JPH07249558A - 位置合わせ方法 - Google Patents

位置合わせ方法

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JPH07249558A
JPH07249558A JP6038076A JP3807694A JPH07249558A JP H07249558 A JPH07249558 A JP H07249558A JP 6038076 A JP6038076 A JP 6038076A JP 3807694 A JP3807694 A JP 3807694A JP H07249558 A JPH07249558 A JP H07249558A
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Shinji Mizutani
真士 水谷
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既に複数層のパターンが形成された基板(半
導体ウエハ、ガラスプレート等)上に重ねてパターンを
露光する際に、位置ずれ量を小さくする。 【構成】 ショット領域45上に3層の回路パターンが
形成され、1層目〜3層目にそれぞれX軸用のウエハマ
ーク42XA〜42XC、及びY軸用のウエハマーク4
2YA〜42YCが付設されている。これから露光する
レチクルのパターンが1層目及び2層目の回路パターン
と関連する場合、1層目のウエハマーク42XA,42
YA及び2層目のウエハマーク42XB,42YBの座
標値に基づいてショット領域45とレチクルのパターン
との位置合わせを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子又は
液晶表示素子等を製造する際に使用される露装置におけ
るマスクパターンと被露光基板との位置合わせ方法に関
し、特に被光基板上の既に複数層のパターンが形成され
ているショット領域上に更に別のターンを重ね合わせて
露光する場合の位置合わせ方法に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等をフォト
リソグラフィ工程で製造する際に、フトマスク又はレチ
クル(以下、一例として「レチクル」を用いる)のパタ
ーンを感光材が塗布されたウエハ(又はガラスプレート
等)上の各ショット領域に露光する露光装置が使用され
ている。この種の露光装置としては、ウエハが載置され
たウエハステージを歩進(ステッピング)させて、レチ
クルのパターンをウエハ上の各ショット領域に順次露光
する動作を繰り返す、所謂ステップ・アンド・リピート
方式の露光装置(ステッパー等)が多用されている。ま
た、最近は、レチクルとウエハとを同期して走査するこ
とにより、投影光学系の露光フィールドよりも広い領域
にレチクルのパターンを露光する所謂ステップ・アンド
・スキャン方式の投影露光装置も開発されている。
【0003】例えば半導体素子は、ウエハ上に多数層
(多数レイア)の回路パターンを重ねて形成されるの
で、例えば2層目以降の回路パターンをウエハ上に露光
する際には、ウエハ上の既に回路パターンが形成された
各ショット領域とレチクルのパターン像との位置合わ
せ、即ちウエハとレチクルとの位置合わせ(アライメン
ト)を精確に行う必要がある。従来の露光装置における
ウエハの位置合わせ方法につき図5を参照して説明す
る。
【0004】図5は、既に多層の回路パターンが形成さ
れたウエハWのX方向に沿った断面を示し、この図5に
おいて、ウエハW上には上から順にN層目(Nは3以上
の整数)の被膜61、(N−1)層目の被膜62、(N
−2)層目の被膜63、…が積み重ねて形成され、各被
膜61,62,63,…内にそれぞれ回路パターンが形
成されている。また、各被膜61,62,63,…の直
前層の表面にそれぞれ位置合わせ用のウエハマーク64
A(位置X11),64B(位置X12),64C(位置X
13),…が形成されている。ウエハマーク64A,64
B,64C,…は、それぞれ被膜61,62,63,…
内にパターンを露光する際に同時に露光されて形成され
るものである。被膜61,62,63は例えば酸化膜で
あり、ウエハマーク64A,64B,64Cは例えば金
属膜である。
【0005】そして、従来例えばN層目の被膜61中の
パターンを露光する際には、アライメント系により直前
層である(N−1)層目のウエハマーク64Bの位置X
12を検出し、例えばこのウエハW上の位置X12にショッ
