JPH07255305A - 植物組織又は幼植物体の培養方法 - Google Patents

植物組織又は幼植物体の培養方法

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JPH07255305A
JPH07255305A JP8220494A JP8220494A JPH07255305A JP H07255305 A JPH07255305 A JP H07255305A JP 8220494 A JP8220494 A JP 8220494A JP 8220494 A JP8220494 A JP 8220494A JP H07255305 A JPH07255305 A JP H07255305A
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JP
Japan
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plant tissue
incubator
plant
free medium
culture
Prior art date
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Pending
Application number
JP8220494A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Ito
博孝 伊藤
Toshiyuki Fujii
利行 藤井
Katsutoshi Hosoi
克敏 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kagome Co Ltd
Original Assignee
Kagome Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、植物組織又は幼植物体を無糖培地で
光独立栄養培養するに際し、培養器内へ雑菌が侵入して
も、その繁殖を抑制して、植物組織又は幼植物体の培養
を円滑に行なうことができる、植物組織又は幼植物体の
培養方法を提供するものである。 【構成】本発明は、植物組織又は幼植物体を、pH3.
0〜4.5に調整した無糖培地で、光照射下及び炭酸ガ
ス含有空気雰囲気下に培養することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物組織又は幼植物体の
培養方法に関する。植物組織又は幼植物体を培養器内で
培養し、培養して得られた植物体を培養器から取り出し
て栽培することが行なわれている。本発明は上記のよう
な植物組織又は幼植物体の培養方法の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、植物組織又は幼植物体の培養方法
として一般に、植物組織又は幼植物体を、糖類を含有す
る有糖培地を入れた培養器内で従属栄養培養することが
行なわれている。ところが、かかる従来法には、その性
質上、培地が雑菌汚染を受け易く、これにより植物組織
又は幼植物体の培養に重大な支障をきたすという問題が
ある。
【0003】そこで従来、植物組織又は幼植物体の培養
方法として、植物組織又は幼植物体を、糖類を含有しな
い無糖培地を入れた培養器内で光独立栄養培養すること
が提案されている(特開昭54−52787、特開平1
−165315、特開平4−262720、特開平5−
15363)。ところが、かかる従来法でも、実際のと
ころ、培地が雑菌汚染を受け、これにより植物組織又は
幼植物体の培養に重大な支障をきたすという問題があ
る。
【0004】植物組織又は幼植物体は培養器内で培養さ
れ、該培養器は培養室内に置かれる。しかし、培養器は
相応に密封されているものの、完全に気密化されている
というわけではなく、また培養室内の雰囲気は相応に菌
管理がなされているものの、完全に無菌化されていると
いうわけでもない。実際のところは、培養中に、空気中
に浮遊している雑菌が培養器内へ侵入するのを避けられ
ないのである。特に、培養した幼植物体を他の培養器へ
移植するに際しては、これをクリーンベンチ内で行なう
としても、作業者や使用する道具に付着している雑菌が
培養器内へ侵入し易い。培養器内へ雑菌が侵入し、繁殖
すると、植物組織又は幼植物体の培養に重大な支障をき
たす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、植物組織又は幼植物体を無糖培地で光独立
栄養培養する従来法でも、培養器内へ雑菌が侵入して繁
殖するのを避けられず、これにより植物組織又は幼植物
体の培養に重大な支障をきたす点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記の課題を解決するべく研究した結果、培養器内へ雑
菌が侵入するのを避けられない実情の下では、培養器内
へ雑菌が侵入しても、それが繁殖するのを抑制すること
が肝要であり、そのためには、植物組織又は幼植物体を
無糖培地で光独立栄養培養するが、この際に所定のpH
域に調整した無糖培地を用いるのが有効であることを見
出した。
【0007】すなわち本発明は、植物組織又は幼植物体
を、pH3.0〜4.5に調整した無糖培地で、光照射
下及び炭酸ガス含有空気雰囲気下に培養することを特徴
とする植物組織又は幼植物体の培養方法に係る。
【0008】本発明において対象となる植物組織又は幼
植物体は、サラダ菜、アスパラガス等の野菜類、イチ
ゴ、メロン等の果実類、ラン、バラ、ユリ、シクラメン
等の花卉類の組織(細胞)又は該組織を培養した幼植物
体(幼苗)である。
【0009】本発明では、培養器に無糖培地を入れ、該
無糖培地で植物組織又は幼植物体を光独立栄養培養す
る。培養器は透明のガラス製又はプラスチックス製の密
封可能な光透過性のもので且つガス交換が可能なものを
用いる。かかる培養器に無糖培地を入れる。無糖培地は
固体培地又は液体培地のどちらでもよいが、液体培地が
好ましい。追肥に便利であるからである。無糖培地は、
無機塩を含有する、pH3.0〜4.5に調整したもの
を用いる。pH3.0未満では、侵入した雑菌の繁殖を
抑制することはできるが、植物組織又は幼植物体の培養
それ自体に支障をきたし、逆にpH4.5超では、侵入
した雑菌の繁殖を充分に抑制することができない。
【0010】無糖培地は抗菌剤を添加したものを用いる
のがより有効である。かかる抗菌剤としては、ポリリジ
ン、ペニシリン、ゲンタマイシン、次亜塩素酸ナトリウ
ム等があり、ポリリジンの場合は0.1〜10%の濃度
となるように、またペニシリンの場合は10〜100p
pmの濃度となるように、更にゲンタマイシンの場合は
1〜100ppmの濃度となるように添加したものを用
いるが、次亜塩素酸ナトリウムを0.25〜10ppm
の濃度となるように添加したものを用いるのが好まし
い。これらの抗菌剤は侵入した雑菌の繁殖を抑制すると
いうよりもむしろ侵入した時点で雑菌を殺すのに効果が
あり、この意味で次亜塩素酸ナトリウムはより効果があ
る。次亜塩素酸ナトリウムを添加する場合、その濃度が
0.25ppm未満では充分な効果が得られず、逆に1
0ppm超では植物組織又は幼植物体の培養それ自体に
支障をきたす。
【0011】植物組織又は幼植物体を、pH3.0〜
4.5に調整した無糖培地で、好ましくは更に次亜塩素
酸ナトリウムを0.25〜10ppmの濃度となるよう
に添加した無糖培地で、光照射下及び炭酸ガス含有空気
雰囲気下に光独立栄養培養する。光独立栄養培養が可能
な条件であれば、光強度及び炭酸ガス濃度は特に制限さ
れないが、光強度20〜500μmol/m2/sの光照射
下及び炭酸ガス濃度300〜7000ppmの炭酸ガス
含有空気雰囲気下に光独立栄養培養するのが好ましい。
植物組織又は幼植物体の培養を促すことができるからで
ある。培養器内の炭酸ガス濃度は、培養器内の雰囲気ガ
スの換気、培養器内への炭酸ガス含有空気の通気によっ
て保持することができる。
【0012】
【実施例】
試験区分1 培養器として、容量300mlの三角フラスコに100ml
の粒状ロックウールを入れ、ゴム栓で密栓したものを用
いた。ゴム栓には直径10mmの孔を開け、該孔に除菌フ
ィルタを被着した。培地として、pH2.5、3.0、
3.5、4.0、4.5、5.0又は5.5に調整し
た、合計7区分の、無機塩のみを含有するMS液体培地
を用いた。培養器及び合計7区分の各培地をオートクレ
ーブで滅菌した後、開栓して、培養器に各培地を80ml
入れた。クリーンベンチ内又は培養室内で、培養器に別
に培養しておいた発芽後5か月目の胡蝶蘭の幼苗を16
苗移植し、密栓した。合計7区分の各培地毎に、同様の
移植をそれぞれ100個行なった。移植後、各培養器を
培養室内に置き、室内の雰囲気の炭酸ガス濃度を500
ppmに保持し、25℃で、明期の光強度が25μmol
/m2/sである12時間明期の条件下に、4か月間培
養した。培養後、合計7区分の各培地毎に、雑菌汚染の
発生率(%)を調査し、その結果を表1に示した。また
培養後に雑菌汚染が認められなかったものについて、合
計7区分の各培地毎に、幼苗の活着率(%)及び平均生
体重(g)を調査し、その結果を表2に示した。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】試験区分2 オートクレーブで滅菌した後の、pH4.5に調整した
MS液体培地に、次亜塩素酸ナトリウムを、0.1、
0.25、0.5、1.0、5.0、10.0又は1
5.0ppmとなるように添加し、次亜塩素酸ナトリウ
ム0ppmの無添加区を含め、合計8区分の培地を用い
たこと以外は試験区分1の場合と同様に移植し、培養し
た。培養後、合計8区分の各培地毎に、雑菌汚染の発生
率(%)を調査し、その結果を表3に示した。また培養
後に雑菌汚染が認められなかったものについて、合計8
区分の各培地毎に、幼苗の活着率(%)及び平均生体重
(g)を調査し、その結果を表4に示した。
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、植物組織又は幼植物体を無糖培地で光独立栄養
培養するに際し、培養器内へ雑菌が侵入しても、その繁
殖を抑制して、植物組織又は幼植物体の培養を円滑に行
なうことができるという効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物組織又は幼植物体を、pH3.0〜
    4.5に調整した無糖培地で、光照射下及び炭酸ガス含
    有空気雰囲気下に培養することを特徴とする植物組織又
    は幼植物体の培養方法。
  2. 【請求項2】 抗菌剤を添加した無糖培地で培養する請
    求項1記載の植物組織又は幼植物体の培養方法。
  3. 【請求項3】 抗菌剤として次亜塩素酸ナトリウムを
    0.25〜10ppmの濃度となるように添加した無糖
    培地で培養する請求項2記載の植物組織又は幼植物体の
    培養方法。
  4. 【請求項4】 光強度20〜500μmol/m2/sの光
    照射下及び炭酸ガス濃度300〜7000ppmの炭酸
    ガス含有空気雰囲気下に培養する請求項1、2又は3記
    載の植物組織又は幼植物体の培養方法。
JP8220494A 1994-03-28 1994-03-28 植物組織又は幼植物体の培養方法 Pending JPH07255305A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1070450A1 (en) 1999-07-21 2001-01-24 Nisshinbo Industries, Inc. Method for plant tissue culture
KR100340728B1 (ko) * 2000-06-21 2002-06-20 윤여중 식물조직배양시 곰팡이 및 세균 발생을 억제하는 방법 및그 살균제 조성물
WO2005058022A1 (fr) * 2003-12-19 2005-06-30 Yongtai Zhang Dispositif combine pour la reproduction de tissus vegetaux sans sucre et procede associe
CN102726290A (zh) * 2011-04-12 2012-10-17 山东省烟台农业学校 消除组织培养苗污染的方法
JP2013111024A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Excel Clean Techno Co Ltd 植物栽培用ゲル培地および植物栽培方法
WO2020203947A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 キリンホールディングス株式会社 有用物質を蓄積する植物体

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