JPH07266654A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH07266654A
JPH07266654A JP5387394A JP5387394A JPH07266654A JP H07266654 A JPH07266654 A JP H07266654A JP 5387394 A JP5387394 A JP 5387394A JP 5387394 A JP5387394 A JP 5387394A JP H07266654 A JPH07266654 A JP H07266654A
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recording
slit
slit plate
carriage
slits
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JP5387394A
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Manabu Kanazawa
学 金沢
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Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリット板とスリット板を支持し、検出領域
を覆蓋するカバー部材とを樹脂系材料で一体成形するこ
とにより、記録信号発生にかかわるエンコーダ装置のコ
スト低減を図ることのできる記録装置を提供する。 【構成】 キャリッジ(3)の移動方向に沿って配設さ
れ、キャリッジの移動タイミングに同期する信号を発生
させるためのスリット(40A)を有するスリット板
(40)と、スリット板を支持すると共に、スリット板
に沿って移動する同期信号発生手段(フォトインタラプ
タ54)の移動空間(42C)を覆蓋するカバー部材
(スリット板ホルダ部41)とを樹脂系材料で一体のス
リット部材(42)に成形した記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関し、特に
記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジの移動タイミ
ングに同期して記録信号を記録ヘッドに送給するための
エンコーダ装置を具えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被記録材に記録するために上述の
ような同期信号を得るエンコーダ装置として、フォトイ
ンタラプタと、多数のスリットが並列に穿設されたスリ
ット板とを有し、さらにスリット板を被記録材からでる
紙粉等から保護する等の目的でスリット板に沿ってこれ
を覆うようにカバー部材を設けたものが知られている。
図11に示す例は特願平5−88608号に開示したこ
の種のエンコーダの一例を示す。ここで、50は複数の
スリット50Aが等間隔で並列配置されたスリット板、
51はスリット板50用のカバー部材(以下でスリット
板ホルダという)である。スリット板50は厚さが0.
1mm程度のステンレス板で形成されていて、個々に独
立した複数のスリット50Aが設けられており、このよ
うなスリット板50は、その両面とスリット板ホルダ5
1の内面との間にはほぼ所定の間隔が保たれるようにし
てねじ52によりスリット板ホルダ51の取付座51A
に固定されている。
【0003】なお、スリット板50が固定されたスリッ
ト板ホルダ51はさらに記録装置側のフレーム1の取付
座1Aに固定ねじ53によって位置決め固定される。ま
た、54は発光部54Aと受光部54Bとを有するフォ
トインタラプタであり、記録ヘッドを搭載して移動する
キャリッジ(以上不図示)に取付けられるもので、フォ
トインタラプタ54の発光部54Aと受光部54Bとの
間にスリット板50が介在する形でキャリッジがPまた
はQ方向に移動する。そして、その移動中各スリット5
0Aの位置で受光部54Bに発光部54Aからの光が受
光されることにより受光部54Bから出力される信号に
応じて記録ヘッド(不図示)への記録信号を同期させる
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、スリット板とカバー部材(スリット板ホル
ダ)とを個別に形成した上、これらを組合せて一体に構
成するようにしているため、部品点数が多くなり組立工
数がそれだけ多くかかりコストの上昇を招く。また、ス
リット板をステンレス板で形成するようにしているた
め、樹脂系材料に比べて割高となる。さらにまた、記録
装置側の都合で、スリットの間隔や形状を異にするもの
が要求された場合はスリット板をいちいちスリット板ホ
ルダから取外して組立直さなければならず手間がかか
る。また、スリット板が金属製であるがために、スリッ
トを設けるのにエッチングやプレス加工によらなければ
ならず、いずれにしても高価な版や型が必要となり、特
に間隔等が異なるものが要求された場合は、種別に新規
な版や型を用意しなければならず、費用が嵩む。
【0005】本発明の目的は、上述したような従来の問
題の解消を図り、樹脂系材料でカバー部材とスリット板
との一体成形が可能であり、記録信号発生のためのエン
コーダ装置を廉価に構成することでコスト低減に貢献す
る記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、記録手段を搭載したキャリッジの移動
中に、該キャリッジの移動タイミングに同期して前記記
録手段により記録を行う記録装置において、前記キャリ
ッジの移動方向に沿って配設され、前記移動タイミング
に同期する同期信号を発生させるための複数のスリット
を有するスリット板と、該スリット板を支持すると共に
当該スリット板に沿って移動する前記同期信号を発生す
る手段の移動空間を覆蓋するカバー部材とを樹脂系材料
で一体に形成したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、スリット板とカバー部材とを
樹脂系材料で一体に形成するので、スリット板をカバー
部材にいちいち位置決めして固定する必要がない。
【0008】また、上記のスリット板において、スリッ
トを2列に交互配置することで、スリット間隔を狭くす
ることが可能となる。
【0009】また、複数のスリットのスリット板自由端
側を開放したものとすることにより、一体成形時の金型
を簡略なものとすることができる。
【0010】さらにまた、複数枚のスリット板を並列さ
せた形でカバー部材と一体に成形すると共に、個々のス
リット板におけるスリットの間隔を異ならせたものにし
ておくことで、必要に応じていずれかのスリット板を選
択する自由度が得られ、要すれば個々のスリット板に設
けたスリットを介して複数の同期信号発生手段により個
別に信号を発生させることも可能であり、また、スリッ
ト板を切除可能とすれば、必要なスリット板のみを残置
させるようにすることができる。
【0011】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0012】図1および図2は本発明の一実施例として
インクジェット記録装置の構成を示す。ここで、1は記
録装置のベースフレーム、2はキャリッジ3に搭載さ
れ、その吐出面2Aに配設された不図示のインク吐出口
からインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、4はキャ
リッジ3の移動を案内する案内軸、5はキャリッジ3を
移動させるためのスクリュー軸である。なお、キャリッ
ジ3には図2に示すようにスクリュー軸5のスクリュー
溝5Aに嵌め合わされる突起部3Aが穿設されていて、
その嵌め合わせによりスクリュー軸5の回転によってキ
ャリッジ3を案内軸4およびベースフレーム1に設けた
キャリッジ支持部1Aに沿わせて移動させることができ
る。また、図1に示す6は記録ヘッド2に記録信号を送
給するためのフレキシブルケーブル、7Aおよび7Bは
フレキシブルケーブル6をキャリッジ3上の接続位置お
よび中間のベースフレーム1側に保持するそれぞれクリ
ップ部材、8はキャリッジ3上の所定の位置に記録ヘッ
ド2をセットするセットレバーである。
【0013】さらにまた、図1および図2において、9
は不図示の記録シートをシート送りするシート送りロー
ラの軸、9Aはシート送りローラ軸9上に周設されてい
るゴムローラ、10はゴムローラ9Aに圧接するピンチ
ローラであり、ピンチローラ10とゴムローラ9Aとの
間に記録シートが保持されてシート送りされる。また、
11は駆動源のDCモータであり、このモータ11によ
り後述するようにしてスクリュー軸5およびシート送り
ローラ軸9が駆動される。12はプラテン、13はキャ
リッジ3と共に移動する記録ヘッド2に記録のための同
期信号を供給するために設けられているエンコーダ装置
であり、本発明にかかるこのエンコーダ装置13につい
ては、後で詳述する。また、図1に示す9Bはシート送
りローラ軸9に設けたギアであり、不図示のメインギア
を介してモータ11により駆動されるものである。
【0014】続いて、図2〜図5を参照しつつ、モータ
11による駆動系について説明する。
【0015】これらの図において、15はモータ11と
動軸に設けられているウォームギア(以下で第1ウォー
ムギアという)、16は第1ウォームギア15と噛合す
る第1ホイールギア、17は第1ホイールギア16と同
軸の第2ウォームギア、18は第2ウォーム17と噛合
する第2ウォームホイール、19は第2ウォームホイー
ル18と同軸のメインギア、また、20はメインギア1
9に噛合し、スクリューギア5を駆動するスクリューギ
ア、21はスクリューギア20と常時噛合すると共に、
後述するようにしてキャリッジ3を図1でQ方向に移動
させるために設けられている反転ギア(図3参照)であ
る。
【0016】そこで、このような構成になるモータ11
の駆動系においては、図3に折曲矢印で示したような伝
達経路に従ってモータ11によりスクリューギア20が
駆動され、スクリュー軸5を回転させることによって図
2に示したようにそのスクリュー溝5Aに突起部3Aが
嵌め合わされているキャリッジ3が案内軸4およびキャ
リッジ支持部1Aに沿って所定のタイミングで移動す
る。なお、モータ11は常に同一方向に回転されるもの
で、これによってメインギア19は図3で矢印J方向に
駆動され、スクリューギア20およびスクリュー軸5を
矢印K方向に回転させて、キャリッジ3を図1で矢印P
方向に移動させることができる。また、キャリッジ3を
矢印Q方向に移動させるときは、スクリューギア20と
噛合状態に保たれる反転ギア21のL方向の回転により
スクリュー軸5が矢印M方向に回転する。
【0017】なお、上述のタイミングや制御動作の手順
等については、本発明に直接かかわり無く、また、公知
であるのでその詳細な説明はこれを省略する。
【0018】また、図4の(A)において、30は、モ
ータ11の回転を検出するためのロータリエンコーダ、
31はそのフォト検出器、32は回路基板、33は回路
基板32を介してフォト検出器31からの検出信号を不
図示の制御部に送給するリード線である。また、34は
モータ11と同時の第1ウォームギア15端部に設けら
れている円盤状のエンコーダ板であり、エンコーダ板3
4には周方向にスリットが設けられていて、これらのス
リットがフォト検出器31によって検出されることによ
りモータ11の回転が制御される。
【0019】ついで、図1,図2に示した本発明にかか
るエンコーダ装置13の詳細を図6に従って説明する。
【0020】本例のエンコーダ装置13は、先に従来例
の説明のところで述べたと同様、キャリッジ3に搭載さ
れたフォトインタラプタ54によりキャリッジ3の移動
中、そのスリット板40に設けたスリット40Aの位置
を検知し、記録ヘッド2からのインク吐出信号にかかわ
る検知信号を制御部に送給するもので、図2において、
55は回路基板であり、回路基板55にはフォトインタ
ラプタ54からの検知信号送給用回路が配置されると共
にフォトインタラプタ54が装着されている。56は回
路基板55からの分岐ケーブルである。なお、回路基板
55は小ねじ57によってキャリッジ3のボス部3Bに
固定されている。
【0021】本例のエンコーダ装置13は、図6の
(A)に示すようにスリット板ホルタ部41とスリット
板40とを樹脂系材料により一体に形成するものであ
る。なお、図6の(A)ではその一体に形成した部材
(以下ではスリット部材と呼ぶこととする)42を分か
り易く示すために、図2あるいは図4の(B)に示され
るようなフレーム1への取付け状態に対し、部材42を
天地させて示してある。すなわち、図6の(A)で、4
2Aがスリット部材42をフレーム1の部材取付座1B
に取付けるための取付部であり、この取付部42Aに穿
設された孔42Bにねじ43を取付座1Bに向けて螺締
し、図1,図4の(B)および図5の(B)に示すよう
にスリット部材42を所定の位置に位置決め固定するこ
とができる。
【0022】また、図6の(A)において、42Cはス
リット板40とスリットホルダ部41との間に設けられ
る間隙であり、これらの間隙42C,42Cに、図6の
(B)に示すようにして、フォトインタラプタ54の発
光部54A、受光部54Bがそれぞれ位置し、発光部5
4Aから透光される例えば赤外線がスリット板40のス
リット40Aを介して受光部54Bに受光されることに
よりキャリッジ3の移動位置検知が行われる。図6の
(C)はスリット板40とそのスリット40Aとの関係
を模式的に示すものである。
【0023】本例のように、スリット板40とスリット
板ホルダ部41とを樹脂系材料で一体のスリット部材4
2として形成することにより、従来であれば、ステンレ
ス板等により加工されていたスリット板を樹脂系材料に
よって成形されたスリット板ホルダに位置決め固定して
いたのが、その必要がなくなり、部品点数の削減、組立
工数の低減によりコストダウンに大いに貢献できる。ま
た、その検知にかかわる原理的なものはなんら変らず、
性能的にも問題となるようなことはなんら存在しない。
【0024】図7は本発明の第2実施例によるエンコー
ダ装置13を示す。本例は、樹脂系材料でスリットホル
ダ部41と一体に形成されるスリット板40にスリット
を形成し易くしたものである。すなわち、図7の(C)
に示す40Aおよび40Bがスリット板40に形成した
スリットであり、本例の場合、スリット40Aの列とス
リット40Bの列とがスリット板40上の移動方向とは
直交する方向で分離されており、かつ、互いに隣り合う
スリット40Aと40Bとが千鳥型に穿設されると共に
一方のスリット間隔の1/2に当る位置に他方のスリッ
トが位置するようにしてある。なお、以下に示すスリッ
ト部材42の構成図としてはいずれも図6の(A)にな
らい、天地として示すこととする。
【0025】このように構成したエンコーダ装置では、
スリットをスリット板40上において40A,40Bの
2列に分けて穿設したことにより第1実施例に比してス
リットの実質的間隔をより一層狭めることが可能とな
り、それだけ検出密度を高めることができる。なお、本
例の場合、図7の(B),(C)によって示すように、
フォトインタラプタ54ではスリット40Aを介して位
置検知され、次にはスリット40Bを介して位置検知さ
れることが交互に繰返されることになる。ただし、この
場合、フォトインタラプタ受光部54B側では第1実施
例に比して受光量が低められる傾向が生じるので、発光
部54A側の発光量を高めるとか受光部54B側の感度
を増す等の手だてを施すことが望ましい。
【0026】図8は本発明の第3実施例によるエンコー
ダ装置13を示す。本例は、スリット40Cの一方の端
部を開放し、スリット板40を(C)に示すようにスリ
ット40Cの配列によりくし型に形成したものである。
本例のようにスリット部材42を成形することで、第1
実施例や第2実施例のところで示したスリット部材の場
合はスライド金型が必要であったのに対し、例えば上下
の抜き型の金型でよく、成形が容易となる。例えば図8
の(A)に示す面43Dを金型の分割線(パーティング
ライン)に設定した場合でもスリット40Cの列をスリ
ット板40の両側に形成される間隙42Cと同時に成形
すれば良く、かくして金型の費用を低減することができ
る。なお、スリット40Cの一方の端部(スリット板4
0の自由端側)が開放されていてもフォトインタラプタ
54による検出動作にはなんらの支障がないことはいう
までもない。
【0027】図9は本発明の第4実施例によるエンコー
ダ装置13を示す。本例は、並列する2枚のスリット板
40−1および40−2をスリットホルダ部41と共に
樹脂系材料で一体に成形し、双方のスリット板40−
1,40−2間,スリット板40−1とホルダ部41
間,スリット板40−2とホルダ部41間にそれぞれ間
隔42Dを保たせるようにものである。なおここで、ス
リット板40−1に穿設されるスリット40−1Aとス
リット板40−2に穿設されるスリット40−2Aとは
形成ピッチが異ならせてある。かくして、キャリッジ側
には図9の(B)および(C)に示すように2つのフォ
トインタラプタ54−1および/または54−2を選択
的に設け、一方のフォトインタラプタ54−1によりス
リット板40−1のスリット40−1Aを検知し、他方
のフォトインタラプタ54−2によりスリット板40−
2のスリット40−2Aを検出させることが可能であ
る。
【0028】本実施例によれば、2枚のスリット板40
−1および40−2に穿設するスリット40−1Aおよ
び40−2Aのピッチを自在に選択して使用することが
可能となり、しかも双方のフォトインタラプタ54−1
および54−2からのスリット検出によりさらに検出精
度を高めることも可能なばかりでなく、スリット設定の
自由度が高められる。
【0029】図10は本発明の第5実施例によるエンコ
ーダ装置13を示す。本例の特徴は、並列に形成する2
枚のスリット板40−1および40−2にそれぞれ異な
るピッチのスリット40−1Aおよび40−2Aを設け
ると共に、要望に応じていずれか一方のスリット板とそ
のスリットを選択可能としたものである。なお、本例で
は各スリット40−1A,40−2Aの一方(下側)の
端部を開放させるようにしたが、第4実施例または第5
実施例において、スリットの一方の端部を開放させる
か、開放せずに個々に独立したスリットとするかは自在
に選択されてよい。ここで、本例のスリット部材42で
は、そのスリット板40−1と40−2との間に間隔4
2Cに比して十分狭い間隔42Eが設けられると共にス
リット板40−1および40−2の長手方向の両端部に
はスリット板ホルダ部41との間にすき間42Fが設け
られている。
【0030】そこで、このように樹脂系材料で一体成形
されたスリット部材42においては、いずれのピッチの
スリットを選択するかによって一方のスリット板のみを
残し、例えば図10の(C)および(D)に示すように
この場合は40−2の方をその基部から切除することに
よりスリット板40−1のスリット40−1Aによりフ
ォトインタラプタ54による検出動作を行わせることが
できる。なお、本実施例によれば、スリットの間隔を使
用に応じて自在に選択することができるのみならず、2
枚のスリット板40−1,40−2の間の間隔42Eを
予め十分狭く設定できるため、スリット部材42全体の
幅を広くしなくてすむ。
【0031】また、本実施例では2枚のスリット板を設
けるようにしたが、その枚数は2枚に限らず、例えば3
枚等スリットホルダ部41の幅に応じて形成することが
可能である。
【0032】また、前述した各実施例では記録手段とし
てインクジェット記録方式の事例について説明したが記
録信号に応じて電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換
体による膜沸騰を越える加熱によって生ずる気泡の成長
により、インクを吐出口より吐出して記録を行うように
構成するとさらに好ましい。
【0033】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0035】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0036】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0037】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0038】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0039】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0040】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0041】また、記録手段は必ずしも前述したインク
ジェット記録方式に限定する必要はなく、ワイヤードッ
ト記録方式や感熱記録方式等、種々の記録方式を満ちい
ることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジの移動方向に沿って配設され、前記移動タイ
ミングに同期する同期信号を発生させるための複数のス
リットを有するスリット板と、該スリット板を支持する
と共に当該スリット板に沿って移動する前記同期信号を
発生する手段の移動空間を覆蓋するカバー部材とを樹脂
系材料で一体に形成したので、部品点数の削減、組立工
数の低減と共に、材料のコスト自体を下げることがで
き、特に記録装置に必須のキャリッジ移動用エンコーダ
装置を量産に好適なものとすることができる。
【0043】また、そのスリット板に設けるスリットを
千鳥型に配設することで、スリットのピッチを狭めて記
録制御のための検出精度向上に貢献できる。
【0044】また、スリットの一方を開放型とすること
により、金型にかかる費用の低減と共に成形費の低減を
図ることができる。
【0045】さらにまた、スリット間隔等の異なる複数
のスリット板をスリット部材としてスリットホルダ部と
共に一体に成形可能なことから、複数のスリット検出手
段との組合せによる検出精度の向上、あるいは複数のス
リット板のうちから自在に要求に応じたスリットピッチ
を有するものの選択が可能となり、従来のようにピッチ
の異なるスリット板ごとにそのスリットホルダを個別に
用意する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明記録装置の構成の一例を示す上面図であ
る。
【図2】図1のE−E線断面図である。
【図3】図1に示す記録装置の駆動系の駆動伝達経路を
示す説明図である。
【図4】図1に示す記録装置の構成をC方向からの天地
した側面(A)およびD方向からの側面(B)によって
示す説明図である。
【図5】図1に示す記録装置の構成をA方向からの天地
した側面(A)およびB方向からの側面(B)によって
示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施例にかかるエンコーダ装置の
構成を天地したスリット部材の斜視図(A)、(A)の
A−A線断面図(B)およびスリット板の側面図(C)
によって示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施例にかかるエンコーダ装置の
構成を天地したスリット部材の斜視図(A)、(A)の
B−B線近傍の断面による2態様の断面図(B),
(C)、およびスリット板の側面図(D)によって示す
説明図である。
【図8】本発明の第3実施例にかかるエンコーダ装置の
構成を天地したスリット部材の斜視図(A)、(A)の
C−C線断面図(B)およびスリット板の側面図(C)
によって示す説明図である。
【図9】本発明の第4実施例にかかるエンコーダ装置の
構成を天地したスリット部材の斜視図(A)、(A)の
D−D線断面図の2態様(B),(C)によって示す説
明図である。
【図10】本発明の第5実施例にかかるエンコーダ装置
の構成を天地したスリット部材の斜視図(A)、(A)
のE−E線断面によるスリット板選択前の状態図
(B)、選択時の状態図(C)および選択後の検出時の
状態図(D)によって示す説明図である。
【図11】従来例によるエンコーダ装置の構成例を分解
して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 1B 取付座 2 記録ヘッド 3 キャリッジ 5 スクリュー軸 9 シート送りローラ軸 11 (DC)モータ 13 エンコーダ装置 30 ロータリエンコーダ 31 フォト検出器 40,40−1,40−2 スリット板 40A,40−1A,40−2A スリット 41 スリット板ホルダ部 42 スリット部材 42A 取付部 42C,42D 間隙 54,54−1,54−2 フォトインタラプタ 54A 発光部 54B 受光部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段を搭載したキャリッジの移動中
    に、該キャリッジの移動タイミングに同期して前記記録
    手段により記録を行う記録装置において、 前記キャリッジの移動方向に沿って配設され、前記移動
    タイミングに同期する同期信号を発生させるための複数
    のスリットを有するスリット板と、 該スリット板を支持すると共に当該スリット板に沿って
    移動する前記同期信号を発生する手段の移動空間を覆蓋
    するカバー部材とを樹脂系材料で一体に形成したことを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のスリットは、前記キャリッジ
    の移動方向に沿って2列に交互配置されることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のスリットは、前記カバー部材
    に支持されるスリット板の自由端側が開放されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記スリット板は、前記カバー部材と一
    体に複数枚が並列に形成され、かつ、個々のスリット板
    に設けられる前記スリットの間隔が異なっていることを
    特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記複数枚のスリット板の前記キャリッ
    ジ移動方向の端部と前記カバー部材とは隔離されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、インクを吐出して記録
    を行う記録ヘッドであり、該記録ヘッドは前記インクを
    吐出するためのエネルギーを発生させる素子としてイン
    クに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱
    変換素子を有することを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかの項に記載の記録装置。
JP5387394A 1994-03-24 1994-03-24 記録装置 Pending JPH07266654A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7275882B2 (en) 2004-03-08 2007-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus

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