JPH0725546U - 傾斜検出装置 - Google Patents

傾斜検出装置

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JPH0725546U
JPH0725546U JP5965793U JP5965793U JPH0725546U JP H0725546 U JPH0725546 U JP H0725546U JP 5965793 U JP5965793 U JP 5965793U JP 5965793 U JP5965793 U JP 5965793U JP H0725546 U JPH0725546 U JP H0725546U
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忠彦 鈴木
俊文 梶田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で傾きを検出できる安価な傾斜検
出装置を得る。 【構成】 ベース2に上端が枢着されかつ下端に錘4が
固定されている被検出板1と、前記ベース2に固定され
ていて、前記被検出板1の基準方向から第1の方向への
傾斜を検出する第1のフォトマイクロセンサ5Aと、前
記基準方向から第2の方向への傾斜を検出する第2のフ
ォトマイクロセンサ5Bとを備えた構成であり、前記被
検出板1が常時鉛直方向に向いていることを利用して前
記ベース2の傾斜の有無を検出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、傾斜検出装置に係り、例えばプラットホームを昇降させて貨物等の 積み降ろしを行うための貨物自動車の昇降装置において、プラットホームの水平 状態を検出する用途等に用いられる傾斜検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、傾斜を検出するための傾斜検出装置としては、一般にポテンションメー タやクリノメータといったものが知られているが、これらは磁気抵抗素子とマグ ネットからなるセンサーを使用しており、傾きにより該センサーからリニアーに 電流又は電圧が出力する構造になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前記ポテンションメータやクリノメータにおいては、磁気抵抗素子 とマグネットからなるセンサーによりリニアーに出力される電流又は電圧の変化 のレベルを検出するコントローラを用いスイッチングする必要がある。このコン トローラは高価であり、装置の構造も複雑になる欠点がある。
【0004】 本考案は、上記の点に鑑み、簡易な構造で傾きを検出できる安価な傾斜検出装 置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の傾斜検出装置は、ベースに上端が枢着さ れかつ下端に錘が固定されている被検出板と、前記ベースに固定されていて、前 記被検出板の基準方向から第1の方向への傾斜を検出する第1のセンサと、前記 基準方向から第2の方向への傾斜を検出する第2のセンサとを備えた構成として いる。
【0006】 また、前記ベースに、前記第1のセンサ又は前記第2のセンサの検出位置より もさらに前記被検出板が傾斜した状態を検出する第3のセンサを設ける構成とし てもよい。
【0007】 また、前記第1のセンサ及び第2のセンサとしてフォトセンサを用いる構成と してもよい。
【0008】
【作用】
本考案の傾斜検出装置では、ベースに上端が枢着されかつ下端に錘が固定され ている被検出板と、前記ベースに固定されていて、前記被検出板の基準方向(前 記ベースが特定姿勢のときの鉛直方向)から第1の方向への傾斜を検出する第1 のセンサと、基準方向から第2の方向への傾斜を検出する第2のセンサとを備え た構成となっており、構造が簡単で安価な装置を実現できる。
【0009】 また、前記ベースに、前記第1のセンサ又は前記第2のセンサの検出位置より もさらに前記被検出板が傾斜した場合を検出する第3のセンサを設けることで、 前記第1のセンサ又は前記第2のセンサとともに、第1の方向又は第2の方向の 片方につき複数段階の傾斜角度を検出することができる。
【0010】 また、前記第1のセンサ及び第2のセンサとしてフォトセンサを用いることに より、傾斜検出を高精度に行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案に係る傾斜検出装置の実施例を図面に従って説明する。
