JPH07268670A - ステンレス鋼の酸洗方法 - Google Patents
ステンレス鋼の酸洗方法Info
- Publication number
- JPH07268670A JPH07268670A JP6398694A JP6398694A JPH07268670A JP H07268670 A JPH07268670 A JP H07268670A JP 6398694 A JP6398694 A JP 6398694A JP 6398694 A JP6398694 A JP 6398694A JP H07268670 A JPH07268670 A JP H07268670A
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- pickling
- steel
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステンレ鋼の効率的な酸洗方法を提供する。
【構成】 ステンレス鋼の酸洗処理において、ステンレ
ス鋼の浸漬電位より150mV(vsSCE)以上卑な電位
の接触材を少なくとも酸洗処理の初期に前記ステンレス
鋼に接触する。また、接触材として普通鋼あるいはAl
を用いる。 【効果】 特に多大な設備を要せず、安価で効率的にス
テンレス鋼の酸洗が行える。
ス鋼の浸漬電位より150mV(vsSCE)以上卑な電位
の接触材を少なくとも酸洗処理の初期に前記ステンレス
鋼に接触する。また、接触材として普通鋼あるいはAl
を用いる。 【効果】 特に多大な設備を要せず、安価で効率的にス
テンレス鋼の酸洗が行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼の安価で
効率的な酸洗方法に関するものである。
効率的な酸洗方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼の酸洗方法には、浸漬法や
電解法がある。酸洗液には鋼種および熱間加工や冷間加
工等の製造履歴に応じて、硫酸、硝酸、塩酸、硝フッ酸
や硫酸ナトリウム等から選択されている。ステンレス鋼
の酸洗においては、化学的に安定なCr酸化物が存在す
ることから、普通鋼のようにスケールの溶解によるスケ
ール除去は望めず、主にスケール直下の素地の溶解に依
存している。そのために、ステンレス鋼の酸洗を効率的
に行うには予備処理が必須であり、熱間加工材ではショ
ットブラストや砂鉄含有高圧水の吹きつけやベンディン
グ等の機械的処理が行われ、スケールに亀裂を付与し
て、大部分のスケールが除去される。
電解法がある。酸洗液には鋼種および熱間加工や冷間加
工等の製造履歴に応じて、硫酸、硝酸、塩酸、硝フッ酸
や硫酸ナトリウム等から選択されている。ステンレス鋼
の酸洗においては、化学的に安定なCr酸化物が存在す
ることから、普通鋼のようにスケールの溶解によるスケ
ール除去は望めず、主にスケール直下の素地の溶解に依
存している。そのために、ステンレス鋼の酸洗を効率的
に行うには予備処理が必須であり、熱間加工材ではショ
ットブラストや砂鉄含有高圧水の吹きつけやベンディン
グ等の機械的処理が行われ、スケールに亀裂を付与し
て、大部分のスケールが除去される。
【0003】一方、冷間加工後に熱処理された材料では
溶融アルカリ処理や中性塩電解処理等の化学的方法によ
るスケールの改質処理、すなわちスケール中のCrを溶
解し高次のFe酸化物とする処理を施して、次工程の酸
液で素地の溶解と共にスケールを還元溶解している。
溶融アルカリ処理や中性塩電解処理等の化学的方法によ
るスケールの改質処理、すなわちスケール中のCrを溶
解し高次のFe酸化物とする処理を施して、次工程の酸
液で素地の溶解と共にスケールを還元溶解している。
【0004】ステンレス鋼の効率的な酸洗法に関する知
見は多々あるが、それらは酸洗液組成の改善、スケール
の改質および生成抑制に関するものである。酸洗液中で
の反応速度を促進させる方法として、特開昭57−16
8721号公報では酸洗液中でブラシにより鋼板端部を
研削する方法が、特開平2−59214号公報では電解
質溶液中で機械研削と電解付加を同時に付加する方法
が、また、特開昭61−235584号公報では酸洗時
に超音波を付加する方法が開示されている。しかし、こ
れらの方法では、大がかりな設備を要する難点がある。
見は多々あるが、それらは酸洗液組成の改善、スケール
の改質および生成抑制に関するものである。酸洗液中で
の反応速度を促進させる方法として、特開昭57−16
8721号公報では酸洗液中でブラシにより鋼板端部を
研削する方法が、特開平2−59214号公報では電解
質溶液中で機械研削と電解付加を同時に付加する方法
が、また、特開昭61−235584号公報では酸洗時
に超音波を付加する方法が開示されている。しかし、こ
れらの方法では、大がかりな設備を要する難点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような現状から、
本発明は大規模な設備を要することのない工業的規模で
より効率的な酸洗方法、すなわち酸液中で短時間に溶解
反応を開始させ効率的な酸洗方法を提供することにあ
る。
本発明は大規模な設備を要することのない工業的規模で
より効率的な酸洗方法、すなわち酸液中で短時間に溶解
反応を開始させ効率的な酸洗方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するステンレス鋼の効率的な酸洗方法について鋭意研
究を行った結果完成したものである。その要旨とすると
ころは、ステンレス鋼の酸洗処理において、該ステンレ
ス鋼の浸漬電位より150mV(vsSCE)以上卑な電位
の接触材を少なくとも酸洗処理の初期に前記ステンレス
鋼に接触することにある。また、接触材として炭素鋼あ
るいはアルミニウムが望ましい。
決するステンレス鋼の効率的な酸洗方法について鋭意研
究を行った結果完成したものである。その要旨とすると
ころは、ステンレス鋼の酸洗処理において、該ステンレ
ス鋼の浸漬電位より150mV(vsSCE)以上卑な電位
の接触材を少なくとも酸洗処理の初期に前記ステンレス
鋼に接触することにある。また、接触材として炭素鋼あ
るいはアルミニウムが望ましい。
【0007】
【作用】以下本発明の酸洗方法について説明する。前述
のようにステンレス鋼の酸洗は一般に、機械的もしくは
化学的な予備デスケール処理後に酸洗液中で浸漬法、ス
プレー法や電解法によって行われる。このうち電解法は
素地の溶解を電流付加によって行うために、被酸洗材は
直ちに溶解反応を開始する。これに対して、浸漬法やス
プレー法では酸液に触れても直ちに溶解せず、活性溶解
反応を開始するまでに時間(τ)がかかる。この時間は
生産性を低下させる。この傾向は、Niを含むオーテス
ナイト系ステンレス鋼やCr,Moが高くかつCuを含
有する高耐食フェライト系ステンレス鋼で顕著である。
本発明者は、この活性溶解反応を開始する時間(τ)を
短縮することに着目した。
のようにステンレス鋼の酸洗は一般に、機械的もしくは
化学的な予備デスケール処理後に酸洗液中で浸漬法、ス
プレー法や電解法によって行われる。このうち電解法は
素地の溶解を電流付加によって行うために、被酸洗材は
直ちに溶解反応を開始する。これに対して、浸漬法やス
プレー法では酸液に触れても直ちに溶解せず、活性溶解
反応を開始するまでに時間(τ)がかかる。この時間は
生産性を低下させる。この傾向は、Niを含むオーテス
ナイト系ステンレス鋼やCr,Moが高くかつCuを含
有する高耐食フェライト系ステンレス鋼で顕著である。
本発明者は、この活性溶解反応を開始する時間(τ)を
短縮することに着目した。
【0008】図1を用いて、ステンレス鋼の浸漬電位よ
り150mV(vsSCE)以上卑な電位の金属を接触させ
ると、溶解開始時間(τ)が短縮できることを説明す
る。この際酸洗開始時間(τ)はステンレス鋼の溶解に
よって生成する水素ガスの発生までの時間を測定して酸
洗開始時間とした。ステンレス鋼と接触材の浸漬電位差
が150mV(vsSCE)以上になると、酸洗開始時間が
急激に短縮された。なお浸漬電位差が150mV(vsSC
E)以上で酸洗開始時間に2秒を要するには、接触材が
溶解開始するまでの時間である。接触金属に用いる金属
は、ステンレス鋼より浸漬電位が150mV(vsSCE)
以上卑な金属であればよく普通鋼やAlが好ましい。M
g,Zn等も効果があるが、これらは酸での反応速度が
大きいために、酸の劣化をきたす。また、ステンレス鋼
と接触金属との面積比は約100:1以上が望ましい。
り150mV(vsSCE)以上卑な電位の金属を接触させ
ると、溶解開始時間(τ)が短縮できることを説明す
る。この際酸洗開始時間(τ)はステンレス鋼の溶解に
よって生成する水素ガスの発生までの時間を測定して酸
洗開始時間とした。ステンレス鋼と接触材の浸漬電位差
が150mV(vsSCE)以上になると、酸洗開始時間が
急激に短縮された。なお浸漬電位差が150mV(vsSC
E)以上で酸洗開始時間に2秒を要するには、接触材が
溶解開始するまでの時間である。接触金属に用いる金属
は、ステンレス鋼より浸漬電位が150mV(vsSCE)
以上卑な金属であればよく普通鋼やAlが好ましい。M
g,Zn等も効果があるが、これらは酸での反応速度が
大きいために、酸の劣化をきたす。また、ステンレス鋼
と接触金属との面積比は約100:1以上が望ましい。
【0009】
(実施例1)図2に示すように、SUS304およびS
US430のソルト処理された冷延焼鈍コイル1のトッ
プ部に普通鋼(SS400)2がスポット溶接され(図
c)、10%硝酸+5%フッ酸、50℃の硝フッ酸槽の
浸漬槽3もしくはスプレー槽4に導入される。接触材が
ない従来法と比較して酸洗開始時間(τ)を表1に示
す。表1のNo.1〜4の本発明法である普通鋼をステン
レス鋼コイルにスポット溶接して接触した場合には酸洗
開始時間(τ)は2〜3秒であり、従来法のNo.9,1
0および11の酸洗開始時間(τ)が8秒以上を要する
のに対して、短縮された。
US430のソルト処理された冷延焼鈍コイル1のトッ
プ部に普通鋼(SS400)2がスポット溶接され(図
c)、10%硝酸+5%フッ酸、50℃の硝フッ酸槽の
浸漬槽3もしくはスプレー槽4に導入される。接触材が
ない従来法と比較して酸洗開始時間(τ)を表1に示
す。表1のNo.1〜4の本発明法である普通鋼をステン
レス鋼コイルにスポット溶接して接触した場合には酸洗
開始時間(τ)は2〜3秒であり、従来法のNo.9,1
0および11の酸洗開始時間(τ)が8秒以上を要する
のに対して、短縮された。
【0010】
【表1】
【0011】(実施例2)図3のSUS444熱間押出
鋼管の酸洗において、ソルト処理後に10%硫酸−2%
フッ酸、40℃および20%硫酸、80℃の酸洗槽にク
レーン6によって吊るされ前記鋼管1を浸漬させた。本
発明法では浸漬前にステンレス鋼管にAl,Znおよび
普通鋼(SS400)の各線材2を掛けて接触させた。
従来の酸洗法と比較して酸洗開始時間(τ)を表1に示
す。ステンレス鋼単独浸漬の従来法No.12,13では
酸洗開始時間(τ)が8秒以上要するが、本発明法のN
o.5,6および7では2ないし3秒であり、大幅に短
縮された。
鋼管の酸洗において、ソルト処理後に10%硫酸−2%
フッ酸、40℃および20%硫酸、80℃の酸洗槽にク
レーン6によって吊るされ前記鋼管1を浸漬させた。本
発明法では浸漬前にステンレス鋼管にAl,Znおよび
普通鋼(SS400)の各線材2を掛けて接触させた。
従来の酸洗法と比較して酸洗開始時間(τ)を表1に示
す。ステンレス鋼単独浸漬の従来法No.12,13では
酸洗開始時間(τ)が8秒以上要するが、本発明法のN
o.5,6および7では2ないし3秒であり、大幅に短
縮された。
【0012】
【発明の効果】以上の如く本発明方法によれば、特に設
備費を要せず安価で効率的なステンレス鋼の酸洗が可能
であり、工業的な利益は極めて大きい。
備費を要せず安価で効率的なステンレス鋼の酸洗が可能
であり、工業的な利益は極めて大きい。
【図1】酸洗開始時間(τ)と浸漬電位差の関係を示す
図。
図。
【図2】(a),(b)はステンレス鋼板コイルの酸洗
方法、(c)は該鋼板に接触材を取付けた状況を示す
図。
方法、(c)は該鋼板に接触材を取付けた状況を示す
図。
【図3】ステンレス鋼鋼管の酸洗方法を示す図。
1 ステンレス 2 接触材 3 酸洗槽 4 スプレー槽 5 ポンプ 6 クレーン
Claims (2)
- 【請求項1】 ステンレス鋼の酸洗処理において、該ス
テンレス鋼の浸漬電位より150mV(vsSCE)以上卑
な電位の接触材を少なくとも酸洗処理の初期に前記ステ
ンレス鋼に接触することを特徴とするステンレス鋼の酸
洗方法。 - 【請求項2】 ステンレス鋼の酸洗処理において、少な
くとも酸洗処理の初期に炭素鋼あるいはアルミニウムを
ステンレス鋼に接触させることを特徴とするステンレス
鋼の酸洗方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6398694A JPH07268670A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | ステンレス鋼の酸洗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6398694A JPH07268670A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | ステンレス鋼の酸洗方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07268670A true JPH07268670A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13245124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6398694A Withdrawn JPH07268670A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | ステンレス鋼の酸洗方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07268670A (ja) |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP6398694A patent/JPH07268670A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |