JPH07243481A - トーショナルダンパの振動減衰装置 - Google Patents

トーショナルダンパの振動減衰装置

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JPH07243481A
JPH07243481A JP3360594A JP3360594A JPH07243481A JP H07243481 A JPH07243481 A JP H07243481A JP 3360594 A JP3360594 A JP 3360594A JP 3360594 A JP3360594 A JP 3360594A JP H07243481 A JPH07243481 A JP H07243481A
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JP
Japan
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low
friction block
resin layer
rigidity body
rigidity
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Application number
JP3360594A
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English (en)
Inventor
Masanori Kanda
政徳 神田
Shoichi Tsuchiya
章一 土屋
Atsuhiro Mori
淳弘 森
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Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦ブロックの衝突時の荷重を低剛性体の弾
性力および低剛性体と直列配置した樹脂層の変形時の減
衰力により吸収し、低剛性体を小型化する。 【構成】 トルクコンバータに結合されるハブプレート
2に形成した、摩擦ブロック9用の円周方向長孔2bの
両端に夫々樹脂層20および低剛性体11を円周方向直
列に設ける。摩擦ブロック9は、サイドプレート4とと
もに円周方向制限範囲αだけハブプレート2に対し相対
変位したとき、ハブプレート2の円周方向長孔2bの端
面に結合した樹脂層20と直列に配置した低剛性体11
を介して、円周方向長孔2bの端面に接触するので、摩
擦ブロック9の衝突時の荷重は、低剛性体11の弾性力
と、樹脂層20が円周方向長孔2bの端面に沿って変形
するときの減衰力とにより吸収され、低剛性体のみで衝
突時の荷重を吸収する場合に比べ、低剛性体11自体を
小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン等のようにト
ルク変動を伴う原動機の伝動系に緩衝の目的で挿入して
用いるトーショナルダンパの振動減衰装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】このようなトーショナルダンパの従来例
としては、例えば、本願出願人が先に出願した特願平5
−222358号明細書に記載されたものがある。この
トーショナルダンパは、概念的には図7および図8のよ
うなものであり、相互に駆動結合すべき2回転体(例え
ばエンジン出力軸およびトルクコンバータ)の一方(例
えばトルクコンバータ)にボルト1で結合されたハブプ
レート2および該ハブプレートに同軸隣合わせに配して
他方の回転体(例えばエンジン出力軸)にボルト3で結
合されたサイドプレート4,5と、これらハブプレート
2およびサイドプレート4,5間で動力伝達を行うよう
円周方向に配したトーションスプリング6とを具える。
【0003】トーションスプリング6は、ハブプレート
2に軸線方向へ貫通させて形成した矩形窓2a内に、円
周方向へ延在するよう収納し、該矩形窓から張り出すト
