JPH07270508A - 地磁気方位センサ - Google Patents
地磁気方位センサInfo
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- JPH07270508A JPH07270508A JP6064230A JP6423094A JPH07270508A JP H07270508 A JPH07270508 A JP H07270508A JP 6064230 A JP6064230 A JP 6064230A JP 6423094 A JP6423094 A JP 6423094A JP H07270508 A JPH07270508 A JP H07270508A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 消費電力が小さく、組み立てが簡易でしかも
小型化、低価格化な地磁気方位センサを実現する。 【構成】 一対のMR素子2a,2b、3a,3b、4
a,4b、及び5a,5bの各組を90゜間隔でそれぞ
れ蒸着法により形成し、これら各MR素子を配した下層
チップ7上にはプラスチック製のスペーサ6を介して上
記磁性体シート1を配する。ここで、MR素子2a,2
bとMR素子4a,4bとで地磁気の水平(X軸)方向
を、MR素子3a,3bとMR素子5a,5bとで地磁
気の垂直(Y軸)方向を測定する。
小型化、低価格化な地磁気方位センサを実現する。 【構成】 一対のMR素子2a,2b、3a,3b、4
a,4b、及び5a,5bの各組を90゜間隔でそれぞ
れ蒸着法により形成し、これら各MR素子を配した下層
チップ7上にはプラスチック製のスペーサ6を介して上
記磁性体シート1を配する。ここで、MR素子2a,2
bとMR素子4a,4bとで地磁気の水平(X軸)方向
を、MR素子3a,3bとMR素子5a,5bとで地磁
気の垂直(Y軸)方向を測定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果素子を用
いた地磁気方位センサに関するものである。
いた地磁気方位センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、カラー陰極線管では、電子銃か
ら出射された電子ビームの軌道が、地磁気により曲げら
れ、蛍光面上でのビーム到達位置(ランディング)が変
化することがある。特に高精細度陰極線管においては、
ランディング余裕度が小さいために、前記ランディング
の変化(位置ずれ)が色純度の劣化等の問題を引き起こ
す。
ら出射された電子ビームの軌道が、地磁気により曲げら
れ、蛍光面上でのビーム到達位置(ランディング)が変
化することがある。特に高精細度陰極線管においては、
ランディング余裕度が小さいために、前記ランディング
の変化(位置ずれ)が色純度の劣化等の問題を引き起こ
す。
【0003】これを補正するために、通常、ランディン
グ補正コイルが陰極線管に取り付けられており、このラ
ンディング補正コイルに地磁気の方位に応じて自動的に
ランディング補正に必要な最適電流を流すことにより、
電子ビームの軌道を制御してミスランディングを防止す
るようにしている。
グ補正コイルが陰極線管に取り付けられており、このラ
ンディング補正コイルに地磁気の方位に応じて自動的に
ランディング補正に必要な最適電流を流すことにより、
電子ビームの軌道を制御してミスランディングを防止す
るようにしている。
【0004】したがって、前記ランディング補正に際し
ては、地磁気の方位を正確に検出する必要があり、いわ
ゆる地磁気方位センサが使用されている。あるいは、従
来から用いられてきた磁石式の方位計(磁気コンパス)
の代替として、携帯型の方位計としても地磁気方位セン
サが使用されている。
ては、地磁気の方位を正確に検出する必要があり、いわ
ゆる地磁気方位センサが使用されている。あるいは、従
来から用いられてきた磁石式の方位計(磁気コンパス)
の代替として、携帯型の方位計としても地磁気方位セン
サが使用されている。
【0005】上述のように、地磁気方位センサは、様々
な用途に使用されるが、その代表的な構造としては、い
わゆるフラックスゲート型のものと、磁気抵抗効果型
(MR型)のものが知られている。
な用途に使用されるが、その代表的な構造としては、い
わゆるフラックスゲート型のものと、磁気抵抗効果型
(MR型)のものが知られている。
【0006】前者は、図15に示すように、パーマロイ
コア101に電気信号出力用コイル102と励磁用コイ
ル103を巻回してなるもので、地磁気を前記パーマロ
イコアで集束し、これを電気信号出力用コイル102に
伝えるような構造とされている。
コア101に電気信号出力用コイル102と励磁用コイ
ル103を巻回してなるもので、地磁気を前記パーマロ
イコアで集束し、これを電気信号出力用コイル102に
伝えるような構造とされている。
【0007】そして、このフラックスゲート型の地磁気
方位センサでは、励磁コイル103により交流バイアス
磁界HBをパーマロイコア101中に発生させ、バイア
ス磁界が反転したときに発生するパルス状の電圧を信号
として検出する。このパルス状電圧の電圧値は、地磁気
の方位によって変化するので、地磁気センサとして利用
することができる。
方位センサでは、励磁コイル103により交流バイアス
磁界HBをパーマロイコア101中に発生させ、バイア
ス磁界が反転したときに発生するパルス状の電圧を信号
として検出する。このパルス状電圧の電圧値は、地磁気
の方位によって変化するので、地磁気センサとして利用
することができる。
【0008】しかしながら、このフラックスゲート型の
地磁気方位センサは、コイルにより地磁気を電気信号に
変換するため、感度を上げるためには電気信号出力用コ
イル102の巻き数を多くしたり、集束効果を高めるた
めにパーマロイコア101の形状を大きくする必要があ
る。したがって、消費電力が大きく、小型化や低価格化
は難しい。
地磁気方位センサは、コイルにより地磁気を電気信号に
変換するため、感度を上げるためには電気信号出力用コ
イル102の巻き数を多くしたり、集束効果を高めるた
めにパーマロイコア101の形状を大きくする必要があ
る。したがって、消費電力が大きく、小型化や低価格化
は難しい。
【0009】一方、後者(MR型)は、図16に示すよ
うに、磁気抵抗効果素子(MRセンサチップ)111を
形成したMRセンサチップ110を空心コイル112の
中に入れ、これらMRセンサチップ110に対して45
゜方向の交流バイアス磁界H Bを印加してなるものであ
る。等価回路を図17に示す。地磁気方位センサとして
使用する場合には、図15に示す構造のものを空心コイ
ルの巻回方向が直交するするように1組使用する。
うに、磁気抵抗効果素子(MRセンサチップ)111を
形成したMRセンサチップ110を空心コイル112の
中に入れ、これらMRセンサチップ110に対して45
゜方向の交流バイアス磁界H Bを印加してなるものであ
る。等価回路を図17に示す。地磁気方位センサとして
使用する場合には、図15に示す構造のものを空心コイ
ルの巻回方向が直交するするように1組使用する。
【0010】しかしながら、このMR型の地磁気方位セ
ンサは、空心コイル用鉄心間のスペースの確保や、空心
コイルの形成とその端子処理、各部品の固定等に難点が
あり、消費電力が大きいという問題がある。
ンサは、空心コイル用鉄心間のスペースの確保や、空心
コイルの形成とその端子処理、各部品の固定等に難点が
あり、消費電力が大きいという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来知
られる地磁気方位センサでは、その組み立て工程が非常
に複雑なうえに、小型化、低価格化も難しい。本発明
は、上述の課題に鑑みて提案されたものであり、消費電
力が小さく、組み立てが簡易でしかも小型化、低価格化
が容易な地磁気方位センサを提供することを目的とす
る。
られる地磁気方位センサでは、その組み立て工程が非常
に複雑なうえに、小型化、低価格化も難しい。本発明
は、上述の課題に鑑みて提案されたものであり、消費電
力が小さく、組み立てが簡易でしかも小型化、低価格化
が容易な地磁気方位センサを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気抵抗効果
素子(以下、単にMR素子と記す)を用いて地磁気を検
出し、東西・南北方向の位置ズレの電気的信号を取り出
し、この信号を回路処理して地磁気方位を検出する地磁
気方位センサを対象とするものである。すなわち、本発
明に係る地磁気方位センサは、上記MR素子と、このM
R素子に対向配置されてなる着磁された磁性体シートと
を有し、前記磁性体シートにより上記MR素子に直流バ
イアス磁界が印加されることを特徴とするものである。
素子(以下、単にMR素子と記す)を用いて地磁気を検
出し、東西・南北方向の位置ズレの電気的信号を取り出
し、この信号を回路処理して地磁気方位を検出する地磁
気方位センサを対象とするものである。すなわち、本発
明に係る地磁気方位センサは、上記MR素子と、このM
R素子に対向配置されてなる着磁された磁性体シートと
を有し、前記磁性体シートにより上記MR素子に直流バ
イアス磁界が印加されることを特徴とするものである。
【0013】このとき、着磁された磁性体シートと上記
MR素子の間にスペーサを間挿して構成してもよい。
MR素子の間にスペーサを間挿して構成してもよい。
【0014】さらにこの場合、上記MR素子と着磁され
た磁性体シートの裏面、すなわち磁性体シートの着磁が
施された面の裏面とを対向配置して構成してもよい。但
しこのとき、上記磁性体シートの厚みtがこの磁性体シ
ートに着磁されたN極−S極間距離Lより小であり、且
つ磁性体シートの着磁量がフル着磁に近いことが必要で
ある。
た磁性体シートの裏面、すなわち磁性体シートの着磁が
施された面の裏面とを対向配置して構成してもよい。但
しこのとき、上記磁性体シートの厚みtがこの磁性体シ
ートに着磁されたN極−S極間距離Lより小であり、且
つ磁性体シートの着磁量がフル着磁に近いことが必要で
ある。
【0015】また、上記磁性体シートを、着磁された際
に弱磁場を発生する半硬磁性材料より形成して構成とし
てもよい。この半硬磁性材料としては、炭素銅,Co−
Cr銅等の焼入硬化型のものや、アルニコ系磁石等の析
出型、バイカロイ,リメンダ,Fe−Mn−Ti等のγ
−α型、及びCo−Fe−Au,ニブコロイ等の圧延集
合組織型等が用いられる。
に弱磁場を発生する半硬磁性材料より形成して構成とし
てもよい。この半硬磁性材料としては、炭素銅,Co−
Cr銅等の焼入硬化型のものや、アルニコ系磁石等の析
出型、バイカロイ,リメンダ,Fe−Mn−Ti等のγ
−α型、及びCo−Fe−Au,ニブコロイ等の圧延集
合組織型等が用いられる。
【0016】
【作用】本発明に係る地磁気方位センサにおいては、M
R素子に、このMR素子と対向配置された着磁済みの磁
性体シートより直流バイアス磁界が印加され、上記MR
素子が、そのバイアス特性において線形性に優れた領
域、すなわち高感度な状態とされる。このように、上記
MR素子にバイアス磁界を与える部材が磁性体シートで
あるので、所望に着磁パターンに容易に着磁を施すこと
ができる。そして、上述の構成において磁場が存在する
と、この磁場の影響により上記MR素子の抵抗値に変化
が生じ、抵抗値の変化量に比例した電気信号が出力され
る。そこで、X−Y座標を東西−南北にとり、MR素子
をその長手方向がX方向及びY方向となるようにそれぞ
れ配置する。このとき、地磁気HE が存在すると、地磁
気方位角をθとして、各MR素子の地磁気HE による各
抵抗値変化量に比例した出力信号VX ,VY は、それぞ
れHE sinθ,HE cosθに比例することから、V
X とVY との比VX /VY は、 VX /VY =sinθ/cosθ=tanθ となる。したがって、地磁気方位角θは、 θ=tan-1VX /VY として検出される。
R素子に、このMR素子と対向配置された着磁済みの磁
性体シートより直流バイアス磁界が印加され、上記MR
素子が、そのバイアス特性において線形性に優れた領
域、すなわち高感度な状態とされる。このように、上記
MR素子にバイアス磁界を与える部材が磁性体シートで
あるので、所望に着磁パターンに容易に着磁を施すこと
ができる。そして、上述の構成において磁場が存在する
と、この磁場の影響により上記MR素子の抵抗値に変化
が生じ、抵抗値の変化量に比例した電気信号が出力され
る。そこで、X−Y座標を東西−南北にとり、MR素子
をその長手方向がX方向及びY方向となるようにそれぞ
れ配置する。このとき、地磁気HE が存在すると、地磁
