JPH0726264A - 強誘電性液晶組成物、これを用いた素子及びその駆動方法 - Google Patents
強誘電性液晶組成物、これを用いた素子及びその駆動方法Info
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- JPH0726264A JPH0726264A JP5170601A JP17060193A JPH0726264A JP H0726264 A JPH0726264 A JP H0726264A JP 5170601 A JP5170601 A JP 5170601A JP 17060193 A JP17060193 A JP 17060193A JP H0726264 A JPH0726264 A JP H0726264A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 一般式(I)
を表し、R1及びR2は直鎖または分枝鎖で1〜15の
炭素数を有するアルキル基を表し、X1及びX2はそれ
ぞれ独立に単結合又は−O−を表す。)の化合物を少な
くとも一種、一般式II或いはIII (R3 〜R6 はアルキル基であり、X3 及びX5 は単結
合、−O−、−COO−、−OCO−又は−OCOO−
を表し、X4 及びX6 は−O−または−OCO−を表
し、Y1 は−O−、−COO−または−CH2O−を表
し、A1 、B1 、A2 及びB2 は含六員環基を表し、Z
1 及びZ2 は単結合、−COO−、−OCO−、−C≡
C−、−CH2O−または−OCH2−を表し、nは0ま
たは1。)の光学活性化合物のどちらかを少なくとも一
種含有する強誘電性液晶組成物、それを用いた素子及び
その駆動方法。 【効果】 配向性がよく、高コントラストで、低駆動電
圧、高速応答の大容量の強誘電性液晶素子が提供され
る。
炭素数を有するアルキル基を表し、X1及びX2はそれ
ぞれ独立に単結合又は−O−を表す。)の化合物を少な
くとも一種、一般式II或いはIII (R3 〜R6 はアルキル基であり、X3 及びX5 は単結
合、−O−、−COO−、−OCO−又は−OCOO−
を表し、X4 及びX6 は−O−または−OCO−を表
し、Y1 は−O−、−COO−または−CH2O−を表
し、A1 、B1 、A2 及びB2 は含六員環基を表し、Z
1 及びZ2 は単結合、−COO−、−OCO−、−C≡
C−、−CH2O−または−OCH2−を表し、nは0ま
たは1。)の光学活性化合物のどちらかを少なくとも一
種含有する強誘電性液晶組成物、それを用いた素子及び
その駆動方法。 【効果】 配向性がよく、高コントラストで、低駆動電
圧、高速応答の大容量の強誘電性液晶素子が提供され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強誘電性液晶組成物、こ
れを用いた素子及びその駆動方法に関する。
れを用いた素子及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、キラルスメクティック相を利用し
た強誘電性液晶表示素子(N. A. Clark, et al., Appl.
Phys, Lett., 36, 899 (1980))が有望視されている。
この表示方法は強誘電性液晶であるキラルスメクティッ
クC相、キラルスメクティックI相などを利用するもの
であり、メモリー性を利用する方式であることから、単
純マトリックス駆動によって大表示容量化が可能であ
り、また視野角が広いという長所も兼ね備えており、2
000×2000ライン等の大容量表示用の素子として
大いに有望視されている。
た強誘電性液晶表示素子(N. A. Clark, et al., Appl.
Phys, Lett., 36, 899 (1980))が有望視されている。
この表示方法は強誘電性液晶であるキラルスメクティッ
クC相、キラルスメクティックI相などを利用するもの
であり、メモリー性を利用する方式であることから、単
純マトリックス駆動によって大表示容量化が可能であ
り、また視野角が広いという長所も兼ね備えており、2
000×2000ライン等の大容量表示用の素子として
大いに有望視されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】強誘電性液晶ディスプ
レイの実用化のために解決しなければならない課題は種
々あるが、なかでも単純マトリクス駆動において高いコ
ントラストを実現する手法を見いだすことが非常に重要
である。この問題に関しては、Surguyらは負の誘電異方
性を有する液晶材料を利用する方法(P. W. H. Surguy
et al., Ferroelectrics, 122, 63 (1991).)を提案して
おり、この手法を用いた強誘電性液晶ディスプレイも試
作されている(P. W. Ross, Proc. SID, 217 (199
2).)。以下、この手法について詳しく述べる。
レイの実用化のために解決しなければならない課題は種
々あるが、なかでも単純マトリクス駆動において高いコ
ントラストを実現する手法を見いだすことが非常に重要
である。この問題に関しては、Surguyらは負の誘電異方
性を有する液晶材料を利用する方法(P. W. H. Surguy
et al., Ferroelectrics, 122, 63 (1991).)を提案して
おり、この手法を用いた強誘電性液晶ディスプレイも試
作されている(P. W. Ross, Proc. SID, 217 (199
2).)。以下、この手法について詳しく述べる。
【0004】誘電異方性が負でない通常の強誘電性液晶
材料の場合、図1(A)に示すようなτ−V特性を示
す。すなわち、電圧が高くなるにつれてτ(メモリさせ
るために必要なパルス幅)が単調に低下する。これに対
して、負の誘電異方性を有する強誘電性液晶材料の場
合、図1(B)に示すような極小値(τ−Vmin)を示す
τ−V特性が得られる。Surguyら(P. W. H. Surguy et
al., Ferroelectrics, 122, 63 (1991).)は、この特性
を用いて駆動する駆動法として図2に示す駆動法を報告
している。この駆動法の原理を図3に簡単に示す。まず
|Vs−Vd|の電圧を印加したとき、強誘電性液晶素
子のメモリ状態をスイッチングさせ、この電圧より高い
電圧である|Vs+Vd|を印加したとき、およびこの
電圧より低い|Vd|を印加したときにはスイッチング
させないという方法である。
材料の場合、図1(A)に示すようなτ−V特性を示
す。すなわち、電圧が高くなるにつれてτ(メモリさせ
るために必要なパルス幅)が単調に低下する。これに対
して、負の誘電異方性を有する強誘電性液晶材料の場
合、図1(B)に示すような極小値(τ−Vmin)を示す
τ−V特性が得られる。Surguyら(P. W. H. Surguy et
al., Ferroelectrics, 122, 63 (1991).)は、この特性
を用いて駆動する駆動法として図2に示す駆動法を報告
している。この駆動法の原理を図3に簡単に示す。まず
|Vs−Vd|の電圧を印加したとき、強誘電性液晶素
子のメモリ状態をスイッチングさせ、この電圧より高い
電圧である|Vs+Vd|を印加したとき、およびこの
電圧より低い|Vd|を印加したときにはスイッチング
させないという方法である。
【0005】しかし、この方法の大きな問題点の一つ
は、駆動電圧が高いことである。Rossら(P. W. Ross,
Proc. SID, 217 (1992).)の報告によれば、試作強誘電
性液晶ディスプレイの駆動電圧は55Vである。強誘電
性液晶ディスプレイを駆動するICドライバの価格は高
電圧になるほど上がるので、高い駆動電圧はコストアッ
プの大きな要因となる。理にかなった価格で強誘電性液
晶ディスプレイを作製するためには、それほど高価でな
い汎用のICドライバを用いて駆動することが必要であ
り、少なくとも駆動電圧を40V以下にすることがぜひ
とも必要である。現時点で高い駆動電圧が必要な理由
は、τ−V特性における極小値を与える電圧値(Vmin)
が高いためであり、40V以下で駆動するためにはVmi
n を30V前後に示す強誘電性液晶材料を開発すること
が必要となる。Surguyら(P. W. H. Surguy et al., Fe
rroelectrics, 122, 63 (1991).)によれば、Vmin は以
下の式で与えられる。
は、駆動電圧が高いことである。Rossら(P. W. Ross,
Proc. SID, 217 (1992).)の報告によれば、試作強誘電
性液晶ディスプレイの駆動電圧は55Vである。強誘電
性液晶ディスプレイを駆動するICドライバの価格は高
電圧になるほど上がるので、高い駆動電圧はコストアッ
プの大きな要因となる。理にかなった価格で強誘電性液
晶ディスプレイを作製するためには、それほど高価でな
い汎用のICドライバを用いて駆動することが必要であ
り、少なくとも駆動電圧を40V以下にすることがぜひ
とも必要である。現時点で高い駆動電圧が必要な理由
は、τ−V特性における極小値を与える電圧値(Vmin)
が高いためであり、40V以下で駆動するためにはVmi
n を30V前後に示す強誘電性液晶材料を開発すること
が必要となる。Surguyら(P. W. H. Surguy et al., Fe
rroelectrics, 122, 63 (1991).)によれば、Vmin は以
下の式で与えられる。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、Emin は電界強度の極小値、dは
セル厚、Psは自発分極、Δεは誘電率異方性、θはテ
ィルト角である。この式から分かるように低いVmin の
値を得るためには大きな負の誘電率異方性と小さな自発
分極が必要である。一方、強誘電性液晶の応答速度は自
発分極に関係するため、自発分極を小さくすると高速応
答を得ることが困難となる。それゆえ、高速応答と低電
圧駆動を同時に満たすことは困難であった。この問題を
解決するためには液晶材料としては負の誘電率異方性を
有する低粘性材料が必要となる。もちろん、良好な強誘
電性液晶素子を得るためには、従来から言われている以
下の条件も満たさなければならない。
セル厚、Psは自発分極、Δεは誘電率異方性、θはテ
ィルト角である。この式から分かるように低いVmin の
値を得るためには大きな負の誘電率異方性と小さな自発
分極が必要である。一方、強誘電性液晶の応答速度は自
発分極に関係するため、自発分極を小さくすると高速応
答を得ることが困難となる。それゆえ、高速応答と低電
圧駆動を同時に満たすことは困難であった。この問題を
解決するためには液晶材料としては負の誘電率異方性を
有する低粘性材料が必要となる。もちろん、良好な強誘
電性液晶素子を得るためには、従来から言われている以
下の条件も満たさなければならない。
【0008】(1)室温付近を中心に広い温度範囲でス
メクティックC相を呈すること。 (2)良好な配向性と双安定性とを得るために、IAC(Is
otropic - Smectic A- Smectic C)またはINAC(Isotropi
c - Nematic - Smectic A - Smectic C)という相系列
を液晶材料が呈すること。 (3)キラルネマティック相およびキラルスメクティッ
クC相の螺旋ピッチがセル厚に比べて充分長いこと。 (4)良好な化学的安定性、光安定性を有すること。ま
た、ティルト角、屈折率、比抵抗などの最適化を必要に
応じて行うこともある。
メクティックC相を呈すること。 (2)良好な配向性と双安定性とを得るために、IAC(Is
otropic - Smectic A- Smectic C)またはINAC(Isotropi
c - Nematic - Smectic A - Smectic C)という相系列
を液晶材料が呈すること。 (3)キラルネマティック相およびキラルスメクティッ
クC相の螺旋ピッチがセル厚に比べて充分長いこと。 (4)良好な化学的安定性、光安定性を有すること。ま
た、ティルト角、屈折率、比抵抗などの最適化を必要に
応じて行うこともある。
【0009】本発明はこのような状況下でなされたもの
であり、低いVmin の値を示す高速応答の強誘電性液晶
組成物、およびこれを用いた強誘電性液晶素子を提供す
るものである。
であり、低いVmin の値を示す高速応答の強誘電性液晶
組成物、およびこれを用いた強誘電性液晶素子を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、一般式(I)
ば、一般式(I)
【0011】
【化6】 で表される化合物を少なくとも一種に、一般式(II)
【0012】
【化7】 (ただし、R3 およびR4 は同一又は異なっていてもよ
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基であることを表し、X3 は単結合、−O−、−COO
−、−OCO−または−OCOO−を表し、X4 は−O
−または−OCO−を表し、Y1 は−O−、−COO−
または−CH2O−を表し、A1 およびB1 はハロゲン、
シアノ基、含フッ素アルキル基で置換されてもよい含六
員環基を表し、Z1 は単結合、−COO−、−OCO
−、−C≡C−、−CH2O−または−OCH2−を表
し、nは0または1を表す。)で表される化合物或いは
一般式(III)
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基であることを表し、X3 は単結合、−O−、−COO
−、−OCO−または−OCOO−を表し、X4 は−O
−または−OCO−を表し、Y1 は−O−、−COO−
または−CH2O−を表し、A1 およびB1 はハロゲン、
シアノ基、含フッ素アルキル基で置換されてもよい含六
員環基を表し、Z1 は単結合、−COO−、−OCO
−、−C≡C−、−CH2O−または−OCH2−を表
し、nは0または1を表す。)で表される化合物或いは
一般式(III)
【0013】
【化8】 (ただし、R5 およびR6 は同一又は異なっていてもよ
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基であることを表し、X5 は単結合、−O−、−COO
−、−OCO−または−OCOO−を表し、X6 は−O
−または−OCO−を表し、Y2 は−O−、−COO−
または−CH2O−を表し、A2 およびB2 はハロゲン、
シアノ基、含フッ素アルキル基で置換されてもよい含六
員環基を表し、Z2 は単結合、−COO−、−OCO
−、−C≡C−、−CH2O−または−OCH2−を表
し、nは0または1を表す。)で表される化合物を含有
することを特徴とする強誘電性液晶組成物が提供され
る。
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基であることを表し、X5 は単結合、−O−、−COO
−、−OCO−または−OCOO−を表し、X6 は−O
−または−OCO−を表し、Y2 は−O−、−COO−
または−CH2O−を表し、A2 およびB2 はハロゲン、
シアノ基、含フッ素アルキル基で置換されてもよい含六
員環基を表し、Z2 は単結合、−COO−、−OCO
−、−C≡C−、−CH2O−または−OCH2−を表
し、nは0または1を表す。)で表される化合物を含有
することを特徴とする強誘電性液晶組成物が提供され
る。
【0014】一般式(I)で表される化合物は分子長軸
に垂直な方向に2つのフッ素基を有し、しかもその2つ
のフッ素基が同一のフェニル環に結合しているため、大
きな負の誘電率異方性が期待できる。また、エステル基
などの高粘性の結合基を有さず、2つのフェニル基がア
セチレン結合によって結合しているため、低粘性が期待
できる。加えて、R1,R2 を適切に選択することにより
安定にスメクティックC相を発現させることができる。
に垂直な方向に2つのフッ素基を有し、しかもその2つ
のフッ素基が同一のフェニル環に結合しているため、大
きな負の誘電率異方性が期待できる。また、エステル基
などの高粘性の結合基を有さず、2つのフェニル基がア
セチレン結合によって結合しているため、低粘性が期待
できる。加えて、R1,R2 を適切に選択することにより
安定にスメクティックC相を発現させることができる。
【0015】R1 およびR2 に使用できる同一又は異な
っていてもよい炭素数1〜15である直鎖又は分岐鎖で
あるアルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、1−メチルペンチル、1−メ
チルヘキシル、1−メチルヘプチル、1−メチルオクチ
ル、1−メチルノニル、1−メチルデシル、3−メチル
ペンチル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘプチル、
6−メチルオクチル、7−メチルノニル、8−メチルデ
シル、3−エチルペンチル、4−エチルヘキシル、5−
エチルヘプチル、6−エチルオクチル、7−エチルノニ
ル、8−エチルデシル等が挙げられる。
っていてもよい炭素数1〜15である直鎖又は分岐鎖で
あるアルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、1−メチルペンチル、1−メ
チルヘキシル、1−メチルヘプチル、1−メチルオクチ
ル、1−メチルノニル、1−メチルデシル、3−メチル
ペンチル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘプチル、
6−メチルオクチル、7−メチルノニル、8−メチルデ
シル、3−エチルペンチル、4−エチルヘキシル、5−
エチルヘプチル、6−エチルオクチル、7−エチルノニ
ル、8−エチルデシル等が挙げられる。
【0016】これらの基の水素原子は、フッ素原子、塩
素原子、−CN、−OCH3、−OCF3 または−OC
OCnH2n+1(但しnは1〜15好ましくは1〜10)
などによって置換されてもよい。一般式(II)および
(III)で表される化合物には種々の立体異性体がある
が、いずれも本発明に用いることができ、立体異性体を
混合してもよい。R3 とR4、およびR5 とR6 の組み
合わせは、上記のR1 とR2 に使用される基と同様の組
み合わせを使用できる。
素原子、−CN、−OCH3、−OCF3 または−OC
OCnH2n+1(但しnは1〜15好ましくは1〜10)
などによって置換されてもよい。一般式(II)および
(III)で表される化合物には種々の立体異性体がある
が、いずれも本発明に用いることができ、立体異性体を
混合してもよい。R3 とR4、およびR5 とR6 の組み
合わせは、上記のR1 とR2 に使用される基と同様の組
み合わせを使用できる。
【0017】上記一般式(I)〜(III)において、R3
〜R6 は炭素数3〜10のアルキル基、X3 とX5 は単
結合又は−O−、Y1 とY2 は−COO−又は−CH2
−、Z1 とZ2 は単結合、−COO−、−C≡C−又は
−CH2 −が好ましい。一般式(I)で表される化合物
は種々の化合物と組み合わせて液晶組成物とすることが
できる。組み合わせるのに特に適した化合物として下記
の一般式(IV)で表される化合物が挙げられる。
〜R6 は炭素数3〜10のアルキル基、X3 とX5 は単
結合又は−O−、Y1 とY2 は−COO−又は−CH2
−、Z1 とZ2 は単結合、−COO−、−C≡C−又は
−CH2 −が好ましい。一般式(I)で表される化合物
は種々の化合物と組み合わせて液晶組成物とすることが
できる。組み合わせるのに特に適した化合物として下記
の一般式(IV)で表される化合物が挙げられる。
【0018】
【化9】 (ただし、R7 およびR8 は同一又は異なっていてもよ
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基を表し、X7 およびX8 はそれぞれ独立に単結合、−
O−又は−COO−を表す。)
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基を表し、X7 およびX8 はそれぞれ独立に単結合、−
O−又は−COO−を表す。)
【0019】上記一般式(IV)で表される化合物は、分
子長軸に垂直な方向に1つのフッ素基を有し負の誘電率
異方性が期待できる。負の誘電率異方性の大きさは一般
式(I)で表される化合物ほどは期待できないが、この
化合物もR7,R8 を適切に選択することにより安定にス
メクティックC相を発現させることができる。よって、
一般式(I)で表される化合物と組み合わせることによ
り、スメクティックC相の温度範囲、相系列、配向性な
どを改善することができる。R7 とR8 の組み合わせ
は、上記のR1 とR2 に使用される基と同様の組み合わ
せを使用できる。このうちX7 は−O−が好ましく、X
8 は−O−及び−COO−が好ましく、最も好ましくは
−COO−である。
子長軸に垂直な方向に1つのフッ素基を有し負の誘電率
異方性が期待できる。負の誘電率異方性の大きさは一般
式(I)で表される化合物ほどは期待できないが、この
化合物もR7,R8 を適切に選択することにより安定にス
メクティックC相を発現させることができる。よって、
一般式(I)で表される化合物と組み合わせることによ
り、スメクティックC相の温度範囲、相系列、配向性な
どを改善することができる。R7 とR8 の組み合わせ
は、上記のR1 とR2 に使用される基と同様の組み合わ
せを使用できる。このうちX7 は−O−が好ましく、X
8 は−O−及び−COO−が好ましく、最も好ましくは
−COO−である。
【0020】ここで、一般式(I)〜(IV)で表される
化合物の合成法の例を以下に示す。まず、一般式(I)
で表される化合物は、例えば以下のように合成される。
化合物の合成法の例を以下に示す。まず、一般式(I)
で表される化合物は、例えば以下のように合成される。
【0021】
【化10】 (式中、R1,R2は上記と同じである。) すなわち、2,3-ジフルオロフェノールをハロゲン化した
後、ハロゲン化アルキルと反応させることにより、2,3-
ジフルオロ−4-ハロゲノ−アルコキシベンゼンを得るこ
とができる。
後、ハロゲン化アルキルと反応させることにより、2,3-
ジフルオロ−4-ハロゲノ−アルコキシベンゼンを得るこ
とができる。
【0022】2,3-ジフルオロ−4-ハロゲノ−アルコキシ
ベンゼンをPd触媒存在下、3-メチル−1-ブチン−3-オ
ールと反応させ、次いでアルカリで処理することによ
り、4-アルコキシ−2,3-ジフルオロフェニルアセチレン
を得ることができる。4-アルコキシ−2,3-ジフルオロフ
ェニルアセチレンをPd触媒存在下、4-アルコキシ−ハ
ロゲノベンゼンと反応させることにより、一般式(I
A)の化合物を得ることができる。
ベンゼンをPd触媒存在下、3-メチル−1-ブチン−3-オ
ールと反応させ、次いでアルカリで処理することによ
り、4-アルコキシ−2,3-ジフルオロフェニルアセチレン
を得ることができる。4-アルコキシ−2,3-ジフルオロフ
ェニルアセチレンをPd触媒存在下、4-アルコキシ−ハ
ロゲノベンゼンと反応させることにより、一般式(I
A)の化合物を得ることができる。
【0023】
【化11】 (式中、R1,R2は上記と同じである。)
【0024】すなわち、2-ハロゲノ−5-ニトロピリジン
をPd触媒存在下、1-アルキンと反応させた後、Pd/
Cを用いて水素添加することにより、2-アルキル−5-ア
ミノピリジンを得ることができる。2-アルキル−5-アミ
ノピリジンをジアゾ化した後、ヨウ素化し、Pd触媒存
在下、一般式(IA)の原料である4-アルコキシ−2,3-
ジフルオロフェニルアセチレンと反応させることによっ
て、一般式(IB)の化合物を得ることができる。
をPd触媒存在下、1-アルキンと反応させた後、Pd/
Cを用いて水素添加することにより、2-アルキル−5-ア
ミノピリジンを得ることができる。2-アルキル−5-アミ
ノピリジンをジアゾ化した後、ヨウ素化し、Pd触媒存
在下、一般式(IA)の原料である4-アルコキシ−2,3-
ジフルオロフェニルアセチレンと反応させることによっ
て、一般式(IB)の化合物を得ることができる。
【0025】
【化12】 (式中、R1,R2は上記と同じである。)
【0026】すなわち、2-ブロモ−5-ニトロピリジンを
酸化白金を用いて水素添加し、ジアゾ化の後、ヨウ素化
することにより2-ブロモ−5-ヨードピリジンを得ること
ができる。2-ブロモ−5-ヨードピリジンをPd触媒存在
下、1-アルキンと反応させた後、酸化白金を用いて水素
添加することにより、2-ブロモ−5-アルキルピリジンを
得ることができる。2-ブロモ−5-アルキルピリジンをP
d触媒存在下、一般式(IA)の原料である4-アルコキ
シ−2,3-ジフルオロフェニルアセチレンと反応させるこ
とによって、一般式(IC)の化合物を得ることができ
る。
酸化白金を用いて水素添加し、ジアゾ化の後、ヨウ素化
することにより2-ブロモ−5-ヨードピリジンを得ること
ができる。2-ブロモ−5-ヨードピリジンをPd触媒存在
下、1-アルキンと反応させた後、酸化白金を用いて水素
添加することにより、2-ブロモ−5-アルキルピリジンを
得ることができる。2-ブロモ−5-アルキルピリジンをP
d触媒存在下、一般式(IA)の原料である4-アルコキ
シ−2,3-ジフルオロフェニルアセチレンと反応させるこ
とによって、一般式(IC)の化合物を得ることができ
る。
【0027】次に、一般式(II)で表される化合物は、
例えば以下のように合成される。 (1)Y1=−COO−、X4=−OCO−、n=0の場
合には、下記一般式(D−1) R3−X3−B1−COHal (D−1) (式中、R3,X3,B1 は上記と同じである。Halは塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲンを示す。)で表される化
合物および下記一般式(D−2)
例えば以下のように合成される。 (1)Y1=−COO−、X4=−OCO−、n=0の場
合には、下記一般式(D−1) R3−X3−B1−COHal (D−1) (式中、R3,X3,B1 は上記と同じである。Halは塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲンを示す。)で表される化
合物および下記一般式(D−2)
【0028】
【化13】 (式中、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を示
す。)で表される化合物と反応させることにより下記一
般式(D−3)
す。)で表される化合物と反応させることにより下記一
般式(D−3)
【0029】
【化14】 (式中、R3,X3,B1,TBSは前記と同じである。)で
表される化合物を得ることができる。この反応は、有機
塩基、例えば、ピリジン、トリエチルアミン等の存在下
に、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で−
20〜80℃の温度で行うことができる。
表される化合物を得ることができる。この反応は、有機
塩基、例えば、ピリジン、トリエチルアミン等の存在下
に、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で−
20〜80℃の温度で行うことができる。
【0030】次に、得られた一般式(D−3)で表され
る化合物の脱シリル化を行い、一般式(D−4)
る化合物の脱シリル化を行い、一般式(D−4)
【0031】
【化15】 (式中、R3,X3,B1 は前記と同じである。)で表され
る化合物を得る。この脱シリル化反応は、種々の方法で
行うことができるが、例えばテトラヒドロフラン溶媒
中、触媒としてテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオ
ライドを用い、0〜50℃で行うことができる。なお、
上記一般式(D−4)で表される化合物は、2種類のジ
アステレオマーの混合物であるが、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより容易に分離することができる。
る化合物を得る。この脱シリル化反応は、種々の方法で
行うことができるが、例えばテトラヒドロフラン溶媒
中、触媒としてテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオ
ライドを用い、0〜50℃で行うことができる。なお、
上記一般式(D−4)で表される化合物は、2種類のジ
アステレオマーの混合物であるが、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより容易に分離することができる。
【0032】この一般式(D−4)で表される化合物を
一般式(D−5) R4−COHal (D−5) (式中、R4,Halは前記と同じである。)で表される
化合物と反応させることにより、目的とする前記一般式
(II)で表される化合物を得ることができる。この反応
は、有機塩基、例えばピリジン、トリエチルアミン等の
存在下に、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒
中で−20〜80℃の温度で行うことができる。 (2)Y1=−COO−、X4=−O−、n=0の場合に
は、下記一般式(D−6) R11−OH (D−6) (式中、R11は炭素数1〜15の直鎖または分岐鎖アル
キル基、炭素数2〜15のアルケニル基または炭素数7
〜10のアラルキル基を示す。)で表される化合物およ
び上記一般式(D−2)で表される化合物と反応させる
ことによって、下記一般式(D−7)
一般式(D−5) R4−COHal (D−5) (式中、R4,Halは前記と同じである。)で表される
化合物と反応させることにより、目的とする前記一般式
(II)で表される化合物を得ることができる。この反応
は、有機塩基、例えばピリジン、トリエチルアミン等の
存在下に、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒
中で−20〜80℃の温度で行うことができる。 (2)Y1=−COO−、X4=−O−、n=0の場合に
は、下記一般式(D−6) R11−OH (D−6) (式中、R11は炭素数1〜15の直鎖または分岐鎖アル
キル基、炭素数2〜15のアルケニル基または炭素数7
〜10のアラルキル基を示す。)で表される化合物およ
び上記一般式(D−2)で表される化合物と反応させる
ことによって、下記一般式(D−7)
【0033】
【化16】 (式中、R11,TBSは前記と同じである。)で表され
る化合物を得ることができる。この反応は、無溶媒また
はテトラヒドロフラン等の溶媒中、酸触媒として例えば
パラトルエンスルホン酸等を用いて0〜50℃で行うこ
とができる。次に、得られた一般式(D−7)で表され
る化合物の脱シリル化を行い、一般式(D−8)
る化合物を得ることができる。この反応は、無溶媒また
はテトラヒドロフラン等の溶媒中、酸触媒として例えば
パラトルエンスルホン酸等を用いて0〜50℃で行うこ
とができる。次に、得られた一般式(D−7)で表され
る化合物の脱シリル化を行い、一般式(D−8)
【0034】
【化17】 (式中、R11は前記と同じである。)で表される化合物
を得る。この脱シリル化反応は、種々の方法で行うこと
ができるが、例えばテトラヒドロフラン溶媒中、触媒と
してテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドを用
い、0〜50℃で行うことができる。
を得る。この脱シリル化反応は、種々の方法で行うこと
ができるが、例えばテトラヒドロフラン溶媒中、触媒と
してテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドを用
い、0〜50℃で行うことができる。
【0035】次いで、一般式(D−9) R4−Z (D−9) (式中、R4 は前記と同じであり、Zは塩素、臭素、ヨ
ウ素またはトシル基を示す。)で表される化合物と上記
一般式(D−8)で表される化合物を反応させることに
より、一般式(D−10)
ウ素またはトシル基を示す。)で表される化合物と上記
一般式(D−8)で表される化合物を反応させることに
より、一般式(D−10)
【0036】
【化18】 (式中、R11, R4 は前記と同じである。)で表される
化合物を得ることができる。この反応は一般式(D−
8)で表される化合物にアルカリ金属ヒドリド、水酸化
ナトリウムまたは水酸化カリウム等の塩基を作用させた
後、一般式(D−9)で表される化合物を加えることに
より行うことができる。
化合物を得ることができる。この反応は一般式(D−
8)で表される化合物にアルカリ金属ヒドリド、水酸化
ナトリウムまたは水酸化カリウム等の塩基を作用させた
後、一般式(D−9)で表される化合物を加えることに
より行うことができる。
【0037】さらに、得られた一般式(D−10)で表
される化合物を酸触媒下で反応させることにより、一般
式(D−11)
される化合物を酸触媒下で反応させることにより、一般
式(D−11)
【0038】
【化19】 (式中、R4 は前記と同じである。)で表される化合物
を得ることができる。この反応は水の存在下で、テトラ
ヒドロフラン、エーテル、トルエン等の溶媒中、酸触媒
として例えばパラトルエンスルホン酸、塩酸、硫酸等を
用いて0〜100℃で行うことができる。
を得ることができる。この反応は水の存在下で、テトラ
ヒドロフラン、エーテル、トルエン等の溶媒中、酸触媒
として例えばパラトルエンスルホン酸、塩酸、硫酸等を
用いて0〜100℃で行うことができる。
【0039】この一般式(D−11)で表される化合物
と前記一般式(D−1)で表される化合物を反応させる
ことにより、目的とする前記一般式(II)で表される化
合物を得ることができる。この反応は、有機塩基、例え
ばピリジン、トリエチルアミン等の溶媒中で−20〜8
0℃の温度で行うことができる。 (3)Y1=−CH2O−、X4=−OCO−、n=0の
場合には、下記一般式(D−12) R3−X3−B1−CH2Z (D−12) (式中、R3,X3,B1,Zは前記と同じである。)で表さ
れる化合物と前記一般式(D−2)で表される化合物を
反応させることにより下記一般式(D−13)
と前記一般式(D−1)で表される化合物を反応させる
ことにより、目的とする前記一般式(II)で表される化
合物を得ることができる。この反応は、有機塩基、例え
ばピリジン、トリエチルアミン等の溶媒中で−20〜8
0℃の温度で行うことができる。 (3)Y1=−CH2O−、X4=−OCO−、n=0の
場合には、下記一般式(D−12) R3−X3−B1−CH2Z (D−12) (式中、R3,X3,B1,Zは前記と同じである。)で表さ
れる化合物と前記一般式(D−2)で表される化合物を
反応させることにより下記一般式(D−13)
【0040】
【化20】 (式中、R3,X3,B1,TBSは前記と同じである。)で
表される化合物を得ることができる。この反応は、例え
ば酸触媒として、パラトルエンスルホン酸、塩酸、硫酸
等を用い、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩
化メチレン、トルエン等の溶媒中、0〜100℃で行う
ことができる。
表される化合物を得ることができる。この反応は、例え
ば酸触媒として、パラトルエンスルホン酸、塩酸、硫酸
等を用い、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩
化メチレン、トルエン等の溶媒中、0〜100℃で行う
ことができる。
【0041】次に、得られた一般式(D−13)で表さ
れる化合物の脱シリル化を行い、一般式(D−14)
れる化合物の脱シリル化を行い、一般式(D−14)
【0042】
【化21】 (式中、R3,X3,B1 は前記と同じである。)で表され
る化合物を得る。この脱シリル化反応は、種々の方法で
行うことができるが、例えばテトラヒドロフランの溶媒
中、触媒としてテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオ
ライドを用い、0〜50℃で行うことができる。なお、
上記一般式(D−14)で表される化合物は、2種類の
ジアステレオマーの混合物であるが、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより容易に分離することができ
る。この一般式(D−14)で表される化合物と前記一
般式(D−5)で表される化合物を反応させることによ
り、目的とする前記一般式(II)で表される化合物を得
ることができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジ
ン、トリエチルアミン等の存在下に、トルエン、ベンゼ
ン、塩化メチレン等の溶媒中で−20〜80℃の温度で
行うことができる。
る化合物を得る。この脱シリル化反応は、種々の方法で
行うことができるが、例えばテトラヒドロフランの溶媒
中、触媒としてテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオ
ライドを用い、0〜50℃で行うことができる。なお、
上記一般式(D−14)で表される化合物は、2種類の
ジアステレオマーの混合物であるが、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより容易に分離することができ
る。この一般式(D−14)で表される化合物と前記一
般式(D−5)で表される化合物を反応させることによ
り、目的とする前記一般式(II)で表される化合物を得
ることができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジ
ン、トリエチルアミン等の存在下に、トルエン、ベンゼ
ン、塩化メチレン等の溶媒中で−20〜80℃の温度で
行うことができる。
【0043】(4)Y1=−CH2O−、X4=−O−、
n=0の場合には、前記一般式(D−14)で表される
化合物と前記一般式(D−9)で表される化合物を反応
させることにより、目的とする前記一般式(II)で表さ
れる化合物を得ることができる。この反応は、一般式
(D−14)で表される化合物に、アルカリ金属ヒドリ
ド、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム等の塩基を
作用させた後、一般式(D−9)で表される化合物を加
えることによって得ることができる。
n=0の場合には、前記一般式(D−14)で表される
化合物と前記一般式(D−9)で表される化合物を反応
させることにより、目的とする前記一般式(II)で表さ
れる化合物を得ることができる。この反応は、一般式
(D−14)で表される化合物に、アルカリ金属ヒドリ
ド、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム等の塩基を
作用させた後、一般式(D−9)で表される化合物を加
えることによって得ることができる。
【0044】(5)Z1=−COO−、Y1=−COO
−、X4=−O−、n=1の場合には、一般式(D−1
5) Bz−O−B1−CO−Hal (D−15) (式中、Bzはベンジル基を表し、Hal,B1 は前記
と同じである。)で表される化合物と前記一般式(D−
11)で表される化合物を反応させることにより、一般
式(D−16)
−、X4=−O−、n=1の場合には、一般式(D−1
5) Bz−O−B1−CO−Hal (D−15) (式中、Bzはベンジル基を表し、Hal,B1 は前記
と同じである。)で表される化合物と前記一般式(D−
11)で表される化合物を反応させることにより、一般
式(D−16)
【0045】
【化22】 (式中、Bz,B1,R4 は前記と同じである。)で表さ
れる化合物を得ることができる。この反応は、有機塩
基、例えばピリジントリエチルアミン等の存在下に、ト
ルエン、ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で、−20
〜80℃の温度で行うことができる。
れる化合物を得ることができる。この反応は、有機塩
基、例えばピリジントリエチルアミン等の存在下に、ト
ルエン、ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で、−20
〜80℃の温度で行うことができる。
【0046】次に、得られた一般式(D−16)で表さ
れる化合物の脱ベンジル化を行い、一般式(D−17)
れる化合物の脱ベンジル化を行い、一般式(D−17)
【0047】
【化23】 (式中、R4,B1 は前記と同じである。)で表される化
合物を得る。この脱ベンジル化反応は、種々の方法で行
うことができるが、例えば、パラジウム・カーボン(P
d/C)触媒存在下、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール溶媒、または酢酸を用い、常圧で
水素化分解することにより行うことができる。
合物を得る。この脱ベンジル化反応は、種々の方法で行
うことができるが、例えば、パラジウム・カーボン(P
d/C)触媒存在下、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール溶媒、または酢酸を用い、常圧で
水素化分解することにより行うことができる。
【0048】この一般式(D−17)で表される化合物
と一般式(D−18) R3−X3−A1−CO−Hal (D−18) (式中、R3,X3,A1,Halは前記と同じである。)で
表される化合物を反応させることにより、目的とする前
記一般式(II)で表される化合物を得ることができる。
この反応は、有機塩基、例えばピリジン、トリメチルア
ミン等の存在下に、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン
等の溶媒中で−20〜80℃の温度で行うことができ
る。
と一般式(D−18) R3−X3−A1−CO−Hal (D−18) (式中、R3,X3,A1,Halは前記と同じである。)で
表される化合物を反応させることにより、目的とする前
記一般式(II)で表される化合物を得ることができる。
この反応は、有機塩基、例えばピリジン、トリメチルア
ミン等の存在下に、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン
等の溶媒中で−20〜80℃の温度で行うことができ
る。
【0049】次に、一般式(III)で表される化合物は、
例えば以下のように合成される。 (1)Z2=単結合、Y2=−COO−、n=1の場合に
は、一般式(E−1) R5−X5−A2−B2−COHal (E−1) (式中、R5,X5,A2,B2,Halは前記と同じであ
る。)で表される化合物と、一般式(E−2)
例えば以下のように合成される。 (1)Z2=単結合、Y2=−COO−、n=1の場合に
は、一般式(E−1) R5−X5−A2−B2−COHal (E−1) (式中、R5,X5,A2,B2,Halは前記と同じであ
る。)で表される化合物と、一般式(E−2)
【0050】
【化24】 (式中、R6,X6 は前記と同じである。)で表される化
合物を反応させることにより上記一般式(III)の化合物
を得ることができる。この反応は、有機塩基、例えば、
ピリジン、トリメチルアミン等の存在下に、トルエン、
ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で、−20〜80℃
の温度で行うことができる。
合物を反応させることにより上記一般式(III)の化合物
を得ることができる。この反応は、有機塩基、例えば、
ピリジン、トリメチルアミン等の存在下に、トルエン、
ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で、−20〜80℃
の温度で行うことができる。
【0051】(2)Z2=単結合、Y2=−CH2O−、
n=1の場合には、一般式(E−3) R5−X5−A2−B2−CH2−Z (E−3) (式中、R5,X5,A2,B2 は前記と同じであり、Zは塩
素、臭素、ヨウ素またはトシル基を表す。)で表される
化合物を上記の一般式(E−2)で表される化合物と反
応させることにより、上記一般式(III)の化合物を得る
ことができる。この反応は一般式(E−2)の化合物に
アルカリ金属ヒドリド、水酸化ナトリウムあるいは水酸
化カリウムで代表される塩基を作用させた後、一般式
(E−3)の化合物を加えることにより行うことができ
る。
n=1の場合には、一般式(E−3) R5−X5−A2−B2−CH2−Z (E−3) (式中、R5,X5,A2,B2 は前記と同じであり、Zは塩
素、臭素、ヨウ素またはトシル基を表す。)で表される
化合物を上記の一般式(E−2)で表される化合物と反
応させることにより、上記一般式(III)の化合物を得る
ことができる。この反応は一般式(E−2)の化合物に
アルカリ金属ヒドリド、水酸化ナトリウムあるいは水酸
化カリウムで代表される塩基を作用させた後、一般式
(E−3)の化合物を加えることにより行うことができ
る。
【0052】(3)Z2=−COO−、Y2=−COO
−、n=1の場合には、一般式(E−4) Bz−O−B2 −CO−Hal (E−4) (式中、B2,Bz,Halは前記と同じである。)で表
される化合物を、前記一般式(E−2)で表される化合
物と反応させて、下記一般式(E−5)
−、n=1の場合には、一般式(E−4) Bz−O−B2 −CO−Hal (E−4) (式中、B2,Bz,Halは前記と同じである。)で表
される化合物を、前記一般式(E−2)で表される化合
物と反応させて、下記一般式(E−5)
【0053】
【化25】 (式中、B2,X6,R6,Bzは前記と同じである。)で表
される化合物を得る。この反応は、有機塩基、例えば、
ピリジン、トリメチルアミン等の存在下に、トルエン、
ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で−20〜80℃の
温度で行うことができる。
される化合物を得る。この反応は、有機塩基、例えば、
ピリジン、トリメチルアミン等の存在下に、トルエン、
ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で−20〜80℃の
温度で行うことができる。
【0054】次に、得られた一般式(E−5)の化合物
中のベンジル基を常法で脱離させれば、下記一般式(E
−6)
中のベンジル基を常法で脱離させれば、下記一般式(E
−6)
【0055】
【化26】 (式中、B2,X6,R6 は前記と同じである。)で表され
る化合物が生成する。この脱ベンジル化反応は、例え
ば、Pd/C触媒の存在下でメタノール、エタノール、
プロパノール等のアルコール溶媒、または酢酸を用いて
常圧で水素化分解することにより行うことができる。
る化合物が生成する。この脱ベンジル化反応は、例え
ば、Pd/C触媒の存在下でメタノール、エタノール、
プロパノール等のアルコール溶媒、または酢酸を用いて
常圧で水素化分解することにより行うことができる。
【0056】更に、得られた一般式(E−6)の化合物
を下記一般式(E−7) R5−X5−A2−CO−Hal (E−7) (式中、R5,X5,A2,Halは前記と同じである。)で
表される化合物と反応させることにより上記一般式(II
I)の化合物を得ることができる。この反応は、有機塩
基、例えばピリジン、トリメチルアミン等の存在下に、
トルエン、ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で−20
〜80℃の温度で行うことができる。
を下記一般式(E−7) R5−X5−A2−CO−Hal (E−7) (式中、R5,X5,A2,Halは前記と同じである。)で
表される化合物と反応させることにより上記一般式(II
I)の化合物を得ることができる。この反応は、有機塩
基、例えばピリジン、トリメチルアミン等の存在下に、
トルエン、ベンゼン、塩化メチレン等の溶媒中で−20
〜80℃の温度で行うことができる。
【0057】(4)Z2=−COO−、Y2=−CH2O
−、n=1の場合には、一般式(E−8) ThpO−B2−CH2−Z (E−8) (式中、Thpはテトラヒドロピラニル基を表し、B2,
Zは前記と同じである。)で表される化合物を、前記一
般式(E−2)で表される化合物と反応させて、下記一
般式(E−9)
−、n=1の場合には、一般式(E−8) ThpO−B2−CH2−Z (E−8) (式中、Thpはテトラヒドロピラニル基を表し、B2,
Zは前記と同じである。)で表される化合物を、前記一
般式(E−2)で表される化合物と反応させて、下記一
般式(E−9)
【0058】
【化27】 (式中、B2,X6,R6,Thpは前記と同じである。)で
表される化合物を得る。この反応は、一般式(E−2)
で表される化合物にアルカリ金属ヒドリド、水酸化ナト
リウムあるいは水酸化カリウムで代表される塩基を作用
させた後、一般式(E−8)の化合物を加えることによ
り行うことができる。
表される化合物を得る。この反応は、一般式(E−2)
で表される化合物にアルカリ金属ヒドリド、水酸化ナト
リウムあるいは水酸化カリウムで代表される塩基を作用
させた後、一般式(E−8)の化合物を加えることによ
り行うことができる。
【0059】次に、得られた一般式(E−9)の化合物
中のThpを常法で脱離させれば、下記一般式(E−1
0)
中のThpを常法で脱離させれば、下記一般式(E−1
0)
【0060】
【化28】 (式中、B2,X6,R6 は前記と同じである。)で表され
る化合物を得る。このテトラヒドロピラニル基の脱離
は、塩酸、硫酸およびパラトルエンスルホン酸等の酸触
媒存在下で、エーテル、テトラヒドロフラン、クロロホ
ルム等の溶媒を用いて行うことができる。
る化合物を得る。このテトラヒドロピラニル基の脱離
は、塩酸、硫酸およびパラトルエンスルホン酸等の酸触
媒存在下で、エーテル、テトラヒドロフラン、クロロホ
ルム等の溶媒を用いて行うことができる。
【0061】次に、得られた一般式(E−10)の化合
物を上記一般式(E−7)で表される化合物と反応させ
ることにより上記一般式(III)の化合物を得ることがで
きる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン、トリメ
チルアミン等の存在下に、トルエン、ベンゼン、塩化メ
チレン等の溶媒中で−20〜80℃の温度で行うことが
できる。
物を上記一般式(E−7)で表される化合物と反応させ
ることにより上記一般式(III)の化合物を得ることがで
きる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン、トリメ
チルアミン等の存在下に、トルエン、ベンゼン、塩化メ
チレン等の溶媒中で−20〜80℃の温度で行うことが
できる。
【0062】(5)Z2=−COO−、Y2=−O−、n
=1の場合には、一般式(E−11) ThpO−B2−Hal (E−11) (式中、B2,Thp,Halは前記と同じである。)で
表される化合物を上記一般式(E−2)で表される化合
物と反応させて、下記一般式(E−12)
=1の場合には、一般式(E−11) ThpO−B2−Hal (E−11) (式中、B2,Thp,Halは前記と同じである。)で
表される化合物を上記一般式(E−2)で表される化合
物と反応させて、下記一般式(E−12)
【0063】
【化29】 (式中、B2,X6,R6,Thpは前記と同じである。)で
表される化合物を得る。この反応は、一般式(E−2)
の化合物にアルカリ金属ヒドリド、水酸化ナトリウムあ
るいは水酸化カリウムで代表される塩基を作用させた
後、ジメチルホルムアミド、ジエチルスルホキシド等の
還流条件下、触媒としてヨウ化第一銅を用い、一般式
(E−11)で表される化合物を反応させることにより
行うことができる。
表される化合物を得る。この反応は、一般式(E−2)
の化合物にアルカリ金属ヒドリド、水酸化ナトリウムあ
るいは水酸化カリウムで代表される塩基を作用させた
後、ジメチルホルムアミド、ジエチルスルホキシド等の
還流条件下、触媒としてヨウ化第一銅を用い、一般式
(E−11)で表される化合物を反応させることにより
行うことができる。
【0064】次に得られた一般式(E−12)で表され
る化合物中のテトラヒドロピラニル基を常法で脱離させ
れば、下記一般式(E−13)
る化合物中のテトラヒドロピラニル基を常法で脱離させ
れば、下記一般式(E−13)
【0065】
【化30】 (式中、B2,X6,R6 は前記と同じである。)で表され
る化合物が得られる。このテトラヒドロピラニル基の脱
離は、塩酸、硫酸およびパラトルエンスルホン酸等の酸
触媒存在下で、エーテル、テトラヒドロフラン、クロロ
ホルム等の溶媒を用いて行うことができる。
る化合物が得られる。このテトラヒドロピラニル基の脱
離は、塩酸、硫酸およびパラトルエンスルホン酸等の酸
触媒存在下で、エーテル、テトラヒドロフラン、クロロ
ホルム等の溶媒を用いて行うことができる。
【0066】ここで得られた一般式(E−13)の化合
物を上記一般式(E−7)で表される化合物と反応させ
ることにより上記一般式(III)の化合物を得ることがで
きる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン、トリメ
チルアミン等の存在下に、トルエン、ベンゼン、塩化メ
チレン等の溶媒中で−20〜80℃の温度で行うことが
できる。
物を上記一般式(E−7)で表される化合物と反応させ
ることにより上記一般式(III)の化合物を得ることがで
きる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン、トリメ
チルアミン等の存在下に、トルエン、ベンゼン、塩化メ
チレン等の溶媒中で−20〜80℃の温度で行うことが
できる。
【0067】(6)Z2=−CH2O−、Y2=−COO
−、n=1の場合には、上記一般式(E−6)で表され
る化合物と下記一般式(E−14) R5−X5−A2−CH2−Z (E−14) (式中、R5,X5,A2,Zは前記と同じである。)で表さ
れる化合物を反応させることにより上記一般式(III)の
化合物を得ることができる。この反応は一般式(E−
6)の化合物にアルカリ金属ヒドリド、水酸化ナトリウ
ムあるいは水酸化カリウムで代表される塩基を作用させ
た後、一般式(E−14)で表される化合物を反応させ
ることにより行うことができる。
−、n=1の場合には、上記一般式(E−6)で表され
る化合物と下記一般式(E−14) R5−X5−A2−CH2−Z (E−14) (式中、R5,X5,A2,Zは前記と同じである。)で表さ
れる化合物を反応させることにより上記一般式(III)の
化合物を得ることができる。この反応は一般式(E−
6)の化合物にアルカリ金属ヒドリド、水酸化ナトリウ
ムあるいは水酸化カリウムで代表される塩基を作用させ
た後、一般式(E−14)で表される化合物を反応させ
ることにより行うことができる。
【0068】(7)Z2=−OCH2−、Y2=−COO
−、n=1の場合には、一般式(E−15) ZCH2−B2−COHal (E−15) (式中、B2,Z,Halは前記と同じである。)で表さ
れる化合物を、上記一般式(E−2)で表される化合物
と反応させて、下記一般式(E−16)
−、n=1の場合には、一般式(E−15) ZCH2−B2−COHal (E−15) (式中、B2,Z,Halは前記と同じである。)で表さ
れる化合物を、上記一般式(E−2)で表される化合物
と反応させて、下記一般式(E−16)
【0069】
【化31】 (式中、B2,X6,R6,Zは前記と同じである。)で表さ
れる化合物を得る。この反応は、有機塩基、例えばピリ
ジン、トリメチルアミン等の存在下に、トルエン、ベン
ゼン、塩化メチレン等の溶媒中で−20〜80℃の温度
で行うことができる。
れる化合物を得る。この反応は、有機塩基、例えばピリ
ジン、トリメチルアミン等の存在下に、トルエン、ベン
ゼン、塩化メチレン等の溶媒中で−20〜80℃の温度
で行うことができる。
【0070】次いで、下記一般式(E−17) R5−X5−A2−OH (E−17) (式中、R5,X5,A2 は前記と同じである。)で表され
る化合物に上記化合物(E−16)を反応させることに
より、上記一般式(III)の化合物を得ることができる。
この反応は、一般式(E−17)の化合物にアルカリ金
属ヒドリド、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウム
で代表される塩基を作用させた後、一般式(E−16)
で表される化合物を加えることにより行うことができ
る。
る化合物に上記化合物(E−16)を反応させることに
より、上記一般式(III)の化合物を得ることができる。
この反応は、一般式(E−17)の化合物にアルカリ金
属ヒドリド、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウム
で代表される塩基を作用させた後、一般式(E−16)
で表される化合物を加えることにより行うことができ
る。
【0071】更に、一般式(IV)で表される化合物は、
例えば特開平第3-223225号公報に記載の方法により得る
ことができる。また、実用的な強誘電性液晶組成物を作
製するに際して、一般式(I)〜(IV)で表される化合
物以外の化合物を適宜添加してよいのは言うまでもな
い。作製した強誘電性液晶組成物が低いVmin を示すた
めには自発分極をある程度小さくする必要があり、この
観点から自発分極は100μC/m2 以下であることが好
ましい。
例えば特開平第3-223225号公報に記載の方法により得る
ことができる。また、実用的な強誘電性液晶組成物を作
製するに際して、一般式(I)〜(IV)で表される化合
物以外の化合物を適宜添加してよいのは言うまでもな
い。作製した強誘電性液晶組成物が低いVmin を示すた
めには自発分極をある程度小さくする必要があり、この
観点から自発分極は100μC/m2 以下であることが好
ましい。
【0072】本発明の強誘電性液晶組成物を構成する化
合物のそれぞれの添加量は、一般式(I)で表される化
合物は10〜99.9重量%、特に好ましくは50〜8
0重量%であり、一般式(II)又は(III)で表される化
合物は0.1〜20重量%、特に好ましくは0.5〜
2.0重量%である。ここで、一般式(II)または(II
I)で表される化合物が20重量%より多い場合には添加
した化合物が強誘電性液晶組成物中で結晶化したり、ス
メクティックC相の上限温度が低下する等の実用上の問
題が生じることが多く、添加量が0.1重量%以下では
応答速度に対して充分な効果が得られない。
合物のそれぞれの添加量は、一般式(I)で表される化
合物は10〜99.9重量%、特に好ましくは50〜8
0重量%であり、一般式(II)又は(III)で表される化
合物は0.1〜20重量%、特に好ましくは0.5〜
2.0重量%である。ここで、一般式(II)または(II
I)で表される化合物が20重量%より多い場合には添加
した化合物が強誘電性液晶組成物中で結晶化したり、ス
メクティックC相の上限温度が低下する等の実用上の問
題が生じることが多く、添加量が0.1重量%以下では
応答速度に対して充分な効果が得られない。
【0073】一般式(IV)で表される化合物を組み合わ
せる場合、一般式(IV)の添加量は1〜80重量%、特
に好ましくは5〜30重量%である。80重量%より多
い場合には添加した化合物が強誘電性液晶組成物中で結
晶化するなどの実用上の問題が生じる場合が多い。
せる場合、一般式(IV)の添加量は1〜80重量%、特
に好ましくは5〜30重量%である。80重量%より多
い場合には添加した化合物が強誘電性液晶組成物中で結
晶化するなどの実用上の問題が生じる場合が多い。
【0074】一般式(I)単独或いは一般式(I)と
(IV)を組み合わせでは、低電圧で駆動できてもτmin
が大きいため高速駆動ができない場合、逆に高速駆動で
きても低電圧で駆動できない場合があるが、上記のよう
に一般式(II)又は(III)の化合物を所定の量添加する
ことによって、このような問題は生じず、低電圧かつ高
速駆動が可能な液晶組成物を得ることができる。
(IV)を組み合わせでは、低電圧で駆動できてもτmin
が大きいため高速駆動ができない場合、逆に高速駆動で
きても低電圧で駆動できない場合があるが、上記のよう
に一般式(II)又は(III)の化合物を所定の量添加する
ことによって、このような問題は生じず、低電圧かつ高
速駆動が可能な液晶組成物を得ることができる。
【0075】次に、本発明の強誘電性液晶素子を図4に
基づいて説明する。図4は本発明の強誘電性液晶組成物
を用いた透過型液晶素子の例を示す断面図である。図
中、1および2は絶縁性基板、3および4は導電性膜、
5は絶縁性膜、6は配向制御層、7はシール剤、8は強
誘電性液晶、9は偏光板を示す。
基づいて説明する。図4は本発明の強誘電性液晶組成物
を用いた透過型液晶素子の例を示す断面図である。図
中、1および2は絶縁性基板、3および4は導電性膜、
5は絶縁性膜、6は配向制御層、7はシール剤、8は強
誘電性液晶、9は偏光板を示す。
【0076】1および2の絶縁性基板としては透光性の
基板が用いられ、通常ガラス基板が使われる。この絶縁
性基板上にはそれぞれInO3,SnO2,ITO(Indium
-TinOxide)などの導電性薄膜からなる所定のパターン
の透明電極3,4が形成される。透明電極の膜厚は50
〜200nmが好ましい。なお、反射型の場合には、1ま
たは2いずれか一方に不透明な絶縁性基板を用いる。
基板が用いられ、通常ガラス基板が使われる。この絶縁
性基板上にはそれぞれInO3,SnO2,ITO(Indium
-TinOxide)などの導電性薄膜からなる所定のパターン
の透明電極3,4が形成される。透明電極の膜厚は50
〜200nmが好ましい。なお、反射型の場合には、1ま
たは2いずれか一方に不透明な絶縁性基板を用いる。
【0077】この透明電極上に絶縁性膜5が形成され
る。この絶縁性膜の膜厚は50〜200nmが好ましい。
絶縁性膜には例えば、SiO2,SiNx, Al2O3 など
の無機系薄膜、ポリイミド、フォトレジスト樹脂、高分
子液晶などの有機系薄膜などを使用することができる。
絶縁性膜が無機系薄膜の場合には蒸着法、スパッタ法、
CVD(Chemical Vapar Deposition)法、あるいは溶液
塗布法などによって形成できる。また、有機系薄膜の場
合には、有機物質を溶かした溶液またはその前駆体溶液
を用いて、スピンナー塗布法、浸せき塗布法、スクリー
ン印刷法、ロール塗布法などで塗布し、所定の硬化条件
(加熱、光照射など)で硬化させ形成する方法で作製す
ることができ、あるいは蒸着法、スパッタ法、CVD法
などで形成したり、LB(Langmuir-Blodgett )法など
で形成することもできる。しかし、この絶縁性膜は場合
によっては省略できる。
る。この絶縁性膜の膜厚は50〜200nmが好ましい。
絶縁性膜には例えば、SiO2,SiNx, Al2O3 など
の無機系薄膜、ポリイミド、フォトレジスト樹脂、高分
子液晶などの有機系薄膜などを使用することができる。
絶縁性膜が無機系薄膜の場合には蒸着法、スパッタ法、
CVD(Chemical Vapar Deposition)法、あるいは溶液
塗布法などによって形成できる。また、有機系薄膜の場
合には、有機物質を溶かした溶液またはその前駆体溶液
を用いて、スピンナー塗布法、浸せき塗布法、スクリー
ン印刷法、ロール塗布法などで塗布し、所定の硬化条件
(加熱、光照射など)で硬化させ形成する方法で作製す
ることができ、あるいは蒸着法、スパッタ法、CVD法
などで形成したり、LB(Langmuir-Blodgett )法など
で形成することもできる。しかし、この絶縁性膜は場合
によっては省略できる。
【0078】絶縁性膜5上には膜厚10〜100nmで配
向制御層6が形成される。ただし、絶縁性膜5が省略さ
れた場合には導電性膜3および4の上に直接配向制御層
を形成する。この配向制御層には無機系あるいは有機系
の層を使用することができる。無機系の配向制御層に
は、酸化ケイ素が使用でき、その成膜方法には公知の方
法が適用できるが、例えば、斜め蒸着法、回転蒸着法等
を使用することができる。有機系の配向制御層には、ナ
イロン、ポリビニルアルコール、ポリイミド等が使用で
き、通常この上をラビングする。また、高分子液晶、L
B膜を用いて配向させたり、磁場による配向、スペーサ
エッジ法による配向なども可能である。また、SiO2,
SiNx などを蒸着法、スパッタ法、CVD法などによ
って形成し、その上をラビングする方法も使用すること
が可能である。
向制御層6が形成される。ただし、絶縁性膜5が省略さ
れた場合には導電性膜3および4の上に直接配向制御層
を形成する。この配向制御層には無機系あるいは有機系
の層を使用することができる。無機系の配向制御層に
は、酸化ケイ素が使用でき、その成膜方法には公知の方
法が適用できるが、例えば、斜め蒸着法、回転蒸着法等
を使用することができる。有機系の配向制御層には、ナ
イロン、ポリビニルアルコール、ポリイミド等が使用で
き、通常この上をラビングする。また、高分子液晶、L
B膜を用いて配向させたり、磁場による配向、スペーサ
エッジ法による配向なども可能である。また、SiO2,
SiNx などを蒸着法、スパッタ法、CVD法などによ
って形成し、その上をラビングする方法も使用すること
が可能である。
【0079】次に2枚の絶縁性基板を張り合わせ、液晶
を注入して強誘電性液晶素子とする。以上図4において
は画素数1のスイッチング素子として説明したが、本発
明の強誘電性液晶および液晶素子は大容量マトリクスの
表示装置に適用可能であり、この場合には図5の平面模
式図に示すように上下基板の配線をマトリクス型に組み
合わせて用いることができる。
を注入して強誘電性液晶素子とする。以上図4において
は画素数1のスイッチング素子として説明したが、本発
明の強誘電性液晶および液晶素子は大容量マトリクスの
表示装置に適用可能であり、この場合には図5の平面模
式図に示すように上下基板の配線をマトリクス型に組み
合わせて用いることができる。
【0080】次に、本発明の好ましい配向方法について
述べる。強誘電性液晶素子の配向方法には種々の方法が
あるが、量産を考慮すると最も好ましいのはラビング法
である。ラビング法を用いる場合、主にパラレルラビン
グ、アンチパラレルラビング、片ラビングの3つの方法
がある。パラレルラビングは上下基板をラビングし、そ
のラビング方向が平行なラビング法である。アンチパラ
レルラビングは上下基板をラビングし、そのラビング方
向が反平行なラビング法である。片ラビングは上下基板
のうち片側の基板のみラビングする方法である。
述べる。強誘電性液晶素子の配向方法には種々の方法が
あるが、量産を考慮すると最も好ましいのはラビング法
である。ラビング法を用いる場合、主にパラレルラビン
グ、アンチパラレルラビング、片ラビングの3つの方法
がある。パラレルラビングは上下基板をラビングし、そ
のラビング方向が平行なラビング法である。アンチパラ
レルラビングは上下基板をラビングし、そのラビング方
向が反平行なラビング法である。片ラビングは上下基板
のうち片側の基板のみラビングする方法である。
【0081】このうち、片ラビングは良好な均一配向を
作るのが難しいという欠点を有する。なぜなら、強誘電
性液晶材料は光学活性な液晶であり、その液晶材料が高
温側にネマティック相を有すれば、そのネマティック相
は必然的に螺旋構造を有し、その螺旋構造のために均一
配向が得られにくいからである。また、もし、強誘電性
液晶材料が高温側にネマティック相をもたないならこの
問題は生じないが、逆に等方性液体状態から直接スメク
ティック相が出現することになり、これも良好な均一配
向が得られにくい原因となる。
作るのが難しいという欠点を有する。なぜなら、強誘電
性液晶材料は光学活性な液晶であり、その液晶材料が高
温側にネマティック相を有すれば、そのネマティック相
は必然的に螺旋構造を有し、その螺旋構造のために均一
配向が得られにくいからである。また、もし、強誘電性
液晶材料が高温側にネマティック相をもたないならこの
問題は生じないが、逆に等方性液体状態から直接スメク
ティック相が出現することになり、これも良好な均一配
向が得られにくい原因となる。
【0082】次にアンチパラレルラビングであるが、こ
の方法の場合、ラビング方向に沿って、線状の欠陥が生
じ易く、やはり均一な配向が得られにくい。均一配向を
得るためのもっとも有力な方法はINAC相系列を有す
る強誘電性液晶材料をパラレルラビングのセルに組み合
わせる方法である。この場合、ネマティック相において
螺旋構造が存在するが、上下の基板の両側から分子の配
向方向を規制するため、ネマティック相において均一な
配向が得られ易く、その状態からスメクティックA相、
キラルスメクティックC相へと降温してゆけば層法線の
方向の揃った配向が容易に得られる。
の方法の場合、ラビング方向に沿って、線状の欠陥が生
じ易く、やはり均一な配向が得られにくい。均一配向を
得るためのもっとも有力な方法はINAC相系列を有す
る強誘電性液晶材料をパラレルラビングのセルに組み合
わせる方法である。この場合、ネマティック相において
螺旋構造が存在するが、上下の基板の両側から分子の配
向方向を規制するため、ネマティック相において均一な
配向が得られ易く、その状態からスメクティックA相、
キラルスメクティックC相へと降温してゆけば層法線の
方向の揃った配向が容易に得られる。
【0083】しかしながら、パラレルラビングの強誘電
性液晶素子においても、キラルスメクティックC相にお
いて生じる配向状態は決して1つではない。全面均一に
ならない原因は2つある。ひとつはスメクティック層の
折れ曲がりに関するものである。強誘電性液晶セルが折
れ曲がった層構造(シェブロン層構造)を示すことはよ
く知られており、図6に示すように、2つの領域が存在
しうる。神辺らはこれをプレティルトとの関係からC
1,C2と名付けている。もう一つはユニフォーム
(U)とツイスト(T)である。ユニフォームは消光位
を示す配向、ツイストは消光位を示さない配向である。
向殿ら(M. Koden et al., Jpn. J. Appl. phys., 30,
L1823 (1991).)は、ハイプレティルト配向膜を用いたパ
ラレルラビングの強誘電性液晶セルにおいて、C1U
(C1−ユニフォーム),C1T(C1−ツイスト),
C2の3つの配向が得られたことを報告している。本発
明者らは更に詳細に検討した結果、パラレルラビングの
強誘電性液晶セルにおいてはC1U,C1T,C2U,
C2Tの4つの配向状態が存在することを見いだした。
図7にこれらの配向状態の分子配向を示す。
性液晶素子においても、キラルスメクティックC相にお
いて生じる配向状態は決して1つではない。全面均一に
ならない原因は2つある。ひとつはスメクティック層の
折れ曲がりに関するものである。強誘電性液晶セルが折
れ曲がった層構造(シェブロン層構造)を示すことはよ
く知られており、図6に示すように、2つの領域が存在
しうる。神辺らはこれをプレティルトとの関係からC
1,C2と名付けている。もう一つはユニフォーム
(U)とツイスト(T)である。ユニフォームは消光位
を示す配向、ツイストは消光位を示さない配向である。
向殿ら(M. Koden et al., Jpn. J. Appl. phys., 30,
L1823 (1991).)は、ハイプレティルト配向膜を用いたパ
ラレルラビングの強誘電性液晶セルにおいて、C1U
(C1−ユニフォーム),C1T(C1−ツイスト),
C2の3つの配向が得られたことを報告している。本発
明者らは更に詳細に検討した結果、パラレルラビングの
強誘電性液晶セルにおいてはC1U,C1T,C2U,
C2Tの4つの配向状態が存在することを見いだした。
図7にこれらの配向状態の分子配向を示す。
【0084】負の誘電率異方性を有する強誘電性液晶セ
ルにおいて得られる4つの配向状態について比較する
と、C1TとC2Tは消光位がなく黒状態が黒くないた
め良好なコントラストが得られない。またC1U配向は
スイッチングしにくく、またスイッチングしても駆動時
にC2状態が混在した配向へと変化してしまうという欠
点がある。これに対してC2U状態は良好なコントラス
トを与えることを本発明者らは見いだした。
ルにおいて得られる4つの配向状態について比較する
と、C1TとC2Tは消光位がなく黒状態が黒くないた
め良好なコントラストが得られない。またC1U配向は
スイッチングしにくく、またスイッチングしても駆動時
にC2状態が混在した配向へと変化してしまうという欠
点がある。これに対してC2U状態は良好なコントラス
トを与えることを本発明者らは見いだした。
【0085】C1・C2配向の出現性はプレティルトと
関係があるが、プレティルト角が0〜15°の範囲では
C2状態が発生しうる。プレティルト角が高いときには
向殿らが報告しているように、C2状態は消光位を示す
1つの状態しかなく、これはむしろ好ましい。ただ、プ
レティルト角の増加と共にC2よりC1の方が取り易く
なる傾向があるため、プレティルト角が10°以下が好
ましい。ただ、プレティルト角が低いほうがC2が発生
し易いが、逆に低すぎるとC2Tが発生し易くなる欠点
もあり、そういう意味ではプレティルト角の特に好まし
い範囲は5〜10°と言える。
関係があるが、プレティルト角が0〜15°の範囲では
C2状態が発生しうる。プレティルト角が高いときには
向殿らが報告しているように、C2状態は消光位を示す
1つの状態しかなく、これはむしろ好ましい。ただ、プ
レティルト角の増加と共にC2よりC1の方が取り易く
なる傾向があるため、プレティルト角が10°以下が好
ましい。ただ、プレティルト角が低いほうがC2が発生
し易いが、逆に低すぎるとC2Tが発生し易くなる欠点
もあり、そういう意味ではプレティルト角の特に好まし
い範囲は5〜10°と言える。
【0086】次に駆動方法について述べる。図2に示す
駆動波形(A)を用いることができるのはもちろんであ
るが、図8に示すような駆動法が考えられる。これらの
駆動法は部分書き換えができる駆動法であり、この強誘
電性液晶素子を用いて2000×2000ラインなどの
大表示容量のディスプレイを作製するには好ましい駆動
法である。図8に示した駆動波形(B)は、書き換える
画素に結合した走査電極に波形(1)をその他の走査電
極に波形(2)を印加する。信号電極の波形としては、
書き換える画素には波形(3)を、書き換えない画素に
は波形(4)を印加する。画素にかかる電圧波形は
(5)〜(8)で表されるが、書き換えないときの波形
(6)〜(8)の電圧が印加されたときのτが等しく、
透過光量がほぼ等しいため、フリッカのない良好な表示
が得られる。また、図9(国際公開番号WO 92/02925参
照)に示した駆動波形(C)は、1タイムスロットの0
V部分と1タイムスロットの0Vでないメインパルス部
分を用いた駆動法(A)に対して、メインパルス幅を任
意の長さに変えられるようにしたものであり、電圧を印
加するタイミングを電極間で重ねられ、ラインアドレス
タイムを小さくできるので好ましい駆動法の一つであ
る。
駆動波形(A)を用いることができるのはもちろんであ
るが、図8に示すような駆動法が考えられる。これらの
駆動法は部分書き換えができる駆動法であり、この強誘
電性液晶素子を用いて2000×2000ラインなどの
大表示容量のディスプレイを作製するには好ましい駆動
法である。図8に示した駆動波形(B)は、書き換える
画素に結合した走査電極に波形(1)をその他の走査電
極に波形(2)を印加する。信号電極の波形としては、
書き換える画素には波形(3)を、書き換えない画素に
は波形(4)を印加する。画素にかかる電圧波形は
(5)〜(8)で表されるが、書き換えないときの波形
(6)〜(8)の電圧が印加されたときのτが等しく、
透過光量がほぼ等しいため、フリッカのない良好な表示
が得られる。また、図9(国際公開番号WO 92/02925参
照)に示した駆動波形(C)は、1タイムスロットの0
V部分と1タイムスロットの0Vでないメインパルス部
分を用いた駆動法(A)に対して、メインパルス幅を任
意の長さに変えられるようにしたものであり、電圧を印
加するタイミングを電極間で重ねられ、ラインアドレス
タイムを小さくできるので好ましい駆動法の一つであ
る。
【0087】なお、本発明の強誘電性液晶組成物の非常
に好ましい利用法の一例としてパラレルラビング、C2
−ユニフォーム配向、特定の駆動法などについて述べた
訳であるが、勿論、本発明はこれに限定されるものでは
なく、別のタイプの強誘電性液晶素子、駆動法にも適用
可能なのは言うまでもない。
に好ましい利用法の一例としてパラレルラビング、C2
−ユニフォーム配向、特定の駆動法などについて述べた
訳であるが、勿論、本発明はこれに限定されるものでは
なく、別のタイプの強誘電性液晶素子、駆動法にも適用
可能なのは言うまでもない。
【0088】
合成例1 一般式(I)で表される化合物を合成した。化合物の構
造と転移温度を表1、2に示した。
造と転移温度を表1、2に示した。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】(合成方法) (1)化合物4の合成。 (1−a)まず、2,3-ジフルオロフェノール45.00gをク
ロロホルム250ml に溶かしたものに、臭素55.40gをクロ
ロホルムに溶かしたものを氷冷下で滴下した。滴下終了
後、室温で暫く攪拌したのち、水洗し、クロロホルムを
除去した。その後、ヘキサンで4回再結晶することによ
り、2,3-ジフルオロ−4-ブロモフェノール14.30g
を得た。
ロロホルム250ml に溶かしたものに、臭素55.40gをクロ
ロホルムに溶かしたものを氷冷下で滴下した。滴下終了
後、室温で暫く攪拌したのち、水洗し、クロロホルムを
除去した。その後、ヘキサンで4回再結晶することによ
り、2,3-ジフルオロ−4-ブロモフェノール14.30g
を得た。
【0092】(1−b)次に、2,3-ジフルオロ−4-ブロ
モフェノール7.00g をジメチルスルホキシド50mlに溶か
し、水酸化ナトリウム1.47g とn−ノニルブロマイド6.
80gを加えて室温で7日間攪拌した。反応終了後、ヘキ
サンで抽出し、水洗した後、ヘキサンを除去することに
より、油状の2,3-ジフルオロ−4-ブロモ−ノニルオキシ
ベンゼン9.86g を得た。
モフェノール7.00g をジメチルスルホキシド50mlに溶か
し、水酸化ナトリウム1.47g とn−ノニルブロマイド6.
80gを加えて室温で7日間攪拌した。反応終了後、ヘキ
サンで抽出し、水洗した後、ヘキサンを除去することに
より、油状の2,3-ジフルオロ−4-ブロモ−ノニルオキシ
ベンゼン9.86g を得た。
【0093】(1−c)次に、2,3-ジフルオロ−4-ブロ
モ−ノニルオキシベンゼン1.98g と、3-メチル−1-ブチ
ン−3-オール0.60gをトリエチルアミン50ml中、触媒に
ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)
30mg、ヨウ化銅(I)8mg、トリフェニルホスフィン60
mgを用いて窒素雰囲気下、12時間加熱還流した。反応終
了後、トリエチルアミンを除去した後、ヘキサンで抽出
した。ヘキサン層を1規定(N)の塩酸による洗浄、水
洗したのち、ヘキサンで減圧除去することにより油状の
下記化合物(a)1.87g を得た。
モ−ノニルオキシベンゼン1.98g と、3-メチル−1-ブチ
ン−3-オール0.60gをトリエチルアミン50ml中、触媒に
ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)
30mg、ヨウ化銅(I)8mg、トリフェニルホスフィン60
mgを用いて窒素雰囲気下、12時間加熱還流した。反応終
了後、トリエチルアミンを除去した後、ヘキサンで抽出
した。ヘキサン層を1規定(N)の塩酸による洗浄、水
洗したのち、ヘキサンで減圧除去することにより油状の
下記化合物(a)1.87g を得た。
【0094】
【化32】
【0095】(1−d)次に、上記化合物(a)1.87g
を無水トルエン100ml に溶かし、粉末の水酸化ナトリウ
ム0.47g を加え、1時間加熱還流した。反応終了後、ト
ルエンを除去し、エーテルで抽出した。水洗後、エーテ
ルを減圧除去することにより、油状の下記化合物(b)
1.22g を得た。
を無水トルエン100ml に溶かし、粉末の水酸化ナトリウ
ム0.47g を加え、1時間加熱還流した。反応終了後、ト
ルエンを除去し、エーテルで抽出した。水洗後、エーテ
ルを減圧除去することにより、油状の下記化合物(b)
1.22g を得た。
【0096】
【化33】
【0097】(1−e)次に、2-ブロモ−5-ニトロピリ
ジン5.00g と1-ノニン3.95g をトリエチルアミン50ml
中、触媒にジクロロビストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(II)204mg およびヨウ化銅(I)51mgを用いて窒
素雰囲気下、室温で一昼夜反応させた。反応終了後、ト
リエチルアミンを除去し、ヘキサンで抽出した。ヘキサ
ン層を塩酸水による洗浄、水洗を経てから、トルエンに
溶かしてシリカゲルカラム処理した後、メタノールで再
結晶することにより、下記化合物(c)3.18g を得た。
ジン5.00g と1-ノニン3.95g をトリエチルアミン50ml
中、触媒にジクロロビストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(II)204mg およびヨウ化銅(I)51mgを用いて窒
素雰囲気下、室温で一昼夜反応させた。反応終了後、ト
リエチルアミンを除去し、ヘキサンで抽出した。ヘキサ
ン層を塩酸水による洗浄、水洗を経てから、トルエンに
溶かしてシリカゲルカラム処理した後、メタノールで再
結晶することにより、下記化合物(c)3.18g を得た。
【0098】
【化34】
【0099】(1−f)次に、上記化合物(c)3.18g
を含むエタノール30mlの中へ触媒として5%のパラジウ
ムカーボン0.50g を加えて常圧の水素雰囲気下、室温で
攪拌して水素添加および還元を行った。水素の吸収が無
くなるのを確認した後、濾過により触媒を除き、次いで
エタノールを減圧で除去することにより、油状の2-n-ノ
ニル−5-アミノピリジン2.78g を得た。
を含むエタノール30mlの中へ触媒として5%のパラジウ
ムカーボン0.50g を加えて常圧の水素雰囲気下、室温で
攪拌して水素添加および還元を行った。水素の吸収が無
くなるのを確認した後、濾過により触媒を除き、次いで
エタノールを減圧で除去することにより、油状の2-n-ノ
ニル−5-アミノピリジン2.78g を得た。
【0100】(1−g)次に、36%の塩酸11.00gを含む
水100ml の中へ、2-n-ノニル−5-アミノピリジン2.78g
を加えて、5℃以下に冷却した。その中へ、別途調整し
た亜硝酸ナトリウム水溶液(亜硝酸ナトリウム0.72g 、
水5ml)を5℃以下で滴下した。滴下終了後、更に1時
間攪拌した後、ヨウ化カリウム水溶液(ヨウ化カリウム
8.60g 、水10ml)を加えて徐々に室温に戻し、窒素の発
生がなくなるまで攪拌した。反応終了後、溶液に水酸化
ナトリウムを加えてアルカリ性にし、ヘキサンで抽出し
た。ヘキサン層を水洗、亜硫酸水素ナトリウム水による
洗浄、水洗を経てからシリカゲルカラム処理することに
より、油状の2-n-ノニル−5-ヨードピリジン2.51g を得
た。
水100ml の中へ、2-n-ノニル−5-アミノピリジン2.78g
を加えて、5℃以下に冷却した。その中へ、別途調整し
た亜硝酸ナトリウム水溶液(亜硝酸ナトリウム0.72g 、
水5ml)を5℃以下で滴下した。滴下終了後、更に1時
間攪拌した後、ヨウ化カリウム水溶液(ヨウ化カリウム
8.60g 、水10ml)を加えて徐々に室温に戻し、窒素の発
生がなくなるまで攪拌した。反応終了後、溶液に水酸化
ナトリウムを加えてアルカリ性にし、ヘキサンで抽出し
た。ヘキサン層を水洗、亜硫酸水素ナトリウム水による
洗浄、水洗を経てからシリカゲルカラム処理することに
より、油状の2-n-ノニル−5-ヨードピリジン2.51g を得
た。
【0101】(1−h)更に、2-n-ノニル−5-ヨードピ
リジン2.47g と(1−d)で得た化合物(b)2.09g を
トリエチルアミン50ml中、触媒にジクロロビスフェニル
ホスフィンパラジウム(II)26mgとヨウ化銅(I)7mg
を用いて、窒素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。反応
終了後、トリエチルアミンを除去し、トルエンで抽出し
た。1規定(N)塩酸で洗浄後、水洗し、シリカゲルカ
ラムで精製した後、エタノールで4回再結晶することに
より化合物4を1.87g 得た。
リジン2.47g と(1−d)で得た化合物(b)2.09g を
トリエチルアミン50ml中、触媒にジクロロビスフェニル
ホスフィンパラジウム(II)26mgとヨウ化銅(I)7mg
を用いて、窒素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。反応
終了後、トリエチルアミンを除去し、トルエンで抽出し
た。1規定(N)塩酸で洗浄後、水洗し、シリカゲルカ
ラムで精製した後、エタノールで4回再結晶することに
より化合物4を1.87g 得た。
【0102】上記化合物4の合成法と同様にして、化合
物1,化合物2,化合物3,化合物5,化合物6,化合
物7を合成した。得られた化合物の物理的性質を以下に
示した。 化合物11 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.22〜1.50(m,20H), 1.65〜1.86
(m,4H) 2.77(t,2H), 4.03(t,2H),6.69(dt,1H),7.12(d,1H) 7.17(dt,1H),7.70(dd,1H),8.66(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.64(dd,1F),-82.69(dd,1F) 化合物21 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.84〜0.92(m,6H), 1.22〜1.51(m,24H),1.65〜1.88(m,4
H) 2.79(t,2H), 4.06(t,2H),6.71(dt,1H),7.12 〜7.21(m,2
H) 7.71(dd,1H),8.68(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.69(dd,1F) 化合物31 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.22〜1.49(m,26H),1.66〜1.86(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.70(dt,1H),7.12 (d,1H) 7.18(dt,1H),7.70(dd,1H),8.67(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.85(dd,1F),-82.69(dd,1F) 化合物41 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.90(m,6H), 1.22〜1.49(m,24H),1.65〜1.86(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.70(dt,1H),7.10 〜7.19(m,2
H) 7.70(dd,1H),8.65(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.68(dd,1F) 化合物51 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.91(m,6H), 1.22〜1.50(m,26H),1.65〜1.85(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.69(dt,1H),7.10 〜7.20(m,2
H) 7.70(dd,1H),8.65(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.69(dd,1F) 化合物61 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.91(m,6H), 1.22〜1.50(m,24H),1.66〜1.88(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.70(dt,1H),7.11 〜7.20(m,2
H) 7.70(dd,1H),8.67(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.68(dd,1F) 化合物71 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.90(m,6H), 1.22〜1.50(m,28H),1.63〜1.86(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.70(dt,1H),7.11 〜7.20(m,2
H) 7.70(dd,1H),8.66(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.69(dd,1F) (2)化合物8の合成 (2−a)まず、上記(1−a)〜(1−d)と同様に
して反応を行い、上記化合物(b)を1.22g 合成した。
物1,化合物2,化合物3,化合物5,化合物6,化合
物7を合成した。得られた化合物の物理的性質を以下に
示した。 化合物11 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.22〜1.50(m,20H), 1.65〜1.86
(m,4H) 2.77(t,2H), 4.03(t,2H),6.69(dt,1H),7.12(d,1H) 7.17(dt,1H),7.70(dd,1H),8.66(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.64(dd,1F),-82.69(dd,1F) 化合物21 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.84〜0.92(m,6H), 1.22〜1.51(m,24H),1.65〜1.88(m,4
H) 2.79(t,2H), 4.06(t,2H),6.71(dt,1H),7.12 〜7.21(m,2
H) 7.71(dd,1H),8.68(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.69(dd,1F) 化合物31 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.22〜1.49(m,26H),1.66〜1.86(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.70(dt,1H),7.12 (d,1H) 7.18(dt,1H),7.70(dd,1H),8.67(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.85(dd,1F),-82.69(dd,1F) 化合物41 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.90(m,6H), 1.22〜1.49(m,24H),1.65〜1.86(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.70(dt,1H),7.10 〜7.19(m,2
H) 7.70(dd,1H),8.65(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.68(dd,1F) 化合物51 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.91(m,6H), 1.22〜1.50(m,26H),1.65〜1.85(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.69(dt,1H),7.10 〜7.20(m,2
H) 7.70(dd,1H),8.65(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.69(dd,1F) 化合物61 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.91(m,6H), 1.22〜1.50(m,24H),1.66〜1.88(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.70(dt,1H),7.11 〜7.20(m,2
H) 7.70(dd,1H),8.67(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.68(dd,1F) 化合物71 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.90(m,6H), 1.22〜1.50(m,28H),1.63〜1.86(m,4
H) 2.78(t,2H), 4.03(t,2H),6.70(dt,1H),7.11 〜7.20(m,2
H) 7.70(dd,1H),8.66(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.84(dd,1F),-82.69(dd,1F) (2)化合物8の合成 (2−a)まず、上記(1−a)〜(1−d)と同様に
して反応を行い、上記化合物(b)を1.22g 合成した。
【0103】(2−b)次に、2-ブロモ−5-ニトロピリ
ジン20.00gを含むエタノール200mlの中へ触媒として酸
化白金1.00g 加えて、常圧の水素雰囲気下、室温で攪拌
して還元を行った。水素の吸収がなくなるのを確認した
後、濾過により触媒を除き、ついでエタノールを減圧で
除去することにより、2-ブロモ−5-アミノピリジン19.3
4gを得た。
ジン20.00gを含むエタノール200mlの中へ触媒として酸
化白金1.00g 加えて、常圧の水素雰囲気下、室温で攪拌
して還元を行った。水素の吸収がなくなるのを確認した
後、濾過により触媒を除き、ついでエタノールを減圧で
除去することにより、2-ブロモ−5-アミノピリジン19.3
4gを得た。
【0104】(2−c)次に、36%の塩酸77.00gを含む
水500ml の中へ、2-ブロモ−5-アミノピリジン15.34gを
加えて、5℃以下に冷却した。その中へ、別途調整した
亜硝酸ナトリウム水溶液(亜硝酸ナトリウム5.04g 、水
35ml)を5℃以下で滴下した。滴下終了後、更に1時間
攪拌した後、ヨウ化カリウム水溶液(ヨウ化カリウム6
0.00g、水70ml)を加えて徐々に室温に戻し、窒素の発
生がなくなるまで攪拌した。反応終了後、溶液に水酸化
ナトリウムを加えてアルカリ性にし、ヘキサンで抽出し
た。ヘキサン層を水洗、亜硫酸水素ナトリウム水による
洗浄、水洗を経てからシリカゲルカラム処理することに
より、油状の2-ブロモ−5-ヨードピリジン18.45gを得
た。
水500ml の中へ、2-ブロモ−5-アミノピリジン15.34gを
加えて、5℃以下に冷却した。その中へ、別途調整した
亜硝酸ナトリウム水溶液(亜硝酸ナトリウム5.04g 、水
35ml)を5℃以下で滴下した。滴下終了後、更に1時間
攪拌した後、ヨウ化カリウム水溶液(ヨウ化カリウム6
0.00g、水70ml)を加えて徐々に室温に戻し、窒素の発
生がなくなるまで攪拌した。反応終了後、溶液に水酸化
ナトリウムを加えてアルカリ性にし、ヘキサンで抽出し
た。ヘキサン層を水洗、亜硫酸水素ナトリウム水による
洗浄、水洗を経てからシリカゲルカラム処理することに
より、油状の2-ブロモ−5-ヨードピリジン18.45gを得
た。
【0105】(2−d)次に、2-ブロモ−5-ヨードピリ
ジン11.20gと1-ノニン6.36g をトリエチルアミン100 ml
中、触媒にジクロロビストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(II)137mg およびヨウ化銅(I)34mgを用いて窒
素雰囲気下、室温で7時間攪拌した。反応終了後、ヘキ
サンで抽出し、水洗して後、ヘキサンを減圧除去した。
その後、シリカゲルカラム処理することにより、下記化
合物(d)9.98g を得た。
ジン11.20gと1-ノニン6.36g をトリエチルアミン100 ml
中、触媒にジクロロビストリフェニルホスフィンパラジ
ウム(II)137mg およびヨウ化銅(I)34mgを用いて窒
素雰囲気下、室温で7時間攪拌した。反応終了後、ヘキ
サンで抽出し、水洗して後、ヘキサンを減圧除去した。
その後、シリカゲルカラム処理することにより、下記化
合物(d)9.98g を得た。
【0106】
【化35】
【0107】(2−e)2-ブロモピリジンの代わりに上
記化合物(d)9.98g を用いて上記(2−b)と同様の
操作を行って水素添加することにより、2-ブロモ−5-n-
ノニルピリジン8.23g を得た。 (2−f)更に、2-ノニル−5-n-ノニルピリジン1.31g
と(2−a)で得た化合物(b)1.29g をトリエチルア
ミン50ml中、触媒にジクロロビスフェニルホスフィンパ
ラジウム(II)16mg、ヨウ化銅(I)4mg、トリフェニ
ルホスフィン24mgを用いて、窒素雰囲気下、3時間加熱
還流した。反応終了後、トリエチルアミンを除去し、ト
ルエンで抽出した。1規定(N)塩酸で洗浄後、水洗
し、シリカゲルカラムで精製した後、エタノールで4回
再結晶することにより化合物8を1.15g 得た。
記化合物(d)9.98g を用いて上記(2−b)と同様の
操作を行って水素添加することにより、2-ブロモ−5-n-
ノニルピリジン8.23g を得た。 (2−f)更に、2-ノニル−5-n-ノニルピリジン1.31g
と(2−a)で得た化合物(b)1.29g をトリエチルア
ミン50ml中、触媒にジクロロビスフェニルホスフィンパ
ラジウム(II)16mg、ヨウ化銅(I)4mg、トリフェニ
ルホスフィン24mgを用いて、窒素雰囲気下、3時間加熱
還流した。反応終了後、トリエチルアミンを除去し、ト
ルエンで抽出した。1規定(N)塩酸で洗浄後、水洗
し、シリカゲルカラムで精製した後、エタノールで4回
再結晶することにより化合物8を1.15g 得た。
【0108】上記化合物8の合成法と同様にして、化合
物9を合成した。得られた化合物の物理的性質を以下に
示した。 化合物81 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.62(m,26H), 1.77〜1.87
(m,2H) 2.62(t,2H), 4.06(t,2H),6.72(dt,1H),7.22 〜7.27(m,1
H) 7.43〜7.51(m,2H),8.46(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.22(dd,1F),-82.64(dd,1F) 化合物91 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.68(m,26H), 1.77〜1.88
(m,2H) 2.62(t,2H), 4.06(t,2H),6.72(dt,1H),7.22 〜7.29(m,1
H) 7.43〜7.50(m,2H),8.44(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.22(dd,1F),-82.62(dd,1F) (3)化合物14の合成。
物9を合成した。得られた化合物の物理的性質を以下に
示した。 化合物81 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.62(m,26H), 1.77〜1.87
(m,2H) 2.62(t,2H), 4.06(t,2H),6.72(dt,1H),7.22 〜7.27(m,1
H) 7.43〜7.51(m,2H),8.46(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.22(dd,1F),-82.64(dd,1F) 化合物91 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.68(m,26H), 1.77〜1.88
(m,2H) 2.62(t,2H), 4.06(t,2H),6.72(dt,1H),7.22 〜7.29(m,1
H) 7.43〜7.50(m,2H),8.44(d,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -57.22(dd,1F),-82.62(dd,1F) (3)化合物14の合成。
【0109】(3−a)まず、2,3-ジフルオロフェノー
ル45.00gをクロロホルム250ml に溶かしたものに、臭素
55.40gをクロロホルムに溶かしたものを氷冷下で滴下し
た。滴下終了後、室温で暫く攪拌したのち、水洗し、ク
ロロホルムを除去した。その後、ヘキサンで4回再結晶
することにより、2,3-ジフルオロ−4-ブロモフェノール
14.30 gを得た。
ル45.00gをクロロホルム250ml に溶かしたものに、臭素
55.40gをクロロホルムに溶かしたものを氷冷下で滴下し
た。滴下終了後、室温で暫く攪拌したのち、水洗し、ク
ロロホルムを除去した。その後、ヘキサンで4回再結晶
することにより、2,3-ジフルオロ−4-ブロモフェノール
14.30 gを得た。
【0110】(3−b)次に、2,3-ジフルオロ−4-ブロ
モフェノール7.00g をジメチルスルホキシド50mlに溶か
し、水酸化ナトリウム1.47g とn−ノニルブロマイド6.
80gを加えて室温で7日間攪拌した。反応終了後、ヘキ
サンで抽出し、水洗した後、ヘキサンを除去することに
より、油状の2,3-ジフルオロ−4-ブロモ−ノニルオキシ
ベンゼン9.86g を得た。
モフェノール7.00g をジメチルスルホキシド50mlに溶か
し、水酸化ナトリウム1.47g とn−ノニルブロマイド6.
80gを加えて室温で7日間攪拌した。反応終了後、ヘキ
サンで抽出し、水洗した後、ヘキサンを除去することに
より、油状の2,3-ジフルオロ−4-ブロモ−ノニルオキシ
ベンゼン9.86g を得た。
【0111】(3−c)次に、2,3-ジフルオロ−4-ブロ
モ−ノニルオキシベンゼン1.98g と、3-メチル−1-ブチ
ン−3-オール0.60gをトリエチルアミン50ml中、触媒に
ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)
30mg、ヨウ化銅(I)8mg、トリフェニルホスフィン60
mgを用いて窒素雰囲気下、12時間加熱還流した。反応終
了後、トリエチルアミンを除去した後、ヘキサンで抽出
した。ヘキサン層を1規定(N)の塩酸による洗浄、水
洗したのち、ヘキサンで減圧除去することにより油状の
下記化合物(a)1.87g を得た。
モ−ノニルオキシベンゼン1.98g と、3-メチル−1-ブチ
ン−3-オール0.60gをトリエチルアミン50ml中、触媒に
ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)
30mg、ヨウ化銅(I)8mg、トリフェニルホスフィン60
mgを用いて窒素雰囲気下、12時間加熱還流した。反応終
了後、トリエチルアミンを除去した後、ヘキサンで抽出
した。ヘキサン層を1規定(N)の塩酸による洗浄、水
洗したのち、ヘキサンで減圧除去することにより油状の
下記化合物(a)1.87g を得た。
【0112】
【化36】
【0113】(3−d)次に、上記化合物(a)1.87g
を無水トルエン100ml に溶かし、粉末の水酸化ナトリウ
ム0.47g を加え、1時間加熱還流した。反応終了後、ト
ルエンを除去し、エーテルで抽出した。水洗後、エーテ
ルを減圧除去することにより、油状の下記化合物(b)
1.22g を得た。
を無水トルエン100ml に溶かし、粉末の水酸化ナトリウ
ム0.47g を加え、1時間加熱還流した。反応終了後、ト
ルエンを除去し、エーテルで抽出した。水洗後、エーテ
ルを減圧除去することにより、油状の下記化合物(b)
1.22g を得た。
【0114】
【化37】
【0115】(3−e)更に、(3−d)で得た化合物
(b)2.31g と(3−b)で得た2,3-ジフルオロ−4-ヨ
ード-n- ノニルオキシベンゼン2.89g をトリエチルアミ
ン50ml中、触媒にジクロロビスフェニルホスフィンパラ
ジウム(II)26mgとヨウ化銅(I)7mgを用いて、窒素
雰囲気下、室温で10時間攪拌した。反応終了後、トリエ
チルアミンを除去し、トルエンで抽出した。1規定
(N)塩酸で洗浄後、水洗し、シリカゲルカラムで精製
した後、エタノールで4回再結晶することにより化合物
14を1.92g 得た。
(b)2.31g と(3−b)で得た2,3-ジフルオロ−4-ヨ
ード-n- ノニルオキシベンゼン2.89g をトリエチルアミ
ン50ml中、触媒にジクロロビスフェニルホスフィンパラ
ジウム(II)26mgとヨウ化銅(I)7mgを用いて、窒素
雰囲気下、室温で10時間攪拌した。反応終了後、トリエ
チルアミンを除去し、トルエンで抽出した。1規定
(N)塩酸で洗浄後、水洗し、シリカゲルカラムで精製
した後、エタノールで4回再結晶することにより化合物
14を1.92g 得た。
【0116】上記化合物14の合成法と同様にして、化
合物10,化合物11,化合物12,化合物13,化合
物15,化合物16,化合物17を合成した。得られた
化合物の物理的性質を以下に示した。 化合物101 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.23〜1.50(m,20H),1.71〜1.85(m,4
H) 3.94(t,2H), 4.02(t,2H),6.67(dt,1H),6.84(d,2H) 7.13(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.37(dd,1F),-83.02(dd,1F) 化合物111 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.23〜1.50(m,22H),1.70〜1.85(m,4
H) 3.95(t,2H), 4.03(t,2H),6.68(dt,1H),6.83(d,2H) 7.15(dt,1H),7.43(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.02(dd,1F) 化合物121 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.51(m,24H),1.71〜1.85(m,4
H) 3.94(t,2H), 4.02(t,2H),6.68(dt,1H),6.85(d,2H) 7.14(dt,1H),7.43(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.01(dd,1F) 化合物131 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.50(m,20H),1.71〜1.86(m,4
H) 3.93(t,2H), 4.02(t,2H),6.68(dt,1H),6.84(d,2H) 7.13(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.37(dd,1F),-83.03(dd,1F) 化合物141 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.22〜1.50(m,24H),1.72〜1.85(m,4
H) 3.94(t,2H), 4.02(t,2H),6.68(dt,1H),6.86(d,2H) 7.14(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.01(dd,1F) 化合物151 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.50(m,22H),1.72〜1.86(m,4
H) 3.95(t,2H), 4.02(t,2H),6.68(dt,1H),6.83(d,2H) 7.13(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.02(dd,1F) 化合物161 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.51(m,24H),1.70〜1.85(m,4
H) 3.95(t,2H), 4.03(t,2H),6.68(dt,1H),6.84(d,2H) 7.13(dt,1H),7.45(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.01(dd,1F) 化合物171 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.85〜0.92(m,6H), 1.22〜1.51(m,24H),1.71〜1.86(m,4
H) 3.93(t,2H), 4.03(t,2H),6.68(dt,1H),6.85(d,2H) 7.13(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.37(dd,1F),-83.02(dd,1F)
合物10,化合物11,化合物12,化合物13,化合
物15,化合物16,化合物17を合成した。得られた
化合物の物理的性質を以下に示した。 化合物101 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.23〜1.50(m,20H),1.71〜1.85(m,4
H) 3.94(t,2H), 4.02(t,2H),6.67(dt,1H),6.84(d,2H) 7.13(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.37(dd,1F),-83.02(dd,1F) 化合物111 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.23〜1.50(m,22H),1.70〜1.85(m,4
H) 3.95(t,2H), 4.03(t,2H),6.68(dt,1H),6.83(d,2H) 7.15(dt,1H),7.43(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.02(dd,1F) 化合物121 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.51(m,24H),1.71〜1.85(m,4
H) 3.94(t,2H), 4.02(t,2H),6.68(dt,1H),6.85(d,2H) 7.14(dt,1H),7.43(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.01(dd,1F) 化合物131 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.50(m,20H),1.71〜1.86(m,4
H) 3.93(t,2H), 4.02(t,2H),6.68(dt,1H),6.84(d,2H) 7.13(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.37(dd,1F),-83.03(dd,1F) 化合物141 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.91(m,6H), 1.22〜1.50(m,24H),1.72〜1.85(m,4
H) 3.94(t,2H), 4.02(t,2H),6.68(dt,1H),6.86(d,2H) 7.14(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.01(dd,1F) 化合物151 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.50(m,22H),1.72〜1.86(m,4
H) 3.95(t,2H), 4.02(t,2H),6.68(dt,1H),6.83(d,2H) 7.13(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.02(dd,1F) 化合物161 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.51(m,24H),1.70〜1.85(m,4
H) 3.95(t,2H), 4.03(t,2H),6.68(dt,1H),6.84(d,2H) 7.13(dt,1H),7.45(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.36(dd,1F),-83.01(dd,1F) 化合物171 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.85〜0.92(m,6H), 1.22〜1.51(m,24H),1.71〜1.86(m,4
H) 3.93(t,2H), 4.03(t,2H),6.68(dt,1H),6.85(d,2H) 7.13(dt,1H),7.44(d,2H)19 F−NMR;δ(ppm) -58.37(dd,1F),-83.02(dd,1F)
【0117】合成例2 一般式(II)および(III)で表される化合物を合成し
た。化合物の構造を表3に示した。
た。化合物の構造を表3に示した。
【0118】
【表3】
【0119】(合成方法) (1)(2S,5S,6S)−テトラヒドロ−6−トリ
フルオロメチル−5−ヘキシルオキシ−2−(4”−ヘ
キシルオキシビフェニル−4’−カルボニルオキシ)ピ
ランの合成(化合物18) (1−a)まず、(5S,6S)−テトラヒドロ−5−
t−ブチルジメチルシロキシ−6−トリフルオロメチル
−2−ヒドロキシピラン6.4g(21ミリモル)をヘ
キサノール40ミリリットルに溶かし、パラトルエンス
ルホン酸0.1gを加え、室温で18時間反応した。こ
の反応溶液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、アセタール化合物8.0g(21ミリモ
ル)を得た。
フルオロメチル−5−ヘキシルオキシ−2−(4”−ヘ
キシルオキシビフェニル−4’−カルボニルオキシ)ピ
ランの合成(化合物18) (1−a)まず、(5S,6S)−テトラヒドロ−5−
t−ブチルジメチルシロキシ−6−トリフルオロメチル
−2−ヒドロキシピラン6.4g(21ミリモル)をヘ
キサノール40ミリリットルに溶かし、パラトルエンス
ルホン酸0.1gを加え、室温で18時間反応した。こ
の反応溶液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、アセタール化合物8.0g(21ミリモ
ル)を得た。
【0120】(1−b)次に(1−a)で得られたアセ
タール化合物8.0gをテトラヒドロフラン20ミリリ
ットルに溶かし、テトラ−n−ブチルアンモニウムフル
オライドの1.0モル/リットルのテトラヒドロフラン
溶液10ミリリットルを加え、0℃で1時間、室温で4
0時間反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反応
を停止し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽出
物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離精製して、(2R,5S,6
S)の不斉炭素を有するアルコール化合物3.0g(1
1ミリモル)及び(2S,5S,6S)の不斉炭素を有
するアルコール化合物2.3g(8.0ミリモル)を得
た。
タール化合物8.0gをテトラヒドロフラン20ミリリ
ットルに溶かし、テトラ−n−ブチルアンモニウムフル
オライドの1.0モル/リットルのテトラヒドロフラン
溶液10ミリリットルを加え、0℃で1時間、室温で4
0時間反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反応
を停止し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽出
物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離精製して、(2R,5S,6
S)の不斉炭素を有するアルコール化合物3.0g(1
1ミリモル)及び(2S,5S,6S)の不斉炭素を有
するアルコール化合物2.3g(8.0ミリモル)を得
た。
【0121】(1−c) 次に(1−b)で得られた
(2R,5S,6S)の不斉炭素を有するアルコール化
合物0.56g(2.1ミリモル)のテトラヒドロフラ
ン(5ミリリットル)溶液を、60%水素化ナトリウム
0.10g(2.5ミリモル)のテトラヒドロフラン
(3ミリリットル)溶液に窒素雰囲気下0℃で滴下し3
0分間攪拌した。次いで、1−ブロモヘキサン0.35
ミリリットル(2.5ミリリットル)およびジメチルス
ルホキシド(2ミリリットル)を加えて室温で18時間
反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反応を停止
し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽出物を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して、エーテル化合物0.72g
(2.0ミリモル)を得た。
(2R,5S,6S)の不斉炭素を有するアルコール化
合物0.56g(2.1ミリモル)のテトラヒドロフラ
ン(5ミリリットル)溶液を、60%水素化ナトリウム
0.10g(2.5ミリモル)のテトラヒドロフラン
(3ミリリットル)溶液に窒素雰囲気下0℃で滴下し3
0分間攪拌した。次いで、1−ブロモヘキサン0.35
ミリリットル(2.5ミリリットル)およびジメチルス
ルホキシド(2ミリリットル)を加えて室温で18時間
反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反応を停止
し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽出物を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して、エーテル化合物0.72g
(2.0ミリモル)を得た。
【0122】(1−d)次に(1−c)で得られたエー
テル化合物0.52g(1.5ミリモル)をテトラヒド
ロフラン10ミリリットルに溶かし、蒸留水10ミリリ
ットルおよび濃硫酸2ミリリットルを加え、50時間還
流した。1規定水酸化カリウム水溶液を加えて反応を停
止し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽出物を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製して、ヘミアセタール化合物0.
37g(1.4ミリモル)を得た。
テル化合物0.52g(1.5ミリモル)をテトラヒド
ロフラン10ミリリットルに溶かし、蒸留水10ミリリ
ットルおよび濃硫酸2ミリリットルを加え、50時間還
流した。1規定水酸化カリウム水溶液を加えて反応を停
止し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽出物を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製して、ヘミアセタール化合物0.
37g(1.4ミリモル)を得た。
【0123】(1−e) 次に(1−d)で得られたヘ
ミアセタール化合物0.29g(1.1ミリモル)と
4’−ヘキシルオキシ−4−ビフェニルカルボン酸クロ
リド0.49g(1.6ミリモル)のトルエン溶液中に
無水ピリジンを加え、室温で反応した。この反応溶液に
蒸留水を加えて反応を停止し、反応物をエーテルで抽出
した。次いで、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。エーテルを減圧留去した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで分離精製し、目的化合物
である(2S、5S、6S)−テトラヒドロ−6−トリ
フルオロメチル−5−ヘキシルオキシ−(4”−ヘキシ
ルオキシビフェニル−4’−カルボキシルオキシ)ピラ
ン0.34g(0.6ミリモル)を得た。
ミアセタール化合物0.29g(1.1ミリモル)と
4’−ヘキシルオキシ−4−ビフェニルカルボン酸クロ
リド0.49g(1.6ミリモル)のトルエン溶液中に
無水ピリジンを加え、室温で反応した。この反応溶液に
蒸留水を加えて反応を停止し、反応物をエーテルで抽出
した。次いで、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。エーテルを減圧留去した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで分離精製し、目的化合物
である(2S、5S、6S)−テトラヒドロ−6−トリ
フルオロメチル−5−ヘキシルオキシ−(4”−ヘキシ
ルオキシビフェニル−4’−カルボキシルオキシ)ピラ
ン0.34g(0.6ミリモル)を得た。
【0124】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 分子式:C31H41F3O5 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.81〜0.99(m,6H), 1.19〜1.68(m,15H), 1.70〜1.93
(m,4H) 2.12〜2.25(m,1H), 2.29〜2.42(m,3H), 3.40〜3.65
(m,3H) 4.01(t, J=6.6Hz, 2H), 6.14(dd, J=2.7, 6.6Hz, 1H) 6.98(d, J=8.8Hz, 2H), 7.56(d, J=8.8Hz, 2H) 7.62(d, J=8.5Hz, 2H), 8.10(d, J=8.4Hz, 2H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -74.98(d,J=7.4Hz) IR(cm-1) 1730, 1605, 1495, 1265, 1180, 1080 質量分析 m/e(M+) 計算値 550.2906 実測値 550.2914 [α]26 D=+10.7°(C(濃度)=1.03,溶媒:クロ
ロホルム)
す。 分子式:C31H41F3O5 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.81〜0.99(m,6H), 1.19〜1.68(m,15H), 1.70〜1.93
(m,4H) 2.12〜2.25(m,1H), 2.29〜2.42(m,3H), 3.40〜3.65
(m,3H) 4.01(t, J=6.6Hz, 2H), 6.14(dd, J=2.7, 6.6Hz, 1H) 6.98(d, J=8.8Hz, 2H), 7.56(d, J=8.8Hz, 2H) 7.62(d, J=8.5Hz, 2H), 8.10(d, J=8.4Hz, 2H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -74.98(d,J=7.4Hz) IR(cm-1) 1730, 1605, 1495, 1265, 1180, 1080 質量分析 m/e(M+) 計算値 550.2906 実測値 550.2914 [α]26 D=+10.7°(C(濃度)=1.03,溶媒:クロ
ロホルム)
【0125】(2)(2R,5S,6S)−テトラヒド
ロ−6−トリフルオロメチル−2−ヘキシルオキシ−5
−(4”−ヘキシルオキシビフェニル−4’−カルボニ
ルオキシ)ピランの合成(化合物21)
ロ−6−トリフルオロメチル−2−ヘキシルオキシ−5
−(4”−ヘキシルオキシビフェニル−4’−カルボニ
ルオキシ)ピランの合成(化合物21)
【0126】(2−a)まず、窒素雰囲気下、フラン1
3.6g(200ミリモル)をテトラヒドロフラン15
0ミリリットルに加え、1.5モル/リットルのn−ブ
チルリチウムヘキサン溶液133ミリリットル(200
ミリモル)を−20℃で滴下し、1時間反応させた。次
に、トリメチルシリルクロリド21.7g(200ミリ
モル)を滴下し、−20℃で1時間攪拌した。1.5モ
ル/リットルのn−ブチルリチウムヘキサン溶液133
ミリリットル(200ミリモル)を加え、−20℃で1
時間反応させた後、−78℃でトリフルオロ酢酸エチル
28.4g(200ミリモル)を滴下し、−78℃で1
時間、室温でさらに1時間反応させた。この反応溶液に
3規定の塩酸を加えて反応を停止させ、酢酸エチルで抽
出した。次いで、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
酢酸エチルを減圧留去し、フラン誘導体の粗生成物を得
た。
3.6g(200ミリモル)をテトラヒドロフラン15
0ミリリットルに加え、1.5モル/リットルのn−ブ
チルリチウムヘキサン溶液133ミリリットル(200
ミリモル)を−20℃で滴下し、1時間反応させた。次
に、トリメチルシリルクロリド21.7g(200ミリ
モル)を滴下し、−20℃で1時間攪拌した。1.5モ
ル/リットルのn−ブチルリチウムヘキサン溶液133
ミリリットル(200ミリモル)を加え、−20℃で1
時間反応させた後、−78℃でトリフルオロ酢酸エチル
28.4g(200ミリモル)を滴下し、−78℃で1
時間、室温でさらに1時間反応させた。この反応溶液に
3規定の塩酸を加えて反応を停止させ、酢酸エチルで抽
出した。次いで、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
酢酸エチルを減圧留去し、フラン誘導体の粗生成物を得
た。
【0127】(2−b)次に乾燥エタノール100ミリ
リットルに水素化ホウ素ナトリウム2.3g(60ミリ
モル)を加え、上記反応で得たフラン誘導体の粗生成物
を0℃で30分かけて滴下した。室温で2時間反応させ
た後、エタノールを減圧留去し、3規定の塩酸を加えて
反応を停止させ、酢酸エチルにより抽出した。次いで、
飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチルを減
圧留去した後、減圧蒸留を行い、アルコール化合物4
0.5g(170ミリモル)を得た。
リットルに水素化ホウ素ナトリウム2.3g(60ミリ
モル)を加え、上記反応で得たフラン誘導体の粗生成物
を0℃で30分かけて滴下した。室温で2時間反応させ
た後、エタノールを減圧留去し、3規定の塩酸を加えて
反応を停止させ、酢酸エチルにより抽出した。次いで、
飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチルを減
圧留去した後、減圧蒸留を行い、アルコール化合物4
0.5g(170ミリモル)を得た。
【0128】(2−c) 次に塩化メチレン200ミリ
リットルと上記(2−b)の反応で得たアルコール化合
物23.8g(100ミリモル)とピリジン8.9ミリ
リットル(110ミリモル)を加え、0℃で塩化アセチ
ル8.6g(110ミリモル)を滴下し、室温で12時
間反応させた。次いで、3規定の塩酸を加えて反応を停
止させ、塩化メチレンで抽出した。その後、飽和炭酸水
素ナトリウム、蒸留水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。塩化メチレンを減圧留去した後、減圧
蒸留を行い、エステル化合物27.5g(98ミリモ
ル)を得た。
リットルと上記(2−b)の反応で得たアルコール化合
物23.8g(100ミリモル)とピリジン8.9ミリ
リットル(110ミリモル)を加え、0℃で塩化アセチ
ル8.6g(110ミリモル)を滴下し、室温で12時
間反応させた。次いで、3規定の塩酸を加えて反応を停
止させ、塩化メチレンで抽出した。その後、飽和炭酸水
素ナトリウム、蒸留水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。塩化メチレンを減圧留去した後、減圧
蒸留を行い、エステル化合物27.5g(98ミリモ
ル)を得た。
【0129】(2−d)次に蒸留水1000ミリリット
ルに上記反応により得られたエステル化合物28.0g
(100ミリモル)を加えて、ミニジャーファーメンタ
ー中で40℃で攪拌した。リパーゼPSを20g加え、
20時間反応させた。3規定の塩酸を加えて0℃にて冷
却して反応を停止し、セライトによりろ過した。ろ液を
酢酸エチルにより抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、酢酸エチルを減圧留去した。
次いで、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分
離精製して、光学活性アルコール化合物11.7g(4
9ミリモル)と光学活性エステル化合物13.2g(4
7ミリモル)を得た。なお、得られたアルコール化合物
の光学純度は97.5%e.e.であった。
ルに上記反応により得られたエステル化合物28.0g
(100ミリモル)を加えて、ミニジャーファーメンタ
ー中で40℃で攪拌した。リパーゼPSを20g加え、
20時間反応させた。3規定の塩酸を加えて0℃にて冷
却して反応を停止し、セライトによりろ過した。ろ液を
酢酸エチルにより抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、酢酸エチルを減圧留去した。
次いで、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分
離精製して、光学活性アルコール化合物11.7g(4
9ミリモル)と光学活性エステル化合物13.2g(4
7ミリモル)を得た。なお、得られたアルコール化合物
の光学純度は97.5%e.e.であった。
【0130】(2−e)次に上記反応で得られた光学活
性アルコール化合物11.7g(49ミリモル)を塩化
メチレン100ミリリットルに溶かし、イミダゾール
4.0g(59ミリモル)とt−ブチルジメチルシリル
クロリド8.9g(59ミリモル)を0℃で加えて15
分攪拌し、室温で16時間反応させた。蒸留水を加えて
反応を停止させ、塩化メチレンにより抽出した。次い
で、蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。塩化メチレンを減圧留去した後、カラムクロマトグ
ラフィーにより分離精製してシリルエーテル化合物1
6.6g(47ミリモル)を得た。
性アルコール化合物11.7g(49ミリモル)を塩化
メチレン100ミリリットルに溶かし、イミダゾール
4.0g(59ミリモル)とt−ブチルジメチルシリル
クロリド8.9g(59ミリモル)を0℃で加えて15
分攪拌し、室温で16時間反応させた。蒸留水を加えて
反応を停止させ、塩化メチレンにより抽出した。次い
で、蒸留水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。塩化メチレンを減圧留去した後、カラムクロマトグ
ラフィーにより分離精製してシリルエーテル化合物1
6.6g(47ミリモル)を得た。
【0131】(2−f)次に窒素雰囲気下、酢酸120
ミリリットルに上記反応で得られたシリルエーテル化合
物14.1g(40ミリモル)及びモノパーオキシフタ
ル酸マグネシウム23.2g(60ミリモル)を加え、
80℃で12時間反応させた。酢酸を減圧留去した後、
飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出
した。次いで、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧留去した後、カラム
クロマトグラフィーにより分離精製し、(4S,1’
S)ブテノリド化合物4.7g(16ミリモル)及び
(4R,1’S)ブテノリド化合物3.0g(10ミリ
モル)を得た。なお、4.2g(12ミリモル)の原料
も回収された。
ミリリットルに上記反応で得られたシリルエーテル化合
物14.1g(40ミリモル)及びモノパーオキシフタ
ル酸マグネシウム23.2g(60ミリモル)を加え、
80℃で12時間反応させた。酢酸を減圧留去した後、
飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出
した。次いで、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧留去した後、カラム
クロマトグラフィーにより分離精製し、(4S,1’
S)ブテノリド化合物4.7g(16ミリモル)及び
(4R,1’S)ブテノリド化合物3.0g(10ミリ
モル)を得た。なお、4.2g(12ミリモル)の原料
も回収された。
【0132】(2−g)次に上記反応で得られた(4
S,1’S)及び(4R,1’S)ブテノリド化合物1
3.7g(46ミリモル)を分離せずにエタノール40
ミリリットルに溶かし、10%Pd/C(Pd:10重
量%含有)1.4gを加え、水素雰囲気下、室温で15
時間反応させた。反応溶液をろ過し、溶媒を減圧留去し
た後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製
して、(4S,1’S)ブタノリド化合物8.2g(2
9ミリモル)及び(4R,1’S)ブタノリド化合物
3.6g(12ミリモル)を得た。
S,1’S)及び(4R,1’S)ブテノリド化合物1
3.7g(46ミリモル)を分離せずにエタノール40
ミリリットルに溶かし、10%Pd/C(Pd:10重
量%含有)1.4gを加え、水素雰囲気下、室温で15
時間反応させた。反応溶液をろ過し、溶媒を減圧留去し
た後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離精製
して、(4S,1’S)ブタノリド化合物8.2g(2
9ミリモル)及び(4R,1’S)ブタノリド化合物
3.6g(12ミリモル)を得た。
【0133】(2−h)次に窒素雰囲気下、ジエチルエ
ーテル40ミリリットルに上記反応により得られた(4
S,1’S)ブタノリド化合物7.5g(25ミリモ
ル)を加え、−78℃で水素化ジイソブチルアルミニウ
ムの0.93モル/リットルのn−ヘキサン溶液32ミ
リリットル(30ミリモル)を滴下し、3時間反応し
た。蒸留水を加えて反応を停止し、1規定の塩酸を加え
中和した後、ジエチルエーテルで抽出した。飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ジエチルエ
ーテルを減圧留去した。次いで、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製して、ラクトール化合物7.3g
(24ミリモル)を得た。
ーテル40ミリリットルに上記反応により得られた(4
S,1’S)ブタノリド化合物7.5g(25ミリモ
ル)を加え、−78℃で水素化ジイソブチルアルミニウ
ムの0.93モル/リットルのn−ヘキサン溶液32ミ
リリットル(30ミリモル)を滴下し、3時間反応し
た。蒸留水を加えて反応を停止し、1規定の塩酸を加え
中和した後、ジエチルエーテルで抽出した。飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ジエチルエ
ーテルを減圧留去した。次いで、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製して、ラクトール化合物7.3g
(24ミリモル)を得た。
【0134】(2−i)次に窒素雰囲気下、テトラヒド
ロフラン50ミリリットルに上記反応により得られたラ
クトール化合物7.3g(24ミリモル)を加え、−7
8℃でカリウム−t−ブトキシド3.0g(27ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン10ミリリットル溶液を滴下
し、3時間反応させた。蒸留水を加えて反応を停止し、
1規定の塩酸を加えて中和した後、ジエチルエーテルで
抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、ジエチルエーテルを減圧留去した。次いで、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、ピラ
ノース化合物6.4g(21ミリモル)を得た。
ロフラン50ミリリットルに上記反応により得られたラ
クトール化合物7.3g(24ミリモル)を加え、−7
8℃でカリウム−t−ブトキシド3.0g(27ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン10ミリリットル溶液を滴下
し、3時間反応させた。蒸留水を加えて反応を停止し、
1規定の塩酸を加えて中和した後、ジエチルエーテルで
抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、ジエチルエーテルを減圧留去した。次いで、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、ピラ
ノース化合物6.4g(21ミリモル)を得た。
【0135】(2−j)次に、上記反応により得られた
ピラノース化合物6.4g(21ミリモル)をヘキサノ
ール40ミリリットルに溶かし、パラトルエンスルホン
酸0.1gを加え、室温で18時間反応させた。この反
応溶液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製して、アセタール化合物8.0g(21ミリモ
ル)を得た。また、得られた化合物はジアステレオマー
混合物であるが、分離せず次の反応に用いた。
ピラノース化合物6.4g(21ミリモル)をヘキサノ
ール40ミリリットルに溶かし、パラトルエンスルホン
酸0.1gを加え、室温で18時間反応させた。この反
応溶液をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製して、アセタール化合物8.0g(21ミリモ
ル)を得た。また、得られた化合物はジアステレオマー
混合物であるが、分離せず次の反応に用いた。
【0136】(2−k)次に上記反応より得られたアセ
タール化合物8.0g(21ミリモル)をテトラヒドロ
フラン20ミリリットルに溶かし、テトラ−n−ブチル
アンモニウムフルオライドの1.0モル/リットルテト
ラヒドロフラン溶液10ミリリットルを加えて、0℃で
1時間、室温で40時間反応した。蒸留水を加えて反応
を停止し、エーテルで抽出した。次に、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ジエチルエーテ
ルを減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで分離精製して(2R,5S,6S)−テトラヒド
ロ−6−トリフルオロメチル−2−ヘキシルオキシ−5
−ヒドロキシピラン3.0g(11ミリモル)及び(2
S,5S,6S)−テトラヒドロ−6−トリフルオロメ
チル−2−ヘキシルオキシ−5−ヒドロキシピラン2.
3g(8ミリモル)を得た。
タール化合物8.0g(21ミリモル)をテトラヒドロ
フラン20ミリリットルに溶かし、テトラ−n−ブチル
アンモニウムフルオライドの1.0モル/リットルテト
ラヒドロフラン溶液10ミリリットルを加えて、0℃で
1時間、室温で40時間反応した。蒸留水を加えて反応
を停止し、エーテルで抽出した。次に、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ジエチルエーテ
ルを減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで分離精製して(2R,5S,6S)−テトラヒド
ロ−6−トリフルオロメチル−2−ヘキシルオキシ−5
−ヒドロキシピラン3.0g(11ミリモル)及び(2
S,5S,6S)−テトラヒドロ−6−トリフルオロメ
チル−2−ヘキシルオキシ−5−ヒドロキシピラン2.
3g(8ミリモル)を得た。
【0137】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 (2R,5S,6S)体 分子式:C12H21F3O5 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.88(t, J=6.5Hz, 3H),1.20〜1.39(m,6H), 1.50〜1.71
(m,4H), 1.83〜2.04(m,2H),2.13〜2.22(m,1H),3.46(d
t, J=9.4, 6.9Hz, 1H),3.66(dq, J=8.9, 6.3Hz, 1H),
3.81〜3.93(m,2H),4.52(dd, J=2.0, 8.7Hz, 1H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -75.13(d,J=6.3Hz) IR(cm-1) 3450, 1275, 1170, 1145, 1090, 940 質量分析 m/e(M++H) 計算値 271.1521 実測値 271.1512 [α]25 D=−36.0°(C(濃度)=1.05,溶媒:メタ
ノール) (2S,5S,6S)体 分子式:C12H21F3O3 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.90(t, J=7.3Hz, 3H),1.23〜1.45(m,6H), 1.52〜1.67
(m,2H), 1.76〜2.00(m,5H) 3.42(dt, J=9.7, 6.4Hz, 1H), 3.68(dt, J=9.7, 6.8Hz,
1H) 3.79〜3.98(m,2H), 4.86(m,1H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -75.17(d,J=6.2Hz) IR(cm-1) 3400, 1270, 1175, 1130, 1045, 945 質量分析 m/e(M++H) 計算値 271.1521 実測値 271.1493 [α]25 D=+86.5°(C(濃度)=1.08,溶媒:メタ
ノール)
す。 (2R,5S,6S)体 分子式:C12H21F3O5 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.88(t, J=6.5Hz, 3H),1.20〜1.39(m,6H), 1.50〜1.71
(m,4H), 1.83〜2.04(m,2H),2.13〜2.22(m,1H),3.46(d
t, J=9.4, 6.9Hz, 1H),3.66(dq, J=8.9, 6.3Hz, 1H),
3.81〜3.93(m,2H),4.52(dd, J=2.0, 8.7Hz, 1H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -75.13(d,J=6.3Hz) IR(cm-1) 3450, 1275, 1170, 1145, 1090, 940 質量分析 m/e(M++H) 計算値 271.1521 実測値 271.1512 [α]25 D=−36.0°(C(濃度)=1.05,溶媒:メタ
ノール) (2S,5S,6S)体 分子式:C12H21F3O3 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.90(t, J=7.3Hz, 3H),1.23〜1.45(m,6H), 1.52〜1.67
(m,2H), 1.76〜2.00(m,5H) 3.42(dt, J=9.7, 6.4Hz, 1H), 3.68(dt, J=9.7, 6.8Hz,
1H) 3.79〜3.98(m,2H), 4.86(m,1H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -75.17(d,J=6.2Hz) IR(cm-1) 3400, 1270, 1175, 1130, 1045, 945 質量分析 m/e(M++H) 計算値 271.1521 実測値 271.1493 [α]25 D=+86.5°(C(濃度)=1.08,溶媒:メタ
ノール)
【0138】(2−l)更に上記反応より得られた(2
R,5S,6S)−テトラヒドロ−6−トリフルオロメ
チル−2−ヘキシルオキシ−5−ヒドロキシピラン0.
35g(1.3ミリモル)と4’−ヘキシルオキシ−4
−ビフェニルカルボン酸クロリド0.49g(1.6ミ
リモル)のトルエン溶液5ミリリットル中に無水ピリジ
ン1ミリリットルを加え、室温で24時間反応させた。
この反応溶液に蒸留水を加えて反応を停止し、エーテル
により抽出した。次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。エーテルを減圧留去した後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、目的化
合物である(2R,5S,6S)−テトラヒドロ−6−
トリフルオロメチル−2−ヘキシルオキシ−5−(4”
−ヘキシルオキシビフェニル−4’−カルボニルオキ
シ)ピラン0.44g(0.8ミリモル)を得た。
R,5S,6S)−テトラヒドロ−6−トリフルオロメ
チル−2−ヘキシルオキシ−5−ヒドロキシピラン0.
35g(1.3ミリモル)と4’−ヘキシルオキシ−4
−ビフェニルカルボン酸クロリド0.49g(1.6ミ
リモル)のトルエン溶液5ミリリットル中に無水ピリジ
ン1ミリリットルを加え、室温で24時間反応させた。
この反応溶液に蒸留水を加えて反応を停止し、エーテル
により抽出した。次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。エーテルを減圧留去した後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、目的化
合物である(2R,5S,6S)−テトラヒドロ−6−
トリフルオロメチル−2−ヘキシルオキシ−5−(4”
−ヘキシルオキシビフェニル−4’−カルボニルオキ
シ)ピラン0.44g(0.8ミリモル)を得た。
【0139】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 分子式:C31H41F3 O5 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.86〜0.99(m,6H), 1.23〜2.07(m,19H), 2.39〜2.48
(m,1H),3.49(dt, J=9.4, 6.8Hz, 1H), 3.92(dt, J=9.5,
6.7Hz, 1H) 4.00(t, J=6.6Hz, 2H), 4.07(dq, J=8.8, 6.3Hz, 1H),
4.65(dd, J=2.1, 8.2Hz, 1H), 5.22(ddd, J=5.0, 9.0,
9.5Hz, 1H) 6.98(d, J=8.8Hz, 2H), 7.55(d, J=8.7Hz, 2H),7.62(d,
J=8.5Hz, 2H), 8.04(d, J=8.4Hz, 2H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -75.79(d,J=6.3Hz) IR(cm-1) 1720, 1610, 1500, 1260, 1190, 1060 質量分析 m/e(M+) 計算値 550.2906 実測値 550.2899 [α]25 D=−13.0°(C(濃度)=1.10,溶媒:クロ
ロホルム)
す。 分子式:C31H41F3 O5 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.86〜0.99(m,6H), 1.23〜2.07(m,19H), 2.39〜2.48
(m,1H),3.49(dt, J=9.4, 6.8Hz, 1H), 3.92(dt, J=9.5,
6.7Hz, 1H) 4.00(t, J=6.6Hz, 2H), 4.07(dq, J=8.8, 6.3Hz, 1H),
4.65(dd, J=2.1, 8.2Hz, 1H), 5.22(ddd, J=5.0, 9.0,
9.5Hz, 1H) 6.98(d, J=8.8Hz, 2H), 7.55(d, J=8.7Hz, 2H),7.62(d,
J=8.5Hz, 2H), 8.04(d, J=8.4Hz, 2H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -75.79(d,J=6.3Hz) IR(cm-1) 1720, 1610, 1500, 1260, 1190, 1060 質量分析 m/e(M+) 計算値 550.2906 実測値 550.2899 [α]25 D=−13.0°(C(濃度)=1.10,溶媒:クロ
ロホルム)
【0140】(3)(2R,5S,6S)−テトラヒド
ロ−6−トリフルオロメチル−5−ヘキサノイルオキシ
−2−(4”−ヘプチルビフェニル−4’−カルボニル
オキシ)ピランの合成(化合物20) (3−a)まず4’−ヘプチル−4−ビフェニルカルボ
ン酸クロリド1.40g(4.5ミリモル)と(5S,
6S)−テトラヒドロ−5−t−ブチルジメチルシロキ
シ−6−トリフルオロメチル−2−ヒドロキシピラン
0.90g(3.0ミリモル)のトルエン溶液5ミリリ
ットル中に無水ピリジン2ミリリットルを加え、室温で
20時間反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反
応を停止し、エーテルにより抽出した。次いで飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテ
ルを減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、エステル化合物1.47g(2.5ミリ
モル)を得た。
ロ−6−トリフルオロメチル−5−ヘキサノイルオキシ
−2−(4”−ヘプチルビフェニル−4’−カルボニル
オキシ)ピランの合成(化合物20) (3−a)まず4’−ヘプチル−4−ビフェニルカルボ
ン酸クロリド1.40g(4.5ミリモル)と(5S,
6S)−テトラヒドロ−5−t−ブチルジメチルシロキ
シ−6−トリフルオロメチル−2−ヒドロキシピラン
0.90g(3.0ミリモル)のトルエン溶液5ミリリ
ットル中に無水ピリジン2ミリリットルを加え、室温で
20時間反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反
応を停止し、エーテルにより抽出した。次いで飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。エーテ
ルを減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、エステル化合物1.47g(2.5ミリ
モル)を得た。
【0141】(3−b)次に(3−a)で得られたエス
テル化合物1.47gをテトラヒドロフラン10ミリリ
ットルに溶かし、テトラ−n−ブチルアンモニウムフル
オライドの1.0モル/リットルのテトラヒドロフラン
溶液1.0ミリリットルを加え、0℃で1時間、室温で
6時間反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反応
を停止し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽出
物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離精製して、(2S,5S,6
S)の不斉炭素を有するアルコール化合物0.92g
(2.0ミリモル)及び(2R,5S,6S)の不斉炭
素を有するアルコール化合物0.10g(0.2ミリモ
ル)を得た。
テル化合物1.47gをテトラヒドロフラン10ミリリ
ットルに溶かし、テトラ−n−ブチルアンモニウムフル
オライドの1.0モル/リットルのテトラヒドロフラン
溶液1.0ミリリットルを加え、0℃で1時間、室温で
6時間反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反応
を停止し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽出
物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで分離精製して、(2S,5S,6
S)の不斉炭素を有するアルコール化合物0.92g
(2.0ミリモル)及び(2R,5S,6S)の不斉炭
素を有するアルコール化合物0.10g(0.2ミリモ
ル)を得た。
【0142】(3−c)次に(3−b)で得られた(2
R,5S,6S)の不斉炭素を有するアルコール化合物
0.10gをトルエン3ミリリットルに溶かし、ピリジ
ン0.5ミリリットル、ヘキサノイルクロライド0.0
5ミリリットル(0.3ミリモル)を順次加え、室温で
20時間反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反
応を停止し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽
出物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで分
離精製した。エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで分離精製して、目的の化合物
である(2R,5S,6S)−テトラヒドロ−6−トリ
フルオロメチル−5−ヘキサノイルオキシ−2−(4”
−ヘプチルビフェニル−4’−カルボニルオキシ)ピラ
ン0.12g(0.2ミリモル)を得た。
R,5S,6S)の不斉炭素を有するアルコール化合物
0.10gをトルエン3ミリリットルに溶かし、ピリジ
ン0.5ミリリットル、ヘキサノイルクロライド0.0
5ミリリットル(0.3ミリモル)を順次加え、室温で
20時間反応させた。この反応溶液に蒸留水を加えて反
応を停止し、反応物をエーテルで抽出した。次いで、抽
出物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで分
離精製した。エーテルを減圧留去した後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで分離精製して、目的の化合物
である(2R,5S,6S)−テトラヒドロ−6−トリ
フルオロメチル−5−ヘキサノイルオキシ−2−(4”
−ヘプチルビフェニル−4’−カルボニルオキシ)ピラ
ン0.12g(0.2ミリモル)を得た。
【0143】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 分子式:C32H41F3 O5 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.97(m,6H), 1.18〜1.45(m,11H),1.53〜1.76(m,5
H), 1.94〜2.29(m,4H) 2.33(t, J=7.6Hz, 2H), 2.67(t, J=7.7Hz, 2H),4.29(d
q, J=9.8, 5.9Hz, 1H), 5.10〜5.23(m,1H), 6.49(m,1H), 7.30(d, J=8.1Hz, 2H) 7.56(d, J=8.2Hz, 2H), 7.70(d, J=8.5Hz, 2H), 8.13
(d, J=8.5Hz, 2H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -76.07(d,J=5.9Hz) IR(cm-1) 1735, 1610, 1490, 1265, 1170, 1070 質量分析 m/e(M+) 計算値 562.2906 実測値 562.2934 [α]25 D=+51.5°(C(濃度)=1.02,溶媒:クロ
ロホルム) 合成例3 一般式(IV)で表される化合物を合成した。化合物の構
造と転移温度を表4に示した。
す。 分子式:C32H41F3 O5 1 H−NMR(プロトン核磁気共鳴法);δ(ppm) 0.82〜0.97(m,6H), 1.18〜1.45(m,11H),1.53〜1.76(m,5
H), 1.94〜2.29(m,4H) 2.33(t, J=7.6Hz, 2H), 2.67(t, J=7.7Hz, 2H),4.29(d
q, J=9.8, 5.9Hz, 1H), 5.10〜5.23(m,1H), 6.49(m,1H), 7.30(d, J=8.1Hz, 2H) 7.56(d, J=8.2Hz, 2H), 7.70(d, J=8.5Hz, 2H), 8.13
(d, J=8.5Hz, 2H)19 F−NMR(基準:CFCl3);δ(ppm) -76.07(d,J=5.9Hz) IR(cm-1) 1735, 1610, 1490, 1265, 1170, 1070 質量分析 m/e(M+) 計算値 562.2906 実測値 562.2934 [α]25 D=+51.5°(C(濃度)=1.02,溶媒:クロ
ロホルム) 合成例3 一般式(IV)で表される化合物を合成した。化合物の構
造と転移温度を表4に示した。
【0144】
【表4】 (合成方法) (1)化合物23の合成。 (1−a)まず、p-ヨードフェノール34.0g をジメチル
スルホキシド350ml に溶かし、これに水酸化ナトリウム
水溶液(7.4g/50ml)およびn-デシルブロマイド32.4g を
加えて室温で3日間攪拌した。反応混合物をヘキサンで
抽出、3回洗浄した。ヘキサンを留去することにより油
状のp-n-デシルオキシヨードベンゼン46.6g を得た。
スルホキシド350ml に溶かし、これに水酸化ナトリウム
水溶液(7.4g/50ml)およびn-デシルブロマイド32.4g を
加えて室温で3日間攪拌した。反応混合物をヘキサンで
抽出、3回洗浄した。ヘキサンを留去することにより油
状のp-n-デシルオキシヨードベンゼン46.6g を得た。
【0145】(1−b)次に、p-n-デシルオキシヨード
ベンゼン30.0g と3-メチル−1-ブチン−3-オール8.4gを
トリエチルアミン200ml 中、触媒にジクロロビストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(II)320mg 、ヨウ化銅
(I)80mgを用いて窒素雰囲気下室温で一昼夜反応させ
た。反応終了後、トリエチルアミンを留去しヘキサンで
抽出した。ヘキサン層を1規定(N)塩酸、水で順次洗
浄した後、ヘキサンを留去することにより固体の下記化
合物(e)22.8g を得た。
ベンゼン30.0g と3-メチル−1-ブチン−3-オール8.4gを
トリエチルアミン200ml 中、触媒にジクロロビストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(II)320mg 、ヨウ化銅
(I)80mgを用いて窒素雰囲気下室温で一昼夜反応させ
た。反応終了後、トリエチルアミンを留去しヘキサンで
抽出した。ヘキサン層を1規定(N)塩酸、水で順次洗
浄した後、ヘキサンを留去することにより固体の下記化
合物(e)22.8g を得た。
【0146】
【化38】
【0147】(1−c)次に、(1−b)で得た化合物
(e)22.8g を乾燥トルエン800mlに溶かし、これに粉
末の水酸化ナトリウム9.9gを加えて1時間加熱還流し
た。冷却後、水洗を経てからトルエンを除去した。得ら
れた黒色のオイルをメタノール抽出した後、メタノール
を留去することにより油状のp-n-デシルオキシフェニル
アセチレン13.2g を得た。
(e)22.8g を乾燥トルエン800mlに溶かし、これに粉
末の水酸化ナトリウム9.9gを加えて1時間加熱還流し
た。冷却後、水洗を経てからトルエンを除去した。得ら
れた黒色のオイルをメタノール抽出した後、メタノール
を留去することにより油状のp-n-デシルオキシフェニル
アセチレン13.2g を得た。
【0148】(1−d)次に、水1000ml、ピリジン1000
mlの混合溶媒にp-ヨード-o- フルオロトルエン109gを溶
かし、還流下で過マンガン酸カリウムの色が消失するま
で還流した。反応終了後、未反応のp-ヨード-o- フルオ
ロトルエンを蒸留により除いた後、室温まで冷却した。
減圧濾過により二酸化マンガンを除去した後、ろ液に濃
塩酸を加えて酸性にした。生じた白色沈殿を減圧濾過に
よる単離、水洗、乾燥を経てからトルエンで再結晶する
ことによりp-ヨード-o- フルオロ安息香酸42gを得た。
mlの混合溶媒にp-ヨード-o- フルオロトルエン109gを溶
かし、還流下で過マンガン酸カリウムの色が消失するま
で還流した。反応終了後、未反応のp-ヨード-o- フルオ
ロトルエンを蒸留により除いた後、室温まで冷却した。
減圧濾過により二酸化マンガンを除去した後、ろ液に濃
塩酸を加えて酸性にした。生じた白色沈殿を減圧濾過に
よる単離、水洗、乾燥を経てからトルエンで再結晶する
ことによりp-ヨード-o- フルオロ安息香酸42gを得た。
【0149】(1−e)更に、(1−d)で得たp-ヨー
ド-o- フルオロ安息香酸5.33g に塩化チオニル10mlを加
えて5時間還流し、過剰の塩化チオニルを留去してp-ヨ
ード-o- フルオロ安息香酸塩化物を得た。このものは特
に精製せず、乾燥トルエン20mlに溶かしそのまま次の反
応に使用した。一方1-ブタノール1.50g 、乾燥ピリジン
3.2gを乾燥トルエン30mlに溶かしたものを氷冷してお
き、そこへ上記酸塩化物のトルエン溶液を攪拌下に約30
分で滴下し、更に90℃の湯浴上で5時間攪拌した。冷却
後、1規定(N)塩酸水、水、炭酸水素ナトリウム水、
水で順次洗浄後、トルエンを減圧下留去した。ヘキサン
可溶部をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製す
ることにより油状のp-ヨード-o- フルオロ安息香酸ブチ
ルエステル6.09g を得た。
ド-o- フルオロ安息香酸5.33g に塩化チオニル10mlを加
えて5時間還流し、過剰の塩化チオニルを留去してp-ヨ
ード-o- フルオロ安息香酸塩化物を得た。このものは特
に精製せず、乾燥トルエン20mlに溶かしそのまま次の反
応に使用した。一方1-ブタノール1.50g 、乾燥ピリジン
3.2gを乾燥トルエン30mlに溶かしたものを氷冷してお
き、そこへ上記酸塩化物のトルエン溶液を攪拌下に約30
分で滴下し、更に90℃の湯浴上で5時間攪拌した。冷却
後、1規定(N)塩酸水、水、炭酸水素ナトリウム水、
水で順次洗浄後、トルエンを減圧下留去した。ヘキサン
可溶部をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製す
ることにより油状のp-ヨード-o- フルオロ安息香酸ブチ
ルエステル6.09g を得た。
【0150】(1−f)更に、(1−c)で得たp-n-デ
シルオキシフェニルアセチレン1.3gと(1−e)で得た
p-ヨード-o- フルオロ安息香酸ブチルエステル1.6gをト
リエチルアミン30ml中、触媒にジクロロビストリフェニ
