JPH07256363A - 薄板材成形用金型及びこの金型を使用する酸化物分散強化合金薄板材の成形方法 - Google Patents
薄板材成形用金型及びこの金型を使用する酸化物分散強化合金薄板材の成形方法Info
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- JPH07256363A JPH07256363A JP7254394A JP7254394A JPH07256363A JP H07256363 A JPH07256363 A JP H07256363A JP 7254394 A JP7254394 A JP 7254394A JP 7254394 A JP7254394 A JP 7254394A JP H07256363 A JPH07256363 A JP H07256363A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化物分散強化合金(ODS合金)薄板材を
成形するのに好適な、耐久性に優れ、かつ低コストの金
型、及びこの金型を用いてODS合金薄板材を容易に成
形する方法を提供する。 【構成】 酸化物分散強化合金の薄板材18を恒温成形
するに際し、金型14、16成形表面の少なくとも一部
に、溶接又は溶射にて、C:0.20重量%以下、M
n:1.0〜2.0重量%、Ni:9.0重量%以下、
Cr:20〜30重量%、Mo:5.0重量%以下、
B:2.0〜4.0重量%を含むFe系のアモルファス
材料を被覆して保護層10、12を形成した薄板材成形
用金型を用いて、酸化物分散強化合金薄板材18を成形
する。
成形するのに好適な、耐久性に優れ、かつ低コストの金
型、及びこの金型を用いてODS合金薄板材を容易に成
形する方法を提供する。 【構成】 酸化物分散強化合金の薄板材18を恒温成形
するに際し、金型14、16成形表面の少なくとも一部
に、溶接又は溶射にて、C:0.20重量%以下、M
n:1.0〜2.0重量%、Ni:9.0重量%以下、
Cr:20〜30重量%、Mo:5.0重量%以下、
B:2.0〜4.0重量%を含むFe系のアモルファス
材料を被覆して保護層10、12を形成した薄板材成形
用金型を用いて、酸化物分散強化合金薄板材18を成形
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物分散強化(Ox
ide Dispersion Strengthen
ed、ODS)合金薄板材を形成するのに好適な金型及
びこの金型を使用する酸化物分散強化合金薄板材の成形
方法に関するものである。
ide Dispersion Strengthen
ed、ODS)合金薄板材を形成するのに好適な金型及
びこの金型を使用する酸化物分散強化合金薄板材の成形
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化物分散強化合金、例えば、米国イン
コ社の製品であるMA956の薄板材は、優れた高温特
性を有しているが、通常使用されるNi、Co系の合
金、例えば米国 キャボット社のHastelloy
X(登録商標)、米国 キャボット社のHA188等の
薄板材に比べて、成形性がきわめて劣るという欠点を有
している。このため、MA956は単純な曲げ加工につ
いては、500℃程度まで予熱することにより比較的容
易に行うことができるが、これに絞りの加わった深絞り
加工については、一般にきわめて困難であると考えられ
ている。MA956の開発及び供給元であるインコ社の
技術資料をみると、650〜800℃程度で恒温成形
(被成形物と金型とを同一温度にして成形すること)す
ることを推奨しているが、その方法の詳細は記述されて
いない。
コ社の製品であるMA956の薄板材は、優れた高温特
性を有しているが、通常使用されるNi、Co系の合
金、例えば米国 キャボット社のHastelloy
X(登録商標)、米国 キャボット社のHA188等の
薄板材に比べて、成形性がきわめて劣るという欠点を有
している。このため、MA956は単純な曲げ加工につ
いては、500℃程度まで予熱することにより比較的容
易に行うことができるが、これに絞りの加わった深絞り
加工については、一般にきわめて困難であると考えられ
ている。MA956の開発及び供給元であるインコ社の
技術資料をみると、650〜800℃程度で恒温成形
(被成形物と金型とを同一温度にして成形すること)す
ることを推奨しているが、その方法の詳細は記述されて
いない。
【0003】なお、成形金型の表面に、下地被覆、離型
被覆を形成する技術は知られているが(例えば特開平5
−245848号公報参照)、酸化物分散強化合金薄板
材を成形加工するために、成形金型にFe系のアモルフ
ァス肉盛材料からなる保護層を設ける技術は知られてい
ない。
被覆を形成する技術は知られているが(例えば特開平5
−245848号公報参照)、酸化物分散強化合金薄板
材を成形加工するために、成形金型にFe系のアモルフ
ァス肉盛材料からなる保護層を設ける技術は知られてい
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、MA956薄
板材を恒温成形するための試験装置を製作し、室温から
800℃の範囲で円筒深絞り試験を実施したところ、確
かに500〜750℃の範囲で成形性が著しく改善され
ることは確認されたものの、次の問題に直面した。すな
わち、成形温度が600℃を越えると、既存の金型用材
料は成形寿命がきわめて短く、これを解決するためには
きわめて高価な超合金を使用しなければならない。
板材を恒温成形するための試験装置を製作し、室温から
800℃の範囲で円筒深絞り試験を実施したところ、確
かに500〜750℃の範囲で成形性が著しく改善され
ることは確認されたものの、次の問題に直面した。すな
わち、成形温度が600℃を越えると、既存の金型用材
料は成形寿命がきわめて短く、これを解決するためには
きわめて高価な超合金を使用しなければならない。
【0005】MA956等の酸化物分散強化合金(OD
S合金)の薄板材を500〜800℃の温度域で恒温成
形する際には、前記の金型の低寿命の問題があるが、こ
の内容をまとめると表1のようになる。なお、表1は、
MA956薄板材を500〜700℃で恒温成形する場
合で、表中、★印は致命的な問題があることを示し、☆
印は改良改善が必要であることを示している。
S合金)の薄板材を500〜800℃の温度域で恒温成
形する際には、前記の金型の低寿命の問題があるが、こ
の内容をまとめると表1のようになる。なお、表1は、
MA956薄板材を500〜700℃で恒温成形する場
合で、表中、★印は致命的な問題があることを示し、☆
印は改良改善が必要であることを示している。
【0006】
【表1】
【0007】表1に示されるように、超合金(真空鋳
造)を金型材料に用いると、耐久性は良好であるがきわ
めて高価であるという問題点があり、一方、ステライト
系肉盛材を金型肉盛材料に用いると、耐久性は普通(中
程度)であるが比較的高価であるという問題点がある。
これらのことから、次の2つの条件を満足する金型肉盛
材料を見出すことが必要である。 (1) 800℃以下の温度で使用した場合の耐久性
は、ステライト系肉盛材より優れていること。 (2) コスト面では、耐熱鋼並みで、ステライト系肉
盛材より安価であること。
造)を金型材料に用いると、耐久性は良好であるがきわ
めて高価であるという問題点があり、一方、ステライト
系肉盛材を金型肉盛材料に用いると、耐久性は普通(中
程度)であるが比較的高価であるという問題点がある。
これらのことから、次の2つの条件を満足する金型肉盛
材料を見出すことが必要である。 (1) 800℃以下の温度で使用した場合の耐久性
は、ステライト系肉盛材より優れていること。 (2) コスト面では、耐熱鋼並みで、ステライト系肉
盛材より安価であること。
【0008】上記の問題点を解決すべく、本発明者は種
々の実験を行なった結果、米国 アームテック社のAR
MACOR−M、ARMACOR−C(いずれも登録商
標)アモルファス肉盛用線材等のMn−Cr−B−Fe
系合金又はMn−Ni−Cr−Mo−B−Fe系合金か
らなるアモルファス肉盛材を使用することが好適である
ことを知見した。これらの結果を、従来の金型用材料と
比較して表2に示す。表2において、超合金(鋳造)の
*印については、室温での硬さは比較的低いが、超合金
にはTi、Al等の高温強度強化元素が多量に含まれて
いるため、他の金型用材料に比べて高温度域での硬さ低
下は小さいと考えられる。
々の実験を行なった結果、米国 アームテック社のAR
MACOR−M、ARMACOR−C(いずれも登録商
標)アモルファス肉盛用線材等のMn−Cr−B−Fe
系合金又はMn−Ni−Cr−Mo−B−Fe系合金か
らなるアモルファス肉盛材を使用することが好適である
ことを知見した。これらの結果を、従来の金型用材料と
比較して表2に示す。表2において、超合金(鋳造)の
*印については、室温での硬さは比較的低いが、超合金
にはTi、Al等の高温強度強化元素が多量に含まれて
いるため、他の金型用材料に比べて高温度域での硬さ低
下は小さいと考えられる。
【0009】
【表2】
【0010】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、酸化物分散強化合金薄板材を成形
するのに好適な、耐久性に優れ、かつ低コストの金型、
及びこの金型を用いて酸化物分散強化合金薄板材を容易
に成形する方法を提供することにある。
で、本発明の目的は、酸化物分散強化合金薄板材を成形
するのに好適な、耐久性に優れ、かつ低コストの金型、
及びこの金型を用いて酸化物分散強化合金薄板材を容易
に成形する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明の薄板材成形用金型は、図1に示
すように、金型成形表面の少なくとも一部に、C:0.
20重量%以下、Mn:1.0〜2.0重量%、Ni:
9.0重量%以下、Cr:20〜30重量%、Mo:
5.0重量%以下、B:2.0〜4.0重量%を含むF
e系のアモルファス材料の溶接被覆層又は溶射被覆層か
らなる保護層10、12を形成したことを特徴としてい
る。Mnは上記のように、1.0〜2.0重量%、好ま
しくは1.2〜1.6重量%である。この範囲未満の場
合は、溶接あるいは溶射時に合金のアモルファス化が進
み難いだけでなく、硬さも低下する傾向があり、一方、
この範囲を超えると、割れ易く脆くなる傾向がある。C
rは上記のように、20〜30重量%、好ましくは22
〜27重量%である。この範囲未満の場合は、溶接ある
いは溶射時に合金のアモルファス化が進み難く、更に高
温強度や耐酸化性が低下する傾向があり、一方、この範
囲を超えると、割れ易く脆くなる傾向がある。Cは上記
のように、0.20重量%以下で、望ましくは0.12
重量%以下である。この範囲を超えると施工時に割れ易
くなる傾向がある。Niは上記のように、9.0重量%
以下で、望ましくは6.0重量%以下である。この範囲
を超えると十分な硬さが得られない傾向がある。Moは
上記のように、5.0重量%以下で、好ましくは3.0
重量%以下である。この範囲を超えると施工時に割れた
りアモルファス化しにくい傾向がある。Bは上記のよう
に、2.0〜4.0重量%の範囲で、好ましくは2.5
〜3.5重量%の範囲である。2.0重量%未満である
と施工時にアモルファス化しにくい傾向があり、また、
4.0重量%を超えると施工時に割れたり、アモルファ
ス化しても脆くなる傾向がある。使用例を示すと、金型
は、図1及び図2に示すように、可動金型(ポンチ)1
4と固定金型(ダイス)16とからなる深絞り成形用金
型とすることが好ましい。18は酸化物分散強化合金
(ODS合金)薄板材、20はしわ押え具である。保護
層10、12は、可動金型14と固定金型16とがOD
S合金薄板材18を介して摺接する部分、又は摺接する
部分よりやや広い部分に設けられる。
成するために、本発明の薄板材成形用金型は、図1に示
すように、金型成形表面の少なくとも一部に、C:0.
20重量%以下、Mn:1.0〜2.0重量%、Ni:
9.0重量%以下、Cr:20〜30重量%、Mo:
5.0重量%以下、B:2.0〜4.0重量%を含むF
e系のアモルファス材料の溶接被覆層又は溶射被覆層か
らなる保護層10、12を形成したことを特徴としてい
る。Mnは上記のように、1.0〜2.0重量%、好ま
しくは1.2〜1.6重量%である。この範囲未満の場
合は、溶接あるいは溶射時に合金のアモルファス化が進
み難いだけでなく、硬さも低下する傾向があり、一方、
この範囲を超えると、割れ易く脆くなる傾向がある。C
rは上記のように、20〜30重量%、好ましくは22
〜27重量%である。この範囲未満の場合は、溶接ある
いは溶射時に合金のアモルファス化が進み難く、更に高
温強度や耐酸化性が低下する傾向があり、一方、この範
囲を超えると、割れ易く脆くなる傾向がある。Cは上記
のように、0.20重量%以下で、望ましくは0.12
重量%以下である。この範囲を超えると施工時に割れ易
くなる傾向がある。Niは上記のように、9.0重量%
以下で、望ましくは6.0重量%以下である。この範囲
を超えると十分な硬さが得られない傾向がある。Moは
上記のように、5.0重量%以下で、好ましくは3.0
重量%以下である。この範囲を超えると施工時に割れた
りアモルファス化しにくい傾向がある。Bは上記のよう
に、2.0〜4.0重量%の範囲で、好ましくは2.5
〜3.5重量%の範囲である。2.0重量%未満である
と施工時にアモルファス化しにくい傾向があり、また、
4.0重量%を超えると施工時に割れたり、アモルファ
ス化しても脆くなる傾向がある。使用例を示すと、金型
は、図1及び図2に示すように、可動金型(ポンチ)1
4と固定金型(ダイス)16とからなる深絞り成形用金
型とすることが好ましい。18は酸化物分散強化合金
(ODS合金)薄板材、20はしわ押え具である。保護
層10、12は、可動金型14と固定金型16とがOD
S合金薄板材18を介して摺接する部分、又は摺接する
部分よりやや広い部分に設けられる。
【0012】本発明のODS合金薄板材の成形方法は、
酸化物分散強化合金(ODS合金)の薄板材18を恒温
成形するに際し、金型成形表面の少なくとも一部に、溶
接又は溶射にて、C:0.20重量%以下、Mn:1.
0〜2.0重量%、Ni:9.0重量%以下、Cr:2
0〜30重量%、Mo:5.0重量%以下、B:2.0
〜4.0重量%を含むFe系のアモルファス材料を被覆
して保護層10、12を形成した薄板材成形用金型を用
いて、酸化物分散強化合金薄板材18を成形することを
特徴としている。恒温成形温度は500〜800℃の範
囲、好ましくは650〜750℃の範囲である。この範
囲未満の場合は、成形能が悪く、仮に成形できても加工
の影響で材質の不均一が生じやすい傾向があり、一方、
この範囲を超えると、成形能が低下すると同時に、金型
の酸化・損耗が顕著になる傾向がある。
酸化物分散強化合金(ODS合金)の薄板材18を恒温
成形するに際し、金型成形表面の少なくとも一部に、溶
接又は溶射にて、C:0.20重量%以下、Mn:1.
0〜2.0重量%、Ni:9.0重量%以下、Cr:2
0〜30重量%、Mo:5.0重量%以下、B:2.0
〜4.0重量%を含むFe系のアモルファス材料を被覆
して保護層10、12を形成した薄板材成形用金型を用
いて、酸化物分散強化合金薄板材18を成形することを
特徴としている。恒温成形温度は500〜800℃の範
囲、好ましくは650〜750℃の範囲である。この範
囲未満の場合は、成形能が悪く、仮に成形できても加工
の影響で材質の不均一が生じやすい傾向があり、一方、
この範囲を超えると、成形能が低下すると同時に、金型
の酸化・損耗が顕著になる傾向がある。
【0013】酸化物分散強化合金薄板材18の厚みは、
0.2〜3.0mmの範囲、好ましくは0.5〜1.5mm
である。この範囲未満の場合は、ODS板そのものの性
能(例えば延性)が低下しやすく、このため成形性が悪
くなる傾向があり、一方、この範囲を超えると、厚みの
影響が現われて成形性が悪くなるとともに、大型の装置
が必要となり、金型構造も複雑になる傾向がある。上記
の方法は、図1に示すように、ODS合金薄板材18を
固定金型16の上に載置し、しわ押え具20で端部を押
圧固定した後、可動金型14を下降させて、図2に示す
ように、ODS合金薄板材18を深絞り加工(例えば円
筒深絞り加工)する方法として用いることが好適であ
る。
0.2〜3.0mmの範囲、好ましくは0.5〜1.5mm
である。この範囲未満の場合は、ODS板そのものの性
能(例えば延性)が低下しやすく、このため成形性が悪
くなる傾向があり、一方、この範囲を超えると、厚みの
影響が現われて成形性が悪くなるとともに、大型の装置
が必要となり、金型構造も複雑になる傾向がある。上記
の方法は、図1に示すように、ODS合金薄板材18を
固定金型16の上に載置し、しわ押え具20で端部を押
圧固定した後、可動金型14を下降させて、図2に示す
ように、ODS合金薄板材18を深絞り加工(例えば円
筒深絞り加工)する方法として用いることが好適であ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することが可能なもので
ある。 実施例1 図1に示すような恒温深絞り試験機を製作して、ODS
合金としてインコ社のMA956薄板材を用いて成形性
試験を行なった。可動金型14及び固定金型16は、い
ずれも耐熱鋼(SUH310)にアームテック社のAR
MACOR−M(登録商標)肉盛材(1.4Mn−27
Cr−Fe)を厚さ1.0mmに溶接により肉盛りして保
護層10、12を形成したものを用いた。可動金型14
の外径Aは33mm、固定金型16の内径Bは35.6mm
であった。また、金型14、16の表面には潤滑剤であ
る窒化ホウ素粉末を塗布した。固定金型16の上に、図
1に示すように、試験片として、インコ社のMA956
薄板材18(直径64mm、厚さ1.0mm)を置き、端部
をしわ押え具20で押圧し固定した。金型14、16の
温度及び試験片の温度をともに700℃に加熱し、成形
速度(可動金型14の下降速度)を10〜200mm/mi
n として、図2に示すように、試験片に円筒深絞り加工
を施した。このような成形操作を30回繰り返したが、
金型14、16の表面には、損傷は全く生じなかった。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することが可能なもので
ある。 実施例1 図1に示すような恒温深絞り試験機を製作して、ODS
合金としてインコ社のMA956薄板材を用いて成形性
試験を行なった。可動金型14及び固定金型16は、い
ずれも耐熱鋼(SUH310)にアームテック社のAR
MACOR−M(登録商標)肉盛材(1.4Mn−27
Cr−Fe)を厚さ1.0mmに溶接により肉盛りして保
護層10、12を形成したものを用いた。可動金型14
の外径Aは33mm、固定金型16の内径Bは35.6mm
であった。また、金型14、16の表面には潤滑剤であ
る窒化ホウ素粉末を塗布した。固定金型16の上に、図
1に示すように、試験片として、インコ社のMA956
薄板材18(直径64mm、厚さ1.0mm)を置き、端部
をしわ押え具20で押圧し固定した。金型14、16の
温度及び試験片の温度をともに700℃に加熱し、成形
速度(可動金型14の下降速度)を10〜200mm/mi
n として、図2に示すように、試験片に円筒深絞り加工
を施した。このような成形操作を30回繰り返したが、
金型14、16の表面には、損傷は全く生じなかった。
【0015】比較例1 可動金型及び固定金型として、保護層10、12を設け
ないもの、すなわち、耐熱鋼(SUH310)単独のも
のを用い、実施例1と同じ条件でMA956薄板材の成
形性試験を行った。この結果、成形操作1回で、可動金
型表面及び固定金型表面に多数の条痕が発生した。
ないもの、すなわち、耐熱鋼(SUH310)単独のも
のを用い、実施例1と同じ条件でMA956薄板材の成
形性試験を行った。この結果、成形操作1回で、可動金
型表面及び固定金型表面に多数の条痕が発生した。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 酸化物分散強化合金(ODS合金)薄板材の成
形加工を、比較的低コストで容易に行うことができ、し
たがって、ガスタービンの燃焼器用ライナー、ジエット
エンジンの燃焼器用ライナー等の部品を容易に深絞り成
形加工することができ、これらの部品の寿命を一挙に向
上させることができる。 (2) 保護層を設けた金型の耐久性が大幅に改良さ
れ、コストの低減を図ることができる。
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 酸化物分散強化合金(ODS合金)薄板材の成
形加工を、比較的低コストで容易に行うことができ、し
たがって、ガスタービンの燃焼器用ライナー、ジエット
エンジンの燃焼器用ライナー等の部品を容易に深絞り成
形加工することができ、これらの部品の寿命を一挙に向
上させることができる。 (2) 保護層を設けた金型の耐久性が大幅に改良さ
れ、コストの低減を図ることができる。
【図1】本発明の薄板材成形用金型を用いてODS合金
薄板材を成形する前の状態を示す断面説明図である。
薄板材を成形する前の状態を示す断面説明図である。
【図2】図1に示す状態からODS合金薄板材を成形し
ている状態を示す断面説明図である。
ている状態を示す断面説明図である。
10 アモルファス材料からなる保護層 12 アモルファス材料からなる保護層 14 可動金型 16 固定金型 18 ODS合金薄板材 20 しわ押え具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能美 伸一郎 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 松田 喜宏 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内
Claims (6)
- 【請求項1】 金型成形表面の少なくとも一部に、C:
0.20重量%以下、Mn:1.0〜2.0重量%、N
i:9.0重量%以下、Cr:20〜30重量%、M
o:5.0重量%以下、B:2.0〜4.0重量%を含
むFe系のアモルファス材料の溶接被覆層又は溶射被覆
層からなる保護層を形成したことを特徴とする薄板材成
形用金型。 - 【請求項2】 金型が深絞り成形用金型であることを特
徴とする請求項1記載の薄板材成形用金型。 - 【請求項3】 酸化物分散強化合金の薄板材を恒温成形
するに際し、金型成形表面の少なくとも一部に、溶接又
は溶射にて、C:0.20重量%以下、Mn:1.0〜
2.0重量%、Ni:9.0重量%以下、Cr:20〜
30重量%、Mo:5.0重量%以下、B:2.0〜
4.0重量%を含むFe系のアモルファス材料を被覆し
て保護層を形成した薄板材成形用金型を用いて、酸化物
分散強化合金薄板材を成形することを特徴とする酸化物
分散強化合金薄板材の成形方法。 - 【請求項4】 恒温成形温度が500〜800℃の範囲
であることを特徴とする請求項3記載の酸化物分散強化
合金薄板材の成形方法。 - 【請求項5】 酸化物分散強化合金薄板材の厚みが0.
2〜3.0mmの範囲であることを特徴とする請求項3又
は4記載の酸化物分散強化合金薄板材の成形方法。 - 【請求項6】 酸化物分散強化合金薄板材を深絞り成形
加工することを特徴とする請求項3、4又は5記載の酸
化物分散強化合金薄板材の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7254394A JPH07256363A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 薄板材成形用金型及びこの金型を使用する酸化物分散強化合金薄板材の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7254394A JPH07256363A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 薄板材成形用金型及びこの金型を使用する酸化物分散強化合金薄板材の成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07256363A true JPH07256363A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13492386
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7254394A Pending JPH07256363A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 薄板材成形用金型及びこの金型を使用する酸化物分散強化合金薄板材の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07256363A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005334960A (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Jfe Steel Kk | 鋼板のプレス成形方法及びプレス成形体 |
| KR100611113B1 (ko) * | 2004-06-04 | 2006-08-14 | 김강형 | 내구성이 우수한 절단 및 굽힘 가공용 공구 |
| JP2007536430A (ja) * | 2004-05-06 | 2007-12-13 | バテル エナジー アライアンス,エルエルシー | 基板上に硬化面を形成する方法 |
| US8881964B2 (en) | 2010-09-21 | 2014-11-11 | Ut-Battelle, Llc | Friction stir welding and processing of oxide dispersion strengthened (ODS) alloys |
| KR101535113B1 (ko) * | 2014-10-15 | 2015-07-09 | 경북대학교 산학협력단 | 하이브리드 점진 판재 성형 장치 및 점진 판재 성형 방법 |
-
1994
- 1994-03-16 JP JP7254394A patent/JPH07256363A/ja active Pending
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