JPH07281167A - 液晶素子及び該液晶素子を備えた情報伝達装置 - Google Patents
液晶素子及び該液晶素子を備えた情報伝達装置Info
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- JPH07281167A JPH07281167A JP8910094A JP8910094A JPH07281167A JP H07281167 A JPH07281167 A JP H07281167A JP 8910094 A JP8910094 A JP 8910094A JP 8910094 A JP8910094 A JP 8910094A JP H07281167 A JPH07281167 A JP H07281167A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】液晶分子の移動を抑制することによって、空隙
部の発生を防止して表示品質を良好に保つと共に、駆動
時におけるセル厚の変化を防止して駆動制御を簡単にす
る。 【構成】液晶表示素子20においては、無機絶縁膜25
a,25bには、金属酸化物(Si,Ti,Zr,A
l,Ta,Pb等の元素を含む金属酸化物)の微粒子3
0,…が含まれており、またこれらの微粒子30,…に
よって配向制御膜26a,26bの表面に凹凸が形成さ
れている。さらに、配向制御膜26a,26bの表面に
はラビング処理が施されている。したがって、該凹凸、
ラビング処理、及び金属酸化物の化学的作用等によっ
て、液晶表示素子20を駆動しても液晶分子9の移動が
抑制される。
部の発生を防止して表示品質を良好に保つと共に、駆動
時におけるセル厚の変化を防止して駆動制御を簡単にす
る。 【構成】液晶表示素子20においては、無機絶縁膜25
a,25bには、金属酸化物(Si,Ti,Zr,A
l,Ta,Pb等の元素を含む金属酸化物)の微粒子3
0,…が含まれており、またこれらの微粒子30,…に
よって配向制御膜26a,26bの表面に凹凸が形成さ
れている。さらに、配向制御膜26a,26bの表面に
はラビング処理が施されている。したがって、該凹凸、
ラビング処理、及び金属酸化物の化学的作用等によっ
て、液晶表示素子20を駆動しても液晶分子9の移動が
抑制される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶を利用して情報を
表示する液晶表示素子や、液晶−光シャッタ等の液晶素
子に係り、詳しくは駆動時における液晶分子の移動を抑
制する液晶素子及び該液晶素子を備えた情報伝達装置に
関する。
表示する液晶表示素子や、液晶−光シャッタ等の液晶素
子に係り、詳しくは駆動時における液晶分子の移動を抑
制する液晶素子及び該液晶素子を備えた情報伝達装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶素子、特に、強誘電性液
晶を用いた液晶表示素子は、特開昭61−94023号
公報などにおいて種々提案されている。
晶を用いた液晶表示素子は、特開昭61−94023号
公報などにおいて種々提案されている。
【0003】図1は、その一例を示すものであり、液晶
表示素子1は2枚のガラス基板2a,2bを備えてい
る。そして、これらのガラス基板2a,2b上には、そ
れぞれ透明電極3a,3bが形成されており、それらの
透明電極3a,3bは絶縁膜5a,5bによって被覆さ
れている。また、これらの絶縁膜5a,5bは配向制御
膜6a,6bによって被覆されており、配向制御膜6
a,6bには配向処理(ラビング処理)が施されてい
る。さらに、このように配向制御膜6a,6b等が形成
されている基板2a,2bの間には多数のビーズスペー
サ7,…が介装されており、セルギャップが1〜3μm
に設定されている。また、この基板間隙はシール材12
(図2(a) 参照)によって密封されており、該間隙には
強誘電性液晶9が注入されている。さらに、各ガラス基
板2a,2bの外側には偏光板10a,10bが配置さ
れている。
表示素子1は2枚のガラス基板2a,2bを備えてい
る。そして、これらのガラス基板2a,2b上には、そ
れぞれ透明電極3a,3bが形成されており、それらの
透明電極3a,3bは絶縁膜5a,5bによって被覆さ
れている。また、これらの絶縁膜5a,5bは配向制御
膜6a,6bによって被覆されており、配向制御膜6
a,6bには配向処理(ラビング処理)が施されてい
る。さらに、このように配向制御膜6a,6b等が形成
されている基板2a,2bの間には多数のビーズスペー
サ7,…が介装されており、セルギャップが1〜3μm
に設定されている。また、この基板間隙はシール材12
(図2(a) 参照)によって密封されており、該間隙には
強誘電性液晶9が注入されている。さらに、各ガラス基
板2a,2bの外側には偏光板10a,10bが配置さ
れている。
【0004】このような強誘電性液晶9を用いた液晶表
示素子1の特徴は、強誘電性液晶9が自発分極を持つこ
とにより外部電界と自発分極の係合力をスイッチングに
使えることと、強誘電性液晶分子の長軸方向が自発分極
の分極方向と1対1に対応しているため外部電界の極性
によってスイッチングできることである。
示素子1の特徴は、強誘電性液晶9が自発分極を持つこ
とにより外部電界と自発分極の係合力をスイッチングに
使えることと、強誘電性液晶分子の長軸方向が自発分極
の分極方向と1対1に対応しているため外部電界の極性
によってスイッチングできることである。
【0005】なお、強誘電性液晶は、一般にカイラル・
スメクティック液晶(SmC* 、SmH* )を用いるの
で、バルク状態では強誘電性液晶分子長軸がねじれた配
向を示すが、上述のようにセルギャップを1〜3μm位
にすることによって、このような強誘電性液晶分子長軸
のねじれを解消することができる(P213−P234
N.A.CLARK etal,MCLC 198
3、Vol 94)。
スメクティック液晶(SmC* 、SmH* )を用いるの
で、バルク状態では強誘電性液晶分子長軸がねじれた配
向を示すが、上述のようにセルギャップを1〜3μm位
にすることによって、このような強誘電性液晶分子長軸
のねじれを解消することができる(P213−P234
N.A.CLARK etal,MCLC 198
3、Vol 94)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した液
晶表示素子1においては、マトリックス駆動時の非選択
信号によっても強誘電性液晶分子がある程度動くことが
知られている。これは、非選択信号の印加された画素に
おける光学応答を取ると、印加バルクと同期して光量に
変動を生じていることなどからも明らかである。このよ
うな分子のゆらぎは、いわゆるスプレイ配向(上下基板
間で分子長軸の角度に大きくねじれのある配向)におい
