JPH07263137A - アモルファス金属含有フレキシブルシート - Google Patents

アモルファス金属含有フレキシブルシート

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JPH07263137A
JPH07263137A JP29152394A JP29152394A JPH07263137A JP H07263137 A JPH07263137 A JP H07263137A JP 29152394 A JP29152394 A JP 29152394A JP 29152394 A JP29152394 A JP 29152394A JP H07263137 A JPH07263137 A JP H07263137A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電気防止性および電磁波シールド性が高く
形状加工が容易で、しかも所望の形状に適合が容易なア
モルファス金属含有フレキシブルシートの提供。 【構成】 繊維材料基布と、1層以上の可撓性重合体樹
脂層とを有し、この樹脂層の少なくとも1層が、アモル
ファス金属粉粒体と、それとは異種の非アモルファス金
属粉粒体、非金属導電性材料粉粒体および導電性有機材
料などから選ばれた添加剤とを含有するアモルファス金
属含有フレキシブルシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アモルファス金属含有
フレキシブルシートに関するものである。更に詳しく述
べるならば、本発明は、アモルファス金属粉粒体および
それとは異種の導電性材料添加剤を含有し、すぐれた電
磁界波シールド(遮蔽)性を有するアモルファス金属含
有フレキシブルシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年エレクトロニクス機器の長足の進歩
に伴い、これらの機器を密集して使用したり、或は高度
パワー製品として使用するケースが増大している。この
ようなエレクトロニクス機器の使用に当り、これらを静
電気や電磁界波の悪影響から保護し、故障や誤作動など
のトラブルを防止する必要がある。
【0003】従来上記の問題点の解決のために、機器本
体を導電性ハウジング中に収容密閉したり、或は、機器
を、導電性の収納ケースに収容するなどの手段が採用さ
れていた。導電性ケースは、プラスチックなどの成形材
料に導電性物質を混合して得られる導電性プラスチック
で成形された剛体容器であり、或は、導電性ケースは非
導電性ケースの表面に導電性塗料を塗布するなどの方法
で製造されていた。
【0004】しかしながら、多数のエレクトロニクス機
器が、工場又は事務所内に分散配置されて使用される場
合、これらの機器を、個々に、電磁界波の外部への発散
を防止しまた、外部からの電磁界波の侵入を防止するこ
とが必要である。このために、各機器を静電気防止性お
よび電磁波シールド性を有するフレキシブルなカバーシ
ート又は膜体構造物で被覆することが望ましい。
【0005】上記の使用を目的としたシート材料とし
て、金属板又は金属箔を利用することも試みられたが、
その剛性のために、特定の用途や形状のもののみに使用
可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題点に鑑み、
本発明は、静電気防止性および電磁界波シールド性が高
く、しかもフレキシブルで、容易に所望の形状に加工可
能であり、かつ、使用すべき機器の形状や使用状態に容
易に適合させることのできるアモルファス金属含有フレ
キシブルシートを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアモルファス金
属含有フレキシブルシートは、繊維材料からなる基布
と、前記基布の少なくとも1面上に形成され、かつ可撓
性重合体樹脂を母材とする、少なくとも1層の樹脂層と
を有し、前記樹脂層の少なくとも1層が、前記可撓性重
合体樹脂母材中に分散されたアモルファス金属粉粒体
と、それとは異種の非アモルファス金属粉粒体、非金属
導電性材料粉粒体および導電性有機材料から選ばれた少
なくとも1種の導電性材料添加剤とを含むことを特徴と
するものである。
【0008】本発明の、少なくとも1層のアモルファス
金属含有樹脂層を有するアモルファス金属含有フレキシ
ブルシートは、種々の電磁波シールド性物品に、その構
成成分の一部として含まれる。このような本発明の電磁