ーションスプリング6の線輪部分をサイドプレート4,
5の矩形窓4a,5a内に受容する。これにより、トー
ションスプリング6の両端は矩形窓2a,4a,5aの
円周方向両端に着座して、ハブプレート2とサイドプレ
ート4,5とを相対回転中立位置に弾支し、合わせてト
ーションスプリング6は、これらハブプレート2とサイ
ドプレート4,5との間で動力伝達を行うことができ
る。
【0004】かくて、エンジン出力軸の回転は、ボルト
3、サイドプレート4,5、トーションスプリング6、
ハブプレート2、およびボルト1を順次介してトルクコ
ンバータに伝達され、この動力伝達中、トーションスプ
リング6の弾性変形によってトルク変動を吸収し、所定
の緩衝機能を果たすことができる。
【0005】ところで、エンジンの始動時等における共
振によって回転振動が発生すると、これはハブプレート
2とサイドプレート4,5との間に大きな相対回転を惹
起するが、かかる回転振動を以下の機構により減衰させ
る。
【0006】すなわち、従来におけるトーショナルダン
パの振動減衰装置は、サイドプレート4,5の内面に回
転係合させたリテーニングプレート7,8を向い合わせ
に具え、これらリテーニングプレート7,8間に摩擦ブ
ロック9を介在させる。そして、皿ばね10をサイドプ
レート5およびリテーニングプレート8間に縮設して、
リテーニングプレート8をリテーニングプレート7に向
け附勢し、これにより摩擦ブロック9をリテーニングプ
レート7,8、したがってサイドプレート4,5に摩擦
接触させる。
【0007】摩擦ブロック9は、ハブプレート2の軸線
方向に貫通させて形成した円周方向長孔2bに挿通し、
この長孔2bは摩擦ブロック9を径方向においてはこれ
を拘束するが、円周方向両方向には摩擦ブロック9を隙
間αだけ、ハブプレート2に対し相対移動させ得る形状
にする。さらに、トルクコンバータにボルト1で結合さ
れるハブプレート2に形成した、摩擦ブロック9用の円
周方向長孔2bの両端に、低剛性体11を設ける。
【0008】かかる振動減衰装置は、以下の如くに作用
する。すなわち、隙間α未満の小さなトーショナルダン
パの捩れ角のもとでは、摩擦ブロック9が円周方向長孔
2bの両端に衝接するに至らず、摩擦ブロック9はリテ
ーニングプレート7,8に挟まれてこれらとともに、つ
まりサイドプレート4,5とともに、ハブプレート2に
対し相対的に変位する。したがって、摩擦ブロック9は
前記トーショナルダンパの緩衝機能に何等の影響も及ぼ
さず、トルク変動を確実に吸収することができる。
【0009】ところで、エンジンの始動時等における共
振によって回転振動が発生すると、これがハブプレート
2とサイドプレート4,5との間にα以上の大きな相対
回転(トーショナルダンパの大きな捩れ変位)を惹起す
る結果、摩擦ブロック9が円周方向長孔2bの端部に設
けた低剛性体11に衝接してハブプレート2に係合す
る。かかるハブプレート2との係合により摩擦ブロック
9は、サイドプレート4,5と一緒に変位し得なくな
り、摩擦ブロック9はサイドプレート4,5に摩擦抵抗
を付与し、図9に示すようにα以上のトーショナルダン
パ捩れ変位領域で大きなヒステリシストルクを生起させ
る。このヒステリシストルクにより、上記の回転振動が
減衰され、振動を抑制することができる。その際、摩擦
ブロック9は、サイドプレート4とともに円周方向制限
範囲αだけハブプレート2に対し相対変位したとき、こ
のハブプレート2に直接に衝突せず、低剛性体11を介
して接触することとなるので、衝突に伴い大きな金属音
が発生したり、反発に伴い振動が発生する問題を解消す
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトーショナルダンパの振動減衰装置においては、ト
ーショナルダンパがαの捩れ変位を生じたときに、摩擦
ブロック9が円周方向長孔2bの端部に衝突して図9に
示すように大きなヒステリシストルクが急激に発生し、
衝突時に大きな金属音が発生したり、反発に伴い振動が
発生する問題を解消するために、摩擦ブロック9用の円
周方向長孔2bの両端に低剛性体11を設けているの
で、低剛性体11は、その弾性力のみによって衝突時の
荷重を吸収し得るものである必要があり、ある程度以上
の大きさにならざるを得ず、限られたスペース内での低
剛性体のレイアウトが困難になる。
【0011】本発明は、上記衝突時の荷重を、低剛性体
の弾性力によって吸収する他に、摩擦ブロックおよび、
円周方向長孔の両端間に低剛性体と直列に設けた樹脂層
の変形時の減衰力によっても吸収するようにして低剛性
体自体を小型化することにより、上記問題を解決するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
は、請求項1に記載の如く、相互に駆動結合すべき2つ
の回転体の一方に結合されたハブプレートおよび該ハブ
プレートに同軸隣合わせに配して他方の回転体に結合さ
れたサイドプレートと、これらハブプレートおよびサイ
ドプレート間で動力伝達を行うよう円周方向に配したト
ーションスプリングと、前記ハブプレートおよびサイド
プレートの一方に摩擦接触するよう押圧され、他方に対
し円周方向制限範囲内での相対移動後に衝接して係合す
る摩擦ブロックとを有するトーショナルダンパと、前記
摩擦ブロックおよび該摩擦ブロックが円周方向制限範囲
内での相対移動後に衝接して係合するハブプレートまた
はサイドプレートとの衝接部に介在させた低剛性体とを
具えるトーショナルダンパの振動減衰装置において、前
記摩擦ブロックおよび衝接部間に、樹脂層を前記低剛性
体と円周方向直列に配置したことを特徴とするものであ
る。
【0013】
【作用】本発明の請求項1の構成においては、ハブプレ
ートに結合した回転体と、サイドプレートに結合した回
転体との間での動力伝達がトーションスプリングを介し
てなされる間のトルク変動がトーションスプリングの弾
性変形により吸収され、所定の緩衝機能が果たされる。
【0014】ここで、共振によりトーショナルダンパの
回転振動が発生すると、これに伴うハブプレートおよび
サイドプレート間の大きな相対回転により、摩擦ブロッ
クは当初、摩擦接触しているハブプレートまたはサイド
プレートとともに、そしてサイドプレートまたはハブプ
レートに対し相対的に円周方向へ移動するが、円周方向
制限範囲内での相対移動後に、後者のサイドプレートま
たはハブプレートに衝接して係合する。よって、上記円
周方向制限範囲内での相対移動後に、摩擦ブロックと前
者のハブプレートまたはサイドプレートとの間に摩擦抵
抗(ヒステリシストルク)が発生し、これにより上記の
回転振動を減衰させることができる。
【0015】ところで、摩擦ブロックと、これが円周方
向制限範囲内での相対移動後に衝接して係合するサイド
プレートまたはハブプレートとの衝接部に、低剛性体を
介在させたから、当該係合が低剛性体を介してなされる
こととなり、当該係合に伴い大きな金属音が発生する問
題や、反発に伴い振動が発生する問題を解消することが
できる。また、その際、前記摩擦ブロックおよび衝接部
間に、樹脂層を前記低剛性体と円周方向直列に配置した
から、摩擦ブロックの衝突時の荷重は、低剛性体の弾性
力によって吸収される他に、低剛性体および円周方向長
孔の両端間に直列に設けた樹脂層の変形時の減衰力によ
っても吸収されることになり、低剛性体自体の小型化が
可能になる。よって、限られたスペース内での低剛性体
のレイアウトが困難になることはない。
【0016】また、請求項2の構成においては、前記摩
擦ブロックの衝接側端部に凸方向の所定の曲率を付与し
たから、摩擦ブロックに押圧されたとき中央部の変形量
が最大になるように低剛性体が圧縮変形され、樹脂層が
前記ハブプレートの衝接部の端面に沿って変形するとき
の変形量およびその変形による減衰力が請求項1よりも
大きくなり、低剛性体によって吸収すべき衝突時の荷重
が減少するので、請求項1よりもさらに低剛性体自体を
小型化することができる。
