JPH07244461A - 静電吸着体 - Google Patents

静電吸着体

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JPH07244461A
JPH07244461A JP3352594A JP3352594A JPH07244461A JP H07244461 A JPH07244461 A JP H07244461A JP 3352594 A JP3352594 A JP 3352594A JP 3352594 A JP3352594 A JP 3352594A JP H07244461 A JPH07244461 A JP H07244461A
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JP
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electrostatic
layer
film
recording
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JP3352594A
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Inventor
Tetsuji Ota
哲司 太田
Koichiro Okura
宏一郎 大倉
Takehiro Sasaki
武弘 佐々木
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種物品に付着可能、かつ、紙やフィルム等
の被着体の保持可能な静電吸着体を提供すること、更
に、記録性を兼ね備えた静電吸着体を提供する。 【構成】 静電荷帯電可能なポリマーからなる多孔質の
フィルムまたはシート1から成る。また、この静電荷帯
電可能なポリマー層1の上に積層された記録層4とから
成る。更に、支持体2と、支持体の一方に積層された静
電荷帯電可能なポリマーからなる多孔質の層1と、支持
体の他方に積層された記録層4とから成る。 【効果】 静電荷帯電可能なポリマーからなる多孔質の
層により、優れた摩擦帯電特性を有する静電吸着体が得
られ、この静電吸着体には記録層が積層されているの
で、直接印刷して掲示等に使用でき、支持体を介して記
録層が積層されているので、強度的にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電吸着体に係わり、特
に静電気の吸着力を利用し、壁や各種物品の表面に付着
可能で各種被着体を保持可能な、あるいは記録性を備え
壁や各種物品の表面に付着可能な静電吸着体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、壁面、ウインド面、掲示板、ロッ
カー、机、書架等の家具、その他の物品に、紙やフィル
ム等を付着するには、一般に、接着剤、粘着テープ、磁
石などを利用している。これに対し、静電気付着力を利
用して、各種物品に貼りつけ可能とした合成樹脂フィル
ムが提案されている。例えば、炭素数40〜60の有機
ケトンを配合して持続性静電付着力を付与したポリ塩化
ビニルフィルム(特公昭63−30940号)、有機錫
系安定剤を配合して持続性静電付着力を付与したポリ塩
化ビニルフィルム(特開昭58−98351号)、プロ
ピレン系樹脂と変性プロピレン系樹脂とからなる組成物
を成膜してなるポリプロピレン系フィルム(特開昭61
−251号)などが提案されている。
【0003】これらの合成樹脂フィルムは、持続性を有
する静電気付着力が付与されているため、接着剤や、磁
石等を使用することなく、各種物品に、繰返し貼りつけ
ることができ、貼りつけ場所の変更も容易で、しかも貼
りつけ面を汚すこともない。しかし、このような合成樹
脂フィルムは接着剤や粘着テープ等の代替とはなるが、
それ自体は記録適性を有していないので、ポスター等の
被着体は、このような合成樹脂フィルムを所望の物品に
