JPH11240281A - 書類保持部材 - Google Patents

書類保持部材

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JPH11240281A
JPH11240281A JP7772998A JP7772998A JPH11240281A JP H11240281 A JPH11240281 A JP H11240281A JP 7772998 A JP7772998 A JP 7772998A JP 7772998 A JP7772998 A JP 7772998A JP H11240281 A JPH11240281 A JP H11240281A
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Masaaki Kitaguchi
雅章 北口
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Kimoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモ、ポスター等の書類を着脱容易に保持す
ることができ、保持した状態で壁や窓ガラス等に容易に
貼付固定することができ、且つ長時間保持した状態にお
いても書類の劣化や汚れのない書類保持部材を提供す
る。 【解決手段】 書類保持部材は、基材1と、この基材に
少なくとも一部が接合されたフィルム2とを備え、基材
1はフィルム2と対向する面に、静電吸着層、吸盤層或
いは弱粘着層等の書類保持機能が付与されており、基材
1とフィルム2との間で書類を保持する。基材1および
フィルム2の一方の裏面には壁や窓ガラスに固定するた
めに弱粘着層、吸盤層或いは磁石等の付着機能が付与さ
れている。さらに基材およびフィルムの少なくとも一方
が透明であり、透明な材料を通して間に保持された書類
の内容を見ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類保持部材に関
し、特に長期に書類を保持することができる書類保持部
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、壁、窓、掲示板、ロッカー、家
具、机、その他の物品に、紙やフィルム、写真、書類な
どを貼付するために、一般に接着剤、粘着剤、粘着テー
プ、磁石などを利用している。このような接着剤、粘着
剤、又は粘着テープなどで紙やフィルムを貼り付けると
着脱するときに紙やフィルムを傷めてしまったり、磁石
を利用して貼り付けるには磁石が使用できる場所でなく
てはならない、などの問題があった。
【0003】このような問題を解決するものとして静電
気の吸着力や微粘着力を利用し、紙などを保持すること
ができ、かつ着脱を自在にできるという技術がある(特
開平6-83266号、特開平6-238845号など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのもの
は書類など、特に紙は長期間保持できず落ちやすく、ま
た保持できるとしても、静電気の吸着力や粘着力により
埃やゴミなどが付着し、書類や書類保持面が汚れてしま
うといった問題があった。
【0005】そこで、本発明は、着脱容易に書類を保持
することができ、基材に保持させた書類などを長時間保
持することができ、且つ、重い書類例えば紙を何枚か重
ねたようなものなども保持することができ、更に書類や
書類保持面に埃などが付着するのを防ぐことができる書
類保持部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の書類保持部材は、書類保持機能を有する基
材と、この基材に少なくとも一部が接合されたフィルム
とを備え、基材およびフィルムの少なくとも一方が透明
であることを特徴とするものである。
【0007】ここで書類保持機能とは、基材とフィルム
との間に挟まれた書類を静電吸着、弱粘着、吸盤吸着等
によって保持する機能であり、基材のフィルムと対向す
る面に備えられている。具体的には基材の表面に静電吸
着層、弱粘着層或いは吸盤層を形成することによって書
類保持機能を付与することができる。
【0008】また書類とは、文字、記号、画像等の情報
を担持する紙、フィルム、薄板等を意味し、これらが積
層されていてもよい。基材或いはフィルムのいずれかを