【0017】また、請求項3の構成においては、前記ハ
ブプレートの衝接部の端面に所定の勾配を付与したか
ら、摩擦ブロックとの衝突により低剛性体が圧縮変形さ
れるとき、樹脂層に加わる荷重の衝接部の端面に沿う方
向の分力が大きくなって、樹脂層が衝接部の端面に沿っ
て変形するときの変形量およびその変形による減衰力が
請求項1よりも大きくなり、低剛性体によって吸収すべ
き衝突時の荷重が減少するので、請求項1よりもさらに
低剛性体自体を小型化することができる。
【0018】また、請求項4の構成においては、上記請
求項1または2において前記低剛性体を径方向に分割し
てその間に前記樹脂層を挟持するようにしたから、摩擦
ブロックと低剛性体との衝突時には、樹脂層が2つの低
剛性体の対向する端面に沿って変形するので、上記請求
項1と同様の作用効果が得られる上に、上記低剛性体間
に樹脂層を挟む構成により、樹脂層の組み付け性および
耐久性が第1実施例よりも向上する。
【0019】また、請求項5の構成においては、上記請
求項4において前記低剛性体の前記樹脂層を挟持する面
に夫々、所定の勾配を付与したから、樹脂層20の変形
時の減衰力が第3実施例または第4実施例の構成を単独
で用いる場合よりもさらに大きくなり、低剛性体自体を
さらに小型化することができる。
【0020】なお、上記各請求項における低剛性体は、
請求項6のように、パラ系芳香族ポリアミド繊維のフェ
ルト織組織で作った衝撃吸収材により構成するのが好適
である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明のトーショナルダンパの振動減
衰装置の第1実施例の構成を示す図である。図中、上述
した図7および図8と同様な部分には同一符号を付けて
ある。この第1実施例は、以下の変更を加えた部分を除
き、上述した特願平5−222358号明細書の図1と
同様に構成する。
【0022】本実施例は、図7および図8に示すトーシ
ョナルダンパの振動減衰装置に対する改良提案である。
すなわち、図7および図8では、トーショナルダンパを
介して相互に駆動結合すべきエンジン出力軸およびトル
クコンバータ(何れも図示せず)のうち、トルクコンバ
ータにボルト1で結合されるハブプレート2に形成し
た、摩擦ブロック9用の円周方向長孔2bの両端に低剛
性体11を設けていたが、本実施例では、さらに、摩擦
ブロック9と、摩擦ブロック9の円周方向制限範囲内で
の相対移動後に摩擦ブロック9が衝接して係合するハブ
プレート2の円周方向長孔2bの端面(衝接部)との間
に、樹脂層20を低剛性体11と円周方向直列に配置し
ている。なお、円周方向において樹脂層20を中央側、
低剛性体11を円周方向長孔2bの端面側に配置しても
よい。
【0023】かかる本実施例の構成においては、図7お
よび図8につき前述したトーショナルダンパの振動減衰
作用に際し、摩擦ブロック9はサイドプレート4と共に
円周方向制限範囲αだけ、ハブプレート2に対し相対変
位したとき、このハブプレート2に直接に衝突せず、ハ
ブプレート2の円周方向長孔2bの端面に結合した樹脂
層20およびそれと直列に配置した低剛性体11を介し
て接触することとなり、当該係合に伴い大きな金属音が
発生したり、反発に伴い振動が発生する問題が解消され
る。その際、摩擦ブロック9の衝突時の荷重は、低剛性
体11の弾性力および、樹脂層20が円周方向長孔2b
の端面に沿って変形するときの減衰力によって吸収され
るので、特願平5−222358号明細書の図1のよう
に低剛性体のみで衝突時の荷重を吸収する場合に比べ、
低剛性体11自体を小型化することが可能になり、限ら
れたスペース内でも低剛性体のレイアウトが困難になる
ことはない。
【0024】図2(a)、(b)は本発明のトーショナ
ルダンパの振動減衰装置の第2実施例の要部の構成を示
す図である。本実施例は、第1実施例においては直線形
状にした摩擦ブロック9の衝接側端部9aに、図2
(a)に示すような凸方向の所定の曲率を付与したもの
