JPH07242083A - 磁気カード - Google Patents

磁気カード

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Publication number
JPH07242083A
JPH07242083A JP6054396A JP5439694A JPH07242083A JP H07242083 A JPH07242083 A JP H07242083A JP 6054396 A JP6054396 A JP 6054396A JP 5439694 A JP5439694 A JP 5439694A JP H07242083 A JPH07242083 A JP H07242083A
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JP
Japan
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magnetic
card
magnetic layer
layer
processing device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6054396A
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English (en)
Inventor
Sadaichi Isshiki
貞一 一色
Hiroshi Hosaka
洋 保坂
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Toppan Infomedia Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Magnetic Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Magnetic Printing Co Ltd filed Critical Tokyo Magnetic Printing Co Ltd
Priority to JP6054396A priority Critical patent/JPH07242083A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆方向挿入時のヘッド走行トラックを利用し
た偽造を不可能にした磁気カードを提供すること。 【構成】 非磁性基体上の一方の面の全面にわたり少な
くとも一層の磁性層が設けられ、前記磁性層には磁気情
報を記録した磁気情報トラックが設けてある磁気カード
において、前記磁性層の、カード処理装置による読み取
り方向に沿った中心線に対して磁気情報トラック位置と
略対称位置の少なくとも一部には、単位面積あたりの磁
気出力が隣接する他の領域と異なっている部分が設けら
れている。これにより領域の書き換えは不能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全面に磁性層が設けられ
た磁気カードに関するものであり、特にプリペイドカー
ドなどに用いられ、不正使用を防止することを目的とし
た磁気カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年急速に普及したプリペイドカードを
はじめとする各種磁気カードは、その普及にともなって
偽造・変造などの不正使用に対する安全性が強く求めら
れるようになってきている。
【0003】不正使用の方法としては、使用済みカード
の磁気記録情報を不正に書き換えるものが多いが、それ
を防ぐ方策としてはカードの使用に応じてカードの一部
にパンチ孔を穿孔し、磁気記録情報とパンチ孔の個数や
場所との照合を行う方法が知られている。
【0004】しかし、現在数多く使用されているプリペ
イドカードなどの磁気カードは、その多くがカードの一
方の面の全面にわたり磁気記録可能な磁性層を有し、か
つパンチ孔位置は、カードの走行方向と平行にカードの
上端部近傍または下端部近傍に設けられており、カード
の中心付近には設けられていない。そのため、所定のパ
ンチ孔が既に穿孔された使用済みカードであっても、カ
ードを逆向きに挿入してカードの中心線に対して正規の
トラック位置と略対称の位置に、例えば他のカードの磁