付着させた上で、その上に付着させなければならない。
またこれら従来の合成樹脂フィルムは、持続性静電付着
力を付与するために特定の物質を配合しなければならな
いこと、30℃を超える温水に浸漬した場合に耐水白化
現象を生じる場合があること等の問題があった。
【0004】また、絶縁材料、電極群及び表面の吸着用
シートからなる物体保持装置の表層として、熱可塑性樹
脂と合成ゴムを主成分とし、特定範囲の体積固有抵抗値
を有するプラスチックシートを使用することが提案され
ている(特公昭55−20830号公報)。この物体保
持機能を有するプラスチックシートによれば、電極に高
圧電流を通電することにより吸着用シートに静電気を発
生させ、その静電気により紙、フィルム、箔などを保持
することができる。しかしながら、この物体保持装置
は、電極を作製するのが煩雑であること、電源を必要と
すること、持ち運びに不便であること等の問題があっ
た。
【0005】これらの難点を解決するために本出願人
は、図2に示すように、支持体20上に、静電荷帯電可
能なポリマーからなる細孔質または多孔質の層10が形
成されている静電吸着体30を提案した(特願平4−2
62823号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らが提案し
た、支持体20上に、静電荷帯電可能なポリマーからな
る細孔質または多孔質の層10が形成されている静電吸
着体30は、静電気吸着力を有し、各種物品に付着可能
な、あるいは各種被着体を保持可能な静電吸着体として
優れたものであるが、静電荷帯電可能なポリマーを溶剤
に溶解し、支持体20である金属板、セラミックス板、
紙、プラスチックフィルム等の上に塗布乾燥させる工程
およびそれら基材が必要であった。
【0007】また、本発明者らが提案した、支持体20
上に、静電荷帯電可能なポリマーからなる細孔質または
多孔質の層10が形成されている静電吸着体30それ自
体に、記録性を備えることが望まれていた。
【0008】
【目的】本発明は、上記の諸点に鑑みなされたもので、
静電気吸着力を有して各種物品に付着可能な、あるいは
紙やフィルム、シート等の被着体を保持可能な静電吸着
体を提供することを目的とする。また、本発明は、記録
性を兼ね備えた静電吸着体を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の静電吸着体は、静電荷帯電可能なポリ
マーからなる多孔質のフィルムまたはシートから成る。
また、本発明の静電吸着体は、静電荷帯電可能なポリマ
ーからなる多孔質の層と、多孔質の層上に積層された記
録層とから成る。更に、本発明の静電吸着体は、支持体
と、支持体の一方に積層された静電荷帯電可能なポリマ
ーからなる多孔質の層と、支持体の他方に積層された記
録層とから成るものである。
【0010】以下、本発明について詳述する。本発明の
静電吸着体は、図1(a)に示すように、静電荷帯電可
能なポリマーからなる多孔質の層1が成膜されたフィル
ムまたはシートであり、図1(b)に示すように、該静
電荷帯電可能なポリマーからなる多孔質の層1の上に記
録層4が積層されたフィルムまたはシートである。更
に、図1(c)に示すように、支持体2の一方に静電荷
帯電可能なポリマーからなる多孔質の層1が積層され、
支持体2の他方に記録層4が積層されたフィルムまたは
シートである。
【0011】本発明で使用する静電荷帯電可能なポリマ
ーとしては、特に限定されないが、具体例としては、ア
クリル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル
・酢酸ビニル・マレイン酸樹脂、スチレン・アクリル樹
脂、アクリル・塩化ビニル樹脂、不飽和ポリエステル、
塩化ゴム、酢酸ビニル樹脂、酢酸セルロース樹脂、エチ
ルセルロース樹脂、フェノール樹脂、アクリロニトリル
・塩化ビニリデン樹脂などを挙げることができる。
【0012】本発明で使用する記録層4としては、特に
