JPH07258457A - パターン化した多孔質重合体製品及びその製造法 - Google Patents

パターン化した多孔質重合体製品及びその製造法

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JPH07258457A
JPH07258457A JP5108790A JP10879093A JPH07258457A JP H07258457 A JPH07258457 A JP H07258457A JP 5108790 A JP5108790 A JP 5108790A JP 10879093 A JP10879093 A JP 10879093A JP H07258457 A JPH07258457 A JP H07258457A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非孔質重合体構造体からパターン化した多孔
質表面部分を有する多孔質構造体を製造する方法を提供
する。 【構成】 非孔質重合体構造体に該構造体に対する溶剤
をパターンの形態で適用し、これによって該構造体の表
面の非接触部分のゲル化を防止しながら該構造体の接触
部分のゲル化を生じさせ、そしてこの部分ゲル化構造体
を該構造体に対する非溶剤と接触させて該構造体のゲル
化部分の沈殿を生じさせ、これによってパターン化した
多孔質構造体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、多孔質−非孔質パターンを有
する多孔質重合体製品の製造法及びそのようにして製造
した多孔質−非孔質パターンを有する多孔質重合体製品
に関する。より具体的に言えば、本発明は、中実非孔質
層を含むことができ又はそれを欠いてもよい多孔質−非
孔質パターンを有する多孔質製品を製造するために均質
非孔質重合体構造体から多孔質−非孔質パターンを有す
る多孔質重合体製品を製造するための方法に関する。
【0002】
【発明の背景】本発明以前には、膜の如き構造体は、熱
若しくは溶液転相、延伸、焼結又はトラックエッチング
(track etching)によって製造されてきた。多孔質構
造体を製造するための最も一般的な方法は溶液転相法
(湿式及び/又は乾式)であり、これによってポリ弗化
ビニリデン(PVDF)、セルロース、ポリスルホン又
はポリアミド(ナイロン)の如き重合体から多くの工業
的に有効な構造体が作られている。転相構造体は、重合
体を適当な溶剤中に溶解させて溶液を形成することによ
って作られる。この溶液は、基体上に流延させて通常2
5um〜250um厚の薄膜にされる。次いで、この薄
膜は、気(乾燥)相又は液(湿潤)相にある適当な非溶
剤に暴露される。この後者の工程は、相分離、即ち、溶
剤相から重合体を固体物質として沈殿させることを包含
する。相分離の条件は、比較的均一な孔寸法分布を有す
る多孔質重合体構造体を形成するように制御することが
できる。
【0003】米国特許第2,783,984号には、先
ず初期ポリアミド沈殿点においてポリアミドに対する非
溶剤と溶剤との混合物中においてポリアミドの溶液を形
成することによってポリアミド微孔質構造体を製造する
ことが提案されている。所望の沈殿を生じさせるため
に、また自己維持性の不透明微孔質構造体を形成するた
めに添加剤例えば硼酸又はクエン酸の如き非溶剤が添加
される。この方法では、第一工程として、均質ポリアミ
ド溶液が形成される。溶液は、ガラスの如き平らな表面
上に流延され、そして溶剤の蒸発を生じさせると共に微
孔質構造体を形成させるために加熱される。米国特許第
3,408,315号にも、ポリアミド微孔質構造体を
製造するための同様な方法が開示されている。
【0004】米国特許第3,876,738号には、ナ
イロン構造体の如き重合体の微孔質構造体を製造するた
めの方法が開示されている。重合体のドープ溶液が先ず
形成され、そして所定の表面上に直接流延される。この
表面は、重合体に対する非溶剤の表面よりも下に位置づ
けすることができる。ドープ溶液は、重合体の沈殿及び
構造体の形成を生じさせるために非溶剤中で急冷され
る。プロセス制御のパラメーターは、高湿度雰囲気中で
ゲル化するという従来技術の工程を排除するように調整
することができる。プロセスにおける第一工程として、
ドープ溶液の形成が要求される。
【0005】米国特許第4,340,479号には、ス
キンレス親水性アルコール不溶性ポリアミド構造体の製
造法が開示されている。第一工程では、懸濁粒子を含ま
ないポリアミド構造体の溶液が形成される。ポリアミド
に対する非溶剤の溶液への制御した添加によって溶液の
核形成が実施される。製造されたポリアミド構造体は、
その軟化温度のすぐ下の温度に加熱したときに親水性物
質から疎水性物質(これは水によって湿潤されない)に
転化されることによって特徴づけられる。
【0006】米国特許第4,203,847号及び同第
4,203,848号にも、重合体の微孔質構造体の製
造法が開示されている。この方法では、先ず重合体の溶
液が形成される。次いで、溶液は、重合体の沈殿及び構
造体の形成を生じさせるために重合体に対する非溶剤の
浴を通される。浴における溶剤対非溶剤の比率が監視さ
れ、そしてその組成が所望の範囲に調整される。
【0007】米国特許第3,839,516号には、結
晶質重合体フィルムに膨潤剤を接触させ次いで膨潤剤を
除去しながらフィルムを延伸させて多孔質フィルムを形
成することが提案されている。細孔の形状は、延伸間に
フィルムに及ぼされる引張力のために一方向性である。
同様に、米国特許第3,426,754号には、結晶質
重合体フィルムにその元の長さの10〜300%の量で
常温延伸を施し次いでそのフィルムを張力下にヒートセ
ットさせて多孔質フィルムを製造することが提案されて
いる。このフィルムに形成された細孔の形状も、常温延
伸及びヒートセット間にフィルムに及ぼされる引張力の
ために一方向性である。
【0008】また、抽出可能な組成物か又は離脱可能な
組成物のどちらかを含有する不均質重合体組成物から形
成したフィルムを例えば溶剤抽出又は加熱によって処理
し、しかしてその組成物を抽出及び/又は離脱させた後
に重合体フィルムに細孔を形成させるようにすることも
提案されている。この態様で処理することができる重合
体組成物は、抽出可能な組成物か又は離脱可能な組成物
のどちらかの存在を要件とするので制限を受ける。
【0009】上記の特許に記載される方法の多くは、後
にプロセス処理される初期流延用溶液の調製に依存して
いる。流延用溶液は、重合体粒子をその粒子が完全に溶
解されるまで混合させることによって形成される。粒子
の寸法は様々であるので、個々の粒子を溶媒和するのに
要する時間はバッチ毎に変動する。
【0010】これらの溶液の組成は、溶液を重合体に対
する非溶剤と接触させる後続工程において所望の重合体
沈殿及び構造体形成を達成するためには注意深く制御さ
れなければならない。この操作は、重合体溶液を形成す
ることによってプロセスが開始されるところのバッチ法
として全プロセスを実施することを要件とする。加え
て、生成物のコンシステンシーをバッチ毎に正確に制御
するのは困難である。というのは、溶液の組成をバッチ
毎に正確に複製するのは困難であるからである。
【0011】更に、上記の特許又は他の従来技術に記載
される方法のどれも、多孔質領域及び非孔質領域を有す
るパターン化した多孔質表面を有する多孔質製品を製造
することができない。
【0012】それ故に、効率を向上させるためにバッチ
法よりもむしろ連続法である重合体多孔質製品の製造法
を提供するのが望ましい。加えて、溶剤が固体重合体と
接触する時間を正確に制御することができるようなかか
る方法を提供するのが望ましい。このような制御は、よ
り均一な表面多孔度を有する多孔質製品の形成を可能に
する。加えて、平均細孔寸法を正確に制御することがで
き且つ細孔が生成物の表面から生成物の厚さまで伸びる
距離を正確に制御することができるようなかかる方法を
提供するのが望ましい。
【0013】
【発明の概要】本発明は、非孔質重合体構造体から多孔
質−非孔質パターンを有する中実非孔質層を含むことが
できる微孔質若しくは限外ろ過膜又は膜様の製品の如き
多孔質重合体製品を製造する方法を提供するものであ
る。生成物の多孔質−非孔質パターン表面は、多孔質領
域及び非孔質領域を含む。便宜上、本明細書では中実非
孔質フィルム又はシートに関して本発明を具体的に説明
する。しかしながら、本発明は、フィルム、繊維、シー
ト、スラブ、管状体、円柱体、棒又は類似物の如きその
形状に関係なしに溶剤をパターンの形態で受け入れるこ
とができる固体の非孔質重合体組成物と共に使用するの
に応用可能であることを理解されたい。本発明の方法
は、溶剤がフィルム又はシートの如き非孔質構造体と接
触する時間を制御することによって重合体−溶剤相互作
用度を正確に制御することができるような連続式リール
巻取法の使用を可能にする。これは、製品の表面多孔度
の均一性及び異なる層間における平均細孔寸法の面で製
品多孔度の正確な制御を可能にする。この方法では、重
合体シートはマスキングによるが如き任意の手段によっ
て処理され、しかしてシート表面の第一部分は露出領域
のゲル化を生じさせるために溶剤と接触するように暴露
されて、これに対して表面の第二部分はマスクによって
保護されそして溶剤によってゲル化されない。処理され
た重合体シートはその重合体シートに対する溶剤中に浸
漬され、しかしてシートの片面又は両面の一部分が溶剤
で直接ゲル化される。溶剤は、シートのマスキングされ
ていない部分をゲル化によって軟化する。ゲル化した重
合体シートは、溶剤から取り出され、そしてその溶剤を
除去して重合体の沈殿及び細孔の形成を生じさせるとこ
ろの工程に向けられる。溶剤は、乾燥雰囲気若しくは湿
潤雰囲気のどちらかにおける溶剤の蒸発又は蒸発と非溶
剤接触との組み合わせによって、重合体シートに対する
非溶剤(これは溶剤と混和性である)と共に除去するこ
とができる。重合体の沈殿を生じさせるための他の手段
は、ゲル化した重合体組成物の温度を変動させこれによ
って多孔質構造体を形成し、その後にその沈殿した多孔
質構造体から溶剤を除去することである。
【0014】
【発明の具体的な説明】便宜上、本明細書では非溶剤浴
を使用して重合体沈殿を生じせしめる場合に関して本発
明を具体的に説明する。しかしながら、本発明は、ゲル
化した重合体組成物から重合体の沈殿を生じさせるため
の任意の手段、例えば溶剤の蒸発等によって行うことが
できることを理解されたい。
【0015】表面は、シート表面の一部分のみを露出す
るパターンを有するマスクをシート表面に適用すること
によるが如くして処理することができる。別法として、
シート表面は、電子ビーム又は類似物への暴露によるが
如くして所定の領域を溶剤によるゲル化に対して抵抗性
にするために所定の領域においてのみ処理することがで
きる。加えて、溶剤を重合体シート表面の所定領域に適
用するのに吹付手段又はローラー手段の如き溶剤適用手
段を使用することができる。溶剤が重合体シートの所定
表面のみをゲル化させる時間は容易に制御することがで
きる。というのは、シートが溶剤浴を出る時間とそれが
非溶剤浴に入る時間との間の時間は、その2つの工程間
におけるシートの距離及び/又は走行速度を制御するこ
とによって正確に制御することができるからである。重
合体シートは、2つの工程間における走行時に支持され
ても又は支持されなくともよい。
【0016】ゲル化した重合体シートを非溶剤中に浸漬
させると、シートのゲル化部分が沈殿して多孔質構造体
を形成する。ゲル化の程度は、重合体シートの厚みの全
部又は一部分のみがゲル化されるように制御することが
できる。シート厚みの一部分のみがゲル化されると、生
成物の厚みの一部分は、非孔質のままでありそして最終
の部分多孔質製品に対して追加的な機械的強度を提供す
る。
【0017】本明細書における用語「溶剤」は、重合体
組成物のゲル化を生じさせる化合物を意味する。いくら
かの溶剤は、いくらかの重合体組成物に対して強いゲル
化効果そして他の重合体組成物に対しては比較的弱い効
果を及ぼすことを理解されたい。本発明の目的に対して
必要なことは、溶剤がいくらかのゲル化効果を有するこ
とである。同様に、本明細書における用語「非溶剤」
は、ゲル化した重合体組成物の沈殿を生じさせこれによ
ってそのゲル化した重合体組成物中で細孔の形成を生じ
させる化合物を意味する。加えて、本発明で使用する非
溶剤は、支持基体を使用するときにかかる基体をゲル化
しない。本明細書で使用する用語「ゲル形成」又は「ゲ
ル化」は、溶剤との接触後の重合体組成物の状態であっ
て、溶剤との接触前の重合体組成物の固体形態と比較し
て重合体組成物を少なくとも一部分軟化した状態にさせ
るために溶剤の一部分が重合体組成物によって吸収され
ているような状態を意味する。本明細書で使用する用語
「均質重合体組成物」は、重合体組成物から除去したと
きに重合体組成物中で多孔質構造の形成を生じさせるよ
うな抽出可能な組成物及び/又は離脱可能な組成物を含
まない重合体組成物を意味する。本発明の方法では、低
分子量成分の如き重合体組成物の少部分は溶剤で抽出さ
れ得ることを理解されたい。しかしながら、この抽出機
構は、重合体組成物中に細孔の形成を生じさせるには不
十分である。これとは対照的に、本発明で使用する均質
重合体組成物中での細孔の形成は、重合体組成物のゲル
化部分が多孔質固体組成物に転化されるような転相によ
って生じせしめられる。多孔質構造を表わすのに本明細
書で使用する用語「全方向性」は、すべての方向におい
てランダムである多孔質モルホロギーを意味する。かか
る構造は、細孔を延伸工程間に遭遇する引張力の方向に
整列させる延伸工程を使用する方法で得られるように細
孔が所定の方向に整列された一方向性構造とは対照的で
ある。本発明の方法では、中実非孔質重合体構造体は、
固体を典型的な流延法で使用される如き液体溶液に転化
させるような工程の不在下に、多孔質重合体生成物に直
接転化される。本発明の方法ではかかる液体溶液は必要
とされないので、本発明の多孔質生成物は、非孔質中実
重合体出発材料から連続的に形成することができる。
【0018】本発明に従えば、非孔質重合体シートから
多孔質−非孔質パターンを有する多孔質重合体生成物が
形成される。非孔質シートは、先ず、溶剤で選択的にゲ
ル化させることができる重合体シートのパターン化表面
を露出させるようにマスキングされる。マスキングは、
マスク層を表面に一時的に又は永久的に付着させるよう
な任意の都合の良い態様で行うことができる。別法とし
て、表面は、表面領域のコントラストが得られるように
多かれ少なかれ溶剤でゲル化され易いパターンを形成
し、これによって生成物表面の一部分を溶剤でゲル化さ
せることができそして生成物表面の第二部分が溶剤でゲ
ル化されないように選択的にパターン化処理することが
できる。本発明の別の具体例では、重合体シートの表面
は、必ずしもパターン化マスクによるが如くして直接的
に処理する必要はなく、他の方法で物理的に処理するこ
ともできる。溶剤は、溶剤をパターンの状態で付着させ
るアプリケーターによるが如くして任意の手段によって
シートの表面にパターンの形態で適用することができ
る。例えば、ローラーアプリケーターは、溶剤が選択し
た所望の表面領域にのみ適用されるようにその表面を所
望のパターンにして形成されることができる。溶剤をパ
ターンの形態で適用する他の方法は、重合体シートの表
面に添って所望寸法の流れ又は噴霧を所望のパターンで
向けながら溶剤の量を所望のパターンがシート表面上に
保持されるように計量することである。マスクを使用す
るときには、マスキングした非孔質シートは、次いで、
シートの片面又は両面の一部分が溶剤と直接接触するよ
うにシートのマスキングしていない部分に対する溶剤と
接触される。次いで、溶剤から非孔質部分及び半固体又
は部分ゲル化部分を有するシートが取り出される。溶剤
は、シートが溶剤浴又は溶剤スプレーの如き溶剤の源か
ら取り出されるときにシートに連行される。連行された
溶剤は、シートの一部分が固体からゲルに転化され(こ
れはシート表面で始まりそしてシート厚の内部に進行す
る)るようにシート表面の一部分をゲル化し続ける。こ
のゲル化期間の間に、シートの機械的強度は、シートを
後続のプロセス工程に送給するために、溶剤によってゲ
ル化されない支持ベルトの如き支持体が必要とされるよ
うな状態に低下され得る。
【0019】第二工程では、部分ゲル化重合体組成物
は、そのゲル化重合体組成物に対する非溶剤と接触され
る。非溶剤は、溶剤と混和性である。この接触は、ゲル
化重合体組成物の沈殿及びその沈殿が生じた重合体組成
物内での細孔の形成をもたらす。ゲル化されない重合体
組成物の部分は、プロセスを通してそしてプロセスの完
結後に非孔質中実体として残る。
【0020】第三工程では、多孔質−非孔質パターンを
有する多孔質重合体シートは、溶剤及び非溶剤の実質上
全部を除去するために濯ぎ浴と接触される。濯ぎ浴は、
溶剤及び非溶剤の両方と混和性であり、そして多孔質−
非孔質パターンを有する多孔質重合体シートを攻撃しな
い。濯いだ重合体生成物は、加熱によるが如き任意の通
常の手段によって乾燥される。
【0021】本発明に従って形成された生成物は、シー
トの所定領域において細孔が生成物の厚み全体を通して
延在しているようなパターン化した多孔質構造体からな
る。別法として、本発明の生成物は、非孔質重合体中実
体である層と、パターン化した多孔質重合体構造体から
なる片方又は両方の外面層とを有する複合体生成物から
なることもできる。本発明の生成物の多孔質部分は、多
孔質構造体全体を通して曲がりくねったランダムな全方
向性通路を有することによって特徴づけられる。これら
の通路は、それらが互いに連通しているような連続型か
又は独立型であってよい。本明細書における用語「独立
型通路」は、互いに連通していない独立気泡を意味す
る。この多孔質構造体は、ランダムでない真直ぐな通路
を有するトラックエッチング(track-etched)した多孔
質生成物とは異なる。表面の所定領域が多孔質である完
全多孔質の構造体はろ過媒体として使用することがで
き、これに対して、内部非孔質層を有する複合構造体は
核酸吸取の如き吸取プロセス、診断用途又は薄層クロマ
トグラフィーの如きクロマトグラフ分離において利用す
ることができる。
【0022】本発明の生成物は様々な厚さを有する重合
体シート又はフィルムから作ることができ、かくして最
終製品は所望の如き強度に又は剛性にすることができ
る。
【0023】マスクを使用するときには、重合体シート
は、第一工程でマスキングされる。次いで、マスキング
されたシートは、シートを溶剤浴中に通すか又は溶剤を
シート上に吹き付けることによるが如くして任意の都合
の良い態様で重合体組成物に対する溶剤と接触される。
シートの片方の面のみを溶剤と接触させることを望むと
きには、他方の面は、その他面に一時的に若しくは永久
的に積層されるか又は付着される保護シートで保護され
る。保護シートは、溶剤中において可溶性でない。保護
シートは、重合体シートの露出部分のみが溶剤と接触さ
れるようにマスクを使用することによって片面又は両面
にパターンの形態で適用することができる。多孔質構造
は、露出した重合体シート面のパターンにおいてのみ形
成される。本発明は、例えば、試料が互いに汚染した状
態にならないようにろ過領域とろ過領域との間における
液体の移行を防止することが望まれるような一体シート
に分離したろ過領域を形成することが望まれる場合に特
に有用である。1つのかような用途は、標準96ウエル
装置を使用する場合である。この装置では、試料導入ウ
エルから多孔質ろ過構造体を経て試料収集ウエルまでの
間において複数の試料が処理される。かかるパターン化
シートの他の用途としては、診断学、応用流体力学等が
挙げられる。いずれにしても、溶剤の量、種類、溶剤及
び/又はシート温度及びシートと溶剤との接触時間を含
めて、重合体シートと溶剤との相互作用の程度は、溶剤
がシートの所望の厚さに浸透してゲル化重合体組成物を
形成するように所定の領域で重合体シートの所望のゲル
化度を生じせしめる程のものである。かかるゲル化重合
体組成物は、支持体を用いても又は用いなくてもその元
のシート形態を保持するのに十分な機械的強度を有する
ものであり、しかもその後に重合体組成物に対する非溶
剤と接触させたときに、そのゲル化重合体組成物は沈殿
してシート表面から始まってその厚みの全部又は一部分
を通して多孔質構造を生じるものである。
【0024】本発明の好ましい具体例では、プロセスは
リール巻取法(reel-to-reel porocess )によって実施
される。非孔質フィルムは、供給ローラーに貯蔵されそ
して溶剤、非溶剤と接触されて連続的に送給され、洗浄
され、そして一連のローラー及び/又はベルトで乾燥さ
れ、ここで溶剤及び非溶剤との接触時間は、所望のゲル
化度、及び細孔が比較的均一な寸法を有するところのそ
の後の多孔質構造の形成を生じさせるように制御され
る。
【0025】本発明において使用することができる代表
的で好適な均質重合体フィルム又はシートとしては、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ二
弗化ビニリデンデン、ポリオレフィン例えばポリエチレ
ン又はポリプロピレン、セルロースエステル例えば酢酸
セルロース又は硝酸セルロース、ポリスチレン、ポリイ
ミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、アクリル重合体、メタクリル重合体、それ
らの共重合体、それらの混合物等が挙げられる。重合体
組成物は、結晶質、非結晶質又は部分結晶質であってよ
い。重合体組成物の唯一の要件は、重合体組成物に対す
る有効な溶剤が存在すること及び非溶剤を使用するとき
にはそれが重合体に対する溶剤と混和性でありしかして
重合体組成物を逐次的にゲル化及び沈殿させることがで
きることである。本発明の生成物の多孔質部分は、典型
的には約0.05〜10ミクロンの寸法を有する微細孔
又は典型的には約40Å〜0.05ミクロンの寸法を有
する限外ろ過細孔である細孔を有することができる。本
発明の表面の表面モルホロジーは、スキン層を有せずに
開放したレース状又は結節状の構造を有してよく、又は
スキン層を有するものでもよい。
【0026】積層製品をリール巻取法で製造することを
望むときには、マスキングした第一重合体シートは、第
一重合体シートを基体シートに付着させる第一融着工程
において基体シートの第一表面と接触させて第一重合体
シートの重合体に対する溶剤を、次いで第一重合体シー
ト及び基体シートに対する非溶剤を逐次的に通される。
マスキングした第二重合体シートを使用するときには、
それは、第二重合体シートを基体シートに付着させる第
二融着工程において第二重合体シートの重合体組成物に
対する溶剤を、次いで第二重合体シート及び基体シート
に対する非溶剤を逐次的に通される。好ましい具体例で
は、第一融着工程及び第二融着工程は同じ工程である。
また、好ましい具体例では、非溶剤浴は第一重合体シー
ト及び第二重合体シートに対する同じ浴である。所望な
らば、積層製品は基体シートを使用せずに形成すること
もできるが、この場合にはゲル化パターンを有する第一
重合体シートはゲル化パターンを有する第二重合体シー
トに直接接触される。そのようにして製造した積層品
は、上記の如く細孔を形成するように非溶剤と接触され
る。
【0027】ここで、特にポリアミドフィルム又はシー
トを加工処理することに関して本法を更に説明する。し
かしながら、この説明は例示的であり、そして所望のゲ
ル化及び沈殿を生じさせるために適当な溶剤及び非溶剤
並びに適当なプロセス条件を使用して他の重合体組成物
を加工処理するのに適用可能であることを理解された
い。第一工程において、ポリアミド66の片面又は両面
は、蟻酸の如きポリアミドに対する溶剤によって攻撃さ
れないパターン化シートでマスキングされる。好適なマ
スキングシートは、ポリアミドシート表面と緊密に接触
されるポリプロピレンから構成することができる。約3
ミル厚のポリアミド(ナイロン66)フィルムを使用し
てその厚み全体に細孔を有するパターン化した多孔質膜
を製造するときには、マスキングしたシートはその露出
したシート面を被覆するために蟻酸と接触される。3ミ
ル厚を有するポリアミドフィルムの露出面の蟻酸による
ゲル化は、フィルムの厚み全体に所望のパターンでゲル
化を生じさせるために一般には約5〜30秒の期間の間
実施される。元の重合体シートの全厚よりも薄い多孔質
構造体を製造するのを望むときには、より短い溶媒和時
間が使用される。加えて、出発シートの厚さに依存して
長い又は短い時間が使用される。次いで、ゲル化シート
は、重合体組成物に対する非溶剤と、ゲル化重合体組成
物を多孔質生成物として沈殿させるのに十分な短い時間
接触される。典型的には、非溶剤は、約0℃〜50℃の
温度における湿り空気、水、水/蟻酸、アルコール又は
水−アルコール混合物であってよい。ゲル化重合体組成
物の沈殿を生じさせて多孔質生成物を製造するために
は、非溶剤との接触は典型的には約1〜10分の間であ
る。次いで、生成物は、溶剤及び非溶剤を除去するため
に約0℃〜50℃の間の温度において水、アルコール等
の中で濯がれる。
【0028】図1を説明すると、本発明を実施するため
のリール巻取法(reel-to-reel process)が例示されて
いる。マスキングした非孔質重合体シート10は、電動
式ローラー12に備えられる。シート10は、シート1
0のマスキングしていない部分をゲル化させるためにロ
ーラー16及び18の下側を経て溶剤浴14を通され
る。部分ゲル化したシート20は、電動式ベルト22に
送られる。電動式ベルト22は、ゲル化シートを支持し
て非溶剤浴24に運ぶ。浴24においてシート26のゲ
ル化部分は沈殿され、これによって多孔質構造体28が
生成する。生成物28は、電動式ベルト30に送られそ
して濯ぎ浴32に向けられる。濯いだ生成物34は、加
熱ランプ36によるが如くして乾燥されそして巻取ロー
ル38に貯蔵される。ポリアミド非孔質シートの場合に
は、溶剤浴14は、蟻酸、トリフルオルエタノール、フ
ェノール、これらの混合物、非溶剤との混合物又は類似
物を含むことができる。非溶剤浴24及び濯ぎ浴32
は、水、アルコール又は類似物を含むことができる。非
溶剤浴24及び濯ぎ浴32は、そのなかに蓄積した溶剤
を除去するためにそれを非溶剤又は濯ぎ溶液で置き換え
ることによって定期的に又は連続的に補充することがで
きる。
【0029】図2を説明すると、本発明の積層製品を製
造するための方法が示されている。ポリアミド66の如
きマスキングした第一重合体シート40は、重合体シー
ト40のマスキングしていない部分をゲル化させるため
にリール42からローラー44の下側を経て98%蟻酸
の如き溶剤浴46を通される。シート40の上面41
は、上面41の所定領域のみが溶剤46と接触するよう
にマスキングされる。ポリアミド6の如きマスキングし
た第二重合体シート(48)は、重合体シート48のマ
スキングしていない部分をゲル化させるためにリール5
0からローラー52の下側を経て88%蟻酸の如き溶剤
浴54を通される。シート48の下面43は、下面43
の所定領域のみが溶剤54と接触するようにマスキング
されている。ゲル化したシート40及び48は、基体5
6と接触されて単一の積層シート60を形成する。積層
シート60は、重合体シート40及び48並びに基体シ
ート56の両方に対する非溶剤である水の如き浴62を
通される。非溶剤62との接触は、シート40及び48
のゲル化部分の沈殿を生じさせ、これによって積層最終
生成物64においてシート40及び48の両方に対して
選択的多孔質の構造を形成させる。
【0030】図9を説明すると、上記の如き溶剤との接
触間に非孔質シート42の両面上に適当なマスクを使用
すると、シート42の厚みを通して延在する離散の多孔
質領域40を形成することができる。多孔質領域40
は、多孔質領域40と多孔質領域40との間における液
体の移行を妨げる非孔質領域44によって包囲されてい
る。かくして、シート42は、多孔質領域40によって
定められるろ過領域間における移行を防止するのを望む
ときに使用することができる。
【0031】図10、11及び12を説明すると、シー
ト52と上記の如き溶剤との接触間にシート52の表面
48及び50上に適当なマスクを使用すると、所望形状
の多孔質領域54及び56を形成することができる。多
孔質領域54及び56は、シート52の厚さを増大させ
ずに多孔質通路を長くするために互いに組み合わせて使
用することができる。ろ過しようとする液体は、領域5
8に適用され、通路60に沿って流動されそして多孔質
領域56を経てシート52から取り出すことができる。
加えて、多孔質領域54は、多孔質領域54の長さに沿
って1つ以上の層で試料成分の分離を生じさせるために
領域58に初期に適用された液体試料のクロマトグラフ
分離を行うのに使用することができる。
【0032】図13を説明すると、本発明の方法によっ
て上記の如くして適当な形状のマスクを使用することに
よって製造されそして多孔質領域64、66、68、7
0、72及び74並びに非孔質領域62を有するシート
60が提供される。多孔質領域は、中央ウエル64並び
に多孔質通路74に沿った複数の衛星ウエル66、6
8、70及び72を含む。中央ウエル64と衛星ウエル
66、68、70及び72との間には孔質通路74が設
けられる。使用に当たって、試料はウエル64に導入さ
れ、そして毛管作用によってウエル66、68、70及
び72に移行する。ウエル66、68、70及び72に
は異なる試薬が導入され、しかして試料は異なる試薬と
同時に反応される。試薬は、制御した容量の試薬が導入
された衛星ウエル以外の衛星ウエルに移行するのが妨げ
られる。この配置は、診断用途に特に好適である。
【0033】図14を説明すると、図示されるような一
段法においてマスキング及び溶剤送出が行われる。重合
体シート80は、多孔質領域82及び非孔質領域84を
含む。シート86は、多孔質領域88及び非孔質領域9
0を含む。シート92は、初期には非孔質重合体シート
である。シート92に対する溶剤(しかしこれはシート
80及び86に対する非溶剤である)が多孔質領域82
及び88に付着される。シート80、86及び92は、
シート92とシート80及び86との緊密な接触を生じ
させ且つ溶剤をシート80及び86からシート92へ移
行させるためにローラー94及び96間で圧縮される。
ローラー66の間を通過した後に、シート92は、シー
ト80及び86との接触から分離される。シート92
は、溶剤が付着した領域98を有する。次いで、これ
は、シート92の領域98に多孔質領域を形成するため
に上記の如き非溶剤との接触に向けられる。
【0034】図15を説明すると、例えばセラミック組
成物、金属組成物又は重合体組成物から形成されたロー
ラー100は溶剤を優先的に吸収する帯域102を含
み、これに対して包囲領域104は溶剤を拒否し且つ溶
剤を含まない。溶剤は、ローラー100の領域102か
らのみ重合体構造体に適用される。
【0035】図16を説明すると、溶剤106は、ノズ
ル110から重合体構造体108に所定のパターンで適
用される。ノズル110は、構造体108か又はノズル
110のどちらかを移動させることによって構造体10
8に対して移動される。ノズル110をでる溶剤112
の容量は、重合体構造体108の上に溶剤をパターン1
06で保持するように制御される。
【0036】非孔質シートの片方の面のみが溶剤と接触
されると、得られる多孔質構造体の片面が細孔を含有し
そして他方の面は細孔を含むことができるか又は細孔を
含まない。完全には多孔質でない生成物を形成するとき
には、生成物の厚みの一部分は非孔質中実体としてとど
まりそして最大の細孔は溶剤と初期に接触した構造体の
表面上に位置される。
【0037】
【実施例】次の実施例は、本発明を例示するものであっ
て、いかなる点においても本発明を限定するものではな
い。
【0038】例1 本例は、2つのパターン化した多孔質表面と非孔質のそ
の厚みの内部にある層とを有するパターン化した多孔質
ポリアミド製品の製造を例示するものである。ナイロン
66ポリアミドの4ミル厚シートの両面をマスキングし
てシートの各面上に直径約4mmの円形の形状の露出パ
ターンを形成した。そのフィルムの両側にある円形パタ
ーンは、互いに同じ位置に位置づけられた。マスキング
シートは、接着剤側によってポリアミドシート表面に接
着されたマスキングテープであった。次いで、マスキン
グしたポリアミドシートを蟻酸溶剤中に25℃で20秒
間浸漬させて露出領域をゲル化した。次いで、両面上に
露出したパターン化ゲル化重合体組成物を有するフィル
ムをプロパノール非溶剤中に25℃で5分間浸漬する
と、フィルムのゲル化部分は沈殿して離散した多孔質領
域が形成された。次いで、その多孔質生成物を水中で濯
ぎそして30℃で乾燥させた。次いで、マスキングシー
トを取り除いて非孔質フィルムに多孔質のパターンを露
出させた。微孔質構造体の両側の露出面を図3及び4に
示す。多孔質構造体の横断面は図5に示される。図5に
示されるように、図3の表面40及び図4の表面42
は、構造体全体に最大細孔寸法を有する細孔を含有す
る。構造体44の内部は最小の細孔を有する。
【0039】例2 本例は、2つのパターン化した多孔質表面を有しそして
その厚み全体が多孔質であるパターン化した多孔質ポリ
アミド製品の製造を例示するものである。ナイロン6/
66ポリアミド共重合体の3ミル厚シートの両面をマス
キングしてシートの各面上に直径約4mmの円形の形状
の露出パターンを形成した。そのフィルムの両側にある
円形パターンは、互いに同じ位置に位置づけられた。マ
スキングシートは、接着剤側によってポリアミドシート
表面に接着されたマスキングテープであった。次いで、
マスキングしたポリアミドフィルムを蟻酸溶剤中に25
℃で10秒間浸漬させて露出領域をゲル化した。次い
で、溶剤からシートを取り出し、ガラス支持体上に置
き、そして25℃で5分間放置してゲル化させた。フィ
ルムの露出面は、上記パターンの形状のゲルを形成し
た。次いで、フィルムのゲル化部分をプロパノール−水
非溶剤中に25℃で5分間浸漬すると、フィルムのゲル
化部分は沈殿して上記パターンの形状の多孔質構造体が
形成された。次いで、多孔質生成物を水中で濯ぎそして
30℃で乾燥させた。次いで、マスキングシートを取り
除いて非孔質フィルムに多孔質のパターンを露出させ
た。微孔質構造体の両側の露出面を図6及び7に示す。
多孔質構造体の横断面は図8に示される。
【0040】例3 本例は、片方の面がパターン化した多孔質表面でありそ
して他方の面が非孔質であるパターン化した多孔質ポリ
アミド製品の製造を例示するものである。ナイロン66
ポリアミドの4ミル厚シートの片面をマスキングして直
径約4mmの円形の形状の露出パターンを形成し、そし
てシートの他方の面を完全にマスキングして露出領域を
全く残さなかった。マスキングシートは、接着剤側によ
ってポリアミドシート表面に接着されたマスキングテー
プであった。次いで、マスキングしたポリアミドシート
を蟻酸溶剤中に25℃で20秒間浸漬させて露出領域を
ゲル化した。次いで、片面上に露出したパターン化ゲル
化重合体組成物を有するフィルムをプロパノール非溶剤
中に25℃で5分間浸漬すると、フィルムのゲル化部分
は沈殿して離散した多孔質領域が形成された。次いで、
その多孔質生成物を水中で濯ぎそして30℃で乾燥させ
た。次いで、マスキングシートを取り除いて非孔質フィ
ルムの片方の面に多孔質のパターンそして他方の面に非
孔質の表面を露出させた。
【0041】例4 本例は、2つのパターン化した多孔質表面と非孔質であ
るその厚さの内部にある層とを有するパターン化した多
孔質ポリエーテルイミド製品の製造を例示するものであ
る。ポリエーテルイミドの2ミル厚シートの両面をマス
キングしてシートの各面上に幅1mmで長さ5mmの線
の形状の露出パターンを形成した。シートの各面上の線
パターンは、十字模様を形成するように互いに直角に位
置づけられた。マスキングシートは、接着剤側によって
ポリエーテルイミドシート表面に接着されたマスキング
テープであった。次いで、マスキングしたポリエーテル
イミドシートをN−メチルピロリドン中に90〜100
℃で3〜5秒間浸漬させて露出領域をゲル化した。次い
で、露出したパターン化ゲル化重合体組成物を有するフ
ィルムを溶剤から取り出し、そして20%メタノール/
80%N−メチルピロリドンを含有する溶液中に25℃
で1〜2分間浸漬しその後に50%メタノール/50%
N−メチルピロリドンよりなる非溶剤浴中に25℃で2
〜5分間浸漬すると、フィルムのゲル化部分は沈殿して
離散した多孔質領域が形成された。次いで、その多孔質
生成物をメタノール中で次に水中で濯ぎそして30℃で
乾燥させた。次いで、マスキングシートを取り除いて非
孔質フィルムに多孔質のパターンを露出させた。
【0042】例5 本例は、2つのパターン化した多孔質表面と非孔質であ
るその厚みの内部にある層とを有するパターン化した多
孔質ポリスチレン製品の製造を例示するものである。ポ
リスチレンの2ミル厚シートの両面をマスキングしてシ
ートの各面上に幅1mmで長さ5mmの線の形状の露出
パターンを形成した。シートの各面上の線パターンは、
十字模様を形成するように互いに直角に位置づけられ
た。マスキングシートは、接着剤側によってポリスチレ
ンシート表面に接着されたマスキングテープであった。
次いで、マスキングしたポリスチレンシートをn−酢酸
ブチル中に25℃で3〜5秒間浸漬させて露出領域をゲ
ル化した。次いで、露出したパターン化ゲル化重合体組
成物を有するフィルムを溶剤から取り出し、そして20
%メタノール/80%n−酢酸ブチルを含有する溶液中
に25℃で1〜2分間浸漬しその後に50%メタノール
/50%酢酸ブチルよりなる非溶剤浴中に25℃で2〜
5分間浸漬すると、フィルムのゲル化部分は沈殿して離
散した多孔質領域が形成された。次いで、その多孔質生
成物をメタノール中で次に水中で濯ぎそして30℃で乾
燥させた。次いで、マスキングシートを取り除いて非孔
質フィルムに多孔質のパターンを露出させた。
【0043】例6 本例は、2つのパターン化した多孔質表面と非孔質であ
るその厚みの内部にある層とを有するパターン化した多
孔質ポリスルホン製品の製造を例示するものである。ポ
リスルホンの2ミル厚シートの両面をマスキングしてシ
ートの各面上に幅1mmで長さ5mmの線の形状の露出
パターンを形成した。シートの各面上の線パターンは、
十字模様を形成するように互いに直角に位置づけられ
た。マスキングシートは、接着剤側によってポリスチレ
ンシート表面に接着されたマスキングテープであった。
次いで、マスキングしたポリスルホンシートをN−メチ
ルピロリドン中に90〜100℃で3〜5秒間浸漬させ
て露出領域をゲル化した。次いで、露出したパターン化
ゲル化重合体組成物を有するフィルムを溶剤から取り出
し、そして30%メタノール/80%N−メチルピロリ
ドンを含有する溶液中に25℃で1〜2分間浸漬しその
後に100%メタノールよりなる非溶剤浴中に25℃で
2〜5分間浸漬すると、フィルムのゲル化部分は沈殿し
て離散した多孔質領域が形成された。次いで、その多孔
質生成物をメタノール中で次に水中で濯ぎそして30℃
で乾燥させた。次いで、マスキングシートを取り除いて
非孔質フィルムに多孔質のパターンを露出させた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を例示する。
【図2】積層体が形成される本発明の別法を例示する。
【図3】本発明の非孔質層を有するポリアミド多孔質生
成物の片方の面を2000倍拡大した顕微鏡写真であ
る。
【図4】図3の生成物の他方の面を500倍拡大した顕
微鏡写真である。
【図5】図3及び4の生成物の横断面を1000倍拡大
した顕微鏡写真である。
【図6】厚み全体が微孔質であるポリアミド膜の片方の
面を990倍拡大した顕微鏡写真である。
【図7】図6の膜面の他方の表面を990倍拡大した顕
微鏡写真である。
【図8】図6の膜の横断面を813倍拡大した顕微鏡写
真である。
【図9】本発明の96ウエルフィルターの部分上面図で
ある。
【図10】本発明に従って製造した生成物の横断面図で
ある。
【図11】図10の生成物の上面図である。
【図12】図10の生成物の底面図である。
【図13】試料の多数別反応を実施するのに好適なパタ
ーン化表面の上面図である。
【図14】本発明に従ってマスキングするための別の操
作を例示する。
【図15】本発明を実施するのに好適なローラー手段を
例示する。
【図16】本発明を実施するのに好適なノズル手段を例
示する。
【図17】例3の生成物の横断面を500倍拡大した顕
微鏡写真である。
【符号の説明】
10,40,48 マスキングした非孔質重合体シート 14,46,54 溶剤浴 24,62 非溶剤浴 32 濯ぎ浴 56 基体シート

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体組成物からなる厚みを持った重合
    体構造体であって、該構造体の厚み全体を通して延在す
    る曲がりくねった通路を形成する細孔を含むパターン化
    した多孔質表面部分を有し、そして該構造体の残りの部
    分が均質な非孔質重合体組成物からなる重合体構造体。
  2. 【請求項2】 重合体組成物からなる厚みを持った重合
    体構造体であって、該構造体の厚みの一部分を通して延
    在する曲がりくねった通路を形成する細孔を含むパター
    ン化した多孔質表面部分を有し、そして該構造体の残り
    の部分が均質な非孔質重合体組成物からなる重合体構造
    体。
  3. 【請求項3】 重合体組成物からなる厚みを持った重合
    体構造体であって、曲がりくねった通路を形成する細孔
    を含むパターン化した多孔質表面部分を有し、該細孔の
    第一部分は該構造体の厚み全体を通して延在し、該細孔
    の第二部分は該構造体の厚みの一部分を通して延在し、
    そして該構造体の残りの部分が均質な非孔質重合体組成
    物からなる重合体構造体。
  4. 【請求項4】 微孔質構造体からなる請求項1記載の重
    合体構造体。
  5. 【請求項5】 微孔質構造体からなる請求項2記載の重
    合体構造体。
  6. 【請求項6】 微孔質構造体からなる請求項3記載の重
    合体構造体。
  7. 【請求項7】 限外ろ過構造体からなる請求項1記載の
    重合体構造体。
  8. 【請求項8】 限外ろ過構造体からなる請求項2記載の
    重合体構造体。
  9. 【請求項9】 限外ろ過構造体からなる請求項3記載の
    重合体構造体。
  10. 【請求項10】 構造体がポリアミド組成物から形成さ
    れる請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構造体。
  11. 【請求項11】 構造体がニトロセルロース組成物から
    形成される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構
    造体。
  12. 【請求項12】 構造体がポリ二弗化ビニリデンから形
    成される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構造
    体。
  13. 【請求項13】 構造体がポリ(塩化ビニル)組成物か
    ら形成される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体
    構造体。
  14. 【請求項14】 構造体がポリスチレン組成物から形成
    される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構造
    体。
  15. 【請求項15】 構造体がポリスルホン組成物から形成
    される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構造
    体。
  16. 【請求項16】 構造体がポリエーテルスルホン組成物
    から形成される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合
    体構造体。
  17. 【請求項17】 構造体が酢酸セルロース組成物から形
    成される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構造
    体。
  18. 【請求項18】 構造体の少なくとも片方の面の一部分
    が、溶剤によるゲル化を防止するように選択的にマスキ
    ングされる請求項30記載の方法。
  19. 【請求項19】 構造体の2つの面が、該構造体と溶剤
    との接触間に選択的にマスキングされる請求項18記載
    の方法。
  20. 【請求項20】 構造体がその厚みの一部分を通してゲ
    ル化される請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 構造体がその厚み全体を通してゲル化
    される請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 構造体がポリアミド組成物から形成さ
    れる請求項18又は19のいずれか一項記載の方法。
  23. 【請求項23】 構造体がニトロセルロース組成物から
    形成される請求項18又は19のいずれか一項記載の方
    法。
  24. 【請求項24】 構造体がポリカーボネート組成物から
    形成される請求項18又は19のいずれか一項記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 構造体がポリ(塩化ビニル)組成物か
    ら形成される請求項18又は19のいずれか一項記載の
    方法。
  26. 【請求項26】 構造体がポリ弗化ビニリデン組成物か
    ら形成される請求項18又は19のいずれか一項記載の
    方法。
  27. 【請求項27】 構造体がポリスルホン組成物から形成
    される請求項18又は19のいずれか一項記載の方法。
  28. 【請求項28】 構造体がポリエーテルスルホン組成物
    から形成される請求項18又は19のいずれか一項記載
    の方法。
  29. 【請求項29】 構造体が酢酸セルロース組成物から形
    成される請求項18又は19のいずれか一項記載の方
    法。
  30. 【請求項30】 非孔質重合体構造体からパターン化し
    た多孔質表面部分を有する多孔質構造体を製造するに当
    たり、該構造体に該構造体に対する溶剤をパターンの形
    態で適用し、これによって該構造体の表面の非接触部分
    のゲル化を防止しながら該構造体の表面の接触部分のゲ
    ル化を生じさせ、そしてこの部分ゲル化構造体を該構造
    体に対する非溶剤と接触させて該構造体のゲル化部分の
    沈殿を生じさせ、これによってパターン化した多孔質構
    造体を形成することからなる多孔質構造体の製造法。
  31. 【請求項31】 溶剤が構造体の2つの面にパターンの
    形態で適用される請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 構造体がその厚みの一部分を通して溶
    媒和される請求項30又は31のいずれか一項記載の方
    法。
  33. 【請求項33】 構造体がその厚み全体を通して溶媒和
    される請求項30又は31のいずれか一項記載の方法。
  34. 【請求項34】 構造体がポリアミド組成物から形成さ
    れる請求項30又は31のいずれか一項記載の方法。
  35. 【請求項35】 構造体がニトロセルロース組成物から
    形成される請求項30又は31のいずれか一項記載の方
    法。
  36. 【請求項36】 構造体がポリカーボネート組成物から
    形成される請求項30又は31のいずれか一項記載の方
    法。
  37. 【請求項37】 構造体がポリ(塩化ビニル)組成物か
    ら形成される請求項30又は31のいずれか一項記載の
    方法。
  38. 【請求項38】 構造体がポリ弗化ビニリデン組成物か
    ら形成される請求項30又は31のいずれか一項記載の
    方法。
  39. 【請求項39】 構造体がポリスルホン組成物から形成
    される請求項30又は31のいずれか一項記載の方法。
  40. 【請求項40】 構造体がポリエーテルスルホン組成物
    から形成される請求項30又は31のいずれか一項記載
    の方法。
  41. 【請求項41】 構造体が酢酸セルロース組成物から形
    成される請求項30又は31のいずれか一項記載の方
    法。
  42. 【請求項42】 構造体がポリスチレン組成物から形成
    される請求項30又は31のいずれか一項記載の方法。
  43. 【請求項43】 構造体がポリスチレン組成物から形成
    される請求項18又は19のいずれか一項記載の方法。
  44. 【請求項44】 パターン化した膜の形態にある請求項
    1〜9のいずれか一項記載の重合体構造体。
  45. 【請求項45】 構造体がスラブの形態にある請求項1
    〜9のいずれか一項記載の重合体構造体。
  46. 【請求項46】 構造体がポリオレフィン組成物から形
    成される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構造
    体。
  47. 【請求項47】 構造体がポリアクリル組成物から形成
    される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構造
    体。
  48. 【請求項48】 構造体がポリメタクリル組成物から形
    成される請求項1〜9のいずれか一項記載の重合体構造
    体。
  49. 【請求項49】 部分ゲル化構造体から溶剤を蒸発させ
    て沈殿を生じさせる工程を含む請求項30記載の方法。
  50. 【請求項50】 部分ゲル化構造体を湿りガス組成物に
    暴露して沈殿を生じさせる工程を含む請求項30記載の
    方法。
  51. 【請求項51】 部分ゲル化構造体の温度を変化させて
    沈殿を生じさせる工程を含む請求項30記載の方法。
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