であり、その他の部分は第1実施例(図1)と同様に構
成する。なお、第1実施例と同様に円周方向において樹
脂層20と低剛性体11とを入替えてもよいことは言う
までもない。
【0025】かかる本実施例の構成においては、摩擦ブ
ロック9に押圧されて低剛性体11が図2(b)に示す
ように中央部の変形量が最大になるように圧縮変形され
るので、樹脂層20が円周方向長孔2bの端面に沿って
変形するときの変形量およびその変形による減衰力が第
1実施例よりも大きくなる。したがって、低剛性体11
によって吸収すべき衝突時の荷重が減少して耐久性が向
上するので、第1実施例よりもさらに低剛性体11自体
を小型化することが可能になる。
【0026】図3(a)、(b)は本発明のトーショナ
ルダンパの振動減衰装置の第3実施例の要部の構成を示
す図である。本実施例は、第1実施例においては直線形
状にした低剛性体11の樹脂層20との結合側端面11
aに図3(a)に示すような所定の勾配を付与して低剛
性体11を台形にしたものであり、その他の部分は第1
実施例(図1)と同様に構成する。なお、上記低剛性体
の変更に対応させて円周方向長孔2bの端面の形状を図
3(a)のように変更することと、第1実施例と同様に
円周方向において樹脂層20と低剛性体11とを入替え
てもよいことは言うまでもない。
【0027】かかる本実施例の構成においては、摩擦ブ
ロック9との衝突により低剛性体11が圧縮変形される
とき、図3(b)に示すように樹脂層20に加わる荷重
F1の円周方向長孔2bの端面に沿う方向の分力F2が
大きくなって、樹脂層20が円周方向長孔2bの端面に
沿って変形するときの変形量およびその変形による減衰
力が第1実施例よりも大きくなる。したがって、低剛性
体11によって吸収すべき衝突時の荷重が減少して耐久
性が向上するので、第1実施例よりもさらに低剛性体1
1自体を小型化することが可能になる。
【0028】図4(a)、(b)は本発明のトーショナ
ルダンパの振動減衰装置の第4実施例の要部の構成を示
す図である。本実施例は、第1実施例においては1つの
部材であった低剛性体を径方向に2つに分割して低剛性
体30a、30bとし、それらの間に樹脂層20を配置
するようにしたものであり、その他の部分は第1実施例
(図1)と同様に構成する。
【0029】かかる本実施例の構成においては、摩擦ブ
ロック9と低剛性体30aとの衝突時には、樹脂層20
が低剛性体30a,30bの対向する端面に沿って図4
(b)に示すように変形するので、衝突時の荷重は低剛
性体11の弾性力および樹脂層20の変形時の減衰力に
よって吸収されることになり、上記第1実施例と同様の
作用効果が得られる。また、上記のように低剛性体30
a,30b間に樹脂層を挟む構成にしたため、樹脂層2
0の組み付け性および耐久性が第1実施例よりも向上す
る。
【0030】なお、上記実施例では低剛性体の分割数が
2つの例を示したが、3つ以上に分割して各分割面間に
樹脂層を設けるようにしてもよい。その場合、第1実施
例と同様に低剛性体(低剛性体30b)および円周方向
長孔2bの端面間に設けるとともに、最も中央側の低剛
性体の端面にも樹脂層を設けるようにしてもよく、その
場合、樹脂層による減衰効果がさらに増加する。
【0031】図5(a)、(b)は本発明のトーショナ
ルダンパの振動減衰装置の第5実施例の要部の構成を示
す図である。本実施例は、上述した第2実施例および第
4実施例の構成を組み合わせたものであり、その他の部
分は第2実施例および第4実施例と同様に構成する。
【0032】かかる本実施例の構成においては、樹脂層
20の変形時の減衰力が第2実施例または第4実施例の
構成を単独で用いる場合よりもさらに大きくなるから、
低剛性体自体をさらに小型化することができる。なお、
第3実施例と同様に低剛性体の分割数の変更、低剛性体
および樹脂層の配置変更をしてもよいことは言うまでも
ない。
【0033】図6(a)、(b)は本発明のトーショナ
ルダンパの振動減衰装置の第6実施例の要部の構成を示
す図である。本実施例は、上述した第3実施例および第
4実施例の着想を組み合わせたものである。すなわち、
低剛性体を径方向に2つに分割して低剛性体40a、4
0bとし、それらの間に樹脂層20を配置するようにし
た点は第4実施例の着想を採用し、低剛性体40a、4
0bの樹脂層20を挟む面(合わせ面)に夫々所定の勾
配を付与する点は第3実施例の着想を採用している。な
お、その他の部分は第3実施例および第4実施例と同様
に構成する。
【0034】かかる本実施例の構成においては、樹脂層
20の変形時の減衰力が第3実施例または第4実施例の
構成を単独で用いる場合よりもさらに大きくなるから、
低剛性体自体をさらに小型化することができる。なお、
第3実施例と同様に低剛性体の分割数の変更、低剛性体
および樹脂層の配置変更をしてもよいことは言うまでも
ない。
【0035】なお、上記各実施例において、上述した低
剛性体(低剛性体11,30a,30b,40a,40
b)は、例えば、パラ系芳香族ポリアミド繊維のフェル
ト織組織で作った衝撃吸収材により構成するのが好適で
ある。この場合、低剛性体を付加したことが原因で振動
減衰装置、ひいてはトーショナルダンパの熱安定性が悪
化したり、強度低下を招いたり、耐摩耗性が低下する等
の弊害を伴うことがない。
【0036】
【発明の効果】かくして本発明のトーショナルダンパの
振動減衰装置は上述の如く、請求項1においては、トル
ク変動に対する所定の緩衝機能や、共振によるトーショ
ナルダンパの回転振動に対する減衰作用や、摩擦ブロッ
クとサイドプレートまたはハブプレートとの衝接時に大
きな金属音が発生したり、反発に伴い振動が発生する問
題を解消し得ることは勿論、前記摩擦ブロックおよび衝
接部間に、樹脂層を前記低剛性体と直列に配置したこと
により、摩擦ブロックの衝突時の荷重が、低剛性体の弾
性力と、摩擦ブロックおよび円周方向長孔の両端間に円
周方向直列に設けた樹脂層の変形時の減衰力とによって
吸収されることになるので、低剛性体自体の小型化が可
能になる。よって、限られたスペース内での低剛性体の
レイアウトが困難になることはない。
【0037】また、請求項2の構成においては、前記摩
擦ブロックの衝接側端部に凸方向の所定の曲率を付与し
たから、摩擦ブロックに押圧されたとき中央部の変形量
が最大になるように低剛性体が圧縮変形され、樹脂層が
前記ハブプレートの衝接部の端面に沿って変形するとき
の変形量およびその変形による減衰力が請求項1よりも
大きくなり、低剛性体によって吸収すべき衝突時の荷重
が減少するので、請求項1よりもさらに低剛性体自体を
小型化することができる。
【0038】また、請求項3の構成においては、前記ハ
ブプレートの衝接部の端面に所定の勾配を付与したか
ら、摩擦ブロックとの衝突により低剛性体が圧縮変形さ
れるとき、樹脂層に加わる荷重の衝接部の端面に沿う方
向の分力が大きくなって、樹脂層が衝接部の端面に沿っ
て変形するときの変形量およびその変形による減衰力が
請求項1よりも大きくなり、低剛性体によって吸収すべ
き衝突時の荷重が減少するので、請求項1よりもさらに
低剛性体自体を小型化することができる。
【0039】また、請求項4の構成においては、上記請
求項1または2において前記低剛性体を径方向に分割し
てその間に前記樹脂層を挟持するようにしたから、摩擦
ブロックと低剛性体との衝突時には、樹脂層が2つの低
剛性体の対向する端面に沿って変形するので、上記請求
項1と同様の作用効果が得られる上に、上記低剛性体間
に樹脂層を挟む構成により、樹脂層の組み付け性および
耐久性が第1実施例よりも向上する。
【0040】また、請求項5の構成においては、上記請
求項4において前記低剛性体の前記樹脂層を挟持する面
に夫々、所定の勾配を付与したから、樹脂層20の変形
時の減衰力が第3実施例または第4実施例の構成を単独
で用いる場合よりもさらに大きくなり、低剛性体自体を
さらに小型化することができる。
【0041】なお、上記各請求項における低剛性体は、
請求項6のように、パラ系芳香族ポリアミド繊維のフェ
ルト織組織で作った衝撃吸収材により構成するのが好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトーショナルダンパの振動減衰装置の
第1実施例の構成を示す図である。
【図2】(a)、(b)は本発明のトーショナルダンパ
の振動減衰装置の第2実施例の要部の構成を示す図であ
る。
【図3】(a)、(b)は本発明のトーショナルダンパ
の振動減衰装置の第3実施例の要部の構成を示す図であ
る。
【図4】(a)、(b)は本発明のトーショナルダンパ
の振動減衰装置の第4実施例の要部の構成を示す図であ
る。
【図5】(a)、(b)は本発明のトーショナルダンパ
の振動減衰装置の第5実施例の要部の構成を示す図であ
る。
【図6】(a)、(b)は本発明のトーショナルダンパ
の振動減衰装置の第6実施例の要部の構成を示す図であ
る。
【図7】従来のトーショナルダンパの振動減衰装置を示
す図である。
【図8】従来のトーショナルダンパの振動減衰装置を示
す図である。
【図9】上記従来例によるヒステリシストルク特性を示
す図である。
【符号の説明】
2 ハブプレート 2b 円周方向長孔 4 サイドプレート 5 サイドプレート 6 トーションスプリング 7 リテーニングプレート 8 リテーニングプレート 9 摩擦ブロック 10 皿ばね 11 低剛性体 20 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 淳弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に駆動結合すべき2つの回転体の一
    方に結合されたハブプレートおよび該ハブプレートに同
    軸隣合わせに配して他方の回転体に結合されたサイドプ
    レートと、これらハブプレートおよびサイドプレート間
    で動力伝達を行うよう円周方向に配したトーションスプ
    リングと、前記ハブプレートおよびサイドプレートの一
    方に摩擦接触するよう押圧され、他方に対し円周方向制
    限範囲内での相対移動後に衝接して係合する摩擦ブロッ
    クとを有するトーショナルダンパと、前記摩擦ブロック
    および該摩擦ブロックが円周方向制限範囲内での相対移
    動後に衝接して係合するハブプレートまたはサイドプレ
    ートとの衝接部に介在させた低剛性体とを具えるトーシ
    ョナルダンパの振動減衰装置において、 前記摩擦ブロックおよび衝接部間に、樹脂層を前記低剛
    性体と円周方向直列に配置したことを特徴とする、トー
    ショナルダンパの振動減衰装置。
  2. 【請求項2】 前記摩擦ブロックの衝接側端部に凸方向
    の所定の曲率を付与したことを特徴とする、請求項1記
    載のトーショナルダンパの振動減衰装置。
  3. 【請求項3】 前記ハブプレートの衝接部の端面に所定
    の勾配を付与したこと特徴とする、請求項1記載のトー
    ショナルダンパの振動減衰装置。
  4. 【請求項4】 前記低剛性体を径方向に分割してその間
    に前記樹脂層を挟持するようにしたことを特徴とする、
    請求項1または2記載のトーショナルダンパの振動減衰
    装置。
  5. 【請求項5】 前記低剛性体の前記樹脂層を挟持する面
    に夫々、所定の勾配を付与したことを特徴とする、請求
    項4記載のトーショナルダンパの振動減衰装置。
  6. 【請求項6】 前記低剛性体を、パラ系芳香族ポリアミ
    ド繊維のフェルト織組織で作った衝撃吸収材により構成
    してなることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項
    記載のトーショナルダンパの振動減衰装置。
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