JPH07266202A - 研削方法 - Google Patents
研削方法Info
- Publication number
- JPH07266202A JPH07266202A JP8573594A JP8573594A JPH07266202A JP H07266202 A JPH07266202 A JP H07266202A JP 8573594 A JP8573594 A JP 8573594A JP 8573594 A JP8573594 A JP 8573594A JP H07266202 A JPH07266202 A JP H07266202A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinding
- work
- grindstone
- hardened
- ground
- Prior art date
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- Pending
Links
Landscapes
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 一部に焼き入れがなされているワークを高い
真円度で研削できる研削方法を提供する。 【構成】 ワークWの焼き入れ部33を先ず荒研削す
る。これにより、該焼き入れ部33は、残留応力が取り
除かれて本来の形に戻る。その後コンタリング研削を開
始してワーク全体の研削を完了する。焼き入れ部33の
残留応力を取り除き、該部分が本来の形を取り戻した後
にコンタリング研削を行うので、コンタリング研削後に
該焼き入れ部33が変形しなくなり、真円度の高い研削
が可能となる。
真円度で研削できる研削方法を提供する。 【構成】 ワークWの焼き入れ部33を先ず荒研削す
る。これにより、該焼き入れ部33は、残留応力が取り
除かれて本来の形に戻る。その後コンタリング研削を開
始してワーク全体の研削を完了する。焼き入れ部33の
残留応力を取り除き、該部分が本来の形を取り戻した後
にコンタリング研削を行うので、コンタリング研削後に
該焼き入れ部33が変形しなくなり、真円度の高い研削
が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークと砥石とをそれ
ぞれ回転させながら砥石をワークに対してワーク回転軸
線方向に相対移動させることによりワークの外周を研削
する研削方法に関し、特に一部に焼き入れがなされてい
るワークを高い真円度にて研削するための研削方法に関
する。
ぞれ回転させながら砥石をワークに対してワーク回転軸
線方向に相対移動させることによりワークの外周を研削
する研削方法に関し、特に一部に焼き入れがなされてい
るワークを高い真円度にて研削するための研削方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、超硬質のCBN砥粒を用い、薄巾
で外周の一部にテーパーを設けた砥石を高速に回転させ
てワンパスにてコンタリング研削を行う研削盤が用いら
れている。すなわち、この種の研削盤では、例えば、図
5に示すような第1円筒部31と第2円筒部32との間
に段部34を有するワークWを研削する際に、砥石16
とワークWとをそれぞれ回転させながら、ワークWを相
対的に図中左方向に移動させることにより第1円筒部3
1の外周を研削し(トラバース研削)、続いてワーク直
径方向に砥石16を相対移動させて段部34を研削し
(プランジカット)、さらに、ワークWを相対的に図中
左方向に移動させることにより第2円筒部32の外周を
研削する。即ち、ワークの外周を一回のコンタリング研
削(ワンパス)で加工を行うことができる。ワンパスに
て研削が可能な上記研削盤は、従来の研削盤が、各円筒
部を別々に荒研削、精研削、微研削等の複数回の研削で
加工を行っていたものに比べ、加工時間を短縮すること
ができる。
で外周の一部にテーパーを設けた砥石を高速に回転させ
てワンパスにてコンタリング研削を行う研削盤が用いら
れている。すなわち、この種の研削盤では、例えば、図
5に示すような第1円筒部31と第2円筒部32との間
に段部34を有するワークWを研削する際に、砥石16
とワークWとをそれぞれ回転させながら、ワークWを相
対的に図中左方向に移動させることにより第1円筒部3
1の外周を研削し(トラバース研削)、続いてワーク直
径方向に砥石16を相対移動させて段部34を研削し
(プランジカット)、さらに、ワークWを相対的に図中
左方向に移動させることにより第2円筒部32の外周を
研削する。即ち、ワークの外周を一回のコンタリング研
削(ワンパス)で加工を行うことができる。ワンパスに
て研削が可能な上記研削盤は、従来の研削盤が、各円筒
部を別々に荒研削、精研削、微研削等の複数回の研削で
加工を行っていたものに比べ、加工時間を短縮すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワンパ
ス研削が可能な研削盤により、図5に示すような一部
(ここでは図中でハッチングで示されている33)に焼
き入れが加えられたワークWの研削を行うと、ワークの
研削精度が下がるという問題点が発生する。即ち、焼き
入れが加えられた部分には大きな残留応力が存在してお
り、この残留応力はワークの変形を押さえる力として作
用している。焼き入れ部33は、その周囲が研削される
と残留応力が取り除かれ、これの影響により焼き入れ部
33より以前に研削された非焼き入れ部分の振れが大き
くなるなどの悪影響を及ぼし、このため、一回(ワンパ
ス)のコンタリング研削によりワークWを研削すると、
ワークの真円度が低下したまま加工を完了することにな
る。
ス研削が可能な研削盤により、図5に示すような一部
(ここでは図中でハッチングで示されている33)に焼
き入れが加えられたワークWの研削を行うと、ワークの
研削精度が下がるという問題点が発生する。即ち、焼き
入れが加えられた部分には大きな残留応力が存在してお
り、この残留応力はワークの変形を押さえる力として作
用している。焼き入れ部33は、その周囲が研削される
と残留応力が取り除かれ、これの影響により焼き入れ部
33より以前に研削された非焼き入れ部分の振れが大き
くなるなどの悪影響を及ぼし、このため、一回(ワンパ
ス)のコンタリング研削によりワークWを研削すると、
ワークの真円度が低下したまま加工を完了することにな
る。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するもので
あり、一部に焼き入れがなされているワークを高い真円
度で研削できる研削方法を提供することを目的とする。
あり、一部に焼き入れがなされているワークを高い真円
度で研削できる研削方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、一部に焼き入れがなされているワークWと砥
石16とをそれぞれ回転させながら砥石16をワークW
に対してワーク回転軸線方向に相対移動させることによ
りワークWの外周を研削するようにした研削方法におい
て、該ワークWの焼き入れ部33を研削した後に、ワー
クWのコンタリング研削を開始するようにしたことを特
徴とする。
本発明は、一部に焼き入れがなされているワークWと砥
石16とをそれぞれ回転させながら砥石16をワークW
に対してワーク回転軸線方向に相対移動させることによ
りワークWの外周を研削するようにした研削方法におい
て、該ワークWの焼き入れ部33を研削した後に、ワー
クWのコンタリング研削を開始するようにしたことを特
徴とする。
【0006】
【作用】上記構成により、本発明の研削方法において
は、ワークWの焼き入れ部33を先ず研削する。これに
より、該焼き入れ部33は、残留応力が取り除かれて本
来の形に戻る。その後コンタリング研削を開始してワー
ク全体の研削を完了する。このように先ず焼き入れ部3
3の残留応力を取り除き、該焼き入れ部33が本来の形
を取り戻した後にコンタリング研削を行うので、コンタ
リング研削後に該焼き入れ部33が変形しなくなり、真
円度の高い研削が可能となる。
は、ワークWの焼き入れ部33を先ず研削する。これに
より、該焼き入れ部33は、残留応力が取り除かれて本
来の形に戻る。その後コンタリング研削を開始してワー
ク全体の研削を完了する。このように先ず焼き入れ部3
3の残留応力を取り除き、該焼き入れ部33が本来の形
を取り戻した後にコンタリング研削を行うので、コンタ
リング研削後に該焼き入れ部33が変形しなくなり、真
円度の高い研削が可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図4に基づい
て説明する。図1は本発明の一実施例に係る研削方法を
具現化する円筒研削盤の平面図である。図1において、
ベッド10上にテーブル11が水平方向に移動可能に案
内支持されている。テーブル11上には主軸台13と心
押台14とが対向して配置され、主軸台13にはワーク
Wの一端を把持するチャック13aが設けられ、また、
心押台14にはワークWの他端をセンタ支持するセンタ
14aが設けられている。ワーク回転軸線がテーブル1
1の移動方向と平行になるよう、主軸台13と心押台1
4とによってワークWは両端が支持され、また、ワーク
Wは上記主軸台13によって回転駆動されるようになっ
ている。そして、ベッド10上に砥石台15が、テーブ
ル11の移動方向と直交する水平方向に案内支持され、
この砥石台15に砥石16がテーブル11の移動方向と
平行な軸線回りに回転可能に軸承されている。この砥石
16は、薄い形状で超硬質のCBNが用いられ、外周に
は心押台側のテーパと主軸台側の緩やかなテーパとが設
けられており、砥石駆動モータ17によって図略のプー
リ、ベルトを介して超高速で回転駆動され、所謂ワンパ
スにて研削を行い得るよになっている。
て説明する。図1は本発明の一実施例に係る研削方法を
具現化する円筒研削盤の平面図である。図1において、
ベッド10上にテーブル11が水平方向に移動可能に案
内支持されている。テーブル11上には主軸台13と心
押台14とが対向して配置され、主軸台13にはワーク
Wの一端を把持するチャック13aが設けられ、また、
心押台14にはワークWの他端をセンタ支持するセンタ
14aが設けられている。ワーク回転軸線がテーブル1
1の移動方向と平行になるよう、主軸台13と心押台1
4とによってワークWは両端が支持され、また、ワーク
Wは上記主軸台13によって回転駆動されるようになっ
ている。そして、ベッド10上に砥石台15が、テーブ
ル11の移動方向と直交する水平方向に案内支持され、
この砥石台15に砥石16がテーブル11の移動方向と
平行な軸線回りに回転可能に軸承されている。この砥石
16は、薄い形状で超硬質のCBNが用いられ、外周に
は心押台側のテーパと主軸台側の緩やかなテーパとが設
けられており、砥石駆動モータ17によって図略のプー
リ、ベルトを介して超高速で回転駆動され、所謂ワンパ
スにて研削を行い得るよになっている。
【0008】上記テーブル11はサーボモータ21の出
力軸(図示せず)と接続され、また、砥石台15はサー
ボモータ22の出力軸(図示せず)と接続されている。
各サーボモータ21、22はそれぞれ駆動回路23、2
4を介して中央処理装置25に接続され、この中央処理
装置25には入力装置26とメモリ27とが接続されて
いる。メモリ27には研削プログラムが記憶されてお
り、該研削プログラムに従い中央処理装置25は、サー
ボモータ21、22を駆動してテーブル11及び砥石台
15の移動を行う。
力軸(図示せず)と接続され、また、砥石台15はサー
ボモータ22の出力軸(図示せず)と接続されている。
各サーボモータ21、22はそれぞれ駆動回路23、2
4を介して中央処理装置25に接続され、この中央処理
装置25には入力装置26とメモリ27とが接続されて
いる。メモリ27には研削プログラムが記憶されてお
り、該研削プログラムに従い中央処理装置25は、サー
ボモータ21、22を駆動してテーブル11及び砥石台
15の移動を行う。
【0009】ワークWは第1円筒部31と第2円筒部3
2との間に段部34を有し、また、第1円筒部31の端
部33(以下焼き入れ部33として参照する)には焼き
入れが加えられている。このワークWは、第1円筒部3
1側がチャック13aで把持されると共に、第2円筒部
32側がセンタ14aで支持されている。
2との間に段部34を有し、また、第1円筒部31の端
部33(以下焼き入れ部33として参照する)には焼き
入れが加えられている。このワークWは、第1円筒部3
1側がチャック13aで把持されると共に、第2円筒部
32側がセンタ14aで支持されている。
【0010】前述したテーブル11上には、第1円筒部
31の焼き入れ部33に対応する位置に図2に示すレス
ト装置40が設置され、レスト装置40はテーブル11
上に固定された案内台41と、この案内台41にワーク
直径方向に位置調整可能に固定された本体42とを備え
ている。案内台41と本体42にはそれぞれ第1フラン
ジ部43と第2フランジ部44が形成され、第1フラン
ジ部43に調整ねじ軸45が回転可能に支持され、調整
ねじ軸45の一端が第2フランジ部44に螺合してい
る。調整ねじ軸45を回すことによって本体42のワー
ク直径方向の位置調整がなされ、かかる状態でボルト4
6によって本体42は案内台41に固定される。本体4
2内にはシリンダ装置47が設けられ、このシリンダ装
置47はワーク直径方向に進退するピストンロッド48
を有し、ピストンロッド48の先端には取付部材49が
連結固定されている。取付部材49には調整台50が上
下方向に位置調整可能に固定され、この調整台50にシ
ュー51が交換可能に固定されている。シュー51は、
第1円筒部31の該焼き入れ部33に当接可能に設けら
れている。
31の焼き入れ部33に対応する位置に図2に示すレス
ト装置40が設置され、レスト装置40はテーブル11
上に固定された案内台41と、この案内台41にワーク
直径方向に位置調整可能に固定された本体42とを備え
ている。案内台41と本体42にはそれぞれ第1フラン
ジ部43と第2フランジ部44が形成され、第1フラン
ジ部43に調整ねじ軸45が回転可能に支持され、調整
ねじ軸45の一端が第2フランジ部44に螺合してい
る。調整ねじ軸45を回すことによって本体42のワー
ク直径方向の位置調整がなされ、かかる状態でボルト4
6によって本体42は案内台41に固定される。本体4
2内にはシリンダ装置47が設けられ、このシリンダ装
置47はワーク直径方向に進退するピストンロッド48
を有し、ピストンロッド48の先端には取付部材49が
連結固定されている。取付部材49には調整台50が上
下方向に位置調整可能に固定され、この調整台50にシ
ュー51が交換可能に固定されている。シュー51は、
第1円筒部31の該焼き入れ部33に当接可能に設けら
れている。
【0011】次に上述した構成に基づくワークの外周研
削について説明する。作業者が主軸台13と心押台14
にワークWを取り付け、入力装置26の研削ボタン(図
示せず)を押すと、メモリ27に記憶された研削プログ
ラムが読み出され、研削盤は該研削プログラムに従い研
削を開始する。以下研削プログラムの内容のフローチャ
ートを示す図3と、砥石16とワークWとの相対移動を
示す図4とを参照して説明を続ける。
削について説明する。作業者が主軸台13と心押台14
にワークWを取り付け、入力装置26の研削ボタン(図
示せず)を押すと、メモリ27に記憶された研削プログ
ラムが読み出され、研削盤は該研削プログラムに従い研
削を開始する。以下研削プログラムの内容のフローチャ
ートを示す図3と、砥石16とワークWとの相対移動を
示す図4とを参照して説明を続ける。
【0012】先ず、研削盤は、ステップ31で、砥石駆
動モータ17と主軸台13とに駆動信号を与えワークW
と砥石16とを回転させ、ステップ32で、サーボモー
タ21を駆動して、ワークWの焼き入れ部33に砥石1
6が対応するようにテーブル11を位置決めする。次
に、ステップ33でサーボモータ22を駆動して砥石台
15を前進させ、該焼き入れ部33のプラジカットを開
始し、このプラジカットを後述するコンタリング研削時
の取代s(図4(B)参照)を残す位置まで続ける。こ
の取代s位置まで研削を進めると、該焼き入れ部33は
残留応力が取り除かれ本来の形状に戻る。これによって
焼き入れ部33の荒研削が完了する。次いでステップ3
4で砥石台15を後退させる。
動モータ17と主軸台13とに駆動信号を与えワークW
と砥石16とを回転させ、ステップ32で、サーボモー
タ21を駆動して、ワークWの焼き入れ部33に砥石1
6が対応するようにテーブル11を位置決めする。次
に、ステップ33でサーボモータ22を駆動して砥石台
15を前進させ、該焼き入れ部33のプラジカットを開
始し、このプラジカットを後述するコンタリング研削時
の取代s(図4(B)参照)を残す位置まで続ける。こ
の取代s位置まで研削を進めると、該焼き入れ部33は
残留応力が取り除かれ本来の形状に戻る。これによって
焼き入れ部33の荒研削が完了する。次いでステップ3
4で砥石台15を後退させる。
【0013】次に、研削盤は、ステップ35でテーブル
11を右方向に移動させ、ワークWの左端、即ち、図4
(B)に示すようにコンタリング研削位置に砥石16が
対応するようテーブル11を位置決めする。この時ステ
ップ36で、図2に示すレスト装置40のシリンダ装置
47を駆動し、シュー51を前進させて荒研削された焼
き入れ部33へ当接させる。シュー51の前進端は、荒
研削された焼き入れ部33の径(即ち、取代sが残され
た径)に合わせて設定されているため、シュー51の前
進によってワークWが砥石16側に大きく撓んで削られ
過ぎることがない。また、シュー51は、荒研削により
表面が滑らかにされた焼き入れ部33に押し当てられる
ため、摩耗の進むことがない。
11を右方向に移動させ、ワークWの左端、即ち、図4
(B)に示すようにコンタリング研削位置に砥石16が
対応するようテーブル11を位置決めする。この時ステ
ップ36で、図2に示すレスト装置40のシリンダ装置
47を駆動し、シュー51を前進させて荒研削された焼
き入れ部33へ当接させる。シュー51の前進端は、荒
研削された焼き入れ部33の径(即ち、取代sが残され
た径)に合わせて設定されているため、シュー51の前
進によってワークWが砥石16側に大きく撓んで削られ
過ぎることがない。また、シュー51は、荒研削により
表面が滑らかにされた焼き入れ部33に押し当てられる
ため、摩耗の進むことがない。
【0014】ここでシュー51を押し当てる理由につい
て説明する。ワークWは焼き入れの有無にかかわらず硬
さの高い部分と低い部分とを有している。硬い部分では
砥石16が逃げ、他方、硬さの低い部分では砥石がワー
クW側に切れ込む。切り込み量を一定に設定しても実際
の切り込みは変化し、この切り込みの変化により砥石1
6のワークWに対する研削抵抗が変化し、この研削抵抗
の変化によりワークWが砥石16側から逃げたり、砥石
16側に戻ったりする振動が生じる。この研削抵抗の変
化によるワークWの振動と、該ワークWの固有振動とが
一致するとワークWの振動が持続する自励振動が発生す
る。この自励振動が発生するとワークWの真円度が低下
する。自励振動は特に剛性の低い(細い)ワークで発生
し易い傾向がある。このため本実施例では、上述したよ
うにシュー51を前進して荒研削された焼き入れ部33
に押し当て、自励振動による真円度の低下を防止してい
る。
て説明する。ワークWは焼き入れの有無にかかわらず硬
さの高い部分と低い部分とを有している。硬い部分では
砥石16が逃げ、他方、硬さの低い部分では砥石がワー
クW側に切れ込む。切り込み量を一定に設定しても実際
の切り込みは変化し、この切り込みの変化により砥石1
6のワークWに対する研削抵抗が変化し、この研削抵抗
の変化によりワークWが砥石16側から逃げたり、砥石
16側に戻ったりする振動が生じる。この研削抵抗の変
化によるワークWの振動と、該ワークWの固有振動とが
一致するとワークWの振動が持続する自励振動が発生す
る。この自励振動が発生するとワークWの真円度が低下
する。自励振動は特に剛性の低い(細い)ワークで発生
し易い傾向がある。このため本実施例では、上述したよ
うにシュー51を前進して荒研削された焼き入れ部33
に押し当て、自励振動による真円度の低下を防止してい
る。
【0015】図4(B)に示すようにシュー51を焼き
入れ部33に当接させた後、ステップ37で砥石台15
を前進させてコンタリング研削を開始する。即ち、砥石
台15を前進させてワークWの図中左側端部を仕上径
(図中で鎖線で示す)まで研削し、そして、ワークWを
図中左方向に移動させることにより第1円筒部31の外
周を研削する(トラバース研削)。この際に、既に上記
ステップ34において荒研削された焼き入れ部33の取
代sを除去する。これにより、上記荒研削の際に本来の
形を取り戻した焼き入れ部33が研削されるため、焼き
入れ部33を高い真円度で研削することができる。ま
た、残された取代sを研削するために該焼き入れ部33
と第1円筒部31間に段差が生じない。即ち、上記荒研
削において取代sを残さずに研削を行った場合には、第
1円筒部31と該焼き入れ部33との間の段差が生じる
が、この実施例では取代sを残しているため段差が発生
することがない。そして、段部34において、ワーク直
径方向に第2円筒部32の仕上径まで相対移動させて段
部34を研削し(プランジカット)、さらに、ワークW
を相対的に図中左方向に移動させることにより第2円筒
部32の外周を研削する(トラバース研削)。その後、
ステップ38で、シュー51及び砥石台15を後退させ
るとともにワークWと砥石16との回転を停止させ、ワ
ークWの研削を終了する。
入れ部33に当接させた後、ステップ37で砥石台15
を前進させてコンタリング研削を開始する。即ち、砥石
台15を前進させてワークWの図中左側端部を仕上径
(図中で鎖線で示す)まで研削し、そして、ワークWを
図中左方向に移動させることにより第1円筒部31の外
周を研削する(トラバース研削)。この際に、既に上記
ステップ34において荒研削された焼き入れ部33の取
代sを除去する。これにより、上記荒研削の際に本来の
形を取り戻した焼き入れ部33が研削されるため、焼き
入れ部33を高い真円度で研削することができる。ま
た、残された取代sを研削するために該焼き入れ部33
と第1円筒部31間に段差が生じない。即ち、上記荒研
削において取代sを残さずに研削を行った場合には、第
1円筒部31と該焼き入れ部33との間の段差が生じる
が、この実施例では取代sを残しているため段差が発生
することがない。そして、段部34において、ワーク直
径方向に第2円筒部32の仕上径まで相対移動させて段
部34を研削し(プランジカット)、さらに、ワークW
を相対的に図中左方向に移動させることにより第2円筒
部32の外周を研削する(トラバース研削)。その後、
ステップ38で、シュー51及び砥石台15を後退させ
るとともにワークWと砥石16との回転を停止させ、ワ
ークWの研削を終了する。
【0016】この実施例においては、焼き入れ部33の
荒研削後、即ち、焼き入れ部33の表面がある程度滑ら
かになってからシュー51を押し当てるため、シュー5
1が摩耗することがない。また、シュー51によりワー
クWを支えるので剛性の低いワークWでも高い真円度で
研削することができる。
荒研削後、即ち、焼き入れ部33の表面がある程度滑ら
かになってからシュー51を押し当てるため、シュー5
1が摩耗することがない。また、シュー51によりワー
クWを支えるので剛性の低いワークWでも高い真円度で
研削することができる。
【0017】なお、上述した実施例においては、段部3
4を有するワークWを研削する場合を例に挙げて説明し
たが、本発明は一部に焼き入れが成されているストレー
ト形状のワークを研削する場合にも適用することができ
る。この場合も、焼き入れ部を先ず研削してから全体の
コンタリング研削を開始する。また、上記実施例では焼
き入れ部33を研削する際に、プランジカットのみによ
り行う例を述べたが、焼き入れが砥石幅より大きい場合
には、プランジカットの後にトラバース研削を行うよう
にしてもよい。また更に、上述した実施例では、シュー
51を用いて研削を行う例を挙げたが、ワークの径が十
分に大きく剛性に問題がない場合にはシューを当接させ
ることなく研削を進めることも可能である。
4を有するワークWを研削する場合を例に挙げて説明し
たが、本発明は一部に焼き入れが成されているストレー
ト形状のワークを研削する場合にも適用することができ
る。この場合も、焼き入れ部を先ず研削してから全体の
コンタリング研削を開始する。また、上記実施例では焼
き入れ部33を研削する際に、プランジカットのみによ
り行う例を述べたが、焼き入れが砥石幅より大きい場合
には、プランジカットの後にトラバース研削を行うよう
にしてもよい。また更に、上述した実施例では、シュー
51を用いて研削を行う例を挙げたが、ワークの径が十
分に大きく剛性に問題がない場合にはシューを当接させ
ることなく研削を進めることも可能である。
【0018】更に、上述した実施例では研削プログラム
に従い自動的に研削を進めたが、本発明は作業者が研削
盤をマニュアルで操作する場合にも用いることができ
る。この場合にも、焼き入れ部を先ず荒研削してから全
体のコンタリング研削を開始する。
に従い自動的に研削を進めたが、本発明は作業者が研削
盤をマニュアルで操作する場合にも用いることができ
る。この場合にも、焼き入れ部を先ず荒研削してから全
体のコンタリング研削を開始する。
【0019】
【発明の効果】本発明においては、予め焼き入れ部を荒
研削して該部分の残留応力を取り除き、焼き入れがなさ
れていた部分が本来の形を取り戻した後にコンタリング
研削を行うので、ワークの研削精度の向上が可能とな
る。
研削して該部分の残留応力を取り除き、焼き入れがなさ
れていた部分が本来の形を取り戻した後にコンタリング
研削を行うので、ワークの研削精度の向上が可能とな
る。
【図1】本発明の一実施例に係る円筒研削盤の平面図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す円筒研削盤のレスト装置の拡大断面
図である。
図である。
【図3】研削プログラムの内容を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図4】本発明の一実施例に係る研削方法を示す説明図
である。
である。
【図5】従来技術に係る研削方法を示す説明図である。
11 テーブル 13 主軸台 16 砥石 25 中央処理装置 27 メモリ 33 焼き入れ部 40 レスト装置 51 シュー W ワーク
フロントページの続き (72)発明者 納谷 敏明 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 向井 良平 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 柴田 隆光 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 一部に焼き入れがなされているワークと
砥石とをそれぞれ回転させながら砥石をワークに対して
ワーク回転軸線方向に相対移動させることによりワーク
の外周を研削するようにした研削方法において、該ワー
クの焼き入れ部を研削した後に、ワークのコンタリング
研削を開始するようにしたことを特徴とする研削方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8573594A JPH07266202A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 研削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8573594A JPH07266202A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 研削方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07266202A true JPH07266202A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13867106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8573594A Pending JPH07266202A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 研削方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07266202A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111015375A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-04-17 | 无锡隆达金属材料有限公司 | 抛光去除镍基管矫直残余应力的方法 |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP8573594A patent/JPH07266202A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111015375A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-04-17 | 无锡隆达金属材料有限公司 | 抛光去除镍基管矫直残余应力的方法 |
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