JPH07249503A - 正の抵抗温度特性を有する半導体磁器および温度センサ - Google Patents

正の抵抗温度特性を有する半導体磁器および温度センサ

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JPH07249503A
JPH07249503A JP4005294A JP4005294A JPH07249503A JP H07249503 A JPH07249503 A JP H07249503A JP 4005294 A JP4005294 A JP 4005294A JP 4005294 A JP4005294 A JP 4005294A JP H07249503 A JPH07249503 A JP H07249503A
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JP
Japan
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porcelain
semiconductor
semiconductor layer
substrate
temperature
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JP4005294A
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English (en)
Inventor
Hideaki Niimi
秀明 新見
Yuichi Takaoka
祐一 高岡
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有熱物体の熱線を検知した時の温度変化が小
さくても、検出感度が良く、大きな機械的強度を有し、
有熱物体の熱線の検知に使用可能な正の抵抗温度特性を
有する半導体磁器および温度センサを提供することであ
る。 【構成】 磁器基板の表面に半導体化層が形成されてお
り、前記半導体化層が前記磁器基板の表面からの厚みが
0.1〜100μmであり、前記磁器基板がチタン酸バ
リウム系磁器からなる正の抵抗温度特性を有する半導体
磁器である。また、磁器基板の表面に半導体化層が形成
されている正の抵抗温度特性を有する半導体磁器からな
り、前記半導体化層の上に検出電極が形成されていて、
前記半導体化層が前記磁器基板の表面からの厚み0.1
〜100μmであり、前記磁器基板がチタン酸バリウム
系磁器からなる温度センサである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、正の抵抗温度特性を
有する半導体磁器および該半導体磁器からなる温度セン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】自動ドアや防犯設備等には、人体等の有
熱物体の検知センサや防火用の火炎センサなどに焦電型
赤外線センサが用いられている。この焦電型赤外線セン
サは、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸ジル
コニウム、チタン酸鉛等の焦電効果を有する材料が検知
素子として利用されている。ここで、焦電効果とは検知
素子に赤外線が入射すると検知素子表面の温度が変化
し、これに伴い今まで安定であった電荷の中和状態が崩
れ電気的に不平衡となり、電荷を発生することである。
このとき発生する電荷はインピーダンス変換により電圧
として取り出される。
【0003】この焦電型赤外線センサの場合、赤外線受
光時の温度変化を利用しているため、赤外線放出体が動
いている場合のみ温度変化があり、その温度変化をセン
サが検知し電気信号に変換して電圧として出力してい
た。そのため、人体等の有熱物体が静止している場合は
温度変化がないため検知できないという問題があった。
【0004】また、前記焦電型赤外線センサと同じよう
に人体等の有熱物体の放熱を検知するものとしてサーミ
スタがある。例えば、マンガン、コバルト、鉄、銅、遷
移金属の複合酸化物よりなる負の抵抗温度特性を有する
半導体(以下、NTCサーミスタという)を使用する方
法が早くから実用化されている。このNTCサーミスタ
は室温で使用できるという特徴をもっているが、抵抗温
度係数が一般に−4%/℃程度と低いため、検出感度が
小さいという問題を有している。
【0005】一方、NTCサーミスタと逆の特性を有す
るサーミスタとして、正の抵抗温度特性を有するサーミ
スタ(以下、PTCサーミスタという)がある。このP
TCサーミスタは、チタン酸バリウムを基体とする組成
が一般的である。
【0006】従来、PTCサーミスタを使用して有熱物
体を検知する方法はいくつか報告されていて、例えば、
ジェイ.イー.ラルフ(J.E.Ralph)、Inf
rared Phys.、22,245(1982)に
は、PTCサーミスタを外部ヒーターにより一定温度に
加熱しながら、該PTCサーミスタに測定用の微小の電
圧を印加し、電流値の変化を測定する方法が記載されて
いる。ところが、上記測定方法はPTCサーミスタの温
度を一定に加熱することが困難である。特に該PTCサ
ーミスタの温度は、装置の使用開始時、環境温度の変化
等により長時間ハンチングする。そのため、有熱物体が
作用していないときの電流値(初期値)が安定せず、有
熱物体の検出に誤差が生じやすいという問題を有してい
た。
【0007】また、上記した問題点を解決する手段とし
て、PTC特性を示す温度領域(以下、PTC領域とい
う)を使用環境温度にシフトさせる添加物を微量添加し
たPTCサーミスタを使用する方法が考えられるが、P
TC領域をシフトさせたPTCサーミスタはシフトさせ
ないPTCサーミスタと比べて、一般に抵抗温度係数が
小さくなり、しかも使用環境温度の変化によって抵抗値
が数桁も変化し、増幅器を使用する場合のマッチングが
難しいという問題が生じて実用化されていない。
【0008】そこで、PTCサーミスタの種々の問題を
解決するため、特開平2−291929号公報におい
て、チタン酸バリウム系半導体磁器を用いて、有熱物体
からの熱線を受光したときの温度上昇を常時検出できる
PTCサーミスタ素子の検出方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のチタン
酸バリウムを基本とした組成のPTCサーミスタは赤外
線による温度上昇が小さいため抵抗変化も小さく検出感
度が悪いという問題があった。そこで、検出感度を高め
るため、素子の厚みを薄くすることを試みたが、100
μmより薄くすると検出感度は高くなるが、機械的強度
に弱く、素子として実用上使用できなかった。
【0010】この発明の目的は、有熱物体の熱線を検知
した時の温度変化が小さくても、検出感度が高く、大き
な機械的強度を有し、有熱物体の熱線の検知に使用可能
な正の抵抗温度特性を有する半導体磁器および温度セン
サを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
磁器基板の表面に半導体化層が形成されている正の抵抗
温度特性を有する半導体磁器である。
【0012】請求項2に係る発明は、半導体化層が磁器
基板の表面からの厚みの0.1〜100μmである正の
抵抗温度特性を有する半導体磁器である。
【0013】請求項3に係る発明は、磁器基板がチタン
酸バリウム系磁器である正の抵抗温度特性を有する半導
体磁器である。
【0014】請求項4に係る発明は、磁器基板の表面に
半導体化層が形成されている正の抵抗温度特性を有する
半導体磁器からなり、半導体化層の上に検出電極が形成
されている温度センサである。
【0015】請求項5に係る発明は、半導体化層が磁器
基板の表面からの厚みの0.1〜100μmである温度
センサである。
【0016】請求項6に係る発明は、磁器基板がチタン
酸バリウム系磁器である温度センサである。
【0017】半導体化層の厚みを0.1〜100μmの
範囲に限定したのは以下の理由による。半導体化層の厚
みが0.1μm未満では出力安定性に劣り、100μm
を越えると検出感度が低下して、出力電圧が低くなるた
めである。
【0018】
【作用】この発明の正の抵抗温度特性を有する半導体磁
器は、磁器基板の表面に薄い半導体化層を形成している
ため、有熱物体の熱線を受光した時の検出感度が高くな
る。また、磁器基板の厚みを厚くしても、全体が半導体
化されていないため、検出感度が低下せず、機械的強度
に優れている。
【0019】
【実施例】
(実施例1)この発明の実施例を下記に説明する。まず
原料となる炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム、酸化チ
タン、酸化珪素、炭酸マンガンを準備し、これを(Ba
0.80Sr0.20)TiO3+0.0008Mn+0.01
SiO2の組成となるよう秤量し調合した。これを、純
水およびジルコニアボールとともにポリエチレン製ポッ
トにいれて、5時間粉砕混合した後、乾燥し、1100
℃で2時間仮焼した。この仮焼粉にバインダー、溶剤お
よび分散剤を混合し、10×10×1.0mmの角板に乾
式プレス成形した後、この成形体を1350℃2時間焼
成した。得られた磁器は、希土類元素などのいわゆる半
導体化剤を入れていないため絶縁磁器基板であった。
【0020】この絶縁磁器基板を1mol%硝酸ランタン
水溶液に浸漬後、1300℃1時間の熱処理を行った。
これにより、表面層のみ半導体化した磁器基板を得た。
図1はこのような処理をした磁器基板の断面図を示し、
1はチタン酸バリウム系の磁器基板、2は磁器基板1の
表面に形成された半導体化層である。
【0021】上記の方法で得られた磁器基板を図1のA
−A’線に沿って7×7×0.5mmの大きさに切り出
し、図2に示すような構造のPTCサーミスタを作成し
た。図2において、1は切り出したチタン酸バリウム系
磁器基板、2は磁器基板1の表面に形成されたランタン
による半導体化層であり、リード線3をチタン酸バリウ
ム系磁器基板1の両端部にオーミック性銀ペーストより
なる電極4を焼き付けて半導体化層2と電気的接続され
るようにし、測定試料用のPTCサーミスタ5を得た。
【0022】表1には、この実施例1として、上記半導
体化層形成時にランタン濃度や熱処理温度を変えること
により、半導体化層の厚みを変えた試料を示した。な
お、半導体化層の厚みは、機械研磨あるいはイオン研磨
により半導体化層を削りながら、図2の電極間抵抗変化
を測定し、100MΩ以上となったときの研磨量から求
めた。
【0023】(実施例2)実施例1で作製した絶縁磁器
基板を用い、絶縁基板に真空中でレーザー照射し還元し
た後、大気中で500℃2時間再酸化することで表面層
のみ半導体化した磁器基板を作製した。そして、実施例
1と同様に測定試料用のPTCサーミスタ5を得た。こ
の際、半導体化層厚みはレーザー光強度で制御し、表1
に、この実施例2として半導体化層の厚みを変えた試料
を示した。
【0024】(比較例)実施例1において、調合時にラ
ンタンを0.2mol%添加し、全体が半導体化した磁器
基板を作製し、実施例1と同様に測定試料用PTCサー
ミスタを得た。この際、ラップ研磨し、図2の電極間抵
抗変化を測定し、100MΩ以上の厚さの異なる試料を
作製した。この場合、表1における半導体化層の厚みは
磁器基板の厚みと一致する。
【0025】各試料の熱線検知特性を図3に示すブリッ
ジ回路で測定した。電源7より10Vの電圧を印加し、
PTCサーミスタ6a、6bのPTCサーミスタ6a側
に赤外線を照射し、PTCサーミスタ6aとPTCサー
ミスタ6bから出力される電圧を電圧計8で測定した。
9は固定抵抗、10はアースである。熱線源には500
Kの黒体炉を用いて、熱線を照射したときのPTCサー
ミスタ6aの応答を調べた。なお、抗折強度は磁器基板
を間隔5mmの2点で支持してその中心位置に荷重を掛け
磁器基板が破壊された荷重を測定した。また、出力安定
性は1分間のインターバルで100回出力を測定し、そ
の偏差(σ/平均)を求めた。その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】上記の結果より明らかなように、実施例
1、実施例2で得られたPTCサーミスタは半導体化層
の厚みが0.1μm〜100μmの間であれば、電圧出
力が高く、抗折強度も強く、出力安定性がある。上記範
囲外の半導体化層の厚みであれば、例えば0.05μm
になると、出力安定性が1桁大きくなり、200μmに
なると、電圧出力が低下している。また、比較例で得ら
れたPTCサーミスタは電圧出力、出力安定性は良い
が、抗折強度に関しては、実施例1、実施例2と比較し
て2桁も弱くなっている。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、磁器基板の表面に半
導体化層を形成することで、熱線受光時の検出感度がよ
く、出力安定性があり、しかも機械的強度に優れたもの
が得られる。
【0029】したがって、この発明の正の抵抗温度特性
を有する半導体磁器は、焦電型赤外線センサや、その他
の温度センサとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1において処理して得られた
磁器基板の断面図である。
【図2】この発明の正の抵抗温度特性を有する半導体磁
器を用いた温度センサの斜視図である。
【図3】この発明の温度センサの出力を測定するための
回路図である。
【符号の説明】
1 チタン酸バリウム系磁器基板 2 半導体化層 3 リード線 4 電極 5 PTCサーミスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁器基板の表面に半導体化層が形成され
    ていることを特徴とする正の抵抗温度特性を有する半導
    体磁器。
  2. 【請求項2】 前記半導体化層は前記磁器基板の表面か
    らの厚みが0.1〜100μmであることを特徴とする
    請求項1記載の正の抵抗温度特性を有する半導体磁器。
  3. 【請求項3】 前記磁器基板は、チタン酸バリウム系磁
    器であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の正の抵抗温度特性を有する半導体磁器。
  4. 【請求項4】 磁器基板の表面に半導体化層が形成され
    ている正の抵抗温度特性を有する半導体磁器からなり、
    半導体化層の上に検出電極が形成されている温度セン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記半導体化層は前記磁器基板の表面か
    らの厚みが0.1〜100μmであることを特徴とする
    請求項4記載の温度センサ。
  6. 【請求項6】 前記磁器基板は、チタン酸バリウム系磁
    器であることを特徴とする請求項4または請求項5記載
    の温度センサ。
JP4005294A 1994-03-10 1994-03-10 正の抵抗温度特性を有する半導体磁器および温度センサ Pending JPH07249503A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109253467A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 林内株式会社 火焰杆

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109253467A (zh) * 2017-07-12 2019-01-22 林内株式会社 火焰杆
CN109253467B (zh) * 2017-07-12 2021-12-03 林内株式会社 火焰杆

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