波シールド性物品は、膜状構造物、壁材、覆い材料、床
材、フロアシート材料、その他各種形状、寸法の物品を
包含するものである。
【0009】
【作用】本発明のアモルファス金属含有フレキシブルシ
ートに用いられる可撓性重合体樹脂は、天然ゴム、合成
ゴム及び可撓性合成樹脂から選ぶことができ、好ましく
はポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アイソタクチックポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリエステ
ル及びポリアミド、弗素含有樹脂、シリコン樹脂、スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)、クロルスルホン化ポ
リエチレンゴム、ポリウレタンゴム、ブチルゴム、弗素
含有ゴム、シリコーンゴムおよびイソプレンゴムなどか
ら選ぶことができる。最も好ましい合成樹脂はPVCで
あり、これは可塑剤、充填剤、着色剤、安定剤および/
又はその他の変性剤を含んでいてもよい。母材は、多孔
質体であってもよいし、非気孔質充実体であってもよ
い。
【0010】アモルファス金属含有樹脂層において、可
撓性母材中に分散されたアモルファス金属粉粒体は、球
状体、粒状体、フレーク状体、繊維状体などのいづれで
あってもよく、その幅および長さのサイズに格別の限定
はないが、一般には0.1〜5mm程度のものが好まし
い。アモルファス金属粉粒体の母材中における含有率に
も、本発明の目的が達成される限り格別の限定はない
が、一般に1〜70重量%であることが好ましく、3〜
50重量%であることがより好ましい。
【0011】本発明に用いられるアモルファス金属は、
一般には鉄を主成分とし、これにホウ素、珪素、炭素、
ニッケル、コバルト、および、モリブデンなどから選ば
れた1種以上を添加して得られるアモルファス合金から
選ばれることが好ましい。例えば、アライド社の商品名
METGLAS No. 2602SC(Fe:81%,
B:13.5%,Si:3.5%,C:2%のアモルフ
ァス合金)、No. 2605 S−2(Fe:78%,
B:13%,Si:9%のアモルファス合金)、No. 2
605−CO(Fe:87部、B:14部、Si:1
部、Co:18部のアモルファス合金)、No. 2826
−MB(Fe:40%,Ni:38%,Mo:4%,
B:18%のアモルファス合金)などを用いることがで
きる。
【0012】また、上記の鉄を主成分とする合金系の外
に、コバルトを主成分とする合金系(例えばCo90Zr
10,Co78Si1012,Co56Cr2618,Co44Mo
36 20,Co34Cr28Mo2018)、ニッケルを主成分
とする合金系(例えばNi90Zr10,Ni78Si
1012,Ni34Cr24Mo2418)、およびその他の金
属を主成分とする合金系(例えばPd80Si20,Cu80
Zr20,Nb50Ni50,Ti 50Cu50)等も利用でき
る。アモルファス合金は厚み1〜100μm、一般には
5〜50μmのリボン状薄膜として製造される。
【0013】上記のようなアモルファス金属粉粒体は本
発明のアモルファス金属含有フレキシブルシートに良好
な電磁界波シールド性、特に磁界波シールド性を付与す
るものである。
【0014】本発明に用いられるアモルファス金属粉粒
体は、その外周面の少なくとも1部分に導電性金属から
なるメッキ層が形成されていてもよい。このような導電
性金属メッキ層は、本発明のアモルファス金属含有フレ
キシブルシートの電磁界波シールド性をより向上させ、
特に電界波シールド効果を増進するのに有効である。
【0015】上記メッキ層形成に用いられる導電性金属
は、例えば、銅、ニッケル、コバルト、鉄、アルミニウ
ム、金、銀、錫、亜鉛、およびこれらの2種以上の合金
から選ぶことができる。
【0016】本発明のアモルファス金属含有フレキシブ
ルシートにおいて、そのアモルファス金属含有樹脂層
は、可撓性重合体樹脂母材中に分散されているアモルフ
ァス金属粉粒体に加えて、異種の少なくとも1種の導電
性材料添加剤を含むものである。
【0017】本発明に有用な導電性材料添加剤は、非ア
モルファス金属粉粒体、非金属導電性材料粉粒体および
導電性有機材料から選ばれる。
【0018】非アモルファス金属粉粒体は、良好な導電
性と、電磁界波シールド効果、特に電磁波シールド効果
を有し、例えば、銅、ニッケル、コバルト、鉄、アルミ
ニウム、金、銀、錫、亜鉛、およびこれらの少なくとも