ては若干のコントラストの低下を引き起こすだけであ
り、上記分子のゆらぎによって分子の安定位置が変化
(スイッチング)しさえしなければ表示内容は保持され
ており、特に問題はなかった。
晶表示素子1においては、マトリックス駆動時の非選択
信号によっても強誘電性液晶分子がある程度動くことが
知られている。これは、非選択信号の印加された画素に
おける光学応答を取ると、印加バルクと同期して光量に
変動を生じていることなどからも明らかである。このよ
うな分子のゆらぎは、いわゆるスプレイ配向(上下基板
間で分子長軸の角度に大きくねじれのある配向)におい
ては若干のコントラストの低下を引き起こすだけであ
り、上記分子のゆらぎによって分子の安定位置が変化
(スイッチング)しさえしなければ表示内容は保持され
ており、特に問題はなかった。
【0007】しかしながら、いわゆるユニホーム配向
(上下基板間での分子長軸方向の角度の変化の比較的少
ない配向)においては、電圧の印加(例えば非選択信
号)によって強誘電性液晶分子の層内の移動量は顕著に
なり、液晶表示素子の耐久性に次のような問題点があっ
た。
(上下基板間での分子長軸方向の角度の変化の比較的少
ない配向)においては、電圧の印加(例えば非選択信
号)によって強誘電性液晶分子の層内の移動量は顕著に
なり、液晶表示素子の耐久性に次のような問題点があっ
た。
【0008】いま、図2(a) 及び(b) に示すように、強
誘電性液晶9をシール部材12によって封入し、液晶表
示素子を作製する。なお、配向制御膜としてはポリイミ
ド薄膜を用いており、そのラビング方向は、上下基板共
に、図中にて矢印で示すように下から上に向かって行わ
れている。このような処理を行なうと、図2(c) に示す
ようにスメクチック層はラビング方向と直交した方向に
生成される。また、セルギャップをらせんピッチを解除
できる位に十分に薄くした場合において、強誘電性液晶
分子は2つの安定状態を取り得るが、その内の1つの状
態にセル内の全分子の方向を揃えておく。なお、この状
態を+θの状態(図2(d) 参照)とすると、他の安定状
態は、層法線に対してほぼ対称となる−θの位置に存在
する。
誘電性液晶9をシール部材12によって封入し、液晶表
示素子を作製する。なお、配向制御膜としてはポリイミ
ド薄膜を用いており、そのラビング方向は、上下基板共
に、図中にて矢印で示すように下から上に向かって行わ
れている。このような処理を行なうと、図2(c) に示す
ようにスメクチック層はラビング方向と直交した方向に
生成される。また、セルギャップをらせんピッチを解除
できる位に十分に薄くした場合において、強誘電性液晶
分子は2つの安定状態を取り得るが、その内の1つの状
態にセル内の全分子の方向を揃えておく。なお、この状
態を+θの状態(図2(d) 参照)とすると、他の安定状
態は、層法線に対してほぼ対称となる−θの位置に存在
する。
【0009】そして、この状態(+θ)下でセル全面に
電界(例えば、10Hz、±8Vの矩形波)を印加すると
強誘電性液晶分子は+θの層法線に対する傾きを保った
まま図2(a) 中の点Aから点Bの方向へ移動し始める。
この電圧印加をさらに長時間続けると、図2(b) に示す
ようにA端には液晶のない部分E(以下、空隙部Eとす
る)を生じ、また、セル厚はB部の方がA部より厚くな
る。なお、−θの状態にある場合には移動方向は逆とな
り(すなわち、B端からA端へ向っての方向)、その結
果空隙部Eは、A端ではなくB端に生じることとなる。
電界(例えば、10Hz、±8Vの矩形波)を印加すると
強誘電性液晶分子は+θの層法線に対する傾きを保った
まま図2(a) 中の点Aから点Bの方向へ移動し始める。
この電圧印加をさらに長時間続けると、図2(b) に示す
ようにA端には液晶のない部分E(以下、空隙部Eとす
る)を生じ、また、セル厚はB部の方がA部より厚くな
る。なお、−θの状態にある場合には移動方向は逆とな
り(すなわち、B端からA端へ向っての方向)、その結
果空隙部Eは、A端ではなくB端に生じることとなる。
【0010】このような現象は20時間〜50時間とい
う比較的短い時間に生じることもあり、このような空隙
部Eは電気光学的にコントロールのできないことから表
示品質上好ましくないのはもちろんのこと、A部とB部
のセル厚が時間によって変化するため液晶表示素子全体
の駆動制御が難しく強誘電性液晶を用いた光学素子とし
ては大きな問題となっていた。
う比較的短い時間に生じることもあり、このような空隙
部Eは電気光学的にコントロールのできないことから表
示品質上好ましくないのはもちろんのこと、A部とB部
のセル厚が時間によって変化するため液晶表示素子全体
の駆動制御が難しく強誘電性液晶を用いた光学素子とし
ては大きな問題となっていた。
【0011】そこで、本発明は、液晶分子の移動を抑制
することによって、空隙部の発生を防止して表示品質を
良好に保つと共に、駆動時におけるセル厚の変化を防止
して駆動制御を簡単にする液晶素子及び該液晶素子を備
えた情報伝達装置を提供することを目的とする。
することによって、空隙部の発生を防止して表示品質を
良好に保つと共に、駆動時におけるセル厚の変化を防止
して駆動制御を簡単にする液晶素子及び該液晶素子を備
えた情報伝達装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、電極が形成されると共に相対
向するように配置された2枚の基板と、これらの電極を
被覆するように前記2枚の基板上にそれぞれ形成された
無機絶縁膜と、前記2枚の基板上の少なくとも一方の無
機絶縁膜上に形成された配向制御膜と、前記2枚の基板
間に挟持されたカイラルスメクチック液晶と、を備え、
かつ、前記無機絶縁膜中に透明な微粒子を含有させるこ
とにより前記配向制御膜の表面に凹凸を形成する液晶素
子において、前記無機絶縁膜が、Si,Ti,Zr,T
a,Al,Pbのいずれかの金属の酸化物を少なくとも
1種類含有する、ことを特徴とする。
みなされたものであって、電極が形成されると共に相対
向するように配置された2枚の基板と、これらの電極を
被覆するように前記2枚の基板上にそれぞれ形成された
無機絶縁膜と、前記2枚の基板上の少なくとも一方の無
機絶縁膜上に形成された配向制御膜と、前記2枚の基板
間に挟持されたカイラルスメクチック液晶と、を備え、
かつ、前記無機絶縁膜中に透明な微粒子を含有させるこ
とにより前記配向制御膜の表面に凹凸を形成する液晶素
子において、前記無機絶縁膜が、Si,Ti,Zr,T
a,Al,Pbのいずれかの金属の酸化物を少なくとも
1種類含有する、ことを特徴とする。
【0013】この場合、前記微粒子の平均粒径が100
〜1000Åである、ようにすると好ましい。また、前
記微粒子の含有率が10〜30重量%である、ようにす
ると好ましい。さらには、前記無機絶縁膜が、Si,T
i,Zr,Ta,Al,Pbのうちの2種以上の金属の
酸化物により形成されてなる、ようにしてもよい。
〜1000Åである、ようにすると好ましい。また、前
記微粒子の含有率が10〜30重量%である、ようにす
ると好ましい。さらには、前記無機絶縁膜が、Si,T
i,Zr,Ta,Al,Pbのうちの2種以上の金属の
酸化物により形成されてなる、ようにしてもよい。
【0014】一方、本発明にかかる情報伝達装置は、デ
ータ信号及び走査方式信号を出力するグラフィックコン
トローラと、走査線アドレスデータ及び走査方式信号を
出力する走査信号制御回路と、表示データ及び走査方式
信号を出力する情報信号制御回路と、上述の液晶素子
と、を備えたことを特徴とする。
ータ信号及び走査方式信号を出力するグラフィックコン
トローラと、走査線アドレスデータ及び走査方式信号を
出力する走査信号制御回路と、表示データ及び走査方式
信号を出力する情報信号制御回路と、上述の液晶素子
と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
【作用】以上構成に基づき、本発明に係る液晶素子を駆
動しても液晶分子の移動は抑制される。
動しても液晶分子の移動は抑制される。
【0016】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
て説明する。
【0017】まず、本実施例に係る液晶表示素子(液晶
素子)20の構造について、図3に沿って説明する。な
お、図1及び図2に示すものと同一部分については、同
一符号を付すことにより重複説明を省略する。
素子)20の構造について、図3に沿って説明する。な
お、図1及び図2に示すものと同一部分については、同
一符号を付すことにより重複説明を省略する。
【0018】本実施例においては、透明電極3a,3b
はIn2 O3 やITO等によって形成されており、これ
らの透明電極3a,3bは、厚さ50〜1000Åの無
機絶縁膜25a,25bによってそれぞれ被覆されてい
る。また、これらの無機絶縁膜25a,25bは、厚さ
50〜1000Åの配向制御膜26a,26bによって
被覆されており、これらの配向制御膜26a,26bは
含フッ素系ポリイミドで形成されている。なお、これら
の配向制御膜26a,26bにはラビング処理が施され
ているが、2つの配向制御膜26a,26bは、そのラ
ビング方向が平行でかつ同一方向になるように配置され
ている。また、基板2a,2bの間隙には強誘電性カイ
ラルスメクチック液晶9が挟持されているが、ビーズス
ペーサ7,…によって基板間距離(正確には、配向制御
膜26a,26b間の距離)が0.1〜3μmの範囲に
設定されているため、液晶9は、らせん配列構造の形成
が抑制され、双安定性配向状態を生じている。
はIn2 O3 やITO等によって形成されており、これ
らの透明電極3a,3bは、厚さ50〜1000Åの無
機絶縁膜25a,25bによってそれぞれ被覆されてい
る。また、これらの無機絶縁膜25a,25bは、厚さ
50〜1000Åの配向制御膜26a,26bによって
被覆されており、これらの配向制御膜26a,26bは
含フッ素系ポリイミドで形成されている。なお、これら
の配向制御膜26a,26bにはラビング処理が施され
ているが、2つの配向制御膜26a,26bは、そのラ
ビング方向が平行でかつ同一方向になるように配置され
ている。また、基板2a,2bの間隙には強誘電性カイ
ラルスメクチック液晶9が挟持されているが、ビーズス
ペーサ7,…によって基板間距離(正確には、配向制御
膜26a,26b間の距離)が0.1〜3μmの範囲に
設定されているため、液晶9は、らせん配列構造の形成
が抑制され、双安定性配向状態を生じている。
【0019】ところで、本実施例においては、無機絶縁
膜25a,25b中には透明の微粒子30,…が含有さ
れており、配向制御膜26a,26bの表面に凹凸形状
を形成するようになっている。
膜25a,25b中には透明の微粒子30,…が含有さ
れており、配向制御膜26a,26bの表面に凹凸形状
を形成するようになっている。
【0020】ついで、本実施例に係る液晶表示素子20
の材料等について説明する。
の材料等について説明する。
【0021】まず、無機絶縁膜25a,25b中に含有
させる微粒子30,…には、SiO2 、TiO2 、Zr
O2 、Al2 O3 等の無機酸化物系の微粒子を用いるの
が望ましい。なお、本実施例においては、これらの微粒
子を単独で用いてもよく、複数種類の微粒子を併用して
もよく、さらには、複合酸化物として用いてもよい。ま
た、微粒子30,…の平均粒径は、100〜1000
Å、特に300〜600Åであることが望ましい。さら
に、微粒子30,…の形状は球形、またはそれに近いも
のであることが望ましい。また、無機絶縁膜25a,2
5bの形成には、これらの微粒子30,…を金属アルコ
キサイド系材料中に分散させた溶液が使用されるが、微
粒子30,…の含有率は10〜30重量%であることが
好ましく、金属アルコキサイド系材料としては、Si,
Ti,Zr,Al,Ta,Pb等の金属元素のものが好
ましい。また、該金属アルコキサイド系材料には、オリ
ゴマーや低分子縮合体化したものを用いてもよく、また
これらを含むものであってもよい。さらに、微粒子は、
水又は有機溶媒に分散させたゾルを用いると効果的であ
る。なお、金属アルコキサイド系材料に用いる有機残基
には通常のアルキル基が用いられる。ところで、上述し
た透明微粒子30,…の構成金属元素や、金属アルコキ
サイド系材料の構成金属元素は、無機絶縁膜25a,2
5bとしての必要な特性(例えば、膜硬度、屈折率、誘
電率)を得るために任意の組み合わせで設定されるが、
特に、膜質の観点から、少なくともSi元素を含むもの
が好ましい。なお、無機絶縁膜25a,25bの膜厚
は、微粒子30,…の粒径との関係を考慮して設定すべ
きであり、配向制御膜26a,26bの表面に凹凸形状
を形成するためにも、該膜厚は、無機絶縁膜25a,2
5b中の微粒子30,…の粒径よりも小さくする方が好
ましい。
させる微粒子30,…には、SiO2 、TiO2 、Zr
O2 、Al2 O3 等の無機酸化物系の微粒子を用いるの
が望ましい。なお、本実施例においては、これらの微粒
子を単独で用いてもよく、複数種類の微粒子を併用して
もよく、さらには、複合酸化物として用いてもよい。ま
た、微粒子30,…の平均粒径は、100〜1000
Å、特に300〜600Åであることが望ましい。さら
に、微粒子30,…の形状は球形、またはそれに近いも
のであることが望ましい。また、無機絶縁膜25a,2
5bの形成には、これらの微粒子30,…を金属アルコ
キサイド系材料中に分散させた溶液が使用されるが、微
粒子30,…の含有率は10〜30重量%であることが
好ましく、金属アルコキサイド系材料としては、Si,
Ti,Zr,Al,Ta,Pb等の金属元素のものが好
ましい。また、該金属アルコキサイド系材料には、オリ
ゴマーや低分子縮合体化したものを用いてもよく、また
これらを含むものであってもよい。さらに、微粒子は、
水又は有機溶媒に分散させたゾルを用いると効果的であ
る。なお、金属アルコキサイド系材料に用いる有機残基
には通常のアルキル基が用いられる。ところで、上述し
た透明微粒子30,…の構成金属元素や、金属アルコキ
サイド系材料の構成金属元素は、無機絶縁膜25a,2
5bとしての必要な特性(例えば、膜硬度、屈折率、誘
電率)を得るために任意の組み合わせで設定されるが、
特に、膜質の観点から、少なくともSi元素を含むもの
が好ましい。なお、無機絶縁膜25a,25bの膜厚
は、微粒子30,…の粒径との関係を考慮して設定すべ
きであり、配向制御膜26a,26bの表面に凹凸形状
を形成するためにも、該膜厚は、無機絶縁膜25a,2
5b中の微粒子30,…の粒径よりも小さくする方が好
ましい。
【0022】一方、含フッ素系ポリイミドにて形成され
る配向制御膜26a,26bは種々のものを用いること
ができるが、含フッ素系ジアミンとテトラカルボン酸無
水物とを重縮合反応させることによって合成されるポリ
アミド酸を加熱閉環することによって得られる。
る配向制御膜26a,26bは種々のものを用いること
ができるが、含フッ素系ジアミンとテトラカルボン酸無
水物とを重縮合反応させることによって合成されるポリ
アミド酸を加熱閉環することによって得られる。
【0023】一例を挙げると、テトラカルボン酸無水物
としては、ピロメリット酸二無水物、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物などの
芳香族テトラカルボン酸二無水物や、シクロブタンテト
ラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン
酸二無水物などの脂環式テトラカルボン酸二無水物など
が使用できる。
としては、ピロメリット酸二無水物、ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物などの
芳香族テトラカルボン酸二無水物や、シクロブタンテト
ラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン
酸二無水物などの脂環式テトラカルボン酸二無水物など
が使用できる。
【0024】また、ジアミンとしては、下記の化1の一
般式(I)で示される、
般式(I)で示される、
【0025】
【化1】 2,2−ビス[4−(アミノフェノキシ)フェニル]ヘ
キサフルオロプロパン等が使用できる。
キサフルオロプロパン等が使用できる。
【0026】これらにより得られる含フッ素系ポリイミ
ドは、通常、液晶分子に対して大きなプレチルト角(基
板と液晶分子とのなす角度)を得ることができ、強誘電
性液晶における高コントラストな表示が可能となる。
ドは、通常、液晶分子に対して大きなプレチルト角(基
板と液晶分子とのなす角度)を得ることができ、強誘電
性液晶における高コントラストな表示が可能となる。
【0027】なお、配向制御膜26a,26bとして
は、上述の含フッ素系ポリイミドのほかに、通常の他の
ポリイミドをブレンドや共重合等で複合化して用いても
良い。
は、上述の含フッ素系ポリイミドのほかに、通常の他の
ポリイミドをブレンドや共重合等で複合化して用いても
良い。
【0028】また、本発明においては、無機絶縁膜25
a,25b中の微粒子30,…によって配向制御膜26
a,26bの表面に凹凸が形成される必要があるが、配
向制御膜26a,26bの膜厚が厚過ぎると無機絶縁膜
25a,25bの表面の凹凸が配向制御膜26a,26
bに反映されないこととなる。したがって、該膜厚は薄
くする必要があり、具体的には、50〜1000Åの範
囲内で、無機絶縁膜25a,25bの表面の凹凸の度合
いにより決定される。通常は、微粒子30,…の粒径か
ら無機絶縁膜25a,25bの膜厚を差し引いた値より
薄い膜厚に設定するのが効果的である。
a,25b中の微粒子30,…によって配向制御膜26
a,26bの表面に凹凸が形成される必要があるが、配
向制御膜26a,26bの膜厚が厚過ぎると無機絶縁膜
25a,25bの表面の凹凸が配向制御膜26a,26
bに反映されないこととなる。したがって、該膜厚は薄
くする必要があり、具体的には、50〜1000Åの範
囲内で、無機絶縁膜25a,25bの表面の凹凸の度合
いにより決定される。通常は、微粒子30,…の粒径か
ら無機絶縁膜25a,25bの膜厚を差し引いた値より
薄い膜厚に設定するのが効果的である。
【0029】なお、本実施例に用いて好適な液晶として
は、降温過程で、等方相、コレステリック相、スメクチ
ックA相を通してカイラルスメクチックC相を生じる液
晶がある。特に、コレステリック相のときのピッチが
0.8μm以上のものが好ましい(但し、コレステリッ
ク相でのピッチは、コレステリック相の温度範囲におけ
る中央点で測定したものとする)。その具体的な液晶物
質としては、例えば、下記の化2で示される液晶物質
「LC−1」、「80b」及び「80SI* 」を下記の
比率で含有させた液晶組成物が好ましく用いられる。
は、降温過程で、等方相、コレステリック相、スメクチ
ックA相を通してカイラルスメクチックC相を生じる液
晶がある。特に、コレステリック相のときのピッチが
0.8μm以上のものが好ましい(但し、コレステリッ
ク相でのピッチは、コレステリック相の温度範囲におけ
る中央点で測定したものとする)。その具体的な液晶物
質としては、例えば、下記の化2で示される液晶物質
「LC−1」、「80b」及び「80SI* 」を下記の
比率で含有させた液晶組成物が好ましく用いられる。
【0030】
【化2】LC−1 80B 80SI* 液晶 (1) (LC-1)90/(80B)10 (2) (LC-1)80/(80B)20 (3) (LC-1)70/(80B)30 (4) (LC-1)60/(80B)40 (5) 80SI* 上記の配合比率は、それぞれ重量比を表している。
【0031】ついで、本実施例に係る液晶表示素子20
の製造方法について説明する。
の製造方法について説明する。
【0032】本実施例においては、無機絶縁膜25a,
25bの製造に際しては、無機酸化物系の透明微粒子3
0,…を金属アルコキサイド系材料中に均一に分散処理
した溶液を用いる。そして、かかる溶液は、基板2a,
2b上にスピンナー法、スプレー法、ディッピング法、
ロールコータ法、転写印刷法等によって塗布され、その
後乾燥され、さらに、1J/cm2 以上のUV光等の照射
により有機残基の脱離を促進させ、最後に200°以
上、好ましくは300°程度で加熱硬化させる。このよ
うにして無機絶縁膜25a,25bが成膜される。
25bの製造に際しては、無機酸化物系の透明微粒子3
0,…を金属アルコキサイド系材料中に均一に分散処理
した溶液を用いる。そして、かかる溶液は、基板2a,
2b上にスピンナー法、スプレー法、ディッピング法、
ロールコータ法、転写印刷法等によって塗布され、その
後乾燥され、さらに、1J/cm2 以上のUV光等の照射
により有機残基の脱離を促進させ、最後に200°以
上、好ましくは300°程度で加熱硬化させる。このよ
うにして無機絶縁膜25a,25bが成膜される。
【0033】また、本実施例においては、ポリイミド配
向制御膜26a,26bの製造に際しては、ポリイミド
の前駆体であるポリアミド酸をジメチルフォルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド、
N−メチルピロリドンなどの溶剤中に0.01〜40重
量%だけ溶解させた溶液を用いる。そして、かかる溶液
は、無機絶縁膜25a,25b上にスピンナー塗布法、
スプレイ塗布法、ロール塗布法等によって塗布され、そ
の後、100〜350℃、好ましくは200〜300℃
の温度で加熱して脱水閉環される。このようにして成膜
された配向制御膜26a,26bは布などでラビング処
理される。
向制御膜26a,26bの製造に際しては、ポリイミド
の前駆体であるポリアミド酸をジメチルフォルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド、
N−メチルピロリドンなどの溶剤中に0.01〜40重
量%だけ溶解させた溶液を用いる。そして、かかる溶液
は、無機絶縁膜25a,25b上にスピンナー塗布法、
スプレイ塗布法、ロール塗布法等によって塗布され、そ
の後、100〜350℃、好ましくは200〜300℃
の温度で加熱して脱水閉環される。このようにして成膜
された配向制御膜26a,26bは布などでラビング処
理される。
【0034】次に、前記液晶表示素子20を駆動した場
合の作用について説明する。
合の作用について説明する。
【0035】上述構成に基づき、液晶表示素子20を駆
動しても、配向制御膜26a,26bの表面には、凹凸
形状が形成されていると共にラビング処理が施されてい
るため、液晶9の移動が規制される。
動しても、配向制御膜26a,26bの表面には、凹凸
形状が形成されていると共にラビング処理が施されてい
るため、液晶9の移動が規制される。
【0036】次に、本実施例の効果について説明する。
【0037】本実施例によれば、配向制御膜26a,2
6bの表面に形成された凹凸、該表面に施されたラビン
グ処理、さらには無機絶縁膜25a,25bに含まれて
いる金属酸化物(Si,Ti,Zr,Al,Ta,Pb
等の元素を含む金属酸化物)の化学的作用等によって液
晶分子の移動が規制される。したがって、上述従来例に
て述べたような空隙部の発生もなく、表示品質も劣化し
ない。また、液晶表示素子端部のセル厚もほとんど変化
せず、駆動制御も複雑とはならない。
6bの表面に形成された凹凸、該表面に施されたラビン
グ処理、さらには無機絶縁膜25a,25bに含まれて
いる金属酸化物(Si,Ti,Zr,Al,Ta,Pb
等の元素を含む金属酸化物)の化学的作用等によって液
晶分子の移動が規制される。したがって、上述従来例に
て述べたような空隙部の発生もなく、表示品質も劣化し
ない。また、液晶表示素子端部のセル厚もほとんど変化
せず、駆動制御も複雑とはならない。
【0038】一方、微粒子30,…の含有率が10重量
%より小さい場合には液晶の移動現象抑制効果が乏し
く、30重量%より大きい場合には、配向制御膜26
a,26b上に形成される凹凸の程度が大きくなり、液
晶の均一配向に影響を及ぼすが、本実施例においては該
含有率は10〜30重量%であることからそのような問
題もない。
%より小さい場合には液晶の移動現象抑制効果が乏し
く、30重量%より大きい場合には、配向制御膜26
a,26b上に形成される凹凸の程度が大きくなり、液
晶の均一配向に影響を及ぼすが、本実施例においては該
含有率は10〜30重量%であることからそのような問
題もない。
【0039】また、本実施例において無機絶縁膜25
a,25bの膜厚を50〜1000Åの範囲で、かつ、
微粒子30,…の粒径よりも小さくしているため、配向
制御膜26a,26bの表面に効果的に凹凸形状を形成
することができる。したがって、上述のように液晶分子
の移動を適切に抑制できると共に、無機絶縁膜25a,
25bと配向制御膜26a,26bとの密着性も良く、
品質欠陥の削減にも寄与できる。
a,25bの膜厚を50〜1000Åの範囲で、かつ、
微粒子30,…の粒径よりも小さくしているため、配向
制御膜26a,26bの表面に効果的に凹凸形状を形成
することができる。したがって、上述のように液晶分子
の移動を適切に抑制できると共に、無機絶縁膜25a,
25bと配向制御膜26a,26bとの密着性も良く、
品質欠陥の削減にも寄与できる。
【0040】さらに本実施例においては、透明微粒子や
金属アルコキサイド系材料の構成金属元素を適正に組み
合わせることにより、必要な特性を有する絶縁膜を形成
できる。すなわち、膜硬度に富む絶縁膜を得ることがで
き、適切な屈折率を有する絶縁膜を得ることができ、ま
た任意の誘電率を有する絶縁膜を得ることができる。そ
して、高誘電率化によって信号遅延に伴う表示特性の低
下を防止でき、充分な絶縁耐圧を有してショート等を防
止できる。なお、絶縁膜の膜質を良好にするためには、
Si元素を含有させることが望ましい。
金属アルコキサイド系材料の構成金属元素を適正に組み
合わせることにより、必要な特性を有する絶縁膜を形成
できる。すなわち、膜硬度に富む絶縁膜を得ることがで
き、適切な屈折率を有する絶縁膜を得ることができ、ま
た任意の誘電率を有する絶縁膜を得ることができる。そ
して、高誘電率化によって信号遅延に伴う表示特性の低
下を防止でき、充分な絶縁耐圧を有してショート等を防
止できる。なお、絶縁膜の膜質を良好にするためには、
Si元素を含有させることが望ましい。
【0041】本発明者は、本実施例による効果(液晶分
子の移動を抑制する効果)を確かめるべく、以下のよう
な実験を行った。 〈実験1〉本実験にて用いた液晶表示素子は、透明電極
3a,3bが1000Å厚のITOであり、ガラス基板
2a,2bの厚さは1.1mmである。また、無機絶縁膜
25a,25bを形成するための溶液としては、平均粒
径が450ÅのSiO2 微粒子をセラメート“RTZ−
6(触媒化成製、Ti,Si,Zr系)”に20重量%
だけ分散安定化させたコーティング液を用いた。そし
て、無機絶縁膜25a,25bの製造に際しては、この
溶液を転写印刷法によって基板2a,2b上に塗布し、
その後、高圧水銀灯によって6J/cm2 程度のUV光を
照射し、さらに300℃にて1時間だけ加熱焼成した。
なお、このようにして形成された無機絶縁膜25a,2
5bの厚さは160Åであった。一方、配向制御膜26
a,26bには、厚さ250Å程度の含フッ素ポリイミ
ド系配向膜を用い、該配向制御膜26a,26bには、
ナイロン殖毛布によって一方向ラビング処理を施した。
また、ビーズスペーサ7,…には、平均粒径が約1.5
μmのシリカビーズを用いた。さらに、以下の特性を有
する強誘電性液晶を等方相下で真空注入して、室温まで
徐冷した。
子の移動を抑制する効果)を確かめるべく、以下のよう
な実験を行った。 〈実験1〉本実験にて用いた液晶表示素子は、透明電極
3a,3bが1000Å厚のITOであり、ガラス基板
2a,2bの厚さは1.1mmである。また、無機絶縁膜
25a,25bを形成するための溶液としては、平均粒
径が450ÅのSiO2 微粒子をセラメート“RTZ−
6(触媒化成製、Ti,Si,Zr系)”に20重量%
だけ分散安定化させたコーティング液を用いた。そし
て、無機絶縁膜25a,25bの製造に際しては、この
溶液を転写印刷法によって基板2a,2b上に塗布し、
その後、高圧水銀灯によって6J/cm2 程度のUV光を
照射し、さらに300℃にて1時間だけ加熱焼成した。
なお、このようにして形成された無機絶縁膜25a,2
5bの厚さは160Åであった。一方、配向制御膜26
a,26bには、厚さ250Å程度の含フッ素ポリイミ
ド系配向膜を用い、該配向制御膜26a,26bには、
ナイロン殖毛布によって一方向ラビング処理を施した。
また、ビーズスペーサ7,…には、平均粒径が約1.5
μmのシリカビーズを用いた。さらに、以下の特性を有
する強誘電性液晶を等方相下で真空注入して、室温まで
徐冷した。
【0042】 Temp 30 ℃ Ps 5.8 nC/cm2 θチルト角 14.3° Δε 〜0
【0043】
【化3】 82.3℃ 76.6℃ 54.8℃ -20.9℃ → → → → Iso Ch SmA SmC* Cryst ← ← ← ← 81.8℃ 77.3℃ 55.1℃ -2.5℃ なお、上述構成の液晶表示素子を作製し、±8V、10
Hzの矩形波を室温で23時間印加し、図2(a) に示すよ
うな層方向に離れた2点A,Bでのセル厚変化を測定し
た。
Hzの矩形波を室温で23時間印加し、図2(a) に示すよ
うな層方向に離れた2点A,Bでのセル厚変化を測定し
た。
【0044】本実験によれば、A,B両点ともセル厚の
変化は2%以下であり、液晶分子の移動は抑制されてい
ることが確認できた。また、この液晶表示素子を一対の
クロスニコル偏向板の間に挟み込んで表示品質を確認し
たところ、端部における表示ムラ等は確認されず、表示
品位の優れた液晶表示素子であることがわかった。 〈実験2〉無機絶縁膜の溶液にセラメート“RTZ−6
(触媒化成製)”を用いる以外は、実験1と同様にして
液晶表示素子を作製した。
変化は2%以下であり、液晶分子の移動は抑制されてい
ることが確認できた。また、この液晶表示素子を一対の
クロスニコル偏向板の間に挟み込んで表示品質を確認し
たところ、端部における表示ムラ等は確認されず、表示
品位の優れた液晶表示素子であることがわかった。 〈実験2〉無機絶縁膜の溶液にセラメート“RTZ−6
(触媒化成製)”を用いる以外は、実験1と同様にして
液晶表示素子を作製した。
【0045】この場合、セル厚の変化は8%程度あり、
駆動時には端部に表示ムラが確認された。 〈実験3〉微粒子として、平均粒径が80ÅのSiO2
を用いた以外は、実験1と同様にして液晶表示素子を作
製した。
駆動時には端部に表示ムラが確認された。 〈実験3〉微粒子として、平均粒径が80ÅのSiO2
を用いた以外は、実験1と同様にして液晶表示素子を作
製した。
【0046】この場合、セル厚の変化は8%程度あり、
駆動時には端部に表示ムラが確認された。 〈実験4〉微粒子として、平均粒径が1500ÅのSi
O2 を用いた以外は、実験1と同様にして液晶表示素子
を作製した。
駆動時には端部に表示ムラが確認された。 〈実験4〉微粒子として、平均粒径が1500ÅのSi
O2 を用いた以外は、実験1と同様にして液晶表示素子
を作製した。
【0047】この場合、配向制御膜26a,26bの表
面には大きな凹凸が形成されてしまい、液晶の配向自体
にも悪影響を与え、また、表示品質の劣るものであっ
た。 〈実験5〉微粒子(平均粒径が450ÅのSiO2 微粒
子)の含有量を5重量%とする以外は、実験1と同様に
して液晶表示素子を作製した。
面には大きな凹凸が形成されてしまい、液晶の配向自体
にも悪影響を与え、また、表示品質の劣るものであっ
た。 〈実験5〉微粒子(平均粒径が450ÅのSiO2 微粒
子)の含有量を5重量%とする以外は、実験1と同様に
して液晶表示素子を作製した。
【0048】この場合、セル厚の変化は7%程度あり、
駆動時には端部に表示ムラが確認された。 〈実験6〉微粒子(平均粒径が450ÅのSiO2 微粒
子)の含有量を35重量%とする以外は、実験1と同様
にして液晶表示素子を作製した。
駆動時には端部に表示ムラが確認された。 〈実験6〉微粒子(平均粒径が450ÅのSiO2 微粒
子)の含有量を35重量%とする以外は、実験1と同様
にして液晶表示素子を作製した。
【0049】この場合、配向制御膜26a,26bの表
面には大きな凹凸が形成されてしまい、液晶の配向自体
にも悪影響を与え、また、表示品質の劣るものであっ
た。 〈実験7〉無機絶縁膜25a,25bを形成するための
溶液として、平均粒径が600ÅのSiO2 微粒子を無
機コーティング剤“AT−7(日産化学製、Ti,S
i,Al系)”に15重量%だけ分散安定化させたコー
ティング液を用いた以外は、実験1と同様にして液晶表
示素子を作製した。
面には大きな凹凸が形成されてしまい、液晶の配向自体
にも悪影響を与え、また、表示品質の劣るものであっ
た。 〈実験7〉無機絶縁膜25a,25bを形成するための
溶液として、平均粒径が600ÅのSiO2 微粒子を無
機コーティング剤“AT−7(日産化学製、Ti,S
i,Al系)”に15重量%だけ分散安定化させたコー
ティング液を用いた以外は、実験1と同様にして液晶表
示素子を作製した。
【0050】この場合、セル厚の変化は3%以下であ
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。 〈実験8〉無機絶縁膜25a,25bを形成するための
溶液として、平均粒径が1000ÅのTiO2 微粒子を
PZT系強誘電体薄膜形成剤“PZT(三菱マテリアル
製、Pb,Zr,Ti系)”に10重量%だけ分散安定
化させたコーティング液を用いた以外は、実験1と同様
にして液晶表示素子を作製した。
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。 〈実験8〉無機絶縁膜25a,25bを形成するための
溶液として、平均粒径が1000ÅのTiO2 微粒子を
PZT系強誘電体薄膜形成剤“PZT(三菱マテリアル
製、Pb,Zr,Ti系)”に10重量%だけ分散安定
化させたコーティング液を用いた以外は、実験1と同様
にして液晶表示素子を作製した。
【0051】この場合、セル厚の変化は3%以下であ
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。 〈実験9〉無機絶縁膜25a,25bを形成するための
溶液として、平均粒径が300ÅのAl2 O3 微粒子を
アトロン“NTa−750(日本曹達製、Ta系)”に
30重量%だけ分散安定化させたコーティング液を用
い、また配向制御膜26a,26bの膜厚を100Åに
した以外は、実験1と同様にして液晶表示素子を作製し
た。
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。 〈実験9〉無機絶縁膜25a,25bを形成するための
溶液として、平均粒径が300ÅのAl2 O3 微粒子を
アトロン“NTa−750(日本曹達製、Ta系)”に
30重量%だけ分散安定化させたコーティング液を用
い、また配向制御膜26a,26bの膜厚を100Åに
した以外は、実験1と同様にして液晶表示素子を作製し
た。
【0052】この場合、セル厚の変化は4%以下であ
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。 〈実験10〉無機絶縁膜25a,25bを形成するため
の溶液として、平均粒径が800ÅのSiO2 微粒子を
“OCD(東京応化製、Si系)”に10重量%だけ分
散安定化させたコーティング液を用いた以外は、実験1
と同様にして液晶表示素子を作製した。
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。 〈実験10〉無機絶縁膜25a,25bを形成するため
の溶液として、平均粒径が800ÅのSiO2 微粒子を
“OCD(東京応化製、Si系)”に10重量%だけ分
散安定化させたコーティング液を用いた以外は、実験1
と同様にして液晶表示素子を作製した。
【0053】この場合、セル厚の変化は4%以下であ
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。 〈実験11〉無機絶縁膜25a,25bを形成するため
の溶液として、平均粒径が100ÅのZrO2 微粒子を
“MOF Ti−Si Film(東京応化製、Ti,
Si系)”に30重量%だけ分散安定化させたコーティ
ング液を用い、また、無機絶縁膜25a,25b及び配
向制御膜26a,26bの膜厚を共に50Åにした以外
は、実験1と同様にして液晶表示素子を作製した。
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。 〈実験11〉無機絶縁膜25a,25bを形成するため
の溶液として、平均粒径が100ÅのZrO2 微粒子を
“MOF Ti−Si Film(東京応化製、Ti,
Si系)”に30重量%だけ分散安定化させたコーティ
ング液を用い、また、無機絶縁膜25a,25b及び配
向制御膜26a,26bの膜厚を共に50Åにした以外
は、実験1と同様にして液晶表示素子を作製した。
【0054】この場合、セル厚の変化は3%以下であ
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。
り、駆動時においても端部における表示ムラ等は確認さ
れなかった。
【0055】最後に、上記液晶表示素子20の周辺機器
について、図4に沿って簡単に説明する。
について、図4に沿って簡単に説明する。
【0056】本実施例に係る液晶表示素子20には走査
信号印加回路402及び情報信号印加回路403が接続
されており、これらの回路402,403には、走査信
号制御回路404及び情報信号制御回路406、駆動制
御回路405、及びグラフィックコントローラ407が
順に接続されている。そして、駆動制御回路405を介
してグラフィックコントローラ407から走査信号制御
回路404及び情報信号制御回路406へは、データと
走査方式信号とが送信されるようになっている。このう
ちのデータは、これらの回路404,406によってア
ドレスデータと表示データとに変換され、また、他方の
走査方式信号は、そのまま走査信号印加回路402及び
情報信号印加回路403に送られるようになっている。
さらに、走査信号印加回路402は、アドレスデータに
よって決まる透明電極(走査電極)に走査方式信号によ
って決まる波形の走査信号を印加し、また情報信号印加
回路403は、表示データによって送られる白又は黒の
表示内容と走査方式信号の2つによって決まる波形の情
報信号を印加するように構成されている。
信号印加回路402及び情報信号印加回路403が接続
されており、これらの回路402,403には、走査信
号制御回路404及び情報信号制御回路406、駆動制
御回路405、及びグラフィックコントローラ407が
順に接続されている。そして、駆動制御回路405を介
してグラフィックコントローラ407から走査信号制御
回路404及び情報信号制御回路406へは、データと
走査方式信号とが送信されるようになっている。このう
ちのデータは、これらの回路404,406によってア
ドレスデータと表示データとに変換され、また、他方の
走査方式信号は、そのまま走査信号印加回路402及び
情報信号印加回路403に送られるようになっている。
さらに、走査信号印加回路402は、アドレスデータに
よって決まる透明電極(走査電極)に走査方式信号によ
って決まる波形の走査信号を印加し、また情報信号印加
回路403は、表示データによって送られる白又は黒の
表示内容と走査方式信号の2つによって決まる波形の情
報信号を印加するように構成されている。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
配向制御膜の表面に凹凸が形成されていると共に、無機
絶縁膜がSi,Ti,Zr,Ta,Al,Pbのいずれ
かの金属の酸化物を含有しているため、液晶分子の移動
が抑制できる。また、無機絶縁膜中に含有する微粒子の
平均粒径を100〜1000Åの範囲にすることによ
り、配向制御膜の表面に適正な凹凸を形成して、液晶分
子の移動を効果的に抑制できる。さらに、該微粒子の含
有率を10〜30重量%の範囲にすることにより、配向
制御膜の表面に適正な凹凸を形成して、液晶分子の移動
を効果的に抑制できる。以上のように、液晶分子の移動
が抑制されるため、液晶表示素子を駆動した場合におけ
るセル層増加部及び空隙部の発生を防止し、表示品質を
良好に保つことができる。また、該駆動時におけるセル
厚の変化を防止して、その駆動制御を簡単にできる。
配向制御膜の表面に凹凸が形成されていると共に、無機
絶縁膜がSi,Ti,Zr,Ta,Al,Pbのいずれ