限定されないが、インクジェット記録適性を有する記
録層、熱溶融転写記録適性を有する記録層、熱転写
記録の1種で色素昇華記録適性を有する記録層等が好適
である。 インクジェット記録適性を有する記録層は、記録層側
から記録されるインクを定着、保持する層であり、特に
水−アルコール系や水溶性インクに対するインク吸収性
及びインク発色性に優れた層であることが好ましい。こ
のような記録層を形成する樹脂としては、例えばポリア
ミド、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレンイミン、ポリビニルピリジリウムハライド、
メラミン樹脂、ポリウレタン、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポ
リアクリル酸ナトリウム等の親水性合成高分子やゼラチ
ン、でんぷん、セルロース、カゼイン、キチン、キトサ
ン等の親水性天然高分子、ポリエチレンオキサイドやそ
の共重合体等の高吸水性樹脂が挙げられる。またこれら
親水性樹脂に、(メタ)アクリル酸エステル共重合体の
ような親油性樹脂を適宜配合してもよい。これによりイ
ンクジェット用の記録用紙として必要な性能、例えばイ
ンク吸着性、耐水性、耐候性等を向上させることができ
る。
【0013】また、溶剤としては、水、アルコール、エ
ステル、ケトン等が用いられる。更に記録層はこれら樹
脂中にマット化剤を添加してもよい。マット化剤として
は、シリカ(非結晶性シリカ)、クレー、タルク、ケイ
ソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、合成ゼ
オライト、アルミナ等の公知のマット化剤の他、スメク
タイトを用いることができ、これらマット化剤は単独で
或いは2種以上混合して用いることができる。マット化
剤の添加量は、通常、樹脂100重量部に対し5〜20
0重量部程度である。添加量が200重量部を超える
と、樹脂のバインディング能力がなくなってしまい好ま
しくない。記録層は、マット化剤の他、レベリング剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤を添加することが
できる。
【0014】熱溶融転写記録適性を有する記録層は、
インクが表面に転写され、耐摩耗性がある層で、このた
め、プリンターの発熱体、インクリボンとの密着性をよ
くするため平滑度が良好な層であることが好ましい。こ
のような熱溶融転写記録適性を有する記録層を形成する
樹脂としては、例えば、スチレンブタジエンラバー(S
BR)、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ、
ベック平滑度が50秒以上が好ましい。溶剤としては、
ケトン、トルエン、シクロヘキサノン、アルコール等が
用いられる。
【0015】色素昇華記録適性を有する記録層は、昇
華性色素が染色しやすい表面の化学的、物理的構造の層
であることが好ましい。このような色素昇華記録適性を
有する記録層を形成する樹脂としては、例えば、ポリエ
ステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン
樹脂等が挙げられ、必要に応じてキレート化の利用多価
金属イオンを含む金属錯体、離型剤、例えばシリコーン
樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂等を添加すること
ができる。溶剤としては、ケトン、アセトン、トルエ
ン、シクロヘキサノン等が用いられている。
【0016】本発明で使用する支持体2としては、特に
限定されないが、金属板、セラミック板、紙、プラスチ
ックフィルム等が好適である。図1(c)に示すよう
な、支持体2の一方に静電荷帯電可能なポリマーからな
る多孔質の層1が形成され、支持体2の他方に記録層4
が形成された静電吸着体32は、以下のように製造され
る。
【0017】上述の静電荷帯電可能なポリマーを溶剤に