1種を含む化合物、および合金、例えばステンレススチ
ール、黄銅、青銅、洋白、などから選ぶことができ、こ
れらは球状体、粒状体、フレーク状体、および繊維状体
などのいづれであってもよく、またその母材中における
含有率も母材中への添加物の全含有率が、1〜70%の
範囲内になるように設定することが好ましい。
【0019】本発明に用いられる非金属導電性材料粉粒
体は、カーボンブラック、グラファイトおよびカーボン
繊維などから選ぶことができ、そのサイズおよび含有率
は、非アモルファス金属粉粒体のそれらと同様に設定す
ることができる。
【0020】本発明に用いられる導電性有機材料は、例
えば導電性可塑剤或は導電性高分子材料から選ぶことが
できる。
【0021】導電性可塑剤は、例えばモノ−およびポリ
−アルキレングリコールモノアルキルエーテルのポリカ
ルボン酸エステル化合物などであって、例えば、下記一
般式(I),(II)および(III ):
【化1】 (但し、上式中Xは炭素数2〜8の置換基を有する、お
よび有してない脂肪族、脂環式および芳香族の多塩基酸
残基から選ばれた一員を表わし、Yはエポキシ化され
た、置換基を有する、および有していないシクロヘキサ
ン環から選ばれた一員を表わし、Zは炭素数2〜22の
脂肪族、脂環式および芳香族の多塩基カルボン酸残基か
ら選ばれた一員を表わし、A1 ,A2 ,A3 ,A4 およ
びA5 はそれぞれ他から独立に炭素数2〜4のアルキレ
ン基から選ばれた一員を表わし、R1,R2 ,R3 ,R
4 およびR5 はそれぞれ他から独立に炭素数1〜15の
直鎖のおよび分枝鎖のアルキル基から選ばれた一員を表
わし、但しA1 とR1 、A2 とR2 およびA3 とR3
炭素原子数Nの合計は5〜17であり、m1 ,m2 ,m
3 およびm4 はそれぞれ互いに独立に、1〜7の整数を
表わし、n1 は1〜5の整数を表わし、n2 は1、若し
くは3〜6の整数を表わし、m5は、1〜7の整数を表
わし、n2 が3〜6の場合、n2 個のCOO(A5 O)
55 基内のm5およびR5 はそれぞれ互に異っていて
もよく同一であってもよい。)で表わされる一群の化合
物から選ぶことができる。
【0022】上記導電性エステル化合物の製造に用いら
れるモノ−およびポリ−アルキレングリコールモノアル
キルエーテルとしては、プロパノールとエチレンオキシ
ド1〜7モル、プロピレンオキシド1〜4又はブチレン
オキシド1〜3モルとの付加化合物:ブタノールと、エ
チレンオキシド1〜6モル、プロピレンオキシド1〜4
モル又はブチレンオキシド1〜3モルとの付加化合物:
ヘキサノールとエチレンオキシド1〜5モル、プロピレ
ンオキシド1〜3モル又はブチレンオキシド1〜2モル
との付加化合物:ヘプタノールとエチレンオキシド1〜
5モル、プロピレンオキシド1〜3モル又はブチレンオ
キシド1〜2モルとの付加化合物:オクタノールとエチ
レンオキシド1〜4モル、プロピレンオキシド1〜3モ
ル又はブチレンオキシド1〜2モルとの付加化合物:ノ
ナノールとエチレンオキシド1〜4モル、プロピレンオ
キシド1〜2モル又はブチレンオキシド1〜2モルとの
付加化合物:デカノールとエチレンオキシド1〜3モ
ル、プロピレンオキシド1〜2モル又はブチレンオキシ
ド1モルとの付加化合物:ドデカノールとエチレンオキ
シド1〜2モル、プロピレンオキシド1モル又はブチレ
ンオキシド1モルとの付加化合物:トリデカノールとエ
チレンオキシド1〜2モル、プロピレンオキシド1モル
又はブチレンオキシド1モルとの付加化合物:テトラデ
カノールとエチレンオキシド1モル、プロピレンオキシ
ド1モルとの付加化合物:および、ペンタデカノールと
エチレンオキシド1モルとの付加化合物などを例示する
ことができる。
【0023】また、上記(I)式の導電性エステル化合
物の製造に用いられるジカルボン酸としては、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、コハク酸、ブラシル
酸、テトラヒドロフタル酸、フタル酸等が挙げられる。
【0024】また、上記(II)式および(III )式の導
電性エステル化合物の製造に用いられるカルボン酸とし
ては、モノカルボン酸、三価以上の多価カルボン酸又は
エポキシシクロヘキサン環を有する二価カルボン酸であ
る。これらのカルボン酸はメチル基、エチル基等の低級
アルキル基、水酸基、酸素、ケイ素、ハロゲン等のヘテ
ロ原子を含む置換基を有していてもよい。
【0025】モノカルボン酸としては炭素数2〜22の
脂肪族モノカルボン酸を用いることができる。更に、多
塩基酸は炭素数3〜8のカルボン酸残基からなる脂肪
族、脂環式若しくは芳香族の多塩基酸であり、具体的に
は、クエン酸、アコニット酸、ブタントリカルボン酸、
ブタンテトラカルボン酸等の脂肪族多価カルボン酸、エ
ポキシヘキサヒドロフタル酸等の脂環式カルボン酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン
酸、並びにこれらのカルボン酸の酸無水物等を用いるこ
とができる。これらのカルボン酸は単独で用いてもよい
し、2種以上の混合物として用いてもよい。
【0026】本発明においては、上記のような導電性可
塑剤が、樹脂層の母材中に混合される際、上記導電性可
塑剤が、一般的可塑剤と同様の化学的・物理的特性を有
しているので、この導電性可塑剤の添加量に応じ、適
宜、他の可塑剤の添加量を減少させることができる。
【0027】導電性有機材料として導電性高分子材料例
えばポリアセチレン、ポリフェニレンなどのようなπ電
子共役系高分子材料、金属フタロシアニンなどのような
金属配位高分子材料、テトラチオフルバレンとテトラシ
アノキシジメタン錯体などのような電子供与体と電子受
容体とからなる電荷移動錯体高分子材料、或は、第四級
アンモニウム塩型高分子材料、クロルスルフォン酸型高
分子材料などを用いることもできる。
【0028】導電性有機材料の含有率には、格別の限定
はないが母材中の添加物質の合計含有率が1〜70重量
%になる範囲内に設定することが好ましい。
【0029】可撓性高分子樹脂母材と、アモルファス金
属粉粒体と、異種添加剤を混合混練するには従来の方
法、例えばロール混練、ミキサー混合、ニーダー混練な
どを用いればよい。
【0030】本発明のアモルファス金属含有フレキシブ
ルシートは、アモルファス金属含有樹脂層と、それに加
えて、アモルファス金属を含有しない樹脂層とを併せ有
するものであってもよい。
【0031】アモルファス金属を含有しない樹脂層は、
非アモルファス金属粉粒体、非金属導電性材料粉粒体、
および/又は導電性有機材料を含有する導電性層、又は
半導電性層であってもよいし、或は、これらを含まない
絶縁層であってもよい。
【0032】本発明のアモルファス金属含有フレキシブ
ルシートに用いられる基布は、繊維材料から構成され
る。基布に使用する繊維は、天然繊維、例えば、木綿お
よび麻など、無機繊維、例えば、ガラス繊維、炭素繊維
および金属繊維など、再生繊維、例えば、ビスコースレ
ーヨン、およびキュプラなど、半合成繊維、例えば、セ
ルロースジ−およびトリアセテート繊維など、並びに合
成繊維、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエス
テル(ポリエチレンテレフタレート)、芳香族ポリアミ
ド、芳香族ポリエステル、アクリル重合体、ポリ塩化ビ
ニール、ビニロン、およびポリオレフィンの繊維などか
ら選ぶことができ、特に高強度繊維(15〜50g/
d)および/又は、高耐熱繊維なども使用することがで
きる。
【0033】基布中の繊維は短繊維紡績糸、長繊維糸、
スプリットヤーン、テープヤーンなどのいずれの形状の
ものであってもよく、また基布は、織物、編物、不織
布、紙状物、および、これらの2種以上の複合シートの
いずれであってもよい。一般には、本発明のアモルファ
ス金属含有フレキシブルシートに用いられる繊維はポリ
エステル繊維が好ましく、この繊維は長繊維(フィラメ
ント)の形状のものが好ましい。繊維性基布は、得られ
るアモルファス金属含有フレキシブルシートの機械的強
度を高いレベルに維持するために有用である。
【0034】また、本発明に有用な織物としては、綾
織、平織、からみ織、もじり織、特殊編織物その他の一
般的な組織からなる織物を挙げることができる。
【0035】本発明のアモルファス金属含有フレキシブ
ルシートにおいて、基布の片面、又は両面上に、アモル
ファス金属を含有する少なくとも1層の樹脂層が形成さ
れている。このアモルファス金属含有樹脂層は、可撓性
重合体樹脂を母材とし、この母材中に、アモルファス金
属粉粒体と、それとは異種の導電性材料添加剤との混合
物が分散しているものである。このアモルファス金属含
有樹脂層は、基布に直接接着されていてもよいし、或は
他のアモルファス金属を含有しない中間層を介して接着
されていてもよい。また、本発明のアモルファス金属含
有フレキシブルシートは、アモルファス金属を含有しな
い上表樹脂層を有していてもよい。
【0036】アモルファス金属を含有する、又は含有し
ない樹脂層を基布上に形成するには、カレンダー法、ラ
ミネート法、トッピング法、コーティング法、含浸法そ
の他の被覆法を用いることができる。
【0037】本発明のアモルファス金属含有フレキシブ
ルシートは、エレクトロニクス機器に対しすぐれた保護
効果を有するものである。
【0038】エレクトロニクス機器の保護効果とは、電
磁界波シールド手段により電磁界波エネルギーを吸収し
たり、或は反射したりして、エレクトロニクス機器に電
磁界波エネルギーの影響が及ばないようにする効果を云
う。この電磁界波シールド手段による電磁界波エネルギ
ー減衰の程度は単位デシベル(dB)で表わされ、電磁界
波シールド材料としてはこの数値が大きい程減衰効果が
大きく、好ましいことになる。電磁界波シールド効果
は、一般に、10dB以上であることが好ましく、30dB
以上であることがより好ましく、60dB以上であること
が更に好ましく、90dB以上であることがより一層好ま
しい。
【0039】本発明のアモルファス金属含有フレキシブ
ルシートは、従来の電磁界波シールド用材料、例えばプ
ラスチック剛体成形物、金属材、金属箔などの性能上、
寸法形状上、機械的強度上、柔軟性上、および使用の便
宜上の欠点を解消したもので任意の寸法、厚さ、形状に
加工することができ、十分な機械的強度と柔軟屈曲性を
有し、テント地や、被覆シート地として苛酷な使用条件
にも耐えるものである。更に、本発明のアモルファス金
属含有フレキシブルシートはかなりの厚さのものでも十
分な柔軟屈曲性を示し、接着、縫合が容易で、外観、触
感もすぐれている。
【0040】また、本発明のアモルファス金属含有フレ
キシブルシートは他の材料に貼着することが容易であ
り、如何なる寸法・形状においても型なじみがよく、容
易かつ簡単な操作で、電磁界波シールド性を有する種々
の製品を得ることができる。
【0041】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に説明する。実施例1〜12および比較例1〜3 各実施例、および比較例において基布として下記のポリ
エステル紡績糸平織布を用いた。 10 S/1×10 S/1 ─────────────────── 52本/2.54cm×48本/2.54cm 目付:250g/m2 厚さ:0.42mm 上記布帛を常法により精練し乾燥した。
【0042】樹脂層形成用の樹脂組成物液を、第1表記
載の組成で作成した。
【0043】基布を樹脂組成物液に浸漬し、絞り、15
0℃で前乾燥し、180℃でゲル化固着し、冷却して巻
取った。
【0044】得られたフレキシブルシートの厚さは約
0.65mmであり、その引張強度は経方向165kg/3
cm、緯方向132kg/3cmでありその電磁界波シールド
効果は、第1表記載の通りであった。
【0045】電磁界波シールド効果の測定はタケダ理研
製の近接界電磁波用シールド材評価器(TR−1730
1)とスペクトルアナライザー(TR−4172)を併
用し、磁界波および平面波について行った〔いずれも1
00MHz 〜600MHz で平均値で示す〕
【0046】
【表1】
【0047】実施例13〜24 実施例13〜24の各々において、それぞれ、実施例1
〜12の各々に対応して、これと同様の操作を行った。
但し、前記紡績糸平織布を、下記組成: PVC樹脂 100部 D.O.P. 70部 Cd−Ba系安定剤 3部 トルエン(溶剤) 130部 を有し、アモルファス金属粉末を含有しない無色樹脂液
に浸漬し、絞り、150℃の温度で前乾燥し、180℃
の温度でゲル化固着し、冷却し、巻き取り、これによっ
て、樹脂付着量約120g/m2 の前処理布帛を作成し
た。このアモルファス金属を含有しない樹脂層を有する
前処理布に、実施例1〜12記載と同じく、アモルファ
ス金属含有樹脂層を形成して、アモルファス金属含有フ
レキシブルシートを作成した。このアモルファス金属含
有フレキシブルシートは、約0.75mmの厚さを有して
いた。
【0048】各アモルファス金属含有フレキシブルシー
トは、それぞれ対応する実施例1〜12のアモルファス
金属含有フレキシブルシートと同様の電磁波シールド効
果を示した。
【0049】実施例13〜24のアモルファス金属含有
フレキシブルシートは、それぞれ、基布と、アモルファ
ス金属含有樹脂層との間に、アモルファス金属を含有し
ない樹脂層が形成されているので、基布と、アモルファ
ス金属含有樹脂層とは、このアモルファス金属を含有し
ない樹脂層により強固に結着されていて、アモルファス
金属含有フレキシブルシートは、全体として耐久性のす
ぐれたものであった。
【0050】上記アモルファス金属含有フレキシブルシ
ートの各々の片面に、厚さ50μmのKFCシート(弗
化ビニリデン重合体樹脂層/アクリル重合体樹脂層/塩
化ビニル重合体樹脂層の三層構造フイルムの商標、呉羽
化学社製)を、その塩化ビニル重合体樹層表面が接着す
るようにして、加熱貼着した。
【0051】すると、アモルファス金属含有フレキシブ
ルシートのアモルファス金属含有樹脂層と、KFCシー
トとは、極めて強固に密着した。
【0052】このようにしてアモルファス金属含有フレ
キシブルシートの最外表層を形成する弗化ビニリデン重
合体樹脂層は、防汚性の極めて高い表面を形成した。
【0053】すなわち、このようにして得られたフレキ
シブル積層シートは、すぐれた電磁波シールド性と、防
汚性と、耐久性を示した。
【0054】
【発明の効果】本発明のアモルファス金属含有フレキシ
ブルシートは、繊維材料からなる基布に積層されている
アモルファス金属粉粒体およびそれとは異種の導電性材
料添加剤を含有する被覆層によって良好な電磁界波シー
ルド性を示し、更に、異種の導電性添加剤を併用するこ
とによりその電界波シールド性を更に向上させることが
でき、かつ、実用上十分な機械的強度を有するものであ
る。
【0055】また、既成のエレクトロニクス機器を電磁
界波シールドする場合、この機器を別に調製した電磁界
波シールド性ケースに収納して用いることが好ましく、
この場合本発明のアモルファス金属含有フレキシブルシ
ートは、このようなケースのどのような形状寸法のもの
にも容易に貼着して、そのシールド性を向上させること
ができる。
【0056】このように本発明のアモルファス金属含有
フレキシブルシートは、エレクトロニクス機器などの電
磁界波の影響からシールドするためのシートとして、膜
体構造物材、壁(装)材、覆い、床材、フロアーシー
ト、その他、広い用途で使用し得るものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維材料からなる基布と、 前記基布の少なくとも1面上に形成され、かつ、可撓性
    重合体樹脂を母材とする、少なくとも1層の樹脂層とを
    有し、 前記樹脂層の少なくとも1層が、前記可撓性重合体樹脂
    母材中に分散されたアモルファス金属粉粒体と、それと
    は異種の、非アモルファス金属粉粒体、非金属導電性材
    料粉粒体および導電性有機材料から選ばれた少なくとも
    1種の導電性材料添加剤とを含む、ことを特徴とする、
    アモルファス金属含有フレキシブルシート。
  2. 【請求項2】 前記アモルファス金属粉粒体が、その外
    周面の少なくとも一部分に形成された導電性金属メッキ
    層を有する、請求項1に記載のアモルファス金属含有フ
    レキシブルシート。
  3. 【請求項3】 前記非アモルファス金属粉粒体が、銅、
    ニッケル、コバルト、鉄、アルミニウム、金、銀、錫、
    亜鉛、これらの少なくとも1種を含む化合物および合金
    の粉粒体から選ばれる、請求項1に記載のアモルファス
    金属含有フレキシブルシート。
  4. 【請求項4】 前記非金属導電性材料粉粒体が、カーボ
    ンブラック、グラファイト、およびカーボン繊維から選
    ばれる、請求項1に記載のアモルファス金属含有フレキ
    シブルシート。
  5. 【請求項5】 前記導電性有機材料が、導電性可塑剤お
    よび導電性高分子材料から選ばれる、請求項1に記載の
    アモルファス金属含有フレキシブルシート。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいづれか1項に記載され
    た、少なくとも1枚のアモルファス金属含有フレキシブ
    ルシートを含む電磁波シールド性物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61265803A (ja) * 1985-05-21 1986-11-25 Masami Kobayashi 電磁波遮へい材の製造方法
JPS6262599A (ja) * 1985-09-12 1987-03-19 小林 正巳 電磁波遮へい材
JPS6290398A (ja) * 1985-10-14 1987-04-24 帝人株式会社 導電性シ−ト

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