JPH0725751U - ペット用小屋 - Google Patents

ペット用小屋

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JPH0725751U
JPH0725751U JP5757793U JP5757793U JPH0725751U JP H0725751 U JPH0725751 U JP H0725751U JP 5757793 U JP5757793 U JP 5757793U JP 5757793 U JP5757793 U JP 5757793U JP H0725751 U JPH0725751 U JP H0725751U
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JP
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heating element
floor portion
pet
metal terminals
synthetic resin
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JP5757793U
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Inventor
哲生 山口
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 正特性サーミスタを含む発熱体を封入して有
する発熱体床部1を、愛玩用動物の出入りする内部空間
6に面した面状部材の少なくとも一部を形成するように
設ける。 【効果】 発熱体床部1により内部空間6が狭まること
が回避されるので、内部空間6を広く用いることがで
き、また、発熱体床部1と床との間に段差を無くせるか
ら、愛玩用動物による発熱体床部1の破損を回避でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、犬等の愛玩用動物を寒さから守るためのペット用小屋に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、野外に置かれるペット用小屋では、冬季の厳寒期にペットを寒さか ら守るために、ペット用ヒーターを内部に新たに載置していた。上記ペット用ヒ ーターとしては、例えば実開昭64-48889号公報に記載のものが知られている。上 記ペット用ヒーターは、通電することにより発熱する面状発熱体を、合成樹脂製 のヒーターカバーと底板とで挟み、上記底板とヒーターカバーとを、上記両者の 周縁で熱融着して一体化したものである。
【0003】 このようなペット用ヒーターでは、一体化により加熱による底板やヒーターカ バーのそり、変形を防止でき、また、密閉されているため防水状態とすることが できて、冠水による絶縁不良も防止できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構成では、ペット用小屋の内部にペット用ヒーターを置 くため、上記ペット用小屋の内部空間が狭くなるという問題を生じている。また 、上記従来の構成では、内部に置かれたペット用ヒーターと床との間に段差を生 じており、上記ペット用ヒーターをペットが噛みついたり引っ掻いたりし易いた め、損傷によって防水状態が壊され、絶縁不良を生じて上記ペット用ヒーターを 破損することがあるという問題を生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案のペット用小屋は、以上の課題を解決するために、正特性サーミスタを 含む発熱体を封入して有する合成樹脂板が、愛玩用動物の出入りする内部空間に 面した面状部材の少なくとも一部を成していることを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記構成によれば、合成樹脂板が、内部空間に面した面状部材の一部を成して いるため、上記合成樹脂板内に封入された発熱体により内部空間を加温すること ができ、上記発熱体の防水状態を維持しながら内部空間を加温できるので、内部 空間内の愛玩用動物を厳寒期等の寒さから守ることができる。
【0007】 また、発熱体を封入した合成樹脂板が上記面状部材の一部を成しているため、 内部空間に発熱体が突出することがなく、上記発熱体により内部空間を狭めるこ とが回避される。
【0008】 その上、上記合成樹脂板は内部空間に面した面状部材との間に段差を生じない から、上記合成樹脂板が愛玩用動物によって引っ掻かれたり噛みつかれたりする ことが回避される。
【0009】 これにより、上記構成では、上記合成樹脂板は愛玩用動物により破損されこと が軽減されるから、発熱体の防水状態を維持できて、防水状態が壊れることによ る絶縁不良を防止でき、発熱体等の損傷を回避できる。
【0010】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通り である。 ペット用小屋では、図1に示すように、略長方形板状の面状発熱体からなる発 熱体床部1が床材として設けられ、さらに、その発熱体床部1の各周縁から上方 に延びる側壁部7がそれぞれ形成され、それら各側壁部7の上部に、例えば切妻 式の屋根8が形成されている。また、上記側壁部7には、愛玩用動物であるペッ トが出入りする出入口7aが形成されている。これにより、上記発熱体床部1上 には、犬等の愛玩用動物が出入りして休むことのできる内部空間6が形成される ことになる。
【0011】 上記発熱体床部1は、図2および図3に示すように、扁平な略円盤形状の発熱 体2…と、上記発熱体2…を上下面から挟む略長方形板状の金属端子3・3と、 上記各金属端子3・3に接続される給電線としてのリード線4・4とを封入して 電気絶縁性を有する合成樹脂により一体成形してなっている。これにより、上記 発熱体床部1には、各金属端子3・3を外側から覆って外形を形成する電気絶縁 性被覆部材5が形成されている。
【0012】 上記の発熱体2…には、その上面および下面に、例えば銀塗料を塗布して形成 された電極2a・2aがそれぞ形成されている。また、上記発熱体2…は、それ らの各電極2a・2aがそれぞれ対面する各金属端子3・3と密着状態を維持し て発熱体床部1内に封入されている。
【0013】 上記各発熱体2…の配置は、例えば5個配置されている場合、上記発熱体床部 1おける中心位置、および、この中心位置から四方に向かってそれぞれ所定間隔 離れた位置というように、隣合う各発熱体2…がほぼ同距離となるように配設さ れている。これにより、上記発熱体床部1をより均一に加温することができるよ うになっている。
【0014】 発熱体2は、正温度係数(Positive Temperature Coefficient)を有する素材 、例えばチタン酸バリウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室温 からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗であるが、キュリー温度T c を越えると急峻に抵抗値が増大する特性を有する感熱素子としての正特性サー ミスタである。
【0015】 この特性により、発熱体2は、電圧が印加されると、最初は、低温であるため に抵抗値が小さくて大電流が流れ、この結果、急激に温度が上昇する一方、温度 がキュリー温度Tc を越えると抵抗値が急峻に増大することにより、一定温度以 上には温度が上がらず、一定温度を安定に保つこととなる。
【0016】 すなわち、発熱体2は自己温度制御機能を備えることができるので、上記発熱 体床部1は、サーモスタット等の温度制御回路や過熱防止回路を省くことができ るので、消費電力が少なく、小型化が可能となっている。また、局部過熱による 発火等の虞れもない。
【0017】 なお、この発熱体2は、材料組成によりキュリー温度Tc が、およそ30〜250 ℃の範囲で任意に設定できるので、本実施例における発熱体2では、ペットの加 温に有効な発熱体床部1の表面温度が実現でき、かつ、安全性や省電力化を考慮 してキュリー温度Tc を設定すればよい。
【0018】 上記の金属端子3・3は、熱伝導性に優れた金網もしくは有孔金属板(但し、 図3中、説明の便宜上、金属端子3・3を金網として示す)からなっており、発 熱体床部1本体よりも若干小さい大きさに形成されている。
【0019】 したがって、上記金属端子3・3は、発熱体2…に通電する電極板としての機 能と、発熱体2…で発生する熱を発熱体床部1の表面全体に伝達する伝熱板とし ての機能とを兼ね備え、さらに、金網の網目や有孔金属板によって合成樹脂を通 過できるので、合成樹脂により一体成形する際に各発熱体2…間に上記合成樹脂 を容易に密に充填できるようになっている。
【0020】 上記の金網は、例えば鉄や銅、ステンレス等で形成されている。金網のメッシ ュ、すなわち網目の大きさは、例えば、オープニング(目開き)が数十ミクロン 以上とすればよい。また、円板状に形成された金網の周縁部に、リード線4を半 田付けし易いように、例えば金網と同一の材料で枠を設けてもよい。さらに、金 網の厚みは、発熱体床部1を軽量化・薄型化することができるように、薄く設定 されている。なお、網目の大きさや、金網の厚みおよび形成方法等は、特に限定 されるものではない。
【0021】 前記の有孔金属板は、例えば銅板やリン青銅板、アルミニウム板、ステンレス 板等を金型等で打ち抜き、多数の孔を開口することにより形成されている。有孔 金属板の孔の直径は、発熱体2…の直径よりも小さければよく、例えば数mm程度 とすればよい。また、有孔金属板の厚みは、発熱体床部1を軽量化・薄型化する ことができるように、薄く設定されている。なお、有孔金属板の厚みや、孔の直 径・形成方法・形成位置等は、特に限定されるものではない。
【0022】 各金属端子3は、例えば発熱体床部1の用途や大きさ、形状等により、金網と 有孔金属板とを使い分ければよく、もちろん、一方の金属端子3を金網とし、他 方の金属端子3を有孔金属板としてもよい。
【0023】 発熱体2…と金属端子3・3との電気的な接続は、発熱体2の電極2aと金属 端子3とを、互いに圧接することにより行われている。また、金属端子3・3と リード線4・4との電気的な接続は、金属端子3・3の端面側にそれぞれ対応す るリード線4を例えば半田付けすることにより行われている。なお、発熱体2… と金属端子3・3との電気的な接続を、例えばエポキシ樹脂/銀混合の導電性接 着剤で貼着することにより行ってもよい。
【0024】 電気絶縁性被覆部材5は、充填材が配合された合成樹脂で一体的に形成されて おり、発熱体2…および金属端子3・3を被覆して密封、すなわち、防水シール していることになる。また、電気絶縁性被覆部材5は、リード線4と金属端子3 との半田付け部分に力学的負荷が掛かって断線等が起こらないように、リード線 4・4の金属端子3側末端部も覆うようになっている。
【0025】 上記の合成樹脂には、熱収縮率が小さく、熱伝導性や電気絶縁性、機械的強度 に優れると共に、発熱体2…の発熱温度に耐え得る耐熱性、水蒸気等の水分を内 部に通さない防水性、空気を内部に通さない気密性を備えていること、および、 リード線4・4の被覆材料との密着性が良好であることが必要であり、例えば、 不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂 等の熱硬化性樹脂、あるいは、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチ レンテレフタレート樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。
【0026】 なお、合成樹脂の素材は、例えば、価格、使用する充填材との親和性、電気絶 縁性被覆部材5の成形方法、発熱体床部1の用途や大きさ、形状、発熱体床部1 に要求される強度や諸物性等に応じて、適宜選択すればよい。また、合成樹脂は 、硬化剤や離型剤、低収縮剤、着色剤、増粘剤等を含有していてもよい。
【0027】 上記の充填材(以下、フィラーと称する)には、熱伝導性および電気絶縁性に 優れると共に、発熱体2…の発熱温度に耐え得る耐熱性を備えていること、およ び、合成樹脂との親和性が良好であることが必要であり、例えば、有機繊維、無 機繊維、有機粉末、無機粉末等が用いられる。
【0028】 有機繊維としては、例えば、木綿、羊毛、麻等からなる天然繊維、レーヨン等 からなる化学繊維、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、全芳香族ポリアミド 樹脂、飽和ポリエステル樹脂等からなる合成繊維等が用いられる。無機繊維とし ては、例えば、ガラス繊維、チタン酸カリウム、ボロン、炭化ケイ素、アルミナ 、ポリチタノカルボシラン等が用いられる。
【0029】 上記の有機繊維および無機繊維の繊維長は、金属端子3に用いられる金網の網 目の大きさ、もしくは有孔金属板の孔の直径(以下、両者をまとめて「孔の大き さ」と称する)よりも長ければ、特に限定されるものではないが、合成樹脂に配 合するフィラーの繊維長あるいは粒子径を、金属端子3の孔の大きさよりも長く (大きく)することにより、フィラーが上記の孔を通過せずに大部分が金属端子 3の上下の外側に残り、良好な厚みで電気絶縁性被覆部材5が形成されることに なる。
【0030】 したがって、フィラーは、合成樹脂を補強する等の一般的な効果の他、電気絶 縁性被覆部材5の厚みを維持し、電気絶縁性を確保する機能を有している。なお 、フィラーの繊維長を適宜変更することにより、電気絶縁性被覆部材5の厚みを 制御することも可能である。
【0031】 また、繊維長は、電気絶縁性被覆部材5が後述する圧縮成形により成形可能と なるように、金属端子3の孔の大きさの約3倍以上であることが好ましい。なお 、ガラス繊維、有機繊維および無機繊維のアスペクト比は、特に限定されるもの ではない。また、上記の各繊維の形態は、特に限定されるものではない。
【0032】 また、有機粉末としては、例えば、スチレン−ブタジエンゴム等のゴム類が用 いられる。無機粉末としては、例えば、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、ア ルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、リトポン、カットファイバー状や ミルドファイバー状のガラスパウダ、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ガラスマ イクロバルーン、アルミノシリケートマイクロバルーン、シリカマイクロバルー ン、ワラストナイト、ボロンナイトライド、微粒子ケイ素、超微粒子状無水シリ カ、石英粉末、タルク、マイカ、三酸化アンチモン等が用いられる。
【0033】 上記の有機粉末および無機粉末の粒子径は、特に限定されるものではない。な お、有機粉末および無機粉末の形態は、特に限定されるものではない。
【0034】 上記のフィラーは、例えば、価格、使用する合成樹脂との親和性、電気絶縁性 被覆部材5の成形方法、発熱体床部1の用途や大きさ、形状、発熱体床部1に要 求される強度や諸物性等に応じて、適宜選択すればよい。また、合成樹脂に対す るフィラーの配合量は、特に限定されるものではない。なお、上記のフィラーは 、それぞれを単独で合成樹脂に配合してもよく、また、必要に応じて二種類以上 を混合して合成樹脂に配合してもよい。さらに、合成樹脂とフィラーとの混合方 法は、特に限定されるものではない。
【0035】 上記発熱体床部1は、例えばSMC(Sheet Molding Compound)、BMC(Bulk Molding Compound) 等の熱硬化性樹脂に対しては、加熱圧縮成形法により成形・ 製造される。また、繊維強化されたポリプロピレン樹脂やポリアミド樹脂等の熱 可塑性樹脂に対しては、加熱した樹脂を圧縮する圧縮成形法により成形・製造さ れる。
【0036】 上記のSMCによる発熱体床部1の成形・製造は、以下の手順により行われる 。すなわち、まず、フィラーが配合された合成樹脂(以下、コンポジットと称す る)を、所定形状・大きさの3枚のシートに成形し、このうちの2枚を上面シー トおよび下面シートとする一方、残りの1枚のシートの所定位置に発熱体2…を 収容可能な大きさの孔を開口して有孔シートとする。なお、これらシートの厚み や成形方法は、特に限定されるものではない。
【0037】 次に、下面シート上に、金属端子3、発熱体2…を孔に嵌合した有孔シート、 もう一方の金属端子3をこの順序で所定位置に載置し、さらに金属端子3上に上 面シートを載置する。その後、この積層物をプレス成形機(図示せず)に設置し 、所定条件、すなわち所定の温度・圧力・時間等でプレスすることにより、コン ポジットを熱硬化させ、3枚のシートを一体化して電気絶縁性被覆部材5を形成 する。これにより、発熱体2…および金属端子3・3は電気絶縁性被覆部材5内 部に密封され、固定されて発熱体床部1が成形・製造される。
【0038】 また、上記のBMCによる発熱体床部1の成形・製造は、以下の手順により行 われる。すなわち、まず、コンポジットをペースト状にした後、このペースト状 コンポジットを所定量拡げる。次に、上記のペースト状コンポジット上に、金属 端子3、発熱体2…とペースト状コンポジット、もう一方の金属端子3をこの順 序で所定位置に配置し、さらに金属端子3上にペースト状コンポジットを所定量 拡げる。その後、この積層物を所定条件でプレスすることにより、コンポジット を熱硬化させ、電気絶縁性被覆部材5を形成し、発熱体床部1とする。
【0039】 さらに、前記の熱可塑性樹脂による発熱体床部1の成形・製造は、以下の手順 により行われる。すなわち、まず、コンポジットを所定形状・大きさの3枚のシ ートに成形し、このうちの2枚を上面シートおよび下面シートとする一方、残り の1枚のシートに孔を開口して有孔シートとする。なお、これらシートの厚みや 成形方法は、特に限定されるものではない。
【0040】 次に、上記3枚のシートを所定温度に加熱して充分に融かし、下面シート上に 、金属端子3、発熱体2…を孔に嵌合した有孔シート、もう一方の金属端子3を この順序で所定位置に載置し、さらに金属端子3上に上面シートを載置する。そ の後、この積層物をプレス成形機に設置し、所定条件でプレスすることにより、 コンポジットを融着・冷却させ、3枚のシートを一体化して電気絶縁性被覆部材 5を形成し、発熱体床部1とする。
【0041】 なお、SMC、BMC、および、繊維強化された熱可塑性樹脂による発熱体床 部1の成形・製造の手順は、上記の手順に限定されるものではなく、電気絶縁性 被覆部材5により、発熱体2…および金属端子3・3が被覆・密閉されて発熱体 床部1が成形・製造される手順であればよい。
【0042】 また、圧縮成形においては、プレスする際に金属端子3・3同士が接触する虞 れが無ければ、有孔シートを省略してもよい。この場合、金属端子3・3間には 、金属端子3・3の孔を通過した上面シートおよび下面シートの合成樹脂が満た されることとなる。
【0043】 ここで、合成樹脂に配合するフィラーの繊維長あるいは粒子径を、金属端子3 の孔の大きさよりも長く(大きく)する理由について説明する。
【0044】 金属端子3・3の上下にコンポジットを載置してプレスすると、その圧力によ り合成樹脂の一部は金属端子3の孔を通過して金属端子3・3間に入り込む。こ のため、金属端子3・3の上下に載置されているコンポジットは、金属端子3・ 3を挟んで一体化する。
【0045】 一方、フィラーの繊維長は、金属端子3の孔の大きさよりも長くなっているの で、フィラーは上記の孔を容易に通過することができず、大部分が金属端子3・ 3の上下に残される。したがって、金属端子3・3の上下には、所定の厚みで電 気絶縁性被覆部材5が形成されることとなり、発熱体2…および金属端子3・3 は、上記の電気絶縁性被覆部材5にて被覆・密閉される。
【0046】 ところが、フィラーの繊維長が、金属端子3の孔の大きさよりも短くなってい る場合には、金属端子3・3の上下にコンポジットを載置してプレスすると、そ の圧力により合成樹脂およびフィラーの大部分が金属端子3の孔を通過して金属 端子3・3間に入り込んでしまい、金属端子3・3の上下にコンポジットが殆ど 残らなくなる。
【0047】 したがって、金属端子3・3の上下には、極めて薄い電気絶縁性被覆部材5し か形成されなくなり、金属端子3・3の一部は、電気絶縁性被覆部材5表面に露 出する。すなわち、発熱体2…および金属端子3・3の電気絶縁性は確保されな くなり、発熱体床部1を面状発熱体として使用することが不可能となる。
【0048】 また、上記の金属端子3・3においては、金属端子3・3の端面側にそれぞれ リード線4を接続していることにより、金属端子3・3の外面側にはリード線4 ・4の接続による凹凸が生じない。
【0049】 したがって、この凹凸を吸収するための厚みを電気絶縁性被覆部材5に設ける 必要がなく、発熱体床部1を薄く形成することができるから、発熱体床部1を小 型化・軽量化・薄型化することができると共に、発熱体2…で発生した熱を効率 良く表面に伝達することができる。さらに、電気絶縁性被覆部材5の表面が平滑 で堅牢となっており、突出部分がないため、ペットが上記表面を噛みついたり、 引っ掻いたりすることが防止される。
【0050】 上記のリード線4・4は、図示しない電源コードと接続されており、この電源 コードを通じて外部電源と電気的に接続されている。また、各発熱体2は、互い に並列に接続されている。なお、リード線4・4および電源コードの長さは、特 に限定されるものではない。
【0051】 上記構成の発熱体床部1は、正特性サーミスタからなる発熱体2…を発熱手段 としているので、通電後に迅速に温度上昇し、所定の温度に達すると、その温度 を保つことになる。よって、電気絶縁性被覆部材5表面が所定の温度まで迅速に 上昇するから、ペット用小屋の内部空間6のペットを素早く加温でき、また、内 部空間6の空気を素早く加温することができる。これにより、内部空間6のペッ トを厳寒期等の寒さから守ることが可能となる。
【0052】 次に、具体例により、上記構成の発熱体床部1の製造方法を詳細に説明するが 、本考案はこれらにより何ら限定されるものではない。なお、以下の具体例にお いては、面状発熱体である発熱体床部1の形状を扁平な直方体状としている。
【0053】 具体例: SMCによる発熱体床部1の成形・製造を行った。まず、昭和高 分子株式会社製SMC(品番:H8D6H ,組成:ポリエステル樹脂33wt%、1イン チ長ガラス繊維32wt%、その他のフィラー35wt%,密度:1.8g/cm3)を、15.0cm 四方にそれぞれ切断して3枚のシート(1枚の重量約 242g)とし、このうちの 2枚を上面シートおよび下面シートとする一方、残りの1枚のシートの所定位置 に直径16.0mmの孔を五箇所開口して有孔シートとした。また、キュリー温度Tc が70℃、抵抗値が 100〜200 Ω、直径が15.0mm、厚みが 2.7mmの発熱体を用い、 網目の大きさが2mmの金網にリード線を半田付けしたものを金属端子として用い た。
【0054】 次に、下面シートを設置し、この下面シート上に、金属端子および有孔シート をこの順序で載置し、有孔シートの孔に発熱体を嵌合した後、さらに金属端子お よび上面シートをこの順序で載置した。その後、この積層物を温度 160℃、圧力 100kg/cm2にて4分間プレスし、ポリエステル樹脂を熱硬化させ、3枚のシート を一体化して、15cm×15cm× 5.5mmの外形寸法の電気絶縁性被覆部材に覆われた 発熱体床部1を得た。得られた発熱体床部1の電気絶縁性は良好であった。
【0055】 また、圧力を80kg/cm2に変更した以外は同一の条件でプレスし、ポリエステル 樹脂を熱硬化させたところ、15cm×15cm× 5.5mmの発熱体床部1を得た。
【0056】 具体例:繊維強化された熱可塑性樹脂による発熱体床部1の成形・製造を行 った。まず、ケープラシート株式会社製スタンバブルシート(品番:C8010-N , 組成:ポリプロピレン樹脂60wt%、ガラス繊維40wt%,厚み:0.85mm)を、15.0 cm四方に切断して2枚のシートとし、上面シートおよび下面シートとした。また 、同社製スタンバブルシート(品番:C8040-N ,組成:同上,厚み: 3.3mm)を 、15.0cm四方に切断した後、所定位置に直径16.0mmの孔を五箇所開口して有孔シ ートとした。また、直径が15.0mm、厚みが 2.7mmの発熱体を用い、網目の大きさ が2mmの金網にリード線を半田付けしたものを金属端子として用いた。
【0057】 次に、赤外線ヒータを用いて、上記の上面シートおよび下面シートを2分30秒 間加熱する一方、有孔シートを4分30秒間加熱して、それぞれ約 200℃にした後 、下面シートを設置し、この下面シート上に、金属端子および有孔シートをこの 順序で載置し、有孔シートの孔に発熱体を嵌合した後、さらに金属端子および上 面シートをこの順序で載置した。
【0058】 その後、この積層物を温度50℃、圧力 100kg/cm2にて40秒間プレスし、ポリプ ロピレン樹脂を融着・冷却させ、3枚のシートを一体化して、15cm×15cm× 5.5 mmの外形寸法の電気絶縁性被覆部材で覆われた発熱体床部1を得た。得られた発 熱体床部1の電気絶縁性は良好であった。
【0059】 以上のように、上記構成の発熱体床部1は、正特性サーミスタからなる扁平な 円盤状の発熱体2…の上面および下面に設けられた電極2a・2aに、一対の略 長方形板状の金属端子3・3がそれぞれ電気的に接続され、これら金属端子3・ 3に一対のリード線4・4がそれぞれ電気的に接続され、さらに、電気絶縁性被 覆部材5にて全体が被覆されて外部と電気的に絶縁されている。
【0060】 このため、電気絶縁性被覆部材5の表面温度は、発熱体2…の通電後に所定温 度まで迅速に上昇し、所定温度に達すると、その温度を安定に保つことになるの で、発熱体2…で発生する熱を金属端子3および電気絶縁性被覆部材5を介して 内部空間6に効率良く、より均一に伝達することが可能となる。
【0061】 また、電気絶縁性被覆部材5は、フィラーが配合された合成樹脂からなり、圧 縮成形により一体的に形成されている。このため、表面、すなわち発熱面を平滑 にすることができると共に、電気絶縁性被覆部材5による被覆を薄くすることが 可能となる。
【0062】 さらに、金属端子3・3が金網もしくは有孔金属板からなっているので、電気 絶縁性被覆部材5を圧縮成形により一体的に形成する際に、発熱体2…は、金属 端子3・3の孔を通過した合成樹脂によって、一体成形と同時に所定位置に固定 される。
【0063】 このため、各発熱体2…を所定位置に固定するための部材や工程を省くことが できるので、部品点数および工程数を削減することができ、低コスト化が可能と なると共に、小型化・軽量化・薄型化が可能となる。また、いわゆるユニット化 が可能となり、量産することができる。なお、発熱体床部1の厚みは、発熱体2 を 0.3mmの厚みにすると、例えば 3.1mm程度にすることが可能である。
【0064】 なお、各発熱体2…の配設位置は、上記の位置に限定されるものではなく、例 えば、発熱体2のキュリー温度Tc や、発熱体床部1の表面温度等に応じた最適 の位置となるように適宜配設すればよい。
【0065】 また、上記の実施例では、発熱体床部1について、発熱体2を5個用いた場合 を例に挙げて説明したが、発熱体2の個数は、もちろん、上記の5個に限定され るものではなく、発熱体床部1の大きさや形状、用途、あるいは発熱体2の大き さやキュリー温度Tc 等に応じて適宜変更すればよい。
【0066】 そして、発熱体2の形状は、上記の扁平な円盤状に限定されるものではなく、 扁平な直方体状や三角柱状等の種々の形状であってもよく、さらに、必要に応じ て、貫通穴を有する円筒状としてもよい。また、金属端子3・3の形状も、上記 の略長方形板状に限定されるものではなく、楕円状や三角形状、円形状等の種々 の形状であってもよい。
【0067】 また、電気絶縁性被覆部材5、すなわち発熱体床部1の形状や大きさ、厚みも 、上記の扁平な略長方形状に限定されるものではなく、ペット用小屋の大きさや 形状等に応じて最適の形状や大きさ、厚みとなるように種々変更することが可能 であり、例えば、円盤状や三角柱状、楕円状等の種々の形状であってもよい。そ の上、金属端子3・3を円板状に形成する一方、電気絶縁性被覆部材5を扁平な 直方体状に形成してもよい。
【0068】 次に、上記発熱体床部1の一変形例について図4および図5に基づいて説明す れば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部 材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0069】 図4に示すように、本変形例にかかる発熱体床部10は、金属端子3・3間に 、絶縁部材としてのスペーサ11が挾装されている。上記のスペーサ11は、熱 収縮率が小さく、熱伝導性や電気絶縁性、機械的強度に優れると共に、発熱体2 の発熱温度に耐え得る耐熱性を備えていることが必要であり、例えば、セラミッ クスや、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、あるいは電気絶縁性被覆部材5となる合 成樹脂等からなっている。
【0070】 なお、金属端子3・3により、発熱体2…で発生する熱が電気絶縁性被覆部材 5の表面全体に充分に伝達される場合には、スペーサ11を合成樹脂の発泡体で 形成してもよい。
【0071】 上記のスペーサ11は、図5に示すように、金属端子3・3と略等しい大きさ および形状を有する円板状に形成されており、スペーサ11における中心位置、 および、この中心位置から四方に向かってそれぞれ所定間隔離れた位置の合計五 箇所に孔11a…が開口されている。これら孔11a…は、それぞれ発熱体2を 収容可能な大きさとなっており、また、スペーサ11の厚みは、発熱体2…の厚 みと等しくなっている。
【0072】 上記のスペーサ11は、発熱体床部10の成形・製造時に金属端子3・3間に 挾装されることにより、金属端子3・3同士が互いに接触することを防止すると 共に、発熱体2…の位置決めを行うようになっている。その他の構成部材、およ び発熱体床部10の成形・製造方法は、前記の実施例1の発熱体床部1と同一で ある。
【0073】 上記構成の発熱体床部10は、前記発熱体床部1と同様の作用・効果を奏する と共に、金属端子3・3同士を電気的に絶縁するスペーサ11が金属端子3・3 間に設けられているので、電気絶縁性被覆部材5を圧縮成形により一体的に形成 する際に、これら金属端子3・3間の絶縁性をより確保できる。これにより、金 属端子3・3間の距離を短くすることができるので、発熱体床部10のより一層 の小型化・軽量化・薄型化が可能となる。
【0074】 なお、上述のように、スペーサ11は、金属端子3・3同士が互いに接触する ことを防止するために設けられている。したがって、上記の変形例においては、 スペーサ11の厚みは、発熱体2…の厚みと等しくなっているが、スペーサ11 の厚みは上記の変形例に限定されるものではなく、発熱体2…の厚みと等しいか 、それよりも薄くなっていればよい。すなわち、図6に示すように、例えばスペ ーサ11の厚みが、発熱体2…の厚みのおよそ半分となるようにしてもよい。こ の場合、スペーサ11は、金属端子3・3の何れか一方と接触していてもよく、 金属端子3・3と非接触であってもよい。
【0075】 なお、スペーサ11の材料の密度が電気絶縁性被覆部材5のコンポジットの密 度よりも小さい場合には、スペーサ11の厚みを発熱体2…の厚みと等しくする ことにより、発熱体床部10をより一層軽量化することが可能となる。さらに、 スペーサ11の孔11a…の直径は、発熱体2の直径と等しいか、それよりも大 きければ特に限定されるものではなく、また、スペーサ11は、金属端子3・3 よりも若干大きくてもよく、あるいは若干小さくてもよい。その上、スペーサ1 1は、電気絶縁性被覆部材5となるコンポジットの合成樹脂と親和性を有してい てもよく、また、親和性を有していなくてもよい。
【0076】 なお、上記実施例の構成では、床部として発熱体床部1を設けた例を挙げたが 、床部の一部を発熱体床部1により構成してもよく、また、内部空間6に面する 他の面部材、例えば側壁部7や屋根8の全体または一部を上記発熱体床部1で構 成してもよい。
【0077】
【考案の効果】
本考案のペット用小屋は、以上のように、正特性サーミスタを含む発熱体を封 入して有する合成樹脂板が、愛玩用動物の出入りする内部空間に面した面状部材 の少なくとも一部を成している構成である。
【0078】 それゆえ、上記構成は、合成樹脂板が上記面状部材の少なくとも一部となって いるため、従来のように内部空間内に面状発熱体が載置されることにより上記内 部空間を狭くすることが回避される。
【0079】 また、上記合成樹脂板が、面状部材、例えば床材と一体化されるから、従来生 じていた面状発熱体と床材との段差の発生が回避されるから、愛玩用動物が上記 合成樹脂板に噛みついたり引っ掻いたりすることを防止できる。これにより、上 記発熱体がペットによって破損されることが回避できる。
【0080】 この結果、上記構成は、ペットを寒気から守るためのペット用小屋として好適 に用いることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のペット用小屋の分解斜視図である。
【図2】上記ペット用小屋の発熱体床部の断面図であ
る。
【図3】上記の発熱体床部の内部構造を示すものであ
り、発熱体および金属端子の斜視図である。
【図4】上記発熱体床部の一変形例の要部の断面図であ
る。
【図5】上記一変形例の発熱床部に用いられているスペ
ーサの斜視図である。
【図6】上記発熱体床部の他の変形例の要部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 発熱体床部(合成樹脂板) 6 内部空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】正特性サーミスタを含む発熱体を封入して
    有する合成樹脂板が、愛玩用動物の出入りする内部空間
    に面した面状部材の少なくとも一部を成していることを
    特徴とするペット用小屋。
JP5757793U 1993-10-25 1993-10-25 ペット用小屋 Pending JPH0725751U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220096301A (ko) * 2020-12-31 2022-07-07 주식회사씨아이티시스템 자돈을 위한 보온시스템

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