JPH07267875A - オーレオバシジン類の高濃度溶液製剤 - Google Patents

オーレオバシジン類の高濃度溶液製剤

Info

Publication number
JPH07267875A
JPH07267875A JP7035865A JP3586595A JPH07267875A JP H07267875 A JPH07267875 A JP H07267875A JP 7035865 A JP7035865 A JP 7035865A JP 3586595 A JP3586595 A JP 3586595A JP H07267875 A JPH07267875 A JP H07267875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
castor oil
preparation
ethanol
aureobasidins
capsule
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7035865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3748912B2 (ja
Inventor
Hironobu Hiraga
浩信 平賀
Hisae Igarashi
久枝 五十嵐
Takaaki Okuma
高明 大熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP03586595A priority Critical patent/JP3748912B2/ja
Publication of JPH07267875A publication Critical patent/JPH07267875A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3748912B2 publication Critical patent/JP3748912B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】抗真菌剤として有用なオーレオバシジンA(R
106−I)を、治療に必要な用量を臨床上容易に投与
できる高濃度溶液製剤として提供する。 【構成】R106−I、ポリオキシエチレンヒマシ油系
活性剤及びエタノールを必須成分とし、好ましくはR1
06−Iの100重量部に対してポリオキシエチレンヒ
マシ油系活性剤の量が65重量部以上、及びエタノール
の量は30重量部以上で、かつR106−Iの濃度が製
剤全体に対して20〜40w/w%である、R106−
Iの高濃度溶液製剤はR106−Iの経口吸収性に優れ
ている。また、この高濃度溶液製剤をポリエチレングリ
コール(PEG)を含有したゼラチン硬カプセルに充填
することにより得られるカプセル製剤は、カプセル割れ
や内容液の漏れを生じない優れた製剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は深在性真菌症に対する抗
真菌剤として有用なオーレオバシジン類の高濃度溶液製
剤に関するものである。深在性真菌症は癌や臓器移植、
後天性免疫不全症候群など免疫の抑制状態にある患者に
とり致命的な疾患であり、近年増加しつつある。本発明
の製剤は、このような疾患の治療用製剤として極めて有
用なものである。
【0002】
【従来の技術】オーレオバシジンA(抗生物質R106
−Iと同じ:以下R106−Iと略記)は、例えばオー
レオバシディウム属に属する菌株(FERM−BP19
38)が生産する分子量1101の環状ペプチドの抗生
物質であり、抗真菌剤としての有用性が期待され、それ
らの誘導体や類縁化合物なども多数合成されている(特
開平2−138296、特開平3−22995、特開平
3−44398、特開平4−305534)。以下、本
明細書においては、R106−I及びその誘導体または
類縁化合物を含めたオーレオバシジン類を、R106−
I類という。
【0003】しかしながら、R106−I類は水に極め
て溶けにくい化合物であり、固体状態で経口投与した場
合の経口吸収性は極めて低いものである。油脂性薬物の
吸収を促進することが知られている油脂(例えば中鎖脂
肪酸トリグリセリド)にR106−I類を溶解して経口
投与した場合にもまったくその経口吸収性の改善が認め
られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】深在性真菌症の患者に
対し、R106−I類、特にR106−Iを臨床上使用
するためには、感染した真菌及び患者の症状により異な
るが、1日用量として25mg〜2000mgの用量の
R106−Iを容易に投与でき、とくに経口投与した場
合に吸収性の良いR106−I類製剤が望まれている。
【0005】本発明の目的は、上記現状に鑑み、深在性
真菌症の治療に必要な用量のR106−I類を容易に投
