JPH07257512A - ホットコイルの結束方法 - Google Patents

ホットコイルの結束方法

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JPH07257512A
JPH07257512A JP4556694A JP4556694A JPH07257512A JP H07257512 A JPH07257512 A JP H07257512A JP 4556694 A JP4556694 A JP 4556694A JP 4556694 A JP4556694 A JP 4556694A JP H07257512 A JPH07257512 A JP H07257512A
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健次 稲毛
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の結束機を用いて迅速かつ容易に、ストラ
ップを切断してしまうこともなく、のちにコイルの緩み
が生じることもなくホットコイルを結束する方法を提供
すること。 【構成】コイルCの結束しようとする部位に前記ストラ
ップSを周回させたうえで弱い力で引き締めてコイルC
の周面に実質的に密着させ、この引き締め力を僅かな時
間だけ保持してコイルの熱によるストラップの温度上昇
を待ち、コイルCの熱によるストラップSの温度上昇の
途中時点で、高温時の低い強度に対応しうる適正な力で
さらにストラップSを引き締めたのちにストラップを締
結することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホットコイルの結束方法
(以下、単に結束方法という)に関する。さらに詳しく
は、たとえば熱間圧延されたストリップコイルなど、高
温の金属コイルを、金属帯(以下、ストラップという)
によって、ストラップの切断などの危険性なく結束する
ための方法に関する。なお、本明細書でいうコイルはス
トリップコイルに限らず、線材コイルなど、コイル状に
巻かれた金属材をすべて含む意味に用いている。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、熱間圧延直後または焼鈍直後など、高温状態にある
金属コイルを金属製ストラップで結束する場合、高熱や
そのあとの冷却に伴う収縮などに起因して、様々な問題
が生じている。すなわち、 (1)従来は一般に、ホットコイルにストラップを巻き
付けたのち直ぐに引き締めてシールカット(ストラップ
の締結と同時に後続のストラップを切り離す)してい
た。この場合、そのあとホットコイルは冷却されて収縮
するが、ストラップはシールされたときにはもともと冷
えており、そのときの長さのままであるため、搬送時の
振動でコイルが緩んでしまい、ストリップ(または線材
や棒材)同士が擦れて傷が付くという問題があった。
【0003】(2)また、他の方法として、冷却に伴う
ホットコイルとストラップとの収縮度合いをできるだけ
近づけるために、ストラップを引き締めてホットコイル
に密着させたのち、シールカットするまえに引き締め状
態を維持することによりホットコイルの熱でストラップ
を加熱することも実施された。しかし、ストラップを所
定の温度まで加熱するのに長時間を要するため、結束費
用が増加し、その結果鋼板、鋼棒および鋼線などの製造
コストが上昇する。しかも、ストラップが高温になると
その引っ張り強さが低下するので、そこで強く引き締め
るとストラップ自身が切断してしまう。
【0004】本発明は、かかる問題を解消するためにな
されたものであり、従来の結束機を用いて迅速かつ容易
に、ストラップを切断してしまうこともなく、のちにコ
イルの緩みが生じることもなくホットコイルを結束する
方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の結束方法は、高
温に加熱された金属コイルを金属製ストラップによって
結束するに際して、前記コイルの結束する部位に前記ス
トラップを周回させたうえで弱い力で引き締めてコイル
の周面に実質的に密着させ、コイルの熱によるストラッ
プの温度上昇を待ってさらに適切な力でストラップを引
き締めたのちにストラップを締結することを特徴として
いる。
【0006】本発明の他の態様に係る結束方法は、高温
に加熱された金属コイルを金属製ストラップによって結
束するに際して、前記コイルの結束する部位に前記スト
ラップを周回させたうえで、ストラップを永久変形させ
ない程度の強い力で引き締めてコイルの周面に実質的に