気記録情報を複写するなどの手段で再び記録することに
よってカードを偽造することが可能であった。
【0005】この方法による偽造を防ぐために、例えば
特開平3−272071号公報に開示されているよう
に、カードを逆向きに挿入したときに情報トラック位置
となる部位を磁気記録再生できないように、印刷などの
方法で磁性体の一部を覆ってしまう方法やエンボス加工
を行う方法、また磁性体の一部に凹嵌部を設けておく方
法などが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カード
にエンボス加工を施したり、磁性体上を印刷などによっ
て覆ったり、磁性体に凹嵌部を設けたりすることは、製
造工程が複雑になりコスト高を招くとともにカードの外
観を著しく損なうという欠点を有している。また、カー
ドの厚さが部分的に異なることになるため、多数のカー
ドを積み重ねたときに傾きが生じ、カード製造の際や及
びエンコード作業などに支障をきたすという欠点も有し
ている。
【0007】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、基体上の少なくとも一方の面の全
面にわたり磁気記録層が形成されている磁気カードの使
用時において、定められた挿入方向以外で不正に使用さ
れることを防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、非磁性基体上の一方の面の全面にわたり少
なくとも一層の磁性層が設けられ、前記磁性層には磁気
情報を記録した磁気情報トラックが設けてある磁気カー
ドにおいて、前記磁性層の、カード処理装置による読み
取り方向に沿った中心線に対して磁気情報トラック位置
と略対称位置の少なくとも一部には、単位面積あたりの
磁気出力が隣接する他の領域と異なっている部分が設け
られていることを特徴とする磁気カードを提供する。磁
性層は単一層であっても良いし、また2層以上の磁性層
を積層したものでも良い。後者の場合には少なくとも2
層を保磁力の異なる層から構成する。
【0009】ここに、磁性層のカード処理装置による読
み取り方向に沿った中心線に対して磁気情報トラック位
置と略対称位置に設けられた単位面積あたりの磁気出力
が隣接する他の領域と異なっている部分は、例えば磁性
粒子の配列方向が隣接する他の領域と異なること、また
は単位体積あたりの磁性粒子の含有率が隣接する他の領
域と異なることにより形成されている。保磁力の異なる
2つ以上の磁性層を有する場合には、単位面積あたりの
磁気出力が隣接する他の領域と異なっている部分が設け
られている磁性層は低保磁力の方の層にすることが好ま
しい。
【0010】
【作用】本発明では、基体上の一方の面の全面にわたり
磁性層が設けられている磁気カードの、正規の読み取り
方向とは逆の向きに挿入したときにカード処理装置の磁
気ヘッドが走査する部分に、単位面積あたりの磁気出力
が隣接する領域と異なる部分が設けられているので、こ
の部分に記録した信号の読み取りが妨げられることによ
り正規の挿入方向でのみカード処理装置での読み取りを
保証し、逆方向の挿入による不正なカード使用を防止す
るものである。以下、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0011】
【実施例の説明】単一磁性層を用いる場合 図1は単一磁性層を有する型の本発明の磁気カードの平
面図である。図1において、磁気カード1は、非磁性基
体2の一方の面に公知の磁性粉を高分子樹脂バインダ中
に分散した磁性塗料を全面に塗布した磁性層3が設けら
れている。
【0012】参照番号5は磁気情報トラックであり、カ
ード処理装置(図示せず)に正規の読み取り方向(図1
ではAの方向)で挿入したときに、前記カード処理装置
の磁気ヘッドが走査する部分である。参照番号6は、磁
気カード1を正規の読み取り方向とは逆の向き(図1で
はA’の方向)に挿入したときにカード処理装置の磁気
ヘッドが走査する部分であり、磁気情報トラック5とカ
ードの読み取り方向に沿った中心線7に対して略対称の
位置にある。
【0013】図3は磁気情報トラック5の横断面図(図
1のX−X’断面)であり、図2は対称位置トラック6
の横断面図(図1のY−Y’断面)である。図3に示す
ように磁気情報トラック5の磁性層は、磁性粒子の配列
方向はすべての箇所でカード処理装置の走行方向に等し
くなるよう均一に塗布されているが、対称位置トラック
6の磁性層は図2に示すように、磁性粒子の配列方向が
カード処理装置の走行方向に等しく従って単位面積あた
りの磁気出力が高い部分3aと、磁性粒子の配列方向が
3aとは異なり従って単位面積あたりの磁気出力が低い
部分3bとで構成されている。
【0014】本発明の磁気カードは、以下の方法で製造
することができる。ポリエチレンテレフタレートフィル
ム等の非磁性基体2にγFe23 、Co被着γFe2
3、バリウムフェライト等の磁性粒子及びバインダー
樹脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混合・
分散して作製した磁気塗料をグラビア法などの公知の方
法で均一に塗布した後、磁性粒子が流動状態にあるとき
に、例えば同極の永久磁石を対向配置させる等公知の方
法で発生させた均一な水平磁界中を通過させることによ
り、磁性層中のすべての磁性粒子の配列方向をカード処
理装置の走行方向に揃える。その直後に、磁性層3の対
称位置トラック6の部分のみを永久磁石、電磁石、磁気
ヘッドなどで、垂直方向の磁界を断続的に与え、所定の
領域の磁性粒子のみを垂直方向に配列させる。
【0015】その後、磁性層は公知の方法により乾燥固
化される。その結果、磁気記録トラック5の磁性層は磁
性粒子の配列方向はどの部分も水平であるのに対し、対
称位置トラック6の磁性層は、磁性粒子の配列方向がカ
ード処理装置の走行方向と一致する領域3aとそれとは
垂直の方向の領域3bとが交互に形成される。
【0016】図4は本発明の磁気カードの別の様態を示
す図であり、対称位置トラック6の横断面図(図1のY
−Y’断面)を示す。基体2上の磁性層3は、単位体積
あたりの磁性粒子の含有率が高い領域3cと単位体積あ
たりの磁性粒子の含有率が低い領域3dとで構成されて
いる。この様なカードは、磁性層を塗布し磁性粒子が流
動状態にあるうちに、カード中のすべての磁性粒子の配
列方向を水平方向に揃えた後に、磁性層3の対称位置ト
ラック6の部分のみを永久磁石、電磁石、磁気ヘッドな
どで、水平方向の磁界を断続的に与えることによって得
られる。
【0017】このようにして得られた磁気カード1を、
正規の挿入方向(A)でカード処理装置によって所定の
信号を記録すると、このとき使用される磁気情報トラッ
ク5は磁性粒子の配列方向及び単位体積あたりの磁性粒
子の含有率がすべての箇所で等しいため、トラック全長
にわたり等しい磁気出力が得られ、読み取りは支障無く
行うことが出来る。一方、磁気カード1を逆方向
(A’)にカード処理装置に挿入して所定の信号を記録
すると、磁性粒子の配列方向がカード処理装置の走行方
向と一致する領域3a及び単位体積あたりの磁性粒子の
含有率が高い領域3cでは磁気出力が高いのに対し、磁
性粒子の配列方向がカード処理装置の走行方向に対して
垂直方向の領域3b及び単位体積あたりの磁性粒子の含
有率が低い領域3dでは隣接する領域に比べ磁気出力は
低くなる。この結果、カード処理装置によって磁性層3
に記録された信号の読み取り波形は出力の高い部分と低
い部分とが交互に現れるが、この出力が高い部分と低い
部分との境界は記録された信号の周期とは無関係に現れ
るため読み取り波形は干渉を受け、正しく読み取ること
ができない。
【0018】このようにして、本発明の磁気カード1は
正規の挿入方向(A)でのみカード処理装置での読み取
りを保証し、逆方向(A’)の挿入による不正なカード
使用を防止するものである。
【0019】なお、磁性層3の対称位置トラック6の部
分の磁性粒子の配列を乱すために断続的に与える磁界の
周期は、一定周期でもランダムでもよいが、カードを特
定するための情報などの任意の情報をFM、PM、MF
M、PWMなど公知の方式で符号化してもよい。しかし
正規の情報信号の読み取りを妨害するという目的のため
には、磁界の発生間隔は極力短い方がよく、正規の情報
信号の記録密度とほぼ同等であることが好ましい。
【0020】更に、前記対称位置トラック6にのみ設け
た単位面積あたりの磁気出力が高い部分と単位面積あた
りの磁気出力が低い部分とを、対称位置トラック6を含
む磁気情報トラック5以外の磁性層全域に設けてもよ
い。この場合、定められた方向以外にカードを挿入して
使用されるのを防止できるばかりでなく、磁性層の任意
の箇所を切りとり、貼り合わせることによりカードを偽
造することを防止できるので特に好ましい。
【0021】以下、本発明を実施例および比較例を用い
て更に説明する。実施例1 厚さ188μmの白色ポリエステルフィルム基体の片面
全面に、保磁力が2750エルステッドのバリウムフェ
ライト磁性粉をバインダー樹脂、分散剤、硬化剤、その
他添加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁気塗料を
グラビア法で塗布し、乾燥前に永久磁石による1500
エルステッドの水平磁界中を通し配向をかけ、更に直ち
に前記磁性層に、カード処理装置の読み取り方向に沿っ
た中心線に対し磁気情報トラック位置と略対称の位置に
相当する箇所に、ギャップ長60μmの磁気ヘッドで基
体側から記録密度が150BPIのFM変調のかかった
磁界を、所定の強さで与え、その後乾燥固化し厚みが1
0μmの磁性層を得た。
【0022】比較例1 実施例1において磁性層を塗布し配向をかけた後に、直
ちに乾燥固化した以外は実施例1と同様にした。実施例
及び比較例で作製した磁気シートを86×54mmのサ
イズに打ち抜き磁気カードを得た。
【0023】これらの磁気カードを、保磁力が2750
エルステッドの磁気カードを飽和記録できる磁気ヘッド
を装着したカード処理装置で、カードを正規の方向に挿
入し、磁気情報トラックに任意のFM信号(210BP
I)を記録し再生信号を読み取った。次いで、カードを
逆方向に挿入し対称位置トラックに同じ信号を記録し再
生信号を読み取った。
【0024】結果は、実施例の磁気カードは正規の方向
で挿入し磁気情報トラックに信号を記録再生した場合は
正しく復調することができたが、逆方向に挿入し対称位
置トラックに信号を記録再生した場合は正しく復調する
ことができなかった。一方、比較例は正規の方向も逆方
向もカード処理装置で記録した信号は正しく復調するこ
とができた。
【0025】なお本発明の磁気カードにおいては、単位
面積あたりの磁気出力が異なる領域を設けてある磁性層
の上に着色隠蔽層、印刷層、保護層などを適宜設けて
も、また必要に応じて印字層を設けてもよいことは明ら
かである。
【0026】
【表1】
【0027】保磁力の異なる2層磁性層を用いる場合 図5は保磁力の異なる2層の磁性層を使用する場合の本
発明の磁気カード11の平面図である。磁気カード11
はポリエチレンテレフタレートフィルム等の非磁性基体
12の一方の面の全面に、γFe23 、Co被着γF
23 、バリウムフェライト、ストロンチウムフェラ
イト等の保磁力が200〜4000エルステッド程度の
磁性粉を高分子樹脂バインダー中に分散した磁性塗料を
公知の方法で塗布して形成した第1の磁性層13が設け
れられており、その上に前記第1の磁性層13より保磁
力の低い磁性粉末を、高分子樹脂バインダー中に分散し
た磁性塗料がやはり公知の方法で塗布された第2の磁性
層14が設けられている。第2の磁性層14に使用され
る磁性粉としては、保磁力が第1の磁性層3の1/3よ
り小さいものであればよく、γFe23 、Fe3
4 、Co被着γFe23 、バリウムフェライトなどの
各種磁気記録媒体の情報記録用として用いられる材料を
使用することができるが、特にパーマロイ、センダス
ト、アモルファスなどの鱗片状高透磁率磁性金属粉やM
n−Zn、Ni−Znなどの軟磁性フェライト粉を使用
することが好ましい。
【0028】参照番号15は磁気情報トラックであり、
カード処理装置(図示せず)に正規の読み取り方向(図
5ではAの方向)で挿入したときに、前記カード処理装
置の磁気ヘッドが走査する部分である。参照番号16
は、磁気カード11を正規の読み取り方向とは逆の向き
(図5ではA’の方向)に挿入したときにカード処理装
置の磁気ヘッドが走査する部分であり、磁気情報トラッ
ク15とカードの読み取り方向に沿った中心線17に対
して略対称の位置にある。
【0029】図7は磁気情報トラック15の横断面図
(図5のX−X’断面)であり、図6は対称位置トラッ
ク16の横断面図(図5のY−Y’断面)である。図
6、図7とも基体12の上に第1の磁性層13及び第2
の磁性層14とが順次積層されている。図7において第
2の磁性層14は、磁性粒子の配列方向はすべての箇所
でカード処理装置の走行方向に等しくなっているが、図
6において第2の磁性層14は、磁性粒子の配列方向が
カード処理装置の走行方向に等しく従って単位面積あた
りの磁気出力が高い部分14aと、磁性粒子の配列方向
がカード処理装置の走行方向と垂直な方向従って単位面
積あたりの磁気出力が低い部分14bとで構成されてい
る。
【0030】本発明の磁気カードは、以下の方法で製造
することができる。基体12に磁性粒子、バインダー樹
脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混合・分
散して作製した第1の磁性塗料をグラビア法などの公知
の方法で均一に塗布し乾燥固化して第1の磁性層を形成
する。その上から磁性粒子、バインダー樹脂、分散剤、
硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混合・分散して作製し
た第2の磁性塗料をグラビア法など公知の方法で均一に
塗布した後、磁性粒子が流動状態にあるときに、例えば
同極の永久磁石を対向設置させる等公知の方法で発生さ
せた均一な水平磁界中を通過させることにより、第2の
磁性層中のすべての磁性粒子の配列方向をカード処理装
置の走行方向に揃える。その直後、磁性層の対称位置ト
ラック16の部分のみを、永久磁石、電磁石、磁気ヘッ
ドなどで垂直方向の磁界を断続的に与え、所定の領域の
磁性粒子のみを垂直方向に配列させる。
【0031】なお、磁性層の対称位置トラック16の部
分の磁性粒子を垂直方向に配列させるために断続的に与
える磁界の周期は、一定周期でもランダムでもよいが、
カードを特定するための情報などの任意の情報をFM、
PM、MFM、PWMなど公知の方式で符号化してもよ
い。しかし正規の情報信号の読み取りを妨害するという
目的のためには、磁界の発生間隔は極力短い方がよく、
正規の情報信号の記録密度とほぼ同等であることが好ま
しい。
【0032】その後、第2の磁性層14は公知の方法に
より乾燥固化される。その結果、第2の磁性層14の磁
気情報トラック15の部分は磁性粒子の配列方向はどこ
も一定であるのに対し、対称位置トラック16の部分に
は、磁性粒子の配列方向がカード処理装置の走行方向と
一致する領域14aと垂直方向の領域14bとが交互に
形成される。
【0033】次にこのようにして得られた磁気カード1
1への信号の記録と読み取りの方法を説明する。
【0034】先ず磁気カード11を正規の方向でカード
処理装置に挿入し、磁気情報トラック15にカード処理
装置の磁気ヘッドから第1の磁性層13を飽和磁化する
ことができる強さの記録磁界で、第1の磁性層13に所
定の信号を記録する。図8は本発明による磁気カードを
正規の方向で使用するときの読み取りの原理を示す図で
あり、図8の(a)において読み取りヘッド20にはバ
イアスコイル21と読み取りコイル22とが設けられて
いる。第1の磁性層3に記録された信号の読み取りに当
たっては、読み取りヘッド20のバイアスコイル21に
所定のバイアス電流Ibを流し、第1の磁性層13の保
磁力より低く第2の磁性層14の保磁力より高いバイア
ス磁界を信号読み取りヘッド20の前部ギャップ部23
から発生させ、第2の磁性層14を一方向に磁化しなが
ら前記磁気情報トラック15を走査する。
【0035】このとき第1の磁性層13に記録された信
号はバイアス磁界によっては消去されないので、第1の
磁性層13からは記録された信号による読み取り波形
(b)が読み取りコイル22の両端に得られる。一方、
第2の磁性層14の磁気情報トラック15の部分は、磁
性粒子の配列方向がすべての箇所で等しいため均一に磁
化される。従って読み取りヘッド20の読み取りコイル
22と鎖交する磁束は変化しないので読み取りコイル2
2の両端からは出力が発生しない(c)。カード処理装
置における磁気情報トラック15の読み取りは、第1の
磁性層13からの出力(b)と第2の磁性層14からの
出力(c)とが合成された波形(d)になるので、結局
第1の磁性層13からの読み取り波形(b)がそのまま
読み取りコイル22の両端から得られる。
【0036】その結果、正規の方向でカード処理装置に
カードを挿入して使用した場合には、読み取りは支障無
く行うことが出来る。
【0037】図9は本発明の磁気カードを逆方向にカー
ド処理装置に挿入して使用するときの読み取りの原理を
示す図である。磁気カード11を逆方向に挿入して対称
位置トラック16に所定の信号を記録したときは、その
読み取りに当たって、読み取りヘッド20の前部ギャッ
プ部23から所定のバイアス磁界を発生させ、第2の磁
性層14を一方向に磁化しながら前記磁気情報トラック
15を走査すると、このとき磁性粒子の配列方向がカー
ド処理装置の走行方向と一致する領域14aと、垂直方
向の領域14bとの境界部分で第2の磁性層14から発
生する磁化量が変化するので、読み取りコイル22と鎖
交する磁束が変化し、読み取りコイル22の両端には磁
束の変化量に比例した出力波形(c)が発生する。一
方、第1の磁性層13からは、記録された信号がそのま
ま読み取られる(b)。従って、カード処理装置によっ
て磁性層13に記録された信号の読み取り波形は、第1
の磁性層13に記録された信号から発生する読み取り波
形(b)と、第2の磁性層14から発生する読み取り波
形(c)とが合成された波形(d)となる。第2の磁性
層14から発生する波形は、第1の磁性層13に記録さ
れた信号の周期とは無関係に現れるため、第1の磁性層
13からの読み取り波形は不規則に乱され、正しく読み
取ることができない。
【0038】このようにして、本発明の磁気カード11
は正規の挿入方向でのみカード処理装置での記録再生を
保証し、逆方向の挿入による不正なカード使用を防止す
るものである。
【0039】今までの説明では、対称位置トラック16
上の磁性粒子の配列方向が異なる領域は保磁力の低い磁
性層側に設けるとしたが、保磁力の高い磁性層側にも設
けてよい。また、3層以上の磁性層をもつ磁気カードに
おいては、同様に任意の磁性層の対称位置トラック上に
磁性粒子の配列方向が異なる領域を設けてよいことも明
らかである。
【0040】更に、前記磁性粒子の配列方向が異なる領
域は対称位置トラック16を含む磁気情報トラック15
以外の磁性層全域に設けてもよい。この場合、定められ
た方向以外にカードを挿入して使用されるのを防止でき
るばかりでなく、磁性層の任意の箇所を切りとり、貼り
合わせることによりカードを偽造することを防止できる
ので特に好ましい。
【0041】実施例2 厚さ188μmの白色ポリエステルフィルム基体の片面
全面に、保磁力が2750エルステッドのバリウムフェ
ライト磁性粉をバインダー樹脂、分散剤、硬化剤、その
他添加剤と溶剤とを混合・分散して作製した磁気塗料を
グラビア法で塗布し、乾燥後の厚みが10μmの第1の
磁性層を得た。その上に、保磁力が20エルステッド以
下の高透磁率のFe−Si系合金の鱗片状粉末をバイン
ダー樹脂、分散剤、硬化剤、その他添加剤と溶剤とを混
合・分散して作製した磁気塗料をグラビア法で塗布し、
乾燥前に500エルステッドの直流磁界で配向をかけ、
更にカード処理装置の読み取り方向に沿った中心線に対
し磁気情報トラック位置と略対称の位置に相当する箇所
に、ギャップ長60μmの磁気ヘッドで基体側から記録
密度が150BPIの任意のFM変調のかかった磁界
を、所定の強さで与え、その後乾燥固化し厚みが10μ
mの第2の磁性層を得た。
【0042】実施例3 実施例2において、第2の磁性層に保磁力が300エル
ステッドのγFe23 を使用した以外は、実施例2と
同様にした。実施例4 実施例2において第2の磁性層に保磁力が650エルス
テッドのCo被着γFe23 を使用した以外は、実施
例2と同様にした。比較例2〜4 実施例2において第1の磁性層を塗布し配向をかけた後
に、また実施例3〜4において第2の磁性層を塗布し配
向をかけた後に、直ちに乾燥固化した以外は実施例2〜
4と同様にした。実施例2〜4及び比較例2〜4で作製
した磁気シートを86×54mmのサイズに打ち抜き磁
気カードを得た。
【0043】各実施例及び各比較例で得た磁気カード
を、保磁力が2750エルステッドの磁気カードを飽和
記録できる磁気ヘッドを装着したカード処理装置で、カ
ードを正規の方向に挿入し、磁気情報トラックに任意の
FM信号(210BPI)を記録し再生信号を読み取っ
た。次いで、カードを逆方向に挿入し対称位置トラック
に同じ信号を記録し再生信号を読み取った。
【0044】結果は、実施例2〜4は何れの場合も、正
規の方向でカードを挿入し磁気情報トラックに信号を記
録再生した場合は正しく復調できたが、逆方向にカード
を挿入し対称位置トラックに信号を記録再生した場合は
正しく復調することができなかった。一方、比較例2〜
4はすべて正規の方向も逆方向もカード処理装置で記録
した信号は正しく復調することができた。