気方位角をθとして、各MR素子の地磁気HE による各
抵抗値変化量に比例した出力信号VX ,VY は、それぞ
れHE sinθ,HE cosθに比例することから、V
X とVY との比VX /VY は、 VX /VY =sinθ/cosθ=tanθ となる。したがって、地磁気方位角θは、 θ=tan-1VX /VY として検出される。
【0017】このように、本発明に係る地磁気方位セン
サにおいては、磁性体シートには任意の着磁パターンを
与えることが可能であり、しかもMR素子と対向配置さ
れた着磁済みの磁性体シートによりMR素子に直流バイ
アス磁界を印加するという簡易な構造を有することによ
って、極めて容易且つ正確に地磁気方位を検出すること
が可能となる。
サにおいては、磁性体シートには任意の着磁パターンを
与えることが可能であり、しかもMR素子と対向配置さ
れた着磁済みの磁性体シートによりMR素子に直流バイ
アス磁界を印加するという簡易な構造を有することによ
って、極めて容易且つ正確に地磁気方位を検出すること
が可能となる。
【0018】また、本発明においては、着磁された磁性
体シートと磁気抵抗効果素子の間にスペーサが間挿され
た構成を有する。したがって、このスペーサの厚みを調
整することにより、磁性体シートからMR素子に印加さ
れる直流バイアス磁界の値を変化させることができ、こ
の値を適正値とすることが可能となる。
体シートと磁気抵抗効果素子の間にスペーサが間挿され
た構成を有する。したがって、このスペーサの厚みを調
整することにより、磁性体シートからMR素子に印加さ
れる直流バイアス磁界の値を変化させることができ、こ
の値を適正値とすることが可能となる。
【0019】また、本発明においては、上記MR素子と
着磁された磁性体シートの裏面とが対向配置されてなる
構成を有する。ところで、磁性体シートに着磁する際
に、この磁性体シートの厚みが実用的な値である場合、
この着磁量は上記MR素子に印加するのに好適な直流バ
イアス磁界の値と比較して非常に大きな値となる。とこ
ろが、この磁性体シートの着磁の施された面の裏面にお
ける着磁量は小さく、この裏面と上記MR素子とを対向
配置することで、このMR素子には適度な直流バイアス
磁界が印加されることになる。
着磁された磁性体シートの裏面とが対向配置されてなる
構成を有する。ところで、磁性体シートに着磁する際
に、この磁性体シートの厚みが実用的な値である場合、
この着磁量は上記MR素子に印加するのに好適な直流バ
イアス磁界の値と比較して非常に大きな値となる。とこ
ろが、この磁性体シートの着磁の施された面の裏面にお
ける着磁量は小さく、この裏面と上記MR素子とを対向
配置することで、このMR素子には適度な直流バイアス
磁界が印加されることになる。
【0020】さらに、本発明においては、磁性体シート
が、着磁された際に弱磁場を発生する半硬磁性材料より
なるものであるので、実用的な厚みを有する磁性体シー
トを用いても、その熱処理条件を調整することによって
上記磁性体シートからMR素子に印加される直流バイア
ス磁界が所望の適正値となる。
が、着磁された際に弱磁場を発生する半硬磁性材料より
なるものであるので、実用的な厚みを有する磁性体シー
トを用いても、その熱処理条件を調整することによって
上記磁性体シートからMR素子に印加される直流バイア
ス磁界が所望の適正値となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る地磁気方位センサの具体
的ないくつかの実施例について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
的ないくつかの実施例について、図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0022】先ず、第1実施例について述べる。この第
1実施例に係る地磁気方位センサは、その感磁部として
磁気抵抗効果素子(以下、単にMR素子と記す)を用い
て地磁気を検出し、東西・南北方向の位置ズレの電気的
信号を取り出し、この信号を回路処理して地磁気方位を
検出するものである。
1実施例に係る地磁気方位センサは、その感磁部として
磁気抵抗効果素子(以下、単にMR素子と記す)を用い
て地磁気を検出し、東西・南北方向の位置ズレの電気的
信号を取り出し、この信号を回路処理して地磁気方位を
検出するものである。
【0023】すなわち、この地磁気方位センサは、基本
的には、MR素子と、このMR素子と対向配置される着
磁された硬磁性体を材料とする磁性体シートとからな
り、この磁性体シートにより上記MR素子に所定の直流
バイアス磁界が印加される構造を有している。
的には、MR素子と、このMR素子と対向配置される着
磁された硬磁性体を材料とする磁性体シートとからな
り、この磁性体シートにより上記MR素子に所定の直流
バイアス磁界が印加される構造を有している。
【0024】磁性体シート1の着磁方法としては、例え
ば図1〜図3に示すように、1極着磁、3極着磁、及び
5極着磁法等がある。ここで、例えば1極着磁と称する
場合、1つの磁気双極子12による着磁という意であ
り、厳密にはS,N極の2極着磁である。なお、本第1
実施例においては、3極着磁法により磁性体シートの着
磁を行った。ここで、各MR素子2は、図示の如く各磁
気双極子12の間に対向配置される。また、3極着磁及
び5極着磁法においては、最外の磁気双極子12による
着磁量はその内側の磁気双極子12による着磁量と同等
かそれ以下でもよい。
ば図1〜図3に示すように、1極着磁、3極着磁、及び
5極着磁法等がある。ここで、例えば1極着磁と称する
場合、1つの磁気双極子12による着磁という意であ
り、厳密にはS,N極の2極着磁である。なお、本第1
実施例においては、3極着磁法により磁性体シートの着
磁を行った。ここで、各MR素子2は、図示の如く各磁
気双極子12の間に対向配置される。また、3極着磁及
び5極着磁法においては、最外の磁気双極子12による
着磁量はその内側の磁気双極子12による着磁量と同等
かそれ以下でもよい。
【0025】上記地磁気方位センサは、図4及び図5に
示すように、下層チップの表面にNi−Fe等よりなる
一対のMR素子2a,2b、3a,3b、4a,4b、
及び5a,5bの各組が90゜間隔でそれぞれ蒸着法に
より形成され、これら各MR素子が配された下層チップ
