JPH07258175A - 光学活性トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンの製造方法 - Google Patents

光学活性トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンの製造方法

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JPH07258175A
JPH07258175A JP4867894A JP4867894A JPH07258175A JP H07258175 A JPH07258175 A JP H07258175A JP 4867894 A JP4867894 A JP 4867894A JP 4867894 A JP4867894 A JP 4867894A JP H07258175 A JPH07258175 A JP H07258175A
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JP
Japan
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diaminocyclohexane
trans
optically active
ethanol
lactic acid
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JP4867894A
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English (en)
Inventor
Takayuki Imaoka
孝之 今岡
Takeshi Namita
剛 波多
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光学活性乳酸を光学分割剤として用いること
を特徴とする光学活性トランス−1,2−ジアミノシク
ロヘキサンの製造法。 【効果】 本発明により光学活性トランス−1,2−ジ
アミノシクロヘキサンを安価に、より効率良く得ること
ができ、医薬品の合成中間体として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1,2−ジアミノシク
ロヘキサンを配位子として持つ白金錯体等の抗腫瘍剤の
合成中間体として用いられるトランス−1,2−ジアミ
ノシクロヘキサンの光学分割法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学活性な1,2−ジアミノシクロヘキ
サンは医薬品合成中間体として有用である(USP 4
550187、J.Clin.Hematol.Onc
ol.,7(1),197(1977))。
【0003】従来、光学活性なトランス−1,2−ジア
ミノシクロヘキサンの合成法は、dl−トランス−1,
2−ジアミノシクロヘキサンをL体あるいはD体の酒石
酸の塩とし、結晶化、再結晶することによって得る方
法、すなわちL−酒石酸との塩を結晶化、再結晶するこ
とによって、d−トランス−1,2−ジアミノシクロヘ
キサンを、D−酒石酸との塩を結晶化、再結晶すること
によって、l−トランス−1,2−ジアミノシクロヘキ
サンを得る方法が公知である(Inorg.Chem.,4,1492(196
5)等)。しかしより需要の多いl−トランス−1,2−
ジアミノシクロヘキサンを得る場合に用いるD−酒石酸
は非天然体で高価であり、さらに回収も困難であること
から、安価に合成することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は安価に
かつ効率良く光学活性トランス−1,2−ジアミノシク
ロヘキサンを得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の本発明の目的はト
ランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンを光学活性乳
酸を用いて光学分割することを特徴とする光学活性トラ
ンス−1、2−ジアミノシクロヘキサンの製造方法によ
り達成される。
【0006】本発明を詳しく述べると、dl−トランス
−1,2−ジアミノシクロヘキサンと、光学活性な乳酸
を低級アルコール望ましくはエタノ−ル等の有機溶媒
中、0〜70℃の範囲で混合し、得られた塩を結晶化す
ることで一方のアミンの塩が優先的に結晶化されること
を見出だした。すなわちL−乳酸と反応させ、結晶化さ
せることにより、l−トランス−1,2−ジアミノシク
ロヘキサン・L−乳酸塩が、D−乳酸と反応させ、結晶
化させることにより、d−トランス−1,2−ジアミノ
シクロヘキサン・D−乳酸塩が選択的に得られるもので
ある。
【0007】以下、本発明の構成をより詳しく説明す
る。本発明で用いる分割剤は光学活性乳酸であり、その
D体、L体のいずれも用いることができる。
【0008】本発明において、原料として用いられるト
ランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンは、d−トラ
ンス−1,2−ジアミノシクロヘキサンとl−トランス
−1,2−ジアミノシクロヘキサンとを等量含むラセミ
型混合物のみならず、いずれか一方の光学異性体を等量
以上に含む混合物をも包含するものである。
【0009】本発明で用いる光学活性乳酸はdl−トラ
ンス−1,2−ジアミノシクロヘキサン1モルに対し
て、1〜4モル、好ましくは1.5〜2.5モル量用い
られる。ここで使用する溶媒としては、トランス−1,
2−ジアミノシクロヘキサンと乳酸を溶解するとともに
溶液中でこれらの化合物を化学的に変質せしめることな
いものが用いられるが、特に低級アルコールが好ましく
用いられる。中でも好ましい溶媒はエタノ−ルである。
トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンに光学活性
乳酸を接触させる方法としては、上記した溶媒中にトラ
ンス−1,2−ジアミノシクロヘキサンおよび分割剤を
別個に溶解して混合してもよいし、また溶媒中にそれら
を順次溶解してもよい。
【0010】接触によって得られた溶液から難溶性のジ
アステレオマ−塩が晶析されるが、析出に際し、好まし
くはエタノールに代表される低級アルコールを下記に示
す混合溶媒として用い、結晶化させることにより特に収
率よく光学活性トランス−1,2−ジアミノシクロヘキ
サンが得られる。ここでアルコールと共に用いる溶媒と
しては酢酸エチル、エーテル、テトラヒドロフラン、ア
セトン、ジメチルホルムアミド、より好ましくは酢酸エ
チルが挙げられ、またその好ましい混合比は2:1〜
1:2である。
【0011】この様に、L−乳酸と反応させ、結晶化さ
せるとにより、l−トランス−1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン・L−乳酸塩が、D−乳酸と反応させ、結晶化
させることにより、d−トランス−1,2−ジアミノシ
クロヘキサン・D−乳酸塩が析出する。
【0012】上述のようにして得られた結晶は、濾過、
遠心分離などの通常の固液分離法によって容易に分離す
ることができる。一方、難溶性のジアステレオマ−塩を
分離した残りの母液をそのまま、または濃縮および/あ
るいは冷却して易溶性のジアステレオマ−塩を析出せし
め、これを分離することもできる。
【0013】また得られた結晶はエタノールなどのアル
コールあるいはその混合溶媒によって再結晶することに
より、より高純度の光学活性トランス−1,2−ジアミ
ノシクロヘキサン・乳酸塩が得られる。
【0014】こうして得られた各ジアステレオマ−塩を
適当な方法で分解することによって、分割剤とトランス
−1,2−ジアミノシクロヘキサンとに分離・採取する
ことができる。ジアステレオマ−塩の分解方法として好
ましくは、得られるトランス−1,2−ジアミノシクロ
ヘキサン・乳酸塩を水に不溶な有機溶媒、好ましくはク
ロロホルム、ジクロロメタン等の溶媒に強塩基、好まし
くは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水溶液を用
いた抽出操作,蒸留操作によってフリーのアミンに導く
ことができる。
【0015】上述のように本発明により、安価にかつ容
易に光学活性なトランス−1,2−ジアミノシクロヘキ
サンを得ることができる。
【0016】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。しかし本発明は以下の実施例によって制限を受
けるものではない。
【0017】実施例1 アルゴン気流下、11.5gのdl−トランス−1,2
−ジアミノシクロヘキサンを40mlのエタノールに加
え、氷冷下攪拌した。L−乳酸(22.2g)のエタノ
ール(20ml)溶液を滴下し、室温で1時間攪拌し
た。溶媒を留去し、エタノール(28ml)、酢酸エチ
ル(30ml)を加え、さらに種結晶を加え、室温で1
時間、4℃で一晩結晶を成長させ、析出した結晶を濾
過、エタノール、酢酸エチルで洗浄し、l−トランス−
1,2−ジアミノシクロヘキサン・L−乳酸塩を得た。
【0018】収量 12.6g l体の割合 95.5%
【0019】エタノール(49ml)に先に合成したl
−トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン・L−乳
酸塩(12.3g)を加え、70℃に加熱し溶解した。
室温で2時間、4℃で5時間放置し、析出した結晶を濾
過、エタノール−酢酸エチルで洗浄し、再結晶を行っ
た。
【0020】収量 11.0g(89%) l体の割合 99.46% 元素分析値 C12262 6 ・C2 5 OHとして 計算値 C:49.39% H:9.47% N:8.
23% 分析値 C:49.33% H:9.34% N:8.
19%
【0021】実施例2 実施例1で合成した300mgのl−トランス−1,2
−ジアミノシクロヘキサン・L−乳酸塩にジクロロメタ
ン(5ml)、20%水酸化ナトリウム水溶液を加え、
分液ロートで抽出した。硫酸ナトリウム(5g)で乾燥
した後、ジクロロメタンを留去し、l−トランス−1,
2−ジアミノシクロヘキサンを得た。収量 90mg
(89%)
【0022】実施例3 アルゴン気流下、75.0gのdl−トランス−1,2
−ジアミノシクロヘキサンを65mlのエタノールに加
え、氷冷下攪拌した。D−乳酸(132.1g)のエタ
ノール(75ml)溶液を滴下し、室温で2時間攪拌し
た。エタノールをロータリーエバポレーターで留去し、
エタノール(112ml)、酢酸エチル(135ml)
を加え、室温で2時間、0℃で一晩結晶を成長させた。
吸引濾過により結晶を得、エタノール,酢酸エチルで洗
浄し、d−トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン
・D−乳酸塩を得た。 収量 75.8g
【0023】エタノール(300ml)に先に合成した
d−トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン・D−
乳酸塩(75.8g)を加え、80℃に加熱し溶解し
た。室温で2時間、4℃で一晩放置し、析出した結晶を
濾過、エタノール、酢酸エチルで洗浄した。
【0024】収量 68.6g(91%) d体の割合 99.77%
【0025】実施例4 実施例3で合成した304mgのd−トランス−1,2
−ジアミノシクロヘキサン・D−乳酸塩にジクロロメタ
ン(5ml)、20%水酸化ナトリウム水溶液を加え、
分液ロートで抽出した。硫酸ナトリウム(5g)で乾燥
した後、ジクロロメタンを留去し、d−トランス−1,
2−ジアミノシクロヘキサンを得た。収量 85mg
(83%)
【0026】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、光学活性乳
酸を用いることにより、医薬品の合成中間体として有用
なトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンを収率良
く、高い光学純度で光学分割することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランス−1,2−ジアミノシクロヘキ
    サンを光学活性乳酸を用いて光学分割することを特徴と
    する光学活性トランス−1、2−ジアミノシクロヘキサ
    ンの製造方法。
JP4867894A 1994-03-18 1994-03-18 光学活性トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンの製造方法 Pending JPH07258175A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011010579A1 (ja) * 2009-07-21 2011-01-27 住友化学株式会社 光学活性ニペコタミドの製造方法
WO2014148344A1 (ja) 2013-03-19 2014-09-25 東レ・ファインケミカル株式会社 光学活性トランス1,2-ジアミノシクロヘキサンの製造方法

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