JPH0726336A - 希土類金属の抽出分離方法 - Google Patents
希土類金属の抽出分離方法Info
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- JPH0726336A JPH0726336A JP5173153A JP17315393A JPH0726336A JP H0726336 A JPH0726336 A JP H0726336A JP 5173153 A JP5173153 A JP 5173153A JP 17315393 A JP17315393 A JP 17315393A JP H0726336 A JPH0726336 A JP H0726336A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 希土類金属の塩化物水溶液とジアルキルホス
フィン酸を主成分とする有機溶媒とを混合接触させ希土
類金属イオンを抽出分離する溶媒抽出法の提供を目的と
する。 【効果】 低濃度の鉱酸を少量使用することにより、逆
抽出が可能になり、製造コストの低下に有効である。
フィン酸を主成分とする有機溶媒とを混合接触させ希土
類金属イオンを抽出分離する溶媒抽出法の提供を目的と
する。 【効果】 低濃度の鉱酸を少量使用することにより、逆
抽出が可能になり、製造コストの低下に有効である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は特定の有機リン化合物
を含有する溶媒を用い溶媒抽出法により塩化物水溶液中
の希土類金属イオンを分離する方法に関する。なお、以
下の記載において希土類金属イオンを単に希土類金属
と、また、金属イオンを金属と略称する。
を含有する溶媒を用い溶媒抽出法により塩化物水溶液中
の希土類金属イオンを分離する方法に関する。なお、以
下の記載において希土類金属イオンを単に希土類金属
と、また、金属イオンを金属と略称する。
【0002】
【従来技術および発明を解決しようとする課題】従来、
希土類金属の相互分離は、連続工程により大量の処理に
適しているため工業的に有利な方法として溶媒抽出法が
実施されてきた。溶媒抽出法の1つとしてビス(2−エ
チルヘキシル)リン酸[以下B2EHPAと略する]を
抽出溶媒として使用する方法があるが、この方法によっ
て希土類金属の相互分離がおこなわれてきた。
希土類金属の相互分離は、連続工程により大量の処理に
適しているため工業的に有利な方法として溶媒抽出法が
実施されてきた。溶媒抽出法の1つとしてビス(2−エ
チルヘキシル)リン酸[以下B2EHPAと略する]を
抽出溶媒として使用する方法があるが、この方法によっ
て希土類金属の相互分離がおこなわれてきた。
【0003】しかしながら、B2EHPAの場合、有機
相に抽出された希土類金属を逆抽出して回収するために
は、高濃度の鉱酸を大量に必要とする欠点があった。上
記のような欠点は,抽出溶媒であるB2EHPAの酸解
離定数が大きいことに起因している。上記を鑑み、先に
アルキルホスホン酸モノアルキルエステルを主成分とす
る有機溶媒を使用し、希土類金属の相互分離技術が開発
された。アルキルホスホン酸モノアルキルエステル、特
に、2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘ
キシルエステル[以下MEHPNAと略する]を使用す
ることによって、逆抽出が比較的容易となったため経済
的に希土類金属を分離可能にすることが可能となった
(特公昭61−39386)。
相に抽出された希土類金属を逆抽出して回収するために
は、高濃度の鉱酸を大量に必要とする欠点があった。上
記のような欠点は,抽出溶媒であるB2EHPAの酸解
離定数が大きいことに起因している。上記を鑑み、先に
アルキルホスホン酸モノアルキルエステルを主成分とす
る有機溶媒を使用し、希土類金属の相互分離技術が開発
された。アルキルホスホン酸モノアルキルエステル、特
に、2−エチルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘ
キシルエステル[以下MEHPNAと略する]を使用す
ることによって、逆抽出が比較的容易となったため経済
的に希土類金属を分離可能にすることが可能となった
(特公昭61−39386)。
【0004】しかしながら、B2EHPAを抽出溶媒と
して使用する場合にくらべ逆抽出に高濃度の鉱酸を大量
に必要としないまでもMEHPNAも逆抽出時にある程
度の濃度をもった鉱酸を必要とした。逆抽出時に必要な
鉱酸の濃度と量は、抽出溶媒のもつ固有の性能である酸
解離定数に依存する。その酸解離定数はMEHPNAの
方がB2EHPAより小さいが、さらに小さな酸解離定
数を有する抽出溶媒が望まれていた。
して使用する場合にくらべ逆抽出に高濃度の鉱酸を大量
に必要としないまでもMEHPNAも逆抽出時にある程
度の濃度をもった鉱酸を必要とした。逆抽出時に必要な
鉱酸の濃度と量は、抽出溶媒のもつ固有の性能である酸
解離定数に依存する。その酸解離定数はMEHPNAの
方がB2EHPAより小さいが、さらに小さな酸解離定
数を有する抽出溶媒が望まれていた。
【0005】また、MEHPNAは、その酸解離定数の
影響から逆抽出時に使用する鉱酸の種類により逆抽出能
力に差が生じるという欠点がある。また、希土類金属を
含有したMEHPNAからの逆抽出において、特に重希
土類金属を回収する場合、MEHPNA中の希土類金属
を完全に逆抽出するため高濃度の鉱酸を使用すると、M
EHPNA中の希土類金属と鉱酸中のプロトン(H + )
との交換反応ではなく、溶媒和反応がおこり、一旦逆抽
出された希土類金属が再び抽出溶媒に抽出される現象に
より逆抽出が不可能となる。つまり、高濃度の鉱酸を使
用せず、特に、重希土類金属を完全に逆抽出可能とする
抽出溶媒はなかった。
影響から逆抽出時に使用する鉱酸の種類により逆抽出能
力に差が生じるという欠点がある。また、希土類金属を
含有したMEHPNAからの逆抽出において、特に重希
土類金属を回収する場合、MEHPNA中の希土類金属
を完全に逆抽出するため高濃度の鉱酸を使用すると、M
EHPNA中の希土類金属と鉱酸中のプロトン(H + )
との交換反応ではなく、溶媒和反応がおこり、一旦逆抽
出された希土類金属が再び抽出溶媒に抽出される現象に
より逆抽出が不可能となる。つまり、高濃度の鉱酸を使
用せず、特に、重希土類金属を完全に逆抽出可能とする
抽出溶媒はなかった。
【0006】さらに、希土類金属の硝酸塩水溶液におい
てMEHPNAと同等の分離能力を有し逆抽出が容易に
おこなえる抽出溶媒についての開示がある(特公平3−
29006)。しかしながら、硝酸塩水溶液を水相とし
て使用することは、工業的に不経済であり希土類金属の
製造価格の点からして重大な欠点であった。
てMEHPNAと同等の分離能力を有し逆抽出が容易に
おこなえる抽出溶媒についての開示がある(特公平3−
29006)。しかしながら、硝酸塩水溶液を水相とし
て使用することは、工業的に不経済であり希土類金属の
製造価格の点からして重大な欠点であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、上記の
ような欠点を解消するため鋭意研究を重ねた結果、ME
HPNAよりさらに酸解離定数が小さい、αまたはβ分
枝したアルキル基を有するジアルキルホスフィン酸を用
いることにより、経済的に安価な希土類金属の塩化物水
溶液から、その抽出能力をおとすことなく希土類金属を
抽出ししかも逆抽出が低濃度、少量の鉱酸で容易におこ
なわれる溶媒抽出法による希土類金属の相互分離方法を
開発した。
ような欠点を解消するため鋭意研究を重ねた結果、ME
HPNAよりさらに酸解離定数が小さい、αまたはβ分
枝したアルキル基を有するジアルキルホスフィン酸を用
いることにより、経済的に安価な希土類金属の塩化物水
溶液から、その抽出能力をおとすことなく希土類金属を
抽出ししかも逆抽出が低濃度、少量の鉱酸で容易におこ
なわれる溶媒抽出法による希土類金属の相互分離方法を
開発した。
【0008】すなわち、この発明によれば、希土類金属
の塩化物水溶液(水相という)と一般式(I)
の塩化物水溶液(水相という)と一般式(I)
【0009】
【化2】 (式中Xは1以上、Yは2以上、及びZは0または1以
上の整数であり、かつ、X,YおよびZの総和が3以上
16以下である。)であらわされるアルキル基であ
る。〕で示されるジアルキルホスフィン酸を主成分とす
る有機溶媒(有機相という)とを混合接触させ該水溶液
中の希土類金属イオンを水相と有機相とに分離する方法
が提供される。
上の整数であり、かつ、X,YおよびZの総和が3以上
16以下である。)であらわされるアルキル基であ
る。〕で示されるジアルキルホスフィン酸を主成分とす
る有機溶媒(有機相という)とを混合接触させ該水溶液
中の希土類金属イオンを水相と有機相とに分離する方法
が提供される。
【0010】上記ジアルキルホスフィン酸は、炭素数が
12〜36であり、好ましくは14〜24である。炭素
数が12を下まわると抽出溶媒が、水相へ溶解する割合
が大きくなり、36を上まわると希土類金属に対する抽
出溶媒の抽出負荷量が減少する。ここで、抽出溶媒の希
土類金属に対する選択分離抽出能力は、抽出溶媒である
ジアルキルホスフィン酸のアルキル基の種類に大きく依
存することがわかった。
12〜36であり、好ましくは14〜24である。炭素
数が12を下まわると抽出溶媒が、水相へ溶解する割合
が大きくなり、36を上まわると希土類金属に対する抽
出溶媒の抽出負荷量が減少する。ここで、抽出溶媒の希
土類金属に対する選択分離抽出能力は、抽出溶媒である
ジアルキルホスフィン酸のアルキル基の種類に大きく依
存することがわかった。
【0011】特に、αまたはβ分枝したアルキル基を有
するジアルキルホスフィン酸の希土類金属に対する選択
分離能力は高い。このような分枝アルキル基には、2−
エチルヘキシル基、2−エチルブチル基、2−ペンチル
ノニル基、2−ヘプチルウンデシル基、1−エチルプロ
ピル基、1−ブチルペンチル基などがある。このうち、
2−エチルヘキシル基を有するジアルキルホスフィン酸
は、工業的に有利に製造される。
するジアルキルホスフィン酸の希土類金属に対する選択
分離能力は高い。このような分枝アルキル基には、2−
エチルヘキシル基、2−エチルブチル基、2−ペンチル
ノニル基、2−ヘプチルウンデシル基、1−エチルプロ
ピル基、1−ブチルペンチル基などがある。このうち、
2−エチルヘキシル基を有するジアルキルホスフィン酸
は、工業的に有利に製造される。
【0012】次に、この発明を実施する場合の詳細につ
いて以下に説明する。この発明に使用される有機相は上
記抽出溶媒を一般的に5〜50容量%含有するものであ
る。抽出条件の選定においては、特に抽出時の水相のH
+濃度が重要であり、塩化物水溶液中に存在する希土類
金属に適合させて選択される。つまり目的とする希土類
金属のみを塩化物水溶液から抽出するために同時に存在
する別の希土類金属が選択条件下で抽出されないように
する必要がある。
いて以下に説明する。この発明に使用される有機相は上
記抽出溶媒を一般的に5〜50容量%含有するものであ
る。抽出条件の選定においては、特に抽出時の水相のH
+濃度が重要であり、塩化物水溶液中に存在する希土類
金属に適合させて選択される。つまり目的とする希土類
金属のみを塩化物水溶液から抽出するために同時に存在
する別の希土類金属が選択条件下で抽出されないように
する必要がある。
【0013】抽出時のH+ 濃度を調節する方法は所定の
H+濃度に適合するようにあらかじめ塩酸、または、ア
ルカリを塩化物水溶液中に添加することによっておこな
われる。このアルカリは、アンモニウム、アルカリ金
属、カルシウム各イオンを持つものであり、化合物とし
てはこれらの水酸化物及び/または炭酸塩が有効であ
る。
H+濃度に適合するようにあらかじめ塩酸、または、ア
ルカリを塩化物水溶液中に添加することによっておこな
われる。このアルカリは、アンモニウム、アルカリ金
属、カルシウム各イオンを持つものであり、化合物とし
てはこれらの水酸化物及び/または炭酸塩が有効であ
る。
【0014】また、上記の抽出溶媒のアルカリ塩を使用
する場合、そのアルカリは抽出を対象とする金属より低
いH+ 濃度(高いpH)において抽出溶媒と錯塩を形成
するような金属であってもかまわない。抽出溶媒を希釈
溶解させるために、希釈剤として有機溶媒が使用され
る。この希釈剤は溶媒抽出法における有機相と水相との
液−液接触操作後、静置状態において有機相と水相との
二相が形成するよう抽出溶媒を溶解し、かつ、水溶液に
不溶性であることを必要とする。
する場合、そのアルカリは抽出を対象とする金属より低
いH+ 濃度(高いpH)において抽出溶媒と錯塩を形成
するような金属であってもかまわない。抽出溶媒を希釈
溶解させるために、希釈剤として有機溶媒が使用され
る。この希釈剤は溶媒抽出法における有機相と水相との
液−液接触操作後、静置状態において有機相と水相との
二相が形成するよう抽出溶媒を溶解し、かつ、水溶液に
不溶性であることを必要とする。
【0015】有効な希釈剤は高引火点の脂肪族炭化水
素、または、芳香族炭化水素であるが、ハロゲン化炭化
水素、高級アルコ−ル、エ−テル類、エステル類であっ
てもよく、また、それらの混合物であってもよい。ただ
し、希釈剤の種類によっても抽出溶媒の抽出性能に多少
の影響を与えるため目的の溶媒抽出法において抽出溶媒
の性能を妨害しない希釈剤を使用する必要がある。
素、または、芳香族炭化水素であるが、ハロゲン化炭化
水素、高級アルコ−ル、エ−テル類、エステル類であっ
てもよく、また、それらの混合物であってもよい。ただ
し、希釈剤の種類によっても抽出溶媒の抽出性能に多少
の影響を与えるため目的の溶媒抽出法において抽出溶媒
の性能を妨害しない希釈剤を使用する必要がある。
【0016】また、有機相と水相との分離をおこなう操
作において、その相分離速度を助長するために、また
は、もし第三相形成、エマルジョンの生成が起こる場合
には、これを抑制するために分相剤として有機相に2〜
10容量%のトリブチルリン酸、長鎖アルキルフェノ−
ル、例えば、パラノニルフェノ−ル、または、高級アル
コ−ル、例えば、イソデカノ−ルのような化合物を含有
させることが望ましい。
作において、その相分離速度を助長するために、また
は、もし第三相形成、エマルジョンの生成が起こる場合
には、これを抑制するために分相剤として有機相に2〜
10容量%のトリブチルリン酸、長鎖アルキルフェノ−
ル、例えば、パラノニルフェノ−ル、または、高級アル
コ−ル、例えば、イソデカノ−ルのような化合物を含有
させることが望ましい。
【0017】本発明の操作において、液−液接触は任意
の液−液接触装置を用いて、適当な温度、好ましくは抽
出操作前の工程の塩化物水溶液、および、有機相の温度
を可能な限り変更することなく、一定時間なされ、次い
で静置状態または遠心分離法によって有機相と水相とに
分離される。この時、温度の制限は希釈剤の引火点、相
分離速度、抽出溶媒の安定性などの関連から20〜70
℃に保つのがよい。また、接触のおこなわれる有機相の
塩化物水溶液に対する容積比は抽出溶媒の濃度と関連し
て塩化物水溶液中の抽出される希土類金属の濃度および
使用される装置に合わせて選択され、一般に、この比率
は抽出時の水相のH+濃度と相関して、抽出をおこなう
希土類金属を有機相中へ実質上全部移行せしめ、抽残水
相へとどまる希土類金属の抽出が最小となるように調整
されるのが好ましい。
の液−液接触装置を用いて、適当な温度、好ましくは抽
出操作前の工程の塩化物水溶液、および、有機相の温度
を可能な限り変更することなく、一定時間なされ、次い
で静置状態または遠心分離法によって有機相と水相とに
分離される。この時、温度の制限は希釈剤の引火点、相
分離速度、抽出溶媒の安定性などの関連から20〜70
℃に保つのがよい。また、接触のおこなわれる有機相の
塩化物水溶液に対する容積比は抽出溶媒の濃度と関連し
て塩化物水溶液中の抽出される希土類金属の濃度および
使用される装置に合わせて選択され、一般に、この比率
は抽出時の水相のH+濃度と相関して、抽出をおこなう
希土類金属を有機相中へ実質上全部移行せしめ、抽残水
相へとどまる希土類金属の抽出が最小となるように調整
されるのが好ましい。
【0018】また、抽出溶媒の濃度は抽出時の相分離お
よび有機相に抽出された希土類金属を逆抽出するために
使用される鉱酸の濃度に関係する。したがって、溶媒抽
出の効率を上げるためには高濃度の抽出溶媒を必要とす
るが、上記の観点を考慮して、その濃度は抽出をおこな
う希土類金属濃度の種類に適合させるのが好ましく、5
〜50容量%の濃度が選択される。
よび有機相に抽出された希土類金属を逆抽出するために
使用される鉱酸の濃度に関係する。したがって、溶媒抽
出の効率を上げるためには高濃度の抽出溶媒を必要とす
るが、上記の観点を考慮して、その濃度は抽出をおこな
う希土類金属濃度の種類に適合させるのが好ましく、5
〜50容量%の濃度が選択される。
【0019】希土類金属の相互分離は、1回の抽出操作
では困難であり、通常は多段式液−液接触装置を使用
し、有機相と希土類金属の塩化物水溶液である水相とを
向流に接触させることによって実施され、上記の溶媒抽
出法の操作条件と共に抽出装置の段数が決定される。段
数は希土類金属の相互分離に対する要求度および使用す
る装置の様式によって選択される。
では困難であり、通常は多段式液−液接触装置を使用
し、有機相と希土類金属の塩化物水溶液である水相とを
向流に接触させることによって実施され、上記の溶媒抽
出法の操作条件と共に抽出装置の段数が決定される。段
数は希土類金属の相互分離に対する要求度および使用す
る装置の様式によって選択される。
【0020】抽出回路で希土類金属が有機相に抽出さ
れ、水相と有機相が分離された後、この有機相中の希土
類金属を除去回収するために逆抽出回路に移され鉱酸と
接触させる。この逆抽出回路は任意の液−液接触装置を
用いておこなわれる。例えば、ミキサーセトラーを1〜
数段を用いることによって有機相から希土類金属を実質
的に全量回収することができる。
れ、水相と有機相が分離された後、この有機相中の希土
類金属を除去回収するために逆抽出回路に移され鉱酸と
接触させる。この逆抽出回路は任意の液−液接触装置を
用いておこなわれる。例えば、ミキサーセトラーを1〜
数段を用いることによって有機相から希土類金属を実質
的に全量回収することができる。
【0021】鉱酸の濃度は有機相中の希土類金属の種
類、希土類金属の濃度に応じて選定され、有機相と鉱酸
との容積比は鉱酸の濃度と関係してかなり広範囲に設定
することができる。逆抽出に用いる鉱酸は、通常塩酸、
硝酸、硫酸であるが、特定はされない。希土類金属を除
去した有機相は抽出回路に循環される。
類、希土類金属の濃度に応じて選定され、有機相と鉱酸
との容積比は鉱酸の濃度と関係してかなり広範囲に設定
することができる。逆抽出に用いる鉱酸は、通常塩酸、
硝酸、硫酸であるが、特定はされない。希土類金属を除
去した有機相は抽出回路に循環される。
【0022】抽出回路において、抽出がおこなわれなか
った不純金属(抽出を目的とする希土類金属より抽出性
の低い抽残水相に残されるべき希土類金属、および、そ
の他の金属)が有機相に含まれる場合、有機相中の目的
としている希土類金属の純度を向上させるために、抽出
回路と逆抽出回路との間に洗浄回路を設けることも有効
である。
った不純金属(抽出を目的とする希土類金属より抽出性
の低い抽残水相に残されるべき希土類金属、および、そ
の他の金属)が有機相に含まれる場合、有機相中の目的
としている希土類金属の純度を向上させるために、抽出
回路と逆抽出回路との間に洗浄回路を設けることも有効
である。
【0023】洗浄回路において、有機相は鉱酸、または
抽出を目的とする希土類金属と同種の希土類金属の塩ま
たは/およびその希土類金属より抽出性が大きくかつ有
機相への含有が許容されるような希土類金属の塩を含む
水溶液、もしくは逆抽出回路で得られた水相の一部によ
って洗浄される。この手法は既知設計の液−液接触機を
用いる抽出および逆抽出回路の場合と同様におこなわれ
る。
抽出を目的とする希土類金属と同種の希土類金属の塩ま
たは/およびその希土類金属より抽出性が大きくかつ有
機相への含有が許容されるような希土類金属の塩を含む
水溶液、もしくは逆抽出回路で得られた水相の一部によ
って洗浄される。この手法は既知設計の液−液接触機を
用いる抽出および逆抽出回路の場合と同様におこなわれ
る。
【0024】この発明に使用される溶媒抽出法の有機相
と水相との接触の手法は、液−液抽出法に使用される任
意の装置を用いて周知のどの手順によっても実施され
る。例えば、多段式の液−液接触装置を使用して、向流
の連続回流法が好んで使用されているが、連続法または
回分法の何れでも実施可能である。この発明の溶媒抽出
法の利点、すなわち、有機相中に抽出された金属を逆抽
出し回収するために非常な低濃度で少量の鉱酸によって
実施できることは、主にイットリウムなどを含むランタ
ノイド系希土類金属の溶媒抽出において、その効果およ
び利益は他のどのような抽出溶媒よりも発揮される。
と水相との接触の手法は、液−液抽出法に使用される任
意の装置を用いて周知のどの手順によっても実施され
る。例えば、多段式の液−液接触装置を使用して、向流
の連続回流法が好んで使用されているが、連続法または
回分法の何れでも実施可能である。この発明の溶媒抽出
法の利点、すなわち、有機相中に抽出された金属を逆抽
出し回収するために非常な低濃度で少量の鉱酸によって
実施できることは、主にイットリウムなどを含むランタ
ノイド系希土類金属の溶媒抽出において、その効果およ
び利益は他のどのような抽出溶媒よりも発揮される。
【0025】その他の金属としてアクチノイド系につい
ていえば、B2EHPA、MEHPNAによる溶媒抽出
法にくらべて、その利点の特性は失われない。しかしな
がら、ランタノイド系より抽出性が大きくなる故に、有
機相から鉱酸によって金属の逆抽出をおこなう際には困
難が生じる。その場合、例えば,B2EHPAを用いる
溶媒抽出法において使用されるような公知の方法、例え
ば、EDTA(エチレンジアミンテトラアセチックアシ
ッド)などのようなキレート剤を用いて有機相から金属
を回収する方法を本発明に採用することもできる。
ていえば、B2EHPA、MEHPNAによる溶媒抽出
法にくらべて、その利点の特性は失われない。しかしな
がら、ランタノイド系より抽出性が大きくなる故に、有
機相から鉱酸によって金属の逆抽出をおこなう際には困
難が生じる。その場合、例えば,B2EHPAを用いる
溶媒抽出法において使用されるような公知の方法、例え
ば、EDTA(エチレンジアミンテトラアセチックアシ
ッド)などのようなキレート剤を用いて有機相から金属
を回収する方法を本発明に採用することもできる。
【0026】さらに、この発明の希土類金属の分離のみ
でなく希土類金属よりも抽出性の小さな金属と希土類金
属とを分離する方法においても使用できることはいうま
でもない。次に、本発明を実施例によって、詳細に説明
するが、この発明はもちろん実施例のみに限定されるも
のではない。
でなく希土類金属よりも抽出性の小さな金属と希土類金
属とを分離する方法においても使用できることはいうま
でもない。次に、本発明を実施例によって、詳細に説明
するが、この発明はもちろん実施例のみに限定されるも
のではない。
【0027】
実施例1 (希土類金属の相互分離)この発明の抽出溶媒による一
連の希土類金属の抽出性能を調べる試験をおこなった。
希土類金属として、La,Ce,Nd,Sm,Gd,E
r,Yb,Yを選び、各希土類金属についてその金属を
0.05mol/l含有する塩化物水溶液を調製し、これら混合
塩化物水溶液と抽出溶媒であるビス(2−エチルヘキシ
ル)ホスフィン酸[以下PIA−8と略する]を1mol/
l含有するケロシン溶液とを25℃の温度において30
分間混合接触させることによって抽出をおこなった。
連の希土類金属の抽出性能を調べる試験をおこなった。
希土類金属として、La,Ce,Nd,Sm,Gd,E
r,Yb,Yを選び、各希土類金属についてその金属を
0.05mol/l含有する塩化物水溶液を調製し、これら混合
塩化物水溶液と抽出溶媒であるビス(2−エチルヘキシ
ル)ホスフィン酸[以下PIA−8と略する]を1mol/
l含有するケロシン溶液とを25℃の温度において30
分間混合接触させることによって抽出をおこなった。
【0028】有機相と水相との容積比は1:1、抽出後
の抽残水相のpHの調整はあらかじめ抽出前の水溶液に
所定濃度の塩酸、アンモニア水を添加しておこなった。
それぞれの希土類金属の抽出率と抽出後の抽残水相pH
との関係を第1図に示した。図1より、各希土類金属を
塩化物水溶液から抽出分離することが可能であることが
わかるとともに、希土類金属の抽出順位およびその分離
抽出能力の傾向を知ることができる。
の抽残水相のpHの調整はあらかじめ抽出前の水溶液に
所定濃度の塩酸、アンモニア水を添加しておこなった。
それぞれの希土類金属の抽出率と抽出後の抽残水相pH
との関係を第1図に示した。図1より、各希土類金属を
塩化物水溶液から抽出分離することが可能であることが
わかるとともに、希土類金属の抽出順位およびその分離
抽出能力の傾向を知ることができる。
【0029】ここで、この発明の特徴を明らかにするた
めに、抽出溶媒にMEHPNAを1mol/l含有するケロ
シン溶液を有機相として使用し、同条件の比較抽出試験
をおこなった。その結果を図2に示した。図1と図2と
の比較より、抽出溶媒のPIA−8の希土類金属に対す
る抽出は、MEHPNAにくらべ水相の酸濃度の低いと
ころでおこなわれ鉱酸を使用して有機相中の希土類金属
を逆抽出する場合、必要な鉱酸濃度はPIA−8を用い
る本発明の方が低いところでおこなわれることがわか
る。また、PIA−8の抽出分離能力はMEHPNAを
下まわることない。
めに、抽出溶媒にMEHPNAを1mol/l含有するケロ
シン溶液を有機相として使用し、同条件の比較抽出試験
をおこなった。その結果を図2に示した。図1と図2と
の比較より、抽出溶媒のPIA−8の希土類金属に対す
る抽出は、MEHPNAにくらべ水相の酸濃度の低いと
ころでおこなわれ鉱酸を使用して有機相中の希土類金属
を逆抽出する場合、必要な鉱酸濃度はPIA−8を用い
る本発明の方が低いところでおこなわれることがわか
る。また、PIA−8の抽出分離能力はMEHPNAを
下まわることない。
【0030】実施例2 (希土類金属の逆抽出)希土類金属を含有する有機相か
ら希土類金属を逆抽出回収するための試験をおこなっ
た。試験は実施例1の希土類金属8種についておこなっ
た。希土類金属、8種を抽出した有機相は、実施例1と
同様の方法によってPIA−8を1mol/l含有するケロ
シン溶液と希土類金属の塩化物水溶液とを混合接触させ
ることにより調製した。逆抽出は調製された有機相と所
定濃度の塩酸水溶液、硝酸水溶液とを混合接触させるこ
とによっておこなった。有機相と水相との容積比は1:
1、混合接触の温度、時間は、それぞれ25℃、30分
間とした。
ら希土類金属を逆抽出回収するための試験をおこなっ
た。試験は実施例1の希土類金属8種についておこなっ
た。希土類金属、8種を抽出した有機相は、実施例1と
同様の方法によってPIA−8を1mol/l含有するケロ
シン溶液と希土類金属の塩化物水溶液とを混合接触させ
ることにより調製した。逆抽出は調製された有機相と所
定濃度の塩酸水溶液、硝酸水溶液とを混合接触させるこ
とによっておこなった。有機相と水相との容積比は1:
1、混合接触の温度、時間は、それぞれ25℃、30分
間とした。
【0031】それらの結果を図3に塩酸水溶液、図4に
硝酸水溶液の場合を示した。比較のためにMEHPNA
を抽出剤として使用し同様の試験をおこなった。その結
果を図5に塩酸水溶液、第6図に硝酸水溶液の場合を示
した。図5と図6を比較するとMEHPNAの場合、塩
酸水溶液で逆抽出をおこなった時の方が硝酸水溶液で逆
抽出をおこなった時より高い逆抽出率が得られ逆抽出率
に差を生じる。図3、図4の結果から明らかなように、
この発明の溶媒抽出法によると、MEHPNAを用いた
溶媒抽出法による場合より、有機相から希土類金属の逆
抽出に必要とされる鉱酸の濃度を大幅に低減できるとと
もに、鉱酸の種類を問わず希土類金属の逆抽出が可能で
ある。
硝酸水溶液の場合を示した。比較のためにMEHPNA
を抽出剤として使用し同様の試験をおこなった。その結
果を図5に塩酸水溶液、第6図に硝酸水溶液の場合を示
した。図5と図6を比較するとMEHPNAの場合、塩
酸水溶液で逆抽出をおこなった時の方が硝酸水溶液で逆
抽出をおこなった時より高い逆抽出率が得られ逆抽出率
に差を生じる。図3、図4の結果から明らかなように、
この発明の溶媒抽出法によると、MEHPNAを用いた
溶媒抽出法による場合より、有機相から希土類金属の逆
抽出に必要とされる鉱酸の濃度を大幅に低減できるとと
もに、鉱酸の種類を問わず希土類金属の逆抽出が可能で
ある。
【0032】
【発明の効果】この発明の方法によれば、逆抽出で使用
する鉱酸が削減できるなどの効果があり、製造コストの
低下に有効かつ実益が大きい。
する鉱酸が削減できるなどの効果があり、製造コストの
低下に有効かつ実益が大きい。
【図1】PIA−8,1mol/lのケロシン溶液を抽出溶
媒として使用した場合の抽残水相pHと各希土類金属、
La,Ce,Nd,Sm,Gd,Er,Yb,Yの抽出
率との関係を示す。
媒として使用した場合の抽残水相pHと各希土類金属、
La,Ce,Nd,Sm,Gd,Er,Yb,Yの抽出
率との関係を示す。
【図2】MEHPNA,1mol/lのケロシン溶液を抽出剤
として図1と同様な関係を示す。
として図1と同様な関係を示す。
【図3】各希土類金属、La,Ce,Nd,Sm,G
d,Er,Yb,Yを負荷したPIA−8,1mol/lの
ケロシン溶液を所定濃度の塩酸水溶液で逆抽出した場合
の塩酸水溶液濃度と逆抽出率の関係を示す。
d,Er,Yb,Yを負荷したPIA−8,1mol/lの
ケロシン溶液を所定濃度の塩酸水溶液で逆抽出した場合
の塩酸水溶液濃度と逆抽出率の関係を示す。
【図4】図3での酸を硝酸水溶液に変えた時の関係を示
す。
す。
【図5】図3での抽出溶媒をMEHPNAに変えた時の
関係を示す。
関係を示す。
【図6】図4での抽出溶媒をMEHPNAに変えた時の
関係を示す。
関係を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 希土類金属の塩化物水溶液(水相とい
う)と一般式(I) 【化1】 (式中Xは1以上、Yは2以上、及びZは0または1以
上の整数であり、かつ、X,YおよびZの総和が3以上
16以下である。)であらわされるアルキル基であ
る。〕で示されるジアルキルホスフィン酸を主成分とす
る有機溶媒(有機相という)とを混合接触させ、該水溶
液中の希土類金属イオンを水相と有機相とに分離する方
法。 - 【請求項2】 前記ジアルキルホスフィン酸がビス(2
−エチルヘキシル)ホスフィン酸である請求項1に記載
の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5173153A JPH0726336A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 希土類金属の抽出分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5173153A JPH0726336A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 希土類金属の抽出分離方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726336A true JPH0726336A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15955090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5173153A Pending JPH0726336A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 希土類金属の抽出分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0726336A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013073376A1 (ja) | 2011-11-14 | 2013-05-23 | 住友金属鉱山株式会社 | 希土類元素の回収方法 |
| CN104561546A (zh) * | 2015-01-05 | 2015-04-29 | 南昌航空大学 | 二进料口满载分馏萃取分离稀土的工艺方法 |
-
1993
- 1993-07-13 JP JP5173153A patent/JPH0726336A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013073376A1 (ja) | 2011-11-14 | 2013-05-23 | 住友金属鉱山株式会社 | 希土類元素の回収方法 |
| US9347115B2 (en) | 2011-11-14 | 2016-05-24 | Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. | Method for recovering rare earth element |
| CN104561546A (zh) * | 2015-01-05 | 2015-04-29 | 南昌航空大学 | 二进料口满载分馏萃取分离稀土的工艺方法 |
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