与できるR106−I類の高濃度溶液製剤、特に経口投
与に適した製剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】R106−I類を臨床上
容易に経口的に服用できる高濃度溶液製剤を得ることを
目的として鋭意検討した結果、R106−I類とエタノ
ール、ポリオキシエチレンヒマシ油系活性剤を必須成分
として含有するR106−I類の高濃度溶液を経口投与
した場合、R106−I類の経口吸収性が良好であるこ
とを見出し本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明はR106−I類、ポリオキ
シエチレンヒマシ油系活性剤及び、エタノールを必須成
分として含有して含有し、R106−I類を製剤全体に
対して10 w/w%であるR106−I類高濃度溶液
製剤に関する。
【0008】本発明におけるR106−I類としては、
オーレオバシディウム属に属する菌株(FERM−BP
1938)が生産する分子量1101の環状ペプチドの
抗生物質R106ーIが好ましい。本発明で使用するポ
リオキシエチレンヒマシ油系活性剤としては、ポリオキ
シエチレンヒマシ油やポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
等が挙げられる。ポリオキシエチレンヒマシ油として
は、例えばクレモホールEL(商品名;BASF社
製)、NIKKOL CO−3、CO−10、CO−2
0TX、CO−40TX、CO−50TX、CO−60
TX(商品名;日光ケミカルズ社製)などが挙げられ
る。
【0009】ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油として
は、例えばNIKKOL HCO−5、HCO−10、
HCO−20、HCO−30、HCO−40、HCO−
50、HCO−60、HCO−80、HCO−100
(商品名;日光ケミカルズ社製)、クレモホールRH4
0、RH60(商品名;BASF社製)、ユニオックス
HC−40、HC−50、HC−60(商品名;日本油
脂社製)などがあげられる。これらのポリオキシエチレ
ンヒマシ油系活性剤は、R106−Iの経口吸収性の点
からみるとエチレンオキシドの平均付加モル数が20〜
80、好ましくは30〜70の範囲であり、かつHLB
値が8〜17の範囲であるものが好ましい。
【0010】使用するポリオキシエチレンヒマシ油系活
性剤の量は、通常R106−I類の100重量部に対し
て65重量部以上、好ましくは80重量部以上である。
上限は特に制限されるものではなく、製剤の容量に応じ
て決定することができる。使用するエタノールの量は、
R106−I類の100重量部に対して30重量部以
上、好ましくは35重量部以上である。上限は特に制限
されるものではないが、製剤の容量及びポリオキシエチ
レンヒマシ油系活性剤の量に応じて決定することができ
る。通常500重量部以下である
【0011】製剤全体に対しての量は、通常R106−
I類が10w/w%以上、好ましくは20〜40w/w
%であり、ポリオキシエチレンヒマシ油系活性剤が10
w/w%以上、好ましくは20〜50w/w%、エタノ
ールが7〜40w/w%、好ましくは8〜30w/w%
の範囲であることが好ましい。
【0012】本発明の製剤形によっては、エタノールの
配合量が多すぎると、その揮発性のために製剤の品質が
不安定となったり、その脱水性のために例えばゼラチン
カプセル剤の場合には、ゼラチンカプセルの柔軟性を失
わせて割れを生じたりする等の不都合を生じる。この様
な場合は、R106−I類の溶解度の高い不飽和高級脂
肪酸を製剤中に配合すると、エタノールの配合必要量を
低下させることが可能で、製剤の容量を増やすことな
く、経口吸収性の良い製剤を得ることができる。
【0013】不飽和高級脂肪酸としては、医薬用に使用
しうるものであれば特に制限はないが、好ましいものと
しては、炭素数18〜20の不飽和脂肪酸類があげられ
る。これらの脂肪酸の例としては、例えば、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸等があげら
れる。これらの脂肪酸の添加量は、通常R106−I類
の100重量部に対して0重量部から200重量部の範
囲であり、製剤全体に対しては10〜60w/w%の範
囲である。
【0014】更に、臨床上の使用性(飲みやすさ、携帯
性)を考慮して、通常のゼラチン硬カプセルに本発明の
高濃度溶液製剤を充填したゼラチン硬カプセル製剤とす
ることができる。しかしカプセルの割れや内容液の漏れ
等の問題を生じることもあるので、必要に応じて、ポリ
エチレングリコール(PEG)を含有したゼラチン硬カ
プセルに薬液を充填することにより、カプセルからの液
漏れ、カプセルの割れ等をふせぐことができる。PEG
を含有したゼラチン硬カプセルとしては、例えば特開平
3−80930記載の日本エランコ社製のもの等が使用