溶解し、上述の素材内から選ばれた支持体2の一方に塗
布・乾燥させる。多孔質の層を形成するには、溶剤とし
てポリマーに対する良溶剤と貧溶剤を組合せて使用す
る。良溶剤と貧溶剤の比率を変化させて孔径を変えるこ
とができる。多孔質の層は、膜の表面に開放孔を有し、
膜の厚さ方向には連続気泡あるいは部分的な連続気泡が
形成されており、直径約5μm以下の目の細かい孔を有
する塗膜、いわゆる微細孔膜とすることができる。ま
た、直径約5〜100μmの目の粗い開放孔を有する塗
膜、いわゆるブラッシング膜であってもよい。ブラッシ
ング膜は、ポリマー溶液を塗布後、60〜80%程度の
湿度雰囲気中で乾燥させることにより形成することがで
き、通常、表層より気泡が5個前後の連続気泡となる。
【0018】静電荷帯電可能なポリマーからなる層をブ
ラッシング膜または微細孔質膜とすることにより、従来
の表面平滑な均一の塗膜(ソリッド膜)とした場合と比
較して、帯電性の効果が著しく改善される。摩擦帯電量
の観点から、特に、微細孔質膜とすることが好ましい。
更に、支持体2の他方に記録層4として例えばインクジ
ェット記録適性を有する記録層を積層するには、上述の
樹脂を単独或いは混合した物及び必要な添加剤を適当な
溶剤に溶解又は分散させて塗工液を調整し、例えばロー
ルコーティング法、バーコーティング法、エアナイフコ
ーティング法、スプレーコーティング法など公知の方法
により支持体2の他方上に塗布・乾燥させる。溶剤とし
ては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチルアルコー
ル、メチルアルコール、イソプロピルアルコール等の有
機溶剤や水が用いられる。
【0019】図1(a)に示すように、静電荷帯電可能
なポリマーからなる層1をフィルムまたはシートとする
には、種々の方法があるが、例えば、静電荷帯電可能
なポリマーに対して離型性のあるポリエステル、ポリカ
ーボネート等のプラスチックフィルムや合成紙(図示せ
ず)上に、静電荷帯電可能なポリマー溶解液を塗布・乾
燥させて多孔質の層を形成した後、プラスチックフィル
ムまたは合成紙を剥離除去して形成される。また、母
材となる静電荷帯電可能なポリマー中に、該ポリマーと
非相溶の公知の多孔質発泡フィルム用ポリマーを細かく
均一に分散させたものをシート化して延伸することによ
り形成してもよく、非相溶の公知の多孔質発泡フィルム
用ポリマーとしては、ポリ−3−メチルフテン−1、ポ
リスチレン、ポリメチルスチレン等から選択された高融
点のポリマー、例えばポリエステル母材に対して、ポリ
オレフィン、特にポリメチルペンテンが好適である。
【0020】図1(b)に示すような、静電荷帯電可能
なポリマーからなる多孔質の層1上に、記録層4が形成
された静電吸着体31は、例えば、上述のと同様に、
静電荷帯電可能なポリマーに対して離型性のあるポリエ
ステル、ポリカーボネート等のプラスチックフィルムや
合成紙(図示せず)上に、静電荷帯電可能なポリマー溶
解液を塗布・乾燥させて多孔質の相を形成した後、この
多孔質相上に、上述したいずれかの記録適性を有する記
録層4を設け、プラスチックフィルムあるいは合成紙を
剥離除去して形成される。また、上述ので形成された
静電荷帯電可能なポリマーからなる層1の上に、上述し
たいずれかの記録適性を有する記録層4用塗工液を調整
し、塗布・乾燥させることにより形成してもよい。尚、
静電荷帯電可能なポリマーからなる層1のポリマーと記
録層4を形成するポリマーは、互に非相溶のものから選
択される。
【0021】静電荷帯電可能なポリマーからなる層1の
厚さは、特に限定されないが、摩擦に対する機械的な強
度、繰返し使用に耐え得る等の点から、通常25μmか
ら250μmの範囲が好適である。支持体2の厚さは、
特に限定されないが、静電吸着体として必要な厚さ(例
えば、6〜188μm)を備え、また本発明の静電吸着
体を被着体に付着させるにあたり、例えば自動車のフロ