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気カードは、正
規の挿入方向以外の方向で使用した場合にカード処理装
置の磁気ヘッドが走査する部分の磁性層に、磁性粒子の
配列方向が部分的に異なりよって単位面積あたりの磁気
出力が異なる領域を設けてあるので、書き込んだ磁気記
録情報の読み取りが妨害され、よって不正なカード使用
を防止することが出来る。
【0047】この磁性層中の磁性粒子の部分的な配列の
乱れは、磁性層の製造段階で造り込まれるので、磁性層
を破壊すること無しにカード処理装置などで消去するこ
とは不可能なので、極めて機密性が高い磁気カードを提
供することが出来る。
【0048】また、従来技術のように磁性体上を覆うた
めにスクリーン印刷などを行ったり、エンボス加工を行
うなど複雑な工程を必要とせず、更に磁性体上にキズを
つけたり凹嵌部を設けたりするようにカードの外観を著
しく損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】単一磁性層を有する型の本発明の磁気カードの
平面図である。
【図2】図1のY−Y’断面図である。
【図3】図1のX−X’断面図である。
【図4】単一磁性層を有する型の本発明の他の磁気カー
ドの平面図である。
【図5】2層の磁性層を有する型の本発明の磁気カード
の平面図である。
【図6】図5のY−Y’断面図である。
【図7】図5のX−X’断面図である。
【図8】本発明の磁気カードを順方向にカード処理装置
に挿入して使用するときの読み取りの原理を示す図であ
る。
【図9】本発明の磁気カードを逆方向にカード処理装置
に挿入して使用するときの読み取りの原理を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、11:磁気カード 2、12:基体 3、13、14:磁性層 3a、3b:磁気出力が互いに異なる領域 3c、3d:磁気出力が互いに異なる領域 5、15:情報記録トラック 6、16:逆挿入時のヘッド走査部 7、17:中心線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上の一方の面の全面にわたり
    少なくとも一層の磁性層が設けられ、前記磁性層には磁
    気情報を記録した磁気情報トラックが設けてある磁気カ
    ードにおいて、 前記磁性層の、カード処理装置による読み取り方向に沿
    った中心線に対して磁気情報トラック位置と略対称位置
    の少なくとも一部には、単位面積あたりの磁気出力が隣
    接する他の領域と異なっている部分が設けられているこ
    とを特徴とする磁気カード。
  2. 【請求項2】 前記磁性層の、カード処理装置による読
    み取り方向に沿った中心線に対して磁気情報トラック位
    置と略対称位置の少なくとも一部には、磁性粒子の配列
    方向が隣接する他の領域と異なる部分が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気カード。
  3. 【請求項3】 前記磁性層の、カード処理装置による読
    み取り方向に沿った中心線に対して磁気情報トラック位
    置と略対称位置の少なくとも一部には、単位体積あたり
    の磁性粒子の含有率が隣接する他の領域と異なる部分が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気
    カード。
  4. 【請求項4】 全面にわたり設けられた前記磁性層は単
    一層である請求項1ないし3の何れかに記載の磁気カー
    ド。
  5. 【請求項5】 全面に設けられた前記磁性層は保磁力の
    異なる少なくとも2つの磁性層を積層してなり、磁性粒
    子の配列方向が隣接する他の領域と異なる部分は一つの
    磁性層に設けられていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の磁気カード。
  6. 【請求項6】 前記磁性粒子の配列方向が隣接する他の
    領域と異なる部分は、少なくとも保磁力の最も低い層に
    設けられていることを特徴とする請求項5に記載の磁気
    カード。
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