透明な材料とすることにより、これら書類を外から見る
ことができる。
【0009】本発明の書類保持部材は、さらに基材およ
びフィルムの少なくとも一方に他の部材への付着機能が
付与されていることを特徴とするものである。本発明に
おいて付着機能とは、静電吸着、弱粘着、吸盤吸着、磁
力等によって壁、窓ガラス、家具等に着脱可能に付着す
る機能であり、基材或いはフィルムの外側の面、即ち書
類と接する面と反対の面に設けられる。
【0010】本発明の書類保持部材は壁や窓ガラス等に
接着させたり、剥離したりすることができ、剥がした後
も被接着物を汚すことがない。また接着させることによ
り、上述した書類を表示物として表示させることもでき
る。書類表面は基材或いはフィルムに覆われているの
で、静電気等による汚れの付着もない。尚、窓ガラスに
接着する場合、基材及びフィルムのうち透明な材料に付
着機能を持たせることにより、窓の外側から窓ガラス及
び透明材料を通して書類に記載された内容を見ることが
できる。
【0011】さらに、本発明の書類保持部材は、フィル
ムまたは基材の書類保持面とは反対面に筆記層が設けら
れたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の書類保持部材の
詳細を説明する。
【0013】図1(a)は本発明の書類保持部材の基本的
な構造を示す図で、この書類保持部材10は基材1とフ
ィルム2とから成り、基材1及びフィルム2は一部3に
おいて接合されて一体となっており、書類を基材1及び
フィルム2の間に挟み込み、書類を保持するようになっ
ている。基材1およびフィルム2の少なくとも一方は透
明な材料からなり、この透明な材料を通して書類を表示
させることができる。
【0014】基材1は書類及びフィルム2を吸着あるい
は貼着することにより書類を保持するためのものであ
る。このようなものとして静電吸着可能な基材、再貼着
可能な粘着性を有する基材、または吸盤吸着可能な基材
を使用する。
【0015】静電吸着可能な基材は、摩擦帯電により静
電気吸着力を有する材料から構成され、少なくとも書類
を保持する面が摩擦帯電により静電気吸着力を有する材
料であればよい。このような静電吸着可能な材料とし
て、例えば、炭素数40〜60の有機ケトンを配合した
ポリ塩化ビニルや有機スズ系安定剤を配合したポリ塩化
ビニルフィルム、ポリプロピレン系フィルムなどがあ
り、また、シート状や板状のものなどに静電吸着層を形
成したものなどがある。
【0016】静電吸着層としては、静電荷帯電可能なポ
リマーからなる細孔質または多孔質の層があり、このよ
うな静電吸着層は静電吸着力が強く、書類保持力が強い
ので特に好適である。
【0017】この静電吸着層を形成するには、静電荷帯
電可能なポリマーをそのポリマーの良溶媒と貧溶媒を組
み合わせた溶媒に溶解し、支持体上に塗布・乾燥させる
方法がある。この場合、良溶媒と貧溶媒の比率を変化さ
せることにより、孔の径を変化させることができ、細孔
質または多孔質の層ができる。
【0018】静電荷帯電可能なポリマーは、特に限定さ
れないが、具体例としては、アクリル樹脂、塩化ビニル
・酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル・マレイン
酸樹脂、スチレン・アクリル樹脂、アクリル・塩化ビニ
ル樹脂、不飽和ポリエステル、塩化ゴム、酢酸ビニル樹
脂、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、フェ
ノール樹脂、アクリロニトリル・塩化ビニリデン樹脂な
どがある。
【0019】静電吸着可能な基材に書類等を保持させる
には、摩擦帯電を起こす必要がある。摩擦帯電を起こす
には、書類などをあらかじめ擦りあわせるなどして摩擦
帯電を起こすこともできるが、そのようなことをしなく
ても、基材に接合されているフィルムを何度かめくり上
げるなどして剥離帯電を起こすことができる。また、フ
ィルムに筆記したり、消去することによっても摩擦帯電
を起こすことができる。
【0020】再貼着可能な粘着性を有する基材は、書類
などを保持することができ、且つ保持していた書類など
を容易に取り除くことができる程度の粘着力を有するも
のである。基材の形態としては、板状のものやフィルム
状のものに粘着剤からなる粘着層を形成したものがあげ
られる。
【0021】粘着層の粘着剤としては、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン
系樹脂等からなるものが使用できる。また、市販の粘着
メモ紙用の粘着剤も好適に使用することができる。
【0022】粘着層の粘着力は、貼着される書類などの
材質によって一概にはいえないが、剥離強度で1〜40
0g/inch、好ましくは1〜100g/inch、
さらに好ましくは1〜20g/inch程度の粘着力を
有することが望ましい。 上述した剥離強度にするため
に、粘着剤自体の粘着力を調整することのほか、粘着剤
を部分的に被貼着面に接触させることにより着脱する際
の書類などへの負担を軽減する粘着層、例えば、粘着剤
をマトリックス状に形成したマトリックス粘着層を使用
することもできる。
【0023】マトリックス粘着層は、粘着層を粘着剤で
凹凸に形成して空気を逃がしやすい隙間を粘着層にあた
えているため、粘着力を調整ができるという利点の他に
器具を使用することなく綺麗に貼り合わせることが可能
となり好ましい。
【0024】吸盤吸着可能な基材は、基材表面に形成さ
れた多数の微細な吸盤状の凸部によって書類を吸着保持
するもので、フィルムや板状のものに多数の吸着可能な
吸盤からなる吸盤層を設けたものが用いられる。
【0025】吸盤層を形成する樹脂としては、可撓性の
ある柔軟な樹脂或いは樹脂に可塑剤を加えて可撓性と柔
軟性を付与したものを用いる。このような樹脂として例
えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、メタクリル樹脂
等の熱可塑性樹脂や、アクリル系樹脂或いはウレタン樹
脂を主剤とする紫外線または二液反応硬化型の樹脂が挙
げられる。
【0026】吸盤層は、これらの樹脂に必要に応じて可
塑剤等を添加し、これを適当な溶剤に溶解した塗料をフ
ィルム、板等支持体の表面にスクリーン印刷等で形成す
ることができる。吸盤層を設ける支持体の材質によって
吸盤層の樹脂との接着性がよくない場合には、支持体の
表面に易接着層を設けてもよい。
【0027】吸盤の形状は、凸部が凹部を囲むように閉
じていて吸着可能な形状であればよく、例えば円形や楕
円形のリング状、網目状、連鎖状などが挙げられる。吸
盤層は、基材の接合部3を除く全面に設けてもよいが、
一部に設けてもよい。また上述した書類保持機能は、特
に基材の書類が保持されている部分以外の部分、例えば
端部において、フィルムとの接着力が強くなるように構
成してもよい。例えば、書類保持部分は弱粘着層あるい
は吸盤層を部分的に設け、端部のみ全体に亘って設け
る。これにより基材とフィルムとの間に保持された書類
を外部からの湿気や水分、ほこり等から保護することが
でき、掲示物である書類の劣化や汚れを防ぐことができ
る。
【0028】上述した書類保持機能は、基材1の片面だ
けでなく、両面に備えていてもよい。両面に設ける場
合、書類保持機能の種類は同一でも異なっていてもよ
い。
【0029】次にフィルム2は、上述した基材1の書類
保持機能を付与された面に対向して設けられ、基材1と
の間に保持される書類や基材の保持面を埃やゴミなどの
付着から守るためのものであり、また基材1とフィルム
2で書類などを挟み込むことで、書類を剥離可能にする
ために保持力を弱く設計している基材の保持力を補うこ
とができる。これは、書類自身を保持する力と基材がフ
ィルムを保持する力が書類を挟み込む力として得られ、
両方の力で書類を保持することができるためである。
【0030】そのため、フィルムは基材の保持面を覆う
ことができるならば1枚であっても、2枚以上を並べて
配置したようなものであってもよい。更に基材として両
面に書類保持機能が付与された基材を用いる場合には、
両面にフィルムを配置してもよい。
【0031】フィルムとしては、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ABS、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの樹脂シートを
使用することができる。
【0032】フィルム及び基材の厚みは特に限定されな
いが、作業上の観点から少なくとも一方は4〜250μ
m程度が適当である。一方がこの範囲であれば他方は同
程度の厚みでも、より厚いものでもよい。
【0033】基材1とフィルム2の少なくとも一方は、
保持する書類などの文字が読みとれる程度の透明性を有
する。例えば基材1として静電荷帯電可能なポリマーか
らなる細孔質または多孔質の静電吸着層を有するものを
用いた場合や粘着層の透明性が低い場合には、フィルム
2として透明フィルムを用いることが必要である。基材
1自体が書類などの文字が読みとれる程度の透明性を有
する場合には、フィルム2は白色であってもよくまた適
宜着色されていてもよい。
【0034】尚、基材として透明な支持体上に粘着層あ
るいは吸盤層を設けたものは、粘着層あるいは吸盤層を
構成する材料として透明な材料を用いることにより透明
にすることができる。また静電吸着可能な基材としてフ
ィルム自体が静電吸着力を有するフィルムを用いた場合
にも透明にすることができる。
【0035】基材1およびこれと接合されるフィルム2
の少なくとも一方を透明性を有する材料とすることによ
り、書類を表示物として表示することが可能となる。
【0036】更に本発明の書類保持部材は、壁や窓ガラ
スなど他の部材に設置しやすいように、基材1又はフィ
ルム2のいずれか一方に、他の部材へ付着させるための
機能(付着機能)が付与されていることが好ましい。こ
のような付着機能は、基材1又はフィルム2の外側の
面、即ち書類を挟み込む面の反対側の面に、静電吸着
層、粘着剤層、吸盤層あるいは磁性体層を設けることに
より付与できる。
【0037】静電吸着層は、上述した静電吸着可能な基
材と同様に、基材1或いはフィルム2を静電荷帯電可能
なポリマーからなるフィルムで構成するか、基材1或い
はフィルム2の表面に静電荷帯電可能なポリマーからな
る多孔層あるいは細孔層を設けてもよい。尚、基材1の
外側となる面に静電吸着層を設けた場合には、基材1の
内側にも静電吸着力が発生するので、これを基材の書類
保持機能として利用することも可能である。
【0038】粘着剤層および吸盤層についても、基材1
の書類保持機能として説明した構成と同じ構成を採用す
ることができる。例えば基材1あるいはフィルム2の外
側の面に再剥離可能な粘着層としてマトリックス粘着層
を設けたり、柔軟で且つ可撓性のある樹脂からなる吸盤
層を設けることができる。
【0039】磁性体層は、一般に磁石材料として用いら
れる強磁性体の粉末をプラスチックやゴムなどに混合し
たものを基材あるいはフィルムに塗工するか、強磁性体
粉末を練り込んだフィルムをラミネートするなどの方法
で形成することができる。強磁性体を蒸着等により直接
成膜することも可能である。
【0040】上述した付着機能を付与するための層は、
基材1又はフィルム2の外側の面の全面に設けてもよい
が、四隅や2辺に沿って設けるなど、一部に設けてもよ
い。
【0041】本発明の書類保持部材は、さらに基材1お
よび/またはフィルム2の外側の面に筆記層を設けるこ
とができる。筆記層は、上述した他の部材への付着機能
のための層(静電吸着層、粘着層、吸盤層、磁性体層)
を形成していない方の材料に設ける。このような筆記層
を設けることにより、基材あるいはフィルムの表面に文
字などを筆記できるようになる。特に筆記層を設ける材
料が透明基材あるいは透明フィルムの場合には、フィル
ムと基材の間に挟み込まれた書類を視認しながら、透明
な材料の上から書類を汚すことなく書類に書き込みをす
ることができる。
【0042】筆記層としては、従来公知である水性、ま
たは油性のペンで書き、拭き取りにより消去できるホワ
イトボード筆記層や白墨で書き、拭き消しにより消去で
きる白墨で筆記可能な層、鉛筆やペンなどで書くことが
できるトレース層などがある。
【0043】またフィルム2あるいは基材1の書類と対
向する面には、書類などに印字されたインクやトナーの
転写が起こらないように転写防止の処理を行うことがで
きる。
【0044】上述した各層には、紫外線による劣化を防
止するために紫外線遮断機能をもたせることもでき、雑
菌などの増殖を防ぐために抗菌性を付与することもでき
る。
【0045】上述した各層を塗布により形成する場合に
は、上述した各樹脂を適当な溶媒に溶解又は分散した塗
布液を、例えば、バーコーター、グラビアコーター、カ
ーテンコーター、ロールコーター、ブレードコーター等
の適当な塗布装置で塗布、乾燥することにより形成する
ことができる。
【0046】既に述べたように本発明の書類保持部材
は、フィルムをめくりあげるなどしたときにフィルムが
はずれたり、基材の書類保持面を覆うことができる位置
からずれてしまうことがないようにするために、フィル
ムと基材とは少なくとも一部において接合されている。
【0047】基材とフィルムを一部において接合させる
方法としては、例えば、フィルムの一辺端部或いは二辺
端部を基材に接合するなどがあげられ、またフィルムの
一辺の数箇所を点状に基材に接合するなどの方法をとる
こともできる。更に、接合される部分は基材の上端部、
右端部、又は左端部などどこであっても良く、基材裏面
において接合しフィルムを基材表面に折り返すように構
成しても良い。
【0048】その他に、フィルムを2枚以上並べて配置
した場合の例としては、フィルムを横に2枚並べたり、
縦に2枚並べたり、縦に2枚、横に2枚の4枚を並べて
接合するなどがあげられる。
【0049】基材の書類保持面とフィルムを接合する手
段としては、粘着剤、接着剤、両面テープなどで貼り合
わせたりする方法や、熱融着、超音波融着、溶剤などで
フィルムや基材の一部を溶かしてつけるなどの方法があ
る。
【0050】本発明の書類保持部材は、以上説明した基
材1とフィルム2とから構成されるが、これらは図1
(a)示すように各々1枚ずつ用いてもよいが、基材1及
び/又はフィルム2を複数枚重ねて用いてもよい。例え
ば図1(b)に示すようにフィルム2を2枚重ねた場合に
は、基材1とフィルム2との間に書類を挟み込み、書類
の情報とフィルム2上に筆記した情報とを固定情報とし
て表示したまま、上に重ねたフィルム2’から更に筆記
するという使い方が可能となる。
【0051】また以上説明した基材とフィルムは任意の
組み合わせが可能であり、その組み合わせによって種々
の用いられ方が可能である。例えば基材1に他部材への
付着機能を付与し、フィルム2として透明フィルムを用
いた場合には、この書類保持部材を任意の壁面に付着さ
せて、透明フィルム側から書類の内容を表示させること
ができる。また例えば基材1およびフィルム2のうち透
明な方に他部材への付着機能を付与した場合には、この
書類保持部材を窓ガラス等透明なものに付着させること
により、窓ガラスを通して保持された書類の内容を表示
させることができる。
【0052】図2は、種々の組み合わせの一部を例示し
たものであるが、本発明の書類保持部材はこれらに限定
されない。(a)は一つの表面に静電吸着層4を設け、そ
の反対側の面に弱粘着層、吸盤層あるいは磁性体層5を
設けた白色の基材1と、基材1の静電吸着層4側に接合
された透明フィルム2とからなる書類保持部材で、書類
Dは静電吸着層4により基材1とフィルム2との間に保
持される。この書類保持部材は弱粘着層、吸盤層あるい
は磁性体層5により壁等に付着させて、透明フィルム2
を通して書類の内容を見ることができる。磁性体層の場
合には金属製の看板やロッカー等に磁力により付着させ
る。
【0053】(b)は静電吸着層4を設けた白色の基材1
と、外側面にマトリックス粘着層あるいは吸盤層6を設
けた透明フィルム2とからなる書類保持部材で、窓ガラ
ス等の透明な部材に透明フィルム2側を付着させて、ガ
ラスを通して書類の内容を見ることができる。
【0054】(c)はマトリックス粘着層或いは吸盤層6
を設けた透明な基材1と、このマトリックス粘着層或い
は吸盤層6と対向して接合された透明フィルム2とから
なる書類保持部材で、透明基材1及び透明フィルム2の
いずれの側からも間に保持された書類の内容を見ること
ができる。
【0055】(d)は一方の面に静電吸着層4を設けた基
材1と、この基材の静電吸着層と反対の面に接合された
透明フィルム2とからなる書類保持部材で、静電吸着層
の静電吸着力で壁等に付着させる。この書類保持部材は
静電吸着層が壁等に付着する静電吸着力で基材1とフィ
ルム2間に挟まれた書類も保持することができる。
【0056】(e)は両面に静電吸着層4を設けた基材1
と、この基材の両面にそれぞれ接合された2枚の透明フ
ィルム2、2’とからなる書類保持部材で、一方の透明
フィルム2には外側の面にマトリックス粘着層或いは吸
盤層6が形成されている。この書類保持部材は、基材1
の片面と透明フィルム2との間に書類D1を挟むととも
に他方の面と透明フィルム2’との間にも書類D2を挟
み、透明フィルム2のマトリックス粘着層或いは吸盤層
6により窓ガラス等に付着させる。書類D1は窓ガラス
等を通して見ることができ、書類D2は透明フィルム
2’を通して反対側で見ることができる。
【0057】
【実施例】実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。なお、「部」、「%」は特記しない限り、重量基準
とする。
【0058】[実施例1]50μmの紫外線吸収剤練り
込みの透明なポリエステルフィルムの片面に、以下の架
橋硬化樹脂層用塗工液をメイヤーバーで塗布、乾燥し、
塗膜面から高圧水銀灯により紫外線を1〜2秒照射して
厚さ4μmのホワイトボード筆記層を有する透明フィル
ムを、A4の大きさで作製した。
【0059】<架橋硬化樹脂層用塗工液> 紫外線硬化型樹脂 26部 (ユニテ゛ィック17-824-9:大日本インキ化学工業社) メチルエチルケトン 17部 トルエン 17部 エチルセロソルブ 17部 開始剤(イルカ゛キュア184:チバガイギー社) 0.63部 一方、100μmのポリエステルフィルムの片面に、下
記の静電吸着層用塗工液をメイヤーバーにて塗布した
後、60℃で5分乾燥させ、厚さ6μm、平均2μmの
開放孔を有する多孔質膜の静電吸着層を形成し、A4の
大きさの静電吸着可能な基材を得た。
【0060】 <静電吸着層用塗工液> アクリル系樹脂(アクリヘ゛ースMM428:藤倉化成社) 5部 エタノール 50部 1,1,1−トリクロロエチレン 45部 次に、透明フィルムのホワイトボード筆記層の裏面の一
辺に約1cm幅の両面粘着テープを用いて静電吸着可能
な基材の静電吸着層面を貼り合わせ、書類保持部材を得
た。
【0061】この得られた書類保持部材の基材面を市販
のマトリックス粘着シートを用いて壁に貼り付けた。
【0062】上記のようにして得られた書類保持部材
に、B5程度の大きさのメモ用紙を透明フィルムを2、
3回めくりあげた後、基材と透明フィルムの間に挟み込
み保持させた。保持されたメモ用紙は透明フィルムで覆
っているので、メモの内容が読みとることができ、ホワ
イトボード用マーカー(ボードファックスマーカー:プ
ラス工業社)により筆記したところ、画線がはじかれる
ことなく鮮明に筆記でき、消去も容易であった。また、
透明フィルムで覆われているメモ用紙の上に、筆記する
ことができるので、メモ用紙を汚すことなく加筆ができ
た。
【0063】そして、基材がメモ用紙を保持する力と基
材が透明フィルムを保持する力の2種類の力により、メ
モ用紙は3ヶ月たっても落ちることはなかった。
【0064】[実施例2]50μmの透明ポリエステル
フィルムの片面に、以下の架橋硬化樹脂層用塗工液をメ
イヤーバーで塗布、乾燥し、高圧水銀灯により紫外線を
1〜2秒照射して厚さ4μmのホワイトボード筆記層を
有する透明フィルムを、A4の大きさで2枚作製した。
【0065】<架橋硬化樹脂層用塗工液> 紫外線硬化型樹脂 26部 (ユニテ゛ィック17-824-9:大日本インキ化学工業社) メチルエチルケトン 17部 トルエン 17部 エチルセロソルブ 17部 開始剤(イルカ゛キュア184:チバガイギー社) 0.63部 一方、100μmのポリエステルフィルムの片面に、付
加型2成分の液状シリコーンゴム(TSE3033:東芝シリ
コーン社)をメイヤーバーにて塗布した後、乾燥させ、
厚さ15μmの粘着層を形成し、A3の大きさの再貼着
可能な粘着性を有する基材を得た。
【0066】次に、透明フィルムのホワイトボード筆記
層の裏面の一辺に約1cm幅の両面粘着テープを用いて
2枚並べてA3となるように再貼着可能な粘着性を有す
る基材の粘着層と貼り合わせ、書類保持部材を得た。
【0067】この得られた書類保持部材の基材面を市販
のマトリックス粘着シートを用いて壁に貼り付けた。
【0068】上記のようにして得られた書類保持部材
に、B5程度の大きさのメモ用紙を基材と透明フィルム
の間に挟み込み保持させた。保持されたメモ用紙は透明
フィルムで覆っているので、メモの内容が読みとること
ができ、ホワイトボード用マーカー(ボードファックス
マーカー:プラス工業社)により筆記したところ、画線
がはじかれることなく鮮明に筆記でき、消去も容易であ
った。また、透明フィルムで覆われているメモ用紙の上
に、筆記することができるので、メモ用紙を汚すことな
く加筆ができた。
【0069】さらに、PPC用普通紙と基材の粘着力が
剥離強度で5g/inchと適当であるためメモ用紙を
剥がすときにも用紙を破損することがなく容易に剥がす
ことができた。
【0070】そして、基材がメモ用紙を保持する力と基
材が透明フィルムを保持する力の2種類の力により、メ
モ用紙は3ヶ月たっても落ちることはなかった。 [実施例3]実施例1と同様に静電吸着層を形成した基
材を作成した。一方、50μmの紫外線吸収剤練り込み
の透明なポリエステルフィルムの片面に、市販の紫外線
硬化型インキ(UV QVN スクリーンインキ:帝国インキ
製造社)を用いて150メッシュのスクリーン印刷で円
形リング状(直径約5mm)の吸盤を多数形成した。この
吸盤をメタルハライドランプ照射により硬化させて吸盤
層を形成した。
【0071】基材の静電吸着層面と透明フィルムの吸盤
層が形成されていない面が対向するようにして、両者の
一辺を約1cmの両面粘着テープを用いて貼り合わせ、書
類保持部材を得た。
【0072】上記のようにして得られた書類保持部材
に、B5程度の大きさのメモ用紙を透明フィルムを2、
3回めくりあげた後、基材と透明フィルムの間に挟み込
み保持させた。次いで透明フィルムの吸盤層を窓ガラス
に吸着させた。メモの内容は窓ガラスおよび透明フィル
ムを通して読みとることができた。
【0073】そして、基材がメモ用紙を保持する力と基
材が透明フィルムを保持する力の2種類の力により、メ
モ用紙は3ヶ月たっても落ちることはなかった。
【0074】[実施例4]75μmの白色ポリエステル
フィルムの両面に、実施例1と同様の静電吸着層用塗工
液をそれぞれメイヤーバーにて塗布した後、60℃で5
分乾燥させ、厚さ6μm、平均2μmの開放孔を有する
多孔質膜の静電吸着層を形成し、両面が静電吸着可能な
基材を得た。
【0075】一方、10μmの透明ポリエステルフィル
ムの片面に、実施例3と同様に市販の紫外線硬化型イン
キ(UV QVN スクリーンインキ:帝国インキ製造社)を
用いて円形リング状(直径約5mm)の吸盤が多数配置し
た吸盤層を形成した。
【0076】この吸盤層を形成した透明フィルムを吸盤
層が外側となるように前記基材の一方の面に貼り合わ
せ、基材の他方の面には10μmの透明ポリエステルフ
ィルムを貼り合わせ、三層構造の書類保持部材を得た。
基材と各透明フィルムの貼り合わせは、実施例1と同様
に約1cmの両面粘着テープを用いて一辺を貼り合わせ
た。
【0077】上記のようにして得られた書類保持部材
に、透明フィルムを2、3回めくりあげた後、 B5程
度の大きさのメモ用紙を基材と透明フィルムの間に挟み
込み保持させた。次いで吸盤層が形成された透明フィル
ムと基材との間にも同様にしてメモ用紙を挟み込み保持
させた。吸盤層をガラスに吸着させて、一方のメモの内
容はガラスを通して読み、他方のメモの内容は透明フィ
ルムを通して読みとることができるように構成した。
【0078】そして、基材がメモ用紙を保持する力と基
材が透明フィルムを保持する力の2種類の力により、メ
モ用紙は3ヶ月たっても落ちることはなかった。
【0079】
【発明の効果】本発明の書類保持部材は、着脱容易に書
類を保持することができる。
【0080】そして、書類を基材とフィルムで挟むこと
により、基材で単独に保持するよりも基材がフィルムを
保持する力も利用することができるために長時間保持す
ることができ、書類を何枚か重ねたような重いものでも
保持することができる。
【0081】また、原稿や書類保持面に埃などの付着を
防ぐことができる。特に基材およびフィルムの少なくと
も一方に紫外線遮断機能を持たせることにより、書類の
劣化を防ぐことができる。
【0082】さらに、本発明の書類保持部材は静電吸着
力を有する基材を用いた場合、フィルムをめくりあげる
ときに帯電するために、静電吸着可能な基材に貼り付け
るときにも書類などを擦って帯電させる必要がない。
【0083】そして基材が適度な保持力を有しているた
めに、フィルムをめくりあげたときに書類などが、フィ
ルムのほうに貼り付いたり、落ちたりすることがない。
【0084】さらに、基材或いはフィルムのうち透明な
材料に筆記層を有している場合、書類の上やほかの部分
に書き込みを入れることができる。
【0085】また、基材の書類を保持する面とは反対面
に他の部材への付着機能を付与した場合には、どんなと
ころにも容易に貼付固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の書類保持部材の実施例を示す図。
【図2】本発明の書類保持部材の種々の形態を示す図。
【符号の説明】
1・・・基材 2、2'・・・フィルム 3・・・接合部 4・・・静電吸着層 5・・・弱粘着層、吸盤層あるいは磁性体層 6・・・マトリックス粘着層あるいは吸盤層 10・・・書類保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 15/00 G09F 15/00 N

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書類保持機能を有する基材と、この基材に
    少なくとも一部が接合されたフィルムとを備え、基材お
    よびフィルムの少なくとも一方が透明であることを特徴
    とする書類保持部材。
  2. 【請求項2】前記基材は、静電吸着可能な基材であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の書類保持部材。
  3. 【請求項3】前記基材は、少なくとも前記フィルムと対
    向する面に静電吸着層が形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の書類保持部材。
  4. 【請求項4】前記基材は、少なくとも前記フィルムと対
    向する面に弱粘着層が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の書類保持部材。
  5. 【請求項5】前記基材は、少なくとも前記フィルムと対
    向する面に、多数の微細な吸盤状の凸部が配列してなる
    吸盤層が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の書類保持部材。
  6. 【請求項6】前記基材は、前記フィルムと対向する面と
    反対の面に他部材への付着機能が付与されていることを
    特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の書類保
    持部材。
  7. 【請求項7】前記基材は、前記フィルムと対向する面と
    反対の面に弱粘着層が形成されていることを特徴とする
    請求項6記載の書類保持部材。
  8. 【請求項8】前記基材は、前記フィルムと対向する面と
    反対の面に、多数の微細な吸盤状の凸部が配列してなる
    吸盤層が形成されていることを特徴とする請求項6記載
    の書類保持部材。
  9. 【請求項9】前記基材は、前記フィルムと対向する面と
    反対の面に静電吸着層が形成されていることを特徴とす
    る請求項6記載の書類保持部材。
  10. 【請求項10】前記基材は、前記フィルムと対向する面
    と反対の面に磁性体層が貼着されていることを特徴とす
    る請求項6記載の書類保持部材。
  11. 【請求項11】前記フィルムは、前記基材と対向する面
    と反対の面に他部材への付着機能が付与されていること
    を特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の書類
    保持部材。
  12. 【請求項12】前記フィルムは、前記基材と対向する面
    と反対の面に弱粘着層が形成されていることを特徴とす
    る請求項11記載の書類保持部材。
  13. 【請求項13】前記フィルムは、前記基材と対向する面
    と反対の面に静電吸着層が形成されていることを特徴と
    する請求項11記載の書類保持部材。
  14. 【請求項14】前記フィルムは、前記基材と対向する面
    と反対の面に多数の微細な吸盤状の凸部が配列してなる
    吸盤層が形成されていることを特徴とする請求項11記載
    の書類保持部材。
  15. 【請求項15】前記フィルムは、前記基材と対向する面
    と反対の面に磁性体層が貼着されていることを特徴とす
    る請求項11記載の書類保持部材。
  16. 【請求項16】前記フィルムは、前記基材と対向する面
    と反対の面の少なくとも一部に筆記層が設けられたこと
    を特徴とする請求項1又は6記載の書類保持部材。
  17. 【請求項17】前記基材は、前記フィルムと対向する面
    と反対の面の少なくとも一部に筆記層が設けられたこと
    を特徴とする請求項1又は11記載の書類保持部材。
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