ントガラス、円柱等の曲面に付着する場合には、支持体
として可撓性のあるものや厚みの薄いプラスチックフィ
ルム等を使用することが好ましく、一般に、被着体の面
の形状、粗さも考慮し、被着体との密着性を付与可能な
可撓性のある厚さが適宜選択される。
【0022】記録層4の厚さは、特に限定されないが、
摩擦に対する機械的な強度、繰返し使用に耐え得る等の
点から、通常0.1〜50μm程度、好適には1〜20
μm程度である。本発明の図1(a)に示す静電吸着体
3は、優れた静電気付着力を有した両面テープとしての
機能を有しているため、ロッカー、窓ガラス、壁などに
数回擦り合わせただけで、目的の被着体に付着し、メモ
用紙、伝言・広告などの用紙、掲示板、白板等の表面材
を所望位置に貼付でき、かつ、付着状態を長期にわたっ
て維持することができる。
【0023】また、本発明の静電吸着体は、物体の静電
保持装置としても使用することができる。この場合、被
着体となる物質は、通常、紙やプラスチックシート、プ
ラスチックフィルムなどである。例えば、自動製図機の
フラットベット等の台上に、紙、トレーシングフィル
ム、カッティングシート等のメディアを載置して保持
し、描画あるいはカッティングなどの各種作業を行う場
合、本発明の静電吸着体をそれらの台上に載置しておけ
ば、これらのメディアを摩擦帯電により容易に静電吸着
体の吸着面に平面性良く保持させることができる。用紙
の位置決め、位置の変更も容易で、用紙の端部は持ち上
がらず、しかも、フラットベットに密着し平面性も良好
であることから、作図の作業性が向上し、精度の良い描
画ができる。
【0024】静電吸着層の摩擦帯電量(表面電荷)は、
摩擦する対象により異なるが、+0.9kV以上または
−0.9kV以下であることが好ましく、特に+1.1
kV以上または−1.1kV以下であることが好まし
い。これによりガラス、樹脂塗工面など通常の物品表面
に数回の擦り合わせによって容易に付着させることがで
き、したも長期に付着力を保持できる。本発明の静電吸
着体は、上記ポリマーを用いるとともに層の構造を多孔
質とすることにより、PPC用紙、(コピー用紙)、ト
レーシングフィルム、カッティングシート等と摩擦させ
た場合に、大きな摩擦帯電量を得ることができる。
【0025】本発明の静電吸着体を摩擦帯電により被着
体に密着保持させると、初期の保持力は経時的に上昇し
一定の値になる。これは、静電吸着体と被着体との間に
距離が短くなると共に均一になり、コンデンサー状態が
形成されて吸着面に帯電した電荷が逃げ難くなるためと
考えられる。従って、本発明の静電吸着体を壁やロッカ
ー等の平面的な物品の表面に付着する用途に使用する場
合には、どのような支持体でも問題はない。
【0026】本発明の図1(b)に示す静電吸着体31
および図1(c)に示す支持体4を介在させた本発明の
静電吸着体32は、優れた静電気付着力を有すと共に、
記録層4を備えているため、予めこの記録層4に記録を
してから、目的の被着体に容易に付着でき、あるいは、
付着させた後に記録層4に記録も可能で、かつ、被着体
に対する良好な付着状態を長期にわたって維持すること
ができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 「実施例1」ポリエステルフィルム(Q81:東レ社
製)上に、下記の多孔質層用塗工液をメイヤーバーにて
塗布し、乾燥機にて60゜Cで5分間乾燥させ、膜厚が
30μmで平均2μmの開放孔を有する多孔質の層を形
成した。その後、得られた塗工フィルムからポリエステ
ルフィルムを剥離し、本発明の静電吸着体を得た。
【0028】本発明の静電吸着体をガラス窓、壁(塗料
を吹きつけた表面の粗い面)、及び冷蔵庫の側面に、そ
れぞれ数回擦り合わせて密着させた後、複写されたPP
C用紙、ポスター等を静電吸着体に数回擦り合わせて密
着させて放置した。その結果、6ヵ月を経過した後も静
電吸着体が被着面に付着しかつ複写されたPPC用紙、
ポスター等も脱落しなかった。
【0029】・多孔質層用塗工液 ニトロセルロース 10重量部 (HIG1/2:旭化成工業社製) アセトン 67.5重量部 メチルエチルケト 22.5重量部 「実施例2」ポリエステルフィルム(Q81:東レ社
製)上に、実施例1と同様の多孔質層用塗工液をメイヤ
ーバーにて塗布し、乾燥機にて60゜Cで5分間乾燥さ
せ、膜厚が8μmで平均2μmの開放孔を有する多孔質
の層を形成した。得られた塗工フィルムの多孔質層面を
自動車のフロントガラスに対向させて重ね、数回擦り合
わせて密着させた後、ポリエステルフィルムのみを剥離
し、フロントガラス上に本発明の静電吸着体を形成し
た。その結果、1ヵ月を経過した後も、静電吸着体が被
着面から脱落しなかった。また薄い静電吸着体を使用し
たことから曲面にも追従して密着させることができた。
【0030】「実施例3」厚さ75μmのポリエステル
フィルムの片面に、下記の多孔質層用塗工液を塗工し、
湿度を80%に保った乾燥機にて60゜Cで10分間乾
燥させ、気泡の径が約30μmのブラッシングさせた多
孔質層を形成した。更にこの層上に下記の記録層用塗布
液をバーコーターで塗布し、乾燥膜厚が10μmの記録
層を形成した。得られた記録材料の記録層面にインクジ
ェットプリンターで印字した後、ポリエステルフィルム
を剥離し、本発明の静電吸着体を得た。
【0031】静電吸着体をガラス窓、壁(塗料を吹きつ
けた表面の粗い面)、及び冷蔵庫の側面に向け、それぞ
れ数回擦り合わせて密着させた。その結果6ヵ月を経過
した後も、被着面に付着していた。 ・多孔質層用塗布液 スチレン・アクリル樹脂 5重量部 (EMUパウダー:BASF社製) アセトン 45重量部 エタノール 50重量部 ・記録層用塗布液 PVP(PVPK−90:ISP社製) 3重量部 (メタ)アクリル酸エステル共重合体 2重量部 メチルセロソルブ 45重量部 「実施例4」厚さ75μmのポリエステルフィルムの片
面に、実施例3と同様に、気泡の径が約30μmのブラ
ッシングさせた多孔質層を形成した。更に、この層上に
下記の記録層用塗布液をバーコーターで塗布し、乾燥膜
厚が5μmの記録層を形成した。得られた記録材料の記
録層面に昇華転写プリンターで印字した後、ポリエステ
ルフィルムを剥離し、本発明の静電吸着体を得た。
【0032】この静電吸着体を、ガラス窓、壁(塗料を
吹きつけた表面の粗い面)、及び冷蔵庫の側面に向け、
それぞれ数回擦り合せて密着させた。その結果6ヵ月を
経過した後も、被着面に付着していた。 ・記録層用塗布液 酢酸ビニル樹脂 10重量部 (ゴーセニールPV−500:日本合成化学工業社製) トルエン 40重量部 「実施例5」厚さ75μmのポリエステルフィルムの片
面に、実施例3と同様に、気泡の径が約30μmのブラ
ッシングさせた多孔質層を形成した。更に、この層上に
下記の記録層用塗布液をバーコーターで塗布し、乾燥膜
厚が10μmの記録層を形成した。得られた記録材料の
記録層面に熱溶融転写プリンターで印字した後、ポリエ
ステルフィルムを剥離し、本発明の静電吸着体を得た。
【0033】この静電吸着体を、ガラス窓、壁(塗料を
吹きつけた表面の粗い面)、及び冷蔵庫の側面に向け、
それぞれ数回擦り合せて密着させた。その結果6ヵ月を
経過した後も、被着面に付着していた。 ・記録層用塗布液 不飽和ポリエステル樹脂 10重量部 (バイロン200:東洋紡績社製) メチルエチルケトン 30重量部 トルエン 30重量部 シクロヘキサノン 30重量部 「実施例6」厚さ75μmのポリエステルフィルムの片
面に、下記の記録層用塗布液をバーコーターで膜厚10
μmになるよう塗布、乾燥し記録層を形成した。この記
録層と反対面に、下記の多孔質層用塗工液をメイヤーバ
ーにて塗布した後、乾燥機にて60゜Cで5分間乾燥さ
せ、膜厚8μmで平均0.8μmの開放孔を有する多孔
質の層を形成し本発明の静電吸着体を得た。
【0034】本発明の静電吸着体の記録層面にインクジ
ェットプリンターで印字した後、多孔質層側をガラス
窓、壁(塗料を吹きつけた表面の粗い面)、及び冷蔵庫
の側面に向け、それぞれ数回擦り合せて密着させた。そ
の結果6ヵ月を経過した後も、被着面に付着していた。 ・記録層用塗布液 PVP(PVPK−90:ISP社製) 3重量部 (メタ)アクリル酸エステル共重合体 2重量部 メチルセロソルブ 45重量部 ・多孔質層用塗布液 塩化ビニル・酢酸ビニル樹脂 10重量部 (400×150S:日本ゼオン社製) メチルエチルケトン 65重量部 n−ブタノール 25重量部 「実施例7」厚さ50μmのポリエステルフィルムの片
面に、下記の記録層用塗布液をバーコーターで膜厚5μ
mになるよう塗布、乾燥し記録層を形成した。更に、こ
の記録層と反対面に、実施例6と同様な多孔質層を形成
し本発明の静電吸着体を得た。
【0035】本発明の静電吸着体の記録層面に熱溶融転
写プリンターで印字した後、多孔質層側をガラス窓、壁
(塗料を吹きつけた表面の粗い面)、及び冷蔵庫の側面
に向け、それぞれ数回擦り合わせて密着させた。その結
果6ヵ月を経過した後も、被着面に付着していた。 ・記録層用塗布液 酢酸ビニル樹脂 10重量部 (ゴーセニールPV−500:日本合成化学工業社製) トルエン 40重量部 「実施例8」厚さ100μmのポリエステルフィルムの
片面に、下記の記録層用塗布液をバーコーターで膜厚1
0μmになるよう塗布、乾燥し記録層を得た。更に、こ
の記録層と反対面に、実施例6と同様な多孔質層を形成
し本発明の静電吸着体を得た。
【0036】本発明の静電吸着体の記録層に昇華転写プ
リンターで印字した後、静電吸着層をガラス窓、壁(塗
料を吹きつけた表面の粗い面)、及び冷蔵庫の側面に向
け、それぞれ数回擦り合せて密着させた。その結果6ヵ
月を経過した後も、被着面に付着していた。 ・記録層用塗布液 不飽和ポリエステル樹脂 10重量部 (バイロン200:東洋紡績社製) メチルエチルケトン 30重量部 トルエン 30重量部 シクロヘキサノン 30重量部 以上の実施例から明らかなように、ブラッシング膜また
は微細孔質膜を静電吸着体として有する本発明の静電吸
着体が優れた摩擦帯電特性を示すとともに、記録層を備
えているので、印刷物の貼付、掲示にも好適である。
【0037】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明によれば、静電荷帯電可能なポリマーからなる多孔
質の層を形成することにより、優れた摩擦帯電特性を有
する静電吸着体が提供される。本発明の静電吸着体には
記録層が積層されているので、本発明の静電吸着体に直
接印刷して掲示等に使用できる。更に、本発明の静電吸
着体は支持体を介して記録層が積層されているので、強
度的にも優れた静電吸着体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)とも本発明の静電吸着
体の断面図である。
【図2】従来の静電吸着体の断面図である。
【符号の説明】
1……静電荷帯電可能なポリマー層 2…支持体 3、31、32…静電吸着体 4…記録層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電荷帯電可能なポリマーからなる多孔質
    のフィルムまたはシートから成ることを特徴とする静電
    吸着体。
  2. 【請求項2】静電荷帯電可能なポリマーからなる多孔質
    の層と、前記多孔質の層上に積層された記録層とから成
    ることを特徴とする静電吸着体。
  3. 【請求項3】支持体と、前記支持体の一方に積層された
    静電荷帯電可能なポリマーからなる多孔質の層と、前記
    支持体の他方に積層された記録層とから成ることを特徴
    とする静電吸着体。
JP3352594A 1994-03-03 1994-03-03 静電吸着体 Pending JPH07244461A (ja)

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