【0012】 図1乃至図3は本考案の第1実施例を示す。これらの図において、1は光を通 さない金属等の材質で細長い板状に形成されている被検出板であり、該被検出板 1の上端はベース2に立設固定されているピン3により回動自在に枢着されてい る。被検出板1の下端には金属製で円柱状の錘4が固定されている。従って、被 検出板1は常に鉛直方向を向いている。ここで、前記ベース2を鉛直面内の特定 姿勢(例えばベース2の側辺が鉛直線に一致する姿勢)とした時の被検出板1の 方向(ピン3を通過する鉛直線)を基準方向Sとして当該ベース2上に固定的に 定める。前記被検出板1の中間部の左右両側には、ベース2の傾斜に起因する被 検出板1の基準方向Sから第1の方向(左側)への傾斜を検出する第1のセンサ としての左側透過型フォトマイクロセンサ5Aと、前記基準方向Sから第2の方 向(右側)への傾斜を検出する第2のセンサとしての右側透過型フォトマイクロ センサ5Bがそれぞれ配置固定されている。前記透過型フォトマイクロセンサ5 A,5Bは、略コ字状で被検出板1の厚さよりも幅広の凹部11を有し該凹部1 1の対向面に赤外線を発光する発光部と赤外線を受光する受光部とを対向配置し たものであり、発光部と受光部との間の赤外線光路L,R(図2の1点鎖線)が 、被検出板1が回動する平面に対して垂直になるように、ベース2に固定のL金 具6A,6Bに一対のボルト12及びナット13でそれぞれ固定されている。こ れらの透過型フォトマイクロセンサ5A,5Bは、前記ベース2の傾きに起因す る被検出板1の基準方向Sからの傾斜により凹部11内の赤外線光路L,Rが遮 断されることによって被検出板1の左右の傾斜を検出するようになっている。
【0013】 なお、L金具6A,6Bにはボルト12が貫通するための一対の長穴14がそ れぞれ設けられており、透過型フォトマイクロセンサ5A,5Bと被検出板1側 面との距離を任意に変更でき、検出する被検出板1の傾斜角度の大きさを任意に 設定することが可能である。
【0014】 被検出板1の左側上端近傍には、第3のセンサとしてのマイクロスイッチ7が 配置固定されている。該マイクロスイッチ7は、接点と連動する操作部15と一 対の端子16を有し、操作部15の押圧により端子16間を連絡する接点がオン (あるいはオフ)されるようになっているものであり、前記操作部15が被検出 板1が回動する平面内に位置するとともに、前記被検出板1が左側に比較的大き な所定角度(例えば20°)傾斜したときに当該操作部15が押圧されて接点が オン(あるいはオフ)される位置関係となる如く取付金具8に固定されている。 このマイクロスイッチ7は被検出板1の回動の妨げとならないように、所定角度 (例えば20°)だけ傾斜させてベース側に固定されている。なお、前記取付金 具8は前記マイクロスイッチ7と同様の傾斜角度でベース2に固定されている。
【0015】 前記被検出板1の左側中間には切欠18が形成されており、被検出板1が左側 への最大傾斜角度で傾いた場合でも被検出板1の左側部が左側透過型フォトマイ クロセンサ5Aの凹部11に接触しないようになっている。
【0016】 前記ベース2には、前記ベース2の傾斜に伴い、前記被検出板1が前記基準方 向Sからマイクロスイッチ7の配置によって定まる検出傾斜角度で左側に傾いた 場合に、錘4の外周面左端が当接する如く左側ストッパ9Aが設けられており、 被検出板1が右側に傾いた場合に錘4の外周面右端が当接する如く右側ストッパ 9Bが設けられている。左側ストッパ9A及び右側ストッパ9Bは錘4が接する 面にゴム等の緩衝材17を備えており、被検出板1が左右に傾いて左側ストッパ 9Aあるいは右側ストッパ9Bに接触する際の衝撃を軽減するようになっている 。
【0017】 なお、左側ストッパ9Aのベース2への固定位置はマイクロスイッチ7で検出 する被検出板1の傾斜角度に合わせて変更可能であり、右側ストッパ9Bのベー ス2への固定位置は右側透過型フォトマイクロセンサ5Bで検出する被検出板1 の傾斜角度に合わせて変更可能である。
【0018】 また、ベース2に固定されている上記各部はケース19(図2及び図3の2点 鎖線)をかぶせることにより収納保護される。
【0019】 ここで、上記第1実施例に係る傾斜検出装置の動作について述べる。今、傾斜 検出装置20のベース2が鉛直面内の前記特定姿勢に設定されていて、被検出板 1の鉛直方向と前記ベース2上に固定的に定められた基準方向Sとが一致してい るものとする(このとき、傾斜検出装置20のベース2が鉛直状態にあるとする 。)。この場合、透過型フォトマイクロセンサ5A,5Bの赤外線光路L,Rの 位置は、被検出板1の前記基準方向Sからの僅かな傾斜を検出するために被検出 板1の側面から微少な間隔をおいた位置にそれぞれ設定されている。また、マイ クロスイッチ7による検出傾斜角度は左側約20°に設定されているものとする 。この被検出板1の鉛直方向と基準方向Sとが一致した状態では、透過型フォト マイクロセンサ5A,5Bの赤外線光路L,Rは共に透過状態に保たれ、両方の 透過型フォトマイクロセンサ5A,5Bは内蔵する接点がオフである(センサの 接点が常開接点である場合)。
【0020】 傾斜検出装置20のベース2が左側に傾いた場合、被検出板1は錘4により鉛 直状態を保持しようとするためベース2に対してピン3を回転中心として左側に 傾く。そして、被検出板1の左側縁が左側透過型フォトマイクロセンサ5Aの赤 外線光路Lを遮断することにより、傾斜検出装置20が鉛直状態に対して左側に 傾いていることが検出される。さらに、傾斜検出装置20が左側に傾いてマイク ロスイッチ7の検出傾斜角度まで傾くと、マイクロスイッチ7の操作部15が被 検出板1の左側面に押圧され、該マイクロスイッチ7がオン(あるいはオフ)作 動する。この際、被検出板1は、下端の錘4の外周面左端が左側ストッパ9Aに 接し、傾斜検出装置20がマイクロスイッチ7の検出傾斜角度以上傾いてもベー ス2に対する被検出板1の傾斜状態がその検出傾斜角度に制限される。
【0021】 また、傾斜検出装置20が左側に傾斜した状態から鉛直状態に戻る場合は、ま ず、マイクロスイッチ7の検出傾斜角度未満になると操作部15がもとの突出状 態に戻り該マイクロスイッチ7がオフ(あるいはオン)作動し、さらに、被検出 板1がベース2上に定めた基準方向Sに一致することで左側透過型フォトマイク ロセンサ5Aの赤外線光路Lが透過状態となりかつ右側透過型フォトマイクロセ ンサ5Bの赤外線光路Rも透過状態であるので傾斜検出装置20の鉛直状態が検 出される。
【0022】 傾斜検出装置20のベース2が右側に傾いた場合、被検出板1はベース2に対 してピン3を回転中心として右側に傾く。そして、被検出板1の右側縁が右側透 過型フォトマイクロセンサ5Bの赤外線光路Rを遮断することにより、傾斜検出 装置20が鉛直状態に対して右側に傾いていることが検出される。この際、被検 出板1は、その下端の錘4の外周面右端が右側ストッパ9Bに接し、傾斜検出装 置20がそれ以上傾いても傾斜検出装置20に対する被検出板1の傾斜角度が制 限される。また、傾斜検出装置20が右側に傾斜した状態から鉛直状態に戻る場 合は、被検出板1がベース2上に定めた基準方向Sに一致し右側透過型フォトマ イクロセンサ5Bの赤外線光路Rが透過状態となりかつ左側透過型フォトマイク ロセンサ5Aの赤外線光路Lも透過状態であるので傾斜検出装置20の鉛直状態 が検出される。
【0023】 なお、前記透過型フォトマイクロセンサ5A,5Bは、ともに常開接点である か常閉接点となっており、接続する外部の回路により適宜選択する。
【0024】 また、前記第1実施例ではマイクロスイッチ7の作動を傾斜する被検出板1が 操作部15を直接押圧することで行う構成としたが、鉄片等を介在させて被検出 板1の傾斜を間接的に伝達する構成としてもよく、この場合、マイクロスイッチ 7を被検出板1から離れた位置に配置することが可能になり、マイクロスイッチ 7を傾斜させずに配置固定し鉄片等の伝達手段を工夫することで検出傾斜角度の 変更を行うことも可能である。
【0025】 さらに、被検出板1の形状を折り曲げ部や突出部を設ける等して工夫すること により、フォトマイクロセンサやマイクロスイッチを作動させる構成としてもよ い。
【0026】 図4及び図5において、上記傾斜検出装置20を貨物自動車のプラットホーム 昇降装置について適用した応用例を説明する。これらの図において、貨物自動車 21のシャーシ22には昇降装置フレーム23が固定されており、該昇降装置フ レーム23はメインアーム24及び可変長サブアーム25の一端を枢着する取付 ブラケット26を一体に有している。また、昇降プラットホーム27は後端側に メインアーム24及び可変長サブアーム25の他端を枢着する取付ブラケット2 8を一体に有している。メインアーム24及び可変長サブアーム25は、それぞ れの両端が昇降装置フレーム23と昇降プラットホーム27の取付ブラケット2 6,28にピンで枢着されることで、昇降装置フレーム23と昇降プラットホー ム27とを連結する平行リンクを構成しており、油圧シリンダを用いた駆動装置 により回動し昇降プラットホーム27を水平状態で昇降する。また、可変長サブ アーム25は油圧シリンダ機構を有し、その長さを変えることにより、昇降プラ ットホーム27を起伏(首振り)動作させたり、貨物自動車21の箱形荷台29 の後部開口に対して開閉させることができる。そして、昇降プラットホーム27 の側面には図1乃至図3で示した前記傾斜検出装置20が取り付けられている。 この場合、傾斜検出装置20は昇降プラットホーム27が水平状態であるときに 鉛直状態となるように(被検出板1がベース2上の基準方向Sに一致するように )取り付けられている。
【0027】 ここで、図4において、貨物自動車21が下り坂に配置され荷役作業を行う場 合について、上記昇降装置の動作説明を行う。今、荷役作業前の状態では、昇降 プラットホーム27は図4の仮想線Qのように略垂直に立ち上がって箱型荷台2 9の後部開口を閉じており、可変長サブアーム25は最も伸長しており、メイン アーム24よりも長くなっている。荷役作業を行うために可変長サブアーム25 を縮めて昇降プラットホーム27を水平方向に回動させると、まず水平に対し約 20°傾いた時点で傾斜検出装置20のマイクロスイッチ7が作動する。さらに 水平方向に昇降プラットホーム27を回動させて行くと傾斜検出装置20の被検 出板1がベース2上の基準方向Sに略一致して左側透過型フォトマイクロセンサ 5Aの赤外線光路Lが遮断から透過状態に変わり、かつ右透過型フォトマイクロ センサ5Bの赤外線光路Rは透過状態を維持していることから、昇降プラットホ ーム27の水平状態を検出でき、この水平状態にて昇降プラットホーム27の回 動を停止する。この昇降プラットホーム27の水平状態では、メインアーム24 と可変長サブアーム25との長さがほぼ等しく、両者の端部を枢着しているピン を結ぶと略平行四辺形をなしている(但し、貨物自動車21が下り坂に停車して いることに起因する昇降プラットホーム27の傾斜を補正するために可変長サブ アーム25の長さがメインアーム24より僅かに短くなっている。)。
【0028】 次に、略平行リンクを構成しているメインアーム24及び可変長サブアーム2 5を回動させて取付ブラケット28の下端が地面に着地するまで昇降プラットホ ーム27を下降させる。なお、この下降動作では、メインアーム24及び可変長 サブアーム25が略平行リンクを構成しているため、昇降プラットホーム27は 実質的に水平状態で下降する。
【0029】 そして、昇降プラットホーム27の水平状態から可変長サブアーム25を縮め ることで図4の仮想線Pに示す如く、昇降プラットホーム27の先端が地面に接 するように伏せた状態とすることができ、地面上の貨物等を台車等を用いて昇降 プラットホーム27上に搬入する作業を行うことができる。
【0030】 昇降プラットホーム27上に貨物等を搬入載置した後、可変長サブアーム25 を伸長させることで前記昇降プラットホーム27を水平状態に戻す。この動作中 、傾斜検出装置20において、被検出板1がベース2上の基準方向Sに略一致し て右側透過型フォトマイクロセンサ5Bの赤外線光路Rが遮断から透過状態に変 わり、かつ左透過型フォトマイクロセンサ5Bの赤外線光路Lは透過状態を維持 していることから、昇降プラットホーム27の水平状態を検出でき、この水平状 態にて昇降プラットホーム27の回動を停止する。
【0031】 次に、昇降プラットホーム27上に貨物等を載置したまま、昇降プラットホー ム27を箱型荷台29の床面と同一高さである上昇限位置に上昇させる。なお、 この上昇動作では、メインアーム24及び可変長サブアーム25が略平行リンク を構成しているため、昇降プラットホーム27は実質的に水平状態で上昇する。 この状態で昇降プラットホーム27上の貨物等を箱型荷台29内に搬入する。
【0032】 さて、荷役終了後、図4の仮想線Qのように昇降プラットホーム27を垂直に 閉成し箱型荷台29の開口を閉じる場合、上昇限位置の昇降プラットホーム27 の状態で可変長サブアーム25の長さを伸長させることで昇降プラットホーム2 7を回動させて行う。このとき、傾斜検出装置20においては、被検出板1がベ ース2に対して左側に傾くと、まず左側透過型フォトマイクロセンサ5Aの赤外 線光路Lが遮断されて左側に傾斜していると検出され、さらに傾くと(この場合 約20°)マイクロスイッチ7が作動する。この作動信号をもとに可変長サブア ーム25の伸動動作を行う駆動装置を制御することができる。例えば昇降プラッ トホーム27の回動速度を落とし垂直状態への起立動作をゆっくり行うことがで きる。従って、昇降プラットホーム27の傾斜状態から垂直に閉成する際の衝撃 による損傷を防止できる。
【0033】 次に図5において、貨物自動車21が登り坂に配置されて荷役作業を行う場合 について、前記昇降装置の動作説明を行う。今、荷役作業前の状態では、昇降プ ラットホーム27は図5の仮想線Vのように略垂直に立ち上がって箱型荷台29 の後部開口を閉じており、可変長サブアーム25は最も伸長しており、メインア ーム24よりも長くなっている。荷役作業を行うために可変長サブアーム25を 縮めて昇降プラットホーム27を水平方向に回動させると、まず水平に対し約2 0°傾いた時点で傾斜検出装置20のマイクロスイッチ7が作動する。さらに水 平方向に昇降プラットホーム27を回動させて行くと傾斜検出装置20の被検出 板1がベース2上の基準方向Sに略一致して左側透過型フォトマイクロセンサ5 Aの赤外線光路Lが遮断から透過状態に変わり、かつ右透過型フォトマイクロセ ンサ5Bの赤外線光路Rは透過状態を維持していることから、昇降プラットホー ム27の水平状態を検出でき、この水平状態にて昇降プラットホーム27の回動 を停止する。この昇降プラットホーム27の水平状態では、メインアーム24と 可変長サブアーム25との長さがほぼ等しく、両者の端部を枢着しているピンを 結ぶと略平行四辺形をなしている(但し、貨物自動車21が上り坂に停車してい ることに起因する昇降プラットホーム27の傾斜を補正するために可変長サブア ーム25の長さがメインアーム24より僅かに長くなっている。)。
【0034】 次に、略平行リンクを構成しているメインアーム24及び可変長サブアーム2 5を回動させて取付ブラケット28の下端が地面に着地するまで昇降プラットホ ーム27を下降させる。なお、この下降動作では、メインアーム24及び可変長 サブアーム25が略平行リンクを構成しているため、昇降プラットホーム27は 実質的に水平状態で下降する。
【0035】 そして、昇降プラットホーム27の水平状態から可変長サブアーム25を縮め ることで図5の仮想線Uに示す如く、昇降プラットホーム27の先端が地面に接 するように伏せた状態とすることができ、地面上の貨物等を台車等を用いて昇降 プラットホーム27上に搬入する作業を行うことができる。
【0036】 昇降プラットホーム27上に貨物等を搬入載置した後、可変長サブアーム25 を伸長させることで前記昇降プラットホーム27を水平状態に戻す。この動作中 、傾斜検出装置20において、被検出板1がベース2上の基準方向Sに略一致し て右側透過型フォトマイクロセンサ5Bの赤外線光路Rが遮断から透過状態に変 わり、かつ左透過型フォトマイクロセンサ5Bの赤外線光路Lは透過状態を維持 していることから、昇降プラットホーム27の水平状態を検出でき、この水平状 態にて昇降プラットホーム27の回動を停止する。
【0037】 次に、昇降プラットホーム27上に貨物等を載置したまま、昇降プラットホー ム27を箱型荷台29の床面と同一高さである上昇限位置に上昇させる。なお、 この上昇動作では、メインアーム24及び可変長サブアーム25が略平行リンク を構成しているため、昇降プラットホーム27は実質的に水平状態で上昇する。 この状態で昇降プラットホーム27上の貨物等を箱型荷台29内に搬入する。
【0038】 前記昇降プラットホーム27を水平に維持して上昇限位置とした後の、昇降プ ラットホーム27の開閉動作は前述の図4についての説明と実質的に同じである 。
【0039】 以上の図4及び図5の応用例によると、貨物自動車21が上り坂、下り坂等の 傾斜面に停車している場合でも、昇降プラットホーム27を略水平に維持して荷 役作業を実行することができる。また、昇降プラットホーム27の上昇限位置で の水平に開いた開成状態から垂直に閉じた閉成状態への動作時に、傾斜検出装置 20の被検出板1が基準方向Sに対し左側に所定角度以上傾くと(この場合約2 0°)マイクロスイッチ7が作動し、この作動信号をもとに可変長サブアーム2 5の伸動動作を行う駆動装置を制御することができるため、前記昇降プラットホ ーム27が水平に対し所定角度傾いた時点で例えば昇降プラットホーム27の回 動速度を落とし垂直状態への起立動作をゆっくり行うことができる。従って、昇 降プラットホーム27の傾斜状態から垂直に閉成する際の衝撃による損傷を防止 できる。
【0040】 図6乃至図8は本考案の第2実施例を示す。これらの図において、31は光を 通さず磁性体である鉄等の材質で細長い板状に形成されている被検出板であり、 該被検出板31の上端はベース32に立設固定されているピン33により回動自 在に枢着されている。被検出板31の下端には金属製で円柱状の錘34が溶接に より固定されている。また、被検出板31の中間部の右側には、該被検出板31 の基準方向S(例えばベース32の側辺が鉛直線に一致するときの被検出板31 の方向)から第1の方向(左側)への傾斜を検出する第1のセンサとしての左側 透過型フォトマイクロセンサ35Aと、基準方向Sから第2の方向(右側)への 傾斜を検出する第2のセンサとしての右側透過型フォトマイクロセンサ35Bが 縦に並べて配置固定されている。該透過型フォトマイクロセンサ35A,35B は、前記第1実施例で示した透過型フォトマイクロセンサ5A,5Bと同様のも のであり、凹部41の対向面に対向配置した発光部と受光部との間の赤外線光路 L,R(1点鎖線)が、被検出板31が回動する平面に対して垂直になるように 、一対のボルト42でベース32に固定のL金具36A,36Bに対して一対の ボルト43及びナット43Aでそれぞれ固定されている。左側透過型フォトマイ クロセンサ35Aは、被検出板31の鉛直方向と基準方向Sとが一致した状態の とき凹部41内の赤外線光路Lが遮断されるごとく配置されており、被検出板3 1が左側へ傾斜して赤外線光路Lが透過状態となることによって被検出板31の 左傾斜を検出するようになっている。右側透過型フォトマイクロセンサ35Bは 、被検出板31が鉛直状態のとき凹部41内の赤外線光路Rが透過状態となるご とく配置されており、被検出板31が右側へ傾斜して赤外線光路Rが遮断される ことによって被検出板31の右傾斜を検出するようになっている。
【0041】 なお、L金具36A,36Bにはボルト42が貫通するための長穴44がそれ ぞれ設けられており、ベース32に対するL金具36A,36Bの固定位置を変 更することにより透過型フォトマイクロセンサ35A,35Bと被検出板31右 側面との距離を任意に変更でき、検出する被検出板31の傾斜角度の大きさを任 意に設定することが可能である。
【0042】 被検出板31の左側上端近傍には、第3のセンサとしての磁気近接スイッチ3 7が配置固定されている。該磁気近接スイッチ37は、略コ字状で被検出板31 の厚さよりも幅広の凹部45を有しており、常開接点の場合、該凹部45内に磁 性体が進入すると接点がオンされるものである。そして、磁気近接スイッチ37 は、その凹部45が被検出板31の回動する平面内に位置するとともに、磁性体 である前記被検出板31が左側に比較的大きな所定角度(例えば20°)傾斜し て凹部45内に侵入したときに感応して接点がオンされる位置関係となる如く取 付金具38にボルト49及びナット49Aで固定されている。また、被検出板3 1の回動の妨げとならないように、磁気近接スイッチ37は、所定の角度(例え ば20°)傾斜させて取付金具38上に固定されている。
【0043】 なお、前記取付金具38には長穴50が設けられ、一対のボルト51によりベ ース32に対して位置変更可能に固定されている。従って、ベース32に対する 配置角度(約20°)のまま磁気近接スイッチ37の感応位置を調整でき、被検 出板31の左傾斜の検出角度を任意に設定できる。
【0044】 そして、ベース32には、前記被検出板31が基準方向Sから磁気近接スイッ チ37で定めた検出傾斜角度より大きく左側に傾くのを制限するために錘34の 外周面左端が当接する如く左側ストッパ39Aが設けられている。また、被検出 板31が右側に傾いた場合に錘34の外周面右端が当接する如く右側ストッパ3 9Bが設けられている。左側ストッパ39A及び右側ストッパ39Bは錘34が 接する面にゴム等の緩衝材47を備えており、被検出板31が左右に傾いて左側 ストッパ39Aあるいは右側ストッパ39Bに接触する際の衝撃を軽減するよう になっている。なお、ベース32に固定されている上記各部はベース32に固定 のケース59により収納保護されている。なお、60はベース32の折り曲げ部 分からなる取付部であり、61は取付穴である。
【0045】 ここで、上記第2実施例に係る傾斜検出装置の動作について述べる。今、傾斜 検出装置30のベース32が鉛直面内の特定姿勢に設定されていて、被検出板3 1の鉛直方向と前記ベース32上に固定的に定められた基準方向Sとが一致して いるものとする。また、左側透過型フォトマイクロセンサ35Aは常閉接点とし 、右側透過型フォトマイクロセンサ35Bは常開接点とする。この場合、左側透 過型フォトマイクロセンサ35Aの赤外線光路Lの位置は該赤外線光路Lが遮断 される如く基準方向Sの被検出板31の右側面より内側になっており、右側透過 型フォトマイクロセンサ35Bの赤外線光路Rの位置は該赤外線光路Rが透過状 態となる如く被検出板31の右側面より外側になっており、被検出板31の基準 方向Sからの僅かな傾斜を検出するために被検出板31の右側面から微少な間隔 をおいた位置にそれぞれ設定されている。つまり、被検出板31が基準方向Sに なっている場合、透過型フォトマイクロセンサ35A,35Bは、共に接点がオ フ状態になっている。また、磁気近接スイッチ37による検出傾斜角度は左側約 20°に設定されているものとする。
【0046】 傾斜検出装置30が左側に傾いた場合、被検出板31は錘34により鉛直状態 を保持しようとするためベース32に対してピン33を回転中心として左側に傾 く。そして、被検出板31の右側縁が左側透過型フォトマイクロセンサ35Aの 赤外線光路Lから離れて該赤外線光路Lが透過状態となることにより、左側透過 型フォトマイクロセンサ35Aはオン状態となり、傾斜検出装置30が鉛直状態 に対して左側に傾いていることが検出される。さらに、傾斜検出装置30が左側 に傾いて、被検出板31が磁気近接スイッチ37の凹部45の中間以上進入する 検出傾斜角度(約20°)近傍まで傾くと、磁気近接スイッチ37が感応しオン 作動する。そして、前記検出傾斜角度より大きく傾いた場合、被検出板31は、 その下端の錘34の外周面左端が左側ストッパ39Aに接し、傾斜を制限される 。
【0047】 また、傾斜検出装置30が左側に傾斜した状態から鉛直状態に戻る場合は、ま ず、被検出板31が凹部45内から後退して検出傾斜角度未満になって磁気近接 スイッチ37がオフ作動し、さらに、被検出板31がベース32上の基準方向S に略一致することで左側透過型フォトマイクロセンサ35Aの赤外線光路Lが遮 断され、左側透過型フォトマイクロセンサ35Aがオフ作動しかつ右側透過型フ ォトマイクロセンサ35Bがオフ状態のため傾斜検出装置30の鉛直状態が検出 される。
【0048】 傾斜検出装置30が右側に傾いた場合、被検出板31はベース32に対してピ ン33を回転中心として右側に傾く。そして、被検出板31の右側縁が右側透過 型フォトマイクロセンサ35Bの赤外線光路Rを遮断することにより、該右側透 過型フォトマイクロセンサ35Bがオン作動し、傾斜検出装置30が鉛直状態に 対して右側に傾いていることが検出される。この際、被検出板31は、その下端 の錘34の外周面右端が右側ストッパ39Bに接し、傾斜検出装置30がそれ以 上傾いても傾斜検出装置30に対する被検出板31の傾斜角度が制限される。ま た、傾斜検出装置30が右側に傾斜した状態から鉛直状態に戻る場合は、被検出 板31がベース32の基準方向Sになることで右側透過型フォトマイクロセンサ 35Bの赤外線光路Rが透過状態となり、該右側透過型フォトマイクロセンサ3 5Bがオフ作動しかつ左側透過型フォトマイクロセンサ35Aがオフ状態のため 傾斜検出装置30の鉛直状態が検出される。
【0049】 なお、前記第2実施例では、透過型フォトマイクロセンサ35A,35Bの凹 部41や磁気近接スイッチ37の凹部45内を被検出板31が出入りすることで 各センサをオン、オフ作動させていたが、被検出板31を折り曲げ部や突出部を 設けた形状とする等して工夫することにより、フォトマイクロセンサや磁気近接 スイッチを作動させる構成としてもよい。また、各センサ35A,35B及び磁 気近接スイッチ37をそれぞれ常開接点、常閉接点とするかは、用途に応じて適 宜変更可能である。
【0050】 また、上記第2実施例の傾斜検出装置30を貨物自動車のプラットホームの昇 降装置に取り付けた場合、図4及び図5に示したように前記第1実施例の傾斜検 出装置20を備えた昇降装置の応用例と同様の作用効果が得られる。
【0051】 上記第1及び第2実施例によると、透過型フォトマイクロセンサ5A,5B, 35A,35B、マイクロスイッチ7や磁気近接スイッチ37といった安価な素 子を用いた簡易な構成で傾きを検出することができる。検出する傾斜角度の設定 も透過型フォトマイクロセンサ5A,5B,35A,35B、マイクロスイッチ 7や磁気近接スイッチ37の配置位置を変更することで容易に変更可能である。 また、被検出板1,31の鉛直状態の検出をフォトマイクロセンサを用いて行っ ているため、傾斜検出が高精度で行え、傾斜検出装置の用途として前述した応用 例のような貨物自動車のプラットホームの昇降装置に取り付けた場合、貨物自動 車が傾斜地に停止しているような場合でもプラットホームを水平状態に設定する ことができる。
【0052】 なお、前記各実施例では、フォトセンサとして発光部と受光部を対向配置した 略コ字状一体型の透過型を用いたが、対向する発光部と受光部とが分離している 透過型や一面に発光部及び受光部を配置する反射型のフォトセンサを使用しても よい。この場合、第1実施例において、被検出板1に形成する切欠18は不要で ある。このような分離型の透過型フォトセンサや反射型フォトセンサを用いる場 合、被検出板1の左右の片側につき複数個配置することが可能であり、フォトセ ンサのみで複数段階の傾斜角度を検出することができる。また、マイクロスイッ チ7あるいは磁気近接スイッチ37を被検出板1,31の左側上端近傍に設ける 構成としたが、用途に応じて省略したり、右側上端近傍に設けたり、左右両側に 設けてもよい。
【0053】 以上本考案の実施例について説明してきたが、本考案はこれに限定されること なく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には 自明であろう。
【0054】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の傾斜検出装置によれば、ベースに上端が枢着さ れかつ下端に錘が固定されている被検出板を設け、前記ベースに第1のセンサ及 び第2のセンサを固定し、前記第1のセンサで前記被検出板の基準方向から第1 の方向への傾斜を検出し、前記第2のセンサで基準方向から第2の方向への傾斜 を検出する構成になっており、構造が簡単で安価な装置が得られ、貨物自動車の プラットホームの水平状態を検出する用途等に利用できる。
【0055】 また、前記ベースに、前記第1のセンサ又は前記第2のセンサの検出位置より もさらに前記被検出板が傾斜した場合を検出する第3のセンサを設けることで、 前記第1のセンサ又は前記第2のセンサとともに、第1の方向又は第2の方向の 片方につき複数段階の傾斜角度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る傾斜検出装置の第1実施例を示す
正面図である。
【図2】同平断面図である。
【図3】同右側断面図である。
【図4】本考案の傾斜検出装置を貨物自動車のプラット
ホームの昇降装置に適用した応用例であって下り坂の場
合を示す側面図である。
【図5】同じく上り坂の場合を示す側面図である。
【図6】傾斜検出装置の第2実施例を示す正面図であ
る。
【図7】同平面図である。
【図8】同右側面図である。
【符号の説明】
1,31 被検出板 2,32 ベース 3,33 ピン 4,34 錘 5A,5B,35A,35B 透過型フォトマイクロセ
ンサ 6A,6B,36A,36B L金具 7 マイクロスイッチ 8,38 取付金具 9A,9B,39A,39B ストッパ 11,41 凹部 15 操作部 17,47 緩衝材 18 切欠 19,49 ケース 20,30 傾斜検出装置 21 貨物自動車 27 昇降プラットホーム 37 磁気近接スイッチ L,R 赤外線光路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに上端が枢着されかつ下端に錘が
    固定されている被検出板と、前記ベースに固定されてい
    て、前記被検出板の基準方向から第1の方向への傾斜を
    検出する第1のセンサと、前記基準方向から第2の方向
    への傾斜を検出する第2のセンサとを備えたことを特徴
    とする傾斜検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ベースには、前記第1のセンサ又は
    前記第2のセンサの検出位置よりもさらに前記被検出板
    が傾斜した状態を検出する第3のセンサが設けられてい
    る請求項1記載の傾斜検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のセンサ及び第2のセンサはフ
    ォトセンサである請求項1又は2記載の傾斜検出装置。
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JP2019172207A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 新明和工業株式会社 荷受台昇降装置
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