可能である。前記の公報によると、そのPEGの含有量
は、使用されるPEGの分子量によって若干異なる。す
なわち、ゼラチンカプセル組成物中のゼラチンに対し
て、 分子量が200〜1540である場合:1〜50w/w
% 分子量が4000である場合 :0.5〜15w
/w% 分子量が6000である場合 :0.5〜10w
/w% 分子量が20000である場合 :0.1〜5w/
w% の範囲が好ましい。又、本発明の高濃度溶液製剤は必要
に応じてシロップ剤等として利用することもできる。
【0015】また本発明の高濃度溶液製剤には、上記成
分以外の他に、R106−I類の溶解補助剤、酸化防止
剤、保存剤等の医薬品添加物が添加されてもよい。
【0016】PEGを含有したゼラチン硬カプセルに、
本発明の高濃度溶液製剤を充填すると、まれに、ゼラチ
ン硬カプセルの不溶化や、内液の分散性不良の為に、溶
出性の低下という問題が生じることがある。この場合
は、必要に応じて薬液に抗酸化剤を配合することが有効
であり、本発明の高濃度溶液製剤では特にビタミンE
類、トコフェロール類もしくはそのエステルなどの誘導
体等や、アスコルビン酸、アセトアミノフエン、リボフ
ラビン等の抗酸化剤を配合することが有効であり、脂溶
性の抗酸化剤が好ましい。抗酸化剤配合量としては、製
剤全体に対して、好ましくは0.01〜10w/w%で
あり、より好ましくは、0.1〜5w/w%の範囲であ
る。
【0017】また、R106−I類の溶解補助剤とし
て、特に不飽和結合を含む油脂を製剤中に配合するとき
は、油脂の酸化防止を目的としてビタミンE類、ブチル
ヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等の
抗酸化剤を用いることができる。これらの抗酸化剤の配
合量は、油脂1重量部に対し0.0001重量部〜0.
01重量部の範囲である。また、脂質の酸化による変化
を防ぐため、製剤を収納する容器又は包装中の大気を窒
素ガス等の不活性ガスで置換することや脱酸素剤を使用
することも通常行われる。
【0018】本発明における好ましい製剤をあげれば下
記の組成からなる溶液をPEG含有ゼラチン硬カプセル
に充填したゼラチン硬カプセル剤である。なおw/w%
はいずれも溶液全体に対する割合である。 R106−I 15〜40w/w%より好ましくは
20〜40w/w% ポリオキシエチレン 15〜60w/w%より好ましく
は20〜50w/w% ヒマシ油系活性剤 (エチレンオキシドの平均付加モル数30〜70) エタノール 5〜50w/w%より好ましくは
7〜40w/w% オレイン酸 10〜60w/w%より好ましく
は15〜50w/w% 脂溶性抗酸化剤 0〜10w/w%より好ましくは
0.1〜5w/w%
【0019】本発明の製剤は、特別の方法を採用するこ
となく、通常の方法によって調製することができる。す
なわち、例えば、ポリオキシエチレンヒマシ油系活性剤
及びエタノールに、必要に応じて不飽和高級脂肪酸、抗
酸化剤等を加えて混合し、次いでR106−I類を加え
て必要により加熱しながら混合しR106−I類を溶解
させ、得られる溶液を必要に応じて、例えばゼラチン硬
カプセルに充填することによって調製することができ
る。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例をあげて具体的に説明
するが、本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。
【0021】実施例1 R106−I 1.0g(29.4w/w%) HCO−60(商品名) 1.4g(41.2w/w%) (ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油) エタノール 1.0g(29.4w/w%) ─────────────────────────────── 合計 3.4g エタノール1.0gにHCO−60(平均付加モル数6
0、HLB値14),1.4gを加えて必要ならば加熱
して完全に溶解させ、これにR106−Iを1.0g加
えて溶解させた。この薬液0.34g(R106−Iの
量として0.1g)を日本薬局方2号ノーマル硬カプセ
ル(日本エランコ(株)製)に充填して、硬カプセル剤
とした。
【0022】実施例2 R106−I 1.0 g(32.3w/w%) クレモホールEL(商品名) 0.85g(27.4w/w%) (ポリオキシエチレンヒマシ油: エチレンオキシドの付加モル数 35−40、HLB値12−14) エタノール 0.4 g(12.9w/w%) エキストラオレイン(商品名) 0.85g(27.4w/w%) (オレイン酸) ─────────────────────────────── 合計 3.1 g クレモホールEL(平均付加モル数35、HLB値12
−14),0.85g及びオレイン酸(エキストラオレ
イン:商品名,日本油脂社製),0.85gにエタノー
ル0.4gを加えて混合し、これにR106−Iを1.