密着させ、コイルの熱によるストラップの温度上昇を待
って適切な力まで前記引き締め力を緩めたのちにストラ
ップを締結することを特徴としている。
【0007】本発明のさらに他の態様に係る結束方法
は、高温に加熱された金属コイルを金属製ストラップに
よって結束するに際して、前記コイルの結束する部位に
前記ストラップを周回させたうえで、ストラップを永久
変形させない程度の強い力で引き締めてコイルの周面に
実質的に密着させ、コイルの熱によるストラップの温度
上昇を待ち、ついで時間の経過に伴ってストラップの引
き締め力を適切な力まで段階的に低下させたのちにスト
ラップを締結することを特徴としている。
【0008】なお、特許請求の範囲でいう高温とは、略
400℃以上の温度を意味する。
【0009】
【作用】本発明の結束方法によれば、最初にストラップ
を永久変形させない程度の、弱いまたは強い力でコイル
の周囲に巻き付けてストラップをコイルに密着させてお
くため、ストラップの温度は急激に上昇していく。そこ
で、ストラップの温度がコイル温度近くになるまで長時
間待つことなく、短時間のうちにストラップの引き締め
力をより高温時のストラップ強度に対応した力まで変化
させておくため、結束作業時間が短く、また、高温時に
ストラップが切断することもない。
【0010】そして、コイルが冷却されていくときには
ストラップが先に冷却されて収縮するが、高温時の低い
強度に対応した力で引き締めているため、ストラップと
コイルとの収縮差によってストラップに過大な引っ張り
力が加わるおそれがない。また、冷却に伴ってストラッ
プの強度が高くなっていくとともに、コイルの反発力が
増加していくのでストラップが緩む心配もない。
【0011】引き締め力をより高温時のストラップ強度
に対応した力まで変化させる場合、初期引き締め力(ス
トラップをコイル周面に密着させるときの引き締め力)
を最終引き締め力より弱く設定したときにはストラップ
の引き締め力を増加するが、初期引き締め力を最終引き
締め力より強く設定したときにはストラップの引き締め
力を一気に低下させたり、時間の経過に伴って段階的に
低下させたりする。
【0012】要するに初期引き締め力は、ストラップを
永久変形させず且つストラップをコイル周面に密着させ
うる力であれば弱くても強くてもよいのであり、したが
って、高温時のストラップ強度に対応した最終引き締め
の力まで変化させる過程は引き締め力の低下もあれば上
昇もあるのである。
【0013】
【実施例】つぎに、図面を参照しつつ本発明の方法を詳
しく説明する。
【0014】図1は本発明の方法が適用されるコイル結
束機の一例を示す正面図、図2〜4はそれぞれ本発明の
方法におけるストラップ引き締め力の変化の一例を概略
的に示すグラフ、図5はコイルに巻き付けたときのスト
ラップの温度変化および強度変化の一例を示すグラフで
ある。
【0015】図1にはコイル結束機の一例として、スト
リップコイルの外周をスティール製の帯(ストラップ)
Sで固縛するための装置(以下、単に結束機という)1
が示されている。この結束機1は従来から製鋼工場など
で用いられている公知のものであり、搬送されてきたス
トリップコイルCが結束機1のフレーム2内に僅かの時
間だけ停止し、そのあいだに引き締め装置本体3がスト
リップコイルCの外周にストラップを巻き付け、引き締
めて、結束ヘッド(図示されていない)によって締結さ
れたうえでストラップフィーダー(図示されていない)
から繋がっているストラップを切断する。
【0016】ストラップの引き締めは、通常エアモータ
と電空比例弁(供給電圧を変化させることによってそれ
に比例する圧力の空気を送り込むための制御弁)とを用
いて行うが、とくにそれらに限定されることはない。ま
た、前記エアモータの出力部にトランスミッションを介
在させることにより、同一空気圧のときでも回転数は落
ちるが引き締め力を上昇させることもできる。たとえ
ば、トランスミッションを低減速比にしたときに空気圧
の変化によって50〜140kgの範囲で変化させうるも
のが、高減速比に切り換えれば巻き付け・引き締め時間
は比較的長くなるが、その引き締め力は強く、同じ空気
圧の変化で500〜1600kgの範囲で変化させうる。
【0017】図2〜4にストラップ引き締め力の時間的
変化の一例を定性的かつ概略的に示す。各図ともにその
中の符号Aはストラップをコイルの外周に巻き付け、密
着させた時点を示しており、符号Bはストラップをシー
ルカットした時点を示している。
【0018】図2では、トランスミッションを低減速比
にして高速でストラップを引くため、瞬時にストラップ
がコイル周囲に巻き付けられて引き締められるが、その
引き締め力は弱く、引き締め装置本体(図1における符
号3)中の結束ヘッドの部分を除いてストラップがコイ
ルに密着する程度、たとえば120kg程度である。上記
120kgで引き締めた状態でストラップ加熱のために約
4秒間保持する。そして、この4秒間を含んでストラッ
プを引きはじめてから約7秒間(このあいだに、たとえ
ばトランスミッションを高減速比に切り換える)経過し
たのち、再度ストラップを引き締める(以下、最終引き
締めという)のであるが、そのときの引き締め力は、ス
トラップが到達しうる略最高温度(コイル温度に近い温
度)におけるストラップの引っ張り強さを超えない引っ
張り応力が生じる程度、たとえば600kg程度である。
【0019】つぎに図3では、トランスミッションを低
減速比にして瞬時にストラップをコイル周囲に巻き付
け、ついでトランスミッションを高減速比に切り換えて
強い力で引き締めるが当然その引き締め力はストラップ
に永久変形を起こさせない程度の強さ、たとえば180
0kg程度である。このように強い力で引き締めた場合は
ストラップのコイルへの密着度がきわめて高くなるので
瞬時に昇温する。したがって加熱のための保持時間も比
較的短く、2秒程度である。そして、この2秒間保持の
あと引き締め力を低下する。この最終引き締め力も図2
におけると同様に、たとえば600kg程度であるが、そ
の作用時間の長短で種々のコイル温度に対応できる。
【0020】つぎに図4では、図3におけると同様にト
ランスミッションを低減速比にして瞬時にストラップを
コイル周囲に巻き付け、ついでトランスミッションを高
減速比に切り換えてストラップに永久変形を起こさせな
い1800kg程度の力で引き締める。そして、約2間保
持のあと引き締め力を低下する。この最終引き締め力も
図2におけると同様に、たとえば600kg程度である。
なお図4における引き締め力の低下は、予め組んでいる
プログラムに従って、初期引き締め後、可変タイマーに
より段階的に行っている。この場合は、昇温に伴うスト
ラップの強度低下に略沿って引き締め力が段階的に低下
するため、ストラップは永久変形することなく、しかも
コイルへの密着度も低下することがないので昇温時間が
さらに短くなる。
【0021】なお、引き締め力の値は上記のものに限定
されることはなく、コイルの板厚、ストラップの断面積
の大きさ、環境温度、コイル温度などに応じて、供給空
気圧やトランスミッションの減速比を変更することによ
って適宜選定すればよい。
【0022】前記最終引き締め力は、ストラップの昇温
に伴う強度の低下およびコイルの冷却に伴う反発力(コ
イルの開こうとする力)の増加を考慮して選定するもの
である。しかし、実作業中にストラップとコイルの温度
をきわめて短時間に計測するのは困難であり、または設
備コストの大幅な上昇を伴うため好ましくない。そこで
予め、高温コイルからの伝熱によるストラップの昇温に
伴う強度低下、およびコイルの自然冷却に伴う弾性率の
上昇などの経過時間についてのデータを試験、解析、過
去の実測結果などから得ておき、これを環境温度やスト
ラップ寸法(言い換えればストラップの熱容量)などの
諸条件によって補正する。そのようにして得られたデー
タに基づいて、ストラップの最終引き締め力を決定す
る。
【0023】たとえば熱間圧延直後のスティールストリ
ップコイルの場合、その温度は700〜900℃程度で
あるため、 図5に厚さ0.9mm、幅32mmのステ
ィールストラップを800℃のストリップコイルの外周
に密着させたときの昇温に伴う引っ張り強さの低下を一
例としてあげた。ストラップはコイルの熱間圧延の直後
に巻き付けられるため、その時点におけるたかだか15
秒程度のあいだでのコイルの自然冷却による温度低下は
顕著ではない。したがって、図5のグラフはストリップ
コイルの温度を800℃一定としたものである。
【0024】ストラップの昇温およびそれに伴う引っ張
り強さの低下はともに、ストラップが引き締められてコ
イルに密着した当初は急激であり、徐々に緩やかにな
る。本発明では初期引き締め力をストラップを永久変形
させない程度に設定しておいて、この急激な変化のあい
だに発生しやすいストラップの切断などという前記従来
技術の問題を十分に防止しうる。さらに、そのあとのス
トラップの温度上昇に伴う強度低下およびコイルのさら
なる冷却に伴う反発力の増加にも有効に対応しうるので
ある。
【0025】すなわち、最終引き締めの力をより高温時
のストラップの強度に対応したものとしているため、ス
トラップが切断するおそれがなく、また、冷えるにつれ
てコイルの反発力は増加するが、同時にストラップの引
っ張り強さも増加していく(コイルの反発力とストラッ
プの対抗力とがバランスしながら冷えていく)ので、コ
イルの反発力によって良好な張力がストラップに発生
し、コイルの緩みを防止しうるのである。
【0026】本発明の方法は、略400℃以上のコイル
を対象とするが、とくに顕著な効果が見られるのは略7
00℃以上のコイルに対して実施した場合である。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、最初にストラップをそ
の永久変形が生じない程度の力でコイルの周囲に巻き付
けて密着させておくため、ストラップは直ぐに昇温され
るが切断するおそれはない。そして、ストラップがコイ
ル温度近くまで昇温されるのを長時間待つことはせず、
初期引き締めの直後または僅かな時間だけ初期引き締め
を保持したのち、高温時の低い強度に対応しうる適正な
引き締め力に変化させるため、結束作業時間が短くて済
み且つそののちにストラップとコイルとの収縮差によっ
てストラップに過大な張力が加わるおそれもない。その
結果、コイルの搬送中にストラップが抜け落ちたりコイ
ル同士の擦れ傷が生じたりするおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用されるコイル結束機の一例
を示す正面図である。
【図2】本発明の方法におけるストラップ引き締め力の
変化の一例を概略的に示すグラフである。
【図3】本発明の方法におけるストラップ引き締め力の
変化の他の例を概略的に示すグラフである。
【図4】本発明の方法におけるストラップ引き締め力の
変化のさらに他の例を概略的に示すグラフである。
【図5】コイルに巻き付けたときのストラップの温度変
化と強度変化の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
C・・・コイル S・・・ストラップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温に加熱された金属コイルを金属製スト
    ラップによって結束するに際して、前記コイルの結束す
    る部位に前記ストラップを周回させたうえで弱い力で引
    き締めてコイルの周面に実質的に密着させ、コイルの熱
    によるストラップの温度上昇を待ってさらに適切な力で
    ストラップを引き締めたのちにストラップを締結するこ
    とを特徴とするホットコイルの結束方法。
  2. 【請求項2】高温に加熱された金属コイルを金属製スト
    ラップによって結束するに際して、前記コイルの結束す
    る部位に前記ストラップを周回させたうえでストラップ
    を永久変形させない程度の強い力で引き締めてコイルの
    周面に実質的に密着させ、コイルの熱によるストラップ
    の温度上昇を待って適切な力まで前記引き締め力を緩め
    たのちにストラップを締結することを特徴とするホット
    コイルの結束方法。
  3. 【請求項3】高温に加熱された金属コイルを金属製スト
    ラップによって結束するに際して、前記コイルの結束す
    る部位に前記ストラップを周回させたうえでストラップ
    を永久変形させない程度の強い力で引き締めてコイルの
    周面に実質的に密着させ、コイルの熱によるストラップ
    の温度上昇を待ち、ついで時間の経過に伴ってストラッ
    プの引き締め力を適切な力まで段階的に低下させたのち
    にストラップを締結することを特徴とするホットコイル
    の結束方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024141191A (ja) * 2023-03-29 2024-10-10 Jfeスチール株式会社 結束バンドによる結束対象材の締め付け荷重の測定方法及び結束対象材の結束方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62260622A (ja) * 1986-05-06 1987-11-12 川崎製鉄株式会社 鋼帯コイルにバンドを掛ける方法
JPH025381U (ja) * 1988-06-21 1990-01-12
JPH0672413A (ja) * 1992-08-21 1994-03-15 Nippon Steel Corp 高温コイルの結束機のバンド結束方法

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