ト中心に対する設計上のオフセット値を加算した位置を
基準位置(投影光学系の露光フィールドの中心等)に設
定してレチクルのパターンを露光していた。なお、回路
パターンの層(レイア)の中には、ウエハマークが形成
されない層もあるため、直前層にウエハマークがないと
きには、それより前の層で、且つ最も新しくウエハマー
クが形成された層(以下、「直前マーク層」という)の
ウエハマークの位置を検出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の位
置合わせ方法では、直前マーク層のみのウエハマークを
基準として位置合わせを行っていた。そのため、位置ず
れ量が次第に積算され、上の層のパターン程位置ずれ量
が大きくなるという不都合があった。具体的に、例えば
全部の層にウエハマークがあるものとして、前層のウエ
ハマークを基準としたときの回路パターンの位置合わせ
のX方向への誤差量の最大値をΔXとすると、N層目で
は最大で(N−1)・ΔXの位置ずれ量が生じることに
なる。
【0007】また、半導体素子等においては、関連する
パターンが必ずしも隣り合う層に形成されるとは限らな
い。即ち、図5において、N層目の被膜61内のパター
ンと(N−2)層目の被膜63内のパターンとが電気的
に接続されるような場合には、N層目のパターンと(N
−2)層目のパターンとの位置ずれ量を最小に抑える必
要がある。しかしながら、従来は直前層のパターンを基
準として位置合わせを行っていたため、関連のある層間
の位置合わせ精度を高めることができないという不都合
があった。
【0008】本発明は斯かる点に鑑み、既に複数層のパ
ターンが形成された基板(半導体ウエハ、ガラスプレー
ト等)上に重ねてパターンを露光する際に、位置ずれ量
が小さくなる位置合わせ方法を提供することを目的とす
る。更に、本発明はその際に、関連のある層間の位置ず
れ量が小さくなる位置合わせ方法を提供することをも目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による位置合わせ
方法は、例えば図1に示すように、マスクパターンを基
板(W)上の既に複数層のパターン(46〜48)が形
成されている所定の露光領域(45)に露光する際に、
その所定の露光領域とそのマスクパターンとの位置合わ
せを行う方法において、複数層のパターン(46〜4
8)内にそのマスクパターンに関連があると共にそれぞ
れ位置合わせ用のマーク(42XA,42XB)が付設
された複数層のパターン(46,47)が存在する場
合、そのマスクパターンに関連のある複数層のパターン
(46,47)のそれぞれに付設された位置合わせ用の
マーク(42XA,42XB)の座標値に基づいて所定
の露光領域(45)とそのマスクパターンとの位置合わ
せを行うようにしたものである。
【0010】この場合、そのマスクパターンと関連のあ
る複数層のパターン(46,47)に対して、それぞれ
そのマスクパターンとの関連の程度に応じて重みを付
し、そのマスクパターンと関連のある複数層のパターン
(46,47)のそれぞれに付設された位置合わせ用の
マーク(42XA,42XB)の座標値を対応するそれ
ら重みを用いて加重平均した結果に基づいて、所定の露
光領域(45)とそのマスクパターンとの位置合わせを
行うようにしてもよい。
【0011】また、所定の露光領域(45)とそのマス
クパターンとを第1の方向(X方向)、及びこの第1の
方向に交差する第2の方向(Y方向)に対して位置合わ
せする場合、所定の露光領域(45)上の複数層のパタ
ーン中のその第1の方向に対する位置合わせを行うため
に使用する複数層のパターンと、その第2の方向に対す
る位置合わせを行うために使用する複数層のパターンと
を互いに独立に選ぶようにしてもよい。
【0012】更に、所定の露光領域(45)上に形成さ
れている全部の層のパターン(46〜48)に付設され
ている位置合わせ用のマーク(42XA〜42XB)の
座標値を用いて、所定の露光領域(45)とそのマスク
パターンとの位置合わせを行うようにしてもよい。
【0013】
【作用】斯かる本発明によれば、マスクパターンを基板
(W)上の既に例えば3層のパターン(46〜48)が
形成されている所定の露光領域(45)に露光する際
に、マスクパターンと関連のあるパターンが1層目及び
2層目のパターン(46,47)であるとして、それぞ
れに位置合わせ用のマーク(42XA,42XB)が付
設されているものとする。この場合、それら1層目及び