0g加えて必要ならば加熱して完全に溶解させた。この
薬液0.31g(R106−Iの量として0.1g)を
日本薬局方2号PEG含有硬カプセル(日本エランコ
(株)製)に充填して、硬カプセル剤とした。
【0023】実施例3 R106−I 1.0 g(32.1w/w%) クレモホールEL(商品名) 0.85g(27.2w/w%) (ポリオキシエチレンヒマシ油) エタノール 0.4 g(12.8w/w%) エキストラオレイン(商品名) 0.85g(27.2w/w%) (オレイン酸) 酢酸トコフェロール 0.022g(0.7w/w%) ─────────────────────────────── 合計 3.122g クレモホールEL,0.85g及びオレイン酸(エキス
トラオレイン:商品名,日本油脂社製),0.85gに
エタノール0.4gを加え、更に酢酸トコフェロール
0.022gを加えて混合し、、これにR106−Iを
1.0g加えて必要ならば加熱して完全に溶解させた。
この薬液0.31g(R106−Iの量として0.1
g)を日本薬局方2号PEG含有硬カプセル(日本エラ
ンコ(株)製)に充填して、硬カプセル剤とした。尚、
実施例1、2及び3で用いた硬カプセルは、日本エラン
コ(株)製で、PEG含有硬カプセルとは分子量400
0のPEGを剤皮全体に対して5.3w/w%含有する
ゼラチン硬カプセルであり、ノーマル硬カプセルとはP
EGを含有しない通常のゼラチン硬カプセルを示す。以
下に示す対照例1及び4においても同様の硬カプセルを
用いた。
【0024】対照例1 R106−Iの無晶形粉末0.1gを日本薬局方2号ノ
ーマル硬カプセル(日本エランコ(株)製)に充填し
て、硬カプセル剤とした。
【0025】対照例2 R106−I 1.0g ( 2.0w/w%) 中鎖脂肪酸トリグリセリド 49.0g (98.0w/w%) (パナセート800,商品名、日本油脂社製) ─────────────────────────────── 合計 50.0g パナセート800,49.0gにR106−I,1.0
gを加えて必要ならば加熱して完全に溶解し、試験液と
した。
【0026】対照例3 R106−I 1.0g (10.0w/w%) ヒドロキシプロピルセルロース 5.0g (50.0w/w%) (HPC) エタノール 4.0g (40.0w/w%) ─────────────────────────────── 合計 10.0g エタノール,4.0gにR106−I,1.0g及びH
PC,5.0gを加えて必要ならば加熱して完全に溶解
させた。経口投与時には、この薬液に蒸留水を加えて均
一に分散しながら100ml(R106−Iの量として
0.1g/10ml)にメスアップし、試験液とした。
【0027】対照例4 R106−I 1.0g (15.4w/w%) PEG400 5.0g (76.9w/w%) クレモホールEL(商品名) 0.5g ( 7.7w/w%) ──────────────────────────────── 合計 6.5g PEG400,5.0gにクレモホールEL(商品
名),0.5g及びR106−Iを1.0g加えて必要
ならば加熱して完全に溶解させた。この薬液0.65g
(R106−Iの量として0.1g)を日本薬局方0号
ノーマル硬カプセル(日本エランコ(株)製)に充填し
て、硬カプセル剤とした。
【0028】対照例5 R106−I 1.0 g(19.5w/w%) マンニトール 2.0 g(39.0w/w%) 微小結晶セルロース 2.0 g(39.0w/w%) SDS 0.1 g( 2.0w/w%) ステアリン酸マグネシウム 0.025g( 0.5w/w%) ─────────────────────────────── 合計 5.125g R106−I,1.0g、マンニトール,2.0g、微
小結晶セルロース,2.0g、SDS(ソディウムドデ
シルサルフェイト),0.1g及びステアリン酸マグネ
シウム,0.025gをメノウ乳鉢でよく混合し、その
0.5125gを打錠(R106−Iの量として0.1
g)して錠剤とした。
【0029】試験例1 一群3頭のビーグル犬(体重約10kg)に実施例1お
よび2で調製したカプセル剤を経口投与した。対照とし
て、クレモホールEL(商品名),20gにR106−
Iを1g加えて溶解させ、注射用水を加えて100ml
(R106−Iの量として0.1g/10ml)として
調製した注射剤をビーグル犬の前肢より静脈注射した。
また、対照例1〜5で調製したカプセル剤、液剤及び錠
剤を経口投与した。投与量は実施例、参考例ともにR1
06−Iとして100mg/頭とした。投与後0.5、
1、2、4、6時間後に採血を行い、血漿中のR106
−I量を液体クロマトグラフィ−紫外吸光光度法を用い
て測定した。得られた各時点の血中濃度値より最高血中
濃度(Cmax )及び0〜6時間までの血中濃度時間曲線
下面積(AUC)を求めた。また、経口投与時のAUC
を静脈内投与時のAUCで除して100を乗じた値を生
物学的利用率(BA)%とした。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】 表 1 ──────────────────────────────────── Cmax AUC B A 水への分散状態 (μg/ml) (μg hr/ml) (%) ──────────────────────────────────── 静脈注射 ─ 22.3 ── 無色澄明な水溶液 実施例1 1.19 3.06 13.7 白色の乳化液、沈澱物等は 認められなかった。 実施例2 1.17 3.53 15.8 白色の乳化液、沈澱物等は 認められなかった。 対照例1 0.12 0.44 2.0 R106−I粒子の濡れが 悪く、粒子が水面に浮遊。 対照例2 0.10 0.28 1.3 2相に分離。静置後油状分 が浮遊。 対照例3 0.28 0.87 3.9 分散性は良好。白色の懸濁 液、静置後沈澱物あり。 対照例4 0.33 1.01 4.5 分散性は良好。白色の懸濁 液、静置後沈澱物あり。 対照例5 0.11 0.38 1.7 崩壊性、分散性は良好。 静置後沈澱物あり。 ────────────────────────────────────
【0031】表1の結果からあきらかなように、実施例
1及び2の製剤は、対照例1〜5のいずれの製剤より
も、高いCmax 、AUC値を示し、生物学的利用率
(BA)が極めて優れている。
【0032】試験例2 実施例2の処方により得られる薬液をノーマル硬カプセ
ルおよびPEG含有硬カプセルに充填し、スクリューキ
ャップ付バイアル中に入れて、25℃に気密保存した。
尚、ノーマル硬カプセルおよびPEG含有硬カプセルと
は前述のとおりである。保存開始後1及び3箇月後、こ
のカプセルの横方向に5kgの荷重圧を加えたときのカ
プセルの割れる個数を測定した。割れた個数を試験した
個数で除して100を乗じた値(%)を求めた。結果を
表2に示す。
【0033】
【表2】 表 2 ──────────────────────────────────── 保存期間 開始時 1箇月 3箇月 ──────────────────────────────────── ノーマル硬カプセル 0 50 80 111G含有硬カプセル 0 0 0 ──────────────────────────────────── (単位;%)
【0034】表2の結果から明らかなように、本発明の
R106−Iの高濃度溶液製剤をPEG含有硬カプセル
に充填した製剤は、長期間保存後においてもその安全性
が優れている。
【0035】試験例3 実施例2及び3の処方により得られる薬液をPEG含有
硬カプセルに充填し、スクリューキャップ付バイアルに
入れて、25℃、40℃に気密保存した。保存開始後
1、2及び3箇月後、この各カプセル剤について溶出試
験を行った。尚、試験方法は日本薬局方溶出試験法第2
法(パドル法)に準じて行った。具体的な試験方法は次
の通りである。
【0036】パドル法の操作法 試験器をあらかじめ温度を37℃に調節した容器中の精
製水に浸した。カプセル剤1個をとり、カプセル剤をシ
ンカーに入れて容器の中心に沈めた後、直ちに回転を始
める。操作中は、温度計を除き、試験液の蒸発を防ぐた
めふたを用い、試験器を滑らかに50rpmで回転さ
せ、動揺及び振動を生じないように注意した。30分後
に溶出液の液面と攪拌翼の上端との中間で、容器壁から
10mm離れた位置から一定量の溶出液を採取した。採
取した溶出液は直ちに適当な方法でろ過し、ろ液を定量
し、溶出率を求める。但し、ろ過には溶出液中のR10
6−Iが吸着するか、又はろ過に用いる材質からの溶出
物によって定量に影響を与えないものを用いた。更にカ
プセル剤2個について同様に操作し、30分後の溶出率
の平均値を求めた。結果を表3に示す。
【0037】
【表3】 表 3 ──────────────────────────────────── 保存期間 1箇月 2箇月 3箇月 ──────── ──────── ──────── 25℃ 40℃ 25℃ 40℃ 25℃ 40℃ ──────────────────────────────────── 実施例2 95 69 105 57 110 40 実施例3 103 102 103 88 106 93 ──────────────────────────────────── (単位;%)
【0038】表3の結果から明らかなように、抗酸化剤
を配合した実施例3の薬液をPEG含有硬カプセルに充
填した製剤は、長期間保存後においてもR106−Iの
溶出性が極めて良好である。
【0039】
【発明の効果】以上の実施例及び試験例で示されるよう
に、本発明のR106−I類の高濃度溶液製剤は臨床上
容易に投与できる大きさの製剤であり、且つ高い経口吸
収性を示し、低い投与量でも抗真菌活性等の薬理作用を
表すのに充分な血中濃度を示した。又、本発明の高濃度
溶液製剤をPEG含有硬カプセルに充填することによ
り、長期保存においてもカプセルの割れ等を生じなく、
更に抗酸化剤を配合することにより、溶出性が良好であ
り、物理的にも安定な製剤とすることができ、真菌症等
の治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/12 G 47/34 G 47/42 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーレオバシジン類、ポリオキシエチレン
    ヒマシ油系活性剤及びエタノールを必須成分として含有
    し、オーレオバシジン類を製剤全体に対して10w/w
    %以上含有するオーレオバシジン類の高濃度溶液製剤。
  2. 【請求項2】オーレオバシジン類100重量部に対して
    ポリオキシエチレンヒマシ油系活性剤を65重量部以上
    及びエタノールを30重量部以上含有し、オーレオバシ
    ジンAを製剤全体に対して20〜40w/w%含有する
    請求項1の高濃度溶液製剤。
  3. 【請求項3】更に不飽和高級脂肪酸を含有する請求項1
    又は2の製剤。
  4. 【請求項4】ポリオキシエチレンヒマシ油系活性剤にお
    けるエチレンオキサイドの平均付加モル数が30〜70
    の範囲であり、かつHLB値が8〜17の範囲である請
    求項1及び3の高濃度溶液製剤。
  5. 【請求項5】製剤全体に対して、オーレオバシジン類を
    20〜40w/w%、ポリオキシエチレンヒマシ油系活
    性剤を20〜50w/w%、エタノールを7〜40w/
    w%、及び炭素数18〜20の不飽和高級脂肪酸を10
    〜60w/w%である請求項2又は3の高濃度溶液製
    剤。
  6. 【請求項6】不飽和高級脂肪酸がオレイン酸である請求
    項3又は5の高濃度溶液製剤。
  7. 【請求項7】請求の範囲第1項から第6項のいずれかの
    製剤を充填したゼラチン硬カプセル製剤。
  8. 【請求項8】カプセル剤皮にポリエチレングリコールを
    含有するゼラチン硬カプセルである請求項7のゼラチン
    硬カプセル製剤。
  9. 【請求項9】請求項1から6のいずれかの高濃度溶液製
    剤に更に抗酸化剤を配合した請求項8のゼラチン硬カプ
    セル製剤。
  10. 【請求項10】オーレオバシジン類、エチレンオキシド
    の平均付加モル数30〜70であるポリオキシエチレン
    ヒマシ油系活性剤、エタノール、オレイン酸及び脂溶性
    抗酸化剤を必須成分とし含有する溶液であって、溶液全
    体に対するそれらの割合が オーレオバシジン類 20〜40w/w% ポリオキシエチレン ヒマシ油系活性剤(エチレンオキシドの平均付加モル数
    30〜70) 20〜50w/w% エタノール 7〜40w/w% オレイン酸 15〜50w/w% 脂溶性抗酸化剤 0.1〜5w/w% である溶液をポリエチレングリコール含有ゼラチン硬カ
    プセルに充填した製剤
JP03586595A 1994-02-08 1995-02-02 オーレオバシジン類の高濃度溶液製剤 Expired - Fee Related JP3748912B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03586595A JP3748912B2 (ja) 1994-02-08 1995-02-02 オーレオバシジン類の高濃度溶液製剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-34277 1994-02-08
JP3427794 1994-02-08
JP03586595A JP3748912B2 (ja) 1994-02-08 1995-02-02 オーレオバシジン類の高濃度溶液製剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07267875A true JPH07267875A (ja) 1995-10-17
JP3748912B2 JP3748912B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=26373056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03586595A Expired - Fee Related JP3748912B2 (ja) 1994-02-08 1995-02-02 オーレオバシジン類の高濃度溶液製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3748912B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328044A (ja) * 2004-07-30 2006-12-07 Wakunaga Pharmaceut Co Ltd ゼラチン皮膜用組成物、カプセル皮膜用組成物、カプセル皮膜、これを用いたカプセル剤、及びカプセル剤の製造方法
JP2023529336A (ja) * 2020-06-04 2023-07-10 シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト 殺菌性組成物
JP2023529337A (ja) * 2020-06-04 2023-07-10 シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト 殺菌性組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328044A (ja) * 2004-07-30 2006-12-07 Wakunaga Pharmaceut Co Ltd ゼラチン皮膜用組成物、カプセル皮膜用組成物、カプセル皮膜、これを用いたカプセル剤、及びカプセル剤の製造方法
JP2023529336A (ja) * 2020-06-04 2023-07-10 シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト 殺菌性組成物
JP2023529337A (ja) * 2020-06-04 2023-07-10 シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト 殺菌性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3748912B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0710104B1 (de) Pharmazeutische präparate für schwerlösliche wirkstoffe
EP0863765B1 (en) Pharmaceutical compositions of cyclosporine with a polyethoxylated saturated hydroxy-fatty acid
US6596308B2 (en) Controlled release pharmaceutical composition
JP2818298B2 (ja) サイクロスポリン誘導体含有医薬組成物
DE69718668T2 (de) Flüssige zusammensetzung, hiv protease inhibitoren und c12-c18 fettsaure enthaltend
KR101716878B1 (ko) 글리세롤 지방산에스테르유도체 또는 프로필렌글리콜 지방산에스테르유도체를 함유한 두타스테리드와 타다라필의 복합 캡슐제제 조성물 및 이의 제조방법
RS52904A (sr) Farmaceutske smeše oralno aktivnih derivata taksana koje imaju povećanu bioraspoloživost
ITMI952411A1 (it) Preparato farmaceutico orale
JPH11512115A (ja) 経口投与用製剤組成物
US6316497B1 (en) Self-emulsifying systems containing anticancer medicament
EP1485081B1 (en) Ibuprofen solution for hard shell capsules
NZ539046A (en) Chemotherapeutic self-emulsifying microemulsion compositions of paclitaxel with improved oral bioavailability
JP3748912B2 (ja) オーレオバシジン類の高濃度溶液製剤
BG103917A (bg) Разтворими дозирани форми от сертралин включени вжелатинови капсули
JP2973077B2 (ja) ビタミンe製剤組成物
JPH0892088A (ja) 経口投与用油性組成物
WO1995021624A1 (en) High-concentration aureobasidin preparation in solution form
KR100216623B1 (ko) 비스테로이드성 소염진통제의 외용약제 조성물
US20050220866A1 (en) Novel capsule formulations of etoposide for oral use
HUP0303141A2 (hu) Gyógyszerkészítmények és eljárás az előállításukra
JPS6237602B2 (ja)
KR20050030282A (ko) 가용성 심바스타틴의 연질캡슐제 조성물 및 그의제조방법
HK40091367A (zh) 包含gardos通道拮抗剂的组合物及其用途
US20060217320A1 (en) Soft gel formulations for saquinavir
WO2005032516A1 (en) Formulation and manufacturing process of self-microemulsified aceclofenac soft capsules

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees