JPH07275961A - シームレス缶の製造方法 - Google Patents

シームレス缶の製造方法

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JPH07275961A
JPH07275961A JP7045073A JP4507395A JPH07275961A JP H07275961 A JPH07275961 A JP H07275961A JP 7045073 A JP7045073 A JP 7045073A JP 4507395 A JP4507395 A JP 4507395A JP H07275961 A JPH07275961 A JP H07275961A
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Katsuhiro Imazu
勝宏 今津
Akira Kobayashi
亮 小林
Tomosane Kobayashi
具実 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】側壁部の肉厚分布の制御が可能で、ネックイン
加工の際に、有機被膜の白化等が起こり難い、側壁部が
薄肉化されたシームレス缶を製造する。 【構成】有機被膜12で被覆された金属カップ5に皺押
さえ具2を嵌入し、皺押さえ具2で金属カップ底部5a
をダイス平面部3aに対し押さえながら、ポンチ1をダ
イス3のキャビティ7内に前進させて、金属カップ5の
側壁部5bを、ダイスの平面部3a、および曲率半径の
小さい加工コーナ3bに密接させて、曲げ延伸により側
壁部5bの板厚を減少する。さらにポンチ1と、加工コ
ーナ3bの前端部3b1、または前端部3b1およびその
前方の短円筒部よりなるしごき部により、もしくは側壁
部5bをキャビティ7内を斜め僅か内方に前進させて、
ポンチ1とダイス3のしごき部3gにより、開口端部2
0bとなるべき側壁部5bに5%以上のしごき率のしご
き加工を行なってシームレス缶20を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸飲料缶、ビール
缶、コーヒ飲料缶、果実飲料缶等に用いられる容器本体
等を形成するためのシームレス缶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機被膜を被覆された金属絞りカップ
を、加工コーナの曲率半径が小さいダイスを用いて再絞
り加工することにより、側壁部が薄肉化された比較的細
長いシームレス缶の製造方法が提案されている(特開平
1−258822号公報、特開平3−155419号公
報)。この方法は曲げ延伸のみによって薄肉化を行なう
ので、次のような問題があった。 薄肉化の破断限界:薄肉化を大きくして缶高を大きく
しようとすれば、軟質の金属ブランクを用いるか、もし
くは再絞り回数を増やす必要があった。前者は側壁部お
よび底部の軟化により、シームレス缶の耐座屈性および
底部耐圧性の低下を招き、後者は、工程数の増加によっ
て、設備費や作業コストの増大を招く。 側壁部の肉厚の制御が不可能:材料コストの低減およ
びフランジ部の強度等の関係から、一般に側壁部の主部
は均一に薄く、開口部近傍は均一に比較的厚くなるよう
に側壁部の肉厚を制御することが望ましい(図17の試
験No.1の曲線参照)。しかし従来の方法による場合
は、側壁部の高さ方向肉厚分布は、前工程の絞りカップ
の側壁部の高さ方向肉厚分布等によって支配されて、制
御不可能であり、極めて不均一である(図17の試験N
o.10の曲線参照)。また材料の異方性などのため周
方向の肉厚変動も比較的大きい。 有機被膜の劣化:一軸延伸度が大きくなるため、後工
程でネックイン加工やフランジ加工を行なうと、有機被
膜に白化等の現象が起こり易い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内外面が有
機被膜で被覆された金属カップより、側壁部の薄肉化の
破断限界が向上し、側壁部の肉厚分布の制御が可能で、
しかもネックイン加工等の後加工の際に、有機被膜の白
化等の劣化が起こり難い、側壁部が薄肉化されて、比較
的細長いシームレス缶を製造する方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るシームレス缶の製造方法は、内外面が有機被膜で被覆
された金属カップより、ポンチ、皺押さえ具およびダイ
スを用いて、比較的細長いシームレス缶を製造する方法
において、皺押さえ具を金属カップに嵌入し、皺押さえ
具で金属カップ底部をダイス平面部に対し押さえつつ、
ポンチをダイスのキャビティ内に前進させて、金属カッ
プの側壁部外面を、ダイス平面部、ダイスの曲率半径の
小さい加工コーナに密接させながら、加工コーナにおけ
る曲げ延伸により側壁部の板厚を減少し、さらにポンチ
と、加工コーナの前端部、または前端部に接続する短円
筒部よりなるしごき部との協同により側壁部の板厚をよ
り減少し、シームレス缶の開口端部となるべき側壁部に
少なくとも5%のしごき率のしごき加工を行なうことを
特徴とする。本明細書においてしごき部とは、ダイス
の、ポンチとの間隙部(所謂クリアランス)の半径方向
幅が最も小さい部分、すなわちダイス内面の、キャビテ
ィ側に最も突出している部分をいう。シームレス缶(2
0)の開口端部(20b;図1、参照)とは、ネック
イン加工およびフランジ加工されて、ネックイン部21
cおよびフランジ部21d(図2参照)となる部分を含
む開口端部をいう。開口端部の厚さは、用途により胴部
主部(20a;図1、参照)よりやや厚い場合、やや
薄い場合(図6参照)および胴部主部とほぼ等しい厚さ
の場合がある。
【0005】本発明の請求項2に係わるシームレス缶の
製造方法は、内外面が有機被膜で被覆された金属カップ
より、ポンチ、皺押さえ具およびダイスを用いて、比較
的細長いシームレス缶を製造する方法において、皺押さ
え具を金属カップに嵌入し、皺押さえ具で金属カップ底
部をダイス平面部に対し押さえつつ、ポンチをダイスの
キャビティ内に前進させて、金属カップの側壁部外面
を、ダイス平面部、ダイスの曲率半径の小さい加工コー
ナに密接させながら、加工コーナにおける曲げ延伸によ
り側壁部の板厚を減少し、次いで側壁部をキャビティ内
を斜め僅か内方に前進させて、ポンチとダイスのしごき
部との協同により側壁部の板厚をより減少し、シームレ
ス缶の開口端部となるべき側壁部に少なくとも5%のし
ごき率のしごき加工を行なうことを特徴とする。
【0006】本発明の請求項3に係わるシームレス缶の
製造方法は、内外面が有機被膜で被覆された金属カップ
より、比較的細長いシームレス缶を製造する方法におい
て、皺押さえ具を金属カップに嵌入し、皺押さえ具で金
属カップ底部を絞りダイスの平面部に対し押さえなが
ら、第1のポンチを絞りダイスのキャビティ内に前進さ
せて、金属カップの側壁部を、絞りダイスの曲率半径の
小さい加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板厚
が減少した絞りカップを形成する工程、および絞りカッ
プを第2のポンチとしごきダイスとの協同により側壁部
の板厚をより減少し、シームレス缶の開口端部となるべ
き側壁部に少なくとも5%のしごき率のしごき加工を行
なうことを特徴とする。本発明の請求項4に係わるシー
ムレス缶の製造方法は、内外面が有機被膜で被覆された
金属カップより、前方部と、その後方の前方部よりやや
小径の縮径部を備えるポンチ、皺押さえ具およびダイス
を用いて、比較的細長く、胴部主部と、胴部主部より若
干肉厚で内側凸部および外側凸部を有する開口端部を備
えるシームレス缶を製造する方法であって、皺押さえ具
を金属カップに嵌入し、皺押さえ具で金属カップ底部を
ダイス平面部に対し押さえつつ、ポンチをダイスのキャ
ビティ内に前進させて、金属カップの側壁部外面を、ダ
イス平面部、ダイスの曲率半径の小さい加工コーナに密
接させながら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁
部の板厚を減少し、さらにポンチ前方部と、加工コーナ
の前端部、または前端部に接続する短円筒部よりなる後
部しごき部と、後部しごき部の前方に設けられた後部し
ごき部より内径が小さい前部しごき部との協同により側
壁部の板厚をより減少して胴部主部を形成し、ポンチの
縮径部と後部しごき部との協同により開口端部となるべ
き側壁部に少なくとも5%のしごき率のしごき加工を行
なって開口端部を形成することを特徴とする。
【0007】本発明の請求項5に係わるシームレス缶の
製造方法は、内外面が有機被膜で被覆された金属カップ
より、前方部と、その後方の前方部よりやや小径の縮径
部を備えるポンチ、皺押さえ具およびダイスを用いて、
比較的細長く、胴部主部と、胴部主部より若干肉厚で内
側凸部および外側凸部を有する開口端部を備えるシーム
レス缶を製造する方法であって、皺押さえ具を金属カッ
プに嵌入し、皺押さえ具で金属カップ底部をダイス平面
部に対し押さえつつ、ポンチをダイスのキャビティ内に
前進させて、金属カップの側壁部外面を、ダイス平面
部、ダイスの曲率半径の小さい加工コーナに密接させな
がら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板厚
を減少し、次いで側壁部をキャビティ内を斜め僅か内方
