JPH07242905A - 脱バインダー性にすぐれたサーメット射出成形用バインダー - Google Patents
脱バインダー性にすぐれたサーメット射出成形用バインダーInfo
- Publication number
- JPH07242905A JPH07242905A JP3251994A JP3251994A JPH07242905A JP H07242905 A JPH07242905 A JP H07242905A JP 3251994 A JP3251994 A JP 3251994A JP 3251994 A JP3251994 A JP 3251994A JP H07242905 A JPH07242905 A JP H07242905A
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- JP
- Japan
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- binder
- cermet
- injection molding
- debinding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 脱バインダー性にすぐれたサーメット射出成
形用バインダーを提供する。 【構成】 サーメット射出成形用バインダーが、重量%
で、ステアリン酸:15〜25%、ジブチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジオクチルフタレート、およ
びテトラリンのうちの1種以上:5〜35%、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、および分
子量10000以下のポリエチレンワックスのうちの1
種以上:残り(ただし50〜70%含有)からなる配合
組成を有する。
形用バインダーを提供する。 【構成】 サーメット射出成形用バインダーが、重量%
で、ステアリン酸:15〜25%、ジブチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジオクチルフタレート、およ
びテトラリンのうちの1種以上:5〜35%、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、および分
子量10000以下のポリエチレンワックスのうちの1
種以上:残り(ただし50〜70%含有)からなる配合
組成を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形法によりサ
ーメットを製造するに際して、原料粉末に配合されて用
いられるバインダーに関するものである。
ーメットを製造するに際して、原料粉末に配合されて用
いられるバインダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に全体に占める割合で3〜1
2重量%のバインダーを配合した原料粉末を射出成形し
て成形体とし、この成形体を脱バインダー処理し、焼結
してサーメットを製造する、いわゆるサーメット射出成
形法が知られている。また、上記サーメット射出成形法
で用いられるバインダーとしては、特開昭62−250
102号公報に記載されるバインダーはじめ、その他多
くのバインダーが知られている。
2重量%のバインダーを配合した原料粉末を射出成形し
て成形体とし、この成形体を脱バインダー処理し、焼結
してサーメットを製造する、いわゆるサーメット射出成
形法が知られている。また、上記サーメット射出成形法
で用いられるバインダーとしては、特開昭62−250
102号公報に記載されるバインダーはじめ、その他多
くのバインダーが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来バ
インダーにおいては、脱バインダー性が必ずしも良好な
ものでないために、通常行なわれている、真空中または
減圧ガス気流中、40〜200℃/hrの昇温速度で加
熱の脱バインダー処理では、成形体中にバインダーが残
留し、この残留バインダーが焼結後のサーメット中に通
常0.1〜0.7重量%の遊離炭素として析出し、サー
メットの強度を低下させる原因となっている。
インダーにおいては、脱バインダー性が必ずしも良好な
ものでないために、通常行なわれている、真空中または
減圧ガス気流中、40〜200℃/hrの昇温速度で加
熱の脱バインダー処理では、成形体中にバインダーが残
留し、この残留バインダーが焼結後のサーメット中に通
常0.1〜0.7重量%の遊離炭素として析出し、サー
メットの強度を低下させる原因となっている。
【0004】一方、成形体の脱バインダー処理を十分に
行なうために、脱バインダー処理の加熱温度を700〜
1200℃に高める試みもなされたが、このような高温
脱バインダー処理では、成形体の表面部が脱炭され、こ
れが原因で焼結後のサーメット表面部に脱炭層が形成さ
れるようになるなどの問題がある。
行なうために、脱バインダー処理の加熱温度を700〜
1200℃に高める試みもなされたが、このような高温
脱バインダー処理では、成形体の表面部が脱炭され、こ
れが原因で焼結後のサーメット表面部に脱炭層が形成さ
れるようになるなどの問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、サーメットを射出成形法により
製造する際に全体に占める割合で3〜12重量%の割合
で用いられるバインダーとして、成形体の通常の条件で
の脱バインダー処理で成形体中に残留しない、すなわち
脱バインダー性のすぐれたバインダーを開発すべく研究
を行なった結果、重量%で(以下、%は重量%を示
す)、(a) ステアリン酸:15〜25%、(b)
ジブチルフタレート(以下、DBPで示す)、ジエチル
フタレート(以下、DEPで示す)、ジオクチルフタレ
ート(以下、DOPで示す)、およびテトラリンのうち
の1種または2種以上:5〜35%、(c) パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、および分
子量10000以下のポリエチレンワックス(以下、ワ
ックス類と略記する)のうちの1種または2種以上:残
り(ただし50〜70%含有)、以上(a)〜(c)か
らなる配合組成を有するバインダーは、脱バインダー性
にすぐれ、したがって通常の条件、すなわち真空中また
は減圧ガス気流中、40〜200℃/hrの昇温速度で
の脱バインダー処理で成形体からの脱バインダーをほと
んど完全に行なうことができるものであり、この結果焼
結後のサーメットは遊離炭素をほとんど含有しないもの
となり、サーメットの遊離炭素が原因の強度低下を阻止
することができるという研究結果を得たのである。
上述のような観点から、サーメットを射出成形法により
製造する際に全体に占める割合で3〜12重量%の割合
で用いられるバインダーとして、成形体の通常の条件で
の脱バインダー処理で成形体中に残留しない、すなわち
脱バインダー性のすぐれたバインダーを開発すべく研究
を行なった結果、重量%で(以下、%は重量%を示
す)、(a) ステアリン酸:15〜25%、(b)
ジブチルフタレート(以下、DBPで示す)、ジエチル
フタレート(以下、DEPで示す)、ジオクチルフタレ
ート(以下、DOPで示す)、およびテトラリンのうち
の1種または2種以上:5〜35%、(c) パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、および分
子量10000以下のポリエチレンワックス(以下、ワ
ックス類と略記する)のうちの1種または2種以上:残
り(ただし50〜70%含有)、以上(a)〜(c)か
らなる配合組成を有するバインダーは、脱バインダー性
にすぐれ、したがって通常の条件、すなわち真空中また
は減圧ガス気流中、40〜200℃/hrの昇温速度で
の脱バインダー処理で成形体からの脱バインダーをほと
んど完全に行なうことができるものであり、この結果焼
結後のサーメットは遊離炭素をほとんど含有しないもの
となり、サーメットの遊離炭素が原因の強度低下を阻止
することができるという研究結果を得たのである。
【0006】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、以下にバインダーの配合組成を
上記の通りに限定した理由を説明する。 (a) ステアリン酸 この成分は、滑剤であって、射出成形時の流動性を向上
させ、かつ原料粉末とバインダーとのぬれ性を向上させ
る作用をもち、したがって均質な成形体を形成するには
不可欠な成分であるが、その割合が15%未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方その割合が25%を
越えると、脱バインダー時に欠陥が発生し易くなること
から、その割合を15〜25%に定めた。
なされたものであって、以下にバインダーの配合組成を
上記の通りに限定した理由を説明する。 (a) ステアリン酸 この成分は、滑剤であって、射出成形時の流動性を向上
させ、かつ原料粉末とバインダーとのぬれ性を向上させ
る作用をもち、したがって均質な成形体を形成するには
不可欠な成分であるが、その割合が15%未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方その割合が25%を
越えると、脱バインダー時に欠陥が発生し易くなること
から、その割合を15〜25%に定めた。
【0007】 (b) DBP,DEP,DOP、およびテトラリン これらの成分は、可塑剤であって、バインダーを構成す
る各成分の相溶性を向上させてバインダーの均質化をは
かる作用をもつほか、射出成形時の流動性を向上させる
作用をもつが、その割合が5%未満では前記作用に所望
の効果が得られず、一方その割合が35%を越えると、
射出成形体が脆化するようになるほか、脱バインダー時
に欠陥が発生し易くなることから、その割合を5〜35
%と定めた。
る各成分の相溶性を向上させてバインダーの均質化をは
かる作用をもつほか、射出成形時の流動性を向上させる
作用をもつが、その割合が5%未満では前記作用に所望
の効果が得られず、一方その割合が35%を越えると、
射出成形体が脆化するようになるほか、脱バインダー時
に欠陥が発生し易くなることから、その割合を5〜35
%と定めた。
【0008】(c) ワックス類 これらの成分は、結合剤であって、成形性を損なうこと
なく、成形体の強度を向上させる作用をもつほか、すぐ
れた脱バインダー性を有し、脱バインダー体におけるバ
インダーの残留を抑制する作用をもつが、その割合が5
0%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方そ
の割合が70%を越えると、脱バインダー時に発泡現象
が生じやすくなるとともに、バインダーが残留するよう
になることから、その割合を50〜70%に定めた。
なく、成形体の強度を向上させる作用をもつほか、すぐ
れた脱バインダー性を有し、脱バインダー体におけるバ
インダーの残留を抑制する作用をもつが、その割合が5
0%未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方そ
の割合が70%を越えると、脱バインダー時に発泡現象
が生じやすくなるとともに、バインダーが残留するよう
になることから、その割合を50〜70%に定めた。
【0009】なお、ポリエチレンワックスの分子量を1
0000以下としたのは、分子量10000を越えると
バインダーが成形体中に残留するようになるためであ
る。
0000以下としたのは、分子量10000を越えると
バインダーが成形体中に残留するようになるためであ
る。
【0010】(d) バインダー バインダーの割合が3%未満では、射出成形時に必要な
流動性を確保することができず、かつ成形体にも強度不
足をきたすようになり、一方バインダーの割合が12%
を越えると、バインダーの割合が多すぎて、成形体が変
形し易くなり、取扱いが困難になるほか、脱バインダー
時にも変形が発生するようになることから、バインダー
の割合を3〜12%と定めた。
流動性を確保することができず、かつ成形体にも強度不
足をきたすようになり、一方バインダーの割合が12%
を越えると、バインダーの割合が多すぎて、成形体が変
形し易くなり、取扱いが困難になるほか、脱バインダー
時にも変形が発生するようになることから、バインダー
の割合を3〜12%と定めた。
【0011】
【実施例】つぎに、この発明のバインダーを実施例によ
り具体的に説明する。いずれも市販のパラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、平均分子量:40
00のポリエチレンワックス、ステアリン酸、DBP,
DEP,DOP、およびテトラリンを用意し、これらを
表1に示される配合組成に配合することにより本発明バ
インダー1〜8をそれぞれ調製した。
り具体的に説明する。いずれも市販のパラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、平均分子量:40
00のポリエチレンワックス、ステアリン酸、DBP,
DEP,DOP、およびテトラリンを用意し、これらを
表1に示される配合組成に配合することにより本発明バ
インダー1〜8をそれぞれ調製した。
【0012】ついで、原料粉末として、いずれも0.5
〜3μmの範囲内の所定の平均粒径を有するWC粉末,
TiCN粉末,TiC粉末,TaC粉末,Mo2 C粉
末,Co粉末、およびNi粉末を用意し、これら原料粉
末を表2に示される配合組成に配合し、混合した後、こ
れに同じく表2に示される割合の本発明バインダー1〜
8をそれぞれ表2に示される組み合せで配合し、加圧式
ニーダを用い、95℃の温度で1時間混合して均質なス
ラリー状とした後、冷却し、粉砕して平均粒径:2mm
のショットとし、引続いて、これらショットを、いずれ
も圧力:800kg/cm2、温度:85℃の条件で射
出して、長さ:30mm×幅:10mm×厚さ:5mm
の寸法をもった成形体を射出成形し、この成形体を表3
に示される、いずれも通常の条件で脱バインダー処理
し、引続いて真空中、1450℃に1時間保持の加熱処
理を施すことによりサーメットA〜Hをそれぞれ製造し
た。
〜3μmの範囲内の所定の平均粒径を有するWC粉末,
TiCN粉末,TiC粉末,TaC粉末,Mo2 C粉
末,Co粉末、およびNi粉末を用意し、これら原料粉
末を表2に示される配合組成に配合し、混合した後、こ
れに同じく表2に示される割合の本発明バインダー1〜
8をそれぞれ表2に示される組み合せで配合し、加圧式
ニーダを用い、95℃の温度で1時間混合して均質なス
ラリー状とした後、冷却し、粉砕して平均粒径:2mm
のショットとし、引続いて、これらショットを、いずれ
も圧力:800kg/cm2、温度:85℃の条件で射
出して、長さ:30mm×幅:10mm×厚さ:5mm
の寸法をもった成形体を射出成形し、この成形体を表3
に示される、いずれも通常の条件で脱バインダー処理
し、引続いて真空中、1450℃に1時間保持の加熱処
理を施すことによりサーメットA〜Hをそれぞれ製造し
た。
【0013】この結果得られたサーメットA〜Hについ
て、遊離炭素含有量、理論密度比、および抗折力を測定
し、この測定結果を表3に示した。
て、遊離炭素含有量、理論密度比、および抗折力を測定
し、この測定結果を表3に示した。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【発明の効果】表1〜3に示される結果から、本発明バ
インダー1〜8は、これを用いて製造されたサーメット
A〜Hのいずれにおいても通常の条件での脱バインダー
処理を行なったにもかかわらず、遊離炭素の含有がきわ
めて低く、この種従来サーメットにおける遊離炭素含有
量が上記の通り0.1〜0.7%であることと比較し
て、すぐれた脱バインダー性をもつことが明らかであ
り、しかも前記サーメットA〜Hは、いずれも理論密度
比および強度の点においても通常の普通焼結法、すなわ
ち圧粉体を焼結する方法によって製造されたサーメット
と同等の特性をもつものである。
インダー1〜8は、これを用いて製造されたサーメット
A〜Hのいずれにおいても通常の条件での脱バインダー
処理を行なったにもかかわらず、遊離炭素の含有がきわ
めて低く、この種従来サーメットにおける遊離炭素含有
量が上記の通り0.1〜0.7%であることと比較し
て、すぐれた脱バインダー性をもつことが明らかであ
り、しかも前記サーメットA〜Hは、いずれも理論密度
比および強度の点においても通常の普通焼結法、すなわ
ち圧粉体を焼結する方法によって製造されたサーメット
と同等の特性をもつものである。
【0018】上述のように、この発明のバインダーによ
れば、通常の脱バインダー処理条件で、射出成形された
成形体からほとんど完全にバインダーを除去することが
できるので、焼結後のサーメット中の遊離炭素の含有は
特性に全く悪影響を及ぼさない、きわめて微量なものと
なるなど工業上有用な効果がもたらされるのである。
れば、通常の脱バインダー処理条件で、射出成形された
成形体からほとんど完全にバインダーを除去することが
できるので、焼結後のサーメット中の遊離炭素の含有は
特性に全く悪影響を及ぼさない、きわめて微量なものと
なるなど工業上有用な効果がもたらされるのである。
Claims (1)
- 【請求項1】 全体に占める割合で3〜12重量%のバ
インダーを配合した原料粉末を射出成形して成形体と
し、この成形体を脱バインダー処理し、焼結してサーメ
ットを製造するに際して用いられるバインダーにして、
重量%で、 ステアリン酸:15〜25%、 ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジオクチル
フタレート、およびテトラリンのうちの1種または2種
以上:5〜35%、 パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
および分子量10000以下のポリエチレンワックスの
うちの1種または2種以上:残り(ただし50〜70%
含有)、からなる配合組成を有することを特徴とする脱
バインダー性にすぐれたサーメット射出成形用バインダ
ー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3251994A JPH07242905A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 脱バインダー性にすぐれたサーメット射出成形用バインダー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3251994A JPH07242905A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 脱バインダー性にすぐれたサーメット射出成形用バインダー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07242905A true JPH07242905A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12361220
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3251994A Withdrawn JPH07242905A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 脱バインダー性にすぐれたサーメット射出成形用バインダー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07242905A (ja) |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP3251994A patent/JPH07242905A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |