JPH07258398A - 新規ポリカーボネート重合体およびその製造法 - Google Patents

新規ポリカーボネート重合体およびその製造法

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JPH07258398A
JPH07258398A JP26613194A JP26613194A JPH07258398A JP H07258398 A JPH07258398 A JP H07258398A JP 26613194 A JP26613194 A JP 26613194A JP 26613194 A JP26613194 A JP 26613194A JP H07258398 A JPH07258398 A JP H07258398A
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aryl group
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典慶 小川
Jun Tajima
純 田島
Toshiaki Takada
聡明 高田
Mitsuhiro Takarada
充弘 宝田
Ichirou Ono
猪智郎 小野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】新規なポリカーボネート重合体を提供。 【構成】一般式(1)で表され、極限粘度[η]が2.
0[dl/g]以下である末端ポリシロキサン変性ポリ
カーボネート重合体。 (式中、R1〜R8はそれぞれ、水素、ハロゲン、アルコ
キシル基、ニトロ基または置換基を有してもよいアルキ
ル基若しくはアリール基。末端組成(A)は、 を表し、R9〜R10はそれぞれ、水素、ハロゲン、アル
コキシル基、ニトロ基又は置換基を有してもよいアルキ
ル基若しくはアリール基。R11〜R12は水素、アルキル
基またはアリール基。R13〜R15は少なくとも1つが で表されるシロキサン基であり、残りはアルキル基また
はアリール基。R16〜R18はアルキル基またはアリール
基。aは1〜10、nは1〜500、mは5〜200の
整数。xは であり、ここにR19、R20はそれぞれ水素、ハロゲンま
たは置換基を有してもよいアルキル基若しくはアリール
基か、R19及びR20 が一緒に結合して、炭素環または
複素環を形成する基。R21、R22はそれぞれアルキル基
またはアリール基。bおよびdは0〜500の整数。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポリカーボネート
重合体とその製造方法に関する。本発明のポリカーボネ
ート重合体は、ポリシロキサン構造を連鎖末端に有す
る、特に耐磨耗性に優れた新規なポリカーボネート重合
体であり、各種成形材料やポリマーアロイ材料、添加剤
として有用のものである。
【0002】
【従来の技術】現在生産されているポリカーボネート樹
脂の大部分は2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(ビスフェノールA)を原料とするビスフェノールA
型ポリカーボネートである。ビスフェノールA型ポリカ
ーボネートはコスト、耐熱性、機械的強度等のバランス
のとれたポリカーボネート樹脂であるが、近年ポリカー
ボネートの用途拡大にともない、市場からはより優れた
物性を有するポリカーボネートが要求されており、様々
な構造を持つポリカーボネートが開発されている。
【0003】その一つとして、離型性や流動性を改造し
たシロキサンブロック共重合ポリカーボネートが開発さ
れている(特開平3-79626、特開平5−1559
99、特開昭50−29695)。これらのシロキサン
共重合ポリカーボネートは耐摩耗性が向上し、表面自由
エネルギーが小さくなり、水をはじく性質を持つもので
ある。しかしながら、これらのシロキサンを有する構成
単位はランダム共重合体であり、シロキサンの含有量が
少なくなると、重合時にポリカーボネートのホモポリマ
ーが生じる可能性が高くなり、特に湿式成形の場合相分
離を起こし、表面にシロキサンブロックを有するポリカ
ーボネートのみが集中的に濃縮されることが知られてい
る。この現象自体は、小量の添加でも表面改質ができる
利点を有しているが、耐磨耗性に対しては、表面がある
程度磨耗してしまうと、急激に耐磨耗性が減少する欠点
をも有することになる。また、末端にモノシロキサンを
有するポリカーボネートも開発されているが(特開平4
−264129)、低分子オリゴマーの時はよいが、高
分子量体ではシロキサン含有量が少なく自由度が低いた
め前記特性を発揮するにはいたっていない。
【0004】そのため、特に表面コート材などには、長
期耐摩耗性を有するポリカーボネートが望まれており、
新規なポリカーボネート重合体を開発する必要性があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、末端停止剤とし
てポリシロキサンを有するポリカーボネート重合体は文
献未記載の新規なポリカーボネートであって、各種成形
材料やポリマーアロイ原料として有用であることを見い
だし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は一般式(1)で表さ
れ、極限粘度[η]が2.0[dl/g]以下である末
端ポリシロキサン変性ポリカーボネート重合体およびそ
の製造方法を提供するものである。
【0007】
【化7】 (式中、R1〜R8はそれぞれ、水素、ハロゲン、アルコ
キシル基、ニトロ基または置換基を有してもよいアルキ
ル基若しくはアリール基を表す。(A)は
【0008】
【化8】
【0009】を示し、R9〜R10はそれぞれ、水素、ハ
ロゲン、アルコキシル基、ニトロ基または置換基を有し
てもよいアルキル基若しくはアリール基を表す。R11
12は水素、アルキル基またはアリール基を表す。R13
〜R15は少なくとも1つが
【0010】
【化9】
【0011】で表されるシロキサン基であり、残りがア
ルキル基またはアリール基を示す。R16〜R18はアルキ
ル基またはアリール基を表す。aは1〜10、nは1〜
500、mは5〜200の整数を表す。xは
【0012】
【化10】
【0013】であり、ここにR19、R20はそれぞれ水
素、ハロゲンまたは置換基を有してもよいアルキル基若
しくはアリール基を表すか、R19及びR20が一緒に結合
して、炭素環または複素環を形成する基を表す。R21
22はそれぞれアルキル基またはアリール基を表す。b
およびdは0〜500の整数を表す。)
【0014】本発明の前記一般式(1)で表される末端
ポリシロキサン構造を持つポリカーボネート重合体は、
一般式(2)
【0015】
【化11】
【0016】(式中、R1〜R8およびxはそれぞれ一般
式(1)中のものと同様の意味を表す。)で表される二
価フェノールと一般式(3)
【0017】
【化12】
【0018】(式中、R9〜R15およびaはそれぞれ一
般式(1)の末端組成(A)中のものと同様の意味を表
す。)で表される一価フェノールとを炭酸エステル形成
性化合物と反応させて製造することが出来る。
【0019】前記一般式(3)で表される一価フェノー
ルは、公知のヒドロシリル化反応による製造法、例えば
不飽和基を持った一価フェノールの片末端にSi−H基
を有するポリシロキサンを白金触媒下で付加反応させる
方法にて製造される。
【0020】ヒドロシリル化に使用される触媒は均一
系、不均一系のいずれでもよく、具体的には塩化白金酸
などに代表される白金錯体、金属白金、オクタカルボニ
ル2コバルト、パラジウム錯体、ロジウム錯体等が挙げ
られる。反応は、本発明に使用される不飽和基含有二価
フェノールが溶解する溶媒中で行われる。具体的には、
四塩化炭素、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、モノクロルベンゼン、ジクロロベンゼ
ン等の芳香族ハロゲン化物、メチルエチルケトン、酢酸
エチル、1,4-ジオキサン、シクロヘキサノン、ピリジン
等を挙げることができるが、溶解性や触媒との相性よ
り、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
が望ましい。また、反応温度は60℃以上が好ましい。
【0021】本発明におけるポリシロキサン基として
は、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサ
ン、ポリアルキルアリールシロキサン等より誘導された
ものであり、具体的にはポリジメチルシロキサン、ポリ
ジエチルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ポリ
メチルフェニルシロキサン等が挙げられる。これらは2
種類以上併用しても良い。ポリシロキサン基の長さは、
一般式(1)の末端組成(A)および一般式(3)中の
重合度nで表され、nが1〜1000であり、好適には
10〜200である。十分なシロキサンの特性を得るた
めに、ある程度nが大きい方がよいがnが500を越え
るようなものでは、不飽和基を有する一価フェノールと
の反応性が劣り、あまり実用的ではない。また、ポリシ
ロキサンはポリマーであるためポリマー鎖の短長混ざり
あった混合物で、重合度nはあくまで平均重合度であ
り、通常は重合度は分布をもって存在する。
【0022】本発明における、ポリシロキサンと反応す
る不飽和基を有する一価フェノールは、具体的には、p-
ヒドロキシスチレン、p-イソプロペニルフェノール、o-
アリルフェノール、オイゲノール、イソオイゲノール、
2,6-ジメチル-4-アリルフェノール、4-(1-ブテニル)
フェノール、4-(1-ペンタニル)フェノール、4-(1-ヘ
キサニル)フェノール、4-(1-オクタニル)フェノー
ル、4-(1-デカニル)フェノール、4-(1-ドデカニル)
フェノール、4-(1-テトラデカニル)フェノール、4-
(1-ヘキサデカニル)フェノール、4-(1-ノナデカニ
ル)フェノールなどが例示される。これらの化合物は2
種類以上併用して使用することも可能である。
【0023】前記一般式(3)で表される一価フェノー
ルは、具体的には、
【0024】
【化13】
【0025】などが挙げられる。また、上記一価フェノ
ールを2種類以上併用して使用することも可能である。
(wは1〜500の整数で、(n+m)≦1000であ
る。)
【0026】前記一般式(2)で表される二価フェノー
ルとしては、具体的にはビフェノール、ビス(4-ヒドロ
キシフェニル)メタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)
エーテル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4-ヒドロキシ
フェニル)ケトン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)
エタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン
(ビスフェノ-ルA;BPA)、2,2-ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)ブタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン(ビスフェノ-ルZ;BPZ)、2,2-ビス(4-
ヒドロキシ-3,5-ジブロモフェニル)プロパン、2,2-ビ
ス(4-ヒドロキシ-3,5-ジクロロフェニル)プロパン、
2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-ブロモフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-クロロフェニル)プロ
パン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プ
ロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニ
ル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-
フェニルエタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジフェ
ニルメタン、α,ω-ビス[2-(p-ヒドロキシフェニル)
エチル]ポリジメチルシロキサン、α,ω-ビス[3-(o-
ヒドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサ
ンなどが例示される。これらは、2種類以上併用して用
いてもよい。また、これらの中でも特に2,2-ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ
-3-メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ
フェニル)-1-フェニルエタン、ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スル
ファイドから選ばれることが、反応性から好ましい。
【0027】一方、炭酸エステル形成性化合物として
は、例えばホスゲンや、ジフェニルカーボネート、ジ-p
-トリルカーボネート、フェニル-p-トリルカーボネー
ト、ジ-p-クロロフェニルカーボネート、ジナフチルカ
ーボネートなどのビスアリルカーボネートが挙げられ
る。
【0028】本発明の重合体の製法としては、ビスフェ
ノールAからポリカーボネートを製造する際に用いられ
ている公知の方法、例えば二価フェノールとホスゲンと
の直接反応(ホスゲン法)、あるいは二価フェノールと
ビスアリールカーボネートとのエステル交換反応(エス
テル交換法)などの方法を採用することができる。
【0029】 ホスゲン法とエステル交換法では、一般
式(3)の一価フェノールの耐熱性やエステル交換率を
考慮した場合、ホスゲン法の方が好ましい。またホスゲ
ン法においては、一般式(3)の一価フェノールの溶解
性や反応性の観点から一般式(3)の一価フェノールは
全フェノールに対し50wt%以下使用することが好まし
い。
【0030】前者のホスゲン法においては、通常酸結合
剤および溶媒の存在下において、一般式(2)で表され
る二価フェノールおよび一般式(3)で表される一価フ
ェノールとホスゲンを反応させる。酸結合剤としては、
例えばピリジンや、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などのアルカリ金属の水酸化物などが用いられ、また溶
媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホルム、クロ
ロベンゼン、キシレンなどが用いられる。さらに、縮重
合反応を促進するために、トリエチルアミンのような第
三級アミンまたは第四級アンモニウム塩などの触媒を、
また重合度を調節には、一般式(3)の一価フェノール
が分子量調節剤としての役割を果たす。また、所望に応
じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイトなどの酸化
防止剤や、フロログルシン、イサチンビスフェノールな
ど分岐化剤を小量添加してもよい。反応は通常0〜15
0℃、好ましくは5〜40℃の範囲とするのが適当であ
る。反応時間は反応温度によって左右されるが、通常
0.5分〜10時間、好ましくは1分〜2時間である。
また、反応中は、反応系のpHを10以上に保持すること
が望ましい。
【0031】一方後者のエステル交換法においては、前
記一般式(2)の二価フェノールと一般式(3)の一価
フェノールとビスアリールカーボネートとを混合し、減
圧下において高温で反応させる。反応温度は通常150
〜350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度
において行われ、また減圧度は最終で好ましくは1mmHg
以下にして、エステル交換反応により生成した該ビスア
リールカーボネートから由来するフェノール類を系外へ
留去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって
左右されるが、通常1〜4時間程度である。反応は窒素
やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ま
しく、また、所望に応じ、酸化防止剤や分岐化剤を添加
して反応を行ってもよい。
【0032】これらの反応で合成されたポリカーボネー
ト重合体は、押出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成
形、湿式成形など公知の成形法で成形可能であるが、容
易に成形加工できるためには、極限粘度[η]が2.0
[dl/g]以下が望ましい。
【0033】また、前記極限粘度を有するポリカーボネ
ート重合体は、重合度mと末端基(A)のモル比がm/
(A)≦150であることが望ましい。
【0034】また、本発明のポリカーボネート重合体を
合成する際には、ポリシロキサン一価フェノールの不純
物や重合時の未反応物等があり、100%一般式(1)
のポリカーボネートが合成される訳ではない。しかし、
不純物の残量や反応率から考え、少なくとも80%以上
が一般式(1)の重合物として得られる上、さらに少な
くとも末端に1つ以上のシロキサンを有するものは90
%以上得られると考えられる。
【0035】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0036】(実施例1)8.8%(w/v)の水酸化ナト
リウム水溶液600mlに、2,2-ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(BPA)91.2gとハイドロサルフ
ァイト0.5gを加え溶解した。これに、メチレンクロ
ライド360mlを加え攪拌し、溶液温度を15℃に保
ちつつ、ホスゲン50gを60分かけて吹き込んだ。吹
き込み終了後、下記構造
【0037】
【化14】
【0038】
【化15】
【0039】
【化16】
【0040】のポリシロキサン一価フェノールを46,
5g添加し、激しく攪拌して、反応液を乳化させ、乳化
後0.2mlのトリエチルアミンを加え、約1時間攪拌
し重合させた。重合液を水相と有機相に分離し、有機相
をリン酸で中和し、洗液のpHを中性になるまで水洗を繰
り返した後、イソプロパノール470mlを加え、重合
物を沈澱させた。沈澱物を濾過後、乾燥して粉末状重合
体を得た。この重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃
度0.5g/dlの溶液の温度20℃における極限粘度
[η]は0.73[dl/g]であった。得られた重合
体を赤外線吸収スペクトルにより分析した結果、図1に
示すように1770cm-1の位置にカルボニル基による吸
収、1240cm-1の位置にエーテル結合による吸収が認
められ、カーボネート結合を有することが確認された。
また、3650〜3200cm-1の位置に水酸基由来の吸
収はほとんど認められなかった。しかも、1100〜1
020cm-1のシロキサン由来のピークも確認された。吸
光光度法による残存フェノール性OH量は92ppmで
あった。また、蛍光X線分析(Cr管球)により、この
重合体中にはシリコン元素が含まれていることが確認さ
れた。よって、この重合体は下記構造を有するポリカー
ボネート重合体と判断された。
【0041】
【化17】
【0042】(実施例2)実施例1のポリシロキサン一
価フェノール(式4)の代わりに、下記構造
【0043】
【化18】
【0044】のポリシロキサン含有一価フェノール4
6.8gを用いた以外は、実施例1と同様に行った 。
得られた重合体の極限粘度[η]は0.69[dl/
g]であった。赤外吸収スペクトル分析および蛍光X線
分析より、この重合体は下記構造を有するポリカーボネ
ート重合体と認められた。また、残存フェノール性OH
量は108ppmであった。
【0045】
【化19】
【0046】(実施例3)水酸化ナトリウム水溶液62
0ml、ホスゲン52g、ポリシロキサン含有一価フェ
ノール93gに変更した以外は実施例1と同様に行っ
た。得られた重合体の極限粘度[η]は0.40[dl
/g]であった。赤外吸収スペクトル分析および蛍光X
線分析より、この重合体は実施例1と同様な構造を有
し、ビスフェノールAから誘導される単位はm=40で
ある。また、残存フェノール性OH量は130ppmで
あった。
【0047】(実施例4)ポリシロキサン含有一価フェ
ノール23.3gに変更した以外は実施例1と同様に行
った。得られた重合体の極限粘度[η]は1.16[d
l/g]であった。赤外吸収スペクトル分析および蛍光
X線分析より、この重合体は実施例1と同様な構造を有
し、ビスフェノールAから誘導される単位はm=160
である。また、残存フェノール性OH量は33ppmで
あった。
【0048】(実施例5)BPAを1,1-ビス(4-ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサン107.2gに変更した
以外は実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限
粘度[η]は0.57[dl/g]であった。赤外吸収
スペクトル分析および蛍光X線分析より、この重合体
は、下記構造を有するポリカーボネート重合体と認めら
れた。また、残存フェノール性OH量は88ppmであ
った。
【0049】
【化20】
【0050】(実施例6)BPAを2,2-ビス(4-ヒドロ
キシ-3-メチルフェニル)プロパン102.5gに変更
した以外は実施例1と同様に行った。得られた重合体の
極限粘度[η]は0.70[dl/g]であった。赤外
吸収スペクトル分析および蛍光X線分析より、この重合
体は、下記構造を有するポリカーボネート重合体と認め
られた。また、残存フェノール性OH量は90ppmで
あった。
【0051】
【化21】
【0052】(実施例7)実施例1のポリシロキサン含
有一価フェノール(式4)の代わりに、下記構造
【0053】
【化22】
【0054】のポリシロキサン含有一価フェノール2
4.1gに変更した以外は実施例1と同様に行った。得
られた重合体の極限粘度[η]は0.77[dl/g]
であった。赤外吸収スペクトル分析および蛍光X線分析
より、この重合体は、下記構造式を有するポリカーボネ
ート重合体と認められた。また、残存フェノール性OH
量は75ppmであった。
【0055】
【化23】
【0056】(実施例8)実施例1のポリシロキサン含
有一価フェノール(式4)の代わりに、下記構造
【0057】
【化24】
【0058】のポリシロキサン含有一価フェノール3
3.5gを用いた以外は、実施例1と同様に行った。得
られた重合体の極限粘度[η]は0.71[dl/g]
であった。赤外吸収スペクトル分析および蛍光X線分析
より、この重合体は下記構造式を有するポリカーボネー
ト重合体と認められた。また、残存フェノール性OH量
は96ppmであった。
【0059】
【化25】
【0060】(比較例1)実施例1のポリシロキサン含
有一価フェノール(式4)をp-t-ブチルフェノール1.
5gに変更した以外は実施例1と同様に行った。得られ
た重合体の極限粘度[η]は0.63[dl/g]であ
った。赤外吸収スペクトル分析および蛍光X線分析より
シロキサン基は認められず、この重合体は下記構造式を
有するポリカーボネート重合体と認められた。また、残
存フェノール性OH量は85ppmであった。
【0061】
【化26】
【0062】(比較例2)8.8%(w/v)の水酸化ナト
リウム水溶液620ml、ホスゲン51g、BPA9
1.2g、α,ω-ビス〔2-(p-ヒドロキシフェニル)
エチル〕ポリジメチルシロキサン(信越化学工業株式会
社製重合度n=60)47.5gを用いた以外は比較例
1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]は
0.70[dl/g]であった。赤外吸収スペクトル分
析および蛍光X線分析より、この重合体は下記構造式を
有するポリカーボネート重合体と認められた。また、残
存フェノール性OH量は70ppmであった。
【0063】
【化27】
【0064】(比較例3)BPA91.2g、α,ω-
ビス〔2-(p-ヒドロキシフェニル)エチル〕ポリジメチ
ルシロキサン(信越化学工業株式会社製重合度n=6
0)23.5gを用いた以外は比較例2と同様に行っ
た。得られた重合体の極限粘度[η]は0.65[dl
/g]であった。赤外吸収スペクトル分析および蛍光X
線分析より、この重合体は下記構造式を有するポリカー
ボネート重合体と認められた。また、残存フェノール性
OH量は75ppmであった。
【0065】
【化28】
【0066】(比較例4)比較例1の重合体(式13)
に実施例1で使用した一価フェノール(式4)を10w
t%添加し、ブレンドした。このブレンド物の極限粘度
[η]は0.33[dl/g]であった。また、残存フ
ェノール性OH量は446ppmであった。
【0067】(比較例5)比較例1の重合体(式13)
に実施例1で使用した一価フェノール(式4)を1wt
%添加し、ブレンドした。このブレンド物の極限粘度
[η]は0.55[dl/g]であった。また、残存フ
ェノール性OH量は138ppmであった。
【0068】(比較例6)一価フェノールを用いなかっ
た以外は実施例1と同様に行った。得られた重合体は、
ゲルとなり、ジクロロメタンに不溶のため極限粘度測定
はできず、超高分子量体の性質を示した。
【0069】実施例1〜8、比較例1〜6までの結果を
表1に、実施例1および実施例4との比較例1〜5まで
の重合物をキャスト成形したものについて磨耗性試験の
結果を表2に示した。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート重合体は末端
にポリシロキサン構造を有する文献未記載の新規なポリ
マーであって、また各種成形材料やポリマーアロイ原料
に使用する新規なポリカーボネート重合体を提供するこ
とができる。特に、本発明のポリカーボネート重合体
は、従来のポリシロキサンランダムブロック共重合ポリ
カーボネートに比べ、1分子中にポリシロキサン基を含
有する確率が非常に高く、組成がより均一になり、相溶
性が増す。そのため、従来のものに比べ長時間にわたる
耐磨耗性が高く、レンズ、照明カバー、軸受け等の耐摩
耗性が要求される成形品に応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の重合体の赤外吸収スペクトル
フロントページの続き (72)発明者 高田 聡明 大阪府豊中市神州町2−12 三菱瓦斯化学 株式会社大阪工場内 (72)発明者 宝田 充弘 群馬県碓氷郡松井田町人見1−10 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 (72)発明者 小野 猪智郎 群馬県碓氷郡松井田町人見1−10 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表され、極限粘度
    [η]が2.0[dl/g]以下である末端ポリシロキ
    サン変性ポリカーボネート重合体。 【化1】 (式中、R1〜R8はそれぞれ、水素、ハロゲン、アルコ
    キシル基、ニトロ基または置換基を有してもよいアルキ
    ル基若しくはアリール基を表す。末端組成(A)は、 【化2】 を表し、R9〜R10はそれぞれ、水素、ハロゲン、アル
    コキシル基、ニトロ基又は置換基を有してもよいアルキ
    ル基若しくはアリール基を表す。R11〜R12は水素、ア
    ルキル基またはアリール基を表す。R13〜R15は少なく
    とも1つが 【化3】 で表されるシロキサン基であり、残りはアルキル基また
    はアリール基を表す。R16〜R18はアルキル基またはア
    リール基を表す。aは1〜10、nは1〜500、mは
    5〜200の整数を表す。xは 【化4】 であり、ここにR19、R20はそれぞれ水素、ハロゲンま
    たは置換基を有してもよいアルキル基若しくはアリール
    基を表すか、R19及びR20 が一緒に結合して、炭素環
    または複素環を形成する基を表す。R21、R22はそれぞ
    れアルキル基またはアリール基を表す。bおよびdは0
    〜500の整数を表す。)
  2. 【請求項2】一般式(1)のポリカーボネート重合体が
    2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス
    (4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、1,1-ビ
    ス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス
    (4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、ビス(4
    -ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシ
    フェニル)スルファイドより誘導された請求項1記載の
    末端ポリシロキサン変性ポリカーボネート重合体。
  3. 【請求項3】一般式(2)で表される二価フェノール
    と、一般式(3)で表される一価フェノールとを炭酸エ
    ステル形成性化合物と反応させて一般式(1)のポリカ
    ーボネートを得ることを特徴とする請求項1記載の末端
    ポリシロキサン変性ポリカーボネート重合体の製造法。 【化5】 (式中、R1〜R8およびxはそれぞれ、前記一般式
    (1)中のものと同様の意味を表す。) 【化6】 (式中、R9〜R15 およびaはそれぞれ、前記一般式
    (1)の末端組成(A)中のものと同様の意味を表
    す。)
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