に前進させて、後部しごき部の接触させ、ポンチ前方部
と、後部しごき部および後部しごき部の前方に設けられ
た後部しごき部より内径が小さい前部しごき部との協同
により側壁部の板厚をより減少して胴部主部を形成し、
ポンチの縮径部と後部しごき部との協同により開口端部
となるべき側壁部に少なくとも5%のしごき率のしごき
加工を行なって開口端部を形成することを特徴とする。
加工コーナの曲率半径Rdの、金属カップのブランク厚
さt0に対する比Rd/t0が、1〜2.9であることが
好ましい(請求項6)。成形作業前にダイス、皺押さえ
具およびポンチ内を加温し、成形開始直前に加温を冷却
に切替え、成形中冷却し続けて、成形時のダイスの、金
属カップの側壁部と接触する部分の表面温度Td、皺押
さえ具のダイス平面部と対向する部分の表面温度Ts、
および抜出し直後のポンチ表面温度Tpを、有機被膜の
ガラス転移温度Tg+50℃以下で、10℃以上の温度
範度内の適当温度にすることが好ましい(請求項7)。
【0008】請求項2,3または5に係わる発明の場
合、ダイスのしごき部(請求項5の場合は後部しごき部
および前部しごき部)に至る斜め僅か内方に延びるアプ
ローチ面の、ダイスの軸心となすアプローチ角αが1〜
5度であり、アプローチ面としごき部が、シャープコー
ナ、または0.3xt0より小さい曲率半径Riの曲率
部を介して連接していることが好ましい(請求項8)。
またダイスのしごき部に至る斜め僅か内方に延びるアプ
ローチ面が、後部アプローチ面および前部アプローチ面
よりなり、後部アプローチ面の、ダイスの軸心となすア
プローチ角αが1〜15度であり、前部アプローチ面の
ダイスの軸心となすアプローチ角γが1〜5度であり、
かつアプローチ角αがアプローチ角γより大きく、後部
アプローチ面と前部アプローチ面、および前部アプロー
チ面としごき部が、シャープコーナ、または0.3xt
0より小さい曲率半径Ri の曲率部を介して連接してい
ることが好ましい(請求項9)。
【0009】請求項2または請求項5に係わる発明の場
合、ダイスのしごき部(請求項5の場合は後部しごき部
および前部しごき部)に至る斜め僅か内方に延びるアプ
ローチ面の、ダイスの軸心となすアプローチ角αが1〜
45度であり、アプローチ面としごき部が、(0.3〜
20)xt0の曲率半径Riの曲率部を介して連接して
いることが好ましい(請求項10)。請求項3に係わる
発明の場合、ダイスのしごき部に至る斜め僅か内方に延
びるアプローチ面の、ダイスの軸心となすアプローチ角
αが1〜30度であり、アプローチ面としごき部が、
(0.3〜20)xt0の曲率半径Riの曲率部を介し
て連接していることが好ましい(請求項11)。
【0010】請求項2,3または5に係わる発明の場
合、ダイスのしごき部(請求項5の場合は後部しごき部
および前部しごき部)が、短円筒形である(請求項1
2)か、または円周線をなしていることが好ましい(請
求項13)。しごき部が短円筒形である場合、その高さ
は通常5mm以下である。請求項1,2,3、4または
5に係る発明の場合、しごき部(請求項4および請求項
5の場合は後部しごき部および前部しごき部)の前方
に、斜め僅か外方に延びて、キャビティの軸心とのなす
逃げ角βが5度以下の逃げ面が設けられていることが好
ましい(請求項14)。
【0011】
【作用】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4およ
び請求項5に係わる発明の場合、何れもダイスの加工コ
ーナの曲率半径が小さいので、加工コーナでの曲げ延伸
によって、金属カップの側壁部が薄肉化される。加工コ
ーナでの曲げ延伸後しごき加工を受けるが、曲げ延伸の
際に加わる力が側壁部の高さ方向であるのに対して、し
ごき加工の場合は板厚方向である。一般にしごき加工に
より破断限界は向上するが、力の加わる方向が異なる曲
げ延伸加工にしごき加工を加えることにより、さらに両
者の相乗的な力の相互作用から、大幅な薄肉化を実現す
ることができる。従って比較的細長い、好ましくは高さ
/直径の比が1以上のシームレス缶を製造できる。また
しごき加工の際、側壁部は、ポンチとしごき部間の間隙
部を通過してしごかれて、間隙部の間隙幅に実質的に等
しい厚さに薄肉化されるので、しごき中の高さ方向の間
隙幅を制御することにより、側壁部の高さ方向肉厚を制
御できる(図21の試験No.1の曲線参照)。また間
隙幅を周方向に一定にすることにより、側壁部の周方向
の厚さの均一化を実現できる。
【0012】有機被膜は、再絞り加工により高さ方向へ
の一軸延伸により薄肉化されるが、しごき加工の際に、
厚さ方向の面圧力を受けながら薄肉化されるため、再絞
り加工のみの場合とは異なり、側壁部の厚さ分布が均一
になる。開口端部となるべき側壁部に少なくとも5%の
しごき率のしごき加工が加えられるので、開口端部がネ
ックイン加工やフランジ加工される際の局所的な不均一
変形が抑えられるためと考えられるが、ネックイン部に
有機被膜の白化等の劣化が起こり難くなる。また有機被
膜はしごき加工により平滑化するので、印刷適性が向上
する。
【0013】炭酸飲料缶等の陽圧缶用のシームレス缶
は、胴部主部が極く薄肉なので、開口端部は、後でネッ
クイン加工される際、加工による割れが起こり難いよう
に胴部主部よりも若干肉厚の所定の厚さになっている
(段落番号0027参照)。このような開口端部の厚肉
化は、従来ポンチに縮径部を設けて、縮径部に開口端部
が接触するようにしごき加工して、内側凸部を付けるこ
とのみによって行なわれていた(段落番号0023;図
3参照)。この場合、特に胴部主部と開口端部の肉厚差
が比較的大きい時(つまり内側凸部が比較的高い時)、
両者の間にテーパ部があってもポンチの抜出しが困難に
なり易かった。請求項4および5に係る発明の場合、後
部しごき部(例えば図4の3b1または図7の3g)と
前部しごき部(図17の23a)の間で開口端部が形成
されるので、内側凸部と同時に外側凸部も形成される。
そのため開口端部の厚さに対して胴部主部の厚さがかな
り薄い場合でも、内側凸部の高さを比較的低くできるの
で、ポンチの抜出しが容易になる。外側凸部のみだと外
観がやや悪くなるが、内側凸部の分だけ外側凸部を低く
できるので外観も左程損なわれない。請求項6の発明の
場合、Rd/t0が、1〜2.9であるので、側壁部の破
断を生ずることなく曲げ延伸による薄肉化を実現でき
る。Rd/t0が、1より小さいと、曲げ延伸度が大きく
なり過ぎて破断が起こり易くなり、また2.9より大き
いと、曲げ延伸度が小さくて、薄肉化が起こり難くな
る。
【0014】本発明者等は、ダイス、ポンチおよび皺押
さえ具と有機被膜間の動摩擦係数は、10℃と有機被膜
の(ガラス転移温度Tg+50℃)の間で低減すること
を見出した。この現象に鑑み、請求項7の発明の場合、
成形時のダイスの、金属カップの側壁部と接触する部分
の表面温度Td、皺押さえ具のダイス平面部と対向する
部分の表面温度Ts、および抜出し直後のポンチ表面温
度Tp(成形直後、すなわち抜出し直前の表面温度と実
質的に等しい)を、有機被膜のガラス転移温度Tg+5
0℃以下で、10℃以上の温度範度内の適宜温度になる
ようにするので、成形中ダイスおよび皺押さえ具と有機
被膜間の滑り摩擦抵抗は比較的小さく、従って滑り摩擦
抵抗が大きいことに基づく破胴が起こり難い。また成形
後のポンチのシームレス缶からの抜けが容易となる。表
面温度Td,Ts,Tpが上記(ガラス転移温度Tg+
50℃)より高いと、有機被膜が成形の際に軟化して、
しごき加工の際に、外面有機被膜が削り取られたり、あ
るいはポンチをシームレス缶から抜出す際に、内面有機
被膜がポンチに密着して内面有機被膜が破壊される等の
トラブルが起こり易い。表面温度Td,Ts,Tpが1
0℃より低いと、皺押さえ面や加工コーナ等における滑
り摩擦抵抗が大きくなるので、破胴やポンチの抜出し不
良等が起こり易い。
【0015】上記表面温度Td,Ts,Tpの制御は、
成形作業前にダイス、皺押さえ具およびポンチ内を加温
し、成形開始直前に加温を冷却に切替え、成形中冷却し
続けることによって行なわれる。ダイス,皺押さえ具お
よびポンチが室温(例えば真冬の場合約5℃)の工具に
金属カップを装入して、成形を始めると、有機被膜の温
度が10℃より低く、動摩擦係数が高いためと考えられ
るが、破胴が発生したり、ポンチを成形されたシームレ
ス缶から抜出すことができず、以後の成形作業が不可能
になる。しかしダイス、皺押さえ具およびポンチ内を加
温して、表面温度Td,Ts,Tpが10℃以上の、有
機被膜の特性に応じた適当な温度にしておいた状態で、
成形開始直前に加温を冷却に切替えて成形を開始する
と、開始の瞬間(最初の金属カップの成形を行なう時)
は表面温度Td,Ts,Tpが10℃以上の適当な温度
であるため、トラブル無しに成形を開始できる。
【0016】成形加工の際、ダイスの金属カップの側壁
部と接触する部分,皺押さえ具のダイス平面部と対向す
る部分およびポンチの金属カップの側壁部と接触する部
分に非常に大きな力が加わり、これらの部分およびその
近傍における材料の加工熱と摩擦熱がダイス、皺押さえ
具、ポンチの他の部分に熱伝達されて、成形回数の増加
と共に、ダイス、皺押さえ具、ポンチ全体の温度が次第
に上昇する。しかし成形中冷却を続けることによって、
表面温度Td,Ts,Tpを有機被膜のガラス転移温度
Tg+50℃以下で、10℃以上の温度範度内の適当な
温度になるようにすることができる。
【0017】請求項8に係わるダイスの場合、しごき部
に到るアプローチ面のアプローチ角αが最高5度と小さ
いので、アプローチ面としごき部がシャープコーナまた
は0.3xt0より小さい曲率半径Riの曲率部を介し
て連接していても、しごき加工の際に、連接部に加わる
荷重が比較的小さい故、外面有機被膜の削れが起こり難
い。アプローチ角αが1度より小さいと、しごき面圧
(ダイスを全体的に外方に向って押す力)が大きくなっ
て、ダイス内面が半径方向外方に向うようにダイスが弾
性変形して、ポンチとダイスの間隙幅が大きくなるの
で、所定のしごき量を得ることが困難になる。さらにポ
ンチをダイスから抜出す際は、ダイスは弾性回復によ
り、しごき不足になっている板厚より狭い元の間隙幅ま
で戻ろうとし、カップを外側からポンチに対して締め付
けるため抜出しが困難になる。
【0018】請求項9に係わるダイスの場合、請求項8
に係わるダイスの場合と同様に、しごき部に連接する前
部アプローチ面のアプローチ角αが最高5度と小さいの
で、アプローチ面としごき部がシャープコーナまたは
0.3xt0より小さい曲率半径Riの曲率部を介して
連接していても、連接部に加わる荷重が比較的小さい
故、しごき加工の際に外面有機被膜の削れが起こり難
い。また後部アプローチ面と前部アプローチ面がシャー
プコーナまたは0.3xt0より小さい曲率半径Riの
曲率部を介して連接していても、しごき変形初期にあた
るこの部分では、しごき加工の際に連接部に加わる荷重
がまだ比較的小さい故、外面有機被膜の削れが起こり難
い。また請求項9に係わるダイスの場合、アプローチ面
が後部と前部に分けられるので、請求項8に係わるダイ
スのアプローチ角と比べて、後部アプローチ角αを最高
15℃まで大きくでき、この範囲内でアプローチ角を適
宜大きくすることによって、外面有機被膜の削れが生じ
難くなる上に、ポンチの抜出しもより容易になる。
【0019】請求項10に係わるダイスの場合、曲率半
径Riを(0.3〜20)xt0と大きくすることがで
き、アプローチ角αの範囲をさらに1〜45度に大きく
できる。このようにRiが比較的大きいので、しごき部
への応力集中が比較的小さいため、外面有機被膜の削れ
が生じ難い。従ってアプローチ角αを1〜45度の範囲
内で適宜に定めることにより、しごき加工の際に外面有
機被膜の削れを生ずることなく、かつ所望のしごき率を
得ることができ、またポンチの抜出しも容易になる。ア
プローチ角αが45度を越えると、しごき荷重が大きく
なり過ぎ、破胴や外面有機被膜の削れが起こり易くな
る。曲率半径Riが20xt0を越えると、見掛け上小
さい接線角度の範囲が長くなり、同様のくさび作用によ
り、しごき面圧によってダイス内面が半径方向外方に向
うようにダイスが弾性変形して、ポンチとダイスの間隙
幅が大きくなるので、所定のしごき率を得ることが困難
になるが、この場合20xt0以下であるので、このよ
うなトラブルは起こり難い。
【0020】請求項11に係わるダイスの場合の作用
は、請求項10に係わるダイスの場合の作用とほぼ同様
である。ただアプローチ角αの上限を45度でなく30
度にしたのは、この場合しごき部では、ダイスの加工コ
ーナで発生する側壁高さ方向の力が同時に作用しないた
めである。
【0021】請求項14に係わるダイスの場合、しごき
部の前方に逃げ角βが最大5度の逃げ面が設けられてい
る。そのためシームレス缶をダイスから抜出す際に、ダ
イスとシームレス缶の接触長が短くなり、抜出しが容易
となる。逃げ角βが5度を越えると、シームレス缶の抜
出しの際に、外面有機被膜の削れが起こり易くなるが、
この場合5度以下であるので、外面有機被膜の削れが起
こり難い。
【0022】
【実施例】薄肉化再絞り加工としごき加工を同一の工
具、すなわち同一ストロークで行なう実施例について説
明する。図3,図4(請求項1に対応)において、1は
ポンチプレート(図示されない)に着設されたポンチ、
2は僅かな間隙8をあけてポンチ1を包囲して、ポンチ
1と同軸に上部ダイシューに着設された皺押さえ具、3
はダイスであって、ダイス保持体4によってポンチ1と
同軸に下部ダイシュー(図示されない)に着設されてい
る。6は、金属絞りカップ5の成形直前の側壁部5bの
下方部に縮径部を繰り返し曲げ加工により形成するため
の環状曲げ部材であって、ダイス3の平面部3aに、ポ
ンチ1と同軸に固着されている。
【0023】ポンチ1は、図3,図5に示すように、形
成されるシームレス缶20の胴部のネックイン部21c
およびフランジ部21d(図2参照)となるべき部分に
対応する部分(図1,の20b参照)が、胴部主部2
0aに対応する前方部1aよりテーパ部1b1を介して
若干直径が小さい縮径部1bとなっている。図4に示す
ようにダイス3は、上面である平坦な平面部3a、平面
部3aとキャビティ7周面を接続する曲率半径Rdの小
さい加工コーナ3b、加工コーナ3bの下端3b1(し
ごき部)に連接し、キャビティ7の軸心とテーパ角βを
なして斜め僅か外下方に延びる逃げ面3e、逃げ面3e
より遥かに大きい角度で斜め外下方に延びる周面円錐台
形部3fを備えている。加工コーナ3bの曲率半径Rd
は(1〜2.9)xt0(t0はブランクの板厚:図1,
参照)に定められている。また逃げ角βは最大5度に
定められている。なお図4では、キャビティ7の軸心
に、しごき後の側壁部外面が平行であるとみなして逃げ
角βを図示した。ポンチ1の前方部1aと加工コーナ3
bの下端3b1、すなわちしごき部3b1間の間隙部15
の間隙幅t3は、形成されるべきシームレス缶20の胴
部主部20aの厚さに実質的に等しく定められる。また
図4、図5に示すように、ネックイン加工によりネック
イン部が形成される開口端部20bは、ポンチ1の縮径
部1bとダイス3のしごき部3b1によって胴部主部2
0aに対して内方に突出して厚肉化されるよう形成され
る。
【0024】皺押さえ具2の下方部は、平坦な押え面2
a、押え面2aの外端に接続する湾曲部2b、湾曲部2
bの上端に接続する短円筒部2c、短円筒部2cの上端
に接続する斜め外側上方に延びる勾配部2d、および勾
配部2dと皺押さえ具2の円筒形外周面2fを接続する
湾曲部2e(図3)を備えており、短円筒部2cおよび
勾配部2dが協同して断面く字形状の凹み部2gを形成
している。そのため皺押さえ具2の下方部は縮径されて
いる。環状曲げ部材6の凹み部2gに対向する部分は湾
曲部6aとなっており、凹み部2eと湾曲部6aとの間
には、加工されるカップ5の側壁部5bの肉厚t1より
僅かに大きい間隙幅の間隙9が形成されている。皺押さ
え具2の外周面2fの外径は、絞りカップ5がほぼピッ
タリと嵌入される大きさに定められている。ポンチ1お
よび皺押さえ具2は、図示されない機構(例えばクラン
ク機構等)により、所定のタイミングで上下動するよう
になっている。
【0025】図3に示す成形中のカップ5は、図1,
に示す缶用金属板11の両面に薄い有機被膜12、例え
ば線状ポリエステル系フィルムが熱接着により被覆され
た、円形のブランク10より絞り加工により成形された
前絞りカップ13(図1,)を、例えば特開平1−2
58822号公報に記載されるような従来の方法によっ
て、薄肉化再絞り加工することによって形成された再絞
りカップである(図1,)。缶用金属板としては、厚
さ0.1〜0.5mmの、ティンフリースチール、錫め
っき鋼板、(電気)亜鉛めっき鋼板、ニッケルめっき鋼
板、アルミニュウム(合金)薄板等が缶の用途、サイズ
等に応じて用いられる。
【0026】潤滑剤、例えばパラフィンワックス(融
点:60℃)を内外面に薄く塗布された再絞りカップ5
より上記の装置を用いて、シームレス缶20は次のよう
にして製造される。ダイス3上、あるいは環状曲げ部材
6の湾曲部6aの上部近傍に置かれた再絞りカップ5
(この状態は図示されない)に皺押さえ具2を嵌入し、
ポンチ1をダイス3のキャビティ7内に前進させる(図
3)。そのさい皺押さえ具2も前進するので、絞りカッ
プ5の側壁部5bは、皺押さえ具2と環状曲げ部材6に
よって、湾曲部2eに沿う内曲げ、湾曲部6aに沿う逆
曲げ、および湾曲部2bに沿う内曲げと繰り返し曲げを
受ける。次いで側壁部5bは、ダイス3の平面部3aと
皺押さえ具2の押え面2aの間で皺が発生しない程度に
押さえられながら、ダイス3の加工コーナ3bで大きな
曲率の曲げを受けた後、しごき部3b1とポンチ1との
協同によりしごき加工を受ける。
【0027】側壁部5bは加工コーナ3bを通過の際、
上記の繰り返し曲げと皺押さえ力による比較的大きな逆
張力を受ける。側壁部5bは、曲率半径が小さい加工コ
ーナ3bで比較的大きな逆張力を受けながら、大きな曲
率の曲げを受けつつ引っ張られて曲げ延伸し、次いでし
ごき部3b1とポンチ1との協同により、間隙幅がt3の
間隙部15を通過しながらしごき加工を受ける。すなわ
ち側壁部は、内面がポンチ1に接触するまでの間曲げ延
伸加工を受けて肉厚がt1からt2に減少し、接触部5x
で接触後はしごき加工を受けてしごき部3b1において
肉厚がt3とさらに減少する。ネックイン加工によりネ
ックイン部が形成される内側に突出した肉厚部よりなる
開口端部20bは、少なくとも5%、好ましくは10〜
40%のしごき率でしごき加工を受ける。この場合の絞
り薄肉化率は、(t1−t2)*100/t1%、しごき
率は、(t2−t3)*100/t2%で定義される。図
5に示すように、再絞りカップ5のフランジ部5c(図
1,参照)に対応するフランジ部20cがダイス平面
部3a上に来るまで、ポンチ1を前進させて薄肉化再絞
り−しごき加工を行なうことにより、胴部主部20aが
大幅に薄肉化され(開口端部20bは比較的厚い)、か
つ比較的細長い、すなわち高さ/胴部外径の比が1以上
の、胴部外面が全長にわたって円筒形の、フランジ部2
0cを有するシームレス缶20(図1,参照)が製造
される。
【0028】図5の状態からのポンチ1の抜出しは次の
ようにして行なわれる。皺押さえ具2を固定したまま、
ダイス3をシームレス缶20の底部20dより下に下降
させると同時に、ポンチ1内に設けられたエア導孔1c
を通ってエア16を吹き出しながらポンチ1を上昇させ
る。この上昇の際シームレス缶20のフランジ部20c
が皺押さえ具2によって押さえられて図示の位置に留ま
るので、ポンチ1がシームレス缶20から抜出される。
【0029】図6に示されるような胴部20’aの中央
部近傍に沿って内側に突出した、全高のほぼ1/3の長
さの肉厚部20’a1を有するシームレス缶20’も、
ポンチ1の肉厚部20a’1に対応する部分を縮径部と
すること以外は、前記と同様にして製造することができ
る。このタイプのシームレス缶20’は、胴部20’a
の凹み強度が比較的大きいので、内部が負圧の所謂陰圧
缶詰用に向いている。また図示は省略したが、全長にわ
たり同じ外径のポンチを用いて、胴部主部と開口端部の
肉厚が同じシームレス缶を製造することもできる。この
タイプのシームレス缶および図6に示すシームレス缶2
0’は、後記の段落番号0035〜0040に記載のダ
イスと上記のタイプのポンチを用いても製造できる。
【0030】再絞りによる肉厚減少は、加工コーナ3b
の曲率半径Rdが小さい程大きい。曲率半径Rdの、ブラ
ンク10の厚さt0(図1,)に対する比Rd/t0
が、1〜2.9であることが望ましい。1より小さい
と、、曲げ延伸度が大きくなり過ぎて破断が起こり易く
なるからである。また2.9より大きいと、薄肉化が起
こり難くなるからである。逃げ角βの逃げ面3eを設け
ることによって、成形後のシームレス缶20の抜出しが
容易になる。しかし逃げ角βが5度を越えることは、抜
出しの際に、外面有機被膜12が削り取られ易くなるの
で好ましくない。なお図示は省略したが、加工コーナ3
bの下端(すなわち前端部)3b1と逃げ面3eの間
に、下端3b1に接続する短円筒部を設け、この短円筒
部をしごき部としてもよい。短円筒部の高さは、5mm
以下であることが好ましい。
【0031】成形時のダイス3の、側壁部5bと接触す
る部分、すなわち平面部3aおよび加工コーナ3bの表
面温度Tdが、有機被膜12のガラス転移温度Tg+5
0℃以下で、かつ10℃以上、より好ましくはTg+3
0℃以下、15℃以上の適当な温度であることが好まし
い。上記表面温度がTg+50℃より高いと、有機被膜
12の滑り摩擦係数が大きくなり、また軟化して、成形
の際、特にしごき加工の際に、外面有機被膜12が削ら
れて、満足な製品が得られなくなるからである。 一方
10℃より低いと、ダイス3、特に平面部3aと外面有
機被膜12間の滑り摩擦抵抗が大きいためと考えられる
が、破胴し易いからである。同様の理由で皺押さえ具2
の押え面2aの表面温度Tsも有機被膜12のガラス転
移温度Tg+50℃以下で、かつ20℃より高いこと、
より好ましくはTg+30℃以下、15℃以上の適当な
温度であることが好ましい。 抜出し直後のポ
ンチ表面温度Tpも、有機被膜12のガラス転移温度T
g+50℃以下で、10℃以上、より好ましくはTg+
30℃以下、15℃以上の適当な温度であることが好ま
しい。上記表面温度がTg+50℃より高いと被膜の滑
り摩擦係数が大きくなり、また被膜が軟化して、ポンチ
1のシームレス缶20からの抜出し時に、内面有機被膜
12が削られて、満足な製品が得られなくなるからであ
る。一方10℃より低いと、ポンチ1表面と有機被膜1
2との滑り摩擦係数が大きくなるため、ポンチ1が抜け
難くなるからである。
【0032】有機被膜12としては、好ましくは線状ポ
リエステル系フィルム、例えばエチレンテレフタレート
を約70mol%以上含む共重合体樹脂フィルム、もし
くはポリエチレンテレフタレートを約70mol%以上
含むブレンド樹脂フィルム等が用いられる。特に好まし
く用いられるエチレンテレフタレート/エチレンイソフ
タレート共重合体(mol比:88/12,結晶融点:
230℃,ガラス転移温度Tg:70℃)フィルムの場
合は、Tg+50℃が120℃になる。
【0033】シームレス缶20の製造は通常トランスフ
ァー・プレスを用いて連続的に行なわれる。この場合ダ
イス3、皺押え具2およびポンチ1の表面温度Td,T
sおよびTpを前記温度範囲内の適当な温度にするため
には、次の方法が好ましく採用される。ダイス3、皺押
え具2およびポンチ1内に貫流孔(図示されない)を設
け、成形作業前にダイス3内に例えば温水(好ましくは
約40〜85℃)を貫流し、成形開始直前に、温水を例
えば冷水(約5〜30℃、より好ましくは約12〜18
℃)に切替えて、成形中冷水を貫流し続ける。すなわち
成形開始時は、予め温水を貫流してダイス3、皺押え具
2およびポンチ1の表面温度Td,TsおよびTpを1
0℃以上にしておく。成形が開始されると、加工熱や摩
擦熱等のため表面温度Td,TsおよびTpが上昇す
る。この温度上昇を抑え、表面温度Td,TsおよびT
pをTg+50℃以下にするため、ダイス3、皺押え具
2およびポンチ1内に冷水を貫流する。
【0034】シームレス缶20は、チャイム部21aお
よびドーム部21bを形成された後、側壁部の上部(フ
ランジ部20cより約5mm下までの部分)をフランジ
部20cと共に切断され、図2に示すように、開口端部
20bにネックイン部21cおよびフランジ部21dを
形成されて、炭酸飲料缶等の缶詰等に用いられる容器本
体21となる。
【0035】薄肉化再絞り加工としごき加工を同一スト
ロークで行なう他の実施例について説明する。図7(請
求項2に対応)に示される方法は、図4に示される方法
(請求項1に対応する)に用いられる工具の中で、ダイ
ス3の加工コーナ3bと短円筒形のしごき部3gが、周
面逆円錐台形のアプローチ面3c、およびアプローチ面
3cとしごき部3gの連接部3dを介して接続している
点が異なる以外は同様である。ポンチ1の前進に伴っ
て、側壁部5bは、ダイス3の加工コーナ3bで、比較
的大きな逆張力を受けながら大きな曲率の曲げを受けて
曲げ延伸して、肉厚がt1からt2に減少した後、キャビ
ティ7内をアプローチ面3cに沿って斜め僅か内方に前
進し、ポンチ1の前方部1aと、しごき部3gおよびア
プローチ面3cの下方部3c’の協同により,しごき部
3gとポンチ1間の間隙部15を通過しながら、肉厚が
t2からt3に減少して胴部主部20aが形成される。す
なわち側壁部5bは、図示のように、しごき部3gに達
する前にポンチ1と接触する。その後ポンチ1の縮径部
1bとしごき部3gおよびアプローチ面3cの協同によ
り少なくとも5%、好ましくは10〜40%のしごき率
でしごき加工を受けて開口端部20bが形成される。
【0036】側壁部5bはアプローチ面3cおよび連接
部3dに密接しながら、斜め僅か内下方に引っ張られた
後、しごき部3gによりポンチ1との協同によりしごき
加工を受けるのであるが、アプローチ面3cがダイス・
キャビティ7すなわちポンチ1の軸心となすアプローチ
角α(図7では、ポンチ1の周面を軸心とみなして表示
した)は1〜5度であることが好ましい。同時に連接部
3dがシャープコーナまたは0.3xt0より小さい曲
率半径Riの曲率部であることが好ましい。その理由
は、段落番号0017に記載した通りである。アプロー
チ面3cのアプローチ角αが1〜45度であり、同時に
連接部3dが(0.3〜20)xt0の曲率半径Riの
曲率部であることも好ましい。その理由は、段落番号0
019に記載した通りである。
【0037】ダイス3は、図8に示すように、互いに固
着された曲げ部材3xおよびしごき部材3yより主とし
てなっていて、曲げ部材3xの加工コーナ3bより下方
のキャビティ周面が斜め下外方に傾斜していて、環状凹
み部14が形成されている点以外は、図7に示すダイス
3と同様のものであってもよい。加工コーナ3bの下端
3b1としごき部材3yの連接部3dの間の部分が、ア
プローチ角αのアプローチ面3cとなる。側壁部5bは
凹み部14においてダイス3と接触しないが、特に問題
はなく、工具の製作や保全が容易であるという利点を有
する。
【0038】図9に示すように、ダイス3のアプローチ
面3cは、ポンチ1側に向って僅かに突出した、曲率半
径がRcの曲率面となっていてもよい。この場合のアプ
ローチ角αは、加工コーナ3bの下端3b1と連接部3
d(連接部3dが曲率部のときはその上端3d1)を結
ぶ直線に基づいて定められる。
【0039】図10に示すようにダイス3は、しごき部
3gが、連接部3dのみ(シャープエッジの場合)、も
しくは連接部3dの下端(曲率部の場合:(図示されな
い))のみよりなっていて、すなわち円周線をなしてい
て、しごき部3gの前方に逃げ角βが5度以下の逃げ面
3eが形成されている点以外は、図7と同様なダイスで
もよい。
【0040】図11に示すようにダイス3は、アプロー
チ面3cが後部アプローチ面3c1および前部アプロー
チ面3c2よりなり、後部アプローチ面3c1の、ダイス
の軸心となすアプローチ角αが1〜15度であり、前部
アプローチ面3c2のダイスの軸心となすアプローチ角
γ(α>γ)が1〜5度であり、後部アプローチ面3c
1と前部アプローチ面3c2、および前部アプローチ面3
c2としごき部3gがそれぞれ、シャープコーナ、また
は0.3xt0より小さい曲率半径Riの曲率部の連接
部3d1および3d2を介して連接している以外は、図7
に示すダイス3と同様のものであってもよい。図11で
は、しごき部3gが短円筒形である。しかし図10に示
すようにダイス3の場合のように、しごき部3gが、連
接部3dのみ(シャープエッジの場合)、もしくは連接
部3d2の下端(曲率部の場合)のみよりなっていても
よい。またしごき部3gの前方に逃げ角βが5度以下の
逃げ面3eが形成されていてもよい。図7〜図11に示
す実施例の場合も、ポンチ1、皺押さえ具2、ダイス
3、および環状曲げ部材6は、段落番号0031に記載
のように温度制御される。
【0041】次に薄肉化再絞り加工としごき加工を別個
の工具、すなわち2ストロークで行なう(請求項3に対
応する)実施例について説明する。図12に示すよう
に、図3,図7に示す装置と、アプローチ面3cおよび
しごき部3gを有しない点以外はほぼ同様な構造の、ポ
ンチ31、皺押え具32、曲率半径Rdが小さい加工コ
ーナ33bおよび逃げ面33eを有する再絞りダイス3
3および環状曲げ部材36を備える再絞り工具30を用
いて、かつ前記と同様の再絞り条件(ダイス表面温度T
d等の)で、ポンチ31を前進させて金属絞りカップ5
を再絞り加工して、側壁部5bの肉厚がt1からt2に減
少した薄肉化再絞りカップ37(図13)を形成する。
次に図13に示すように、ポンチ34、およびアプロー
チ角αのアプローチ面35c、曲率半径Riの連接部3
5dおよびしごき部35gを有するしごきダイス35を
用いて、かつ1ストロークの場合と同様のしごき条件
(ダイス表面温度等の)で薄肉化再絞りカップ37を、
開口端部20bとなるべき側壁部に少なくとも5%、好
ましくは10〜40%のしごき率でしごき加工を施し
て、胴部主部20aの肉厚がt3のシームレス缶20を
作製する。しごき部は図10、図11等に示すタイプの
ものであってもよい。アプローチ角α、曲率半径Riお
よびしごき部などは、段落番号0008,0009およ
び0010に記載の値等(請求項3に対する)が採用さ
れる。この場合も、加工部の直径が全長にわたり同じポ
ンチ31および34を用いて、胴部主部と開口端部の肉
厚がほぼ同じシームレス缶を製造することができる。
【0042】図3、あるいは図7〜図11に示す薄肉化
再絞り−しごき加工の直後に、1ストロークでさらにし
ごき加工を行なうことによって、図16に示すように開
口端部20”bが、胴部主部20”aに対して外方に突
出して厚肉化されたシームレス缶20”を製造すること
ができる。図14は、ポンチ1’が、加工部(図3のポ
ンチ1の前方部1aおよび縮径部1bに対応する)の直
径が全長にわたり一様である、すなわち加工部が円筒形
である点がポンチ1と異なる以外は、皺押さえ具2、ダ
イス3、環状曲げ部材6が、例えば図3に示すものと同
様な薄肉化再絞り−しごき加工工具22と、ダイス3の
前方近傍に配設された、しごき部23aの内径がダイス
3のしごき部の内径より小さいしごきダイス23を用い
て金属絞りカップ5を成形中の状態を示す。ダイス3の
平面部3aとしごきダイス23のしごき部23a又はそ
の上端間の距離は、開口端部20”bの厚肉部の上端2
0”b1と傾斜部20”b2の下端間の長さに等しい。し
ごきダイス23のしごき部23aの態様は、図7〜図1
1、図13に示される何れかのものでよい。工具22の
ポンチ1’を前進させて、ダイス3によって絞りカップ
5の側壁部5bを所定の肉厚(開口端部20”bの肉
厚)になるまで、少なくとも5%、好ましくは10〜4
0%のしごき率でしごき加工を行なう薄肉化再絞り−し
ごき加工し、ダイス23によって、フランジ部20”c
(フランジ部5cに対応する)がダイス3の平面部3a
に達する(図15)まで、所定の肉厚の胴部主部20”
aが得られるように、例えば0.5〜40%程度のしご
き率でしごき加工する。この場合もポンチ1’、皺押さ
え具2、ダイス3、23、および環状曲げ部材6は、段
落番号0031に記載のように温度制御される。
【0043】図3に示すのと同様の、前方部1aとその
後方の、前方部1aよりやや小径の縮径部1bおよびテ
ーパ部1b1を備えるポンチ1を用いる以外は、段落番
号0042に記載の方法と同様にして、薄肉化再絞り−
しごき加工の直後に、1ストロークでさらにしごき加工
を行なうことによって、図19,図20に示すようにネ
ックイン加工によりネックイン部が形成される開口端部
120bが、胴部主部120aに対して外方および内方
に突出して厚肉化されたシームレス缶120を製造する
ことができる。図20において、胴部主部120aより
外方に突出した開口端部の部分が外側凸部120b1で
あり、内方に突出した開口端部の部分が内側凸部120
b2である。外側凸部120b1は傾斜部120b3を介
して胴部主部120aの外面に接続しており、内側凸部
120b2は小さな勾配の傾斜部120b4を介して胴部
主部120aの内面に接続している。図20では、外側
凸部120b1の傾斜部の下端120b6が、内側凸部1
20b2の傾斜部の下端120b7より僅かに開口端部
側に位置するが、両者の位置関係は必要に応じて適宜に
定められる。図17は、ポンチ1、皺押さえ具2、ダイ
ス3、環状曲げ部材6が図3に示すものと同様な薄肉化
再絞り−しごき加工工具22と、ダイス3の前方近傍に
配設されたしごきダイス23を用いて金属絞りカップ5
を成形中の状態を示す。しごきダイス23のしごき部2
3aは、図7〜図11に示す態様のもであるのが好まし
い。しごき部23aの内径は、ダイス3のしごき部(例
えば3g;図7参照)の内径より2ts(tsは外側凸
部121b1の突出高さ;図20参照)小さくなるよう
定められている。ダイス3の平面部3aとしごきダイス
23のしごき部23a(しごき部が円周線よりなる場
合)又はその後端(しごき部が例えば図7の3gのよう
に短円筒面よりなる場合)間の軸方向距離は、開口端部
120bの外側凸部120b1の上端120b5と傾斜部
120b3の下端120b6間の長さ(本明細書において
は、開口端部の長さとよぶ)に等しい。工具22のポン
チ1を前進させて、ポンチ1のテーパ部1b1がダイス
3のしごき部に達するまでは、ポンチ1の前方部1aと
ダイス3によって絞りカップ5の側壁部5bを肉厚ts
+tw(図20)になるまで薄肉化再絞り−しごき加工
し、ダイス23によって、所定の肉厚tw(図20)の
胴部主部120aが得られるようにしごき加工する ポンチ1のテーパ部1b1がダイス3のしごき部に達し
た後は、ポンチ1の主として縮径部1bとダイス3によ
って絞りカップ5の側壁部5bを肉厚tf(図20)に
なるまで薄肉化再絞り−しごき加工し(しごき率は少な
くとも5%、好ましくは10〜40%)、ダイス23に
よって、フランジ部120c(フランジ部5cに対応す
る)がダイス3の平面部3aに達する(図18)まで、
所定の肉厚tw(図20)の胴部主部120aが得られ
るように、例えば0.5〜20%のしごき率でしごき加
工する。ポンチ1、皺押さえ具2、ダイス3、23、お
よび環状曲げ部材6は、段落番号0031に記載のよう
にして温度制御される。
【0044】次に再絞りカップ5からシームレス缶20
を作製する具体例について述べる。厚さ0.19mm、
調質度Tー4(ロックウエル30T硬度:58〜64)
のティンフリースチール(電解クロム酸処理鋼板)の両
面に厚さ0.020mmの二軸延伸エチレンテレフタレ
ート/エチレンイソフタレート共重合体(モル比:88
/12,融点230℃,ガラス転移温度Tg:70℃)
フィルム12を熱接着することにより作製されたラミネ
ート鋼板(総厚さ:0.230mm)に、パラフィンワ
ックス(融点Tm:60℃)を両面に各約50mg/m
2を塗布した。 このラミネート鋼板を、絞り成形機
(図示されない)により、直径165mmの円形ブラン
ク10に打ち抜き、ブランク10を加工コーナの曲率半
径Rdが1.5mmの通常のダイスを用いて、絞り比
1.65で絞り加工することにより、平均高さが45m
m、内径が100mmの前絞りカップ13(図1,)
を作製した。前絞りカップ13を、加工コーナの曲率半
径Rdが0.34mm(Rd/t0=1.47)のダイ
スを用いて、絞り比1.23で曲げ延伸のみによる薄肉
化再絞り加工を行ない、高さ72mm、内径81.3m
m、側壁部の平均厚さ0.2mm、(平均薄肉化率:1
3%)の再絞りカップ5を作製した。
【0045】再絞りカップ5を、図3,図7(試験N
o.1〜試験No.7、試験No.9,試験No.1
2,試験No.13)、図4(試験No.8)および図
11(試験No.14,試験No.15)に示すタイプ
の装置を用いて、試験No.5および試験No.6以外
は、抜出し直後のポンチ1の表面温度Tpを60℃とし
(試験No.5の場合は15℃、試験No.6の場合は
150℃)、ダイス3の加工コーナ3bの曲率半径R
d、アプローチ角α、ポンチ1としごき部3g間の間隙
部15の間隙幅、ダイス3の表面温度Tdを変えて、再
絞りーしごき加工した(試験No.1〜9、試験No.