ルホスフィンパラジウム(II)40mgおよびヨウ化銅(I)
10mgを用いて窒素雰囲気下、室温で5時間反応させた。
反応終了後、トリエチルアミンを留去しトルエンで抽出
した。トルエン層を1規定(N)塩酸、水で順次洗浄
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
得られた固体をエタノールで2回再結晶することにより
化合物23を1.7g得た。
シルオキシフェニルアセチレン1.3gと(1−e)で得た
p-ヨード-o- フルオロ安息香酸ブチルエステル1.6gをト
リエチルアミン30ml中、触媒にジクロロビストリフェニ
ルホスフィンパラジウム(II)40mgおよびヨウ化銅(I)
10mgを用いて窒素雰囲気下、室温で5時間反応させた。
反応終了後、トリエチルアミンを留去しトルエンで抽出
した。トルエン層を1規定(N)塩酸、水で順次洗浄
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。
得られた固体をエタノールで2回再結晶することにより
化合物23を1.7g得た。
【0151】上記化合物23の合成法と同様にして、化
合物24,化合物25を合成した。得られた化合物の物
理的性質を以下に示した。 化合物231 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.87(m,3H),0.96(t,3H),1.23〜1.56(m,16H) 1.70〜1.83(m,4H), 3.96(t,2H),4.33(t,2H),6.87(d,2H) 7.22(dd,1H),7.29(dd,1H),7.45(d,2H),7.88(t,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -33.97(dd,1F) 化合物241 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.50(m,20H),1.70〜1.82(m,4
H) 3.96(t,2H), 4.31(t,2H),6.88(d,2H),7.22(dd,1H) 7.30(dd,1H),7.45(d,2H),7.89(t,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -33.96(dd,1F) 化合物251 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.50(m,24H),1.70〜1.81(m,4
H) 3.96(t,2H), 4.31(t,2H),6.88(d,2H),7.22(dd,1H) 7.30(dd,1H),7.45(d,2H),7.89(t,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -33.94(dd,1F)
合物24,化合物25を合成した。得られた化合物の物
理的性質を以下に示した。 化合物231 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.87(m,3H),0.96(t,3H),1.23〜1.56(m,16H) 1.70〜1.83(m,4H), 3.96(t,2H),4.33(t,2H),6.87(d,2H) 7.22(dd,1H),7.29(dd,1H),7.45(d,2H),7.88(t,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -33.97(dd,1F) 化合物241 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.50(m,20H),1.70〜1.82(m,4
H) 3.96(t,2H), 4.31(t,2H),6.88(d,2H),7.22(dd,1H) 7.30(dd,1H),7.45(d,2H),7.89(t,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -33.96(dd,1F) 化合物251 H−NMR(プロトン磁気共鳴法);δ(ppm) 0.83〜0.92(m,6H), 1.22〜1.50(m,24H),1.70〜1.81(m,4
H) 3.96(t,2H), 4.31(t,2H),6.88(d,2H),7.22(dd,1H) 7.30(dd,1H),7.45(d,2H),7.89(t,1H)19 F−NMR;δ(ppm) -33.94(dd,1F)
【0152】実施例1 表1,2,4に示す化合物を用いて表5に示す組成のア
キラルホスト液晶組成物を作製した。作製した組成物の
転移温度を表6に示した。
キラルホスト液晶組成物を作製した。作製した組成物の
転移温度を表6に示した。
【0153】
【表5】
【0154】
【表6】 この組成のアキラルホスト液晶組成物と表3に示す光学
活性化合物を用いて表7に示す組成の強誘電性液晶組成
物を作製した。この組成物はキラルスメクティックC
相,スメクティックA相,およびキラルネマティック相
を示し、かつキラルネマティック相のらせんピッチは2
0μm以上になるように作製した。相転移温度を表7に
示した。
活性化合物を用いて表7に示す組成の強誘電性液晶組成
物を作製した。この組成物はキラルスメクティックC
相,スメクティックA相,およびキラルネマティック相
を示し、かつキラルネマティック相のらせんピッチは2
0μm以上になるように作製した。相転移温度を表7に
示した。
【0155】
【表7】
【0156】実施例2 2枚のガラス基板上にPSI−A−2101(チッソ社
製)配向膜を塗布し、ラビングした。この2枚のガラス
基板をラビング方向が反平行になるようにセル厚50μ
mで貼り合わせ、ネマティック液晶E−8(メルク社
製)を注入した。磁場容量法(K. Suzuki, K. Toriyama
and A. Fukuhara, Appl. Phys. Lett 33(1987)561.)に
よってPSI−A−2101配向膜のプレティルト角を
測定したところ5°であった。
製)配向膜を塗布し、ラビングした。この2枚のガラス
基板をラビング方向が反平行になるようにセル厚50μ
mで貼り合わせ、ネマティック液晶E−8(メルク社
製)を注入した。磁場容量法(K. Suzuki, K. Toriyama
and A. Fukuhara, Appl. Phys. Lett 33(1987)561.)に
よってPSI−A−2101配向膜のプレティルト角を
測定したところ5°であった。
【0157】実施例3 2枚のガラス基板上に膜厚100nmのITOからなる透
明電極を形成し、この透明電極上にSiO2 からなる膜
厚120nmの絶縁性膜を形成し、この絶縁性膜上にPS
I−A−2101(チッソ社製)配向膜を膜厚50nmで
塗布し、ラビングした。次にこの2枚のガラス基板をラ
ビング方向が平行になるようにセル厚2μmで貼り合わ
せ、セルを作製した。
明電極を形成し、この透明電極上にSiO2 からなる膜
厚120nmの絶縁性膜を形成し、この絶縁性膜上にPS
I−A−2101(チッソ社製)配向膜を膜厚50nmで
塗布し、ラビングした。次にこの2枚のガラス基板をラ
ビング方向が平行になるようにセル厚2μmで貼り合わ
せ、セルを作製した。
【0158】このセルに表7に示す強誘電性液晶組成物
を注入した。注入後いったん液晶組成物が等方性液体に
変化する温度に液晶セルを加熱し、その後1℃/minで室
温まで冷却することにより良好なC2配向を有する強誘
電性液晶素子を得た。
を注入した。注入後いったん液晶組成物が等方性液体に
変化する温度に液晶セルを加熱し、その後1℃/minで室
温まで冷却することにより良好なC2配向を有する強誘
電性液晶素子を得た。
【0159】この強誘電性液晶素子を2枚の直交する偏
光子の間に設置して電圧を印加し、特性を評価した。評
価条件および得られた特性を表8に示した。更にこの強
誘電性液晶素子のτ−Vmin 特性を評価した。結果を図
10に示した。Vmin が30V以下に、τmin が16〜
61μs付近に得られた。
光子の間に設置して電圧を印加し、特性を評価した。評
価条件および得られた特性を表8に示した。更にこの強
誘電性液晶素子のτ−Vmin 特性を評価した。結果を図
10に示した。Vmin が30V以下に、τmin が16〜
61μs付近に得られた。
【0160】
【表8】
【0161】実施例4 実施例3で作製した強誘電性液晶素子を図8に示す駆動
波形(B)を用いて駆動した。駆動条件および駆動実験
結果を表9に示した。40V以下の駆動電圧でスイッチ
ングさせることができ、良好なコントラスト、100〜
300μs/line程度のラインアドレスタイムが得られ
た。また、図2に示す駆動波形(A)および図9に示す
駆動波形(C)を用いて駆動した場合の結果を表10に
示す。40V以下の電圧で駆動でき、ラインアドレスタ
イムは80μs/line以下であった。
波形(B)を用いて駆動した。駆動条件および駆動実験
結果を表9に示した。40V以下の駆動電圧でスイッチ
ングさせることができ、良好なコントラスト、100〜
300μs/line程度のラインアドレスタイムが得られ
た。また、図2に示す駆動波形(A)および図9に示す
駆動波形(C)を用いて駆動した場合の結果を表10に
示す。40V以下の電圧で駆動でき、ラインアドレスタ
イムは80μs/line以下であった。
【0162】
【表9】
【0163】
【表10】
【0164】実施例5 実施例3で作製した強誘電性液晶素子に交流電界(±4
0V,100Hz)を印加することにより、スメクティッ
ク層構造がシェブロン構造から疑似ブックシェルフ構造
になった。評価条件および評価結果を表11に示す。電
界印加処理後の液晶素子は、加圧(10kg/cm2)するこ
とによりジグザグ欠陥が発生し配向が乱れた。しかし、
再び電界印加することにより初めの電界印加処理後の配
向および特性が得られた。図8に示した駆動波形(B)
を用いて駆動させた結果を表12に示す。電界印加で疑
似ブックシェルフ構造にすることにより、メモリ角が大
きくなり、明るい表示素子が実現できた。
0V,100Hz)を印加することにより、スメクティッ
ク層構造がシェブロン構造から疑似ブックシェルフ構造
になった。評価条件および評価結果を表11に示す。電
界印加処理後の液晶素子は、加圧(10kg/cm2)するこ
とによりジグザグ欠陥が発生し配向が乱れた。しかし、
再び電界印加することにより初めの電界印加処理後の配
向および特性が得られた。図8に示した駆動波形(B)
を用いて駆動させた結果を表12に示す。電界印加で疑
似ブックシェルフ構造にすることにより、メモリ角が大
きくなり、明るい表示素子が実現できた。
【0165】
【表11】
【0166】
【表12】
【0167】比較例1 実施例3で作製したセルに表13に示す強誘電性液晶組
成物SCE−8,ZLI−5014(メルク社製),C
S−1011(チッソ社製)をそれぞれを注入した。注
入後いったん液晶組成物が等方性液体に変化する温度に
液晶セルを加熱し、その後1℃/minで室温まで冷却する
ことにより良好な配向を有する強誘電性液晶素子を得
た。
成物SCE−8,ZLI−5014(メルク社製),C
S−1011(チッソ社製)をそれぞれを注入した。注
入後いったん液晶組成物が等方性液体に変化する温度に
液晶セルを加熱し、その後1℃/minで室温まで冷却する
ことにより良好な配向を有する強誘電性液晶素子を得
た。
【0168】この強誘電性液晶素子を2枚の直交する偏
光子の間に設置して電圧を印加し、特性を評価した。評
価条件および得られた特性を表14に示した。更にこの
強誘電性液晶素子のτ−Vmin 特性を評価した。結果を
図11−1に示した。τ−Vmin 特性が得られたが、V
min の値は30V以上であり、τmin の値は実施例8の
値に比べ大きかった。
光子の間に設置して電圧を印加し、特性を評価した。評
価条件および得られた特性を表14に示した。更にこの
強誘電性液晶素子のτ−Vmin 特性を評価した。結果を
図11−1に示した。τ−Vmin 特性が得られたが、V
min の値は30V以上であり、τmin の値は実施例8の
値に比べ大きかった。
【0169】
【表13】
【0170】
【表14】
【0171】比較例2 実施例1で作製したアキラルホスト液晶組成物に表15
に示すキラル化合物を添加して強誘電性液晶組成物を作
製した。作製した組成物の組成比および相転移温度を表
16に示した。この組成物を実施例3で作製したセルに
注入した。注入後いったん液晶組成物が等方性液体に変
化する温度に液晶セルを加熱し、その後1℃/minで室温
まで冷却することにより良好な配向を有する強誘電性液
晶素子を得た。この強誘電性液晶素子を2枚の直交する
偏光子の間に設置して電圧を印加し、特性を評価した。
評価条件および得られた特性を表17に示した。更にこ
の強誘電性液晶素子のτ−Vmin 特性を評価した。結果
を図11−2に示した。τ−Vmin 特性が得られたが、
Vmin の値は30V以上であった。
に示すキラル化合物を添加して強誘電性液晶組成物を作
製した。作製した組成物の組成比および相転移温度を表
16に示した。この組成物を実施例3で作製したセルに
注入した。注入後いったん液晶組成物が等方性液体に変
化する温度に液晶セルを加熱し、その後1℃/minで室温
まで冷却することにより良好な配向を有する強誘電性液
晶素子を得た。この強誘電性液晶素子を2枚の直交する
偏光子の間に設置して電圧を印加し、特性を評価した。
評価条件および得られた特性を表17に示した。更にこ
の強誘電性液晶素子のτ−Vmin 特性を評価した。結果
を図11−2に示した。τ−Vmin 特性が得られたが、
Vmin の値は30V以上であった。
【0172】
【表15】
【0173】
【表16】
【0174】
【表17】
【0175】比較例3 比較例1および2で作製した強誘電性液晶素子を図8に
示す駆動波形(B)を用いて駆動した。駆動条件および
駆動実験結果を表18に示す。40V以下では駆動でき
ない、または40V以下で駆動できてもラインアドレス
タイムが500μs/line以上と大きかった。
示す駆動波形(B)を用いて駆動した。駆動条件および
駆動実験結果を表18に示す。40V以下では駆動でき
ない、または40V以下で駆動できてもラインアドレス
タイムが500μs/line以上と大きかった。
【0176】
【表18】
【0177】
【発明の効果】以上の実施例から分かるように本発明の
強誘電性液晶組成物を用いた強誘電性液晶素子は配向性
がよく、高コントラストで、低駆動電圧、高速応答の大
容量の強誘電性液晶素子を得ることができる。
強誘電性液晶組成物を用いた強誘電性液晶素子は配向性
がよく、高コントラストで、低駆動電圧、高速応答の大
容量の強誘電性液晶素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】強誘電性液晶材料のτ−V特性を示すグラフで
ある。
ある。
【図2】図1(B)のτ−V特性を用いて強誘電性液晶
素子を駆動する駆動波形の一例である。
素子を駆動する駆動波形の一例である。
【図3】図2の駆動法の原理を示すための概略図であ
る。
る。
【図4】本発明の強誘電性液晶組成物を用いた強誘電性
液晶素子の概略断面図である。
液晶素子の概略断面図である。
【図5】本発明の強誘電性液晶素子を用いた大容量の強
誘電性液晶素子の模式図である。
誘電性液晶素子の模式図である。
【図6】強誘電性液晶素子のC1配向とC2配向を説明
するための図である。
するための図である。
【図7】強誘電性液晶素子の4つの配向状態の分子配向
モデルである。
モデルである。
【図8】図1(B)のτ−V特性を用いて強誘電性液晶
素子を駆動する駆動波形の一例である。
素子を駆動する駆動波形の一例である。
【図9】図1(B)のτ−V特性を用いて強誘電性液晶
素子を駆動する駆動波形の一例である。
素子を駆動する駆動波形の一例である。
【図10】本発明の強誘電性液晶組成物を用いた強誘電
性液晶素子のτ−V特性である。
性液晶素子のτ−V特性である。
【図11】比較例の強誘電性液晶組成物を用いた強誘電
性液晶素子のτ−V特性である。
性液晶素子のτ−V特性である。
1、2 絶縁性基板 3、4 導電性膜 5 絶縁性膜 6 配向制御膜 7 シール剤 8 強誘電性液晶 9 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/133 560 9226−2K (72)発明者 金子 毅 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 向殿 充浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 渡辺 哲也 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 正洋 滋賀県滋賀郡志賀町高城368番地の7 (72)発明者 吉尾 邦清 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 柳 達朗 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 恵造 茨城県鹿島郡神栖町東和田4番地 鹿島石 油株式会社内 (72)発明者 竹田 充範 茨城県鹿島郡神栖町東和田4番地 鹿島石 油株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 で表される化合物を少なくとも一種、一般式(II) 【化2】 (ただし、R3 およびR4 は同一又は異なっていてもよ
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基であることを表し、X3 は単結合、−O−、−COO
−、−OCO−または−OCOO−を表し、X4 は−O
−または−OCO−を表し、Y1 は−O−、−COO−
または−CH2O−を表し、A1 およびB1 はハロゲン、
シアノ基、含フッ素アルキル基で置換されてもよい含六
員環基を表し、Z1 は単結合、−COO−、−OCO
−、−C≡C−、−CH2O−または−OCH2−を表
し、nは0または1を表す。)で表される光学活性化合
物を少なくとも一種含有することを特徴とする強誘電性
液晶組成物。 - 【請求項2】 一般式(I) 【化3】 で表される化合物を少なくとも一種、一般式(III) 【化4】 (ただし、R5 およびR6 は同一又は異なっていてもよ
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基であることを表し、X5 は単結合、−O−、−COO
−、−OCO−または−OCOO−を表し、X6 は−O
−または−OCO−を表し、Y2 は−O−、−COO−
または−CH2O−を表し、A2 およびB2 はハロゲン、
シアノ基、含フッ素アルキル基で置換されてもよい含六
員環基を表し、Z2 は単結合、−COO−、−OCO
−、−C≡C−、−CH2O−または−OCH2−を表
し、nは0または1を表す。)で表される光学活性化合
物を少なくとも一種含有することを特徴とする強誘電性
液晶組成物。 - 【請求項3】 さらに、一般式(IV) 【化5】 (ただし、R7 およびR8 は同一又は異なっていてもよ
い直鎖又は分枝鎖で1〜15の炭素数を有するアルキル
基を表し、X7 およびX8 はそれぞれ独立に単結合、−
O−又は−COO−を表す。)で表される化合物を少な
くとも一種含有することを特徴とする請求項1または2
記載の強誘電性液晶組成物。 - 【請求項4】 液晶組成物がキラルネマティック相、ス
メクティックA相、およびキラルスメクティックC相を
示し、該キラルスメクティックC相における自発分極が
100μC/m2 以下であることからなる請求項1〜3の
いずれかに記載の強誘電性液晶組成物。 - 【請求項5】 少なくとも電極膜、配向膜を有する一対
の絶縁性基板間に強誘電性液晶を介在させ、前記電極に
選択的に電圧を印加することによって液晶の光軸を切り
換える駆動手段と光軸の切り換えを光学的に識別する手
段を有する強誘電性液晶素子であって、該強誘電性液晶
が請求項1〜4のいずれかに記載の液晶組成物からなる
ことを特徴とする強誘電性液晶素子。 - 【請求項6】 強誘電性液晶がシェブロン層構造を有し
ており、その配向がC2配向であることからなる請求項
5記載の強誘電性液晶素子。 - 【請求項7】 強誘電性液晶素子に交流電界処理を施す
ことによって得られる疑似ブックシェルフ層構造を用い
ることからなる請求項5記載の強誘電性液晶素子。 - 【請求項8】 配向膜と液晶相との界面での液晶分子の
プレティルト角度が10°以下であることからなる請求
項5〜7のいずれかに記載の強誘電性液晶素子。 - 【請求項9】 請求項5〜8いずれかに記載の液晶素子
において、電圧−メモリパルス幅特性において極小値を
示し、電極を互いに交差する方向に配列し複数の走査電
極と複数の信号電極とを形成し、走査電極と信号電極が
交差する領域を画素とし、非選択電圧を印加する走査電
極と書換え電圧を印加する信号電極から構成される画素
へ、該極小値よりも低い値の正電圧と負電圧を印加し、
選択電圧を印加する走査電極と保持電圧を印加する信号
電極から構成される画素へ、該極小値よりも高い値の正
電圧(または負電圧)と、該極小値よりも低い値の負電
圧(または正電圧)を印加する駆動波形を用いることを
特徴とする強誘電性液晶素子の駆動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5170601A JPH0726264A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 強誘電性液晶組成物、これを用いた素子及びその駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5170601A JPH0726264A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 強誘電性液晶組成物、これを用いた素子及びその駆動方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726264A true JPH0726264A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15907878
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5170601A Pending JPH0726264A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 強誘電性液晶組成物、これを用いた素子及びその駆動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0726264A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013170500A1 (zh) * | 2012-05-18 | 2013-11-21 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 具有柔性结构的液晶分子及其混合物 |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP5170601A patent/JPH0726264A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013170500A1 (zh) * | 2012-05-18 | 2013-11-21 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 具有柔性结构的液晶分子及其混合物 |
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