2層目のパターンに付設された位置合わせ用のマーク
(42XA,42XB)の位置を計測し、この計測結果
に基づいてマスクパターンと露光領域(45)との位置
合わせを行う。これにより、位置ずれ量の積算がなくな
るため、特に各層間での位置決め誤差のばらつきが小さ
い場合には、これから露光するマスクパターンの位置ず
れ量が小さくなり、且つ関連する層間の位置ずれ量も小
さくなる。
【0014】また、そのマスクパターンと複数層のパタ
ーン(46,47)との関連の程度が異なる場合には、
そのマスクパターンとの関連の程度が大きい程大きい重
みをそれら複数層のパターン(46,47)に付し、そ
れぞれに付設された位置合わせ用のマーク(42XA,
42XB)の座標値を対応するそれら重みを用いて加重
平均した結果に基づいて、露光領域(45)とそのマス
クパターンとの位置合わせを行う。また、各層への露光
工程において特に位置ずれ量が大きくなる工程が存在す
る場合に、その工程で形成された位置合わせ用のマーク
に小さな重みを付してもよい。
【0015】また、所定の露光領域(45)とそのマス
クパターンとを第1の方向(X方向)、及びこの第1の
方向に交差する第2の方向(Y方向)に対して位置合わ
せする場合、その第1の方向に対する位置合わせを行う
ために使用する複数層のパターンと、その第2の方向に
対する位置合わせを行うために使用する複数層のパター
ンとを互いに独立に選ぶことにより、第1の方向及び第
2の方向に対する位置ずれ量をそれぞれ小さくできる。
この応用として、第1の方向及び第2の方向間で極端に
位置合わせ誤差の許容値が異なる場合、位置合わせ誤差
の許容値が大きい方を単層計測として、位置合わせ誤差
の許容値が小さい方を多層計測として、冗長な計測を避
けることもできる。
【0016】更に、これから露光するマスクパターンは
広い意味では、所定の露光領域(45)上に形成されて
いる全部の層のパターン(46〜48)と関連があると
言える。そこで、全部の層に付設されている位置合わせ
用のマーク(42XA〜42XB)の座標値を用いて、
所定の露光領域(45)とそのマスクパターンとの位置
合わせを行うことにより、全体として位置ずれ量を最小
にできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による位置合わせ方法の一実施
例につき図面を参照して説明する。図2は本実施例の位
置合わせ方法を適用するのに好適な投影露光装置の概略
的な構成を示し、この図2において、超高圧水銀ランプ
1から発生した照明光ILは楕円鏡2で反射されてその
第2焦点で一度集光した後、コリメータレンズ、干渉フ
ィルター、オプティカル・インテグレータ(フライアイ
レンズ)及び開口絞り(σ絞り)等を含む照明光学系3
に入射する。
【0018】楕円鏡2の第2焦点の近傍には、モーター
38によって照明光ILの光路の閉鎖及び開放を行うシ
ャッター(例えば4枚羽根のロータリーシャッター)3
7が配置されている。なお、露光用照明光としては超高
圧水銀ランプ1等の輝線の他に、エキシマレーザ(Kr
Fエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ等)等のレー
ザ光、あるいは金属蒸気レーザやYAGレーザの高調波
等を用いても構わない。
【0019】図2において、照明光学系3から射出され
たフォトレジスト層を感光させる波長域の照明光(i線
等)ILは、その大部分がビームスプリッター4で反射
された後、第1リレーレンズ5、可変視野絞り(レチク
ルブラインド)6及び第2リレーレンズ7を通過してミ
ラー8に至る。そして、ミラー8でほぼ垂直下方に反射
された照明光ILが、メインコンデンサーレンズ9を介
してレチクルRのパターン領域PAをほぼ均一な照度で
照明する。レチクルブラインド6の配置面はレチクルR
のパターン形成面と共役関係(結像関係)にあり、レチ
クルブラインド6の開口部の大きさ、形状を変えること
によって、レチクルRの照明視野を任意に設定できる。
【0020】本実施例のレチクルRにおいては、遮光帯
に囲まれたパターン領域PAの4辺のほぼ中央部にそれ
ぞれアライメントマークとしてのレチクルマークが形成
されている。これらレチクルマークの像をウエハW上の
フォトレジスト層に投影することにより、そのフォトレ
ジスト層上にそれらレチクルマークの像が潜像として形
成されるものである。また、本実施例ではそれらレチク
ルマークが、ウエハWの各ショット領域とレチクルRと
の位置合わせを行う際の位置合わせ用マークとしても共
用される。それらレチクルマークは、レチクルRの遮光
帯中に設けられた透明窓内にクロム等の遮光部により形
成される。更に、レチクルRにはその外周付近に2個の
十字型の遮光性マークよりなるアライメントマークが対
向して形成されている。これら2個のアライメントマー
クは、レチクルRのアライメント(投影光学系13の光
軸AXに対する位置合わせ)に用いられる。
【0021】レチクルRは、モータ12によって投影光
学系13の光軸AXの方向に微動可能で、且つその光軸
AXに垂直な水平面内で2次元移動及び微小回転可能な
レチクルステージRS上に載置されている。レチクルR
の上方にはレチクルアライメント系(RA系)10A及
び10Bが配置され、これらRA系10A及び10B
は、レチクルRの外周付近に形成された2個の十字型の
アライメントマークを検出するものである。RA系10
A及び10Bからの計測信号に基づいてレチクルステー
ジRSを微動させることで、レチクルRはパターン領域
PAの中心点が投影光学系13の光軸AXと一致するよ
うに位置決めされる。
【0022】さて、レチクルRのパターン領域PAを通
過した照明光ILは、両側(又は片側)テレセントリッ
クな投影光学系13に入射し、投影光学系13により例
えば1/5に縮小されたレチクルRの回路パターンの投
影像が、表面にフォトレジスト層が塗布され、その表面
が投影光学系13の最良結像面とほぼ一致するように保
持されたウエハW上の1つのショット領域に重ね合わせ
て投影(結像)される。
【0023】ウエハWは、微小回転可能なウエハホルダ
(不図示)に真空吸着され、このウエハホルダを介して
ウエハステージWS上に保持されている。ウエハステー
ジWSは、モーター16によりステップ・アンド・リピ
ート方式で2次元移動可能に構成され、ウエハW上の1
つのショット領域に対するレチクルRの転写露光が終了
すると、ウエハステージWSは次のショット位置までス
テッピングされる。ウエハステージWSの端部にはレー
ザ干渉計15からのレーザビームを反射する移動鏡15
mが固定され、ウエハステージWSの2次元的な座標
は、レーザ干渉計15によって例えば0.01μm程度
の分解能で常時検出されている。レーザ干渉計15は、
ウエハステージWSの投影光学系13の光軸AXに垂直
な一方向(これをX方向とする)及びこれに垂直なY方
向の座標を計測するものであり、それらX方向及びY方
向の座標によりウエハステージWSのステージ座標系
(静止座標系)(X,Y)が定められる。即ち、レーザ
干渉計15により計測されるウエハステージWSの座標
値が、ステージ座標系(X,Y)上の座標値である。
【0024】また、ウエハステージWS上にはベースラ
イン量(アライメント系の基準位置と露光の基準位置と
のずれ量)の計測時等で用いられる基準マークを備えた
基準部材(ガラス基板)14が、ウエハWの露光面とほ
ぼ同じ高さになるように設けられている。次に、投影光
学系13の側方にはオフ・アクシス方式で撮像方式のア
ライメント系(以下「FIA系(Field Image Alignmen
t 系)」という)が設けられている。このFIA系にお
いて、ハロゲンランプ20で発生した光をコンデンサー
レンズ21及び光ファイバー22を介して干渉フィルタ
ー23に導き、ここでフォトレジスト層の感光波長域及
び赤外波長域の光をカットする。干渉フィルター23を
透過した光は、レンズ系24、ビームスプリッター2
5、ミラー26及び視野絞りBRを介してテレセントリ
ックな対物レンズ27に入射する。対物レンズ27から
射出された光が、投影光学系13の照明視野を遮光しな
いように投影光学系13の鏡筒下部周辺に固定されたプ
リズム(又はミラー)28で反射され、ウエハWをほぼ
垂直に照射する。
【0025】対物レンズ27からの光は、ウエハW上の
ウエハマーク(下地マーク)を含む部分領域に照射さ
れ、当該領域から反射された光はプリズム28、対物レ
ンズ27、視野絞りBR、ミラー26、ビームスプリッ
ター25及びレンズ系29を介して指標板30に導かれ
る。ここで、指標板30は対物レンズ27及びレンズ系
29に関してウエハWと共役な面内に配置され、ウエハ
W上のウエハマークの像は指標板30の透明窓内に結像
される。更に指標板30には、その透明窓内に指標マー
クとして、Y方向に延びた2本の直線状マークをX方向
に所定間隔だけ離して配置したものが形成されている。
指標板30を通過した光は、第1リレーレンズ系31、
ミラー32及び第2リレーレンズ系33を介して撮像素