14,試験No.15)。なお試験No.1〜試験N
o.6および試験No.9,試験No.12,試験N
o.13の場合のダイス3は、Ri/t0が0.2のも
のを用いた。試験No.7の場合のダイス3は、Ri/
t0が10のものを用いた。試験No.14および試験
No.15の場合のダイス3はそれぞれ、前部アプロー
チ面3c2のアプローチ角γが2度および8度のものを
用いた。試験No.16は、図17、図18に示す2段
ダイス装置を用いて行ない、前部ダイス23としては図
13に示すタイプの、しごき部(35g)内径66.2
74mmのもの、後部ダイス3としては図7に示すタイ
プの、しごき部(3g)内径66.292mmのものを
用いた。比較のため、図12に示す装置を用いて、再絞
りカップ5を薄肉化再絞り加工した(試験No.10,
試験No.11:Tpは60℃)。さらに絞りカップ5
を、段落番号0041に記載の2ストローク方式で、薄
肉化再絞りーしごき加工してシームレス缶20を作製し
た(試験No.12,試験No.13)。また絞りカッ
プ5を、段落番号0042に記載の2ストローク方式
で、薄肉化再絞りーしごき加工してシームレス缶20を
作製した(試験No.16:Tpは60℃、Ri/t0
は0.2)。試験No.16の場合、外側突部の突出高
さTs(図20)は0.009mm、内側突部の突出高
さは0.010mmであった。前方部1aの直径が66
mm、縮径部1bの直径が、試験No.1〜試験No.
9および試験No.12〜試験No.15の時は65.
962mm、試験No.16の時は65.980mmの
ポンチ1を用い、絞り比は何れの場合も1.24であっ
た。
【0046】加工条件を表1に示す。また加工結果を表
2に示す。表1において、間隙幅のTfおよびTwはそ
れぞれ、開口端部20bおよび胴部主部20aを形成す
る際のポンチとしごき部間の間隙幅を指し、薄肉化率の
TfおよびTwはそれぞれ、開口端部20bおよび胴部
主部20aの薄肉化率をいう(図20参照)。なお絞り
およびしごきの薄肉化率とは、薄肉化増分率の略称であ
る。試験No.4の場合に、絞り加工における薄肉化率
がー3%となっているが、これは3%だけ側壁部5bの
肉厚が増加したことを示す。表2において、外観性良好
とは、しごき加工により外面側有機被膜12が平滑化し
て印刷適性が優れた状態をいう。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】表1、表2に示すように、成形条件が請求
項6,7,8を満たしている試験No.1の場合は、高
さ130mm、内径66mmと、目標寸法の満足なシー
ムレス缶20および容器21が得られた。この場合に得
られたシームレス缶20の胴部の肉厚と缶底からの位置
との関係を、図21の試験No.1の曲線によって示
す。缶底からの高さ約20mmから90mmにかけて、
肉厚が一定であることが分かる。缶底からの高さ約10
0mmから120mmの部分が若干厚くなっているの
は、この部分がポンチ1の縮径部1bに対応する部分、
すなわち開口端部20bだからである。このように開口
端部近傍が若干肉厚になっていると、ネックイン加工や
フランジ加工の際に割れが起こり難いので好ましい。
【0050】ダイス3の表面温度Tdが請求項7に示す
上限温度以上の試験No.2場合は、成形性に異常はな
かったが、外面有機被膜12が削れて、満足なシームレ
ス缶20は得られなかった。アプローチ角αが請求項8
の上限を越えて、請求項8を満たさない試験No.3の
場合は、破胴してシームレス缶20を作製することがで
きなかった。Rd/t0が請求項6の上限を遥かに越え
る試験No.4の場合も、加工コーナ3bでの薄肉化が
行われず、逆に再絞り後に僅かに厚肉化するため、側壁
部5bの肉厚が間隙幅15より遥かに大きくなり、しご
き加工に大きな力を要したためと思われるが、破胴して
シームレス缶20を作製することができなかった。
【0051】ポンチ1のTpが請求項7の下限より低い
試験No.5の場合は、缶の成形はできたがポンチ1を
シームレス缶20から抜出すことができず、以後の成形
作業を行なうことができなかった。ポンチ1のTpが請
求項7の上限より高い試験No.6の場合は、内面有機
被膜12が削れて満足なシームレス缶20を作製するこ
とができなかった。成形条件が請求項6,7,10を満
たしている試験No.7の場合は、試験No.1の場合
と同様に満足なシームレス缶20および容器21が得ら
れた。成形条件が請求項6,7を満たし、請求項1記載
の方法で作製された試験No.8の場合も、試験No.
1の場合と同様に満足なシームレス缶20および容器2
1が得られた。Rdが請求項6の上限を若干越え、アプ
ローチ角αが請求項8の上限を遥かに越え、間隙幅が側
壁部5bの平均肉厚より僅かに小さく、しごき率が極め
て小さい試験No.9の場合は、側壁部5bの薄肉化が
不十分で、所定の缶高が得られず、また外面有機被膜1
2が削れたり、ネックイン部の有機被膜12が白化した
り、また外観が不良で、満足なシームレス缶20および
容器21を作製することができなかった。
【0052】再絞り加工のみで、しごき加工を行なわな
い従来の薄肉化再しぼり法である試験No.10の場合
は、Rd/t0が請求項6の下限ぎりぎりであるが、側
壁部5bの薄肉化が不十分で、所定の缶高が得られなか
った。また図21の試験No.10の曲線が示すよう
に、高さ方向の板厚変動も極めて大きい。さらにネック
イン部の有機被膜12が白化したり、外観が不良で、満
足なシームレス缶20および容器21を作製することが
できなかった。試験No.10の場合と同様な従来の方
法である、試験No.11の場合は、Rd/t0が請求
項6の下限より小さい。そのため破胴して、シームレス
缶20を作製することができなかった。
【0053】再絞り工程としごき工程が別個で2ストロ
ーク加工である点以外は、試験条件が試験No.1と同
じである試験No.12の場合は、満足なシームレス缶
20および容器21が得られた。同じく2ストローク加
工であって、アプローチ角αが請求項8の上限を遥かに
越える点以外は試験条件が試験No.12と同じである
試験No.13の場合は、成形性に異常はなかったが、
外面有機被膜12が削れて、満足なシームレス缶20は
得られなかった。
【0054】成形条件が請求項6,7,9を満たしてい
る試験No.14の場合は、試験No.1の場合と同様
に満足なシームレス缶20および容器21が得られた。
前部アプローチ面3c2のアプローチ角γが、請求項9
の上限より大きい点以外は、試験No.14と同じ試験
条件の試験No.15の場合は、成形性に異常はなかっ
たが、外面有機被膜12が削れて、満足なシームレス缶
20は得られなかった。
【0055】次に前絞りカップ13(図1,参照)か
ら直接シームレス缶20を作製する具体例について述べ
る。厚さ0.19mm、調質度Tー4(ロックウエル3
0T硬度:58〜64)のティンフリースチール(電解
クロム酸処理鋼板)の両面に厚さ0.020mmの二軸
延伸エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート
共重合体(モル比:88/12,融点230℃,ガラス
転移温度Tg:70℃)フィルム12を熱接着すること
により作製されたラミネート鋼板(総厚さ:0.230
mm)にパラフィンワックス(融点Tm:60℃)を、
両面に各約50mg/m2を塗布した後、絞り成形機
(図示されない)により、直径165mmの円形ブラン
ク10に打ち抜いた。
【0056】ブランク10を加工コーナの曲率半径Rd
が1.5mmの通常のダイスを用いて、絞り比1.70
で絞り加工することにより、平均高さが46.5mm、
内径が97mm、側壁部の平均肉厚0.250mm(平
均薄肉化率ー8%)の前絞りカップ13を作製した。前
絞りカップ13を、図3,図7に示すタイプの装置を用
いて、絞り比1.47で、加工コーナ3bの曲率半径が
0.34mm(Rd/t0=1.47)、角度αが4
度、しごき面3eにおける間隙幅0.137mm、ダイ
ス3およびポンチ1の表面温度TdおよびTpがそれぞ
れ30℃および60℃の条件で、再絞りーしごき加工し
た。ポンチ1は、段落番号0045に記載のものを用い
た。
【0057】薄肉化率は、絞りおよびしごきがそれぞれ
10%および39%であって、最終薄肉化率は40%で
あった。この場合、表1、2の試験No.1と同様に、
高さ130mm、内径66mmと、寸法が目標値通りの
満足なシームレス缶20、および容器21が得られた。
比較のため、加工コーナ3bの曲率半径Rdが1.06
mm(Rd/t0=4.60)、ダイス3の表面温度T
dが130℃以外は、前記と同様の条件で、再絞りーし
ごき加工を行なった所、破胴と外面有機被膜12の削れ
が起こって、成形が不可能であった。
【0058】金属板11として、厚さ0.230mmの
アルミニュウム合金(A3004H19)を用いた点、
ダイス3の加工コーナ3bの曲率半径Rdが0.397
mm( Rd/t0=1.47)である点、および間隙
幅が0.162mmで、薄肉化率が絞り5%、しごき2
3%である点以外は、前記の試験No.1と同様の条件
で再絞りーしごき加工した所、高さ130mm、内径6
6mmと、寸法が目標値通りの満足なシームレス缶2
0、および容器21が得られた。
【0059】本発明は、以上の実施例によって制約され
るものでなく、例えば有機被膜としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリルエ
ステル共重合体、アイオノンマー等のオレフィン系樹脂
フィルム、またはポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステルフィルム、もしくはナイロン6、ナイロン6,
6、ナイロン11、ナイロン12等のポリアミドフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィ
ルム等の熱可塑性樹脂フィルムの未延伸または二軸延伸
したものを、熱融着、ドライラミネーション、押し出し
コート等により、単層または複数層を金属板に積層した
もの等(厚さ:3〜50μm)であってもよい。積層の
際に接着剤を用いる場合は、ウレタン系接着剤、エポキ
シ系接着剤、酸変性オレフィン樹脂系接着剤、コポリア
ミド系接着剤、コポリエステル系接着剤(厚さ:0.1
〜5.0μm)等が好ましく用いられる。
【0060】さらに有機被膜としては、フェノールエポ
キシ、アミノーエポキシ等の変性エポキシ塗料、塩化ビ
ニルー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体けん化物、塩化ビニルー酢酸ビニルー無水マレイ
ン酸共重合体、エポキシ変性ー、エポキシアミノ変性
ー、エポキシフェノール変性ービニル塗料または変性ビ
ニル塗料、アクリル塗料、スチレンーブタジェン系共重
合体等の合成ゴム系塗料等の熱可塑性または熱硬化性塗
料の単独または2種以上の組合わせ(乾燥厚さ:2〜3
0μm)であってもよい。
【0061】潤滑剤としは、食品衛生上問題がなく、2
00℃程度の加熱で容易に揮発除去できるもの、例えば
流動パラフィン、合成パラフィン、白色ワセリン、食用
油、水添加食用油、パーム油、各種天然ワックス、ポリ
エチレンワックス等が好ましく用いられる。塗布量は
0.1〜10mg/dm2が好ましい。ダイスの形状、
寸法等は、図面では示されないが、請求項8〜14に記
載のものが含まれる。
【0062】
【発明の効果】請求項1,請求項2、請求項3、請求項
4および請求項5に係わる発明は、内外面が有機被膜で
被覆された金属カップより、側壁部の薄肉化の破断限界
が向上し、側壁部の高さ方向肉厚分布が制御され、周方
向の肉厚が均一で、しかもネックイン加工等の後加工の
際に、有機被膜の白化等の劣化が起こり難く、かつ有機
被膜が平滑化して印刷適性に優れている、側壁部が薄肉
化されて比較的細長いシームレス缶を製造できるという
効果を奏する。請求項1,請求項2、請求項4および請
求項5に係わる発明は、請求項3に係わる発明に対し
て、1ストロークで上記のシームレス缶を製造するの
で、加工力の相互作用により破断限界が向上し、また工
程が単純化され、かつ工具コストが低減される故、製造
費がより低いという利点を有する。請求項1に係わる発
明は、請求項2に係わる発明に対して、アプローチ面が
なく、実質的にRd=Riとみなすことができるため、
しごき中のダイスの接触長が短く、ポンチの抜出しが容
易になるという利点を有する。請求項2に係わる発明
は、請求項1に係わる発明に対して、曲げ延伸により発
生した加工熱が、アプローチ面よりダイス側へ逃がされ
るため、缶温の上昇が押さえられるという利点を有す
る。請求項3に係わる発明は、請求項1,請求項2に係
わる発明に対して、工具の製作、保全が容易であり、加
工発熱による缶温上昇をより押さえられるという利点を
有する。請求項4に係る発明は、外観を左程損なうこと
なく、ポンチの抜出しが、請求項1に係る発明よりも容
易になるという利点を有する。請求項5に係る発明は、
外観を左程損なうことなく、ポンチの抜出しが、請求項
2に係る発明よりも容易になるという利点を有する。請
求項4に係る発明と請求項5に係る発明の間の利点関係
は、請求項1に係る発明と請求項2に係る発明の間の利
点関係と同様である。
【0063】請求項6に係わる発明は、しごき加工の前
の段階で、側壁部の破断を生ずることなく曲げ延伸によ
る薄肉化を実現できるので、しごき加工による薄肉化を
より容易にするというメリットを有する。請求項7に係
わる発明は、各工具の表面温度を所定温度範囲内の適当
な温度に定めることにより、しごき加工の際に内外面有
機被膜の削れや破胴が起こり難く、かつ成形後のポンチ
のシームレス缶からの抜けを容易にすることができると
いうメリットを有する。請求項8に係わる発明は、しご
き加工の際に外面有機被膜の削れが起こり難いというメ
リットを有する。請求項9に係わる発明は、しごき加工
の際に外面有機被膜の削れが起こり難く、かつ請求項8
に係わる発明よりも、ポンチの抜出しを容易にし易いと
いうメリットを有する。
【0064】請求項10に係わる発明は、請求項2,5
に係わる発明を実施する場合、しごき加工の際に外面有
機被膜の削れが起こり難く、かつポンチの抜出しを、請
求項8に係わる発明の場合よりもさらに容易にし易いと
いうメリットを有する。請求項11に係わる発明は、請
求項3に係わる発明を実施する場合、しごき加工の際に
外面有機被膜の削れが起こり難く、かつポンチの抜出し
を、請求項8に係わる発明の場合よりもさらに容易にし
易いというメリットを有する。請求項12に係わる発明
は、しごき部の寿命が長いというメリットを有する。請
求項13に係わる発明は、ダイスからシームレス缶の抜
出しの際に、外面有機被膜の削れが起こり難いというメ
リットを有する。請求項14に係わる発明は、成形後に
シームレス缶をダイスから抜出すのが容易であり、かつ
抜出しの際の外面有機被膜の削れが起こり難いというメ
リットを有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブランクより、本発明のシームレス缶が製造さ
れるまでのステップの例を示す縦断面図であり、はブ
ランク、は前絞りカップ、は再絞りカップ、はシ
ームレス缶を示す。
【図2】図1,のシームレス缶から作製された容器本
体の例の縦断面図である。
【図3】図1,のシームレス缶を、1ストロークで形
成中の状態を示す縦断面図である。
【図4】第1の態様のダイスを用いる場合の、図3のA
部の拡大縦断面図である。
【図5】図1,のシームレス缶の形成が終了した直後
の状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の方法で製造される、図1,のシーム
レス缶とは異なる第1の態様のシームレス缶の縦断面図
である。
【図7】第2の態様のダイスを用いる場合の、図3のA
部の拡大縦断面図である。
【図8】第3の態様のダイスを用いる場合の、図3のA
部の拡大縦断面図である。
【図9】第4の態様のダイスを用いる場合の、図3のA
部の拡大縦断面図である。
【図10】第5の態様のダイスを用いる場合の、図3の
A部の拡大縦断面図である。
【図11】第6の態様のダイスを用いる場合の、図3の
A部の拡大縦断面図である。
【図12】図1,のシームレス缶を、2ストロークで
形成する方法における、絞り加工中の状態を示す縦断面
図である。
【図13】図1,のシームレス缶を、2ストロークで
形成する方法における、しごき加工中の状態を示す縦断
面図である。
【図14】図1,のシームレス缶とは異なる第2の態
様のシームレス缶を形成中の状態を示す縦断面図であ
る。
【図15】図1,のシームレス缶とは異なる第2の態
様のシームレス缶の形成が終了した直後の状態を示す縦
断面図である。
【図16】図1,のシームレス缶とは異なる第2の態
様のシームレス缶の縦断面図である。
【図17】図1,のシームレス缶とは異なる第3の態
様のシームレス缶を形成中の状態を示す縦断面図であ
る。
【図18】図1,のシームレス缶とは異なる第3の態
様のシームレス缶を形成が終了した直後の状態を示す縦
断面図である。
【図19】図1,のシームレス缶とは異なる第3の態
様のシームレス缶の縦断面図である。
【図20】図19のB部の拡大縦断面図である。
【図21】本発明の方法により製造されたシームレス
缶、および比較例であるシームレス缶の、缶底からの高
さと胴部の肉厚との関係の例を示す線図である。
【符号の説明】 1 ポンチ 1’ ポンチ 2 皺押さえ具 3 ダイス 3a 平面部 3b 加工コーナ 3b1 しごき部 3c アプローチ面 3d 連接部 3d1 連接部 3d2 連接部 3e 逃げ面 3g しごき部 5 金属再絞りカップ(金属カップ) 5a 底部 5b 側壁部 7 キャビティ 12 有機被膜 20 シームレス缶 20’ シームレス缶 20” シームレス缶 23a しごき部 31 ポンチ 32 皺押さえ具 33 再絞りダイス 33b 加工コーナ 34 しごきポンチ 35 しごきダイス 120 シームレス缶 120a 胴部主部 120b 開口端部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外面が有機被膜で被覆された金属カッ
    プより、ポンチ、皺押さえ具およびダイスを用いて、比
    較的細長いシームレス缶を製造する方法において、皺押
    さえ具を金属カップに嵌入し、皺押さえ具で金属カップ
    底部をダイス平面部に対し押さえつつ、ポンチをダイス
    のキャビティ内に前進させて、金属カップの側壁部外面
    を、ダイス平面部、ダイスの曲率半径の小さい加工コー
    ナに密接させながら、加工コーナにおける曲げ延伸によ
    り側壁部の板厚を減少し、さらにポンチと、加工コーナ
    の前端部、または前端部に接続する短円筒部よりなるし
    ごき部との協同により側壁部の板厚をより減少し、シー
    ムレス缶の開口端部となるべき側壁部に少なくとも5%
    のしごき率のしごき加工を行なうことを特徴とするシー
    ムレス缶の製造方法。
  2. 【請求項2】 内外面が有機被膜で被覆された金属カッ
    プより、ポンチ、皺押さえ具およびダイスを用いて、比
    較的細長いシームレス缶を製造する方法において、皺押
    さえ具を金属カップに嵌入し、皺押さえ具で金属カップ
    底部をダイス平面部に対し押さえつつ、ポンチをダイス
    のキャビティ内に前進させて、金属カップの側壁部外面
    を、ダイス平面部、ダイスの曲率半径の小さい加工コー
    ナに密接させながら、加工コーナにおける曲げ延伸によ
    り側壁部の板厚を減少し、次いで側壁部をキャビティ内
    を斜め僅か内方に前進させて、ポンチとダイスのしごき
    部との協同により側壁部の板厚をより減少し、シームレ
    ス缶の開口端部となるべき側壁部に少なくとも5%のし
    ごき率のしごき加工を行なうことを特徴とするシームレ
    ス缶の製造方法。
  3. 【請求項3】 内外面が有機被膜で被覆された金属カッ
    プより、比較的細長いシームレス缶を製造する方法にお
    いて、皺押さえ具を金属カップに嵌入し、皺押さえ具で
    金属カップ底部を絞りダイスの平面部に対し押さえなが
    ら、第1のポンチを絞りダイスのキャビティ内に前進さ
    せて、金属カップの側壁部を、絞りダイスの曲率半径の
    小さい加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板厚
    が減少した絞りカップを形成する工程、および絞りカッ
    プを第2のポンチとしごきダイスとの協同により側壁部
    の板厚をより減少し、シームレス缶の開口端部となるべ
    き側壁部に少なくとも5%のしごき率のしごき加工を行
    なうことを特徴とするシームレス缶の製造方法。
  4. 【請求項4】 内外面が有機被膜で被覆された金属カッ
    プより、前方部と、その後方の前方部よりやや小径の縮
    径部を備えるポンチ、皺押さえ具およびダイスを用い
    て、比較的細長く、胴部主部と、胴部主部より若干肉厚
    で内側凸部および外側凸部を有する開口端部を備えるシ
    ームレス缶を製造する方法であって、皺押さえ具を金属
    カップに嵌入し、皺押さえ具で金属カップ底部をダイス
    平面部に対し押さえつつ、ポンチをダイスのキャビティ
    内に前進させて、金属カップの側壁部外面を、ダイス平
    面部、ダイスの曲率半径の小さい加工コーナに密接させ
    ながら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板
    厚を減少し、さらにポンチ前方部と、加工コーナの前端
    部、または前端部に接続する短円筒部よりなる後部しご
    き部と、後部しごき部の前方に設けられた後部しごき部
    より内径が小さい前部しごき部との協同により側壁部の
    板厚をより減少して胴部主部を形成し、ポンチの縮径部
    と後部しごき部との協同により開口端部となるべき側壁
    部に少なくとも5%のしごき率のしごき加工を行なって
    開口端部を形成することを特徴とするシームレス缶の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 内外面が有機被膜で被覆された金属カッ
    プより、前方部と、その後方の前方部よりやや小径の縮
    径部を備えるポンチ、皺押さえ具およびダイスを用い
    て、比較的細長く、胴部主部と、胴部主部より若干肉厚
    で内側凸部および外側凸部を有する開口端部を備えるシ
    ームレス缶を製造する方法であって、皺押さえ具を金属
    カップに嵌入し、皺押さえ具で金属カップ底部をダイス
    平面部に対し押さえつつ、ポンチをダイスのキャビティ
    内に前進させて、金属カップの側壁部外面を、ダイス平
    面部、ダイスの曲率半径の小さい加工コーナに密接させ
    ながら、加工コーナにおける曲げ延伸により側壁部の板
    厚を減少し、次いで側壁部をキャビティ内を斜め僅か内
    方に前進させて、後部しごき部の接触させ、ポンチ前方
    部と、後部しごき部および後部しごき部の前方に設けら
    れた後部しごき部より内径が小さい前部しごき部との協
    同により側壁部の板厚をより減少して胴部主部を形成
    し、ポンチの縮径部と後部しごき部との協同により開口
    端部となるべき側壁部に少なくとも5%のしごき率のし
    ごき加工を行なって開口端部を形成することを特徴とす
    るシームレス缶の製造方法。
  6. 【請求項6】 加工コーナの曲率半径Rdの金属カップ
    のブランク厚さt0に対する比Rd/t0が、1.0〜
    2.9である、請求項1,2,3,4または5記載のシ
    ームレス缶の製造方法。
  7. 【請求項7】 成形作業前にダイス、皺押さえ具および
    ポンチ内を加温し、成形開始直前に加温を冷却に切替
    え、成形中冷却し続けて、成形時のダイスの、金属カッ
    プの側壁部と接触する部分の表面温度Td、皺押さえ具
    のダイス平面部と対向する部分の表面温度Ts、および
    抜出し直後のポンチ表面温度Tpを、有機被膜のガラス
    転移温度Tg+50℃以下で、10℃以上の温度範度内
    の適当温度にする請求項1,2,3,4または5記載の
    シームレス缶の製造方法。
  8. 【請求項8】 ダイスのしごき部に至る、斜め僅か内方
    に延びるアプローチ面の、ダイスの軸心となすアプロー
    チ角αが1〜5度であり、アプローチ面としごき部が、
    シャープコーナ、または0.3xt0より小さい曲率半
    径Riの曲率部を介して連接している請求項2,3また
    は5記載のシームレス缶の製造方法。
  9. 【請求項9】 ダイスのしごき部に至る、斜め僅か内方
    に延びるアプローチ面が後部アプローチ面および前部ア
    プローチ面よりなり、後部アプローチ面の、ダイスの軸
    心となすアプローチ角αが1〜15度であり、前部アプ
    ローチ面のダイスの軸心となすアプローチ角γが1〜5
    度であり、かつアプローチ角αがアプローチ角γより大
    きく、後部アプローチ面と前部アプローチ面、および前
    部アプローチ面としごき部が、シャープコーナ、または
    0.3xt0より小さい曲率半径Ri の曲率部を介して
    連接している請求項2,3または5記載のシームレス缶
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 ダイスのしごき部に至る、斜め僅か内
    方に延びるアプローチ面の、ダイスの軸心となすアプロ
    ーチ角αが1〜45度であり、アプローチ面としごき部
    が、(0.3〜20)xt0の曲率半径Riの曲率部を
    介して連接している請求項2または5記載のシームレス
    缶の製造方法。
  11. 【請求項11】 ダイスのしごき部に至る、斜め僅か内
    方に延びるアプローチ面の、ダイスの軸心となすアプロ
    ーチ角αが1〜30度であり、アプローチ面としごき部
    が、(0.3〜20)xt0の曲率半径Riの曲率部を
    介して連接している請求項3記載のシームレス缶の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 ダイスのしごき部が短円筒形である請
    求項2,3または5記載のシームレス缶の製造方法。
  13. 【請求項13】 ダイスのしごき部が円周線よりなる請
    求項2,3または5記載のシームレス缶の製造方法。
  14. 【請求項14】 しごき部の前方に、斜め僅か外方に延
    びて、キャビティの軸心とのなす逃げ角βが5度以下の
    逃げ面が設けられている請求項1,2,3,4または5
    記載のシームレス缶の製造方法。
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