Co., Ltd. | Stahlkabel, Bandstapel und Reifen |
| CN118029183A (zh) * | 2024-03-14 | 2024-05-14 | 中天钢铁集团(淮安)新材料有限公司 | 一种利用86C盘条制备2x1UT钢帘线的方法 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP6022637A patent/JPH07238480A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09193606A (ja) * | 1995-12-21 | 1997-07-29 | Pirelli Coordinamento Pneumatici Spa | エラストマー材料の複合体製造物品に使用される金属製の補強コード |
| US6863103B1 (en) * | 1999-11-11 | 2005-03-08 | Bridgestone Corporation | Steel cord for the reinforcement of a rubber article and tire |
| DE112020002051T5 (de) | 2019-04-24 | 2022-01-27 | Sumitomo Electric Tochigi Co., Ltd. | Stahlkabel, Bandstapel und Reifen |
| CN110373922A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-10-25 | 东台磊达钢帘线有限公司 | 一种钢帘线的生产设备及生产方法 |
| CN118029183A (zh) * | 2024-03-14 | 2024-05-14 | 中天钢铁集团(淮安)新材料有限公司 | 一种利用86C盘条制备2x1UT钢帘线的方法 |
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