子(CCDカメラ等)34へ導かれ、撮像素子34の受
光面上にはウエハマークの像と指標マークの像とが結像
される。撮像素子34からの撮像信号SVは主制御系1
8に供給され、ここでウエハマークのX方向の位置(座
標値)が算出される。なお、図2中には示していない
が、上記構成のFIA系(X軸用のFIA系)の他に、
Y方向のマーク位置を検出するためのもう1組のFIA
系(Y軸用のFIA系)も設けられている。
【0026】次に、投影光学系13の上部側方にはTT
L(スルー・ザ・レンズ)方式でレーザ・ステップ・ア
ライメント方式(以下、「LSA方式」という)のアラ
イメント系17も配置され、アライメント系17からの
位置検出用の光がミラーM1及びM2を介して投影光学
系13に導かれている。その位置検出用の光は投影光学
系13を介して、ウエハW上のウエハマーク付近にY方
向に長いスリット状のスポット光として照射され、この
ウエハマークからの回折光が投影光学系13、ミラーM
2及びミラーM1を介してアライメント系17に戻され
る。アライメント系17で光電変換された検出信号が主
制御系18に供給される。ウエハステージWSをX方向
に走査して、そのスポット光とウエハマークとを相対的
に走査したときにアライメント系17から供給される信
号に基づいて、主制御系18はウエハW上のウエハマー
クのX方向の位置を求める。また、Y軸用のLSA方式
のウエハマークのY方向の位置を検出するアライメント
系(不図示)も備えられている。LSA方式のアライメ
ント系のより具体的な構成は特開平2−272305号
公報に開示されている。
【0027】次に、本実施例における露光動作につき説
明する。図1(a)は本実施例で露光対象とするウエハ
W上のショット領域45の拡大平面図であり、図1
(b)は図1(a)のAA線に沿う断面図である。但
し、図1(b)は厚さ方向に更に拡大してある。図1
(b)において、ウエハW上には既に1層目の被膜46
中の回路パターン、2層目の被膜47中の回路パター
ン、及び3層目の被膜48中の回路パターンの3層のパ
ターンが形成されている。また、1層目の被膜46中
(ウエハWの表面)に位置合わせ用のウエハマーク42
XAが形成され、2層目の被膜47中(被膜46の表
面)にウエハマーク42XBがX方向にずれて形成さ
れ、3層目の被膜48中(被膜47の表面)にウエハマ
ーク42XCが更にX方向にずれて形成されている。更
に、3層目の被膜48上にフォトレジスト層Fが塗布さ
れている。
【0028】図1(a)に示すように、ウエハマーク4
2XA〜42XCは、ショット領域45のX方向の近傍
にほぼ所定間隔で形成されている。言い換えると、1層
目〜3層目のパターンに付設されたウエハマークがそれ
ぞれウエハマーク42XA〜42XCである。また、1
層目〜3層目の被膜46〜48は、それぞれその中のウ
エハマーク42XA〜42XC上では除去されている。
従って、例えば3層目のウエハマーク42XCは確実に
検出することができるようになっている。
【0029】マークの構成につきより詳細に説明する
と、ウエハマーク42XA,42XB,42XCはそれ
ぞれX軸用のFIA系用のマークであり、Y方向に長い
9本のスリット状パターンをX方向に所定ピッチで配列
したものである。その9本のスリット状パターンの内で
中央のパターンが最も長くなっている。本実施例ではそ
の9本のスリット状パターンのX方向の位置の計測結果
の平均値をそれぞれのウエハマークのX座標とする。但
し、各ウエハマークの9本のスリット状パターンの長さ
を全て同じにしてもよく、そのスリット状パターンの本
数を変えてもよい。
【0030】また、ショット領域45のY方向の近傍に
も、Y方向にほぼ所定間隔でY軸用のFIA系用のウエ
ハマーク42YA,42YB,42YCが形成されてい
る。ウエハマーク42YA,42YB,42YCはそれ
ぞれウエハマーク42XA,42XB,42XCを90
°回転したものである。さて、ショット領域45上で図
1(b)の3層目の被膜48の表面48a上に図2のレ
チクルRのパターン領域PA内のパターンを露光するも
のとして、本実施例では次のようにしてショット領域4
5の中心を投影光学系13の露光フィールドの中心(光
軸AX上)に位置合わせする。ここで、図1(b)の3
層の回路パターンの内でレチクルRのパターンと関係の
あるパターン、即ち例えば互いに接続されるパターン)
は、1層目の被膜46のパターン及び2層目の被膜47
のパターンであるとする。
【0031】この場合、本実施例では図2の撮像素子3
4を含むオフ・アクシス方式のFIA系を用いて、図1
(b)の1層目のウエハマーク42XA、及び2層目の
ウエハマーク42XBのX方向の位置を計測する。図3
(a)は、図2ののFIA系の指標板30上の像を示
し、この図3(a)において、2つの指標マーク41A
及び41Bの間に、ウエハマーク42XAの像42XA
Pが結像されている。それら指標マーク41A,41B
及びウエハマークの像42XAPを囲む観察視野43内
の像が撮像素子34により撮像され、撮像素子34は観
察視野43内でX方向と共役なXP方向に平行な走査線
44に沿って撮像信号を読み出して主制御系18に供給
する。主制御系18では、この撮像信号を処理すること
により、指標マーク41A,41Bを基準としたウエハ
マーク42XAの位置を検出し、この位置にレーザ干渉
計15で計測されたX座標を加算することにより、ウエ
ハマーク42XAのX座標X1 を求める。
【0032】なお、図1(b)において、フォトレジス
ト層Fはアライメント用の光に対してほぼ透明であるた
め、被膜46〜48が透明であれば、ウエハマーク42
XAは直接FIA系の撮像素子34により観察でき、こ
の観察される画像に基づいて位置が検出される。一方、
被膜46〜48が不透明でもウエハマーク42XAの上
方の最上層の被膜48の表面には凹凸部49Aが生じる
ため、この凹凸部49Aを観察することにより、実質的
にウエハマーク42XAの位置を検出できる。同様に、
2層目に付設されたウエハマーク42XBもFIA系に
より検出でき、この結果からウエハマーク42XBのX
座標X2 が検出できる。このウエハマーク42XBに関
しても、その上方の最上層の被膜48の表面の凹凸部4
9Bの位置を計測してもよい。
【0033】また、被膜46〜48が不透明であるよう
な場合には、凹凸部49A及び49Bの位置を計測する
代わりに、2層目の露光を行う際にウエハマーク42X
AのX座標X1 を計測して記憶しておき、3層目の露光
を行う際にウエハマーク42XBのX座標をX2 計測し
て記憶しておいてもよい。そして、4層目の露光を行う
際にはそのように記憶してあった座標を読み出して使用
してもよい。
【0034】その後、例えば設計上では、ウエハマーク
42XAのX座標X1 にオフセットΔAを加算した位置
を投影光学系13の露光フィールドの中心のX座標に設
定することになっており、且つウエハマーク42XBの
X座標X2 にオフセットΔBを加算した位置を投影光学
系13の露光フィールドの中心のX座標に設定すること
になっているものとする。このとき、本実施例では、次
式で計算されるX座標XS を有するウエハW上の位置を
投影光学系13の露光フィールドの中心のX座標に合わ
せる。
【0035】 XS ={(X1 +ΔA)+(X2 +ΔB)}/2 (1) このX座標XS を用いることにより、ショット領域45
中の1層目及び2層目のパターンと、これから露光する
レチクルRのパターンとのX方向の位置ずれ量が平均と
して最小になる。また、図1(a)においてショット領
域45のY座標を示すY軸用のウエハマークの内、1層
目のウエハマーク42YA及び2層目のウエハマーク4
2YBのY座標もそれぞれ計測される。これら2つのY
座標に基づいてショット領域45をY方向に位置決めす
ることにより、ショット領域45中の1層目及び2層目
のパターンと、これから露光するレチクルRのパターン
とのY方向の位置ずれ量も平均として最小になる。従っ
て、これから露光するレチクルRのパターンと、このパ
ターンと関連のある1層目及び2層目のパターンとの、
X方向及びY方向への位置ずれ量が平均として最小とな
り、単に3層目のウエハマーク42XC,42YCの座
標に基づいて位置決めする場合と比べて、製造される半
導体素子の歩留まりが向上する。
【0036】なお、図1において、例えば1層目のパタ
ーンとこれから露光するレチクルRのパターンの像との
微細度が同程度で、且つ2層目のパターンの微細度がそ
れらより粗いような場合には、1層目と2層目にそれぞ
れ異なる重みW1 及びW2(<W1)を付してもよい。そし
て、(1)式の代わりに次のような加重平均によりウエ
ハW上の基準となる位置のX座標XS を求める。
【0037】 XS ={W1(X1 +ΔA)+W2(X2 +ΔB)}/(W1 +W2) (2) これにより、1層目を重視した位置合わせを行うことが
できる。但し、例えば1層目の処理プロセスではウエハ
マーク42XAの位置ずれ量が大きくなり、2層目の処
理プロセスではウエハマーク42XBの位置ずれ量が小
さいことが分かっているような場合には、2層目の重み
W2 を1層目の重みW1 より大きくして、2層目に重点
的に位置を合わせるようにしてもよい。
【0038】また、厳密な意味では図1(b)の3個の
層は全部これから露光するレチクルRのパターンと関連
があると言える。そこで、3層目のウエハマーク42X
CのX座標X3 をX軸用のFIA系で測定し、ウエハマ
ーク42YCのY座標をY軸用のFIA系で計測し、X
軸及びY軸のそれぞれで3個のウエハマークの座標の加
重平均に基づいて位置合わせを行ってもよい。これによ
り総合的な位置合わせ誤差を最小にすることができる。
【0039】また、上述実施例ではX軸とY軸とで同じ
層のウエハマークを使用しているが、露光するパターン
によっては、各軸毎に使用するウエハマークの層を変え
てもよい。図4は、そのように各軸毎に異なる層のウエ
ハマークを使用する場合を示し、この図1に対応する部
分に同一符号を付して示す図4において、ショット領域
45には3層のパターンが形成され、その内の1層目及
び2層目のパターンがそれぞれX軸に平行に細長いパタ
ーン50であるとする。そして、これから露光するレチ
クルRのパターンの像もX軸に平行に長いパターン51
であるとする。この場合は、既に形成されているパター
ン50とこれから露光するパターン51とのY方向の位
置関係を厳密に設定する必要があるが、X方向の位置関
係はそれ程厳密である必要はない。
【0040】そこで、Y方向の位置決めは、1層目のウ
エハマーク42YA及び2層目のウエハマーク42YB
のY座標の計測結果を用いて行い、X方向の位置決め
は、例えば3層目のウエハマーク42XCのX座標の計
測結果を用いて行うようにする。これにより、Y方向の
位置決め精度を高めることができると共に、位置決め精
度が低くてもよいX方向については最小の計測を行うだ
けでよく、アライメント時間が短縮できる。また、X方
向について関連のある層が2層目及び3層目である場合
には、X方向については、2層目のウエハマーク42X
B及び3層目のウエハマーク42XCのX座標の計測結
果を用いて位置決めを行うようにしてもよい。これによ
り、X方向及びY方向の位置決め精度をそれぞれ最良の
状態に設定できる。
【0041】また、上述実施例ではウエハマークとして
FIA系用のマークが使用されているが、図3(b)に
示すようにLSA方式のウエハマーク52Xを使用して
もよい。ウエハマーク52XはX軸用のマークであり、
正方形のドットパターンをY方向に延びた3列に所定ピ
ッチで配列したマークである。この場合、図2のウエハ
ステージWSを駆動して、アライメント系17から投影
光学系13を介して投影されたスリット状のスポット光
LXSに対してウエハマーク52Xを走査して、ウエハ
マーク52Xからの回折光を検出することにより、ウエ
ハマーク52XのX座標が計測される。同様にY軸用の
LSA方式のウエハマークの位置も計測される。
【0042】更に、ウエハマークとしては、可干渉な2
光束の回折光をほぼ同一方向に戻す2光束干渉方式用の
回折格子マーク(例えば特開平2−272305号公報
参照)等を使用してもよい。なお、上述実施例では、例
えば図1(a)に示すように、X軸のウエハマーク42
XA〜42XCがショット領域45の下辺の近傍に一列
に配列されているが、それらX軸のウエハマークがショ
ット領域45の上辺及び下辺の近傍等に点在していても
よい。
【0043】また、上述実施例ではウエハ上の全ての層
(レイア)にウエハマークが形成されているが、ウエハ
マークを有する層(又は被膜)の間、又は上部にウエハ
マークの無い層が存在していてもよい。この場合、ウエ
ハマークの在る層から計測対象のマークを選択すればよ
い。また、本発明は、ステッパー型の露光装置のみなら
ず、レチクルとウエハとを相対的に走査して露光を行う
ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置にも同様に
適用できる。このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、これから露光するマス
クパターンと関連のある複数層の位置合わせ用のマーク
の座標値に基づいて位置合わせを行うようにしているた
め、位置合わせ誤差が積算されることがなくなり、位置
合わせ誤差が小さくなる利点がある。更に、関連のある
層間の位置合わせ誤差も小さくなる。
【0045】また、関連のある複数層に重みを付し、そ
れら複数層の位置合わせ用のマークの座標値の加重平均
に基づいて位置合わせを行う場合には、特に関連の深い
層間の位置合わせ誤差を小さくできる。更に、第1の方
向及び第2の方向で異なる層の位置合わせ用のマークの
座標値を使用する場合には、第1の方向及び第2の方向
でそれぞれ関連のある層間の位置決め誤差を最小にでき
る利点がある。
【0046】また、それまでに形成された全層の位置合
わせ用のマークの座標値を用いて位置合わせを行う場合
には、位置合わせ誤差を全体として小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例で露光されるショッ
ト領域及びウエハマークの配列を示す拡大平面図、
(b)は図1(a)のAA線に沿う要部の断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例で使用される投影露光装置を
示す構成図である。
【図3】(a)は図2中のFIA系の観察視野を示す
図、(b)は図2中のLSA方式のアライメント系17
によりウエハマークの位置検出を行う場合の説明図であ
る。
【図4】X方向とY方向とで異なるウエハマークを位置
合わせ用に使用する場合のパターンの例を示す拡大平面
図である。
【図5】従来の位置合わせ方法の説明に供する部分拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 水銀ランプ 3 照明光学系 9 メインコンデンサーレンズ R レチクル 13 投影光学系 W ウエハ WS ウエハステージ 15 レーザ干渉計 17 TTL方式のアライメント系 18 主制御系 42XA〜42XC X軸用のウエハマーク 42YA〜42YC Y軸用のウエハマーク 45 ショット領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクパターンを基板上の既に複数層の
    パターンが形成されている所定の露光領域に露光する際
    に、前記所定の露光領域と前記マスクパターンとの位置
    合わせを行う方法において、 前記複数層のパターン内に前記マスクパターンと関連が
    あると共にそれぞれ位置合わせ用のマークが付設された
    複数層のパターンが存在する場合、 前記マスクパターンと関連のある複数層のパターンのそ
    れぞれに付設された位置合わせ用のマークの座標値に基
    づいて前記所定の露光領域と前記マスクパターンとの位
    置合わせを行うようにしたことを特徴とする位置合わせ
    方法。
  2. 【請求項2】 前記マスクパターンと関連のある複数層
    のパターンに対して、それぞれ前記マスクパターンとの
    関連の程度に応じて重みを付し、前記マスクパターンと
    関連のある複数層のパターンのそれぞれに付設された位
    置合わせ用のマークの座標値を対応する前記重みを用い
    て加重平均した結果に基づいて、前記所定の露光領域と
    前記マスクパターンとの位置合わせを行うようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の位置合わせ方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の露光領域と前記マスクパター
    ンとを第1の方向、及び該第1の方向に交差する第2の
    方向に対して位置合わせする際に、 前記所定の露光領域上の複数層のパターン中の前記第1
    の方向に対する位置合わせを行うために使用する複数層
    のパターンと、前記第2の方向に対する位置合わせを行
    うために使用する複数層のパターンとを互いに独立に選
    ぶようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の位
    置合わせ方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の露光領域上に形成されている
    全部の層のパターンに付設されている位置合わせ用のマ
    ークの座標値を用いて、前記所定の露光領域と前記マス
    クパターンとの位置合わせを行うようにしたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の位置合わせ方法。
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