かの金属の酸化物を含有しているため、液晶分子の移動
が抑制できる。また、無機絶縁膜中に含有する微粒子の
平均粒径を100〜1000Åの範囲にすることによ
り、配向制御膜の表面に適正な凹凸を形成して、液晶分
子の移動を効果的に抑制できる。さらに、該微粒子の含
有率を10〜30重量%の範囲にすることにより、配向
制御膜の表面に適正な凹凸を形成して、液晶分子の移動
を効果的に抑制できる。以上のように、液晶分子の移動
が抑制されるため、液晶表示素子を駆動した場合におけ
るセル層増加部及び空隙部の発生を防止し、表示品質を
良好に保つことができる。また、該駆動時におけるセル
厚の変化を防止して、その駆動制御を簡単にできる。
【0058】そして、かかる液晶表示素子を情報伝達装
置に適用することにより、情報の表示品質に優れ、かつ
駆動制御の簡単な情報伝達装置を得ることができる。
置に適用することにより、情報の表示品質に優れ、かつ
駆動制御の簡単な情報伝達装置を得ることができる。
【図1】従来の強誘電液晶表示素子の構造を示す断面
図。
図。
【図2】従来の問題点を説明するための図であり、(a)
は電圧印加前のセル状態を示す図、(b) は電圧印加後の
セル状態を示す図、(c) はスメクチック層の生成方向を
示す模式図、(d) は(c) の詳細図。
は電圧印加前のセル状態を示す図、(b) は電圧印加後の
セル状態を示す図、(c) はスメクチック層の生成方向を
示す模式図、(d) は(c) の詳細図。
【図3】本発明に係る強誘電液晶表示素子の構造を示す
断面図。
断面図。
【図4】液晶表示素子の周辺機器を説明するためのブロ
ック図。
ック図。
1 液晶表示素子(液晶素子) 2a,2b ガラス基板(基板) 3a,3b 透明電極(電極) 9 強誘電性カイラルスメクチック液晶 20 液晶表示素子(液晶素子) 26a,26b 配向制御膜 25a,25b 無機絶縁膜 30,… 微粒子 404 走査信号制御回路 406 情報信号制御回路 407 グラフィックコントローラ
Claims (5)
- 【請求項1】 電極が形成されると共に相対向するよう
に配置された2枚の基板と、これらの電極を被覆するよ
うに前記2枚の基板上にそれぞれ形成された無機絶縁膜
と、前記2枚の基板上の少なくとも一方の無機絶縁膜上
に形成された配向制御膜と、前記2枚の基板間に挟持さ
れたカイラルスメクチック液晶と、を備え、かつ、前記
無機絶縁膜中に透明な微粒子を含有させることにより前
記配向制御膜の表面に凹凸を形成する液晶素子におい
て、 前記無機絶縁膜が、Si,Ti,Zr,Ta,Al,P
bのいずれかの金属の酸化物を少なくとも1種類含有す
る、 ことを特徴とする液晶素子。 - 【請求項2】 前記微粒子の平均粒径が100〜100
0Åである、 ことを特徴とする請求項1記載の液晶素子。 - 【請求項3】 前記微粒子の含有率が10〜30重量%
である、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の液晶素子。 - 【請求項4】 前記無機絶縁膜が、Si,Ti,Zr,
Ta,Al,Pbのうちの2種以上の金属の酸化物によ
り形成されてなる、 請求項1乃至3のいずれか1項記載の液晶素子。 - 【請求項5】 データ信号及び走査方式信号を出力する
グラフィックコントローラと、 走査線アドレスデータ及び走査方式信号を出力する走査
信号制御回路と、 表示データ及び走査方式信号を出力する情報信号制御回
路と、 請求項1乃至4のいずれか1項記載の液晶素子と、 を備えてなる情報伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8910094A JPH07281167A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 液晶素子及び該液晶素子を備えた情報伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8910094A JPH07281167A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 液晶素子及び該液晶素子を備えた情報伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07281167A true JPH07281167A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13961475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8910094A Pending JPH07281167A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 液晶素子及び該液晶素子を備えた情報伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07281167A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19649761A1 (de) * | 1996-11-30 | 1998-06-10 | Ernst Lueder | Verfahren zur Herstellung von Flüssigkristall-Displays auf Kunststoff-Folien unter Verwendung von bistabilen Flüssigkristallen |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP8910094A patent/JPH07281167A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19649761A1 (de) * | 1996-11-30 | 1998-06-10 | Ernst Lueder | Verfahren zur Herstellung von Flüssigkristall-Displays auf Kunststoff-Folien unter Verwendung von bistabilen Flüssigkristallen |
| DE19649761C2 (de) * | 1996-11-30 | 2003-04-03 | Univ Stuttgart | Verfahren zur Herstellung von Flüssigkristall-Displays auf Kunststoff-Folien unter Verwendung von bistabilen Flüssigkristallen |
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