7上にはプラスチック製のスペーサ6を介して上記磁性
体シート1が配されている。ここで、MR素子2a,2
bとMR素子4a,4bとで地磁気の水平(X軸)方向
を、MR素子3a,3bとMR素子5a,5bとで地磁
気の垂直(Y軸)方向を測定する。
示すように、下層チップの表面にNi−Fe等よりなる
一対のMR素子2a,2b、3a,3b、4a,4b、
及び5a,5bの各組が90゜間隔でそれぞれ蒸着法に
より形成され、これら各MR素子が配された下層チップ
7上にはプラスチック製のスペーサ6を介して上記磁性
体シート1が配されている。ここで、MR素子2a,2
bとMR素子4a,4bとで地磁気の水平(X軸)方向
を、MR素子3a,3bとMR素子5a,5bとで地磁
気の垂直(Y軸)方向を測定する。
【0026】上記磁性体シート1には、着磁用ヘッドを
使用して所定の着磁を施してもよい。この着磁用ヘッド
は、例えば図6に示すように、例えば純鉄製の基板21
の一主面にヘッド部22が所定のピッチに形成され、巻
線が施されコイル23が形成されて構成されているもの
である。磁性体シート1には、この着磁用ヘッドを用い
て、図4に示すように、3極着磁法により各組のMR素
子2に対してN−S−Nの図中破線で示すような着磁パ
ターンが施され、この着磁パターンにより各MR素子に
所定の直流バイアス磁界が印加される。
使用して所定の着磁を施してもよい。この着磁用ヘッド
は、例えば図6に示すように、例えば純鉄製の基板21
の一主面にヘッド部22が所定のピッチに形成され、巻
線が施されコイル23が形成されて構成されているもの
である。磁性体シート1には、この着磁用ヘッドを用い
て、図4に示すように、3極着磁法により各組のMR素
子2に対してN−S−Nの図中破線で示すような着磁パ
ターンが施され、この着磁パターンにより各MR素子に
所定の直流バイアス磁界が印加される。
【0027】通常、市販されている上記磁性体シート
は、例えばその厚みtが0.4mmのものであると、フ
ル着磁時においてはその磁場の強さが300〜400ガ
ウス程度となる。一方、各MR素子には、そのバイアス
特性について線形性に優れた領域となるように、即ち高
感度領域となるようにバイアス磁界を印加する必要があ
る。このようなバイアス磁界の値は、バイアス特性の線
形領域のほぼ中間点付近の値であり、およそ20〜30
ガウス程度が望ましい。
は、例えばその厚みtが0.4mmのものであると、フ
ル着磁時においてはその磁場の強さが300〜400ガ
ウス程度となる。一方、各MR素子には、そのバイアス
特性について線形性に優れた領域となるように、即ち高
感度領域となるようにバイアス磁界を印加する必要があ
る。このようなバイアス磁界の値は、バイアス特性の線
形領域のほぼ中間点付近の値であり、およそ20〜30
ガウス程度が望ましい。
【0028】そこで、上記スペーサ6として、その厚み
tが1.35mmのものを用い、磁場の強さを25ガウ
スに調節した。ここで、各組における一対のMR素子の
間隔の最適値mを決定するためのMR素子の抵抗値変化
を測定した結果を図7に示す。この特性図は、図示の如
く着磁されたN−S−Nの中心位置、即ちSの位置を原
点として、上記MR素子を着磁方向に移動させ、所定位
置毎にこのMR素子の抵抗値をプロットして得たもので
ある。各MR素子は安定性のよい抵抗値極小領域にペア
で配置することが好ましいので、この測定結果から、上
記最適値mは1.7mmとなる。
tが1.35mmのものを用い、磁場の強さを25ガウ
スに調節した。ここで、各組における一対のMR素子の
間隔の最適値mを決定するためのMR素子の抵抗値変化
を測定した結果を図7に示す。この特性図は、図示の如
く着磁されたN−S−Nの中心位置、即ちSの位置を原
点として、上記MR素子を着磁方向に移動させ、所定位
置毎にこのMR素子の抵抗値をプロットして得たもので
ある。各MR素子は安定性のよい抵抗値極小領域にペア
で配置することが好ましいので、この測定結果から、上
記最適値mは1.7mmとなる。
【0029】以上の構成を有する地磁気方位センサの等
価回路は、図8に示す通りである。すなわち、地磁気の
水平(X軸)方向検出用のMR素子2a,2b及び4
a,4bは、図示の如くブリッジを構成し、差動アンプ
11aより出力信号VX が出力される。同様に、地磁気
の垂直(Y軸)方向検出用のMR素子3a,3b及び5
a,5bは、図示の如くブリッジを構成し、差動アンプ
11bより出力信号VY が出力される。
価回路は、図8に示す通りである。すなわち、地磁気の
水平(X軸)方向検出用のMR素子2a,2b及び4
a,4bは、図示の如くブリッジを構成し、差動アンプ
11aより出力信号VX が出力される。同様に、地磁気
の垂直(Y軸)方向検出用のMR素子3a,3b及び5
a,5bは、図示の如くブリッジを構成し、差動アンプ
11bより出力信号VY が出力される。
【0030】地磁気検出用のMR素子2a,2b〜5
a,5bには、定電位電源VCCが接続され、センス電流
が供給される。また、水平方向検出用のMR素子2a,
2bとMR素子4a,4bには、180゜方位の異なる
直流バイアス磁界(HB 及び−HB )が印加され、同様
に垂直方向検出用のMR素子3a,3bとMR素子5
a,5bにも、180゜方位の異なる直流バイアス磁界
(HB 及び−HB )が印加される。
a,5bには、定電位電源VCCが接続され、センス電流
が供給される。また、水平方向検出用のMR素子2a,
2bとMR素子4a,4bには、180゜方位の異なる
直流バイアス磁界(HB 及び−HB )が印加され、同様
に垂直方向検出用のMR素子3a,3bとMR素子5
a,5bにも、180゜方位の異なる直流バイアス磁界
(HB 及び−HB )が印加される。
【0031】上記構成の地磁気方位センサにおいて、M
R素子2a,2b〜5a,5bは、次のような特徴を持
っている。 (1)磁界の強度により抵抗値が変化する。(磁気抵抗
効果) (2)弱い磁界を感知する能力に優れている。 (3)抵抗値変化を電気信号として取り出すことができ
る。
R素子2a,2b〜5a,5bは、次のような特徴を持
っている。 (1)磁界の強度により抵抗値が変化する。(磁気抵抗
効果) (2)弱い磁界を感知する能力に優れている。 (3)抵抗値変化を電気信号として取り出すことができ
る。
【0032】本実施例の地磁気方位センサにおいては、
この特徴を利用して地磁気による磁気信号を電気信号に
変換する。図9は、MR素子のMR特性曲線を示すもの
である。この図9において、横軸はMR素子に垂直に加
わる磁界の強さ、縦軸はMRセンサの抵抗値の変化、あ
るいは出力電圧変化(MR素子に直流電流を流した場
合)である。
この特徴を利用して地磁気による磁気信号を電気信号に
変換する。図9は、MR素子のMR特性曲線を示すもの
である。この図9において、横軸はMR素子に垂直に加
わる磁界の強さ、縦軸はMRセンサの抵抗値の変化、あ
るいは出力電圧変化(MR素子に直流電流を流した場
合)である。
【0033】MR素子の抵抗値は、磁界零で最大とな
り、大きな磁界(MR素子のパターン形状等にもよるが
100〜200ガウス程度)を印加したときに約3%小
さくなる。MR素子出力のS/N(出力電圧振幅)及び
歪率向上のためには、上記図9に示すようなバイアス磁
界HB が必要となる。このバイアス磁界HB は、先にも
述べたように、各MR素子が形成された下層チップ7に
所定の着磁が施された磁性体シート1を対向配置するこ
とによって与えられる。
り、大きな磁界(MR素子のパターン形状等にもよるが
100〜200ガウス程度)を印加したときに約3%小
さくなる。MR素子出力のS/N(出力電圧振幅)及び
歪率向上のためには、上記図9に示すようなバイアス磁
界HB が必要となる。このバイアス磁界HB は、先にも
述べたように、各MR素子が形成された下層チップ7に
所定の着磁が施された磁性体シート1を対向配置するこ
とによって与えられる。
【0034】このとき、水平方向検出用のMR素子2
a,2bに印加されるバイアス磁界の方向とMR素子4
a,4bに印加されるバイアス磁界の方向は、互いに1
80゜反転している。同様に、垂直方向検出用のMR素
子3a,3bに印加されるバイアス磁界の方向とMR素
子5a,5bに印加されるバイアス磁界の方向も、互い
に180゜反転している。
a,2bに印加されるバイアス磁界の方向とMR素子4
a,4bに印加されるバイアス磁界の方向は、互いに1
80゜反転している。同様に、垂直方向検出用のMR素
子3a,3bに印加されるバイアス磁界の方向とMR素
子5a,5bに印加されるバイアス磁界の方向も、互い
に180゜反転している。
【0035】ここで、地磁気信号HE が入ってくると、
例えば水平方向検出用のMR素子2a,2b及び4a,
4bに加わる磁界の強さは以下のようになる。 MR素子2a,2b: HB +HE MR素子4a,4b: −HB +HE
例えば水平方向検出用のMR素子2a,2b及び4a,
4bに加わる磁界の強さは以下のようになる。 MR素子2a,2b: HB +HE MR素子4a,4b: −HB +HE
【0036】直流バイアス磁界を印加とすると、図9中
線Aで示すようにMR素子2a,2bに磁界がかかり、
この磁界が図9中線Bで示すような電圧として出力され
る。一方、MR素子4a,4bに印加される磁界が図9
中線Cで示すようなものであるとき、この磁界が図9中
線Dで示すような電圧として出力される。
線Aで示すようにMR素子2a,2bに磁界がかかり、
この磁界が図9中線Bで示すような電圧として出力され
る。一方、MR素子4a,4bに印加される磁界が図9
中線Cで示すようなものであるとき、この磁界が図9中
線Dで示すような電圧として出力される。
【0037】このMR素子2a,2bからの出力(線
B)とMR素子4a,4bからの出力(線D)の出力差
Lが、差動信号(即ち、出力信号VX )として取り出さ
れる。垂直方向検出用のMR素子3a,3b及び5a,
5bについても同様であり、差動信号(即ち、出力信号
VY )が取り出される。
B)とMR素子4a,4bからの出力(線D)の出力差
Lが、差動信号(即ち、出力信号VX )として取り出さ
れる。垂直方向検出用のMR素子3a,3b及び5a,
5bについても同様であり、差動信号(即ち、出力信号
VY )が取り出される。
【0038】すなわち、例えば水平方向について、バイ
アス磁界HB 印加後の各MR素子2a,2b及び4a,
4bの抵抗値をどちらもRB ,地磁気HE の影響による
MR素子2a,2b及び4a,4bの抵抗値の変化量を
ΔRとすると、出力信号VXは、 VX =(RB +ΔR)/{(RB +ΔR)+(RB ーΔ
R)}VCC−(RB −ΔR)/{(RB +ΔR)+(R
B ーΔR)}VCC =2(ΔR/2RB )・VCC となる。
アス磁界HB 印加後の各MR素子2a,2b及び4a,
4bの抵抗値をどちらもRB ,地磁気HE の影響による
MR素子2a,2b及び4a,4bの抵抗値の変化量を
ΔRとすると、出力信号VXは、 VX =(RB +ΔR)/{(RB +ΔR)+(RB ーΔ
R)}VCC−(RB −ΔR)/{(RB +ΔR)+(R
B ーΔR)}VCC =2(ΔR/2RB )・VCC となる。
【0039】これら出力信号は地磁気HE の方位により
変化し、それぞれHE sinθ、H E cosθに比例す
る。したがって、横軸に方位θをとって出力電圧をプロ
ットすると、出力信号VX 及びVY は図10に示すよう
なものとなる。したがって、これら出力信号VX 及びV
Y から、地磁気に対する方位θを算出することができ
る。
変化し、それぞれHE sinθ、H E cosθに比例す
る。したがって、横軸に方位θをとって出力電圧をプロ
ットすると、出力信号VX 及びVY は図10に示すよう
なものとなる。したがって、これら出力信号VX 及びV
Y から、地磁気に対する方位θを算出することができ
る。
【0040】すなわち、出力信号VX と出力信号VY と
の比VX /VY は、これら出力がH E sinθ、HE c
osθに比例することから、sinθ/cosθで表わ
すことができる。 VX /VY =sinθ/cosθ=tanθ したがって、 θ=tan-1(VX /VY ) (ただし、0≦θ≦180゜のときVX ≧0、180゜
<θ<360゜のときVX <0である。) 以上によって地磁気HE の方位θを知ることができる。
の比VX /VY は、これら出力がH E sinθ、HE c
osθに比例することから、sinθ/cosθで表わ
すことができる。 VX /VY =sinθ/cosθ=tanθ したがって、 θ=tan-1(VX /VY ) (ただし、0≦θ≦180゜のときVX ≧0、180゜
<θ<360゜のときVX <0である。) 以上によって地磁気HE の方位θを知ることができる。
【0041】このように、本第1実施例に係る地磁気方
位センサにおいては、磁性体シート1には任意の着磁パ
ターンを与えることが可能であり、しかもMR素子2
a,2b〜5a,5bと対向配置された着磁済みの磁性
体シート1によりこれらMR素子に直流バイアス磁界を
印加するという簡易な構造を有することによって、極め
て容易且つ正確に地磁気方位を検出することが可能とな
る。
位センサにおいては、磁性体シート1には任意の着磁パ
ターンを与えることが可能であり、しかもMR素子2
a,2b〜5a,5bと対向配置された着磁済みの磁性
体シート1によりこれらMR素子に直流バイアス磁界を
印加するという簡易な構造を有することによって、極め
て容易且つ正確に地磁気方位を検出することが可能とな
る。
【0042】ところで、上述の構成を有する地磁気方位
センサを用いる際に、MR素子に温度ドリフトが発生し
て上記出力信号VX ,VY に変動が生じる場合がある。
この温度ドリフトを出力信号VX について測定してみた
ところ、VX が12mVであるのに対して、温度60℃
における温度ドリフトは2mVとなり、このときの出力
信号VX の上記温度ドリフトに起因する測定誤差は、
(2/12)×100〜15.5%となり、これは無視
できない値である。
センサを用いる際に、MR素子に温度ドリフトが発生し
て上記出力信号VX ,VY に変動が生じる場合がある。
この温度ドリフトを出力信号VX について測定してみた
ところ、VX が12mVであるのに対して、温度60℃
における温度ドリフトは2mVとなり、このときの出力
信号VX の上記温度ドリフトに起因する測定誤差は、
(2/12)×100〜15.5%となり、これは無視
できない値である。
【0043】そこで、この温度ドリフトに対する対策と
して、上記MR素子、例えばMR素子2a,2bを、図
11に示すようなパターンに形成した場合に、各MR素
子の素子幅をどちらもa,素子間距離をbとしたときの
これらの比b/aを変化させた際の、温度50℃におけ
る温度ドリフト値をいくつかプロットしたところ、図1
2に示すような結果となった。
して、上記MR素子、例えばMR素子2a,2bを、図
11に示すようなパターンに形成した場合に、各MR素
子の素子幅をどちらもa,素子間距離をbとしたときの
これらの比b/aを変化させた際の、温度50℃におけ
る温度ドリフト値をいくつかプロットしたところ、図1
2に示すような結果となった。
【0044】この特性図に示すように、上記比b/aを
10以下となるように素子幅a及び素子間距離bを調整
すれば、温度ドリフト値はほぼ1mV以下となり、出力
信号VX 及びVY に対する影響は無視し得る程度の値と
なる。
10以下となるように素子幅a及び素子間距離bを調整
すれば、温度ドリフト値はほぼ1mV以下となり、出力
信号VX 及びVY に対する影響は無視し得る程度の値と
なる。
【0045】次いで、第2実施例について説明する。な
お、上記第1実施例と対応するものについては同符号を
記す。この第2実施例に係る地磁気方位センサは、上記
第1実施例のそれとほぼ同様の構成を有するが、上記ス
ペーサ6を用いずに構成されている点で異なる。
お、上記第1実施例と対応するものについては同符号を
記す。この第2実施例に係る地磁気方位センサは、上記
第1実施例のそれとほぼ同様の構成を有するが、上記ス
ペーサ6を用いずに構成されている点で異なる。
【0046】すなわち、上記第2実施例においては、磁
性体シート1の表面に着磁を施した後に、上記各MR素
子が設けられた下層チップ7と着磁された磁性体シート
1の裏面、すなわち磁性体シート1の着磁が施された面
の裏面とが対向配置され構成されている。
性体シート1の表面に着磁を施した後に、上記各MR素
子が設けられた下層チップ7と着磁された磁性体シート
1の裏面、すなわち磁性体シート1の着磁が施された面
の裏面とが対向配置され構成されている。
【0047】前記したように、通常、市販されている上
記磁性体シートは、例えばその厚みtが0.4mmのも
のであると、フル着磁時においてはその磁場の強さが3
00〜400ガウス程度となる。実際、上記図6に示す
着磁用ヘッドを用いて磁性体シート1に所定パターンの
着磁を施したところ、図13に示すような着磁パターン
が得られた。このとき、磁性体シート1の着磁が施され
た表面の裏面の着磁パターンを調べたところ、図14に
示すようなものとなった。
記磁性体シートは、例えばその厚みtが0.4mmのも
のであると、フル着磁時においてはその磁場の強さが3
00〜400ガウス程度となる。実際、上記図6に示す
着磁用ヘッドを用いて磁性体シート1に所定パターンの
着磁を施したところ、図13に示すような着磁パターン
が得られた。このとき、磁性体シート1の着磁が施され
た表面の裏面の着磁パターンを調べたところ、図14に
示すようなものとなった。
【0048】このように、磁性体シート1の裏面におい
ては、N極,S極ともに磁場の強さがほぼ30ガウス程
度となり、この磁性体シート1の裏面と上記各MR素子
2a,2b〜5a,5bが形成された下層チップ7の表
面とを対向配置することにより、ほぼ理想的な直流バイ
アス磁界が得られる。
ては、N極,S極ともに磁場の強さがほぼ30ガウス程
度となり、この磁性体シート1の裏面と上記各MR素子
2a,2b〜5a,5bが形成された下層チップ7の表
面とを対向配置することにより、ほぼ理想的な直流バイ
アス磁界が得られる。
【0049】本第2実施例においては、上記第1実施例
と同様に、磁性体シート1には任意の着磁パターンを与
えることが可能であり、しかもMR素子2a,2b〜5
a,5bと対向配置された着磁済みの磁性体シート1に
より各MR素子に直流バイアス磁界を印加するという簡
易な構造を有することによって、極めて容易且つ正確に
地磁気方位を検出することが可能となる。
と同様に、磁性体シート1には任意の着磁パターンを与
えることが可能であり、しかもMR素子2a,2b〜5
a,5bと対向配置された着磁済みの磁性体シート1に
より各MR素子に直流バイアス磁界を印加するという簡
易な構造を有することによって、極めて容易且つ正確に
地磁気方位を検出することが可能となる。
【0050】さらに、上記第2実施例においては、上記
各MR素子が設けられた下層チップ7と着磁された磁性
体シート1の裏面とが対向配置されてなる構成を有す
る。上述のように、磁性体シート1に着磁する際に、こ
の磁性体シート1の厚みが実用的な値(4mm程度)で
ある場合、この着磁量は上記MR素子に印加するのに好
適な直流バイアス磁界の値と比較して非常に大きな値と
なる。ところが、この磁性体シート1の着磁の施された
面の裏面における着磁量は小さく、この裏面と上記各M
R素子とを対向配置することで、これらMR素子には適
度な直流バイアス磁界が印加されることになる。
各MR素子が設けられた下層チップ7と着磁された磁性
体シート1の裏面とが対向配置されてなる構成を有す
る。上述のように、磁性体シート1に着磁する際に、こ
の磁性体シート1の厚みが実用的な値(4mm程度)で
ある場合、この着磁量は上記MR素子に印加するのに好
適な直流バイアス磁界の値と比較して非常に大きな値と
なる。ところが、この磁性体シート1の着磁の施された
面の裏面における着磁量は小さく、この裏面と上記各M
R素子とを対向配置することで、これらMR素子には適
度な直流バイアス磁界が印加されることになる。
【0051】次に、第3実施例について説明する。この
第3実施例に係る地磁気方位センサは、上記第1実施例
のそれとほぼ同様の構成を有するが、上記スペーサ8を
用いず、磁性体シート1の材質が異なる点で相違する。
第3実施例に係る地磁気方位センサは、上記第1実施例
のそれとほぼ同様の構成を有するが、上記スペーサ8を
用いず、磁性体シート1の材質が異なる点で相違する。
【0052】すなわち、上記第3実施例においては、半
硬磁性材料よりなる磁性体シート1を用いる。この半硬
磁性材料は、硬磁性材料と比較して、着磁が施された際
に弱い磁場を発生するものであり、例えば、炭素銅,C
o−Cr銅等の焼入硬化型のものや、アルニコ系磁石等
の析出型、バイカロイ,リメンダ,Fe−Mn−Ti,
Fe−Mn−Ti−Cu等のγ−α変態型、及びCo−
Fe−Au,ニブコロイ等の圧延集合組織型等を用いる
ことができる。
硬磁性材料よりなる磁性体シート1を用いる。この半硬
磁性材料は、硬磁性材料と比較して、着磁が施された際
に弱い磁場を発生するものであり、例えば、炭素銅,C
o−Cr銅等の焼入硬化型のものや、アルニコ系磁石等
の析出型、バイカロイ,リメンダ,Fe−Mn−Ti,
Fe−Mn−Ti−Cu等のγ−α変態型、及びCo−
Fe−Au,ニブコロイ等の圧延集合組織型等を用いる
ことができる。
【0053】本第3実施例においては、γ−α変態型の
Fe−Mn−Ti系合金の圧延材から所定の形状に切り
出して磁性体シート1を作製し、温度450℃にて時効
処理後、所定の着磁を施して30ガウスの磁場を得た。
この磁性体シート1を用いた地磁気方位センサを稼働さ
せたところ、特に問題が生じることなく良好に作動し
た。
Fe−Mn−Ti系合金の圧延材から所定の形状に切り
出して磁性体シート1を作製し、温度450℃にて時効
処理後、所定の着磁を施して30ガウスの磁場を得た。
この磁性体シート1を用いた地磁気方位センサを稼働さ
せたところ、特に問題が生じることなく良好に作動し
た。
【0054】本第3実施例においては、上記第1実施例
と同様に、磁性体シート1には任意の着磁パターンを与
えることが可能であり、しかもMR素子2a,2b〜5
a,5bと対向配置された着磁済みの磁性体シートによ
り各MR素子に直流バイアス磁界を印加するという簡易
な構造を有することによって、極めて容易且つ正確に地
磁気方位を検出することが可能となる。
と同様に、磁性体シート1には任意の着磁パターンを与
えることが可能であり、しかもMR素子2a,2b〜5
a,5bと対向配置された着磁済みの磁性体シートによ
り各MR素子に直流バイアス磁界を印加するという簡易
な構造を有することによって、極めて容易且つ正確に地
磁気方位を検出することが可能となる。
【0055】さらに、上記第3実施例においては、磁性
体シート1が、着磁された際に弱磁場を発生する半硬磁
性材料よりなるものであるので、実用的な厚みを有する
磁性体シート1を用いて、その熱処理条件を調整するこ
とによって上記磁性体シート1から各MR素子2a,2
b〜5a,5bに印加される直流バイアス磁界が所望の
適正値となる。
体シート1が、着磁された際に弱磁場を発生する半硬磁
性材料よりなるものであるので、実用的な厚みを有する
磁性体シート1を用いて、その熱処理条件を調整するこ
とによって上記磁性体シート1から各MR素子2a,2
b〜5a,5bに印加される直流バイアス磁界が所望の
適正値となる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る地磁気方位センサによれ
ば、磁気抵抗効果素子と、この磁気抵抗効果素子に対向
配置されてなる着磁された磁性体シートとを有し、前記
磁性体シートにより磁気抵抗効果素子に直流バイアス磁
界を印加するように構成したので、消費電力が小さく、
組み立てが簡易でしかも小型化、低価格化が容易に実現
可能となる。
ば、磁気抵抗効果素子と、この磁気抵抗効果素子に対向
配置されてなる着磁された磁性体シートとを有し、前記
磁性体シートにより磁気抵抗効果素子に直流バイアス磁
界を印加するように構成したので、消費電力が小さく、
組み立てが簡易でしかも小型化、低価格化が容易に実現
可能となる。
【0057】このとき、着磁された磁性体シートと上記
MR素子の間にスペーサを間挿して構成したので、消費
電力が小さく、組み立てが更に簡易でしかも小型化、低
価格化が容易に実現可能となる。
MR素子の間にスペーサを間挿して構成したので、消費
電力が小さく、組み立てが更に簡易でしかも小型化、低
価格化が容易に実現可能となる。
【0058】また、MR素子と着磁された磁性体シート
の裏面、すなわち磁性体シートの着磁が施された面の裏
面とを対向配置して構成したので、消費電力が小さく、
組み立てが更に簡易でしかも小型化、低価格化が容易に
実現可能となる。
の裏面、すなわち磁性体シートの着磁が施された面の裏
面とを対向配置して構成したので、消費電力が小さく、
組み立てが更に簡易でしかも小型化、低価格化が容易に
実現可能となる。
【0059】さらに、磁性体シートを、着磁された際に
弱磁場を発生する半硬磁性材料より形成して構成したの
で、消費電力が小さく、組み立てが更に簡易でしかも小
型化、低価格化が容易に実現可能となる。
弱磁場を発生する半硬磁性材料より形成して構成したの
で、消費電力が小さく、組み立てが更に簡易でしかも小
型化、低価格化が容易に実現可能となる。
【図1】1極着磁法により磁性体シートに着磁が施され
る様子を模式的に示す断面図である。
る様子を模式的に示す断面図である。
【図2】3極着磁法により磁性体シートに着磁が施され
る様子を模式的に示す断面図である。
る様子を模式的に示す断面図である。
【図3】5極着磁法により磁性体シートに着磁が施され
る様子を模式的に示す断面図である。
る様子を模式的に示す断面図である。
【図4】本第1実施例に係る地磁気方位センサをその磁
性体シートを除いて模式的に示す平面図である。
性体シートを除いて模式的に示す平面図である。
【図5】本第1実施例に係る地磁気方位センサを模式的
に示す断面図である。
に示す断面図である。
【図6】磁性体シートの着磁に使用する着磁用ヘッドを
模式的に示す断面図である。
模式的に示す断面図である。
【図7】磁性体シートの着磁パターンに対するMR素子
位置変化によるMR素子の抵抗値変化を示す特性図であ
る。
位置変化によるMR素子の抵抗値変化を示す特性図であ
る。
【図8】地磁気方位センサの等価回路を模式的に示す回
路図である。
路図である。
【図9】MR素子のMR特性を示す特性図である。
【図10】出力電圧と方位との関係を示す特性図であ
る。
る。
【図11】一対のMR素子の近傍の様子を模式的に示す
平面図である。
平面図である。
【図12】温度ドリフトを示す特性図である。
【図13】磁性体シートに着磁が施された際の着磁パタ
ーンを示す特性図である。
ーンを示す特性図である。
【図14】磁性体シートに着磁が施された際の、磁性体
シートの裏面の着磁パターンを示す特性図である。
シートの裏面の着磁パターンを示す特性図である。
【図15】従来のフラックスゲート型の地磁気方位セン
サを模式的に示す平面図である。
サを模式的に示す平面図である。
【図16】従来のMR型の地磁気方位センサを模式的に
示す平面図である。
示す平面図である。
【図17】従来のMR型の地磁気方位センサの等価回路
を模式的に示す回路図である。
を模式的に示す回路図である。
【符号の簡単な説明】1 磁性体シート 2a,2b〜5a,5b MR素子 6 スペーサ 7 下層チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩淵 喜悦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 相沢 俊雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 陶山 英夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気抵抗効果素子と、この磁気抵抗効果
素子に対向配置されてなる着磁された磁性体シートとを
有し、 前記磁性体シートにより磁気抵抗効果素子に直流バイア
ス磁界が印加されることを特徴とする地磁気方位セン
サ。 - 【請求項2】 着磁された磁性体シートと磁気抵抗効果
素子の間にスペーサが間挿されてなることを特徴とする
請求項1記載の地磁気方位センサ。 - 【請求項3】 磁気抵抗効果素子と着磁された磁性体シ
ートの裏面とが対向配置されてなることを特徴とする請
求項1記載の地磁気方位センサ。 - 【請求項4】 磁性体シートが、着磁された際に弱磁場
を発生する半硬磁性材料よりなることを特徴とする請求
項1記載の地磁気方位センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6064230A JPH07270508A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 地磁気方位センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6064230A JPH07270508A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 地磁気方位センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07270508A true JPH07270508A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13252115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6064230A Withdrawn JPH07270508A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 地磁気方位センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07270508A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9207292B2 (en) | 2011-02-02 | 2015-12-08 | Infineon Technologies Ag | Magnetoresistive device and method for manufacturing the same |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP6064230A patent/JPH07270508A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9207292B2 (en) | 2011-02-02 | 2015-12-08 | Infineon Technologies Ag | Magnetoresistive device and method for manufacturing the same |
| US9523747B2 (en) | 2011-02-02 | 2016-12-20 | Infineon Technologies Ag | Magnetoresistive device and method for manufacturing the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |