JPH07258511A - クッション - Google Patents

クッション

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Publication number
JPH07258511A
JPH07258511A JP4869294A JP4869294A JPH07258511A JP H07258511 A JPH07258511 A JP H07258511A JP 4869294 A JP4869294 A JP 4869294A JP 4869294 A JP4869294 A JP 4869294A JP H07258511 A JPH07258511 A JP H07258511A
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JP
Japan
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molecular weight
low molecular
medium
weight material
cushion
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Application number
JP4869294A
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English (en)
Inventor
Shinichi Toyosawa
真一 豊澤
Shigehiko Mashita
成彦 真下
Yasushi Imai
康 今井
Takahiro Matsuse
貴裕 松瀬
Yuichiro Wakana
裕一郎 若菜
Yoshihide Fukahori
美英 深堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能クッションを提供する。 【構成】 低分子材料と媒体材とを含む低分子材保持媒
体材複合物と、高分子材料とを含む高分子組成物を用い
て構成されてなるクッション。 【効果】 低分子材料が多量に保持された低分子保持媒
体材複合物と高分子材料とをブレンドしてなるものであ
り、媒体材を用いて安定に保持された多量の低分子材料
の作用で、高分子材料の低弾性化が図られ、クッション
としての要求特性をすべて満たす高分子組成物が提供さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッション、即ち、人
間が座る、寝る、寄りかかる等、体重をあずける作用に
対応して人間を支える機能、或いは各種の作用に対して
応力緩和作用を有するデバイスとして、ソファ、椅子等
の家具、枕、布団等の寝具、自動車シート、自転車シー
ト等の車両用内装材、その他各種の構成部材として好適
なクッションに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人間の体重を支え、保持する機能
を持つデバイスには、ポリウレタンフォーム、PVCフ
ォーム等の高分子発泡体、又は、粗毛フェルト、綿等の
短繊維状のものが絡み合った集合体、或いは、コイル状
等のばね等を単体で或いは必要に応じて他の材料と組み
合わせたものがあり、これらは通常の場合、表面を織物
や天然皮革、合成皮革等で被覆して製品として提供され
ている。本発明においては、これら人間の体重を支える
ものに限らず、ペット等の動物やその他各種の作用に対
して応力緩和作用を奏するものをすべてクッションと称
する。
【0003】これらクッションに求められる機能として
は、単に人間の体重を支え、形態を保持するのみなら
ず、例えばソファを考えた場合、人間が座った時の心地
良さ、及び、長時間座り続けた場合でも尻や足腰や脚な
どが痛くなったり疲労したりせず、快適さを長期に亘っ
て保つという機能等が求められる。
【0004】クッション用材料に求められる主な性能は
次の通りである。 (1) 適度な柔らかさ (2) 圧縮特性 (3) 振動吸収性 (4) 変形追随性 (5) ヘタリの少ないこと (6) 使用温度領域内での性能の変化が少ないこと
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいて、上記要求性能をすべて満足するようなクッショ
ンは殆ど提供されていないのが実情である。
【0006】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであって、上記要求性能をすべて満たし、人間の
体重をバランス良く支え、無理なく保持し、また、振動
が加わっても適度にこの振動を吸収するなど、座り心
地、寝心地に優れかつ長期の使用においてもその快適さ
が持続し、身体の痛みや疲労感のない理想的なクッショ
ンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のクッション
は、低分子材料と媒体材とを含む低分子材保持媒体材複
合物と、高分子材料とを含む高分子組成物を用いて構成
されるクッションであって、該高分子組成物中の低分子
材料は100℃において5×105 センチポイズ以下の
粘度を有し、該低分子材料と該媒体材の各々の溶解度パ
ラメーター値の差が3.0以下であり、該高分子組成物
中の低分子材料と媒体材との重量比が1.0以上であ
り、該低分子材料と該高分子材料の各々の溶解度パラメ
ーター値の差が4.0以下であり、かつ、該高分子組成
物中の低分子材料と高分子材料との重量比が0.5以上
である、ことを特徴とする。
【0008】請求項2のクッションは、請求項1のクッ
ションにおいて、前記高分子材料が未加硫状態のゴムを
主成分とすることを特徴とする。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の構成要素の一つである低分子材料
としては、次のようなものが好ましい。
【0011】即ち、100℃における粘度が5×105
センチポイズ以下、好ましくは1×105 センチポイズ
以下の材料であって、分子量の観点から付言すれば低分
子材の数平均分子量は20,000以下、好ましくは1
0,000以下、より好ましくは、5,000以下で、
通常、室温で液体又は液体状の材料が好適に用いられ
る。低分子材料としては、親水性、疎水性のいずれのも
のであっても良い。
【0012】また、低分子材料は、その溶解度パラメー
ター値と後述の媒体材の溶解度パラメーター値との差が
3.0以下であり、高分子材料の溶解度パラメーター値
との差が4.0以下であるものを用いる。
【0013】低分子材料としては前記の条件を満たすも
のであればすべて使用でき、特に制限されないが、具体
的には次のような材料を挙げることができる。
【0014】 軟化剤: 鉱物油系、植物油系、合成
系等の各種ゴム用或いは樹脂用軟化剤。鉱物油系として
は、アロマティック系、ナフテン系、パラフィン系等の
プロセス油等が挙げられる。植物油系としては、ひまし
油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、
やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリーブ油
等が挙げられる。
【0015】 可塑剤: フタル酸エステル、フタル
酸混基エステル、脂肪族二塩基酸エステル、グリコール
エステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、ステアリ
ン酸エステル等の各種エステル系可塑剤、エポキシ系可
塑剤、その他プラスチック用可塑剤又は、フタレート
系、アジペート系、セバケート系、フォスフェート系、
ポリエーテル系、ポリエステル系等のNBR用可塑剤。
【0016】 粘着付与剤: クマロン樹脂、クマロ
ン−インデン樹脂、フェノールテルペン樹脂、石油系炭
化水素、ロジン誘導体等の各種粘着付与剤(タッキファ
イヤー)。
【0017】 オリゴマー: クラウンエーテル、含
フッ素オリゴマー、ポリイソブチレン、キシレン樹脂、
塩化ゴム、ポリエチレンワックス、石油樹脂、ロジンエ
ステルゴム、ポリアルキレングリコールジアクリレー
ト、液状ゴム(ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン
ゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリクロロ
プレン等)、シリコーン系オリゴマー、ポリ−α−オレ
フィン等の各種オリゴマー。
【0018】 滑剤: パラフィン、ワックス等の炭
化水素系滑剤、高級脂肪酸、オキシ脂肪酸等の脂肪酸系
滑剤、脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド等の
脂肪酸アミド系滑剤、脂肪酸低級アルコールエステル、
脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコール
エステル等のエステル系滑剤、脂肪アルコール、多価ア
ルコール、ポリグリコール、ポリグリセロール等のアル
コール系滑剤、金属石鹸、混合系滑剤等の各種滑剤。
【0019】その他、ラテックス、エマルジョン、液
晶、歴青組成物、粘土、天然のデンプン、糖、更に無機
系のシリコンオイル、フォスファゼンなども低分子材料
として適している。更に、牛油、豚油、馬油等の動物
油、鳥油或いは魚油:はちみつ、果汁、又はチョコレー
ト、ヨーグルト等の乳製品系、炭化水素系、ハロゲン化
炭化水素系、アルコール系、フェノール系、エーテル
系、アセタール系、ケトン系、脂肪酸系、エステル系、
窒素化合物系、硫黄化合物系等の有機溶剤:或いは、種
々の薬効成分、土壌改質剤、肥料類、石油類、水、水溶
液等も用いられる。
【0020】これらの低分子材料は1種で用いても、2
種以上を混合して用いても良く、得られる高分子組成物
の要求特性、クッションとしての用途、また、本発明の
他の成分である媒体材、及び高分子材料との相溶性等を
勘案して、最適なものが選択され、最適な量で使用され
る。
【0021】一方、本発明における媒体材とは、上記低
分子材料と後述の高分子材料との媒体としての機能を有
する材料であり、本発明の目的達成に重要な成分であ
る。詳しくは、多量の低分子材料と高分子材料との均一
な組成物を実現するために、多量の低分子材料と、媒体
材とを用いて、多量の低分子材料を保持した低分子保持
媒体材複合物をまず得、これと高分子材料との組み合わ
せで目的とする多量の低分子材料を保持した高分子組成
物を得るためのものである。
【0022】即ち、低分子材料と媒体材と高分子材料と
を同時に混合しても均一な、低弾性率の高分子組成物と
はなり得ない。また、多量の低分子材料と高分子材料と
を直接混合し、多量の低分子材料を含む高分子組成物を
得ようとしても、低分子材料を均一に混合し得ず、また
ブリードがしばしば起こり、目的とする低弾性率の高分
子組成物は得られない。
【0023】なお、本発明において、媒体材が低分子材
料を「保持する」、ないし、低分子保持媒体材複合物を
高分子材料に「ブレンドする」とは、低分子材料が媒体
材及び高分子材料に均一に分散し、ブリードしないか、
ブリードが抑制されることを意味するものである。勿
論、高分子組成物の目的によっては、ブリードの程度を
コントロールすることも容易に行うことができる。最終
的に、この低分子保持媒体材複合物が高分子材料との混
合時に、この中に均一に分散する統一的なメカニズムは
必ずしも明らかでないが、この低分子保持媒体材複合物
の多くは微小粒に分断した状態で高分子材料中に安定に
保持されるためと考えられる。
【0024】本発明で使用する媒体材は、前記したよう
な機能を有する、即ち、多量の低分子材料を保持する低
分子保持媒体材複合物を形成し得る材料であれば、すべ
て使用することができるが、通常、熱可塑性の高分子化
合物又はこの高分子化合物を構成要素とする各種材料が
用いられる。
【0025】媒体材としては、例えば、スチレン系(ブ
タジエンスチレン系、イソプレンスチレン系等)、塩化
ビニル系、オレフィン系(ブタジエン系、イソプレン
系、エチレンプロピレン系等)、エステル系、アミド
系、ウレタン系などの各種熱可塑性エラストマー、並び
に、それらの水添、その他による変性物、スチレン系、
ABS系、オレフィン系(エチレン系、プロピレン系、
エチレンプロピレン系、エチレンスチレン系、プロピレ
ンスチレン系等)、塩化ビニル系、アクリル酸エステル
系(アクリル酸メチル系等)、メタクリル酸エステル系
(メタクリル酸メチル系等)、カーボネート系、アセタ
ール系、ナイロン系、ハロゲン化ポリエーテル系(塩化
ポリエーテル系等)、ハロゲン化オレフィン系(四フッ
化エチレン系、フッ化−塩化エチレン系、フッ化エチレ
ンプロピレン系等)、セルロース系(アセチルセルロー
ス系、エチルセルロース系等)、ビニリデン系、ビニル
ブチラール系、アルキレンオキサイド系(プロピレンオ
キサイド系等)等の熱可塑性樹脂、及びこれらの樹脂の
ゴム変性物などが挙げられ、その数平均分子量は3万〜
60万程度であることが好ましい。
【0026】媒体材としては、このうちで結晶構造、凝
集構造などの硬質ブロックを形成しやすい部分と、アモ
ルファス構造などの軟質ブロックとを一緒にもち合わせ
ているものが特に好ましく、具体的には、下記(i) 〜(i
ii) が挙げられる。
【0027】(i) ポリブタジエンとブタジエン−スチ
レンランダム共重合体とのブロック共重合体を水添して
得られるポリエチレンとエチレン−スチレンランダム共
重合体とのブロック共重合体 (ii) ポリブタジエンとポリスチレンとのブロック共重
合体、或いは、ポリブタジエン又はエチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体とポリスチレンとのブロック共重合
体を水添して得られるポリエチレンとポリスチレンとの
ブロック共重合体 (iii) エチレン−プロピレンゴム なお、本発明に係る低分子材料、媒体材及び低分子保持
媒体材複合物に関しては、一部、特開平5−23925
6号公報及び特開平5−194763号公報に記載され
ている。媒体材としてはこれらの公報に開示された三次
元連続の網状骨格構造を有するものが、本発明において
も代表的なものとして好適に使用される。
【0028】本発明における媒体材は、特に制限されな
いが、通常のバルク状、粒状、ゲル状、フォーム状、不
織布状等の使用形態をとることができる。また、低分子
材を包含するカプセルを内蔵した形態でも用いることが
できる。
【0029】また、多量の低分子材料と媒体材とを含む
低分子保持媒体材複合物を得るに当っては、前述の如
く、用いる低分子材料と媒体材の各々の溶解度パラメー
ター値の差が3.0以下、好ましくは2.5以下となる
ように両材料を選択する。この差が3.0を超えると相
溶性の点から、媒体材が低分子材料を多量に保持しにく
く、高分子材料の低弾性率化の障害となり、また、低分
子材料のブリードが発生し易くなるので好ましくない。
【0030】本発明において、低分子材料と媒体材との
重量比は1.0以上とし、特に2.0以上、とりわけ
3.0以上であることが好ましい。この重量比が1.0
未満では低弾性率の高分子組成物を得ることが困難とな
り、本発明の目的を達成することができない場合があ
る。
【0031】低分子材料と媒体材を含む低分子保持媒体
材複合物の製造方法は、用いる低分子材料及び媒体材の
種類、特性、混合割合等により、公知の方法を含む最適
な方法を用いればよく、特に制限されない。前掲の特開
平5−239256号公報に記載の方法も1つの方法で
ある。
【0032】特に、好ましい方法としては、本出願人が
先に提案した高剪断型特殊ミキサーを用いる方法、即
ち、媒体材である熱可塑性高分子材料と低分子材料とを
ローターの剪断速度5.0×102 sec-1以上の能力
を有する高剪断型特殊ミキサーを用いて混練することに
より、多量の低分子材料を均一に含み、かつ該低分子材
料のブリードが少ない低分子保持媒体材複合物を得る方
法(特願平5−316461号)が挙げられる。
【0033】このような低分子保持媒体材複合物とブレ
ンドする高分子材料としては、特に制限はなく、通常の
熱可塑性材料又は熱硬化性材料を用いることができる。
【0034】このうち、熱可塑性材料としては、媒体材
の具体例として例示した前述の熱可塑性樹脂、及びこれ
らの樹脂のゴム変性物などが挙げられる。
【0035】一方、熱硬化性材料、即ち、硬化材の存在
下又は非存在下で熱硬化する材料としては、例えば、エ
チレンプロピレンゴム(EPR,EPDM)、ニトリル
ゴム(NBR)、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、
クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプ
レンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、ブタジエンゴム(BR)、アクリルゴム、エチレ
ン一酢ビゴム(EVA)、ポリウレタン等の一般ゴム、
シリコーンゴム、フッ素ゴム、エチレンアクリルゴム、
ポリエステルエラストマー、エピクロルヒドリンゴム、
多硫化ゴム、ハイパロン、塩素化ポリエチレン等の特殊
ゴム、フェノール、ユリア、メラミン、アニリン、不飽
和ポリエステル、ジアリルフタレート、エポキシアルキ
ド、ケイ素、ポリイミドなどの各熱硬化樹脂が挙げられ
る。
【0036】これら熱硬化性材料は1種類でも、また2
種類以上をブレンドして用いても良い。
【0037】なお、これらの熱硬化性材料の硬化剤とし
ては、硫黄、有機過酸化物、ニトロソ化合物など公知の
ものが広く用いられる。また、必要に応じて各種の加硫
促進剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等のゴ
ム薬品を用いることができる。また、目的に応じて各種
の粘着付与剤、可塑剤、ゴム軟化剤、ゴム補強剤、充填
剤を配合できる。更に、発泡剤、難燃剤、帯電防止剤、
着色剤等を配合することができる。
【0038】本発明においては、低分子材料と高分子材
料の各々の溶解度パラメーター値の差が4.0以下、好
ましくは3.0以下となるように、両材料が選択され
る。即ち、低分子材料は低分子保持媒体材複合物の形で
高分子材料と混合されるが、この場合も低分子材料と高
分子材料の相溶性が問題となる。このパラメーターの差
が4.0を超えると相溶性の点から低分子保持媒体材複
合物中に多量に保持された低分子材料は、高分子材料中
に保持されにくく、高分子材料の弾性率の低下に支障を
きたし、また低分子材料のブリードが発生し易くなるの
で好ましくない。
【0039】また、低分子保持媒体材複合物中の低分子
材料と高分子材料の重量比は、0.5以上、好ましくは
0.8以上、より好ましくは1.0以上とする。この重
量比が0.5未満では低弾性率の高分子組成物を得るこ
とが難しくなるので好ましくない。
【0040】なお、本発明に係る高分子材料中の、未加
硫状態のゴム成分の含有割合は、30重量%以上である
ことが望ましい。
【0041】本発明において、低分子保持媒体材複合物
と高分子材料との混合方法は特に制限されないが、両者
の特性、混合割合等により、公知の方法を含む最適な方
法を採用すればよい。
【0042】低分子保持媒体材複合物と高分子材料とを
混合した後、必要に応じてゴムの加硫硬化を行なうこと
により、容易に本発明に係る高分子組成物を得ることが
できる。
【0043】なお、本発明に係る高分子組成物には、必
要に応じて、更に、次のような充填剤を配合しても良
い。即ち、クレー、珪藻土、カーボンブラック、シリ
カ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、金属酸化物、マイカ、グラファイト、水酸化
アルミニウム等の鱗片状無機充填剤、各種の金属粉、木
片、ガラス粉、セラミックス粉、粒状ないし粉末ポリマ
ー等の粒状ないし粉末状固体充填剤、その他各種の天然
又は人工の短繊維、長繊維(例えば、ワラ、毛、ガラス
ファイバー、金属ファイバー、その他各種のポリマーフ
ァイバー等)等を配合することができる。さらに内部が
中空であるバルン、例えばガラスバルン、セラミックバ
ルン、またポリ塩化ビニリデン等からなる高分子有機材
料バルンを配合してもよい。
【0044】本発明のクッションの構成には特に制限は
なく、このような高分子組成物のみで構成されるもので
あっても良く、また、ポリウレタンフォーム、綿等の従
来のクッションに用いられている材料又はその他の新規
材料と組み合せて用いても良い。また、表面を各種の布
や織物、皮革、樹脂等で被覆して用いても良い。
【0045】この場合、高分子組成物は、予め所定形状
に成形するようにしても良く、製造された高分子組成物
を所望の形状に加工して用いても良い。
【0046】
【作用】本発明に係る高分子組成物は、低分子材料が多
量に保持された低分子保持媒体材複合物と高分子材料と
をブレンドしてなるものであり、媒体材を用いて安定に
保持された多量の低分子材料の作用で、高分子材料の低
弾性化が図られ、クッションとしての前記(1) 〜(6) の
要求特性をすべて満たす高分子組成物が提供される。
【0047】なお、クッション用材料として適当な物性
は、具体的には次の通りであり、本発明の高分子組成物
によれば、これらすべての物性を満たすことが可能であ
る。
【0048】(A)柔らかさ:アスカーC硬度(25
℃)=10〜50、好ましくは15〜45 (B)圧縮特性:30%圧縮応力(25℃,圧縮速度:
100mm/min.,サンプル形状:25×25m
m,厚さ10mm)=0.1〜5kgf/cm2、好ま
しくは0.2〜4kgf/cm2 (C)振動吸収性:tanδ(剪断型粘弾性測定器(5
Hz,25℃))=0.05〜1.0、好ましくは0.
10〜0.80 (D)耐ヘタリ性:圧縮永久歪(65℃×24hrs,
35%圧縮,30分後)=40%以下、好ましくは35
%以下 従って、このような高分子組成物をクッションに用いた
場合、人間の体重をバランス良く支え、形態を適切に保
持し、また、振動が加わっても適度にこの振動を吸収す
るなど、座り心地や寝心地等に極めて優れ、かつ長期の
使用においても身体の痛みや疲れを感じさせない高性能
クッションが得られるものである。
【0049】本発明のクッションは、ソファ、椅子等の
家具、枕、布団等の寝具、自動車用シート等の車両用内
装材、自転車用サドル等に好適に用いられるが、特に映
画館、劇場用シート等、長時間座る機会の多いシートに
は好適である。また、車椅子用シート、医療用ベッド
等、長期間同じ姿勢をとる機会の多いデバイスにも特に
好適である。更に、車両用シート、航空機用シート等の
振動が与えられるようなクッションにも特に好適に用い
られる。
【0050】なお、本発明のクッションはこのような人
間に対応するクッションの他、動物用、或いは、各種設
備の応力緩和用クッションとしても有効である。
【0051】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
【0052】実施例1 下記表1に示す低分子材料と媒体材とを表1に示す割合
で、下記混練条件にて高剪断型特殊ミキサー(「T.
K.オートホモミクサー」特殊機化工業(株)製)を用
いて混練することにより低分子保持媒体材複合物を得
た。
【0053】
【表1】
【0054】混練条件 回転数 :6000rpm 剪断速度:2.0×104 sec-1 混合温度:180℃ 混合時間:40分 得られた低分子保持媒体材複合物と下記配合の高分子材
料(溶解度パラメーター値8.1)とを、1.3:1
(重量比)の割合でブラベンダーにてブレンドさせた
(回転数40r.p.m.,40℃,15分間)。得ら
れたブレンド材料を150℃で20分間加硫硬化させて
高分子組成物を得た。
【0055】高分子材料配合(重量%) 天然ゴム:100 亜鉛華 :3 硫黄 :2 その他(加硫促進剤、老化防止剤等):9.5 得られた高分子組成物について、前掲の(A)〜(D)
の物性を測定し、結果を表2に示した。
【0056】
【表2】
【0057】得られた高分子組成物を270mm×27
0mm×15mm厚さの形状とし、これを270mm×
270mm×30mm厚さのポリウレタンフォームで挟
み込み、市販の座布団外袋に入れてクッションを作成し
た。得られたクッションを木製の椅子の上に置き、その
上に座って座り心地を調べた。座り心地としては、座っ
た時の身体のフィット感、身体の保持安定性、全体の座
り感及び長時間じっと座り続けた後の身体の痛み、疲労
感を評価した結果、いずれも極めて良好であった。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のクッション
によれば、人間の体重をバランス良く支え、形態を適切
に保持し、また、振動が加わっても適度にこの振動を吸
収するなど、座り心地や寝心地等に極めて優れ、かつ長
期の使用においても身体の痛みや疲れを感じさせない高
性能クッションが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若菜 裕一郎 東京都小平市小川東町3−5−5 (72)発明者 深堀 美英 東京都八王子市散田町2−9−7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低分子材料と媒体材とを含む低分子材保
    持媒体材複合物と、高分子材料とを含む高分子組成物を
    用いて構成されるクッションであって、 該高分子組成物中の低分子材料は100℃において5×
    105 センチポイズ以下の粘度を有し、 該低分子材料と該媒体材の各々の溶解度パラメーター値
    の差が3.0以下であり、 該高分子組成物中の低分子材料と媒体材との重量比が
    1.0以上であり、 該低分子材料と該高分子材料の各々の溶解度パラメータ
    ー値の差が4.0以下であり、かつ、 該高分子組成物中の低分子材料と高分子材料との重量比
    が0.5以上である、ことを特徴とするクッション。
  2. 【請求項2】 請求項1のクッションにおいて、前記高
    分子材料が未加硫状態のゴムを主成分とすることを特徴
    とするクッション。
JP4869294A 1994-03-18 1994-03-18 クッション Pending JPH07258511A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4869294A JPH07258511A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 クッション

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