JPH07280103A - シール装置 - Google Patents

シール装置

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Publication number
JPH07280103A
JPH07280103A JP9363994A JP9363994A JPH07280103A JP H07280103 A JPH07280103 A JP H07280103A JP 9363994 A JP9363994 A JP 9363994A JP 9363994 A JP9363994 A JP 9363994A JP H07280103 A JPH07280103 A JP H07280103A
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JP
Japan
Prior art keywords
lip
annular groove
seal member
seal
base portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP9363994A
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English (en)
Inventor
Ichiro Ishiwatari
一郎 石渡
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Publication date
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材10の環状溝22内への装着を容
易にしつつ、シール不良をも有効に防止する。 【構成】 シール部材10の第1リップ12の先端に凸
部14を設ける。この凸部14は薄く、変形容易である
が、シール部材10の軸線方向の動きを抑えることはで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、互いにはまり合い、
軸線方向に相対的に運動する第1および第2の部材と、
それらの両部材のいずれか一方に設けた環状溝に装着さ
れ、両部材の運動面をシールするシール部材とを備える
シール装置に関し、特に、環状溝内のシール部材を安定
した姿勢に保つことにより、シール装置のシール不良を
有効に防止する技術に関する。この発明は、たとえば、
ブレーキ回路で用いるマスタシリンダあるいはホイール
シリンダ等に対するシール技術として利用することがで
きる。そうした中でも、この発明は、シール機能だけで
なく、液補給性も求められるマスタシリンダに特に有用
である。
【0002】
【発明の背景および関連技術】この種の運動部分をシー
ルするシール装置の一つとして、リップ型のシール部材
を用いるものがある。リップ型のシール部材は、肉の厚
いベース部と、このベース部の一側からそれぞれ延びた
ふたつのリップとを含む。このリップ型のシール部材
は、たとえば実公平4−23720に記載されているよ
うに、マスタシリンダのピストンの外周に設けた環状溝
内に装着され、ピストンの外周をシリンダ孔の内周壁面
に対してシールすることになる。
【0003】こうしたシール部材を環状溝内に容易に装
着するため、従来一般には、シール部材の軸線方向の長
さを前記環状溝の幅よりも少し小さく設定していた。そ
のため、装着した状態において、環状溝の側壁面とシー
ル部材の端との間に小さなすきまがあった。いろいろと
検討したところ、このすきまが、前記シール部材のシー
ル性を損ねる原因となることが分かった。たとえば、急
ブレーキの作動時などピストンがすばやく動くとき、摺
動抵抗によってシール部材が環状溝の中で動くことにな
り、その姿勢が崩れることがある。それに伴って、リッ
プのシール機能がなくなるという問題が起こる。このシ
ール性と同時に、液補給性を必要とするような場合に
は、姿勢が崩れることによって、液補給のための特性が
不安定となる問題をも生じることになる。
【0004】こうした問題を解決する手段として、シー
ル部材の軸線方向の長さと環状溝の幅を同じにしてすき
まをなくすことが考えられる。しかし、このシール部材
は金型成形されるため、軸線方向の長さを厳密に寸法管
理するのは難しく、よってこれを実現することは困難で
あった。
【0005】
【発明の目的】この発明は以上の点を考慮したものであ
り、シール部材の環状溝への装着が容易であるととも
に、環状溝内のシール部材を安定した姿勢に保つことに
より、シール装置のシール不良を有効に防止する技術を
提供することを目的とする。またこの発明は、液補給性
をも損なうことのない技術を提供することを目的とす
る。
【0006】
【そのための手段】以上の目的を達成する手段として、
この発明は、ひとつの実施例に対応する図1を参照して
示すように、シール部材10のふたつあるリップ12,
13のうち環状溝22の底部25をシールする第1リッ
プ12の先端に、その第1リップ12よりも肉の薄い凸
部14を設ける。そして、環状溝22の幅をA、ベース
部11と第1リップ12とを含むシール部材10の軸線
方向の長さをC、ベース部11、第1リップ12および
凸部14を含むシール部材10の軸線方向の長さをBと
して、それぞれの関係をB>A>Cとする。この凸部1
4は、通常、全周に渡って設けるが、途中を切り欠くよ
うにし、周方向に間隔をおいて複数設けてもよい。この
凸部14のシール部材10の軸線方向に直交する方向の
厚さは、第1リップ12の厚さの1/2以下(たとえ
ば、第1リップ12の厚さが1.8mmである場合、凸
部14の厚さはそのおよそ1/3の0.5mm程度が好
ましい。)としている。この厚さは、シール部材10
を環状溝22内に装着するとき、凸部14が容易に変形
して装着が簡単にできること、装着した時点で、凸部
14の変形が第1リップ12の側に影響を及ぼさないこ
と、さらに、装着した時点で、凸部14が摺動抵抗に
よる軸線方向の力に耐えることができること、などを考
慮した結果である。
【0007】また、シール部材10の装着をより容易に
するため、第1リップ12から凸部14に至る間に、テ
ーパ部15を設けるとよい。このテーパ部15は、ある
程度の長さが必要であるが、ベース部11の内周のコー
ナにテーパを設けることによって、テーパ部15を小さ
くすることもできる。さらに、第1リップ12および第
2リップ13が第1あるいは第2の部材側に接し、より
確実なシール作用を生じるようにするため、環状溝22
に装着する以前においては、ふたつのリップ12,13
のそれぞれが、ベース部11の側から先端側に向かうに
つれて、それぞれ接する部材に接近するような傾斜を持
たせるとよい。
【0008】
【作用】こうしたシール部材10を、たとえば、ピスト
ン20の外周壁面21に設けた環状溝22内に装着しよ
うとするとき、前記した寸法の関係から凸部14が環状
溝22の端部に接触する。しかし、凸部14は環状溝2
2の側壁面24に圧縮されて容易に変形するので、シー
ル部材10は環状溝22内にスムーズに装着される。す
なわち、図1に示すシール部材10の長さBで環状溝2
2の幅Aよりも大きい部分(B−Aの部分)は、凸部1
4が圧縮,変形することで、あたかも凸部14に吸収さ
れたようになる。しかも、この凸部14の変形は、第2
リップ13の側へ影響することがないのは勿論のこと、
第1リップ12の側にもほとんど影響することはない。
このようにして、シール部材10は、凸部14があるに
もかかわらず、環状溝22内に容易に装着される。こう
したシール部材10は、環状溝22内において、環状溝
22の一側の側壁面26に接するベース部11、環状溝
22の底部25に接する第1リップ12および環状溝2
2のベース部11が接している側と反対側の側壁面24
に押し当たる凸部14によって支持される。よって、こ
うしたシール部材10は、摺動抵抗が小さいこともあっ
て、それによる軸線方向の力により環状溝22内で動く
ことがなく、ピストン20が運動した場合でも安定した
姿勢を保持する。よって、こうしたシール部材10を備
えるシール装置は、第1および第2リップ12,13に
よるシール性を確実に得ることができる。また、こうし
たシール装置をマスタシリンダに用いるような場合、シ
ール部材10の姿勢が安定することから、シール性と同
時に、液補給性をも損なうことがない。
【0009】
【実施例】図1は、この発明の第1の実施例であるシー
ル装置の主要な部分であるシール部材10の半断面図で
ある。このシール部材10は、たとえば、マスタシリン
ダのピストン20の外周壁面21に切られた環状溝22
内に装着される。この図1には、シール部材10の軸線
方向の長さと環状溝22の幅との大小関係を容易に理解
することができるよう、環状溝22を点線で示してい
る。図1において、環状のリップ型シール部材10は、
肉の厚いベース部11の一側からそれぞれ延びるふたつ
のリップ12,13を含む。このうち内周側に位置する
第1リップ12は、その先端に向かうにつれてピストン
20の環状溝22の底部25に接近するような傾斜を、
また外周側に位置する第2リップ13は、その先端に向
かうにつれて図示しないシリンダの内周壁面に接近する
ような傾斜を、それぞれ持っている。この第1リップ1
2の全周に渡る先端部分に凸部14が設けられている。
また、第1リップ12から凸部14に至る間に、シール
部材10を環状溝22へ装着しやすくするためのテーパ
部15が設けられている。特に、この第1の実施例にお
けるシール部材10では、テーパ部15が凸部14の先
端に至るまで設けられ、先端にいくほど肉が薄くなって
いるので、環状溝22内への装着がより容易となる。図
2は、このシール部材10が環状溝22内に装着された
様子を示す拡大断面図である。この図が示すように、シ
ール部材10は、凸部14が変形することで容易に環状
溝22内に装着され、環状溝22内ではベース部11、
第1リップ12および凸部14によって支えられてその
姿勢を崩すことがない。しかも、この凸部14の変形は
第1リップ12へ影響をおよぼすこともなく、確実なシ
ール性を得ることができる。
【0010】図3は、この発明の第2の実施例であっ
て、第1の実施例と同様、たとえばマスタシリンダのピ
ストン20に装着されるシール部材100の半断面図で
ある。また、この図は、シール部材100の軸線方向の
長さと環状溝22の幅との大小関係も示している。図4
は、このシール部材100が環状溝22に装着された様
子を示す拡大断面図である。この第2の実施例の第1の
実施例との大きな違いは、凸部140の部分にある。そ
の他の部分は、第1の実施例に示したものとほぼ同様で
あることから、この図3および図4では、同様な部分に
ついては、第1の実施例と同じ番号で示した。特に、こ
の第2の実施例におけるシール部材100では、凸部1
40の断面形状をほぼ矩形とし、装着したときにより安
定した姿勢を保つようにした。シール部材100を環状
溝22内に装着したとき、凸部140の変形がピストン
20の軸線方向にほぼ沿うことになるため、その変形に
よる力が側壁面24に対して軸線方向にはたらくように
なる。したがって、凸部140の変形が第1リップ12
によるシール作用に悪影響をおよぼすことはほとんどな
い。
【0011】いずれの実施例においても、シール部材1
0,100と環状溝22との関係は、環状溝22の幅を
A、ベース部11と第1リップ12とを含むシール部材
10,100の軸線方向の長さをC、ベース部11、第
1リップ12および凸部14,140を含むシール部材
10,100の軸線方向の長さをBとして、B>A>C
となるように設定される。
【0012】研究の結果によれば、このシール部材1
0,100の成形過程における最大誤差が±0.2mm
であることから、凸部14,140の高さ(軸線方向の
長さ)はこの誤差を考慮した0.3mm程度が好まし
い。こうすることにより、成形過程において誤差が生じ
ても、常に0.1mmあるいはそれをわずかに越えるよ
うな締めしろをシール部材10,100に持たせること
ができるからである。なお、シール部材10,100は
ゴム成形品であり、凸部14,140の部分も成形によ
って第1リップ12と一体的に作ることができるのは勿
論である。
【0013】また、第1および第2のいずれの実施例に
おいても、シール部材10,100は、装着が比較的簡
単にできることから、ピストン20の外周壁面21に切
られた環状溝22内に装着しているが、このピストン2
0と相対的に運動する図示しないシリンダ孔内の内周壁
面に設けても差し支えない。
【0014】
【発明の効果】この発明によるシール装置は、たとえ
ば、マスタシリンダのピストン20の外周壁面21に切
られた環状溝22に装着されるシール部材10,100
において、その環状溝22の底部25に接する第1リッ
プ12の先端に凸部14,140を設け、環状溝26の
幅をA、ベース部11と第1リップ12を含むシール部
材10,100の軸線方向の長さをC、ベース部11、
第1リップ12および凸部14,140を含むシール部
材10,100の軸線方向の長さをBとして、B>A>
Cの関係とすることより、環状溝22内への装着を容易
にするとともに、シール部材10,100の環状溝22
内での安定した姿勢を保つことによって、シール不良を
有効に防止する。特に、液補給性を必要とする場合であ
っても、この発明によるシール装置は、この液補給の特
性を損なうことがないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるシール部材の半
断面図である。
【図2】図1に示すシール部材の装着された様子を示す
拡大断面図である。
【図3】この発明の第2の実施例であるシール部材の半
断面図である。
【図4】図3に示すシール部材の装着された様子を示す
拡大断面図である。
【符号の説明】
10,100 シール部材 11 ベース部 12 第1リップ 13 第2リップ 14,140 凸部 15 テーパ部 22 環状溝 25 底部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにはまり合い、軸線方向に相対的に
    運動する第1および第2の部材と、それらの両部材のい
    ずれか一方に設けた環状溝(22)に装着され、運動す
    る両部材の間をシールする環状のシール部材(10,1
    00)とを備えるシール装置であって、前記シール部材
    (10,100)が、肉の厚いベース部(11)と、こ
    のベース部(11)の一側からそれぞれ延び、前記環状
    溝(22)の底部(25)に接する第1リップ(12)
    および、前記第1、第2の両部材のうち、環状溝(2
    2)を設けた部材とは別の部材の側に接する第2リップ
    (13)を含むものにおいて、 前記第1リップ(12)の先端に、その第1リップ(1
    2)よりも薄肉の凸部(14,140)を設け、しか
    も、その凸部(14,140)ならびに、前記第1リッ
    プ(12)および前記ベース部(11)と、前記環状溝
    (22)の幅との軸線方向に沿う寸法関係を次のように
    設定したことを特徴とするシール装置。前記環状溝(2
    2)の幅をA、前記ベース部(11)と第1リップ(1
    2)とを含むシール部材(10,100)の長さをC、
    前記ベース部(11)、第1リップ(12)および凸部
    (14,140)を含むシール部材(10,100)の
    長さをBとして、B>A>Cの関係があること。
  2. 【請求項2】 前記凸部(14,140)を前記第1リ
    ップ(12)の全周に設けた、請求項1のシール装置。
  3. 【請求項3】 前記凸部(14,140)の肉の厚さを
    前記第1リップ(12)の厚さの1/2以下とした、請
    求項1あるいは2のシール装置。
  4. 【請求項4】 前記第1リップ(12)から前記凸部
    (14,140)の先端に至る間に、シール部材(1
    0,100)を環状溝(22)に装着しやすくするため
    のテーパ部(15)を設けた、請求項1から3のいずれ
    か一つのシール装置。
  5. 【請求項5】 前記環状溝(22)に装着する以前の前
    記シール部材(10,100)において、前記第1およ
    び第2リップ(12,13)が、前記ベース部(11)
    の側から各リップ(12,13)の先端側に向かうにつ
    れてそれぞれが接する部材に接近するような傾斜を持っ
    ている、請求項1から4のいずれか一つのシール装置。
JP9363994A 1994-04-06 1994-04-06 シール装置 Pending JPH07280103A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186925A (ja) * 2003-12-01 2005-07-14 Advics:Kk マスタシリンダ
JP2008105444A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Bosch Corp マスタシリンダ
US7963113B2 (en) 2007-09-05 2011-06-21 Nissin Kogyo Co., Ltd. Cylinder device

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JP2008105444A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Bosch Corp マスタシリンダ
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